特許第6097225号(P6097225)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6097225
(24)【登録日】2017年2月24日
(45)【発行日】2017年3月15日
(54)【発明の名称】置換ピリジン化合物の酸付加塩
(51)【国際特許分類】
   C07D 401/14 20060101AFI20170306BHJP
   A61K 31/506 20060101ALI20170306BHJP
   A61P 3/06 20060101ALI20170306BHJP
   A61P 9/10 20060101ALI20170306BHJP
   A61P 9/00 20060101ALI20170306BHJP
   A61P 3/04 20060101ALI20170306BHJP
【FI】
   C07D401/14CSP
   A61K31/506
   A61P3/06
   A61P9/10 101
   A61P9/00
   A61P3/04
【請求項の数】18
【全頁数】91
(21)【出願番号】特願2013-552449(P2013-552449)
(86)(22)【出願日】2013年1月4日
(86)【国際出願番号】JP2013050005
(87)【国際公開番号】WO2013103150
(87)【国際公開日】20130711
【審査請求日】2015年11月16日
(31)【優先権主張番号】特願2012-1134(P2012-1134)
(32)【優先日】2012年1月6日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】307010166
【氏名又は名称】第一三共株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000000206
【氏名又は名称】宇部興産株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100146581
【弁理士】
【氏名又は名称】石橋 公樹
(74)【代理人】
【識別番号】100161160
【弁理士】
【氏名又は名称】竹元 利泰
(72)【発明者】
【氏名】河合 幸紀
(72)【発明者】
【氏名】岩瀬 徳明
(72)【発明者】
【氏名】菊池 理
(72)【発明者】
【氏名】高田 克則
(72)【発明者】
【氏名】本山 尊洋
(72)【発明者】
【氏名】萩原 昌彦
【審査官】 三木 寛
(56)【参考文献】
【文献】 特許第5739426(JP,B2)
【文献】 特表2001−516757(JP,A)
【文献】 特表2001−517655(JP,A)
【文献】 特開平10−067746(JP,A)
【文献】 特開平10−167967(JP,A)
【文献】 特表2005−508341(JP,A)
【文献】 特表2008−524145(JP,A)
【文献】 特表2008−524137(JP,A)
【文献】 特開2007−119450(JP,A)
【文献】 特開2007−119451(JP,A)
【文献】 特表2007−530443(JP,A)
【文献】 特表2007−530444(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D 401/14
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
銅のKα線の照射で得られる粉末X線回折図において、主要ピークに対応する面間隔d(Å)が12.8,9.7,5.1,4.9,4.0,3.7および3.1(±0.2)である、(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−(1−{5−[3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)プロポキシ]ピリミジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール 二塩酸塩の結晶、
銅のKα線の照射で得られる粉末X線回折図において、主要ピークに対応する面間隔d(Å)が13.0,9.8,8.6,4.7,4.1,3.7および3.1(±0.2)である、(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−(1−{5−[3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)プロポキシ]ピリミジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール 二臭化水素酸塩の結晶、
銅のKα線の照射で得られる粉末X線回折図において、主要ピークに対応する面間隔d(Å)が13.4,13.0,9.0,5.0,3.7,3.3および3.0(±0.2)である、(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−(1−{5−[3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロポキシ]ピリミジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール 二臭化水素酸塩の結晶、
銅のKα線の照射で得られる粉末X線回折図において、主要ピークに対応する面間隔d(Å)が12.9,9.8,5.4,5.0,4.1,4.0,3.7および3.3(±0.2)である、(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−(1−{5−[3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロポキシ]ピリミジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール 二塩酸塩の結晶、
銅のKα線の照射で得られる粉末X線回折図において、主要ピークに対応する面間隔d(Å)が14.8,10.6,6.2,5.2,5.0,4.7および4.4(±0.2)である、(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−(1−{5−[3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロポキシ]ピリミジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール メタンスルホン酸塩の結晶、
銅のKα線の照射で得られる粉末X線回折図において、主要ピークに対応する面間隔d(Å)が17.3,12.6,10.2,9.5,5.1,4.9,4.6および4.3(±0.2)である、(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−{1−[5−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール 塩酸塩の結晶、
銅のKα線の照射で得られる粉末X線回折図において、主要ピークに対応する面間隔d(Å)が12.7,8.1,5.1,4.6,4.3,4.0および3.8(±0.2)である、(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−{1−[5−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール 臭化水素酸塩の結晶、
銅のKα線の照射で得られる粉末X線回折図において、主要ピークに対応する面間隔d(Å)が5.3,4.4,3.8,3.4および2.8(±0.2)である、(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−{1−[5−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール 二コハク酸塩の結晶、
銅のKα線の照射で得られる粉末X線回折図において、主要ピークに対応する面間隔d(Å)が13.5,5.2,4.6,4.3,4.1および3.5(±0.2)である、(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−{1−[5−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール ベンゼンスルホン酸塩の結晶、
銅のKα線の照射で得られる粉末X線回折図において、主要ピークに対応する面間隔d(Å)が12.7,11.2,6.0,5.5,4.7,4.4,3.7および3.4(±0.2)である、(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−{1−[5−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール マレイン酸塩の結晶、
銅のKα線の照射で得られる粉末X線回折図において、主要ピークに対応する面間隔d(Å)が8.1,7.8,5.6,5.3,4.9,4.7,4.6,4.3および3.1(±0.2)である、(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−{1−[5−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール 1/2フマル酸塩の結晶、
銅のKα線の照射で得られる粉末X線回折図において、主要ピークに対応する面間隔d(Å)が5.0,4.8,4.6,4.5,4.1および3.7(±0.2)である、(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−{1−[5−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール メタンスルホン酸塩の結晶、
銅のKα線の照射で得られる粉末X線回折図において、主要ピークに対応する面間隔d(Å)が13.0,8.6,6.5,5.0,4.7,4.1,3.9,3.6,3.2および3.0(±0.2)である、(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−2−[1−(5−{[(2S)−2,3−ジヒドロキシプロピル]オキシ}ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール 二塩酸塩の結晶、
銅のKα線の照射で得られる粉末X線回折図において、主要ピークに対応する面間隔d(Å)が13.0,11.4,8.6,4.7,4.6,3.9および3.6(±0.2)である、(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−2−[1−(5−{[(2S)−2,3−ジヒドロキシプロピル]オキシ}ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール 二臭化水素酸塩の結晶、
銅のKα線の照射で得られる粉末X線回折図において、主要ピークに対応する面間隔d(Å)が5.8,4.4,4.1および3.1(±0.2)である、(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−2−[1−(5−{[(2R)−2,3−ジヒドロキシプロピル]オキシ}ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール 二塩酸塩の結晶、
銅のKα線の照射で得られる粉末X線回折図において、主要ピークに対応する面間隔d(Å)が12.8,9.4,8.5,5.7,4.7,4.6,3.8,3.6および3.0(±0.2)である、(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−2−[1−(5−{[(2R)−2,3−ジヒドロキシプロピル]オキシ}ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール 二臭化水素酸塩の結晶、
銅のKα線の照射で得られる粉末X線回折図において、主要ピークに対応する面間隔d(Å)が13.8,8.7,6.9,4.8,4.4,4.3,3.9,3.7および3.2(±0.2)である、(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7,7−ジメチル−2−(1−{5−[3−(メチルスルホニル)プロポキシ]ピリミジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール 二塩酸塩の結晶、
銅のKα線の照射で得られる粉末X線回折図において、主要ピークに対応する面間隔d(Å)が13.8,10.6,5.1,4.4,4.0,3.7および2.6(±0.2)である、(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7,7−ジメチル−2−(1−{5−[3−(メチルスルホニル)プロポキシ]ピリミジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール 二臭化水素酸塩の結晶、
銅のKα線の照射で得られる粉末X線回折図において、主要ピークに対応する面間隔d(Å)が9.9,6.0,5.0,4.8,4.5,4.3,4.1および3.7(±0.2)である、(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7,7−ジメチル−2−(1−{5−[3−(メチルスルホニル)プロポキシ]ピリミジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール メタンスルホン酸塩の結晶、
銅のKα線の照射で得られる粉末X線回折図において、主要ピークに対応する面間隔d(Å)が13.2,11.2,9.3,5.2,5.0,4.6,4.2,3.8および3.1(±0.2)である、(5S)−2−{1−[5−(3−カルボキシフェニル)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール 二塩酸塩の結晶、および、
銅のKα線の照射で得られる粉末X線回折図において、主要ピークに対応する面間隔d(Å)が13.3,11.2,9.3,5.2,4.7,4.0および3.1(±0.2)である、(5S)−2−{1−[5−(3−カルボキシフェニル)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール 二臭化水素酸塩の結晶、からなる群より選択される、化合物の塩の結晶。
【請求項2】
請求項1に記載された化合物の塩の結晶を有効成分として含有する医薬組成物。
【請求項3】
脂質異常症、高コレステロ−ル血症、低HDLコレステロール血症、高LDLコレステロール血症、高トリグリセリド血症、動脈硬化症、動脈硬化性心疾患、冠状動脈性心疾患、脳血管疾患、末梢血管疾患、または、肥満症の治療もしくは予防のための請求項に記載された医薬組成物。
【請求項4】
脂質異常症、低HDLコレステロール血症、動脈硬化症、または、冠状動脈性心疾患の治療もしくは予防のための請求項に記載された医薬組成物。
【請求項5】
低HDLコレステロール血症の治療もしくは予防のための請求項に記載された医薬組成物。
【請求項6】
動脈硬化症の治療もしくは予防のための請求項に記載された医薬組成物。
【請求項7】
HDLコレステロールの血中濃度の低下により引き起こされる疾患の治療もしくは予防のための請求項に記載された医薬組成物。
【請求項8】
LDLコレステロールの血中濃度の上昇により引き起こされる疾患の治療もしくは予防のための請求項に記載された医薬組成物。
【請求項9】
医薬組成物の製造のための、請求項1に記載された化合物の塩の結晶の使用。
【請求項10】
脂質異常症、高コレステロ−ル血症、低HDLコレステロール血症、高LDLコレステロール血症、高トリグリセリド血症、動脈硬化症、動脈硬化性心疾患、冠状動脈性心疾患、脳血管疾患、末梢血管疾患、または、肥満症の治療もしくは予防のための医薬組成物の製造のための、請求項に記載された使用。
【請求項11】
脂質異常症、低HDLコレステロール血症、動脈硬化症、または、冠状動脈性心疾患の治療もしくは予防のための医薬組成物の製造のための、請求項に記載された使用。
【請求項12】
低HDLコレステロール血症の治療もしくは予防のための医薬組成物の製造のための、請求項に記載された使用。
【請求項13】
動脈硬化症の治療もしくは予防のための医薬組成物の製造のための、請求項に記載された使用。
【請求項14】
疾患の治療もしくは予防のための方法における使用のための、請求項1に記載された化合物の塩の結晶
【請求項15】
疾患が、脂質異常症、高コレステロ−ル血症、低HDLコレステロール血症、高LDLコレステロール血症、高トリグリセリド血症、動脈硬化症、動脈硬化性心疾患、冠状動脈性心疾患、脳血管疾患、末梢血管疾患、または、肥満症である、請求項14に記載された化合物の塩の結晶
【請求項16】
疾患が、脂質異常症、低HDLコレステロール血症、動脈硬化症、または、冠状動脈性心疾患である、請求項14に記載された化合物の塩の結晶
【請求項17】
疾患が、低HDLコレステロール血症である、請求項14に記載された化合物の塩の結晶
【請求項18】
疾患が、動脈硬化症である、請求項14に記載された化合物の塩の結晶
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、優れたCETP阻害活性を有し、医薬(特に、脂質異常症、低HDLコレステロール血症、動脈硬化症、または、冠状動脈性心疾患の治療もしくは予防のための医薬)として有用な新規な置換ピリジン化合物の塩に関する。
【背景技術】
【0002】
血清リポタンパクの濃度は、脂質異常症、動脈硬化症等の疾患と関連することが、多くの疫学的調査の結果より示されている(例えば、Badimon, J.Clin.Invest., 1990年,第85巻, p.1234-1241)。血中の低比重リポタンパク(以下、LDLという)コレステロールの濃度の増加、および、高比重リポタンパク(以下、HDLという)コレステロールの濃度の減少は、いずれも冠状動脈性疾患の危険因子である。
【0003】
末梢組織のコレステロールは、HDLにより引き抜かれ、HDL上でエステル化されてコレステリルエステル(以下、CEという)となる。コレステリルエステル輸送タンパク(cholesteryl ester transfer protein;以下、CETPという)は、HDL中のCEをLDLへ転送する。したがって、CETPの働きを阻害することにより、HDL中のCEの濃度が増加し、LDL中のCEの濃度が減少する。以上より、CETP活性を阻害する薬剤は、脂質異常症および動脈硬化症等の疾患の治療もしくは予防のための医薬として有用であると考えられる(例えば、N.Engl.J.Med., 2004年,第350巻, p.1505-1515)。
CETP阻害活性を有するいくつかのピリジン化合物が知られている(例えば、特許文献1乃至8参照)。また、CETP阻害活性を有するいくつかのピリミジニルピペリジン化合物が知られている(例えば、特許文献9乃至13参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−067746号公報(対応する米国特許:米国特許6069148、米国特許6207671)
【特許文献2】特表2001−516757号公報(対応する米国特許:米国特許6387929)
【特許文献3】特表2001−517655号公報(対応する米国特許:米国特許6291477、米国特許6562976、米国特許6897317)
【特許文献4】特表2005−508341号公報(対応する米国出願:米国特許出願公開2005/0043341)
【特許文献5】特開平10−167967号公報(対応する米国特許:米国特許5932587)
【特許文献6】特表2008−524145号公報(対応する米国出願:米国特許出願公開2008/0255068)
【特許文献7】特表2008−524137号公報(対応する米国出願:米国特許出願公開2008/0194609)
【特許文献8】国際公開2009/109549
【特許文献9】特表2009−516649号公報(対応する米国出願:米国特許出願公開2009/0264405)
【特許文献10】国際公開2008/156715
【特許文献11】特表2009−524579号公報(対応する米国出願:米国特許出願公開2009/0023729)
【特許文献12】国際公開2008/009435(対応する米国出願:米国特許出願公開2009/0286790)
【特許文献13】国際公開2009/071509
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者等は、優れたCETP阻害剤の開発を目指して新規な置換ピリジン化合物の塩について研究を行い、特定の構造を有する置換ピリジン化合物の塩が、優れたCETP阻害活性を有し、医薬(特に、脂質異常症、低HDLコレステロール血症、動脈硬化症、または、冠状動脈性心疾患の治療もしくは予防のための医薬)として有用であることを見出した。本発明は、以上の知見に基づき完成された。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、優れたCETP阻害活性を有する新規な置換ピリジン化合物の塩;
置換ピリジン化合物の塩を有効成分として含有する、医薬組成物、好適には、脂質異常症、高コレステロ−ル血症、低HDLコレステロール血症、高LDLコレステロール血症、高トリグリセリド血症、動脈硬化症、動脈硬化性心疾患、冠状動脈性心疾患(心不全、心筋梗塞、狭心症、心虚血、心血管障害、および、血管形成性再狭窄を含む)、脳血管疾患(脳卒中、および、脳梗塞を含む)、末梢血管疾患(糖尿病血管合併症を含む)、または、肥満症、より好適には、脂質異常症、低HDLコレステロール血症、高LDLコレステロール血症、動脈硬化症、動脈硬化性心疾患、または、冠状動脈性心疾患、さらに好適には、脂質異常症、低HDLコレステロール血症、動脈硬化症、または、冠状動脈性心疾患、さらにより好適には、低HDLコレステロール血症または動脈硬化症、の治療もしくは予防のための医薬組成物;
疾患(好適には、上記疾患)の治療もしくは予防(好適には、治療)のための医薬組成物の製造のための置換ピリジン化合物の塩の使用;
置換ピリジン化合物の塩の薬理的有効量を温血動物(好適には、ヒト)に投与することによる疾患(好適には、上記疾患)の治療もしくは予防(好適には、治療)のための方法;および、
置換ピリジン化合物の塩あるいはその中間体の製造方法
を提供する。
【0007】
本発明は、一つの側面からは以下を提供する。
(1)一般式(I)
【化1】
[式中、R1は、(2S)−2,3−ジヒドロキシプロピルオキシ基、(2R)−2,3−ジヒドロキシプロピルオキシ基、3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ基、3−(メチルスルホニル)プロポキシ基、3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)プロポキシ基、3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロポキシ基、または、3−カルボキシフェニル基を示す。]で表される化合物、ならびに、
塩酸、臭化水素酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、コハク酸、フマル酸、および、マレイン酸からなる群より選択される酸
から形成される塩。
(2)一般式(I-1)
【化2】
[式中、R1は、(2S)−2,3−ジヒドロキシプロピルオキシ基、(2R)−2,3−ジヒドロキシプロピルオキシ基、3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ基、3−(メチルスルホニル)プロポキシ基、3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)プロポキシ基、3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロポキシ基、または、3−カルボキシフェニル基を示す。]で表される化合物、ならびに、
塩酸、臭化水素酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、コハク酸、フマル酸、および、マレイン酸からなる群より選択される酸
から形成される、(1)に記載された化合物の塩。
(3)R1が、(2S)−2,3−ジヒドロキシプロピルオキシ基である、(2)に記載された化合物の塩。
(4)R1が、(2R)−2,3−ジヒドロキシプロピルオキシ基である、(2)に記載された化合物の塩。
(5)R1が、3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ基である、(2)に記載された化合物の塩。
(6)R1が、3−(メチルスルホニル)プロポキシ基である、(2)に記載された化合物の塩。
(7)R1が、3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)プロポキシ基である、(2)に記載された化合物の塩。
(8)R1が、3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロポキシ基である、(2)に記載された化合物の塩。
(9)R1が、3−カルボキシフェニル基である、(2)に記載された化合物の塩。
(10)(1)乃至(9)のいずれかに記載された化合物の塩を有効成分として含有する医薬組成物。
(11)脂質異常症、高コレステロ−ル血症、低HDLコレステロール血症、高LDLコレステロール血症、高トリグリセリド血症、動脈硬化症、動脈硬化性心疾患、冠状動脈性心疾患、脳血管疾患、末梢血管疾患、または、肥満症の治療もしくは予防のための(10)に記載された医薬組成物。
(12)脂質異常症、低HDLコレステロール血症、動脈硬化症、または、冠状動脈性心疾患の治療もしくは予防のための(10)に記載された医薬組成物。
(13)低HDLコレステロール血症の治療もしくは予防のための(10)に記載された医薬組成物。
(14)動脈硬化症の治療もしくは予防のための(10)に記載された医薬組成物。
(15)HDLコレステロールの血中濃度の低下により引き起こされる疾患の治療もしくは予防のための(10)に記載された医薬組成物。
(16)LDLコレステロールの血中濃度の上昇により引き起こされる疾患の治療もしくは予防のための(10)に記載された医薬組成物。
(17)医薬組成物の製造のための、(1)乃至(9)のいずれかに記載された化合物の塩の使用。
(18)脂質異常症、高コレステロ−ル血症、低HDLコレステロール血症、高LDLコレステロール血症、高トリグリセリド血症、動脈硬化症、動脈硬化性心疾患、冠状動脈性心疾患、脳血管疾患、末梢血管疾患、または、肥満症の治療もしくは予防のための医薬組成物の製造のための、(17)に記載された使用。
(19)脂質異常症、低HDLコレステロール血症、動脈硬化症、または、冠状動脈性心疾患の治療もしくは予防のための医薬組成物の製造のための、(17)に記載された使用。
