(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6098851
(24)【登録日】2017年3月3日
(45)【発行日】2017年3月22日
(54)【発明の名称】モバイル端末のロックを解除するための方法及び装置
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0488 20130101AFI20170313BHJP
G06F 3/0486 20130101ALI20170313BHJP
G06F 3/0484 20130101ALI20170313BHJP
H04M 1/00 20060101ALI20170313BHJP
【FI】
G06F3/0488
G06F3/0486
G06F3/0484 120
H04M1/00 R
【請求項の数】10
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2015-532272(P2015-532272)
(86)(22)【出願日】2012年12月10日
(65)【公表番号】特表2015-535979(P2015-535979A)
(43)【公表日】2015年12月17日
(86)【国際出願番号】CN2012086298
(87)【国際公開番号】WO2014048037
(87)【国際公開日】20140403
【審査請求日】2015年12月1日
(31)【優先権主張番号】201210362938.9
(32)【優先日】2012年9月25日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】512015127
【氏名又は名称】バイドゥ オンライン ネットワーク テクノロジー(ペキン) カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100073184
【弁理士】
【氏名又は名称】柳田 征史
(74)【代理人】
【識別番号】100090468
【弁理士】
【氏名又は名称】佐久間 剛
(72)【発明者】
【氏名】タン,ホンガン
【審査官】
岩橋 龍太郎
(56)【参考文献】
【文献】
国際公開第2012/018689(WO,A1)
【文献】
特開2004−178363(JP,A)
【文献】
特開2008−078937(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2012/0223890(US,A1)
【文献】
中国特許出願公開第102087585(CN,A)
【文献】
国際公開第2012/093784(WO,A2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/048−3/0489
G06F 3/041
H04M 1/00
H04M 1/24− 1/253
H04M 1/58− 1/62
H04M 1/66− 1/82
H04M 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
モバイル端末のロックを解除するための方法であって、
前記モバイル端末がオンラインハードドライブ上のユーザの複数のファイルのファイル名を取得するステップと、
前記モバイル端末が前記複数のファイルの前記ファイル名及び検索ボックスを前記モバイル端末のロックスクリーンページ上に配置するステップと、
前記複数のファイル名のうちの1つのファイル名を前記検索ボックス内にドラッグするユーザの操作に基づき、前記モバイル端末が自らのロック解除を行うかどうかを判定するステップと、
ロック解除を行うと判定した場合、前記1つのファイル名に基づき、前記モバイル端末がロック解除を行い、前記オンラインハードドライブ上の前記1つのファイル名に対応するファイルを開くステップと
を含み、
前記1つのファイル名に対応するファイルサムネイルを前記ドラッグ中に表示する、
ことを特徴とする、方法。
【請求項2】
前記モバイル端末が、前記検索ボックスから離れた位置に、前記複数のファイルの前記ファイル名を、前記複数のファイルの前記ファイル名のアクセス頻度の降順に応じて近い順に配置するステップ
を更に含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記モバイル端末が、前記複数のファイル名のフォントを、前記複数のファイルの前記ファイル名のアクセス頻度の降順に応じて大きい順に配置するステップ
