特許第6097440号(P6097440)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6097440
(24)【登録日】2017年2月24日
(45)【発行日】2017年3月15日
(54)【発明の名称】飲料サーバー
(51)【国際特許分類】
   B67D 1/08 20060101AFI20170306BHJP
【FI】
   B67D1/08 Z
【請求項の数】13
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2016-201914(P2016-201914)
(22)【出願日】2016年10月13日
【審査請求日】2016年10月17日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】309007911
【氏名又は名称】サントリーホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】特許業務法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】牟田 至
(72)【発明者】
【氏名】大川 謙介
(72)【発明者】
【氏名】山下 洋祐
(72)【発明者】
【氏名】中村 竜也
(72)【発明者】
【氏名】前川 知浩
【審査官】 加藤 昌人
(56)【参考文献】
【文献】 英国特許出願公開第02313357(GB,A)
【文献】 特開2004−185522(JP,A)
【文献】 特開2015−117070(JP,A)
【文献】 特開2003−226399(JP,A)
【文献】 特開2013−214125(JP,A)
【文献】 特開2007−148780(JP,A)
【文献】 特開2003−085641(JP,A)
【文献】 特表2001−526159(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B67D 1/00−1/16
G07G 1/00−5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器を飲料注出部の近傍に供給し飲料を注出する飲料サーバーであって、
前記容器を載置したトレーを上昇させ、前記飲料注出部の近傍へ前記容器を供給するスクリューコンベア装置を備え、
前記スクリューコンベア装置は、螺旋状の溝が形成されたスクリュー体を備え、前記溝に前記トレーの周縁を緩嵌させて前記トレーを載架可能であることを特徴とする飲料サーバー。
【請求項2】
前記容器を冷却する第一の冷却装置を備えた請求項1に記載の飲料サーバー。
【請求項3】
前記第一の冷却装置は前記トレーに載置された容器の搬送経路を覆う第一の筐体を備えた請求項2に記載の飲料サーバー。
【請求項4】
前記飲料注出部が前記第一の筐体内に設けられた請求項3に記載の飲料サーバー。
【請求項5】
注文用端末から送信された発注情報を受信する受信部と、
前記受信部が受信した前記発注情報に基づいて飲料を注出する注出指令部と、を備えた請求項1からのいずれか一項に記載の飲料サーバー。
【請求項6】
前記飲料注出部の近傍の容器の存在を検知する検知部と、
前記検知部によって前記容器の存在が検知されないときは、前記容器を前記飲料注出部の近傍に供給する供給指令部と、を備えた請求項1からのいずれか一項に記載の飲料サーバー。
【請求項7】
前記飲料注出部の前記容器に対する飲料の注出角度を変更する姿勢制御装置を備えた請求項1からのいずれか一項に記載の飲料サーバー。
【請求項8】
前記検知部によって検知された容器に対応する位置に、前記飲料注出部を移動させる移動指令部を備えた請求項に記載の飲料サーバー。
【請求項9】
前記第一の筐体は、前記容器を載置した前記トレーを前記第一の筐体内に搬入するための第一の開閉部を備えた請求項3に記載の飲料サーバー。
【請求項10】
前記第一の筐体は、飲料を注出した容器が載置された前記トレーを前記第一の筐体から搬出するための第二の開閉部を前記第一の開閉部の上側に備えた請求項に記載の飲料サーバー。
【請求項11】
前記発注情報に応じた伝票を出力する印字装置を備えた請求項に記載の飲料サーバー。
【請求項12】
前記容器に氷を導入する氷導入部を備えた請求項1から11のいずれか一項に記載の飲料サーバー。
【請求項13】
前記飲料注出部から注出される前の飲料を冷却する飲料冷却装置を備えた請求項1から12のいずれか一項に記載の飲料サーバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器を飲料注出部の近傍に供給し飲料を注出する飲料サーバーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、レストランや居酒屋等の店舗には、ビールやハイボール等の飲料をジョッキやグラス等の容器の注出する飲料サーバーが設置されている。
