(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記パワー増幅部は、前記共振電力を基本帯域の基本共振電力に増幅し、前記基本共振電力と少なくとも1つのハーモニック帯域で前記増幅するとき発生するハーモニック共振電力を前記マルチバンド共振部に伝達し、
前記マルチバンド共振部は、前記基本共振電力を第1ターゲット共振器に送信する基本共振器及び、前記ハーモニック共振電力を第2ターゲット共振器に送信する少なくとも1つのハーモニック共振器を含むことを特徴とする請求項1に記載の無線電力送信装置。
前記マルチバンド共振部は、基本帯域の基本共振電力を第1ターゲット共振器に送信するループ(Loop)形態の基本共振器と、ハーモニック帯域のハーモニック共振電力を第2ターゲット共振器に送信するループ形態の少なくとも1つのハーモニック共振器を含むことを特徴とする請求項1に記載の無線電力送信装置。
前記ハーモニック共振電力は、前記共振電力が非線型素子であるパワー増幅部を通過するとき発生することを特徴とする請求項7に記載の無線電力送信装置でマルチバンドの共振電力を送信する方法。
前記ハーモニック共振電力は、前記基本共振電力より低いパワーを有することを特徴とする請求項7に記載の無線電力送信装置でマルチバンドの共振電力を送信する方法。
前記共振電力を生成するためにエネルギを受信するステップをさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の無線電力送信装置でマルチバンドの共振電力を送信する方法。
前記複数の共振器は、基本共振電力を第1ターゲット共振器に送信する基本共振器及びハーモニック共振電力を第2ターゲット共振器に送信するハーモニック共振器を備えることを特徴とする請求項11に記載の無線電力送信装置。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、例示的な実施形態に係るマルチバンドを用いて共振電力を送信する無線電力送信システムを示す。
以下の説明において、無線電力送信システムによって送信される無線電力は共振電力(resonance power)と称する。
図1に示すように、無線電力送信システムは、ソース装置とターゲット装置で構成されるソース−ターゲット構造である。即ち、無線電力送信システムは、ソース装置に該当する共振電力送信装置110とターゲット装置に該当する共振電力受信装置120を備える。
【0015】
共振電力送信装置110は、外部の電圧供給機からエネルギを受信して共振電力を発生するソース部111及びソース共振器115を備える。また、共振電力送信装置110は、共振周波数又はインピーダンス整合を行う整合制御部(Matching control)113をさらに備え得る。
【0016】
ソース部111は、外部の電圧供給機からエネルギを受信して共振電力を発生させる。ソース部111は、外部装置から入力される交流信号の信号レベルを所望するレベルに調整するためのAC−ACコンバーター、前記AC−ACコンバーターから出力される交流信号を整流することによって、一定レベルのDC電圧を出力するAC−DCコンバーター、前記AC−DCコンバーターから出力されるDC電圧を高速スイッチングすることによって、数MHz〜数十MHz帯域のAC信号を生成するDC−ACインバーターを含む。AC電力の他の周波数も使用されてもよい。
【0017】
整合制御部113は、ソース共振器115の共振帯域幅又はソース共振器115のインピーダンス整合周波数を設定する。整合制御部113は、ソース共振帯域幅設定部(図示せず)又はソース整合周波数設定部(図示せず)のうち少なくとも1つを備える。ソース共振帯域幅設定部は、ソース共振器115の共振帯域幅を設定する。ソース整合周波数設定部は、ソース共振器115のインピーダンス整合周波数を設定する。ここで、ソース共振器の共振帯域幅又はソース共振器のインピーダンス整合周波数設定に応じて、ソース共振器115のQ−ファクタが決定される。
【0018】
ソース共振器115は電磁気エネルギをターゲット共振器に伝達する。即ち、ソース共振器115は、ターゲット共振器121とのマグネチックカップリング101によって共振電力をターゲット装置120に伝達する。ここで、ソース共振器115は設定された共振帯域幅内で共振する。
【0019】
共振電力受信装置120は、ターゲット共振器121、共振周波数又はインピーダンス整合を行う整合制御部123及び受信された共振電力を負荷に伝達するためのターゲット部125を備える。
【0020】
ターゲット共振器121は、ソース共振器115から電磁気エネルギを受信する。ここで、ターゲット共振器121は設定された共振帯域幅内で共振する。
【0021】
整合制御部123は、ターゲット共振器121の共振帯域幅又はターゲット共振器121のインピーダンス整合周波数のうち少なくとも1つを設定する。整合制御部123は、ターゲット共振帯域幅設定部(図示せず)又はターゲット整合周波数設定部(図示せず)のうち少なくとも1つを備える。ターゲット共振帯域幅設定部は、ターゲット共振器121の共振帯域幅を設定する。ターゲット整合周波数設定部は、ターゲット共振器121のインピーダンス整合周波数を設定する。ここで、ターゲット共振器121の共振帯域幅又はターゲット共振器121のインピーダンス整合周波数設定に応じて、ターゲット共振器121のQ−ファクタが決定される。