を更に含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記モバイル端末が、前記複数のファイルの前記ファイル名を様々な色で表示するステップ
を更に含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記複数のファイル名のうちの1つのファイル名を前記検索ボックス内にドラッグする前記ユーザの操作に基づき、前記モバイル端末が自らのロックを解除するかどうかを判定する前記ステップは、
前記モバイル端末が前記操作を識別して識別結果を得るステップと、
前記識別結果が有効な操作かどうかを前記モバイル端末が判定し、有効である場合、前記モバイル端末が前記1つのファイル名に基づき、ロック解除及び前記オンラインハードドライブ上の前記1つのファイル名に対応するファイルを開くことを行い、有効でない場合は前記操作に応答しないステップと
を更に含むことを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
モバイル端末のロックを解除するための装置であって、
オンラインハードドライブ上のユーザの複数のファイルのファイル名を取得するために使用される取得モジュールと、
前記複数のファイルの前記ファイル名及び検索ボックスを前記モバイル端末のロックスクリーンページ上に配置するために使用される第1の配置モジュールと、
前記複数のファイル名のうちの1つのファイル名を前記検索ボックス内にドラッグする前記ユーザの操作に基づき、前記モバイル端末のロックを解除するかどうかを判定するために使用されるロック解除判定モジュールと、
前記モバイル端末のロックを解除すべきだと前記ロック解除判定モジュールが判定する場合、前記1つのファイル名に基づき、前記モバイル端末のロックを解除し、前記オンラインハードドライブ上の前記1つのファイル名に対応するファイルを開くために使用される実行モジュールと
を含み、
前記ロック解除判定モジュールが、ドラッグされる前記1つのファイル名に対応するファイルサムネイルを生成し、該ファイルサムネイルが、前記ドラッグ中に表示される、
ことを特徴とする、装置。
【請求項7】
前記検索ボックスから離れた位置に前記複数のファイルの前記ファイル名を、前記複数のファイルの前記ファイル名のアクセス頻度の降順に応じて近い順に配置するために使用される第2の配置モジュール
を更に含むことを特徴とする、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記複数のファイル名のフォントを、前記複数のファイルの前記ファイル名のアクセス頻度の降順に応じて大きい順に配置するために使用される第3の配置モジュール
を更に含むことを特徴とする、請求項6に記載の装置。
【請求項9】
前記複数のファイルの前記ファイル名を様々な色で表示するために使用される第4の配置モジュール
を更に含むことを特徴とする、請求項6に記載の装置。
【請求項10】
前記ロック解除判定モジュールが、
前記操作を識別して識別結果を取得し、
前記識別結果が有効な操作かどうかを判定し、有効である場合、前記1つのファイル名に基づき、前記モバイル端末のロックを解除し、前記オンラインハードドライブ上の前記1つのファイル名に対応するファイルを開き、有効でない場合は前記操作に応答しない
ために更に使用されることを特徴とする、請求項6から9のいずれか1項に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モバイル端末の処理技術に関し、具体的にはモバイル端末のロックを解除するための方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
モバイル端末(携帯電話やタブレットコンピュータ等の移動可能デバイスを含む)は、人々の生活の不可欠な要素に一層なっており、様々な異なる用途を人々に提供し、人々の日常生活を大幅に助ける。既存のモバイル端末は、人間による使用中のデバイスの誤操作を防止するためにスクリーンロック機能を一般に与え、つまり一定期間内に操作されないモバイル端末の画面がロックされる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
