【文献】
ジャンプスーパースターズ,完全保存版 DSソフトオールカタログ 07SUMMER DS SOFT ALL CATALOGUE(ニンテンドードリーム8月号 別冊付録 第12巻 第8号),日本,株式会社毎日コミュニケーションズ,2007年 8月 1日,第12巻第8号,Page 31
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、上記課題を解決し、ユーザに高い視覚的効果を与えることができるゲームのゲームプログラム、ゲーム処理方法およびこのゲームを制御する情報処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のゲームプログラムは、第1のユーザと第2のユーザとが参戦可能なゲームのゲームプログラムであって、コンピュータに、第1のユーザが有する複数のパネルからなる第1のパネルデータベース、および、第2のユーザが有する複数のパネルからなる第2のパネルデータベースを記憶するデータ記憶機能と、第1のパネルデータベースおよび第2のパネルデータベースから、1以上の区画で構成される表示領域を備えるゲーム表示画面の区画に配置するためのゲーム媒体に対応したパネルを選択するパネル選択機能と、パネル選択機能によって選択されたパネルに対応したゲーム媒体を区画に配置するゲーム媒体配置機能と、ゲーム表示画面を、画面表示部に表示する画面表示制御機能とを実現させ、区画は、第1のパネルデータベースから選択されるパネルに対応したゲーム媒体が配置可能な区画と、第2のパネルデータベースから選択されるパネルに対応したゲーム媒体が配置可能な区画とで構成され、パネル配置機能は、選択機能により選択されたパネルに対応したゲーム媒体が、対象の区画に配置可能な場合に、当該区画にゲーム媒体を配置することを特徴とする。
【0009】
上記ゲームプログラムは、さらに、コンピュータに、ゲーム媒体配置機能によってゲーム媒体が配置された区画を、所定の順序で実行する区画実行機能を実現させることができる。
【0010】
上記所定の順序は、ゲーム媒体の配置、形状および/またはサイズに基づいて決定されることができる。
【0011】
上記ゲームプログラムは、さらに、コンピュータに、ゲーム媒体配置機能によってゲーム媒体が配置された区画を、該区画に配置されたゲーム媒体の特性を示すパネル情報に基づいて実行する区画実行機能を実現させることができる。
【0012】
上記複数のパネルは、ゲームの進行に応じて付与されることができる。
【0013】
上記ゲームプログラムは、さらに、コンピュータに、区画実行機能により実行された区画に配置されたゲーム媒体を誇張表示する誇張表示機能を実現させることができる。
【0014】
上記パネル情報は、パネルのサイズの情報を含むことができる。
【0015】
上記パネル情報は、パネルが有する能力の情報を含み、上記能力の強さは、パネルのサイズに対応することができる。
【0016】
上記表示領域は、複数のターンで分割されることができる。
【0017】
上記パネルは、静止画を表示することができる。
上記区画は、さらに、文字を表示するための文字表示部を有し、文字表示部は、区画に配置されたゲーム媒体の上に重ねて表示されることができる。
上記区画は、枠部を有し、第1のパネルデータベースから選択されたパネルに対応したゲーム媒体が配置される区画の枠部と、第2のパネルデータベースから選択されたパネルに対応したゲーム媒体が配置される区画の枠部とは、異なる色で構成されることができる。
上記区画の構成は、ゲームの進行に応じて変更されることができる。
上記ゲーム媒体は、ゲームにおいて第1のユーザと第2のユーザとが攻防を行うためのキャラクタを示すものとすることができる。
【0018】
本発明のゲーム処理方法は、第1のユーザと第2のユーザとが参戦可能なゲームのゲーム処理方法であって、コンピュータが、第1のユーザが有する複数のパネルからなる第1のパネルデータベース、および、第2のユーザが有する複数のパネルからなる第2のパネルデータベースを記憶するデータ記憶ステップと、第1のパネルデータベースおよび第2のパネルデータベースから、1以上の区画で構成される表示領域を備えるゲーム表示画面の区画に配置するためのゲーム媒体に対応したパネルを選択するパネル選択ステップと、パネル選択ステップにおいて選択されたパネルに対応したゲーム媒体を区画に配置するゲーム媒体配置ステップと、ゲーム表示画面を、画面表示部に表示する画面表示制御ステップとを実行し、区画は、第1のパネルデータベースから選択されるパネルに対応したゲーム媒体が配置可能な区画と、第2のパネルデータベースから選択されるパネルに対応したゲーム媒体が配置可能な区画とで構成され、パネル配置ステップにおいては、選択ステップにおいて選択されたパネルに対応したゲーム媒体が、対象の区画に配置可能な場合に、当該区画にゲーム媒体を配置することを特徴とする。
