特許第6099573号(P6099573)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6099573新規なヘルペス抗原をコードする核酸分子、それを含むワクチン及びその使用方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6099573
(24)【登録日】2017年3月3日
(45)【発行日】2017年3月22日
(54)【発明の名称】新規なヘルペス抗原をコードする核酸分子、それを含むワクチン及びその使用方法
(51)【国際特許分類】
   C12N 15/09 20060101AFI20170313BHJP
   C07K 14/035 20060101ALI20170313BHJP
   C07K 14/04 20060101ALI20170313BHJP
   A61K 39/245 20060101ALI20170313BHJP
   A61K 48/00 20060101ALI20170313BHJP
   A61P 31/22 20060101ALI20170313BHJP
   A61P 37/04 20060101ALI20170313BHJP
【FI】
   C12N15/00 AZNA
   C07K14/035
   C07K14/04
   A61K39/245
   A61K48/00
   A61P31/22
   A61P37/04
【請求項の数】11
【全頁数】105
(21)【出願番号】特願2013-551433(P2013-551433)
(86)(22)【出願日】2012年1月31日
(65)【公表番号】特表2014-513522(P2014-513522A)
(43)【公表日】2014年6月5日
(86)【国際出願番号】US2012023398
(87)【国際公開番号】WO2012106377
(87)【国際公開日】20120809
【審査請求日】2015年1月28日
(31)【優先権主張番号】61/438,089
(32)【優先日】2011年1月31日
(33)【優先権主張国】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】500429103
【氏名又は名称】ザ トラスティーズ オブ ザ ユニバーシティ オブ ペンシルバニア
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(72)【発明者】
【氏名】ウェイナー, デイビッド ビー
(72)【発明者】
【氏名】シェドロック, デボン ジェイ
【審査官】 大久保 智之
(56)【参考文献】
【文献】 特表平11−507209(JP,A)
【文献】 国際公開第2010/148541(WO,A1)
【文献】 中国特許出願公開第101780277(CN,A)
【文献】 特表2009−518306(JP,A)
【文献】 細胞,2001年,33, 9,28-31
【文献】 日本歯科評論,2001年,61, 2,173-175
【文献】 小児感染免疫,2008年,20, 1,33-41,http://www.jspid.jp/journal/full/02001/020010033.pdf参照
【文献】 日本臨床,2006年,64, 増刊号3,59-64
【文献】 J Virol.,2003年,77, 11,6167-6177
【文献】 1-4-1 抗原抗体反応を用いた核酸の検出,標準技術集(核酸の増幅および検出)データベース:抗原抗体反応を用いた核酸の検出,2001年,技術内容 (c),http://www.jpo.go.jp/shiryou/s_sonota/hyoujun_gijutsu/kakusan/0006.html参照
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C12N 15/00
C07K 14/00
UniProt/GeneSeq
GenBank/EMBL/DDBJ/GeneSeq
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
配列番号:1を含む核酸配列をむ核酸分子。
【請求項2】
列番号:3; 配列番号:5; 配列番号:7; 配列番号:9; 配列番号:11; 配列番号:13; 配列番号:15; 配列番号:17;および配列番号:19から成る群から選択される1以上のヌクレオチド配列をさらに含む請求項1に記載の核酸分子。
【請求項3】
核酸分子がさらに、異なる核酸配列である異なる第2の核酸配列を含み、前記第2の核酸配列がHCMV gM, HCMV gN, HCMV gH, HCMV gL, HCMV gO, HCMV−UL131a, HCMV−UL130, HCMV−UL128, HCMV−UL83, HSV1−gB, HSV1−gH, HSV1−gL, HSV1−gC, HSV1−gD, HSV2−gB, HSV2−gH, HSV2−gL, HSV2−gC, HSV2−gD, VZV−gB, VZV−gH, VZV−gL, VZV−gM, VZV−gN, VZV−gE, VZV−gI, VZV−gC, VZV−gK, CeHV1−gB, CeHV1−gH, CeHV1−gL, CeHV1−gC, 及び CeHV1−gDから成る群から選択されるタンパク質をコードする請求項1に記載の核酸分子。
【請求項4】
核酸分子がHCMVのコーディング配列を含み、第2の核酸配列がHCMV gM, HCMV gN, HCMV gH, HCMV gL, HCMV gO, HCMV−UL131a, HCMV−UL130, HCMV−UL128, 又は HCMV−UL83から選択されるタンパク質をコードする請求項に記載の核酸分子。
