特許第6096864号(P6096864)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6096864無線通信システムにおいて指示子を伝送する方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6096864
(24)【登録日】2017年2月24日
(45)【発行日】2017年3月15日
(54)【発明の名称】無線通信システムにおいて指示子を伝送する方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 92/20 20090101AFI20170306BHJP
   H04W 16/32 20090101ALI20170306BHJP
   H04W 8/26 20090101ALI20170306BHJP
【FI】
   H04W92/20
   H04W16/32
   H04W8/26 110
【請求項の数】14
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2015-216931(P2015-216931)
(22)【出願日】2015年11月4日
(62)【分割の表示】特願2015-518350(P2015-518350)の分割
【原出願日】2013年10月31日
(65)【公開番号】特開2016-42725(P2016-42725A)
(43)【公開日】2016年3月31日
【審査請求日】2015年11月4日
(31)【優先権主張番号】61/721,512
(32)【優先日】2012年11月2日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/753,940
(32)【優先日】2013年1月18日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100151459
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 健一
(72)【発明者】
【氏名】シュー チャン
(72)【発明者】
【氏名】ピョン テウク
(72)【発明者】
【氏名】パク キュンミン
【審査官】 伊東 和重
(56)【参考文献】
【文献】 特表2013−533694(JP,A)
【文献】 Qualcomm Incorporated,Setup of the X2 interface to the X2-GW,3GPP TSG-RAN WG3#77bis,3GPP,2012年10月12日,R3-122191
【文献】 New Postcom,Discussion on the relationship between S1-GW and X2-GW,3GPP TSG-RAN WG3 Meeting #77bis,3GPP,2012年10月12日,R3-122169
【文献】 Samsung,X2-GW way forward,3GPP TSG-RAN WG3#77bis,3GPP,2012年10月12日,R3-122201
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24−7/26
H04W 4/00−99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムで,第1eNB、伝送ネットワーク階層(transport network layer:TNL)アドレスを受信する方法であって、
第2eNBへのTNLアドレス探索手順を開始し、
X2−ゲートウェイ(X2−GW)を通過する、前記第1eNBと前記第2eNBの間の間接X2(indirect X2)の指示子を前記第2eNBへ伝送し、
前記X2−GWのTNLアドレスを前記X2−GWを介して前記第2eNBから受信することを含む、方法。
【請求項2】
前記X2−GWのTNLアドレスは前記間接X2の指示子に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記間接X2の指示子は、eNB構成伝達メッセージを介して伝送される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記X2-GWのTNLアドレスは、移動性管理エンティティ(MME)構成伝達メッセージを介して受信する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1eNB又は前記第2eNBの少なくとも一つは、ホームeNB(HeNB)である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記間接X2の指示子は、前記X2−GWのTNLアドレスに対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記X2−GWのTNLアドレスは、前記第2eNBの間接X2の支援を示す、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
X2TNL設定のために前記X2−GWのTNLアドレスを利用することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
第1eNBであって、
メモリと、
無線周波(RF)ユニットと、
前記メモリと前記RFユニットに接続されたプロセッサとを備え、
前記プロセッサは、
第2eNBへの伝送ネットワーク階層(transport network layer:TNL)アドレス探索手順を開始し、前記RFユニットが、X2−ゲートウェイ(X2−GW)を通過する、前記第1eNBと前記第2eNBの間の間接X2の指示子を前記第2eNBに伝送するように制御し、前記RFユニットが、前記X2−GWのTNLアドレスを前記X2−GWを介して前記第2eNBから受信するように制御するように構成された、第1eNB。
【請求項10】
前記X2−GWのTNLアドレスは、前記間接X2の指示子に基づく、請求項に記載の第1eNB。
【請求項11】
前記間接X2の指示子は、eNB構成伝達メッセージを介して伝送される、請求項に記載の第1eNB。
【請求項12】
前記X2−GWのTNLアドレスは、移動性管理エンティティ(MME)構成伝達メッセージを介して受信される、請求項に記載の第1eNB。
【請求項13】
前記第1eNB又は前記第2eNBの少なくとも一つは、ホームeNB(HeNB)である、請求項に記載の第1eNB。
【請求項14】
前記間接X2の指示子は、前記X2−GWのTNLアドレスに対応する、請求項に記載の第1eNB。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信に関し、より詳細には、無線通信システムにおいて指示子を伝送する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
UMTS(universal mobile telecommunications system)は、ヨーロッパシステム(European system)、GSM(global system for mobile communications)及びGPRS(general packet radio services)を基盤としてWCMDA(wideband code division multiple access)で動作する3世帯(3rd generation)非同期(asynchronous)移動通信システムである。UMTSのLTE(long−term evolution)がUMTSを標準化する3GPP(3rd generation partnership project)によって議論中である。
【0003】
3GPP LTEは、高速パケット通信を可能なようにする技術である。使用者及び供給者の費用減少、サービス品質向上、及びカバレッジとシステム容量の拡張及び向上を含むLTEの目的のために、多くの方式が提案されてきた。3GPP LTEは、上位階層の要求事項(upper−level requirement)として、ビット当たり減少された費用(cost per bit)、増加したサービス有用性(service availability)、柔軟な(flexible)周波数の使用、単純な構造、オープンインターフェース及び端末の適切なパワー消費を要求する。