【0003】
飲料サーバーの例として、ビールサーバーは、ビールコックを有する本体部と、ビールコックに接続されたビール樽と、ビール樽に接続されたガスボンベ等と、を備えている。このようなビールサーバーでビールをグラスに注出するためには、店員が一方の手でグラスを把持し、他方の手でビールコックを操作する必要があった。つまり、ビールが注文されると、店員がビールサーバーに付きっ切りで注出作業をする必要があった。
【0004】
このような店員によるビールの注出作業をなくすために、特許文献1には、発泡性飲料自動注出装置が提案されている。該発泡性飲料自動注出装置は、装置本体に設けられた注出コックと、装置本体に傾動可能に軸支された傾動基板と、この傾動基板に取り付けられた受台とを有する容器受台装置と、傾動基板を起立姿勢と傾斜姿勢との間で傾動させる受台傾動装置と、を備え、受台傾動装置により傾動基板を起立姿勢から傾斜姿勢に傾動させることで、受台に載置したグラス等の容器を傾斜させた状態とし、注出ノズルから発泡性飲料を自動注出するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2015−117070号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述の特許文献1に係る発泡性飲料自動注出装置は、店員による飲料の注出作業が不要となるが、グラス自体は、注文に応じて必要数のグラスを受台に載置し、注出が完了するとグラスを取り出す必要があるため、やはり店員が発泡性飲料自動注出装置に付きっ切りで作業する必要であった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、省人化が可能な飲料サーバーを提供することを目的とする。
【0008】
上述の目的を達成するための、本発明に係る飲料サーバーの特徴構成は、容器を飲料注出部の近傍に供給し飲料を注出する飲料サーバーであって、前記容器を載置したトレーを上昇させ、前記飲料注出部の近傍へ前記容器を供給するスクリューコンベア装置を備え、前記スクリューコンベア装置は、螺旋状の溝が形成されたスクリュー体を備え、前記溝に前記トレーの周縁を緩嵌させて前記トレーを載架可能である点にある。
【0009】
上述の構成によると、容器が載置されたトレーを飲料注出部の近傍まで供給するので、店員によるグラスの飲料サーバーの受台への載置作業を省人化できる。即ち、本発明は、飲料サーバーが容器を飲料注出部の近傍に供給して飲料を注出するので、容器を飲料サーバーに載置するタイミングと容器に飲料を注出するタイミングとを分離でき、店員は隙間時間に容器が載置されたトレーを飲料サーバーに搬入しておくことができ、結果として省人化を可能とする。また、トレーの上昇にスクリューコンベア装置を用いたので、容器の重みでトレーが下降しない。したがって、容器がガラスでも安全に上昇させることができる。また、複数の容器を上下方向に並べて搬送できるため、水平方向に複数の容器を搬送する構成にくらべて、省スペース化が可能である。そして、最上段のトレーごと、飲料の注出を終えた容器を取り出すことができるので、トレーに載置された容器の供給、飲料の注出、飲料が注がれた容器の取り出しを繰り返すことができる。複数のスクリュー体の間に載架されたトレーは、スクリュー体の回転によって、回転軸心に沿って上昇する。スクリュー体とトレーとはすべり接触をするため、トレーの移送時に発生する振動が少なく、トレーに載置された容器が移送中にトレー上で転倒してしまう虞もない。
【0010】
本発明においては、前記容器を冷却する第一の冷却装置を備えたら好適である。
【0011】
上述の構成によると、冷えた容器に飲料を注出できる。飲料が、容器に氷を導入することが好まれない飲料、たとえばビールであるときに有利である。
【0012】
本発明においては、前記第一の冷却装置は前記トレーに載置された容器の搬送経路を覆う第一の筐体を備えたら好適である。
【0013】
上述の構成によると、第一の筐体により容器の搬送経路が覆われるため、飲料の注出を待つ容器を冷却しておくことができる。飲料が、容器に氷を導入することが好まれない飲料、たとえばビールであるときに有利である。
【0014】
本発明においては、前記飲料注出部が前記第一の筐体内に設けられたら好適である。
【0015】
上述の構成によると、第一の筐体の内部で飲料の注出を行い、冷えた容器を外気にさらさないため、容器が温まってしまうことを防止できる。
【0018】
本発明においては、注文用端末から送信された発注情報を受信する受信部と、前記受信部が受信した前記発注情報に基づいて飲料を注出する注出指令部と、を備えたら好適である。
【0019】