【請求項5】
核酸分子がプラスミドである請求項1に記載の核酸分子。
【請求項6】
核酸分子が発現ベクターであり、核酸配列が調節要素に操作可能に連結される請求項1に記載の核酸分子。
【請求項7】
請求項1に記載の核酸分子を含む組成物であって、核酸分子がウイルス粒子に組み入れられる、組成物。
【請求項8】
請求項1に記載の核酸分子を含む組成物。
【請求項9】
個体においてヘルペスウイルス抗原に対する免疫応答を誘導するための組成物であって、請求項1に記載の核酸分子を含む組成物。
【請求項10】
ヘルペスウイルス感染から個体を防御するための組成物であって、請求項1に記載の核酸分子を含む組成物。
【請求項11】
ヘルペスウイルス感染であると診断されている個体を防御するための組成物であって、請求項1に記載の核酸分子を含む組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヒトのヘルペスファミリーウイルス(Herp)タンパク質をコードする核酸配列及びその断片;改善されたヘルペスワクチン;ヘルペスに対する免疫応答を誘導する改善された方法;ヘルペスウイルスに対して予防上及び/又は治療上個体を免疫する改善された方法に関する。
【背景技術】
【0002】
Herpesviridae(ヘルペスウイルス又はヘルペスファミリーウイルス)は、相対的に大きく複雑なゲノムを持つエンベロープのある二本鎖DNAウイルスのファミリーの名称である。ヒトで単離された8種、ウマ、ウシ、マウス、ブタ、ニワトリ、カメ、トカゲ、魚のそれぞれにおける数種を含むそれらは、広範範囲の脊椎動物宿主、及びさらにカキのような一部の非脊椎動物の核の中で複製する。ヒトでのヘルペスウイルスの感染は流行性であり、単純ヘルペスウイルス1及び2(HSV−1、HSV−2)の双方、またヒトのサイトメガロウイルス(HHV−5)及び多分カポジ肉腫ヘルペスウイルス(HHV−8)を含む幾つかについては性的接触が伝染の重要な方法である。性器ヘルペスの増え続ける有病率及び新生児感染の相当する上昇及びヒトの癌における補因子としてのエプステインバーウイルス(HHV−4)とカポジ肉腫ヘルペスウイルスの関与によって、この複雑で、高度に成功を収めたウイルスファミリーについて緊急にさらに良く理解することが求められている。
【0003】
ヘルペスウイルスすべてのビリオンのビリオン構造は4つの構造要素から構成される:1.コア:コアは環状体の形態でのdsDNAの単一直鎖分子から成る。2.カプシド:コアを取り囲むのは162のカプソメアで構成される直径100nmの20面体カプシドである。3.テグメント:カプシドとエンベロープの間は、非晶性の時には非対称性のテグメントと呼ばれる造作である。それはウイルス酵素から成り、その一部は細胞の化学反応過程を制御するのに必要であり、一部は宿主細胞の即時型応答に対して防御し、他の機能は未だ理解されていない。4.エンベロープ:エンベロープはビリオンの外層であり、変化した宿主の膜と12の独特のウイルス糖タンパク質で構成される。それらは電子顕微鏡では、エンベロープに埋め込まれた短い穂に見える。
【0004】
ヘルペスウイルスのゲノムは長さ120〜230kbpに及び、31%〜75%のG+C含量の基本組成を持ち、60〜120の遺伝子を含有する。複製が核の中で起きるので、ヘルペスウイルスは宿主の転写機構及びDNA修復酵素の双方を使用して複雑な数々の遺伝子を持つ大きなゲノムを支えることができる。真核生物宿主の遺伝子のようにヘルペスウイルス遺伝子はオペロンに配置されず、ほとんどの場合、個々のプロモータを有する。しかしながら、真核生物の遺伝子とは異なって、ヘルペスウイルス遺伝子はほとんどスプライシングされることはない。
【0005】
遺伝子は、細胞培養にて増殖に必須であるか又は可欠であるかのいずれかとして性状分析される。必須な遺伝子は転写を調節し、ビリオンを構築するのに必要とされる。ほとんどの部分で可欠な遺伝子は、ウイルス産生の細胞環境を向上させ、宿主の免疫系からウイルスを防御し、細胞から細胞への広がりを促進するように機能する。多数の可欠な遺伝子が生体内の感染で生産性のために実は必要とされる。それらが可欠であるのは実験室の細胞培養の制約された環境においてのみである。ヘルペスウイルスのゲノムはすべて、正方向及び逆方向の双方で非常に長い末端反復を含有する。6つの末端反復配置があり、これらの反復がウイルスの成功でどのように機能するのかを理解することは現在の研究の興味ある部分である。
【0006】
ヘルペスウイルスファミリーのメンバーを特徴付ける4つの生物学的特性は、ヘルペスウイルスは、核酸の代謝(たとえば、チミジンキナーゼ)、DNA合成(たとえば、DNAヘリカーゼ/プライマーゼ)及びタンパク質のプロセッシング(たとえば、タンパク質キナーゼ)に関与する多数の酵素を発現すること;ヘルペスウイルスはウイルスゲノムを合成し、核の中でカプシドを組み立てること;その増殖性ウイルス感染は不可避の細胞破壊を伴うこと;及びヘルペスウイルスは宿主にて潜伏状態を確立し、維持することができ、その後の細胞ストレスを再活性化することができることである。潜伏には、ウイルス遺伝子の小さなサブセットを限定して発現させた核内でのウイルスゲノムの安定した維持が含まれる。
【0007】
サイトメガロウイルス及び単純ヘルペスウイルスを含むヘルペスウイルスファミリーは尿、唾液、母乳、血液、涙、精液及び膣液を含む感染個体の体液で見い出される。
【0008】