(20)低HDLコレステロール血症の治療もしくは予防のための医薬組成物の製造のための、(17)に記載された使用。
(21)動脈硬化症の治療もしくは予防のための医薬組成物の製造のための、(17)に記載された使用。
(22)疾患の治療もしくは予防のための方法における使用のための、(1)乃至(9)のいずれかに記載された化合物の塩。
(23)疾患が、脂質異常症、高コレステロ−ル血症、低HDLコレステロール血症、高LDLコレステロール血症、高トリグリセリド血症、動脈硬化症、動脈硬化性心疾患、冠状動脈性心疾患、脳血管疾患、末梢血管疾患、または、肥満症である、(22)に記載された化合物の塩。
(24)疾患が、脂質異常症、低HDLコレステロール血症、動脈硬化症、または、冠状動脈性心疾患である、(22)に記載された化合物の塩。
(25)疾患が、低HDLコレステロール血症である、(22)に記載された化合物の塩。
(26)疾患が、動脈硬化症である、(22)に記載された化合物の塩。
(27)(1)乃至(9)のいずれかに記載された化合物の塩の薬理的有効量を温血動物に投与することによる、疾患の治療もしくは予防のための方法。
(28)疾患が、脂質異常症、高コレステロ−ル血症、低HDLコレステロール血症、高LDLコレステロール血症、高トリグリセリド血症、動脈硬化症、動脈硬化性心疾患、冠状動脈性心疾患、脳血管疾患、末梢血管疾患、または、肥満症である、(27)に記載された方法。
(29)疾患が、脂質異常症、低HDLコレステロール血症、動脈硬化症、または、冠状動脈性心疾患である、(27)に記載された方法。
(30)疾患が、低HDLコレステロール血症である、(27)に記載された方法。
(31)疾患が、動脈硬化症である、(27)に記載された方法。
(32)温血動物が、ヒトである、(27)乃至(31)のいずれかに記載された方法。
【0008】
本発明の一般式(I)または(I-1)で表される化合物は、以下の(a−1)から(a−7)に示される化合物を包含する。
(a−1) (5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−2−[1−(5−{[(2S)−2,3−ジヒドロキシプロピル]オキシ}ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール
【化3】
(a−2) (5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−2−[1−(5−{[(2R)−2,3−ジヒドロキシプロピル]オキシ}ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール
【化4】
(a−3) (5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−{1−[5−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール
【化5】
(a−4) (5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7,7−ジメチル−2−(1−{5−[3−(メチルスルホニル)プロポキシ]ピリミジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール
【化6】
(a−5) (5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−(1−{5−[3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)プロポキシ]ピリミジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール
【化7】
(a−6) (5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−(1−{5−[3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロポキシ]ピリミジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール
【化8】
(a−7) (5S)−2−{1−[5−(3−カルボキシフェニル)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール
【化9】
【0009】
本発明の一般式(I)または(I-1)で表される化合物の塩は、以下の(b−1)から(b−7)に示される化合物の塩を包含する。
(b−1) (5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−2−[1−(5−{[(2S)−2,3−ジヒドロキシプロピル]オキシ}ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オールの塩酸塩、臭化水素酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、コハク酸塩、フマル酸塩、または、マレイン酸塩;
(b−2) (5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−2−[1−(5−{[(2R)−2,3−ジヒドロキシプロピル]オキシ}ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オールの塩酸塩、臭化水素酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、コハク酸塩、フマル酸塩、または、マレイン酸塩;
(b−3) (5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−{1−[5−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オールの塩酸塩、臭化水素酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、コハク酸塩、フマル酸塩、または、マレイン酸塩;
(b−4) (5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7,7−ジメチル−2−(1−{5−[3−(メチルスルホニル)プロポキシ]ピリミジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オールの塩酸塩、臭化水素酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、コハク酸塩、フマル酸塩、または、マレイン酸塩;
(b−5) (5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−(1−{5−[3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)プロポキシ]ピリミジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オールの塩酸塩、臭化水素酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、コハク酸塩、フマル酸塩、または、マレイン酸塩;
(b−6) (5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−(1−{5−[3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロポキシ]ピリミジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オールの塩酸塩、臭化水素酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、コハク酸塩、フマル酸塩、または、マレイン酸塩;または、
(b−7) (5S)−2−{1−[5−(3−カルボキシフェニル)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オールの塩酸塩、臭化水素酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、コハク酸塩、フマル酸塩、または、マレイン酸塩。
【0010】
本発明の一般式(I)または(I-1)で表される化合物の塩は、上記(a−1)から(a−7)より選択される化合物と、塩酸、臭化水素酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、コハク酸、フマル酸、および、マレイン酸からなる群より選択される酸とから形成される、各化合物の各塩を包含する。本発明の一般式(I)または(I-1)で表される化合物の塩は、好適には、実施例1から21それぞれに記載された特定の塩(および特定の塩の水和物)である。
【0011】
本発明の一般式(I)で表される化合物の塩には1個以上の不斉中心に基づく光学異性体(エナンチオマー、および、ジアステレオマーを含む)が存在し得、これら異性体およびそれらの混合物は、式(I)のような単一の式で記載される。本発明は、これらの各異性体および任意の割合のそれらの混合物(ラセミ体を含む)を包含する。
【0012】
本発明の一般式(I)で表される化合物は、式(I-1)、(I-2)、(I-3)もしくは(I-4)で表される化合物、または、それらの混合物(ラセミ体およびジアステレオマー混合物を含む)を包含し、好適には、式(I-1)もしくは(I-2)で表される化合物、または、それらの混合物(ラセミ体を含む)であり、より好適には、式(I-1)で表される化合物である。
【化10】
【0013】
式(I-1)で表される化合物は、一定量の式(I-2)、(I-3)もしくは(I-4)で表される化合物を含有し得る。本発明における「式(I-1)で表される化合物」は、「一定量の式(I-2)、(I-3)もしくは(I-4)で表される化合物を含有する式(I-1)で表される化合物」を包含し、好適には、「一定量の式(I-2)で表される化合物を含有する式(I-1)で表される化合物」、「一定量の式(I-3)で表される化合物を含有する式(I-1)で表される化合物」、および、「一定量の式(I-4)で表される化合物を含有する式(I-1)で表される化合物」を包含する。式(I-1)で表される化合物における式(I-2)、(I-3)もしくは(I-4)で表される化合物のそれぞれの含有率は、例えば、5%以下であり、好適には、3%以下であり、より好適には、1%以下であり、さらに好適には、0.5%以下であり、さらにより好適には、0.3%以下であり、特に好適には、0.1%以下であり、最も好適には、0.05%以下である。式(I-2)、(I-3)もしくは(I-4)で表される化合物のそれぞれの含有率は、例えば、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)におけるピーク面積比、または、重量比により、好適には、HPLCにおけるピーク面積比により計算され得る。
【0014】
本発明の一般式(I)または(I-1)で表される化合物は、塩酸、臭化水素酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、コハク酸、フマル酸、および、マレイン酸からなる群より選択される酸と任意の割合で組み合わされて酸付加塩を形成し得る。その各々の塩またはそれらの混合物は、本発明に包含される。例えば、塩酸塩は、一塩酸塩、二塩酸塩、三塩酸塩等の形成され得る塩を包含し、フマル酸塩は、一フマル酸塩、1/2フマル酸塩等の形成され得る塩を包含する。本発明の化合物名において、「一酸塩」は、その名称中の「一」が省略されて「酸塩」と表示されることがあり、例えば、「一塩酸塩」は「塩酸塩」と表示されることがある。
【0015】
本発明の一般式(I)または(I-1)で表される化合物の塩は、
(i)その塩基性基がプロトン化された一般式(I)または(I-1)で表される化合物とプロトンが解離した酸とから形成される塩;および、
(ii)その塩基性基がプロトン化されていない一般式(I)または(I-1)で表される化合物とプロトンが解離していない酸とから形成される付加体
のいずれをも包含し、本発明の「塩」は、上記(i)または(ii)のいずれをも意味し得る。
【0016】
本発明の一般式(I)または(I-1)で表される化合物の塩は、水和物、または、溶媒和物を形成することができ、その各々またはそれらの混合物は、本発明に包含される。本発明の一般式(I)または(I-1)で表される化合物の塩が水または溶媒と任意の割合で組み合わされて形成される水和物または溶媒和物は、本発明に包含される。例えば、一水和物、二水和物、1/2水和物等の形成され得る水和物、および、一溶媒和物、二溶媒和物、1/2溶媒和物等の形成され得る溶媒和物は、本発明に包含される。
【0017】
本発明の一般式(I)または(I-1)で表される化合物の塩は、反応条件および結晶化条件により、複数の異なる内部構造および物理化学的性質を有する結晶(結晶多形)を生成することがあり得、その各々の結晶または任意の割合のそれらの混合物は本発明に包含される。また、結晶状の固体およびアモルファス状(無定形)の固体が混在する場合があるが、任意の割合のそれらの混合物は本発明に包含される。すなわち、本発明の特定の結晶形を有する結晶は、他の結晶形を有する結晶またはアモルファス状の固体を含有してもよく、当該特定の結晶形の含有率は、好適には、50%以上であり、より好適には、80%以上であり、さらに好適には、90%以上であり、さらにより好適には、93%以上であり、特に好適には、95%以上であり、最も好適には、97%以上である。
【0018】
本発明において、結晶とは、その内部構造が三次元的に構成原子(またはその集団)の規則正しい繰返しからなる固体を示し、そのような規則正しい内部構造を有さないアモルファス状の固体とは区別される。ある固体が結晶であるか否かは、結晶学的に周知の方法(例えば、粉末X線結晶解析、示差熱分析等)で調べることができる。例えば、ある固体について銅のKα線の照射で得られるX線による粉末X線結晶解析を行い、そのX線回折図において明確なピークが観測される場合には、その固体は結晶であると決定され、明確なピークが観測されない場合にはその固体はアモルファス状であると決定される。当該ピークを読み取ることはできるがピークが明確でない(例えば、ブロードである)場合には、その固体は結晶化度の低い結晶であると決定され、そのような結晶化度の低い結晶も本発明の結晶に包含される。
【0019】
銅のKα線を使用した粉末X線結晶解析においては、通常銅のKα線(Kα1線およびKα2線が分離されていないもの)が試料に照射される。X線回折図は、Kα線に由来する回折を解析して得ることができ、また、Kα線に由来する回折から取り出されたKα1線に由来する回折のみを解析して得ることもできる。本発明において、Kα線の照射で得られる粉末X線回折図は、Kα線に由来する回折を解析して得られるX線回折図、および、Kα1線に由来する回折を解析して得られるX線回折図を包含し、好適には、Kα1線に由来する回折を解析して得られるX線回折図である。
【0020】
下記図1から21の粉末X線回折図において、縦軸には回折強度[カウント/秒(cps)]が、横軸には回折角度2θ(度)がそれぞれ示される。また、面間隔d(Å)は、式2dsinθ=nλにおいてn=1として算出することができる。上記式において、Kα線の波長λは、1.54Åであり、Kα1線の波長λは、1.541Åである。面間隔dは、測定条件等によりその位置(数値)および相対強度が変化し得るため、面間隔dがわずかに異なる場合であっても、適宜スペクトル全体のパターンを参照して結晶形の同一性を認定することができる。
【0021】
本発明の一般式(I)または(I-1)で表される化合物の塩は、例えば図1から21に示されるような粉末X線回折図を示す結晶として取得され得、これらの結晶は、例えば、各図における主要ピークに対応する面間隔dにより特定され得る。粉末X線回折図における主要ピークは、例えば、適宜定められた数値以上の相対強度を有するピークから、適宜特徴的なピークとして選択することができる。
【0022】
本発明の一般式(I)または(I-1)で表される化合物の塩は、それを構成する1個以上の原子が非天然の比率で同位体原子に置換された同位体化合物を形成することができる。同位体原子は、放射性または非放射性であり得、例えば、重水素(2H;D)、トリチウム(3H;T)、炭素−14(14C)、ヨウ素−125(125I)等である。放射性または非放射性の同位体化合物は、疾患の治療または予防のための医薬、研究用試薬(例えば、アッセイ用試薬)、診断薬(例えば、画像診断薬)等として使用され得る。本発明は、放射性または非放射性の同位体化合物を包含する。
【0023】
本発明の一般式(I)または(I-1)で表される化合物は、ヒドロキシ基またはカルボキシ基のようなエステル基を形成し得る基を有する場合、薬理上許容されるエステルおよびその塩へ変換することができ、この薬理上許容されるエステルの塩は、本発明に包含される。一般式(I)または(I-1)で表される化合物の薬理上許容されるエステルの塩は、一般式(I)または(I-1)で表される化合物のプロドラッグとなり得、温血動物の生体内に投与された際に代謝過程(例えば、加水分解)で分解され、一般式(I)または(I-1)で表される化合物を生成し得る。
【0024】
ヒドロキシ基とエステル基を形成し得る基は、例えば、脂肪族アシル[例えば、(C1−C20アルキル)カルボニル]、芳香族アシル、または、アルコキシカルボニル[例えば、(C1−C6アルコキシ)カルボニル]であり得る。カルボキシ基とエステル基を形成し得る基は、例えば、脂肪族アルキル[例えば、C1−C6アルキル]、アルキルカルボニルオキシアルキル[例えば、(C1−C6アルキル)カルボニルオキシ−(C1−C6アルキル)]、シクロアルキルカルボニルオキシアルキル[例えば、(C3−C8シクロアルキル)カルボニルオキシ−(C1−C6アルキル)]、アルコキシカルボニルオキシアルキル[例えば、(C1−C6アルコキシ)カルボニルオキシ−(C1−C6アルキル)]、または、シクロアルキルオキシカルボニルオキシアルキル[例えば、(C3−C8シクロアルキル)オキシカルボニルオキシ−(C1−C6アルキル)]であり得る。
【0025】
本発明において、「脂質異常症」(dyslipidemia)は、高脂血症(hyperlipidemia)を包含する。「動脈硬化症」は、(i)喫煙、遺伝のような種々の要因(複合的な要因を含む)に起因する動脈硬化症;および、(ii)脂質異常症、低HDLコレステロール血症、高LDLコレステロール血症、脂質関連疾患、炎症性疾患、糖尿病、肥満、または、高血圧症のような動脈硬化症を引き起こし得る疾患に起因する動脈硬化症を包含し、例えば、アテローム性動脈硬化症、細動脈硬化症、閉塞性動脈硬化症、および、粥状動脈硬化症を包含する。「動脈硬化性心疾患」は、動脈硬化症が一つの原因となって発症する心血管性疾患を示す。「冠状動脈性心疾患」は、動脈硬化症または他の疾患が一つの原因となって発症する心血管性疾患を示し、例えば、心不全、心筋梗塞、狭心症、心虚血、心血管障害、または、血管形成性再狭窄を包含する。「脳血管疾患」は、例えば、脳卒中、または、脳梗塞を包含する。「末梢血管疾患」は、例えば、糖尿病血管合併症を包含する。
【0026】
本発明の一般式(I)または(I-1)で表される化合物の塩は、上記または下記に示された具体的な疾患のほか、(i)HDLコレステロールの血中濃度の低下により引き起こされる疾患、(ii)LDLコレステロールの血中濃度の上昇により引き起こされる疾患、および、(iii)CETP活性の阻害により治療もしくは予防され得る疾患、の治療もしくは予防に限定なく適用され得る。
【0027】
本発明の一般式(I)または(I-1)で表される化合物の塩が医薬として用いられる場合には、その目的に応じて他の薬剤と組み合わせて医薬組成物を形成することができる。当該医薬組成物は、(i)本発明の一般式(I)または(I-1)で表される化合物の塩を有効成分として含有する製剤、および、他の薬剤を有効成分として含有する製剤の組合せ;または、(ii)本発明の一般式(I)または(I-1)で表される化合物の塩、および、他の薬剤の両方を有効成分として含有する単一の製剤(配合剤)であり得、好適には、配合剤である。
【0028】
当該医薬組成物は、同時にまたは時間を置いて別々に投与することができる。当該医薬組成物を、時間を置いて別々に投与する場合、その投与形態は、異なった時間に別々に投与できる投与形態であれば特に限定はない。一方の有効成分を投与してから他方の有効成分を投与するまでの時間は特に限定はなく、先に投与した有効成分の作用が持続している時間内に他方の有効成分を投与することが好ましい。
【0029】
本発明の一般式(I)または(I-1)で表される化合物の塩と組み合わせて使用され得る他の薬剤は、その目的に応じた効果を有するものであれば特に限定はない。
【0030】
本発明の一般式(I)、(I−1)、(I−2)、(I−3)、もしくは、(I−4)で表される化合物(実施例化合物を含む)、および、それらを合成するための中間体(実施例の中間体、または、参考例化合物を含む)の命名は、テトラヒドロキノリン構造を中心骨格とする統一された命名法、または、IUPAC命名法にしたがって行われ得る。両命名法にしたがう化合物名称が異なる場合もあり得るが、いずれの化合物名称も記載された化学構造式により特定される化合物を正しく表す。
【0031】
本発明の一般式(I)で表される化合物[以下、化合物(I)ともいう;他の式についても同様である]は、以下のA法(A法−1、2、3、および、4)、B法(B法−1および2)、または、C法にしたがって製造することができる。
【0032】
【化11】
【0033】
【化12】
【0034】
【化13】
【0035】
【化14】
【0036】
【化15】
【0037】
【化16】
【0038】
【化17】
【0039】
上記A乃至C法の化合物の構造式において、R1は、式(I)におけるものと同意義を示し、Raは、(2S)−2,3−ジヒドロキシプロピル基、(2R)−2,3−ジヒドロキシプロピル基、3−ヒドロキシ−3−メチルブチル基、3−(メチルスルホニル)プロピル基、3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)プロピル基、または、3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロピル基を示し、式RaO−を有する基は、R1において定義された(2S)−2,3−ジヒドロキシプロピルオキシ基、(2R)−2,3−ジヒドロキシプロピルオキシ基、3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ基、3−(メチルスルホニル)プロポキシ基、3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)プロポキシ基、または、3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロポキシ基を示し、Xは、クロロ基、ブロモ基、ヨード基、メタンスルホニルオキシ基、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基、または、p−トルエンスルホニルオキシ基を示し、Bocは、tert−ブトキシカルボニル基を示し、PMBは、p−メトキシベンジル基を示し、TBSは、tert−ブチルジメチルシリル基を示す。
【0040】
下記A乃至C法の各工程の反応において使用される酸は、反応を阻害しないものであれば特に限定はなく、下記酸群より選択される。酸群は、酢酸、プロピオン酸、トリフルオロ酢酸、もしくは、ペンタフルオロプロピオン酸のような有機酸;p−トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸、もしくは、トリフルオロメタンスルホン酸のような有機スルホン酸;および、塩酸、臭化水素酸、沃化水素酸、リン酸、硫酸、もしくは、硝酸のような無機酸からなる。
【0041】
下記A乃至C法の各工程の反応において使用される塩基は、反応を阻害しないものであれば特に限定はなく、下記塩基群より選択される。塩基群は、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、もしくは、炭酸セシウムのようなアルカリ金属炭酸塩;炭酸水素リチウム、炭酸水素ナトリウム、もしくは、炭酸水素カリウムのようなアルカリ金属炭酸水素塩;水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、もしくは、水酸化カリウムのようなアルカリ金属水酸化物;水酸化カルシウム、もしくは、水酸化バリウムのようなアルカリ土類金属水酸化物;水素化リチウム、水素化ナトリウム、もしくは、水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化物;リチウムアミド、ナトリウムアミド、もしくは、カリウムアミドのようなアルカリ金属アミド;リチウムメトキシド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムtert−ブトキシド、もしくは、カリウムtert−ブトキシドのようなアルカリ金属アルコキシド;リチウムジイソプロピルアミドのようなリチウムアルキルアミド;リチウムビストリメチルシリルアミド、もしくは、ナトリウムビストリメチルシリルアミドのようなアルカリ金属シリルアミド;n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、もしくは、tert−ブチルリチウムのようなアルキルリチウム;および、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン、ピリジン、ピコリン、ルチジン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、4−ピロリジノピリジン、キノリン、N,N−ジメチルアニリン、1,5−ジアザビシクロ[4,3,0]ノナ−5−エン(DBN)、1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン(DABCO)、もしくは、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデカ−7−エン(DBU)のような有機アミンからなる。
【0042】