【0022】
ターゲット部125は、受信された共振電力を負荷に伝達する。ここで、ターゲット部125は、ソース共振器115からターゲット共振器121で受信されるAC信号を整流してDC信号を生成するAC−DCコンバーターと、DC信号の信号レベルを調整することによって定格電圧をデバイス又は負荷に供給するDC−DCコンバーターを含む。
【0023】
ソース共振器115及びターゲット共振器121は、ヘリックス(helix)コイル構造の共振器又はスパイラル(spiral)コイル構造の共振器、又はメタ構造の(meta−structured)共振器から構成される。
【0024】
図1に示すように、Qファクタの制御過程は、ソース共振器115の共振帯域幅及びターゲット共振器121の共振帯域幅を設定し、ソース共振器115とターゲット共振器121との間のマグネチックカップリング101によって電磁気エネルギをソース共振器115からターゲット共振器121に伝達することを含む。
ここで、ソース共振器115の共振帯域幅は、ターゲット共振器121の共振帯域幅よりも広くか、又は狭く設定される。即ち、ソース共振器115の共振帯域幅がターゲット共振器121の共振帯域幅より広く、又は狭く設定されることによって、ソース共振器のBW−ファクタとターゲット共振器のBW−ファクタは互いに不平衡の(unbalanced)関係を保持する。
【0025】
共振方式の無線電力送信において、共振帯域幅は重要なファクタである。ソース共振器115とターゲット共振器121との間の距離変化、共振インピーダンスの変化、インピーダンスミスマッチ(不整合)、反射信号などを全て考慮したQ−ファクタをQtとする場合、Qtは式(1)のように共振帯域幅BWの逆数の関数となる。
【0026】
[数1]
(Δf/f
0) =(1/Qt)
=(Γ
S,D) +(1/BW
S) +(1/BW
D)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(1)
【0027】
式(1)において、f
0は中心周波数、Δfは帯域幅、(Γ
S,D)は共振器の間の反射損失、BW
Sはソース共振器115の共振帯域幅、BW
Dはターゲット共振器121の共振帯域幅を示す。本明細書において、BW−ファクタは(1/BW
S)又は(1/BW
D)を意味する。
【0028】
一方、ソース共振器115とターゲット共振器121との間の距離が変わるか、2つのうち1つの位置が変化するなどの外部からの影響によって、ソース共振器115とターゲット共振器121との間のインピーダンス不整合が発生することがある。インピーダンス不整合は、電力伝達の効率を低下する直接的な原因になり得る。
整合制御部113は、送信信号の一部が反射して戻ってくる反射波を検出することによって、インピーダンス不整合が発生したと判断し、インピーダンス整合を行うことができる。また、整合制御部113は、反射波の波形分析によって共振ポイントを検出することで共振周波数を変更できる。ここで、整合制御部113は例えば、反射波の波形で振幅が最小である周波数を共振周波数として決定する。
【0029】
以上、
図1の例における、ソース共振器115及び/又はターゲット共振器121は、後述するように、
図8乃至
図15の何れかに示す構造を有し得る。
明細書で使用される基本(fundamental)共振電力は基本周波数帯域での共振電力を意味し、ハーモニック共振電力はハーモニック(高調波周波数)帯域での共振電力を意味する。また、マルチバンド(multi−band)は多重周波数帯域(multiple bands)を意味する。
【0030】
図2は、一実施形態に係るマルチバンドで共振電力を送信する無線電力送信システムを示す。
無線電力送信システムによって送信される無線電力は共振電力(resonance power)であるとする。
図2を参照すれば、無線電力送信システムは、ソースとターゲットで構成されるソース−ターゲット構造である。即ち、無線電力送信システムは、ソースに該当する無線電力送信装置200とターゲットに該当する無線電力受信装置210、220を備える。
【0031】
ここで、無線電力送信装置200は、ソース部202、パワー増幅部204及びマルチバンド共振部206を備える。
ソース部202は、エネルギを受信して共振電力を発生させパワー増幅部204に伝達する。
パワー増幅部204は、ソース部202から伝達された共振電力を増幅してマルチバンド共振部206に伝達する。
【0032】
図3は、一実施形態に係るパワー増幅部を介して生成されるハーモニック共振電力を示す。
図3を参照すれば、パワー増幅部204は例えば非線型素子を含み、伝達された共振電力310を増幅し、増幅された共振電力320を出力する。ここで、増幅された共振電力320は基本(Fundamental)帯域(中心周波数f)の共振電力、即ち基本共振電力と、増幅するとき発生する少なくとも1つのハーモニック(Harmonic)帯域(中心周波数2f、3f、・・・)の共振電力、即ちハーモニック共振電力と、を含む。ここで、ハーモニック帯域の共振電力は、基本帯域の共振電力より相対的に低いパワーを有する。
