【氏名又は名称】オーセ プリンティング システムズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記脱気流入部(34)の開口を傾けた位置において、前記中間インク容器(30)の底部(45)に対して間隔を置いて保持する保持部が設けられていることを特徴とする、請求項2記載のインクプリンタ。
前記プリントヘッド(12)にインクを供給する、前記中間インク容器(30)内にあるインク流出部(32)の開口が、形成されたインク流の下流側にかつ前記脱気流入部(34)の開口に対して上方から見て前記中間インク容器(30)の中央を挟んで相対して配置されていることを特徴とする、請求項1記載のインクプリンタ。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】インクプリンタの概略的な構造を示す図である。
【
図2】
図1に示したインクプリンタの中間インク容器及び脱気装置を示す図である。
【
図3】中間インク容器及び脱気装置のための別の実施の形態を示す図である。
【
図4】
図2に示した中間インク容器の平面図である。
【
図5】
図2に示した中間インク容器の概略的な断面図である。
【0019】
以下に、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0020】
記録媒体10に印刷するためのインクプリンタは、
図1によれば、1つ又は複数のプリントヘッド12を有している。1つのプリントヘッド12はプリントヘッド12内において液圧を形成することにより、必要に応じてインク滴を記録媒体10に向かって吐出する1つ又は複数のノズルを有している。高性能プリンタにおいては、上記プリントヘッド12は、一般的に記録媒体10の幅全体に亘って(つまり記録媒体10の搬送方向に対して横方向に)定置式に配置されていて、記録媒体10はプリントヘッド12の下側を通って移動する。したがってプリントヘッドは、夫々1つの印刷したい色に対して夫々1つの印刷ラインを形成する。
【0021】
個々のプリントヘッド12は、記録媒体10の幅全体に亘って延在していてよい。複数のプリントヘッド12を互いに接合して、いわゆるプリントバーを形成することができ、複数のプリントヘッド12は夫々、記録媒体10の搬送方向に対して横方向の印刷ラインを形成する。
図1に示す実施の形態においては、4つのプリントヘッド12が1つのプリントバーを形成する。各プリントバーによって夫々一色(例えば黄、マゼンタ、シアン及び黒;YMCK)を印刷することができる。
図1においては図面を見やすくするために、1つのプリントバーによるインク供給部だけを示す。上記プリントバーによって一色だけが印刷される。念のために2つの平行なプリントバーがあってもよい。同じドットのための、第1の平行なプリントバーの対応するノズルが詰まってしまった、又は1つのドットが通常の量以上のインクを必要としている場合にのみ、第2のプリントバーのノズルによりインクは吐出される。
【0022】
プリントヘッド12及びプリントヘッド12に設けられているノズル(及び場合によっては、互いに少しずらされている平行なプリントヘッド)の数が、上記プリントヘッド12又はプリントバーが印刷することができる解像度を規定する。
【0023】
交換可能なインク貯蔵容器14から新たなインクを取り出し、ポンプ16によってバッファタンク18内に圧送される。
【0024】
汚染粒子をろ過するフィルタ20を介して、インクは必要に応じて他のポンプ22によって中間インク容器30内に送り出され、中間インク容器30のインクレベルはほぼ所定のレベル/充填度に保持される。後にこの中間インク容器30からインクは分配タンク24を介して必要に応じて印刷するために個々のプリントヘッド12に供給される。
【0025】
空のインク貯蔵容器14を充填されているインク貯蔵容器と交換する間であっても、印刷工程を継続することができるように、バッファタンク18には常に十分にインクが蓄えられているようにしたい。
【0026】
硬質の管及び/又は柔軟なチューブから構成されている配管網又はチューブ網はインクの圧送のために働く。以下、柔軟なチューブの場合もあるが、実質的に管又は管状の実施の形態についてのみ記載する。
【0027】
管又はチューブの互いの接続のために、スリーブ接続、ねじ接続又は成形品といった公知の接続が用いられる。遮断機構及びロック機構として、例えば弁及びスライダといった部品を用いる。相応の需要がある場合、つまりインクがインクレベル41(レベル:
図2の円形の点線参照)以下に落ちるか、又はインクの圧送がなく引き続き印刷するような場合で十分なインクが提供されていないと、インクは常に所定のステーションから次のステーションへと圧送される。
【0028】
新しいインクは
