(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記推奨パターン実行部は、前記推奨パターンに基づく制御を開始した後に、当該推奨パターンの修正指示を受信すると、当該修正指示に基づき修正した推奨パターンに基づく制御を継続して実行する請求項5に記載の照明制御装置。
複数のユーザを識別するためのユーザ識別情報と、当該複数のユーザ識別情報によって識別される各ユーザが使用する1以上の電気機器と、を対応づけて記憶するユーザ情報記憶部をさらに具備し、
前記情報受信部は、前記複数のユーザが使用する1以上の電気機器の使用状況に関する情報を受信し、
前記統計処理部は、前記複数のユーザが使用する1以上の電気機器の使用状況を統計処理し、
前記推奨パターン生成部は、前記複数のユーザ各々に対する推奨パターンを生成する請求項1から6のいずれか1項に記載の照明制御装置。
【発明を実施するための形態】
【0011】
実施形態の照明制御装置は、電気機器の使用状況に関する情報を受信する情報受信部と、情報受信部が受信した情報を統計処理する統計処理部と、統計処理部の処理結果にもとづき、電気機器の使用に関する推奨パターンを生成する推奨パターン生成部と、を具備する。
【0012】
また、実施形態の照明制御装置は、推奨パターン生成部が生成した推奨パターンを、電気機器を使用するユーザに提示する推奨パターン提示部をさらに具備してもよい。
【0013】
また、実施形態の照明制御装置が具備する前記推奨パターン提示部は、複数の推奨パターンを提示し、ユーザによる推奨パターンの選択を受け付けるパターン受付部をさらに具備してもよい。
【0014】
また、実施形態の照明制御装置が具備するパターン受付部は、ユーザによる推奨パターンの修正をさらに受け付けてもよい。
【0015】
また、実施形態の照明制御装置は、推奨パターン生成部が生成した推奨パターンに基づき、電気機器を制御する推奨パターン実行部をさらに具備してもよい。
【0016】
また、実施形態の照明制御装置が具備する推奨パターン実行部は、電気機器がオンになった場合、推奨パターン生成部が生成した推奨パターンに基づく制御を自動的に実行してもよい。
【0017】
また、実施形態の照明制御装置が具備する推奨パターン実行部は、推奨パターンに基づく制御を開始した後に、推奨パターンの修正指示を受信すると、当該修正指示に基づき修正した推奨パターンに基づく制御を継続して実行してもよい。
【0018】
また、実施形態の照明制御装置は、複数のユーザを識別するためのユーザ識別情報と、当該複数のユーザ識別情報によって識別される各ユーザが使用する1以上の電気機器と、を対応づけて記憶するユーザ情報記憶部をさらに具備し、情報受信部は、複数のユーザが使用する1以上の電気機器の使用状況に関する情報を受信し、統計処理部は、複数のユーザが使用する1以上の電気機器の使用状況を統計処理し、推奨パターン生成部は、複数のユーザ各々に対する推奨パターンを生成してもよい。
【0019】
また、実施形態の照明制御装置において、電気機器の少なくとも一つは照明機器であり、推奨パターン生成部は、推奨パターンとして、照明機器が射出する光の調光率および色温度を設定したパターンを生成してもよい。
【0020】
実施形態の照明制御システムは、複数の電気機器と、上記のような照明制御装置と、複数の電気機器を制御するための指示を送信する端末装置と、を具備する。
【0021】
以下に、本発明にかかる照明制御装置及び照明制御システムの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。実施形態において同一の機能を有する構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0022】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る照明制御システム1の構成の一例を示す図である。
図1を参照し、第1の実施形態に係る照明制御システム1の一例につき説明する。
【0023】
[照明制御システム1の構成の一例]
照明制御システム1は、サーバ10と、ネットワーク20を介してサーバ10に接続される制御装置30Aと、制御装置30Aによって制御される電気機器41A,41B,41Cと、端末装置50と、を具備する。制御装置30Aおよび電気機器41A,41B,41Cは、一般家屋である宅A内に配置される。
【0024】
さらにサーバ10には、制御装置30Bと、制御装置30Bによって制御される電気機器41B,42B,43Bと、がネットワーク20を介して接続される。制御装置30Bおよび電気機器41B,42B,43Bは、一般家屋である宅B内に配置される。
【0025】
さらにサーバ10には、制御装置30Cと、制御装置30Cによって制御される電気機器41C,42C,43Cと、がネットワーク20を介して接続される。制御装置30Cおよび電気機器41C,42C,43Cは、一般家屋である宅C内に配置される。
【0026】