【0033】
図4は、一実施形態に係る200W級のパワー増幅部のスペクトル測定結果を示す。
図4を参照すれば、200W級のパワー増幅部は13.6MHzの入力信号を受信した場合、基本帯域である13.6MHzの共振電力と2次ハーモニック帯域である27.2MHzの信号及び追加的なハーモニック帯域で電力を出力している。ここで、基本帯域と2次ハーモニック帯域のパワーの差は約15.15dBであることが見られる。
マルチバンド共振部206は、例えば、互いに異なる共振帯域を用いてターゲット共振器に増幅された共振電力を送信する少なくとも2つの共振器を備える。一例として、各ターゲット共振器に1つの帯域が使用される。
【0034】
図5は、一実施形態に係るマルチバンド共振部の構造を示す。
図5と上記
図2とを参照すれば、マルチバンド共振部206は、基本帯域の共振電力を第1ターゲット共振器212に送信するループ(Loop)形態の基本共振器510とハーモニック帯域の共振電力を第2ターゲット共振器214に送信するループ形態のハーモニック共振器520を少なくとも1つ含むマルチループ(Multi−Loop)形態に構成されている。
図5の例として、基本共振器510、ハーモニック共振器520、第1ターゲット共振器212及び/又は第2ターゲット共振器214は、
図8乃至
図14の何れかの構造を有し得る。
【0035】
図6は、一実施形態に係る無線電力送信システムの適用例を示す。
図6を参照すれば、無線電力送信装置200は、マルチバンド共振部206によって基本帯域の共振電力とハーモニック帯域の共振電力を送信する。これによって、TVなどの大電力の無線電力受信装置210は基本帯域の共振電力の供給を受け、モバイルなどの低電力の無線電力受信装置240は2次又は3次ハーモニック帯域の共振電力の供給を受ける。
図6に示すような無線電力送信システムで、無線電力受信装置210と無線電力受信装置240は互いに近接距離に位置しても互いに異なる共振帯域によって共振電力の供給を受けることによって、干渉なしに無線電力が供給される。
【0036】
図7は、一実施形態に係る無線電力送信装置からマルチバンドを用いて共振電力を送信する方法を示す。
ステップ710において、無線電力送信装置200は、エネルギを受信して共振電力を発生させる。
ステップ720において、無線電力送信装置200は、共振電力を増幅する。例えば、無線電力送信装置200は、基本帯域の基本共振電力に共振電力を増幅し、少なくとも1つのハーモニック帯域でのハーモニック共振電力は、前記基本共振電力に共振電力を増幅する際に生成される。
【0037】
ステップ730において、無線電力送信装置200は、増幅された共振電力を互いに異なる共振帯域を用いてターゲット共振器に送信する。より詳細には、無線電力送信装置200は、基本共振器510によって基本帯域の共振電力を第1ターゲット共振器212に送信し、且つ、ハーモニック共振器520を介してハーモニック帯域の共振電力を第2ターゲット共振器214に送信する。
【0038】
図1を再度参照すれば、ソース共振器115及び/又はターゲット共振器121はヘリックスコイル構造の共振器又はスパイラルコイル構造の共振器、又はメタ構造の共振器などの何れかで構成される。
【0039】
自然界に存在する多くの物質の電磁気的特性は、固有の誘電率(ε、イプシロン)及び透磁率(μ、ミュー)で表わされる。大部分の物質は正の誘電率及び正の透磁率を有する。大部分の物質で電界、磁界及びポインティング・ベクトルには右手の法則が適用されるので、このような物質をRHM(Right Handed Material、右手系物質)という。
一方、自然界に一般的に存在しないか、人工的に設計された、又は人によって製造された誘電率又は透磁率を有する物質は、ここでメタ物質と呼ぶことにする。メタ物質は、誘電率又は透磁率の符号によってENG(epsilon negative、負のε)物質、MNG(mu negative、負のμ)物質、DNG(double negative、ε、μが共に負)物質、NRI(negative refractive index、負の屈折率)物質、LH(left−handed、左手系)物質などに分類される。
【0040】
透磁率は、該当物質で与えられた磁界(magnetic field)に対して発生する磁束密度(magnetic flux density)と、真空内で同じ磁界に対して発生する磁束密度の比を意味する。そして、誘電率は、該当物質で与えられた電界(electric field)に対して発生する電束密度(electric flux density)と真空の内でその電界に対して発生する電束密度の比を意味する。透磁率及び誘電率は、与えられた周波数又は波長における当該物質中の電波伝搬定数(propagation constant)を決定し、透磁率及び誘電率によってその物質の電磁気特性が決定される。 一実施形態において、メタ物質は、メタ物質からなる物体のサイズが大きく変化しない場合にも容易に共振状態に置かれ得る。このような特徴は、相対的に極めて大きい波長(wavelength)領域又は相対的に極めて低い周波数領域で有用である。