下記A乃至C法の各工程の反応において使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発原料を一部溶解するものであれば特に限定はなく、例えば、下記溶媒群より選択される。溶媒群は、ヘキサン(例えば、n−ヘキサン)、ペンタン(例えば、n−ペンタン)、ヘプタン(例えば、n−ヘプタン)、石油エーテル、もしくは、シクロヘキサンのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレン、もしくは、エチルベンゼンのような芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、もしくは、ジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメトキシエタン、もしくは、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、もしくは、シクロヘキサノンのようなケトン類;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸イソプロピル、もしくは、酢酸ブチルのようなエステル類;アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、もしくは、イソブチロニトリルのようなニトリル類;酢酸、もしくは、プロピオン酸のようなカルボン酸類;メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、2−メチル−1−プロパノール、2−メチル−2−プロパノール(tert−ブタノール)、もしくは、1,2−プロパンジオールのようなアルコール類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、1−メチル−2−ピロリドン、ジメチルイミダゾロン、もしくは、ヘキサメチルホスホロトリアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド類;スルホランのようなスルホン類;水;および、これらの混合物からなる。
【0043】
下記A乃至C法の各工程の反応において、反応温度は、溶媒、出発原料、または、試薬等により異なり、反応時間は、溶媒、出発原料、試薬、または、反応温度等により異なる。
【0044】
下記A乃至C法の各工程の反応において、反応終了後、各工程の目的化合物は、有機化学の分野で周知の方法にしたがって反応混合物から単離され得る。目的化合物は、例えば、(i)必要に応じて触媒等の不溶物を濾去し、(ii)反応混合物に水および水と混和しない溶媒(例えば、ジクロロメタン、ジエチルエーテル、または、酢酸エチル等)を加えて目的化合物を抽出し、(iii)有機層を水洗して、無水硫酸マグネシウム等の乾燥剤を用いて乾燥させ、(iv)溶媒を留去することによって得られる。得られた目的化合物は、必要に応じ、有機化学の分野で周知の方法(例えば、再結晶、再沈澱、または、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等)によりさらに精製することができる。また、各工程の目的化合物は精製することなくそのまま次の反応に使用することもできる。
【0045】
下記A乃至C法の各工程の反応において、出発原料となる化合物が、アミノ基、水酸基、カルボキシル基等の目的の反応を阻害する基を有する場合、必要に応じて適宜、それらの基への保護基の導入および導入した保護基の除去を行なってもよい。そのような保護基は、通常用いられる保護基であれば特に限定はなく、例えば、T. W. Greene, P. G. Wuts, Greene’s Protective Groups in Organic Synthesis. Fourth Edition, 2007, John Wiley & Sons, Inc.等に記載された保護基であり得る。それらの保護基の導入反応、および、当該保護基の除去反応は、有機化学の分野で周知の方法(例えば、上記文献に記載された方法)にしたがって行うことができる。
【0046】
例えばB法において、Raが((4R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル基、((4S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル基、(2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−5−イル)メチル基、または、(2,2,5−トリメチル−1,3−ジオキサン−5−イル)メチル基である化合物(17)を使用することにより、対応する基Raを有する化合物(Ia)が得られ、当該化合物について保護基の除去反応を行うことにより、式RaO−を有する基が(2S)−2,3−ジヒドロキシプロピルオキシ基、(2R)−2,3−ジヒドロキシプロピルオキシ基、3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)プロポキシ基、または、3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロポキシ基である化合物(Ia)が製造され得る。また、例えばC法において、R1が((4R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ基、((4S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ基、(2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−5−イル)メトキシ基、(2,2,5−トリメチル−1,3−ジオキサン−5−イル)メトキシ基、または、3−(メトキシカルボニル)フェニル基である化合物(21)を使用することにより、対応する基R1を有する化合物(I)が得られ、当該化合物について保護基の除去反応を行うことにより、R1が(2S)−2,3−ジヒドロキシプロピルオキシ基、(2R)−2,3−ジヒドロキシプロピルオキシ基、3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)プロポキシ基、3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロポキシ基、または、3−カルボキシフェニル基である化合物(I)が製造され得る。
【0047】
下記A乃至C法の各工程(A法においてはA−5からA−14工程)において、カラムクロマトグラフィー、または、晶析法等により、2種ジアステレオマーの混合物(4種エナンチオマーの混合物)から単一ジアステレオマー(ラセミ体)の分離が行われ得、光学活性カラムクロマトグラフィー、または、光学活性化合物(例えば、光学活性カルボン酸化合物、または、光学活性アミン化合物)を用いた分別結晶法等により、単一ジアステレオマー(ラセミ体)から単一エナンチオマーの分離が行われ得る。また、任意の工程において、光学活性カラムクロマトグラフィーにより、2種ジアステレオマーの混合物(4種エナンチオマーの混合物)から単一エナンチオマーの分離が行われ得る。
【0048】
下記A乃至C法において示された例では、A−7工程において2種ジアステレオマーの混合物から単一ジアステレオマー(ラセミ体)の分離が、A−10工程において単一ジアステレオマー(ラセミ体)から単一エナンチオマーの分離が行われる。化合物(10)、(11)、および、(12)は、それぞれ参考例7、8、および、9に示される単一ジアステレオマー(ラセミ体)であり、化合物(13)は、参考例10に示される単一エナンチオマーである。また、化合物(13)から製造される化合物(14)、(15)、(16)、(18)、(19)、(20)、(22)、(Ia)、および、(I)は、単一エナンチオマーである。
【0049】
単一ジアステレオマー(ラセミ体)の分離、および、単一エナンチオマーの分離は、上記例に限定されず、それぞれA乃至C法の任意の工程(同一または異なる工程)で行われ得る。例えば、A−7工程において単一ジアステレオマー(ラセミ体)の分離が行われない場合、A−8からA−9工程、A−11からA−14工程、B−1からB−4工程、または、C−1からC−2工程は、それぞれ2種ジアステレオマーの混合物を原料として用いて行われ得る。上記工程のいずれかにおいて単一ジアステレオマー(ラセミ体)の分離が行われた場合、それ以降の工程は、それぞれ単一ジアステレオマー(ラセミ体)を原料として用いて行われ得る。上記工程のいずれかにおいてさらに単一エナンチオマーの分離が行われた場合、それ以降の工程は、それぞれ単一エナンチオマーを原料として用いて行われ得、単一エナンチオマーの化合物(I)[好適には、化合物(I−1)]が得られる。上記工程のいずれかにおいて単一ジアステレオマー(ラセミ体)の分離のみが行われた場合、単一ジアステレオマー(ラセミ体)の化合物(I)が得られ、さらに単一エナンチオマーの分離が行われることにより、単一エナンチオマーの化合物(I)[好適には、化合物(I−1)]が得られる。上記工程のいずれにおいても単一ジアステレオマー(ラセミ体)の分離、および、単一エナンチオマーの分離が行われない場合、2種ジアステレオマーの混合物の化合物(I)が得られ、単一ジアステレオマー(ラセミ体)の分離および単一エナンチオマーの分離が行われることにより、単一エナンチオマーの化合物(I)[好適には、化合物(I−1)]が得られる。
【0050】
以下にA乃至C法の各工程の反応を説明する。
【0051】
(A法)
A法は、化合物(I)に包含される化合物(Ia)を製造する方法である。
(A−1工程)
A−1工程は、化合物(1)を還元して、化合物(2)を製造する工程である。化合物(1)は、公知である。
使用される還元剤は、アルコキシカルボニル基のホルミル基への還元反応に使用され得るものであれば限定はなく、好適には、ジイソブチルアルミニウムヒドリドである。
使用される溶媒は、好適には、芳香族炭化水素類であり、より好適には、トルエンである。
反応温度は、好適には、−100乃至0℃である。
反応時間は、好適には、30分間乃至12時間である。
【0052】
(A−2工程)
A−2工程は、化合物(3)を塩基の存在下にてアセトニトリルと反応させて、化合物(4)を製造する工程である。化合物(3)は、公知である。
化合物(3)におけるアミノ基の保護基として、tert−ブトシキカルボニル基の代わりに有機化学の分野で周知の保護基を用いることができる(例えば、T. W. Greene, P. G. Wuts, Greene's Protective Groups in Organic Synthesis. Fourth Edition, 2007, John Wiley & Sons, Inc.)。
使用される塩基は、好適には、リチウムアルキルアミドであり、より好適には、リチウムジイソプロピルアミドである。
使用される溶媒は、好適には、脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類、エーテル類、または、これらの混合物であり、より好適には、n−ヘプタン、エチルベンゼン、テトラヒドロフラン、または、これらの混合物である。
反応温度は、好適には、−78乃至50℃である。
反応時間は、好適には、30分間乃至48時間である。
【0053】
(A−3工程)
A−3工程は、化合物(2)および(4)を反応させ、次いで化合物(5)を反応させて、化合物(6)を製造する工程である。化合物(5)は、公知である。A−3工程において、過剰量の化合物(5)を用いることができる。
使用される溶媒は、好適には、芳香族炭化水素類であり、より好適には、トルエンである。
反応温度は、好適には、50乃至150℃である。
反応時間は、好適には、30分間乃至48時間である。
【0054】
(A−4工程)
A−4工程は、化合物(6)を酸化して、化合物(7)を製造する工程である。
使用される酸化剤は、ジヒドロピリジル基のピリジル基への酸化反応に使用され得るものであれば限定はなく、好適には、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−p−ベンゾキノン(DDQ)である。
使用される溶媒は、好適には、ハロゲン化炭化水素類であり、より好適には、ジクロロメタンである。
反応温度は、好適には、0乃至50℃である。
反応時間は、好適には、30分間乃至12時間である。
【0055】
(A−5工程)
A−5工程は、化合物(7)を還元して、化合物(8)を製造する工程である。
使用される還元剤は、シアノ基のホルミル基への還元反応に使用され得るものであれば限定はなく、好適には、ジイソブチルアルミニウムヒドリドである。
使用される溶媒は、好適には、芳香族炭化水素類であり、より好適には、トルエンである。
反応温度は、好適には、−100乃至0℃である。
反応時間は、好適には、30分間乃至12時間である。
【0056】
(A−6工程)
A−6工程は、化合物(8)を塩基の存在下にてp−メトキシベンジルブロミドと反応させて、化合物(9)を製造する工程である。
使用される塩基は、ヒドロキシ基のアルキル化反応に使用され得るものであれば限定はなく、好適には、アルカリ金属水素化物であり、より好適には、水素化ナトリウムである。
使用される溶媒は、好適には、アミド類であり、より好適には、N,N−ジメチルホルムアミドである。
反応温度は、好適には、−50乃至50℃である。
反応時間は、好適には、30分間乃至12時間である。
A−6工程において、ヒドロキシ基の保護基として、p−メトキシベンジル基の代わりに有機化学の分野で周知の保護基を用いることができる(例えば、T. W. Greene, P. G. Wuts, Greene's Protective Groups in Organic Synthesis. Fourth Edition, 2007, John Wiley & Sons, Inc.)。
【0057】
(A−7工程)
A−7工程は、化合物(9)を4−トリフルオロメチルフェニルマグネシウムブロミドと反応させて、化合物(10)を製造する工程である。4−トリフルオロメチルフェニルマグネシウムブロミドは、4−トリフルオロメチルフェニルブロミドおよびマグネシウムから有機化学の分野で周知の方法により製造することができる。
使用される溶媒は、好適には、エーテル類であり、より好適には、テトラヒドロフランである。
反応温度は、好適には、−20乃至50℃である。
反応時間は、好適には、30分間乃至12時間である。
A−7工程において、化合物(10)は、2個の不斉炭素原子(ヒドロキシ基またはp−メトキシベンジルオキシ基が結合する炭素原子)を有し、立体異性体の混合物(4種の光学異性体の混合物、すなわちジアステレオマーの混合物)として得られ得る。A−7工程において得られるジアステレオマー混合物は、当該混合物の性状に応じて、単一のジアステレオマー化合物に分離され得る。この分離は、有機化学の分野で周知の方法(例えば、カラムクロマトグラフィーによる分割、または、ジアスレテオマー混合物の分別結晶)により行うことができる。分離された各ジアステレオマー化合物(エナンチオマーの混合物)は、当該化合物の性状に応じて、単一のエナンチオマー化合物に分離され得る。この分離は、有機化学の分野で周知の方法(例えば、カラムクロマトグラフィーによる光学分割、または、ジアステレオマー塩の形成による分別結晶)により行うことができる。A−7工程において、化合物(9)における2個の保護基としてp−メトキシベンジルオキシ基およびtert−ブトキシカルボニル基以外の保護基を用いて得られる化合物についても同様である。また、A−8工程において得られる化合物(11)についても同様である。
【0058】
(A−8工程)
A−8工程は、化合物(10)をフッ素化試薬と反応させて、化合物(11)を製造する工程である。
使用されるフッ素化試薬は、ヒドロキシ基のフッ素化反応に使用され得るものであれば限定はなく、好適には、ビス(メトキシエチル)アミノサルファートリフルオリド[Deoxo-Fluor(商品名)]である。
使用される溶媒は、好適には、ハロゲン化炭化水素類であり、より好適には、ジクロロメタンである。
反応温度は、好適には、−100乃至0℃である。
反応時間は、好適には、30分間乃至24時間である。
【0059】
(A−9工程)
A−9工程は、化合物(11)を臭化亜鉛と反応させて、化合物(12)を製造する工程である。
使用される溶媒は、好適には、ハロゲン化炭化水素類であり、より好適には、ジクロロメタンである。
反応温度は、好適には、0乃至50℃である。
反応時間は、好適には、1時間乃至5日間である。
A−9工程において得られるジアステレオマー混合物は、単一のジアステレオマー化合物に分離することができ、化合物(12)は、単一のジアステレオマー化合物として得られる。
A−9工程におけるtert−ブトキシカルボニル基の除去反応は、有機化学の分野で周知の方法によって行うこともできる(例えば、T. W. Greene, P. G. Wuts, Greene’s Protective Groups in Organic Synthesis. Fourth Edition, 2007, John Wiley & Sons, Inc.)。
【0060】
(A−10工程)
A−10工程は、化合物(12)を光学活性カラムクロマトグラフィーによる光学分割に付し、単一のエナンチオマーである化合物(13)を得る工程である。
使用される光学活性カラムおよび分割条件は、化合物(12)の光学分割を達成し得るものであれば限定はなく、好適には、参考例10に示されたものである。
【0061】
(A−11工程)
A−11工程は、化合物(13)を塩基の存在下にて5−ブロモ−2−クロロピリミジンと反応させて、化合物(14)を製造する工程である。
使用される塩基は、好適には、有機アミンであり、より好適には、ジイソプロピルエチルアミン、または、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデカ−7−エン(DBU)である。
使用される溶媒は、好適には、エーテル類、または、アミド類であり、より好適には、1,4−ジオキサンである。
反応温度は、好適には、20乃至150℃である。
反応時間は、好適には、30分間乃至12時間である。
【0062】
(A−12工程)
A−12工程は、化合物(14)をパラジウム触媒、リン試薬、および、塩基の存在下にてモルホリンと反応させて、化合物(15)を製造する工程である。
使用されるパラジウム触媒は、芳香族環上でのアミノ化反応に使用され得るものであれば限定はなく、例えば、J. Tsuji, Palladium Reagents and Catalysis: New Perspectives for the 21st Centuty,2004年,John Wiley & Sons, Inc 等に記載されたパラジウム触媒であり得る。使用されるパラジウム触媒は、好適には、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)、塩化パラジウム(II)、酢酸パラジウム(II)、または、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)であり、より好適には、酢酸パラジウム(II)である。
使用されるリン試薬は、芳香族環上でのアミノ化反応に使用され得るものであれば限定はなく、好適には、2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)ビフェニル、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル、5−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)−1’,3’,5’−トリフェニル−1’H−[1,4’]ビピラゾール、シクロヘキシルホスフィン、1,2,3,4,5−ペンタフェニル−1’−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェロセン、または、2−(ジフェニルホスフィノ)−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニルであり、より好適には、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニルである。
使用される塩基は、好適には、アルカリ金属アルコキシドであり、より好適には、ナトリウムtert−ブトキシドである。
使用される溶媒は、好適には、芳香族炭化水素類、アルコール類、または、これらの混合物であり、より好適には、トルエン、2−メチル−2−プロパノール、または、これらの混合物である。
反応温度は、好適には、20乃至150℃である。
反応時間は、好適には、30分間乃至12時間である。
【0063】
(A−13工程)
A−13工程は、化合物(15)を酸で処理して、化合物(16)を製造する工程である。
使用される酸は、好適には、無機酸であり、より好適には、塩酸である。
使用される溶媒は、好適には、エーテル類、アルコール類、または、これらの混合物であり、より好適には、1,4−ジオキサン、メタノール、または、これらの混合物である。
反応温度は、好適には、20乃至150℃である。
反応時間は、好適には、30分間乃至6時間である。
【0064】
(A−14工程)
A−14工程は、化合物(16)を塩基の存在下にて化合物(17)と反応させて、化合物(Ia)を製造する工程である。化合物(17)は、公知であるかまたは公知の化合物から容易に製造できる。
使用される塩基は、好適には、アルカリ金属炭酸塩であり、より好適には、炭酸セシウム、または、炭酸カリウムである。
使用される溶媒は、好適には、エーテル類、または、アミド類であり、より好適には、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、または、1−メチル−2−ピロリドンである。
反応温度は、好適には、0乃至100℃である。
反応時間は、好適には、30分間乃至50時間である。
【0065】
(B法)
B法は、化合物(I)に包含される化合物(Ia)を製造する方法である。
(B−1工程)
B−1工程は、化合物(13)を塩基の存在下にて2−クロロ−5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)ピリミジンと反応させて、化合物(18)を製造する工程である。
使用される塩基は、好適には、アルカリ金属炭酸塩、または、有機アミンであり、より好適には、炭酸カリウムである。
使用される溶媒は、好適には、芳香族炭化水素類、エーテル類、アルコール類またはアミド類であり、より好適には、1,4−ジオキサンである。
反応温度は、好適には、80乃至160℃である。
反応時間は、好適には、1時間乃至96時間である。
【0066】
(B−2工程)
B−2工程は、化合物(18)のtert−ブチルジメチルシリル基を脱シリル試薬の存在下にて除去して、化合物(19)を製造する工程である。
使用される脱シリル試薬は、脱シリル反応に使用され得るものであれば限定はなく、好適には、塩酸−ジオキサンのような無機酸、酢酸、トリフルオロ酢酸のような有機酸、フッ化ナトリウム、フッ化カリウムのようなフッ素化合物、テトラブチルアンモニウムフロリドのようなフッ素含有アンモニウム塩であり得、好適には、テトラブチルアンモニウムフロリドである。
使用される溶媒は、好適には、ハロゲン化炭化水素類、エーテル類、水、または、これらの混合物であり、より好適には、テトラヒドロフランである。
反応温度は、好適には、0乃至60℃である。
反応時間は、好適には、5分間乃至6時間である。
【0067】
(B−3工程)
B−3工程は、化合物(19)を塩基の存在下にて化合物(17)と反応させて、化合物(20)を製造する工程である。化合物(17)は、公知であるかまたは公知の化合物から容易に製造できる。
B−3工程は、A−14工程と同様の方法にしたがって行うことができる。
【0068】
(B−4工程)
B−4工程は、化合物(20)のp−メトキシベンジル基を酸の存在下にて除去して、化合物(Ia)を製造する工程である。
使用される酸は、好適には、有機酸、または、無機酸であり、より好適には、塩酸である。
使用される溶媒は、好適には、ハロゲン化炭化水素類、エーテル類、または、アルコール類であり、より好適には、1,4−ジオキサンである。
反応温度は、好適には、0乃至100℃である。
反応時間は、好適には、30分間乃至48時間である。
B−4工程におけるp−メトキシベンジル基の除去反応は、有機化学の分野で周知の方法によって行うこともできる(例えば、T. W. Greene, P. G. Wuts, Greene’s Protective Groups in Organic Synthesis. Fourth Edition, 2007, John Wiley & Sons, Inc.)。
【0069】
(C法)
C法は、化合物(I)を製造する方法である。
(C−1工程)
C−1工程は、化合物(13)を塩基の存在下にて化合物(21)と反応させて、化合物(22)を製造する工程である。化合物(21)は、公知であるか、公知の化合物から容易に製造できるか、または、参考例にしたがって製造することができる。C−1工程は、A−12工程と同様のパラジウム触媒、リン試薬、および、塩基を用いて行うこともできる。
使用される塩基は、好適には、アルカリ金属炭酸塩、または、有機アミンであり、より好適には、炭酸カリウム、ジイソプロピルエチルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデカ−7−エン(DBU)、または、これらの混合物である。
使用される溶媒は、好適には、エーテル類、アルコール類、または、アミド類であり、より好適には、1,4−ジオキサン、2−プロパノール、2−メチル−2−プロパノール、N,N−ジメチルホルムアミド、または、1−メチルー2−ピロリドンである。
反応温度は、好適には、20乃至160℃である。
反応時間は、好適には、30分間乃至96時間である。
C−1工程は、マイクロ波照射下にて行なうことができる。
【0070】
(C−2工程)
C−2工程は、化合物(22)のp−メトキシベンジル基を酸の存在下にて除去して、化合物(I)を製造する工程である。
C−2工程は、B−4工程と同様の方法にしたがって行うことができる。
本発明の一般式(I)で表される化合物の塩は、例えば、以下の方法で製造され得る。
(i)本発明の一般式(I)で表される化合物を溶媒(例えば、ジクロロメタン、アセトン、または、酢酸エチル等)に溶解する;
(ii)反応溶液に酸を加え、反応混合物を撹拌する;
(iii)必要に応じて、反応混合物の加温および冷却、溶媒の留去、貧溶媒の添加、または、目的とする塩化合物の種結晶の添加を行う;および、
(iv)析出した固体を濾取する。
【0071】
本発明の一般式(I)または(I-1)で表される化合物の塩は、医薬として使用される場合には、(i)それ自体を原末として;(ii)適宜の薬理学的に許容される賦形剤、希釈剤等と混合して製造される、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、もしくは、シロップ剤等の製剤として経口的に;または、(iii)上記と同様に製造される、注射剤、もしくは、坐剤等の製剤として非経口的に、投与することができる。経口的に投与されることが好適である。
【0072】
これらの製剤は、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、乳化剤、安定剤、矯味矯臭剤、希釈剤、または、注射剤用溶剤等の添加剤を用いて、周知の方法で製造される。
【0073】