なお、以下制御装置30A,30B,30Cを相互に区別する必要がない場合は、制御装置30と呼ぶ。
図1には、サーバ10とネットワーク20を介して接続される制御装置は3つ示す。ただし、本発明はこれに限定されず、サーバ10とネットワーク20を介して接続される制御装置の数は4以上であってもよい。
【0027】
また、
図1には、各宅内に3つの電気機器を示すが、本発明はこれに限定されず、任意の数の電気機器が各宅内に配置されてよい。
【0028】
サーバ10はたとえば、HEMS(Home Energy Management System)の処理を実行する管理サーバである。すなわち、サーバ10は、HEMSを利用する各家屋から電気機器の使用状況に関する情報を受信し、管理するサーバである。
【0029】
ネットワーク20はたとえば、インターネット等である。ネットワーク20は、各宅A,B,Cとサーバ10との間で情報の送受信を実行し、端末装置等がアクセスできるものであれば特に限定されない。たとえば、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等、任意のネットワークをネットワーク20として使用できる。
【0030】
制御装置30A,30B,30Cはそれぞれ、宅A,B,C内の電気機器を制御し、電気機器の情報を収集する装置である。たとえば、HEMSの処理のために各家屋に配置されるハブが制御装置30A,30B,30Cに該当する。制御装置30A,30B,30Cは、それ自体がサーバ10と独立した制御機能を持つように構成してもよい。また、制御装置30A,30B,30Cは、自律した制御機能は持たないように構成して、専らサーバ10からの指示信号を受信して電気機器に信号を中継するものとしてもよい。
【0031】
電気機器41A〜41C,42A〜42C,43A〜43Cはそれぞれ、一般家屋内に配置される電気製品である。たとえば、エアコンディショナー、給湯器、照明装置、インターホンなどが電気機器41A〜41C,42A〜42C,43A〜43Cに該当する。なお、以下特に区別する必要がない場合は、電気機器41A,41B,41Cをまとめて電気機器41と称する。また、電気機器42A,42B,42Cをまとめて電気機器42と称する。また、電気機器43A,43B,43Cをまとめて電気機器43と称する。
【0032】
電気機器41A〜41C,42A〜42C,43A〜43Cの使用状況に関する情報は逐次または定期的に制御装置30A,30B,30Cに送信される。そして、情報はさらに、制御装置30A,30B,30Cからネットワーク20を介してサーバ10に送信される。
【0033】
端末装置50はたとえば、携帯電話、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)その他のタブレット端末などである。端末装置50は、無線、Wi−Fi等による通信機能を有し、ネットワーク20を経由してサーバ10にアクセスできるものであれば特に限定されない。また、宅内でのみ端末装置50を利用する場合は、ネットワーク20へのアクセス機能は備えず、制御装置30A,30B,30Cとの通信機能のみ有するように構成してもよい。ユーザは、端末装置50を操作することで、各電気機器の制御を実現する。
【0034】
[サーバ10による統計情報の生成]
サーバ10は、ネットワーク20および制御装置30A,30B,30Cを介して一般家屋である宅A,B,C内に配置された電気機器の使用状況に関する情報を受信する。たとえば、サーバ10は、エアコンディショナーである電気機器41Aがオンになった時刻や、オン状態が持続した時間などの情報を受信する。また、サーバ10は、照明装置である電気機器41Bがオンになった時刻やオフになった時刻に関する情報を受信する。また、サーバ10は、照明装置である電気機器41Bの調光率に関する情報や、色温度に関する情報を受信する。
【0035】
サーバ10は、受信した情報を統計処理して統計情報を生成する。
図2は、第1の実施形態に係る照明制御システム1において生成される統計情報の一例が端末装置に送信され表示される態様を示す図である。また、
図3は、第1の実施形態に係る照明制御システム1において生成される統計情報の他の例が端末装置に送信され表示される態様を示す図である。
【0036】
図2に示すように、サーバ10はたとえば、宅A内の照明装置である電気機器42Aについて、夏季(6〜9月)の使用割合(%)と使用時の色温度に関する統計情報を生成する。
図2に示すように、電気機器42Aは、中程度の色温度で使用されている割合が最も高く、高い色温度または低い色温度での使用率は低い。また、冬季(11〜2月)は、低い色温度での使用割合が高く、高い色温度での使用割合は低い。このようにサーバ10は、電気機器42Aの使用状況に関する情報を受信して、統計処理をすることにより、宅Aにおけるユーザの電気機器42Aの使用傾向を示す統計情報を算出する。
【0037】
また、サーバ10は、宅A,B,Cから受信した情報をまとめて統計処理することにより、管理対象である電気機器全体の使用傾向を示す統計情報を算出する。たとえば、
