(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6097992
(24)【登録日】2017年3月3日
(45)【発行日】2017年3月22日
(54)【発明の名称】アルカリ電解水で水溶性切削油剤を希釈して得る水溶性冷却液の製造装置及びアルカリ電解水で水溶性切削油剤を希釈して得る水溶性冷却液
(51)【国際特許分類】
C10M 177/00 20060101AFI20170313BHJP
C10M 173/00 20060101ALI20170313BHJP
B23Q 11/10 20060101ALI20170313BHJP
B24B 55/03 20060101ALI20170313BHJP
C10N 30/00 20060101ALN20170313BHJP
C10N 40/22 20060101ALN20170313BHJP
C10N 70/00 20060101ALN20170313BHJP
【FI】
C10M177/00
C10M173/00
B23Q11/10 Z
B24B55/03
C10N30:00 Z
C10N40:22
C10N70:00
【請求項の数】3
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2012-272890(P2012-272890)
(22)【出願日】2012年12月13日
(65)【公開番号】特開2014-118443(P2014-118443A)
(43)【公開日】2014年6月30日
【審査請求日】2015年11月16日
(73)【特許権者】
【識別番号】509226417
【氏名又は名称】中島産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100133547
【弁理士】
【氏名又は名称】木戸 基文
(72)【発明者】
【氏名】中島 一重
【審査官】
牟田 博一
(56)【参考文献】
【文献】
特開2002−167594(JP,A)
【文献】
国際公開第2003/097535(WO,A1)
【文献】
登録実用新案第3160664(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C10M 101/00〜177/00
C10N 10/00〜 80/00
C02F 1/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アルカリ電解水で水溶性切削油剤を希釈して得る切削加工用又は研磨加工用の水溶性冷却液の製造装置であって、
前記製造装置が、軟水器と、強アルカリ電解水タンクと、水溶性切削油剤タンクと、希釈機構とからなり、
前記希釈機構が、前記軟水器から前記強アルカリ電解水タンクへの流路と、前記強アルカリ電解水タンクから前記水溶性切削油剤タンクへの流路に設けられていることを特徴とするアルカリ電解水で水溶性切削油剤を希釈して得る切削加工用又は研磨加工用の水溶性冷却液の製造装置。
【請求項2】
浄水フィルターが、前記軟水器から前記強アルカリ電解水タンクへの流路に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のアルカリ電解水で水溶性切削油剤を希釈して得る切削加工用又は研磨加工用の水溶性冷却液の製造装置。
【請求項3】
アルカリ電解水で水溶性切削油剤を希釈して得る切削加工用又は研磨加工用の水溶性冷却液の製造方法であって、
前記水溶性切削油剤が、強アルカリ電解水を軟水又は浄水で希釈して得た希釈強アルカリ電解水によって希釈されることを特徴とするアルカリ電解水で水溶性切削油剤を希釈して得る切削加工用又は研磨加工用の水溶性冷却液の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、切削加工や研磨加工などに用いられるアルカリ電解水で水溶性切削油剤を希釈して得る水溶性冷却液の製造装置に関し、特に簡素な構成による水溶性冷却液製造装置に関する。
【背景技術】
【0002】
アルカリ電解水で水溶性切削油剤を希釈して得る水溶性冷却液の製造装置としては、軟水器と、軟水からアルカリ電解水(特許文献1では、電解イオン水という)を作る電解イオン水生成機と、水溶性切削油剤タンク(特許文献1では、水溶性クーラント原液タンクという)と、所定の希釈倍率になるよう水溶性切削油剤を加える定量ポンプと、アルカリ電解水と水溶性切削油剤を混ぜる混合器とを有するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この水溶性冷却液製造装置では、pH値が8.0以上13.0以下のアルカリ電解水で水溶性切削油剤を希釈することで、水溶性冷却液の腐敗を防止できるようになっている。
【0003】