賦形剤は、例えば、有機系賦形剤、または、無機系賦形剤であり得る。有機系賦形剤は、例えば、乳糖、白糖、ブドウ糖、マンニトール、もしくは、ソルビトールのような糖誘導体;トウモロコシデンプンのようなデンプン誘導体;結晶セルロースのようなセルロース誘導体;アラビアゴム;デキストラン;または、プルラン等であり得る。無機系賦形剤は、例えば、軽質無水珪酸、もしくは、合成珪酸アルミニウムのような珪酸塩誘導体;または、硫酸カルシウムのような硫酸塩等であり得る。
【0074】
結合剤は、例えば、上記の賦形剤において示された化合物;ゼラチン;ポリビニルピロリドン;または、ポリエチレングリコール等であり得る。
【0075】
崩壊剤は、例えば、上記の賦形剤において示された化合物;クロスカルメロースナトリウム、もしくは、カルボキシメチルスターチナトリウムのような化学修飾された、デンプンもしくはセルロース誘導体;または、架橋ポリビニルピロリドン等であり得る。
【0076】
滑沢剤は、例えば、タルク;コロイドシリカ;ビーズワックス、もしくは、ゲイロウのようなワックス類;グリコール;D,L−ロイシン;硫酸ナトリウムのような硫酸塩;または、上記の賦形剤におけるデンプン誘導体等であり得る。
【0077】
乳化剤は、例えば、ベントナイト、もしくは、ビーガムのようなコロイド性粘土;ラウリル硫酸ナトリウムのような陰イオン界面活性剤;塩化ベンザルコニウムのような陽イオン界面活性剤;または、ポリオキシエチレンアルキルエーテルのような非イオン界面活性剤等であり得る。
【0078】
安定剤は、例えば、メチルパラベンのようなパラヒドロキシ安息香酸エステル類;クロロブタノールのようなアルコール類;塩化ベンザルコニウム;フェノール;または、チメロサール等であり得る。
【0079】
矯味矯臭剤は、例えば、通常使用される、甘味料、酸味料、または、香料等であり得る。
【0080】
希釈剤は、例えば、水、エタノール、または、プロピレングリコール等であり得る。
【0081】
注射剤用溶剤は、例えば、水、エタノール、または、グリセリン等であり得る。
【0082】
本発明の有効成分である一般式(I)または(I-1)で表される化合物の塩の投与量は、患者の症状、年齢等により異なる。一般式(I)または(I-1)で表される化合物の塩は、経口投与の場合には、1回当たり下限0.01mg/kg(好適には、0.05mg/kg)、上限500mg/kg(好適には、50mg/kg)を、非経口投与の場合には、1回当たり下限0.001mg/kg(好適には、0.005mg/kg)、上限50mg/kg(好適には、5mg/kg)を、成人に対して、1日当たり1乃至6回、症状に応じて投与することができる。
【発明の効果】
【0083】
本発明の一般式(I)または(I-1)で表される化合物の塩は、CETP阻害活性、HDLコレステロール濃度の上昇作用、LDLコレステロール濃度の低下作用、薬効発現の早さ、薬効の持続性、物理的安定性、溶解性、経口吸収性、血中濃度、細胞膜透過性、代謝安定性、組織移行性、バイオアベイラビリティー(BA)、薬物相互作用、毒性等の点で優れた性質を有し、温血動物用(特に、ヒト用)の医薬として有用である。上記医薬は、好適には、脂質異常症、高コレステロ−ル血症、低HDLコレステロール血症、高LDLコレステロール血症、高トリグリセリド血症、動脈硬化症、動脈硬化性心疾患、冠状動脈性心疾患(心不全、心筋梗塞、狭心症、心虚血、心血管障害、および、血管形成性再狭窄を含む)、脳血管疾患(脳卒中、および、脳梗塞を含む)、末梢血管疾患(糖尿病血管合併症を含む)、または、肥満症、より好適には、脂質異常症、低HDLコレステロール血症、高LDLコレステロール血症、動脈硬化症、動脈硬化性心疾患、または、冠状動脈性心疾患、さらに好適には、脂質異常症、低HDLコレステロール血症、動脈硬化症、または、冠状動脈性心疾患、さらにより好適には、低HDLコレステロール血症または動脈硬化症、の治療もしくは予防のための医薬である。
【図面の簡単な説明】
【0084】
図1】実施例1で得られた化合物の塩の結晶が示すX線回折図。
図2】実施例2で得られた化合物の塩の結晶が示すX線回折図。
図3】実施例3で得られた化合物の塩の結晶が示すX線回折図。
図4】実施例4で得られた化合物の塩の結晶が示すX線回折図。
図5】実施例5で得られた化合物の塩の結晶が示すX線回折図。
図6】実施例6で得られた化合物の塩の結晶が示すX線回折図。
図7】実施例7で得られた化合物の塩の結晶が示すX線回折図。
図8】実施例8で得られた化合物の塩の結晶が示すX線回折図。
図9】実施例9で得られた化合物の塩の結晶が示すX線回折図。
図10】実施例10で得られた化合物の塩の結晶が示すX線回折図。
図11】実施例11で得られた化合物の塩の結晶が示すX線回折図。
図12】実施例12で得られた化合物の塩の結晶が示すX線回折図。
図13】実施例13で得られた化合物の塩の結晶が示すX線回折図。
図14】実施例14で得られた化合物の塩の結晶が示すX線回折図。
図15】実施例15で得られた化合物の塩の結晶が示すX線回折図。
図16】実施例16で得られた化合物の塩の結晶が示すX線回折図。
図17】実施例17で得られた化合物の塩の結晶が示すX線回折図。
図18】実施例18で得られた化合物の塩の結晶が示すX線回折図。
図19】実施例19で得られた化合物の塩の結晶が示すX線回折図。
図20】実施例20で得られた化合物の塩の結晶が示すX線回折図。
図21】実施例21で得られた化合物の塩の結晶が示すX線回折図。
【発明を実施するための最良の形態】
【0085】
以下、実施例、参考例、試験例、および、製剤例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではない。
【0086】
実施例および参考例において、以下の略号が使用される。
Boc:tert−ブトキシカルボニル;
PMB:p−メトキシベンジル;
TBS:tert−ブチルジメチルシリル。
【実施例】
【0087】
(実施例1)
(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−(1−{5−[3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)プロポキシ]ピリミジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール 二塩酸塩
【化18】
参考例22と同様にして製造した(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−(1−{5−[3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)プロポキシ]ピリミジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール0.70g(0.95mmol)の酢酸エチル4.8ml溶液に、60℃で撹拌しながら35%塩酸0.17ml(2.0mmol)を滴下した。次いで、反応混合物を20℃に冷却し、3時間撹拌した。析出した固体を濾取し、酢酸エチル5mlで2回洗浄した後、60℃で減圧乾燥することにより、標記化合物659mgを白色粉末として得た(収率86%)。
H−NMRスペクトル(300MHz,CDOD)δ: 8.34 (2H, s), 7.88-7.80 (2H, m), 7.60-7.38 (3H, m), 5.35-5.25 (1H, m), 4.73-4.62 (1H, m), 4.44-4.32 (1H, m), 4.13 (2H, d, J = 5.6 Hz), 4.02-3.88 (1H, m), 3.73 (2H, dd, J = 11.0, 5.9 Hz), 3.68 (2H, dd, J = 11.0, 6.3 Hz), 3.42-3.29 (1H, m), 3.20-2.95 (3H, m), 2.54-1.65 (15H, m), 1.21 (3H, s), 1.08 (3H, s), 0.98-0.84 (1H, m).
マススペクトル(FAB+,m/z):737[(M+1)]。
マススペクトル(FAB−,m/z):35、37[Cl]。
元素分析 C3848446Cl2:計算値Cl, 8.76;測定値Cl, 8.62。
【0088】
(実施例2)
(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−(1−{5−[3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)プロポキシ]ピリミジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール 二臭化水素酸塩
【化19】
35%塩酸の代わりに47%臭化水素酸0.22mlを用いた他は実施例1と同様の反応を行い、参考例22と同様にして製造した(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−(1−{5−[3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)プロポキシ]ピリミジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール0.70g(0.95mmol)から、標記化合物741mgを白色粉末として得た(収率88%)。
H−NMRスペクトル(300MHz,CDOD)δ: 8.32 (2H, s), 7.87-7.80 (2H, m), 7.60-7.39 (3H, m), 5.34-5.26 (1H, m), 4.74-4.63 (1H, m), 4.44-4.32 (1H, m), 4.13 (2H, d, J = 5.6 Hz), 4.03-3.87 (1H, m), 3.73 (2H, dd, J = 11.0, 5.9 Hz), 3.68 (2H, dd, J = 11.0, 6.3 Hz), 3.41-3.25 (1H, m), 3.24-2.92 (3H, m), 2.51-1.67 (15H, m), 1.22 (3H, s), 1.08 (3H, s), 0.98-0.85 (1H, m).
マススペクトル(FAB+,m/z):737[(M+1)]。
マススペクトル(FAB−,m/z):79、81[Br]。
元素分析 C3848446Br2:計算値Br, 17.78;測定値Br, 17.49。
【0089】
(実施例3)
(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−(1−{5−[3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロポキシ]ピリミジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール 二臭化水素酸塩
【化20】
参考例19と同様にして製造した(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−(1−{5−[3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロポキシ]ピリミジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール50.7mg(0.0675mmol)のメチルエチルケトン0.5ml溶液に、40℃で撹拌しながら47%臭化水素酸15μl(0.13mmol)を滴下した。次いで、反応混合物を20℃に冷却し、30分間撹拌した。析出した固体を濾取し、メチルエチルケトンで洗浄した後、60℃で減圧乾燥することにより、標記化合物57mgを白色粉末として得た(収率93%)。
H−NMRスペクトル(400MHz,CDOD)δ: 8.34 (2H, s), 7.86-7.81 (2H, m), 7.60-7.41 (3H, m), 5.34-5.26 (1H, m), 4.71-4.63 (1H, m), 4.43-4.32 (1H, m), 4.02-3.91 (1H, m), 3.93 (2H, s), 3.56 (2H, d, J = 10.9 Hz), 3.51 (2H, d, J = 10.9 Hz), 3.42-3.32 (1H, m), 3.20-2.96 (3H, m), 2.55-1.67 (14H, m), 1.22 (3H, s), 1.08 (3H, s), 1.00 (3H, s), 0.97-0.84 (1H, m).
マススペクトル(FAB+,m/z):751[(M+1)]。
マススペクトル(FAB−,m/z):79、81[Br]。
元素分析 C3950446Br2:計算値Br, 17.51;測定値Br, 17.47。
【0090】
(実施例4)
(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−(1−{5−[3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロポキシ]ピリミジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール 二塩酸塩
【化21】
47%臭化水素酸の代わりに35%塩酸12μl(0.14mmol)を用い、メチルエチルケトンの代わりに酢酸エチル0.5mlおよびエタノール35μlの混合溶液を用いた他は実施例3と同様の反応を行い、参考例19と同様にして製造した(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−(1−{5−[3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロポキシ]ピリミジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール51.2mg(0.0682mmol)から、標記化合物43mgを白色粉末として得た(収率77%)。
H−NMRスペクトル(400MHz,CDOD)δ: 8.33 (2H, s), 7.86-7.82 (2H, m), 7.59-7.40 (3H, m), 5.34-5.25 (1H, m), 4.72-4.64 (1H, m), 4.43-4.33 (1H, m), 4.02-3.91 (1H, m), 3.92 (2H, s), 3.56 (2H, d, J = 11.0 Hz), 3.51 (2H, d, J = 10.9 Hz), 3.40-3.32 (1H, m), 3.18-2.94 (3H, m), 2.50-1.68 (14H, m), 1.21 (3H, s), 1.08 (3H, s), 1.00 (3H, s), 0.96-0.85 (1H, m).
マススペクトル(FAB+,m/z):751[(M+1)]。
マススペクトル(FAB−,m/z):35、37[Cl]。
元素分析 C3950446Cl2:計算値Cl, 8.61;測定値Cl, 7.82。
【0091】
(実施例5)
(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−(1−{5−[3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロポキシ]ピリミジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール メタンスルホン酸塩
【化22】
47%臭化水素酸塩の代わりにメタンスルホン酸4.5μl(0.069mmol)を用い、メチルエチルケトンの代わりにtert−ブチルメチルエーテル2.5mlを用いた他は実施例3と同様の反応を行い、参考例19と同様にして製造した(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−(1−{5−[3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロポキシ]ピリミジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール51.8mg(0.069mmol)から、標記化合物29mgを白色粉末として得た(収率50%)。
H−NMRスペクトル(400MHz,CDOD)δ: 8.22 (2H, s), 7.85-7.80 (2H, m), 7.57-7.39 (3H, m), 5.33-5.25 (1H, m), 4.77-4.69 (1H, m), 4.48-4.36 (1H, m), 3.99-3.89 (1H, m), 3.88 (2H, s), 3.56 (2H, d, J = 11.0 Hz), 3.51 (2H, d, J = 10.9 Hz), 3.28-3.22 (1H, m), 3.08-2.82 (3H, m), 2.68 (3H, s), 2.41-1.68 (14H, m), 1.21 (3H, s), 1.07 (3H, s), 0.99 (3H, s), 0.90-0.80 (1H, m).
マススペクトル(FAB+,m/z):751[M]。
マススペクトル(FAB−,m/z):95[メタンスルホン酸イオン]。
【0092】
(実施例6)
(実施例6−1)
(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−{1−[5−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール 塩酸塩
【化23】
参考例16と同様にして製造した(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−{1−[5−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール48.6mg(0.066mmol)のアセトン0.1ml溶液に、室温で35%塩酸0.0058ml(0.067mmol)を加えた。次いで、種結晶を少量加え、反応混合物を50分間攪拌した。析出した固体を濾取し、アセトン0.1mlで5回洗浄した後、40℃で減圧乾燥することにより、標記化合物26.4mgを白色粉末として得た(収率52%)。
H−NMRスペクトル(400MHz,CDOD)δ: 8.14 (2H, s), 7.84-7.79 (2H, m), 7.55-7.36 (3H, m), 5.31-5.23 (1H, m), 4.77-4.70 (1H, m), 4.47-4.38 (1H, m), 4.12 (2H, t, J = 6.9 Hz), 3.97-3.84 (1H, m), 3.27-3.12 (1H, m), 3.05-2.75 (3H, m), 2.40-1.68 (14H, m), 1.93 (2H, t, J = 6.8 Hz), 1.26 (6H, s), 1.20 (3H, s), 1.06 (3H, s), 0.86-0.72 (1H, m).
マススペクトル(FAB+,m/z):735[(M+1)]。
マススペクトル(FAB−,m/z):35、37[Cl]。
元素分析 C3949436Cl:計算値Cl, 4.60;測定値Cl, 4.27。
【0093】
(実施例6−2)
(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−{1−[5−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール 塩酸塩
参考例16と同様にして製造した(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−{1−[5−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール270mg(0.367mmol)のアセトン0.54ml溶液に、室温で35%塩酸0.0322ml(0.386mmol)を加えて攪拌した。この溶液を−20℃で一晩静置し、固体の析出後、室温中で更に1時間攪拌した。固体を濾取し、アセトンとtert−ブチルメチルエーテルの1:1混合溶媒で洗浄後、40℃で減圧乾燥することにより、標記化合物179mgを白色粉末として得た(収率63%)。
H−NMRスペクトルは、実施例6−1で得られた化合物と実質的に同一であった。
水分含量[カールフィッシャー法;平沼産業(株)製,AQ-7]:
測定値:2.8%(測定条件:湿度30-34%RH)
参考計算値(C3949436Cl・H2Oとして):2.3%。
【0094】
(実施例7)
(実施例7−1)
(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−{1−[5−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール 臭化水素酸塩
【化24】
参考例16と同様にして製造した(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−{1−[5−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール50.0mg(0.068mmol)のアセトン0.1ml溶液に、室温で47%臭化水素酸0.008ml(0.069mmol)を加えた。次いで、種結晶を少量加え、反応混合物を50分間攪拌した。析出した固体を濾取し、アセトン0.1mlで5回洗浄した後、40℃で減圧乾燥することにより、標記化合物38.1mgを白色粉末として得た(収率69%)。
H−NMRスペクトル(400MHz,CDOD)δ: 8.15 (2H, s), 7.85-7.78 (2H, m), 7.58-7.37 (3H, m), 5.33-5.21 (1H, m), 4.78-4.70 (1H, m), 4.49-4.38 (1H, m), 4.12 (2H, t, J = 6.9 Hz), 3.98-3.84 (1H, m), 3.27-3.15 (1H, m), 3.06-2.77 (3H, m), 2.42-1.67 (14H, m), 1.94 (2H, t, J = 6.9 Hz), 1.26 (6H, s), 1.20 (3H, s), 1.06 (3H, s), 0.89-0.75 (1H, m).
マススペクトル(FAB+,m/z):735[(M+1)]。
マススペクトル(FAB−,m/z):79、81[Br]。
元素分析 C3949436Br:計算値Br, 9.80;測定値Br, 9.43。
【0095】
(実施例7−2)
(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−{1−[5−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール 臭化水素酸塩
35%塩酸の代わりに47%臭化水素酸0.0308ml(0.271mmol)を用い、アセトン0.38mlを用いた他は実施例6−2と同様の反応を行い、参考例16と同様にして製造した(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−{1−[5−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール190mg(0.259mmol)から標記化合物136mgを白色粉末として得た(収率64%)。
H−NMRスペクトルは、実施例7−1で得られた化合物と実質的に同一であった。
水分含量[カールフィッシャー法;京都電子工業(株)製,MKC-510]:
測定値:2.0%(測定条件:湿度15-18%RH)
参考計算値(C3949436Br・H2Oとして):2.2%。
【0096】
(実施例8)
(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−{1−[5−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール 二コハク酸塩
【化25】
参考例16と同様にして製造した(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−{1−[5−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール40.8mg(0.056mmol)およびコハク酸13.1mg(0.11mmol)にアセトン0.08mlおよび超純水0.008mlを加え、反応混合物を室温で攪拌し、均一溶液を得た。種結晶を少量加えた後、アセトン0.02mlを加え、反応混合物を30分間攪拌した。析出した固体を濾取し、アセトン0.4mlで洗浄した後、40℃で減圧乾燥することにより、標記化合物18.7mgを白色粉末として得た(収率39%)。
H−NMRスペクトル(400MHz,CDOD)δ: 8.07 (2H, s), 7.77-7.70 (2H, m), 7.50-7.43 (2H, m), 7.28 (1H, d, J = 47.1 Hz), 5.20-5.12 (1H, m), 4.66-4.59 (1H, m), 4.34-4.27 (1H, m), 4.10 (2H, t, J = 6.9 Hz), 3.78-3.66 (1H, m), 2.93-2.53 (4H, m), 2.56 (8H, s), 2.34-1.56 (14H, m), 1.93 (2H, t, J = 6.9 Hz), 1.26 (6H, s), 1.13 (3H, s), 0.97 (3H, s), 0.64-0.53 (1H, m).
マススペクトル(FAB+,m/z):735[(M+1)]。
マススペクトル(FAB−,m/z):117[コハク酸イオン]。
【0097】
(実施例9)
(実施例9−1)
(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−{1−[5−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール ベンゼンスルホン酸塩
【化26】
参考例16と同様にして製造した(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−{1−[5−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール30.0mg(0.0408mmol)のtert−ブチルメチルエーテル0.4ml溶液に、40℃で撹拌しながら3.16Mベンゼンスルホン酸水溶液0.013ml(0.041mmol)を滴下した。次いで、反応混合物を室温に冷却し、30分間撹拌した。析出した固体を濾取し、tert−ブチルメチルエーテルで洗浄した後、60℃で減圧乾燥することにより、標記化合物29.8mgを白色粉末として得た(収率82%)。
H−NMRスペクトル(400MHz,CDOD)δ: 8.14 (2H, s), 7.84-7.78 (4H, m), 7.56-7.38 (6H, m), 5.31-5.23 (1H, m), 4.77-4.69 (1H, m), 4.48-4.37 (1H, m), 4.12 (2H, t, J = 6.9 Hz), 3.97-3.84 (1H, m), 3.25-3.16 (1H, m), 3.04-2.77 (3H, m), 2.39-1.69 (14H, m), 1.93 (2H, t, J = 6.9 Hz), 1.26 (6H, s), 1.19 (3H, s), 1.05 (3H, s), 0.86-0.76 (1H, m).