既存の携帯デバイスがロック状態にある場合、オンラインハードドライブ内のデータを使用したいときには以下の操作を連続して行う必要があり、その操作とはつまり、最初に画面のロックを解除し、次いでアプリケーションメニューを実行してオンラインハードドライブアプリケーションプログラムを起動し、オンラインハードドライブプログラムが実行された後で所望のファイルを検索し、ファイルを見つけた後にそのファイルを開くことである。従って、ネットワークファイルは、4ステップの操作によってしか開くことができない。この操作過程は長く、操作は複雑である。明らかに、このような複雑なロック解除方法はユーザにとっての不都合を引き起こす。従って、モバイル端末のロックを素早く解除し、実行可能アプリケーションを同時に実行するためのロック解除方法が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、上記の技術的問題の1つを少なくとも幾らか解決すること、又は有用な商業的選択肢を少なくとも提供することを目的とする。本発明は、モバイル端末のロックを解除するための方法、及びモバイル端末のロックを素早く解除し、オンラインハードドライブ内のファイルを同時に開く目的を達成するためのモバイル端末を提供する。
【0005】
上記の目的を達成するために、本発明の一態様では、モバイル端末のロックを解除するための方法であって、モバイル端末がオンラインハードドライブ上のユーザの複数のファイルのファイル名を取得するステップと、モバイル端末が複数のファイルのファイル名及び検索ボックスをモバイル端末のロックスクリーンページ上に配置するステップと、複数のファイル名のうちの1つのファイル名及び検索ボックスに対するユーザの操作に基づき、モバイル端末が自らのロック解除を行うかどうかを判定するステップと、ロック解除を行うと判定した場合、その1つのファイル名に基づき、モバイル端末がロック解除を行い、オンラインハードドライブ上の1つのファイル名に対応するファイルを開くステップとを含む方法を提案する。
【0006】
本発明の実施形態によるモバイル端末のロックを解除するための方法により、ユーザは、従来技術では幾つかの複雑な操作を必要とするモバイル端末のロック解除やオンラインハードドライブファイルを開くこと等の機能をドラッグ等の単純な操作によって実施し、それによりユーザの時間を節約し、ユーザエクスペリエンスを高めることができる。その一方で、ロック解除及びオンラインハードドライブファイルを開くことのトリガ条件はユーザの有効なジェスチャコマンドなので、従来のキーボードロック解除又はスクリーンタッチロック解除に対し、この方法は、操作を行う際のユーザの本当の意図をより良く反映し、ユーザによるデバイスの誤操作の可能性を減らすことができる。
【0007】
本発明の一実施形態では、モバイル端末のロックを解除するための方法は、モバイル端末が、検索ボックスから離れた位置に、複数のファイルのファイル名を、複数のファイルのファイル名のアクセス頻度の降順に応じて近い順に配置するステップを更に含む。
【0008】
本発明の一実施形態では、モバイル端末のロックを解除するための方法は、モバイル端末が、複数のファイル名のフォントを、複数のファイルのファイル名のアクセス頻度の降順に応じて大きい順に配置するステップを更に含む。
【0009】
本発明の一実施形態では、複数のファイル名のうちの1つのファイル名及び検索ボックスに対するユーザの操作に基づき、モバイル端末が自らのロックを解除するかどうかを判定するステップは、モバイル端末が操作を識別して識別結果を得るステップと、その識別結果が有効な操作かどうかをモバイル端末が判定し、有効である場合、モバイル端末が1つのファイル名に基づき、ロック解除及びオンラインハードドライブ上の1つのファイル名に対応するファイルを開くことを行い、有効でない場合は操作に応答しないステップとを更に含む。
【0010】
本発明の一実施形態では、有効な操作が、1つのファイル名を検索ボックス内にドラッグすることである。
【0011】
本発明の一実施形態では、1つのファイル名に対応するファイルサムネイルをドラッグ中に表示する。
【0012】
本発明の別の態様では、モバイル端末のロックを解除するための装置であって、オンラインハードドライブ上のユーザの複数のファイルのファイル名を取得するために使用される取得モジュールと、複数のファイルのファイル名及び検索ボックスをモバイル端末のロックスクリーンページ上に配置するために使用される第1の配置モジュールと、複数のファイル名のうちの1つのファイル名及び検索ボックスに対するユーザの操作に基づき、モバイル端末のロックを解除するかどうかを判定するために使用されるロック解除判定モジュールと、モバイル端末のロックを解除すべきだとロック解除判定モジュールが判定する場合、1つのファイル名に基づき、モバイル端末のロックを解除し、オンラインハードドライブ上の1つのファイル名に対応するファイルを開くために使用される実行モジュールとを含む装置を提案する。