図3に示すように、サーバ10は、宅Aにおける照明装置の使用状況に関する情報から、宅Aにおける平均点灯時間を算出する。また、サーバ10は、宅A,B,Cにおける照明装置の使用状況に関する情報から、宅A,B,C全体における照明装置の平均点灯時間を算出する。
図1では、サーバ10に電気機器の使用状況に関する情報を送信する家屋は宅A,B,Cの3つのみであるが、たとえば、一つの都市内の一般家屋すべてからサーバ10が情報を受信するように構成すれば、1都市全体の照明装置の平均点灯時間が算出できる。
【0038】
このようにして、サーバ10はたとえば、
図3に示すように、一つの家屋における照明装置の平均点灯時間「8時間45分」を算出する。また、サーバ10は、
図3に示すように、一つの市全体における照明装置の平均点灯時間「7時間30分」を算出する。
【0039】
[サーバ10による推奨パターンの生成]
そして、サーバ10は、統計処理によって得た各家屋における電気機器の使用傾向を示す統計情報に基づき、各家屋のユーザに対して推奨する電気機器の使用パターンを示す推奨パターンを作成する。
【0040】
図4は、第1の実施形態に係る照明制御システム1において生成される推奨パターンの一例が端末装置に送信され表示される態様を示す図である。
図4に示す例では、サーバ10は、推奨パターンとして、照明装置の調光率と色温度を指定するパターンを生成する。すなわち、サーバ10は、「調光率70%・色温度4500K」を推奨パターンとして生成する。
【0041】
統計情報に基づく推奨パターンの生成には種々の態様が考えられる。たとえば、家庭ごと、ユーザごと、地域ごと、都市ごとに、データを収集して統計をとることができる。また、時間帯ごと、日ごと、曜日ごと、週ごと、月ごと、季節ごとに統計をとることができる。たとえば、各家庭における照明装置の点灯時間の長さの平均値を、季節ごとに算出することができる。また、各家庭においてユーザが最も頻繁に使用する照明装置の調光率を算出することができる。また、都市全体における照明装置の点灯時間の長さの平均値を算出することができる。この場合、たとえば、月曜日の平均値、1月の平均値などを算出することができる。
【0042】
このようにして得た統計情報から、サーバ10はたとえば、最も利用頻度が高いデータを推奨パターンとして採用する。たとえば、ユーザが照明装置を、調光率70%、色温度5000Kで使用する頻度がもっとも高ければ、調光率70%、色温度5000Kが推奨パターンとなる。
【0043】
また、サーバ10はたとえば、統計処理によって得た平均値を、推奨パターンとして採用することができる。たとえば、ある都市全体について得た照明装置の点灯時間の平均値が6時間である場合に、所定のユーザは点灯時間が8時間であれば、推奨パターンとして点灯時間6時間、を生成する。
【0044】
また、サーバ10はたとえば、統計処理によって得た最もエネルギー効率のよいデータを推奨パターンとして採用することもできる。
【0045】
統計情報としてサーバ10が参照するデータは、推奨パターンを生成する対象となるユーザのデータのみであってもよいし、地域全体、都市全体のデータであってもよい。また、所定の条件を満たすユーザについてのデータのみに基づく統計をとって、統計情報として採用してもよい。また、推奨パターンの提示先であるユーザ以外のユーザについての統計情報から得られる平均値または利用頻度が高い値を、当該ユーザに対する推奨パターンとしてもよい。また、たとえば、所定の家族構成のユーザを抽出して統計をとってもよい。また、所定の種類および大きさの部屋、たとえば、居間に配置された電気機器についてのみ統計をとってもよい。また、使用する電気機器の種類が類似するユーザや、家族構成が類似するユーザのみを抽出して統計をとってもよい。
【0046】
このように、サーバ10は、推奨パターンを作成する目的や推奨パターンの用途に応じて、統計情報として利用する情報を変更する。なお、サーバ10はユーザから要求されたときに、すぐに統計情報を提示できるように、種々の設定で算出される複数の統計情報を予め生成しておく。そして、ユーザは必要に応じて統計情報を呼び出して、たとえば自分の電力消費傾向を知ることができる。
【0047】
また、推奨パターンとして採用する数値は、統計情報として得られた利用頻度の高い値であってもよいし、平均値であってもよい。また、最大値、最小値、中央値(メジアン)、最頻値であってもよい。また、制御対象すなわち、制御対象とする電気機器の種類や、制御時期すなわち季節や時間に応じて、推奨パターンとして採用する数値の種類を変更するように設定してもよい。たとえば、秋は中央値、春は最頻値を採用するなどの多様な設定が可能である。
【0048】
[サーバ10の構成の一例]
次に、
図5を参照して、サーバ10の構成の一例につきさらに詳細に説明する。
図5は、第1の実施形態に係る照明制御システム1が具備するサーバ10の構成の一例を示す図である。
【0049】