特許文献1に開示される発泡性飲料自動注出装置であると、注文を受けてから店員が厨房に行き、冷やされた容器を冷蔵庫から取り出して飲料サーバーに載置する作業が必要であった。上述の構成によると、注文用端末に入力された注文に応じて、即座に容器への飲料の注出を開始することができる。
【0020】
本発明においては、前記飲料注出部の近傍の容器の存在を検知する検知部と、前記検知部によって前記容器の存在が検知されないときは、前記容器を前記飲料注出部の近傍に供給する供給指令部と、を備えたら好適である。
【0021】
飲料注出部から容器までの距離が離れすぎている状態であるときに飲料を注出すると、注出された飲料が容器の内面や飲料の液面を激しくたたき、品質が劣化する虞や、容器に注出し損ねた飲料により汚れる虞がある。
【0022】
上述の構成によると、検知部によって容器が飲料を注出するのに適切な位置にあるか否かを検知し、容器の存在が検知できないときはトレーを上昇させ、容器を適切な位置に配置することができる。これにより、上記のような飲料の劣化や、飲料による汚れが防止される。
【0023】
本発明においては、前記飲料注出部の前記容器に対する飲料の注出角度を変更する姿勢制御装置を備えたら好適である。
【0024】
飲料注出部から容器に飲料を注出するにあたり、注出された飲料が容器の内面や飲料の液面を激しくたたくと、飲料が攪拌され品質が劣化する虞がある。飲料の注出時に、角度変更機構によって飲料注出部から注出される飲料の注出角度を調節することにより、容器の内壁面に沿うように飲料を注出することができるため、飲料の品質の劣化を防止することができる。飲料が、炭酸含有飲料である場合に、炭酸ガスの抜けが防止できる。
【0025】
本発明においては、前記検知部によって検知された容器に対応する位置に、前記飲料注出部を移動させる移動指令部を備えたら好適である。
【0026】
トレーに複数の容器が載置可能である場合に、飲料サーバーに、一つのトレーに載置された容器の数と同数の飲料注出部を備えようとすると部品点数が多くなってしまう。部品点数が多くなると、その分、レストランや居酒屋等の店舗の営業終了後の洗浄作業が煩雑になるといった問題が生じる。
【0027】
上述の構成によると、飲料サーバーの飲料注出部は、トレーに載置された容器の数よりも少ないながらも、飲料注出部を所定の容器に対応する位置に移動させることにより、上記問題が解消される。
【0028】
本発明においては、前記第一の筐体は、前記容器を載置した前記トレーを前記第一の筐体内に搬入するための第一の開閉部を備えたら好適である。
【0029】
上述の構成によると、容器が載置されたトレーを、第一の開閉部を介して第一の筐体に搬入することができるため、第一の冷却装置の冷却効率の悪化を防ぎつつトレーを搬入できる。
【0030】
本発明においては、前記第一の筐体は、飲料を注出した容器が載置された前記トレーを前記第一の筐体から搬出するための第二の開閉部を前記第一の開閉部の上側に備えたら好適である。
【0031】
上述の構成によると、容器が載置されたトレーを、第二の開閉部を介して注出位置から搬出することができるため、第一の冷却装置の冷却効率の悪化を防ぎつつトレーを搬出できる。また、第二の開閉部は第一の開閉部の上側にあるので、容器及びトレーの先入れ先出しが可能となる。
【0032】
本発明においては、前記発注情報に応じた伝票を出力する印字装置を備えたら好適である。
【0033】
上述の構成によると、伝票に印字された発注情報によって、容易に配膳場所を確認することができる。
【0034】
本発明においては、前記容器に氷を導入する氷導入部を備えたら好適である。
【0035】
上述の構成によると、容器をさらに冷やせる。飲料が、容器に氷を導入することが好まれる飲料、たとえばハイボールや酎ハイ等であるときに、人手で氷を導入する必要がない点で有利である。
【0036】
本発明においては、前記飲料注出部から注出される前の飲料を冷却する飲料冷却装置を備えたら好適である。
【0037】
上述の構成によると、飲料注出部から飲料が注出されるまでに飲料を冷却しておくことができる。飲料が、冷却されていることが好まれる飲料、たとえばビールであるときに有利である。
【図面の簡単な説明】
【0038】
図1】飲料サーバーの概略図
図2】飲料サーバーの要部の説明図
図3】飲料サーバー及びトレーの説明図
図4】飲料サーバーの運用の説明図
図5】別実施形態による飲料サーバーの要部の説明図
図6】別実施形態による飲料サーバーの概略図
図7】別実施形態による飲料サーバーの要部の説明図
図8】別実施形態による飲料サーバーの要部の説明図
【発明を実施するための形態】
【0039】
以下に本発明の飲料サーバーの実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0040】
飲料サーバーは、レストランや居酒屋等の店舗に設置される装置であり、本実施形態においては、飲料がビールであり容器がグラスである場合を例に説明する。