【0004】
図1は、E−UMTS(evolved UMTS)のネットワーク構造を示す。E−UMTSは、LTEシステムであるといえる。通信ネットワークは、IMS(IP multimedia subsystem)を介してのVoIP(voice over IP)及びパケットデータのような様々な通信サービスを提供するために広範に配置される。
【0005】
図1に示すように、E−UMTSネットワークは、E−UTRAN(evolved UMTS terrestrial radio access network)、EPC(evolved packet core)、及び1つ以上の端末(UE;user equipment)を含む。E−UTRANは、1つ以上のeNB(evolved NodeB;20)を含むことができ、複数のUE10は、1つのセル内に位置することができる。1つ以上のMME(mobility management entity)/SAE(system architecture evolution)ゲートウェイ(S−GW)30がネットワークの最後に位置して、外部ネットワークと連結されることができる。
【0006】
以下において、「下向きリンク」は、eNB20からUE10への通信を、「上向きリンク」は、UE10からeNB20への通信を表す。UE10は、使用者により運搬される通信装置を表す。UEは、さらにMS(mobile station)、UT(user terminal)、SS(subscriber station)、または無線装置(wireless device)などと呼ばれることができる。
【0007】
eNB20は、UE10に使用者平面(user plane)と制御平面(control plane)の終端点(endpoint)を提供する。MME/S−GW30は、UE10のためのセッションの終端点と移動性管理機能(mobility management function)とを提供する。eNB20とMME/S−GW30とは、S1インターフェースを介して連結されることができる。
【0008】
eNB20は、一般的にUE10と通信する固定されたステーションであり、基地局(BS;base station)または接続ポイント(access point)と呼ばれることができる。1つのeNB20は、セル別に配置されることができる。使用者トラフィックまたは制御トラフィックを伝送するためのインターフェースがeNB20等間に使用され得る。
【0009】
MMEは、様々な機能を提供する。MMEが提供する様々な機能は、eNB20等へのNAS(non−stratum access)シグナリング、NASシグナリング保安、AS保安制御、3GPP接続ネットワーク等間の移動性のためのCN(core network)間ノードシグナリング、アイドルモードUE到達可能性(reachability、ページング再伝送の制御及び実行を含む)、(アイドルモード及び活性モードのUEのための)トラッキング領域(tracking area)リスト管理、PDN(protocol data unit)GW、及びサービングGW選択、MMEが変更されるハンドオーバのためのMME選択、2Gまたは3G 3GPP接続ネットワーク等へのハンドオーバのためのSGSN(serving GPRS supporting node)選択、ローミング(roaming)、認証(authentication)、専用ベアラー(dedicated bearer)設定を含むベアラー管理機能、ETWS(earthquake and tsunami warning system)とCMAS(commercial mobile alert system)を含むPWS(public warning system)メッセージ伝送の支援などを含む。S−GWホストは、使用者別のパケットフィルタリング(例えば、詳細パケット調査)、合法的な盗聴、UE IP(Internet protocol)アドレス割当、DLで伝送レベルパケットマーキング(transport level packet marking)、UL及びDLサービスレベル課金(service level charging)、ゲーティング及び等級強制(gating and rate enforcement)、APN(access point name)−AMBR(aggregated maximum bit rate)を基盤とするDL等級強制などの様々な機能を提供する。以下において、より明確にするために、MME/S−GW30は、簡単にゲートウェイと呼ばれることができるが、ゲートウェイは、MME及びS−GWを全て含むものと理解され得る。
【0010】
複数のノードがeNB20とゲートウェイ30との間のS1インターフェースを介して連結され得る。eNB20等は、X2インターフェースを介して互いに連結されることができる。隣接するeNB等は、X2インターフェースを有するメッシュネットワーク構造を有することができる。
【0011】
図2は、一般的なE−UTRAN及びEPCの構造を示す。
【0012】
図示されたように、eNB20は、ゲートウェイ30選択、RRC(radio resource control)活性化中のゲートウェイに向けたルーティング(routing)、ページングメッセージのスケジューリング及び伝送、BCCH(broadcast control channel)情報のスケジューリング及び伝送、UL及びDLでUE10等に対する資源の動的割当、eNB測定の構成及び提供、無線ベアラー(RB;radio bearer)制御、無線許可制御(RAC;radio admission control)、及びLTE_ACTIVE状態で連結移動性制御の機能を行うことができる。前述したように、EPCにおいてゲートウェイ30は、ページング開始(origination)、LTE_IDLE状態管理、使用者平面の暗号化(ciphering)、SAEベアラー制御、及びNASシグナリングの暗号化及び保護を行うことができる。
【0013】
図3は、E−UMTSのための使用者平面プロトコルスタックと制御平面プロトコルスタックとを示す。
【0014】
図3(a)は、使用者平面プロトコルを示すブロック図であり、図3(b)は、制御平面プロトコルを示すブロック図である。図示されたように、プロトコル階層は、通信システムの技術分野においてよく知られた開放型システム間相互接続(OSI;open system interconnection)標準モデルの3個の下位階層を基盤として第1のレイヤL1、第2のレイヤL2、及び第3のレイヤL3に区分されることができる。
【0015】
物理階層(physical layer)、すなわち、L1は、物理チャネルを利用して上位階層に情報伝送サービスを提供する。物理階層は、伝送チャネル(transport channel)を介して上位レベルに位置したMAC(medium access control)階層と連結される。MAC階層と物理階層との間のデータは、伝送チャネルを介して伝達される。互いに異なる物理階層間、すなわち、伝送側の物理階層と受信側の物理階層との間でデータは物理チャネルを介して伝達される。
【0016】
L2のMAC階層は、論理チャネル(logical channel)を介して上位階層であるRLC(radio link control)階層にサービスを提供する。L2のRLC階層は、信頼性のあるデータの伝送を支援する。図3(a)及び図3(b)にRLC階層が図示されているが、RLC機能がMAC階層によって実現されて実行されるならば、RLC階層は不要なこともある。L2のPDCP(packet data convergence protocol)階層は、IPv4またはIPv6などのIPパケットを導入して伝送されるデータが相対的に小さい帯域幅を有する無線インターフェース上に効率的に伝送され得るように、不要な制御情報を減らすヘッダ圧縮機能を行う。
【0017】
L3の最も低い部分に位置するRRC階層は、制御平面のみで定義され、RB等の構成、再構成、及び解除に対して論理チャネル、伝送チャネル、及び物理チャネルを制御する。以下において、RBは、UEとUTRANとの間のデータ伝送のためにL2によって提供されるサービスを意味する。