図5に示すように、サーバ10は、通信部110と、制御部120と、記憶部130とを備える。通信部110は、サーバ10と他の装置との間での通信を実現する。制御部120は、サーバ10における情報の生成や生成した情報の送受信等を制御する。記憶部130は、サーバ10における処理に使用する情報およびサーバ10において生成された情報等を記憶する。
【0050】
制御部120は、情報受信部121と、統計処理部122と、推奨パターン生成部123と、推奨パターン提示部124と、パターン受付部125と、推奨パターン実行部126と、を備える。
【0051】
情報受信部121は、ネットワーク20を介して制御装置30A,30B,30Cから各宅内の電気機器の使用状況に関する情報を受信する。情報受信部121が受信した情報は、履歴記憶部132(後述)に記憶される。
【0052】
統計処理部122は、情報受信部121が受信した情報に対して統計処理を実行する。たとえば、統計処理部122は、情報受信部121が受信した各宅内の照明装置の点灯時間に関する情報に基づき、平均点灯時間を算出する。統計処理部122により生成される統計情報は、統計情報記憶部133(後述)に記憶される。
【0053】
推奨パターン生成部123は、統計処理部122が生成した統計情報に基づき、各家屋に対して提示する推奨パターンを生成する。推奨パターン生成部123が生成した推奨パターンは、推奨パターン記憶部134(後述)に記憶される。
【0054】
推奨パターン提示部124は、端末装置50を介してユーザから要求を受信した場合等に、要求を送信したユーザに対応する推奨パターンを当該ユーザに提示する。具体的には、推奨パターン提示部124は、要求を送信した端末装置50の表示部に表示できる形式の推奨パターンを、当該端末装置50に送信する。
【0055】
パターン受付部125は、端末装置50からパターン設定要求を受信した場合に、当該パターン設定要求によって特定されるパターンを推奨パターンとして記憶部130に記憶する。たとえば、ユーザが複数の推奨パターンの一つを選択した場合や、提示された推奨パターンを修正した場合や、新しいパターンを自ら入力した場合に、パターン設定要求がパターン受付部125に送信される。
【0056】
推奨パターン実行部126は、推奨パターン生成部123が生成した推奨パターンまたは、パターン受付部125が受信し記憶部130に記憶した推奨パターンに基づき、電気機器の制御を実行する。
【0057】
[記憶部130に記憶される情報]
次に、さらに
図5を参照して記憶部130に記憶される情報につき説明する。記憶部130は、ユーザ情報記憶部131と、履歴記憶部132と、統計情報記憶部133と、推奨パターン記憶部134と、を備える。
【0058】
ユーザ情報記憶部131は、サーバ10を利用して宅内の電気機器の情報を管理するユーザの情報を記憶する。
図6は、ユーザ情報記憶部131に記憶される情報の一例を示す図である。
【0059】
図6に示すように、ユーザ情報記憶部131は、ユーザを一意に特定するためのユーザID(Identifier)と、制御装置を一意に特定するための制御装置IDと、を記憶する。さらに、ユーザ情報記憶部131は、各制御装置IDに対応づけて、当該制御装置が管理対象とする電気機器を一意に特定する管理対象機器IDを記憶する。たとえば、
図6の例においては、ユーザID「001」と制御装置ID「M021」とが対応付けて記憶されている。これは、ユーザID「001」のユーザは、制御装置ID「M021」の制御装置によって電気機器を制御していることを示す。また、制御装置ID「M021」に対応づけて、管理対象機器ID「A001,W030,L020,L021,L022,L023,L024,L025」が記憶されている。これは制御装置ID「M021」の制御装置によって、管理対象機器ID「A001,W030,L020,L021,L022,L023,L024,L025」の電気機器が管理、制御されていることを示す。サーバ10を利用するユーザの情報はユーザ情報記憶部131に記憶される。
【0060】
履歴記憶部132は、各電器機器の使用状況の履歴を記憶する。
図7は、履歴記憶部132に記憶される情報の一例を示す図である。
【0061】
図7に示すように、履歴記憶部132は、ユーザIDおよび管理対象機器IDに対応づけて、各電機機器の使用状況の履歴を記憶する。たとえば、
図7の例では、ユーザID「001」および管理対象機器ID「L020」に対応づけて、「オン・オフタイミング」として「21時オン、24時オフ」という情報が記憶されている。これは、管理対象機器ID「L020」で特定される電気機器が、21時にオンされ、24時にオフされたことを示す。なお、この情報に加えて、年月日等の情報も記憶する。また、「制御内容」として「調光率60%、色温度4000K」という情報が記憶されている。これは、管理対象機器ID「L020」の電気機器がオン時に、調光率60%、色温度4000Kであったことを示す。このように履歴記憶部132は、各電気機器が使用された場合に、その使用状況を履歴として記憶する。