【0019】
本発明の情報処理装置は、第1のユーザと第2のユーザとが参戦可能なゲームを制御する情報処理装置であって、第1のユーザが有する複数のパネルからなる第1のパネルデータベース、および、第2のユーザが有する複数のパネルからなる第2のパネルデータベースを記憶するデータ記憶部と、第1のパネルデータベースおよび第2のパネルデータベースから、1以上の区画で構成される表示領域を備えるゲーム表示画面の区画に配置するためのゲーム媒体に対応したパネルを選択するパネル選択部と、パネル選択部において選択されたパネルに対応したゲーム媒体を区画に配置するゲーム媒体配置部と、ゲーム表示画面を、画面表示部に表示する画面表示制御部とを備え、区画は、第1のパネルデータベースから選択されるパネルに対応したゲーム媒体が配置可能な区画と、第2のパネルデータベースから選択されるパネルに対応したゲーム媒体が配置可能な区画とで構成され、パネル配置部は、選択部において選択されたパネルに対応したゲーム媒体が、対象の区画に配置可能な場合に、当該区画にゲーム媒体を配置することを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
本発明のゲームプログラム、ゲーム処理方法および情報処理装置によれば、ユーザに高い視覚的効果を有するゲームを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明のゲームプログラムの実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0023】
本発明のゲームプログラムは、第1のキャラクタと第2のキャラクタとが戦闘を行うゲームのゲームプログラムであって、コンピュータに、データ記憶機能と、パネル選択機能と、パネル配置機能と、画面表示制御機能と、誇張表示機能とを実現させることを特徴とする。
【0024】
図1は、本発明のゲームプログラム100の一例を示すフローチャートである。
データ記憶機能では、第1のキャラクタが有する複数のパネルからなる第1のパネルデータベース、および、第2のキャラクタが有する複数のパネルからなる第2のパネルデータベースを記憶する(STEP110)。この機能は、後述するデータ記憶部で実現されることができる。
【0025】
パネル選択機能では、第1のキャラクタが有する複数のパネルからなる第1のパネルデータベース、および、第2のキャラクタが有する複数のパネルからなる第2のパネルデータベースから、1以上のコマで構成される戦闘表示領域を備えるゲーム表示画面の上記コマに配置するためのパネルを選択する(STEP120)。この機能は、後述するパネル選択部で実現されることができる。
【0026】
パネル配置機能では、パネル選択機能により選択されたパネルを上記コマに配置する(STEP130)。この機能は、後述するパネル配置部で実現されることができる。
【0027】
画面表示制御機能では、上記ゲーム表示画面を、画面表示部に表示する(STEP140)。画面表示部とは、後述する情報処理装置の画面表示制御部から出力される信号を受けるものであって、ユーザ端末が備えるディスプレイ装置等とすることができる。また、後述する入力部を兼ねて、タッチパネル式のディスプレイを用いることもできる。この機能は、後述する画面表示制御部で実現されることができる。
【0028】
誇張表示機能では、パネル配置機能によって配置されたパネルを、上記パネルの特性を示すパネル情報に基づいて、画面表示部上において誇張表示させる(STEP150)。ここで、「誇張表示する」とは、コマに配置されたパネルの中で、特定のパネルを他のパネルよりも目を惹くように表示することをいう。誇張表示の例としては、例えば、動画を表示させたり、パネルを囲むよう枠を表示させたりすることができる。この機能は、後述する誇張表示部で実現されることができる。
【0029】
本発明のゲームプログラムは、サーバ装置またはユーザ端末において実行され、上述したゲームの各処理が行われることができる。また、本発明のゲームプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されて提供することができる。記録媒体としては、CD−ROM、DVD等、コンピュータが読み取り可能なものであれば特に限定されるものではない。
