特許第6099149号(P6099149)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6099149HIV複製阻害剤
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6099149
(24)【登録日】2017年3月3日
(45)【発行日】2017年3月22日
(54)【発明の名称】HIV複製阻害剤
(51)【国際特許分類】
   C07C 233/54 20060101AFI20170313BHJP
   C07C 311/08 20060101ALI20170313BHJP
   C07C 275/42 20060101ALI20170313BHJP
   C07C 229/40 20060101ALI20170313BHJP
   C07C 205/56 20060101ALI20170313BHJP
   C07C 271/28 20060101ALI20170313BHJP
   C07C 311/19 20060101ALI20170313BHJP
   C07C 311/14 20060101ALI20170313BHJP
   A61P 31/18 20060101ALI20170313BHJP
   A61K 31/192 20060101ALI20170313BHJP
   C07D 311/20 20060101ALI20170313BHJP
   A61K 31/353 20060101ALI20170313BHJP
   C07D 277/82 20060101ALI20170313BHJP
   A61K 31/428 20060101ALI20170313BHJP
   C07D 215/22 20060101ALI20170313BHJP
   A61K 31/4704 20060101ALI20170313BHJP
   C07D 235/26 20060101ALI20170313BHJP
   A61K 31/4184 20060101ALI20170313BHJP
   C07D 405/14 20060101ALI20170313BHJP
   A61K 31/4709 20060101ALI20170313BHJP
   C07D 405/04 20060101ALI20170313BHJP
   C07D 319/18 20060101ALI20170313BHJP
   A61K 31/357 20060101ALI20170313BHJP
   C07D 407/12 20060101ALI20170313BHJP
   C07D 405/12 20060101ALI20170313BHJP
   A61K 31/4433 20060101ALI20170313BHJP
   C07D 409/12 20060101ALI20170313BHJP
   A61K 31/381 20060101ALI20170313BHJP
   C07D 413/12 20060101ALI20170313BHJP
   A61K 31/422 20060101ALI20170313BHJP
   A61K 31/4245 20060101ALI20170313BHJP
   C07D 265/36 20060101ALI20170313BHJP
   A61K 31/538 20060101ALI20170313BHJP
   C07D 317/58 20060101ALI20170313BHJP
   A61K 31/36 20060101ALI20170313BHJP
   C07D 307/79 20060101ALI20170313BHJP
   A61K 31/343 20060101ALI20170313BHJP
   C07D 319/12 20060101ALI20170313BHJP
   C07D 413/10 20060101ALI20170313BHJP
   C07D 491/06 20060101ALI20170313BHJP
   A61K 31/436 20060101ALI20170313BHJP
【FI】
   C07C233/54CSP
   C07C311/08
   C07C275/42
   C07C229/40
   C07C205/56
   C07C271/28
   C07C311/19
   C07C311/14
   A61P31/18
   A61K31/192
   C07D311/20
   A61K31/353
   C07D277/82
   A61K31/428
   C07D215/22
   A61K31/4704
   C07D235/26 C
   A61K31/4184
   C07D405/14
   A61K31/4709
   C07D405/04
   C07D319/18
   A61K31/357
   C07D407/12
   C07D405/12
   A61K31/4433
   C07D409/12
   A61K31/381
   C07D413/12
   A61K31/422
   A61K31/4245
   C07D265/36
   A61K31/538
   C07D317/58
   A61K31/36
   C07D307/79
   A61K31/343
   C07D319/12
   C07D413/10
   C07D491/06
   A61K31/436
【請求項の数】36
【全頁数】347
(21)【出願番号】特願2013-540820(P2013-540820)
(86)(22)【出願日】2012年10月25日
(86)【国際出願番号】JP2012077544
(87)【国際公開番号】WO2013062028
(87)【国際公開日】20130502
【審査請求日】2015年8月6日
(31)【優先権主張番号】特願2011-233817(P2011-233817)
(32)【優先日】2011年10月25日
(33)【優先権主張国】JP
(31)【優先権主張番号】特願2011-263353(P2011-263353)
(32)【優先日】2011年12月1日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000001926
【氏名又は名称】塩野義製薬株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100108970
【弁理士】
【氏名又は名称】山内 秀晃
(74)【代理人】
【識別番号】100113789
【弁理士】
【氏名又は名称】杉田 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100103230
【弁理士】
【氏名又は名称】高山 裕貢
(72)【発明者】
【氏名】岩耒 努
(72)【発明者】
【氏名】富田 健嗣
【審査官】 東 裕子
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2010/055911(WO,A1)
【文献】 特開2010−195727(JP,A)
【文献】 特表2009−530306(JP,A)
【文献】 国際公開第2012/140243(WO,A1)
【文献】 特表2014−511872(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07C 233/54
A61K 31/192
A61K 31/343
A61K 31/353
A61K 31/357
A61K 31/36
A61K 31/381
A61K 31/4184
A61K 31/422
A61K 31/4245
A61K 31/428
A61K 31/436
A61K 31/4433
A61K 31/4704
A61K 31/4709
A61K 31/538
A61P 31/18
C07C 205/56
C07C 229/40
C07C 255/57
C07C 255/59
C07C 271/28
C07C 275/42
C07C 311/08
C07C 311/14
C07C 311/19
C07D 215/22
C07D 235/26
C07D 265/36
C07D 277/82
C07D 307/79
C07D 311/04
C07D 317/58
C07D 319/12
C07D 319/18
C07D 405/04
C07D 405/12
C07D 405/14
C07D 407/12
C07D 409/12
C07D 413/10
C07D 413/12
C07D 491/06
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】
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(式中、
は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、または−X−R11であり、
ここで、Xは、単結合、−O−、−S−、−NR12−、−CO−、−SO−、−O−CO−、−CO−O−、−NR12−CO−、−CO−NR12−、−NR12−CO−O−、−NR12−CO−NR13−、−NR12−SO−または−SO−NR12−であり、
11は、水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、置換若しくは非置換のアルキニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、
12およびR13は、それぞれ独立して、水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニルまたは置換若しくは非置換のアルキニルであり、
Xが−NR12−、−CO−NR12−または−SO−NR12−の場合は、R11とR12が隣接する窒素原子と一緒になって置換若しくは非置換の芳香族複素環式基または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基を形成しても良く、
は、それぞれ独立して、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、置換若しくは非置換のアルキニル、置換若しくは非置換のアルキルオキシ、置換若しくは非置換のアルケニルオキシ、置換若しくは非置換のアルキニルオキシ、置換若しくは非置換のアルキルスルファニル、置換若しくは非置換のアルケニルスルファニルまたは置換若しくは非置換のアルキニルスルファニルであり、
nは、1または2であり、
は、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、
は、水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、置換若しくは非置換のアルキニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、
は、水素原子、ヒドロキシ、ホルミル、カルボキシ、カルバモイル、カルバモイルオキシ、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、置換若しくは非置換のアルキニル、置換若しくは非置換のアルキルオキシ、置換若しくは非置換のアルケニルオキシ、置換若しくは非置換のアルキニルオキシ、置換若しくは非置換のアルキルスルファニル、置換若しくは非置換のアルケニルスルファニル、置換若しくは非置換のアルキニルスルファニル、置換若しくは非置換のアルキルカルボニル、置換若しくは非置換のアルケニルカルボニル、置換若しくは非置換のアルキニルカルボニル、置換若しくは非置換のアルキルオキシカルボニル、置換若しくは非置換のアルケニルオキシカルボニル、置換若しくは非置換のアルキニルオキシカルボニル、置換若しくは非置換のモノアルキルカルバモイル、置換若しくは非置換のジアルキルカルバモイル、置換若しくは非置換のモノアルキルカルバモイルオキシ、置換若しくは非置換のジアルキルカルバモイルオキシ、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基、置換若しくは非置換の芳香族炭素環オキシ、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環オキシ、置換若しくは非置換の芳香族複素環オキシ、置換若しくは非置換の非芳香族複素環オキシ、置換若しくは非置換の芳香族炭素環スルファニル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環スルファニル、置換若しくは非置換の芳香族複素環スルファニル、置換若しくは非置換の非芳香族複素環スルファニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環カルボニル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環カルボニル、置換若しくは非置換の芳香族複素環カルボニル、置換若しくは非置換の非芳香族複素環カルボニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環オキシカルボニル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環オキシカルボニル、置換若しくは非置換の芳香族複素環オキシカルボニル、置換若しくは非置換の非芳香族複素環オキシカルボニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環カルバモイル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環カルバモイル、置換若しくは非置換の芳香族複素環カルバモイル、置換若しくは非置換の非芳香族複素環カルバモイルまたは−NR5152(R51、R52は、それぞれ独立して、水素原子、ホルミル、カルバモイル、カルボキシ、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、置換若しくは非置換のアルキニル、置換若しくは非置換のアルキルカルボニル、置換若しくは非置換のアルケニルカルボニル、置換若しくは非置換のアルキニルカルボニル、置換若しくは非置換のアルキルカルバモイル、置換若しくは非置換のアルケニルカルバモイル、置換若しくは非置換のアルキニルカルバモイル、置換若しくは非置換のアルキルオキシカルボニル、置換若しくは非置換のアルケニルオキシカルボニル、置換若しくは非置換のアルキニルオキシカルボニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基、置換若しくは非置換の芳香族炭素環カルボニル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環カルボニル、置換若しくは非置換の芳香族複素環カルボニル、置換若しくは非置換の非芳香族複素環カルボニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環カルバモイル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環カルバモイル、置換若しくは非置換の芳香族複素環カルバモイル、置換若しくは非置換の非芳香族複素環カルバモイル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環オキシカルボニル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環オキシカルボニル、置換若しくは非置換の芳香族複素環オキシカルボニルまたは置換若しくは非置換の非芳香族複素環オキシカルボニル)であり、
Yは、単結合、アルキレン、アルケニレンまたはアルキニレンであり
但し、Rが水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニルまたは置換若しくは非置換のアルキニルの場合は、Yは単結合であり、
は、ハロゲン、シアノ、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、置換若しくは非置換のアルキニル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基または置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、ならびに
は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、または−Z−R71であり、
ここで、Zは、単結合、−O−、−S−、−NR72−、−CO−、−SO−、−O−CO−、−CO−O−、−NR72−CO−、−CO−NR72−、−NR72−CO−O−、−NR72−CO−NR73−、−NR72−SO−または−SO−NR72−であり、
71は、水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、置換若しくは非置換のアルキニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、
72およびR73は、それぞれ独立して、水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニルまたは置換若しくは非置換のアルキニルであり、
Zが−NR72−、−CO−NR72−、または−SO−NR72−の場合は、R71とR72が隣接する窒素原子と一緒になって置換若しくは非置換の芳香族複素環式基または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基を形成しても良く、

ここで、RとRは、隣接する原子と一緒になって環Aを形成しても良く、
環Aは、芳香族炭素環、非芳香族炭素環、芳香族複素環または非芳香族複素環であり、1〜7個のRで置換されていてもよく、
は、それぞれ独立して、ハロゲン、シアノ、ニトロ、オキソまたは−X−RA1であり、
ここで、Xは、単結合、−O−、−S−、−NRA2−、−CO−、−SO−、−O−CO−、−CO−O−、−NRA2−CO−、−CO−NRA2−、−NRA2−CO−O−、−CO−O−NRA2−、−O−CO−NRA2−、−NRA2−O−CO−、−CO−NRA2−O−、−O−NRA2−CO−、−NRA2−CO−NRA3−、−NRA2−SO−または−SO−NRA2−であり、
A1は、水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、置換若しくは非置換のアルキニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、
A2およびRA3は、それぞれ独立して、水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニルまたは置換若しくは非置換のアルキニルであり、
が−NRA2−、−CO−NRA2−、−CO−O−NRA2−、−O−CO−NRA2−、または−SO−NRA2−の場合は、RA1とRA2が隣接する窒素原子と一緒になって置換若しくは非置換の芳香族複素環式基または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基を形成しても良い。
但し、以下の化合物:
【化2】
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を除く。)
で示される化合物またはその製薬上許容される塩。
【請求項2】
が水素原子である、請求項1記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
【請求項3】
nが1である、請求項1または2記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
【請求項4】
が置換若しくは非置換のアルキルオキシである、請求項3記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
【請求項5】
がハロゲン、シアノ、ニトロまたは−X−R11であり(Xは単結合、−O−、−S−、−NR12−、−CO−、−SO−、−O−CO−、−CO−O−、−NR12−CO−、−CO−NR12−、−NR12−CO−O−、−NR12−CO−NR13−、−NR12−SO−または−SO−NR12−;R11は水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、置換若しくは非置換のアルキニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基;R12およびR13は、それぞれ独立して、水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニルまたは置換若しくは非置換のアルキニル。ここで、Xが−NR12−、−CO−NR12−、または−SO−NR12−の場合は、R11とR12が隣接する窒素原子と一緒になって置換若しくは非置換の芳香族複素環式基または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基を形成しても良い。)、
がハロゲン、シアノ、ニトロまたは−Z−R71である(Zは単結合、−O−、−S−、−NR72−、−CO−、−SO−、−O−CO−、−CO−O−、−NR72−CO−、−CO−NR72−、−NR72−CO−O−、−NR72−CO−NR73−、−NR72−SO−または−SO−NR72−;R71は水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、置換若しくは非置換のアルキニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基、または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基;R72およびR73は、それぞれ独立して、水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、または置換若しくは非置換のアルキニル。ここで、Zが−NR72−、−CO−NR72−、または−SO−NR72−の場合は、R71とR72が隣接する窒素原子と一緒になって置換若しくは非置換の芳香族複素環式基または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基を形成しても良い。)、
請求項1記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
【請求項6】
が水素原子である、請求項5記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
【請求項7】
nが1である、請求項5または6記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
【請求項8】
が置換若しくは非置換のアルキルオキシである、請求項7記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
【請求項9】
が水素原子、ハロゲン、シアノ、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニルまたは置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基である、請求項5〜8のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
【請求項10】
が−Z−R71であり、Zが単結合、−O−、−NR72−、−SO−、−NR72−CO−、−CO−NR72−、−NR72−CO−O−、−NR72−CO−NR73−、−NR72−SO−または−SO−NR72−である、請求項5〜9のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
【請求項11】
71が水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基または置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基である、請求項10記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
【請求項12】
71が置換若しくは非置換のアルケニル、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基である、請求項10記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
【請求項13】
Zが単結合、−NR72−、−NR72−CO−、−CO−NR72−、−NR72−CO−O−、−NR72−CO−NH−、−NR72−SO−または−SO−NR72−である、請求項10〜12のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
【請求項14】
Zが単結合、−NR72−、−NR72−CO−、−NR72−CO−O−、−NR72−CO−NH−または−NR72−SO−である、請求項13記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
【請求項15】
が水素原子、nが1、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシ、Rが置換若しくは非置換のアルキル、およびRが水素原子、ハロゲン、シアノ、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニルまたは置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基である、請求項5記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
【請求項16】
が水素原子、nが1、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシ、Rが置換若しくは非置換のアルキル、Rが水素原子、ハロゲン、シアノ、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニルまたは置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、Rが水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基、置換若しくは非置換の芳香族炭素環カルバモイル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環カルバモイルまたは−NR5152(R51は置換若しくは非置換の芳香族炭素環カルボニルまたは置換若しくは非置換の非芳香族炭素環カルボニル、R52は水素原子)、Yが単結合、Rが−Z−R71、Zが単結合、−O−、−NR72−、−SO−、−NR72−CO−、−CO−NR72−、−NR72−CO−O−、−NR72−CO−NR73−、−NR72−SO−または−SO−NR72−、ならびにRが置換若しくは非置換のフェニル、置換若しくは非置換のシクロアルケニル、置換若しくは非置換のベンゾフリル、置換若しくは非置換のベンゾジオキソリル、置換若しくは非置換のベンゾジオキサニル、置換若しくは非置換のジヒドロベンゾフリル、置換若しくは非置換のクロマニルまたは置換若しくは非置換のベンゾモルホリニルである、請求項5記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
【請求項17】
式(II):
【化3】
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(式中、mは0〜7のいずれかの整数であり、その他の記号は請求項1と同意義)
で示される、請求項1記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
【請求項18】
が水素原子である、請求項17記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
【請求項19】
nが1である、請求項17または18記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
【請求項20】
が置換若しくは非置換のアルキルオキシである、請求項17〜19のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
【請求項21】
環Aが5員環または6員環である、請求項17〜20のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
【請求項22】
環Aが芳香族複素環または非芳香族複素環である、請求項17〜21のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
【請求項23】
mが0〜4のいずれかの整数である、請求項17〜22のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
【請求項24】
がハロゲン、シアノ、オキソまたは−X−RA1(Xは単結合、−O−、−S−、−NRA2−、−CO−、−SO−、NRA2−CO−、−CO−NRA2−、−NRA2−CO−NRA3−、−NRA2−SO−または−SO−NRA2−、RA1は水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基、RA2およびRA3は、それぞれ独立して、水素原子または置換若しくは非置換のアルキル)である、請求項17〜23のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
【請求項25】
が水素原子、nが1、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシ、Rが置換若しくは非置換のアルキル、環Aが5員環または6員環の芳香族複素環または非芳香族複素環、およびmが0〜4のいずれかの整数である、請求項17記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
【請求項26】
が水素原子、nが1、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシ、Rが置換若しくは非置換のアルキル、環Aが5員環または6員環の芳香族複素環または非芳香族複素環、mが0〜4のいずれかの整数、Rが水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基、置換若しくは非置換の芳香族炭素環カルバモイル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環カルバモイルまたは−NR5152(R51は置換若しくは非置換の芳香族炭素環カルボニルまたは置換若しくは非置換の非芳香族炭素環カルボニル、R52は水素原子)、Yが単結合、Rが、それぞれ独立して、ハロゲン、シアノ、オキソまたは−X−RA1(Xは単結合、−O−、−S−、−NRA2−、−CO−、−SO−、NRA2−CO−、−CO−NRA2−、−NRA2−CO−NRA3−、−NRA2−SO−または−SO−NRA2−、RA1は水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基、RA2およびRA3は、それぞれ独立して、水素原子または置換若しくは非置換のアルキル)、ならびにRが置換若しくは非置換のフェニル、置換若しくは非置換のシクロアルケニル、置換若しくは非置換のベンゾフリル、置換若しくは非置換のベンゾジオキソリル、置換若しくは非置換のベンゾジオキサニル、置換若しくは非置換のジヒドロベンゾフリル、置換若しくは非置換のクロマニルまたは置換若しくは非置換のベンゾモルホリニルである、請求項17記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
【請求項27】
が置換若しくは非置換のアルキルである、請求項1〜26のいずれかに記載の化合物、またはその製薬上許容される塩。
【請求項28】
が水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基、置換若しくは非置換の芳香族炭素環カルバモイルまたは−NR51H(R51は置換若しくは非置換の芳香族炭素環カルボニル)である、請求項1〜27のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
【請求項29】
が置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基である、請求項28記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
【請求項30】
が水素原子である、請求項28記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
【請求項31】
が置換若しくは非置換のアルキルカルバモイル、置換若しくは非置換のアルケニルカルバモイル、置換若しくは非置換のアルキルオキシ、置換若しくは非置換のアルケニルオキシ、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基カルボニル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基カルボニル、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基カルボニル、置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基カルボニルまたは置換若しくは非置換の非芳香族炭素環カルバモイルである、請求項1〜27のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
【請求項32】
Yが単結合である、請求項1〜31のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
【請求項33】
Yがアルキレンである、請求項1〜31のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
【請求項34】
が置換若しくは非置換のフェニル、置換若しくは非置換のシクロアルケニル、置換若しくは非置換のベンゾフリル、置換若しくは非置換のベンゾジオキソリル、置換若しくは非置換のベンゾジオキサニル、置換若しくは非置換のジヒドロベンゾフリル、置換若しくは非置換のクロマニルまたは置換若しくは非置換のベンゾモルホリニルである、請求項1〜33のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
【請求項35】
請求項1〜34のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩を含有する医薬組成物。
【請求項36】
抗HIV作用を有する、請求項35記載の医薬組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、抗ウイルス作用を有する新規化合物、更に詳しくは、抗HIV薬に関する。
【背景技術】
【0002】
ウイルスのなかでも、レトロウイルスの一種であるヒト免疫不全ウイルス(Human Immunodeficiency Virus、以下HIVと略す)は、後天性免疫不全症候群(Acquired immunodeficiency syndrome、以下エイズ(AIDS)と略す)の原因となることが知られている。そのエイズの治療薬としては、これまでのところ逆転写酵素阻害剤(AZT、3TC等)、プロテアーゼ阻害剤(インディナビル等)、およびインテグラーゼ阻害剤(ラルテグラビル等)が主流であるが、腎臓障害等の副作用や耐性ウイルスの出現等の問題が判明しており、それらとは異なる作用メカニズムを有する抗HIV薬の開発が期待されている。
【0003】
また、エイズの治療においては、耐性ウイルスが容易に出現するという理由から、現在、多剤併用療法が効果的であると報告されている。抗HIV薬としては、逆転写酵素阻害剤、プロテアーゼ阻害剤、インテグラーゼ阻害剤の3種が臨床で使用されているが、同じ作用メカニズムを有する薬剤はしばしば交叉耐性を示し、または付加的な効果を示すに過ぎず、異なった作用メカニズムの抗HIV薬の開発が要望されている。
【0004】
特許文献1には、HIV逆転写酵素阻害剤としてカルボキシメチルベンゼン骨格を有する化合物が報告されている。また、本発明と構造が比較的類似したHIV複製阻害剤として、カルボキシメチルピリジン誘導体(特許文献2〜8)、カルボキシメチルピリミジン誘導体(特許文献9〜11)、フェニル酢酸誘導体(特許文献12〜13)、三環性カルボキシメチルピリジン誘導体(特許文献14)、カルボキシメチルピリドン誘導体(特許文献15)、置換五員環化合物(特許文献16)および置換六員環化合物(特許文献17)が報告されている。
【0005】
特許文献18および非特許文献1には、本発明と構造が比較的類似した化合物が記載されているが、それぞれ抗てんかん薬、分析技術に関する文献である。非特許文献2〜6には、本発明と構造が比較的類似した化合物が記載されているが、すべて抗生物質に関する文献である。
【0006】
さらに、本出願人らによって、HIV複製阻害剤が特許出願されている(日本国特許出願2011−146118号、日本国特許出願2011−176630号、日本国特許出願2012−095869号)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】国際公開2008/071587号パンフレット
【特許文献2】国際公開2007/131350号パンフレット
【特許文献3】国際公開2009/062285号パンフレット
【特許文献4】国際公開2009/062288号パンフレット
【特許文献5】国際公開2009/062289号パンフレット
【特許文献6】国際公開2009/062308号パンフレット
【特許文献7】国際公開2010/130034号パンフレット
【特許文献8】国際公開2010/130842号パンフレット
【特許文献9】国際公開2011/015641号パンフレット
【特許文献10】国際公開2011/076765号パンフレット
【0008】
【特許文献11】国際公開2012/033735号パンフレット
【特許文献12】国際公開2012/003497号パンフレット
【特許文献13】国際公開2012/003498号パンフレット
【特許文献14】国際公開2012/066442号パンフレット
【特許文献15】国際公開2012/102985号パンフレット
【特許文献16】国際公開2012/137181号パンフレット
【特許文献17】国際公開2012/140243号パンフレット
【特許文献18】国際公開2010/055911号パンフレット
【非特許文献】
【0009】
【非特許文献1】GIT Fachzeitschrift fuer das Laboratorium、27巻、12号、1078−1080頁(1983年)
【非特許文献2】Australian Journal of Chemistry、64巻、6号、757−765頁(2011年)
【非特許文献3】Acta Crystallographica、section C、C46巻、12号、2486−2487頁、(1990年)
【非特許文献4】Synlett、11号、697−699頁、(1990年)
【非特許文献5】Journal of Organic Chemistry、52巻、2号、296−298頁、(1987年)
【非特許文献6】Journal of Natural Products、67巻、7号、1172−1174頁、(2004年)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、抗ウイルス活性を有する新規化合物を提供することにある。本発明は、より好ましくは、HIV複製阻害作用を有する抗HIV薬を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明者らは鋭意検討した結果、新規なHIV複製阻害剤を見出した。さらに、本発明化合物およびそれらを含有する医薬が、抗ウイルス薬(例:抗レトロウイルス薬、抗HIV薬、抗HTLV−1(Human T cell leukemia virus type 1:ヒトT細胞白血病ウイルス1型)薬、抗FIV(Feline immunodeficiency virus :ネコエイズウイルス)薬、抗SIV(Simian immunodeficiency virus :サルエイズウイルス)薬)、特に抗HIV薬、抗AIDS薬、またはその関連疾患の治療薬等として有用であることを見出し、以下に示す本発明を完成した。
【0012】
(1)式(I):
【化1】
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(式中、
は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、または−X−R11であり、
ここで、Xは、単結合、−O−、−S−、−NR12−、−CO−、−SO−、−O−CO−、−CO−O−、−NR12−CO−、−CO−NR12−、−NR12−CO−O−、−NR12−CO−NR13−、−NR12−SO−または−SO−NR12−であり、
11は、水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、置換若しくは非置換のアルキニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、
12およびR13は、それぞれ独立して、水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニルまたは置換若しくは非置換のアルキニルであり、
Xが−NR12−、−CO−NR12−または−SO−NR12−の場合は、R11とR12が隣接する窒素原子と一緒になって置換若しくは非置換の芳香族複素環式基または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基を形成しても良く、
は、それぞれ独立して、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、置換若しくは非置換のアルキニル、置換若しくは非置換のアルキルオキシ、置換若しくは非置換のアルケニルオキシ、置換若しくは非置換のアルキニルオキシ、置換若しくは非置換のアルキルスルファニル、置換若しくは非置換のアルケニルスルファニルまたは置換若しくは非置換のアルキニルスルファニルであり、
nは、1または2であり、
は、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、
は、水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、置換若しくは非置換のアルキニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、
は、水素原子、ヒドロキシ、ホルミル、カルボキシ、カルバモイル、カルバモイルオキシ、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、置換若しくは非置換のアルキニル、置換若しくは非置換のアルキルオキシ、置換若しくは非置換のアルケニルオキシ、置換若しくは非置換のアルキニルオキシ、置換若しくは非置換のアルキルスルファニル、置換若しくは非置換のアルケニルスルファニル、置換若しくは非置換のアルキニルスルファニル、置換若しくは非置換のアルキルカルボニル、置換若しくは非置換のアルケニルカルボニル、置換若しくは非置換のアルキニルカルボニル、置換若しくは非置換のアルキルオキシカルボニル、置換若しくは非置換のアルケニルオキシカルボニル、置換若しくは非置換のアルキニルオキシカルボニル、置換若しくは非置換のモノアルキルカルバモイル、置換若しくは非置換のジアルキルカルバモイル、置換若しくは非置換のモノアルキルカルバモイルオキシ、置換若しくは非置換のジアルキルカルバモイルオキシ、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基、置換若しくは非置換の芳香族炭素環オキシ、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環オキシ、置換若しくは非置換の芳香族複素環オキシ、置換若しくは非置換の非芳香族複素環オキシ、置換若しくは非置換の芳香族炭素環スルファニル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環スルファニル、置換若しくは非置換の芳香族複素環スルファニル、置換若しくは非置換の非芳香族複素環スルファニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環カルボニル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環カルボニル、置換若しくは非置換の芳香族複素環カルボニル、置換若しくは非置換の非芳香族複素環カルボニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環オキシカルボニル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環オキシカルボニル、置換若しくは非置換の芳香族複素環オキシカルボニル、置換若しくは非置換の非芳香族複素環オキシカルボニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環カルバモイル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環カルバモイル、置換若しくは非置換の芳香族複素環カルバモイル、置換若しくは非置換の非芳香族複素環カルバモイルまたは−NR5152(R51、R52は、それぞれ独立して、水素原子、ホルミル、カルバモイル、カルボキシ、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、置換若しくは非置換のアルキニル、置換若しくは非置換のアルキルカルボニル、置換若しくは非置換のアルケニルカルボニル、置換若しくは非置換のアルキニルカルボニル、置換若しくは非置換のアルキルカルバモイル、置換若しくは非置換のアルケニルカルバモイル、置換若しくは非置換のアルキニルカルバモイル、置換若しくは非置換のアルキルオキシカルボニル、置換若しくは非置換のアルケニルオキシカルボニル、置換若しくは非置換のアルキニルオキシカルボニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基、置換若しくは非置換の芳香族炭素環カルボニル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環カルボニル、置換若しくは非置換の芳香族複素環カルボニル、置換若しくは非置換の非芳香族複素環カルボニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環カルバモイル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環カルバモイル、置換若しくは非置換の芳香族複素環カルバモイル、置換若しくは非置換の非芳香族複素環カルバモイル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環オキシカルボニル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環オキシカルボニル、置換若しくは非置換の芳香族複素環オキシカルボニルまたは置換若しくは非置換の非芳香族複素環オキシカルボニル)であり、
Yは、単結合、アルキレン、アルケニレンまたはアルキニレンであり
但し、Rが水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニルまたは置換若しくは非置換のアルキニルの場合は、Yは単結合であり、
は、水素原子、ハロゲン、シアノ、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、置換若しくは非置換のアルキニル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基または置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、ならびに
は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、または−Z−R71であり、
ここで、Zは、単結合、−O−、−S−、−NR72−、−CO−、−SO−、−O−CO−、−CO−O−、−NR72−CO−、−CO−NR72−、−NR72−CO−O−、−NR72−CO−NR73−、−NR72−SO−または−SO−NR72−であり、
71は、水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、置換若しくは非置換のアルキニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、
72およびR73は、それぞれ独立して、水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニルまたは置換若しくは非置換のアルキニルであり、
Zが−NR72−、−CO−NR72−、または−SO−NR72−の場合は、R71とR72が隣接する窒素原子と一緒になって置換若しくは非置換の芳香族複素環式基または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基を形成しても良く、

ここで、RとRは、隣接する原子と一緒になって環Aを形成しても良く、
環Aは、芳香族炭素環、非芳香族炭素環、芳香族複素環または非芳香族複素環であり、1〜7個のRで置換されていてもよく、
は、それぞれ独立して、ハロゲン、シアノ、ニトロ、オキソまたは−X−RA1であり、
ここで、Xは、単結合、−O−、−S−、−NRA2−、−CO−、−SO−、−O−CO−、−CO−O−、−NRA2−CO−、−CO−NRA2−、−NRA2−CO−O−、−CO−O−NRA2−、−O−CO−NRA2−、−NRA2−O−CO−、−CO−NRA2−O−、−O−NRA2−CO−、−NRA2−CO−NRA3−、−NRA2−SO−または−SO−NRA2−であり、
A1は、水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、置換若しくは非置換のアルキニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、
A2およびRA3は、それぞれ独立して、水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニルまたは置換若しくは非置換のアルキニルであり、
が−NRA2−、−CO−NRA2−、−CO−O−NRA2−、−O−CO−NRA2−、または−SO−NRA2−の場合は、RA1とRA2が隣接する窒素原子と一緒になって置換若しくは非置換の芳香族複素環式基または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基を形成しても良い。
但し、以下の化合物:
【化2】
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を除く。)
で示される化合物またはその製薬上許容される塩、
(2)Rが水素原子である、上記(1)記載の化合物またはその製薬上許容される塩、
(3)nが1である、上記(1)または(2)記載の化合物またはその製薬上許容される塩、
(4)Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシである、上記(3)記載の化合物またはその製薬上許容される塩、
(5)Rがハロゲン、シアノ、ニトロまたは−X−R11であり(Xは単結合、−O−、−S−、−NR12−、−CO−、−SO−、−O−CO−、−CO−O−、−NR12−CO−、−CO−NR12−、−NR12−CO−O−、−NR12−CO−NR13−、−NR12−SO−または−SO−NR12−;R11は水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、置換若しくは非置換のアルキニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基;R12およびR13は、それぞれ独立して、水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニルまたは置換若しくは非置換のアルキニル。ここで、Xが−NR12−、−CO−NR12−、または−SO−NR12−の場合は、R11とR12が隣接する窒素原子と一緒になって置換若しくは非置換の芳香族複素環式基または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基を形成しても良い。)、
がハロゲン、シアノ、ニトロまたは−Z−R71である(Zは単結合、−O−、−S−、−NR72−、−CO−、−SO−、−O−CO−、−CO−O−、−NR72−CO−、−CO−NR72−、−NR72−CO−O−、−NR72−CO−NR73−、−NR72−SO−または−SO−NR72−;R71は水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、置換若しくは非置換のアルキニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基、または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基;R72およびR73は、それぞれ独立して、水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、または置換若しくは非置換のアルキニル。ここで、Zが−NR72−、−CO−NR72−、または−SO−NR72−の場合は、R71とR72が隣接する窒素原子と一緒になって置換若しくは非置換の芳香族複素環式基または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基を形成しても良い。)、
上記(1)記載の化合物またはその製薬上許容される塩、
(6)Rが水素原子である、上記(5)記載の化合物またはその製薬上許容される塩、
(7)nが1である、上記(5)または(6)記載の化合物またはその製薬上許容される塩、
(8)Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシである、上記(7)記載の化合物またはその製薬上許容される塩、
(9)Rが水素原子、ハロゲン、シアノ、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニルまたは置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基である、上記(5)〜(8)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩、
(10)Rが−Z−R71であり、Zが単結合、−O−、−NR72−、−SO−、−NR72−CO−、−CO−NR72−、−NR72−CO−O−、−NR72−CO−NR73−、−NR72−SO−または−SO−NR72−である、上記(5)〜(9)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩、
(11)R71が水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基または置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基である、上記(10)記載の化合物またはその製薬上許容される塩、
(12)R71が置換若しくは非置換のアルケニル、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基である、上記(10)記載の化合物またはその製薬上許容される塩、
(13)Zが単結合、−NR72−、−NR72−CO−、−CO−NR72−、−NR72−CO−O−、−NR72−CO−NH−、−NR72−SO−または−SO−NR72−である、上記(10)〜(12)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩、
(14)Zが単結合、−NR72−、−NR72−CO−、−NR72−CO−O−、−NR72−CO−NH−または−NR72−SO−である、上記(13)記載の化合物またはその製薬上許容される塩、
(15)Rが水素原子、nが1、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシ、Rが置換若しくは非置換のアルキル、およびRが水素原子、ハロゲン、シアノ、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニルまたは置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基である、上記(5)記載の化合物またはその製薬上許容される塩、
(16)Rが水素原子、nが1、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシ、Rが置換若しくは非置換のアルキル、Rが水素原子、ハロゲン、シアノ、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニルまたは置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、Rが水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基、置換若しくは非置換の芳香族炭素環カルバモイル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環カルバモイルまたは−NR5152(R51は置換若しくは非置換の芳香族炭素環カルボニルまたは置換若しくは非置換の非芳香族炭素環カルボニル、R52は水素原子)、Yが単結合、Rが−Z−R71、Zが単結合、−O−、−NR72−、−SO−、−NR72−CO−、−CO−NR72−、−NR72−CO−O−、−NR72−CO−NR73−、−NR72−SO−または−SO−NR72−、ならびにRが置換若しくは非置換のフェニル、置換若しくは非置換のシクロアルケニル、置換若しくは非置換のベンゾフリル、置換若しくは非置換のベンゾジオキソリル、置換若しくは非置換のベンゾジオキサニル、置換若しくは非置換のジヒドロベンゾフリル、置換若しくは非置換のクロマニルまたは置換若しくは非置換のベンゾモルホリニルである、上記(5)記載の化合物またはその製薬上許容される塩、
(17)式(II):
【化3】
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(式中、mは0〜7のいずれかの整数であり、その他の記号は請求項1と同意義)
で示される、上記(1)記載の化合物またはその製薬上許容される塩、
(18)Rが水素原子である、上記(17)記載の化合物またはその製薬上許容される塩、
(19)nが1である、上記(17)または(18)記載の化合物またはその製薬上許容される塩、
(20)Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシである、上記(17)〜(19)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩、
(21)環Aが5員環または6員環である、上記(17)〜(20)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩、
(22)環Aが芳香族複素環または非芳香族複素環である、上記(17)〜(21)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩、
(23)mが0〜4のいずれかの整数である、上記(17)〜(22)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩、
(24)Rがハロゲン、シアノ、オキソまたは−X−RA1(Xは単結合、−O−、−S−、−NRA2−、−CO−、−SO−、NRA2−CO−、−CO−NRA2−、−NRA2−CO−NRA3−、−NRA2−SO−または−SO−NRA2−、RA1は水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基、RA2およびRA3は、それぞれ独立して、水素原子または置換若しくは非置換のアルキル)である、上記(17)〜(23)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩、
(25)Rが水素原子、nが1、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシ、Rが置換若しくは非置換のアルキル、環Aが5員環または6員環の芳香族複素環または非芳香族複素環、およびmが0〜4のいずれかの整数である、上記(17)記載の化合物またはその製薬上許容される塩、
(26)Rが水素原子、nが1、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシ、Rが置換若しくは非置換のアルキル、環Aが5員環または6員環の芳香族複素環または非芳香族複素環、mが0〜4のいずれかの整数、Rが水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基、置換若しくは非置換の芳香族炭素環カルバモイル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環カルバモイルまたは−NR5152(R51は置換若しくは非置換の芳香族炭素環カルボニルまたは置換若しくは非置換の非芳香族炭素環カルボニル、R52は水素原子)、Yが単結合、Rが、それぞれ独立して、ハロゲン、シアノ、オキソまたは−X−RA1(Xは単結合、−O−、−S−、−NRA2−、−CO−、−SO−、NRA2−CO−、−CO−NRA2−、−NRA2−CO−NRA3−、−NRA2−SO−または−SO−NRA2−、RA1は水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基、RA2およびRA3は、それぞれ独立して、水素原子または置換若しくは非置換のアルキル)、ならびにRが置換若しくは非置換のフェニル、置換若しくは非置換のシクロアルケニル、置換若しくは非置換のベンゾフリル、置換若しくは非置換のベンゾジオキソリル、置換若しくは非置換のベンゾジオキサニル、置換若しくは非置換のジヒドロベンゾフリル、置換若しくは非置換のクロマニルまたは置換若しくは非置換のベンゾモルホリニルである、上記(17)記載の化合物またはその製薬上許容される塩、
(27)Rが置換若しくは非置換のアルキルである、上記(1)〜(26)のいずれかに記載の化合物、またはその製薬上許容される塩、
(28)Rが水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基、置換若しくは非置換の芳香族炭素環カルバモイルまたは−NR51H(R51は置換若しくは非置換の芳香族炭素環カルボニル)である、上記(1)〜(27)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩、
(29)Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基である、上記(28)記載の化合物またはその製薬上許容される塩、
(30)Rが水素原子である、上記(28)記載の化合物またはその製薬上許容される塩、
(31)Rが置換若しくは非置換のアルキルカルバモイル、置換若しくは非置換のアルケニルカルバモイル、置換若しくは非置換のアルキルオキシ、置換若しくは非置換のアルケニルオキシ、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基カルボニル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基カルボニル、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基カルボニル、置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基カルボニルまたは置換若しくは非置換の非芳香族炭素環カルバモイルである、上記(1)〜(27)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩、
(32)Yが単結合である、上記(1)〜(31)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩、
(33)Yがアルキレンである、上記(1)〜(31)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩、
(34)Rが置換若しくは非置換のフェニル、置換若しくは非置換のシクロアルケニル、置換若しくは非置換のベンゾフリル、置換若しくは非置換のベンゾジオキソリル、置換若しくは非置換のベンゾジオキサニル、置換若しくは非置換のジヒドロベンゾフリル、置換若しくは非置換のクロマニルまたは置換若しくは非置換のベンゾモルホリニルである、上記(1)〜(33)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩、
(35)上記(1)〜(34)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩を含有する医薬組成物、
(36)抗HIV作用を有する、上記(35)記載の医薬組成物、
(37)抗ウイルス的に有効量の上記(1)〜(34)のいずれかに記載の化合物をヒトに投与することを特徴とする、ウイルス感染症の治療方法、
(38)HIV感染症に対する、上記(37)記載の治療方法、
(39)ウイルス感染症の治療のための、上記(1)〜(34)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩、
(40)HIV感染症の治療のための、上記(39)記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
(41)ウイルス感染症治療剤の製造のための、上記(1)〜(34)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩の使用、
(42)HIV感染症治療剤の製造のための、上記(41)記載の使用。
【発明の効果】
【0013】
本発明化合物は、ウイルス、特にHIV(例:HIV−1)やその耐性ウイルスに対して複製阻害活性を有する。よって、ウイルス感染症(例:エイズ)等の予防または治療に有用である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に本明細書において用いられる各用語の意味を説明する。各用語は特に断りのない限り、単独で用いられる場合も、または他の用語と組み合わせて用いられる場合も、同一の意味で用いられる。
【0015】
「ハロゲン」とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、およびヨウ素原子を包含する。特にフッ素原子、および塩素原子が好ましい。
【0016】
「アルキル」とは、炭素数1〜15、好ましくは炭素数1〜10、より好ましくは炭素数1〜6、さらに好ましくは炭素数1〜4の直鎖または分枝状の炭化水素基を包含する。例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、イソヘキシル、n−へプチル、イソヘプチル、n−オクチル、イソオクチル、n−ノニル、n−デシル等が挙げられる。
「アルキル」の好ましい態様として、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチルが挙げられる。さらに好ましい態様として、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、tert−ブチルが挙げられる。
【0017】
「アルケニル」とは、任意の位置に1以上の二重結合を有する、炭素数2〜15、好ましくは炭素数2〜10、より好ましくは炭素数2〜6、さらに好ましくは炭素数2〜4の直鎖または分枝状の炭化水素基を包含する。例えば、ビニル、アリル、プロペニル、イソプロペニル、ブテニル、イソブテニル、プレニル、ブタジエニル、ペンテニル、イソペンテニル、ペンタジエニル、ヘキセニル、イソヘキセニル、ヘキサジエニル、ヘプテニル、オクテニル、ノネニル、デセニル、ウンデセニル、ドデセニル、トリデセニル、テトラデセニル、ペンタデセニル等が挙げられる。
「アルケニル」の好ましい態様として、ビニル、アリル、プロペニル、イソプロペニル、ブテニルが挙げられる。
【0018】
「アルキニル」とは、任意の位置に1以上の三重結合を有する、炭素数2〜10、好ましくは炭素数2〜8、さらに好ましくは炭素数2〜6、さらに好ましくは炭素数2〜4の直鎖または分枝状の炭化水素基を包含する。例えば、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニル、ヘキシニル、ヘプチニル、オクチニル、ノニニル、デシニル等を包含する。これらはさらに任意の位置に二重結合を有していてもよい。
「アルキニル」の好ましい態様として、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニルが挙げられる。
【0019】
「アルキレン」とは、炭素数1〜15、好ましくは炭素数1〜10、より好ましくは炭素数1〜6、さらに好ましくは炭素数1〜4の直鎖または分枝状の2価の炭化水素基を包含する。例えば、メチレン、エチレン、トリメチレン、プロピレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン等が挙げられる。
【0020】
「アルケニレン」とは、任意の位置に1以上の二重結合を有する、炭素数2〜15、好ましくは炭素数2〜10、より好ましくは炭素数2〜6、さらに好ましくは炭素数2〜4の直鎖または分枝状の2価の炭化水素基を包含する。例えば、ビニレン、プロペニレン、ブテニレン、ペンテニレン等が挙げられる。
【0021】
「アルキニレン」とは、任意の位置に1以上の三重結合を有する、炭素数2〜15、好ましくは炭素数2〜10、より好ましくは炭素数2〜6、さらに好ましくは炭素数2〜4の直鎖または分枝状の2価の炭化水素基を包含する。これらはさらに任意の位置に二重結合を有していてもよい。例えば、エチニレン、プロピニレン、ブチニレン、ペンチニレン、ヘキシニレン等が挙げられる。
【0022】
「芳香族炭素環式基」とは、単環または2環以上の、芳香族炭化水素基を意味する。例えば、フェニル、ナフチル、アントリル、フェナントリル等が挙げられる。
「芳香族炭素環式基」の好ましい態様として、フェニルが挙げられる。
【0023】
「非芳香族炭素環式基」とは、単環または2環以上の、非芳香族飽和炭化水素基または非芳香族不飽和炭化水素基を意味する。2環以上の非芳香族炭素環式基は、単環または2環以上の非芳香族炭素環式基に、上記「芳香族炭素環式基」における環が縮合したものも包含する。
さらに、「非芳香族炭素環式基」は、以下のように架橋している基、またはスピロ環を形成する基も包含する。
【化4】
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単環の非芳香族炭素環式基としては、炭素数3〜16が好ましく、より好ましくは炭素数3〜12、さらに好ましくは炭素数4〜8である。例えば、シクロアルキル、シクロアルケニル等が挙げられる。
「シクロアルキル」としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、シクロデシル等が挙げられる。
「シクロアルケニル」としては、シクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニル、シクロヘキサジエニル等が挙げられる。
2環以上の非芳香族炭素環式基としては、例えば、インダニル、インデニル、アセナフチル、テトラヒドロナフチル、フルオレニル、ジヒドロインデニル等が挙げられる。
【0024】
「芳香族複素環式基」とは、O、SおよびNから任意に選択される同一または異なるヘテロ原子を環内に1以上有する、単環または2環以上の、芳香族環式基を意味する。
2環以上の芳香族複素環式基は、単環または2環以上の芳香族複素環式基に、上記「芳香族炭素環式基」における環が縮合したものも包含する。
単環の芳香族複素環式基としては、5〜8員が好ましく、より好ましくは5員または6員である。例えば、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアゾリル、トリアジニル、テトラゾリル、フリル、チエニル、イソオキサゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、イソチアゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル等が挙げられる。
2環の芳香族複素環式基としては、例えば、インドリル、イソインドリル、インダゾリル、インドリジニル、キノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、プリニル、プテリジニル、ベンズイミダゾリル、ベンズイソオキサゾリル、ベンズオキサゾリル、ベンズオキサジアゾリル、ベンズイソチアゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾフリル、イソベンゾフリル、ベンゾチエニル、ベンゾトリアゾリル、イミダゾピリジル、トリアゾロピリジル、イミダゾチアゾリル、ピラジノピリダジニル、オキサゾロピリジル、チアゾロピリジル等が挙げられる。
3環以上の芳香族複素環式基としては、例えば、カルバゾリル、アクリジニル、キサンテニル、フェノチアジニル、フェノキサチイニル、フェノキサジニル、ジベンゾフリル等が挙げられる。
【0025】
「非芳香族複素環式基」とは、O、SおよびNから任意に選択される同一または異なるヘテロ原子を環内に1以上有する、単環または2環以上の、非芳香族環式基を意味する。
2環以上の非芳香族複素環式基は、単環または2環以上の非芳香族複素環式基に、上記「芳香族炭素環式基」、「非芳香族炭素環式基」、および/または「芳香族複素環式基」におけるそれぞれの環が縮合したものも包含する。
さらに、「非芳香族複素環式基」は、以下のように架橋している基、またはスピロ環を形成する基も包含する。
【化5】
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単環の非芳香族複素環式基としては、3〜8員が好ましく、より好ましくは5員または6員である。例えば、ジオキサニル、チイラニル、オキシラニル、オキセタニル、オキサチオラニル、アゼチジニル、チアニル、チアゾリジニル、ピロリジニル、ピロリニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピペリジル、ピペラジニル、モルホリニル、モルホリノ、チオモルホリニル、チオモルホリノ、ジヒドロピリジル、テトラヒドロピリジル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロチアゾリル、テトラヒドロチアゾリル、テトラヒドロイソチアゾリル、ジヒドロオキサジニル、ヘキサヒドロアゼピニル、テトラヒドロジアゼピニル、テトラヒドロピリダジニル、ヘキサヒドロピリミジニル、ジオキソラニル、ジオキサジニル、アジリジニル、ジオキソリニル、オキセパニル、チオラニル、チイニル、チアジニル等が挙げられる。
2環以上の非芳香族複素環式基としては、例えば、インドリニル、イソインドリニル、クロマニル、イソクロマニル、ジヒドロベンゾフリル、ベンゾジオキソリル、ベンゾジオキサニル、ベンゾモルホリニル等が挙げられる。
【0026】
「ヒドロキシアルキル」とは、1以上のヒドロキシ基が、上記「アルキル」の炭素原子に結合している水素原子と置き換わった基を意味する。例えば、ヒドロキシメチル、1−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシエチル、1−ヒドロキシプロピル、2−ヒドロキシプロピル、1,2−ヒドロキシエチル等が挙げられる。
「ヒドロキシアルキル」の好ましい態様として、ヒドロキシメチルが挙げられる。
【0027】
「アルキルオキシ」とは、上記「アルキル」が酸素原子に結合した基を意味する。例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロピルオキシ、イソプロピルオキシ、n−ブチルオキシ、tert−ブチルオキシ、イソブチルオキシ、sec−ブチルオキシ、ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、へキシルオキシ等が挙げられる。
「アルキルオキシ」の好ましい態様として、メトキシ、エトキシ、n−プロピルオキシ、イソプロピルオキシ、tert−ブチルオキシが挙げられる。
【0028】
「アルケニルオキシ」とは、上記「アルケニル」が酸素原子に結合した基を意味する。
例えば、ビニルオキシ、アリルオキシ、1−プロペニルオキシ、2−ブテニルオキシ、2−ペンテニルオキシ、2−ヘキセニルオキシ、2−ヘプテニルオキシ、2−オクテニルオキシ等が挙げられる。
【0029】
「アルキニルオキシ」とは、上記「アルキニル」が酸素原子に結合した基を意味する。
例えば、エチニルオキシ、1−プロピニルオキシ、2−プロピニルオキシ、2−ブチニルオキシ、2−ペンチニルオキシ、2−ヘキシニルオキシ、2−ヘプチニルオキシ、2−オクチニルオキシ等が挙げられる。
【0030】
「ハロアルキル」とは、1以上の上記「ハロゲン」が上記「アルキル」に結合した基を意味する。例えば、モノフルオロメチル、モノフルオロエチル、モノフルオロプロピル、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル、モノクロロメチル、トリフルオロメチル、トリクロロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2,2,2−トリクロロエチル、1,2−ジブロモエチル、1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル等が挙げられる。
「ハロアルキル」の好ましい態様として、トリフルオロメチル、トリクロロメチルが挙げられる。
【0031】
「ハロアルキルオキシ」とは、上記「ハロアルキル」が酸素原子に結合した基を意味する。例えば、モノフルオロメトキシ、モノフルオロエトキシ、トリフルオロメトキシ、トリクロロメトキシ、トリフルオロエトキシ、トリクロロエトキシ等が挙げられる。
「ハロアルキルオキシ」の好ましい態様として、トリフルオロメトキシ、トリクロロメトキシが挙げられる。
【0032】
「アルキルオキシアルキル」とは、上記「アルキルオキシ」が上記「アルキル」に結合した基を意味する。例えば、メトキシメチル、メトキシエチル、エトキシメチル等が挙げられる。
【0033】
「アルキルオキシアルキルオキシ」とは、上記「アルキルオキシ」が上記「アルキルオキシ」に結合した基を意味する。例えば、メトキシメトキシ、メトキシエトキシ、エトキシメトキシ、エトキシエトキシ等が挙げられる。
【0034】
「アルキルカルボニル」とは、上記「アルキル」がカルボニル基に結合した基を意味する。例えば、メチルカルボニル、エチルカルボニル、プロピルカルボニル、イソプロピルカルボニル、tert−ブチルカルボニル、イソブチルカルボニル、sec−ブチルカルボニル、ペンチルカルボニル、イソペンチルカルボニル、へキシルカルボニル等が挙げられる。
「アルキルカルボニル」の好ましい態様として、メチルカルボニル、エチルカルボニル、n−プロピルカルボニルが挙げられる。
【0035】
「アルケニルカルボニル」とは、上記「アルケニル」がカルボニル基に結合した基を意味する。例えば、エチレニルカルボニル、プロペニルカルボニル等が挙げられる。
【0036】
「アルキニルカルボニル」とは、上記「アルキニル」がカルボニル基に結合した基を意味する。例えば、エチニルカルボニル、プロピニルカルボニル等が挙げられる。
【0037】
「モノアルキルアミノ」とは、上記「アルキル」がアミノ基の窒素原子と結合している水素原子1個と置き換わった基を意味する。例えば、メチルアミノ、エチルアミノ、イソプロピルアミノ等が挙げられる。
「モノアルキルアミノ」の好ましい態様として、メチルアミノ、エチルアミノが挙げられる。
【0038】
「ジアルキルアミノ」とは、上記「アルキル」がアミノ基の窒素原子と結合している水素原子2個と置き換わった基を意味する。2個のアルキル基は、同一でも異なっていてもよい。例えば、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N,N−ジイソプロピルアミノ、N−メチル−N−エチルアミノ、N−イソプロピル−N−エチルアミノ等が挙げられる。
「ジアルキルアミノ」の好ましい態様として、ジメチルアミノ、ジエチルアミノが挙げられる。
【0039】
「アルキルスルホニル」とは、上記「アルキル」がスルホニル基に結合した基を意味する。例えば、メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル、tert−ブチルスルホニル、イソブチルスルホニル、sec−ブチルスルホニル等が挙げられる。
「アルキルスルホニル」の好ましい態様として、メチルスルホニル、エチルスルホニルが挙げられる。
【0040】
「アルケニルスルホニル」とは、上記「アルケニル」がスルホニル基に結合した基を意味する。例えば、エチレニルスルホニル、プロペニルスルホニル等が挙げられる。
【0041】
「アルキニルスルホニル」とは、上記「アルキニル」がスルホニル基に結合した基を意味する。例えば、エチニルスルホニル、プロピニルスルホニル等が挙げられる。
【0042】
「モノアルキルカルボニルアミノ」とは、上記「アルキルカルボニル」がアミノ基の窒素原子と結合している水素原子1個と置き換わった基を意味する。例えば、メチルカルボニルアミノ、エチルカルボニルアミノ、プロピルカルボニルアミノ、イソプロピルカルボニルアミノ、tert−ブチルカルボニルアミノ、イソブチルカルボニルアミノ、sec−ブチルカルボニルアミノ等が挙げられる。
「モノアルキルカルボニルアミノ」の好ましい態様としては、メチルカルボニルアミノ、エチルカルボニルアミノが挙げられる。
【0043】
「ジアルキルカルボニルアミノ」とは、上記「アルキルカルボニル」がアミノ基の窒素原子と結合している水素原子2個と置き換わった基を意味する。2個のアルキルカルボニル基は、同一でも異なっていてもよい。例えば、ジメチルカルボニルアミノ、ジエチルカルボニルアミノ、N,N−ジイソプロピルカルボニルアミノ等が挙げられる。
「ジアルキルカルボニルアミノ」の好ましい態様として、ジメチルカルボニルアミノ、ジエチルカルボニルアミノが挙げられる。
【0044】
「モノアルキルスルホニルアミノ」とは、上記「アルキルスルホニル」がアミノ基の窒素原子と結合している水素原子1個と置き換わった基を意味する。例えば、メチルスルホニルアミノ、エチルスルホニルアミノ、プロピルスルホニルアミノ、イソプロピルスルホニルアミノ、tert−ブチルスルホニルアミノ、イソブチルスルホニルアミノ、sec−ブチルスルホニルアミノ等が挙げられる。
「モノアルキルスルホニルアミノ」の好ましい態様としては、メチルスルホニルアミノ、エチルスルホニルアミノが挙げられる。
【0045】
「ジアルキルスルホニルアミノ」とは、上記「アルキルスルホニル」がアミノ基の窒素原子と結合している水素原子2個と置き換わった基を意味する。2個のアルキルスルホニル基は、同一でも異なっていてもよい。例えば、ジメチルスルホニルアミノ、ジエチルスルホニルアミノ、N,N−ジイソプロピルスルホニルアミノ等が挙げられる。
「ジアルキルカルボニルアミノ」の好ましい態様として、ジメチルスルホニルアミノ、ジエチルスルホニルアミノが挙げられる。
【0046】
「アルキルイミノ」とは、上記「アルキル」がイミノ基の窒素原子と結合している水素原子と置き換わった基を意味する。例えば、メチルイミノ、エチルイミノ、n−プロピルイミノ、イソプロピルイミノ等が挙げられる。
【0047】
「アルケニルイミノ」とは、上記「アルケニル」がイミノ基の窒素原子と結合している水素原子と置き換わった基を意味する。例えば、エチレニルイミノ、プロペニルイミノ等が挙げられる。
【0048】
「アルキニルイミノ」とは、上記「アルキニル」がイミノ基の窒素原子と結合している水素原子と置き換わった基を意味する。例えば、エチニルイミノ、プロピニルイミノ等が挙げられる。
【0049】
「アルキルカルボニルイミノ」とは、上記「アルキルカルボニル」がイミノ基の窒素原子と結合している水素原子と置き換わった基を意味する。例えば、メチルカルボニルイミノ、エチルカルボニルイミノ、n−プロピルカルボニルイミノ、イソプロピルカルボニルイミノ等が挙げられる。
【0050】
「アルケニルカルボニルイミノ」とは、上記「アルケニルカルボニル」がイミノ基の窒素原子と結合している水素原子と置き換わった基を意味する。例えば、エチレニルカルボニルイミノ、プロペニルカルボニルイミノ等が挙げられる。
【0051】
「アルキニルカルボニルイミノ」とは、上記「アルキニルカルボニル」がイミノ基の窒素原子と結合している水素原子と置き換わった基を意味する。例えば、エチニルカルボニルイミノ、プロピニルカルボニルイミノ等が挙げられる。
【0052】
「アルキルオキシイミノ」とは、上記「アルキルオキシ」がイミノ基の窒素原子と結合している水素原子と置き換わった基を意味する。例えば、メチルオキシイミノ、エチルオキシイミノ、n−プロピルオキシイミノ、イソプロピルオキシイミノ等が挙げられる。
【0053】
「アルケニルオキシイミノ」とは、上記「アルケニルオキシ」がイミノ基の窒素原子と結合している水素原子と置き換わった基を意味する。例えば、エチレニルオキシイミノ、プロペニルオキシイミノ等が挙げられる。
【0054】
「アルキニルオキシイミノ」とは、上記「アルキニルオキシ」がイミノ基の窒素原子と結合している水素原子と置き換わった基を意味する。例えば、エチニルオキシイミノ、プロピニルオキシイミノ等が挙げられる。
【0055】
「アルキルカルボニルオキシ」とは、上記「アルキルカルボニル」が酸素原子に結合した基を意味する。例えば、メチルカルボニルオキシ、エチルカルボニルオキシ、プロピルカルボニルオキシ、イソプロピルカルボニルオキシ、tert−ブチルカルボニルオキシ、イソブチルカルボニルオキシ、sec−ブチルカルボニルオキシ等が挙げられる。
「アルキルカルボニルオキシ」の好ましい態様としては、メチルカルボニルオキシ、エチルカルボニルオキシが挙げられる。
【0056】
「アルケニルカルボニルオキシ」とは、上記「アルケニルカルボニル」が酸素原子に結合した基を意味する。例えば、エチレニルカルボニルオキシ、プロペニルカルボニルオキシ等が挙げられる。
【0057】
「アルキニルカルボニルオキシ」とは、上記「アルキニルカルボニル」が酸素原子に結合した基を意味する。例えば、エチニルカルボニルオキシ、プロピニルカルボニルオキシ等が挙げられる。
【0058】
「アルキルオキシカルボニル」とは、上記「アルキルオキシ」がカルボニル基に結合した基を意味する。例えば、メチルオキシカルボニル、エチルオキシカルボニル、プロピルオキシカルボニル、イソプロピルオキシカルボニル、tert−ブチルオキシカルボニル、イソブチルオキシカルボニル、sec−ブチルオキシカルボニル、ペンチルオキシカルボニル、イソペンチルオキシカルボニル、へキシルオキシカルボニル等が挙げられる。
「アルキルオキシカルボニル」の好ましい態様としては、メチルオキシカルボニル、エチルオキシカルボニル、プロピルオキシカルボニルが挙げられる。
【0059】
「アルケニルオキシカルボニル」とは、上記「アルケニルオキシ」がカルボニル基に結合した基を意味する。例えば、エチレニルオキシカルボニル、プロペニルオキシカルボニル等が挙げられる。
【0060】
「アルキニルオキシカルボニル」とは、上記「アルキニルオキシ」がカルボニル基に結合した基を意味する。例えば、エチニルオキシカルボニル、プロピニルオキシカルボニル等が挙げられる。
【0061】
「アルキルスルファニル」とは、上記「アルキル」がスルファニル基の硫黄原子と結合している水素原子と置き換わった基を意味する。例えば、メチルスルファニル、エチルスルファニル、n−プロピルスルファニル、イソプロピルスルファニル等が挙げられる。
【0062】
「アルケニルスルファニル」とは、上記「アルケニル」がスルファニル基の硫黄原子と結合している水素原子と置き換わった基を意味する。例えば、エチレニルスルファニル、プロペニルスルファニル等が挙げられる。
【0063】
「アルキニルスルファニル」とは、上記「アルキニル」がスルファニル基の硫黄原子と結合している水素原子と置き換わった基を意味する。例えば、エチニルスルファニル、プロピニルスルファニル等が挙げられる。
【0064】
「アルキルスルフィニル」とは、上記「アルキル」がスルフィニル基に結合した基を意味する。例えば、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、n−プロピルスルフィニル、イソプロピルスルフィニル等が挙げられる。
【0065】
「アルケニルスルフィニル」とは、上記「アルケニル」がスルフィニル基に結合した基を意味する。例えば、エチレニルスルフィニル、プロペニルスルフィニル等が挙げられる。
【0066】
「アルキニルスルフィニル」とは、上記「アルキニル」がスルフィニル基に結合した基を意味する。例えば、エチニルスルフィニル、プロピニルスルフィニル等が挙げられる。
【0067】
「モノアルキルカルバモイル」とは、上記「アルキル」がカルバモイル基の窒素原子と結合している水素原子1個と置き換わった基を意味する。例えば、メチルカルバモイル、エチルカルバモイル等が挙げられる。
【0068】
「ジアルキルカルバモイル」とは、上記「アルキル」がカルバモイル基の窒素原子と結合している水素原子2個と置き換わった基を意味する。2個のアルキル基は、同一でも異なっていてもよい。例えば、ジメチルカルバモイル、ジエチルカルバモイル等が挙げられる。
【0069】
「モノアルキルスルファモイル」とは、上記「アルキル」がスルファモイル基の窒素原子と結合している水素原子1個と置き換わった基を意味する。例えば、メチルスルファモイル、ジメチルスルファモイルモイル等が挙げられる。
【0070】
「ジアルキルスルファモイル」とは、上記「アルキル」がスルファモイル基の窒素原子と結合している水素原子2個と置き換わった基を意味する。2個のアルキル基は、同一でも異なっていてもよい。例えば、ジメチルカルバモイル、ジエチルカルバモイル等が挙げられる。
【0071】
「トリアルキルシリル」とは、上記「アルキル」3個がケイ素原子に結合している基を意味する。3個のアルキルは同一でも異なっていてもよい。例えば、トリメチルシリル、トリエチルシリル、tert−ブチルジメチルシリル等が挙げられる。
【0072】
「芳香族炭素環アルキル」、「非芳香族炭素環アルキル」、「芳香族複素環アルキル」、および「非芳香族複素環アルキル」、「芳香族炭素環アルキルオキシ」、「非芳香族炭素環アルキルオキシ」、「芳香族複素環アルキルオキシ」、および「非芳香族複素環アルキルオキシ」、
「芳香族炭素環アルキルスルファニル」、「非芳香族炭素環アルキルスルファニル」、「芳香族複素環アルキルスルファニル」、および「非芳香族複素環アルキルスルファニル」、
「芳香族炭素環アルキルオキシカルボニル」、「非芳香族炭素環アルキルオキシカルボニル」、「芳香族複素環アルキルオキシカルボニル」、および「非芳香族複素環アルキルオキシカルボニル」、「芳香族炭素環アルキルオキシアルキル」、「非芳香族炭素環アルキルオキシアルキル」、「芳香族複素環アルキルオキシアルキル」、および「非芳香族複素環アルキルオキシアルキル」、ならびに「芳香族炭素環アルキルアミノ」、「非芳香族炭素環アルキルアミノ」、「芳香族複素環アルキルアミノ」、および「非芳香族複素環アルキルアミノ」のアルキル部分も、上記「アルキル」と同様である。
【0073】
「芳香族炭素環アルキル」とは、1以上の上記「芳香族炭素環式基」で置換されているアルキルを意味する。例えば、ベンジル、フェネチル、フェニルプロピニル、ベンズヒドリル、トリチル、ナフチルメチル、以下に示される基
【化6】
[この文献は図面を表示できません]