別のアルカリ電解水で希釈して得る水溶性冷却液の製造装置としては、pHメーターと、水タンク(特許文献2では、希釈タンクという)と、強アルカリ電解水タンク(特許文献2では、濃縮タンクという)と、pH濃度を調整する制御装置とを備えたものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。この水溶性冷却液製造装置では、強アルカリ電解水と水の量を調整することで、水溶性冷却液のpH濃度を適切な範囲に保てるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−167594号公報(段落0014、
図2)
【特許文献2】特開2012−91265号公報(段落0043、
図6)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記特許文献1に係る水溶性冷却液製造装置では、電解イオン水生成機で作ったアルカリ電解水で水溶性切削油剤を希釈するようにしているために、電解イオン水生成機が不可欠である。ここで、前記特許文献1に係る電解イオン水生成機に限らず、一般にアルカリ電解水を作る機械は、水溶性冷却液製造装置を構成する機械や器具の中で、その構造が複雑で形も大きいために、水溶性冷却液製造装置が大型になってしまう。
【0006】
前記特許文献2に係る水溶性冷却液製造装置は、強アルカリ電解水と水の量を調整して切削加工容器に入れるようにしている。つまり、前記特許文献2に係る水溶性冷却液製造装置は、前記特許文献1に係る電解イオン水生成機が不要であるために、水溶性冷却液製造装置を簡素な構成にできるようになっている。しかしながら、前記特許文献2に係る水溶性冷却液製造装置では、水溶性冷却液のpH濃度を適切な範囲に保つために、フィードバック制御を行うようにしているために、別に制御機構が必要になってしまう。
【0007】
また、前記特許文献2に係る水溶性冷却液製造装置では、フィードバック制御を行うようにしているために、pH濃度が適切な範囲を外れてからではないとpH濃度を修正することができない。そのため、前記特許文献2に係る水溶性冷却液製造装置では、一時的にpH濃度が適切な範囲を外れてしまう。
【0008】
なお、前記特許文献2に係る水溶性冷却液製造装置では、強アルカリ電解水を水で希釈して強アルカリ電解水を製造するものであり、この強アルカリ電解水の中で切削加工を行うという技術である。すなわち、前記特許文献2に係る水溶性冷却液は、水溶性切削油剤を使わないものであることから、一般的な水溶性切削油剤をアルカリ電解水で希釈して得る水溶性冷却液とは異なる技術分野といえる。また、前記特許文献2に係る水溶性冷却液は、強アルカリ電解水の中で切削加工を行うものであることから、一般的な水溶性冷却液を掛け流しながら切削加工を行うものとは異なる技術分野といえる。
【0009】
そこで、この発明では、前記した課題を解決し、簡素な構成によるアルカリ電解水で水溶性切削油剤を希釈して得る水溶性冷却液の製造装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決するため、請求項1に係る発明では、アルカリ電解水で水溶性切削油剤を希釈して得る水溶性冷却液の製造装置を、軟水器と、強アルカリ電解水タンクと、水溶性切削油剤タンクと、希釈機構とから構成した。そして、強アルカリ電解水(pH11以上pH14以下をいう)を軟水で希釈して得た強アルカリ電解水で水溶性切削油剤を希釈するようにした。
【0011】
請求項2に係る発明では、アルカリ電解水で水溶性切削油剤を希釈して得る水溶性冷却液の製造装置を、軟水器から強アルカリ電解水タンクへの流路に浄水フィルターを取り付け、浄化した軟水、いわゆる浄水で強アルカリ電解水を希釈するようにした。
【0012】
請求項3に係る発明では、アルカリ電解水で水溶性切削油剤を希釈して得る水溶性冷却液を、強アルカリ電解水を軟水又は浄水で希釈して得た強アルカリ電解水で水溶性切削油剤を希釈するようにして製造した。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に係る発明によれば、アルカリ電解水で水溶性切削油剤を希釈して得る水溶性冷却液の製造装置を、軟水器と、強アルカリ電解水タンクと、水溶性切削油剤タンクと、希釈機構とから構成したので、水溶性冷却液製造装置からアルカリ電解水を作る機械をなくすことができる。そのために、水溶性冷却液製造装置を従来の装置よりも簡素かつ小型にすることができる。その結果として、水道水で水溶性切削油剤を希釈して得る水溶性冷却液から、アルカリ電解水で水溶性切削油剤を希釈して得る水溶性冷却液に、従来の装置よりも容易に切り替えることができる。
【0014】