米国では、成人の50%〜80%が40歳までにHCMVについて陽性であり、治療法はない。感染のほとんどがサイレントである一方で、HCMVは胎児及び免疫不全の人々に病気を引き起こし得る。陽性の母親におけるHCMVはダウン症候群、胎児性アルコール症候群及び神経管欠損をもたらし得る。さらに、妊娠中に初めてHCMVに感染した女性の33%が胎児にウイルスを受け渡す。現在、150人に1人の新生児が先天性HCMV感染で生まれ、750人に1人の新生児がHCMVのせいで永続的な障害を持って生まれるか又はそれを発症する。さらに、HCMVは開発途上国及び社会経済学的な状態が低い地域で蔓延する。従って、HCMVに対する予防上及び/又は治療上のワクチンを開発することは、世界中のウイルス関連の病気に関連した罹患率及び医療コストを減らすことになる。
【0009】
弱毒化した/殺傷したウイルス又は組換えタンパク質を用いた現在のワクチン戦略は、せいぜい35%に近い有効性のレベルが得られるにすぎないと報告されている。防御の場合、たとえば、gB、gH、gM及びgNのようなウイルス性糖タンパク質を認識する抗体(Abs)が認められるので、これらウイルスの表面標的に対する中和Absの導出は重要であると考えられる。さらに、UL83(pp65)を含む特定のウイルスタンパク質にT細胞エピトープが存在することが知られ、それは、pp65エピトープを標的とするT細胞に偏ったワクチンのアプローチを具体的に規定する。
【0010】
動物及びヒトの疾患に対してワクチン接種するために核酸配列の直接投与が研究され、所望の抗原の必要な発現を得るために多数の尽力が核酸送達の有効で、効率的な手段に注がれ、免疫応答及び最終的にはこの技法の成功を生じた。
【0011】
DNAワクチンは、たとえば、弱毒化生ワクチン及び組換えタンパク質に基づくワクチンのようなさらに従来のワクチン接種法よりも多数の概念的利点を有する。DNAワクチンは、安全で、安定であり、容易に生産され、プラスミド統合の証拠をほとんど示さない前臨床試験によってヒトにてよく認容される[非特許文献1;非特許文献2]。加えて、DNAワクチンは、ワクチンの有効性がベクターに対する既存の抗体価によって影響を受けないという事実によって反復投与に上手く適合する[非特許文献3]。しかしながら、DNAワクチンの臨床導入に対する主な障害の1つは、大きな動物に移る場合、基本骨格の免疫原性の低下であった[非特許文献4]。たとえば、コドン最適化、RNA最適化及び免疫グロブリンのリーダー配列の添加のような、DNAワクチンの免疫原性を操作することにおける最近の技術的進歩は、DNAワクチンの発現及び免疫原性を改善している[非特許文献5;非特許文献6;非特許文献7;非特許文献8]と共に電気穿孔のようなプラスミド送達システムにおける最近開発された技術を改善している[非特許文献9;非特許文献10;非特許文献11]。加えて、研究によって、コンセンサス免疫原の使用は、天然の抗原のみに比べて細胞性免疫応答の幅を広げることができることが示唆されている[Yan, J., et al., Enhanced cellular immune responses elicited by an engineered HIV−1 subtype B consensus−based envelope DNA vaccine. Mol Ther, 2007. 15(2): p. 411−21; Rolland, M., et al., Reconstruction and function of ancestral center−of−tree human immunodeficiency virus type 1 proteins. J Virol, 2007. 81(16): p. 8507−14]。
【0012】
プラスミドDNAのような核酸配列を送達する方法の1つは、電気穿孔(EP)法である。その技法をヒト臨床試験で使用してたとえば、ブレオマイシンのような抗癌剤を送達し、多数の動物種において多数の前臨床試験で使用されている。
【0013】
ヘルペスウイルス抗原をコードする核酸構築物及びヘルペスウイルスに対する免疫応答を誘導するのに有用な組成物に対するニーズが存在したままである。経済的で効果的なヘルペスウイルスに対する有効なワクチンへのニーズが存在したままである。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0014】
【非特許文献1】Martin, T., et al., Plasmid DNA malaria vaccine: the potential for genomic integration after intramuscular injection. Hum Gene Ther, 1999. 10(5): p. 759−68
【非特許文献2】Nichols, W.W., et al., Potential DNA vaccine integration into host cell genome. Ann N Y Acad Sci, 1995. 772: p. 30−9
【非特許文献3】Chattergoon, M., J. Boyer, and D.B. Weiner, Genetic immunization: a new era in vaccines and immune therapeutics. FASEB J, 1997. 11(10): p. 753−63
【非特許文献4】Liu, M.A. and J.B. Ulmer, Human clinical trials of plasmid DNA vaccines. Adv Genet, 2005. 55: p. 25−40