マススペクトル(FAB+,m/z):735[(M+1)]。
マススペクトル(FAB−,m/z):157[ベンゼンスルホン酸イオン]。
【0098】
(実施例9−2)
(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−{1−[5−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール ベンゼンスルホン酸塩
実施例9−1と同様の反応を行い、参考例16と同様にして製造した(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−{1−[5−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール140mg(0.191mmol)から標記化合物137mgを白色粉末として得た(収率81%)。
実施例9−2で得られた化合物は、実施例9−1で得られた化合物と実質的に同一のH−NMRスペクトルおよび粉末X線回折図を示した。
実施例9−2で得られた化合物の水分含量[カールフィッシャー法;平沼産業(株)製,AQ-7]:
測定値:2.2%(測定条件:湿度30-34%RH)
計算値(C455446SF6・H2O):2.0%。
実施例9−1で得られた化合物の元素分析 C455446SF6・H2O:
計算値 C,59.32;H,6.20;N,6.15
測定値 C,59.02;H,6.21;N,5.94。
上記各分析データより、実施例9−1および9−2で得られた化合物の塩は、いずれも同一結晶形の一水和物、すなわち、
(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−{1−[5−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール ベンゼンスルホン酸塩 一水和物
であることが示された。
【0099】
(実施例10)
(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−{1−[5−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール マレイン酸塩
【化27】
マレイン酸6.4mg(0.055mmol)の酢酸エチル0.2ml溶液に、60℃で撹拌しながら、参考例16と同様にして製造した(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)− フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−{1−[5−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール40.7mg(0.055mmol)の酢酸エチル0.2ml溶液を加えた。次いで、反応混合物を10℃に冷却し、30分間撹拌した。析出した固体を濾取し、酢酸エチル0.04mlで3回洗浄した後、40℃で減圧乾燥することにより、標記化合物35.3mgを白色粉末として得た(収率75%)。
H−NMRスペクトル(400MHz,CDOD)δ: 8.08 (2H, s), 7.78-7.72 (2H, m), 7.51-7.45 (2H, m), 7.33 (1H, d, J = 47.1 Hz), 6.29 (2H, s), 5.22-5.15 (1H, m), 4.70-4.61 (1H, m), 4.39-4.29 (1H, m), 4.10 (2H, t, J = 6.9 Hz), 3.82-3.70 (1H, m), 3.01-2.61 (4H, m), 2.36-1.59 (14H, m), 1.93 (2H, t, J = 6.9 Hz), 1.26 (6H, s), 1.15 (3H, s), 1.00 (3H, s), 0.70-0.59 (1H, m).
マススペクトル(FAB+,m/z):735[(M+1)]。
マススペクトル(FAB−,m/z):115[マレイン酸イオン]。
【0100】
(実施例11)
(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−{1−[5−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール 1/2フマル酸塩
【化28】
参考例16と同様にして製造した(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−{1−[5−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール40.0mg(0.054mmol)、および、フマル酸3.3mg(0.028mmol)に、アセトン0.08ml、および、超純水0.008mlを加え、反応混合物を室温で攪拌し、均一溶液を得た。次いで、種結晶を少量加えた後、反応混合物を氷冷下で30分間攪拌した。析出した固体を濾取し、アセトン0.04mlで洗浄した後、40℃で減圧乾燥することにより、標記化合物35.6mgを白色粉末として得た(収率77%)。
H−NMRスペクトル(400MHz,CDOD)δ: 8.07 (2H, s), 7.77-7.71 (2H, m), 7.50-7.43 (2H, m), 7.28 (1H, d, J = 47.3 Hz), 6.75 (1H, s), 5.21-5.10 (1H, m), 4.68-4.57 (1H, m), 4.37-4.26 (1H, m), 4.10 (2H, t, J = 6.9 Hz), 3.79-3.66 (1H, m), 2.94-2.55 (4H, m), 2.33-1.56 (14H, m), 1.93 (2H, t, J = 6.9 Hz), 1.26 (6H, s), 1.13 (3H, s), 0.97 (3H, s), 0.65-0.54 (1H, m).
マススペクトル(FAB+,m/z):735[(M+1)]。
マススペクトル(FAB−,m/z):115[フマル酸イオン]。
【0101】
(実施例12)
(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−{1−[5−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール メタンスルホン酸塩
【化29】
参考例16と同様にして製造した(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−{1−[5−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール40.7mg(0.055mmol)に酢酸イソプロピル0.28mlおよび超純水0.008mlを加え、反応混合物を室温で攪拌し、均一溶液を得た。次いで、メタンスルホン酸0.004ml(0.062mmol)を加え、反応混合物を同温度で90分間攪拌した。析出した固体を濾取し、酢酸イソプロピル0.04mlで3回洗浄した後、40℃で減圧乾燥することにより、標記化合物38.7mgを白色粉末として得た(収率85%)。
H−NMRスペクトル(400MHz,CDOD)δ: 8.15 (2H, s), 7.85-7.79 (2H, m), 7.57-7.37 (3H, m), 5.31-5.23 (1H, m), 4.77-4.70 (1H, m), 4.48-4.38 (1H, m), 4.12 (2H, t, J = 6.9 Hz), 3.97-3.84 (1H, m), 3.27-3.15 (1H, m), 3.05-2.76 (3H, m), 2.68 (3H, s), 2.40-1.68 (14H, m), 1.94 (2H, t, J = 6.9 Hz), 1.26 (6H, s), 1.20 (3H, s), 1.06 (3H, s), 0.87-0.75 (1H, m).
マススペクトル(FAB+,m/z):735[(M+1)]。
マススペクトル(FAB−,m/z):95[メタンスルホン酸イオン]。
【0102】
(実施例13)
(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−2−[1−(5−{[(2S)−2,3−ジヒドロキシプロピル]オキシ}ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール 二塩酸塩
【化30】
参考例25と同様にして製造した(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−2−[1−(5−{[(2S)−2,3−ジヒドロキシプロピル]オキシ}ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール36.2mg(50.1μmol)のアセトン0.36ml溶液に、45℃で攪拌しながら35%塩酸9.2μl(110μmol)を滴下し、10分間攪拌した。次いで、室温で30分間攪拌を続け、析出した固体を濾取し、アセトンで洗浄した後、40℃で減圧乾燥することにより、標記化合物26.3mgを白色粉末として得た(収率66%)。
H−NMRスペクトル(400MHz,CDOD)δ:8.29 (2H, s), 7.86-7.80 (2H, m), 7.61-7.37 (3H, m), 5.32-5.25 (1H, m), 4.75-4.67 (1H, m), 4.46-4.37 (1H, m), 4.12 (1H, dd, J = 10, 4 Hz), 4.02 (1H, dd, J = 10, 6 Hz), 3.97-3.91 (2H, m), 3.63 (2H, d, J = 6 Hz), 3.36-3.32 (1H, m), 3.12-2.88 (3H, m), 2.43-1.68 (14H, m), 1.21 (3H, s), 1.08 (3H, s), 0.95-0.82 (1H, m).
マススペクトル(FAB+,m/z):723[(M+1)]。
元素分析 C3746446Cl2:計算値Cl, 8.91;測定値Cl, 8.67。
【0103】
(実施例14)
(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−2−[1−(5−{[(2S)−2,3−ジヒドロキシプロピル]オキシ}ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール 二臭化水素酸塩
【化31】
35%塩酸の代わりに47%臭化水素酸13.0μl(114μmol)を用い、アセトンの代わりにアセトンとtert−ブチルメチルエーテルの1:1混合溶媒0.37mlを用いた他は実施例13と同様の反応を行い、参考例25と同様にして製造した(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−2−[1−(5−{[(2S)−2,3−ジヒドロキシプロピル]オキシ}ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール37.0mg(51.2μmol)から標記化合物34.1mgを白色粉末として得た(収率75%)。
H−NMRスペクトル(400MHz,CDOD)δ:8.29 (2H, s), 7.87-7.79 (2H, m), 7.61-7.39 (3H, m), 5.35-5.24 (1H, m), 4.77-4.66 (1H, m), 4.48-4.35 (1H, m), 4.12 (1H, dd, J = 10, 4 Hz), 4.02 (1H, dd, J = 10, 6 Hz), 3.98-3.91 (2H, m), 3.63 (2H, d, J = 6 Hz), 3.37-3.32 (1H, m), 3.14-2.88 (3H, m), 2.42-1.69 (14H, m), 1.21 (3H, s), 1.08 (3H, s), 0.95-0.83 (1H, m).
マススペクトル(FAB+,m/z):723[(M+1)]。
元素分析 C3746446Br2:計算値Br, 18.07;測定値Br, 17.95。
【0104】
(実施例15)
(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−2−[1−(5−{[(2R)−2,3−ジヒドロキシプロピル]オキシ}ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール 二塩酸塩
【化32】
35%塩酸10.8μl(130μmol)を用い、アセトンの代わりにアセトン0.43mlとtert−ブチルメチルエーテル0.43mlの混合溶媒を用いた他は実施例13と同様の反応を行い、参考例27と同様にして製造した(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−2−[1−(5−{[(2R)−2,3−ジヒドロキシプロピル]オキシ}ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール43.3mg(59.9μmol)から標記化合物24.0mgを白色粉末として得た(収率50%)。
H−NMRスペクトル(400MHz,CDOD)δ:8.30 (2H, s), 7.86-7.81 (2H, m), 7.60-7.39 (3H, m), 5.34-5.25 (1H, m), 4.75-4.66 (1H, m), 4.46-4.35 (1H, m), 4.12 (1H, dd, J = 10, 4 Hz), 4.02 (1H, dd, J = 10, 6 Hz), 3.98-3.91 (2H, m), 3.64 (2H, d, J = 6 Hz), 3.33-3.31 (1H, m), 3.15-2.89 (3H, m), 2.43-1.69 (14H, m), 1.21 (3H, s), 1.08 (3H, s), 0.95-0.83 (1H, m).
マススペクトル(FAB+,m/z):723[(M+1)]。
元素分析 C3746446Cl2:計算値Cl, 8.91;測定値Cl, 8.48。
【0105】
(実施例16)
(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−2−[1−(5−{[(2R)−2,3−ジヒドロキシプロピル]オキシ}ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール 二臭化水素酸塩
【化33】
35%塩酸の代わりに47%臭化水素酸17.3μl(152μmol)を用い、アセトンの代わりにアセトンとtert−ブチルメチルエーテルの1:1混合溶媒0.50mlを用いた他は実施例13と同様の反応を行い、参考例27と同様にして製造した(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−2−[1−(5−{[(2R)−2,3−ジヒドロキシプロピル]オキシ}ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール49.5mg(68.5μmol)から標記化合物36.6mgを白色粉末として得た(収率60%)。
H−NMRスペクトル(400MHz,CDOD)δ:8.30 (2H, s), 7.87-7.79 (2H, m), 7.62-7.40 (3H, m), 5.34-5.22 (1H, m), 4.76-4.65 (1H, m), 4.48-4.35 (1H, m), 4.12 (1H, dd, J = 10, 4 Hz), 4.02 (1H, dd, J = 10, 6 Hz), 3.98-3.91 (2H, m), 3.64 (2H, d, J = 6 Hz), 3.37-3.31 (1H, m), 3.15-2.88 (3H, m), 2.44-1.68 (14H, m), 1.21 (3H, s), 1.08 (3H, s), 0.95-0.84 (1H, m).
マススペクトル(FAB+,m/z):723[(M+1)]。
元素分析 C3746446Br2:計算値Br, 18.07;測定値Br, 17.92。
【0106】
(実施例17)
(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7,7−ジメチル−2−(1−{5−[3−(メチルスルホニル)プロポキシ]ピリミジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール 二塩酸塩
【化34】
35%塩酸9.6μl(115μmol)を用い、アセトン0.40mlを用いた他は実施例13と同様の反応を行い、参考例28と同様にして製造した(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7,7−ジメチル−2−(1−{5−[3−(メチルスルホニル)プロポキシ]ピリミジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール40.1mg(52.2μmol)から標記化合物28.6mgを白色粉末として得た(収率65%)。
H−NMRスペクトル(400MHz,CDOD)δ:8.26 (2H, s), 7.86-7.80 (2H, m), 7.59-7.40 (3H, m), 5.34-5.25 (1H, m), 4.77-4.68 (1H, m), 4.48-4.38 (1H, m), 4.17 (2H, t, J = 6 Hz), 4.01-3.88 (1H, m), 3.36-3.30 (3H, m), 3.12-2.88 (3H, m), 3.01 (3H, s), 2.40-1.68 (16H, m), 1.21 (3H, s), 1.08 (3H, s), 0.93-0.81 (1H, m).
マススペクトル(FAB+,m/z):769[(M+1)]。
元素分析 C3848446SCl2:計算値Cl, 8.42;測定値Cl, 8.30。
【0107】
(実施例18)
(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7,7−ジメチル−2−(1−{5−[3−(メチルスルホニル)プロポキシ]ピリミジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール 二臭化水素酸塩
【化35】
35%塩酸の代わりに47%臭化水素酸13.2μl(116μmol)を用い、アセトン0.40mlを用いた他は実施例13と同様の反応を行い、参考例28と同様にして製造した(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7,7−ジメチル−2−(1−{5−[3−(メチルスルホニル)プロポキシ]ピリミジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール40.0mg(52.0μmol)から標記化合物27.2mgを白色粉末として得た(収率56%)。
H−NMRスペクトル(400MHz,CDOD)δ:8.27 (2H, s), 7.86-7.81 (2H, m), 7.59-7.40 (3H, m), 5.33-5.26 (1H, m), 4.76-4.68 (1H, m), 4.46-4.38 (1H, m), 4.17 (2H, t, J = 6 Hz), 4.01-3.89 (1H, m), 3.37-3.31 (3H, m), 3.14-2.89 (3H, m), 3.01 (3H, s), 2.41-1.62 (16H, m), 1.21 (3H, s), 1.08 (3H, s), 0.93-0.84 (1H, m).
マススペクトル(FAB+,m/z):769[(M+1)]。
元素分析 C3848446SBr2:計算値Br, 17.17;測定値Br, 17.45。
【0108】
(実施例19)
(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7,7−ジメチル−2−(1−{5−[3−(メチルスルホニル)プロポキシ]ピリミジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール メタンスルホン酸塩
【化36】
35%塩酸の代わりにメタンスルホン酸3.8μl(57μmol)を用い、アセトンの代わりに酢酸イソプロピル1.5mlを用いた他は実施例13と同様の反応を行い、参考例28と同様にして製造した(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7,7−ジメチル−2−(1−{5−[3−(メチルスルホニル)プロポキシ]ピリミジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール40.0mg(52.0μmol)から標記化合物35.3mgを白色粉末として得た(収率78%)。
H−NMRスペクトル(400MHz,CDOD)δ:8.20-8.11 (2H, m), 7.86-7.77 (2H, m), 7.59-7.36 (3H, m), 5.31-5.23 (1H, m), 4.81-4.71 (1H, m), 4.52-4.40 (1H, m), 4.12 (2H, t, J = 6 Hz), 3.98-3.85 (1H, m), 3.38-3.31 (2H, m), 3.25-3.14 (1H, m), 3.05-2.93 (1H, m), 3.00 (3H, s), 2.89-2.75 (2H, m), 2.69 (3H, s), 2.41-1.67 (16H, m), 1.20 (3H, s), 1.06 (3H, s), 0.85-0.73 (1H, m).
マススペクトル(FAB+,m/z):769[(M+1)]。
【0109】
(実施例20)
(5S)−2−{1−[5−(3−カルボキシフェニル)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール 二塩酸塩
【化37】
35%塩酸7.4μl(89μmol)を用い、アセトン0.30mlを用いた他は実施例13と同様の反応を行い、参考例30と同様にして製造した(5S)−2−{1−[5−(3−カルボキシフェニル)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール30.5mg(40.5μmol)から標記化合物28.0mgを白色粉末として得た(収率84%)。
H−NMRスペクトル(400MHz,CDOD)δ:8.75 (2H, s), 8.25-8.22 (1H, m), 8.06-8.03 (1H, m), 7.88-7.82 (3H, m), 7.63-7.42 (4H, m), 5.33-5.26 (1H, m), 4.96-4.87 (1H, m), 4.68-4.57 (1H, m), 4.02-3.90 (1H, m), 3.41-3.32 (1H, m), 3.12-2.86 (3H, m), 2.46-1.70 (14H, m), 1.21 (3H, s), 1.08 (3H, s), 0.97-0.87 (1H, m).
マススペクトル(FAB+,m/z):753[(M+1)]。
元素分析 C4144436Cl2:計算値Cl, 8.59;測定値Cl, 8.14。
【0110】
(実施例21)
(5S)−2−{1−[5−(3−カルボキシフェニル)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール 二臭化水素酸塩
【化38】
35%塩酸の代わりに47%臭化水素酸15.2μl(134μmol)を用い、アセトン0.45mlを用いた他は実施例13と同様の反応を行い、参考例30と同様にして製造した(5S)−2−{1−[5−(3−カルボキシフェニル)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール45.7mg(60.7μmol)から標記化合物27.2mgを白色粉末として得た(収率49%)。
H−NMRスペクトル(400MHz,CDOD)δ:8.76 (2H, s), 8.25-8.22 (1H, m), 8.07-8.03 (1H, m), 7.88-7.82 (3H, m), 7.63-7.41 (4H, m), 5.35-5.27 (1H, m), 4.96-4.88 (1H, m), 4.67-4.55 (1H, m), 4.04-3.89 (1H, m), 3.44-3.35 (1H, m), 3.15-2.88 (3H, m), 2.47-1.68 (14H, m), 1.21 (3H, s), 1.08 (3H, s), 0.97-0.87 (1H, m).