【0018】
図3(a)に示すように、RLC階層及びMAC階層(ネットワーク側上においてeNB20で終了)は、スケジューリング、ARQ(automatic repeat request)及びHARQ(hybrid ARQ)のような機能を行うことができる。PDCP階層(ネットワーク側上においてeNB20で終了)は、ヘッダ圧縮、無欠性保護(integrity protection)、及び暗号化のような使用者平面機能を行うことができる。
【0019】
図3(b)に示すように、RLC階層及びMAC階層(ネットワーク側上においてeNB20で終了)は、制御平面のために同じ機能を行うことができる。図示されたように、RRC階層(ネットワーク側上においてeNB20で終了)は、ブロードキャスティング、ページング、RRC連結管理、RB制御、移動性機能及びUE測定報告並びに制御のような機能を行うことができる。NAS制御プロトコル(ネットワーク側上においてゲートウェイ30のMMEで終了)は、SAEベアラー管理、認証、LTE_IDLE移動性管理、LTE_IDLEでのページング開始、及びゲートウェイとUE10との間のシグナリングのための保安制御のような機能を行うことができる。
【0020】
RRC状態は、RRC_IDLEとRRC_CONNECTEDの2個の互いに異なる状態に区分され得る。RRC_IDLE状態で、UE10は、NASによって構成されたDRX(discontinuous reception)中に放送されるシステム情報及びページング情報を受信することができる。トラッキング領域でUE10を唯一に識別するID(identifier)がUE10に割り当てられ得る。UE10は、PLMN(public land mobile network)選択及びセル再選択(cell re−selection)を行うことができる。また、RRC_IDLE状態で、RRCコンテキスト(context)は、eNBに格納されない。
【0021】
RRC_CONNECTED状態で、UE10は、E−UTRANにおいてネットワークにデータを伝送するか、ネットワークからデータを受信することを可能にするE−UTRAN RRC連結及びコンテキストを有する。また、UE10は、eNB20にチャネル品質情報(channel quality information)及びフィードバック情報を報告することができる。
【0022】
RRC_CONNECTED状態で、E−UTRANは、UE10が属するセルを分かることができる。したがって、ネットワークは、UE10にデータを伝送するか、UE10からデートを受信することができる。ネットワークは、UE10の移動性(ハンドオーバ及びNACC(network assisted cell change)を介してGERANでinter−RAT(radio access technology)セル変更指示)を制御することができる。ネットワークは、隣接セルのために、セル測定を行うことができる。
【0023】
RRC_IDLE状態で、UE10は、ページングDRX周期を特定する。特に、UE10は、特定ページングDRX周期ごとの特定ページング機会(paging occasion)でページング信号をモニタリングする。
【0024】
ページング機会は、ページング信号が伝送される時間間隔(time interval)である。UE10は、自分のページング機会を有する。
【0025】
ページングメッセージは、同じトラッキング領域に属する全てのセル上に伝送される。UE10が1つのトラッキング領域から他のトラッキング領域へ移動する場合、UE10が自分の位置をアップデートするために、ネットワークにトラッキング領域アップデートメッセージを伝送することができる。
【0026】
図4は、物理階層の構造の一例を示す。
【0027】
物理階層は、UEとeNBのL1との間のシグナリングとデータを伝達する。図4に示すように、物理チャネルは、無線資源を利用してシグナリングとデータを伝達する。無線資源は、周波数で1つ以上の副搬送波を含み、時間で1つ以上のシンボルを含む。
【0028】
1つのサブフレームは、1msの長さを有し、複数のシンボルを含む。サブフレームの最初のシンボルのような特定シンボル(等)は、PDCCH(physical downlink control channel)のために使用され得る。PDCCHは、PRB(physical resource block)及びMCS(modulation and coding scheme)のような動的に割り当てられた資源を運ぶ。
【0029】
伝送チャネルは、L1とMAC階層との間のシグナリングとデータを伝達する。物理チャネルは、伝送チャネルにマッピングされる。
【0030】
DL伝送チャネルタイプは、BCH(broadcast channel)、DL−SCH(downlink shared channel)、PCH(paging channel)、及びMCH(multicast channel)を含む。BCHは、システム情報を伝送するために使用される。DL−SCHは、HARQを支援する。DL−SCHは、変調、コーディング及び伝送パワーを変化させることにより、動的リンク適応(dynamic link adaptation)を支援する。DL−SCHは、動的/半静的(semi−static)資源割当を支援する。DL−SCHは、さらに全体セル内で放送及びビームフォーミングの使用を可能とすることができる。PCHは、UEをページングするために使用される。MCHは、マルチキャストまたは放送サービス伝送のために使用される。
【0031】
UL伝送チャネルタイプは、UL−SCH(uplink shared channel)及びRACH(random access channel)を含む。UL−SCHは、HARQを支援する。UL−SCHは、伝送パワー及び潜在的に変調、コーディングを変化させることにより、動的リンク適応(dynamic link adaptation)を支援する。UL−SCHは、さらにビームフォーミングの使用を可能とすることができる。RACHは、一般的にセルへの初期接続(initial access)のために使用される。
【0032】
MAC副階層(sublayer)は、論理チャネル上にデータ伝達サービスを提供する。論理チャネルタイプ等の集合は、MACにより提供される互いに異なるデータ伝達サービスのために定義される。各論理チャネルタイプは、伝達される情報のタイプによって定義される。
【0033】
論理チャネルは、一般的に2個のグループに分類される。2個のグループは、制御平面情報の伝達のための制御チャネルと使用者平面情報の伝達のためのトラフィックチャネルである。
【0034】
制御チャネルは、もっぱら制御平面情報の伝達のために使用される。MACによって提供される制御チャネルは、BCCH、PCCH(paging control channel)、CCCH(common control channel)、MCCH(multicast control channel)、及びDCCH(dedicated control channel)を含む。BCCHは、システム制御情報を放送するためのDLチャネルである。PCCHは、ページング情報を伝達するDLチャネルであり、ネットワークがUEの位置を分からないときに使用される。CCCHは、ネットワークとRRC連結されていないUE等によって使用される。MCCHは、MBMS(multimedia broadcast/multicast service)制御情報をネットワークからUEに伝送するために使用される一地点対多地点(point−to−multipoint)DLチャネルである。DCCHは、端末とネットワークとの間の専用(dedicated)制御情報を伝送するRRC連結を有するUE等によって使用される一地点対多地点双方向(bi−directional)チャネルである。
【0035】