【0041】
図8乃至
図15は共振器構造に関する様々な例を示す。
図8は、一実施形態に係る2次元構造の共振器800を示す図である。
図8を参照すれば、一実施形態に係る2次元構造の共振器は、第1信号導体部分811、第2信号導体部分812、及びグラウンド導体部分813を含む送信線路、キャパシタ820、整合器830、並びに導体841及び842を備える。
【0042】
図8に示すように、キャパシタ820は、送信線路の第1信号導体部分811と第2信号導体部分812との間に直列に挿入され、それによって電界はキャパシタ820に閉じ込められる。一般的に、送信線路は上部に少なくとも1つの導体、下部に少なくとも1つの導体を含み、上部にある導体を介して電流が流れ、下部にある導体は電気的にグラウンドされる。
【0043】
図8に示すように、本発明の一実施形態に係る共振器800は、2次元構造の形態を有する。送信線路は、上部に第1信号導体部分811及び第2信号導体部分812を含み、下部にグラウンド導体部分813を含む。第1信号導体部分811及び第2信号導体部分812とグラウンド導体部分813は互いに向かい合うように配置される。電流は第1信号導体部分811及び第2信号導体部分812を通じて流れる。
【0044】
また、
図8に示すように、第1信号導体部分811の一端は導体842と短絡され、他端はキャパシタ820と接続される。そして、第2信号導体部分812の一端は導体841と短絡され、他端はキャパシタ820と接続される。即ち、第1信号導体部分811、第2信号導体部分812、及びグラウンド導体部分813、導体841、842は互いに接続されることによって、共振器800は電気的に閉ループ(closed−loop)構造を有する。ここで、「閉ループ構造」は円形構造、四角形のような多角形の構造などを全て含み、「閉ループ構造を有する」ことは電気的に閉じた回路であることを意味する。
【0045】
キャパシタ820は送信線路の中間部に挿入される。より具体的には、キャパシタ820は第1信号導体部分811と第2信号導体部分812との間に挿入される。ここで、キャパシタ820は、集中型素子(lumped element)及び分布型素子(distributed element)の何れかの形態を有する。特に、分布型素子の形態を有する分布型キャパシタは、ジグザグ形態の導体ラインとその導体ラインとの間に存在する高い誘電率を有する誘電体を含む。
【0046】
キャパシタ820が送信線路に挿入されることによって共振器800はメタ物質の特性を有し得る。例えば、キャパシタ820のキャパシタンスを適切に調整することによって共振器800が負の透磁率を有する場合、一実施形態に係る共振器800はMNG共振器と呼ばれる。
【0047】
キャパシタ820のキャパシタンスを定める基準(criterion)は様々であり得る。共振器800がメタ物質の特性を有する基準、共振器800が対象周波数で負の透磁率を有する基準、又は共振器800が対象周波数で第ゼロ次共振(Zeroth−Order Resonance)の特性を有する基準などがある。
【0048】
MNG共振器800は、伝搬定数が0であるときの周波数を共振周波数として有する第ゼロ次共振特性を有し得る。MNG共振器800が第ゼロ次共振特性を有する場合、共振周波数はMNG共振器800の物理的なサイズに対して独立的であり得る。即ち、下記で再び説明するが、MNG共振器800で共振周波数を変更するためにはキャパシタ820を適切に設計することで充分であるので、MNG共振器800の物理的なサイズの変更を要しない。
【0049】
また、近接フィールドにおいて、電界は送信線路に挿入されたキャパシタ820に集中するので、キャパシタ820によって近接フィールドでは磁界がドミナント(dominant、支配的)になる。そして、MNG共振器800は集中型素子のキャパシタ820を用いて高いQ−ファクタ(Q−Factor)を有するので、電力送信効率を向上できる。参考に付言すると、Q−ファクタは、無線電力送信において、抵抗損失の程度、又は抵抗に対するリアクタンスの比を表すので、Q−ファクタが大きいほど無線電力送信の効率は大きい。
【0050】
また、MNG共振器800は、インピーダンス整合のための整合器830を備える。ここで、整合器830は、MNG共振器800の電磁界の強度を適切に調整でき、整合器830によってMNG共振器800のインピーダンスが決定される。そして、電流はコネクタ(940、例えば、下記の
図9を参照)を介してMNG共振器800に流入するか、又はMNG共振器800から流出する。
ここで、前記コネクタはグラウンド導体部分813又は整合器830と接続される。ただし、前記コネクタとグラウンド導体部分813又は整合器830の間には物理的な連結が形成されるか、若しくは、前記コネクタとグラウンド導体部分813又は整合器830の間に物理的な連結なしでカップリングを介して電力が送信される。
【0051】
より具体的に、
図8に示すように、整合器830は、共振器800のループ構造によって形成されるループ内に配置される。整合器830は、物理的な形態を変更することによって共振器800のインピーダンスを調整する。特に、整合器830は、グラウンド導体部分813から距離hだけ離れた位置にインピーダンス整合のための導体831を含んでもよく、その場合、共振器800のインピーダンスは距離hを調整することによって変更できる。