マススペクトル(FAB+,m/z):753[(M+1)]。
元素分析 C4144436Br2:計算値Br, 17.47;測定値Br, 17.43。
【0111】
(参考例1)
4,4−ジフルオロシクロヘキサンカルボアルデヒド
【化39】
4,4−ジフルオロシクロヘキサンカルボン酸エチルエステル173g(0.900mol)のトルエン1.0L溶液に、−55℃以下で、1.0Mのジイソブチルアルミニウムヒドリド−トルエン溶液945ml(0.945mol)を滴下し、次いで−65℃で30分間攪拌した。反応終了後、反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を−40℃以下で加えた後、4規定塩酸1.0Lを0℃以下で加えた。有機層を分液した後、水層をトルエンで抽出し、合わせた有機層を1規定塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、および、飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して得られた油状残渣を減圧蒸留(55−57℃/6mmHg)に付し、標記化合物75.3gを無色油状物として得た(収率57%)。
H−NMRスペクトル(300MHz,CDCl3)δppm: 9.68 (1H, d, J = 1 Hz), 2.42-2.28 (1H, m), 2.16-1.70 (8H, m)。
【0112】
(参考例2)
4−(1−アミノ−2−シアノエテニル)ピペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
【化40】
テトラヒドロフラン50mlに1.8Mのリチウムジイソプロピルアミド−n−ヘプタン/テトラヒドロフラン/エチルベンゼン溶液47.7ml(85.9mmol)を加え、ドライアイス−アセトン浴で冷却下、アセトニトリル4.14ml(79.3mmol)を滴下し、3.0時間撹拌した。更に同条件にて、4−シアノピペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル13.9g(66.1mmol)のテトラヒドロフラン30ml溶液を滴下した後、ゆっくりと室温まで昇温しながら24時間撹拌した。反応終了後、反応液に氷水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[n−ヘキサン/酢酸エチル=90/10−50/50(V/V)]に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物10.7gを黄色油状物として得た(収率:64%)。
H−NMRスペクトル(300MHz,CDCl)δppm: 4.65 (2H, br s), 4.34-4.15 (2H, m), 3.87 (1H, s), 2.77-2.59 (2H, m), 2.16 (1H, tt, J = 12, 4 Hz), 1.84-1.73 (2H, m), 1.53-1.40 (2H, m), 1.46 (9H, s)。
マススペクトル(EI,m/z):251[M]。
【0113】
(参考例3)
2−[(1−tert−ブチルオキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]−3−シアノ−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−7,7−ジメチル−5−オキソ−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロキノリン
【化41】
参考例1と同様にして製造した4,4−ジフルオロシクロヘキサンカルボアルデヒド14.6g(57.9mmol)のトルエン174ml溶液に、参考例2と同様にして製造した4−(1−アミノ−2−シアノビニル)−ピペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル12.8g(69.7mmol)を加え、100℃で10分間加熱撹拌した後、ジメドン9.74g(69.5mmol)を加え、加熱還流条件で5時間撹拌した。更に、ジメドン2.43g(17.3mmol)を加え、加熱還流条件で10時間撹拌した。反応終了後、析出物を濾取することにより、標記化合物17.9gを白色固体として得た(収率60%)。
H−NMRスペクトル(300MHz,CDCl)δppm : 6.27 (1H, s), 4.36-4.13 (2H, m), 3.70 (1H, d, J = 2 Hz), 3.03 (1H, tt, J = 12, 3 Hz), 2.91-2.73 (2H, m), 2.40-2.19 (5H, m), 2.17-1.98 (2H, m), 1.84-1.40 (9H, m), 1.48 (9H, s), 1.35-1.20 (1H, m), 1.10 (3H, s), 1.09 (3H, s)。
マススペクトル(CI,m/z):504[(M+1)]。
【0114】
(参考例4)
2−[(1−tert−ブチルオキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]−3−シアノ−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−7,7−ジメチル−5−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン
【化42】
参考例3と同様にして製造した2−[(1−tert−ブチルオキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]−3−シアノ−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−7,7−ジメチル−5−オキソ−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロキノリン26.9g(53.4mmol)のジクロロメタン150ml溶液に、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−p−ベンゾキノン18.2g(80.0mmol)を加え、室温で4時間撹拌した。反応終了後、反応液をセライト(商品名)上で濾過し、濾液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。得られた有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣にメタノールを加え、析出物を濾取することにより、標記化合物20.7gを白色固体として得た(収率87%)。
H−NMRスペクトル(300MHz,CDCl)δppm: 4.38-4.15 (2H, m), 4.13-3.97 (1H, m), 3.38 (1H, tt, J = 11, 4 Hz), 3.06 (2H, s), 2.97-2.80 (2H, m), 2.69-2.52 (2H, m), 2.61 (2H, s), 2.33-2.17 (2H, m), 2.01-1.72 (8H, m), 1.48 (9H, s), 1.11 (6H, s)。
マススペクトル(EI,m/z):501[M]。
【0115】
(参考例5)
2−[(1−tert−ブチルオキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−ホルミル−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール
【化43】
参考例4と同様にして製造した2−[(1−tert−ブチルオキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]−3−シアノ−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−7,7−ジメチル−5−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン20.1g(40.0mmol)のトルエン300ml溶液に、−50℃で1.0Mのジイソブチルアルミニウムヒドリド−トルエン溶液100ml(100mmol)を滴下し、同温度で2時間撹拌した。更に同温度で、1.0Mのジイソブチルアルミニウムヒドリド−トルエン溶液100ml(100mmol)を滴下し、−21℃まで昇温して2時間撹拌した。反応終了後、反応液を6規定塩酸、氷および酢酸エチルの混合液に注加し、激しく撹拌した。分液後、得られた有機層からゲル状物を濾過して除き、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣にメタノールを加え、析出物を濾取することにより、標記化合物10.6gを白色固体として得た(収率52%)。
H−NMRスペクトル(300MHz,CDCl)δppm: 10.81 (1H, s), 5.09 (1H, q, J = 6 Hz), 4.32-4.09 (2H, m), 3.53-3.37 (1H, m), 3.11 (1H, tt, J = 11, 4 Hz), 2.97-2.56 (2H, m), 2.88 (1H, d, J = 17 Hz), 2.65 (1H, d, J = 17 Hz), 2.31-1.50 (15H, m), 1.47 (9H, s), 1.15 (3H, s), 1.00 (3H, s)。
マススペクトル(CI,m/z):507[(M+1)]。
【0116】
(参考例6)
2−[(1−tert−ブチルオキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−ホルミル−5−[(4−メトキシベンジル)オキシ]−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン
【化44】
水素化ナトリウム(鉱物油55%分散物)0.846g(19.4mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド19ml溶液に、氷冷下、参考例5と同様にして製造した2−[(1−tert−ブチルオキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−ホルミル−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール9.63g(19.0mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド50ml溶液を加え、0.5時間撹拌した。次いでp−メトキシベンジルブロミド2.7ml(19mmol)を加え、氷冷下で2時間、室温で1.5時間撹拌した。反応終了後、反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注加して、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[n−ヘキサン/酢酸エチル=90/10−70/30(V/V)]に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物6.97gを白色固体として得た(収率:49%)。
H−NMRスペクトル(300MHz,CDCl)δppm: 10.76 (1H, s), 7.23 (2H, d, J = 9 Hz), 6.86 (2H, d, J = 9 Hz), 4.80 (1H, dd, J = 9, 5 Hz), 4.77 (1H, d, J = 11 Hz), 4.36 (1H, d, J = 11 Hz), 4.29-4.08 (2H, m), 3.79 (3H, s), 3.14-2.67 (3H, m), 3.08 (1H, tt, J = 11, 3 Hz), 2.92 (1H, d, J = 17 Hz), 2.67 (1H, d, J = 17 Hz), 2.26-1.50 (14H, m), 1.47 (9H, s), 1.19 (3H, s), 1.04 (3H, s)。
マススペクトル(CI,m/z):627[(M+1)]。
【0117】
(参考例7)
2−[(1−tert−ブチルオキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{ヒドロキシ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−5−[(4−メトキシベンジル)オキシ]−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン
【化45】
参考例6と同様にして製造した2−[(1−tert−ブチルオキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−ホルミル−5−[(4−メトキシベンジル)オキシ]−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン7.52g(12.0mmol)のテトラヒドロフラン60ml溶液に、氷冷下で、4−トリフルオロメチルフェニルブロミド16.5g(73.5mmol)、マグネシウム1.70g(70.0mmol)、およびテトラヒドロフラン140mlから調製した4−トリフルオロメチルフェニルマグネシウムブロミドのテトラヒドロフラン溶液48ml(24.0mmol相当)を滴下した。滴下終了後、室温で2.3時間撹拌した。反応終了後、反応液を飽和塩化アンモニウム水溶液に加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[n−ヘキサン/酢酸エチル=90/10−70/30(V/V)]に3回付し、標記化合物の内、先に溶出するジアステレオマー1を泡状物として、および、後で溶出するジアステレオマー2を泡状物として3.18g(収率34%)を得た。
[ジアステレオマー1]
Rf値:0.29[n−ヘキサン/酢酸エチル=7/3(V/V)]。
H−NMRスペクトル(300MHz,CDCl)δppm: 7.57 (2H, d, J = 8 Hz), 7.37 (2H, d, J = 8 Hz), 7.25 (2H, d, J = 9 Hz), 6.87 (2H, d, J = 9 Hz), 6.43 (1H, s), 4.83 (1H, d, J = 11 Hz), 4.81 (1H, t, J = 5 Hz), 4.38 (1H, d, J = 11 Hz), 4.25-4.02 (1H, m), 3.83-3.75 (1H, m), 3.80 (3H, s), 3.24-2.42 (3H, m), 2.86 (1H, d, J = 17 Hz), 2.65 (1H, d, J = 17 Hz), 2.29-1.52 (15H, m), 1.41 (9H, s), 1.20 (3H, s), 1.09 (3H, s), 0.50-0.40 (1H, m)。
マススペクトル(CI,m/z):773[(M+1)]。
[ジアステレオマー2]
Rf値:0.21[n−ヘキサン/酢酸エチル=7/3(V/V)]。
H−NMRスペクトル(300MHz,CDCl)δppm: 7.56 (2H, d, J = 8 Hz), 7.39 (2H, d, J = 8 Hz), 7.26 (2H, d, J = 9 Hz), 6.88 (2H, d, J = 9 Hz), 6.43 (1H, s), 4.83 (1H, t, J = 5 Hz), 4.81 (1H, d, J = 11 Hz), 4.39 (1H, d, J = 11 Hz), 4.27-4.02 (1H, m), 3.84-3.70 (1H, m), 3.80 (3H, s), 3.23-2.47 (3H, m), 2.86 (1H, d, J = 17 Hz), 2.65 (1H, d, J = 17 Hz), 2.32-2.06 (4H, m), 2.03-1.50 (11H, m), 1.41 (9H, s), 1.21 (3H, s), 1.04 (3H, s), 0.47-0.37 (1H, m)。
マススペクトル(CI,m/z):773[(M+1)]。
【0118】
(参考例8)
2−[(1−tert−ブチルオキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−5−[(4−メトキシベンジル)オキシ]−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン(ジアステレオマー2)
【化46】
参考例7と同様にして製造した2−[(1−tert−ブチルオキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{ヒドロキシ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−5−[(4−メトキシベンジル)オキシ]−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン(ジアステレオマー2)3.09g(4.00mmol)のジクロロメタン12ml溶液に、ドライアイス−アセトン浴で冷却下、ビス(メトキシエチル)アミノサルファートリフルオリド1.47ml(8.00mmol)を加えて、同条件で5.3時間撹拌した。更に、ビス(メトキシエチル)アミノサルファートリフルオリド0.15ml(0.800mmol)を加え、同条件で1時間撹拌した。反応終了後、反応液を氷と飽和炭酸水素ナトリウム水溶液の混合液に加え、クロロホルムで抽出した。得られた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣にシクロヘキサンを加え、析出物を濾取することにより、標記化合物2.55gを白色固体として得た(収率82%)。
H−NMRスペクトル(300MHz,CDCl)δppm:7.60 (2H, d, J = 8 Hz), 7.33 (2H, d, J = 8 Hz), 7.25 (2H, d, J = 9 Hz), 7.12 (1H, d, J = 49 Hz), 6.87 (2H, d, J = 9 Hz), 4.83 (1H, t, J = 5 Hz), 4.81 (1H, d, J = 11 Hz), 4.39 (1H, d, J = 11 Hz), 4.20-4.01 (1H, m), 3.90-3.74 (1H, m), 3.79 (3H, s), 3.24-3.08 (1H, m), 2.88 (1H, d, J = 17 Hz), 2.68 (1H, d, J = 17 Hz), 2.68-2.46 (2H, m), 2.32-2.08 (3H, m), 2.00-1.37 (11H, m), 1.41 (9H, s), 1.21 (3H, s), 1.05 (3H, s), 0.63-0.51 (1H, m)。
マススペクトル(CI,m/z):775[(M+1)]。
【0119】
(参考例9)
4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−5−[(4−メトキシベンジル)オキシ]−7,7−ジメチル−2−(ピペリジン−4−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン(ジアステレオマー2)
【化47】
参考例8と同様にして製造した2−[(1−tert−ブチルオキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−5−[(4−メトキシベンジル)オキシ]−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン(ジアステレオマー2)387mg(0.500mmol)のジクロロメタン2.5ml溶液に、臭化亜鉛236mg(1.05mmol)を加えた後、30℃で68.5時間攪拌した。反応終了後、反応液をアミノプロピル基修飾シリカゲルカラムクロマトグラフィー[n−ヘキサン/酢酸エチル/メタノール=50/50/0−0/100/0−0/90/10(V/V/V)]に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物320mgを泡状物として得た(収率:95%)。
H−NMRスペクトル(300MHz,CDCl)δppm: 7.60 (2H, d, J = 8 Hz), 7.33 (2H, d, J = 8 Hz), 7.25 (2H, d, J = 9 Hz), 7.11 (1H, d, J = 47 Hz), 6.87 (2H, d, J = 9 Hz), 4.83 (1H, t, J = 5 Hz), 4.81 (1H, d, J = 11 Hz), 4.39 (1H, d, J = 11 Hz), 3.79 (3H, s), 3.23-2.98 (2H, m), 2.95-2.55 (4H, m), 2.48 (1H, td, J = 12, 2 Hz), 2.33-2.08 (3H, m), 2.01-1.47 (11H, m), 1.22 (3H, s), 1.06 (3H, s), 0.62-0.51 (1H, m)。
マススペクトル(CI,m/z):675[(M+1)]。
【0120】
(参考例10)
(−)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−5−[(4−メトキシベンジル)オキシ]−7,7−ジメチル−2−(ピペリジン−4−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン
【化48】
参考例9と同様にして製造した4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−5−[(4−メトキシベンジル)オキシ]−7,7−ジメチル−2−(ピペリジン−4−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン(ジアステレオマー2)10gを高速液体クロマトグラフィー[CHIRALPAK(商品名) AD−H 5cmID x 25cmL(ダイセル化学製),溶離液:n−ヘキサン/2−プロパノール/イソプロピルアミン=80/20/0.1(V/V/V)]で光学分割することにより、後に溶出する標記化合物を白色固体として4.2gを得た。
[標記化合物]
比旋光度:[α]D24=−101°(C=0.25,メタノール)。
H−NMRスペクトル(300MHz,CD2Cl2)δppm:7.61 (2H, d, J = 8 Hz), 7.35 (2H, d, J = 8 Hz), 7.26 (2H, d, J = 9 Hz), 7.14 (1H, d, J = 47 Hz), 6.86 (2H, d, J = 9 Hz), 4.85 (1H, t, J = 5 Hz), 4.80 (1H, d, J = 11 Hz), 4.39 (1H, d, J = 11 Hz), 3.77 (3H, s), 3.25-3.09 (1H, m), 3.03-2.93 (1H, m), 2.92-2.80 (1H, m), 2.75-2.53 (3H, m), 2.45 (1H, td, J = 12, 3 Hz), 2.30-2.11 (3H, m), 2.00-1.39 (11H, m), 1.20 (3H, s), 1.07 (3H, s), 0.61-0.51 (1H, m)。
マススペクトル(CI,m/z):675[(M+1)]。
高速液体クロマトグラフィー分析条件:
カラム:CHIRALPAK(商品名) AD−H(0.46cmID×25cm、ダイセル化学製)
溶離液:n−ヘキサン/2−プロパノール/イソプロピルアミン=80/20/0.1(V/V/V)
流速:1.0ml/min
カラム温度:40℃
検出波長:271nm
保持時間:5.5分。
参考例11の結果より、参考例10の化合物の絶対立体配置を含む化合物名は、(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−5−[(4−メトキシベンジル)オキシ]−7,7−ジメチル−2−(ピペリジン−4−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロキノリンであることが示された。
【0121】
(参考例11)
(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−[1−((R)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセチル)ピペリジン−4−イル]−5−[(4−メトキシベンジル)オキシ]−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン
【化49】
(11−1)標記化合物の製造
参考例10と同様にして得られた(−)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−5−[(4−メトキシベンジル)オキシ]−7,7−ジメチル−2−(ピペリジン−4−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン501mg(0.742mmol)に、(R)−D−(−)−マンデル酸113mg(0.743mmol)、ジイソプロピルエチルアミン255μl(1.46mmol)、及び、塩化メチレン5mlを加えた。次に、反応溶液に1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩143mg(0.746mmol)を加えて、室温で20時間撹拌した。更に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩143mg(0.746mmol)及び4−ジメチルアミノピリジン133mg(1.09mmol)を加え、室温で4日間撹拌した。反応液に水を加え、塩化メチレンで3回抽出した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[n−ヘキサン/酢酸エチル=80/20(V/V)]に付し、標記化合物156mgを白色固体として得た(収率26%)。
H−NMRスペクトル(300MHz,CD2Cl2)δppm: 7.61, 7.54 (合計2H, 各々d, J = 8 Hz), 7.42-6.98 (10H, m), 6.85 (2H, d, J = 8 Hz), 5.11 (1H, d, J = 6 Hz), 4.88-4.28 (2H, m), 4.80, 4.78 (合計1H, 各々d, J = 10, 11 Hz), 4.71, 4.66 (合計1H, 各々d, J =6, 7 Hz), 4.38, 4.37 (合計1H, 各々d, J = 11 Hz), 3.76 (3H, s), 3.63-3.53, 3.45-3.34 (合計1H, 各々m), 3.24-3.05 (1H, m), 2.91-2.39 (4H, m), 2.29-2.06 (3H, m), 2.01-1.43 (11H, m), 1.19 (3H, s), 1.06, 1.05 (合計3H, 各々s), 0.76-0.58 (1H, m)。
マススペクトル(APCI POSITIVE,m/z):809[(M+1)]。
【0122】
(11−2)標記化合物の絶対立体配置の決定
参考例(11−1)で得られた標記化合物3.5mgにメタノール800μlを加えて溶解した後、メタノールをゆっくり自然蒸発させることにより針状の単結晶を得た。得られた単結晶についてX線結晶構造解析を行った。
単結晶X線構造解析装置Rigaku R-AXIS RAPIDを用いて極低温気流下(-150℃)で、回折強度データを収集した。ソフトウエアCrystalStructureを用いて直接法で構造決定後、構造精密化をfull-matrix最小二乗法で、非水素原子の温度因子は異方的に水素原子の温度因子は等方的に行った。得られた結晶学的データは、C46H50F6N2O4、Mw = 808.90、単斜晶系、空間群P21、a = 6.24540(19) Å、b = 22.2621(7) Å、c = 14.9460(4) Å、β = 90.3970(19)°、V = 2077.97(11) Å3、Z = 2、Dcalc = 1.293g/cm3であった。24045個の反射に対して、最終のR値0.0599を得た。
化合物に導入したマンデル酸部位の不斉炭素の絶対立体配置がR配置であることにより、標記化合物の他の不斉炭素の絶対立体配置を決定した。5,6,7,8−テトラヒドロキノリンの5位炭素の絶対立体配置はS配置、フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル基の1位炭素の絶対立体配置はS配置であり、標記化合物の絶対立体配置を含む化学構造式は、上記に示すとおりであった。
【0123】
(参考例12)
5−[(tert−ブチルジメチルシリル)オキシ]−2−クロロピリミジン
【化50】
2−クロロ−5−ヒドロキシピリミジン20.2g(0.154mol)のN,N−ジメチルホルムアミド150ml溶液に、イミダゾール15.8g(0.232mol)およびtert−ブチルジメチルシリルクロリド26.8g(0.178mol)を加え、反応混合物を室温で2.5時間撹拌した。反応終了後、反応液を水に注ぎ、n−ヘプタンで3回抽出した。得られた有機相を合わせて、0.01Nの水酸化ナトリウム水溶液、水、および、飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去することにより、標記化合物39.5gを白色固体として得た(収率100%)。
H−NMRスペクトル(300MHz,CDCl)δ:8.21 (2H, s), 1.00 (9H, s), 0.25 (6H, s).
マススペクトル(EI,m/z):244[M]。
【0124】
(参考例13)
(5S)−2−(1−{5−[(tert−ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリミジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−5−[(4−メトキシベンジル)オキシ]−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン
【化51】
参考例10と同様にして製造した(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−5−[(4−メトキシベンジル)オキシ]−7,7−ジメチル−2−(ピペリジン−4−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン2.00g(2.96mmol)の1,4−ジオキサン4ml溶液に、参考例12と同様にして製造した5−[(tert−ブチルジメチルシリル)オキシ]−2−クロロピリミジン1.45g(5.92mmol)および炭酸カリウム1.22g(8.83mmol)を加え、反応混合物を120℃で20.5時間撹拌した。反応終了後、反応液に水を加え、酢酸エチルで2回抽出した。得られた有機相を合わせて、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[n−ヘキサン/酢酸エチル=95/5−78/22(V/V)]に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物2.31gを白色固体として得た(収率88%)。
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.92 (2H, s), 7.66-7.61 (2H, m), 7.40-7.36 (2H, m), 7.28-7.24 (2H, m), 7.17 (1H, d, J = 47.4 Hz), 6.88-6.84 (2H, m), 4.88-4.83 (1H, m), 4.80 (1H, d, J = 10.8 Hz), 4.66-4.59 (1H, m), 4.39 (1H, d, J = 10.9 Hz), 4.38-4.32 (1H, m), 3.77 (3H, s), 3.24-3.12 (1H, m), 2.89-2.60 (4H, m), 2.31-1.34 (14H, m), 1.18 (3H, s), 1.04 (3H, s), 0.97 (9H, s), 0.71-0.63 (1H, m), 0.16 (6H, s).