等が挙げられる。
「芳香族炭素環アルキル」の好ましい態様としては、ベンジル、フェネチル、ベンズヒドリルが挙げられる。
【0074】
「非芳香族炭素環アルキル」とは、1以上の上記「非芳香族炭素環式基」で置換されているアルキルを意味する。また、「非芳香族炭素環アルキル」は、アルキル部分が上記「芳香族炭素環式基」で置換されている「非芳香族炭素環アルキル」も包含する。例えば、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、シクロへキシルメチル、以下に示される基
【化7】
[この文献は図面を表示できません]

等が挙げられる。
【0075】
「芳香族複素環アルキル」とは、1以上の上記「芳香族複素環式基」で置換されているアルキルを意味する。また、「芳香族複素環アルキル」は、アルキル部分が上記「芳香族炭素環式基」および/または「非芳香族炭素環式基」で置換されている「芳香族複素環アルキル」も包含する。例えば、ピリジルメチル、フラニルメチル、イミダゾリルメチル、インドリルメチル、ベンゾチオフェニルメチル、オキサゾリルメチル、イソキサゾリルメチル、チアゾリルメチル、イソチアゾリルメチル、ピラゾリルメチル、イソピラゾリルメチル、ピロリジニルメチル、ベンズオキサゾリルメチル、以下に示される基
【化8】
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等が挙げられる。
【0076】
「非芳香族複素環アルキル」とは、1以上の上記「非芳香族複素環式基」で置換されているアルキルを意味する。また、「非芳香族複素環アルキル」は、アルキル部分が上記「芳香族炭素環式基」、「非芳香族炭素環式基」および/または「芳香族複素環式基」で置換されている「非芳香族複素環アルキル」も包含する。例えば、テトラヒドロピラニルメチル、モルホリニルエチル、ピペリジニルメチル、ピペラジニルメチル、以下に示される基
【化9】
[この文献は図面を表示できません]

等が挙げられる。
【0077】
「芳香族炭素環アルキルオキシ」とは、1以上の上記「芳香族炭素環式基」で置換されているアルキルオキシを意味する。例えば、ベンジルオキシ、フェネチルオキシ、フェニルプロピニルオキシ、ベンズヒドリルオキシ、トリチルオキシ、ナフチルメチルオキシ、以下に示される基
【化10】
[この文献は図面を表示できません]

等が挙げられる。
【0078】
「非芳香族炭素環アルキルオキシ」とは、1以上の上記「非芳香族炭素環式基」で置換されているアルキルオキシを意味する。また、「非芳香族炭素環アルキルオキシ」は、アルキル部分が上記「芳香族炭素環式基」で置換されている「非芳香族炭素環アルキルオキシ」も包含する。例えば、シクロプロピルメチルオキシ、シクロブチルメチルオキシ、シクロペンチルメチルオキシ、シクロへキシルメチルオキシ、以下に示される基
【化11】
[この文献は図面を表示できません]

等が挙げられる。
【0079】
「芳香族複素環アルキルオキシ」とは、1以上の上記「芳香族複素環式基」で置換されているアルキルオキシを意味する。また、「芳香族複素環アルキルオキシ」は、アルキル部分が上記「芳香族炭素環式基」および/または「非芳香族炭素環式基」で置換されている「芳香族複素環アルキルオキシ」も包含する。例えば、ピリジルメチルオキシ、フラニルメチルオキシ、イミダゾリルメチルオキシ、インドリルメチルオキシ、ベンゾチオフェニルメチルオキシ、オキサゾリルメチルオキシ、イソキサゾリルメチルオキシ、チアゾリルメチルオキシ、イソチアゾリルメチルオキシ、ピラゾリルメチルオキシ、イソピラゾリルメチルオキシ、ピロリジニルメチルオキシ、ベンズオキサゾリルメチルオキシ、以下に示される基
【化12】
[この文献は図面を表示できません]


































等が挙げられる。
【0080】
「非芳香族複素環アルキルオキシ」とは、1以上の上記「非芳香族複素環式基」で置換されているアルキルオキシを意味する。また、「非芳香族複素環アルキルオキシ」は、アルキル部分が上記「芳香族炭素環式基」、「非芳香族炭素環式基」および/または「芳香族複素環式基」で置換されている「非芳香族複素環アルキルオキシ」も包含する。例えば、テトラヒドロピラニルメチルオキシ、モルホリニルエチルオキシ、ピペリジニルメチルオキシ、ピペラジニルメチルオキシ、以下に示される基
【化13】
[この文献は図面を表示できません]

等が挙げられる。
【0081】
「芳香族炭素環アルキルスルファニル」とは、1以上の上記「芳香族炭素環式基」で置換されているアルキルスルファニルを意味する。例えば、ベンジルスルファニル、フェネチルスルファニル、フェニルプロピニルスルファニル、ベンズヒドリルスルファニル、トリチルスルファニル、ナフチルメチルスルファニル等が挙げられる。
【0082】
「非芳香族炭素環アルキルスルファニル」とは、1以上の上記「非芳香族炭素環式基」で置換されているアルキルスルファニルを意味する。また、「非芳香族炭素環アルキルスルファニル」は、アルキル部分が上記「芳香族炭素環式基」で置換されている「非芳香族炭素環アルキルスルファニル」も包含する。例えば、シクロプロピルメチルスルファニル、シクロブチルメチルスルファニル、シクロペンチルメチルスルファニル、シクロへキシルメチルスルファニル等が挙げられる。
【0083】
「芳香族複素環アルキルスルファニル」とは、1以上の上記「芳香族複素環式基」で置換されているアルキルスルファニルを意味する。また、「芳香族複素環アルキルスルファニル」は、アルキル部分が上記「芳香族炭素環式基」および/または「非芳香族炭素環式基」で置換されている「芳香族複素環アルキルスルファニル」も包含する。例えば、ピリジルメチルスルファニル、フラニルメチルスルファニル、イミダゾリルメチルスルファニル、インドリルメチルスルファニル、ベンゾチオフェニルメチルスルファニル、オキサゾリルメチルスルファニル、イソキサゾリルメチルスルファニル、チアゾリルメチルスルファニル、イソチアゾリルメチルスルファニル、ピラゾリルメチルスルファニル、イソピラゾリルメチルスルファニル、ピロリジニルメチルスルファニル、ベンズオキサゾリルメチルスルファニル等が挙げられる。
【0084】
「非芳香族複素環アルキルスルファニル」とは、1以上の上記「非芳香族複素環式基」で置換されているアルキルスルファニルを意味する。また、「非芳香族複素環アルキルスルファニル」は、アルキル部分が上記「芳香族炭素環式基」、「非芳香族炭素環式基」および/または「芳香族複素環式基」で置換されている「非芳香族複素環アルキルスルファニル」も包含する。例えば、テトラヒドロピラニルメチルスルファニル、モルホリニルエチルスルファニル、ピペリジニルメチルスルファニル、ピペラジニルメチルスルファニル等が挙げられる。
【0085】
「芳香族炭素環アルキルオキシカルボニル」とは、1以上の上記「芳香族炭素環式基」で置換されているアルキルオキシカルボニルを意味する。例えば、ベンジルオキシカルボニル、フェネチルオキシカルボニル、フェニルプロピニルオキシカルボニル、ベンゾヒドリルオキシカルボニル、トリチルオキシカルボニル、ナフチルメチルオキシカルボニル、以下に示される基
【化14】
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等が挙げられる。
【0086】
「非芳香族炭素環アルキルオキシカルボニル」とは、1以上の上記「非芳香族炭素環式基」で置換されているアルキルオキシカルボニルを意味する。また、「非芳香族炭素環アルキルオキシカルボニル」は、アルキル部分が上記「芳香族炭素環式基」で置換されている「非芳香族炭素環アルキルオキシカルボニル」も包含する。例えば、シクロプロピルメチルオキシカルボニル、シクロブチルメチルオキシカルボニル、シクロペンチルメチルオキシカルボニル、シクロへキシルメチルオキシカルボニル、以下に示される基
【化15】
[この文献は図面を表示できません]

等が挙げられる。
【0087】
「芳香族複素環アルキルオキシカルボニル」とは、1以上の上記「芳香族複素環式基」で置換されているアルキルオキシカルボニルを意味する。また、「芳香族複素環アルキルオキシカルボニル」は、アルキル部分が上記「芳香族炭素環式基」および/または「非芳香族炭素環式基」で置換されている「芳香族複素環アルキルオキシカルボニル」も包含する。例えば、ピリジルメチルオキシカルボニル、フラニルメチルオキシカルボニル、イミダゾリルメチルオキシカルボニル、インドリルメチルオキシカルボニル、ベンゾチオフェニルメチルオキシカルボニル、オキサゾリルメチルオキシカルボニル、イソキサゾリルメチルオキシカルボニル、チアゾリルメチルオキシカルボニル、イソチアゾリルメチルオキシカルボニル、ピラゾリルメチルオキシカルボニル、イソピラゾリルメチルオキシカルボニル、ピロリジニルメチルオキシカルボニル、ベンズオキサゾリルメチルオキシカルボニル、以下に示される基
【化16】
[この文献は図面を表示できません]









































等が挙げられる。
【0088】
「非芳香族複素環アルキルオキシカルボニル」とは、1以上の上記「非芳香族複素環式基」で置換されているアルキルオキシカルボニルを意味する。また、「非芳香族複素環アルキルオキシカルボニル」は、アルキル部分が上記「芳香族炭素環式基」、「非芳香族炭素環式基」および/または「芳香族複素環式基」で置換されている「非芳香族複素環アルキルオキシカルボニル」も包含する。例えば、テトラヒドロピラニルメチルオキシ、モルホリニルエチルオキシ、ピペリジニルメチルオキシ、ピペラジニルメチルオキシ、以下に示される基
【化17】
[この文献は図面を表示できません]

等が挙げられる。
【0089】
「芳香族炭素環アルキルオキシアルキル」とは、1以上の上記「芳香族炭素環式基」で置換されているアルキルオキシアルキルを意味する。例えば、ベンジルオキシメチル、フェネチルオキシメチル、フェニルプロピニルオキシメチル、ベンゾヒドリルオキシメチル、トリチルオキシメチル、ナフチルメチルオキシメチル、以下に示される基
【化18】
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等が挙げられる。
【0090】
「非芳香族炭素環アルキルオキシアルキル」とは、1以上の上記「非芳香族炭素環式基」で置換されているアルキルオキシアルキルを意味する。また、「非芳香族炭素環アルキルオキシアルキル」は、非芳香族炭素環が結合しているアルキル部分が上記「芳香族炭素環式基」で置換されている「非芳香族炭素環アルキルオキシアルキル」も包含する。例えば、シクロプロピルメチルオキシメチル、シクロブチルメチルオキシメチル、シクロペンチルメチルオキシメチル、シクロへキシルメチルオキシメチル、以下に示される基
【化19】
[この文献は図面を表示できません]

等が挙げられる。
【0091】
「芳香族複素環アルキルオキシアルキル」とは、1以上の上記「芳香族複素環式基」で置換されているアルキルオキシアルキルを意味する。また、「芳香族複素環アルキルオキシアルキル」は、芳香族複素環が結合しているアルキル部分が上記「芳香族炭素環式基」および/または「非芳香族炭素環式基」で置換されている「芳香族複素環アルキルオキシアルキル」も包含する。例えば、ピリジルメチルオキシメチル、フラニルメチルオキシメチル、イミダゾリルメチルオキシメチル、インドリルメチルオキシメチル、ベンゾチオフェニルメチルオキシメチル、オキサゾリルメチルオキシメチル、イソキサゾリルメチルオキシメチル、チアゾリルメチルオキシメチル、イソチアゾリルメチルオキシメチル、ピラゾリルメチルオキシメチル、イソピラゾリルメチルオキシメチル、ピロリジニルメチルオキシメチル、ベンズオキサゾリルメチルオキシメチル、以下に示される基
【化20】
[この文献は図面を表示できません]

等が挙げられる。
【0092】
「非芳香族複素環アルキルオキシアルキル」とは、1以上の上記「非芳香族複素環式基」で置換されているアルキルオキシアルキルを意味する。また、「非芳香族複素環アルキルオキシ」は、非芳香族複素環が結合しているアルキル部分が上記「芳香族炭素環式基」、「非芳香族炭素環式基」および/または「芳香族複素環式基」で置換されている「非芳香族複素環アルキルオキシアルキル」も包含する。例えば、テトラヒドロピラニルメチルオキシメチル、モルホリニルエチルオキシメチル、ピペリジニルメチルオキシメチル、ピペラジニルメチルオキシメチル、以下に示される基
【化21】
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等が挙げられる。
【0093】
「芳香族炭素環アルキルアミノ」とは、上記「芳香族炭素環アルキル」がアミノ基の窒素原子と結合している水素原子1個または2個と置き換わった基を意味する。例えば、ベンジルアミノ、フェネチルアミノ、フェニルプロピニルアミノ、ベンゾヒドリルアミノ、トリチルアミノ、ナフチルメチルアミノ、ジベンジルアミノ等が挙げられる。
【0094】
「非芳香族炭素環アルキルアミノ」とは、上記「非芳香族炭素環アルキル」がアミノ基の窒素原子と結合している水素原子1個または2個と置き換わった基を意味する。例えば、シクロプロピルメチルアミノ、シクロブチルメチルアミノ、シクロペンチルメチルアミノ、シクロへキシルメチルアミノ等が挙げられる。
【0095】
「芳香族複素環アルキルアミノ」とは、上記「芳香族複素環アルキル」がアミノ基の窒素原子と結合している水素原子1個または2個と置き換わった基を意味する。例えば、ピリジルメチルアミノ、フラニルメチルアミノ、イミダゾリルメチルアミノ、インドリルメチルアミノ、ベンゾチオフェニルメチルアミノ、オキサゾリルメチルアミノ、イソキサゾリルメチルアミノ、チアゾリルメチルアミノ、イソチアゾリルメチルアミノ、ピラゾリルメチルアミノ、イソピラゾリルメチルアミノ、ピロリジニルメチルアミノ、ベンズオキサゾリルメチルアミノ等が挙げられる。
【0096】
「非芳香族複素環アルキルアミノ」とは、上記「非芳香族複素環アルキル」がアミノ基の窒素原子と結合している水素原子1個または2個と置き換わった基を意味する。例えば、テトラヒドロピラニルメチルアミノ、モルホリニルエチルアミノ、ピペリジニルメチルアミノ、ピペラジニルメチルアミノ等が挙げられる。
【0097】
「芳香族炭素環オキシ」、「芳香族炭素環アミノ」、「芳香族炭素環カルボニル」、「芳香族炭素環オキシカルボニル」、「芳香族炭素環カルボニルアミノ」、「芳香族炭素環スルファニル」、および「芳香族炭素環スルホニル」の「芳香族炭素環」部分も、上記「芳香族炭素環式基」と同様である。
「芳香族炭素環オキシ」とは、「芳香族炭素環」が酸素原子に結合した基を意味する。例えば、フェニルオキシ、ナフチルオキシ等が挙げられる。
「芳香族炭素環アミノ」とは、「芳香族炭素環」がアミノ基の窒素原子と結合している水素原子1個または2個と置き換わった基を意味する。例えば、フェニルアミノ、ナフチルアミノ等が挙げられる。
「芳香族炭素環カルボニル」とは、「芳香族炭素環」がカルボニル基に結合した基を意味する。例えば、フェニルカルボニル、ナフチルカルボニル等が挙げられる。
「芳香族炭素環オキシカルボニル」とは、上記「芳香族炭素環オキシ」がカルボニル基に結合した基を意味する。例えば、フェニルオキシカルボニル、ナフチルオキシカルボニル等が挙げられる。
「芳香族炭素環カルボニルアミノ」とは、上記「芳香族炭素環カルボニル」がアミノ基の窒素原子と結合している水素原子1個または2個と置き換わった基を意味する。例えば、フェニルカルボニルアミノ、ナフチルカルボニルアミノ等が挙げられる。
「芳香族炭素環スルファニル」とは、「芳香族炭素環」がスルファニル基の硫黄原子と結合している水素原子と置き換わった基を意味する。例えば、フェニルスルファニル、ナフチルスルファニル等が挙げられる。
「芳香族炭素環スルホニル」とは、「芳香族炭素環」がスルホニル基に結合した基を意味する。例えば、フェニルスルホニル、ナフチルスルホニル等が挙げられる。
【0098】
「非芳香族炭素環オキシ」、「非芳香族炭素環アミノ」、「非芳香族炭素環カルボニル」、「非芳香族炭素環オキシカルボニル」、「非芳香族炭素環カルボニルアミノ」、「非芳香族炭素環スルファニル」、および「非芳香族炭素環スルホニル」の「非芳香族炭素環」部分も、上記「非芳香族炭素環式基」と同様である。
「非芳香族炭素環オキシ」とは、「非芳香族炭素環」が酸素原子に結合した基を意味する。例えば、シクロプロピルオキシ、シクロヘキシルオキシ、シクロへキセニルオキシ等が挙げられる。
「非芳香族炭素環アミノ」とは、「非芳香族炭素環」がアミノ基の窒素原子と結合している水素原子1個または2個と置き換わった基を意味する。例えば、シクロプロピルアミノ、シクロヘキシルアミノ、シクロへキセニルアミノ等が挙げられる。
「非芳香族炭素環カルボニル」とは、「非芳香族炭素環」がカルボニル基に結合した基を意味する。例えば、シクロプロピルカルボニル、シクロヘキシルカルボニル、シクロへキセニルカルボニル等が挙げられる。
「非芳香族炭素環オキシカルボニル」とは、上記「非芳香族炭素環オキシ」がカルボニル基に結合した基を意味する。例えば、シクロプロピルオキシカルボニル、シクロヘキシルオキシカルボニル、シクロへキセニルオキシカルボニル等が挙げられる。
「非芳香族炭素環カルボニルアミノ」とは、上記「非芳香族炭素環カルボニル」がアミノ基の窒素原子と結合している水素原子1個または2個と置き換わった基を意味する。例えば、シクロプロピルカルボニルアミノ、シクロヘキシルカルボニルアミノ、シクロへキセニルカルボニルアミノ等が挙げられる。
「非芳香族炭素環スルファニル」とは、「非芳香族炭素環」がスルファニル基の硫黄原子と結合している水素原子と置き換わった基を意味する。例えば、シクロプロピルスルファニル、シクロヘキシルスルファニル、シクロヘキセニルスルファニル等が挙げられる。
「非芳香族炭素環スルホニル」とは、「非芳香族炭素環」がスルホニル基に結合した基を意味する。例えば、シクロプロピルスルホニル、シクロヘキシルスルホニル、シクロヘキセニルスルホニル等が挙げられる。
【0099】
「芳香族複素環オキシ」、「芳香族複素環アミノ」、「芳香族複素環カルボニル」、「芳香族複素環オキシカルボニル」、「芳香族複素環カルボニルアミノ」、「芳香族複素環スルファニル」、および「芳香族複素環スルホニル」の「芳香族複素環」部分も、上記「芳香族複素環式基」と同様である。
「芳香族複素環オキシ」とは、「芳香族複素環」が酸素原子に結合した基を意味する。例えば、ピリジルオキシ、オキサゾリルオキシ等が挙げられる。
「芳香族複素環アミノ」とは、「芳香族複素環」がアミノ基の窒素原子と結合している水素原子1個または2個と置き換わった基を意味する。例えば、ピリジルアミノ、オキサゾリルアミノ等が挙げられる。
「芳香族複素環カルボニル」とは、「芳香族複素環」がカルボニル基に結合した基を意味する。例えば、ピリジルカルボニル、オキサゾリルカルボニル等が挙げられる。
「芳香族複素環オキシカルボニル」とは、上記「芳香族複素環オキシ」がカルボニル基に結合した基を意味する。例えば、ピリジルオキシカルボニル、オキサゾリルオキシカルボニル等が挙げられる。
「芳香族複素環カルボニルアミノ」とは、上記「芳香族複素環カルボニル」がアミノ基の窒素原子と結合している水素原子1個または2個と置き換わった基を意味する。例えば、ピリジルカルボニルアミノ、オキサゾリルカルボニルアミノ等が挙げられる。
「芳香族複素環スルファニル」とは、「芳香族複素環」がスルファニル基の硫黄原子と結合している水素原子と置き換わった基を意味する。例えば、ピリジルスルファニル、オキサゾリルスルファニル等が挙げられる。
「芳香族複素環スルホニル」とは、「芳香族複素環」がスルホニル基に結合した基を意味する。例えば、ピリジルスルホニル、オキサゾリルスルホニル等が挙げられる。
【0100】
「非芳香族複素環オキシ」、「非芳香族複素環アミノ」、「非芳香族複素環カルボニル」、「非芳香族複素環オキシカルボニル」、「非芳香族複素環カルボニルアミノ」、「非芳香族複素環スルファニル」、および「非芳香族複素環スルホニル」の「非芳香族複素環」部分も、上記「非芳香族複素環式基」と同様である。
「非芳香族複素環オキシ」とは、「非芳香族複素環」が酸素原子に結合した基を意味する。例えば、ピペリジニルオキシ、テトラヒドロフリルオキシ等が挙げられる。
「非芳香族複素環アミノ」とは、「非芳香族複素環」がアミノ基の窒素原子と結合している水素原子1個と置き換わった基を意味する。例えば、ピペリジニルアミノ、テトラヒドロフリルアミノ等が挙げられる。
「非芳香族複素環カルボニル」とは、「非芳香族複素環」がカルボニル基に結合した基を意味する。例えば、ピペリジニルカルボニル、テトラヒドロフリルカルボニル等が挙げられる。
「非芳香族複素環オキシカルボニル」とは、上記「非芳香族複素環オキシ」がカルボニル基に結合した基を意味する。例えば、ピペリジニルオキシカルボニル、テトラヒドロフリルオキシカルボニル等が挙げられる。
「非芳香族複素環カルボニルアミノ」とは、上記「非芳香族複素環カルボニル」がアミノ基の窒素原子と結合している水素原子1個または2個と置き換わった基を意味する。例えば、ピペリジニルカルボニルアミノ、テトラヒドロフリルカルボニルアミノ等が挙げられる。
「非芳香族複素環スルファニル」とは、「非芳香族複素環」がスルファニル基の硫黄原子と結合している水素原子と置き換わった基を意味する。例えば、ピペリジニルスルファニル、テトラヒドロフリルスルファニル等が挙げられる。
「非芳香族複素環スルホニル」とは、「非芳香族複素環」がスルホニル基に結合した基を意味する。例えば、ピペリジニルスルホニル、テトラヒドロフリルスルホニル等が挙げられる。
【0101】
「置換若しくは非置換のアルキル」、「置換若しくは非置換のアルケニル」、「置換若しくは非置換のアルキニル」、「置換若しくは非置換のハロアルキル」、「置換若しくは非置換のアルキルオキシ」、「置換若しくは非置換のアルケニルオキシ」、「置換若しくは非置換のアルキニルオキシ」、「置換若しくは非置換のハロアルキルオキシ」、「置換若しくは非置換のアルキルカルボニル」、「置換若しくは非置換のアルケニルカルボニル」、「置換若しくは非置換のアルキニルカルボニル」、「置換若しくは非置換のモノアルキルアミノ」、「置換若しくは非置換のジアルキルアミノ」、「置換若しくは非置換のアルキルスルホニル」、「置換若しくは非置換のアルケニルスルホニル」、「置換若しくは非置換のアルキニルスルホニル」、「置換若しくは非置換のモノアルキルカルボニルアミノ」、「置換若しくは非置換のジアルキルカルボニルアミノ」、「置換若しくは非置換のモノアルキルスルホニルアミノ」、「置換若しくは非置換のジアルキルスルホニルアミノ」、「置換若しくは非置換のアルキルイミノ」、「置換若しくは非置換のアルケニルイミノ」、「置換若しくは非置換のアルキニルイミノ」、「置換若しくは非置換のアルキルカルボニルイミノ」、「置換若しくは非置換のアルケニルカルボニルイミノ」、「置換若しくは非置換のアルキニルカルボニルイミノ」、「置換若しくは非置換のアルキルオキシイミノ」、「置換若しくは非置換のアルケニルオキシイミノ」、「置換若しくは非置換のアルキニルオキシイミノ」、「置換若しくは非置換のアルキルカルボニルオキシ」、「置換若しくは非置換のアルケニルカルボニルオキシ」、「置換若しくは非置換のアルキニルカルボニルオキシ」、「置換若しくは非置換のアルキルオキシカルボニル」、「置換若しくは非置換のアルケニルオキシカルボニル」、「置換若しくは非置換のアルキニルオキシカルボニル」、「置換若しくは非置換のアルキルスルファニル」、「置換若しくは非置換のアルケニルスルファニル」、「置換若しくは非置換のアルキニルスルファニル」、「置換若しくは非置換のアルキルスルフィニル」、「置換若しくは非置換のアルケニルスルフィニル」、「置換若しくは非置換のアルキニルスルフィニル」、「置換若しくは非置換のモノアルキルカルバモイル」、「置換若しくは非置換のジアルキルカルバモイル」、「置換若しくは非置換のモノアルキルスルファモイル」、および「置換若しくは非置換のジアルキルスルファモイル」の置換基としては、次の置換基が挙げられる。任意の位置の炭素原子が次の置換基から選択される1以上の基と結合していてもよい。
置換基:ハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシ、アミノ、イミノ、ヒドロキシアミノ、ヒドロキシイミノ、ホルミル、ホルミルオキシ、カルバモイル、スルファモイル、スルファニル、スルフィノ、スルホ、チオホルミル、チオカルボキシ、ジチオカルボキシ、チオカルバモイル、シアノ、ニトロ、ニトロソ、アジド、ヒドラジノ、ウレイド、アミジノ、グアニジノ、トリアルキルシリル、アルキルオキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、ハロアルキルオキシ、アルキルカルボニル、アルケニルカルボニル、アルキニルカルボニル、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルスルホニル、アルケニルスルホニル、アルキニルスルホニル、モノアルキルカルボニルアミノ、ジアルキルカルボニルアミノ、モノアルキルスルホニルアミノ、ジアルキルスルホニルアミノ、アルキルイミノ、アルケニルイミノ、アルキニルイミノ、アルキルカルボニルイミノ、アルケニルカルボニルイミノ、アルキニルカルボニルイミノ、アルキルオキシイミノ、アルケニルオキシイミノ、アルキニルオキシイミノ、アルキルカルボニルオキシ、アルケニルカルボニルオキシ、アルキニルカルボニルオキシ、アルキルオキシカルボニル、アルケニルオキシカルボニル、アルキニルオキシカルボニル、アルキルスルファニル、アルケニルスルファニル、アルキニルスルファニル、アルキルスルフィニル、アルケニルスルフィニル、アルキニルスルフィニル、モノアルキルカルバモイル、ジアルキルカルバモイル、モノアルキルスルファモイル、ジアルキルスルファモイル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基、置換若しくは非置換の芳香族炭素環オキシ、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環オキシ、置換若しくは非置換の芳香族複素環オキシ、置換若しくは非置換の非芳香族複素環オキシ、置換若しくは非置換の芳香族炭素環アミノ、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環アミノ、置換若しくは非置換の芳香族複素環アミノ、置換若しくは非置換の非芳香族複素環アミノ、置換若しくは非置換の芳香族炭素環カルボニル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環カルボニル、置換若しくは非置換の芳香族複素環カルボニル、置換若しくは非置換の非芳香族複素環カルボニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環オキシカルボニル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環オキシカルボニル、置換若しくは非置換の芳香族複素環オキシカルボニル、置換若しくは非置換の非芳香族複素環オキシカルボニル、芳香族炭素環カルボニルアミノ、非芳香族炭素環カルボニルアミノ、芳香族複素環カルボニルアミノ、非芳香族複素環カルボニルアミノ、芳香族炭素環アルキルオキシ、非芳香族炭素環アルキルオキシ、芳香族複素環アルキルオキシ、非芳香族複素環アルキルオキシ、芳香族炭素環アルキルスルファニル、非芳香族炭素環アルキルスルファニル、芳香族複素環アルキルスルファニル、非芳香族複素環アルキルスルファニル、芳香族炭素環アルキルオキシカルボニル、非芳香族炭素環アルキルオキシカルボニル、芳香族複素環アルキルオキシカルボニル、非芳香族複素環アルキルオキシカルボニル、芳香族炭素環アルキルアミノ、非芳香族炭素環アルキルアミノ、芳香族複素環アルキルアミノ、非芳香族複素環アルキルアミノ、置換若しくは非置換の芳香族炭素環スルファニル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環スルファニル、置換若しくは非置換の芳香族複素環スルファニル、置換若しくは非置換の非芳香族複素環スルファニル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環スルホニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環スルホニル、置換若しくは非置換の芳香族複素環スルホニル、および置換若しくは非置換の非芳香族複素環スルホニル。
【0102】
「置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基」、「置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基」、「置換若しくは非置換の芳香族複素環式基」、および「置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基」、
「置換若しくは非置換の芳香族炭素環オキシ」、「置換若しくは非置換の非芳香族炭素環オキシ」、「置換若しくは非置換の芳香族複素環オキシ」、および「置換若しくは非置換の非芳香族複素環オキシ」、
「置換若しくは非置換の芳香族炭素環アミノ」、「置換若しくは非置換の非芳香族炭素環アミノ」、「置換若しくは非置換の芳香族複素環アミノ」、および「置換若しくは非置換の非芳香族複素環アミノ」、
「置換若しくは非置換の芳香族炭素環カルボニル」、「置換若しくは非置換の非芳香族炭素環カルボニル」、「置換若しくは非置換の芳香族複素環カルボニル」、および「置換若しくは非置換の非芳香族複素環カルボニル」、
「置換若しくは非置換の芳香族炭素環オキシカルボニル」、「置換若しくは非置換の非芳香族炭素環オキシカルボニル」、「置換若しくは非置換の芳香族複素環オキシカルボニル」、および「置換若しくは非置換の非芳香族複素環オキシカルボニル」、
「置換若しくは非置換の芳香族炭素環スルファニル」、「置換若しくは非置換の非芳香族炭素環スルファニル」、「置換若しくは非置換の芳香族複素環スルファニル」、および「置換若しくは非置換の非芳香族複素環スルファニル」、ならびに
「置換若しくは非置換の芳香族炭素環スルホニル」、「置換若しくは非置換の非芳香族炭素環スルホニル」、「置換若しくは非置換の芳香族複素環スルホニル」、および「置換若しくは非置換の非芳香族複素環スルホニル」の「芳香族炭素環」、「非芳香族炭素環」、「芳香族複素環」、および「非芳香族複素環」の環上の置換基としては、次の置換基が挙げられる。環上の任意の位置の原子が次の置換基から選択される1以上の基と結合していてもよい。
置換基:ハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシ、アミノ、イミノ、ヒドロキシアミノ、ヒドロキシイミノ、ホルミル、ホルミルオキシ、カルバモイル、スルファモイル、スルファニル、スルフィノ、スルホ、チオホルミル、チオカルボキシ、ジチオカルボキシ、チオカルバモイル、シアノ、ニトロ、ニトロソ、アジド、ヒドラジノ、ウレイド、アミジノ、グアニジノ、トリアルキルシリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルキルオキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、ハロアルキルオキシ、アルキルオキシアルキル、アルキルオキシアルキルオキシ、アルキルカルボニル、アルケニルカルボニル、アルキニルカルボニル、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルスルホニル、アルケニルスルホニル、アルキニルスルホニル、モノアルキルカルボニルアミノ、ジアルキルカルボニルアミノ、モノアルキルスルホニルアミノ、ジアルキルスルホニルアミノ、アルキルイミノ、アルケニルイミノ、アルキニルイミノ、アルキルカルボニルイミノ、アルケニルカルボニルイミノ、アルキニルカルボニルイミノ、アルキルオキシイミノ、アルケニルオキシイミノ、アルキニルオキシイミノ、アルキルカルボニルオキシ、アルケニルカルボニルオキシ、アルキニルカルボニルオキシ、アルキルオキシカルボニル、アルケニルオキシカルボニル、アルキニルオキシカルボニル、アルキルスルファニル、アルケニルスルファニル、アルキニルスルファニル、アルキルスルフィニル、アルケニルスルフィニル、アルキニルスルフィニル、モノアルキルカルバモイル、ジアルキルカルバモイル、モノアルキルスルファモイル、ジアルキルスルファモイル、芳香族炭素環式基、非芳香族炭素環式基、芳香族複素環式基、非芳香族複素環式基、芳香族炭素環オキシ、非芳香族炭素環オキシ、芳香族複素環オキシ、非芳香族複素環オキシ、芳香族炭素環アミノ、非芳香族炭素環アミノ、芳香族複素環アミノ、非芳香族複素環アミノ、芳香族炭素環カルボニル、非芳香族炭素環カルボニル、芳香族複素環カルボニル、非芳香族複素環カルボニル、芳香族炭素環オキシカルボニル、非芳香族炭素環オキシカルボニル、芳香族複素環オキシカルボニル、非芳香族複素環オキシカルボニル、非芳香族複素環オキシカルボニル、芳香族炭素環カルボニルアミノ、非芳香族炭素環カルボニルアミノ、芳香族複素環カルボニルアミノ、非芳香族複素環カルボニルアミノ、芳香族炭素環アルキル、非芳香族炭素環アルキル、芳香族複素環アルキル、非芳香族複素環アルキル、芳香族炭素環アルキルオキシ、非芳香族炭素環アルキルオキシ、芳香族複素環アルキルオキシ、非芳香族複素環アルキルオキシ、芳香族炭素環アルキルスルファニル、非芳香族炭素環アルキルスルファニル、芳香族複素環アルキルスルファニル、非芳香族複素環アルキルスルファニル、芳香族炭素環アルキルオキシカルボニル、非芳香族炭素環アルキルオキシカルボニル、芳香族複素環アルキルオキシカルボニル、非芳香族複素環アルキルオキシカルボニル、芳香族炭素環アルキルオキシアルキル、非芳香族炭素環アルキルオキシアルキル、芳香族複素環アルキルオキシアルキル、非芳香族複素環アルキルオキシアルキル、芳香族炭素環アルキルアミノ、非芳香族炭素環アルキルアミノ、芳香族複素環アルキルアミノ、非芳香族複素環アルキルアミノ、芳香族炭素環スルファニル、非芳香族炭素環スルファニル、芳香族複素環スルファニル、非芳香族複素環スルファニル、非芳香族炭素環スルホニル、芳香族炭素環スルホニル、芳香族複素環スルホニル、および非芳香族複素環スルホニル。
【0103】
また、「置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基」および「置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基」は「オキソ」で置換されていてもよい。この場合、以下のように炭素原子上の2個の水素原子が置換されている基を意味する。
【化22】
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さらに、「置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基」および「置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基」は、以下のようにアルキレン、アルケニレン、若しくはアルキニレンにより架橋、または他の環、例えばシクロアルカン、シクロアルケン、シクロアルキン、オキシラン、オキセタン、チイラン等と共にスピロ環が形成されていても良い。
【化23】
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【0104】
上記、「置換若しくは非置換の非芳香族炭素環オキシ」、「置換若しくは非置換の非芳香族複素環オキシ」、「置換若しくは非置換の非芳香族炭素環アミノ」、「置換若しくは非置換の非芳香族複素環アミノ」、「置換若しくは非置換の非芳香族炭素環カルボニル」、「置換若しくは非置換の非芳香族複素環カルボニル」、「置換若しくは非置換の非芳香族炭素環オキシカルボニル」、「置換若しくは非置換の非芳香族複素環オキシカルボニル」、「置換若しくは非置換の非芳香族炭素環カルボニルアミノ」、「置換若しくは非置換の非芳香族複素環カルボニルアミノ」、「置換若しくは非置換の非芳香族炭素環スルファニル」、「置換若しくは非置換の非芳香族複素環スルファニル」、「置換若しくは非置換の非芳香族炭素環スルホニル」、および「置換若しくは非置換の非芳香族複素環スルホニル」の非芳香族炭素環、および非芳香族複素環部分も上記と同様に「オキソ」で置換されていてもよい。
【0105】
式(I)で示される化合物における好ましい態様を以下に示す。
【化24】
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は、好ましくは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、または−X−R11(Xは、単結合、−O−、−S−、−NR12−、−CO−、−SO−、−O−CO−、−CO−O−、−NR12−CO−、−CO−NR12−、−NR12−CO−O−、−NR12−CO−NR13−、−NR12−SO−、または−SO−NR12−であり、R11は、水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、置換若しくは非置換のアルキニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基、または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、R12およびR13は、それぞれ独立して、水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、または置換若しくは非置換のアルキニル)である。
Xが−NR12−、−CO−NR12−、または−SO−NR12−の場合は、R11とR12が隣接する窒素原子と一緒になって置換若しくは非置換の芳香族複素環式基または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基を形成しても良い。
ここで、Xは、好ましくは、単結合、−O−、−NR12−、−SO−、−NR12−CO−、−CO−NR12−、−NR12−CO−O−、−NR12−CO−NR13−、−NR12−SO−、または−SO−NR12−であり、より好ましくは、単結合である。
は、より好ましくは、水素原子、ハロゲン、シアノ、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、置換若しくは非置換のアルキニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、または置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、さらに好ましくは、水素原子、ハロゲン、シアノ、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、または置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、さらに好ましくは、水素原子、ハロゲン、シアノ、または置換若しくは非置換のアルキルであり、特に好ましくは、ハロゲン、シアノ、または炭素数1〜4のアルキルであり、最も好ましくは、ブロモ、シアノ、またはメチルである。
【0106】
は、それぞれ独立して、好ましくは、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、置換若しくは非置換のアルキニル、置換若しくは非置換のアルキルオキシ、置換若しくは非置換のアルケニルオキシ、置換若しくは非置換のアルキニルオキシ、置換若しくは非置換のアルキルスルファニル、置換若しくは非置換のアルケニルスルファニル、または置換若しくは非置換のアルキニルスルファニルであり、より好ましくは、置換若しくは非置換のアルキルオキシ、置換若しくは非置換のアルケニルオキシ、または置換若しくは非置換のアルキニルオキシであり、さらに好ましくは、置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、特に好ましくは、炭素数1〜4のアルキルオキシであり、最も好ましくは、tert−ブチルオキシである。
【0107】
nは、好ましくは1または2であり、特に好ましくは1である。
【0108】
は、好ましくは、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基、または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、さらに好ましくは、置換若しくは非置換のフェニル、置換若しくは非置換のシクロアルケニル、置換若しくは非置換のベンゾフリル、置換若しくは非置換のベンゾジオキソリル、置換若しくは非置換のベンゾジオキサニル、置換若しくは非置換のジヒドロベンゾフリル、置換若しくは非置換のクロマニル、または置換若しくは非置換のベンゾモルホリニルであり、さらに好ましくは置換若しくは非置換のフェニルまたは置換若しくは非置換のクロマニルである。
【0109】
が置換若しくは非置換のベンゼンが縮合した置換若しくは非置換の芳香族複素環式基または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基である場合、該芳香族複素環式基または非芳香族複素環式基は、少なくとも酸素原子を1個含有するのが好ましい。
【0110】
が置換基を有する場合、好ましい置換基は、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、オキソ、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、アルキルオキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、アルキルオキシアルキル、ハロアルキルオキシ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルスルファニル、アルケニルスルファニル、またはアルキニルスルファニルであり、より好ましい置換基は、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、アルキル、またはアルキルオキシであり、さらに好ましい置換基は、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヒドロキシ、アミノ、メチル、エチル、またはメチルオキシであり、特に好ましい置換基は、フルオロ、クロロ、ヒドロキシ、アミノ、メチルまたはメチルオキシである。
【0111】
は、具体的には、以下のいずれかの構造が好ましい。
【化25】
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ここで、R31、R32、R33、R34およびR35は、それぞれ独立して、好ましくは、水素原子、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、アルキルオキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシまたはハロアルキルオキシであり、より好ましくは、水素原子、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、アルキルまたはアルキルオキシであり、さらに好ましくは、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヒドロキシ、アミノ、メチル、エチル、またはメチルオキシであり、特に好ましくは、フルオロ、クロロ、ヒドロキシ、アミノ、メチルまたはメチルオキシである。R31とR32、R32とR33、R33とR34ならびにR34とR35は、それぞれ独立して、隣接する原子と一緒になって芳香族炭素環、非芳香族炭素環、芳香族複素環または非芳香族複素環を形成していても良い。該環はハロゲン、アルキルまたはオキソで置換されていてもよく、また、5員環または6員環が好ましい。
36は、それぞれ独立して、好ましくは、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキルであり、より好ましくはアルキルであり、特に好ましくはメチルである。pは好ましくは0〜6のいずれかの整数であり、より好ましくは0〜2のいずれかの整数である。Xは、好ましくは、アルキレン、アルケニレンまたはアルキニレンであり、より好ましくはアルキレンであり、特に好ましくは、メチレン、エチレンまたはプロピレンである。
【0112】
は、さらに好ましくは、以下に示される基である。
【化26】
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は、特に好ましくは、以下に示される基である。
【化27】
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【0113】
ここで、Rは、RとRが隣接する原子と一緒になって環Aを形成しない場合、好ましくは以下に示される基である。
【化28】
[この文献は図面を表示できません]
【0114】
は、好ましくは、水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、置換若しくは非置換のアルキニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基、または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、最も好ましくは、水素原子である。
【0115】
は、好ましくは、水素原子、ヒドロキシ、ホルミル、カルボキシ、カルバモイル、カルバモイルオキシ、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、置換若しくは非置換のアルキニル、置換若しくは非置換のアルキルオキシ、置換若しくは非置換のアルケニルオキシ、置換若しくは非置換のアルキニルオキシ、置換若しくは非置換のアルキルスルファニル、置換若しくは非置換のアルケニルスルファニル、置換若しくは非置換のアルキニルスルファニル、置換若しくは非置換のアルキルカルボニル、置換若しくは非置換のアルケニルカルボニル、置換若しくは非置換のアルキニルカルボニル、置換若しくは非置換のアルキルオキシカルボニル、置換若しくは非置換のアルケニルオキシカルボニル、置換若しくは非置換のアルキニルオキシカルボニル、置換若しくは非置換のモノアルキルカルバモイル、置換若しくは非置換のジアルキルカルバモイル、置換若しくは非置換のモノアルキルカルバモイルオキシ、置換若しくは非置換のジアルキルカルバモイルオキシ、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基、置換若しくは非置換の芳香族炭素環オキシ、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環オキシ、置換若しくは非置換の芳香族複素環オキシ、置換若しくは非置換の非芳香族複素環オキシ、置換若しくは非置換の芳香族炭素環スルファニル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環スルファニル、置換若しくは非置換の芳香族複素環スルファニル、置換若しくは非置換の非芳香族複素環スルファニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環カルボニル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環カルボニル、置換若しくは非置換の芳香族複素環カルボニル、置換若しくは非置換の非芳香族複素環カルボニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環オキシカルボニル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環オキシカルボニル、置換若しくは非置換の芳香族複素環オキシカルボニル、置換若しくは非置換の非芳香族複素環オキシカルボニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環カルバモイル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環カルバモイル、置換若しくは非置換の芳香族複素環カルバモイル、置換若しくは非置換の非芳香族複素環カルバモイル、または−NR5152(R51、R52はそれぞれ独立して、水素原子、ホルミル、カルバモイル、カルボキシ、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、置換若しくは非置換のアルキニル、置換若しくは非置換のアルキルカルボニル、置換若しくは非置換のアルケニルカルボニル、置換若しくは非置換のアルキニルカルボニル、置換若しくは非置換のアルキルカルバモイル、置換若しくは非置換のアルケニルカルバモイル、置換若しくは非置換のアルキニルカルバモイル、置換若しくは非置換のアルキルオキシカルボニル、置換若しくは非置換のアルケニルオキシカルボニル、置換若しくは非置換のアルキニルオキシカルボニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基、置換若しくは非置換の芳香族炭素環カルボニル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環カルボニル、置換若しくは非置換の芳香族複素環カルボニル、置換若しくは非置換の非芳香族複素環カルボニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環カルバモイル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環カルバモイル、置換若しくは非置換の芳香族複素環カルバモイル、置換若しくは非置換の非芳香族複素環カルバモイル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環オキシカルボニル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環オキシカルボニル、置換若しくは非置換の芳香族複素環オキシカルボニル、または置換若しくは非置換の非芳香族複素環オキシカルボニル)であり、より好ましくは、水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基、置換若しくは非置換の芳香族炭素環カルバモイル、または−NR5152(R51は置換若しくは非置換の芳香族炭素環カルボニル、R52は水素原子)であり、さらに好ましくは、水素原子、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基、または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、特に好ましくは、水素原子または置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基である。
は、置換若しくは非置換のアルキルカルバモイル、置換若しくは非置換のアルケニルカルバモイル、置換若しくは非置換のアルキルオキシ、置換若しくは非置換のアルケニルオキシ、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基カルボニル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基カルボニル、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基カルボニル、置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基カルボニルまたは置換若しくは非置換の非芳香族炭素環カルバモイルもさらに好ましい。
【0116】
が置換基を有する場合、好ましい置換基は、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、オキソ、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルキルオキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、ハロアルキルオキシ、アルキルオキシアルキル、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルスルファニル、アルケニルスルファニル、アルキニルスルファニル、アルキルカルボニル、アルケニルカルボニル、アルキニルカルボニル、芳香族炭素環式基、非芳香族炭素環式基、芳香族複素環式基、非芳香族複素環式基、芳香族炭素環式基アルキル、非芳香族炭素環式基アルキル、芳香族複素環式基アルキル、または非芳香族複素環式基アルキルであり、より好ましい置換基は、ハロゲン、アルキル、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルキルオキシ、アルキルカルボニル、芳香族炭素環式基または芳香族複素環式基であり、さらに好ましい置換基は、フルオロ、クロロ、メチル、エチル、ヒドロキシメチル、トリフルオロメチル、トリフルオロメチルオキシ、アセチル、フェニルまたはピリジルである。
【0117】
また、Rが架橋されているかスピロ環が形成されている場合、好ましくは、アルキレンにより架橋されているかまたはシクロアルキル環とともにスピロ環が形成されている。
【0118】
は、さらに好ましくは、以下に示される基である。
【化29】
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は、特に好ましくは、以下に示される基である。
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
【0119】
ここで、Rは、RとRが隣接する原子と一緒になって環Aを形成しない場合、さらに好ましくは以下に示される基である。
【化31】
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は、RとRが隣接する原子と一緒になって環Aを形成しない場合、特に好ましくは以下に示される基である。
【化32】
[この文献は図面を表示できません]
【0120】
Yは、好ましくは、単結合、アルキレン、アルケニレンまたはアルキニレンであり(但し、Rが水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、または置換若しくは非置換のアルキニルの場合は、Yは単結合である)、より好ましくは、単結合またはアルケニレンであり、さらに好ましくは、単結合またはビニレンであり、特に好ましくは、単結合である。
Yは、アルキレンもより好ましい。
【0121】
は、好ましくは、水素原子、ハロゲン、シアノ、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、置換若しくは非置換のアルキニル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、または置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、より好ましくは、水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、置換若しくは非置換のアルキニルであり、さらに好ましくは、置換若しくは非置換のアルキルであり、特に好ましくは、炭素数1〜4のアルキルであり、最も好ましくは、メチルである。
【0122】
は、好ましくは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、または−Z−R71(Zは、単結合、−O−、−S−、−NR72−、−CO−、−SO−、−O−CO−、−CO−O−、−NR72−CO−、−CO−NR72−、−NR72−CO−O−、−NR72−CO−NR73−、−NR72−SO−、または−SO−NR72−であり、R71は、水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、置換若しくは非置換のアルキニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基、または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、R72およびR73は、それぞれ独立して、水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、または置換若しくは非置換のアルキニル)であり、より好ましくは、−Z−R71である。
Zが−NR72−、−CO−NR72−、または−SO−NR72−の場合は、R71とR72が隣接する窒素原子と一緒になって置換若しくは非置換の芳香族複素環式基または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基を形成しても良い
ここで、Zは、好ましくは、単結合、−O−、−NR72−、−SO−、−NR72−CO−、−CO−NR72−、−NR72−CO−O−、−NR72−CO−NR73−、−NR72−SO−、または−SO−NR72−であり、より好ましくは、単結合、−NR72−、−NR72−CO−、−CO−NR72−、−NR72−CO−O−、−NR72−CO−NH−、−NR72−SO−、または−SO−NR72−であり、さらに好ましくは、単結合、−NR72−、−NR72−CO−、−NR72−CO−O−、−NR72−CO−NH−、または−NR72−SO−である。R71は、好ましくは、水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、または置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、特に好ましくは、水素原子、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、1〜3個のハロゲンで置換されたアルキル(例えば、トリフルオロメチル)、シクロアルキル、またはフェニルである。R72は、好ましくは、水素原子または置換若しくは非置換のアルキルであり、より好ましくは、水素原子またはメチルである。R73は、好ましくは、水素原子である。
は、さらに好ましくは、−Z−R71(Zは、単結合、−O−、−NR72−、−SO−、−NR72−CO−、−CO−NR72−、−NR72−CO−O−、−NR72−CO−NR73−、−NR72−SO−、または−SO−NR72−であり、R71は、水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、または置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、R72およびR73は、それぞれ独立して、水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、または置換若しくは非置換のアルキニル)であり、特に好ましくは、−Z−R71(Zは、単結合、−NR72−、−NR72−CO−、−CO−NR72−、−NR72−CO−O−、−NR72−CO−NH−、−NR72−SO−、または−SO−NR72−であり、R71は、水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、または置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、R72が水素原子または置換若しくは非置換のアルキル)であり、最も好ましくは、−Z−R71(Zは、単結合、−NR72−、−NR72−CO−、−NR72−CO−O−、−NR72−CO−NH−、または−NR72−SO−であり、R71は、水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、または置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、R72が水素原子または置換若しくは非置換のアルキル)である。
また、Zは、好ましくは、−O−、−SO−、−NR72−CO−、−CO−NR72−、−NR72−CO−O−、−NR72−CO−NR73−、−NR72−SO−、または−SO−NR72−であり、より好ましくは、−NR72−CO−、−CO−NR72−、−NR72−CO−O−、−NR72−CO−NH−、−NR72−SO−、または−SO−NR72−であり、さらに好ましくは、−NR72−CO−、−NR72−CO−O−、−NR72−CO−NH−、または−NR72−SO−である。
ここで、R71は、好ましくは、水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基または置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基である。置換若しくは非置換のアルケニル、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基も好ましい。
【0123】
は、さらに好ましくは、以下に示される基である。
【化33】
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【化34】
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【化35】
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【化36】
[この文献は図面を表示できません]