図1に示す実施の形態の中間インク容器30に、管状のインク流入部31(中間インク容器30への流入管又は流入チューブ)を介して供給される。インク流出部32を介して、インクは中間インク容器30から必要に応じて取り出され、分配タンク24を介して個々のプリントヘッド12に供給される。
【0029】
インク滴形成中に後にプリントヘッド12内にキャビテーション(気泡)が生じないように、インクは中間インク容器30から継続的に取り出され、脱気装置26において脱気され、脱気ポンプ28を介して中間インク容器30に再び供給される。本実施の形態において、インクは脱気回路において継続的に圧送され脱気装置26を貫流する。これによりガスがインクから除かれる、つまりインクは脱気される。除かれたガスは外部に排出される。インクを脱気のために中間インク容器30から取り出して、再び中間インク容器30に供給するために、脱気装置26に向かって脱気流出部33(脱気装置26への流出部)が配置されていて、脱気装置26から脱気流入部34(中間インク容器30への流入部)が配置されている。
【0030】
本発明において脱気流入部34は、構造上の設計により中間インク容器30においてインクを効果的に混合することにより脱気率を平均して高めるために使用される。このために脱気流入部34の出口側の端部35は、流出していくインクが半径方向の主流42を生成する一方で、底部45及び/又は側方の容器壁46における変向により部分流43を周方向に生成し、中間インク容器30内に全体流が発生するように流れ方向付与部として構成されている。最終的に全体流により中間インク容器30内の全てのインクが巻き込まれ、脱気されたインクと混合される。流れがさらに回れば回るほど、インクをかき混ぜる流れがより多くの体積に作用する。こうして流れは一層遅くなる。
【0031】
上記実施の形態により、中間インク容器30内に既に存在するインクと、供給された脱気済みのインクとの混合がもたらされる。継続的な脱気により、中間インク容器30内の脱気率は高く保持され、かつインクは運動し続ける。
【0032】
特に0.5m/秒より速い印刷速度を備えた高性能プリンタにおいて、印刷のために大量のインクが消費されるので、継続的にインクは中間インク容器30から取り出されて、新たなインクを次いで供給する必要がある。このことは脱気装置の高い使用率を要求するので、大量の脱気されたインクが中間インク容器を通って流れる。結果として、中間インク容器30内のインクも継続的にかき混ぜられることになる。
【0033】
第1の実施の形態において、中間インク容器30内のインク内に設けられている、管状の脱気流入部34の端部35が少なくとも中間インク容器30の底部45の近くに配置されていて、底部45に対して20〜50°の傾斜角度αを有している。インクが脱気流入部34を通って流れると、脱気流入部34の端部35は、流出するインクに所望の流れ方向を与える流れ方向付与部のように作用する。
【0034】
まずほぼ層状の流れとして半径方向内側にかつ下方に流れるように発生したインク流がもたらされる。このインク流は底部45に対して斜めに衝突し、底部45から上方に容器壁46に向かって変向される。容器壁46において流れは、上方にかつ周方向に変向されるほぼ2つの部分流43に分かれる。周方向の流れにより、多くの渦流が発生し、流れは増大して乱雑な乱流へと移行する。したがって乱流は、中間インク容器30内の大容量のインクを巻き込む。
【0035】
所望の流れ42,43を発生させるために、脱気流入部34の端部35は、底部45に対して約20〜50°の傾斜角度を成して傾けられているので、インクは上記傾斜角度で脱気流入部34の開口から流出する。
【0036】
これにより中間インク容器30内のインクは継続的に運動し続け、さらに脱気されたインクは中間インク容器30内に既にあるインクとかき混ぜられるか又は混合される(ほぼ均質化される)。インクが継続的に脱気流入部34を通って流出する場合、中間インク容器30内のインクは(インクヘッド12のためのインクが取り出されない場合でも)繰り返し脱気される。
【0037】
長期間待機した後に空気に触れた際にインク内に再びガスが溜め込まれることがあるので、インクは少なくとも十分に連続的に脱気する必要がある。つまり、脱気されていないか又は少ししか脱気されていないインクがプリントヘッド12に到達することを回避することが重要である。著しく長い間待機(例えば週末の停止状態)した後の印刷開始前にはまず、中間インク容器30内のインクを脱気しなければならない。
【0038】
脱気装置26は印刷中にのみ稼働するのではなく、印刷休止中及びプリントヘッド12の清掃中にも稼働することが望まれる。清掃時にはプリントヘッド12が清掃位置(図示せず)に移動するか、又はプリントヘッド12はほぼ「書き込み位置」に留まることになる。キャップ(図示せず)をノズル開口に被せることができる。このキャップはインクのための保護部及び収容カバーとして働く。中間インク容器30からのインクは、ノズル通路を通じて洗浄されるので、停止状態(ノズルを長期に亘って使用していない場合)においてインク粘性が高まることによるノズル通路の詰まりは防がれ、ノズル通路は清掃される。実際に存在する粒子、又はノズルを詰まらせるか又は狭めることがある固着しているインクの塊は洗い流される。