トラフィックチャネルは、もっぱら使用者平面情報の伝達のために使用される。MACによって提供されるトラフィックチャネルは、DTCH(dedicated traffic channel)及びMTCH(multicast traffic channel)を含む。DTCHは、使用者情報の伝達のために、1つのUEに専用される点対点チャネルである。DTCHは、DLとULの両方に存在することができる。MTCHは、ネットワークからUEにトラフィックデータを伝送するための一地点対多地点DLチャネルである。
【0036】
論理チャネルと伝送チャネルとの間のUL連結は、UL−SCHにマッピングされ得るDCCH、UL−SCHにマッピングされ得るDTCH、及びUL−SCHにマッピングされ得るCCCHを含む。論理チャネルと伝送チャネルとの間のDL連結は、BCHまたはDL−SCHにマッピングされ得るBCCH、PCHにマッピングされ得るPCCH、DL−SCHにマッピングされ得るDCCH、DL−SCHにマッピングされ得るDTCH、MCHにマッピングされ得るMCCH、及びMCHにマッピングされ得るMTCHを含む。
【0037】
HeNB(home eNB)について説明する。これは、3GPP TS 36.300 V10.5.0(2011−09)の4.6節を参照することができる。
【0038】
E−UTRAN構造は、拡張可能な多数のHeNBを支援できるように、HeNBとEPCとの間のS1インターフェースを許すためのHeNBゲートウェイ(HeNB GW)を導入することができる。HeNB GWは、制御平面(C−plane)、特に、S1−MMEインターフェースのための集信機(concentrator)で動作する。HeNBか等のS1−Uインターフェースは、HeNB GWで終了され得る。或いは、HeNBとS−GWとの間の直接論理使用者平面(U−plane)連結が使用され得る。
【0039】
S1インターフェースは、次のように使用され得る。
【0040】
・HeNB GWと核心網との間、
【0041】
・HeNBとHeNB GWとの間、
【0042】
・HeNBと核心網との間、
【0043】
・eNBと核心網との間
【0044】
HeNB GWは、MMEにeNBのように見える。HeNB GWは、HeNBにMMEのように見える。HeNBとEPCとの間のS1インターフェースは、HeNBがEPCにHeNB GWを介して連結されたか否かに関係なく、同様である。
【0045】
HeNB GWは、HeNB GWによって提供されるセルへの流入移動(inbound mobility)または流出移動(outbound mobility)がMME間(inter MME)ハンドオーバを必要としないようにEPCに連結される。1つのHeNBは、もっぱら1つのセルのみを提供する。
【0046】
HeNBによって支援される機能は、eNBによって提供される機能(例外的に、NASノード選択機能(NNSF;NAS node selection function)等を除くことが可能)と同様である。また、HeNBとEPCとの間に実行される手順もeNBとEPCとの間に実行される手順(例外的に、ローカルIP接続(LIPA;local IP access)支援の場合、S5手順等を除くことが可能)と同様である。
【0047】
図5は、HeNB GWが配置された全体的なE−UTRAN構造を示す。
【0048】
図5に示すように、E−UTRANは、eNB50、HeNB60、及びHeNB GW69を含む。1つ以上のE−UTRAN MME/S−GW59がネットワークの最後に位置して、外部ネットワークと連結されることができる。eNB50等は、X2インターフェースを介して互いに連結される。eNB50は、S1インターフェースを介してMME/S−GW59と連結される。HeNB GW69は、S1インターフェースを介してMME/S−GW69と連結される。HeNB60は、S1インターフェースを介してHeNB GW69に連結されるか、S1インターフェースまたはS5インターフェースを介してMME/S−GW59と連結される。
【0049】
図5に示すように、HeNB60等は、X2インターフェースを介して互いに連結される。どのようなHeNB等がハイブリッドモードを支援するとしても、もっぱら同じCSG(closed subscriber group)IDを有するHeNB等のみが直接X2インターフェースを有することができる。特定条件を満たす場合、ハンドオーバが直接X2インターフェースを介して実行され得る。すなわち、HeNB等の間のX2基盤ハンドオーバは、MMEで接続制御が必要でない場合に許されることができる。例えば、同じCSG IDを有する閉鎖/ハイブリッド接続HeNB等の間のハンドオーバであるか、ターゲットHeNBが開放接続HeNBである場合に、HeNB等の間のX2基盤ハンドオーバが許され得る。
【0050】
また、HeNBとマクロeNBとの間のX2ハンドオーバのために、HeNBとマクロeNBとの間のX2インターフェースが議論されてきた。HeNBとマクロeNBとの間に直接X2インターフェースまたは間接X2インターフェースが設定され得る。
【0051】
伝送ネットワーク階層(TNL;transport network layer)アドレス探索(address discovery)について説明する。eNBが候補eNBのeNB IDを知っているが(例えば、ANR(automatic neighbor relation)機能を介して)、SCTP連結のための適したTNLアドレスを知らない場合、eNBは、TNLアドレスを決定するために、次のとおりに構成伝達(configuration transfer)機能を使用することができる。
【0052】
・eNBは、候補eNBのTNLアドレスを要請するために、ソース及びターゲットeNB IDなどの関連情報を含むeNB構成伝達メッセージをMMEに伝送する。
【0053】
・MMEは、ターゲットeNB IDにより識別される候補eNBにMME構成伝達メッセージを伝送することにより、当該要請を中継する。
【0054】
・候補eNBは、最初eNBとのSCTP連結のために使用される1つ以上のTNLアドレス及びソースとターゲットeNB IDなどの関連情報を含むeNB構成伝達メッセージを伝送することにより応答する。
【0055】
・MMEは、ターゲットeNB IDによって識別される最初eNBにMME構成伝達メッセージを伝送することにより、候補のeNBの応答を中継する。
【0056】
HeNBとマクロeNBとの間の効率的なX2設定手順のために、TNLアドレス探索手順が明確に定義される必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0057】
本発明の技術的課題は、無線通信システムにおいて指示子を伝送する方法及び装置を提供することにある。本発明は、無線通信システムにおいて実際X2設定(actual X2 setup)の指示子を伝送する方法を提供する。本発明は、X2−ゲートウェイ(X2−GW)が存在するとき、伝送ネットワーク階層(TNL;transport network layer)アドレス探索手順を行う方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0058】
一態様において、無線通信システムでマクロeNB(macro eNodeB)による指示子を伝送する方法が提供される。前記方法は、マクロeNBとHeNB(home eNB)との間の直接X2インターフェース(direct X2 interface)が設定されるか、またはX2−ゲートウェイ(X2−GW)を経る間接X2インターフェース(indirect X2 interface)が設定されるかを指示するX2設定(X2 setup)の指示子をMME(mobility management entity)に伝送し、前記X2設定の指示子によって前記HeNBにより決定された伝送ネットワーク階層(TNL;transport network layer)アドレス及びソースeNB ID(identifier)を前記MMEから受信することを含む。
【0059】
前記X2設定の指示子が、前記マクロeNBと前記HeNBとの間に直接X2インターフェースが設定されることを指示する場合、前記HeNBによって決定されたTNLアドレスは、前記HeNBのTNLアドレスでありうる。前記ソースeNB IDは、前記HeNBのIDでありうる。
【0060】