【化37】
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は、特に好ましくは、以下に示される基である。
【化38】
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【化39】
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【化40】
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【化41】
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【0124】
ここで、RとRは、隣接する原子と一緒になって環Aを形成しても良い。環Aは、1個または複数個の、好ましくは、1〜7個のRで置換されていてもよい。具体的には、式(I)で示される化合物は、以下に示す式(II)で示される化合物であってよい。
【化42】
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【0125】
式(II)で示される化合物における好ましい態様を以下に示す。
環Aは、好ましくは、芳香族炭素環、非芳香族炭素環、芳香族複素環、または非芳香族複素環であり、より好ましくは、芳香族複素環または非芳香族複素環である。また、5員環または6員環であるのが好ましい。さらに好ましくは、5員環または6員環の芳香族複素環または非芳香族複素環であり、特に好ましくは、チアゾール、オキサゾール、イミダゾール、チアジアゾール、オキサジアゾール、トリアゾール、フラン、チオフェン、ピロール、イソチアゾール、イソキサゾール、ピラゾール、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、テトラヒドロピラン、チアン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン、ピペラジン、ジオキサン、ヘキサヒドロピリミジン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロチオフェン、ピロリジン、ジオキソラン、オキサゾリン、チアゾリジン、イミダゾリン、イソチアゾリジン、またはチアジアゾリジンであり、最も好ましくは、チアゾール、イミダゾール、ピロール、ピリジン、ピロリジン、ジオキソラン、オキサゾリン、イミダゾリン、テトラヒドロピラン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン、ジオキサン、ピペラジン、またはヘキサヒドロピリミジンである。
環Aが母核のベンゼン環と縮合している部分の2つの原子は炭素原子である。
【0126】
は、それぞれ独立して、好ましくは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、オキソ、または−X−RA1であり、より好ましくは、ハロゲン、シアノ、オキソ、または−X−RA1であり、さらに好ましくは、オキソまたは−X−RA1である。
ここで、Xは、好ましくは、単結合、−O−、−S−、−NRA2−、−CO−、−SO−、−O−CO−、−CO−O−、−NRA2−CO−、−CO−NRA2−、−NRA2−CO−O−、−CO−O−NRA2−、−O−CO−NRA2−、−NRA2−O−CO−、−CO−NRA2−O−、−O−NRA2−CO−、−NRA2−CO−NRA3−、−NRA2−SO−、または−SO−NRA2−であり、より好ましくは、単結合、−O−、−S−、−NRA2−、−CO−、−SO−、−NRA2−CO−、−CO−NRA2−、−NRA2−CO−NRA3−、−NRA2−SO−、または−SO−NRA2−、であり、さらに好ましくは、単結合、−O−、−S−、−NRA2−、−CO−、−SO−、−NRA2−CO−、−CO−NRA2−、または−NRA2−CO−NRA3−である。
A1は、好ましくは、水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、置換若しくは非置換のアルキニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基、または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、より好ましくは、水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基、または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、さらに好ましくは、水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基または置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基である。 RA2およびRA3は、それぞれ独立して、好ましくは、水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、または置換若しくは非置換のアルキニルであり、Xが−NRA2−、−CO−NRA2−、−CO−O−NRA2−、−O−CO−NRA2−、または−SO−NRA2−の場合は、RA1とRA2が隣接する窒素原子と一緒になって置換若しくは非置換の芳香族複素環式基または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基を形成しても良く、より好ましくは、水素原子または置換若しくは非置換のアルキルである。
は、特に好ましくは、置換若しくは非置換の炭素数1〜4のアルキル(例:メチル、ベンジル)、置換若しくは非置換の炭素数1〜4のアルケニル、置換若しくは非置換の炭素数1〜4のアルキルスルホニル、置換若しくは非置換の炭素数1〜4のアルキルカルボニル、置換若しくは非置換の炭素数1〜4のモノアルキルカルバモイル、置換若しくは非置換の炭素数1〜4のモノアルキルカルボニルアミノ、置換若しくは非置換の炭素数1〜4のアルキルカルバモイルアミノ、ヒドロキシ、アミノ、オキソ、置換若しくは非置換の芳香族炭素環スルホニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環カルボニル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環カルボニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環カルバモイル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環カルバモイルまたは置換若しくは非置換の芳香族炭素環カルボニルアミノである。該芳香族炭素環は、ベンゼンまたはナフタレンが好ましい。該非芳香族炭素環はシクロアルキルが好ましい。
【0127】
mは、好ましくは、0〜7のいずれかの整数であり、より好ましくは、0〜4のいずれかの整数、さらに好ましくは0〜2のいずれかの整数である。
【0128】
は、それぞれ独立して、好ましくは、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、置換若しくは非置換のアルキニル、置換若しくは非置換のアルキルオキシ、置換若しくは非置換のアルケニルオキシ、置換若しくは非置換のアルキニルオキシ、置換若しくは非置換のアルキルスルファニル、置換若しくは非置換のアルケニルスルファニル、または置換若しくは非置換のアルキニルスルファニルであり、より好ましくは、置換若しくは非置換のアルキルオキシ、置換若しくは非置換のアルケニルオキシ、または置換若しくは非置換のアルキニルオキシであり、さらに好ましくは、置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、特に好ましくは、炭素数1〜4のアルキルオキシであり、最も好ましくは、tert−ブチルオキシである。
【0129】
nは、好ましくは1または2であり、特に好ましくは1である。
【0130】
は、好ましくは、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基、または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、より好ましくは、置換若しくは非置換のフェニル、置換若しくは非置換のシクロアルケニル、置換若しくは非置換のベンゾフリル、置換若しくは非置換のベンゾジオキソリル、置換若しくは非置換のベンゾジオキサニル、置換若しくは非置換のジヒドロベンゾフリル、置換若しくは非置換のクロマニル、または置換若しくは非置換のベンゾモルホリニルであり、さらに好ましくは置換若しくは非置換のフェニルまたは置換若しくは非置換のクロマニルである。
【0131】
が置換若しくは非置換のベンゼンが縮合した置換若しくは非置換の芳香族複素環式基または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基である場合、該芳香族複素環式基または非芳香族複素環式基は、少なくとも酸素原子を1個含有するのが好ましい。
【0132】
が置換基を有する場合、好ましい置換基は、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、オキソ、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヒドロキシアルキル、アルキルオキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、アルキルオキシアルキル、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルスルファニル、アルケニルスルファニル、またはアルキニルスルファニルであり、より好ましい置換基は、ハロゲン、アルキル、またはアルキルオキシであり、さらに好ましい置換基は、フルオロ、クロロ、ブロモ、炭素数1〜4のアルキル(例:メチル、エチル)、または炭素数1〜4のアルキルオキシ(例:メチルオキシ)であり、特に好ましい置換基は、クロロまたはメチルである。
【0133】
は、さらに好ましくは、以下に示される基である。
【化43】
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は、特に好ましくは、以下に示される基である。
【化44】
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【0134】
は、好ましくは、水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、置換若しくは非置換のアルキニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基、または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、最も好ましくは、水素原子である。
【0135】
は、好ましくは、水素原子、ヒドロキシ、ホルミル、カルボキシ、カルバモイル、カルバモイルオキシ、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、置換若しくは非置換のアルキニル、置換若しくは非置換のアルキルオキシ、置換若しくは非置換のアルケニルオキシ、置換若しくは非置換のアルキニルオキシ、置換若しくは非置換のアルキルスルファニル、置換若しくは非置換のアルケニルスルファニル、置換若しくは非置換のアルキニルスルファニル、置換若しくは非置換のアルキルカルボニル、置換若しくは非置換のアルケニルカルボニル、置換若しくは非置換のアルキニルカルボニル、置換若しくは非置換のアルキルオキシカルボニル、置換若しくは非置換のアルケニルオキシカルボニル、置換若しくは非置換のアルキニルオキシカルボニル、置換若しくは非置換のモノアルキルカルバモイル、置換若しくは非置換のジアルキルカルバモイル、置換若しくは非置換のモノアルキルカルバモイルオキシ、置換若しくは非置換のジアルキルカルバモイルオキシ、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基、置換若しくは非置換の芳香族炭素環オキシ、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環オキシ、置換若しくは非置換の芳香族複素環オキシ、置換若しくは非置換の非芳香族複素環オキシ、置換若しくは非置換の芳香族炭素環スルファニル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環スルファニル、置換若しくは非置換の芳香族複素環スルファニル、置換若しくは非置換の非芳香族複素環スルファニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環カルボニル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環カルボニル、置換若しくは非置換の芳香族複素環カルボニル、置換若しくは非置換の非芳香族複素環カルボニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環オキシカルボニル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環オキシカルボニル、置換若しくは非置換の芳香族複素環オキシカルボニル、置換若しくは非置換の非芳香族複素環オキシカルボニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環カルバモイル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環カルバモイル、置換若しくは非置換の芳香族複素環カルバモイル、置換若しくは非置換の非芳香族複素環カルバモイル、または−NR5152(R51、R52はそれぞれ独立して、水素原子、ホルミル、カルバモイル、カルボキシ、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、置換若しくは非置換のアルキニル、置換若しくは非置換のアルキルカルボニル、置換若しくは非置換のアルケニルカルボニル、置換若しくは非置換のアルキニルカルボニル、置換若しくは非置換のアルキルカルバモイル、置換若しくは非置換のアルケニルカルバモイル、置換若しくは非置換のアルキニルカルバモイル、置換若しくは非置換のアルキルオキシカルボニル、置換若しくは非置換のアルケニルオキシカルボニル、置換若しくは非置換のアルキニルオキシカルボニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基、置換若しくは非置換の芳香族炭素環カルボニル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環カルボニル、置換若しくは非置換の芳香族複素環カルボニル、置換若しくは非置換の非芳香族複素環カルボニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環カルバモイル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環カルバモイル、置換若しくは非置換の芳香族複素環カルバモイル、置換若しくは非置換の非芳香族複素環カルバモイル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環オキシカルボニル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環オキシカルボニル、置換若しくは非置換の芳香族複素環オキシカルボニル、または置換若しくは非置換の非芳香族複素環オキシカルボニル)であり、より好ましくは、水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基、置換若しくは非置換の芳香族炭素環カルバモイル、または−NR5152(R51は置換若しくは非置換の芳香族炭素環カルボニル、R52は水素原子)であり、さらに好ましくは、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基である。
【0136】
が置換基を有する場合、好ましい置換基は、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、オキソ、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヒドロキシアルキル、アルキルオキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、アルキルオキシアルキル、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルスルファニル、アルケニルスルファニル、アルキニルスルファニル、アルキルカルボニル、アルケニルカルボニル、アルキニルカルボニル、芳香族炭素環式基、非芳香族炭素環式基、芳香族複素環式基、非芳香族複素環式基、芳香族炭素環式基アルキル、非芳香族炭素環式基アルキル、芳香族複素環式基アルキル、または非芳香族複素環式基アルキルであり、より好ましい置換基は、ハロゲン、アルキル、またはアルキルカルボニルであり、さらに好ましい置換基は、クロロまたは炭素数1〜4のアルキル(例:メチル)である。
【0137】
また、Rが架橋されているかスピロ環が形成されている場合、好ましくは、アルキレンにより架橋されているかまたはシクロアルキル環とともにスピロ環が形成されている。
【0138】
は、さらに好ましくは、以下に示される基である。
【化45】
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は、特に好ましくは、以下に示される基である。
【化46】
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【0139】
Yは、好ましくは、単結合、アルキレン、アルケニレンまたはアルキニレンであり、より好ましくは、単結合またはアルケニレンであり、さらに好ましくは、単結合またはビニレンであり、特に好ましくは、単結合である。
但し、Rが水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、または置換若しくは非置換のアルキニルの場合は、Yは単結合である。
【0140】
は、好ましくは、水素原子、ハロゲン、シアノ、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、置換若しくは非置換のアルキニル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、または置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、より好ましくは、水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、置換若しくは非置換のアルキニルであり、さらに好ましくは、置換若しくは非置換のアルキルであり、特に好ましくは、炭素数1〜4のアルキルであり、最も好ましくは、メチルである。
【0141】
式(I)で示される化合物の好ましい態様として、以下の1)〜180)および201)〜240)が挙げられる。
【化47】
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1)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
2)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
3)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
4)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
5)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
6)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
7)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
8)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
9)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
10)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
11)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
12)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
13)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
14)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
15)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
16)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
17)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
18)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
19)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
20)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
21)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
22)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
23)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
24)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
25)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
26)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
27)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
28)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
29)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
30)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
31)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
32)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
33)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
34)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
35)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
36)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
【0142】
37)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
38)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
39)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
40)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
41)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
42)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
43)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
44)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
45)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
46)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
47)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
48)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
49)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
50)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
51)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
52)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
53)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
54)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
55)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
56)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
57)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
58)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
59)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
60)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
61)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
62)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
63)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
64)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
65)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
66)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
67)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
68)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
69)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
70)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
71)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
72)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
【0143】
73)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−O−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
74)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−O−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
75)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−O−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
76)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−O−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
77)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−O−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
78)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−O−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
79)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−O−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
80)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−O−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
81)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−O−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
82)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−O−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
83)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−O−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
84)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−O−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
85)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−O−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
86)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−O−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
87)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−O−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
88)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−O−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
89)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−O−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
90)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−O−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
91)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−O−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
92)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−O−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
93)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−O−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
94)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−O−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
95)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−O−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
96)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−O−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
97)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−O−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
98)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−O−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
99)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−O−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
100)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−O−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
101)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−O−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
102)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−O−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
103)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−O−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
104)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−O−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
105)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−O−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
106)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−O−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
107)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−O−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
108)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−O−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
【0144】
109)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−NH−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
110)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−NH−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
111)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−NH−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
112)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−NH−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
113)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−NH−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
114)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−NH−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
115)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−NH−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
116)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−NH−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
117)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−NH−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
118)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−NH−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
119)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−NH−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
120)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−NH−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
121)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−NH−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
122)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−NH−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
123)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−NH−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
124)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−NH−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
125)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−NH−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
126)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−NH−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
127)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−NH−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
128)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−NH−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
129)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−NH−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
130)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−NH−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
131)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−NH−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
132)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−NH−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
133)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−NH−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
134)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−NH−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
135)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−NH−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
136)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−NH−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
137)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−NH−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
138)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−NH−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
139)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−NH−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
140)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−NH−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
141)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−NH−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
142)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−NH−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
143)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−NH−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
144)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−CO−NH−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
【0145】
145)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−SO−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
146)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−SO−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
147)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−SO−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
148)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−SO−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
149)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−SO−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
150)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−SO−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
151)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−SO−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
152)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−SO−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
153)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−SO−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
154)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−SO−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
155)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−SO−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
156)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−SO−であり、R71は、水素原子であり、R72が水素原子)である化合物。
157)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−SO−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
158)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−SO−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
159)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−SO−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
160)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−SO−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
161)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−SO−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
162)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−SO−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
163)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−SO−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
164)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−SO−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
165)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−SO−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
166)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−SO−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
167)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−SO−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
168)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−SO−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が水素原子)である化合物。
169)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−SO−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
170)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−SO−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
171)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−SO−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
172)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−SO−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
173)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−SO−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
174)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−SO−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
175)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−SO−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
176)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−SO−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
177)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−SO−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
178)Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−SO−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
179)Rがハロゲンであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−SO−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
180)Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルであり、Rが−Z−R71(Zは、−NR72−SO−であり、R71は、置換若しくは非置換のアルキルであり、R72が置換若しくは非置換のアルキル)である化合物。
【0146】
式(I)で示される化合物のその他の好ましい態様として、前述の1)〜180)において、Rが置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、置換若しくは非置換のアルキニル、置換若しくは非置換のアルケニルオキシ、置換若しくは非置換のアルキニルオキシ、置換若しくは非置換のアルキルスルファニル、置換若しくは非置換のアルケニルスルファニル、または置換若しくは非置換のアルキニルスルファニルに置き換わっている化合物が挙げられる。
【0147】
式(I)で示される化合物が式(II)で示される場合、好ましい態様として、以下の201)〜240)が挙げられる。
【化48】
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201)環Aが芳香族複素環であり、mが0であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルである化合物。
202)環Aが芳香族複素環であり、mが1であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルである化合物。
203)環Aが芳香族複素環であり、mが2であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルである化合物。
204)環Aが芳香族複素環であり、mが3であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルである化合物。
205)環Aが芳香族複素環であり、mが4であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルである化合物。
206)環Aが非芳香族複素環であり、mが0であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルである化合物。
207)環Aが非芳香族複素環であり、mが1であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルである化合物。
208)環Aが非芳香族複素環であり、mが2であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルである化合物。
209)環Aが非芳香族複素環であり、mが3であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルである化合物。
210)環Aが非芳香族複素環であり、mが4であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルである化合物。
【0148】
211)環Aが芳香族複素環であり、mが0であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルである化合物。
212)環Aが芳香族複素環であり、mが1であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルである化合物。
213)環Aが芳香族複素環であり、mが2であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルである化合物。
214)環Aが芳香族複素環であり、mが3であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルである化合物。
215)環Aが芳香族複素環であり、mが4であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルである化合物。
216)環Aが非芳香族複素環であり、mが0であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルである化合物。
217)環Aが非芳香族複素環であり、mが1であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルである化合物。
218)環Aが非芳香族複素環であり、mが2であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルである化合物。
219)環Aが非芳香族複素環であり、mが3であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルである化合物。
220)環Aが非芳香族複素環であり、mが4であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルである化合物。
【0149】
221)環Aが芳香族複素環であり、mが0であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルである化合物。
222)環Aが芳香族複素環であり、mが1であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルである化合物。
223)環Aが芳香族複素環であり、mが2であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルである化合物。
224)環Aが芳香族複素環であり、mが3であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルである化合物。
225)環Aが芳香族複素環であり、mが4であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルである化合物。
226)環Aが非芳香族複素環であり、mが0であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルである化合物。
227)環Aが非芳香族複素環であり、mが1であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルである化合物。
228)環Aが非芳香族複素環であり、mが2であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルである化合物。
229)環Aが非芳香族複素環であり、mが3であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルである化合物。
230)環Aが非芳香族複素環であり、mが4であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルである化合物。
【0150】
231)環Aが芳香族複素環であり、mが0であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルである化合物。
232)環Aが芳香族複素環であり、mが1であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルである化合物。
233)環Aが芳香族複素環であり、mが2であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルである化合物。
234)環Aが芳香族複素環であり、mが3であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルである化合物。
235)環Aが芳香族複素環であり、mが4であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルである化合物。
236)環Aが非芳香族複素環であり、mが0であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルである化合物。
237)環Aが非芳香族複素環であり、mが1であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルである化合物。
238)環Aが非芳香族複素環であり、mが2であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルである化合物。
239)環Aが非芳香族複素環であり、mが3であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルである化合物。
240)環Aが非芳香族複素環であり、mが4であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルオキシであり、nが1であり、Rが置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基であり、Rが水素原子であり、Rが置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基であり、Yが単結合であり、Rが置換若しくは非置換のアルキルである化合物。
【0151】
前述の201)〜240)において、mが0でない場合、Rは、それぞれ独立して、ハロゲン、シアノ、オキソ、または−X−RA1(Xは単結合、−O−、−S−、−NRA2−、−CO−、−SO−、NRA2−CO−、−CO−NRA2−、−NRA2−CO−NRA3−、−NRA2−SO−、または−SO−NRA2−、RA1は水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基、または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基、RA2およびRA3は、それぞれ独立して、水素原子または置換若しくは非置換のアルキル)である。
【0152】
式(II)で示される化合物のその他の好ましい態様として、前述の201)〜240)において、Rが水素原子、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基、置換若しくは非置換の芳香族炭素環カルバモイル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環カルバモイル、または−NR5152(R51は置換若しくは非置換の芳香族炭素環カルボニルまたは置換若しくは非置換の非芳香族炭素環カルボニル、R52は水素原子)に置き換わっている化合物が挙げられる。
【0153】
また、式(II)で示される化合物のその他の好ましい態様として、前述の201)〜240)において、Rが置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、置換若しくは非置換のアルキニル、置換若しくは非置換のアルケニルオキシ、置換若しくは非置換のアルキニルオキシ、置換若しくは非置換のアルキルスルファニル、置換若しくは非置換のアルケニルスルファニル、または置換若しくは非置換のアルキニルスルファニルに置き換わっている化合物が挙げられる。
【0154】
本発明に係る化合物の特徴は、式(I)において、
(1)主骨格であるベンゼン環上に、少なくとも一つの環式基(R)が置換しており、
(2)同ベンゼン環上に、−C(R)nCOORで(n=1、2)示される側鎖を有する、
HIV複製阻害作用を有する点である。
【0155】
本発明に係る化合物の別の特徴は、式(I)のRとして、好ましくは置換若しくは非置換のアルキルオキシ基が導入され、および/またはRが水素原子であることにより、高いHIV複製阻害作用を有する点である。
【0156】
式(I)で示される化合物は、特定の異性体に限定するものではなく、全ての可能な異性体(例えば、ケト−エノール異性体、イミン−エナミン異性体、ジアステレオ異性体、アトロプ異性体、光学異性体、回転異性体等)、ラセミ体またはそれらの混合物を含む。
【0157】
式(I)で示される化合物の一つ以上の水素、炭素および/または他の原子は、それぞれ水素、炭素および/または他の原子の同位体で置換され得る。そのような同位体の例としては、それぞれH、H、11C、13C、14C、15N、18O、17O、31P、32P、35S、18F、123Iおよび36Clのように、水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄、フッ素、ヨウ素および塩素が包含される。式(I)で示される化合物は、そのような同位体で置換された化合物も包含する。該同位体で置換された化合物は、医薬品としても有用であり、式(I)で示される化合物のすべての放射性標識体を包含する。また該「放射性標識体」を製造するための「放射性標識化方法」も本発明に包含され、代謝薬物動態研究、結合アッセイにおける研究および/または診断のツールとして有用である。
【0158】
式(I)で示される化合物の放射性標識体は、当該技術分野で周知の方法で調製できる。例えば、式(I)で示されるトリチウム標識化合物は、例えば、トリチウムを用いた触媒的脱ハロゲン化反応によって、式(I)で示される特定の化合物にトリチウムを導入することで調製できる。この方法は、適切な触媒、例えばPd/Cの存在下、塩基の存在下または非存在下で、式(I)で示される化合物が適切にハロゲン置換された前駆体とトリチウムガスとを反応させることを包含する。他のトリチウム標識化合物を調製するための適切な方法としては、文書Isotopes in the Physical and Biomedical Sciences,Vol.1,Labeled Compounds (Part A),Chapter 6 (1987年)を参照にできる。14C−標識化合物は、14C炭素を有する原料を用いることによって調製できる。
【0159】
式(I)で示される化合物の製薬上許容される塩としては、例えば、式(I)で示される化合物と、アルカリ金属(例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム等)、アルカリ土類金属(例えば、カルシウム、バリウム等)、マグネシウム、遷移金属(例えば、亜鉛、鉄等)、アンモニア、有機塩基(例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、メグルミン、ジエタノールアミン、エチレンジアミン、ピリジン、ピコリン、キノリン等)およびアミノ酸との塩、または無機酸(例えば、塩酸、硫酸、硝酸、炭酸、臭化水素酸、リン酸、ヨウ化水素酸等)、および有機酸(例えば、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、トリフルオロ酢酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、シュウ酸、マレイン酸、フマル酸、マンデル酸、グルタル酸、リンゴ酸、安息香酸、フタル酸、アスコルビン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸等)との塩が挙げられる。特に塩酸、硫酸、リン酸、酒石酸、メタンスルホン酸との塩等が挙げられる。これらの塩は、通常行われる方法によって形成させることができる。
【0160】
本発明の式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩は、溶媒和物(例えば、水和物等)および/または結晶多形を形成する場合があり、本発明はそのような各種の溶媒和物および結晶多形も包含する。「溶媒和物」は、式(I)で示される化合物に対し、任意の数の溶媒分子(例えば、水分子等)と配位していてもよい。式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を、大気中に放置することにより、水分を吸収し、吸着水が付着する場合や、水和物を形成する場合がある。また、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を、再結晶することでそれらの結晶多形を形成する場合がある。
【0161】
本発明の式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩は、プロドラッグを形成する場合があり、本発明はそのような各種のプロドラッグも包含する。プロドラッグは、化学的または代謝的に分解できる基を有する本発明化合物の誘導体であり、加溶媒分解によりまたは生理学的条件下でインビボにおいて薬学的に活性な本発明化合物となる化合物である。プロドラッグは、生体内における生理条件下で酵素的に酸化、還元、加水分解等を受けて式(I)で示される化合物に変換される化合物、胃酸等により加水分解されて式(I)で示される化合物に変換される化合物等を包含する。適当なプロドラッグ誘導体を選択する方法および製造する方法は、例えばDesign of Prodrugs, Elsevier, Amsterdam 1985に記載されている。プロドラッグは、それ自身が活性を有する場合がある。
【0162】
式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩がヒドロキシル基を有する場合は、例えば、ヒドロキシル基を有する化合物と適当なアシルハライド、適当な酸無水物、適当なスルホニルクロライド、適当なスルホニルアンハイドライドおよびミックスドアンハイドライドとを反応させることにより或いは縮合剤を用いて反応させることにより製造されるアシルオキシ誘導体やスルホニルオキシ誘導体のようなプロドラッグが例示される。例えば、CHCOO−、CCOO−、t−BuCOO−、C1531COO−、PhCOO−、(m−NaOOCPh)COO−、NaOOCCHCHCOO−、CHCH(NH)COO−、CHN(CHCOO−、CHSO−、CHCHSO−、CFSO−、CHFSO−、CFCHSO−、p−CH−O−PhSO−、PhSO−、p−CHPhSO−が挙げられる。
【0163】
(本発明の化合物の製造法)
本発明に係る式(I)で示される化合物は、例えば、下記に示す一般的合成法によって製造することができる。また、抽出、精製等は、通常の有機化学の実験で行う処理を行えばよい。
本発明の化合物の合成は、当該分野において公知の手法を参酌しながら実施することができる。
【0164】
1)化合物A−1およびA−2の合成
【化49】
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(式中、Rは前記と同意義。Lは置換若しくは非置換のアルキル)

第1工程
市販もしくは公知の方法によって合成した化合物a1を、塩化メチレン、ジクロロエタン等の溶媒中、塩化アルミニウムなどのルイス酸存在下、アセチルクロライドや無水酢酸などの酸ハライドもしくは酸無水物と、0℃〜150℃、好ましくは60℃〜120℃で、1時間〜48時間、好ましくは12時間〜24時間、フリーデル・クラフツ・アシル化反応させることにより、化合物a2を得ることができる。

第2工程
硫酸と硝酸の混酸中において、化合物a2を−30℃〜100℃、好ましくは0℃〜50℃で、0.5時間〜48時間、好ましくは6時間〜24時間反応させることにより、化合物a3を得ることができる。

第3工程
OH中において、化合物a3に濃硫酸や濃塩酸等の酸を加え、0℃〜150℃、好ましくは80℃〜110℃で、1時間〜24時間、好ましくは6時間〜12時間反応させることにより、化合物a4を得ることができる。
【0165】
【化50】
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(式中、R、R、R、Y、およびLは前記と同意義。Rは置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基、または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基。Lはボロン酸、ボロン酸エステル、アルキルスズ、ハロゲン化亜鉛など。)

第4工程
化合物a4とRA-Lとのカップリング反応により、化合物a5、a6、a7を得ることができる。該反応としては、鈴木クロスカップリング、Ullmannクロスカップリング、根岸クロスカップリング、Stilleカップリング等が例示される。
ジオキサン、DMF、DME、THF、水等の溶媒あるいは混合溶媒中において、化合物a4にPd(PPh、Pd(OAc)、Pd(PPhCl、Pd(dppf)Cl等のパラジウム触媒と、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、リン酸カリウム等の塩基と、市販もしくは公知の方法によって合成したボロン酸、ボロン酸エステル、アルキルスズ、ハロゲン化亜鉛を加え、窒素雰囲気下にて、0℃〜150℃、好ましくは60℃〜120℃で、0.5時間〜24時間、好ましくは1時間〜12時間反応させることにより、化合物a5、a6、a7(R=R=R、Yは単結合)を得ることができる。

第5工程
化合物a5より、第4工程と同様の方法で、化合物a7(R=R)を得ることができる。

第6工程
化合物a6より、第4工程と同様の方法で、化合物a7(R=R、Yは単結合)を得ることができる。
【0166】
【化51】
[この文献は図面を表示できません]

(式中、R、R、R、R、R、Y、およびLは前記と同意義。R2’は置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、または置換若しくは非置換のアルキニル。Lはハロゲン。)

第7工程
塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン等の溶媒中において、化合物a7に水素化ジイソブチルアルミニウムのトルエン溶液または水素化アルミニウムリチウムのテトラヒドロフラン溶液を加え、−100℃〜50℃、好ましくは−60℃〜0℃で、0.5時間〜10時間、好ましくは1時間〜3時間反応させ還元することにより、化合物a8を得ることができる。

第8工程
塩化メチレン、アセトン、DMSO等の溶媒中において、化合物a8にDess−Martin試薬、二酸化マンガン、三酸化硫黄ピリジン等の酸化剤を加え、−20℃〜50℃、好ましくは0℃〜30℃で、0.5時間〜10時間、好ましくは1時間〜3時間反応させ、酸化することにより、化合物a9を得ることができる。

第9工程
塩化メチレン,ジクロロエタン,トルエン等の溶媒中において、化合物a9にヨウ化亜鉛及びTMSCNを加え、−20℃〜50℃、好ましくは0℃〜30℃で、0.1時間〜10時間、好ましくは0.5時間〜2時間反応させることにより、化合物a10を得ることができる。

第10工程
OH中において、化合物a10に濃硫酸や濃塩酸等の酸を加え、0℃〜150℃、好ましくは80℃〜110℃で、1時間〜24時間、好ましくは6時間〜12時間反応させ、TMS基の脱保護、ニトリル基のカルボン酸への加水分解、引き続きエステル化することにより、化合物a11を得ることができる。

第11工程
THF、DMF、トルエン等の溶媒中において、化合物a11に水素化ナトリウム、カリウムtert−ブトキシド、ナトリウムメトキシド等の塩基とR2’−I、R2’−Br、R2’−Clなどを加え、−20℃〜100℃、好ましくは0℃〜60℃で、1時間〜24時間、好ましくは3時間〜12時間反応させることにより、化合物a12を得ることができる。
また、tert−ブチルエステル等は、酢酸tert−ブチル中において、70%過塩素酸水溶液を1〜3当量加え、0℃〜60℃、好ましくは15℃〜30℃で、0.1時間〜10時間、好ましくは0.5時間〜2時間反応させることによっても得ることができる。

第12工程
メタノール、エタノール、THFや酢酸エチル等の溶媒中において、化合物a12に5%または10%パラジウム炭素、水酸化パラジウムや二酸化白金等の触媒を加え,0℃〜50℃、好ましくは15℃〜25℃、0.1時間〜48時間、好ましくは1時間〜24時間、水素雰囲気下にて反応させることよって化合物a13を得ることができる。
本条件において、酢酸あるいは塩酸等を添加することにより、反応が促進される場合がある。メタノール、エタノール、THF等の有機溶媒と水との混合溶媒中において、塩酸または酢酸酸性下、水酸化カリウムまたは水酸化ナトリウムアルカリ性下、または塩化アンモニウム中性下にて、化合物a12に鉄、亜鉛やスズ等の金属を加え、0℃〜120℃、好ましくは、25℃〜80℃、0.1時間〜24時間、好ましくは1時間〜12時間反応させることによっても、化合物a13を得ることができる。

第13工程
ジクロロメタン、THF、トルエン、アセトニトリルやDMF等の溶媒中において、化合物a13に臭素やNBS、NCS、NISなどのハロゲン化試薬を加え、Lがブロモの場合、−30℃〜50℃、好ましくは−10℃〜20℃、0.1時間〜10時間、好ましくは0.5時間〜2時間反応することによって、化合物a14を得ることができる。
がクロロまたはヨードの場合、10℃〜150℃、好ましくは60℃〜120℃、0.5時間〜24時間、好ましくは1時間〜6時間反応することによって、化合物a14を得ることができる。

第14工程
化合物a14より、第4工程と同様の方法で、化合物A−1を得ることができる。

第15工程
メタノール、エタノール、THF、DMSO等の溶媒中において、化合物A−1に水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム等を加え,0℃〜100℃、好ましくは20℃〜50℃で、0.1時間〜24時間、好ましくは1時間〜6時間反応させることにより、化合物A−2を得ることができる。
メタノール、エタノール、THF、DMSO等の溶媒中において、化合物A−1に塩酸やTFA等を加え、0℃〜100℃、好ましくは20℃〜50℃で、0.1時間〜24時間、好ましくは1時間〜6時間反応させることにより、化合物A−2を得ることもできる。
【0167】
以下に示す方法によっても、化合物A−1の合成が可能である。
【化52】
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(式中、R、R2’、R、R、R、R、Y、およびLは前記と同意義。Lはハロゲン。Lはハロゲン。)

第16工程
市販もしくは公知の方法によって合成した化合物a15を、濃硫酸または酢酸等の溶媒中において、硝酸または発煙硝酸等を氷冷下にて加え、−20℃〜60℃、好ましくは0℃〜25℃で、0.5時間〜6時間、好ましくは1時間〜3時間反応させることにより、ニトロ化合物を得ることができる。この化合物を塩化チオニル及びオキシ塩化りん等の溶媒中において、20℃〜120℃、好ましくは80℃〜100℃で、0.5時間〜6時間、好ましくは1時間〜3時間反応させ、溶媒を減圧濃縮することにより、粗酸塩化物を得ることができる。引き続き、LOH溶媒中において、20℃〜120℃、好ましくは50℃〜80℃で、0.5時間〜6時間、好ましくは1時間〜3時間反応させることにより、化合物a16を得ることができる。

第17工程
化合物a16より、第4工程と同様の方法で、化合物a17を得ることができる。

第18工程
化合物a17より、第12工程と同様の方法で、化合物a18を得ることができる。

第19工程
化合物a18より、第13工程と同様の方法で、化合物a19を得ることができる。

第20工程
化合物a19より、第4工程と同様の方法で、化合物a20を得ることができる。

第21工程
化合物a20より、第13工程と同様の方法で、化合物a21を得ることができる。

第22工程
化合物a21より、第4工程と同様の方法で、化合物a22を得ることができる。

第23工程
化合物a22より、第7〜11工程と同様の方法で、化合物A−1を得ることができる。
【0168】
ここで、化合物a20より、以下に示す方法によっても化合物A−1の合成が可能である。
【化53】
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(式中、R、R2’、R、R、R、R、Y、およびLは前記と同意義。Lはtert−ブチルオキシカルボニル、トリフルオロアセチルなどのアミノ基保護基。Lはハロゲン。)

第24工程
THF、DMSO等の溶媒中において、化合物a20にtert−ブチルオキシカルボニル化試薬またはトリフルオロアセチルクロリド、トリフルオロ酢酸無水物等のトリフルオロアセチル化試薬などのアミノ基保護試薬、およびトリエチルアミン、N−メチルモルホリン等の塩基を加え,0℃〜100℃、好ましくは20℃〜50℃で、0.1時間〜24時間、好ましくは1時間〜6時間反応させることにより、アミノ基保護体である化合物a23を得ることができる。

第25工程
化合物a23より、第7工程〜第11工程と同様の方法で反応させた後、第13工程と同様の方法で、化合物a24を得ることができる。

第26工程
化合物a24より、第4工程と同様の方法で、化合物A−1を得ることができる。






































【0169】
さらに、以下に示す方法によっても、化合物A−1の合成が可能である。
【化54】
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(式中、R、R2’、R、R、R、R、およびYは前記と同意義。Lはハロゲン。Lはハロゲン。)

第27工程
市販もしくは公知の方法によって合成した化合物a25より、第13工程と同様の方法で、化合物a26を得ることができる。

第28工程
濃硫酸または酢酸等の溶媒中において、化合物a26に硝酸または発煙硝酸等を氷冷下にて加え、−20℃〜60℃、好ましくは0℃〜25℃で、0.5時間〜6時間、好ましくは1時間〜3時間反応させることにより、化合物a27を得ることができる。

第29工程
DMF、DMA、THF、ジオキサン等の溶媒中、またはそれらの混合溶媒中、化合物a27にトリtert−ブチルホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィン、トリフェニルホスフィンなどのホスフィンとジベンジリデンアセトンパラジウム、酢酸パラジウム、ジクロロビストリフェニルホスフィンパラジウムなどの触媒とフッ化亜鉛と別途調製したシリルエノールエーテル(a28)を加え、30℃〜130℃、好ましくは50℃〜150℃で、0.1時間〜6時間、好ましくは0.5時間〜1時間で反応させることにより、化合物a29を得ることができる。

第30工程
ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、テトラヒドロフランなどの溶媒中、またはそれらの混合溶媒中、化合物a29にピリジン、ルチジン、トリエチルアミンなどの塩基とトリフルオロメタンスルホン酸無水物、comin’s試薬などのトリフルオロメタンスルホニル化剤を加え、−50℃〜50℃、好ましくは−30℃〜30℃で、0.1時間〜4時間、好ましくは0.5時間〜1時間で反応させることにより、化合物a30を得ることができる。

第31工程
化合物a30より、第4工程と同様の方法で、化合物a31を得ることができる。

第32工程
化合物a31より、第12工程と同様の方法で、化合物a32を得ることができる。

第33工程
化合物a32より、第13工程と同様の方法で、化合物a33を得ることができる。

第34工程
化合物a33より、第4工程と同様の方法で、化合物A−1を得ることができる。
【0170】
ここで、化合物a29は、化合物a26より以下に示す方法によっても合成が可能である。
【化55】
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(式中、各定義は前記と同意義。)

第35工程
ジオキサン、DMF、DME、THF、アセトン、アセトニトリル等の溶媒中、化合物a26に炭酸カリウム、炭酸ナトリウムなどの塩基とベンジルブロマイドまたはベンジルクロライドを加え、0℃〜100℃、好ましくは20℃〜50℃で、0.5時間〜24時間、好ましくは1時間〜5時間反応させることにより、化合物a34を得ることができる。

第36工程
ジエチルエーテルまたはTHF等の溶媒中、化合物a34を公知の方法でLを金属マグネシウムやn−ブチルリチウムによってグリニャール試薬やリチウム化合物に変換し、ジメチルホルムアミド、N−ホルミルピペリジンやN−ホルミルモルホリン等の試薬を加え、−20℃〜50℃、好ましくは0℃〜20℃で0.5時間〜6時間、好ましくは1時間〜3時間反応させることによって、化合物a35を得ることができる。

第37工程
化合物a35より、第9工程と同様の方法で、化合物a36を得ることができる。

第38工程
化合物a36より、第10工程と同様の方法で、化合物a37を得ることができる。

第39工程
化合物a37より、第11工程と同様の方法で、化合物a29を得ることができる。
【0171】
なお、化合物a28は、以下に示す方法によって合成が可能である。
【化56】
[この文献は図面を表示できません]

(式中、各定義は前記と同意義。)