【0039】
場合によってはもたらされてしまう汚染物質を通路から除去するために、インクをノズル通路から吸い出すことができるか、又はノズル通路内に押し込むこともできる。
【0040】
最終的に乱流により、かきまぜ器又は混合器を必要とすることなくインクの混合が行われる。
【0041】
追加的には中間インク容器30内にはさらに加熱装置(図示せず)が配置されていてよい。この加熱装置は、温度調節されたインクをプリントヘッド12に供給することができるように、インクを場合によっては温度調節する。温度の調節のために温度センサ38が中間インク容器30内に配置されている。この温度センサ38はインクの温度を測定し、制御装置(図示せず)に伝達する。プリントヘッド12に達するインクが既に適切な温度及び粘性を有しているように、制御装置によって加熱装置37は適切に制御される。加熱装置及び温度センサ38は、形成された流れによって良好に環流されるように配置されていると有利である。
【0042】
インクは分配タンク24において加熱することもできる。この実施の形態においては、中間インク容器30内での加熱を省略することができる。印刷の質が最適化されているように、適切な温度によりインクの粘性は良好な範囲内にある。
【0043】
さらに充填レベルを測定しインク量が余りに少ない場合(インクレベル41が限界値を下回った場合)に、新たなインクがバッファタンク18を介して供給されるように指示を出す充填レベルセンサ39が中間インク容器30内に配置されている理由は、常にインクが中間インク容器30内に十分に蓄えられていなければならないからである。意図しないキャビテーションの形成に基づく印刷品質の損失を被らないために、インクがインクヘッド12に供給される前に、インクは、有利には既に十分に脱気されている必要がある。図中の矢印は、インクの各流れ方向を示す。
【0044】
中間インク容器30内のインクは、インクが十分な圧力によってプリントヘッド12に搬送することができるように、加圧下にある。約0〜2barの加圧は加圧装置40により形成される。ノズルの清掃、脱気又はインクヘッド12の充填のために、中間インク容器30からインクがプリントヘッド12へポンプにより送り出される場合、ノズルの清掃、脱気又はインクヘッド12の充填は加圧(最大2bar)によって行われる。印刷運転中には、中間インク容器30内には大気圧(約0bar)が支配している。
【0045】
プリントヘッド12若しくはノズル通路からの漏れ又は意図しない流出を防ぐために、プリントヘッド12自体のインクは負圧(停止状態又は印刷運転中)下にある。負圧下にない場合には、画像は不都合にも流出するインク滴により劣悪になることがあるか又は滴がノズル通路の外側において不都合にも乾燥することがある。上記負圧は、中間インク容器30におけるインクレベル41の高さ/レベルが、プリントヘッド12におけるインクレベルより下側にあることにより生成される。したがって、中間インク容器30は「背圧タンク」とも称呼される。
【0046】
図2に、新たなインクが上方から中間インク容器30内にインク流入部31を介して、バッファタンク18から供給される実施の形態を示す。本実施の形態において、インク流入部31、脱気流出部33及び脱気流入部34が互いに近くに配置されていて、インク流出部32の開口が主流42又は部分流43の領域に配置されていると、有利である。したがって、新たに供給されるインクの少なくとも一部分を、直ぐに脱気流出部33を介して吸い込み、脱気のために脱気装置26に供給することができる。インク流出部32の開口は、脱気流入部34の開口にほぼ直径方向に相対して位置しているので、有利には主流42の領域に位置する。
【0047】
脱気されたインクは脱気ポンプ28を介して脱気流入部34に送られ、脱気流入部34から適切な速度、時間あたり質量及び方向を持って流出する。脱気されたインクの流れ42,43により、脱気されるインクは迅速にインク流出部32に達する。したがって、インクがプリントヘッド12に圧送される場合には、ほぼ脱気されたインクが圧送される。
【0048】
脱気回路は脱気装置26を介して有利には継続的に稼働しているので、継続的に脱気されたインクは中間インク容器30内に導入され、中間インク容器30において脱気流入部34の構成により適切に所望の方向に変向されるので混合が行われる。
【0049】
端部35は曲げられていてよく、円弧状又は湾曲して形成されていてよい。開口は、例えば中間インク容器30の中心軸線48(