前記X2設定の指示子が、前記X2−GWを経る間接X2インターフェースが設定されることを指示する場合、前記HeNBによって決定されたTNLアドレスは、前記X2−GWのTNLアドレスでありうる。前記ソースeNB IDは、前記HeNBのIDまたは前記X2−GWのIDのうち、いずれか1つでありうる。
【0061】
前記X2設定の指示子は、eNB構成伝達メッセージ(eNB configuration update message)を介して伝送され、前記TNLアドレス及び前記ソースeNB IDは、MME構成伝達メッセージ(MME configuration transfer message)を介して受信されることができる。
【0062】
他の態様において、無線通信システムでHeNB(home eNodeB)による伝送ネットワーク階層(TNL;transport network layer)アドレスを伝送する方法が提供される。前記方法は、マクロeNBとHeNBとの間の直接X2インターフェース(direct X2 interface)が設定されるか、またはX2−ゲートウェイ(X2−GW)を経る間接X2インターフェース(indirect X2 interface)が設定されるかを指示するX2設定(X2 setup)の指示子をHeNBゲートウェイ(HeNB GW)から受信し、前記X2設定の指示子によってTNLアドレス及びソースeNB ID(identifier)を前記HeNB GWに伝送することを含む。
【0063】
他の態様において、無線通信システムで第1のeNB(eNodeB)による伝送ネットワーク階層(TNL;transport network layer)アドレスを伝送する方法が提供される。前記方法は、MME(mobility management entity)構成伝達メッセージ(MME configuration transfer message)を受信した後、第1のeNBのTNLアドレスまたはX2−ゲートウェイ(X2−GW)のTNLアドレスのうち、少なくとも1つ及びソースeNB ID(identifier)を伝送することを含む。
【0064】
前記方法は、前記X2−GWのTNLアドレスのみを伝送されるTNLアドレスとして決定するか、前記第1のeNBのTNLアドレス及び前記X2−GWのTNLアドレスの両方を伝送されるTNLアドレスとして決定することをさらに含むことができる。
【0065】
前記ソースeNB IDは、前記第1のeNBのIDまたは前記X2−GWのIDのうち、いずれか1つに決定されることができる。
【0066】
前記方法は、前記第1のeNBと第2のeNBとの間の直接X2インターフェース(direct X2 interface)が設定されるか、または前記X2−GWを経る間接X2インターフェース(indirect X2 interface)が設定されるかを指示するX2設定(X2 setup)の指示子を伝送することをさらに含むことができる。前記X2設定の指示子は、eNB構成伝達メッセージ(eNB configuration transfer message)を介して伝送されることができる。
【0067】
前記少なくとも1つのTNLアドレス及び前記ソースeNB IDは、eNB構成伝達メッセージを介して伝送されることができる。
【0068】
前記第1のeNBは、マクロeNB(macro eNB)でありうる。
【0069】
前記第1のeNBは、HeNB(home eNB)でありうる。
【発明の効果】
【0070】
X2−GWの存在のために発生するHeNBの移動性向上のためのX2連結問題が解決され得る。
【図面の簡単な説明】
【0071】
図1】E−UMTS(evolved UMTS)のネットワーク構造を示す。
図2】一般的なE−UTRAN及びEPCの構造を示す。
図3】E−UMTSのための使用者平面プロトコルスタックと制御平面プロトコルスタックとを示す。
図4】物理階層の構造の一例を示す。
図5】HeNB GWが配置された全体的なE−UTRAN構造を示す。
図6】マクロeNB(eNodeB)とHeNB(home eNB)との間のX2インターフェース設定の一例を示す。
図7】本発明の一実施形態に係るTNLアドレス探索手順の一例を示す。
図8】本発明の一実施形態に係るTNLアドレス探索手順のさらに他の例を示す。
図9】本発明の一実施形態に係るTNLアドレス探索手順のさらに他の例を示す。
図10】本発明の一実施形態に係るTNLアドレス探索手順のさらに他の例を示す。
図11】本発明の一実施形態に係るTNLアドレス探索手順のさらに他の例を示す。
図12】本発明の一実施形態に係るTNLアドレス探索手順のさらに他の例を示す。
図13】本発明の実施形態が実現される無線通信システムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0072】
以下の技術は、CDMA(code division multiple access)、FDMA(frequency division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)、SC−FDMA(single carrier frequency division multiple access)などのような様々な無線通信システムに使用され得る。CDMAは、UTRA(universal terrestrial radio access)やCDMA2000のような無線技術(radio technology)で実現され得る。TDMAは、GSM(global system for mobile communications)/GPRS(general packet radio service)/EDGE(enhanced data rates for GSM evolution)のような無線技術で実現され得る。OFDMAは、IEEE(institute of electrical and electronics engineers)802.11(Wi−Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802−20、E−UTRA(evolved UTRA)などのような無線技術で実現され得る。IEEE802.16mは、IEEE802.16eの進化であり、IEEE802.16eに基盤したシステムとの下位互換性(backward compatibility)を提供する。UTRAは、UMTS(universal mobile telecommunications system)の一部である。3GPP(3rd generation partnership project)LTE(long term evolution)は、E−UTRA(evolved−UMTS terrestrial radio access)を使用するE−UMTS(evolved UMTS)の一部であって、下向きリンクでOFDMAを採用し、上向きリンクでSC−FDMAを採用する。LTE−A(advanced)は、3GPP LTEの進化である。
【0073】
説明を明確にするために、LTE−Aを中心として記述するが、本発明の技術的特徴がこれに制限されるものではない。
【0074】
図6は、マクロeNB(eNodeB)とHeNB(homeeNB)との間のX2インターフェース設定の一例を示す。
【0075】
図6に示すように、E−UTRANは、マクロeNB70、71、72、HeNB80、81、82、83、HeNBゲートウェイ(HeNB GW;89)、及びX2−GW90を含む。1つ以上のE−UTRAN MME(mobility management entity)/S−GW(serving gateway)79がネットワークの最後に位置して、外部ネットワークと連結されることができる。マクロeNB70、71、72は、X2インターフェースを介して互いに連結される。マクロeNB70、71は、S1インターフェースを介してMME/S−GW79と連結される。HeNB GW89は、S1インターフェースを介してMME/S−GW79と連結される。HeNB81、83は、S1インターフェースを介してHeNB GW89に連結される。HeNB82は、S1インターフェースを介してMME/S−GW79と連結される。HeNB81、82、83は、X2インターフェースを介して互いに連結される。
【0076】
X2−GW90が追加的に配置される。X2−GW90は、X2インターフェースを介してHeNB1(81)と連結される。しかし、X2−GW90とHeNB3(83)との間の連結はまだ設定されていない状態である。また、マクロeNB1(71)とX2−GW90との間の連結またはマクロeNB1(71)とHeNB3(83)との連結もまだ設定されていない状態である。
【0077】
マクロeNBとHeNBとの間にX2インターフェースが導入され得る。2つの連結が可能であるが、1つは、HeNBとマクロeNBとがX2−GWを経て間接的に連結されるものであり(図6の経路「A」)、他の1つは、HeNBとマクロeNBとがX2インターフェースにより直接連結されるものである(図6の経路「B」)。図6において説明された構造を基盤として、HeNBとマクロeNBとの間のX2ハンドオーバがより速く実行され得る。
【0078】
図6において、マクロeNB1(71)とHeNB3(83)との間のX2インターフェースがまだ設定されていない状態である。すなわち、直接X2インターフェースまたはX2−GWを経る間接X2インターフェースがまだ設定されていない状態である。状況に応じて直接X2インターフェースまたは間接X2インターフェースのうち、少なくとも1つが設定され得るし、したがって、いくつかの問題が生じる恐れがある。
【0079】
まず、マクロeNB1(71)がHeNB3セルからUE ANR報告を通じてHeNB3(83)を発見するシナリオが存在し得る。前記UE ANR報告を受信したマクロeNB1(71)は、X2設定に必要な条件としてX2−GW90またはHeNB3(83)のTNLアドレスを得るために、TNLアドレス探索手順を初期化することができる。したがって、マクロeNB71は、eNB構成伝達メッセージ(eNB configuration transfer message)を自分のMMEに伝送することができ、MMEは、MME構成伝達メッセージ(MME configuration transfer message)を使用して前記eNB構成伝達メッセージをHeNB GW89にフォワーディングすることができる。上記の2つのメッセージにおいて、ソース及びターゲットeNB IDは、各々マクロeNB1 ID及びHeNB3 IDである。次のステップにおいて、HeNB GW89は、前記MME構成伝達メッセージをHeNB3(83)にフォワーディングすることができる。すると、HeNB3(83)は、eNB構成伝達メッセージを使用して適切なTNLアドレスをHeNB GW89に応答することができる。
【0080】
マクロeNB1(71)の観点で、マクロeNB1(71)は、X2設定がマクロeNB1(71)とX2−GW90との間に(間接的に)行われるか、またはマクロeNB1(71)とHeNB3(83)との間に(直接的に)行われるかを分かる。しかし、HeNB3(83)はこれを分からない。すなわち、HeNB3(83)は、直接X2インターフェースまたは間接X2インターフェースが設定されるかが分からず、HeNB3(83)は、自分のTNLアドレスまたはX2−GW90のTNLアドレスのうち、いずれがマクロeNB1(71)に応答されなければならないかを分かる必要がある。また、X2−GW90とマクロeNB1(71)との間の間接X2インターフェースまたはHeNB3(83)とマクロeNB1(71)との間の直接X2インターフェースのうち、いずれが設定されるかによって、eNB構成伝達メッセージ/MME構成伝達メッセージ内のソースIDも決定されなければならない。
【0081】
2番目に、HeNB3(83)がマクロeNB1セルからUE ANR報告を通じてマクロeNB1(71)を発見するシナリオが存在し得る。前記UE ANR報告を受信したHeNB3(83)は、X2設定に必要な条件としてマクロeNB1(71)のTNLアドレスを得るために、TNLアドレス探索手順を初期化することができる。マクロeNB1(71)が直接X2インターフェースが設定されるか、間接X2インターフェースが設定されるかが分からないので、上記で説明した類似した問題が生じ得る。
【0082】
3番目に、直接X2設定が許されないことが可能である。したがって、もっぱらX2−GW90を経るX2設定のみが可能である。このシナリオにおいて、X2−GW90の存在による問題点が依然として発生し得る。
【0083】
上記において説明された問題点を解決するために、実際X2設定がマクロeNBとHeNBとの間に設定されるか、またはマクロeNBと対応するX2−GWとの間に設定されるかをHeNB3に報知することが重要である。また、上記の3番目のシナリオにおいて、HeNB3の行動が明確に定義される必要がある。したがって、X2−GWが存在するとき、TNLアドレス探索手順をよく動作させるために、下記において主なアイディアが提案され得る。
【0084】
図7は、本発明の一実施形態に係るTNLアドレス探索手順の一例を示す。本実施形態は、マクロeNB1セルに位置するUEがHeNB3を発見するシナリオに対応する。
【0085】
1)マクロeNBがCSG(closed subscriber group)を支援する(開放モード、ハイブリッドモード、または閉鎖モード)HeNBに向かってTNLアドレス探索手順を初期化するとき、マクロeNBは、対応するMMEに伝送されるeNB構成伝達メッセージ内にマクロeNBとHeNBとの間またはマクロeNBと対応するX2−GWとの間の実際X2設定(actual X2 setup)の指示子を含める。すなわち、前記実際X2設定の指示子は、直接または間接X2インターフェースのうち、いずれのX2インターフェースが設定されるかを指示する。マクロeNBは、前記実際X2設定の指示子を含むeNB構成伝達メッセージをMMEに伝送する。
【0086】
2)前記MMEは、マクロeNBとHeNBとの間またはマクロeNBと対応するX2−GWとの間の前記実際X2設定の指示子をMME構成伝達メッセージを介して対応するHeNB GWにフォワーディングすることができる。
【0087】
3)前記HeNB GWは、マクロeNBとHeNBとの間またはマクロeNBと対応するX2−GWとの間の前記実際X2設定の指示子をMME構成伝達メッセージを介して対応するHeNBにフォワーディングすることができる。
【0088】
4)前記実際X2設定の指示子を受信したHeNBは、TNLアドレス及びソースeNB ID(identifier)を決定する。前記実際X2設定の指示子によって、前記TNLアドレスは、前記HeNB3のTNLアドレスまたは前記X2−GWのTNLアドレスのうち、いずれか1つでありうる。前記ソースeNB IDも、前記実際X2設定の指示子によって、前記HeNB3のeNB IDまたは前記X2−GWのeNB IDのうち、いずれか1つでありうる。より詳細に、前記実際X2設定の指示子が前記X2−GWとマクロeNBとの間のX2設定、すなわち、間接X2インターフェースを指示するならば、前記HeNB3は、前記X2−GWのTNLアドレスを使用し、ソースeNB IDは、前記HeNB3のeNB IDまたは前記X2−GWのeNB IDのうち、いずれか1つでありうる。前記実際X2設定の指示子が、前記HeNB3とマクロeNBとの間のX2設定、すなわち、直接X2インターフェースを指示するならば、前記HeNB3は、前記HeNB3のTNLアドレス及びeNB IDを使用する。前記HeNB3は、前記TNLアドレス及びソースeNB IDを含むeNB構成伝達メッセージを使用して前記HeNB GW/MMEに応答することができる。
【0089】
5)前記TNLアドレスを前記HeNB3から受信した前記マクロeNB1は、X2設定手順を初期化することができる。
【0090】
図8は、本発明の一実施形態に係るTNLアドレス探索手順のさらに他の例を示す。図8は、図7において説明された本発明の一実施形態に対応する順序図を示す。
【0091】
ステップS100において、マクロeNB1は、新しい隣接HeNB3を探す。前記マクロeNB1のIDは1、前記マクロeNB1のTAI(tracking area identity)は1であることと仮定する。また、前記HeNB3のIDは3、前記HeNB3のTAIは2であることと仮定する。
【0092】