第40工程
市販もしくは公知の方法によって合成した化合物a28−1を、THF、ジエチルエーテル、ジオキサン等の溶媒中、またはそれらの混合溶媒中、R2’OHと、水素化ナトリウム、水素化リチウム、水素化カリウムなどの金属試薬を加え、20℃〜120℃、好ましくは40℃から100℃で、0.1時間〜12時間、好ましくは0.5時間〜6時間反応させることにより、化合物a28−2を得ることができる。

第41工程
DMF、DMA、THF、ジオキサン等の溶媒中、またはそれらの混合溶媒中、化合物a28−2に炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、リン酸カリウムなどの塩基、およびヨウ化アルキル、臭化アルキル、硫酸アルキルなどのアルキル化剤を加え、−30℃〜70℃、好ましくは−10℃〜50℃で、0.1時間〜5時間、好ましくは、0.5時間〜1時間反応させることにより、化合物a28−3を得ることができる。

第42工程
THF、ジエチルエーテル、ジオキサン等の溶媒中、またはそれらの混合溶媒中、化合物a28−3にカリウムヘキサメチルジシラジド、リチウムヘキサメチルジシラジド、リチウムジイソプロピルアミドなどの塩基とTMSCl、TMSOTfなどのシリル化剤を加え、−130℃〜−20℃、好ましくは−110℃から−50℃で、0.1時間〜5時間、好ましくは、0.5時間〜1時間反応させることにより、化合物a28を得ることができる。
【0172】
また、以下に示す通り、化合物a28の代わりに化合物a28’を用いることにより、化合物A−1およびA−2の光学活性体を合成することができる。化合物a28’は、以下に示す方法によって合成が可能である。
【化57】
[この文献は図面を表示できません]

(式中、各定義は前記と同意義。)

第43工程
ジクロロメタン、トルエン、ジクロロエタン等の溶媒中、またはそれらの混合溶媒中、化合物a28−2にオキサリルクロライド、チオニルクロライドなどの試薬とオキサゾリジノン(a28−4)を加え、−50℃〜50℃、好ましくは−30℃〜30℃で、0.1時間〜4時間、好ましくは0.5時間〜1時間で反応させることにより、化合物a28−5を得ることができる。

第44工程
化合物a28−5より、第42工程と同様の方法で、化合物a28’を得ることができる。
【0173】
ここで、化合物a29は、化合物a28’より以下に示す方法によって合成が可能である。得られる化合物a29は光学異性体である。さらに、化合物a29の光学異性体より、前述の方法により化合物A−1およびA−2の光学異性体を合成することができる。
【化58】
[この文献は図面を表示できません]

(式中、各定義は前記と同意義。)

第45工程
化合物a28’より、第29工程と同様の方法で、化合物a28−6を得ることができる。

第46工程
テトラヒドロフラン−水混合溶媒中、化合物a28−6に過酸化水素水と水酸化リチウム水溶液の混合液を加え、−20℃〜10℃、好ましくは−10℃〜10℃で、0.1時間〜5時間、好ましくは0.1時間〜1時間反応させてカルボン酸体を得た後に、精製せずそのまま、R/ジエチルエーテル溶液等を添加してエステル化することにより、化合物a29を得ることができる。
【0174】
以下に示す方法によっても、化合物a16より化合物A−1およびA−2の光学異性体を合成することができる。
【化59】
[この文献は図面を表示できません]

(式中、各定義は前記と同意義。)

第47工程
化合物a16より、第7工程と同様の方法で、化合物a38を得ることができる。

第48工程
化合物a38より、第8工程と同様の方法で、化合物a39を得ることができる。

第49工程
化合物a39より、第9工程と同様の方法で、化合物a40を得ることができる。

第50工程
化合物a40より、第10工程と同様の方法で、化合物a41を得ることができる。

第51工程
ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム等の溶媒中、化合物a41にデスマーチン試薬や二酸化マンガン等の酸化剤を加え、0℃〜80℃、好ましくは20℃〜45℃で、0.5時間〜5時間、好ましくは1時間〜3時間反応させることにより、化合物a42を得ることができる。

第52工程
ベンゼン、トルエン、キシレン等の溶媒中、化合物a42に不斉源として(R)-CBS試薬を加え、カテコールボランや9−ボラビシクロ[3.3.1]ノナン等の還元剤を順次加え、−50℃〜0℃、好ましくは−35℃〜−10℃で、0.5時間〜6時間、好ましくは1時間〜3時間反応させることにより、化合物a43を得ることができる。

第53工程
化合物a43より、第11工程と同様の方法で、化合物a44を得ることができる。
【0175】
【化60】
[この文献は図面を表示できません]

(式中、R、R2’、R、R、R、R、Y、L、およびLは前記と同意義。L10はハロゲン。L11はハロゲン。)

第54工程
化合物a44より、第17工程と同様の方法で、化合物a45を得ることができる。

第55工程
化合物a45より、第18工程と同様の方法で、化合物a46を得ることができる。

第56工程
化合物a46より、第19工程と同様の方法で、化合物a47およびa49を得ることができる。

第57工程
化合物a47より、第20工程と同様の方法で、化合物a48を得ることができる。

第58工程
化合物a48より、第21工程と同様の方法で、化合物a24を得ることができる。

第59工程
化合物a49より、第20工程と同様の方法で、化合物a13を得ることができる。
【0176】
同様の方法により、以下に示す通り、化合物a4より化合物a12の光学異性体を合成することができる。さらに、化合物a12の光学異性体より、前述の方法により化合物A−1およびA−2の光学異性体を合成することができる。
【化61】
[この文献は図面を表示できません]

(式中、各定義は前記と同意義。)

第60工程
化合物a4より、第47工程〜第53工程と同様の方法で、化合物a50を得ることができる。

第61程
化合物a50より、第4工程〜第6工程と同様の方法で、化合物a11を得ることができる。
【0177】
ここで、化合物a44は、化合物a41より以下に示す方法によっても合成が可能である。
【化62】
[この文献は図面を表示できません]

(式中、各定義は前記と同意義。)

第62工程
化合物a41より、第11工程と同様の方法で、化合物a51を得ることができる。

第63工程
化合物a51より、第15工程と同様の方法で、化合物a52を得ることができる。

第64工程
化合物a53は、化合物a52をR−(+)−4−ベンジル−2−オキサゾリジノン(化合物(A))のようなエナンチオピュアなキラル補助化合物と縮合してジアステレオマー混合物を生成し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離することにより合成することができる。
即ち、化合物a52を無水ジクロロメタン、無水クロロホルム、無水THFなどの溶媒に溶解後、少量の無水DMFを添加し、−30℃〜50℃、好ましくは−10℃〜20℃で、塩化チオニル、オキザリルクロリドなどのクロロ化試薬を滴下する。その後、−30℃〜50℃、好ましくは−10℃〜20℃で、0.1時間〜10時間、好ましくは0.5時間〜2時間攪拌したのち濃縮して得られる泡沫状固体を、無水テトラヒドロフランや無水ジクロロメタン等に溶解する。化合物(A)の無水テトラヒドロフランや無水ジクロロメタン等の溶液を、−100℃〜−30℃、好ましくは−80℃〜−60℃で攪拌し、n−BuLi/ヘキサン溶液を加え、−100℃〜−30℃、好ましくは−80℃〜−60℃で0.1時間〜1時間、好ましくは0.1時間〜0.5時間攪拌し、さらに−20℃〜60℃、好ましくは0℃〜30℃で、0.1時間〜5時間、好ましくは0.1時間〜2時間攪拌する。その後、上記調製した酸塩化物溶液と−60℃〜−10℃、好ましくは−40℃〜−20℃で混合させ−10℃〜60℃、好ましくは10℃〜30℃まで昇温させる。反応終了後、飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、ジクロロメタンで抽出後、シリカゲルクロマトグラフィーで分離精製することにより化合物a53を得ることができる。

第65工程
テトラヒドロフラン−水混合溶媒中、化合物a53に過酸化水素水と水酸化リチウム水溶液の混合液を加え、−20℃〜10℃、好ましくは−10℃〜10℃で反応させてカルボン酸体を得た後に、ジアゾメタン/ジエチルエーテル溶液等でエステル化することにより、化合物a44を得ることができる。
【0178】
以下に示す方法によっても、a29の光学異性体を得ることができる。
【化63】
[この文献は図面を表示できません]

(式中、各定義は前記と同意義。)

第66工程
市販または公知の方法により調整した化合物a29−1を、濃硫酸または酢酸等の溶媒中において、硝酸、発煙硝酸等を氷冷下にて加え、−20℃〜60℃、好ましくは0℃〜25℃で、0.5時間〜6時間、好ましくは1時間〜3時間反応させることにより、化合物a29−2を得ることができる。また、濃硫酸中において、硝酸カリウム、硝酸ナトリウム等の金属塩を氷冷下にて加え、−20℃〜60℃、好ましくは0℃〜25℃で、0.5時間〜6時間、好ましくは1時間〜3時間反応させることによっても得ることができる。

第67工程
ジクロロメタン、ジクロロエタン、トルエン等の溶媒中において、化合物a29−2にヨウ化亜鉛及びTMSCNを加え、−20℃〜50℃、好ましくは0℃〜30℃で、0.1時間〜10時間、好ましくは0.5時間〜2時間反応させることにより、化合物a29−3を得ることができる。また、アセトニトリルやDMF等の溶媒中において、ヨウ化亜鉛、TMSCl、シアン化ナトリウム、シアン化カリウム等の金属塩を、−20℃〜50℃、好ましくは0℃〜30℃で、0.1時間〜10時間、好ましくは0.5時間〜2時間反応させることによっても得ることができる。

第68工程
化合物a29−3のROH中において、濃硫酸、濃塩酸等の酸を加え、0℃〜150℃、好ましくは80℃〜110℃で、1時間〜24時間、好ましくは6時間〜12時間反応させることにより、TMS基の脱保護、ニトリル基のカルボン酸への加水分解、引き続きエステル化することにより、化合物1-4を得ることができる。

第69工程
DMF、DME、テトラヒドロフラン、アセトン、アセトニトリル等の溶媒中において、化合物a29−4に炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム、水素化ナトリウム等の塩基、およびベンジルブロマイドまたはベンジルクロライドを加え、0℃〜100℃、好ましくは20℃〜50℃で、0.5時間〜24時間、好ましくは1時間〜5時間反応させることにより、化合物a29−5を得ることができる。また、テトラヒドロフラン、トルエンやジクロロメタン等の溶媒中、アゾジカルボン酸ジエチルやアゾジカルボン酸ジイソプロピルとベンジルアルコールを加え、0℃〜100℃、好ましくは20℃〜50℃で、0.5時間〜24時間、好ましくは1時間〜5時間反応させることによっても得ることができる。

第70工程
化合物a29−5のジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム等の溶媒中において、デスマーチン試薬、二酸化マンガン、クロロクロム酸ピリジニウム等の酸化剤を加え、0℃〜80℃、好ましくは20℃〜45℃で、0.5時間〜5時間、好ましくは1時間〜3時間反応させることにより、化合物a29−6を得ることができる。また、一般的なSwern酸化によっても得ることができる。

第71工程
化合物a29−6のベンゼン、トルエン、キシレン、ジクロロメタン、ジクロロエタン等の溶媒中において、不斉源として(R)-CBS試薬を加え、カテコールボランや9−ボラビシクロ[3.3.1]ノナン等の還元剤を順次加え、−100℃〜0℃、好ましくは−78℃〜−50℃で、0.5時間〜6時間、好ましくは1時間〜3時間反応させることにより、化合物a29−7を得ることができる。

第72工程
テトラヒドロフラン、DMF、トルエン等の溶媒中において、化合物a29−7に水素化ナトリウム、カリウムtert−ブトキシド、ナトリウムメトキシド等の塩基と市販または公知の方法により調整したR2’−I、R2’−Br、R2’−Cl等を加え、−20℃〜100℃、好ましくは0℃〜60℃で、1時間〜24時間、好ましくは3時間〜12時間反応させることにより、化合物a29−8を得ることができる。
また、tert−ブチルエステル等は、酢酸tert−ブチル中において、70%過塩素酸水溶液を1〜3当量加え、0℃〜60℃、好ましくは15℃〜30℃で、0.1時間〜10時間、好ましくは0.5時間〜2時間反応させることによっても得ることができる。

第73工程
メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン等の溶媒中において、化合物a29−8に5%または10%パラジウムカーボン、水酸化パラジウム、二酸化白金等の触媒を加え、水素雰囲気下、0℃〜60℃、好ましくは20℃〜40℃で、0.1時間〜24時間、好ましくは1時間〜12時間反応させることにより、化合物a29を得ることができる。
また、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム等の溶媒中において、トリブロモホウ素、トリメチルシリルヨーダイドを加え、−20℃〜100℃、好ましくは0℃〜30℃で、1時間〜24時間、好ましくは3時間〜12時間反応させることによっても得ることができる。
【0179】
2)化合物A−3およびA−4の合成
【化64】
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(式中、各定義は前記と同意義。)

第1工程
塩化メチレン、トルエン、THF等の溶媒中において、化合物a8に三臭化リン、臭化チオニル等を加え、−20℃〜120℃、好ましくは0℃〜60℃で、0.1時間〜12時間、好ましくは1時間〜4時間反応させることにより、化合物a54を得ることができる。

第2工程
DMF、DMSO、ジオキサン、トルエン等の溶媒中において、化合物a54にPd(PPh、Pd(OAc)、Pd(PPhCl、PdCl(dppf)等のパラジウム触媒と、トリエチルアミンやN−メチルモルホリン等の塩基と、ROHを加え、一酸化炭素雰囲気下にて、0℃〜150℃、好ましくは50℃〜100℃で、1時間〜24時間、好ましくは3時間〜12時間反応させることにより、化合物a55を得ることができる。

第3工程
THF、ジエチルエーテル、トルエン等の溶媒中において、化合物a55にリチウムジイソプロピルアミド、カリウムヘキサメチルジシラジド、リチウムヘキサメチルジシラジド、ナトリウムヘキサメチルジシラジド等の塩基と、R−I、R−Br、R−Cl等を加え、−70℃〜50℃、好ましくは−20℃〜20℃で、1時間〜24時間、好ましくは3時間〜10時間反応させることにより、化合物a56を得ることができる。

第4工程
化合物a56より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第12〜14工程と同様の方法で、化合物A−3を得ることができる。

第5工程
化合物A−3より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第15工程と同様の方法で、化合物A−4を得ることができる。
【0180】
3)化合物A−5およびA−6の合成
【化65】
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(式中、R、R2’、R、R、およびRは前記と同意義。R5aおよびR5a’はそれぞれ独立して置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基、または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基。ここで、R5aとR5a’が隣接する窒素原子と一緒になって置換若しくは非置換の芳香族複素環式基または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基を形成しても良い。)

第1工程
DMF、DMSO、ジオキサン、トルエン等の溶媒中において、化合物a30にPd(PPh、Pd(OAc)、 Pd(PPhCl、PdCl(dppf)等のパラジウム触媒、トリエチルアミンやN−メチルモルホリン等の塩基、さらにアリルアルコールを加え、一酸化炭素雰囲気下にて、0℃〜150℃好ましくは50℃〜100℃で、1時間〜24時間好ましくは3時間〜12時間反応させることにより、アリルエステル体を合成することができる。その後、エタノール、MeCN、THF等の溶媒中、モルホリンあるいはピロリジン等を加えて、Pd(PhP)存在下、0℃〜100℃好ましくは25℃〜75℃で、0.1時間〜24時間好ましくは1時間〜12時間反応させることにより化合物a57を得ることができる。

第2工程
化合物a57と市販または公知の方法により調製したアミン誘導体(D)を、DMF、DMA、THF、アセトニトリル等あるいはその混合溶媒中、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール若しくは1−ヒドロキシベンゾトリアゾールなど、および/またはジシクロヘキシルカルボジイミド若しくはジイソプロピルカルボジイミドなどの縮合剤、ならびにトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリンなどの塩基を加え、0℃〜100℃、好ましくは20℃〜50℃で、1時間〜48時間、好ましくは2時間〜24時間反応させることにより、化合物a58を得ることができる。

第3工程
化合物a58より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第32〜34工程と同様の方法で、化合物A−5を得ることができる。

第4工程
化合物A−5より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第15工程と同様の方法で、化合物A−6を得ることができる。
【0181】
以下に示す方法によっても、化合物a57を合成することができる。
【化66】
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(式中、R、R2’、R、Rは前記と同意義。L17は水素またはフェニル。)
第5工程
ジオキサン、DMF、DME、テトラヒドロフラン、水等の溶媒あるいは混合溶媒中において、化合物a30にPd(PPh、Pd(OAc)、Pd(PPhCl、Pd(dppf)Cl、Pd(dtbpf)等のパラジウム触媒と、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム、リン酸カリウム等の塩基と、トランスエチニルボロン酸、ビニルボロン酸エステル、ビニルトリアルキルスズ等を加え、窒素雰囲気下にて、0℃〜150℃、好ましくは60℃〜120℃で、0.5時間〜24時間、好ましくは1時間〜12時間反応させることにより、化合物a57−1を得ることができる。

第6工程
ジクロロメタン、メタノールやそれらの混合溶媒中において、化合物a57−1に−100℃〜0℃、好ましくは−78℃〜−50℃で、0.5時間〜6時間、好ましくは1時間〜3時間、オゾンガスを通じ、その後、ジメチルスフィド、トリメチルフォスファイト等を加え、同温で、0.1時間〜3時間、好ましくは0.5時間〜1時間、撹拌することにより、化合物a57−2を得ることができる。

第7工程
アセトン、メチルエチルケトン等の溶媒中において、化合物a57−2に過マンガン酸カリウムを加え、−20℃〜50℃、好ましくは0℃〜20℃で、0.5時間〜6時間、好ましくは1時間〜3時間反応させることにより、化合物a57を得ることができる。またDMF溶媒中において、ニクロム酸ピリジニウムを加え、0℃〜60℃、好ましくは20℃〜40℃で、2時間〜24時間、好ましくは6時間〜12時間反応させることによっても得ることができる。
【0182】
4)化合物A−7およびA−8の合成
【化67】
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(式中、R、R2’、R、R、およびRは前記と同意義。R5bはアルキル。Qはハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシ、アミノ、イミノ、ヒドロキシアミノ、ヒドロキシイミノ、ホルミル、ホルミルオキシ、カルバモイル、スルファモイル、スルファニル、スルフィノ、スルホ、チオホルミル、チオカルボキシ、ジチオカルボキシ、チオカルバモイル、シアノ、ニトロ、ニトロソ、アジド、ヒドラジノ、ウレイド、アミジノ、グアニジノ、トリアルキルシリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルキルオキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、ハロアルキルオキシ、アルキルオキシアルキル、アルキルオキシアルキルオキシ、アルキルカルボニル、アルケニルカルボニル、アルキニルカルボニル、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルスルホニル、アルケニルスルホニル、アルキニルスルホニル、モノアルキルカルボニルアミノ、ジアルキルカルボニルアミノ、モノアルキルスルホニルアミノ、ジアルキルスルホニルアミノ、アルキルイミノ、アルケニルイミノ、アルキニルイミノ、アルキルカルボニルイミノ、アルケニルカルボニルイミノ、アルキニルカルボニルイミノ、アルキルオキシイミノ、アルケニルオキシイミノ、アルキニルオキシイミノ、アルキルカルボニルオキシ、アルケニルカルボニルオキシ、アルキニルカルボニルオキシ、アルキルオキシカルボニル、アルケニルオキシカルボニル、アルキニルオキシカルボニル、アルキルスルファニル、アルケニルスルファニル、アルキニルスルファニル、アルキルスルフィニル、アルケニルスルフィニル、アルキニルスルフィニル、モノアルキルカルバモイル、ジアルキルカルバモイル、モノアルキルスルファモイル、ジアルキルスルファモイル、芳香族炭素環式基、非芳香族炭素環式基、芳香族複素環式基、非芳香族複素環式基、芳香族炭素環オキシ、非芳香族炭素環オキシ、芳香族複素環オキシ、非芳香族複素環オキシ、芳香族炭素環アミノ、非芳香族炭素環アミノ、芳香族複素環アミノ、非芳香族複素環アミノ、芳香族炭素環カルボニル、非芳香族炭素環カルボニル、芳香族複素環カルボニル、非芳香族複素環カルボニル、芳香族炭素環オキシカルボニル、非芳香族炭素環オキシカルボニル、芳香族複素環オキシカルボニル、非芳香族複素環オキシカルボニル、非芳香族複素環オキシカルボニル、芳香族炭素環カルボニルアミノ、非芳香族炭素環カルボニルアミノ、芳香族複素環カルボニルアミノ、非芳香族複素環カルボニルアミノ、芳香族炭素環アルキル、非芳香族炭素環アルキル、芳香族複素環アルキル、非芳香族複素環アルキル、芳香族炭素環アルキルオキシ、非芳香族炭素環アルキルオキシ、芳香族複素環アルキルオキシ、非芳香族複素環アルキルオキシ、芳香族炭素環アルキルスルファニル、非芳香族炭素環アルキルスルファニル、芳香族複素環アルキルスルファニル、非芳香族複素環アルキルスルファニル、芳香族炭素環アルキルオキシカルボニル、非芳香族炭素環アルキルオキシカルボニル、芳香族複素環アルキルオキシカルボニル、非芳香族複素環アルキルオキシカルボニル、芳香族炭素環アルキルオキシアルキル、非芳香族炭素環アルキルオキシアルキル、芳香族複素環アルキルオキシアルキル、非芳香族複素環アルキルオキシアルキル、芳香族炭素環アルキルアミノ、非芳香族炭素環アルキルアミノ、芳香族複素環アルキルアミノ、非芳香族複素環アルキルアミノ、芳香族炭素環スルファニル、非芳香族炭素環スルファニル、芳香族複素環スルファニル、非芳香族複素環スルファニル、非芳香族炭素環スルホニル、芳香族炭素環スルホニル、芳香族複素環スルホニル、または非芳香族複素環スルホニル。)

第1工程
化合物a57と市販または公知の方法により調製したフェニレンジアミン誘導体(a58)を、DMF、DMA、THF、アセトニトリル等、またはその混合溶媒中、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール若しくは1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、および/またはジシクロヘキシルカルボジイミド若しくはジイソプロピルカルボジイミドなどの縮合剤、ならびにトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリンなどの塩基を加え、0℃〜100℃、好ましくは20℃〜50℃で、1時間〜48時間、好ましくは2時間〜24時間反応させることにより、化合物a59を得ることができる。

第2工程
化合物a59を、DMF、DMA、THF、アセトニトリル等、またはその混合溶媒中、水素化ナトリウム、炭酸セシウム等の塩基、および市販もしくは公知の方法により調製したハロゲン化アルキルを加え、20℃〜140℃、好ましくは40℃〜80℃で、1時間〜48時間、好ましくは2時間〜24時間反応させることにより、化合物a60を得ることができる。

第3工程
化合物a60より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第32〜34工程と同様の方法で、化合物A−7を得ることができる。

第4工程
化合物A−7より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第15工程と同様の方法で、化合物A−8を得ることができる。
【0183】
5)化合物A−9およびA−10の合成
【化68】
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(式中、R、R2’、R、R、およびRは前記と同意義。R5cはアルキル、アルケニル、アルキニル、芳香族炭素環式基、非芳香族炭素環式基、芳香族複素環式基、または非芳香族複素環式基。)

第1工程
化合物a57より、後述の「30)化合物N−1およびN−2の合成」における第1〜6工程と同様の方法で、化合物a61を得ることができる。

第2工程
化合物a61より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第32〜34工程と同様の方法で、化合物A−9を得ることができる。

第3工程
化合物A−9より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第15工程と同様の方法で、化合物A−10を得ることができる。
【0184】
6)化合物A−11およびA−12の合成
【化69】
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(式中、R、R2’、R、R、およびRは前記と同意義。R5dは置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基、または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基。)

第1工程
化合物a30より、後述の「31)化合物O−1およびO−2の合成」における第1〜5工程と同様の方法で、化合物a62を得ることができる。

第2工程
化合物a62より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第32〜34工程と同様の方法で、化合物A−11を得ることができる。

第3工程
化合物A−9より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第15工程と同様の方法で、化合物A−12を得ることができる。
【0185】
7)化合物A−13およびA−14の合成
【化70】
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(式中、R、R2’、R、R、およびRは前記と同意義。R5eおよびR5e’はそれぞれ独立して水素原子、ホルミル、カルバモイル、カルボキシ、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、置換若しくは非置換のアルキニル、置換若しくは非置換のアルキルカルボニル、置換若しくは非置換のアルケニルカルボニル、置換若しくは非置換のアルキニルカルボニル、置換若しくは非置換のアルキルカルバモイル、置換若しくは非置換のアルケニルカルバモイル、置換若しくは非置換のアルキニルカルバモイル、置換若しくは非置換のアルキルオキシカルボニル、置換若しくは非置換のアルケニルオキシカルボニル、置換若しくは非置換のアルキニルオキシカルボニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基、置換若しくは非置換の芳香族炭素環カルボニル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環カルボニル、置換若しくは非置換の芳香族複素環カルボニル、置換若しくは非置換の非芳香族複素環カルボニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環カルバモイル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環カルバモイル、置換若しくは非置換の芳香族複素環カルバモイル、置換若しくは非置換の非芳香族複素環カルバモイル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環オキシカルボニル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環オキシカルボニル、置換若しくは非置換の芳香族複素環オキシカルボニル、または置換若しくは非置換の非芳香族複素環オキシカルボニル。ここで、R5eとR5e’が隣接する窒素原子と一緒になって置換若しくは非置換の芳香族複素環式基または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基を形成しても良い。)

第1工程
ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどの溶媒中、またはそれらの混合溶媒中、化合物a30に炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、リン酸カリウムなどの塩基、市販または公知の方法により調製した置換アミンa63、Pd(PPh、Pd(OAc)、 Pd(PPhCl、Pd(dppf)Cl、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウムなどのパラジウム触媒、ならびに2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル、キサントホスなどの配位子を加え、50℃〜180℃、好ましくは70℃〜150℃で、0.1時間〜8時間、好ましくは0.5〜2時間で反応させることにより、化合物a64を得ることができる。

第2工程
化合物a64より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第32〜34工程と同様の方法で、化合物A−13を得ることができる。

第3工程
化合物A−13より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第15工程と同様の方法で、化合物A−14を得ることができる。
【0186】
8)化合物A−15およびA−16の合成
【化71】
[この文献は図面を表示できません]

(式中、R、R2’、R、R、R51、およびRは前記と同意義。R5fは置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換ののアルケニル、置換若しくは非置換のアルキニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基、または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基。)

第1工程
DMF、トルエン、ベンゼン等またはそれらと水の混合溶媒中、化合物a57にジフェニルリン酸アジドと、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン等の塩基を加え、20℃〜100℃、好ましくは50℃〜80℃で、1時間〜24時間、好ましくは2時間〜6時間反応させた後、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム等を加え、0℃〜100℃、好ましくは20℃〜50℃で、1時間〜24時間、好ましくは2時間〜6時間反応させることにより、化合物a65を得ることができる。

第2工程
ジクロロメタン、ジクロロエタンやTHF等の溶媒中、化合物a65に塩基としてピリジン、トリエチルアミン、N−メチルモルホリン等を加え、市販もしくは公知の方法によって合成した酸クロライドや酸無水物等のアシル化試薬を順次加え、−20℃〜50℃、好ましくは0℃〜20℃で、0.1時間〜6時間、好ましくは1時間〜3時間反応させることにより、化合物a66を得ることができる。

第3工程
THF、ジメチルホルムアミドやジメチルアセトアミド等の溶媒中、化合物a66にソジウムハイドライド、tert-ブトキシカリウムやリチウムジイソプロピルアミド等の塩基を加え、市販もしくは公知の方法で合成したR51−I、R51−Br、R51−Cl等を加え、0℃〜50℃、好ましくは20℃〜35℃で、0.1時間〜3時間、好ましくは0.5時間〜1時間反応させることにより、化合物a67を得ることができる。

第4工程
化合物a67より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第32〜34工程と同様の方法で、化合物A−15を得ることができる。

第5工程
化合物A−15より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第15工程と同様の方法で、化合物A−16を得ることができる。
【0187】
9)化合物A−17およびA−18の合成
【化72】
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(式中、R、R2’、R、R、およびRは前記と同意義。R5gは置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換ののアルケニル、置換若しくは非置換のアルキニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基、または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基。R5g’は水素原子。)

第1工程
トルエン、アセトニトリルやジクロロエタン等の溶媒中、化合物a65に市販もしくは公知の方法で合成したR5g−NCOを加え、25℃〜120℃、好ましくは60℃〜80℃で、0.5時間〜4時間、好ましくは1時間〜2時間反応させることにより、化合物a68を得ることができる。
ジクロロメタン、THFやトルエン等の溶媒中、化合物a65にトリエチルアミンやN−メチルモルホリン等の塩基を加え、トリホスゲンと反応させることより系中でイソシアネート体を合成し、反応混合物から取り出すことなく、市販もしくは公知の方法で合成したR5gNHを加え、0℃〜50℃、好ましくは20℃〜35℃で、0.1時間〜6時間、好ましくは0.5時間〜2時間反応させることによっても、化合物a68を得ることができる。

第2工程
化合物a68より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第32〜34工程と同様の方法で、化合物A−17を得ることができる。

第3工程
化合物A−17より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第15工程と同様の方法で、化合物A−18を得ることができる。
【0188】
また、化合物a57より、前述の「8)化合物A−15およびA−16の合成」における第1工程と同様に、DMF、トルエン、ベンゼン等またはそれらと水の混合溶媒中、ジフェニルリン酸アジドと、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン等の塩基を加え、20℃〜100℃、好ましくは50℃〜80℃で、1時間〜24時間、好ましくは2時間〜6時間反応させた後、R5g−N−R5g’(ここで、R5g’は置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換ののアルケニル、置換若しくは非置換のアルキニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基、または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基。)を加え、0℃〜100℃、好ましくは20℃〜50℃で、1時間〜24時間、好ましくは2時間〜6時間反応させることによっても、化合物a68を得ることができる。
【0189】
10)化合物A−19およびA−20の合成
【化73】
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(式中、R、R2’、R、R、R51、およびRは前記と同意義。R5hは置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換ののアルケニル、置換若しくは非置換のアルキニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基、または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基。)

第1工程
ピリジンやルチジン等の溶媒中、化合物a65に市販もしくは公知の方法で合成した置換スルホニルクロライドを加え、20℃〜100℃、好ましくは50℃〜70℃で、1時間〜24時間、好ましくは、5時間〜10時間反応させることにより、化合物a69を得ることができる。

第2工程
ジクロロメタン、THFやジメチルホルムアミド等の溶媒中、化合物a69に炭酸ナトリウム、炭酸カリウムや炭酸セシウム等の塩基を加え、市販もしくは公知の方法で合成したR51−I、R51−Br、R51−Cl等を加え、0℃〜80℃、好ましくは25℃〜50℃で、1時間〜12時間、好ましくは3時間〜6時間反応させることにより、化合物a70を得ることができる。

第3工程
化合物a70より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第32〜34工程と同様の方法で、化合物A−19を得ることができる。

第4工程
化合物A−19より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第15工程と同様の方法で、化合物A−20を得ることができる。
【0190】
11)化合物A−21およびA−22の合成
【化74】
[この文献は図面を表示できません]

(式中、R、R2’、R、R、およびRは前記と同意義。R5iおよびR5i’はそれぞれ独立して水素原子、ホルミル、カルバモイル、カルボキシ、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、置換若しくは非置換のアルキニル、置換若しくは非置換のアルキルカルボニル、置換若しくは非置換のアルケニルカルボニル、置換若しくは非置換のアルキニルカルボニル、置換若しくは非置換のアルキルカルバモイル、置換若しくは非置換のアルケニルカルバモイル、置換若しくは非置換のアルキニルカルバモイル、置換若しくは非置換のアルキルオキシカルボニル、置換若しくは非置換のアルケニルオキシカルボニル、置換若しくは非置換のアルキニルオキシカルボニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基、置換若しくは非置換の芳香族炭素環カルボニル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環カルボニル、置換若しくは非置換の芳香族複素環カルボニル、置換若しくは非置換の非芳香族複素環カルボニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環カルバモイル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環カルバモイル、置換若しくは非置換の芳香族複素環カルバモイル、置換若しくは非置換の非芳香族複素環カルバモイル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環オキシカルボニル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環オキシカルボニル、置換若しくは非置換の芳香族複素環オキシカルボニル、または置換若しくは非置換の非芳香族複素環オキシカルボニル。ここで、R5iとR5i’が隣接する窒素原子と一緒になって置換若しくは非置換の芳香族複素環式基または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基を形成しても良い。)

第1工程
ジクロロメタン、THF、ジメチルホルムアミド等の溶媒中、化合物a65に酢酸やトリフルオロ酢酸等の酸を加え、市販もしくは公知の方法で合成したアルデヒドまたはケトンを順次加え、0℃〜100℃、好ましくは25℃〜60℃で、0.5時間〜24時間、好ましくは、3時間〜12時間攪拌したのち、NaBH、NaBHCN、NaBH(OAc)などの還元剤を加えて、0℃〜100℃、好ましくは25℃〜60℃で、0.5時間〜24時間、好ましくは、3時間〜12時間反応させることにより、化合物a71を得ることができる。

第2工程
化合物a71より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第32〜34工程と同様の方法で、化合物A−21を得ることができる。

第3工程
化合物A−21より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第15工程と同様の方法で、化合物A−22を得ることができる。
【0191】
12)化合物A−23およびA−24の合成
【化75】
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(式中、R、R2’、R、R、およびRは前記と同意義。L13はハロゲン。)

第1工程
アセトニトリル、テトラヒドロフランやジメチルホルムアミド等の溶媒中、化合物a65に亜硝酸tert−ブチルや亜硝酸イソペンチル等のジアゾ化試薬を加え、塩化第二銅、臭化第二銅、ヨウ化第二銅などハロゲン化第二銅を順次加え、0℃〜80℃、好ましくは20℃〜50℃で、0.1時間〜6時間、好ましくは0.5時間〜3時間反応させることにより、それぞれ塩化物、臭化物またはヨウ化物として、化合物a72を得ることができる。

第2工程
化合物a72より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第32〜34工程と同様の方法で、化合物A−23を得ることができる。

第3工程
化合物A−23より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第15工程と同様の方法で、化合物A−24を得ることができる。
【0192】
13)化合物A−25およびA−26の合成
【化76】
[この文献は図面を表示できません]

(式中、各定義は前記と同意義。)

第1工程
アセトニトリル、ジメチルホルムアミドやジメチルスルホキシド等の溶媒中、化合物a65に亜硝酸tert−ブチルや亜硝酸イソペンチル等のジアゾ化試薬を加え、シアン化第一銅、シアン化ナトリウム、シアン化カリウムなどシアン化物を加え、0℃〜100℃、好ましくは40℃〜70℃で、1時間〜12時間、好ましくは3時間〜6時間反応させることにより、化合物a73を得ることができる。

第2工程
化合物a73より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第32〜34工程と同様の方法で、化合物A−25を得ることができる。

第3工程
化合物A−25より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第15工程と同様の方法で、化合物A−26を得ることができる。
【0193】
14)化合物A−27およびA−28の合成
【化77】
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(式中、各定義は前記と同意義。)

第1工程
テトラヒドロフラン、アセトニトリルやジメチルホルムアミド等の溶媒中、化合物a65に亜硝酸tert−ブチルや亜硝酸イソペンチル等のジアゾ化試薬を加え、20℃〜100℃、好ましくは50℃〜70℃で、0.1時間〜6時間、好ましくは1時間〜3時間反応させることにより、脱アミン体として、化合物a74を得ることができる。

第2工程
化合物a74より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第32〜34工程と同様の方法で、化合物A−27を得ることができる。

第3工程
化合物A−27より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第15工程と同様の方法で、化合物A−28を得ることができる。
【0194】
15)化合物A−29およびA−30の合成
【化78】
[この文献は図面を表示できません]

(式中、R、R2’、R、R、およびRは前記と同意義。R5jおよびR5j’はそれぞれ独立して置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基、または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基。ここで、R5jとR5j’が隣接する窒素原子と一緒になって置換若しくは非置換の芳香族複素環式基または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基を形成しても良い。)

第1工程
化合物a65を、濃塩酸に懸濁させ、公知の方法に従って亜硝酸ナトリウムでジアゾ化した後、亜硫酸と塩化第一銅の酢酸溶液を加え、−20℃〜20℃、好ましくは−5℃〜10℃で、0.1時間〜6時間、好ましくは0.5時間〜3時間反応させることにより、化合物a75を得ることができる。
また、亜硫酸と塩化第一銅の酢酸溶液の代わりに塩化チオニルを用いることによっても同様に化合物a75を得ることができる。

第2工程
化合物a75を、ジクロロメタン、トルエンやテトラヒドロフラン等の溶媒中、トリエチルアミン、N−メチルモルホリンやピリジン等の塩基を加え、市販もしくは公知の方法で合成したアミンを順次加え、0℃〜100℃、好ましくは25℃〜60℃で、0.5時間〜24時間、好ましくは2時間〜12時間反応させることにより、化合物a76を得ることができる。

第3工程
化合物a76より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第32〜34工程と同様の方法で、化合物A−29を得ることができる。

第4工程
化合物A−29より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第15工程と同様の方法で、化合物A−30を得ることができる。
【0195】
16)化合物A−31およびA−32の合成
【化79】
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(式中、R、R2’、R、R、R、およびL13は前記と同意義。R5kは置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、置換若しくは非置換のアルキニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基、または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基。)

第1工程
DMF、DMA、THF、ジオキサン等またはその混合溶媒中、化合物a72に市販あるいは公知の方法により調製したR5k−OKまたはR5k−ONaを加え、20℃〜200℃、好ましくは50℃〜100℃で、1時間〜48時間、好ましくは2時間〜24時間反応させることにより、化合物a77を得ることができる。

第2工程
化合物a77より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第32〜34工程と同様の方法で、化合物A−31を得ることができる。

第3工程
化合物A−31より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第15工程と同様の方法で、化合物A−32を得ることができる。
【0196】
17)化合物A−33およびA−34の合成
【化80】
[この文献は図面を表示できません]

(式中、R、R2’、R、R、R、およびL13は前記と同意義。R5mは置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基。)

第1工程
ジクロロメタン、テトラヒドロフランやジメチルホルムアミド等の溶媒中、化合物a72に炭酸カリウム、炭酸ナトリウムや炭酸セシウム等の塩基を加え、市販もしくは公知の方法で合成したR5mSHを順次加え、0℃〜100℃、好ましくは25℃〜60℃で、0.1時間〜12時間、好ましくは0.5時間〜3時間反応させることにより、化合物a78を得ることができる。

第2工程
ジクロロメタンやクロロホルム等の溶媒中、化合物a78にmCPBAを加え、−20℃〜50℃、好ましくは0℃〜25℃で、0.1時間〜3時間、好ましくは0.5時間〜2時間反応させることにより、化合物a79を得ることができる。
また、アセトンやテトラヒドロフラン等の溶媒と水との混合溶媒中、化合物a78にオキソンを加え、0℃〜100℃、好ましくは25℃〜60℃で、0.5時間〜24時間、好ましくは3時間〜12時間反応させることによっても、化合物a79を得ることができる。

第3工程
化合物a79より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第32〜34工程と同様の方法で、化合物A−33を得ることができる。

第4工程
化合物A−33より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第15工程と同様の方法で、化合物A−34を得ることができる。
【0197】
18)化合物B−1、B−2、B−3、およびB−4(アミド誘導体)の合成
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、各定義は前記と同意義。但し、化合物A−1において、RはOR2’であり、R2’は前記と同意義。)

第1工程
ジクロロメタン、ジクロロエタンやTHF等の溶媒中、化合物A−1または化合物A−3に塩基としてピリジン、トリエチルアミン、N−メチルモルホリン等を加え、市販もしくは公知の方法によって合成した酸クロライドや酸無水物等のアシル化試薬を順次加え、−20℃〜50℃、好ましくは0℃〜20℃で、0.1時間〜6時間、好ましくは1時間〜3時間反応させることにより、化合物B−1を得ることができる。

第2工程
化合物B−1より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第15工程と同様の方法で、化合物B−2を得ることができる。

第3工程
THF、ジメチルホルムアミドやジメチルアセトアミド等の溶媒中、化合物B−1にソジウムハイドライド、tert-ブトキシカリウムやリチウムジイソプロピルアミド等の塩基を加え、市販もしくは公知の方法で合成したR72−I、R72−Br、R72−Cl等を加え、0℃〜50℃、好ましくは20℃〜35℃で、0.1時間〜3時間、好ましくは0.5時間〜1時間反応させることにより、化合物B−3を得ることができる。

第4工程
化合物B−3より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第15工程と同様の方法で、化合物B−4を得ることができる。
【0198】
以下に示す方法によっても、化合物B−1〜B−4を合成することができる。
【化82】
[この文献は図面を表示できません]

(式中、R、R2’、R、R、R、R、R71、R72、LおよびLは前記と同意義。L16は置換または非置換のアルキルスルホニル。)

第5工程
ジクロロメタン、ジクロロエタン、テトラヒドロフランなどの溶媒中、またはそれらの混合溶媒中において、化合物a29にピリジン、ルチジン、トリエチルアミンなどの塩基とトリフルオロメタンスルホニルクロライド、トリフルオロメタンスルホン酸無水物、N―フェニルビストリフルオロメタンスルホンイミド等のトリフルオロメタンスルホニル化試薬またはノナフルオロブタンスルホニルクロライドやノナフルオロブタンスルホン酸無水物等のノナフラート化試薬を加え、−50℃〜50℃、好ましくは−30℃〜30℃で、0.1時間〜4時間、好ましくは0.5時間〜1時間で反応させることにより、化合物b1を得ることができる。

第6工程
化合物b1とR−Y−Lとのカップリング反応により、化合物b2を得ることができる。該反応としては、鈴木クロスカップリング、Ullmannクロスカップリング、根岸クロスカップリング、Stilleカップリング等が例示される。
ジオキサン、DMF、DME、テトラヒドロフラン、水等の溶媒あるいは混合溶媒中において、化合物b1にPd(PPh、Pd(OAc)、Pd(PPhCl、Pd(dppf)ClやPd(dtbpf)等のパラジウム触媒と、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウムやリン酸カリウム等の塩基と、市販または公知の方法により調整したボロン酸、ボロン酸エステル、アルキルスズやハロゲン化亜鉛を加え、窒素雰囲気下にて、0℃〜150℃、好ましくは60℃〜120℃で、0.5時間〜24時間、好ましくは1時間〜12時間反応させることにより、化合物b2を得ることができる。

第7工程
メタノール、エタノール、酢酸エチル、テトラヒドロフラン等の溶媒中において、化合物b2に5%または10%パラジウムカーボン、水酸化パラジウム、二酸化白金等の触媒を加え、水素雰囲気下、1〜10気圧、好ましくは2〜5気圧下で、0℃〜60℃、好ましくは20℃〜40℃で、0.1時間〜24時間、好ましくは1時間〜12時間反応させることにより、化合物b3を得ることができる。
また、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン等の有機溶媒と水との混合溶媒中において、塩酸若しくは酢酸酸性下、水酸化カリウム若しくは水酸化ナトリウムアルカリ性下、または塩化アンモニウム中性下にて、化合物b2に鉄、亜鉛、スズ等の金属を加え、0℃〜120℃、好ましくは、25℃〜80℃、0.1時間〜24時間、好ましくは1時間〜12時間反応させることによっても、化合物b3を得ることができる。

第8工程
ジクロロメタン、ジクロロエタン、アセトニトリルやDMF等の溶媒中において、化合物b3に、臭素やNBS、NCS、NISなどのハロゲン化試薬を加え、Lがブロモの場合、−30℃〜50℃、好ましくは−10℃〜20℃、0.1時間〜10時間、好ましくは0.5時間〜2時間反応することによって化合物b4を得ることができる。Lがクロロまたはヨードの場合、10℃〜150℃、好ましくは60℃〜120℃、0.5時間〜24時間、好ましくは1時間〜6時間反応することによって、化合物b4を得ることができる。

第9工程
化合物b4より、第1工程と同様の方法で、化合物b5を得ることができる。

第10工程
化合物b5より、第6工程と同様の方法で、化合物B−1を得ることができる。

第11工程
化合物B−1より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第15工程と同様の方法で、化合物B−2を得ることができる。

第12工程
化合物B−1より、第3工程と同様の方法で、化合物B−3を得ることができる。

第13工程
化合物B−3より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第15工程と同様の方法で、化合物B−4を得ることができる。
【0199】
さらに、以下に示す方法によっても、Rが水素原子およびYが単結合である化合物B−1を合成することができる。
【化83】
[この文献は図面を表示できません]

(式中、各定義は前記と同意義。)

第14工程
メタノール、エタノール、酢酸エチル、テトラヒドロフラン等の溶媒中において、化合物b1にトリエチルアミン、N−メチルモルホリン、DIEA等の塩基と5%または10%パラジウムカーボン、水酸化パラジウム、二酸化白金等の触媒を加え、水素雰囲気下、1〜10気圧、好ましくは2〜5気圧下で、0℃〜60℃、好ましくは20℃〜40℃で、0.1時間〜24時間、好ましくは1時間〜12時間反応させることにより、化合物b6を得ることができる。
また、トルエン、DMF、ジオキサン等の溶媒中において、化合物b1にギ酸とトリエチルアミン、トリブチルアミン等の塩基、トリフェニルホスフィン、dppf、dppp等のリガンド、及びPd(OAc)、Pd(PPh、ビストリフェニルホスフィンパラジウムジクロライド等のパラジウム触媒を加え、20℃〜200℃、好ましくは60℃〜120℃で、0.1時間〜24時間、好ましくは1時間〜12時間反応させることによっても得ることができる。

第15工程
化合物b6より、第8工程と同様の方法で、化合物b7を得ることができる。

第16工程
化合物b7より、第6工程と同様の方法で、化合物b8を得ることができる。

第17工程
化合物b8より、第9工程と同様の方法で、化合物B−1を得ることができる。
【0200】
以下に示す方法により、RおよびRがメチル、ならびにRが−O−R5k(R5kは前記と同意義。)である化合物B−1を合成することができる。
【化84】
[この文献は図面を表示できません]

(式中、各定義は前記と同意義。)

第18工程
化合物b9より、後述の「27)化合物K−1およびK−2(フェノール誘導体)の合成」における第5工程と同様の方法で、化合物b10を得ることができる。

第19工程
化合物b10より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第12工程と同様の方法で、化合物b11を得ることができる。

第20工程
化合物b11より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第13工程と同様の方法で、化合物b12を得ることができる。

第21工程
化合物b12より、第1工程と同様の方法で、化合物b13を得ることができる。

第22工程
化合物b13より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第4工程と同様の方法で、化合物B−1を得ることができる。
【0201】
19)化合物C−1およびC−2(ウレア誘導体)の合成
【化85】
[この文献は図面を表示できません]

(式中、各定義は前記と同意義。但し、化合物A−1において、RはOR2’であり、R2’は前記と同意義。)

第1工程
トルエン、アセトニトリルやジクロロエタン等の溶媒中、化合物A−1または化合物A−3に市販もしくは公知の方法で合成したR71−NCOを加え、25℃〜120℃、好ましくは60℃〜80℃で、0.5時間〜4時間、好ましくは1時間〜2時間反応させることにより、化合物C−1を得ることができる。
ジクロロメタン、THFやトルエン等の溶媒中、化合物A−1または化合物A−3にトリエチルアミンやN−メチルモルホリン等の塩基を加え、トリホスゲンと反応させることりより系中でイソシアネート体を合成し、反応混合物から取り出すことなく、市販もしくは公知の方法で合成したR71NHを加え、0℃〜50℃、好ましくは20℃〜35℃で、0.1時間〜6時間、好ましくは0.5時間〜2時間反応させることによっても、化合物C−1を得ることができる。

第2工程
化合物C−1より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第15工程と同様の方法で、化合物C−2を得ることができる。

化合物A−1または化合物A−3の代わりに、後述の化合物E−1(R71=H)を用いることにより、N−R72置換ウレア誘導体を合成することができる。
【0202】
また、前述の「18)化合物B−1、B−2、B−3、およびB−4(アミド誘導体)の合成」における第6〜11工程と同様の方法(但し、該工程のうち、「18)化合物B−1、B−2、B−3、およびB−4(アミド誘導体)の合成」における第9工程は、「19)化合物C−1およびC−2(ウレア誘導体)の合成」における第1工程の方法に置き換える。)で、化合物b1より化合物C−1およびC−2を得ることができる。
前述の「18)化合物B−1、B−2、B−3、およびB−4(アミド誘導体)の合成」における第18〜22工程と同様の方法(但し、該工程のうち、「18)化合物B−1、B−2、B−3、およびB−4(アミド誘導体)の合成」における第21工程は、「19)化合物C−1およびC−2(ウレア誘導体)の合成」における第1工程の方法に置き換える。)で、化合物b9より、RおよびRがメチル、ならびにRが−O−R5k(R5kは前記と同意義。)である化合物C−1を得ることができる。
【0203】
20)化合物D−1、D−2、D−3、およびD−4(スルホンアミド誘導体)の合成
【化86】
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(式中、各定義は前記と同意義。但し、化合物A−1において、RはOR2’であり、R2’は前記と同意義。)

第1工程
ピリジンやルチジン等の溶媒中、化合物A−1または化合物A−3に市販もしくは公知の方法で合成した置換スルホニルクロライドを加え、20℃〜100℃、好ましくは50℃〜70℃で、1時間〜24時間、好ましくは、5時間〜10時間反応させることにより、化合物D−1を得ることができる。

第2工程
化合物D−1より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第15工程と同様の方法で、化合物D−2を得ることができる。

第3工程
ジクロロメタン、THFやジメチルホルムアミド等の溶媒中、化合物D−1に炭酸ナトリウム、炭酸カリウムや炭酸セシウム等の塩基を加え、市販もしくは公知の方法で合成したR72−I、R72−Br、R72−Cl等を加え、0℃〜80℃、好ましくは25℃〜50℃で、1時間〜12時間、好ましくは3時間〜6時間反応させることにより、化合物D−3を得ることができる。

第4工程
化合物D−3より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第15工程と同様の方法で、化合物D−4を得ることができる。
【0204】
また、前述の「18)化合物B−1、B−2、B−3、およびB−4(アミド誘導体)の合成」における第6〜13工程と同様の方法(但し、該工程のうち、「18)化合物B−1、B−2、B−3、およびB−4(アミド誘導体)の合成」における第9工程、第12工程は、「20)化合物D−1、D−2、D−3、およびD−4(スルホンアミド誘導体)」における、それぞれ第1工程、第3工程の方法に置き換える。)で、化合物b1より化合物D−1、D−2、D−3およびD−4を得ることができる。
前述の「18)化合物B−1、B−2、B−3、およびB−4(アミド誘導体)の合成」における第18〜22工程と同様の方法(但し、該工程のうち、「18)化合物B−1、B−2、B−3、およびB−4(アミド誘導体)の合成」における第21工程は、「20)化合物D−1、D−2、D−3、およびD−4(スルホンアミド誘導体)」における、第1工程の方法に置き換える。)で、化合物b9より、RおよびRがメチル、ならびにRが−O−R5k(R5kは前記と同意義。)である化合物D−1を得ることができる。
【0205】
21)化合物E−1およびE−2(アミン誘導体)の合成
【化87】
[この文献は図面を表示できません]

(式中、各定義は前記と同意義。但し、化合物A−1において、RはOR2’であり、R2’は前記と同意義。)