【0030】
次に、本発明のゲーム処理方法の実施形態について説明する。
【0031】
本発明のゲーム処理方法は、第1のキャラクタと第2のキャラクタとが戦闘を行うゲームのゲーム処理方法であって、データ記憶ステップと、パネル選択ステップと、パネル配置ステップと、画面表示制御ステップと、誇張表示ステップと備えることを特徴とする。
【0032】
データ記憶ステップでは、第1のキャラクタが有する複数のパネルからなる第1のパネルデータベース、および、第2のキャラクタが有する複数のパネルからなる第2のパネルデータベースを記憶する。このステップは、後述するデータ記憶部で処理されることができる。
【0033】
パネル選択ステップでは、第1のパネルデータベースおよび第2のパネルデータベースから、1以上のコマで構成される戦闘表示領域を備えるゲーム表示画面のコマに配置するためのパネルを選択する。このステップは、後述するパネル選択部で処理されることができる。
【0034】
パネル配置ステップでは、パネル選択ステップにおいて選択されたパネルをコマに配置する。このステップは、後述するパネル配置部で処理されることができる。
【0035】
画面表示制御ステップでは、ゲーム表示画面を、画面表示部に表示する。このステップは、後述する画面表示制御部で処理されることができる。
【0036】
誇張表示ステップでは、パネル配置ステップにおいて配置されたパネルを、パネルの特性を示すパネル情報に基づいて、画面表示部上において誇張表示させる。このステップは、後述する誇張表示部で処理されることができる。
【0037】
続いて、本発明の情報処理装置の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0038】
図2は、本発明の実施形態に従う情報処理装置の一例を模式的に示したブロック図である。
【0039】
本発明の情報処理装置200は、第1のキャラクタと第2のキャラクタとが戦闘を行うゲームを制御する情報処理装置であって、データ記憶部210と、制御部220とを備える。
【0040】
データ記憶部210は、第1のキャラクタが有する複数のパネルからなる第1のパネルデータベース211、および、第2のキャラクタが有する複数のパネルからなる第2のパネルデータベース212を記憶する。
【0041】
制御部220は、1以上のコマで構成される戦闘表示領域を備えるゲーム表示画面を画面表示部に表示する画面表示制御部221、第1のパネルデータベース211および第2のパネルデータベース212から、戦闘表示領域のコマに配置するためのパネルを選択するパネル選択部222、パネル選択部222において選択されたパネルをコマに配置するパネル配置部223、および、パネル配置部223において配置されたパネルを、パネルの特性を示すパネル情報に基づいて、画面表示部において誇張表示させる誇張表示部224を有する。当該画面表示部としては、ディスプレイ装置等が挙げられる。また、後述する入力部を兼ねて、タッチパネル式のディスプレイを用いることもできる。
【0042】
第1のパネルデータベース211には、第1のキャラクタが有する複数のパネルからなる第1のパネル群が記憶される。
【0043】
第2のパネルデータベース212には、第2のキャラクタが有する複数のパネルからなる第2のパネル群が記憶される。
【0044】
また、図には示されないが、本発明の情報処理装置200は、制御部220に指示を与えるための入力を受付ける入力受付部を備えることができる。この入力受付部が受け付ける入力の手段としては、ボタンやキーボード、マウス等、ユーザが操作する情報処理装置が備える可能性のあるすべてを含むが、上述したように、タッチパネル式の入力手段を用いることもできる。
【0045】
本発明の情報処理装置200は、サーバ装置または携帯電話やスマートフォン等のユーザ端末とすることもできるが、ユーザ端末とサーバ装置とで構成することもできる。
【0046】
図3は、画面表示部に表示されるゲーム表示画面300の一例を模式的に示した図である。
図3に示すように、ゲーム表示画面300は、第1のキャラクタと第2のキャラクタとが戦闘を行うゲームのゲーム表示画面であって、このゲーム表示画面300は、1以上のコマ(
図3では、コマA〜G)で構成される戦闘表示領域310を備える。
【0047】
図3に示すように、上記第1のキャラクタを、ユーザが使用するキャラクタ(PLAYER)とし、第2のキャラクタを、コンピュータが使用するキャラクタ(ENEMY)とすることができる。また、図には示されないが、第1のキャラクタをユーザが使用するキャラクタ(PLAYER)とし、第2のキャラクタを他のユーザが使用するキャラクタ(FRIEND)とすることもできる。