また、請求項1に係る発明によれば、強アルカリ電解水を軟水で希釈して得た強アルカリ電解水で水溶性切削油剤を希釈するので、アルカリ電解水用のタンクを小型化することができる。また、強アルカリ電解水の希釈倍率を変えるという簡単な操作で、水溶性冷却液のpH濃度を任意に設定することもできる。そのために、アルカリ電解水で希釈して得る水溶性冷却液の製造装置を、従来の装置よりも簡素かつ小型にすることができる。
【0015】
さらに、請求項1に係る発明によれば、強アルカリ電解水で水溶性切削油剤を希釈するので、従来の装置と同様に、水溶性冷却液の腐敗を防止することができる。また、請求項1に係る発明によれば、強アルカリ電解水で水溶性切削油剤を希釈するので、従来の装置と同様に、加工性や冷却性や防さび性に優れた水溶性冷却液を製造することもできる。
【0016】
請求項2に係る発明によれば、アルカリ電解水で水溶性切削油剤を希釈して得る水溶性冷却液の製造装置を、軟水器から強アルカリ電解水タンクへの流路に浄水フィルターを取り付け、浄化した軟水、いわゆる浄水で強アルカリ電解水を希釈するようにしたので、腐敗の原因となる有機物やカビなどが水溶性冷却液に混入するのを防ぐことができる。その結果として、水溶性冷却液の腐敗をより確実に防止することができる。
【0017】
請求項3に係る発明によれば、アルカリ電解水で水溶性切削油剤を希釈して得る水溶性冷却液を、強アルカリ電解水を軟水又は浄水で希釈して得た強アルカリ電解水で水溶性切削油剤を希釈するようにして製造したので、従来のアルカリ電解水で希釈して得る水溶性冷却液と同様に、防腐性に優れた水溶性冷却液を製造することができるとともに、加工性や冷却性や防さび性に優れた水溶性冷却液を製造することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】実施形態に係るアルカリ電解水で水溶性切削油剤を希釈して得る水溶性冷却液の製造装置の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
まず、この発明の創作の基礎となる事項について簡単に説明する。発明者は、アルカリ電解水で水溶性切削油剤を希釈して得る水溶性冷却液の製造装置(アクアナックス環境加工水生成装置、以下nax201という。アクアナックスは出願人の登録商標(登録第5286308号))の製造、販売を行っている。ここで、nax201は、pH12.5という、いわゆる強アルカリ電解水を生成することができる電解イオン水生成機を備えていることを特徴としている。そして、nax201は、強アルカリ電解水で水溶性切削油剤を希釈することで、水溶性冷却液の腐敗を防止することができるものである。
【0020】
発明者は、nax201の販売を通じて、多くの切削加工や研磨加工の現場では、水溶性冷却液が腐敗することを防ぐために、現行の水道水で水溶性切削油剤を希釈する方法から、アルカリ電解水で水溶性切削油剤を希釈する方法に切り替えたいと望んでいるものの、nax201を設置するにはスペースが足らないことなどから、アルカリ電解水で水溶性切削油剤を希釈する方法への切り替えが円滑に進まないことを気に掛けていた。
【0021】
そうしたところ、発明者は、強アルカリ電解水を軟水や浄水で希釈しても、アルカリ電解水の性質、例えば防腐性や加工性などが維持されることと、例えばpH12.5という強アルカリ電解水であれば軟水や浄水で20倍から30倍に希釈してから水溶性切削油剤を希釈するようにしても、従来のアルカリ電解水で希釈して得る水溶性冷却液と同等の効果が得られることを見いだし、この発明を創作するに至ったものである。
【0022】
次に、この発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、実施形態に係るアルカリ電解水で水溶性切削油剤を希釈して得る水溶性冷却液の製造装置の模式図である。
図1に示すように、水溶性冷却液製造装置1は、軟水器2と、浄水フィルター3と、強アルカリ電解水タンク4と、水溶性切削油剤タンク5と、希釈機構6とから構成されている。
【0023】
軟水器2は、カルシウムやマグネシウムなどの塩類をほとんど含まない軟水を作る器具である。ここでは、軟水器2は水道Wに取り付けられ、軟水器2によって水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどの塩類を取り除いている。
【0024】
浄水フィルター3は、水をろ過して有害物質を除去する器具である。ここでは、浄水フィルター3は軟水器2に取り付けられ、浄水フィルター3によって軟水に含まれる腐敗の原因となる有機物やカビなどを取り除いている。
【0025】
強アルカリ電解水タンク4は、強アルカリ電解水を収容する容器である。強アルカリ電解水とは、電気分解によって得られたアルカリ水であり、pH11以上pH14以下のものをいう。
【0026】
水溶性切削油剤タンク5は、水溶性切削油剤を収容する容器である。水溶性切削油剤とは、金属などの切削加工を行う際に、摩擦抑制と冷却のために使用する油のうち、油を溶剤によって水に溶かして使用するものをいう。