【非特許文献5】Andre, S., et al., Increased immune response elicited by DNA vaccination with a synthetic gp120 sequence with optimized codon usage. J Virol, 1998. 72(2): p. 1497−503
【非特許文献6】Deml, L., et al., Multiple effects of codon usage optimization on expression and immunogenicity of DNA candidate vaccines encoding the human immunodeficiency virus type 1 Gag protein. J Virol, 2001. 75(22): p. 10991−1001
【非特許文献7】Laddy, D.J., et al., Immunogenicity of novel consensus−based DNA vaccines against avian influenza. Vaccine, 2007. 25(16): p. 2984−9
【非特許文献8】Frelin, L., et al., Codon optimization and mRNA amplification effectively enhances the immunogenicity of the hepatitis C virus nonstructural 3/4A gene. Gene Ther, 2004. 11(6): p. 522−33
【非特許文献9】Hirao, L.A., et al., Intradermal/subcutaneous immunization by electroporation improves plasmid vaccine delivery and potency in pigs and rhesus macaques. Vaccine, 2008. 26(3): p. 440−8
【非特許文献10】Luckay, A., et al., Effect of plasmid DNA vaccine design and in vivo electroporation on the resulting vaccine−specific immune responses in rhesus macaques. J Virol, 2007. 81(10): p. 5257−69
【非特許文献11】Ahlen, G., et al., In vivo electroporation enhances the immunogenicity of hepatitis C virus nonstructural 3/4A DNA by increased local DNA uptake, protein expression, inflammation, and infiltration of CD3+ T cells. J Immunol, 2007. 179(7): p. 4741−53
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の態様の1つでは、配列番号2を含むタンパク質;配列番号2に対して95%相同であるタンパク質;配列番号4を含むタンパク質;配列番号4に対して95%相同であるタンパク質;配列番号6を含むタンパク質;配列番号6に対して95%相同であるタンパク質;配列番号8を含むタンパク質;配列番号8に対して95%相同であるタンパク質;配列番号10を含むタンパク質;配列番号10に対して95%相同であるタンパク質;配列番号12を含むタンパク質;配列番号12に対して95%相同であるタンパク質;配列番号14を含むタンパク質;配列番号14に対して95%相同であるタンパク質;配列番号16を含むタンパク質;配列番号16に対して95%相同であるタンパク質;配列番号18を含むタンパク質;配列番号18に対して95%相同であるタンパク質;配列番号20を含むタンパク質を含むタンパク質;配列番号20に対して95%相同であるタンパク質;配列番号85を含むタンパク質;配列番号85に対して95%相同であるタンパク質;HSV1−gH(配列番号87の838位までのN末端領域)を含むタンパク質;HSV1−gHに対して95%相同であるタンパク質;HSV1−gL(配列番号87の846位からのC末端領域)を含むタンパク質;HSV1−gLに対して95%相同であるタンパク質;HSV1−gC(配列番号89の511位までのN末端領域)を含むタンパク質;HSV1−gCに対して95%相同であるタンパク質;HSV1−gD(配列番号89の519位からのC末端領域)を含むタンパク質;HSV1−gDに対して95%相同であるタンパク質;配列番号91を含むタンパク質;配列番号91に対して95%相同であるタンパク質;HSV2−gH(配列番号93の838位までのN末端領域)を含むタンパク質;HSV2−gHに対して95%相同であるタンパク質;HSV2−gL(配列番号93の846位からのC末端領域)を含むタンパク質;HSV2−gLに対して95%相同であるタンパク質;HSV2−gC(配列番号95の480位までのN末端領域)を含むタンパク質;HSV2−gCに対して95%相同であるタンパク質;HSV2−gD(配列番号95の488位からのC末端領域)を含むタンパク質;HSV2−gDに対して95%相同であるタンパク質;配列番号97を含むタンパク質;配列番号97に対して95%相同であるタンパク質;VZV−gH(配列番号99の841位までのN末端領域)を含むタンパク質;VZV−gHに対して95%相同であるタンパク質;VZV−gL(配列番号99の849位からのC末端領域)を含むタンパク質;VZV−gLに対して95%相同であるタンパク質;VZV−gM(配列番号101の435位までのN末端領域)を含むタンパク質;VZV−gMに対して95%相同であるタンパク質;VZV−gN(配列番号101の443位からのC末端領域)を含むタンパク質;VZV−gNに対して95%相同であるタンパク質;配列番号103を含むタンパク質;配列番号103に対して95%相同であるタンパク質;CeHV1−gH(配列番号105の858位までのN末端領域)を含むタンパク質;CeHV1−gHに対して95%相同であるタンパク質;CeHV1−gL(配列番号105の866位からのC末端領域)を含むタンパク質;CeHV1−gLに対して95%相同であるタンパク質;CeHV1−gC(配列番号107の467位までのN末端領域)を含むタンパク質;CeHV1−gCに対して95%相同であるタンパク質;CeHV1−gD(配列番号107の475位からのC末端領域)を含むタンパク質;CeHV1−gDに対して95%相同であるタンパク質;VZV−gE(配列番号109の623位までのN末端領域)を含むタンパク質;VZV−gEに対して95%相同であるタンパク質;VZV−gI(配列番号109の631位からのC末端領域)を含むタンパク質;VZV−gIに対して95%相同であるタンパク質;配列番号111を含むタンパク質;配列番号111に対して95%相同であるタンパク質;及び配列番号113を含むタンパク質;配列番号113に対して95%相同であるタンパク質;及び少なくとも10アミノ酸を含むそれらの免疫原性断片から成る群から選択される1以上のタンパク質をコードするヘルペスウイルス抗原についてのコーディング配列を含む核酸分子が存在する。
【0016】
一部の例では、上記で言及されたタンパク質は、たとえば、IgEのシグナルペプチド(配列番号61)(たとえば、配列番号22、24、26、28、30、32、34、36、38及び40)及び/又はHAタグのような抗原タグ(配列番号62)(たとえば、配列番号42、44、46、48、50、52、54、56、58及び60)のようなシグナルペプチドを含む。さらに上記で言及された1以上のタンパク質は互いに連結されて融合タンパク質を形成し得る。一部の例では、タンパク質はフーリン部位(配列番号63)のようなタンパク分解性切断部位を手段として連結される(たとえば、配列番号65、67、69、71、73、75、87、89、93、95、99、101、105及び107)。
【0017】
上記で言及された1以上のタンパク質分子をコードする配列を含む核酸分子が提供される。一部の実施形態では、核酸分子は、配列番号1を含む核酸配列;配列番号1に対して95%相同である核酸配列;配列番号3を含む核酸配列;配列番号3に対して95%相同である核酸配列;配列番号5を含む核酸配列;配列番号5に対して95%相同である核酸配列;配列番号7を含む核酸配列;配列番号7に対して95%相同である核酸配列;配列番号9を含む核酸配列;配列番号9に対して95%相同である核酸配列;配列番号11を含む核酸配列;配列番号11に対して95%相同である核酸配列;配列番号13を含む核酸配列;配列番号13に対して95%相同である核酸配列;配列番号15を含む核酸配列;配列番号15に対して95%相同である核酸配列;配列番号17を含む核酸配列;配列番号17に対して95%相同である核酸配列;配列番号19を含む核酸配列;配列番号19に対して95%相同である核酸配列;配列番号86を含む核酸配列;配列番号86に対して95%相同である核酸配列;HSV1−gHをコードするDNA配列を含む核酸配列;HSV1−gHをコードするDNA配列に対して95%相同である核酸配列;HSV1−gLをコードするDNA配列を含む核酸配列;HSV1−gLをコードするDNA配列に対して95%相同である核酸配列;HSV1−gCをコードするDNA配列を含む核酸配列;HSV1−gCをコードするDNA配列に対して95%相同である核酸配列;HSV1−gDをコードするDNA配列を含む核酸配列;HSV1−gDをコードするDNA配列に対して95%相同である核酸配列;配列番号92を含む核酸配列;配列番号92に対して95%相同である核酸配列;HSV2−gHをコードするDNA配列を含む核酸配列;HSV2−gHをコードするDNA配列に対して95%相同である核酸配列;HSV2−gLをコードするDNA配列を含む核酸配列;HSV2−gLをコードするDNA配列に対して95%相同である核酸配列;HSV2−gCをコードするDNA配列を含む核酸配列;HSV2−gCをコードするDNA配列に対して95%相同である核酸配列;HSV2−gDをコードするDNA配列を含む核酸配列;HSV2−gDをコードするDNA配列に対して95%相同である核酸配列;配列番号98を含む核酸配列;配列番号98に対して95%相同である核酸配列;VZV−gHをコードするDNA配列を含む核酸配列;VZV−gHをコードするDNA配列に対して95%相同である核酸配列;VZV−gLをコードするDNA配列を含む核酸配列;VZV−gLをコードするDNA配列に対して95%相同である核酸配列;VZV−gMをコードするDNA配列を含む核酸配列;VZV−gMをコードするDNA配列に対して95%相同である核酸配列;VZV−gNをコードするDNA配列を含む核酸配列;VZV−gNをコードするDNA配列に対して95%相同である核酸配列;配列番号104を含む核酸配列;配列番号104に対して95%相同である核酸配列;CeHV1−gHをコードするDNA配列を含む核酸配列;CeHV1−gHをコードするDNA配列に対して95%相同である核酸配列;CeHV1−gLをコードするDNA配列を含む核酸配列;CeHV1−gLをコードするDNA配列に対して95%相同である核酸配列;CeHV1−gCをコードするDNA配列を含む核酸配列;CeHV1−gCをコードするDNA配列に対して95%相同である核酸配列;CeHV1−gDをコードするDNA配列を含む核酸配列;CeHV1−gDをコードするDNA配列に対して95%相同である核酸配列;VZV−gEをコードするDNA配列を含む核酸配列;VZV−gEをコードするDNA配列に対して95%相同である核酸配列;VZV−gIをコードするDNA配列を含む核酸配列;VZV−gIをコードするDNA配列に対して95%相同である核酸配列;配列番号112を含む核酸配列;配列番号112に対して95%相同である核酸配列;配列番号114を含む核酸配列;配列番号114に対して95%相同である核酸配列;及び少なくとも10アミノ酸を含む免疫原性断片をコードする核酸配列を含むそれらの断片から成る群から選択される配列を含む。