【0048】
上記コマA〜Gには、第1のキャラクタが有する、複数のパネルからなる第1のパネル群と、第2のキャラクタが有する、複数のパネルからなる第2のパネル群とから選択されたパネルが配置される。
図3に示す例において、コマA,B,D,Fには、第1のパネル群から選択されたパネルが配置され、コマC,E,Gには、第2のパネル群から選択されたパネルが配置されている。
【0049】
誇張表示部224は、コマを所定の順序で実行し、この実行されたコマに配置されたパネルを誇張表示することができる。上記戦闘は、上記コマA〜Gを、コマA,B,C,D,E,F,Gの順序で実行することにより進行する。
【0050】
すなわち、本発明の実施形態に従うゲーム表示画面300によれば、第1のキャラクタと第2のキャラクタとの戦闘は、漫画のような形式で進行する。これにより、ユーザは、漫画を読むような感覚でゲームをプレイすることができ、ユーザが受ける視覚的効果は、従来よりも飛躍的に向上するものである。
【0051】
ゲーム表示画面300において、上記戦闘は、上述した誇張表示部224において誇張表示されたパネルのパネル情報に基づいて行われることができる。このとき、パネル情報は、パネルのサイズの情報を含むものとする。
【0052】
また、上記パネルは、各々が任意のサイズを有することができる。
図4に示す例では、ゲーム表示画面300は、コマH〜Oで構成される戦闘表示領域310を備える。4行×4列のマス目上に区画された戦闘表示領域310上において、コマH,Nに配置されたパネルは、上記マス目4個分のサイズを有する。同様に、コマJ,Oに配置されたパネルは、それぞれ上記マス目2個分のサイズを、コマI,K,L,Mに配置されたパネルは、それぞれ上記マス目1個分のサイズを有する。
【0053】
具体的には、各行が戦闘のターンを示すものとすると、コマH,N,Oのような横に長いコマは、コマI,J,K,L,Mのような横に短いコマと比較して、そのターン内での行動の占拠率が高い。したがって、例えば1ターン目には、第1のプレイヤの行動のみが行われることになる。
【0054】
また、コマJ,Nのような縦に長いコマは、先のターンにおける自分の行動を先手で行う。すなわち、例えば2ターン目および3ターン目にまたがるコマJは、3ターン目に配置されたコマMよりも先に実行されることになる。
【0055】
すなわち、よりサイズが大きく、かつ、よりターン数の早い位置にあるパネルが、バトルを有利に進める。
【0056】
なお、上述した例では戦闘が左上から右下へ進行する例を示したが、右上から左下へと進行してもよい。
【0057】
上述したように、戦闘表示領域310は、戦闘の進行の単位を表すターンで分割されるのが好ましい。
【0058】
また、パネルの形状は、長方形とするのが好ましい。パネルは、従来のカードのような長方形(正方形を含む)の他、円形、三角形や多角形など、様々な形状を採用することができる。
【0059】
さらに、上記パネル情報は、パネルが有する能力の情報を含むのが好ましい。能力の情報とは、例えば、攻撃、防御(回避)、属性、回復、コマを無効化または入れ替えるためのスキル等の情報のことをいう。この能力による効果は、パネルのサイズに対応するものとする。したがって、パネルのサイズが大きいコマH,Nは、その他のコマよりも効果が高くなる。
【0060】
また、上記パネルは、静止画を表示することができる。静止画の例としては、
図5に示すように、例えば上述した行動をイラストで表現したものとすることができる。
図5(a)は、攻撃の情報を有するパネルの静止画を示したものであり、パンチ攻撃をするキャラクタのイラストが描かれている。同様に、
図5(b)は、防御の情報を有するパネルの静止画を示したものであり、敵の攻撃を回避するキャラクタのイラストが描かれている。
【0061】
上記パネルは、これらパネルが誇張表示された際、動画を表示するのが好ましい。動画は、複数枚の静止画を入れ替えて表示するアニメーションである。
【0062】
図6は、
図3に示したコマFのパネルを模式的に示した図である。
図6に示すように、上記コマは、さらに、文字を表示するための文字表示部10を有するのが好ましい。この文字表示部10は、コマに配置されたパネルの上に重ねて表示されるのが好ましい。
【0063】
また、コマは、上記パネルの他、効果音を表す文字を表示する効果音表示部20および/またはエフェクトを表示するエフェクト表示部30を有するのが好ましく、これらの部分は、コマが誇張表示された際、動画とともに表示されることができる。これらにより、ユーザに与える視覚的効果はより一層向上する。また、上述した効果音表示部20等と連動して、ユーザが操作する情報処理装置を振動させてもよい。