ステップS110において、前記マクロeNB1は、MMEにeNB構成伝達メッセージを伝送する。前記eNB構成伝達メッセージは、前記マクロeNB1/HeNB3のeNB ID、前記マクロeNB1/HeNB3のTAI、及びSON(self−optimizing network)情報要請を含む。前記eNB構成伝達メッセージは、実際X2設定の指示子をさらに含む。前記実際X2設定の指示子は、直接または間接X2インターフェースのうち、いずれが設定されるかを指示する。
【0093】
ステップS120において、前記MMEは、HeNB GWにMME構成伝達メッセージを伝送することにより、前記実際X2設定の指示子をHeNB GWにフォワーディングする。ステップS130において、前記HeNB GWは、前記HeNB3にMME構成伝達メッセージを伝送することにより、前記実際X2設定の指示子を前記HeNB3にフォワーディングする。前記MME構成伝達メッセージは、前記マクロeNB1/HeNB3のeNB ID、前記マクロeNB1/HeNB3のTAI、及びSON情報要請を含む。
【0094】
ステップS140において、前記実際X2設定の指示子を受信したHeNB3は、TNLアドレス及びソースeNB IDを決定する。前記実際X2設定の指示子が前記マクロeNB1とX2−GWとの間のX2設定を指示するならば、前記HeNB3は、前記X2−GWのTNLアドレスを使用し、ソースeNB IDは、前記HeNB3のeNB IDまたは前記X2−GWのeNB IDのうち、いずれか1つでありうる。前記実際X2設定の指示子が前記マクロeNB1とHeNB3との間のX2設定を指示するならば、前記HeNB3は、前記HeNB3のTNLアドレス及び前記HeNB3のeNB IDを使用する。
【0095】
ステップS150において、前記HeNB3は、前記HeNB GWにeNB構成伝達メッセージを伝送する。前記eNB構成伝達メッセージは、前記HeNB3により決定されたTNLアドレス及びソースeNB IDを含む。
【0096】
ステップS160において、前記HeNB GWは、前記MMEにeNB構成伝達メッセージを伝送することにより、前記TNLアドレス及びソースeNB IDを前記MMEにフォワーディングする。ステップS170において、前記MMEは、前記マクロeNB1にMME構成伝達メッセージを伝送することにより、前記TNLアドレス及びソースeNB IDを前記マクロeNB1にフォワーディングする。
【0097】
ステップS180において、前記マクロeNB1及びHeNB GWは、X2設定要請/応答メッセージ(X2 setup request/response message)を交換する。ステップS190において、前記HeNB GWとHeNB3とは、X2設定要請/応答メッセージを交換する。
【0098】
図9は、本発明の一実施形態に係るTNLアドレス探索手順のさらに他の例を示す。本実施形態は、HeNB3セルに位置するUEがマクロeNB1を発見するシナリオに対応する。X2−GWのTNLアドレスがマクロeNB1に予め構成される(pre−configured)ことと仮定する。
【0099】
1)HeNB3がマクロeNBに向かってTNLアドレス探索手順を初期化するとき、HeNB3は、対応するHeNB GWにeNB構成伝達メッセージを使用してTNLアドレス探索手順を初期化する。
【0100】
2)前記HeNB GWは、前記eNB構成伝達メッセージをMMEにフォワーディングする。
【0101】
3)MMEは、これをMME構成伝達メッセージを利用してマクロeNB1にフォワーディングする。
【0102】
4)前記MME構成伝達メッセージを受信したマクロeNB1は、eNB構成伝達メッセージを利用してMMEに応答するとき、TNLアドレス及びソースeNB IDを決定する。X2−GWのTNLアドレスがマクロeNB1に予め構成されたので、前記TNLアドレスは、X2−GWのTNLアドレスでありうる。このとき、ソースeNB IDは、X2−GWのIDまたはマクロeNB1 IDでありうる。或いは、前記TNLアドレスは、マクロeNB1のTNLアドレスでありうる。このとき、ソースeNB IDは、X2−GWのIDまたはマクロeNB1 IDでありうる。マクロeNB1は、前記TNLアドレスとソースeNB IDを含むeNB構成伝達メッセージを利用してMMEに応答することができる。
【0103】
追加的に、マクロeNBは、実際X2設定の指示子をeNB構成伝達メッセージ内に明示的に含めることができる。したがって、前記実際X2設定の指示子を受信したHeNBは、X2インターフェースがX2−GWとともに間接的に設定されるか、またはマクロeNB1とともに直接設定されるかが分かる。
【0104】
図10は、本発明の一実施形態に係るTNLアドレス探索手順のさらに他の例を示す。図10は、図9において説明された本発明の一実施形態に対応する順序図を示す。
【0105】
ステップS200において、HeNB3は、新しい隣接マクロeNB1を探す。前記HeNB3のIDは3、前記HeNB3のTAIは2であることと仮定する。また、前記マクロeNB1のIDは1、前記マクロeNB1のTAIは1であることと仮定する。
【0106】
ステップS210において、前記HeNB3は、HeNB GWにeNB構成伝達メッセージを伝送する。前記eNB構成伝達メッセージは、前記HeNB3/マクロeNB1のeNB ID、前記HeNB3/マクロeNB1のTAI、及びSON情報要請を含む。ステップS220において、前記HeNB GWは、前記eNB構成伝達メッセージをMMEにフォワーディングする。ステップS230において、前記MMEは、前記マクロeNB1にMME構成伝達メッセージを伝送することにより、前記eNB構成伝達メッセージを前記マクロeNB1にフォワーディングする。
【0107】
ステップS240において、前記MME構成伝達メッセージを受信したマクロeNB1は、TNLアドレス及びソースeNB IDを決定する。TNLアドレスは、前記マクロeNB1のTNLアドレスまたはX2−GWのTNLアドレスのうち、いずれか1つに決定されることができる。前記マクロeNB1のTNLアドレスは、前記HeNB3とマクロeNB1との間の直接X2インターフェースに対応する。前記X2−GWのTNLアドレスは、前記X2−GWを経る前記HeNB3とマクロeNB1との間の間接X2インターフェースに対応する。また、前記ソースeNB IDは、前記マクロeNB1 IDまたは前記X2−GWのIDのうち、1つに決定されることができる。
【0108】
ステップS250において、前記マクロeNB1は、前記MMEにeNB構成伝達メッセージを伝送する。前記eNB構成伝達メッセージは、前記マクロeNB1により決定されたTNLアドレス及びソースeNB IDを含む。また、前記eNB構成伝達メッセージは、実際X2設定の指示子を含むことができる。前記実際X2設定の指示子は、前記マクロeNB1により決定されたTNLアドレスによって直接または間接X2インターフェースのうち、いずれが設定されるかを指示する。
【0109】
ステップS260において、前記MMEは、前記HeNB GWにMME構成伝達メッセージを伝送することにより、前記TNLアドレス及びソースeNB IDを前記HeNB GWにフォワーディングする。ステップS270において、前記HeNB GWは、前記HeNB3にMME構成伝達メッセージを伝送することにより、前記TNLアドレス及びソースeNB IDを前記HeNB3にフォワーディングする。
【0110】
図11は、本発明の一実施形態に係るTNLアドレス探索手順のさらに他の例を示す。本実施形態は、マクロeNB1セルに位置するUEがHeNB3を発見するシナリオに対応する。本実施形態は、マクロeNB1がTNLアドレス探索手順を初期化することを除いては、図10において説明された実施形態と類似している。X2−GWのTNLアドレスがHeNB3に予め構成されることと仮定する。
【0111】
ステップS300において、マクロeNB1は、新しい隣接HeNB3を探す。前記マクロeNB1のIDは1、前記マクロeNB1のTAIは1であることと仮定する。また、前記HeNB3のIDは3、前記HeNB3のTAIは2であることと仮定する。
【0112】