【0052】
他の例の場合、整合器830を制御できるコントローラが提供されている場合、コントローラは制御信号を生成して送信する。整合器830はコントローラから送信された制御信号に従い、その物理的な形態を変更する。例えば、制御信号に応じて整合器830の導体831とグラウンド導体部分813との間の距離hが増加又は減少し、それによって整合器830の物理的な形態が変更されることで、共振器800のインピーダンスが調整される。コントローラは様々なファクタを考慮して制御信号を生成できる。
【0053】
整合器830は
図8に示すように、導体の部分831のような受動素子で具現されるか、又は、実施形態によってはダイオード、トランジスタなどのような能動素子で具現される。能動素子が整合器830に含まれる場合、能動素子はコントローラによって生成される制御信号に応じて駆動され、その制御信号に応じて共振器800のインピーダンスは調整される。例えば、整合器830に能動素子の一種であるダイオードが含まれている場合、ダイオードが「on」又は「off」の状態にあるかに応じて共振器800のインピーダンスが調整される。
【0054】
また、
図8に明示していないが、MNG共振器800を貫通するマグネチックコアをさらに含み得る。このようなマグネチックコアは電力送信距離を増加させる機能を行う。
【0055】
図9は、一実施形態に係る3次元構造の共振器900を示す図である。
図9を参照すれば、一実施形態に係る3次元構造の共振器900は、第1信号導体部分911、第2信号導体部分912、及びグラウンド導体部分913を含む送信線路、並びにキャパシタ920を含む。ここで、キャパシタ920は、送信線路で第1信号導体部分911と第2信号導体部分912との間に位置に直列に挿入され、電界はキャパシタ920に閉じ込められる。
【0056】
また、
図9に示すように、共振器900は3次元構造の形態を有する。送信線路路は、上部に第1信号導体部分911及び第2信号導体部分912を含み、下部にグラウンド導体部分913を含む。第1信号導体部分911及び第2信号導体部分912とグラウンド導体部分913は互いに向かい合うように配置される。電流は、第1信号導体部分911及び第2信号導体部分912を通じてx方向に流れ、このような電流によって−y方向に磁界H(w)が発生する。また、+y方向に磁界H(w)が発生する場合もある。
【0057】
また、
図9に示すように、第1信号導体部分911の一端は導体942と短絡され、他端はキャパシタ920と接続される。そして、第2信号導体部分912の一端は導体941と接地され、他端はキャパシタ920と接続される。即ち、第1信号導体部分911、第2信号導体部分912、及びグラウンド導体部分913、導体941、942は互いに接続されることによって、共振器900は電気的に閉ループ構造を有する。
また、
図9に示すように、キャパシタ920は、第1信号導体部分911と第2信号導体部分912との間に挿入される。ここで、キャパシタ920は、集中型素子及び分布型素子の何れかの形態を有する。特に、分布型素子の形態を有する分布型キャパシタは、ジグザグ形態の導体ラインとその導体ラインとの間に存在する高い誘電率を有する誘電体を含む。
【0058】
図9に示すように、キャパシタ920が送信線路に挿入されることによって共振器900はメタ物質の特性を有し得る。
集中型素子として挿入されたキャパシタ920のキャパシタンスが適切に決定される場合、共振器900はメタ物質の特性を有する。特に、キャパシタ920のキャパシタンスを適切に調整することによって、共振器900は特定の周波数帯域において負の透磁率を有する場合、本発明の一実施形態に係る共振器900はMNG共振器と呼ばれる。
【0059】
下記で説明するが、キャパシタ920のキャパシタンスを定める基準は様々であり得る。共振器900がメタ物質の特性を有する基準、共振器900が対象周波数で負の透磁率を有する基準、又は共振器900が対象周波数で第ゼロ次共振の特性を有する基準などがあり、上述した基準のうち少なくとも1つの基準の下でキャパシタ920のキャパシタンスを決定する。
【0060】
図9に示すように、MNG共振器900は、電波伝搬定数が0であるときの周波数を共振周波数として有する第ゼロ次共振の特性を有し得る。このようにMNG共振器900が第ゼロ次共振の特性を有する場合、共振周波数はMNG共振器900の物理的なサイズに対して独立的であり得る。MNG共振器900で共振周波数を変更するためにはキャパシタ920を適切に設計することで充分であるので、MNG共振器900の物理的なサイズの変更を要しない。
【0061】
図9に示すように、MNG共振器900を参照すれば、近接フィールドにおいて、電界は送信線路910に挿入されたキャパシタ820に集中するので、キャパシタ920によって近接フィールドでは磁界がドミナントになる。特に、第ゼロ次共振の特性を有するMNG共振器900は磁気双極子(magnetic dipole)に類似の特性を有するので、近接フィールドでは磁界がドミナントになり、キャパシタ920の挿入により発生する比較的少量の電界はそのキャパシタ920に集中されるので、近接フィールドでは磁界が更にドミナントになる。MNG共振器900は集中型素子のキャパシタ920を用いて高いQ−ファクタを有するので、電力送信の効率を向上できる。