【0013】
本発明の実施形態によるモバイル端末のロックを解除するための装置により、ユーザは、従来技術では幾つかの複雑な操作を必要とするモバイル端末のロック解除やオンラインハードドライブファイルを開くこと等の機能をドラッグ等の単純な操作によって実施し、それによりユーザの時間を節約し、ユーザエクスペリエンスを高めることができる。その一方で、ロック解除及びオンラインハードドライブファイルを開くことのトリガ条件はユーザの有効なジェスチャコマンドなので、従来のキーボードロック解除又はスクリーンタッチロック解除に対し、この方法は、操作を行う際のユーザの本当の意図をより良く反映し、ユーザによるデバイスの誤操作の可能性を減らすことができる。
【0014】
本発明の一実施形態では、モバイル端末のロックを解除するための装置が、検索ボックスから離れた位置に複数のファイルのファイル名を、複数のファイルのファイル名のアクセス頻度の降順に応じて近い順に配置するために使用される第2の配置モジュールを更に含む。
【0015】
本発明の一実施形態では、モバイル端末のロックを解除するための装置が、複数のファイル名のフォントを、複数のファイルのファイル名のアクセス頻度の降順に応じて大きい順に配置するために使用される第3の配置モジュールを更に含む。
【0016】
本発明の一実施形態では、モバイル端末のロックを解除するための装置が、複数のファイルのファイル名を様々な色で表示するために使用される第4の配置モジュールを更に含む。
【0017】
本発明の一実施形態では、ロック解除判定モジュールが、操作を識別して識別結果を取得し、その識別結果が有効な操作かどうかを判定し、有効である場合、1つのファイル名に基づき、モバイル端末のロックを解除し、オンラインハードドライブ上の1つのファイル名に対応するファイルを開き、有効でない場合は操作に応答しないために更に使用される。
【0018】
本発明の一実施形態では、有効な操作が、1つのファイル名を検索ボックス内にドラッグすることである。
【0019】
本発明の更なる態様及び利点の幾つかを以下の説明の中で示し、一部は以下の説明から明らかになり、又は本発明を実施することによって学ぶことができる。
【0020】
本発明の上記の及び/又は追加の態様及び利点が、添付図面と共に以下の実施形態の説明から明らかになり、容易に理解される。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の実施形態のモバイル端末のロックを解除するための方法のフローチャート
【
図2】本発明の一実施形態のモバイル端末のロック解除インターフェースの概略的なレイアウト図
【
図3】本発明の一実施形態の有効なジェスチャによって画面のロックを解除する概略図
【
図4】本発明の実施形態のモバイル端末のロックを解除するための装置の概略図
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の目的、技術的解決策、及び利点をより明確にするために、本発明を添付図面及び具体的実施形態と共に以下で詳細に説明する。
【0023】
「第1の」や「第2の」という用語は、相対的な重要性を示し若しくは暗示し、又は示されている技術的特徴の数を暗に規定するものと理解するのではなく、説明目的に過ぎないことに留意すべきである。従って、「第1の」や「第2の」によって定められる特徴は、特徴の1つ又は複数を明確に又は暗に含むことができる。
【0024】
図1を参照し、
図1は、本発明の実施形態のモバイル端末のロックを解除するための方法の概略的フローチャートである。
図1に示すように、この方法は以下のステップを含む。
S101:モバイル端末がオンラインハードドライブ上のユーザの複数のファイルのファイル名を取得する。
S102:モバイル端末が複数のファイルのファイル名及び検索ボックスをモバイル端末のロックスクリーンページ上に配置する。
S103:複数のファイル名のうちの1つのファイル名及び検索ボックスに対するユーザの操作に基づき、モバイル端末が自らのロックを解除するかどうかを判定し、解除する場合、S104を実行する。
S104:ファイル名に基づき、モバイル端末がロック解除を行い、オンラインハードドライブ上のファイル名に対応するファイルを開く。