【0062】
統計情報記憶部133は、統計処理部122の処理によって生成された統計情報を記憶する。
図8は、統計情報記憶部133に記憶される情報の一例を示す図である。
【0063】
図8に示すように、統計情報記憶部133は、「項目」に対応付けて、「全体」としてサーバ10の管理対象である全ての電気機器を平均した統計情報を記憶する。たとえば、
図8の例では、項目「平均点灯時間(通年)」に対応付けて、全ての該当する電気機器の通年での平均点灯時間「6時間15分」が記憶されている。また、「個別情報」として、ユーザID「001」のユーザの使用する電気機器の通年での平均点灯時間である「7時間」が記憶されている。同様に、「平均点灯時間(冬季:12月〜2月)」や「平均点灯時間(春季:3月〜5月)」、「平均点灯時間(夏季:6月〜8月)」、「平均点灯時間(秋季:9月〜11月)」が記憶されている。また、項目「色温度(1月)」として、全ての該当する電気機器の点灯時色温度の1月における平均値「4500K」が記憶されている。なお、「項目」はサーバ10の管理者が適宜設定してもよく、デフォルトで設定されるものとしてもよい。また、「項目」として時間帯毎、日毎、曜日毎、週毎、月毎、季節毎等の平均値等を設定することができる。
【0064】
推奨パターン記憶部134は、推奨パターン生成部123の処理の結果生成される推奨パターンを記憶する。
図9は、推奨パターン記憶部134に記憶される情報の一例を示す図である。
【0065】
図9に示すように、推奨パターン記憶部134は、「ユーザID」に対応付けて、たとえば、「1月」「2月」「3月」など月毎の推奨パターンを記憶する。
図9の例では、ユーザID「001」に対応付けて、1月の推奨パターン「調光率80%、5000K」が記憶されている。これは、ユーザID「001」で特定されるユーザの電気機器(照明装置)については、1月は調光率80%、色温度5000Kとすることが推奨されることを示す。なお、
図9の例では、ユーザIDごとに推奨パターンが設定されるものとしたが、ユーザIDおよび電気機器IDに対応づけて推奨パターンを設定してもよいし、日毎、曜日毎など、異なる設定を採用してもよい。
【0066】
[制御装置30の構成の一例]
次に
図10を参照して、制御装置30の構成の一例につき説明する。
図10は、第1の実施形態に係る照明制御システム1が具備する制御装置30の構成の一例を示す図である。
【0067】
図10に示すように、制御装置30は、通信部310と、制御部320と、記憶部330とを備える。通信部310は、ネットワーク20に接続されてサーバ10との間で通信を実現する。また、通信部310は、エコーネットライト(Echonet Lite)等の宅内ネットワークに接続されて電気機器41〜43等との間での通信を実現する。
【0068】
制御部320は、制御装置30内での処理を制御する。制御部320は、要求処理部321と、選択・修正・設定受信部322と、推奨パターン受信部323と、推奨パターン実行部324と、を備える。
【0069】
要求処理部321は、端末装置50から入力されたユーザの要求を受信する。そして要求処理部321は、要求に応じて処理を実行する。たとえば、ユーザが入力した要求が統計情報要求であれば、要求処理部321は、当該統計情報要求をサーバ10へ送信し、サーバ10から統計情報を受信して端末装置50へ送信する。統計情報要求とは、サーバ10において生成された統計情報の送信を要求するものである。また、ユーザが入力した要求が推奨パターン表示要求であれば、要求処理部321は、当該推奨パターン表示要求に対応する推奨パターンが制御装置30内に格納されているか否かを判断する。制御装置30内に格納されている場合は、要求処理部321は、当該推奨パターンを読み出して、端末装置50へ送信する。他方、制御装置30内に推奨パターンが格納されていない場合は、要求処理部321は、当該推奨パターン表示要求をサーバ10に送信する。そして要求処理部321は、該当する推奨パターンをサーバ10から受信して端末装置50へ送信する。
【0070】
選択・修正・設定受信部322は、端末装置50における推奨パターンの選択・修正・設定を受け付ける。たとえば、端末装置50において表示された推奨パターンの中から特定の推奨パターンをユーザが選択した場合、選択・修正・設定受信部322は、当該選択を受け付ける。そして、選択・修正・設定受信部322は、選択された推奨パターンを記憶し(後述)、選択された推奨パターンの情報をサーバ10に送信する。
【0071】
また、選択・修正・設定受信部322は、端末装置50においてユーザが推奨パターンを修正した場合、その修正内容を受け付ける。すなわち、選択・修正・設定受信部322は、修正された推奨パターンを記憶し(後述)、修正された推奨パターンの情報をサーバ10に送信する。
【0072】
また、選択・修正・設定受信部322は、端末装置50においてユーザが推奨パターンとは異なる新たなパターンを設定した場合に、そのパターンを受け付ける。すなわち、選択・修正・設定受信部322は、新しいパターンを記憶し(後述)、当該新しいパターンの情報をサーバ10に送信する。