【0062】
また、
図9に示すように、MNG共振器900はインピーダンス整合のための整合器930を備える。ここで、整合器930は、MNG共振器900の電磁界の強度を適切に調整でき、整合器930によってMNG共振器900のインピーダンスが決定される。そして、電流はコネクタ940を介してMNG共振器900に流入するか、又はMNG共振器800から流出する。ここで、コネクタ940はグラウンド導体部分913又は整合器930の何れかと接続される。
【0063】
より具体的に、
図9に示すように、整合器930は共振器900のループ構造によって形成されるループの内部に位置する。整合器930は物理的な形態を変更することによって共振器900のインピーダンスを調整する。特に、整合器930はグラウンド導体部分913から距離hだけ離隔された位置にインピーダンス整合のための導体部分931を含み、共振器900のインピーダンスは距離hを調整することによって変更され得る。
【0064】
図9には示していないが、整合器930を制御することのできるコントローラが存在する場合、整合器930はコントローラによって生成される制御信号に応じて整合器930の物理的な形態を変更できる。例えば、制御信号に応じて整合器930の導体931とグラウンド導体部分913との間の距離hが増加又は減少し、これにより整合器930の物理的な形態が変更されることで共振器900のインピーダンスが調整される。整合器930の導体931とグラウンド導体部分913との間の距離hは様々な方式で調整できる。即ち、第1に、整合器930には様々な導体が含まれてもよく、その導体のうち何れか1つを適応的に活性化することによって距離hが調整される。第2に、導体931の物理的な位置を上下に調整することによって距離hが調整される。このような距離hはコントローラの制御信号に応じて制御でき、コントローラは様々なファクタを考慮して制御信号を生成できる。
【0065】
整合器930は、
図9に示すように、導体の部分931のような受動素子で具現されるか、又は、実施形態によってはダイオード、トランジスタなどの能動素子で具現される。能動素子が整合器930に含まれる場合、能動素子はコントローラによって生成される制御信号に応じて駆動でき、その制御信号に応じて共振器900のインピーダンスを調整する。例えば、整合器930に能動素子の一種であるダイオードが含まれる場合、ダイオードが「on」又は「off」の状態であるかに応じて共振器900のインピーダンスが調整される。
【0066】
また、
図9には明示していないが、MNG共振器900を貫通するマグネチックコアをさらに含み得る。このようなマグネチックコアは電力送信距離を増加する機能を行う。
【0067】
図10は、一実施形態に係るバルキー型(bulky type)に設計された無線電力送信のための共振器1000の例を示す図である。
以下の説明で使用される「バルキー型」という用語は、別途の継ぎ目なしで一体型として、2以上の部分(partition)を互いに接続する類型を呼ぶ。
【0068】
図10を参照すれば、第1信号導体部分1011と導体1042とは、個別的に製造された後、互いに接続されるのではなく、一体型に製造される。同様に、第2信号導体部分1012と導体1041も一体型に製造される。
【0069】
仮に、例えば、第2信号導体部分1012と導体1041とが個別的に製造された後互いに接続される場合、継ぎ目1050には導体損失が発生し得る。ここで、本発明の実施形態によれば、第2信号導体部分1012と導体1041は別途の継ぎ目なしで(seamless)互いに接続され、導体1041とグラウンド導体部分1013も別途の継ぎ目なしで互いに接続されるので、継ぎ目による導体損失を低減できる。即ち、第2信号導体部分1012とグラウンド導体部分1013は別途の継ぎ目なしで一体型に製造される。同様に、第1信号導体部分1011と、導体1042と、グラウンド導体部分1013とは別途の継ぎ目なしで1つの一体型に製造される。
整合器1030は、本明細書で説明される1つ以上の実施形態と類似の構造で提供される。
【0070】
図11は、一実施形態に係る中空型(hollow type)に設計された無線電力送信のための共振器1100の例を示す図である。
図11を参照すれば、中空型に設計された無線電力送信のための共振器1100の第1信号導体部分1111、第2信号導体部分1112、グラウンド導体部分1113、導体1141、1142それぞれは内部に空いている空間を含む。
【0071】
与えられた共振周波数において、有効電流は第1信号導体部分1111、第2信号導体部分1112、グラウンド導体部分1113、導体1141、1142それぞれの全ての部分を介して流れることなく、一部の部分(表皮厚部分)のみを介して流れるものとモデリングできる。即ち、与えられた共振周波数において、第1信号導体部分1111、第2信号導体部分1112、グラウンド導体部分1113、導体1141、1142の厚さがそれぞれの表皮厚(skin depth)よりも過度に厚いことは効率的ではない。即ち、それは共振器1100の重量又は共振器1100の製造費用を増加させる原因になり得る。