【0025】
上記の方法について具体的実施形態によって以下で説明する。
【0026】
本発明の一実施形態では、ステップS101で、ユーザによるモバイル端末の構成に従い、ファイルを記憶するオンラインハードドライブを明らかにすることができ、オンラインハードドライブ上の複数のファイルのファイル名を取得する。オンラインハードドライブは、ユーザが自身のアカウントにログインしてモバイル端末によってファイルを読み取ることを支援する、Baiduオンラインハードドライブ、Huaweiオンラインハードドライブ等のオンラインハードドライブとすることができる。
【0027】
複数のファイル名を取得した後、ステップS102で、モバイル端末のロックスクリーンページ上で配置を行い、複数のファイルのファイル名及び検索ボックスをモバイル端末のロックスクリーンページ上に配置する。モバイル端末は、ロック状態にあるページ上に2つの主な特徴を表示し、その1つはユーザがロック解除を行うことを促す領域であり、もう1つの領域はオンラインハードドライブから集約されたファイルである。オンラインハードドライブファイル領域では、ファイル名の配置が、単に以下の3つに限定されないが、以下の3つを含む様々な形を取り得る。
1)
図2に示すように、検索ボックスから離れた位置に複数のファイルのファイル名を、複数のファイルのファイル名のアクセス頻度の降順に応じて近い順に配置し、
図2ではファイル1が、ユーザによる最も高いアクセス頻度を有するプログラムであり、従って配置の面で検索ボックスに最も近い。
2)複数のファイル名のフォントを、複数のファイルのファイル名のアクセス頻度の降順に応じて大きい順に配置する。
3)複数のファイルのファイル名を様々な色で表示する。
【0028】
上記の配置形式により、ユーザエクスペリエンスを向上させるように、ユーザは自身が頻繁に使用するファイルをより容易に選択することができ、異なるファイルフォルダに属する同名のファイルを区別することができる。ユーザがファイルをロック解除領域にドラッグして離すと、システムがロック解除動作を実行し、オンラインハードドライブプログラムを更に実行し、ユーザがドラッグしたファイルをオンラインハードドライブプログラム内で開く。
【0029】
ステップS103は次の動作を含む。モバイル端末のユーザが、ロック状態にある画面上に表示される実行可能アプリケーションのアイコンを触ることによりジェスチャコマンドを与え、モバイル端末が操作を識別して識別結果を取得し、その識別結果が有効な操作かどうかをモバイル端末が判定し、有効である場合、モバイル端末がファイル名に基づき、ロック解除を行い、オンラインハードドライブ上のファイル名に対応するファイルを開き、さもなければモバイル端末はその操作をユーザの誤操作とみなし、従ってその操作に応答しない。有効な操作は、モバイル端末のシステムによって予め設定され得る。特定の実装形態では、有効な操作が、画面上のファイル名を検索ボックス内にドラッグすること等、ユーザによって意図せず容易にトリガされることがない操作とすることができ、モバイル端末の構成に従ってユーザによって明確に定められ得る。
【0030】
本発明の一実施形態では、ユーザがファイル名を押し又はファイル名をドラッグする過程において、モバイル端末が
図3に示すようにファイル名に対応するファイルサムネイルを生成する。ロックを解除するかどうかを判定するために、ユーザはファイルの内容をファイルサムネイルによって知ることができ、ロックを解除したい場合はファイルをロック解除領域にドラッグし続け、ロックを解除したくない場合は関連するファイル名をすぐに離してロック解除過程を中止する。
【0031】
本発明の実施形態によるモバイル端末のロックを解除するための方法により、ユーザは、従来技術では幾つかの複雑な操作を必要とするモバイル端末のロック解除やオンラインハードドライブファイルを開くこと等の機能をドラッグ等の単純な操作によって実施し、それによりユーザの時間を節約し、ユーザエクスペリエンスを高めることができる。その一方で、ロック解除及びオンラインハードドライブファイルを開くことのトリガ条件はユーザの有効なジェスチャコマンドなので、従来のキーボードロック解除又はスクリーンタッチロック解除に対し、この方法は、操作を行う際のユーザの本当の意図をより良く反映し、ユーザによるデバイスの誤操作の可能性を減らすことができる。
【0032】
図4を参照し、