【0064】
また、誇張表示されたパネルは、ゲーム表示画面300の中央部に配置するのが好ましい。すなわち、誇張表示されたパネルをズームインして表示する。これにより、ユーザに与える視覚的効果はより一層向上する。
【0065】
さらに、コマは、枠部を有するのが好ましい。この枠部において、第1のパネル群から選択されたパネルが配置されたコマの枠部と、第2のパネル群から選択されたパネルが配置されたコマの枠部とは、異なる色で構成されるのが好ましい。これにより、第1のキャラクタのパネルと第2のキャラクタのパネルの区別が視覚的にわかり易くなる。
【0066】
また、
図3に示すように、上記戦闘が、戦闘表示領域310内に収まらない場合、最後に実行されるコマの一部に、次のページへと進むためのページめくり部40を設けるのが好ましい。
【0067】
上述したパネルは、コンピュータによって上記コマに自動で配置されるものとするのが好ましい。これにより、ユーザがパネルを配置する手間を省くことができる。戦闘結果は、パネルが配置された段階で、パネル情報に基づいて決定されるのが好ましい。また、戦闘途中のユーザの操作(回復の行動等)によって、次ページで表示されるパネルを変更し、戦闘結果を変更する仕様とすることもできる。
【0068】
さらに、
図3および
図4に示すように、本発明のゲーム表示画面300は、キャラクタのゲージを表示するゲージ表示部320を備えることができる。このゲージは、キャラクタの体力を示すヒットポイント(以降、HPと記載)や、キャラクタの行動力を示すキャラクタポイント(以降、CPと記載)を表示する。HPは、相手の攻撃の行動を受けることで減少し、自分が回復の行動を行うことで増加する。一方、CPは、サイズの大きなパネルを配置することで減少する。
【0069】
なお、
図4では、パネルオブジェクトのサイズがすべてマス目の整数倍で表現できる例を示したが、これに限られるものではない。
【0070】
続いて、上記ゲーム表示画面に表示されるゲームの基本的な流れを説明する。
【0071】
ここで一例として説明されるゲームには、メインサイクルとサブサイクルが存在する。上記メインサイクルにおいて、ユーザは、
図7に示すように、提示された複数のキャラクタから一のキャラクタを選択し、クエストを進めながらパネルを収集する。複数のキャラクタには、パワー型、スピード型、スタミナ型、バランス型等の特性を設定することができる。
図8は、クエストの一例を示したものであり、ユーザが選択したキャラクタは、複数の敵キャラクタとの戦闘を経た後、ボスキャラクタとの戦闘を行うことになる。パネルは、上記敵キャラクタおよびボスキャラクタとの戦闘の報酬として獲得することができる。また、特定のイベント等で入手することもできる。このように、ユーザは、ゲームを進めることでパネルを獲得していく。
【0072】
続いて、上記サブサイクルにおいて、ユーザは、獲得したパネルを、戦闘用デッキを強化するのに用いたり、キャラクタを育成するのに用いたりすることができる。キャラクタの育成とは、ユーザが選択したキャラクタに、獲得したパネルを合成するこという。
図9に示すように、パネルは、キャラクタの身体の各部位(ボディ、腕、脚、スキル等)を強化するのに用いられる。例えば、体力の情報を有するパネルは、キャラクタのボディを強化するのに用いられ、攻撃の情報を有するパネルは、キャラクタの腕を強化するのに用いられ、防御の情報を有するパネルは、キャラクタの脚を強化するのに用いられ、戦闘中の特殊技効果の情報を有するパネルは、キャラクタのスキルを強化するのに用いられる。また、キャラクタのレベルが上昇すると、さらに多くの他のキャラクタを選択することができるようになったり、より強いパネルを使用することができるようになったりするよう設定することができる。
【0073】
また、
図10に示すように、上記戦闘やイベントの報酬には、パネルの他に進化素材があり、この進化素材を用いることにより、選択したキャラクタを、別のコスチュームを着たキャラクタへと進化させることができる。この進化後のキャラクタは、選択した進化前のキャラクタの能力の上限を超える能力を有するものとすることができる。
【0074】
さらに、
図11(a)に示すように、戦闘前においても、漫画のような形式でストーリーを進行させることができる。そして、
図11(b)に示すような戦闘開始画面が表示された後、上述した戦闘が開始される。
【0075】