図4,5参照)の方向を向いている。したがってインクは上記方向に傾斜角度αを成して流出する。端部35は底部45に向かって傾いて形成されているので、インクはまず底部45に向かって流れる。底部45において流れは上方に側壁に向かって変向され、ほぼ2つの部分流43に分けられる。これらの部分流は周方向に、また内方及び上方に傾けられてさらに流れる。本実施の形態において、流れは次第に乱れてくる。
【0050】
中間インク容器30内の流れを維持し続けるために、インクは継続的に脱気装置26を通じて循環しかつ継続的に脱気されたインクは開口を通って流れるので、場合によっては新たに供給されたインク及び中間インク容器30内にあるインクと脱気されて供給されるインクとの混合が行われる。したがって次第に中間インク容器30内のインクはほぼ脱気され、ほぼ脱気された状態に保持される。中間インク容器30は上方に開放していて、空気と接触しているので、インクを継続的に脱気することが重要である。脱気されていないと、時間の経過につれて空気と接触することにより再びインク内にガスが溶け込むことになる。
【0051】
脱気されたインクは常に増加しかつ中間インク容器30から継続的にインクが取り出されるので、中間インク容器30内のインクの脱気率は上昇し、インクは均質化される。インクが、顔料又はMICR粒子(機械により読み取り可能で磁化可能な金属粒子)といった必要な粒子を含有していると、これらの粒子は均質にインク内に分配されるので、印刷しようとするインクは均質化、つまり良好に混合されている。顔料又は色素は増幅することはできないので、インク内において良好に分配されていて、インク濃度の変動は、十分でない混合に基づき生じる。したがって粒子は良好にインク内に分配されていて、凝集もこうしては全く起こらないか、又は全く解消されるので、粒子も沈殿せず、管を詰まらせることもない。
【0052】
脱気流入部34の開口における流出速度が高ければ高いほど、中間インク容器30内のインクはより集中的にかつより迅速に混合される。同じことが、より多くのインクが時間単位毎に脱気流入部34から流れる場合にも当てはまる。流出速度は脱気流入部34の直径及び脱気ポンプ28の管路により調節することができる。インクレベル41がほぼ一定に保たれているように、流出速度はインク消費、つまり、続いて圧送する必要があるインクの量に基づく。
【0053】
図3に、
図2に示した実施の形態とは異なり、新たなインクがバッファタンク18から直接的に脱気装置26に供給される別の実施の形態を示す。こうしてまず脱気されたインクが中間インク容器30に供給される。しかし脱気できる以上の新たなインクを供給する必要がある場合には、確実性の理由から加圧補償を行うことができる。こうして新たなインクの一部分がインク流入部31を介して直接的に中間インク容器30内に進入する。同じことが、脱気装置26から中間インク容器30内に続いて案内することができる以上のインクが印刷のために使用される場合に当てはまる。中間インク容器30内のインクプールが不足し、さらに印刷することができなくなる前に、脱気されていない新たなインクを、インク流入部31を介して直接的に中間インク容器30内に供給されるようになる。
【0054】
脱気流入部34は、
図3に示したように、柔軟(フレキシブル)な管(例えばシリコンチューブ)として形成されていてよい。適切な形状及び適切な流出方向を得るために、鳩目を有する保持部47が設けられていてよい。鳩目を通って脱気流入部34の端部35が挿入されている。保持部47は脱気流入部34と、この脱気流入部34の端部35とを、この端部の位置において所望の傾きを持って保持する。脱気流入部34が硬質の材料から製造されていると、上記保持部は絶対的に必要ではないが、脱気流入部34の位置を保持するために使用することもできる。この理由としては、インクの吐出により振動及び反動が発生することがあるからである。この振動及び反動は保持部47によって減衰される。
【0055】
図4,5に示すように、流入する脱気されたインクにより生成された流れは、まずほぼ半径方向内方にほぼ中心軸線48を通って(円筒状の中間インク容器30における水平方向の軸線:中間インク容器30の中心軸線45により示してある
図5参照)方向付けられていて、かつ下方に方向付けられている主流42である。底部45及び/又は容器壁46における変向後に、インクは上方に実質的に2つの部分流43になって流れる。主流42が依然として層状に流れている一方で、部分流43は一層乱れて上方に向かう。したがって、中間インク容器30内の全てのインクを混合する全体流が形成される。
【0056】
プリントヘッド12へと吸引されるインクは、ほぼ主流42の領域においてインク流出部32を介して吸引される。このために、インク流出部32の開口は、有利には主流の領域に配置されている。その理由としては、中間インク容器30内にあるインクとの混合がまだ殆ど行われていないので、脱気されたインクの濃度が主流42において依然として特に高いからである。