図4は、本発明の実施形態の第2の態様のモバイル端末のロックを解除するための装置の概略図である。
図4に示すように、モバイル端末のロックを解除するためのこの装置は、取得モジュール401、第1の配置モジュール402、ロック解除判定モジュール403、及び実行モジュール404を含む。
【0033】
取得モジュール401は、オンラインハードドライブ上のユーザの複数のファイルのファイル名を取得するために使用する。第1の配置モジュール402は、複数のファイルのファイル名及び検索ボックスをモバイル端末のロックスクリーンページ上に配置するために使用する。ロック解除判定モジュール403は、複数のファイル名のうちの1つのファイル名及び検索ボックスに対するユーザの操作に基づき、モバイル端末のロックを解除するかどうかを判定するために使用する。実行モジュール404は、モバイル端末のロックを解除すべきだとロック解除判定モジュール403が判定する場合、ファイル名に基づき、モバイル端末のロックを解除し、オンラインハードドライブ上のファイル名に対応するファイルを開くために使用する。
【0034】
本発明の一実施形態では、モバイル端末のロックを解除するための装置が、第2の配置モジュール、第3の配置モジュール、及び第4の配置モジュールを更に含む。第2の配置モジュールは、検索ボックスから離れた位置に複数のファイルのファイル名を、複数のファイルのファイル名のアクセス頻度の降順に応じて近い順に配置するために使用する。第3の配置モジュールは、複数のファイル名のフォントを、複数のファイルのファイル名のアクセス頻度の降順に応じて大きい順に配置するために使用する。第4の配置モジュールは、複数のファイルのファイル名を様々な色で表示するために使用する。様々な配置モジュールのどのモジュールを有効にすべきか決定するよう、具体的な配置がユーザによって設定されても良い。
【0035】
ユーザがタッチスクリーン上のジェスチャ等の操作を行った後、ロック解除判定モジュール403が、操作を識別して識別結果を取得し、その識別結果が有効な操作かどうかを判定し、有効である場合、ファイル名に基づき、モバイル端末のロックが解除され、オンラインハードドライブ上のファイル名に対応するファイルが開かれ、有効でない場合は操作は応答されない。特定の実装形態では、有効な操作が、画面上のファイル名を検索ボックス内にドラッグすること等、ユーザによって意図せず容易にトリガされることがない操作とすることができ、モバイル端末の構成に従ってユーザによって明確に定められ得る。
【0036】
本発明の一実施形態では、ユーザがファイル名を押し又はファイル名をドラッグする過程において、ロック解除判定モジュール403が
図3に示すようにユーザに表示するファイル名に対応するファイルサムネイルを生成する。ロックを解除するかどうかを判定するために、ユーザはファイルの内容をファイルサムネイルによって知ることができ、ロックを解除したい場合はファイルをロック解除領域にドラッグし続け、ロックを解除したくない場合は関連するファイル名をすぐに離してロック解除過程を中止する。
【0037】
本発明の実施形態によるモバイル端末のロックを解除するための装置により、ユーザは、従来技術では幾つかの複雑な操作を必要とするモバイル端末のロック解除やオンラインハードドライブファイルを開くこと等の機能をドラッグ等の単純な操作によって実施し、それによりユーザの時間を節約し、ユーザエクスペリエンスを高めることができる。その一方で、ロック解除及びオンラインハードドライブファイルを開くことのトリガ条件はユーザの有効なジェスチャコマンドなので、従来のキーボードロック解除又はスクリーンタッチロック解除に対し、この方法は、操作を行う際のユーザの本当の意図をより良く反映し、ユーザによるデバイスの誤操作の可能性を減らすことができる。
【0038】
フローチャート又は本明細書において他の方法で記載した如何なるプロセス又は方法の説明も、特定の論理機能又はプロセスステップを実施するのに使用される実行可能命令の1つ又は複数のコードを含む、モジュール、セグメント、又はセクションを表すものと理解することができ、本発明の好ましい実施形態の範囲は、関与する機能に従って、基本的に同時に起こる態様又は逆の順序を含む、図示し又は解説した順序に従わずに機能が実行されても良い更なる実装形態を含み、このことは本発明の実施形態が属する当業者によって理解されるべきである。
【0039】