ステップS310において、前記マクロeNB1は、MMEにeNB構成伝達メッセージを伝送する。前記eNB構成伝達メッセージは、前記マクロeNB1/HeNB3のeNB ID、前記マクロeNB1/HeNB3のTAI、及びSON情報要請を含む。ステップS320において、前記MMEは、MME構成伝達メッセージを伝送することにより、前記eNB構成伝達メッセージをHeNB GWにフォワーディングする。ステップS330において、前記HeNB GWは、前記MME構成伝達メッセージを前記HeNB3にフォワーディングする。
【0113】
ステップS340において、前記MME構成伝達メッセージを受信したHeNB3は、TNLアドレス及びソースeNB IDを決定する。TNLアドレスは、X2−GWのTNLアドレスのみに決定されるか、または第1のeNBのTNLアドレス及び前記X2−GWのTNLアドレスの両方に決定されることができる。前記HeNB3のTNLアドレスは、前記HeNB3とマクロeNB1との間の直接X2インターフェースに対応する。前記X2−GWのTNLアドレスは、前記X2−GWを経る前記HeNB3とマクロeNB1との間の間接X2インターフェースに対応する。また、前記ソースeNB IDは、前記HeNB3 IDまたは前記X2−GWのIDのうち、1つに決定されることができる。
【0114】
ステップS350において、前記HeNB3は、前記HeNB GWにeNB構成伝達メッセージを伝送する。前記eNB構成伝達メッセージは、前記HeNB3により決定されたTNLアドレス及びソースeNB IDを含む。また、前記eNB構成伝達メッセージは、実際X2設定の指示子を含むことができる。前記実際X2設定の指示子は、前記HeNB3により決定されたTNLアドレスによって直接または間接X2インターフェースのうち、いずれが設定されるかを指示する。或いは、前記実際X2設定の指示子は、前記X2−GWのTNLアドレスによって暗示的に表現されることができる。
【0115】
ステップS360において、前記HeNB GWは、前記MMEにeNB構成伝達メッセージを伝送することにより、前記TNLアドレス及びソースeNB IDを前記MMEにフォワーディングする。ステップS370において、前記MMEは、前記マクロeNB1にMME構成伝達メッセージを伝送することにより、前記TNLアドレス及びソースeNB IDを前記マクロeNB1にフォワーディングする。
【0116】
図12は、本発明の一実施形態に係るTNLアドレス探索手順のさらに他の例を示す。本実施形態は、X2−GWを経る間接X2インターフェースのみが可能なシナリオに対応する。
【0117】
ステップS400において、マクロeNB1は、新しい隣接HeNB3を探す。前記マクロeNB1のIDは1、前記マクロeNB1のTAIは1であることと仮定する。また、前記HeNB3のIDは3、前記HeNB3のTAIは2であることと仮定する。
【0118】
ステップS410において、前記マクロeNB1は、MMEにeNB構成伝達メッセージを伝送する。前記eNB構成伝達メッセージは、前記マクロeNB1/HeNB3のeNB ID、前記マクロeNB1/HeNB3のTAI、及びSON情報要請を含む。前記eNB構成伝達メッセージは、実際X2設定の指示子をさらに含むことができる。前記実際X2設定の指示子は、前記マクロeNB1とX2−GWとの間の間接X2インターフェースが設定されることを指示する。
【0119】
ステップS420において、前記MMEは、HeNB GWにMME構成伝達メッセージを伝送する。ステップS430において、前記HeNB GWは、前記HeNB3にMME構成伝達メッセージを伝送する。前記MME構成伝達メッセージは、前記マクロeNB1/HeNB3のeNB ID、前記マクロeNB1/HeNB3のTAI、及びSON情報要請を含む。前記MME構成伝達メッセージは、前記実際X2設定の指示子をさらに含むことができる。
【0120】
このとき、ステップS440において、もっぱら間接X2インターフェースのみが設定されるので、前記HeNB3は、TNLアドレス及びソースeNB IDを決定する必要がない。前記HeNB3は、前記X2−GWのTNLアドレスを使用し、ソースeNB IDは、前記HeNB3のeNB IDまたは前記X2−GWのeNB IDのうち、いずれか1つでありうる。
【0121】
ステップS450において、前記HeNB3は、前記HeNB GWにeNB構成伝達メッセージを伝送する。前記eNB構成伝達メッセージは、前記HeNB3により決定されたTNLアドレス及びソースeNB IDを含む。
【0122】
ステップS460において、前記HeNB GWは、前記MMEにeNB構成伝達メッセージを伝送することにより、前記TNLアドレス及びソースeNB IDを前記MMEにフォワーディングする。ステップS470において、前記MMEは、前記マクロeNB1にMME構成伝達メッセージを伝送することにより、前記TNLアドレス及びソースeNB IDを前記マクロeNB1にフォワーディングする。
【0123】
ステップS480において、前記マクロeNB1及びHeNB GWは、X2設定要請/応答メッセージを交換する。ステップS490において、前記HeNB GWとHeNB3とは、X2設定要請/応答メッセージを交換する。
【0124】
図13は、本発明の実施形態が実現される無線通信システムのブロック図である。
【0125】
eNBまたはHeNB800は、プロセッサ(processor;810)、メモリ(memory;820)、及びRF部(radio frequency unit;830)を備える。プロセッサ810は、本明細書で提案された機能、過程、及び/又は方法を実現するように構成され得る。無線インターフェースプロトコルの階層等は、プロセッサ810により実現されることができる。メモリ820は、プロセッサ810と連結されて、プロセッサ810を駆動するための様々な情報を格納する。RF部830は、プロセッサ810と連結されて、無線信号を伝送及び/又は受信する。
【0126】
MMEまたはHeNB GW900は、プロセッサ910、メモリ920、及びRF部930を備えることができる。プロセッサ910は、本明細書で提案された機能、過程、及び/又は方法を実現するように構成されることができる。無線インターフェースプロトコルの階層は、プロセッサ910により実現されることができる。メモリ920は、プロセッサ910と連結されて、プロセッサ910を駆動するための様々な情報を格納する。RF部930は、プロセッサ910と連結されて、無線信号を伝送及び/又は受信する。
【0127】
プロセッサ810、910は、ASIC(application−specific integrated circuit)、他のチップセット、論理回路、及び/又はデータ処理装置を備えることができる。メモリ820、920は、ROM(read−only memory)、RAM(random access memory)、フラッシュメモリ、メモリカード、格納媒体、及び/又は他の格納装置を備えることができる。RF部830、930は、無線周波数信号を処理するためのベースバンド回路を含むことができる。実施形態がソフトウェアで実現されるとき、上述した技法は上述した機能を行うモジュール(過程、機能など)で実現されることができる。モジュールはメモリ820、920に格納され、プロセッサ810、910により実行されることができる。メモリ820、920は、プロセッサ810、910の内部または外部にありうるし、よく知られた様々な手段でプロセッサ810、910と連結され得る。
【0128】
上述した例示的なシステムにおいて、上述した本発明の特徴によって実現され得る方法は、順序図に基づいて説明された。便宜上、方法は一連のステップまたはブロックとして説明されたが、請求された本発明の特徴は、ステップまたはブロックの順序に限定されるものではなく、あるステップは他のステップと詳述したところとは異なる順序でまたは同時に発生することができる。また、当業者であれば、順序図に示したステップが排他的でなく、他のステップが含まれたり、順序図の1つまたはそれ以上のステップが本発明の範囲に影響を及ぼさずに削除され得ることが理解できるであろう。
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図13