マススペクトル(EI,m/z):882[M]。
【0125】
(参考例14)
2−[4−((5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−5−[(4−メトキシベンジル)オキシ]−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−2−イル)ピペリジン−1−イル]ピリミジン−5−オール
【化52】
参考例13と同様にして製造した(5S)−2−(1−{5−[(tert−ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリミジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−5−[(4−メトキシベンジル)オキシ]−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン1.00g(1.13mmol)のテトラヒドロフラン2ml溶液に、1.0Mテトラ−n−ブチルアンモニウムフロリド テトラヒドロフラン溶液1.5mlを加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応終了後、反応液にトルエンおよび水を加えて有機相を分離し、更に反応混合物を水相からトルエンで抽出した。得られた有機相を合わせて、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[n−ヘキサン/酢酸エチル=78/22−55/45(V/V)]に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物861mgを白色固体として得た(収率99%)。
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.93 (2H, s), 7.66-7.61 (2H, m), 7.41-7.35 (2H, m), 7.28-7.11 (3H, m), 6.89-6.83 (2H, m), 5.55 (1H, s), 4.88-4.82 (1H, m), 4.80 (1H, d, J = 10.8 Hz), 4.63-4.57 (1H, m), 4.39 (1H, d, J = 10.8 Hz), 4.36-4.29 (1H, m), 3.77 (3H, s), 3.24-3.13 (1H, m), 2.84-2.58 (4H, m), 2.31-1.32 (14H, m), 1.15 (3H, s), 1.02 (3H, s), 0.67-0.60(1H, m).
マススペクトル(EI,m/z):768[M]。
【0126】
(参考例15)
4−{[2−(4−{(S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−5−[(4−メトキシベンジル)オキシ]−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−2−イル)ピペリジン−1−イル]ピリミジン−5−オキシ}−2−メチルブタン−2−オール
【化53】
参考例14と同様にして製造した2−[4−((5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−5−[(4−メトキシベンジル)オキシ]−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−2−イル)ピペリジン−1−イル]ピリミジン−5−オール570mg(0.741mmol)、トルエンスルホン酸3−ヒドロキシ−3−メチルブチル288mg(1.11mmol)、および、炭酸カリウム198mg(1.43mmol)にN,N−ジメチルホルムアミド2mlを加え、反応混合物を80℃で2.8時間撹拌した。反応終了後、反応液にトルエンおよび水を加えて有機相を分離し、更に反応混合物を水相からトルエンで抽出した。得られた有機相を合わせて、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[n−ヘキサン/酢酸エチル=78/22−50/50(V/V)]に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮して得られた残渣を、酢酸エチルに溶解してn−ヘプタンを加え、析出物を濾取することにより、標記化合物455mgを白色固体として得た(収率72%)。
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:8.03 (2H, s), 7.66-7.61 (2H, m), 7.41-7.35 (2H, m), 7.29-7.24 (2H, m), 7.17 (1H, d, J = 47.6 Hz), 6.89-6.83 (2H, m), 4.88-4.83 (1H, m), 4.80 (1H, d, J = 10.8 Hz), 4.68-4.60 (1H, m), 4.39 (1H, d, J = 10.8 Hz), 4.39-4.34 (1H, m), 4.10 (2H, t, J = 6.5 Hz), 3.77 (3H, s), 3.25-3.12 (1H, m), 2.87-2.59 (4H, m), 2.32-1.35 (14H, m), 1.92 (2H, t, J = 6.5 Hz), 1.89 (1H, s), 1.26 (6H, s), 1.18 (3H, s), 1.04 (3H, s), 0.70-0.63 (1H, m).
マススペクトル(EI,m/z):854[M]。
【0127】
(参考例16)
(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−{1−[5−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール
【化54】
参考例15と同様にして製造した4−{[2−(4−{(S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−5−[(4−メトキシベンジル)オキシ]−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−2−イル)ピペリジン−1−イル]ピリミジン−5−オキシ}−2−メチルブタン−2−オール448mg(0.524mmol)の1,4−ジオキサン5ml溶液に、2N塩酸5mlを加え、反応混合物を80℃で5時間撹拌した。反応終了後、反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで2回抽出した。得られた有機相を合わせて、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[n−ヘキサン/酢酸エチル=78/22−45/55(V/V)]に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮して得られた残渣に、n−ヘプタンを加え析出物を濾取することにより、標記化合物343mgを白色固体として得た(収率89%)。
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:8.04 (2H, s), 7.68-7.62 (2H, m), 7.42-7.36 (2H, m), 7.22 (1H, d, J = 47.2 Hz), 5.17-5.09 (1H, m), 4.69-4.61 (1H, m), 4.41-4.32 (1H, m), 4.10 (2H, t, J = 6.4 Hz), 3.69-3.58 (1H, m), 2.83-2.57 (4H, m), 2.34-1.56 (15H, m), 1.92 (2H, t, J = 6.5 Hz), 1.90 (1H, s), 1.26 (6H, s), 1.13 (3H, s), 1.00 (3H, s), 0.66-0.57 (1H, m).
マススペクトル(EI,m/z):734[M]。
【0128】
(参考例17)
2−クロロ−5−[(2,2,5−トリメチル−1,3−ジオキサン−5−イル)メトキシ]ピリミジン
【化55】
2−クロロ−5−ヒドロキシピリミジン9.50g(72.8mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド100ml溶液に、炭酸セシウム26.1g(80.1mmol)、および5−(メタンスルホニルオキシメチル)−2,2,5−トリメチル−1,3−ジオキサン(V.W.Gash,Journal of Organic Chemistry,1972年,第37巻,p.2197−2201記載の方法で合成)24.3g(102mmol)を加え、90℃で24時間撹拌した。反応終了後、不溶物を濾別し、酢酸エチルで洗浄した後、濾液に0.5規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、分液操作を行った。得られた水層から更に酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を合わせて、水、飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣にトルエンを加え、析出物を濾取し、トルエンおよびn−ヘプタンで洗浄することにより、標記化合物6.00gを白色固体として得た(収率30%)
H−NMRスペクトル(300MHz,CDCl)δppm: 8.34 (2H, s), 4.16 (2H, s), 3.73 (4H, s), 1.47 (3H, s), 1.41 (3H, s), 0.94 (3H, s)。
【0129】
(参考例18)
(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−5−[(4−メトキシベンジル)オキシ]−7,7−ジメチル−2−(1−{5−[(2,2,5−トリメチル−1,3−ジオキサン−5−イル)メトキシ]ピリミジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン
【化56】
参考例10と同様にして製造した(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−5−[(4−メトキシベンジル)オキシ]−7,7−ジメチル−2−(ピペリジン−4−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン377mg(0.559mmol)、参考例17と同様にして製造した2−クロロ−5−[(2,2,5−トリメチル−1,3−ジオキサン−5−イル)メトキシ]ピリミジン127mg(0.466mmol)、および、炭酸カリウム154mg(1.11mmol)に1,4−ジオキサン1mlを加え、反応混合物を120℃で26時間撹拌した。反応終了後、反応液に水を加え、酢酸エチルで2回抽出した。得られた有機相を合わせて、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[n−ヘキサン/酢酸エチル=89/11−68/32(V/V)]に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物391mgを泡状物として得た(収率92%)
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:8.05 (2H, s), 7.66-7.61 (2H, m), 7.41-7.35 (2H, m), 7.28-7.24 (2H, m), 7.17 (1H, d, J = 47.4 Hz), 6.89-6.83 (2H, m), 4.88-4.82 (1H, m), 4.80 (1H, d, J = 10.8 Hz), 4.67-4.61 (1H, m), 4.39 (1H, d, J = 10.8 Hz), 4.39-4.33 (1H, m), 3.95 (2H, s), 3.77 (3H, s), 3.72 (2H, d, J = 11.9 Hz), 3.64 (2H, d, J = 11.9 Hz), 3.24-3.12 (1H, m), 2.86-2.60 (4H, m), 2.32-1.46 (14H, m), 1.42 (3H, s), 1.35 (3H, s), 1.18 (3H, s), 1.04 (3H, s), 0.91 (3H, s), 0.70-0.62 (1H, m).
マススペクトル(EI,m/z):910[M]。
【0130】
(参考例19)
(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−(1−{5−[3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロポキシ]ピリミジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール
【化57】
参考例18と同様にして製造した(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−5−[(4−メトキシベンジル)オキシ]−7,7−ジメチル−2−(1−{5−[(2,2,5−トリメチル−1,3−ジオキサン−5−イル)メトキシ]ピリミジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン375mg(0.411mmol)の1,4−ジオキサン5ml溶液に、6N塩酸1mlを加え、反応混合物を80℃で3時間撹拌した。反応終了後、反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで2回抽出した。得られた有機相を合わせて、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[n−ヘキサン/酢酸エチル=50/50−25/75(V/V)]に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮して得られた残渣に、n−ヘプタンを加え析出物を濾取することにより、標記化合物221mgを白色固体として得た(収率72%)。
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:8.04 (2H, s), 7.68-7.62 (2H, m), 7.41-7.36 (2H, m), 7.22 (1H, d, J = 47.1 Hz), 5.16-5.09 (1H, m), 4.68-4.61 (1H, m), 4.40-4.32 (1H, m), 3.90 (2H, s), 3.70 (2H, dd, J = 10.8, 5.6 Hz), 3.64-3.58 (1H, m), 3.64 (2H, dd, J = 10.8, 5.3 Hz), 2.83-2.57 (4H, m), 2.34-1.57 (15H, m), 2.16 (2H, t, J = 5.3 Hz), 1.13 (3H, s), 0.99 (3H, s), 0.92 (3H, s), 0.65-0.57 (1H, m).
マススペクトル(EI,m/z):750[M]。
【0131】
(参考例20)
2−クロロ−5−[(2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−5−イル)メトキシ]ピリミジン
【化58】
2−クロロ−5−ヒドロキシピリミジン2.53g(19.4mmol)に、5−(トルエンスルホニルオキシメチル)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン5.95g(19.8mmol)のN−メチルピロリドン11ml溶液、および、炭酸セシウム6.50g(19.9mmol)を加え、反応混合物を70℃で3.5時間撹拌した。反応終了後、反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで2回抽出した。得られた有機層を合わせて、水および飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣にtert−ブチルメチルエーテルを加え、析出物を濾取することにより、標記化合物3.72gを白色固体として得た(収率74%)
H−NMRスペクトル(300MHz,CDCl)δ:8.31 (2H, s), 4.22 (2H, d, J = 7.1 Hz), 4.11 (2H, dd, J = 12.5, 3.7 Hz), 3.82 (2H, dd, J = 12.5, 4.2 Hz), 2.05 (1H, ttt, J = 7.5, 3.8, 3.8 Hz), 1.44 (3H, s), 1.36 (3H, s).
マススペクトル(CI,m/z):259[M+1]。
【0132】
(参考例21)
(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−2−(1−{5−[(2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−5−イル)メトキシ]ピリミジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−5−[(4−メトキシベンジル)オキシ]−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン
【化59】
参考例10と同様にして製造した(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−5−[(4−メトキシベンジル)オキシ]−7,7−ジメチル−2−(ピペリジン−4−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン6.02g(8.92mmol)、参考例20と同様にして製造した2−クロロ−5−[(2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−5−イル)メトキシ]ピリミジン2.16g(8.35mmol)、および、炭酸セシウム6.06g(18.6mmol)に4−ヘプタノール30mlを加え、反応混合物を150℃で8時間撹拌した。反応終了後、反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。得られた有機相を合わせて、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。更に、(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−5−[(4−メトキシベンジル)オキシ]−7,7−ジメチル−2−(ピペリジン−4−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン2.00g(2.96mmol)、2−クロロ−5−[(2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−5−イル)メトキシ]ピリミジン0.72g(2.78mmol)、および、炭酸セシウム2.02g(5.73mmol)を用いて上記と同様の反応および後処理を行い、得られた残渣を合わせてシリカゲルカラムクロマトグラフィー[n−ヘキサン/酢酸エチル=85/15−70/30(V/V)]に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮して得られた残渣を酢酸エチルに溶解して、n−ヘプタンを加え析出物を濾取することにより、標記化合物7.35gを白色固体として得た(収率74%)。
H−NMRスペクトル(300MHz,CDCl)δ:8.03 (2H, s), 7.67-7.60 (2H, m), 7.41-7.35 (2H, m), 7.29-7.08 (3H, m), 6.89-6.82 (2H, m), 4.88-4.81 (1H, m), 4.80 (1H, d, J = 10.7 Hz), 4.68-4.59 (1H, m), 4.39-4.33 (1H, m), 4.39 (1H, d, J = 10.7 Hz), 4.07-3.99 (4H, m), 3.83-3.76 (2H, m), 3.77 (3H, s), 3.27-3.09 (1H, m), 2.90-2.57 (4H, m), 2.33-1.55 (15H, m), 1.41 (3H, s), 1.36 (3H, s), 1.18 (3H, s), 1.04 (3H, s), 0.71-0.62 (1H, m).
マススペクトル(EI,m/z):896[M]。
【0133】
(参考例22)
(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−(1−{5−[3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)プロポキシ]ピリミジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール
【化60】
参考例21と同様にして製造した(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−2−(1−{5−[(2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−5−イル)メトキシ]ピリミジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−5−[(4−メトキシベンジル)オキシ]−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン8.42g(9.39mmol)の1,4−ジオキサン75ml溶液に、6N塩酸15mlを加え、反応混合物を80℃で2時間撹拌した。反応終了後、反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および2N水酸化ナトリウム水溶液の混合溶液に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。得られた有機相を合わせて、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[n−ヘキサン/酢酸エチル=60/40−30/70(V/V)]に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮して得られた残渣を酢酸エチルに溶解して、n−ヘプタンを加え析出物を濾取することにより、標記化合物5.72gを白色固体として得た(収率83%)。
H−NMRスペクトル(300MHz,CDCl)δ:8.04 (2H, s), 7.68-7.62 (2H, m), 7.42-7.35 (2H, m), 7.22 (1H, d, J = 47.1 Hz), 5.18-5.08 (1H, m), 4.70-4.60 (1H, m), 4.41-4.31 (1H, m), 4.03 (2H, d, J = 5.9 Hz), 3.91-3.78 (4H, m), 3.71-3.57 (1H, m), 2.86-2.54 (4H, m), 2.36-1.57 (18H, m), 1.13 (3H, s), 0.99 (3H, s), 0.66-0.57 (1H, m).
マススペクトル(EI,m/z):736[M]。
【0134】
(参考例23)
(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−[1−(5−ヒドロキシピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール
【化61】
参考例14と同様にして製造した2−[4−((5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−5−[(4−メトキシベンジル)オキシ]−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−2−イル)ピペリジン−1−イル]ピリミジン−5−オール453mg(0.589mmol)の1,4−ジオキサン5ml溶液に、6N塩酸1mlを加え、80℃で4時間30分間撹拌した。反応終了後、反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。得られた有機相を合わせて、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[n−ヘキサン/酢酸エチル=76/24−40/60(V/V)]に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物360mgを白色固体として得た(収率94%)。
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.94 (2H, s), 7.68-7.63 (2H, m), 7.42-7.36 (2H, m), 7.23 (1H, d, J = 47 Hz), 5.50 (1H, br s), 5.16-5.09 (1H, m), 4.65-4.57 (1H, m), 4.36-4.28 (1H, m), 3.70-3.58 (1H, m), 2.88-2.55 (4H, m), 2.34-1.58 (15H, m), 1.11 (3H, s), 0.98 (3H, s), 0.63-0.55 (1H, m).
マススペクトル(EI,m/z):648[M]。
【0135】
(参考例24)
(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−2−[1−(5−{[(4R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]メトキシ}ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール
【化62】
参考例23と同様にして製造した(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−[1−(5−ヒドロキシピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール95.0mg(0.146mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド0.4ml溶液に、p−トルエンスルホン酸(S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イルメチル92.4mg(0.322mmol)、および炭酸カリウム54.2mg(0.392mmol)を加え、90℃で5時間撹拌した。反応終了後、反応液を水に注ぎ、トルエンで2回抽出した。得られた有機相を合わせて、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[n−ヘキサン/酢酸エチル=80/20−59/41(V/V)]に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物91.3mgを白色固体として得た(収率82%)。
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:8.04 (2H, s), 7.68-7.62 (2H, m), 7.42-7.36 (2H, m), 7.22 (1H, d, J = 47 Hz), 5.17-5.09 (1H, m), 4.69-4.61 (1H, m), 4.42-4.32 (2H, m), 4.10 (1H, dd, J = 8, 6 Hz), 3.96 (1H, dd, J = 10, 6 Hz), 3.89 (1H, dd, J = 10, 5 Hz), 3.82 (1H, dd, J = 8, 6 Hz), 3.70-3.58 (1H, m), 2.83-2.56 (4H, m), 2.36-1.56 (15H, m), 1.40 (3H, s), 1.35 (3H, s), 1.13 (3H, s), 1.00 (3H, s), 0.65-0.58 (1H, m).
マススペクトル(EI,m/z):762[M]。
【0136】
(参考例25)
(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−2−[1−(5−{[(2S)−2,3−ジヒドロキシプロピル]オキシ}ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール
【化63】
参考例24と同様にして製造した(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−2−[1−(5−{[(4R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]メトキシ}ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール86.7mg(0.114mmol)のメタノール2ml溶液に、2N塩酸0.5mlを加え、50℃で2時間30分間撹拌した。反応終了後、反応液に2N水酸化ナトリウム水溶液0.5mlを加え、飽和塩化ナトリウム水溶液を注加し、酢酸エチルで抽出した。得られた有機相を合わせて、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過し、溶媒を減圧留去することにより、標記化合物77.1mgを白色固体として得た(収率94%)。
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:8.05 (2H, s), 7.68-7.63 (2H, m), 7.41-7.36 (2H, m), 7.22 (1H, d, J = 47 Hz), 5.17-5.09 (1H, m), 4.69-4.62 (1H, m), 4.41-4.33 (1H, m), 4.05-3.91 (3H, m), 3.80-3.58 (3H, m), 2.83-2.57 (4H, m), 2.52 (1H, d, J = 5 Hz), 2.34-1.56 (16H, m), 1.13 (3H, s), 1.00 (3H, s), 0.66-0.58 (1H, m).
マススペクトル(EI,m/z):722[M]。
【0137】
(参考例26)
(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−2−[1−(5−{[(4S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]メトキシ}ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール
【化64】
参考例23と同様にして製造した(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−[1−(5−ヒドロキシピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール115mg(0.177mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド0.5ml溶液に、p−トルエンスルホン酸(R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イルメチル111mg(0.388mmol)、および炭酸カリウム73.5mg(0.532mmol)を加え、90℃で4時間撹拌した。反応終了後、反応液を水に注ぎ、トルエンで2回抽出した。得られた有機相を合わせて、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[n−ヘキサン/酢酸エチル=80/20−59/41(V/V)]に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物113.3mgを白色固体として得た(収率84%)。
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:8.04 (2H, s), 7.68-7.62 (2H, m), 7.42-7.36 (2H, m), 7.22 (1H, d, J = 47 Hz), 5.16-5.09 (1H, m), 4.69-4.61 (1H, m), 4.43-4.33 (2H, m), 4.10 (1H, dd, J = 8, 6 Hz), 3.96 (1H, dd, J = 10, 6 Hz), 3.90 (1H, dd, J = 10, 5 Hz), 3.82 (1H, dd, J = 8, 6 Hz), 3.70-3.58 (1H, m), 2.85-2.56 (4H, m), 2.34-1.56 (15H, m), 1.40 (3H, s), 1.35 (3H, s), 1.13 (3H, s), 1.00 (3H, s), 0.66-0.57 (1H, m).
マススペクトル(EI,m/z):762[M]。
【0138】
(参考例27)
(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−2−[1−(5−{[(2R)−2,3−ジヒドロキシプロピル]オキシ}ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール
【化65】
参考例26と同様にして製造した(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−2−[1−(5−{[(4S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]メトキシ}ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール108.4mg(0.142mmol)のメタノール2ml溶液に、2N塩酸0.5mlを加え、50℃で3時間撹拌した。反応終了後、反応液に2N水酸化ナトリウム水溶液0.5mlを加え、更に飽和塩化ナトリウム水溶液を加えて、酢酸エチルで抽出した。得られた有機相を合わせて、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過し、溶媒を減圧留去することにより、標記化合物101.2mgを白色固体として得た(収率99%)。
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:8.05 (2H, s), 7.68-7.63 (2H, m), 7.41-7.36 (2H, m), 7.22 (1H, d, J = 47 Hz), 5.17-5.09 (1H, m), 4.70-4.62 (1H, m), 4.40-4.34 (1H, m), 4.05-3.91 (3H, m), 3.80-3.59 (3H, m), 2.84-2.57 (4H, m), 2.54 (1H, d, J = 4 Hz), 2.35-1.58 (16H, m), 1.13 (3H, s), 1.00 (3H, s), 0.66-0.57 (1H, m).