【0057】
主流42は、まず約20〜50°の傾斜角度αで、中間インク容器30の底部45に向かって下方に傾いて通流する。インクの特に効果的な混合は、傾斜角度αが約40〜45°である場合に達成される。全体流は、底部45及び容器壁46における変向後にインクの全体積を良好に巻き込む。
【0058】
主流42が底部45に衝突し、容器壁46に向かって変向される領域がさらなる影響を有している。脱気流入部34の開口が、中心軸線48と容器壁とのほぼ真ん中に配置されていて、主流42が直径方向において相対して中心軸線48と、開口に相対している容器壁とのほぼ真ん中で底部45に衝突すると、混合は特に効果的になる。
【0059】
中間インク容器30内の脱気流入部34の開口が、理想的には中間インク容器30の底部45から、容器直径が約10cmであるところ、僅か数センチメートルしか間隔を置いて離れていない。
【0060】
所望の流れ、ひいては混合がより効果的に達成されるように、流れを単に層流としてか、又は既に拡幅して散乱させて底部45に衝突させるために、脱気流入部34は、ノズル状の構成(狭幅部又は拡幅部)をした開口を有していてよい。
【0061】
有利には、脱気流入部34の開口が完全にインク内部に、かつ底部45に対して比較的小さな間隔を持って配置されていると有利である。本実施の形態においては、流れ42,43は、底部45、最終的に容器壁46への経路において過度に弱められない。
【0062】
脱気流入部34は、有利には1つの部材として形成されている。脱気流入部34の垂直な領域から、管状の端部35への移行部は、流出流が可能な限り僅かしか損なわれないように、連続的にかつ無段階に延在している。
【0063】
インク流出部32の開口が脱気されたインクの強力な流れの領域に配置されていると有利である。主に脱気されたインクはインク流出部32の開口周辺を流れることが保証される。したがってプリントヘッド12へインクが圧送されると同時に、実質的に脱気されたインクが圧送される。同様に、中間インク容器30に供給される新たなインクを直ぐに脱気することができるように、インク流入部31(中間インク容器30内に配置されている場合)が脱気流出部31の近くに配置されていると有利である。
【0064】
製造技術の観点から、脱気流入部34が真っ直ぐな管として形成されていて、中間インク容器30内に突入(下方に開口)していると有利である。手間をかけて製造されることになる湾曲部は回避される。当然に、流れるインクに適切な流れ方向を与える衝突面(図示せず)が必要である。この衝突面に当たる流出するインクは、適切な傾き及び衝突面の回動位置において、底部45及び/又は容器壁46に案内されるか、底部45及び/又は容器壁46から周方向で上方に案内される。
【0065】
脱気流入部34は中間インク容器30に下方、側方又は上方から供給することができる。脱気流入部34の開口からのインクの流出方向は、中間インク容器30の底部45に対して所定の傾斜角度αを持って傾けられていることが重要である。最初にインクは底部45又は場合によっては設けられている衝突面に流れ、次いで上方に変向されるので、多かれ少なかれ乱流が発生する。
【0066】
脱気流入部34を介して脱気されたインクだけが中間インク容器30内に局所的に提供され(提供された個所では濃度が上昇する)、形成されたインク流により中間インク容器30内の脱気されたインクは均質に分散される。インク流により、顔料又は他の粒子(インクの個体の内在物質)の沈殿も防がれる。インクは継続的に運動し続ける。インクの溶離は運動/流れにより防がれる。
【0067】
脱気装置26は継続的に稼働していると、中間インク容器30内の混合に基づき、インク内の極めて低い空気含有量(通常は酸素)が得られる(1mg/l以下)。
【0068】
図面には、唯一のインク色にのみ基づく本発明を示した。例えばYMCKの色又はRGB(赤、黄、青)の色及び追加で黒を用いて多彩に印刷する場合、既述した一色用の全エレメントを備えた各色の独自のインク回路が設けられている。3つの他の色のための3つの他の分配タンク24を
図1に示した。これらの分配タンクは、夫々1つ又は複数のプリントヘッド12から成るプリントバーに夫々接続されている。有利には、約540mmの印刷幅の場合には、4〜6個のプリントヘッドが使用される。
【0069】
「管状の脱気流出部」33又は「管状の脱気流入部」34という概念は、通常実質的に横断面よりも大きい長さを有する長い中空体と理解することができる。中空体として管又はチューブを使用することができる。管はチューブとは異なり比較的硬質の材料、例えば金属から製造されていてよい。管及びチューブは、一般的に円形の横断面を有している。横断面は、方形、楕円形又は他の形状を有していてもよい。