【0073】
推奨パターン受信部323は、サーバ10から推奨パターンを定期的に受信し、記憶部330の推奨パターン記憶部331に格納される推奨パターンを更新する。推奨パターン記憶部331は、その時点で有効な推奨パターンを記憶する。
【0074】
推奨パターン実行部324は、その時点で有効な推奨パターンに基づき電気機器の制御を実行する。
【0075】
図10の例では、制御装置30がその時点で有効な推奨パターンを記憶するものとするが、本実施形態はこれに限定されず、推奨パターンを適用するときはその都度サーバ10から推奨パターンを読み出すものとしてもよい。
【0076】
推奨パターン記憶部331に記憶される推奨パターンは、選択・修正・設定受信部322における処理によって、推奨パターンが修正された場合や、新しいパターンが設定された場合には、その都度更新され、対応する情報がサーバ10に送信される。
【0077】
[端末装置50の構成の一例]
次に
図11を参照し、端末装置50の構成の一例につき説明する。
図11は、第1の実施形態に係る照明制御システム1が具備する端末装置50の構成の一例を示す図である。
【0078】
図11に示すように、端末装置50は、通信部510と、制御部520と、記憶部530と、表示部540と、を備える。通信部510は、端末装置50と、制御装置30、電気機器41〜43およびネットワーク20との間での通信を実現する。
【0079】
制御部520は、端末装置50における処理を制御する。制御部520は、指示入力部521と、統計情報要求部522と、パターン要求部523と、パターン選択部524と、パターン修正部525と、パターン設定部526とを備える。
【0080】
指示入力部521は、ユーザからの指示入力を受け付ける。たとえば、ユーザは端末装置50上の表示部540に表示されるアイコンを選択することにより指示を入力する。指示入力とはたとえば、電気機器のオンやオフの指示の入力である。
【0081】
統計情報要求部522は、ユーザからの統計情報要求を受け付ける。たとえば、ユーザは端末装置50上の表示部540に表示されるアイコンを選択することにより統計情報の送信を要求する指示を入力する。統計情報要求部522は、ユーザからの統計情報要求を受け付けると、ネットワーク20等を介してサーバ10にアクセスし、統計情報の送信を要求する。要求に応じて、サーバ10は該当する統計情報を端末装置50に送信する。端末装置50は受信した統計情報を表示部540に表示する。
【0082】
パターン要求部523は、ユーザからの推奨パターン要求を受け付ける。たとえば、ユーザは端末装置50上の表示部540に表示されるアイコンを選択することにより推奨パターンの送信を要求する指示を入力する。パターン要求部523は、ユーザからの推奨パターン要求を受け付けると、制御装置30またはサーバ10にアクセスして、該当する推奨パターンの送信を要求する。要求に応じて、制御装置30またはサーバ10は該当する推奨パターンを端末装置50に送信する。端末装置50は受信した推奨パターンを表示部540に表示する。
【0083】
パターン選択部524は、ユーザからの推奨パターンの選択を受け付ける。たとえば、ユーザは端末装置50上の表示部540に複数の推奨パターンが表示された場合に、その一つを選択することで、推奨パターンを選択する。パターン選択部524は、ユーザからの推奨パターンの選択を受け付けると、制御装置30またはサーバ10にアクセスして、選択された推奨パターンの情報を送信する。制御装置30が定期的に推奨パターンをダウンロードして記憶する構成の場合は、選択された推奨パターンの情報が制御装置30とサーバ10との間で同期するよう構成する。
【0084】
パターン選択部524により推奨パターンの選択が受け付けられ、サーバ10および制御装置30に選択された推奨パターンの情報が記憶されると、その後は選択された推奨パターンが制御に適用される。
【0085】
パターン修正部525は、ユーザからの推奨パターンの修正を受け付ける。たとえば、ユーザは端末装置50上の表示部540に表示される推奨パターンの一部を修正することができる。修正はたとえばドロップダウンメニューからの選択などで実現できる。パターン修正部525は、ユーザからの推奨パターンの修正を受け付けると、制御装置30またはサーバ10にアクセスして、修正された推奨パターンの情報を送信する。修正された推奨パターンの情報がサーバ10および制御装置30に記憶されると、その後は修正された推奨パターンが制御に適用される。
【0086】
パターン設定部526は、ユーザからの制御パターンの設定を受け付ける。たとえば、ユーザは端末装置50上の表示部540に表示される画面に所望の設定を入力することにより制御パターンを設定することができる。設定するパターンは推奨パターンと一部同一であってもよいし全く異なるパターンであってもよい。パターン設定部526が制御パターンの設定を受け付け、制御装置30およびサーバ10に設定された制御パターンが記憶されると、その後は設定された制御パターンが制御に適用される。