第1工程
ジクロロメタン、THF、ジメチルホルムアミド等の溶媒中、化合物A−1または化合物A−3に酢酸やトリフルオロ酢酸等の酸を加え、市販もしくは公知の方法で合成したアルデヒドまたはケトンを順次加え、0℃〜100℃、好ましくは25℃〜60℃で、0.5時間〜24時間、好ましくは、3時間〜12時間攪拌したのち、NaBH、NaBHCN、NaBH(OAc)などの還元剤を加えて、0℃〜100℃、好ましくは25℃〜60℃で、0.5時間〜24時間、好ましくは、3時間〜12時間反応させることにより、化合物E−1を得ることができる。

第2工程
化合物E−1より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第15工程と同様の方法で、化合物E−2を得ることができる。
【0206】
22)化合物F−1およびF−2(ハロゲン誘導体)の合成
【化88】
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(式中、R、R、R、R、R、R、およびYは前記と同意義。L14はハロゲン。但し、化合物A−1において、RはOR2’であり、R2’は前記と同意義。)

第1工程
アセトニトリル、テトラヒドロフランやジメチルホルムアミド等の溶媒中、化合物A−1または化合物A−3に亜硝酸tert−ブチルや亜硝酸イソペンチル等のジアゾ化試薬を加え、塩化第二銅、臭化第二銅、ヨウ化第二銅などハロゲン化第二銅を順次加え、0℃〜80℃、好ましくは20℃〜50℃で、0.1時間〜6時間、好ましくは0.5時間〜3時間反応させることにより、それぞれ塩化物、臭化物またはヨウ化物として、化合物F−1を得ることができる。

第2工程
化合物F−1より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第15工程と同様の方法で、化合物F−2を得ることができる。
【0207】
23)化合物G−1およびG−2(シアノ誘導体)の合成
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、各定義は前記と同意義。但し、化合物A−1において、RはOR2’であり、R2’は前記と同意義。)

第1工程
アセトニトリル、ジメチルホルムアミドやジメチルスルホキシド等の溶媒中、化合物A−1または化合物A−3に亜硝酸tert−ブチルや亜硝酸イソペンチル等のジアゾ化試薬を加え、シアン化第一銅、シアン化ナトリウム、シアン化カリウムなどシアン化物を加え、0℃〜100℃、好ましくは40℃〜70℃で、1時間〜12時間、好ましくは3時間〜6時間反応させることにより、化合物G−1を得ることができる。

第2工程
化合物G−1より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第15工程と同様の方法で、化合物G−2を得ることができる。
【0208】
24)化合物H−1およびH−2(水素化還元体)の合成
【化90】
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(式中、各定義は前記と同意義。但し、化合物A−1において、RはOR2’であり、R2’は前記と同意義。)

第1工程
テトラヒドロフラン、アセトニトリルやジメチルホルムアミド等の溶媒中、化合物A−1または化合物A−3に亜硝酸tert−ブチルや亜硝酸イソペンチル等のジアゾ化試薬を加え、20℃〜100℃、好ましくは50℃〜70℃で、0.1時間〜6時間、好ましくは1時間〜3時間反応させることにより、脱アミン体として、化合物H−1を得ることができる。

第2工程
化合物H−1より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第15工程と同様の方法で、化合物H−2を得ることができる。
【0209】
25)化合物I−1およびI−2(カルボキシ誘導体)の合成
【化91】
[この文献は図面を表示できません]

(式中、R、R、R、R、R、R、L14、およびYは前記と同意義。L15はアルキルまたはベンジル(但し、第2工程においてはベンジル)。)

第1工程
メタノール、エタノールなどのアルキルアルコールまたはベンジルアルコール、あるいはこれらのアルコールとジメチルホルムアミドやジメチルスルホキシド等の混合溶媒中、化合物F−1にトリエチルアミン、N−メチルモルホリンやピリジン等の塩基を加え、Pd(PPh、Pd(OAc)やPdCl(dppf)等のパラジウム触媒を加え、反応混合物をよく脱気し、一酸化炭素雰囲気下、30℃〜120℃、好ましくは70℃〜100℃で、1時間〜24時間、好ましくは3時間〜12時間反応させることにより、化合物i1を得ることができる。

第2工程
メタノール、エタノールやテトラヒドロフラン等の溶媒中、L15がベンジルである化合物i1に5%または10%パラジウムカーボン、水酸化パラジウムや二酸化白金等の触媒を加え、水素雰囲気下、0℃〜60℃、好ましくは20℃〜40℃で、0.1時間〜24時間、好ましくは1時間〜12時間反応させることにより、化合物I−1を得ることができる。

第3工程
化合物i1より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第15工程と同様の方法で、化合物I−2を得ることができる。
【0210】
26)化合物J−1およびJ−2(逆アミド誘導体)の合成
【化92】
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(式中、各定義は前記と同意義。但し、化合物A−1において、RはOR2’であり、R2’は前記と同意義。)

第1工程
ジクロロメタン、テトラヒドロフランやジメチルホルムアミド等の溶媒中、化合物I−1に1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド、ジシクロヘキシルカルボジイミド、O−(ベンゾトリアゾル−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸塩等の縮合剤を加え、必要であれば1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、N−ヒドロキシスクシンイミド等の添加剤をさらに加え、市販もしくは公知の方法で合成した置換アミン(D)を順次加え、0℃〜100℃、好ましくは25℃〜60℃で、0.5時間〜24時間、好ましくは2時間〜12時間反応させることにより、化合物J−1を得ることができる。

第2工程
化合物J−1より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第15工程と同様の方法で、化合物J−2を得ることができる。
【0211】
27)化合物K−1およびK−2(フェノール誘導体)の合成
【化93】
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(式中、各定義は前記と同意義。)

第1工程
化合物a7より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第12工程と同様の方法で、化合物k1を得ることができる。

第2工程
化合物k1より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第13工程と同様の方法で、化合物k2を得ることができる。

第3工程
化合物k2より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第4工程と同様の方法で、化合物k3を得ることができる。

第4工程
化合物k3を、希硫酸等の溶媒中、公知の方法に従って亜硝酸ナトリウムでジアゾ化した後、25℃〜100℃、好ましくは50℃〜80℃で、0.5時間〜6時間、好ましくは1時間〜3時間反応させることにより、化合物k4を得ることができる。

第5工程
化合物k4を、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミドやジメチルアセトアミド等の溶媒中、炭酸カリウム、炭酸ナトリウムやソジウムハイドライド等の塩基を加え、市販もしくは公知の方法で合成したR71−Cl、R71−Br、R71−Iなどを加え、0℃〜100℃、好ましくは25℃〜60℃で、0.5時間〜24時間、好ましくは1時間〜12時間反応させることにより、化合物k5を得ることができる。

第6工程
i)RがOR2’(R2’は前記と同意義)の場合
化合物k5より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第7〜10工程と同様の方法で、化合物K−1を得ることができる。
ii)Rがその他の場合
化合物k5を、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第7工程と同様の方法、前述の「2)化合物A−3およびA−4の合成法」における第1〜3工程と同様の方法の順により反応させることで、化合物K−1を得ることができる。

第7工程
化合物K−1より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第15工程と同様の方法で、化合物K−2を得ることができる。
【0212】
28)化合物L−1およびL−2(逆スルホンアミド誘導体)の合成
【化94】
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(式中、各定義は前記と同意義。)

第1工程
化合物k3を、濃塩酸に懸濁させ、公知の方法に従って亜硝酸ナトリウムでジアゾ化した後、亜硫酸と塩化第一銅の酢酸溶液を加え、−20℃〜20℃、好ましくは−5℃〜10℃で、0.1時間〜6時間、好ましくは0.5時間〜3時間反応させることにより、化合物l1を得ることができる。
また、亜硫酸と塩化第一銅の酢酸溶液の代わりに塩化チオニルを用いることによっても同様に化合物l1を得ることができる。

第2工程
化合物l1を、ジクロロメタン、トルエンやテトラヒドロフラン等の溶媒中、トリエチルアミン、N−メチルモルホリンやピリジン等の塩基を加え、市販もしくは公知の方法で合成したアミン(D)を順次加え、0℃〜100℃、好ましくは25℃〜60℃で、0.5時間〜24時間、好ましくは2時間〜12時間反応させることにより、化合物l2を得ることができる。

第3工程
i)RがOR2’(R2’は前記と同意義)の場合
化合物l2より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第7〜10工程と同様の方法で、化合物L−1を得ることができる。
ii)Rがその他の場合
化合物l2を、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第7工程と同様の方法、前述の「2)化合物A−3およびA−4の合成法」における第1〜3工程と同様の方法の順により反応させることで、化合物L−1を得ることができる。

第4工程
化合物L−1より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第15工程と同様の方法で、化合物L−2を得ることができる。
【0213】
29)化合物M−1およびM−2(スルホニル誘導体)の合成
【化95】
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(式中、各定義は前記と同意義。)

第1工程
化合物l1を、テトラヒドロフラン、ジオキサンやアセトン等と水の混合溶媒中、亜硫酸ナトリウムと炭酸水素ナトリウムを加え、25℃〜100℃、好ましくは50℃〜80℃で、0.1時間〜6時間、好ましくは1時間〜3時間反応させ、室温まで冷却する。次に、市販のもしくは公知の方法で合成したR71−Cl、R71−Br、R71−Iなどを加え、10℃〜100℃、好ましくは40℃〜70℃で、6時間〜48時間、好ましくは12時間〜24時間反応させることにより、化合物m1を得ることができる。

第2工程
i)RがOR2’(R2’は前記と同意義)の場合
化合物m1より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第7〜10工程と同様の方法で、化合物M−1を得ることができる。
ii)Rがその他の場合
化合物m1を、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第7工程と同様の方法、前述の「2)化合物A−3およびA−4の合成法」における第1〜3工程と同様の方法の順により反応させることで、化合物M−1を得ることができる。

第3工程
化合物M−1より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第15工程と同様の方法で、化合物M−2を得ることができる。
【0214】
30)化合物N−1およびN−2の合成
【化96】
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(式中、R、R、R、R、R、RおよびYは前記と同意義。L12はアルキル。R71aはアルキル、アルケニル、アルキニル、芳香族炭素環式基、非芳香族炭素環式基、芳香族複素環式基、または非芳香族複素環式基。)

第1工程
THF、DMF、ジクロロメタン等あるいは水、またはその混合溶媒中、化合物I−1にトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリンなどの塩基および、クロロギ酸イソブチルなどのカルボン酸誘導体またはピバロイルクロライドなどの酸クロリドなどを加え、−20℃〜60℃、好ましくは−5℃〜20℃で、0.5時間〜24時間、好ましくは1時間〜4時間反応させることにより、化合物n1を得ることができる。

第2工程
THF、DMF、DMA等、またはその混合溶媒中、化合物n1に水素化ホウ素ナトリウムや水素化ホウ素リチウム等の還元剤を加え、−20℃〜80℃、好ましくは0℃〜50℃で、1時間〜24時間、好ましくは2時間〜6時間反応させることにより、化合物n2を得ることができる。

第3工程
THF、DMF、DMA等、またはその混合溶媒中、化合物n2およびメタンスルホン酸クロリドにトリエチルアミン、ルチジン、N−メチルモルホリン等の塩基を加え、0℃〜80℃、好ましくは20℃〜40℃で、1時間〜24時間、好ましくは2時間〜6時間反応させることにより、化合物n3を得ることができる。

第4工程
THF、DMF、DMA等、またはその混合溶媒中、化合物n3にアジ化ナトリウムを加え、0℃〜100℃、好ましくは20℃〜50℃で、1時間〜24時間、好ましくは2時間〜6時間反応させることにより、化合物n4を得ることができる。

第5工程
エタノール、メタノール、DMF等、またはその混合溶媒中、化合物n4にパラジウム炭素を加え、水素雰囲気下、0℃〜100℃、好ましくは20℃〜50℃で、1時間〜24時間、好ましくは2時間〜6時間反応させることにより、化合物n5を得ることができる。

第6工程
DMF、DMA、ジクロロメタン等、またはその混合溶媒中、化合物n5および市販または公知の方法により調製した酸クロリド誘導体(B)にピリジン、ルチジン等の塩基を加え、0℃〜100℃、好ましくは20℃〜50℃で、1時間〜24時間、好ましくは2時間〜6時間反応させることにより、化合物N−1を得ることができる。
または、DMF、DMA、THF、アセトニトリル等あるいその混合溶媒中、化合物n5と市販もしくは公知の方法により調製したカルボン酸誘導体(C)に1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール若しくは1−ヒドロキシベンゾトリアゾールなど、および/またはジシクロヘキシルカルボジイミド若しくはジイソプロピルカルボジイミドなどの縮合剤、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリンなどの塩基を加え、0℃〜100℃、好ましくは20℃〜50℃で、1時間〜48時間、好ましくは2時間〜24時間反応させることにより、化合物N−1を得ることができる。

第7工程
化合物N−1より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第15工程と同様の方法で、化合物N−2を得ることができる。
【0215】
31)化合物O−1およびO−2の合成
【化97】
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(式中、R、R、R、R、R、R、L14、およびYは前記と同意義。R71bおよびR71cはそれぞれ独立してアルキル、アルケニル、またはアルキニル。ここで、R71bとR71cが隣接する窒素原子と一緒になって芳香族複素環式基または非芳香族複素環式基を形成しても良い。)

第1工程
DMF、DMA、THF、アセトニトリル等の溶媒中、またはそれらの混合溶媒中、化合物F−1にトリtert−ブチルホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィン、トリフェニルホスフィン等のホスフィン、ジベンジリデンアセトンパラジウム、酢酸パラジウム、ジクロロビストリフェニルホスフィンパラジウム等のパラジウム触媒、およびN−メチルモルホリン等の塩基を加え、30℃〜180℃、好ましくは50℃〜150℃で、1時間〜48時間、好ましくは4時間〜24時間エチレンガスと反応させることにより、化合物o1を得ることができる。

第2工程
THF、アセトニトリル、アセトン、tert−ブチルアルコール等と水またはリン酸緩衝液の混合溶媒中、化合物o1にN−メチルモルフォリンオキシド、KFe(CN)などの酸化剤、および触媒量の四酸化オスミウムまたはオスミン酸二カリウム二水和物を加え、0℃〜100℃、好ましくは20℃〜50℃で、1時間〜48時間、好ましくは2時間〜24時間反応させることにより、化合物o2を得ることができる。

第3工程
THF、アセトニトリル、クロロホルム等と水の混合溶媒中、化合物o2に過ヨウ素酸ナトリウムを加え、0℃〜100℃、好ましくは0℃〜30℃で、1時間〜48時間、好ましくは2時間〜6時間反応させることにより、化合物o3を得ることができる。

第4工程
水素化ナトリウムのジエチルエーテル、THF等の溶媒中、またはそれらの混合溶媒中、メトキシメチルトリフェニルフォスホニウムクロライドを加え、0℃〜80℃、好ましくは25℃〜50℃で、0.1時間〜6時間、好ましくは0.5時間〜2時間攪拌したのち、化合物o3を加えて、0℃〜80℃、好ましくは50℃〜60℃で、1時間〜48時間、好ましくは6時間〜24時間反応させメトキシビニル体を得る。これを、THF、ジオキサン等の溶媒中、またはそれらの混合溶媒中、塩酸、硫酸等の水溶液を加えて、0℃〜100℃、好ましくは50℃〜80℃で、0.1時間〜6時間、好ましくは0.5時間〜2時間反応させアセトアルデヒド体を得る。さらに、CrOによるJones酸化条件下、酸化反応させることにより、化合物o4を得ることができる。

第5工程
化合物o4より、前述の「26)化合物J−1およびJ−2(逆アミド誘導体)の合成」における第1工程と同様の方法で、化合物O−1を得ることができる。

第6工程
化合物O−1より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第15工程と同様の方法で、化合物O−2を得ることができる。
【0216】
32)化合物P−1およびP−2の合成
【化98】
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(式中、R、R、R、R、R、R、L14、およびYは前記と同意義。R71dおよびR71eはそれぞれ独立してアルキル、アルケニル、アルキニル、芳香族炭素環式基、非芳香族炭素環式基、芳香族複素環式基、または非芳香族複素環式基。)

第1工程
化合物F−1および化合物p1より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第29工程と同様の方法で、化合物P−1を得ることができる。
ここで、化合物p1は、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第40〜42工程と同様の方法で得ることができる。

第2工程
化合物P−1より、前述の「1)化合物A−1およびA−2の合成」における第15工程と同様の方法で、化合物P−2を得ることができる。
【0217】
33)化合物A’−1〜A’−4の合成
【化99】
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(式中、Rは前記と同意義。L1’は置換若しくは非置換のアルキル)

第1工程
市販もしくは公知の方法によって合成した化合物a’1を、塩化メチレン、ジクロロエタン等の溶媒中、塩化アルミニウムなどのルイス酸存在下、塩化アセチルなどの酸ハロゲン化物または無水酢酸などの酸無水物と、0℃〜150℃、好ましくは60℃〜120℃で、1時間〜48時間、好ましくは12時間〜24時間、フリーデル・クラフツ・アシル化反応させることにより、化合物a’2を得ることができる。

第2工程
硫酸および硝酸の混酸中において、化合物a’2を−30℃〜100℃、好ましくは0℃〜50℃で、0.5時間〜48時間、好ましくは6時間〜24時間反応させることにより、化合物a’3を得ることができる。

第3工程
1’OH中において、化合物a’3に濃硫酸、濃塩酸等の酸を加え、0℃〜150℃、好ましくは80℃〜110℃で、1時間〜24時間、好ましくは6時間〜12時間反応させることにより、化合物a’4を得ることができる。
【0218】
【化100】
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(式中、R、R、R、Y、およびL1’は前記と同意義。Rは置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基、または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基。L2’はボロン酸、ボロン酸エステル、アルキルスズ、ハロゲン化亜鉛など。)

第4工程
化合物a’4とR−L2’とのカップリング反応により、化合物a’5、a’6、a’7を得ることができる。該反応としては、鈴木クロスカップリング、Ullmannクロスカップリング、根岸クロスカップリング、Stilleカップリング等が例示される。
ジオキサン、DMF、DME、THF、水等の溶媒または混合溶媒中において、化合物a4にPd(PPh、Pd(OAc)、Pd(PPhCl、Pd(dppf)Cl等のパラジウム触媒、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、リン酸カリウム等の塩基、市販もしくは公知の方法によって合成したボロン酸若しくはボロン酸エステル、およびアルキルスズ若しくはハロゲン化亜鉛を加え、窒素雰囲気下にて、0℃〜150℃、好ましくは60℃〜120℃で、0.5時間〜24時間、好ましくは1時間〜12時間反応させることにより、化合物a’5、a’6、a’7(R=R=R、Yは単結合)を得ることができる。

第5工程
化合物a’5より、第4工程と同様の方法で、化合物a’7(R=R)を得ることができる。

第6工程
化合物a’6より、第4工程と同様の方法で、化合物a’7(R=R、Yは単結合)を得ることができる。
【0219】
【化101】
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(式中、R、R、R、R、Y、およびL1’は前記と同意義。R2’は置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、または置換若しくは非置換のアルキニル。L3’はハロゲン。)

第7工程
塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン等の溶媒中において、化合物a’7に水素化ジイソブチルアルミニウムのトルエン溶液または水素化アルミニウムリチウムのテトラヒドロフラン溶液を加え、−100℃〜50℃、好ましくは−60℃〜0℃で、0.5時間〜10時間、好ましくは1時間〜3時間反応させ還元することにより、化合物a’8を得ることができる。

第8工程
塩化メチレン、アセトン、DMSO等の溶媒中において、化合物a’8にDess−Martin試薬、二酸化マンガン、三酸化硫黄ピリジン等の酸化剤を加え、−20℃〜50℃、好ましくは0℃〜30℃で、0.5時間〜10時間、好ましくは1時間〜3時間反応させ、酸化することにより、化合物a’9を得ることができる。

第9工程
塩化メチレン、ジクロロエタン、トルエン等の溶媒中において、化合物a’9にヨウ化亜鉛及びTMSCNを加え、−20℃〜50℃、好ましくは0℃〜30℃で、0.1時間〜10時間、好ましくは0.5時間〜2時間反応させることにより、化合物a’10を得ることができる。

第10工程
OH中において、化合物a’10に濃硫酸、濃塩酸等の酸を加え、0℃〜150℃、好ましくは80℃〜110℃で、1時間〜24時間、好ましくは6時間〜12時間反応させ、TMS基の脱保護、ニトリル基のカルボン酸への加水分解、引き続きエステル化することにより、化合物a’11を得ることができる。

第11工程
THF、DMF、トルエン等の溶媒中において、化合物a’11に水素化ナトリウム、カリウムtert−ブトキシド、ナトリウムメトキシド等の塩基およびR2’−I、R2’−Br、R2’−Clなどのハロゲン化物を加え、−20℃〜100℃、好ましくは0℃〜60℃で、1時間〜24時間、好ましくは3時間〜12時間反応させることにより、化合物a’12を得ることができる。
また、tert−ブチルエステル等は、酢酸tert−ブチル中において、70%過塩素酸水溶液を1〜3当量加え、0℃〜60℃、好ましくは15℃〜30℃で、0.1時間〜10時間、好ましくは0.5時間〜2時間反応させることによっても得ることができる。

第12工程
メタノール、エタノール、THF、酢酸エチル等の溶媒中において、化合物a’12に5%若しくは10%パラジウム炭素、水酸化パラジウム、二酸化白金等の触媒を加え,0℃〜50℃、好ましくは15℃〜25℃、0.1時間〜48時間、好ましくは1時間〜24時間、水素雰囲気下にて反応させることよって化合物a’13を得ることができる。
本条件において、酢酸、塩酸等の酸を添加することにより、反応が促進される場合がある。メタノール、エタノール、THF等の有機溶媒と水との混合溶媒中において、塩酸若しくは酢酸酸性下、水酸化カリウム若しくは水酸化ナトリウムアルカリ性下、または塩化アンモニウム中性下にて、化合物a’12に鉄、亜鉛、スズ等の金属を加え、0℃〜120℃、好ましくは、25℃〜80℃、0.1時間〜24時間、好ましくは1時間〜12時間反応させることによっても、化合物a’13を得ることができる。

第13工程
ジクロロメタン、THF、トルエン、アセトニトリルやDMF等の溶媒中において、化合物a’13に臭素やNBS、NCS、NISなどのハロゲン化試薬を加え、L3’がブロモの場合、−30℃〜50℃、好ましくは−10℃〜20℃、0.1時間〜10時間、好ましくは0.5時間〜2時間反応することによって、化合物a’14を得ることができる。
3’がクロロまたはヨードの場合、10℃〜150℃、好ましくは60℃〜120℃、0.5時間〜24時間、好ましくは1時間〜6時間反応することによって、化合物a’14を得ることができる。
【0220】
【化102】
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(式中、R2’、R、R、R、R、R、Y、およびL3’は前記と同意義。L10’は置換若しくは非置換のアルキル。)

第14工程
DMF、DMA、THF、ジオキサン、水等の溶媒中、またはそれらの混合溶媒中、化合物a’14をKCO、NaCO、KPOなどの塩基の水溶液および市販若しくは公知の方法で調整した(E)−3−ボラニルアクリル酸エステルを加え、50℃〜150℃、好ましくは70℃〜130℃で、0.1時間〜8時間、好ましくは0.5〜2時間で反応させることにより、化合物a’15を得ることができる。

第15工程
エタノール、メタノール、DMF、酢酸等の溶媒中、またはその混合溶媒中、化合物a’15にパラジウム炭素を加え、水素雰囲気下、0℃〜100℃、好ましくは20℃〜50℃で、1時間〜24時間、好ましくは2時間〜6時間反応させることにより、化合物a’16を得ることができる。

第16工程
DMF、DMA、THF、アセトニトリル等の溶媒中、またはその混合溶媒中、化合物a’16に水素化ナトリウム、炭酸セシウム等の塩基、および市販または公知の方法により調整したハロアルカンを加え、20℃〜140℃、好ましくは40℃〜80℃で、1時間〜48時間、好ましくは2時間〜24時間反応させることにより、化合物A’−1を得ることができる。

第17工程
メタノール、エタノール、THF、DMSO等の溶媒中において、化合物A’−1に水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム等を加え,0℃〜100℃、好ましくは20℃〜50℃で、0.1時間〜24時間、好ましくは1時間〜6時間反応させることにより、化合物A’−2を得ることができる。
また、メタノール、エタノール、THF、DMSO等の溶媒中において、化合物A’−1に塩酸、TFA等を加え、0℃〜100℃、好ましくは20℃〜50℃で、0.1時間〜24時間、好ましくは1時間〜6時間反応させることによっても、化合物A’−2を得ることができる。
同様の方法により、化合物A’−3(a’16)より化合物A’−4を得ることができる。
【0221】
なお、以下に示す通り、化合物a’4より化合物a’12の光学異性体である化合物a’12’を合成することができる。さらに、化合物a’12’より、前述の方法により化合物A’−1およびA’−2のそれぞれの光学異性体である化合物A’−1’およびA’−2’を合成することができる。
【化103】
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(式中、各定義は前記と同意義。)

第18工程
化合物a’4より、第7工程と同様の方法で、化合物a’17を得ることができる。

第19工程
化合物a’17より、第8工程と同様の方法で、化合物a’18を得ることができる。

第20工程
化合物a’18より、第9工程と同様の方法で、化合物a’19を得ることができる。

第21工程
化合物a’19より、第10工程と同様の方法で、化合物a’20を得ることができる。

第22工程
ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム等の溶媒中、化合物a’20にデスマーチン試薬、二酸化マンガン等の酸化剤を加え、0℃〜80℃、好ましくは20℃〜45℃で、0.5時間〜5時間、好ましくは1時間〜3時間反応させることにより、化合物a’21を得ることができる。

第23工程
ベンゼン、トルエン、キシレン等の溶媒中、化合物a’21に不斉源として(R)−CBS試薬を加え、カテコールボラン、9−ボラビシクロ[3.3.1]ノナン等の還元剤を順次加え、−50℃〜0℃、好ましくは−35℃〜−10℃で、0.5時間〜6時間、好ましくは1時間〜3時間反応させることにより、化合物a’22を得ることができる。

第24工程
化合物a’22より、第11工程と同様の方法で、化合物a’23を得ることができる。

第25工程
化合物a’23より、第4〜6工程と同様の方法で、化合物a’12の光学異性体である化合物a’12’を得ることができる。
【0222】
ここで、化合物a’23は、化合物a’20より以下に示す方法によっても合成が可能である。
【化104】
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(式中、各定義は前記と同意義。)

第26工程
化合物a’20より、第11工程と同様の方法で、化合物a’24を得ることができる。

第27工程
化合物a’24より、第17工程と同様の方法で、化合物a’25を得ることができる。

第28工程
化合物a’26は、化合物a’25をR−(+)−4−ベンジル−2−オキサゾリジノン(化合物(A))のようなエナンチオピュアなキラル補助化合物と縮合してジアステレオマー混合物を生成し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離することにより合成することができる。
即ち、化合物a’25を無水ジクロロメタン、無水クロロホルム、無水THFなどの溶媒に溶解後、少量の無水DMFを添加し、−30℃〜50℃、好ましくは−10℃〜20℃で、塩化チオニル、塩化オキサリルなどのクロロ化試薬を滴下する。その後、−30℃〜50℃、好ましくは−10℃〜20℃で、0.1時間〜10時間、好ましくは0.5時間〜2時間攪拌したのち濃縮して得られる泡沫状固体を、無水テトラヒドロフラン、無水ジクロロメタン等に溶解する。化合物(A)の無水テトラヒドロフラン、無水ジクロロメタン等の溶液を、−100℃〜−30℃、好ましくは−80℃〜−60℃で攪拌し、n−BuLi/ヘキサン溶液を加え、−100℃〜−30℃、好ましくは−80℃〜−60℃で0.1時間〜1時間、好ましくは0.1時間〜0.5時間攪拌し、さらに−20℃〜60℃、好ましくは0℃〜30℃で、0.1時間〜5時間、好ましくは0.1時間〜2時間攪拌する。その後、上記調製した酸塩化物溶液と−60℃〜−10℃、好ましくは−40℃〜−20℃で混合させ−10℃〜60℃、好ましくは10℃〜30℃まで昇温させる。反応終了後、飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、ジクロロメタンで抽出後、シリカゲルクロマトグラフィーで分離精製することにより化合物a’26を得ることができる。

第29工程
テトラヒドロフラン−水混合溶媒中、化合物a’26に過酸化水素水および水酸化リチウム水溶液の混合液を加え、−20℃〜10℃、好ましくは−10℃〜10℃で反応させてカルボン酸体を得た後に、ジアゾメタン/ジエチルエーテル溶液等でエステル化することにより、化合物a’23を得ることができる。
【0223】
以下に示す方法によっても、化合物A’−1の合成が可能である。
【化105】
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(式中、R2’、R、R、R、R、R、Y、およびL1’は前記と同意義。L4’はハロゲン。L5’はハロゲン。)

第30工程
市販もしくは公知の方法によって合成した化合物a’27を、濃硫酸、酢酸等の溶媒中において、硝酸、発煙硝酸等を氷冷下にて加え、−20℃〜60℃、好ましくは0℃〜25℃で、0.5時間〜6時間、好ましくは1時間〜3時間反応させることにより、ニトロ化合物を得ることができる。この化合物を塩化チオニル及びオキシ塩化りん等の溶媒中において、20℃〜120℃、好ましくは80℃〜100℃で、0.5時間〜6時間、好ましくは1時間〜3時間反応させ、溶媒を減圧濃縮することにより、粗酸塩化物を得ることができる。引き続き、LOH溶媒中において、20℃〜120℃、好ましくは50℃〜80℃で、0.5時間〜6時間、好ましくは1時間〜3時間反応させることにより、化合物a’28を得ることができる。

第31工程
化合物a’28より、第4工程と同様の方法で、化合物a’29を得ることができる。

第32工程
化合物a’29より、第12工程と同様の方法で、化合物a’30を得ることができる。

第33工程
化合物a’30より、第13工程と同様の方法で、化合物a’31を得ることができる。

第34工程
化合物a’31より、第14〜16工程と同様の方法で、化合物a’32を得ることができる。

第35工程
化合物a’32より、第13工程と同様の方法で、化合物a’33を得ることができる。

第36工程
化合物a’33より、第4工程と同様の方法で、化合物a’34を得ることができる。

第37工程
化合物a’34より、第7〜11工程と同様の方法で、化合物A−1を得ることができる。
【0224】
なお、以下に示す通り、化合物a’28より化合物A−1の光学異性体である化合物A−1’を合成することができる。
【化106】
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(式中、R2’、R、R、R、R、R、Y、およびL3’は前記と同意義。L6’はハロゲン。L7’はハロゲン。)

第38工程
化合物a’28より、第18〜24工程と同様の方法で、化合物a’35を得ることができる。

第39工程
化合物a’35より、第31工程と同様の方法で、化合物a’36を得ることができる。

第40工程
化合物a’36より、第32工程と同様の方法で、化合物a’37を得ることができる。

第41工程
化合物a’37より、第33工程と同様の方法で、化合物a’38およびa’39を得ることができる。

第42工程
Yが単結合、およびRが水素原子の場合、化合物a’38より、第14〜16工程と同様の方法で、化合物A’−1の光学異性体である化合物A’−1’を得ることができる。

第43工程
化合物a’39より、第36工程と同様の方法で、化合物a’13の光学異性体である化合物a’13’を得ることができる。
【0225】
−Y−Rへの各種置換基導入の方法を以下に示す。
【化107】
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(式中、R、R、R、L1’、およびL5’は前記と同意義。R5aおよびR5a’はそれぞれ独立して置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基、または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基。ここで、R5aとR5a’が隣接する窒素原子と一緒になって置換若しくは非置換の芳香族複素環式基または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基を形成しても良い。)

第44工程
DMF、DMSO、ジオキサン、トルエン等の溶媒中において、化合物a’33にPd(PPh、Pd(OAc)、 Pd(PPhCl、PdCl(dppf)等のパラジウム触媒、トリエチルアミン、N−メチルモルホリン等の塩基、およびアリルアルコールを加え、一酸化炭素雰囲気下にて、0℃〜150℃好ましくは50℃〜100℃で、1時間〜24時間好ましくは3時間〜12時間反応させることにより、アリルエステル体を合成することができる。その後、エタノール、MeCN、THF等の溶媒中、モルホリン、ピロリジン等を加えて、Pd(PhP)存在下、0℃〜100℃好ましくは25℃〜75℃で、0.1時間〜24時間好ましくは1時間〜12時間反応させることにより化合物a’34−2を得ることができる。

第45工程
化合物a’34−2と市販または公知の方法により調製したアミン誘導体(D)を、DMF、DMA、THF、アセトニトリル等またはその混合溶媒中、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール若しくは1−ヒドロキシベンゾトリアゾールなど、および/またはジシクロヘキシルカルボジイミド若しくはジイソプロピルカルボジイミドなどの縮合剤、ならびにトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリンなどの塩基を加え、0℃〜100℃、好ましくは20℃〜50℃で、1時間〜48時間、好ましくは2時間〜24時間反応させることにより、化合物a’34−3を得ることができる。
【0226】
【化108】
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(式中、R、R、R、およびL1’は前記と同意義。R5bはアルキル。L8’はハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシ、アミノ、イミノ、ヒドロキシアミノ、ヒドロキシイミノ、ホルミル、ホルミルオキシ、カルバモイル、スルファモイル、スルファニル、スルフィノ、スルホ、チオホルミル、チオカルボキシ、ジチオカルボキシ、チオカルバモイル、シアノ、ニトロ、ニトロソ、アジド、ヒドラジノ、ウレイド、アミジノ、グアニジノ、トリアルキルシリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルキルオキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、ハロアルキルオキシ、アルキルオキシアルキル、アルキルオキシアルキルオキシ、アルキルカルボニル、アルケニルカルボニル、アルキニルカルボニル、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルスルホニル、アルケニルスルホニル、アルキニルスルホニル、モノアルキルカルボニルアミノ、ジアルキルカルボニルアミノ、モノアルキルスルホニルアミノ、ジアルキルスルホニルアミノ、アルキルイミノ、アルケニルイミノ、アルキニルイミノ、アルキルカルボニルイミノ、アルケニルカルボニルイミノ、アルキニルカルボニルイミノ、アルキルオキシイミノ、アルケニルオキシイミノ、アルキニルオキシイミノ、アルキルカルボニルオキシ、アルケニルカルボニルオキシ、アルキニルカルボニルオキシ、アルキルオキシカルボニル、アルケニルオキシカルボニル、アルキニルオキシカルボニル、アルキルスルファニル、アルケニルスルファニル、アルキニルスルファニル、アルキルスルフィニル、アルケニルスルフィニル、アルキニルスルフィニル、モノアルキルカルバモイル、ジアルキルカルバモイル、モノアルキルスルファモイル、ジアルキルスルファモイル、芳香族炭素環式基、非芳香族炭素環式基、芳香族複素環式基、非芳香族複素環式基、芳香族炭素環オキシ、非芳香族炭素環オキシ、芳香族複素環オキシ、非芳香族複素環オキシ、芳香族炭素環アミノ、非芳香族炭素環アミノ、芳香族複素環アミノ、非芳香族複素環アミノ、芳香族炭素環カルボニル、非芳香族炭素環カルボニル、芳香族複素環カルボニル、非芳香族複素環カルボニル、芳香族炭素環オキシカルボニル、非芳香族炭素環オキシカルボニル、芳香族複素環オキシカルボニル、非芳香族複素環オキシカルボニル、非芳香族複素環オキシカルボニル、芳香族炭素環カルボニルアミノ、非芳香族炭素環カルボニルアミノ、芳香族複素環カルボニルアミノ、非芳香族複素環カルボニルアミノ、芳香族炭素環アルキル、非芳香族炭素環アルキル、芳香族複素環アルキル、非芳香族複素環アルキル、芳香族炭素環アルキルオキシ、非芳香族炭素環アルキルオキシ、芳香族複素環アルキルオキシ、非芳香族複素環アルキルオキシ、芳香族炭素環アルキルスルファニル、非芳香族炭素環アルキルスルファニル、芳香族複素環アルキルスルファニル、非芳香族複素環アルキルスルファニル、芳香族炭素環アルキルオキシカルボニル、非芳香族炭素環アルキルオキシカルボニル、芳香族複素環アルキルオキシカルボニル、非芳香族複素環アルキルオキシカルボニル、芳香族炭素環アルキルオキシアルキル、非芳香族炭素環アルキルオキシアルキル、芳香族複素環アルキルオキシアルキル、非芳香族複素環アルキルオキシアルキル、芳香族炭素環アルキルアミノ、非芳香族炭素環アルキルアミノ、芳香族複素環アルキルアミノ、非芳香族複素環アルキルアミノ、芳香族炭素環スルファニル、非芳香族炭素環スルファニル、芳香族複素環スルファニル、非芳香族複素環スルファニル、非芳香族炭素環スルホニル、芳香族炭素環スルホニル、芳香族複素環スルホニル、または非芳香族複素環スルホニル。)

第46工程
化合物a’34−2と市販または公知の方法により調製したフェニレンジアミン誘導体(E)を、DMF、DMA、THF、アセトニトリル等、またはその混合溶媒中、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール若しくは1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、および/またはジシクロヘキシルカルボジイミド若しくはジイソプロピルカルボジイミドなどの縮合剤、ならびにトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリンなどの塩基を加え、0℃〜100℃、好ましくは20℃〜50℃で、1時間〜48時間、好ましくは2時間〜24時間反応させることにより、化合物a’34−4を得ることができる。

第47工程
化合物a’34−4を、DMF、DMA、THF、アセトニトリル等、またはその混合溶媒中、水素化ナトリウム、炭酸セシウム等の塩基、および市販もしくは公知の方法により調製したハロゲン化アルキルを加え、20℃〜140℃、好ましくは40℃〜80℃で、1時間〜48時間、好ましくは2時間〜24時間反応させることにより、化合物a’34−5を得ることができる。
【0227】
【化109】
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(式中、R、R、R、およびL1’は前記と同意義。R5cはアルキル、アルケニル、アルキニル、芳香族炭素環式基、非芳香族炭素環式基、芳香族複素環式基、または非芳香族複素環式基。L9’はアルキル。)

第48工程
THF、DMF、ジクロロメタン、水等、またはその混合溶媒中、化合物a’34−2にトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン等の塩基、およびクロロギ酸イソブチル、ピバロイルクロライド等を加え、−20℃〜60℃、好ましくは−5℃〜20℃で、0.5時間〜24時間、好ましくは1時間〜4時間反応させることにより、化合物a’34−6を得ることができる。

第49工程
THF、DMF、DMA等、またはその混合溶媒中、化合物a’34−6に水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム等の還元剤を加え、−20℃〜80℃、好ましくは0℃〜50℃で、1時間〜24時間、好ましくは2時間〜6時間反応させることにより、化合物a’34−7を得ることができる。

第50工程
メタンスルホン酸クロリドのTHF、DMF、DMA等、またはその混合溶媒中、化合物a’34−7にトリエチルアミン、ルチジン、N−メチルモルホリン等の塩基を加え、0℃〜80℃、好ましくは20℃〜40℃で、1時間〜24時間、好ましくは2時間〜6時間反応させることにより、化合物a’34−8を得ることができる。

第51工程
THF、DMF、DMA等、またはその混合溶媒中、化合物a’34−8にアジ化ナトリウムを加え、0℃〜100℃、好ましくは20℃〜50℃で、1時間〜24時間、好ましくは2時間〜6時間反応させることにより、化合物a’34−9を得ることができる。

第52工程
エタノール、メタノール、DMF等、またはその混合溶媒中、化合物a’34−9にパラジウム炭素を加え、水素雰囲気下、0℃〜100℃、好ましくは20℃〜50℃で、1時間〜24時間、好ましくは2時間〜6時間反応させることにより、化合物a’34−10を得ることができる。

第53工程
DMF、DMA、ジクロロメタン等、またはその混合溶媒中、化合物a’34−10に市販または公知の方法により調製した酸クロリド誘導体(B)およびピリジン、ルチジン等の塩基を加え、0℃〜100℃、好ましくは20℃〜50℃で、1時間〜24時間、好ましくは2時間〜6時間反応させることにより、化合物a’34−11を得ることができる。
また、DMF、DMA、THF、アセトニトリル等またはその混合溶媒中、化合物a’34−10に市販もしくは公知の方法により調製したカルボン酸誘導体(C)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、シクロヘキシルカルボジイミド、ジイソプロピルカルボジイミド等の縮合剤、およびトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン等の塩基を加え、0℃〜100℃、好ましくは20℃〜50℃で、1時間〜48時間、好ましくは2時間〜24時間反応させることによっても、化合物a’34−11を得ることができる。
【0228】
【化110】
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(式中、R、R、R、L1’、およびL5’は前記と同意義。R5dは置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基、または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基。)

第54工程
DMF、DMA、THF、アセトニトリル等の溶媒中、またはそれらの混合溶媒中、化合物a’33にトリtert−ブチルホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィン、トリフェニルホスフィン等のホスフィン、ジベンジリデンアセトンパラジウム、酢酸パラジウム、ジクロロビストリフェニルホスフィンパラジウム等の触媒、およびN−メチルモルホリン等の塩基を加え、30℃〜180℃、好ましくは50℃〜150℃で、1時間〜48時間、好ましくは4時間〜24時間エチレンガスと反応させることにより、化合物a’34−12を得ることができる。

第55工程
THF、アセトニトリル、アセトン、tert−ブチルアルコール等、および水若しくはリン酸緩衝液の混合溶媒中、化合物a’34−12にN−メチルモルフォリンオキシド、KFe(CN)等の酸化剤、および触媒量の四酸化オスミウム若しくはオスミン酸二カリウム二水和物を加え、0℃〜100℃、好ましくは20℃〜50℃で、1時間〜48時間、好ましくは2時間〜24時間反応させることにより、化合物a’34−13を得ることができる。

第56工程
THF、アセトニトリル、クロロホルム等および水の混合溶媒中、化合物a’34−13に過ヨウ素酸ナトリウムを加え、0℃〜100℃、好ましくは0℃〜30℃で、1時間〜48時間、好ましくは2時間〜6時間反応させることにより、化合物a’34−14を得ることができる。

第57工程
リン酸二水素ナトリウム水溶液等の緩衝液若しくはそのTHF溶液およびtert−ブチルアルコール等との混合溶媒中、化合物a’34−14に亜塩素酸ナトリウム、および硫酸アミド、2−メチル2−ブテン等を加え、0℃〜80℃、好ましくは0℃〜50℃で、1時間〜48時間、好ましくは2時間〜24時間反応させることにより、化合物a’34−15を得ることができる。

第58工程
ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド等の溶媒中、化合物a’34−15に1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド、ジシクロヘキシルカルボジイミド、O−(ベンゾトリアゾル−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸塩等の縮合剤を加え、必要であれば1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、N−ヒドロキシスクシンイミド等の添加剤をさらに加え、市販もしくは公知の方法で合成した置換アミン(D)を順次加え、0℃〜100℃、好ましくは25℃〜60℃で、0.5時間〜24時間、好ましくは2時間〜12時間反応させることにより、化合物a’34−16を得ることができる。
【0229】
【化111】
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(式中、R、R、R、L1’、およびL5’は前記と同意義。R5eおよびR5e’はそれぞれ独立して水素原子、ホルミル、カルバモイル、カルボキシ、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、置換若しくは非置換のアルキニル、置換若しくは非置換のアルキルカルボニル、置換若しくは非置換のアルケニルカルボニル、置換若しくは非置換のアルキニルカルボニル、置換若しくは非置換のアルキルカルバモイル、置換若しくは非置換のアルケニルカルバモイル、置換若しくは非置換のアルキニルカルバモイル、置換若しくは非置換のアルキルオキシカルボニル、置換若しくは非置換のアルケニルオキシカルボニル、置換若しくは非置換のアルキニルオキシカルボニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基、置換若しくは非置換の芳香族炭素環カルボニル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環カルボニル、置換若しくは非置換の芳香族複素環カルボニル、置換若しくは非置換の非芳香族複素環カルボニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環カルバモイル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環カルバモイル、置換若しくは非置換の芳香族複素環カルバモイル、置換若しくは非置換の非芳香族複素環カルバモイル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環オキシカルボニル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環オキシカルボニル、置換若しくは非置換の芳香族複素環オキシカルボニル、または置換若しくは非置換の非芳香族複素環オキシカルボニル。ここで、R5eとR5e’が隣接する窒素原子と一緒になって置換若しくは非置換の芳香族複素環式基または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基を形成しても良い。)

第59工程
ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどの溶媒中、またはそれらの混合溶媒中、化合物a’33に炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、リン酸カリウムなどの塩基、市販または公知の方法により調製した置換アミン(F)、Pd(PPh、Pd(OAc)、 Pd(PPhCl、Pd(dppf)Cl、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウムなどのパラジウム触媒、および2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル、キサントホスなどの配位子を加え、50℃〜180℃、好ましくは70℃〜150℃で、0.1時間〜8時間、好ましくは0.5〜2時間で反応させることにより、化合物a’34−17を得ることができる。
【0230】
【化112】
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(式中、R、R51、R、R、およびL1’は前記と同意義。R5fは置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換ののアルケニル、置換若しくは非置換のアルキニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基、または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基。)

第60工程
DMF、トルエン、ベンゼン等またはそれらと水の混合溶媒中、化合物a’34−2にジフェニルリン酸アジド、およびトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン等の塩基を加え、20℃〜100℃、好ましくは50℃〜80℃で、1時間〜24時間、好ましくは2時間〜6時間反応させた後、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム等を加え、0℃〜100℃、好ましくは20℃〜50℃で、1時間〜24時間、好ましくは2時間〜6時間反応させることにより、化合物a’34−18を得ることができる。

第61工程
ジクロロメタン、ジクロロエタン、THF等の溶媒中、化合物a’34−18に塩基としてピリジン、トリエチルアミン、N−メチルモルホリン等を加え、市販もしくは公知の方法によって合成した酸クロライド、酸無水物等のアシル化試薬を順次加え、−20℃〜50℃、好ましくは0℃〜20℃で、0.1時間〜6時間、好ましくは1時間〜3時間反応させることにより、化合物a’34−19を得ることができる。

第62工程
THF、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等の溶媒中、化合物a’34−19に水素化ナトリウム、tert−ブトキシカリウム、リチウムジイソプロピルアミド等の塩基を加え、市販もしくは公知の方法で合成したR51−I、R51−Br、R51−Cl等を加え、0℃〜50℃、好ましくは20℃〜35℃で、0.1時間〜3時間、好ましくは0.5時間〜1時間反応させることにより、化合物a’34−20を得ることができる。
【0231】
【化113】
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(式中、R、R、R、およびL1’は前記と同意義。R5gは置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換ののアルケニル、置換若しくは非置換のアルキニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基、または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基。)

第63工程
トルエン、アセトニトリル、ジクロロエタン等の溶媒中、化合物a’34−18に市販もしくは公知の方法で合成したR5g−NCOを加え、25℃〜120℃、好ましくは60℃〜80℃で、0.5時間〜4時間、好ましくは1時間〜2時間反応させることにより、化合物a’34−21を得ることができる。
ジクロロメタン、THF、トルエン等の溶媒中、化合物a’34−18にトリエチルアミン、N−メチルモルホリン等の塩基を加え、トリホスゲンと反応させることより系中でイソシアネート体を合成し、反応混合物から取り出すことなく、市販もしくは公知の方法で合成したR5gNHを加え、0℃〜50℃、好ましくは20℃〜35℃で、0.1時間〜6時間、好ましくは0.5時間〜2時間反応させることによっても、化合物a’34−21を得ることができる。
【0232】
【化114】
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(式中、R、R51、R、R、およびL1’は前記と同意義。R5hは置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換ののアルケニル、置換若しくは非置換のアルキニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基、または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基。)

第64工程
ピリジンやルチジン等の溶媒中、化合物a’34−18に市販もしくは公知の方法で合成した置換スルホニルクロライドを加え、20℃〜100℃、好ましくは50℃〜70℃で、1時間〜24時間、好ましくは、5時間〜10時間反応させることにより、化合物a’34−22を得ることができる。

第65工程
ジクロロメタン、THF、ジメチルホルムアミド等の溶媒中、化合物a’34−22に炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム等の塩基を加え、市販もしくは公知の方法で合成したR51−I、R51−Br、R51−Cl等を加え、0℃〜80℃、好ましくは25℃〜50℃で、1時間〜12時間、好ましくは3時間〜6時間反応させることにより、化合物a’34−23を得ることができる。
【0233】
【化115】
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(式中、各定義は前記と同意義。)

第66工程
5fがトリフルオロメチルである化合物a’34−20をジメチルスルホキシドに溶解し、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等の塩基の水溶液を加え、30℃〜150℃、好ましくは80℃〜120℃で1時間〜10時間、好ましくは3時間〜6時間反応させることにより、化合物a’34−24を得ることができる。
【0234】
【化116】
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(式中、R、R、R、およびL1’は前記と同意義。R5iおよびR5i’はそれぞれ独立して水素原子、ホルミル、カルバモイル、カルボキシ、置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、置換若しくは非置換のアルキニル、置換若しくは非置換のアルキルカルボニル、置換若しくは非置換のアルケニルカルボニル、置換若しくは非置換のアルキニルカルボニル、置換若しくは非置換のアルキルカルバモイル、置換若しくは非置換のアルケニルカルバモイル、置換若しくは非置換のアルキニルカルバモイル、置換若しくは非置換のアルキルオキシカルボニル、置換若しくは非置換のアルケニルオキシカルボニル、置換若しくは非置換のアルキニルオキシカルボニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基、置換若しくは非置換の芳香族炭素環カルボニル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環カルボニル、置換若しくは非置換の芳香族複素環カルボニル、置換若しくは非置換の非芳香族複素環カルボニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環カルバモイル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環カルバモイル、置換若しくは非置換の芳香族複素環カルバモイル、置換若しくは非置換の非芳香族複素環カルバモイル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環オキシカルボニル、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環オキシカルボニル、置換若しくは非置換の芳香族複素環オキシカルボニル、または置換若しくは非置換の非芳香族複素環オキシカルボニル。ここで、R5iとR5i’が隣接する窒素原子と一緒になって置換若しくは非置換の芳香族複素環式基または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基を形成しても良い。)

第67工程
ジクロロメタン、THF、ジメチルホルムアミド等の溶媒中、化合物a’34−18に酢酸、トリフルオロ酢酸等の酸、および市販もしくは公知の方法で合成したアルデヒドまたはケトンを加え、0℃〜100℃、好ましくは25℃〜60℃で、0.5時間〜24時間、好ましくは、3時間〜12時間攪拌したのち、NaBH、NaBHCN、NaBH(OAc)などの還元剤を加えて、0℃〜100℃、好ましくは25℃〜60℃で、0.5時間〜24時間、好ましくは、3時間〜12時間反応させることにより、化合物a’34−25を得ることができる。
【0235】
【化117】
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(式中、各定義は前記と同意義。)

第68工程
アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の溶媒中、化合物a’34−18に亜硝酸tert−ブチル、亜硝酸イソペンチル等のジアゾ化試薬、およびシアン化第一銅、シアン化ナトリウム、シアン化カリウムなどシアン化物を加え、0℃〜100℃、好ましくは40℃〜70℃で、1時間〜12時間、好ましくは3時間〜6時間反応させることにより、化合物a’34−26を得ることができる。
【0236】
【化118】
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(式中、R、R、R、およびL1’は前記と同意義。R5jおよびR5j’はそれぞれ独立して置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基、または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基。ここで、R5jとR5j’が隣接する窒素原子と一緒になって置換若しくは非置換の芳香族複素環式基または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基を形成しても良い。)