【0072】
従って、本発明の実施形態によれば、与えられた共振周波数において、第1信号導体部分1111、第2信号導体部分1112、グラウンド導体部分1113、導体1141、1142それぞれの表皮厚に基づいて第1信号導体部分1111、第2信号導体部分1112、グラウンド導体部分1113、導体1141、1142それぞれの厚さを適切に決定する。第1信号導体部分1111、第2信号導体部分1112、グラウンド導体部分1113、導体1141、1142それぞれが該当の表皮厚よりも僅かに大きい適切な厚さを有する場合、共振器1100は軽くなり、共振器1100の製造費用も削減できる。
【0073】
例えば、
図11に示すように、中空の第2信号導体部分1112の外殻部の厚さは、円で囲んだ領域1160の拡大図でより詳細に示したように、dmに決定してもよく、dは式(2)
によって決定される。ここで、fは周波数、μは透磁率、σは導体の導電率を表す。特に、第1信号導体部分1111、第2信号導体部分1112、グラウンド導体部分1113、導体1141、1142が銅(copper)からなり、5.8x10^7の導電率σを有する場合、共振周波数が10kHzについては厚さdが約0.6mmとなり、共振周波数が100MHzについては厚さdは0.006mmとなる。
キャパシタ1120及び整合器1130は、本明細書で説明される1つ以上の実施形態と類似の構造で提供される。
【0074】
図12は、パラレルシート(parallel−sheet)が適用された無線電力送信のための共振器1200の例を示す図である。
図12を参照すれば、パラレルシートが適用された無線電力送信のための共振器に含まれた第1信号導体部分1211、第2信号導体部分1212それぞれの表面にはパラレルシートを適用する。
【0075】
第1信号導体部分1211、第2信号導体部分1212は完ぺきな導体ではないので抵抗成分を有し、その抵抗成分によって抵抗損失が発生する場合がある。このような抵抗損失はQファクタを低下させ、カップリング効率を低下させる。
【0076】
本発明の一実施形態によると、第1信号導体部分1211、第2信号導体部分1212それぞれの表面にパラレルシートを適用することによって抵抗損失を減らし、Qファクタ及びカップリングの効率を増加できる。
図12に示す共振器1200の円で囲んだ部分1270の拡大図を参照すれば、パラレルシートが適用される場合、第1信号導体部分1211、第2信号導体部分1212それぞれは複数の導体ラインを含む。この導体ラインは並列的に配置され、第1信号導体部分1211、第2信号導体部分1212それぞれの先の部分で互いに接続(短絡)される。
【0077】
第1信号導体部分1211、第2信号導体部分1212それぞれの表面にパラレルシートを適用する場合、導体ラインが並列的に配置されるので、導体ラインが有する抵抗成分の合計は減少する。従って、抵抗損失を減らし、Qファクタ及びカップリング効率を増加できる。
キャパシタ1220及びグラウンド導体部分1213の上部に位置する整合器1230は、本明細書で説明される1つ以上の実施形態と類似の構造で提供され得る。
【0078】
図13は、一実施形態に係る分布型キャパシタを含む無線電力送信のための共振器1300の例を示す図である。
図13を参照すれば、無線電力送信のための共振器に含まれるキャパシタ1320は分布型キャパシタである。集中型素子としてのキャパシタは相対的に高い等価直列抵抗(Equivalent Series Resistance、ESR)を有し得る。集中型素子としてのキャパシタが有するESRを減らすための様々な提案があるものの、一実施形態は分布型素子としてのキャパシタ1320を用いることによってESRを低減できる。参考に、ESRによる損失はQファクタ及びカップリング効率を低下する。
【0079】
分布型素子としてのキャパシタ1320は、
図13に示すように、ジグザグその構造の導体ライン及び誘電体で実現される。
【0080】
それだけではなく、
図13に示すように、一実施形態は分布型素子としてのキャパシタ1320を用いることによって、ESRによる損失を低減でき、複数の集中型素子としてのキャパシタを並列的に用いることによってESRによる損失を低減できる。なぜなら、集中型素子としてのキャパシタそれぞれが有する抵抗成分は並列接続によって小さくなるので、並列的に接続された集中型素子としてのキャパシタの有効抵抗も小さくなり、従って、ESRによる損失を低減できる。例えば、10pFのキャパシタ1つを用いることを1pFのキャパシタ10個を用いるもので代替することによってESRによる損失を低減できる。
【0081】
図14は、
図8の2次元構造の共振器800に用いられた整合器830を示し、
図15は、
図9の3次元構造の共振器900に用いられた整合器930を示した図である。
図14は整合器830を含む
図8に示された2次元共振器の一部を示し、
図15は整合器930を含む
図9に示された3次元共振器の一部を示す。
【0082】