フローチャートの中で示し又は本明細書に他の方法で記載したロジック及び/又はステップは、例えば論理機能を実施するのに使用される実行可能命令のシーケンスリストと見なすことができ、とりわけ使用する命令実行システム、装置、又はデバイス(コンピュータベースのシステム、プロセッサを含むシステム、命令実行システム、装置、又はデバイスから命令を抽出し、その命令を実行することができる他のシステム等)用の任意のコンピュータ可読媒体の中に実装することができ、又はこれらの命令実行システム、装置、若しくはデバイスと組み合わせて使用される。この説明では、「コンピュータ可読媒体」は、使用する命令実行システム、装置、又はデバイス用のプログラムを含む、記憶する、伝える、伝搬する、又は伝送することができる任意の装置、又はこれらの命令実行システム、装置、若しくはデバイスと組み合わせて使用される任意の装置であり得る。コンピュータ可読媒体のより具体的な例(非網羅的一覧)には、1つ又は複数の配線を有する電気接続部(電子装置)、携帯型コンピュータディスクボックス(磁気装置)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去及びプログラム可能読み取り専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ装置、及び携帯型CD読み取り専用メモリ(CDROM)が含まれる。更に、例えば紙や他の媒体は光学走査にかけ、必要に応じて編集、解釈、又は他の適切な手段によって処理してプログラムを電子的方法で得ることができ、そのプログラムはコンピュータメモリ内に記憶することができるので、コンピュータ可読媒体はプログラムを印刷可能な紙や他の適切な媒体とすることさえできる。
【0040】
本発明の様々な部分をハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの組合せによって実装できることを理解すべきである。上記の実施形態では、メモリ内に記憶され、適切な命令実行システムによって実行されるソフトウェア又はファームウェアによって複数のステップ又は方法を実装することができる。例えば、別の実施形態にあるようにハードウェアによって実装する場合、複数のステップ又は方法は、当技術分野で一般に知られている以下の技法の任意の1つ又は組み合わせによって実装することができる:データ信号に対して論理機能を実施するために使用される論理ゲート回路を有する離散論理回路、適切な組合せ論理ゲート回路を有する特定用途向け集積回路、プログラマブルゲートアレイ(PGA)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)等。
【0041】
上記の実施形態の方法の中で実行されるステップの全て又は一部を実施することが、関連するハードウェアをプログラムで命令することによって実現できることを当業者なら理解されよう。プログラムはコンピュータ可読記憶媒体の中に記憶することができ、実行時に、方法の実施形態の中のステップの1つ又はその組合せを含む。
【0042】
更に、本発明の様々な実施形態における様々な機能ユニットを1つの処理モジュールへと統合することができ、ユニットのそれぞれが物理的に単独で存在しても良く、又は2つ以上のユニットが1つのモジュールへと統合されても良い。上記の統合モジュールは、ハードウェア形式で実装することができ、ソフトウェア機能モジュール形式で実装することもできる。ソフトウェア機能モジュール形式で実装され、独立した製品として販売され又は使用される場合、統合モジュールもコンピュータ可読記憶媒体の中に記憶することができる。
【0043】
上記の記憶媒体は、読み取り専用メモリ、磁気ディスク、又は光学ディスク等とすることができる。
【0044】
本明細書の説明の中で、「一実施形態」、「幾つかの実施形態」、「例」、「特定の例」、「幾つかの例」等の指示語を記述することは、実施形態又は例に関連して説明する特定の特徴、構造、材料、又は特性が、本発明の少なくとも1つの実施形態又は例に含まれることを意味することを意図する。この説明では、上記の用語の概略的表現が必ずしも同じ実施形態又は例を指すとは限らない。更に、1つ又は複数の任意の実施形態又は例において、記載した特定の特徴、構造、材料、又は特性を適切な方法で組み合わせることができる。
【0045】
本発明の実施形態を図示し説明してきたが、本発明の原理及び趣旨から逸脱することなく様々な変更、修正、置換、及び改変をこれらの実施形態に加えることができ、本発明の範囲は添付の特許請求の範囲及びその均等物によって定められることを当業者は理解すべきである。