第69工程
化合物a’34−18を、濃塩酸に懸濁させ、公知の方法に従って亜硝酸ナトリウムでジアゾ化した後、亜硫酸および塩化第一銅の酢酸溶液を加え、−20℃〜20℃、好ましくは−5℃〜10℃で、0.1時間〜6時間、好ましくは0.5時間〜3時間反応させることにより、化合物a’34−27を得ることができる。
また、亜硫酸と塩化第一銅の酢酸溶液の代わりに塩化チオニルを用いることによっても同様に化合物a’34−27を得ることができる。

第70工程
化合物a’34−27を、ジクロロメタン、トルエン、テトラヒドロフラン等の溶媒中、トリエチルアミン、N−メチルモルホリン、ピリジン等の塩基を加え、市販もしくは公知の方法で合成したアミンを順次加え、0℃〜100℃、好ましくは25℃〜60℃で、0.5時間〜24時間、好ましくは2時間〜12時間反応させることにより、化合物a’34−28を得ることができる。
【0237】
【化119】
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(式中、R、R、R、L1’、およびL5’は前記と同意義。R5kは置換若しくは非置換のアルキル、置換若しくは非置換のアルケニル、置換若しくは非置換のアルキニル、置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の非芳香族炭素環式基、置換若しくは非置換の芳香族複素環式基、または置換若しくは非置換の非芳香族複素環式基。)

第71工程
DMF、DMA、THF、ジオキサン等またはその混合溶媒中、化合物a’33に市販または公知の方法により調製したR5k−OKまたはR5k−ONaを加え、20℃〜200℃、好ましくは50℃〜100℃で、1時間〜48時間、好ましくは2時間〜24時間反応させることにより、化合物a’34−29を得ることができる。
【0238】
【化120】
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(式中、R、R、R、L1’、およびL5’は前記と同意義。R5mは置換若しくは非置換の芳香族炭素環式基。)

第72工程
ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド等の溶媒中、化合物a’33に炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム等の塩基を加え、市販もしくは公知の方法で合成したR5mSHを順次加え、0℃〜100℃、好ましくは25℃〜60℃で、0.1時間〜12時間、好ましくは0.5時間〜3時間反応させることにより、化合物a’34−30を得ることができる。

第73工程
ジクロロメタン、クロロホルム等の溶媒中、化合物a’34−30にメタクロロ過安息香酸を加え、−20℃〜50℃、好ましくは0℃〜25℃で、0.1時間〜3時間、好ましくは0.5時間〜2時間反応させることにより、化合物a’34−31を得ることができる。
また、アセトンやテトラヒドロフラン等の溶媒および水の混合溶媒中、化合物a’34−30にオキソンを加え、0℃〜100℃、好ましくは25℃〜60℃で、0.5時間〜24時間、好ましくは3時間〜12時間反応させることによっても、化合物a’34−31を得ることができる。
【0239】
以上のいずれかの方法によって得られた化合物a’34−2〜a’34−31より、第37工程と同様の方法によって、化合物A’−1において−Y−Rに各種置換基の導入が可能である。
また、化合物a’5より、以上のいずれかの方法と同様の方法により化合物a’7の−Y−Rにおいて各種置換基が導入された化合物を合成し、さらに第7〜16工程と同様の方法によって、化合物A’−1において−Y−Rに各種置換基の導入が可能である。
【0240】
後述の化合物N’−1より、以下に示す方法を用いてもA’−3およびA’−4を合成することができる。
【化121】
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(式中、各定義は前記と同意義。)

第74工程
化合物N’−1より、第13工程と同様の方法で、化合物a’43を得ることができる。

第75工程
tert−ブタノールと水の混合溶媒中、化合物a’43に酢酸などの酸あるいは炭酸水素ナトリウムなどの塩基と過マンガン酸カリウムを加え、0℃〜100℃、好ましくは20℃〜60℃で、0.25時間〜24時間、好ましくは0.5時間〜2時間反応させることにより、化合物a’44を得ることができる。

第76工程
化合物a’44より、第4工程と同様の方法で、化合物A’−3を得ることができる。

第77工程
化合物A’−3より、第17工程と同様の方法で、化合物A’−4を得ることができる。
【0241】
34)化合物A’−5およびA’−6の合成
【化122】
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(式中、各定義は前記と同意義。)

第1工程
塩化メチレン、トルエン、THF等の溶媒中において、化合物a’8に三臭化リン、臭化チオニル等を加え、−20℃〜120℃、好ましくは0℃〜60℃で、0.1時間〜12時間、好ましくは1時間〜4時間反応させることにより、化合物a’40を得ることができる。

第2工程
DMF、DMSO、ジオキサン、トルエン等の溶媒中において、化合物a’40にPd(PPh、Pd(OAc)、Pd(PPhCl、PdCl(dppf)等のパラジウム触媒と、トリエチルアミン、N−メチルモルホリン等の塩基と、ROHを加え、一酸化炭素雰囲気下にて、0℃〜150℃、好ましくは50℃〜100℃で、1時間〜24時間、好ましくは3時間〜12時間反応させることにより、化合物a’41を得ることができる。

第3工程
THF、ジエチルエーテル、トルエン等の溶媒中において、化合物a’41にリチウムジイソプロピルアミド、カリウムヘキサメチルジシラジド、リチウムヘキサメチルジシラジド、ナトリウムヘキサメチルジシラジド等の塩基、およびR−I、R−Br、R−Cl等のアルキルハライドを加え、−70度〜50度、好ましくは−20℃〜20℃で、1時間〜24時間、好ましくは3時間〜10時間反応させることにより、化合物a’42を得ることができる。

第4工程
化合物a’42より、前述の「33)化合物A’−1〜A’−4の合成」における第12〜16工程と同様の方法で、化合物A’−5を得ることができる。

第5工程
化合物A’−5より、前述の「33)化合物A’−1〜A’−4の合成」における第17工程と同様の方法で、化合物A’−6を得ることができる。
【0242】
35)化合物B’−1およびB’−2の合成
【化123】
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(式中、各定義は前記と同意義。)

第1工程
DMF、DMA、THF、ジオキサン等の溶媒中、またはそれらの混合溶媒中、化合物a’14にトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンなどの塩基、および公知の方法で合成した1,3−ジベンジルオキシカルボニルアミノ−2−メチル−イソチオウレアを加え、0℃〜80℃、好ましくは20℃〜60℃で、0.5時間〜8時間、好ましくは1〜2時間で反応させることにより、化合物b’1を得ることができる。

第2工程
水素雰囲気下、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノールの溶媒中、またはそれらの混合溶媒中、化合物b’1にPd/Cを加え、0℃〜80℃、好ましくは20℃〜60℃で、1時間〜8時間、好ましくは2〜4時間で反応させることにより、化合物b’2を得ることができる。

第3工程
DMF、DMA、THF、ジオキサン等の溶媒中、またはそれらの混合溶媒中、化合物b’2にトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンなどの塩基、およびヨウ化銅を加え、50℃〜200℃、好ましくは80℃〜170℃で、0.5時間〜8時間、好ましくは2〜4時間で反応させることにより、化合物B’−1を得ることができる。

第4工程
メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、水等の溶媒中、またはそれらの混合溶媒中、化合物B’−1に水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等を加え、20℃〜100℃、好ましくは40℃〜80℃で、0.5時間〜8時間、好ましくは1〜4時間で反応させることにより、化合物B’−2を得ることができる。
【0243】
36)化合物C’−1およびC’−2の合成
【化124】
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(式中、各定義は前記と同意義。)

第1工程
DMF、DMA、THF、ジオキサン等の溶媒中、またはそれらの混合溶媒中、トリメチル化合物a’14にシリルアセチレンと、NaCO、KCO、CsCO、KPOなどの塩基、ジベンジリデンアセトンパラジウム、酢酸パラジウム、ジクロロビストリフェニルホスフィンパラジウムなどの触媒、およびリ塩化リチウムまたは塩化テトラブチルアンモニウム等の添加剤を加え、20℃〜150℃、好ましくは50℃〜120℃で、0.5時間〜8時間、好ましくは1〜2時間で反応させることにより、化合物c’1を得ることができる。

第2工程
DMF、DMA、THF、ジオキサン等の溶媒中、またはそれらの混合溶媒中、化合物c’1にフッ化テトラブチルアンモニウムを加え、0℃〜80℃、好ましくは20℃〜60℃で、0.5時間〜8時間、好ましくは1〜4時間で反応させることにより、化合物C’−1を得ることができる。

第3工程
メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、水等の溶媒中、またはそれらの混合溶媒中、化合物C’−1に水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の塩基を加え、20℃〜100℃、好ましくは40℃〜80℃で、0.5時間〜8時間、好ましくは1〜4時間で反応させることにより、化合物C’−2を得ることができる。
【0244】
37)化合物D’−1およびD’−2の合成
【化125】
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(式中、各定義は前記と同意義。)

第1工程
化合物a’7より、前述の「33)化合物A’−1〜A’−4の合成」における第12工程と同様の方法で、化合物d’1を得ることができる。

第2工程
化合物d’1と、グリセリン、ニトロベンゼン、および75%硫酸水溶液を混合し、80℃〜180℃、好ましくは120℃〜150℃で、1時間〜12時間、好ましくは2時間〜6時間反応させることにより、化合物d’2を得ることができる。

第3工程
化合物d’2より、前述の「33)化合物A’−1〜A’−4の合成」における第7〜11工程と同様の方法で、化合物D’−1を得ることができる。

第4工程
化合物D’−1より、前述の「33)化合物A’−1〜A’−4の合成」における第17工程と同様の方法で、化合物D’−2を得ることができる。
【0245】
38)化合物D’−3およびD’−4の合成
【化126】
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(式中、各定義は前記と同意義。)

第1工程
化合物a’14より、前述の「33)化合物A’−1〜A’−4の合成」における第14〜15工程と同様の方法で、化合物A’−3を得ることができる。

第2工程
化合物A’−3より、後述の「40)化合物F’−1〜F’−6の合成」における第1工程と同様の方法で、化合物F’−1を得ることができる。

第3工程
トルエン、アセトニトリル、クロロホルム、ジクロロメタン等の溶媒中、またはそれらの混合溶媒中、化合物F’−1に三塩化りんを加え、0度〜150度、好ましくは20℃〜110℃で、0.1時間〜8時間、好ましくは0.5〜2時間で反応させることにより、化合物d’3を得ることができる。

第4工程
化合物d’3より、前述の「33)化合物A’−1〜A’−4の合成」における第4工程と同様の方法で、化合物D’−3を得ることができる。

第5工程
化合物D’−3より、前述の「33)化合物A’−1〜A’−4の合成」における第17工程と同様の方法で、化合物D’−4を得ることができる。
【0246】
39)化合物E’−1〜E’−4の合成
【化127】
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(式中、各定義は前記と同意義。)

第1工程
アセトン、テトラヒドロフラン、酢酸エチル等の溶媒中、化合物a’14に市販または公知の方法で合成したベンゾイルイソチオシアナートを加え、0℃〜80℃、好ましくは25℃〜50℃で、0.1時間〜6時間、好ましくは0.5時間〜3時間反応させることにより、化合物e’1を得ることができる。

第2工程
テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド等の溶媒中、化合物e’1に水素化ナトリウム、カリウムtert−ブトキシド、ナトリウムメトキシド等の塩基を加え、25℃〜140℃、好ましくは50℃〜100℃で、0.5時間〜12時間、好ましくは1時間〜6時間反応させることにより、化合物e’2を得ることができる。

第3工程
メタノール、エタノール、THF、DMSO等の溶媒中またはそれらの混合溶媒中において、化合物e’2に水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム等の塩基を加え,0℃〜100℃、好ましくは20℃〜50℃で、0.1時間〜24時間、好ましくは1時間〜6時間反応させることにより、化合物E’−1を得ることができる。

第4工程
メタノール、エタノール、THF、DMSO等の溶媒中またはそれらの混合溶媒中において、化合物E’−1に水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム等の塩基を加え,25℃〜120℃、好ましくは70℃〜100℃で、1時間〜48時間、好ましくは2時間〜12時間反応させることにより、化合物E’−2を得ることができる。
【0247】
【化128】
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(式中、各定義は前記と同意義。)

第5工程
DMF、THF、アセトニトリル等の溶媒中、化合物E’−2に炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム、ピリジン、トリエチルアミン等の塩基、および市販もしくは公知の方法によって合成したRA1−I、RA1−Br、RA1−Cl等のハロゲン化アルキル若しくは酸クロライド、酸無水物等のアシル化試薬を加え、−10℃〜80℃、好ましくは0℃〜50℃で、0.1時間〜6時間、好ましくは0.5時間〜3時間反応させることにより化合物E’−3を得ることができる。

第6工程
テトラヒドロフラン、酢酸エチル等の溶媒中、化合物E’−2に市販もしくは公知の方法で合成した置換イソチオシアナートを加え、0℃〜80℃、好ましくは25℃〜50℃で、0.1時間〜6時間、好ましくは0.5時間〜3時間反応させることにより、化合物E’−4を得ることができる。
【0248】
40)化合物F’−1〜F’−6の合成
【化129】
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(式中、各定義は前記と同意義。)

第1工程
DMF、アセトン、ジオキサン、トルエン、2−プロパノール等の溶媒中において、化合物A’−3に2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−p−ベンゾキノンを加え、0℃〜150℃好ましくは50℃〜100℃で、1時間〜72時間好ましくは6時間〜48時間反応させることにより化合物F’−1を合成することができる。

第2工程
化合物F’−1より、前述の「33)化合物A’−1〜A’−4の合成」における第17工程と同様の方法で、化合物F’−2を得ることができる。

第3工程
化合物F’−1より、前述の「39)化合物E’−1〜E’−4の合成」における第3工程と同様の方法で、化合物F’−3およびF’−5を合成することができる。

第4工程
化合物F’−3より、前述の「33)化合物A’−1〜A’−4の合成」における第17工程と同様の方法で、化合物F’−4を得ることができる。

第5工程
化合物F’−5より、前述の「33)化合物A’−1〜A’−4の合成」における第17工程と同様の方法で、化合物F’−6を得ることができる。
【0249】
41)化合物G’−1およびG’−2の合成
【化130】
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(式中、各定義は前記と同意義。)

第1工程
水素雰囲気下、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等の溶媒中、またはそれらの混合溶媒中、化合物C’−1に蟻酸若しくは酢酸、およびパラジウム炭素を加え、20℃〜100℃、好ましくは40℃〜80℃で、1時間〜24時間、好ましくは3〜8時間で反応させることにより、化合物G’−1を得ることができる。

第2工程
メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、水等の溶媒中、またはそれらの混合溶媒中、化合物G’−1に水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の塩基を加え、20℃〜100℃、好ましくは40℃〜80℃で、0.5時間〜8時間、好ましくは1〜4時間で反応させることにより、化合物G’−2を得ることができる。
【0250】
42)化合物H’−1およびH’−2の合成
【化131】
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(式中、各定義は前記と同意義。)

第1工程
水、テトラヒドロフランの混合溶媒中、化合物a’7にクロロ炭酸ベンジルエステル、亜鉛、および塩化アンモニウムを加え、0℃〜80℃、好ましくは25℃〜50℃で、0.1時間〜6時間、好ましくは0.5時間〜3時間反応させ、ヒドロキシアミンのN,O−ビス炭酸エステル体を得る。これをトルエン、キシレン等の溶媒中、80℃〜180℃、好ましくは120℃〜180℃で、0.5時間〜12時間、好ましくは1時間〜6時間反応させることにより化合物h’1を得ることができる。

第2工程
化合物h’1より、前述の「33)化合物A’−1〜A’−4の合成」における第7〜11工程と同様の方法で、化合物H’−1を得ることができる。

第3工程
化合物H’−1より、前述の「33)化合物A’−1〜A’−4の合成」における第17工程と同様の方法で、化合物H’−2を得ることができる。
【0251】
43)化合物I’−1およびI’−2の合成
【化132】
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(式中、R2’、R、R、R、R、Y、およびL1’は前記と同意義。L11’はハロゲン。L12’はハロゲン。)

第1工程
市販もしくは公知の方法で合成した化合物i’1を、DMF、DMSO、アセトン、ジオキサン、アセトニトリル、水等の溶媒中、またはそれらの混合溶媒中、炭酸カリウム、炭酸セシウム、フッ化カリウムなどの塩基、およびジブロモメタン、ジヨードメタンなどのジハロメタンを加え、0度〜150度、好ましくは20℃〜100℃で、1時間〜72時間、好ましくは6〜24時間で反応させることにより、化合物i’2を得ることができる。

第2工程
ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、THFなどの溶媒中、またはそれらの混合溶媒中、化合物i’2にピリジン、ルチジン、トリエチルアミンなどの塩基、およびトリフルオロメタンスルホン酸無水物、comin’s試薬などのトリフルオロメタンスルホニル化剤を加え、−50℃〜50℃、好ましくは−30℃〜30℃で、0.1時間〜4時間、好ましくは0.5時間〜1時間で反応させることにより、化合物i’3を得ることができる。

第3工程
化合物i’3より、前述の「34)化合物A’−5およびA’−6の合成」における第2工程と同様の方法で、化合物i’4を得ることができる。

第4工程
化合物i’4より、前述の「33)化合物A’−1〜A’−4の合成」における第7〜10工程と同様の方法で、化合物i’5を得ることができる。

第5工程
化合物i’5より、前述の「33)化合物A’−1〜A’−4の合成」における第13工程と同様の方法で、化合物i’6を得ることができる。

第6工程
化合物i’6より、前述の「33)化合物A’−1〜A’−4の合成」における第11工程と同様の方法で、化合物i’7を得ることができる。

第7工程
化合物i’7より、前述の「33)化合物A’−1〜A’−4の合成」における第4〜6工程と同様の方法で、化合物I’−1を得ることができる。

第8工程
化合物I’−1より、前述の「33)化合物A’−1〜A’−4の合成」における第17工程と同様の方法で、化合物I’−2を得ることができる。
【0252】
44)化合物J’−1およびJ’−2の合成
【化133】
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(式中、R2’、R、R、R、R、R、およびYは前記と同意義。RA’はRと同意義。)

第1工程
ベンゼン、トルエン等の溶媒中、またはそれらの混合溶媒中、化合物a’14に種々のアルキルアルデヒドとモレキュラーシーブを加え、20℃〜120℃、好ましくは60℃〜100℃で、1時間〜8時間、好ましくは2〜4時間で反応させることにより、化合物j’1を得ることができる。

第2工程
ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム等の溶媒中、またはそれらの混合溶媒中、化合物j’1にトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等の塩基、およびホスゲンを加え、0℃〜80℃、好ましくは20℃〜60℃で、0.1時間〜2時間、好ましくは0.5〜1時間で反応させる。さらに、種々の一級アミンを加え、0℃〜80℃、好ましくは20℃〜60℃で、0.1時間〜2時間、好ましくは0.5〜1時間で反応させることにより、化合物j’2を得ることができる。

第3工程
DMF、DMA、THF、ジオキサン等の溶媒中、またはそれらの混合溶媒中、化合物j’2にトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンなどの塩基、およびヨウ化銅を加え、50℃〜200℃、好ましくは80℃〜170℃で、0.5時間〜8時間、好ましくは2〜4時間で反応させることにより、化合物J’−1を得ることができる。

第4工程
メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、水等の溶媒中、またはそれらの混合溶媒中、化合物J’−1に水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の塩基を加え、20℃〜100℃、好ましくは40℃〜80℃で、0.5時間〜8時間、好ましくは1〜4時間で反応させることにより、化合物J’−2を得ることができる。
【0253】
45)化合物K’−1およびK’−2の合成
【化134】
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(式中、R2’、R、R、R、R、Y、およびL3’は前記と同意義。L13’は置換若しくは非置換のアルキル。)

第1工程
DMF、DMA、THF、ジオキサン等の溶媒中、またはそれらの混合溶媒中、化合物a’14に公知の方法で合成した2−(トリ−n−ブチルスタニル)酢酸アルキル、ZnBr、および酢酸パラジウム、ジクロロビストリフェニルホスフィンパラジウム、ジクロロビストリオルトトルイルホスフィンパラジウムなどの触媒を加え、20℃〜150℃、好ましくは50℃〜120℃で、0.5時間〜8時間、好ましくは1〜4時間で反応させることにより、化合物k’1を得ることができる。

第2工程
化合物k’1をDMF、DMA、THF、ジオキサン等の溶媒、またはそれらの混合溶媒に溶解し、20℃〜150℃、好ましくは50℃〜120℃で、0.5時間〜8時間、好ましくは1〜4時間で攪拌することにより、化合物K’−1を得ることができる。

第3工程
化合物K’−1をメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、水等の溶媒中、またはそれらの混合溶媒中、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等を加え、20℃〜100℃、好ましくは40℃〜80℃で、0.5時間〜8時間、好ましくは1〜4時間で反応させることにより、化合物K’−2を得ることができる。
【0254】
46)化合物L’−1およびL’−2の合成
【化135】
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(式中、各定義は前記と同意義。)

第1工程
化合物C’−2をDMF、DMA、THF、ジオキサン等の溶媒、またはそれらの混合溶媒に溶解し、ヨウ素、および水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の塩基を加え、0℃〜80℃、好ましくは20℃〜60℃で、0.5時間〜8時間、好ましくは1〜4時間で攪拌することにより、化合物l’1を得ることができる。

第2工程
化合物l’1を酢酸に溶解し、酢酸銀を加え、20℃〜100℃、好ましくは40℃〜80℃で、0.5時間〜8時間、好ましくは1〜4時間で反応させることにより、化合物L’−1を得ることができる。

第3工程
メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、水等の溶媒中、またはそれらの混合溶媒中、化合物L’−1に水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等を加え、20℃〜100℃、好ましくは40℃〜80℃で、0.5時間〜8時間、好ましくは1〜4時間で反応させることにより、化合物L’−2を得ることができる。
【0255】
47)化合物M’−1およびM’−2の合成
【化136】
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(式中、R2’、R、R、R、R、Y、およびL1’は前記と同意義。L14’はハロゲン。)

第1工程
DMF、THF、アセトニトリル等の溶媒あるいは混合溶媒中において、後述の化合物w’1にPd(PPh、Pd(PPhCl、Pd(dppf)Cl等のパラジウム触媒、ヨウ化銅、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等の塩基、および2−プロピン−1−オールを加え、窒素雰囲気下にて、0℃〜100℃、好ましくは25℃〜80℃で、0.5時間〜24時間、好ましくは1時間〜12時間反応させることにより、化合物m’1を得ることができる。

第2工程
メタノール、エタノール、THFや酢酸エチル等の溶媒中において、化合物m’1に5%または10%パラジウム炭素、水酸化パラジウムを加え,0℃〜50℃、好ましくは15℃〜25℃、0.1時間〜48時間、好ましくは1時間〜24時間、水素雰囲気下にて反応させることよって化合物m’2を得ることができる。
本条件において、酢酸または塩酸等を添加することにより、反応が促進される場合がある。

第3工程
ジクロロメタン、ベンゼン、THF、DMF等の溶媒中において、化合物m’2にトリフェニルホスフィンを加え、アゾジカルボン酸ジエチル、アゾジカルボン酸ジイソプロピル等のアゾ化合物を0℃〜35℃、好ましくは5℃〜25℃で滴下し、0℃〜80℃、好ましくは15℃〜35℃、0.1時間〜24時間、好ましくは1時間〜12時間、反応させることよって化合物m’3を得ることができる。

第4工程
化合物m’3より、前述の「33)化合物A’−1〜A’−4の合成」における第7〜11工程と同様の方法で、化合物M’−1を得ることができる。

第5工程
化合物M’−1より、前述の「33)化合物A’−1〜A’−4の合成」における第17工程と同様の方法で、化合物M’−2を得ることができる。
【0256】
48)化合物N’−1〜N’−4の合成
【化137】
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(式中、各定義は前記と同意義。)

第1工程
ジクロロメタン、ジクロロエタンやTHF等の溶媒中、化合物a’14に塩基としてピリジン、トリエチルアミン、N−メチルモルホリン等の塩基、およびアセチルクロライド、酢酸無水物等のアシル化試薬を順次加え、−20℃〜50℃、好ましくは0℃〜20℃で、0.1時間〜6時間、好ましくは1時間〜3時間反応させることにより、化合物n’1を得ることができる。

第2工程
化合物n’1より、前述の「47)化合物M’−1およびM’−2の合成」における第1工程と同様の方法で、化合物n’2を得ることができる。

第3工程
化合物n’2より、前述の「47)化合物M’−1およびM’−2の合成」における第2工程と同様の方法で、化合物n’3を得ることができる。

第4工程
ジクロロメタン、ジクロロエタン、THF等の溶媒中、化合物n’3にピリジン、トリエチルアミン等の塩基、塩化p−トルエンスルホニルを順次加え、−20℃〜50℃、好ましくは0℃〜20℃で、1時間〜48時間、好ましくは6時間〜12時間反応させることにより、化合物n’4を得ることができる。

第5工程
トルエン、キシレン等の溶媒中、化合物n’4に25℃〜150℃、好ましくは70℃〜100℃で、1時間〜48時間、好ましくは6時間〜12時間加熱することにより、化合物N’−1を得ることができる。

第6工程
化合物N’−1より、前述の「33)化合物A’−1〜A’−4の合成」における第17工程と同様の方法で、化合物N’−2を得ることができる。

第7工程
化合物N’−1より、前述の「39)化合物E’−1〜E’−4の合成」における第6工程と同様の方法で、化合物N’−3を得ることができる。

第8工程
化合物N’−3より、前述の「33)化合物A’−1〜A’−4の合成」における第17工程と同様の方法で、化合物N’−4を得ることができる。
【0257】
49)化合物O’−1〜O’−4の合成
【化138】
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(式中、各定義は前記と同意義。)

第1工程
ジオキサン、DMF、DMSO等の溶媒中において、化合物a’14にギ酸ナトリウム、酢酸ナトリウム等の無機塩基を加え、Pd(OAc)、ジフェニルフォスフィノフェロセン、ジフェニルフォスフィノプロパン、PdCl(dppf)等のパラジウム触媒存在下、一酸化炭素雰囲気下にて、50℃〜150℃、好ましくは90℃〜120℃で、0.5時間〜24時間、好ましくは2時間〜12時間、一酸化炭素挿入反応させることにより、化合物o’1を得ることができる。

第2工程
ジクロロメタン、テトラヒドロフラン等の溶媒中において、化合物o’1にピリジン、トリエチルアミン等の塩基存在下、メタンスルホニルクロライドと、−20℃〜100℃、好ましくは0℃〜50℃で、0.5時間〜24時間、好ましくは6時間〜12時間反応させることにより、化合物o’2を得ることができる。

第3工程
テトラヒドロフラン、DMF、DMA等の溶媒中において、化合物o’2に水素化ナトリウム、tert―ブトキシカリウム等の塩基存在下、市販もしくは公知の方法によって合成したR−Cl, R−Br、またはR−Iを加え、0℃〜100℃、好ましくは20℃〜50℃で、1時間〜24時間、好ましくは6時間〜12時間反応させることにより、化合物o’3を得ることができる。

第4工程
DMF、DMA等の溶媒中において、化合物o’3に水素化ナトリウム、tert―ブトキシカリウム等の塩基存在下、0℃〜100℃、好ましくは20℃〜50℃で、1時間〜24時間、好ましくは6時間〜12時間反応させることにより、化合物O’−1を得ることができる。

第5工程
化合物O’−1より、前述の「33)化合物A’−1〜A’−4の合成」における第17工程と同様の方法で、化合物O’−2を得ることができる。

第6工程
化合物O’−1を、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン等の溶媒中において、5%または10%パラジウム炭素、水酸化パラジウム等のパラジウム触媒存在下、水素雰囲気下にて、0℃〜60℃、好ましくは20℃〜30℃で、1時間〜24時間、好ましくは2時間〜12時間接触還元反応させることにより、化合物O’−3を得ることができる。

第7工程
化合物O’−3より、前述の「33)化合物A’−1〜A’−4の合成」における第17工程と同様の方法で、化合物O’−4を得ることができる。
【0258】
50)化合物P’−1〜P’−4の合成
【化139】
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(式中、各定義は前記と同意義。)

第1工程
ジオキサン、DMF、DME、テトラヒドロフラン、水等の溶媒またはその混合溶媒中において、化合物a’14に炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、リン酸カリウム等の塩基、Pd(PPh、Pd(PPhClやPdCl(dppf)等のパラジウム触媒およびビニルボロン酸、ビニルスズ等を加え、反応液をよく脱気した後、窒素雰囲気下にて、 0℃〜150℃、好ましくは60℃〜120℃で、0.5時間〜24時間、好ましくは1時間〜12時間カップリング反応させることにより、化合物p’1を得ることができる。

第2工程
テトラヒドロフラン、アセトニトリル、DMF等の溶媒中において、化合物p’1に臭化第一銅、臭化第二銅等と亜硝酸tert−ブチル硝酸イソアミル等のジアゾ化試薬を加え、−20℃〜80℃、好ましくは0℃〜25℃で、1時間〜12時間、好ましくは3時間〜6時間反応させることにより、化合物p’2を得ることができる。

第3工程
テトラヒドロフラン、ジオキサン等の溶媒中において、化合物p’2にボランーテトラヒドロフラン錯体、テキシルボラン、9−ボラビシクロ[3.3.1]ノナン等のボラン試薬を加え、−20℃〜80℃、好ましくは0℃〜25℃で、1時間〜12時間、好ましくは3時間〜6時間撹拌した後、30%過酸化水素水溶液と1〜10mol/Lの水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム水溶液を加え、−20℃〜80℃、好ましくは0℃〜25℃で、1時間〜12時間、好ましくは3時間〜6時間ハイドロボレーション反応させることにより、化合物p’3を得ることができる。

第4工程
ジクロロメタン、トルエン、テトラヒドロフラン等の溶媒中において、化合物p’3にピリジン、トリエチルアミン、N−メチルモルホリン等の塩基、および塩化メタンスルホニル若しくはメタンスルホン酸無水物を加え、−20℃〜60℃、好ましくは0℃〜25℃で、0.5時間〜12時間、好ましくは1時間〜6時間反応させることにより、化合物p’4を得ることができる。

第5工程
アセトン、テトラヒドロフラン、DMF等の溶媒中において、化合物p’4にアジ化ナトリウム、トリメチルシリルアジド等のアジド化試薬を加え、0℃〜100℃、好ましくは20℃〜50℃で、0.5時間〜12時間、好ましくは1時間〜6時間反応させることにより、化合物p’5を得ることができる。

第6工程
メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン等の溶媒中において、化合物p’5に5%または10%パラジウム炭素、水酸化パラジウム等のパラジウム触媒存在下、水素雰囲気下にて、0℃〜60℃、好ましくは20℃〜30℃で、0.5時間〜24時間、好ましくは2時間〜12時間接触還元反応させることにより、化合物p’6を得ることができる。

第7工程
ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、DMF等の溶媒中において、化合物p’6に、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド、ジシクロヘキシルカルボジイミド、ヘキサフルオロリン酸(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリピロリジノホスホニウム等の縮合剤、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、N−ヒドロキシスクシンイミド等の添加剤、およびトリエチルアミンやN−メチルモルホリン等の塩基を加え、0℃〜100℃、好ましくは20℃〜50℃で、0.5時間〜12時間、好ましくは1時間〜6時間反応させることにより、化合物P’−1を得ることができる。

第8工程
化合物P’−1より、前述の「33)化合物A’−1〜A’−4の合成」における第17工程と同様の方法で、化合物P’−2を得ることができる。

第9工程
化合物P’−1より、前述の「49)化合物O’−1〜O’−4の合成」における第3工程と同様の方法で、化合物P’−3を得ることができる。

第10工程
化合物P’−3より、前述の「33)化合物A’−1〜A’−4の合成」における第17工程と同様の方法で、化合物P’−4を得ることができる。
【0259】
51)化合物Q’−1〜Q’−4の合成
【化140】
[この文献は図面を表示できません]

(式中、各定義は前記と同意義。)

第1工程
後述の化合物v’1より、前述の「33)化合物A’−1〜A’−4の合成」における第7〜11工程と同様の方法で、化合物q’1を得ることができる。

第2工程
化合物q’1より、前述の「33)化合物A’−1〜A’−4の合成」における第13工程と同様の方法で、化合物q’2を得ることができる。

第3工程
テトラヒドロフラン溶媒中において、化合物q’2にベンジル N―(2−ヒドロキシエチル)カルバメート、トリフェニルホスフィン、トリn―ブチルホスフィン、トリtert―ブチルホスフィン等のホスフィン類、N−メチルモルホリン、トリエチルアミン等の塩基、およびアゾジカルボン酸ジエチル、アゾジカルボン酸ジイソプロピル等のアゾジカルボン酸エステルを加え、0℃〜60℃、好ましくは20℃〜40℃で、1時間〜24時間、好ましくは6時間〜12時間反応させることにより、化合物q’3を得ることができる。

第4工程
化合物q’3より、前述の「49)化合物O’−1〜O’−4の合成」における第6工程と同様の方法で、化合物q’4を得ることができる。

第5工程
トルエン、ジオキサンやDMF等の溶媒中において、化合物q’4にナトリウムtert―ブトキシド、カリウムtert―ブトキシド等の塩基、およびPd(dba)、PdCl(dppf)等のパラジウム触媒を加え、反応液をよく脱気した後、窒素雰囲気下にて、 0℃〜150℃、好ましくは60℃〜120℃で、0.5時間〜24時間、好ましくは1時間〜12時間カップリング反応させることにより、化合物Q’−1を得ることができる。

第6工程
化合物Q’−1より、前述の「33)化合物A’−1〜A’−4の合成」における第17工程と同様の方法で、化合物Q’−2を得ることができる。

第7工程
化合物Q’−1より、前述の「49)化合物O’−1〜O’−4の合成」における第3工程と同様の方法で、化合物Q’−3を得ることができる。

第8工程
化合物Q’−3より、前述の「33)化合物A’−1〜A’−4の合成」における第17工程と同様の方法で、化合物Q’−4を得ることができる。
【0260】
52)化合物R’−1〜R’−4の合成
【化141】
[この文献は図面を表示できません]

(式中、各定義は前記と同意義。)

第1工程
メタノール、エタノール等の溶媒中において、化合物o’1に水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の水溶液、および3〜31%の過酸化水素水溶液を加え、−20℃〜100℃、好ましくは0℃〜50℃で、1時間〜24時間、好ましくは3時間〜12時間反応させることにより、化合物r’1を得ることができる。

第2工程
ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム等のハロゲン化溶媒中において、化合物r’1に塩化ベンジルトリエチルアンモニウム、臭化ベンジルトリエチルアンモニウム等の相間移動触媒、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の無機塩基、および塩化クロロアセチル、臭化ブロモアセチル等を加え、−20℃〜100℃、好ましくは0℃〜50℃で、1時間〜24時間、好ましくは3時間〜12時間反応させることにより、化合物r’2を得ることができる。

第3工程
化合物r’2より、前述の「49)化合物O’−1〜O’−4の合成」における第6工程と同様の方法で、化合物R’−1を得ることができる。

第4工程
化合物R’−1より、前述の「33)化合物A’−1〜A’−4の合成」における第17工程と同様の方法で、化合物R’−2を得ることができる。

第5工程
テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等の溶媒中において、化合物R’−1にボラン−テトラヒドロフラン、ボラン−ジメチルスルフィド錯体等の還元剤を加え、20℃〜150℃、好ましくは50℃〜100℃で、1時間〜24時間、好ましくは3時間〜12時間反応させることにより、化合物R’−3を得ることができる。

第6工程
化合物R’−3より、前述の「33)化合物A’−1〜A’−4の合成」における第17工程と同様の方法で、化合物R’−4を得ることができる。
【0261】
53)化合物S’−1およびS’−2の合成
【化142】
[この文献は図面を表示できません]

(式中、各定義は前記と同意義。)

第1工程
化合物q’2より、前述の「49)化合物O’−1〜O’−4の合成」における第1工程と同様の方法で、化合物s’1を得ることができる。

第2工程
化合物s’1より、前述の「50)化合物P’−1〜P’−4の合成」における第1工程と同様の方法で、化合物s’2を得ることができる。

第3工程
DMF、DMA、アセトニトリル等の溶媒中において、化合物s’2に炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム等の無機塩基、および1,2―ジブロモエタン、1,2―ジヨードエタン等のハロゲン化試薬を加え、20℃〜150℃、好ましくは60℃〜100℃で、1時間〜24時間、好ましくは3時間〜12時間反応させることにより、化合物S’−1を得ることができる。

第4工程
化合物S’−1より、前述の「33)化合物A’−1〜A’−4の合成」における第17工程と同様の方法で、化合物S’−2を得ることができる。
【0262】
以下に示す方法によっても、Rがメチルであり、−R=−Y−Rである化合物S’−1およびS’−2を合成することができる。

【化143】
[この文献は図面を表示できません]

(式中、各定義は前記と同意義。)

第5工程
ジオキサン、DMF、DME、THF、アセトン、アセトニトリル等の溶媒中、化合物s’3に炭酸カリウム、炭酸ナトリウムなどの塩基とジブロモエタンまたはジヨードエタンを加え、0℃〜140℃、好ましくは50℃〜120℃で、0.5時間〜48時間、好ましくは6時間〜24時間反応させることにより、化合物s’4を得ることができる。

第6工程
ジオキサン、DMF、DME、THF、アセトン、アセトニトリル等の溶媒中、化合物s’4に炭酸カリウム、炭酸ナトリウムなどの塩基とベンジルブロマイドまたはベンジルクロライドを加え、0℃〜100℃、好ましくは20℃〜50℃で、0.5時間〜24時間、好ましくは1時間〜5時間反応させることにより、化合物s’5を得ることができる。

第7工程
化合物s’5より、前述の「33)化合物A’−1〜A−4の合成」における第7工程と同様の方法で、化合物s’6を得ることができる。

第8工程
メタノール、エタノールやテトラヒドロフラン等の溶媒中、化合物s’6に5%または10%パラジウムカーボン、水酸化パラジウムや二酸化白金等の触媒を加え、水素雰囲気下、0℃〜60℃、好ましくは20℃〜40℃で、0.1時間〜24時間、好ましくは1時間〜12時間反応させることにより、化合物s’7を得ることができる。

第9工程
ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、テトラヒドロフランなどの溶媒中、またはそれらの混合溶媒中、化合物s’7にピリジン、ルチジン、トリエチルアミンなどの塩基とトリフルオロメタンスルホン酸無水物、comin’s試薬などのトリフルオロメタンスルホニル化剤を加え、−50℃〜50℃、好ましくは−30℃〜30℃で、0.1時間〜4時間、好ましくは0.5時間〜1時間で反応させることにより、化合物s’8を得ることができる。

第10工程
メタノール、エタノールなどのアルキルアルコールまたはベンジルアルコール、あるいはこれらのアルコールとジメチルホルムアミドやジメチルスルホキシド等の混合溶媒中、化合物s’8にトリエチルアミン、N−メチルモルホリンやピリジン等の塩基を加え、Pd(PPh、Pd(OAc)やPdCl(dppf)等のパラジウム触媒を加え、反応混合物をよく脱気し、一酸化炭素雰囲気下、30℃〜120℃、好ましくは70℃〜100℃で、1時間〜24時間、好ましくは3時間〜12時間反応させることにより、化合物s’9を得ることができる。

第11工程
化合物s’9より、前述の「33)化合物A’−1〜A−4の合成」における第7工程と同様の方法で、化合物s’10を得ることができる。

第12工程
化合物s’10より、前述の「33)化合物A’−1〜A−4の合成」における第13工程と同様の方法で、化合物s’11を得ることができる。

第13工程
化合物s’11より、前述の「33)化合物A’−1〜A−4の合成」における第8〜11工程と同様の方法で、化合物S’−1を得ることができる。

第14工程
化合物S’−1より、前述の「33)化合物A’−1〜A−4の合成」における第17工程と同様の方法で、化合物S’−2を得ることができる。
【0263】
54)化合物T’−1〜T’−4の合成
【化144】
[この文献は図面を表示できません]

(式中、R2’、R、R、R、R、R、およびYは前記と同意義。RA’はRと同意義。)

第1工程
DMF、DMA、DMSO等の溶媒中において、化合物a’14に炭酸カリウム、炭酸セシウム等の無機塩基、臭化第一銅、ヨウ化第一銅等の触媒、およびグリシンを加え、50℃〜200℃、好ましくは80℃〜150℃で、1時間〜24時間、好ましくは3時間〜12時間反応させることにより、化合物t’1を得ることができる。

第2工程
アセトン、テトラヒドロフラン、DMF等の溶媒中において、化合物t’1に炭酸カリウム、炭酸セシウム等の無機塩基若しくはピリジン、トリエチルアミン等の有機塩基、および市販若しくは公知の方法によって合成したRA’−Cl, RA’−Br、若しくはRA’−Iを加え、0℃〜100℃、好ましくは20℃〜50℃で、1時間〜24時間、好ましくは6時間〜12時間反応させることにより、化合物t’2を得ることができる。

第3工程
化合物t’2より、前述の「49)化合物O’−1〜O’−4の合成」における第3工程と同様の方法で、化合物T’−1を得ることができる。

第4工程
化合物T’−1より、前述の「33)化合物A’−1〜A−4の合成」における第17工程と同様の方法で、化合物T’−2を得ることができる。

第5工程
化合物T’−1より、前述の「52)化合物R’−1〜R’−4の合成」における第5工程と同様の方法で、化合物T’−3を得ることができる。

第6工程
化合物T’−3より、前述の「33)化合物A’−1〜A−4の合成」における第17工程と同様の方法で、化合物T’−4を得ることができる。
【0264】
55)化合物U’−1およびU’−2の合成
【化145】
[この文献は図面を表示できません]

(式中、R2’、R、R、R、R、R、およびYは前記と同意義。RA’はRと同意義。)

第1工程
ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、酢酸エチル等の溶媒中において、化合物o’1に酢酸、トリフルオロ酢酸等の有機酸、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム等の還元剤、および市販もしくは公知の方法によって合成したRA’−NHを加え、0℃〜100℃、好ましくは20℃〜50℃で、0.5時間〜12時間、好ましくは1時間〜6時間反応させることにより、化合物u’1を得ることができる。

第2工程
ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、DMF等の溶媒中において、化合物u’1に無機塩基として水素化ナトリウム、および1−1’―カルボニルジイミダゾールを加え、0℃〜100℃、好ましくは20℃〜50℃で、1時間〜48時間、好ましくは6時間〜24時間反応させることにより、化合物u’2を得ることができる。

第3工程
化合物u’2より、前述の「49)化合物O’−1〜O’−4の合成」における第3工程と同様の方法で、化合物U’−1を得ることができる。

第4工程
化合物U’−1より、前述の「33)化合物A’−1〜A−4の合成」における第17工程と同様の方法で、化合物U’−2を得ることができる。
【0265】
56)化合物V’−1およびV’−2の合成
【化146】
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(式中、各定義は前記と同意義。)

第1工程
硫酸溶媒中、化合物d’1に亜硝酸tert−ブチル、亜硝酸イソペンチル等のジアゾ化試薬を加え、0℃〜100℃、好ましくは25℃〜80℃で、0.5時間〜12時間、好ましくは1時間〜6時間反応させることにより、化合物v’1を得ることができる。

第2工程
ニトロベンゼン溶媒中、化合物v’1に塩化クロロアセチルおよび塩化アルミニウムを加え、0℃〜80℃、好ましくは25℃〜50℃で、0.1時間〜6時間、好ましくは0.5時間〜3時間反応させることにより、化合物v’2を得ることができる。

第3工程
メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン等の溶媒中、化合物v’2に5%または10%パラジウムカーボン、水酸化パラジウム、二酸化白金等の触媒を加え、水素雰囲気下、0℃〜60℃、好ましくは20℃〜40℃、1気圧〜10気圧、好ましくは1気圧〜6気圧、0.1時間〜24時間、好ましくは1時間〜12時間反応させることにより、化合物v’3を得ることができる。

第4工程
化合物v’3より、前述の「33)化合物A’−1〜A’−4の合成」における第7〜11工程と同様の方法で、化合物V’−1を得ることができる。

第5工程
化合物V’−1より、前述の「33)化合物A’−1〜A’−4の合成」における第17工程と同様の方法で、化合物V’−2を得ることができる。
【0266】
57)化合物W’−1およびW’−2の合成
【化147】
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(式中、各定義は前記と同意義。)

第1工程
化合物v’1より、前述の「33)化合物A’−1〜A’−4の合成」における第7工程と同様の方法で、化合物w’1を得ることができる。

第2工程
ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等の溶媒中、化合物w’1に炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム等の塩基、および3−ブロモ−2−メチルプロペンを加え、0℃〜80℃、好ましくは25℃〜50℃で、0.1時間〜6時間、好ましくは0.5時間〜3時間反応させることにより化合物w’2を得ることができる。

第3工程
トルエン、キシレン等の溶媒中、化合物w’2にアゾビスイソブチロニトリル、水素化トリブチルスズ等、および3−ブロモ−2−メチルプロペンを加え、25℃〜130℃、好ましくは80℃〜110℃で、0.5時間〜6時間、好ましくは1時間〜3時間反応させることにより化合物w’3を得ることができる。

第4工程
化合物w’3より、前述の「33)化合物A’−1〜A’−4の合成」における第7〜11工程と同様の方法で、化合物W’−1を得ることができる。

第5工程
化合物W’−1より、前述の「33)化合物A’−1〜A’−4の合成」における第17工程と同様の方法で、化合物W’−2を得ることができる。
【0267】
前述の「35)化合物B’−1およびB’−2の合成」から「57)化合物W’−1およびW’−2の合成」までに記載された方法で合成される各化合物は、前述の「33)化合物A’−1〜A’−4の合成」に記載された方法と同様の方法により、光学異性体の合成および−Y−Rに各種置換基を導入した化合物の合成が可能である。また、前述の「33)化合物A’−1〜A’−4の合成」に記載された方法および「34)化合物A’−5およびA’−6の合成」と同様の方法により、RにOR2’で示される置換基以外の置換基の導入が可能である。
【0268】
本発明化合物は、HIV複製阻害作用を有するため、エイズ等、ウイルス感染症の治療剤および/または予防剤として有用である。
本発明化合物は、HIV複製阻害作用のみならず、医薬としての有用性を備えており、好ましくは、下記いずれか、あるいは全ての優れた特徴を有している。
a)CYP酵素(例えば、CYP1A2、CYP2C9、CYP2C19、CYP2D6、CYP3A4等)に対する阻害作用が弱い。
b)高いバイオアベイラビリティー、適度なクリアランス等良好な薬物動態を示す。
c)代謝安定性が高い。
d)CYP酵素(例えば、CYP3A4)に対し、本明細書に記載する測定条件の濃度範囲内で不可逆的阻害作用を示さない。
e)変異原性を有さない。
f)心血管系のリスクが低い。
g)高い溶解性を示す。
h)耐性ウイルスに対しても強い薬効を示す。
【0269】
本発明の医薬組成物を投与する場合、経口的、非経口的のいずれの方法でも投与することができる。経口投与は常法に従って錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤等の通常用いられる剤型に調製して投与すればよい。非経口投与は、注射剤等の通常用いられるいずれの剤型でも好適に投与することができる。本発明化合物は、好ましくは経口吸収性が高いため、経口剤として好適に使用できる。
【0270】
本発明化合物の有効量にその剤型に適した賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤等の各種医薬用添加剤を必要に応じて混合し、医薬組成物とすることができる。
【0271】
本発明の医薬組成物の投与量は、患者の年齢、体重、疾病の種類や程度、投与経路等を考慮した上で設定することが望ましいが、成人に経口投与する場合、通常0.05〜100mg/kg/日であり、好ましくは0.1〜10mg/kg/日の範囲内である。非経口投与の場合には投与経路により大きく異なるが、通常0.005〜10mg/kg/日であり、好ましくは0.01〜1mg/kg/日の範囲内である。これを1日1回〜数回に分けて投与すれば良い。
【0272】
本発明化合物は、該化合物の作用の増強または該化合物の投与量の低減等を目的として、逆転写酵素阻害剤、プロテアーゼ阻害剤、インテグラーゼ阻害剤、その他の抗HIV薬等(以下、併用薬剤と略記する)と組み合わせて用いることができる。この際、本発明化合物と併用薬剤の投与時期は限定されず、これらを投与対象に対し、同時に投与してもよいし、時間差をおいて投与してもよい。さらに、本発明化合物と併用薬剤とは、それぞれの活性成分を含む2種類の製剤として投与されてもよいし、両方の活性成分を含む単一の製剤として投与されてもよい。
【0273】
併用薬剤の投与量は、臨床上用いられている用量を基準として適宜選択することができる。また、本発明化合物と併用薬剤の配合比は、投与対象、投与ルート、対象疾患、症状、組み合わせ等により適宜選択することができる。例えば、投与対象がヒトである場合、本発明化合物1重量部に対し、併用薬剤を0.01〜100重量部用いればよい。
【0274】
また、本発明化合物は、遺伝子治療の分野において、HIVやMLVをもとにしたレトロウイルスベクターを用いる際に、目的の組織以外にレトロウイルスベクターの感染が広がるのを防止するために使用することができる。特に、試験管内で細胞等にベクターを感染しておいてから体内にもどすような場合に、本発明化合物を事前に投与しておくと、体内での余計な感染を防ぐことができる。
【0275】
逆転写酵素阻害剤としては、例えば、AZT、3TC、ジダノシン、ザルシタビン、サニルブジン、アバカビル、テノホビル、エムトリシタビン、ネビラビン、エファビレンツ、カプラビリン、エトラビリン、デラビルジン等が挙げられる。
【0276】
プロテアーゼ阻害剤としては、例えば、インディナビル、リトナビル、サキナビル、ネルフィナビル、アンプレナビル、アタナザビル、ロピナビル、ホスアンプレナビル、ダルナビル、アタザナビル、ブレカナビル、、ティプラナビル等が挙げられる。
【0277】
インテグラーゼ阻害剤としては、例えば、ラルテグラビル、エルビテグラビル、JTK−656、S−349572、S−265744等が挙げられる。
【0278】
その他の抗HIV薬としては、例えば、マラビロク、ビクリビロク等の侵入阻害剤、エンフュビルタイド、シフュビルタイド、アルブビルタイド等の融合阻害剤等が挙げられる。
【実施例】
【0279】
以下に本発明の実施例および参考例、ならびに試験例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらにより限定されるものではない。
【0280】
また、本明細書中で用いる略語は以下の意味を表す。
Ac:アセチル
n−Bu:n−ブチル
t−Bu:tert−ブチル
Bn:ベンジル
DMA:N,N−ジメチルアセトアミド
DME:ジメトキシエタン
DMF:N,N−ジメチルホルムアミド
DCM:ジクロロメタン
DMSO:ジメチルスルホキシド
dppf:1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン
dppp:1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン
dtbpf:1,1’−ジ−tert−ブチルホスフィノフェロセン
Et:エチル
Me:メチル
MsOH:メタンスルホン酸
NBS:N−ブロモスクシンイミド
NCS:N−クロロスクシンイミド
NIS:N−ヨードスクシンイミド
Ph:フェニル
TBS:tert−ブチルジメチルシリル
THF:テトラヒドロフラン
Tf:トリフルオロメタンスルホニル
TFA:トリフルオロ酢酸
TMS:トリメチルシリル
Ts:p−トルエンスルホニル
【0281】
各実施例で得られたNMR分析は300MHzまたは400Mhzで行い、DMSO−d、CDClを用いて測定した。
表中にRTとあるのは、LC/MS:液体クロマトグラフィー/質量分析でのリテンションタイムを表し以下の条件で測定した。なお、移動相中で2種の異性体として存在し得る化合物については、測定ピークが2本になり得る。
(測定条件)
カラム:ACQUITY UPLC BEH C18(1.7μm、i.d.2.1x50mm)(Waters)
流速:0.8mL/分
UV検出波長:254nm
移動相:[A]は0.1%ギ酸含有水溶液、[B]は0.1%ギ酸含有アセトニトリル溶液
グラジエント:3.5分間で10%−100%溶媒[B]のリニアグラジエントを行い、0.5分間、100%溶媒[B]を維持した。
【0282】
実施例1 化合物I−6の合成
【化148】
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第1工程 化合物(2)の合成
化合物(1)(190g、1.19mol)をジクロロメタン(2L)に溶解し、塩化アルミニウム(313g、2.38mol)を室温で加えた。アセチルクロリド(186g、2.38mol)を室温で滴下し、16時間過熱還流した。室温まで冷却後、氷水(2L)に流入し、ジクロロメタンで抽出(1L×2回)した。有機層を飽和食塩水(1L)で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮後シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、化合物(2)(180g、収率75%)を黄色固体として得た。
1H NMR(CDCl3)δ:2.51 (s, 3H), 2.61 (s, 3H), 7.23 (d, J=8.4Hz, 1H), 7.34(d, J=8.4Hz, 1H)

第2工程 化合物(3)の合成
化合物(2)(120g、0.594mol)を硫酸(600mL、98%)に溶解し、硝酸(120mL、70%)を氷冷下滴下し、16時間室温で攪拌した。反応終了後、氷水(3L)に流入し、不溶物をろ過した。ろ過物を酢酸エチル(1.5L)と5%水酸化ナトリウム水溶液(2L)に溶解させ、水層を1N塩酸でpH2に調整し、分液後、水層を酢酸エチルで抽出(1L×2回)した。有機層を飽和食塩水(1L)で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮することにより、化合物(3)(94g、収率63%)を黄色固体として得た。
1H NMR(CDCl3)δ:2.67 (s, 3H), 8.26 (s, 1H)

第3工程 化合物(4)の合成
化合物(3)(93g、0.372mol)をメタノール(1L)に溶解し、硫酸(20mL、98%)を室温で加え、16時間過熱還流した。室温まで冷却後濃縮し、残渣を酢酸エチル(1L)に溶解し、飽和重曹水(500mL),飽和食塩水(500mL)で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮後シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、化合物(4)(58.7g、収率60%)を黄色固体として得た。
1H NMR(CDCl3)δ:2.64 (s, 3H), 3.96 (s, 3H), 8.07 (s, 1H)
【0283】
【化149】
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【化150】
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第4工程 化合物(5)の合成
化合物(4)(18.5g、70.1mmol)と3,4−ジメチルフェニルボロン酸(22.07g、147 mmol)をジオキサン(315mL)に溶解し、2mol/L炭酸カリウム水溶液(105mL、210mmol)を加え、脱気及び窒素置換の操作を3回繰り返し行った。Pd(PPh(810mg、0.701mmol)を加え、再度脱気及び窒素置換の操作を3回繰り返し行い、100℃で22時間撹拌した。反応液を氷水(450mL)と2mol/L塩酸水溶液(150mL)に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物(5)を黄色泡状物(20.06g、収率71.0%)として得た。
1H NMR(CDCl3)δ:1.85 (s, 3H), 2.27 (s, 3H), 2.29 (s, 3H), 2.30 (s, 3H), 2.31 (s, 3H), 3.64 (s, 3H), 6.80-6.98 (m, 4H), 7.15-7.21 (m, 2H), 8.08 (s, 1H).