【0018】
一部の例では、核酸配列は、たとえば、IgEシグナルペプチド(配列番号61をコードするDNA配列)(たとえば、配列番号21、23、25、27、29、31、33、35、37及び39)及び/又はHAタグ(配列番号62をコードするDNA配列)(たとえば、配列番号41、43、45、47、49、51、53、55、57及び59)のような抗原タグのようなシグナルペプチドをさらに含むタンパク質をコードする。さらに1以上の核酸配列は互いに連結して融合タンパク質をコードするキメラ遺伝子を形成し得る。一部の例では、核酸配列は、フーリン部位(配列番号63をコードするDNA配列)(たとえば、配列番号64、66、68、70、72、74、88、90、94、96、100、102、106、108、及び110)のようなタンパク分解性切断部位を手段として連結するタンパク質をコードする。
【0019】
一部の実施形態では、上記で言及した1以上のタンパク質をコードする配列を含む核酸分子は、異なる第2の核酸配列と組み合わせても提供され、その際、第2の核酸配列は、HCMV−gB、HCMV−gM、HCMV−gN、HCMV−gH、HCMV−gL、HCMV−gO、HCMV−UL131a、HCMV−UL130、HCMV−UL128、HCMV−UL83、HSV1−gB、HSV1−gH、HSV1−gL、HSV1−gC、HSV1−gD、HSV2−gB、HSV2−gH、HSV2−gL、HSV2−gC、HSV2−gD、VZV−gB、VZV−gH、VZV−gL、VZV−gM、VZV−gN、VZV−gE、VZV−gI、VZV−gC、VZV−gK、CeHV1−gB、CeHV1−gH、CeHV1−gL、CeHV1−gC、及びCeHV1−gDから成る群から選択されるタンパク質をコードする。好ましくは、HCMV配列は、異なる第2のHCMV配列と組み合わせられ; HSV1配列は、異なる第2のHSV1配列と組み合わせられ;HSV2配列は、異なる第2のHSV2配列と組み合わせられ;CeHV1配列は、異なる第2のCeHV1配列と組み合わせられ;VZV配列は、異なる第2のVZV配列と組み合わせられる。
【0020】
本発明の別の態様は、本明細書で提供される1以上の核酸分子を含む組成物を含む。
【0021】
本発明の一部の態様は、本明細書で提供される核酸分子を投与することを含む、ヘルペスウイルス抗原に対する免疫応答を誘導する方法を提供する。好ましくは、ヘルペスウイルス抗原は、HCMV、HSV1、HSV2、CeHV1及びVZVの抗原を含む。
【0022】
本発明の追加の態様は、本明細書で提供される核酸分子を投与することを含む、ヘルペスウイルス感染から個体を防御する方法を提供する。一部の実施形態では、個体はヘルペスウイルス感染であると診断された個体である。
【0023】
本発明の別の態様では、配列番号2を含むタンパク質;配列番号2に対して95%相同であるタンパク質;配列番号4を含むタンパク質;配列番号4に対して95%相同であるタンパク質;配列番号6を含むタンパク質;配列番号6に対して95%相同であるタンパク質;配列番号8を含むタンパク質;配列番号8に対して95%相同であるタンパク質;配列番号10を含むタンパク質;配列番号10に対して95%相同であるタンパク質;配列番号12を含むタンパク質;配列番号12に対して95%相同であるタンパク質;配列番号14を含むタンパク質;配列番号14に対して95%相同であるタンパク質;配列番号16を含むタンパク質;配列番号16に対して95%相同であるタンパク質;配列番号18を含むタンパク質;配列番号18に対して95%相同であるタンパク質;配列番号20を含むタンパク質を含むタンパク質;配列番号2に対して95%相同であるタンパク質;配列番号85に対して95%相同であるタンパク質;配列番号85を含むタンパク質;HSV1−gH(配列番号87の838位までのN末端領域)を含むタンパク質;HSV1−gHに対して95%相同であるタンパク質;HSV1−gL(配列番号87の846位からのC末端領域)を含むタンパク質;HSV1−gLに対して95%相同であるタンパク質;HSV1−gC(配列番号89の511位までのN末端領域)を含むタンパク質;HSV1−gCに対して95%相同であるタンパク質;HSV1−gD(配列番号89の519位からのC末端領域)を含むタンパク質;HSV1−gDに対して95%相同であるタンパク質;配列番号91を含むタンパク質;配列番号91に対して95%相同であるタンパク質;HSV2−gH(配列番号93の838位までのN末端領域)を含むタンパク質;HSV2−gHに対して95%相同であるタンパク質;HSV2−gL(配列番号93の846位からのC末端領域)を含むタンパク質;HSV2−gLに対して95%相同であるタンパク質;HSV2−gC(配列番号95の480位までのN末端領域)を含むタンパク質;HSV2−gCに対して95