【0041】
図1に示すように、飲料サーバー10は、トレー1に載置されたグラス2に対してビールを注出する飲料注出部としての注出コック19を有する上部筐体14と、飲料管5を介して注出コック19と接続される飲料樽3を載置する載置部15を有する下部筐体16と、を一体的に備えている。上部筐体14及び下部筐体16は、ステンレス鋼製の板材を加工して形成され、適宜断熱材を備えている。上部筐体14が本発明の第一の筐体であり、下部筐体16が本発明の第二の筐体である。
【0042】
上部筐体14の内部に、上部筐体14の底面に対して垂直、本実施形態においては鉛直、かつ、互いに平行な回転軸心を有する三本のスクリュー体17が立設されている。本実施形態においては、三本のスクリュー体17のうち、二本が飲料サーバー10の正面視でトレー1の左右に配置され、残りの一本が飲料サーバー10の正面視でトレー1の奥側に配置されている。スクリュー体17は、少なくとも、飲料サーバー10の正面視でトレー1の左右に一本ずつ配置されていればよいが、トレー1の安定的な搬送のためには、上記のように三本又はそれ以上配置されることが好ましい。
【0043】
各スクリュー体17は、回転軸心まわりに右ねじが設けられている。トレー1は、周縁のうち、飲料サーバー10の正面視で左右及び奥側の周縁を、スクリュー体17が有するねじ山間に緩嵌させる態様によって、三本のスクリュー体17の間に載架される。該右ねじの谷が本実施形態の螺旋状の溝である。なお、本実施形態においては、飲料サーバー10は、トレー1が上下に二段載架可能が、載架するトレー1の数は適宜設計することが可能であり、スクリュー体17の長さもそれに応じて設計される。多くのグラス2を飲料サーバー10に搬入する観点からトレー1の載架段数は好ましくは四段から六段である。
【0044】
該右ねじのリード角は約30度に設定されているが、これに限らない。リード角は、後述するアクチュエータ18の性能も考慮して適宜設定されるが、リード角は、載架されたトレー1によりセルフロックが生じる程度の大きさであると好ましい。スクリュー体17のセルフロックを利用することにより、トレー1の重みによってスクリュー体17が意図せずに回転する虞を、ラチェット機構等の逆転防止機構を別に備えることなく、簡単に防止することができる。つまり、トレー1の停止状態を簡単に保持することができる。
【0045】
各スクリュー体17の回転軸心は、上部筐体14の底面を貫通し端部にアクチュエータ18が接続されている。該貫通している部分及びスクリュー体17の上端部分は、無給油式の軸受によって軸支されている。
【0046】
各アクチュエータ18は、図示しない搬送制御部によって、同時に同一の方向にスクリュー体17を回転させるように制御される。スクリュー体17及びアクチュエータ18が、本発明のスクリューコンベア装置を構成する。
【0047】
三本のスクリュー体17の間に載架されたトレー1に載置されたグラス2が昇降する範囲が、グラス2の搬送経路である。本実施形態において、上部筐体14は三本のスクリュー体17のすべてを覆っているが、上部筐体14は、少なくとも該搬送経路を覆っていればよく、各スクリュー体17の回転軸心が、上部筐体14の外部に位置してもよい。この場合は、トレー1を緩嵌するねじ山のみが上部筐体14の内部に存在すればよい。このように、上部筐体14によってグラス2の搬送経路を覆うことによって、トレー1に載置されているグラス2は外気にさらされないので清潔に保たれ、汚れや破損を防止できる。上部筐体14の内部でビールの注出が行われるため、衛生面からも有利である。
【0048】
各アクチュエータ18の駆動により各スクリュー体17を平面視で時計回りに回転させると、トレー1は、トレー1の周縁がスクリュー体17のねじ山をすべり上がる態様により上昇する。各アクチュエータ18の駆動により各スクリュー体17を平面視で反時計回りに回転させると、トレー1は、トレー1の周縁がねじ山をすべり下がる態様により下降する。このようにして、グラス2が載置されたトレー1は昇降される。トレー1の昇降において、スクリュー体17とトレー1とはすべり接触をするため、トレー1の搬送時に発生する振動が少なく、トレー1に載置されたグラス2が搬送中にトレー1上で転倒してしまう虞もない。
【0049】
スクリュー体17のリード角によっては大きな減速比を得ることができ、スクリュー体17のセルフロックを利用することにより、トレー1の重みによってスクリュー体17が意図せずに回転する虞を、ラチェット機構等の逆転防止機構を別に備えることなく、簡単に防止することができる。つまり、各スクリュー体17に載架されたトレー1の停止状態を簡単に保持することができる。
【0050】