【0087】
再び
図11を参照し、記憶部530につき説明する。記憶530は、識別情報記憶部531を備える。識別情報記憶部531は、端末装置50とそのユーザを識別するための情報を記憶する。
図12は、識別情報記憶部531に記憶される情報の一例を示す図である。
【0088】
図12に示すように、識別情報記憶部531は、ユーザIDに対応づけて、端末装置50を一意に特定するための装置IDを記憶する。さらに、当該ユーザおよび端末装置50の認証のためのパスワードを記憶してもよい。
図12の例では、ユーザID「001」に対応付けて、装置ID「M023」、パスワード「2013023light」が記憶される。端末装置50がサーバ10または制御装置30にアクセスする際には、自動的にこれらの識別情報を用いて認証処理が実行される。
【0089】
表示部540は、たとえば、液晶画面等であり、推奨パターンや統計情報などが表示される。
【0090】
[サーバ10における推奨パターン生成処理の流れの一例]
次に
図13を参照し、サーバ10における推奨パターン生成処理の流れの一例を説明する。
図13は、推奨パターン生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0091】
図13に示すように、サーバ10の情報受信部121は、制御装置30を介して各電気機器の使用状況に関する情報を受信する(ステップS1301)。情報受信部121が情報を受信すると、統計処理部122は、受信した情報に対して統計処理を実行する(ステップS1302)。そして、統計情報が生成されると、生成された統計情報に基づき、各ユーザに対する推奨パターンを生成する(ステップS1303)。これで推奨パターン生成処理は終了する。
【0092】
[推奨パターン提示、選択、修正処理の流れの一例]
次に、
図14を参照して、推奨パターン提示、選択、修正処理について説明する。
図14は、推奨パターン提示、選択、修正処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0093】
まず、端末装置50においてユーザの推奨パターン要求が受け付けられる。推奨パターン要求を受け付けた端末装置50は、当該推奨パターン要求をサーバ10または制御装置30に送信する(ステップS1401)。サーバ10または制御装置30は、要求に応じて、端末装置50に対して推奨パターンを送信する。推奨パターンを受信した端末装置50は、表示部540上に推奨パターンを表示する。ユーザは、表示部540から、所望の推奨パターンを選択するか、または推奨パターンを修正する(ステップS1402)。これに応じてサーバ10のパターン受付部125または制御装置30の選択・修正・設定受信部322は、選択された推奨パターンまたは修正された推奨パターンを受け付けてそれぞれの記憶部に記憶する(ステップS1403)。その後、サーバ10または制御装置30は、選択された推奨パターンまたは修正された推奨パターンに基づき制御を実行する(ステップS1404)。これで、推奨パターン提示、選択、修正処理が終了する。
【0094】
[第1の実施形態の効果]
上記のように、第1の実施形態に係る照明制御装置は、電気機器の使用状況に関する情報を受信する情報受信部と、情報受信部が受信した情報を統計処理する統計処理部と、統計処理部の処理結果にもとづき、電気機器の使用に関する推奨パターンを生成する推奨パターン生成部と、を具備する。このため、ユーザによる電気機器の使用履歴に基づいてユーザに適した推奨パターンを作成することができる。
【0095】
また、第1の実施形態に係る照明制御装置によれば、ユーザは提示された推奨パターンを確認して、複数の推奨パターンがある場合は好みの推奨パターンを選択することができる。また、ユーザは、選択した推奨パターンに基づく制御を実行させることができ、容易な操作によって、自分の好みに適合した電気機器の制御を実現することができる。
【0096】
[第2の実施形態]
上記第1の実施形態に係る照明制御システム1では、ユーザが推奨パターンの提示を要求し提示された推奨パターンに対して選択や修正を実行できるものとした。これに対して、第2の実施形態では、ユーザ側は推奨パターンを意識することなく、自動的に推奨パターンが適用される。
【0097】
[第2の実施形態に係る端末装置50Aの構成の一例]
第2の実施形態に係る照明制御システムは、端末装置50Aを備える以外は、第1の実施形態に係る照明制御システム1と同様である。そのため、共通する構成要素についての説明は省略する。
【0098】
図15は、第2の実施形態に係る照明制御システムが具備する端末装置50Aの構成の一例を示す図である。
図15に示すように、端末装置50Aは、通信部510と、制御部520Aと、記憶部530と、を備える。通信部510および記憶部530の機能は第1の実施形態と同様である。