第5工程 化合物(6)の合成
化合物(5)(20.06g、49.7mmol)をジクロロメタン(300mL)に溶解し、ドライアイス浴で内温を−78℃に冷却した。水素化ジイソブチルアルミニウムの1mmol/Lトルエン溶液(149mL、149mmol)を約1時間かけて同温で滴下した。次に内温−30℃で1時間撹拌、再度−78℃に冷却し、2mol/L塩酸水溶液(150mL)を加えしばらく撹拌した。反応液を氷水(200mL)に注ぎ、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水で順次洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物(6)を黄色泡状物(16.80g、収率90.0%)として得た。
1H NMR(CDCl3)δ:1.80 (s, 3H), 2.27 (s, 3H), 2.29 (s, 3H), 2.30 (s, 3H), 2.32 (s, 3H), 4.42 (s, 2H), 6.85-6.98 (m, 4H), 7.14-7.27(m, 2H), 7.83 (s, 1H).

第6工程 化合物(7)の合成
化合物(6)(16.80g、44.7mmol)をジクロロメタン(170mL)に溶解し、二酸化マンガン(38.9g、447mmol)を加え、70℃で2.5時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、セライトろ過した後、ろ液をエバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物(7)を淡橙色結晶性粉末(13.95g、収率83.5%)として得た。
1H NMR(CDCl3)δ:1.91 (s, 3H), 2.28 (s, 3H), 2.30 (s, 3H), 2.32 (s, 3H), 2.35 (s, 3H),
6.90-7.03 (m, 4H), 7.17-7.25 (m, 2H), 8.18 (m, 1H), 9.65 (s, 1H).

第7工程 化合物(8)の合成
化合物(7)(13.95g、37.4mmol)をジクロロメタン(140mL)に溶解し、氷浴で内温を0℃に冷却した。ヨウ化亜鉛(12.55g、37.4mmol)、シアン化トリメチルシリル(15.65mL、112mmol)を同温で順次加えた後、氷浴を除去し、室温で1.5時間撹拌した。反応液を氷水と飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、クロロホルムで抽出した。有機層を水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。赤色泡状物として得られた化合物(8)(18.80 g)は、精製せずに次反応に用いた。
1H NMR(CDCl3)δ:0.10 (s, 3H), 0.11 (s, 3H), 1.80 (s, 3H), 2.25-2.36 (m, 12H), 5.17 (m, 1H), 6.80-7.02 (m, 4H), 7.14-7.29 (m, 2H), 8.01 (s, 1H).

第8工程 化合物(9)の合成
化合物(8)(18.80g)をメタノール(83.1mL)に溶解し、氷浴で内温を0℃に冷却した。濃硫酸(20.8mL、374mmol)を加え、氷浴を除去し、90℃で21時間撹拌した。反応液を氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物(9)を淡黄色泡状物(14.38g、収率88.7%(第7〜8工程))として得た。
1H NMR(CDCl3)δ:1.80 (s, 3H), 2.25-2.33 (m, 12H), 3.37 (br s, 1H), 3.73 (s, 3H), 4.99 (m, 1H), 6.86-7.03 (m, 4H), 7.13-7.25 (m, 2H), 7.65 (s, 1H).

第9工程 化合物(10)の合成
化合物(9)(14.38g、33.2mmol)を酢酸tert−ブチル(144mL)に溶解し、70%過塩素酸水溶液(5.70mL、66.3mmol)を加え、室温で2時間撹拌した。反応液を氷水と飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物(10)を淡橙色泡状物(9.77g、収率60.2%)として得た。
1H NMR(CDCl3)δ:1.08 (s, 9H), 1.78 (s, 3H), 2.25-2.36 (m, 12H), 3.64 (s, 3H), 4.85 (m, 1H), 6.85-7.00 (m, 4H), 7.15-7.26 (m, 2H), 7.98 (m, 1H).

第10工程 化合物(11)の合成
化合物(10)(2.448g、5mmol)をメタノール(25mL)に溶解し、20重量%水酸化パラジウム(490mg)を加え、水素雰囲気下にて、室温で7時間撹拌した。反応液をセライトろ過した後、ろ液をエバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物(11)を淡桃色泡状物(2.033g、収率88.5%)として得た。
1H NMR(DMSO-d6)δ:0.92-0.95 (m, 9H), 1.51-1.54 (m, 3H), 2.21 (s, 3H), 2.23 (s, 3H), 2.25 (s, 3H), 2.26 (s, 3H), 3.55 (s, 3H), 4.69 (s, 2H), 4.31 (s, 1H), 6.75-6.98 (m, 5H), 7.12-7.24 (m, 2H).

第11工程 化合物(12)の合成
化合物(11)(460mg、1mmol)をDMF(4.6mL)に溶解し、氷浴で内温を0℃に冷却した。NBS(178mg、1mmol)を加え、氷浴を除去し、室温で1.5時間撹拌した。反応液を氷水と飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物(12)を白色泡状物(481mg、収率89.3%)として得た。
1H NMR(DMSO-d6)δ:0.92-0.96 (m, 9H), 1.48-1.51 (m, 3H), 2.18-2.20 (m, 12H), 3.58 (s, 3H), 4.31 (s, 3H), 5.14 (br s, 1H), 6.90-7.30 (m, 6H).

第12工程 化合物(13)の合成
化合物(12)(369mg、0.685mmol)とトリメチルボロキシン(258mg、2.06mmol)をジオキサン(7.4mL)と水(0.74mL)の混合溶媒に溶解し、脱気及び窒素置換の操作を3回繰り返し行った。PdCl(dppf)(56.0mg、0.069mmol)を加え、再度脱気及び窒素置換の操作を3回繰り返し行い、120℃で7.5時間撹拌した。反応液を氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物(13)を白色泡状物(188mg、収率57.9%)として得た。
1H NMR(DMSO-d6)δ:0.88-0.91 (m, 9H), 1.47-1.51 (m, 2H), 2.06-2.10 (m, 2H), 2.18-2.28 (m, 12H), 3.59-3.63 (m, 3H), 3.89 (s, 2H), 4.95 (m, 1H), 6.84-7.27 (m, 6H).

第13工程 化合物(14)の合成
化合物(13)(100mg、0.211mmol)をジクロロメタン(1mL)に溶解し、氷浴で内温を0℃に冷却した。ピリジン(0.034mL、0.422mmol)とアセチルクロリド(0.023mL、0.317mmol)を順次加え、氷浴を除去し、室温で1.5時間撹拌した。反応液を氷水と2mol/L塩酸水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物(14)を白色泡状物(79 mg、72.6%)として得た。
1H NMR(CDCl3)δ:0.98-1.01 (m, 9H), 1.64-1.67 (m, 3H), 1.83 (s, 3H), 2.23-3.24 (m, 15H), 3.67-3.70 (m, 3H), 5.06 (s, 1H), 6.31 (s, 1H), 6.78-7.22 (m, 6H).

第14工程 化合物I−6の合成
化合物(14)(79mg、0.153mmol)をテトラヒドロフラン(0.8mL)とメタノール(1.6mL)の混合溶媒に溶解し、2mol/L水酸化ナトリウム水溶液(0.383mL)を加え、60℃で4時間撹拌した。反応液を氷水に注ぎ、水層をジエチルエーテルで洗浄した後、2mol/L塩酸水溶液でpH≒3に調整し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた残渣を60℃で減圧乾燥することにより、化合物I−6を淡白色粉末(58mg、収率75.5%)として得た。
1H NMR(DMSO-d6)δ:0.90 (s, 9H), 1.55-1.60 (m, 3H), 1.66 (s, 3H), 2.15-2.29 (m, 15H), 4.92 (m, 1H), 6.77-7.27 (m, 6H). FABMS m/z [M+H]+ = 502.
【0284】
実施例2 化合物I−12の合成
【化151】
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第1工程 化合物(15)の合成
化合物(13)(100mg、0.211mmol)をピリジン(1mL)に溶解し、メタンスルホニルクロリド(0.025mL、0.317mmol)を加え、50℃で12時間撹拌した。反応液を氷水と2mol/L塩酸水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物(15)を白色泡状物(84mg、収率72.1%)として得た。
1H NMR(CDCl3)δ:0.98-1.00 (m, 9H), 1.64-1.67 (m, 3H), 2.26-2.52 (m, 18H), 3.67-3.71 (m, 3H), 5.05 (s, 1H), 5.71 (m, 1H), 6.90-7.21 (m, 6H).

第2工程 化合物I−12の合成
実施例1の第14工程と同様の方法で、化合物(15)(85mg、0.156mmol)から化合物I−12を白色粉末(71mg、収率85.6%)として得た。
1H NMR(DMSO-d6)δ:0.88-0.90 (m, 9H), 1.57-1.61 (m, 3H), 2.01 (s, 3H), 2.21-2.40 (m, 15H), 4.91 (m, 1H), 6.85-7.25 (m, 6H), 8.43 (s, 1H). FABMS m/z [M]+ = 537.
【0285】
実施例3 化合物I−11の合成
【化152】
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第1工程 化合物(16)の合成
化合物(13)(100mg、0.211mmol)をトルエン(1mL)に溶解し、エチルイソシアネート(0.025 mL、0.317mmol)を加え、70℃で4時間撹拌した。反応液を氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物(16)を白色結晶性粉末(87mg、収率75.6%)として得た。
1H NMR(CDCl3)δ:0.98-1.01 (m, 9H), 1.07 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 1.66-1.70 (m, 3H), 2.22-2.38 (m, 15H), 3.10-3.28 (m, 2H), 3.68-3.72 (m, 3H), 4.31 (br s, 1H), 5.07 (s, 1H), 5.48 (br s, 1H), 6.80-7.20 (m, 6H).

第2工程 化合物I−11の合成
実施例1の第14工程と同様の方法で、化合物(16)(82mg、0.149mmol)から化合物I−11を白色粉末(48mg、収率60.1%)として得た。
1H NMR(DMSO-d6)δ:0.88-0.91 (m, 9H), 1.17 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 1.54-1.57 (m, 3H), 2.18-2.29 (m, 15H), 2.85-3.00 (m, 2H), 4.91 (m, 1H), 5.71 (br s, 1H), 6.75 (s, 1H), 6.80-7.25 (m, 6H). FABMS m/z [M+H]+ = 531.
【0286】
実施例4 化合物I−14の合成
【化153】
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第1工程 化合物(17)の合成
化合物(13)(550mg、1.61mmol)をジクロロメタン(5.5mL)に溶解し、氷浴で内温を0℃に冷却した。ピリジン(0.187mL、2.32mmol)と無水トリフルオロ酢酸(0.187mL、1.74 mmol)を順次加え、同温で1.5時間撹拌した。反応液を氷水と2mol/L塩酸水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物(17)を白色泡状物(648mg、収率98.0%)として得た。
1H NMR(CDCl3)δ:1.00 (s, 9H), 1.68-1.71 (m, 3H), 2.24-2.33 (m, 15H), 3.67-3.71 (m, 3H), 5.07 (m, 1H), 6.85-7.20 (m, 7H).

第2工程 化合物(18)の合成
化合物(17)(147mg、0.258mmol)をジメチルホルムアミド(1.5mL)に溶解し、炭酸カリウム(71.3mg、0.516mmol)とヨードメタン(0.081mL、1.29mmol)を順次加え、室温で2時間撹拌した。反応液を氷水と2mol/L塩酸水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物(18)を白色泡状物(121mg、収率80.3%)として得た。
1H NMR(CDCl3)δ:0.97-1.00 (m, 9H), 1.62-1.71 (m, 3H), 2.21-2.33 (m, 15H), 2.90-3.00 (m, 3H), 3.63-3.74 (m, 3H), 5.05 (m, 1H), 6.80-7.20 (m, 6H).

第3工程 化合物I−14の合成
化合物(18)(30.2mg、0.053 mmol)をジメチルスホキシド(1.0 mL)に溶解し、2mol/L水酸化ナトリウム水溶液(0.25mL)を加え、60℃で2時間、100℃で3時間撹拌した。反応液を氷水に注ぎ、2mol/L塩酸水溶液でpHを約3に調整し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)により精製し、化合物I−14を淡白色粉末(22mg、収率88.2%)として得た。
1H NMR(DMSO-d6)δ:0.89 (s, 9H), 1.48-1.51 (m, 3H), 2.20-2.30 (m, 15H), 2.36 (s, 3H), 4.89 (m, 1H), 6.85-7.25 (m, 6H). FABMS m/z [M+H]+ = 474.
【0287】
実施例5 化合物I−15の合成
【化154】
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第1工程 化合物(19)の合成
化合物(13)(30mg、0.063mmol)、シアン化銅(7.37mg、0.082mmol)をDMSO(0.6mL)に溶解させ、亜硝酸tert−ブチル(0.025mL、0.190mmol)を加えて50℃で1.5時間撹拌した。水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水と飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(19)(10mg、収率33%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.24-7.22 (m, 3H), 7.05-7.03 (m, 3H), 5.03 (s, 1H), 3.71 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 2.65 (s, 3H), 2.31 (s, 12H), 1.72 (d, J = 4.5 Hz, 3H), 1.24 (s, 3H), 0.99 (s, 9H).

第2工程 化合物I−15の合成
実施例1の第14工程と同様の方法で、化合物(19)(6.0mg、0.012mmol)から化合物I−15(5.6mg、収率96%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.23-7.20 (m, 3H), 7.04-6.96 (m, 3H), 5.16 (s, 1H), 2.62 (s, 3H), 2.30 (s, 12H), 1.75 (s, 3H), 1.24 (s, 3H), 1.03 (s, 9H)
【0288】
実施例6 化合物I−44の合成
【化155】
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第1工程 化合物(21)の合成
化合物(20)(100g、456mmol)と濃硫酸(300mL)を塩化ナトリウム−氷浴中で攪拌し、発煙硝酸(40mL、456mmol)を0℃で滴下した。室温で2時間攪拌後、氷に反応混合物を加え析出する固体をろ過した。析出固体を酢酸エチル(500mL)に溶解し、水、食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮乾固した。濃縮残渣を塩化チオニル(270mL)に溶解し、1時間加熱還流した後に、濃縮乾固した。さらに濃縮残渣にメタノール(400mL)をゆっくり加え、1時間加熱還流した後に、濃縮乾固した。濃縮残渣を酢酸エチルから再結晶化することにより化合物(21)(72g)を得た。
1H-NMR(CD3OD) δ:2.59(s,3H), 3.98(s,3H), 8.32(s,2H)

第2工程 化合物(22)の合成
化合物(21)(50g、183mmol)、2−(クロマン−6−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(57.8g、220mmol)、CsCO(178g、550mmol)をジオキサン(400mL)−水(80mL)に溶解し、窒素雰囲気下、Pd(dppf)Cl(2g、2.4mmol)を加え、90℃で14時間加熱攪拌した。室温まで冷却後、酢酸エチル、水を加え有機層を飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=8:1)で精製することにより化合物(22)(47.2g)を得た。
LC-MS (ESI): m/z=328[M+H]+.

第3工程 化合物(23)の合成
化合物(22)(47.2g、145mmol)をメタノール(200mL)に溶解し、窒素雰囲気下で10%パラジウム炭素(20g)を加えた。反応容器を水素置換し、室温で14時間攪拌した。パラジウムをセライトろ過し、ろ液を濃縮乾固することにより、化合物(23)(42g)を得た。濃縮残渣を精製することなく次の反応に用いた。
1HNMR (CDCl3):2.04-2.06(m, 2H), 2.24(s,3H), 2.80(s,2H), 3.66(s,3H),4.23-4.25(m, 2H),6.80-6.85(m, 3H), 8.23(s,1H), 8.46 (s,1 H).

第4工程 化合物(24)の合成
化合物(23)(42g、142mmol)をDMF(200mL)に溶解し、NBS(25.2g、142mmol)のDMF(50mL)溶液を氷冷下滴下し、10分攪拌した。酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=8:1)で精製することにより化合物(24)(23g)を得た。
LC-MS (ESI): m/z=376[M+H]+.
1HNMR (CDCl3): 2.01-2.04(m,5H), 2.75-2.78(m,2H), 3.59(s,3H), 4.19-4.21(m,2H), 6.71-6.76(m,2H), 6.85-6.89 (m,2 H).

第5工程 化合物(25)の合成
化合物(24)(36.9g、98mmol)、トリメチルボロキシン(50%、36.9g、148mmol)、CsCO(96g、295mmol)をジオキサン(400mL)−水(80mL)に溶解し、窒素雰囲気下、Pd(dppf)Cl(4g、4.9mmol)を加え、90℃で14時間加熱攪拌した。室温まで冷却後、酢酸エチル、水を加え有機層を飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=5:1)で精製することにより化合物(25)(28.1g)を得た。
LC-MS (ESI): m/z=312[M+H]+.

第6工程 化合物(26)の合成
化合物(25)(28.1g、90mmol)にBocO(50mL)を加え、80℃で4時間攪拌した。濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=10:1)で精製することにより化合物(26)(32.1g)を得た。
LC-MS (ESI): m/z= 429[M+18]+.
1H-NMR(CDCl3) δ:1.54(s,9H), 2.00-2.03(m,2H), 2.10(s,3H), 2.16(s,3H), 2.76-2.79(m,2H), 3.51(s,3H), 4.19-4.22(m,2H), 6.27(s,1H), 6.75-6.89(m,3H), 7.75(s,1H)

第7工程 化合物(27)の合成
化合物(26)(32.1g、78mmol)をジクロロメタン(400mL)に溶解し、−78℃で1M 水素化ジイソブチルアルミニウム/トルエン溶液(345mL、345mmol)を加え、−78℃で1.5時間、0℃で30分攪拌した。1M塩酸(500mL)を加え、1時間攪拌後、ジクロロメタンを分液し、有機層を水(500mL)、飽和食塩水(200mL)で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮乾固することにより、化合物(27)(26.8g)を得た。
LC-MS (ESI): m/z=789[2M+Na]+.
1H-NMR(CDCl3) δ:1.53(s,9H), 2.00-2.06(m,5H), 2.34(s,3H), 2.78-2.81(m,2H), 4.22-4.24(m,2H), 4.43(s,2H), 6.29(s,1H), 6.79-6.82(m,3H), 7.59(s,1H)

第8工程 化合物(28)の合成
化合物(27)(26.8g、70mmol)をジクロロメタン(100mL)に溶解し、クロロクロム酸ピリジニウム(22.3g、104mmol)を加え、室温で3時間攪拌した。濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=8:1)で精製することにより化合物(28)(23.7g)を得た。
LC-MS(ESI): m/z=785[2M+Na]+.
1H-NMR(CDCl3) δ:1.54(s,9H), 2.03-2.06(m,2H), 2.11(s,3H), 2.45(s,3H), 2.78-2.81(m,2H), 4.22-4.24(m,2H), 6.37(s,1H), 6.79-6.87(m,3H), 7.88(s,1H), 9.76(s,1H)

第9工程 化合物(29)の合成
化合物(28)(23.7g、62mmol)をジクロロメタン(300mL)に溶解し、氷冷、窒素雰囲気下、ヨウ化亜鉛(19.8g、62mmol)、TMSCN(18.4g、186mmol)を加え、室温で1時間攪拌した。ジクロロメタン(100mL)、水(200mL)を加え、分液して有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮乾固することにより化合物(29)(27.2g)を得た。濃縮残渣を精製することなく次の反応に用いた。

第10工程 化合物(30)の合成
メタノール(300mL)に氷冷下、ゆっくりと濃硫酸(70mL)を加え、化合物(29)(27.2g、56mmol)を加えて90℃で14時間攪拌した。氷冷下、水(300mL)で希釈し、1MNaOHで中和後、析出物をろ過した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=3:1)で精製することにより化合物(30)(13.5g)を得た。
LC-MS (ESI): m/z=342[M+H]+ .
1H-NMR(CDCl3) δ:1.94(s,3H), 2.03-2.07(m,5H), 2.77-2.81(m,2H), 3.71(s,3H), 4.21-4.23(m,2H), 5.15(s,1H), 6.62(s,1H), 6.77-6.81(m,1H), 6.86-6.90(m,2H)

第11工程 化合物(31)の合成
化合物(30)(13.5g、39mmol)をt−ブチルアセテート(100mL)に溶解し、室温で過塩素酸(70%、6.2g、43mmol)を加えた。室温で2時間攪拌し、飽和重曹水でpH8に調整してから酢酸エチル(150mL)で抽出した。硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=5:1)で精製することにより化合物(31)(7.2g)を得た。
LC-MS (ESI): m/z=398[M+H]+.
1H-NMR(CDCl3) δ:0.98(s,9H), 1.92-2.05(m,5H), 2.2(s,3H), 2.77-2.81(m,2H), 3.64-3.67(d,3H), 4.23-4.24(m,2H), 5.03-5.05(d,1H), 6.58(s,1H), 6.76-6.89(m,2H), 6.97-7.02(m,1H).
【0289】
【化156】
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第12工程 化合物(32)の合成
化合物(31)(200mg、0.5mmol)、p−クロロ安息香酸(94mg、0.6mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(144mg、0.7mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(100mg、0.7mmol)をジクロロメタン(10mL)に溶解し、トリエチルアミン(80mg、0.7mmol)を加えた。室温で14時間攪拌し、水(10mL)を加え、分液し、有機層を1M塩酸、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して濃縮乾固することにより化合物(32)(300mg)を得た。濃縮残渣を精製することなく次の反応に用いた。
LC-MS (ESI): m/z=476[M+H]+.

第13工程 化合物I−49の合成
化合物(32)(300mg、0.5mmol)をメタノール(5mL)に溶解し、1M水酸化ナトリウム水溶液(5mL)を加え、45℃で14時間攪拌した。1M塩酸でpH3に調整し、酢酸エチルで抽出して、HPLC分取することにより化合物I−49(20mg)を得た。
LC-MS (ESI): m/z=1065[2M+Na]+
1H-NMR(CDCl3) δ:0.94(s,9H), 1.96(s,5H), 2.19(s,3H), 2.71-2.74(m,2H), 4.17(s,2H), 5.18(s,1H), 6.77-6.79(m,2H), 7.05(s,1H), 7.39-7.48(m,3H), 7.76-7.78(m,3H).
【0290】
実施例7 化合物I−44の合成
【化157】
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第1工程 化合物(33)の合成
化合物(31)(200mg、0.5mmol)をピリジン(2mL)に溶解し、メタンスルホニルクロリド(114mg、1mmol)を加え、室温で14時間攪拌した。水(10mL)を加え、1M塩酸でpH2に調整し、酢酸エチルで抽出、硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮乾固することにより化合物(33)(300mg)を得た。濃縮残渣を精製することなく次の反応に用いた。
LC-MS(ESI): m/z=475[M+H]+.

第2工程 化合物I−44の合成
化合物(33)(300mg)をメタノール(5mL)に溶解し、1N水酸化ナトリウム水溶液(5mL)を加え、45℃で14時間攪拌した。1M塩酸でpH3に調整し、酢酸エチルで抽出して、濃縮残渣をHPLC分取することにより化合物I−44(60mg)を得た。
.LC−MS(ESI): m/z=945[2M+Na]
1H-NMR(DMSO-d6) δ:0.87(s,9H), 1.95(s,5H), 2.08(s,3H), 2.55-2.70(m,2H), 3.00(s,3H), 4.18(s,2H), 4.93-4.97(d,1H), 6.80-6.99(m,3H), 7.13(s,1H), 8.97(s,1H), 12.50(s,1H)
【0291】
実施例8 化合物I−76の合成
【化158】
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第1工程 化合物(34)の合成
化合物(31)(2g、5.0mmol)をメタノール(10mL)に溶解し、2M水酸化ナトリウム水溶液(10mL)を加え、45℃で14時間攪拌した。1M塩酸でpH3に調整し、酢酸エチルで抽出して、濃縮乾固することにより化合物(34)(1.5g)を得た。濃縮残渣を精製することなく次の反応に用いた。
LC-MS (ESI): m/z=384[M+H]+ .

第2工程 化合物I−76の合成
化合物(34)(200mg、0.52mmol)をピリジン(2mL)に溶解し、トリフロロメチルメタンスルホニルクロリド(189mg、1.04mmol)を加え、室温で14時間攪拌した。水(10mL)を加え、1N塩酸でpH2に調整し、酢酸エチルで抽出、硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮残渣をHPLC分取することにより化合物I−76(40mg)を得た。
LC-MS(ESI): m/z=1081[2M+ Na]+
1H-NMR(DMSO-d6) δ:0.87(s,9H), 1.95-1.96(m,5H), 2.29(s,3H), 2.60-2.80(m,2H), 4.18(s,2H), 4.51-4.54(m,2H), 4.93-4.97(d,1H), 6.70-6.89(m,2H), 6.90-7.10(m,1H), 7.17(s,1H), 9.63(s,1H).
【0292】
実施例9 化合物I−78の合成
【化159】
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化合物(34)(200mg、0.52mmol)をジクロロメタン(2mL)に溶解し、イソシアナートエタン(37mg、0.52mmol)を加え、室温で14時間攪拌した。水(10mL)を加え、ジクロロメタンで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮残渣をHPLC分取することにより化合物I−78(32mg)を得た。
LC-MS(ESI): m/z=455[M+ 1]+
1H-NMR(CDCl3) δ:1.00(s,9H), 1.10-1.14(t,3H), 2.01-2.06(m,5H), 2.25(s,3H), 2.80-2.81(m,2H), 3.26-3.29(m,2H), 4.23-4.25(t,2H), 5.22(s,1H), 6.83-6.87(m,2H), 7.13(d,1H), 7.14(s,2H)
【0293】
実施例10 化合物I−104の合成
【化160】
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第1工程 化合物(35)の合成
化合物(31)(200mg、0.5mmol)をピリジン(2mL)に溶解し、クロロ炭酸メチル(94mg、1mmol)を加え、室温で14時間攪拌した。水(10mL)を加え、1N塩酸でpH2に調整し、酢酸エチルで抽出、硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮乾固することにより化合物(35)(300mg)を得た。濃縮残渣を精製することなく次の反応に用いた。
LC-MS(ESI): m/z=933[2M+Na]+.

第2工程 化合物I−104の合成
化合物(35)(300mg、0.5mmol)をメタノール(5mL)に溶解し、1M水酸化ナトリウム水溶液(5mL)を加え、45℃で14時間攪拌した。1M塩酸でpH3に調整し、酢酸エチルで抽出して、濃縮残渣をHPLC分取することにより化合物I−104(66mg)を得た。
LC-MS(ESI): m/z=905[2M+Na]+.
1H-NMR(CDCl3) δ:0.99(s,9H), 2.01-2.06(m,5H), 2.21(s,3H), 2.74-2.81(m,2H), 3.79(s,3H), 4.21-4.24(t,2H), 5.22(s,1H), 6.47(s,1H), 6.80-6.90(m,2H), 7.12-7.15(s,1H), 7.52-7.54(s,1H).
【0294】
実施例11 化合物I−99の合成
【化161】
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化合物(34)(200mg、0.52mmol)をピリジン(2mL)に溶解し、氷冷下、クロロ炭酸フェニル(162mg、1.04mmol)を加え、0℃で2時間攪拌した。水(10mL)を加え、1M塩酸でpH2に調整し、酢酸エチルで抽出、硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮残渣をHPLC分取することにより化合物I−99(50mg)を得た。
LC-MS(ESI): m/z=1030[2M+ Na]+.
1H-NMR(CDCl3) δ:1.04(s,9H), 2.01-2.05(m,5H), 2.29(s,3H), 2.73-2.81(m,2H), 4.22-4.24(t,2H), 5.24(s,1H), 6.73-6.91(m,3H), 7.13-7.24(m,4H), 7.38-7.43(m,2H), 7.64(s,1H).
【0295】
実施例12 化合物I−296の合成
【化162】
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第1工程 化合物(36)の合成
化合物(35)(200mg、0.642mmol)をDMF(2mL)に溶解し、炭酸カリウム(178mg、1.29mmol)を室温で加え、室温で5分間攪拌した。4−クロロベンジルブロミド(198mg、0.964mmol)を室温で加え、14時間攪拌した。1mol/L塩酸(20mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水(20mL)で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮後シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン―酢酸エチル)で精製することにより、化合物(36)(281mg、収率100%)を無色油状物質として得た。
1H-NMR(CDCl3) δ: 1.24(s,9H), 2.30(s,3H), 2.32(s,3H), 3.70(s,3H), 4.89(s,2H), 5.17(s,1H), 7.32-7.37(m,4.0H), 7.53(s,1H)

第2工程 化合物(37)の合成
化合物(36)(265mg、0.608mmol)を酢酸(2.65mL)に溶解し、室温で亜鉛(199mg、3.04mmol)を加え、60度で1時間攪拌した。室温まで冷却した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100mL)を加え、酢酸エチル(100mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水(50mL)で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮後シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン―酢酸エチル)で精製することにより、化合物(37)(215mg、収率87%)を茶色油状物質として得た。
1H-NMR(CDCl3) δ:1.24(s,9H), 2.20(s,3H), 2.24(s,3H), 3.67(s,3H), 3.73(s,2H), 4.79(s,2H), 5.17(s,1H), 6.80(s,1H), 7.31-7.42(m,4H)

第3工程 化合物(38)の合成
化合物(37)(201mg、0.495mmol)をDMF(2.1mL)に溶解し、氷浴で内温を0℃に冷却した。NBS(88.0mg、0.495mmol)を加え、氷浴を除去し、室温で45分間撹拌した。水(50mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を水(50mL×2回)、飽和食塩水(30mL)で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮後シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン―酢酸エチル)で精製することにより、化合物(38)(173mg、収率72%)を茶色油状物質として得た。
1H-NMR(CDCl3) δ:1.22(s,9H), 2.21(s,3H), 2.37(s,3H), 3.68(s,3H), 3.76(s,2H), 4.78(s,2H), 5.94(s,1H), 7.33-7.41(m,4H)

第4工程 化合物(39)の合成
化合物(38)(166mg、0.343mmol)をピリジン(1.7mL)に溶解し、メタンスルホニルクロリド(0.133mL、1.713mmol)を加え、室温で17時間撹拌した。水(50mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を1mol/L塩酸(50mL)、水(50mL)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)、飽和食塩水(30mL)で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮後シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン―酢酸エチル)で精製することにより、化合物(39)(167mg、収率87%)を無色泡状物質として得た。
1H-NMR(CDCl3) δ:1.22(d,9H), 2.45(s,6H), 3.06(s,3H), 3.70(s,3H), 4.81-4.94(m,2H), 5.87(s,1H), 5.96(s,1H), 7.37-7.49(m,4H)

第5工程 化合物(40)の合成
化合物(39)(112mg、0.199mmol)をDMA(2.3mL)に溶解し、6−クロマンボロン酸(38.9mg、0.219mmol)、[1,1’−ビス(ジ−tert−ブチルフォスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリド(25.9mg、0.040mmol)、および2mol/L炭酸カリウム水溶液(0.199mL、0.398mmol)を加え、封緘にて110℃で1.5時間攪拌した。水(50mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を1mol/L塩酸(40mL×2回)、飽和食塩水(40mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン―酢酸エチル)で精製することにより、化合物(40)(62.7mg、収率51%)を茶色泡状物質として得た。
MS: m/z = 614.3 [M-H] -

第6工程 化合物I−296の合成
化合物(40)(62.0mg、0.101mmol)をエタノール(1mL)溶液に2mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液(0.252mL、0.503mmol)を加え、加熱還流下2時間攪拌した。1mol/L塩酸(30mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水(30mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム―メタノール)で精製することにより、化合物I−296(60.2mg、収率99%)を無色泡状物質として得た。
MS: m/z = 600.3 [M-H] -
【0296】
実施例13 化合物I−300およびI−301の合成
【化163】
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【化164】
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第1工程 化合物(42)の合成
化合物(41)(25.0g、166mmol)の硫酸(350mL)溶液に、氷冷下、硝酸カリウム(18.5g、183mmol)を加えた。0℃で1.5時間攪拌し、反応液を氷水の中へ注いだ。析出してきた固体をろ過し、黄色固体の化合物(42)(31.8g、98%)を得た。
1H-NMR(CDCl3、400MHz)δ:2.81(s,3H),7.88(s,1H),10.03(s,1H),10.28(s,1H)
MS(ESI) m/z: 194.30[M−H]−

第2工程 化合物(43)の合成
化合物(42)(25.0g、128mmol)のジクロロメタン(750mL)溶液に、塩化亜鉛(40.9g、128mmol)、TMSCN(51.5mL、384mmol)を氷冷下加えた。0℃で20分間攪拌し、飽和重曹水(100mL)、水(600mL)を加えた。ジクロロメタン(500mL×3)で抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮することにより、茶色油状の化合物(43)の粗生成物(47g)を得た。
MS(ESI) m/z: 292.95[M−H]−

第3工程 化合物(44)の合成
化合物(43)の粗生成物(45.6g)に対して、5〜10%塩化水素/メタノール溶液(456mL)、水(2.2mL、123mmol)を加え加熱還流下20時間攪拌した。減圧下メタノールを留去し、水(300mL)を加えた。酢酸エチル(300mL×3)で抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮する。残渣にジイソプロピルエーテル、ヘキサンを加えることにより、固体を析出させ、ろ過することによって黄色固体化合物(44)(28.6g、91% 2steps)を得た。
1H-NMR(CDCl3,400MHz)δ:2.28(s,3H),2.50(s,3H),3.41(s,1H),3.78(s,3H),5.37(s,1H),7.33(s,1H), 9.48(s,1H)
MS(ESI) m/z: 254.05[M−H]−

第4工程 化合物(45)の合成
化合物(44)(29.0g、114mmol)のDMF(290mL)溶液に、炭酸カリウム(31.4g、227mmol)、ベンジルブロミド(14.9mL、125mmol)を加えた。室温で45分間攪拌し、2mol/L塩酸(300mL)と水(300mL)を加えた。酢酸エチル(300mL×3)で抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮後、カラムクロマトグラフィーによって精製することにより、黄色油状の化合物(45)(38.0g、97%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,400MHz)δ:2.30(s,3H),2.32(s,3H),3.46(d,1H,J=4.3Hz),3.80(s,3H),4.93(s,2H),5.33(d,1H,J=4.3Hz),7.30(s,1H),7.37-7.44(m,5H)

第5工程 化合物(46)の合成
化合物(45)(38.0g、110mmol)のジクロロメタン(380mL)溶液に、二酸化マンガン(47.8g、550mmol)を加え加熱還流下2時間攪拌した。反応溶液をセライトろ過後、濃縮することにより、黄色固体の化合物(46)(32.9g、87%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,400MHz)δ:2.37(s,3H),2.45(s,3H),3.98(s,3H),5.00(s,2H),7.40(s,5H),7.65(s,1H)

第6工程 化合物(47)の合成
化合物(46)(32.5g、95mmol)のジクロロメタン(325mL)溶液に、1M−(R)−CBS試薬(18.9mL、18.9mmol)、カテコールボラン(20.2mL、189mmol)を−78度に冷却下加えた。−78度で20分間攪拌し、飽和塩化アンモニウム水溶液(100mL)加え、酢酸エチル(200mL×3)で抽出し、有機層を飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮後、カラムクロマトグラフィーによって精製することにより、黄色油状の化合物(47)(24.8g、76%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,400MHz)δ:2.30(s,3H),2.32(s,3H),3.46(d,1H,J=4.3Hz),3.80(s,3H),4.93(s,2H),5.33(d,1H,J=4.3Hz),7.30(s,1H),7.37-7.44(m,5H)

第7工程 化合物(48)の合成
化合物(47)(24.5g、70.9mmol)の酢酸tert−ブチル(245mL)溶液に、過塩素酸(18.3mL、213mmol)を氷冷下加えた。0度で10分間攪拌し、飽和重曹水(400mL)を加え、酢酸エチル(300mL×3)で抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮後、カラムクロマトグラフィーによって精製することにより、黄色油状の化合物(48)(21、2g、74%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,400MHz)δ:1.24(s,9H),2.31(s,3H),2.34(s,3H),3.70(s,3H),4.93(s,2H),5.17(s,1H),7.37-7.40(m,5H),7.53(s,1H)

第8工程 化合物(49)の合成
化合物(48)(21.2g、52.8mmol)の酢酸エチル(212mL)溶液に、10%wt、50%wet、Pd/C(2.12g)を加えた。室温で水素雰囲気下、6時間攪拌し、反応溶液をセライトろ過した。ろ液を濃縮後、カラムクロマトグラフィーによって精製することにより、黄色油状の化合物(49)(16.2g、99%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,400MHz)δ:1.23(s,9H),2.29(s,3H),2.51(s,3H),3.68(s,3H),5.22(s,1H),7.60(s,1H), 9.51(s,1H)
MS(ESI) m/z: 315.35[M−H]−

第9工程 化合物(50)の合成
化合物(49)(16.2g、52mmol)のジクロロメタン(160mL)溶液に、ピリジン(8.42mL、104mmol)、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(13.2mL、78mmol)を氷冷下加えた。0度で10分間攪拌し、飽和塩化アンモニウム水溶液(100mL)を加え、ジクロロメタン(100mL×2)で抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮後、カラムクロマトグラフィーによって精製することにより、薄いピンク色固体化合物(50)(21、2g、92%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,400MHz)δ:1.24(s,9H),2.36(s,3H),2.47(s,3H),3.71(s,3H),5.20(s,1H),7.69(s,1H)

第10工程 化合物(51)の合成
化合物(50)(3.0g、6.77mmol)のジオキサン(101mL)溶液に、2mol/L炭酸カリウム水溶液(10.2mL、20.3mmol)を加え、脱気、窒素置換を3回繰り返した。次いで、4−クロロ−3−メチルフェニルボロン酸(1.73g、10.2mmol)、PdCl(dppf)(553mg、0.68mmol)を加え、窒素雰囲気下、80度で5時間攪拌した。2mol/L塩酸(50mL)を加え、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮後、カラムクロマトグラフィーによって精製することにより、白色泡状の化合物(51)(1.08g、31%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,400MHz)δ:1.27(s,9H),2.09(s,3H),2.31(s,3H),2.37(s,3H),3.73(s,3H),5.24(s,1H),6.96(d,1H,J=8.2Hz),7.05(s,1H),7.36(d,1H,J=8.2Hz),7.59(s,1H)

第11工程 化合物(52)の合成
化合物(51)(1.08g、2.57mmol)の酢酸(10.8mL)溶液に亜鉛(841mg、12.86mmol)を加えて、60度で20分間攪拌した。飽和重曹水(50mL)を加え、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮後、カラムクロマトグラフィーによって精製することにより、白色固体の化合物(52)(727mg、73%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,400MHz)δ:1.26(s,9H),1.95(s,3H),2.20(s,3H),2,40(s,3H),3.40(s,2H),3.70(s,3H),5.24(s,1H),6.89(s,1H),7.00(d,1H,J=7.8Hz),7.10(s,1H),7.42(d,1H,J=7.8Hz)
MS(ESI) m/z: 390.10[M+H]+

第12工程 化合物(53)の合成
化合物(52)(720mg、1.85mmol)のDMF(7.2mL)溶液に、氷冷下NBS(329mg、1.85mmol)を加え、0度で30分間攪拌した。飽和重曹水(5mL)を加え、酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮後、カラムクロマトグラフィーによって精製することにより、白色固体の化合物(53)(703mg、81%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,400MHz)δ:1.25(s,9H),2.09(s,3H),2.21(s,3H),2.40(s,3H),3.40(s,2H),3.71(s,3H)6.03(s,1H),6.98(dd,1H,J=8.0,6.3Hz),7.08(d,1H,J=6.3Hz),7.44(d,1H,J=8.0Hz)
MS(ESI) m/z: 468.25[M+H]+


第13工程 化合物(54)の合成
化合物(53)(324mg、0.69mmol)のピリジン(3.2mL)溶液に、メタンスルホン酸無水物(361mg、2.08mmol)を加え80度で4時間攪拌した。2mol/L塩酸(20mL)を加え、酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮後、カラムクロマトグラフィーによって精製することにより、白色泡状の化合物(54)(220mg、58%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,400MHz)δ:1.25(s,9H),2.17(s,3H),2.42(s,3H),2.48(s,3H),2.49(s,3H),3.73(s,3H),5.55(s,0.5H),5.56(s,0.5H),6.06(s,1H),7.01(dd,1H,J=9.4,8.0Hz),7.11(d,1H,J=9.4Hz),7.44(d,1H,J=8.0Hz)
MS(ESI) m/z: 544.00[M−H]−

第14工程 化合物(55)の合成
化合物(54)(20mg、0.037mmol)のDMF(1mL)溶液に、2mol/L炭酸カリウム水溶液(0.073mL、0.15mmol)を加え、脱気、窒素置換を3回繰り返した。次いで、ボロン酸エステル(30.1mg、0.11mmol)、PdCl(dtbpf)(4.8mg、0.007mmol)を加え、窒素雰囲気下、80度で40分間攪拌した。2mol/L塩酸(1mL)を加え、酢酸エチル(1mL×3)で抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮後、カラムクロマトグラフィーによって精製することにより、白色泡状のジアステレオマー混合物の化合物(55)(17.9mg、80%)を得た。
MS(ESI) m/z: 612.10[M−H]−

第15工程 化合物I−300およびI−301の合成
ジアステレオマー混合物の化合物(55)(120mg、0.195mmol)のエタノール(1.2mL)溶液に、2M水酸化ナトリウム水溶液(1.9mL)を加え、80度で1時間攪拌した。2mol/L塩酸(1mL)を加え、酢酸エチル(1mL×3)で抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮後、カラムクロマトグラフィーによって精製することにより、白色泡状の化合物I−300(64.1mg、55%)と白色泡状の化合物I−301(21.4mg、18%)を得た。
(化合物I−300)
1H-NMR(CDCl3,400MHz)δ:1.15(s,9H),1.95(s,3H),2.09-2.07(m,2H),2.49-2.53(m,9H),2.60-2.74(m,2H),4.18(t,2H,J=4.0Hz),5.67-5.80(m,1H),6.72(d,1H,J=8.0Hz),6.80-6.90(m,1H),6.99(d,0.5H,J=8.0Hz),7.10(s,1H),7.19(s,0.5H),7.43(dd,1H,J=8.0,4.0Hz)
MS(ESI) m/z: 598.10[M−H]−
(化合物I−301)
1H-NMR(CDCl3,400MHz)δ:1.05(s,9H),1.61(s,3H),1.92(s,3H),2.00-2.12(m,2H),2.42(s,3H),2.49(s,3H),2.51(s,3H),2.64(d,2H,J=6.0Hz), 4.17(t,2H,J=6.0Hz),5.68(s,0.5H),5.72(s,0.5H),6.74(d,1H,J=8.0Hz),7.00-7.24(m,3H),7,44(dd,1H,J=8.0,4.0Hz)
MS(ESI) m/z: 598.10[M−H]−
【0297】
実施例14 I−283およびI−284の合成
【化165】
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第1工程 化合物(57)の合成
化合物(56)(10.0 g, 22.6 mmol)をエタノール(150 ml)に溶解し、10%Pd(OH)カーボン粉末(3.17 g, 2.26 mmol)とトリエチルアミン(3.13 ml, 22.6 mmol)を加えた。5気圧の水素雰囲気下、室温で18時間攪拌した。反応液をセライトろ過し、ろ液を減圧濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン―酢酸エチル)で精製し、5.02 gの白色固体の化合物(57)を得た(収率84%)。
1H-NMR (CDCl3) δ:1.25(s,9H), 2.17(s,3H), 2.23(s,3H), 3.55(br s,2H), 3.66(s,3H), 5.20(s,1H), 6.47(s,1H), 6.81(s, H).

第2工程 化合物(58)の合成
化合物(57)(5.02 g, 18.9 mmol)をアセトニトリル(60 ml)に溶解し、N−ブロモスクシンイミド(3.40 g, 18.9 mmol)を0℃で加え、そのまま2時間攪拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、有機層を水で洗った後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン―酢酸エチル)で精製し、4.95 gの白色固体の化合物(58)を得た(収率76%)。
1H-NMR (CDCl3) δ:1.25(s,9H), 2.18(s,3H), 2.34(s,3H), 3.57(br s,2H), 3.67(s,3H), 5.95(s,1H), 6.57(s,1H).

第3工程 化合物(59)の合成
化合物(58)(500 mg, 1.45 mmol)をピリジン(5 ml)に溶解し、塩化シクロヘキシルメチルスルホニル(371 mg, 1.89 mmol)を加えて室温で48時間攪拌した。さらに塩化シクロヘキシルメチルスルホニル(143 mg, 0.726 mmol)を加えて室温で5時間攪拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、有機層を1規定塩酸で洗った後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン―酢酸エチル)で精製し、644 mgの無職ガム状物質の化合物(59)を得た(収率88%)。
1H-NMR (CDCl3) δ:1.04-1.33(m,5H), 1.21(s,9H), 1.63-1.96(m,6H), 2.30(s,3H), 2.43(s,3H), 2.96(dd,J = 6.1, 2.1 Hz,2H), 3.68(s,3H), 5.99(s,1H), 6.12(s,1H), 7.38(s,1H).

第4工程 化合物(60)の合成
化合物(59)(200 mg, 0.396 mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(2 ml)に溶解し、8−フルオロ−5−メチルクロマン−6−イルボロン酸(250 mg, 1.19 mmol)、炭酸カリウム(219 mg, 1.59 mmol)、水(0.2 ml)、1,1’−ビス(ジtert−ブチルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド(78 mg, 0.119 mmol)を加えた。窒素雰囲気下、120度で10分攪拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、有機層を水で洗った後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン―酢酸エチル)で精製し、152 mgの無色泡状物質の化合物(60)を得た(収率65%)。
MS: m/z = 588 [M-H] -

第5工程 化合物I−283およびI−284の合成
化合物(60)(152 mg, 0.258 mmol)にメタノール(2 ml)、テトラヒドロフラン(1 ml)、2 mol/L水酸化ナトリウム(1.29 ml, 2.58 mmol)を加え、80℃で12時間攪拌した。反応液を1 mol/L塩酸に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)で精製し、30 mgの無色泡状化合物I−283(収率20%)と5 mgの無色泡状化合物I−284(収率3%)を得た。
(化合物I−283)
MS: m/z = 574 [M-H] -
1H-NMR (CDCl3) δ:0.97-2.13(m,13H), 1.12(s,9H), 1.85(s,3H), 1.89(s,3H), 2.30(s,3H), 2.66(m,2H), 3.02(m,2H), 4.26(t,J = 4.8 Hz,2H), 5.10(s,1H), 6.13(s,1H), 6.70 (d,J = 11.4 Hz,1H), 7.39(s,1H).
(化合物I−284)
MS: m/z = 574 [M-H] -
1H-NMR (CDCl3) δ:0.93-2.14(m,13H), 1.04(s,9H), 1.92(s,6H), 2.33(s,3H), 2.65(m,2H), 3.02(m,2H), 4.23-4.29(m,2H), 5.21(s,1H), 6.13(s,1H), 7.02(m,1H), 7.37(s,1H).
【0298】
実施例15 I−152の合成
【化166】
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第1工程 化合物(62)の合成
ラセミ体の原料を用いて化合物(58)のときと同様の方法によって得られた化合物(61)(689 mg, 2.00 mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(7 ml)に溶解し、クロマン−6−イルボロン酸(713 mg, 4.00 mmol)、炭酸カリウム(1.11 g, 8.01 mmol)、水(0.7 ml)、1,1’−ビス(ジtert−ブチルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド(130 mg, 0.200 mmol)を加えた。窒素雰囲気下、120度で15分攪拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、有機層を水で洗った後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン―酢酸エチル)で精製し、541 mgの無色泡状物質の化合物(62)を得た(収率68%)。
MS: m/z = 398 [M+H] +

第2工程 化合物(63)の合成
化合物(62)を1,2−ジクロロエタン(1.5 ml)に溶解し、1−ナフトアルデヒド(37.2 mg, 0.238 mmol)、ナトリウムトリアセトキシボロンハイドライド(138 mg, 0.649 mmol)、酢酸(0.0120 ml, 0.126mmol)を加えて室温で3時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗った後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン―酢酸エチル)で精製し、121 mgの無色泡状物質の化合物(63)を得た(収率100%)。
MS: m/z = 538 [M+H] +

第3工程 化合物I−152の合成
化合物(63)(118 mg, 0.219 mmol)にメタノール(2 ml)、テトラヒドロフラン(1 ml)、2 mol/L水酸化ナトリウム(1.10 ml, 2.20 mmol)を加え、80℃で1.5時間攪拌した。反応液を飽和塩化アンモニウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)で精製し、33 mgの無色固体の化合物I−152を得た(収率29%)。
MS: m/z = 524 [M+H] +
1H-NMR (CDCl3) δ:1.01(s,9H), 2.06(m,2H), 2.07(s,6H), 2.71-2.85(m,2H), 4.22(s,2H), 4.76(s,2H), 5.23(s,1H), 6.71(s,1H), 6.85(m,2H), 7.18(d,J = 8.8 Hz,1H), 7.49-7.54(m,4H), 7.84(d,J = 8.1 Hz,1H), 7.91(d,J = 6.8 Hz,1H), 8.11(d,J = 6.8 Hz,1H).
【0299】
実施例16 I−313の合成
【化167】
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第1工程 化合物(65)の合成
化合物(64)(4.43 g, 10.0 mmol)と(E)−スチリルボロン酸(2.22 g, 15.0 mmol)をジオキサン(150 mL)に溶解し、2 mol/L炭酸カリウム水溶液(15.0 mL, 30.0 mmol)を加え、脱気及び窒素置換の操作を3回繰り返し行った。PdCl(dppf)(408 mg, 0.500 mmol)を加え、再度脱気及び窒素置換の操作を3回繰り返し行い、80℃で2.75時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、氷水と2 mol/L塩酸水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物(65)を黄色泡状物(3.22 g, 80.9%)として得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.25(s,9H), 2.31(s,3H), 2.38(s,3H), 3.70(s,3H), 5.22(s,1H), 6.72 (d,J = 16 Hz,1H), 6.91(d,J = 16 Hz,1H), 7.26-7.48(m,5H), 7.54(s,1H).