%相同であるタンパク質;HSV2−gD(配列番号95の488位からのC末端領域)を含むタンパク質;HSV2−gDに対して95%相同であるタンパク質;配列番号97を含むタンパク質;配列番号97に対して95%相同であるタンパク質;VZV−gH(配列番号99の841位までのN末端領域)を含むタンパク質;VZV−gHに対して95%相同であるタンパク質;VZV−gL(配列番号99の849位からのC末端領域)を含むタンパク質;VZV−gLに対して95%相同であるタンパク質;VZV−gM(配列番号101の435位までのN末端領域)を含むタンパク質;VZV−gMに対して95%相同であるタンパク質;VZV−gN(配列番号101の443位からのC末端領域)を含むタンパク質;VZV−gNに対して95%相同であるタンパク質;配列番号103を含むタンパク質;配列番号103に対して95%相同であるタンパク質;CeHV1−gH(配列番号105の858位までのN末端領域)を含むタンパク質;CeHV1−gHに対して95%相同であるタンパク質;CeHV1−gL(配列番号105の866位からのC末端領域)を含むタンパク質;CeHV1−gLに対して95%相同であるタンパク質;CeHV1−gC(配列番号107の467位までのN末端領域)を含むタンパク質;CeHV1−gCに対して95%相同であるタンパク質;CeHV1−gD(配列番号107の475位からのC末端領域)を含むタンパク質;CeHV1−gDに対して95%相同であるタンパク質;VZV−gE(配列番号109の623位までのN末端領域)を含むタンパク質;VZV−gEに対して95%相同であるタンパク質;VZV−gI(配列番号109の631位からのC末端領域)を含むタンパク質;VZV−gIに対して95%相同であるタンパク質;配列番号111を含むタンパク質;配列番号111に対して95%相同であるタンパク質;及び配列番号113を含むタンパク質;配列番号113に対して95%相同であるタンパク質;及び少なくとも10アミノ酸を含むそれらの免疫原性断片から成る群から選択されるタンパク質が存在する。
【0024】
一部の実施形態では、本明細書で提供されるタンパク質を個体に送達することを含むヘルペスウイルス感染に対する免疫応答を誘導する方法が提供される。一部の実施形態では、個体はヘルペスウイルス感染であると診断された個体である。
【0025】
本発明の態様は、系統的な分子進化的な解析を行って臨床的に関連し、公的に利用可能なヘルペスウイルスの標的タンパク質間での多様性を推定することと、(a)特異的な臨床的に意義のある多様なタンパク質の亜群又は(b)高度に保存されたタンパク質を含む群から少なくとも2つの標的タンパク質配列を選択することと、選択した標的タンパク質配列からコンセンサス配列を生成することと、多価のワクチンの形成のために生成工程からのコンセンサス標的タンパク質配列を1以上の発現構築物にクローニングすることを含むヘルペスファミリーウイルスに対する多価のワクチンを生成する方法に関する。一部の実施形態では、選択工程はヘルペスウイルスによって発現される生物複合体の一部として互いに関連する標的タンパク質を選択することを含む。一部の実施形態では、選択される標的タンパク質は表面抗原である。一部の実施形態では、表面抗原はgH、gL、gM、gN、gC及びgDから成る群から選択される。一部の実施形態では、表面抗原はgH及びgLである。一部の実施形態では、多様なタンパク質の特異的な臨床的に意義のある亜群はさらに、培養で4回以下継代したヘルペスウイルスの臨床的に意義のある株を選択することを含む。一部の実施形態では、多様なタンパク質の特異的な臨床的に意義のある亜群を選択する工程はさらに、培養で6回以下継代したヘルペスウイルスの臨床的に意義のある株を選択することを含む。一部の実施形態では、ヘルペスファミリーのウイルスは、CMV、HSV1、HSV2、VZV、CeHV1、EBV、ロゼオロウイルス、カポジ肉腫関連のヘルペスウイルス及びMuHVから成る群から選択される。
【0026】
本発明の別の態様は、系統的な分子進化的な解析を行って臨床的に関連し、公的に利用可能なヘルペスウイルスの標的タンパク質間での多様性を推定することと、(a)特異的な臨床的に意義のある多様なタンパク質の亜群又は(b)高度に保存されたタンパク質を含む群から少なくとも2つの標的タンパク質配列を選択することと、選択した標的タンパク質配列からコンセンサス配列を生成することと、多価のワクチンの形成のために生成工程からのコンセンサス標的タンパク質配列を1以上の発現構築物にクローニングすることを含むヘルペスファミリーウイルスに対する多価のワクチンを生成する方法を含む。発現構築物は、既知で利用可能な、薬学上許容可能な賦形剤と共に製剤化することができる。一部の実施形態では、多価のワクチンンには、既知のワクチンアジュバント、好ましくはIL−12、IL−15、IL−28、及びRANTESも含まれ得る。
【0027】
一部の実施形態では、ヘルペスファミリーウイルスは、CMV、HSV1、HSV2、VZV、CeHV1、EBV、ロゼオロウイルス、カポジ肉腫関連ヘルペスウイルス、又はMuHVから選択され、好ましくは、CMV、HSV1、HSV2、CeHV1又はVZVから選択される。
【0028】
一部の実施形態では、選択される標的タンパク質はヘルペスウイルスによって発現される生物複合体の一部として互いに関連するものである。好ましくは、標的タンパク質は表面抗原であり、さらに好ましくは抗原gH、gL、gM、gN、gC及びgDであり、一層さらに好ましくは、表面抗原はgH及びgLである。
【0029】