マススペクトル(EI,m/z):722[M]。
【0139】
(参考例28)
(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7,7−ジメチル−2−(1−{5−[3−(メチルスルホニル)プロポキシ]ピリミジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール
【化66】
参考例23と同様にして製造した(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−[1−(5−ヒドロキシピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール145mg(0.224mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド0.7ml溶液に、p−トルエンスルホン酸3−(メチルスルホニル)プロピル130mg(0.445mmol)、および炭酸カリウム135mg(0.977mmol)を加え、80℃で4時間撹拌した。さらに2−クロロ−5−ヒドロキシピリミジン44mg(0.337mmol)を加えて80℃で3時間攪拌した。反応終了後、反応液を水に注ぎ、トルエンで2回抽出した。得られた有機相を合わせて、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[n−ヘキサン/酢酸エチル=55/45−25/75(V/V)]に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物137.0mgを白色固体として得た(収率80%)。
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:8.03 (2H, s), 7.68-7.63 (2H, m), 7.42-7.36 (2H, m), 7.22 (1H, d, J = 47 Hz), 5.17-5.09 (1H, m), 4.69-4.62 (1H, m), 4.41-4.33 (1H, m), 4.04 (2H, t, J = 6 Hz), 3.69-3.59 (1H, m), 3.20 (2H, t, J = 8 Hz), 2.91 (3H, s), 2.83-2.56 (4H, m), 2.33-1.56 (17H, m), 1.13 (3H, s), 1.00 (3H, s), 0.65-0.58 (1H, m).
マススペクトル(EI,m/z):768[M]。
【0140】
(参考例29)
3−(2−クロロピリミジン−5−イル)安息香酸メチル
【化67】
アルゴンで10分間脱気したN,N−ジメチルホルムアミド2mlに、5−ブロモ−2−クロロピリミジン213mg(1.10mmol)、3−(メトキシカルボニル)フェニルボロン酸181mg(1.05mmol)、炭酸ナトリウム315mg(2.97mmol)、および酢酸パラジウム22.4mg(0.100mmol)を加え、110℃で3時間攪拌した。反応終了後、反応液を水に注ぎ、トルエンで3回抽出した。得られた有機相を合わせて、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[n−ヘキサン/酢酸エチル=92/8−76/24(V/V)]に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物74mgを白色固体として得た(収率28%)。
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:8.87 (2H, s), 8.26 (1H, t, J = 2 Hz), 8.14 (1H, dt, J = 8, 1 Hz), 7.79 (1H, ddd, J = 8, 2, 1 Hz), 7.63 (1H, t, J = 8 Hz), 3.90 (3H, s).
マススペクトル(EI,m/z):248[M]。
【0141】
(参考例30)
(5S)−2−{1−[5−(3−カルボキシフェニル)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール
【化68】
参考例10と同様にして製造した(−)−(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−5−[(4−メトキシベンジル)オキシ]−7,7−ジメチル−2−(ピペリジン−4−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン50.0mg(0.0741mmol)の1,4−ジオキサン0.2ml溶液に、参考例29と同様にして製造した3−(2−クロロピリミジン−5−イル)安息香酸メチル38.2mg(0.154mmol)、および炭酸カリウム20.0mg(0.144mmol)を加え、120℃で21時間撹拌した。反応終了後、反応溶液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機相を合わせて、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[n−ヘキサン/酢酸エチル=96/4−76/24(V/V)]に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−5−[(4−メトキシベンジル)オキシ]−2−(1−{5−[3−(メトキシカルボニル)フェニル]ピリミジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン85.4mgを3−(2−クロロピリミジン−5−イル)安息香酸メチルとの混合物として得た。この混合物83.0mgの1,4−ジオキサン1ml溶液に、2N塩酸1mlを加え、80℃で4時間30分間攪拌した。反応終了後、反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。得られた有機相を合わせて、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[n−ヘキサン/酢酸エチル=78/22−40/60(V/V)]に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物11.9mg(収率21%)、および、(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−(1−{5−[3−(メトキシカルボニル)フェニル]ピリミジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール28.5mg(収率50%)をそれぞれ白色固体として得た。
さらに、上記と同様の反応を行って、標記化合物10.8mg(収率19%)、および、(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−(1−{5−[3−(メトキシカルボニル)フェニル]ピリミジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール32.2mg(収率57%)をそれぞれ白色固体として得た。
【0142】
上記2つの反応で得られた(5S)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−{フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−(1−{5−[3−(メトキシカルボニル)フェニル]ピリミジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)−7,7−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−オール58.1mg(合計;0.0758mmol)を1,4−ジオキサン0.4mlに溶解し、メタノール0.1ml、および5N水酸化ナトリウム水溶液0.1mlを加え、6時間20分間攪拌した。反応終了後、反応液に2N塩酸0.25mlを加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機相を合わせて、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[n−ヘキサン/酢酸エチル=65/35−25/75(V/V)]に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物54.2mgを白色固体として得た(収率95%)。
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:8.41 (2H, s), 8.03-7.99 (1H, m), 7.95-7.89 (1H, m), 7.72-7.65 (2H, m), 7.48-7.38 (4H, m), 7.27 (1H, d, J = 47 Hz), 5.18-5.11 (1H, m), 4.91-4.83 (1H, m), 4.61-4.52 (1H, m), 3.72-3.62 (1H, m), 3.03-2.63 (4H, m), 2.36-1.68 (15H, m), 1.10 (3H, s), 0.97 (3H, s), 0.69-0.60 (1H, m).
マススペクトル(EI,m/z):752[M]。
【0143】
実施例1から21で得られた化合物の塩は、それぞれ図1から21に示される粉末X線回折図を示す結晶として取得された。各図における主要ピークに対応する面間隔dは表1に示されるとおりである。面間隔d(Å)は、各図の横軸に示された回折角度2θ(度)から以下の式により算出される。
2dsinθ=nλ
n=1
λ(Kα線)=1.54(Å)
λ(Kα1線) =1.541(Å)
銅のKα線の照射で得られる粉末X線回折図において、表1に示された面間隔dに対応する主要なピークを有する各実施例の化合物の塩の結晶は、好適である。
【0144】
【表1】
【0145】
本発明の一般式(I)または(I-1)で表される化合物の塩に包含される上記(b−1)から(b−7)に示された各化合物の各塩は、上記実施例および参考例と同様の方法にしたがって製造され得る。
【0146】
(試験例1)CETP阻害活性試験(in vitro, buffer系)
(1)再構成HDLの調製
コレステロール(1.125μmol)、ホスファチジルコリン(4.5μmol)、および、[14C]-標識コレステリルエステル(2.0μCi;40μl)をガラス試験管にとり、ボルテックスでよく混合し、窒素ガス気流下で薄膜状になるように乾燥させた。得られた混合物をエタノール(200μl)で溶解して溶液Aとした。PBS溶液[Na2HPO4(30 mM)、KH2PO4(8.8 mM)、NaCl(60 mM)、および、EDTA(pH 7.4;0.67 mM)の混合溶液;4 ml]をチューブにとり、窒素気流下でボルテックスにより激しく攪拌した。この混合物に上記溶液Aをシリンジで静かに注入し、窒素気流下で5分間、ボルテックスにより激しく攪拌した。得られた混合物にコール酸ナトリウム(200 mM;0.38 ml)を加え、2分間攪拌した。得られた混合物にApoA−Iタンパク質(3 mg)を加え、2分間攪拌した。得られた混合物をPBS溶液で5 mlに調製した後、PBS溶液で透析して、得られた混合物を再構成HDLとした。
【0147】
(2)アクセプターリポタンパク質の調製
健常人の血漿にNaBrを加え、比重を1.019に調製し、密度勾配遠心分離(40000 rpm、16時間)を行い、比重が1.019未満の画分を除去した。得られた混合物にNaBrを加え、比重を1.063に調製し、密度勾配遠心分離(40000 rpm、18時間)を行い、IDL(中間比重リポタンパク質)およびLDLからなる画分(1.019<比重<1.063)を得た。得られた画分をPBS溶液で透析して、得られた混合物をアクセプターリポタンパク質とした。
【0148】
(3)CETP阻害活性の測定
組み換え体ヒトCETPタンパク質(Roar Biomedical Inc.製;4.5 ng)、上記(2)のアクセプターリポタンパク質(32.5μg)、および、5,5'-dithio-bis-(2-nitrobenzoic acid)(7 mM,15μl)を96ウェルプレートに取り、PBS溶液で全量を48.5μlとした。各ウェルに試験化合物[DMSO溶液(濃度:0.15、0.5、1.5、5、15、50、150、および、500μM);1.5μl]を加え、37℃の恒温槽中で60分間インキュベートした。各ウェルに上記(1)の再構成HDL(50μl)を加え、37℃の恒温槽中で、60分間反応させた。96ウェルプレートを氷上に移し、沈澱試薬[塩化マグネシウム(60 mM)、および、0.1% dextran sulfate[1/1(v/v)]の混合溶液;15μl]を各ウェルに加えた後、氷上で15分間放置した。各ウェルの反応液(80μl)をフィルタープレートに移し、1500 rpmで1分間遠心し、フィルターを通過した濾液をHDL画分として、その放射活性をシンチレーションカウンターで測定した。試験化合物を加えない場合と比較した試験化合物を加えた場合の放射活性の低下率をCETP阻害率とした。CETP阻害率よりIC50値を算出した。
【0149】
(4)結果
本発明の化合物の塩の試験結果を表2に示す。
【0150】
【表2】
【0151】
本発明の化合物の塩は、本試験において優れたCETP阻害活性を示し、脂質異常症、高コレステロ−ル血症、低HDLコレステロール血症、高LDLコレステロール血症、動脈硬化症、動脈硬化性心疾患、または、冠状動脈性心疾患等の治療もしくは予防のための医薬として有用である。
【0152】
(試験例2)CETP阻害活性試験(in vitro, plasma系)
(1)ドナーリポタンパク質の調製
ヒトの血漿にNaBrを加え、比重を1.125に調製し、密度勾配遠心分離(40000 rpm、40時間)を行い、比重が1.125未満の画分を除去した。得られた混合物にNaBrを加え、比重を1.21に調製し、密度勾配遠心分離(40000 rpm、40時間)を行い、1.125<比重<1.21の画分を得た。得られた画分をPBS溶液で透析して、得られた混合物をHDL3画分とした。ホスファチジルコリン(5 mg)、および、[3H]-標識コレステリルエステル(0.5 mCi;0.5 ml)をガラス試験管に取り、窒素気流下で乾燥させた。得られた混合物にPBS溶液(500μl)を加え、30分間超音波照射下にて混合した。得られた混合物にHDL3画分(1.75 mg)、および、リポタンパク質除去ヒト血清(LPDS; 12 mg)を加え、PBS溶液で全量が3.5 mlになるように調製した。得られた混合物を37°Cで48時間インキュベートした。得られた混合物にNaBrを加え、比重を1.063に調製し、密度勾配遠心分離(40000 rpm、18時間)を行い、比重が1.063未満の画分を除去した。得られた画分にNaBrを加え、比重を1.21に調製し、密度勾配遠心分離(40000 rpm、40時間)を行い、1.063<比重<1.21の画分を得た。得られた画分をPBS溶液で透析し、混合物をドナーリポタンパク質とした。
【0153】
(2)CETP阻害活性の測定
ヒト血漿、あるいは、ヒトApo BおよびヒトCETP遺伝子を導入されたダブルトランスジェニックマウス(以下、CETP/apoB Tgマウス;J. Lipid Res., 1995年,第36巻,p.1082-1091)より採取した血漿(37 μL)に、上記(1)のドナーリポタンパク質(2 μL)、および、試験化合物[DMSO溶液(濃度:0.15、0.5、1.5、5、15、50、150、および500 μM);1 μL]を混合し、96ウェルV底プレートに添加した(計40μL)。軽く混合した後、37℃で2時間反応した。96ウェルV底プレートを氷上に移し、沈澱試薬[塩化マグネシウム(200 mM)、および、0.2% dextran sulfate[1/1(v/v)]の混合溶液;10 μl]を各ウェルに加えた後、氷上で15分間放置した。各ウェルの反応液(40 μl)をフィルタープレートに移し、1500 rpmで1分間遠心し、フィルターを通過した濾液をHDL画分、フィルター上に残った画分をLDL画分として、それぞれの放射活性をシンチレーションカウンターで測定した。コレステリルエステル転送率は、未反応および37℃で反応後のHDL画分およびLDL画分の放射活性より、以下の式にしたがって算出した。
【0154】
コレステリルエステル転送率(%)
=[[LDL画分(反応後)の放射活性−LDL画分(未反応)の放射活性]/[LDL画分(反応後)の放射活性+HDL画分(反応後)の放射活性]]×100
【0155】
試験化合物を加えない場合と比較した試験化合物を加えた場合のコレステリルエステル転送率の低下率をCETP阻害率とした。CETP阻害率よりIC50値を算出した。
本発明の化合物の塩は、本試験において優れたCETP阻害活性を示し、脂質異常症、高コレステロ−ル血症、低HDLコレステロール血症、高LDLコレステロール血症、動脈硬化症、動脈硬化性心疾患、または、冠状動脈性心疾患等の治療もしくは予防のための医薬として有用である。
【0156】
(試験例3)CETP阻害活性試験(in vitro、蛍光、plasma系)
Roar Biomedical Inc.製のEx vivo CETP Activity Assay(RB-EVAK)のReagent A(73 μl)に同Reagent B(311 μl)を混合してReagent Cを作成した。2.5 μlのReagent Cをヒト血漿、または、CETP/ApoB Tgマウスより採取した血漿(46.5 μl)に混合し、96ウェル黒色プレート(Half Area, Corning製No.3694)に添加した。各ウェルに試験化合物[DMSO溶液(濃度:0.15、0.5、1.5、5、15、50、150、および500 μM);1 μl]を加え、軽く混合した。37℃の恒温槽中で90分間反応させ、各ウェル中のサンプルの蛍光強度を蛍光プレートリーダー(LJL Biosystems製;Analyst HT)にて測定した(励起波長:485 nm、蛍光波長:530 nm)。野生型マウスの血漿を用いた反応の蛍光強度をブランクとして差し引き、試験化合物を加えない場合と比較した試験化合物を加えた場合の蛍光強度の低下率をCETP阻害率とした。CETP阻害率よりIC50値を算出した。
本発明の化合物の塩は、本試験において優れたCETP阻害活性を示し、脂質異常症、高コレステロ−ル血症、低HDLコレステロール血症、高LDLコレステロール血症、動脈硬化症、動脈硬化性心疾患、または、冠状動脈性心疾患等の治療もしくは予防のための医薬として有用である。
【0157】
(試験例4)マウス薬効試験(マウスin vivo、および、マウスex vivo)
(1)化合物の投与
試験化合物をpropylene glycol−Tween 80(商品名)混合溶媒[4/1(v/v)]に溶解し、CETP/apoB Tgマウスに、2または7日間経口投与した。投与2または7日目の投与前および投与14または24時間後に血液を採取した。
(2)血漿中コレステロール含有量の測定
血漿中コレステロール含有量は、市販の測定キット(コレステロール−Eワコー、和光純薬製)を用いて測定した。
(3)HDLコレステロール、および、non−HDLコレステロールの含有量の測定
リポタンパク質プロファイルを、HPLC(カラム:LipopropackXL、東ソー製)によって分析した。HDLコレステロール、および、non−HDLコレステロールの含有量は、以下の計算式にしたがって算出した。
HDLコレステロール含有量 = 血漿中コレステロール含有量 × (HDLコレステロールのピーク面積 / 各ピーク面積の和)
non−HDLコレステロール含有量 = 血漿中コレステロール含有量 × (non−HDLコレステロールのピーク面積 / 各ピーク面積の和)
(4)ドナーリポタンパク質の調製
ヒトの血漿にNaBrを加え、比重を1.125に調製し、密度勾配遠心分離(40000 rpm、40時間)を行い、比重が1.125未満の画分を除去した。得られた混合物にNaBrを加え、比重を1.21に調製し、密度勾配遠心分離(40000 rpm、40時間)を行い、1.125<比重<1.21の画分を得た。得られた画分をPBS溶液で透析して、得られた混合物をHDL3画分とした。ホスファチジルコリン(5 mg)、および、トリチウム標識コレステリルエステル(0.5 mCi;0.5 ml)をガラス試験管に取り、窒素気流下で乾燥させた。得られた混合物にPBS溶液(500μl)を加え、30分間超音波照射下にて混合した。得られた混合物にHDL3画分(1.75 mg)、および、リポタンパク質除去ヒト血清(12 mg)を加え、PBS溶液で全量が3.5 mlになるように調製した。得られた混合物を37℃で48時間インキュベートした。得られた混合物にNaBrを加え、比重を1.063に調製し、密度勾配遠心分離(40000 rpm、18時間)を行い、比重が1.063未満の画分を除去した。得られた画分にNaBrを加え、比重を1.21に調製し、密度勾配遠心分離(40000 rpm、40時間)を行い、1.063<比重<1.21の画分を得た。得られた画分をPBS溶液で透析して、得られた混合物をドナーリポタンパク質とした。
(5)CETP阻害活性の測定(蛍光、ex vivo)
Roar Biomedical Inc.社のEx vivo CETP Activity Assay(RB-EVAK)のReagent A(73 μl)とReagent B(311 μl)を混合し、Reagent Cを作成した。1 μlのReagent Cと試験動物より採取した血漿(19 μl)を黒色384 ウェル丸底プレート(corning製No.3676)に添加した。37℃の恒温槽中で90分間反応させ、各ウェル中のサンプルの蛍光強度を蛍光プレートリーダー(LJL Biosystems製:Analyst HT)にて測定した(励起波長:485 nm、蛍光波長:530 nm)。野生型マウスの血漿を用いた反応の蛍光強度をブランクとして差し引き、試験化合物を投与しない場合と比較した試験化合物を投与した場合の蛍光強度の低下率をCETP阻害率とした。
本発明の化合物の塩は、本試験において優れたCETP阻害活性、HDLコレステロール濃度上昇作用、または、LDLコレステロール濃度低下作用を示し、脂質異常症、高コレステロ−ル血症、低HDLコレステロール血症、高LDLコレステロール血症、動脈硬化症、動脈硬化性心疾患、または、冠状動脈性心疾患等の治療もしくは予防のための医薬として有用である。
【0158】
(製剤例1)ハ−ドカプセル剤
標準二分式ハ−ドゼラチンカプセルに、粉末状の実施例の化合物の塩(100mg)、ラクト−ス(150mg)、セルロ−ス(50mg)、および、ステアリン酸マグネシウム(6mg)を充填して、ハ−ドカプセルを製造し、洗浄した後、乾燥する。
【0159】
(製剤例2)ソフトカプセル剤
大豆油、オリ−ブ油のような消化性油状物、および、実施例の化合物の塩の混合物を、100mgの活性成分を含有するようにゼラチン中に注入してソフトカプセルを製造し、洗浄した後、乾燥する。
【0160】
(製剤例3)錠剤
実施例の化合物の塩(100mg)、コロイド性二酸化ケイ素(0.2mg)、ステアリン酸マグネシウム(0.2mg)、微結晶性セルロ−ス(0.2mg)、デンプン(0.2mg)、および、ラクト−ス(98.8mg)を用いて、製剤学の分野で周知の方法に従って錠剤を製造する。得られた錠剤には、必要に応じてコーティングを施すことができる。
【産業上の利用可能性】
【0161】
本発明の一般式(I)または(I-1)で表される化合物の塩は、CETP阻害活性、HDLコレステロール濃度の上昇作用、LDLコレステロール濃度の低下作用、薬効発現の早さ、薬効の持続性、物理的安定性、溶解性、経口吸収性、血中濃度、細胞膜透過性、代謝安定性、組織移行性、バイオアベイラビリティー(BA)、薬物相互作用、毒性等の点で優れた性質を有し、温血動物用(特に、ヒト用)の医薬として有用である。上記医薬は、好適には、脂質異常症、高コレステロ−ル血症、低HDLコレステロール血症、高LDLコレステロール血症、高トリグリセリド血症、動脈硬化症、動脈硬化性心疾患、冠状動脈性心疾患(心不全、心筋梗塞、狭心症、心虚血、心血管障害、および、血管形成性再狭窄を含む)、脳血管疾患(脳卒中、および、脳梗塞を含む)、末梢血管疾患(糖尿病血管合併症を含む)、または、肥満症、より好適には、脂質異常症、低HDLコレステロール血症、高LDLコレステロール血症、動脈硬化症、動脈硬化性心疾患、または、冠状動脈性心疾患、さらに好適には、脂質異常症、低HDLコレステロール血症、動脈硬化症、または、冠状動脈性心疾患、さらにより好適には、低HDLコレステロール血症または動脈硬化症、の治療もしくは予防のための医薬である。
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