飲料サーバー10は、上部筐体14内におけるトレー1の上昇限界位置及び下降限界位置を検知するトレー検知センサ(図示せず)を備えている。該トレー検知センサは、接触センサや非接触センサから構成されている。前記搬送制御部は、前記上昇限界位置と前記下降限界位置との間でトレー1を昇降させる。
【0051】
本実施形態においては、上部筐体14は、その天面に上昇限界位置にあるトレー1に載置されているグラス2の存在を検知する容器検知部としての容器検知センサを備えている。容器検知センサは、衛生面の観点から、好ましくは非接触センサから構成される。前記搬送制御部は、前記容器検知部によってグラス2の存在が検知されないときは、アクチュエータ18を駆動してスクリュー体17を回転させ、トレー1を上昇限界位置まで上昇させる。
【0052】
飲料サーバー10に対するグラス2の搬入位置と、グラス2に対するビールの注出位置とが異なるので、予めグラス2が載置されたトレー1を搬入し、注出位置にグラス2が載置されたトレー1を搬送しておき、必要に応じてグラス2にビールを注出するという運用が可能となる。
【0053】
上部筐体14は、上部筐体14の内部を冷却する第一の冷却装置(図示せず)を備えている。前記第一の冷却装置は、熱交換器により冷却した空気を送風機によって上部筐体14の内部に供給するように構成されている。前記第一の冷却装置によって上部筐体14の内部は、好ましくは−15℃から5℃くらいに維持される。上部筐体14に覆われた空間内を冷却することによって、予めグラス2を冷却しておくことができる。なお、前記第一の冷却装置は設定時間に応じて自動的な電源の入り切りが可能に構成されている。
【0054】
上部筐体14は、正面にそれぞれ片開きの扉から構成される第一の開閉部11、第二の開閉部12及び第三の開閉部13を個別に開閉自在に備えている。
【0055】
図2に示すように、第一の開閉部11を開いたときに、グラス2が載置されたトレー1を三本のスクリュー体17の間に載架可能となっている。このときのトレー1の位置が搬入位置であり、本実施形態においては下降限界位置である。
【0056】
また、第二の開閉部12を開いたときに、三本のスクリュー体17の間に載架されたトレー1を、グラス2を載置したままの状態で、取り出し可能となっている。このときのトレー1の位置が注出位置であり、本実施形態においては上昇限界位置である。図2において、上昇限界位置にあるトレー1及びグラス2は破線で示されている。
【0057】
図3に示すように、トレー1は、本実施形態においては縦横4列ずつ最大16個のグラス2を載置可能であり、グラス2を載置した状態のまま、上部筐体14の第一の開閉部11を介して搬入したり、上部筐体14から搬出したりできる。第一の開閉部11や第二の開閉部12を開放したとしても、内部に載架されているトレー1が、外気と内部の冷気の交換をいくらか阻止することができるため、上部筐体14の前面を開口する場合にくらべて、前記第一の冷却装置による冷却効率の観点からも有利である。
【0058】
飲料サーバー10は、第一の開閉部11と第二の開閉部12との間に備えられた第三の開閉部13を開放することによって、上部筐体14の前面が広く開口するため、レストランや居酒屋等の店舗の営業終了後、上部筐体14の内部を容易に洗浄できる。
【0059】
本実施形態においては、スクリュー体17は、複数のグラス2が載置されたトレー1を上下に二段載架可能に構成されている。飲料サーバー10は、トレー1を三段以上載架するような場合に、第一の開閉部11を介して到達することができる最下段のトレー1と第二の開閉部12を介して到達することができる最上段のトレー1との中間のトレー1に問題が発生したようなときに、第三の開閉部13を開放することによって、該中間のトレー1を搬出できる。なお、第三の開閉部13は、一つの扉であってもよいし、複数の扉であってもよい。
【0060】
なお、第一の開閉部11、第二の開閉部12及び第三の開閉部13は、たとえばスクリュー体17が回転中のときや、注出コック19からビールを注出中のときに、それらの開放を防止するロック機構を備えてもよい。また、第一の開閉部11、第二の開閉部12及び第三の開閉部13が透光窓を備えていると、該透光窓を介して上部筐体14の内部を覗き見ることができる点で好ましい。なお、第一の開閉部11、第二の開閉部12及び第三の開閉部13は、両開きの扉や、引き戸のように少なくとも左右のいずれかにスライドして開閉する扉であってもよい。
【0061】
注出コック19は、注出ノズル19aと飲料管5(図3において省略)から注出ノズル19aに至る流路を開閉する弁機構19bと、を備えている。弁機構19bは、液用流路と泡用流路とを選択的に切り替え可能に構成されている。
【0062】
図示しない切り替えコックの操作に応じて、弁機構19bを液用流路に切り替えると、注出ノズル19aから液状のビールが注出され、弁機構19bを泡用流路に切り替えると、注出ノズル19aから泡状のビールが注出される。