図14を参照すれば、整合器830は、導体831、導体832及び導体833を含み、導体832及び導体833は送信線路のグラウンド導体部分813及び導体831と接続される。導体831とグラウンド導体部分813との間の距離hにより2次元共振器のインピーダンスが決定され、導体831とグラウンド導体部分813との間の距離hはコントローラによって制御される。導体831とグラウンド導体部分813との間の距離hは様々な方式で調整でき、導体831になり得る様々な導体の何れか1つを適応的に活性化することによって距離hを調整する方式、導体831の物理的な位置を上下に調整することで距離hを調整する方式などがある。
【0083】
図15を参照すれば、整合器は、導体931、導体932及び導体933を備え、導体932及び導体933は送信線路のグラウンド導体部分913及び導体931と接続される。導体931とグラウンド導体部分913との間の距離hにより3次元共振器のインピーダンスが決定され、導体931とグラウンド導体部分913との間の距離hはコントローラによって制御される。2次元構造の共振器に含まれる整合器と同様に、3次元構造の共振器に含まれる整合器でも導体931とグラウンド導体部分913との間の距離hは様々な方式で調整できる。例えば、導体931になり得る様々な導体の何れか1つを適応的に活性化することによって距離hを調整する方式、導体931の物理的な位置を上下に調整することで距離hを調整する方式などがあり得る。
【0084】
他の実施形態において、整合器は能動素子を含んでもよく、能動素子を用いて共振器のインピーダンスを調整する方式は上述した内容に類似する。例えば、能動素子を用いて整合器を通じて流れる電流の経路を変更することによって、共振器のインピーダンスを調整できる。
【0085】
図16は、
図8に示す無線電力送信のための共振器800の等価回路を示す図である。
図8に示す無線電力送信のための共振器800は
図16に示す等価回路にモデリングされる。
図16に示す等価回路において、L
Rは送信線路のインダクタンスを示し、C
Lは
図8に示す送信線路の中央部に集中型素子の形態に挿入されたキャパシタ820を示し、C
Rは送信線路及び又はグラウンドとの間のキャパシタンスを示す。
【0086】
ここで、
図8に示す無線電力送信のための共振器800は第ゼロ次共振特性を有する。即ち、電波伝搬定数が0である場合、無線電力送信のための共振器800は ω
MZR を共振周波数として有すると仮定する。ここで、共振周波数 ω
MZR は下記の式(3)のように表わされる。ここで、MZRは「Mu Zero Resonator」を意味する。
【0088】
式(3)を参照すれば、共振器800の共振周波数 ω
MZR は L
R/C
L によって決定され、共振周波数 ω
MZR と共振器800の物理的なサイズは互いに独立的であることが分かる。従って、共振周波数 ω
MZR と共振器800の物理的なサイズが互いに独立的であるので、共振器800の物理的なサイズは十分に小さくなり得る。
【0089】
本発明の一実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段を介して様々な処理を実行するプログラム命令の形態で実現され、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録され得る。コンピュータ読取可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などの単独又は組み合わせたものを含み得る。媒体に記録されるプログラム命令は、本発明の目的のために特別に設計されて構成されたものか、又は、コンピュータソフトウェア分野の技術を有する当業者にとって公知、且つ使用可能なものである。
コンピュータ読取可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク及び磁気テープのような磁気媒体、CD−ROM、DVDのような光記録媒体、光ディスクのような光磁気媒体、及びROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を保存して実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。
プログラム命令の例としては、コンパイラによって生成されるような機械語コード(machine code)だけでなく、インタプリタなどを用いてコンピュータによって実行される高級言語コード(higher level code)を含む。上述したハードウェア装置は、本発明の動作を行うために1つ以上のソフトウェアのレイヤで動作するように構成され得る。
【0090】
上述したように本発明を限定された実施形態と図面とによって説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明が属する分野における通常の知識を有する者であれば、このような実施形態から多様な修正及び変形をすることが可能であろう。
従って、本発明の範囲は、開示された実施形態に限定されて定められるものではなく、特許請求の範囲だけではなく特許請求の範囲と均等なものによって定められる。