第2工程 化合物(66)の合成
化合物(65)(3.21 g, 8.08 mmol)をジクロロメタン(40.0 mL)とメタノール(20 .0 mL)の混合溶液に溶解し、ドライアイス浴で内温を−78℃に冷却した。オゾンガスを反応液の色が青くなるまで25分間バブリングした。次に、酸素ガスを反応液の青色が消失するまで10分間バブリングした。そして、ジメチルスルフィド(5.97 mL, 81.0 mmol)を加え、ドライアイスバスを除去し、室温まで昇温し、35分間撹拌した。反応液を氷水と2 mol/L塩酸水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物(66)を淡黄色油状物(1.87 g, 71.5%)として得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.25 (s,9H), 2.31(s,3H), 2.67(s,3H), 3.70(s,3H), 5.23(s,1H), 7.65(s,1H), 10.19(s,1H).

第3工程 化合物(67)の合成
化合物(66)(2.00 g, 6.19 mmol)をアセトン(30.0 mL)に溶解し、氷浴にて冷却し、過マンガン酸カリウム(1.47 g. 9.28 mmol)を水(15.0 mL)に溶解した水溶液を加えた。氷浴を除去し、室温で1時間40分撹拌した。反応液を亜硫酸ナトリウム水溶液に注ぎ、氷水と2 mol/L塩酸水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)により精製し、化合物(67)を白色固体(1.84 g, 87.6%)として得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.18(s,9H), 2.22(s,3H), 2.40(s,3H), 3.63(s,3H), 5.41(s,1H), 7.63(s,1H).

第4工程 化合物(68)の合成
化合物(67)(339 mg, 1.00 mmol)をトルエン(4.00 mL)に溶解し、DPPA(0.430 g, 2.00 mmol)、トリエチルアミン(0.277 mL, 2.00 mmol)を順次加え、100℃で撹拌を開始した。1.5時間撹拌した後、シクロへキシルアミン(0.229 mL, 2.00 mmol)を加え、さらに100℃で1時間16分撹拌した。反応液を室温まで冷却し、氷水と2 mol/L塩酸水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物(68)を淡黄色固体(389 mg, 89.3%)として得た。
MS(ESI) m/z:436.25 [M + H]+

第5工程 化合物(69)の合成
化合物(68)(386 mg, 0.886 mmol)をメタノール(10.0 mL)と酢酸(1.00 mL)の混合溶液に溶解し、水酸化パラジウム(249 mg)を加えた。加圧下、水素雰囲気下にて終夜で撹拌した。反応液をセライトろ過し、ろ液を氷水と飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物(69)を淡黄色固体(303 mg, 84.3%)として得た。
MS(ESI) m/z:406.25 [M + H]+

第6工程 化合物(70)の合成
化合物(69)(300 mg, 0.740 mmol)をDMF(6.00 mL)に溶解し、氷浴で冷却し、NBS(133 mg, 0.740 mmol)を加え、氷冷下にて1時間17分撹拌した。反応液を氷水と飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物(70)を茶色固体(214 mg, 59.7%)として得た。
MS(ESI) m/z:486.10 [M + H]+

第7工程 化合物(71)の合成
化合物(70)(214 mg, 0.442 mmol)をピリジン(4.00 mL)に溶解し、メタンスルホニルクロライド(0.052 mL, 0.663 mmol)を加え、室温で終夜撹拌した。反応液を氷水と2 mol/L塩酸水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物(71)を淡黄色泡状物(110 mg, 44.3%)として得た。
MS(ESI) m/z:563.90 [M + H]+

第8工程 化合物(72)の合成
化合物(71)(110 mg, 0.196 mmol)と6−クロマンボロン酸(52.2 mg, 0.293 mmol)をDMF(1.10 mL)と水(0.110 mL)の混合溶液に溶解し、炭酸カリウム(108 mg, 0.782 mmol)を加え、脱気及び窒素置換の操作を3回繰り返し行った。Pd(dtbpf)Cl(25.2 mg, 0.0390 mmol)を加え、再度脱気及び窒素置換の操作を3回繰り返し行い、120℃で8時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、氷水と2 mol/L塩酸水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製し、化合物(72)を茶色泡状物(20.0 mg, 16.6%)として得た。
MS(ESI) m/z:616.30 [M + H]+

第9工程 化合物I−313の合成
化合物(72)(20.0 mg, 0.032 mmol)をエタノール(0.648 mL)に溶解し、2 mol/L水酸化ナトリウム水溶液(0.162 mL, 0.325 mmol)を加え、100℃で2.5時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、氷水に注ぎ、水層を2 mol/L塩酸水溶液でpHを3前後に調整し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)により精製し、60℃で減圧乾燥することにより、化合物I−313を淡黄色粉末(5.00 mg, 25.6%)として得た。
MS(ESI) m/z:602.4 [M + H]+
【0300】
実施例17 化合物II−1および化合物II−2の合成
【化168】
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第1工程 化合物(102)の合成
化合物(101)(220mg、0.409mmol)をアセトン(4mL)に溶解し、ベンゾイルイソチオシアネート(98%、82mg、0.490mmol)のアセトン(0.5mL)を滴下し、室温で0.5時間攪拌した。濃縮残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(102)(232mg、収率81%)を得た。
MS: m/z = 701 [M+H] +

第2工程 化合物(103)の合成
化合物(102)(50mg、0.071mmol)をDMF(1mL)に溶解し、水素化ナトリウム(60%、6.9mg、0.171mmol)を加え、100℃で3時間攪拌した。室温まで冷却後、水と酢酸エチルを加え、有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、化合物(103)を含有する濃縮残渣をそのまま精製することなく、次の反応に用いた。(50mg、収率113%)
MS: m/z = 621 [M+H] +

第3工程 化合物II−2の合成
化合物(103)(50mg、0.071mmol)をTHF(0.6mL)およびメタノール(0.2mL)の混合溶媒に溶解し、5mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液(0.14mL、0.70mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。反応液の半量を2mol/Lの塩酸で中和後、水および酢酸エチルを加え、有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮残渣を液体クロマトグラフィーで分取精製することにより化合物II−2(8.6mg)を得た。
MS: m/z = 607 [M+H] +
1H-NMR(CDCl3)δ:1.15 (s, 9H), 1.87 (d, J=2.1Hz, 3H), 2.11 (s, 3H), 2.28 (s, 3H), 2.30 (s, 3H), 2.32 (s, 3H), 5.17 (s, 1H), 6.8-7.8 (m, 11H)

第4工程 化合物II−1の合成
第3工程における残り半量の反応液を、90℃で9時間攪拌した。約半量を液体クロマトグラフィーで分取精製することにより化合物2(8.6mg)を得た。2mol/Lの塩酸で中和後、水および酢酸エチルを加え、有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮残渣を液体クロマトグラフィーで分取精製することにより化合物II−1(3.6mg)を得た。
MS: m/z = 503 [M+H] +
1H-NMR(CDCl3)δ:1.08 (s, 9H), 1.78 (d, J=3.6Hz, 3H), 2.28-2.31 (m, 9H), 5.04 (s, 1H), 6.8-7.4 (m, 6H)
【0301】
実施例18 化合物II−3の合成
【化169】
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第1工程 化合物(104)の合成
化合物(101)(200mg、0.371mmol)をDMA(2mL)に溶解し、(E)−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アクリル酸エチル(126mg、0.557mmol)、[1,1’−ビス(ジ−tert−ブチルフォスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリド(48.4mg、0.074mmol)、および2mol/L炭酸カリウム水溶液(0.371mL、0.743mmol)を加え、封緘にて130℃で2時間攪拌した。水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(104)(143mg、収率69%)を得た。
MS: m/z = 580.4 [M+H] +.

第2工程 化合物(105)の合成
化合物(104)(140mg、0.251mmol)のテトラヒドロフラン−メタノール(1:1、3mL)溶液に10%パラジウム炭素(53.4mg、0.050mmol)を加え、水素雰囲気下、室温で1.5時間攪拌した。固体をろ過除去し、濾液を減圧留去して化合物(105)(134mg)を得た。
MS: m/z = 514.3 [M+H] +.

第3工程 化合物II−3の合成
化合物(105)(41.4mg、0.081mmol)をテトラヒドロフラン−メタノール(1:1、1mL)溶液に2mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液(0.403mL、0.806mmol)を加え、50℃で2時間攪拌した。塩酸水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を塩酸水溶液、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)により精製して化合物II−3(40.3mg、収率100%)を得た。
MS: m/z = 500.4 [M+H] +.
【0302】
実施例19 化合物II−4の合成
【化170】
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第1工程 化合物(106)の合成
化合物(105)(400mg、0.779mmol)をDMF(4mL)に溶解し、0℃で水素化ナトリウム(46.7mg、1.17mmol)およびヨウ化メチル(0.243mL、3.89mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を塩酸水溶液、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(106)(378mg、収率85%)を得た。
MS: m/z = 528.3 [M+H] +.

第2工程 化合物II−4の合成
化合物(106)(109mg、0.207mmol)をテトラヒドロフラン−メタノール(1:1、2mL)溶液に4mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液(1.03mL、4.13mmol)を加え、50℃で2時間攪拌した。塩酸水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を塩酸水溶液、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)により精製して化合物II−4(41.2mg、収率39%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.01-1.04 (m, 9H), 1.72-1.79 (m, 3H), 2.22-2.33 (m, 12H), 2.44-2.79 (m, 6H), 2.91-3.10 (m, 1H), 5.12-5.15 (m, 1H), 6.79-7.29 (m, 6H).
【0303】
実施例20 化合物II−5の合成
【化171】
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第1工程 化合物(107)の合成
化合物(105)(28.8mg、0.056mmol)をジオキサン(0.57mL)に溶解し、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−p−ベンゾキノン(19.09mg、0.084mmol)を加え、封緘にて120℃で13時間攪拌した。水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(107)(12.8mg、収率45%)を得た。
MS: m/z = 512.5 [M+H] +.

第2工程 化合物II−5の合成
化合物(107)(32.0mg、0.063mmol)をテトラヒドロフラン−メタノール(1:1、1mL)溶液に2mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液(0.313mL、0.626mmol)を加え、50℃で2時間攪拌した。塩酸水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を塩酸水溶液、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した溶媒を減圧留去して化合物II−5(31.1mg、収率100%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.04 (s, 9H), 1.77-1.81 (m, 3H), 2.27-2.35 (m, 12H), 5.24-5.29 (m, 1H), 6.61-6.68 (m, 1H), 6.93-7.03 (m, 3H), 7.15-7.29 (m, 3H), 8.43-8.59 (m, 2H).
【0304】
実施例21 化合物II−6の合成
【化172】
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第1工程 化合物(108)の合成
化合物(101)(300mg、0.557mmol)を1,2−ジクロロエタン(3mL)に溶解し、ジイソプロピルエチルアミン(0.195mL、1.11mmol)およびトリホスゲン(83mL、0.279mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。その後、メチルアミン−テトラヒドロフラン溶液(0.84mL、1.67mmol)を加え、さらに室温で1時間攪拌した。飽和重曹水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(108)(300mg、収率90%)を得た。
MS: m/z = 596 [M+H] +.

第2工程 化合物(109)の合成
化合物(108)(50mg、0.084mmol)をDMF(1mL)に溶解し、ジイソプロピルエチルアミン(0.022mL、0.126mmol)およびヨウ化銅(4.8mL、0.025mmol)を加え、窒素雰囲気下、封緘にて140℃で5時間攪拌した。1mol/L塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和重曹水および飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(109)(30mg、収率69%)を得た。
MS: m/z = 515 [M+H] +.

第3工程 化合物II−6の合成
化合物(109)(30mg、0.058mmol)をメタノール(1mL)に溶解し、2mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液(0.146mL、0.291mmol)を加え、70℃で4時間攪拌した。塩酸水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル−メタノール)により精製して化合物II−6(21mg、収率72%)を得た。
MS: m/z = 501 [M+H] +.
1H NMR(CDCl3)δ:1.06 (s, 9H), 1.88 (s, 3H), 2.26 (s, 3H), 2.27 (s, 3H), 2.31 (s, 3H), 2.32 (s, 3H), 2.99 (s, 3H), 5.09 (s, 1H), 6.94-7.52 (m, 6H).
【0305】
実施例22 化合物II−8の合成
【化173】
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【化174】
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第1工程 化合物(111)の合成
化合物(110)の1,4−ジオキサン/水(100mL/10mL)溶液に炭酸セシウム(48.5g、149mmol),Pd(dppf)Clを加え、窒素置換後、化合物(110’)(15.7g、69.4mmol)を加え、85℃で14時間攪拌した。室温まで冷却後、酢酸エチル、水を加え、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより化合物(111)(15.0g)を得た。
LC/MS (ESI): m/z=396 [M+H]+

第2工程 化合物(112)の合成
化合物(111)(15.0g、38mmol)をエタノール(500mL)に溶解し、10%パラジウム炭素(7g)を加え、40℃で4時間、水素雰囲気下攪拌し、さらに80℃で攪拌した。室温まで冷却後、パラジウム炭素をろ過、ジクロロメタン(200mL×3回)で洗浄して、ろ液を硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮乾固することにより化合物(112)(9.5g)を得た。精製することなく次の反応に用いた。
LC/MS (ESI): m/z=351 [M+H]+

第3工程 化合物(113)の合成
化合物(112)(9.5g、27mmol)をジクロロメタンに溶解し、−60℃で1M 水素化ジイソブチルアルミニウムのトルエン溶液(81mL、81mmol)を滴下し、2時間攪拌後、室温まで昇温させた。1M塩酸を加え、有機層を分液し、水層を酢酸エチル(300mL×3回)で抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより化合物(113)(4.8g)を得た。
LC/MS (ESI): m/z=323 [M+H]+

第4工程 化合物(114)の合成
化合物(113)(4.8g、14.9mmol)をDMSOに溶解し、2−ヨードキシ安息香酸(8.3g、29.7mmol)を加え、45℃で攪拌する。酢酸エチル、水を加え、有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより化合物(114)(3.5g)を得た。
LC/MS (ESI): m/z=321 [M+H]+

第5工程 化合物(115)の合成
化合物(114)(3.5g、10.9mmol)をジクロロメタン(200mL)に溶解し、ヨウ化亜鉛(3.5g、11.0mmol)を加え、氷冷下、TMSCN(3.3g、32.7mmol)を加え攪拌する。水(100mL)を加え、ジクロロメタン(100mL×2回)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮乾固することにより化合物(115)(5.0g)を得た。精製することなく次の反応に用いた。

第6工程 化合物(116)の合成
化合物(115)(5g、10.9mmol)をメタノール(250mL)に溶解し、塩化水素ガスを吹き込み60℃で14時間攪拌した。室温まで冷却後、水を加え、酢酸エチル(100mL×3回)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮乾固することにより化合物(116)(2.6g)を得た。精製することなく次の反応に用いた。

第7工程 化合物(117)の合成
化合物(116)(2.6g、6.8mmol)をtert−ブチル酢酸(100mL)に溶解し、窒素気流中、過塩素酸(70%、8.0g、80mmol)を少量づつ加え、室温で30分攪拌した。反応液を飽和食塩水に流入し、酢酸エチル(100mL×3回)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより化合物(117)(2.4g)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ:10.01 (s, 1H), 6.88-6.73 (m, 4H), 4.95 (d, 1H, J=5.6 Hz), 4.18 (s, 2H), 3.62-3.58 (m, 3H), 3.07 (m, 1H),2.83-2.76 (m, 3H), 2.35-2.31 (m, 3H), 1.99-1.89 (m, 5H), 0.90 (s, 9H).

第8工程 化合物(118)の合成
化合物(117)(132mg、0.3mmol)をDMF(10mL)に溶解し、2−クロロメチルピリジン(100mg、0.45mmol)、炭酸セシウム(300mg、0.9mmol)を加え、40℃で14時間攪拌した。室温まで冷却し、水を加えてジエチルエーテル(20mL×2回)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮乾固することにより化合物(118)を得た。精製することなく次の反応に用いた。
LC/MS (ESI): m/z=529 [M+H]+

第9工程 化合物II−8の合成
化合物(118)をメタノール(10mL)に溶解し、1M水酸化ナトリウム水溶液(10mL、10mM)を加え、50℃で14時間攪拌した。室温まで冷却して濃縮後、HPLC分取することにより化合物II−8(60mg)を得た。
LC/MS (ESI): m/z=515 [M+H]+
1H-NMR(DMSO-d6) δ:0.897 (s,9H), 1.85 (s,3H), 1.93-1.94 (m,2H), 2.51-2.75 (m,4H), 2.92-2.94 (m,1H), 3.16-3.20 (m,1H), 4.13-4.17 (m,1H), 4.91 (s,1H), 5.20-5.25 (m,2H), 6.76-6.96 (m,4H), 7.37-7.44 (m,2H), 7.89-7.93 (m,1H), 8.61 (d,1H)
【0306】
実施例23 II−21の合成
【化175】
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第1工程 化合物(119)の合成
化合物(117)(600mg、1.3mmol)をTHF(10mL)に溶解し、1M BH3/THF溶液(6.8mL、6.8mmol)を加え、50℃で14時間攪拌した。室温まで冷却し、1N水酸化ナトリウム水溶液でpH7に調整して、濃縮後、HPLC分取することにより、化合物(119)(500mg)を得た。
LC-MS (ESI): m/z= 424[M+H]+.

第2工程 化合物(120)の合成
化合物(119)(60mg、0.14mmol)をピリジン(2mL)に溶解し、ブタン−1−スルホニルクロリド(0.44mg、0.28mmol)を加え、室温で5時間攪拌した。1N塩酸水溶液でpH3に調整し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出後、硫酸ナトリウムで乾燥して濃縮乾固することにより化合物(120)(77mg)を得た。精製することなく次の反応に用いた。
LC-MS (ESI): m/z=544[M+H]+.

第3工程 化合物II−21の合成
化合物(120)(77mg、0.14mmol)をメタノール(2mL)に溶解し、1N水酸化ナトリウム水溶液(5mL、5mmol)を加え、45℃で14時間攪拌した。室温まで冷却後、1N塩酸水溶液でpH3に調整し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、濃縮してHPLC分取することにより、化合物II−21(60mg)を得た。
LC-MS(ESI): m/z=528[M-H]-
1H-NMR(CDCl3) δ:0.85-0.93 (m,3H), 0.99 (s,9H), 1.39-1.45 (m,2H), 1.77-1.81 (m,2H), 1.90 (s, 1H), 2.01-2.08 (m,7H), 2.58 (s,1H), 2.75-2.81 (m, 2H), 3.02-3.11 (m,3H), 3.73-3.77 (m,2H), 4.22-4.24 (m,2H),5.23 (s,1H), 6.80-6.89 (m,2H), 7.12(s,1H), 7.52(s,1H)
【0307】
実施例24 II−53の合成
【化176】
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第1工程 化合物(122)の合成
化合物(121)(43.0mg、0.102mmol)をDMF(1.5mL)に溶解した。氷冷下、NBS(18.1mg、0.102mmol)を加え、氷冷下で1.5時間撹拌した。水(30mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を水(30mL×2回)、飽和食塩水(30mL)で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮後シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン―酢酸エチル)で精製することにより、化合物(122)(47.8mg、収率94%)を無色泡状物質として得た。
MS: m/z = 502.2, 504.2 [M+H] +

第2工程 化合物(123)の合成
化合物(122)(47.0mg、0.094mol)をtert−ブタノールと水の混合溶液(3:1、1mL)に溶解し、室温で酢酸(0.016mL、0.281mmol)および過マンガン酸カリウム(37.0mg、0.234mmol)を加え、30分間攪拌した。エタノール(9mL)および2mol/L水酸化ナトリウム水溶液(15mL)を加え、不要物をろ過により除去した。1mol/L塩酸(30mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を水(50mL)、飽和炭酸水素ナトリウム(50mL)、飽和食塩水(30mL)で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮後シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン―酢酸エチル)で精製することにより、化合物(123)(13.8mg、収率29%)を無色泡状物質として得た。
MS: m/z = 516.2, 518.2 [M+H] +

第3工程 化合物(124)の合成
化合物(123)(14.0mg、0.027mmol)をDMA(0.28mL)に溶解し、3,4−ジメチルフェニルボロン酸(6.10mg、0.041mmol)、[1,1’−ビス(ジ−tert−ブチルフォスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリド(3.53mg、0.005mmol)、および2mol/L炭酸カリウム水溶液(0.027mL、0.054mmol)を加え、封緘にて110℃で1時間攪拌した。1mol/L塩酸(30mL)を加え、酢酸エチル(30mL)で抽出した。有機層を1mol/L塩酸(30mL)および飽和食塩水(30mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(124)(9.4mg、収率64%)を茶色泡状物質として得た。
MS: m/z = 542.3 [M+H] +

第4工程 化合物II−53の合成
化合物(124)(9.0mg、0.017mmol)をエタノール(0.8mL)に溶解した。室温で2mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液(0.2mL、0.400mmol)を加え、加熱還流下で4時間攪拌した。1mol/L塩酸(30mL)を加え、酢酸エチル(30mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水(30mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)により精製して化合物II−53(7.5mg、収率86%)を無色泡状物質得た。
MS: m/z = 528.3 [M+H] +
【0308】
実施例25 II−52の合成
【化177】
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第1工程 化合物(126)の合成
化合物(125)(12.5g、67.9mmol)をDMF(350mL)に溶解し、室温で炭酸セシウム(44.2g、136mmol)加えた。100度に加熱攪拌下、1,2−ジブロモエタン(5.87mL、68.1mmol)のDMF溶液(50mL)を50分間で滴下し、100度で6.5時間攪拌した。濃縮後、2mol/L塩酸(200mL)を加え、酢酸エチル(300mL)で抽出した。有機層を2mol/L塩酸(100mL)、飽和食塩水(100mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(126)(3.56g、収率25%)を白色固体として得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 3.87 (s, 3H), 4.28-4.32 (m, 2H), 4.35-4.39 (m, 2H), 5.38 (s, 1H), 7.20 (d, J=1.9 Hz, 1H), 7.23 (d, J=1.9 Hz, 1H)

第2工程 化合物(127)の合成
化合物(126)(3.34g、15.9mmol)をDMF(33.4mL)に溶解し、室温で炭酸カリウム(3.29g、23.8mmol)を加え、5分間攪拌した。室温でベンジルブロミド(2.27mL、19.1mmol)を加え、室温で2.5時間攪拌した。水(50mL)を加え、酢酸エチル(150mL)で抽出した。有機層を2mol/L塩酸(75mL×2回)、飽和食塩水(50mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後ヘキサンを加えて固化することにより化合物(127)(4.65g、収率97%)を白色固体として得た。
1H NMR-(CDCl3) δ: 3.86 (s, 3H), 4.26-4.30 (m, 2H), 4.34-4.38 (m, 2H), 5.16 (s, 2H), 7.27-7.42 (m, 5H), 7.44-7.49 (m, 2H)

第3工程 化合物(128)の合成
化合物(127)(4.64g、15.5mmol)をTHF(46mL)に溶解し、氷冷下水素化リチウムアルミニウム(1.17g、30.9mmol)を加え、氷冷下30分間攪拌した。0℃で飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)を加え、酢酸エチル(200mL)で抽出した。有機層を水(100mL)、飽和食塩水(50mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後、固化することにより化合物(128)(4.08g、収率97%)を白色固体として得た。
1H-NMR(CDCl3) δ: 4.24-4.28 (m, 2H), 4.29-4.34 (m, 2H), 4.52 (d, J=3.0 Hz, 2H), 5.13 (s, 2H), 6.55 (d, J=1.9 Hz, 1H), 6.58 (d, J=1.9 Hz, 1H), 7.29-7.40 (m, 3H), 7.42-7.48 (m, 2H)

第4工程 化合物(129)の合成
化合物(128)(3.75g、13.8mmol)を酢酸(37.5mL)に溶解し、10重量%水酸化パラジウム(1.47g、1.38mmol)を加え、水素雰囲気下にて、室温で16時間撹拌した。反応液をセライトろ過した後、ろ液をエバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)により精製し、化合物(129)(2.22g、収率97%)を白色固体として得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 2.21 (s, 3H), 4.25-4.28 (m, 4H), 5.21 (s, 1H), 6.27 (d, J=1.6 Hz, 1H), 6.36 (d, J=1.6 Hz, 1H)

第5工程 化合物(130)の合成
化合物(129)(2.10g、12.6mmol)をジクロロメタン(21mL)に溶解し、室温でピリジン(2.04mL、25.3mmol)を加えた。−78度に冷却し、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(3.20mL、19.0mmol)を5分間で滴下し、−78度から−25度まで昇温しながら2.5時間攪拌した。−20℃で水(100mL)を加え、酢酸エチル(150mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水(100mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(130)(3.99g、収率100%)を白色固体として得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 2.26 (s, 3H), 4.29-4.31 (m, 4H), 6.62 (s, 1H), 6.70 (s, 1H)

第6工程 化合物(131)の合成
化合物(130)(3.50g、11.7mmol)をDMF(70mL)およびメタノール(28mL)に溶解し、室温で酢酸パラジウム(263mg、1.17mmol)およびトリエチルアミン(6.13mL、58.7mmol)を加え、一酸化炭素雰囲気下(1気圧)70度で52時間攪拌した。反応液をセライトろ過した後、1mol/L塩酸(100mL)を加え、酢酸エチル(400mL)で抽出した。有機層を2mol/L塩酸(100mL)、飽和食塩水(100mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(131)(1.88g、収率77%)を黄色油状物質として得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 2.25 (s, 3H), 3.88 (s, 3H), 4.25-4.29 (m, 2H), 4.31-4.34 (m, 2H), 6.84 (d, J=2.0 Hz, 1H), 7.20 (d, J=2.0 Hz, 1H).

第7工程 化合物(132)の合成
水素化リチウムアルミニウム(314mg、8.26mmol)をTHF(17mL)に懸濁させ、氷冷下、化合物(131)(1.72g、8.26mmol)のTHF溶液(17mL)を滴下し、氷冷および窒素雰囲気下で30分間攪拌した。1mol/L塩酸(50mL)を加え、クロロホルム(50mL×3回)で抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮後固化することで化合物(132)(1.49g、収率100%)を白色固体として得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 2.08 (t, J=6.4 Hz, 1H), 2.24 (s, 3H), 4.23-4.26 (m, 2H), 4.27-4.30 (m, 2H), 4.63 (d, J=6.4 Hz, 2H), 6.65 (d, J=1.9 Hz, 1H), 6.67 (d, J=1.9 Hz, 1H)

第8、9工程 化合物(134)の合成
化合物(132)(1.48g、8.24mmol)をDMF(30mL)に溶解した。氷冷下、NBS(3.08g、17.3mmol)を加え、室温に昇温しながら24時間撹拌した。水(50mL)を加え、酢酸エチル(300mL)で抽出した。有機層を1mol/L塩酸(50mL×2回)、飽和食塩水(50mL)で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後、得られた化合物(133)の粗生成物(2.87g)をDMA(30mL)に溶解し、3,4−ジメチルフェニルボロン酸(3.18g、21.2mmol)、[1,1’−ビス(ジ−tert−ブチルフォスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリド(553mg、0.849mmol)、および2mol/L炭酸カリウム水溶液(12.7mL、25.5mmol)を加え、封緘にて110℃で2時間攪拌した。水(150mL)を加え、酢酸エチル(150mL)で抽出した。不溶物をセライトを用いてろ去し、有機層を1mol/L塩酸(75mL×2回)および飽和食塩水(50mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(134)(2.61g、収率82%)を得た。
MS: m/z = 371.2 [M-OH] +

第10工程 化合物(135)の合成
化合物(134)(2.69g、6.92mmol)をジクロロメタン(54mL)に溶解し、氷冷下、DMP(4.54g、10.4mmol)を加えた後、室温で2時間攪拌した。水(100mL)を加え、酢酸エチル(300mL)で抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100mL)、飽和食塩水(100mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(135)(1.81g、収率63%)を得た。
MS: m/z = 387.2 [M+H] +

第11、12工程 化合物(137)の合成
化合物(135)(1.75g、4.53mmol)をジクロロメタン(20mL)に溶解し、氷冷下、ヨウ化亜鉛(1.52g、4.53mmol)およびシアン化トリメチルシリル(1.90mL、13.6mmol)を加えた後、室温で2時間撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)を加え、酢酸エチル(150mL)で抽出した。有機層を水(50mL)、飽和食塩水(50mL)で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濃縮後、得られた化合物(136)の粗生成物(1.95g)をメタノール(10mL)に溶解し、室温で濃硫酸(2.14mL、40.1mmol)を加え、加熱還流下、3時間撹拌した。水(50mL)を加え、酢酸エチル(150mL)で抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)、飽和食塩水(50mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(137)(125mg、収率6%)を得た。
MS: m/z = 429.2 [M-OH] +

第13工程 化合物(138)の合成
化合物(137)(125mg、0.280mmol)を酢酸tert−ブチル(3.74mL)に溶解し、70%過塩素酸水溶液(0.0505mL、0.588mmol)を加え、室温で45分間撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水(30mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物(138)(41.7mg、収率28%)を得た。
MS: m/z = 525.2 [M+Na] +

第14工程 化合物II−52の合成
化合物(138)(40.3mg、0.080mmol)をTHF(1mL)およびメタノール(1mL)に溶解し、室温で2mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液(0.802mL、1.60mmol)を加え、50度で3.5時間攪拌した。水(20mL)および1mol/L塩酸(10mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水(30mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後逆相高速液体クロマトグラフィー(0.1%ギ酸アセトニトリル―水)により精製して化合物II−52(22.5mg、収率57%)を白色固体として得た。
MS: m/z = 511.2 [M+Na] +
【0309】
実施例26 上記実施例に従い、以下の化合物を合成した。
【表1】
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【0310】
【表2】
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【0311】
【表3】
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【0312】
【表4】
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【0313】
【表5】
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【0314】
【表6】
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【0315】
【表7】
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【0316】
【表8】
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【0317】
【表9】
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【0318】
【表10】
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【0319】
【表11】
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【0320】
【表12】
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【0321】
【表13】
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【0322】
【表14】
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【0323】
【表15】
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【0324】
【表16】
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【0325】
【表17】
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【0326】
【表18】
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【0327】
【表19】
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【0328】
【表20】
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【0329】
【表21】
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【0330】
【表22】
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【0331】
【表23】
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【0332】
【表24】
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【0333】
【表25】
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【0334】
【表26】
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【0335】
【表27】
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【0336】
【表28】
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【0337】
【表29】
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【0338】
【表30】
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【0339】
【表31】
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【0340】
【表32】
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【0341】
【表33】
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【0342】
【表34】
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【0343】
【表35】
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【0344】
【表36】
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【0345】
【表37】
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【0346】
【表38】
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【0347】
【表39】
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【0348】
【表40】
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【0349】
【表41】
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【0350】
【表42】
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【0351】
【表43】
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【0352】
【表44】
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【0353】
【表45】
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【0354】
【表46】
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【0355】
【表47】
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【表48】
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【0357】
【表49】
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【0358】
【表50】
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【0359】
【表51】
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【0360】
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【0361】
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【表54】
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【0363】
【表55】
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【0364】
【表56】
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【表57】
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【表58】
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【表59】
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【表60】
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【0369】
【表61】
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【0370】
【表62】
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【表63】
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【0372】
【表64】
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【0373】
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【0374】
【表66】
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【0375】
【表67】
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【0376】
【表68】
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【0377】
【表69】
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【0378】
【表70】
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【0379】
【表71】
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【0380】
【表72】
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【0381】
【表73】
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【0382】
【表74】
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【0383】
【表75】
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【0384】
【表76】
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【0385】
【表77】
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【0386】
【表78】
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【0387】
【表79】
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【0388】
【表80】
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【0389】
【表81】
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【0390】
【表82】
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【0391】
【表83】
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【0392】
【表84】
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【0393】
【表85】
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【0394】
【表86】
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なお、RT結果に*1〜*7と記載しているものは、それぞれ以下のLC/MS測定条件またはMS測定条件に変更して測定を行った。
*1:カラム:ACQUITY UPLC BEH C18(1.7μm、i.d.2.1x50mm)(Waters)
流速:0.4mL/分
UV検出波長:200−400nm
移動相:[A]は0.1%水、[B]は0.1%ギ酸含有アセトニトリル溶液
グラジエント:8分間で10%−90%溶媒[B]のリニアグラジエントで行った。
*2:カラム:Shim−pack XR−ODS (2.2μm、i.d.50x3.0mm) (Shimadzu)
流速:1.6 mL/分
UV検出波長:254nm
移動相:[A]は0.1%ギ酸含有水溶液、[B]は0.1%ギ酸含有アセトニトリル溶液
グラジェント:3分間で10%−100%溶媒[B]のリニアグラジエントを行い、0.5分間、100%溶媒[B]を維持した。
*3:カラム:Waters X Bridge C18(3.5μm、i.d.50x4.6mm)(Waters)
流速:2.0 mL/分
UV検出波長:254nm
移動相:[A]は0.05%TFA含有水溶液、[B]は0.05%TFA含有アセトニトリル溶液
グラジェント:1.6分間で5%−100%溶媒[B]のリニアグラジエントを行い、1.4分間、100%溶媒[B]を維持した。
カラム温度:40℃
*4:FAB−MS測定のみ行った。
*5:カラム:Waters X Bridge C18(3.5μm、i.d.50x4.6mm)(Waters)
流速:2.0 mL/分
UV検出波長:254nm
移動相:[A]は0.01M NHHCO水溶液、[B]はアセトニトリル
グラジェント:1.6分間で5%−100%溶媒[B]のリニアグラジエントを行い、1.4分間、100%溶媒[B]を維持した。
カラム温度:40℃
*6:カラム:ACQUITY UPLC(R)BEH C18 (1.7μm i.d.2.1x50mm)(Waters)
流速:0.4 mL/分
UV検出波長:200−400nm
移動相:[A]は水[B]は0.1%ギ酸含有アセトニトリル溶液
8分間で10%−90%溶媒[B]のリニアグラジエントを行った。
*7:カラム:Waters X Bridge C18(3.5μm、i.d.50x4.6mm)(Waters)
流速:2.0 mL/分
UV検出波長:254nm
移動相:[A]は0.01M NHHCO水溶液、[B]はアセトニトリル
グラジェント:5分間で5%−100%溶媒[B]のリニアグラジエントを行い、1分間、100%溶媒[B]を維持した。
カラム温度:40℃
【0395】
以下に、本発明化合物の生物試験例を記載する。
試験例1 HIV複製阻害試験
HIV(HTLV−IIIB株)持続感染ヒトT細胞株Molt−4 clone8を、10%牛胎児血清添加RPMI−1640培地で培養し、上清を濾過してウイルスの力価を測定し、−80℃で保存した。一方、各抗ヒト免疫不全ウイルス活性物質を上記の培養培地で所定の濃度になるように希釈し、96ウエルマイクロプレートに50μLずつ分注した。ついで、MT−4細胞浮遊液を100μL(2.5×10細胞)ずつ分注し、更に上記HIV含有上清を上記の培養培地で希釈したものを50μl(60pfu(plaque forming unit))ずつ加えた。
【0396】
炭酸ガス培養器内で37℃、4日間培養した後、すべてのウエルに3−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イル)−2,5−ジフェニルテトラゾリウムブロマイド(MTT)5mg/mL)、PBSを30μLずつ加え、更に1時間培養した。このとき、生存する細胞はMTTを還元してフォルマザンを析出するので、すべてのウエルから細胞上清を150μLずつ取り除き、代わりに150μLの溶解液(10%トリトンX−100および0.4%(v/v)HCl添加イソプロパノール)を加え、プレートミキサーで振とうしてフォルマザンを溶出した。マイクロリーダーを用いてフォルマザンをOD 560nmと690nm(参照波長)で測定し、結果を被対照と比較した。ウイルスによる細胞障害を50%抑制する化合物濃度をEC50とした。
【0397】
結果を以下に示す。
【表87】
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【0398】
試験例2 CYP阻害試験
市販のプールドヒト肝ミクロソームを用いて、ヒト主要CYP5分子種(CYP1A2、2C9、2C19、2D6、3A4)の典型的基質代謝反応として7−エトキシレゾルフィンのO−脱エチル化(CYP1A2)、トルブタミドのメチル−水酸化(CYP2C9)、メフェニトインの4’−水酸化(CYP2C19)、デキストロメトルファンのO脱メチル化(CYP2D6)、テルフェナジンの水酸化(CYP3A4)を指標とし、それぞれの代謝物生成量が本発明化合物によって阻害される程度を評価した。
【0399】
反応条件は以下のとおり:基質、0.5μmol/L エトキシレゾルフィン(CYP1A2)、100μmol/L トルブタミド(CYP2C9)、50μmol/L S−メフェニトイン(CYP2C19)、5μmol/L デキストロメトルファン(CYP2D6)、1μmol/L テルフェナジン(CYP3A4);反応時間、15分;反応温度、37℃;酵素、プールドヒト肝ミクロソーム0.2mg タンパク質/mL;本発明化合物濃度、1、5、10、20μmol/L(4点)。
【0400】
96穴プレートに反応溶液として、50mmol/L Hepes緩衝液中に各5種の基質、ヒト肝ミクロソーム、本発明化合物を上記組成で加え、補酵素であるNADPHを添加して、指標とする代謝反応を開始した。37℃、15分間反応した後、メタノール/アセトニトリル=1/1(V/V)溶液を添加することで反応を停止した。3000rpm、15分間の遠心後、遠心上清中のレゾルフィン(CYP1A2代謝物)を蛍光マルチラベルカウンタで定量し、トルブタミド水酸化体(CYP2C9代謝物)、メフェニトイン4’水酸化体(CYP2C19代謝物)、デキストロルファン(CYP2D6代謝物)、テルフェナジンアルコール体(CYP3A4代謝物)をLC/MS/MSで定量した。
【0401】
薬物を溶解した溶媒であるDMSOのみを反応系に添加したものをコントロール(100%)とし、残存活性(%)を算出し、濃度と抑制率を用いて、ロジスティックモデルによる逆推定によりIC50を算出した。
【0402】
試験の結果、化合物I−2〜I−10およびII−4のいずれも、CYP1A2、CYP2C19、CYP2D6、およびCYP3A4の活性に対するIC50が全て20μM以上であった。。
【0403】
試験例3 CYP3A4蛍光MBI試験
CYP3A4蛍光MBI試験は、代謝反応による本発明化合物のCYP3A4阻害の増強を調べる試験である。CYP3A4酵素(大腸菌発現酵素)により7−ベンジルオキシトリフルオロメチルクマリン(7−BFC)が脱ベンジル化されて、蛍光を発する代謝物7−ハイドロキシトリフルオロメチルクマリン(7−HFC)が生じる。7−HFC生成反応を指標としてCYP3A4阻害を評価した。
【0404】
反応条件は以下のとおり:基質、5.6μmol/L 7−BFC;プレ反応時間、0または30分;反応時間、15分;反応温度、25℃(室温);CYP3A4含量(大腸菌発現酵素)、プレ反応時62.5pmol/mL、反応時6.25pmol/mL(10倍希釈時);本発明化合物濃度、0.625、1.25、2.5、5、10、20μmol/L(6点)。
【0405】
96穴プレートにプレ反応液としてK−Pi緩衝液(pH7.4)中に酵素、本発明化合物溶液を上記のプレ反応の組成で加え、別の96穴プレートに基質とK−Pi緩衝液で1/10希釈されるようにその一部を移行し、補酵素であるNADPHを添加して指標とする反応を開始し(プレ反応無)、所定の時間反応後、アセトニトリル/0.5mol/L Tris(トリスヒドロキシアミノメタン)=4/1(V/V)を加えることによって反応を停止した。また残りのプレ反応液にもNADPHを添加しプレ反応を開始し(プレ反応有)、所定時間プレ反応後、別のプレートに基質とK−Pi緩衝液で1/10希釈されるように一部を移行し指標とする反応を開始した。所定の時間反応後、アセトニトリル/0.5mol/L Tris(トリスヒドロキシアミノメタン)=4/1(V/V)を加えることによって反応を停止した。それぞれの指標反応を行ったプレートを蛍光プレートリーダーで代謝物である7−HFCの蛍光値を測定した。(Ex=420nm、Em=535nm)
【0406】
本発明化合物を溶解した溶媒であるDMSOのみを反応系に添加したものをコントロール(100%)とし、本発明化合物をそれぞれの濃度添加したときの残存活性(%)を算出し、濃度と抑制率を用いて、ロジスティックモデルによる逆推定によりIC50を算出した。IC50値の差が5μmol/L以上の場合を(+)とし、3μmol/L以下の場合を(−)とした。
【0407】
試験の結果、化合物I−3、I−9およびII−4が(−)であった。
【0408】
試験例4 代謝安定性試験
市販のプールドヒト肝ミクロソームと本発明化合物を一定時間反応させ、反応サンプルと未反応サンプルの比較により残存率を算出し、本発明化合物が肝で代謝される程度を評価した。
【0409】
ヒト肝ミクロソーム0.5mgタンパク質/mLを含む0.2mLの緩衝液(50mmol/L Tris−HCl pH7.4、150mmol/L 塩化カリウム、10mmol/L 塩化マグネシウム)中で、1mmol/L NADPH存在下で37℃、0分あるいは30分間反応させた(酸化的反応)。反応後、メタノール/アセトニトリル=1/1(v/v)溶液の100μLに反応液50μLを添加、混合し、3000rpmで15分間遠心した。その遠心上清中の本発明化合物をLC/MS/MSにて定量し、反応後の本発明化合物の残存量を0分反応時の化合物量を100%として計算した。なお、加水分解反応はNADPH非存在下で、グルクロン酸抱合反応はNADPHに換えて5mmol/L UDP−グルクロン酸の存在下で反応を行い、以後同じ操作を実施した。
【0410】
試験の結果、化合物I−6のヒト肝およびラット肝ミクロソームにおける残存率はそれぞれ79%および58%であった。
【0411】
試験例5 溶解性試験
本発明化合物の溶解度は、1%DMSO添加条件下で決定した。DMSOにて10mmol/L化合物溶液を調製し、本発明化合物溶液6 μLをpH6.8人工腸液(0.2mol/L リン酸二水素カリウム試液 250mLに0.2mol/L NaOH試液118mL、水を加えて1000mLとした)594μLに添加した。25℃で16時間静置させた後、混液を吸引濾過した。濾液をメタノール/水=1/1(V/V)にて2倍希釈し、絶対検量線法によりHPLCまたはLC/MS/MSを用いて濾液中濃度を測定した。
【0412】
試験の結果、化合物I−2〜I−4、I−6、I−10およびII−4の当該人工腸液に対する溶解度は、50μM以上であった。
【0413】
試験例6 Fluctuation Ames Test
本発明化合物の変異原性を評価した。
凍結保存しているネズミチフス菌(Salmonella typhimurium TA98株、TA100株)20μLを10mL液体栄養培地(2.5% Oxoid nutrient broth No.2)に接種し37℃にて10時間、振盪前培養する。TA98株は9mLの菌液を遠心(2000×g、10分間)して培養液を除去した。9mLのMicro F緩衝液(KHPO:3.5g/L、KHPO:1g/L、(NHSO:1g/L、クエン酸三ナトリウム二水和物:0.25g/L、MgSO・7H0:0.1g/L)に菌を懸濁し、110mLのExposure培地(ビオチン:8μg/mL、ヒスチジン:0.2μg/mL、グルコース:8mg/mLを含むMicroF緩衝液)に添加した。TA100株は3.16mL菌液に対しExposure培地120mLに添加し試験菌液を調製した。本発明化合物DMSO溶液(最高用量50mg/mLから2〜3倍公比で数段階希釈)、陰性対照としてDMSO、陽性対照として非代謝活性化条件ではTA98株に対しては50μg/mLの4−ニトロキノリン−1−オキシドDMSO溶液、TA100株に対しては0.25μg/mLの2−(2−フリル)−3−(5−ニトロ−2−フリル)アクリルアミドDMSO溶液、代謝活性化条件ではTA98株に対して40μg/mLの2−アミノアントラセンDMSO溶液、TA100株に対しては20μg/mLの2−アミノアントラセンDMSO溶液それぞれ12μLと試験菌液588μL(代謝活性化条件では試験菌液498μLとS9 mix 90μLの混合液)を混和し、37℃にて90分間、振盪培養する。本発明化合物を暴露した菌液460μLを、Indicator培地(ビオチン:8μg/mL、ヒスチジン:0.2μg/mL、グルコース:8mg/mL、ブロモクレゾールパープル:37.5μg/mLを含むMicroF緩衝液)2300μLに混和し50μLずつマイクロプレート48ウェル/用量に分注し、37℃にて3日間、静置培養した。アミノ酸(ヒスチジン)合成酵素遺伝子の突然変異によって増殖能を獲得した菌を含むウェルは、pH変化により紫色から黄色に変色するため、1用量あたり48ウェル中の黄色に変色した菌増殖ウェルを計数し、陰性対照群と比較して評価する。変異原性が陰性のものを(−)、陽性のものを(+)として示した。
【0414】
試験の結果、化合物I−6、I−11、I−12およびII−3の変異原性が陰性であった。
【0415】
試験例7 BA試験
経口吸収性の検討実験材料と方法
(1)使用動物:マウスあるいはSDラットを使用する。
(2)飼育条件:マウスあるいはSDラットは、固形飼料および滅菌水道水を自由摂取させる。
(3)投与量、群分けの設定:経口投与、静脈内投与を所定の投与量により投与する。以下のように群を設定する。(化合物ごとで投与量は変更有)
経口投与 1〜30mg/kg(n=2〜3)
静脈内投与 0.5〜10mg/kg(n=2〜3)
(4)投与液の調製:経口投与は溶液または懸濁液として投与する。静脈内投与は可溶化して投与する。
(5)投与方法:経口投与は、経口ゾンデにより強制的に胃内に投与する。静脈内投与は、注射針を付けたシリンジにより尾静脈から投与する。
(6)評価項目:経時的に採血し、血漿中本発明化合物濃度をLC/MS/MSを用いて測定する。
(7)統計解析:血漿中本発明化合物濃度推移について、非線形最小二乗法プログラムWinNonlin(登録商標)を用いて血漿中濃度‐時間曲線下面積(AUC)を算出し、経口投与群と静脈内投与群のAUCから本発明化合物のバイオアベイラビリティ(BA)を算出する。
【0416】
試験例8 hERG試験
本発明化合物の心電図QT間隔延長リスク評価を目的として、human ether−a−go−go related gene (hERG)チャンネルを発現させたHEK293細胞を用いて、心室再分極過程に重要な役割を果たす遅延整流K電流(IKr)への本発明化合物の作用を検討した。
全自動パッチクランプシステム(PatchXpress 7000A、AxonInstruments Inc.)を用い、ホールセルパッチクランプ法により、細胞を−80mVの膜電位に保持した後、+40mVの脱分極刺激を2秒間、さらに−50mVの再分極刺激を2秒間与えた際に誘発されるIKrを記録した。発生する電流が安定した後、本発明化合物を目的の濃度で溶解させた細胞外液(NaCl:135 mmol/L、KCl:5.4 mmol/L、NaHPO:0.3mmol/L、CaCl・2HO:1.8mmol/L、MgCl・6HO:1mmol/L、グルコース:10mmol/L、HEPES(4−(2−hydroxyethyl)−1−piperazineethanesulfonic acid、4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジンエタンスルホン酸):10mmol/L、pH=7.4)を室温条件下で、10分間細胞に適用させた。得られたIKrから、解析ソフト(DataXpress ver.1、Molecular Devices Corporation)を使用して、保持膜電位における電流値を基準に最大テール電流の絶対値を計測した。さらに、本発明化合物適用前の最大テール電流に対する阻害率を算出し、媒体適用群(0.1%ジメチルスルホキシド溶液)と比較して、本発明化合物のIKrへの影響を評価した。
【0417】
試験の結果、化合物I−6、II−4による阻害率はそれぞれ3.5%、3.8%であった。
【0418】
試験例9 粉末溶解度試験
適当な容器に本発明化合物を適量入れ、各容器にJP−1液(塩化ナトリウム2.0g、塩酸7.0mLに水を加えて1000mLとする)、JP−2液(pH6.8のリン酸塩緩衝液500mLに水500mLを加える)、20mmol/L タウロコール酸ナトリウム(TCA)/JP−2液(TCA1.08gにJP−2液を加え100mLとする)を200μLずつ添加する。試験液添加後に全量溶解した場合には、適宜、本発明化合物を追加する。密閉して37℃で1時間振とう後に濾過し、各濾液100μLにメタノール100μLを添加して2倍希釈を行う。希釈倍率は、必要に応じて変更する。気泡および析出物がないかを確認し、密閉して振とうする。絶対検量線法によりHPLCを用いて本発明化合物を定量する。
【0419】
以下に示す製剤例を示す。
製剤例1 錠剤
本発明化合物 15mg
乳糖 15mg
ステアリン酸カルシウム 3mg
ステアリン酸カルシウム以外の成分を均一に混合し、破砕造粒して乾燥し、適当な大きさの顆粒剤とする。次にステアリン酸カルシウムを添加して圧縮成形して錠剤とする。
【0420】
製剤例2 カプセル剤
本発明化合物 10mg
ステアリン酸マグネシウム 10mg
乳糖 80mg
を均一に混合して粉末または細粒状として散剤をつくる。それをカプセル容器に充填してカプセル剤とする。
【0421】
製剤例3 顆粒剤
本発明化合物 30g
乳糖 265g
ステアリン酸マグネシウム 5g
よく混合し、圧縮成型した後、粉砕、整粒し、篩別して適当な大きさの顆粒剤とする。
【産業上の利用可能性】
【0422】
本発明に係る化合物は、エイズ等、ウイルス感染症の治療剤として有用な医薬となり得る。