【0063】
注出コック19からグラス2までの距離が離れすぎている状態であるときにビールを注出すると、注出されたビールがグラス2の内面や、グラス2に注出されたビールの液面を激しくたたいて過度に泡立つ虞がある。また、グラス2の外に注出されたビールによって上部筐体14の内部が汚れる虞がある。そこで、上述のように前記容器検知部によってグラス2がビールを注出するのに適切な位置にあるか否かを検知し、グラス2が注出コック19の下方の適切な位置に存在することが検知できないときはトレー1を上昇させ、グラス2を適切な位置に配置する。これにより、上記のような注出されたビールの劣化を防止することができ、さらに上部筐体14の内部を汚す虞もない。
【0064】
上述のように、トレー1は、16個のグラス2を載置可能である。これに対して、飲料サーバー10は、4個の注出コック19を備えている。すべてのグラス2にビールを注出するために、注出コック19は、上部筐体14の前後方向に沿って配置されたレール20に吊設され、サーボモータ21の駆動によりレール20に沿って前後に移動可能に構成されている。さらに、飲料サーバー10は、後述する発注情報に応じてサーボモータ21を制御する移動制御部を備えている。
【0065】
前記サーボモータ21は、前記移動制御部によって制御され、ビールを注出するにあたり、注出コック19はトレー1に載置された複数のグラス2のうち所定のグラス2に対応する位置に移動する。レール20及びサーボモータ21が移動機構を構成する。
【0066】
なお、飲料は、第二の開閉部12に近いグラス2から遠いグラス2へと順に注出される。これにより、飲料の注出が終了した手前側のグラス2から取り出すことができる。
【0067】
飲料サーバー10は、注出コック19のうち少なくとも注出ノズル19aのグラス2に対する飲料の注出角度を可変な角度変更機構(図示せず)を備えている。
【0068】
前記角度変更機構によって、注出ノズル19aの角度を調節し、グラス2の内壁面に沿うようにビールを注出することができるため、ビールを過度に泡立たせずに注出することができる。
【0069】
図4に示すように、飲料サーバー10は、該飲料サーバー10が設置される店舗の客席において店員Hが受けた注文を入力可能な注文用端末22から送信された発注情報を受信する受信部23と、受信部23が受信した発注情報に基づいて、注出コック19を制御する注出指令部と、前記発注情報に応じた伝票25を出力する印字装置24と、を備えている。
【0070】
前記注出指令部は、受信部23が受信した発注情報に基づいて、必要数のグラス2にビールが注出される。このとき、印字装置24から前記発注情報に対応する情報が印字された伝票25が出力される。
【0071】
グラス2へビールの注出が完了すると、伝票25の内容に基づいて、店員Sは飲料サーバー10からトレー1を搬出し、該トレー1から所定数のグラス2を取り出し、所定の客席に配膳する。
【0072】
なお、飲料サーバー10は、第一の開閉部11の外面にLEDインジケータを備えており、ビールの注出が終了すると、LEDインジケータの点灯によって、店員Sにその旨を報知するように構成されてもよい。さらに、飲料サーバー10は、上部筐体14の外面に操作パネルを備えており、該操作パネルの操作によっても、グラス2へビールを注出することができる。
【0073】
下部筐体16は、内部にビールが収容された飲料樽3を載置する載置部15と、下部筐体16の内部を冷却する第二の冷却装置(図示せず)と、を備えている。飲料樽3に、飲料サーバー10の近くに配置されたガスボンベ4が接続されており、飲料樽3のビールはガスボンベ4の炭酸ガスの圧力によって飲料管5に送られ、注出コック19からグラス2に注出される。飲料樽3を冷却しておくことによって、冷却されたビールが注出コック19から注出される。
【0074】
上述した実施形態においては、トレー1に縦横4列ずつ最大16個のグラス2が載置可能であったが、載置可能なグラス2の数はこれに限らない。1個以上であればよい。また、トレー1の形状も矩形、円形、扇形、その他の形状であってよい。
【0075】
上述した実施形態においては、注出コック19が吊設されるレール20は、上部筐体14の前後方向に沿って配置されているが、これに限らない。レール20は、上部筐体14の左右方向に沿って配置されてもよい。また、注出コック19は、レール20に沿って移動させられる構成に限らない。注出コック19は、上部筐体14の内部を自在に移動可能なアーム体に備えられてもよい。
【0076】
上述した実施形態においては、飲料サーバー10は、飲料サーバー10の正面視で横に4個の注出コック19を備えているが、これに限らない。飲料サーバー10は、トレー1に載置可能なグラス2の個数に応じた個数の注出コック19を備えてもよい。たとえば、飲料サーバー10は、グラス2の最大載置個数である16個に対応して16個の注出コック19を備えてもよい。