【0027】
希釈機構6は、溶液にさらに溶媒を加えて薄めるように機械的に構成されている仕組みであって、ここでは希釈混合弁を含んでなる。そして、第1の希釈機構6aが、浄水フィルター3から強アルカリ電解水タンク4への流路、ここでは希釈混合弁が強アルカリ電解水タンク4のふたに取り付けられている。また、第2の希釈機構6bが、アルカリ電解水タンク4から水溶性切削油剤タンク5への流路、ここでは希釈混合弁が水溶性切削油剤タンク5のふたに取り付けられている。
【0028】
次に、以上のように構成された水溶性冷却液製造装置1について、アルカリ電解水で水溶性切削油剤を希釈して得る水溶性冷却液を製造する仕組みについて説明する。水溶性冷却液製造装置1では、水道Wに取り付けられた軟水器2と浄水フィルター3によって、水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどの塩類と腐敗の原因となる有機物やカビなどが取り除かれ、水道水から浄水が得られる。
【0029】
そして、水溶性冷却液製造装置1では、浄水フィルター3から強アルカリ電解水タンク4への流路に設けられた第1の希釈機構6aによって、強アルカリ電解水タンク4に収容された強アルカリ電解水に浄水を加えて強アルカリ電解水が希釈される。例えば、強アルカリ電解水タンク4にpH12.5という強アルカリ電解水を収容している場合には、強アルカリ電解水に浄水を加えて20倍から30倍に希釈すると、水溶性切削油剤を希釈するのに好適な強アルカリ電解水が得られる。
【0030】
さらに、水溶性冷却液製造装置1では、アルカリ電解水タンク4から水溶性切削油剤タンク5への流路に設けられた第2の希釈機構6bによって、水溶性切削油剤タンク5に収容された水溶性切削油剤に希釈した強アルカリ電解水を加えて水溶性切削油剤が希釈される。例えば、水溶性切削油剤に希釈した強アルカリ電解水を加えて20倍に希釈すると、従来のアルカリ電解水で希釈して得る水溶性冷却液と同様に、防腐性に優れた水溶性冷却液が得られる。このように得られた水溶性冷却液は、ここでは水溶性冷却液タンクCに一時的に収容されるように構成されている。
【0031】
以上のように構成された水溶性冷却液製造装置1では、強アルカリ電解水タンク4を設けるとともに、浄水フィルター3から強アルカリ電解水タンク4への流路に第1の希釈機構6aを設けているために、水溶性切削油剤を希釈するためのアルカリ電解水を、強アルカリ電解水に浄水を加えて希釈することによって得られる。
【0032】
以上、この発明の実施形態について説明したが、この発明は前記実施形態には限定されない。例えば、実施形態に係る希釈機構6a,6bでは、希釈混合弁を含んでなると説明したが、溶液にさらに溶媒を加えて薄めるように機械的に構成されている仕組みであればどのようなものでも構わない。
【0033】
また、実施形態に係る浄水フィルター3では、軟水器2とは別の器具のように説明したが、軟水機能と浄水機能を兼ね備えた一つの器具でも構わない。
【0034】
さらに、この発明の実施形態について水溶性冷却液製造装置1を使って水溶性冷却液を製造する場合を説明したが、強アルカリ電解水を軟水や浄水で希釈する工程や、強アルカリ電解水を軟水又は浄水で希釈して得た強アルカリ電解水で水溶性切削油剤を希釈する工程を、希釈機構6a,6bを用いることなく人の力で、例えば軟水や浄水をバケツで計りながら強アルカリ電解水タンク4に加えて、強アルカリ電解水を軟水や浄水で希釈するようにしても構わない。
【0035】
この発明において水溶性切削油剤とは、エマルション、ソリュブル、ソリューションのほかに、シンセティックタイプといわれる天然成分(主に鉱油)を含まず、化学合成された潤滑成分(合成潤滑剤)を適用した油剤を含むものである。
【0036】
また、この発明において第1の希釈機構6aが軟水器2から強アルカリ電解水タンク4への流路に設けられているとは、強アルカリ電解水タンク4に収容された強アルカリ電解水に、軟水器2から得られる軟水を加えられるよう、軟水器2から出る流路と強アルカリ電解水タンク4から出る流路が合流する部分に第1の希釈機構6aを設けることをいう。
【0037】
同様に、この発明において第2の希釈機構6bが強アルカリ電解水タンク4から水溶性切削油剤タンク5への流路に設けられているとは、水溶性切削油剤タンク5に収容された水溶性切削油剤に希釈した強アルカリ電解水を加えられるよう、強アルカリ電解水タンク4から出る流路と水溶性切削油剤タンク5から出る流路が合流する部分に第2の希釈機構6bを設けることをいう。
【符号の説明】
【0038】
1 水溶性冷却液製造装置
2 軟水器
3 浄水フィルター
4 強アルカリ電解水タンク
5 水溶性切削油剤タンク
6a 第1の希釈機構
6b 第2の希釈機構