【0099】
制御部520Aは、指示入力部521と、統計情報要求部522と、修正入力部527とを備える。指示入力部521および統計情報要求部522の機能は第1の実施形態と同様である。第2の実施形態の端末装置50Aは、第1の実施形態の端末装置50とは、修正入力部527を備える点で相違する。
【0100】
第2の実施形態の端末装置50Aにおいては、ユーザが端末装置50Aから電気機器をオンにする指示入力を実行した場合、サーバ10または制御装置30により、当該電気機器に対して自動的に推奨パターンが適用される。たとえば、推奨パターンが「調光率70%、色温度4500K」であれば、特にユーザに通知することなく、オンの指示入力に対応して、「調光率70%、色温度4500K」の光が点灯する。このため、ユーザは特に推奨パターンが適用されているか否かを意識することがない。
【0101】
ユーザは推奨パターンに基づく点灯状態に満足できない場合は、端末装置50の修正入力部527から修正指示を入力する。たとえば、「調光率60%、色温度5000K」等の指示を入力する。すると、修正入力部527は、修正指示を受け付けて制御装置30へ送信する。制御装置30の選択・修正・設定受信部322は自動的に修正された内容のパターンを推奨パターンとして記憶し、以後の制御においては記憶したパターンを使用する。サーバ10のパターン受付部125も同様に処理を実行する。すなわち、パターン受付部125は、修正された内容のパターンを推奨パターンとして推奨パターン記憶部134に記憶し、以後の制御においては記憶したパターンを使用する。
【0102】
[第2の実施形態に係る照明装置制御処理の流れの一例]
図16は、第2の実施形態に係る照明装置制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図16を参照して、第2の実施形態における照明装置制御処理についてさらに説明する。
【0103】
まず、ユーザは端末装置50Aを使って宅内の電気機器をオンにする(ステップS1601)。電気機器がオンにされたことを検出したサーバ10側では、推奨パターンに基づき自動制御を実行する(ステップS1602)。端末装置50Aでは、自動制御の開始に応じて制御内容の変更が必要か否かを問い合わせる画面を表示する(ステップS1603)。ユーザが変更不要と判断し、その旨の入力を行った場合(ステップS1603、否定)、そのまま推奨パターンに基づく制御が継続し、照明装置制御処理は終了する。他方、ユーザが変更要と判断した場合(ステップS1603、肯定)、ユーザは端末装置50Aの表示部540上で修正指示を入力する(ステップS1604)。修正指示を受け付けた端末装置50Aは、修正内容をサーバ10へ送信する(ステップS1605)。サーバ10は修正内容を記憶し(ステップS1606)、修正した内容での制御を開始する(ステップS1607)。これで、照明装置制御処理が終了する。
【0104】
なお、ステップS1605における修正内容の送信は、制御装置30に対して行い、制御装置30からサーバ10に通知するものとしてもよい。また、制御装置30を介さず直接サーバ10に対してネットワーク20を介して通知し、サーバ10から制御装置30に通知するようにしてもよい。また、ステップS1606において記憶する修正内容は、元の推奨パターンとそれに対する修正内容とを記憶するよう構成してもよいし、修正されるごとに前の推奨パターンは削除するものとしてもよい。
【0105】
[第2の実施形態の効果]
このように第2の実施形態では、ユーザ側に推奨パターンを提示せず、推奨パターンに基づく制御開始後のユーザの入力に応じて推奨パターンを修正する。このため、ユーザは推奨パターンについて意識することがない。またユーザは推奨パターンの選択、修正などを意識的に実行する必要がない。このため、ユーザの手間を増やすことなく、ユーザによる過去の電気機器の使用履歴に応じた推奨パターンを採用して、電気機器を制御することができる。また、ユーザは特に推奨パターンを意識することなく、通常の制御処理を実行することで推奨パターンの更新が可能であるため、ユーザの利便性の向上に資することができる。
【0106】
[変形例]
なお、本発明は上記実施形態に限定されず、任意の変形が可能である。たとえば、電気機器としてテレビ、エアコンディショナー、照明装置等を制御する場合は、異なる電機機器を連動させた形で制御を実行してもよい。たとえば、ユーザがテレビを見るときは照明装置を暗くするという傾向が統計処理によって得られれば、テレビがオンになると照明装置の照度を下げる等の制御を実行してもよい。また、たとえば、照明装置の色温度とエアコンディショナーの設定温度を連動させる等の制御を実行してもよい。また、複数種類の電気機器から使用状況に関する情報を収集して統計処理しつつ、推奨パターンによる制御対象とする電気機器は1種類のみ、たとえば照明装置のみとしてもよい。
【0107】
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。