【0077】
上述した実施形態においては、店員Sは飲料サーバー10からトレー1を搬出し、該トレー1から所定数のグラス2を取り出して客席に配膳したが、店員Sは飲料が注出されたグラス2をトレー1から取り出して、客席にビールを配膳してもよいし、グラス2を載置したままトレー1ごと客席に配膳してもよい。なお、注文を受けた店員Hが、ビールを配膳してもよい。
【0078】
上述した実施形態においては、各スクリュー体17にそれぞれアクチュエータ18が接続されていたが、スクリューコンベア装置の構成はこれに限らない。たとえば、図5に示すように、スクリュー体17の回転軸心は上部筐体14の底面を貫通し、その端部にプーリ26が備えられ、三つのプーリ26のうち、一つにアクチュエータ28が接続され、各プーリ26の間は巻回されたベルト部材27によって動力の伝達がされるように構成されてもよい。
【0079】
また、上述した実施形態においては、各スクリュー体17は右ねじを備えているが、これに限らない。各スクリュー体17は左ねじを備えてもよい。この場合は、トレー1を昇降させる際のアクチュエータ18の回転は上記と逆になる。
【0080】
また、上述した実施形態においては、各スクリュー体17に接続されたアクチュエータ18は、各スクリュー体17を同一の方向に回転させるように制御されているが、これに限らない。この場合は、一部のスクリュー体17は右ねじを備え、その他のスクリュー体17は左ねじを備えていればよい。
【0081】
さらに、飲料サーバー10は、各スクリュー体17によって区画されるグラス2の搬送経路に、昇降するトレー1の周縁に摺動して、トレー1の昇降を案内する搬送ガイドを備えてもよい。トレー1の載架側のみが開放された、各スクリュー体17を囲う平面視でコの字状の保護部材を備えてもよい。保護部材によって、店員がトレー1を搬入する際や搬出する際に、スクリュー体17に接触する虞が少ない。
【0082】
上述の実施形態においては、飲料樽3は、飲料サーバー10の内部、詳しくは、下部筐体16の内部に載置されていたが、飲料樽3は、飲料サーバー10の外部に設置されてもよい。この場合は、図6に示すように、飲料サーバー10は、上部筐体14内に冷却水槽9と、この冷却水槽9の内部に満たされた冷却水を冷却する冷却装置8とを内蔵していると好ましい。
【0083】
飲料樽3に接続された飲料管5は、冷却水槽9の内部に設置されたヘッダ管6から、複数の注出コック19にそれぞれ飲料冷却チューブ7を介して接続されている。飲料冷却チューブ7は可撓性かつ熱伝導性のあるチューブであり、冷却装置8によって冷却された冷却水に浸漬されている。飲料樽3から排出されたビールは、飲料冷却チューブ7を通過する間に冷却される。なお、冷却装置8を備えずに、単に冷却水槽9に氷を導入しておく構成であってもよい。この場合は、ビールは、飲料冷却チューブ7を通過する際に周囲の氷により冷やされる。また、飲料冷却チューブ7の途中にコールドプレートを備えてもよい。ビールは、前記コールドプレートを通過する間に前記コールドプレートの表面に接触している氷と熱交換され冷却される。
【0084】
上述の実施形態においては、飲料サーバー10によって飲料としてビールを注出したが、これに限らない。飲料は、発泡酒、日本酒、ワイン、その他のアルコール飲料であってもよいし、水、お湯、清涼飲料水等であってもよい。飲料によっては上部筐体14の内部の冷却も不要である。
【0085】
上述の実施形態においては、飲料をグラス2への注出前に冷却しておく構成について説明したが、グラス2に注出する前の飲料は必ずしも冷却しておく必要はない。グラス2に導入される氷によって飲料が冷却されてもよい。飲料サーバー10は、下部筐体16の内部を冷却する第二の冷却装置(図示せず)を備えていなくてもよい。
【0086】
なお、トレー1に載置されたグラス2は予め氷を導入した状態で上部筐体14に搬入してもよいし、トレー1を搬出したあとにグラス2に氷を導入してもよい。
【0087】
グラス2は、ガラス製であってもよいし、プラスチック製であってもよい。また、容器は、グラス2に限らず、ジョッキ、タンブラー、デキャンタ、徳利等であってもよく、注出される飲料に適した形状と材質のものが用いられる。
【0088】
次に、本発明による別実施形態に係る飲料サーバー10について説明する。上述したいずれかの実施形態と同様の構成については説明を省略する。
【0089】
この飲料サーバー10は、図7に示すように、注出コック19の近傍に、グラス2に氷29を導入する氷導入部を備えている。氷導入部は、上部筐体14の上部に設けられた氷補充空間30と、注出コック19の近傍に配置され氷をグラス2に導くシュート31と、氷補充空間30の氷を、回転する羽根体によってシュート31に放出する放出機構32と、を備えている。なお、該氷導入部による氷の導入は、飲料の注出に先立って行われてもよいし、飲料の注出後に行われてもよし、飲料の注出と同時に行われてもよい。