このようなゲームの流れにおいて、戦闘が始まると、上述したゲーム表示画面を用いた戦闘が行われる。
図12に、本発明に関するゲーム表示画面の他の例を示す。なお、敵キャラクタとユーザが選択したキャラクタとに、属性による相性を設定することもできる。また、1つのゲーム表示画面内において、特定の3枚以上のパネルが配置された場合に、それらのカードの効果以上の効果が発揮されるコンボを発生させるものとすることもできる。
【0076】
上述したところは、代表的な実施形態の例を示したものであって、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。
〔付記事項〕
以下に本願の原出願の課題を解決するための手段の記載を付記する。
[1]
本発明のゲームプログラムは、第1のキャラクタと第2のキャラクタとが戦闘を行うゲームのゲームプログラムであって、コンピュータに、第1のキャラクタが有する複数のパネルからなる第1のパネルデータベース、および、第2のキャラクタが有する複数のパネルからなる第2のパネルデータベースを記憶するデータ記憶機能と、第1のパネルデータベースおよび第2のパネルデータベースから、1以上のコマで構成される戦闘表示領域を備えるゲーム表示画面のコマに配置するためのパネルを選択するパネル選択機能と、パネル選択機能によって選択されたパネルをコマに配置するパネル配置機能と、ゲーム表示画面を、画面表示部に表示する画面表示制御機能と、パネル配置機能によって配置されたパネルを、パネルの特性を示すパネル情報に基づいて、画面表示部上において誇張表示させる誇張表示機能とを実現させることを特徴とする。
[2]
誇張表示機能は、コマを所定の順序で実行し、該実行されたコマに配置されたパネルを誇張表示することができる。
[3]
上記戦闘は、誇張表示機能において誇張表示されたパネルのパネル情報に基づいて行われ、該パネル情報は、パネルのサイズの情報を含むことができる。
[4]
上記パネル情報は、パネルが有する能力の情報を含み、上記能力の強さは、パネルのサイズに対応することができる。
[5]
上記戦闘表示領域は、戦闘の進行の単位を表すターンで分割されることができる。
[6]
上記パネルは、静止画を表示することができる。
[7]
上記パネルは、該パネルが誇張表示された際、動画を表示することができる。
[8]
上記コマは、さらに、文字を表示するための文字表示部を有し、文字表示部は、コマに配置されたパネルの上に重ねて表示されることができる。
[9]
誇張表示されたパネルは、ゲーム表示画面の中央部に配置されることができる。
[10]
上記コマは、枠部を有し、第1のパネルデータベースから選択されたパネルが配置されるコマの枠部と、第2のパネルデータベースから選択されたパネルが配置されるコマの枠部とは、異なる色で構成されることができる。
[11]
本発明のゲーム処理方法は、コンピュータが、第1のキャラクタと第2のキャラクタとが戦闘を行うゲームのゲーム処理方法であって、第1のキャラクタが有する複数のパネルからなる第1のパネルデータベース、および、第2のキャラクタが有する複数のパネルからなる第2のパネルデータベースを記憶するデータ記憶ステップと、第1のパネルデータベースおよび第2のパネルデータベースから、1以上のコマで構成される戦闘表示領域を備えるゲーム表示画面のコマに配置するためのパネルを選択するパネル選択ステップと、パネル選択ステップにおいて選択されたパネルをコマに配置するパネル配置ステップと、ゲーム表示画面を、画面表示部に表示する画面表示制御ステップと、パネル配置ステップにおいて配置されたパネルを、パネルの特性を示すパネル情報に基づいて、画面表示部上において誇張表示させる誇張表示ステップとを実行することを特徴とする。
[12]
本発明の情報処理装置は、第1のキャラクタと第2のキャラクタとが戦闘を行うゲームを制御する情報処理装置であって、第1のキャラクタが有する複数のパネルからなる第1のパネルデータベース、および、第2のキャラクタが有する複数のパネルからなる第2のパネルデータベースを記憶するデータ記憶部と、1以上のコマで構成される戦闘表示領域を備えるゲーム表示画面を画面表示部に表示する画面表示制御部、第1のパネルデータベースおよび第2のパネルデータベースから、戦闘表示領域のコマに配置するためのパネルを選択するパネル選択部、パネル選択部において選択されたパネルをコマに配置するパネル配置部、および、パネル配置部において配置されたパネルを、パネルの特性を示すパネル情報に基づいて、画面表示部上において誇張表示させる誇張表示部を有する制御部とを備えることを特徴とする。