【0090】
該飲料サーバー10によって、ウイスキー、焼酎等のアルコール飲料や清涼飲料水のように、氷を導入して飲むことが好まれる飲料が好ましく注出される。該飲料サーバー10においては、飲料樽3やガスボンベ4に代えて、ウイスキー、焼酎等のアルコール飲料や清涼飲料水が封入された袋体が箱体に収容されたいわゆるバッグインボックスが、上部筐体14の上に載置され、袋体と注出コック19がチューブによって接続されてもよい。
【0091】
次に、本発明によるさらなる別実施形態に係る飲料サーバー10について説明する。上述したいずれかの実施形態と同様の構成については説明を省略する。
【0092】
この飲料サーバー10は、図7と同様の氷導入部を備えるとともに、注出コック19に代えて、図8に示すように、飲料注出部としての原液コック33と希釈水コック34と、を備えている。原液コック33から注出された原液を、希釈水コック34から注出された希釈水によって希釈することにより、所定の飲料が完成する。なお、該氷導入部による氷の導入は、飲料の注出に先立って行われてもよいし、飲料の注出後に行われてもよし、飲料の注出と同時に行われてもよい。
【0093】
原液コック33から注出される原液として、ウイスキー、焼酎等のアルコール飲料や清涼飲料水の原液が例示でき、希釈水コック34から注出される希釈水として、炭酸水や水が例示できる。該飲料サーバー10によってハイボール、酎ハイ、ウイスキーや焼酎の水割り、清涼飲料水をグラス2に注出することができる。
【0094】
該飲料サーバー10においては、飲料樽3やガスボンベ4に代えて、ウイスキー、焼酎等のアルコール飲料や清涼飲料水が封入された袋体が箱体に収容されたいわゆるバッグインボックスが、上部筐体14の上に載置され、袋体と注出コック19がチューブによって接続されてもよい。
【0095】
なお、飲料が、ハイボール、酎ハイ、ウイスキーや焼酎の水割り、清涼飲料水等である場合は、上部筐体14の内部や、飲料樽3を冷却しなくてもよい。そして、トレー1に載置されたグラス2は、予め氷を導入した状態で上部筐体14に搬入してもよいし、トレー1を搬出したあとにグラス2に氷を導入してもよい。また、希釈水がお湯であるような場合は氷も不要である。
【0096】
なお、注出コック19、原液コック33及び希釈水コック34の数や種類は例示であり、これに限らない。たとえば、ビール、ウイスキー、炭酸水のすべてを注出する共通のコックであってもよし、一つのグラス2に対して、注出コック19、原液コック33及び希釈水コック34のすべてを備えてもよい。
【0097】
また、一台の飲料サーバー10が、注出コック19、原液コック33及び希釈水コック34並びに氷導入部を組み合わせて備えてもよい。また、飲料樽3の載置部15を備えてもよいし、備えていなくてもよい。飲料サーバー10は、グラス2を載置したトレー1を上昇させ、飲料注出部の近傍へグラスを供給するスクリューコンベア装置を備えていればよく、必要に応じて上記のような飲料樽3、下部筐体16、冷却水槽9、氷導入部等が矛盾のない範囲において適宜組み合わされる。さらには、注出コック19、原液コック33、希釈水コック34、飲料樽3、下部筐体16、冷却水槽9及び氷導入部等をすべて備えておき、飲料の種類に応じて設定を変更することにより、注出する飲料に適したコックを選択したり、冷却が行われる構成であってもよい。
【0098】
上述した実施形態は本発明の一例であり、該記載により本発明が限定されるものではなく、各部の具体的構成は本発明の作用効果が奏される範囲で適宜変更設計可能である。
【符号の説明】
【0099】
1 :トレー
2 :グラス(容器)
3 :飲料樽
8 :冷却装置
9 :冷却水槽
10 :飲料サーバー
11 :第一の開閉部
12 :第二の開閉部
13 :第三の開閉部
14 :上部筐体(第一の筐体)
15 :載置部
16 :下部筐体(第二の筐体)
17 :スクリュー体(スクリューコンベア装置)
18 :アクチュエータ(スクリューコンベア装置)
19 :注出コック(飲料注出部)
20 :レール
21 :サーボモータ
22 :注文用端末
23 :受信部
24 :印字装置
25 :伝票
30 :氷補充空間(氷導入部)
31 :シュート(氷導入部)
32 :放出機構(氷導入部)
33 :原液コック(飲料注出部)
34 :希釈水コック(飲料注出部)
【要約】
【課題】省人化が可能な飲料サーバーを提供する。
【解決手段】グラス2を注出コック19の近傍に供給しビールを注出する飲料サーバー10であって、グラス2を載置したトレー1を上昇させ、注出コック19の近傍へグラス2を供給するスクリューコンベア装置を備えた。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8