一部の実施形態では、多様なタンパク質の特異的な臨床的に意義のある亜群を選択する工程はさらに、培養にて4回以下、好ましくは6回以下継代したヘルペスウイルスの臨床的に意義のある株を選択することを含む。
【0030】
本発明の態様は、2以上の抗原のコーディング配列を含むヘルペスファミリーのウイルスに対するワクチンに関する。一部の実施形態では、2以上のそのような抗原はたとえば、プラスミドのような同一ベクターに提供されて、同一細胞における双方の抗原の同時発現を確保する。2つ以上のそのような抗原が同一ベクターで提供される実施形態を含んでそのような複数の抗原をコードする複数のプラスミドが提供される種々の配置がそうであるように、抗原の種々の入れ替えが提供される。たとえば、HCMV及びHSV1に由来するgH及びgLの組み合わせの同時発現は双方とも細胞表面への抗原の輸送を提供することが認められ、それはタンパク質が互いの非存在下で発現される場合、生じない。データはgH及びgLの同時発現が、タンパク質が互いの非存在下で発現される場合よりも効果的な免疫標的を提供することを示している。本発明の態様によれば、複数の抗原がコーディング配列として送達されて有効なワクチンを提供し得る。一部の実施形態では、複数の抗原のためのコーディング配列は、たとえば、単一プラスミドのような単一ベクターに提供される。
本願は特定の実施形態において例えば以下の項目を提供する:
(項目1)
ヘルペスウイルス抗原のコーディング配列を含む核酸分子であって、ヘルペスウイルス抗原が
配列番号2を含むタンパク質;配列番号2に対して95%相同であるタンパク質;
配列番号4を含むタンパク質;配列番号4に対して95%相同であるタンパク質;
配列番号6を含むタンパク質;配列番号6に対して95%相同であるタンパク質;
配列番号8を含むタンパク質;配列番号8に対して95%相同であるタンパク質;
配列番号10を含むタンパク質;配列番号10に対して95%相同であるタンパク質;
配列番号12を含むタンパク質;配列番号12に対して95%相同であるタンパク質;
配列番号14を含むタンパク質;配列番号14に対して95%相同であるタンパク質;
配列番号16を含むタンパク質;配列番号16に対して95%相同であるタンパク質;
配列番号18を含むタンパク質;配列番号18に対して95%相同であるタンパク質;
配列番号20を含むタンパク質を含むタンパク質;配列番号20に対して95%相同であるタンパク質;
配列番号85を含むタンパク質;配列番号85に対して95%相同であるタンパク質;
HSV1−gH(配列番号87の838位までのN末端領域)を含むタンパク質;HSV1−gHに対して95%相同であるタンパク質;
HSV1−gL(配列番号87の846位からのC末端領域)を含むタンパク質;HSV1−gLに対して95%相同であるタンパク質;
HSV1−gC(配列番号89の511位までのN末端領域)を含むタンパク質;HSV1−gCに対して95%相同であるタンパク質;
HSV1−gD(配列番号89の519位からのC末端領域)を含むタンパク質;HSV1−gDに対して95%相同であるタンパク質;
配列番号91を含むタンパク質;配列番号91に対して95%相同であるタンパク質;
HSV2−gH(配列番号93の838位までのN末端領域)を含むタンパク質;HSV2−gHに対して95%相同であるタンパク質;
HSV2−gL(配列番号93の846位からのC末端領域)を含むタンパク質;HSV2−gLに対して95%相同であるタンパク質;
HSV2−gC(配列番号95の480位までのN末端領域)を含むタンパク質;HSV2−gCに対して95%相同であるタンパク質;
HSV2−gD(配列番号95の488位からのC末端領域)を含むタンパク質;HSV2−gDに対して95%相同であるタンパク質;
配列番号97を含むタンパク質;配列番号97に対して95%相同であるタンパク質;
VZV−gH(配列番号99の841位までのN末端領域)を含むタンパク質;VZV−gHに対して95%相同であるタンパク質;
VZV−gL(配列番号99の849位からのC末端領域)を含むタンパク質;VZV−gLに対して95%相同であるタンパク質;
VZV−gM(配列番号101の435位までのN末端領域)を含むタンパク質;VZV−gMに対して95%相同であるタンパク質;
VZV−gN(配列番号101の443位からのC末端領域)を含むタンパク質;VZV−gNに対して95%相同であるタンパク質;
配列番号103を含むタンパク質;配列番号103に対して95%相同であるタンパク質;
CeHV1−gH(配列番号105の858位までのN末端領域)を含むタンパク質;CeHV1−gHに対して95%相同であるタンパク質;
CeHV1−gL(配列番号105の866位からのC末端領域)を含むタンパク質;CeHV1−gLに対して95%相同であるタンパク質;
CeHV1−gC(配列番号107の467位までのN末端領域)を含むタンパク質;CeHV1−gCに対して95%相同であるタンパク質;
CeHV1−gD(配列番号107の475位からのC末端領域)を含むタンパク質;CeHV1−gDに対して95%相同であるタンパク質;
VZV−gE(配列番号109の623位までのN末端領域)を含むタンパク質;VZV−gEに対して95%相同であるタンパク質;
VZV−gI(配列番号109の631位からのC末端領域)を含むタンパク質;VZV−gIに対して95%相同であるタンパク質;
配列番号111を含むタンパク質;配列番号111に対して95%相同であるタンパク質;及び
配列番号113を含むタンパク質;配列番号113に対して95%相同であるタンパク質;及び少なくとも10アミノ酸を含むそれらの免疫原性断片から成る群から選択される1以上のタンパク質をコードする核酸分子。
(項目2)
配列番号:2; 配列番号:4; 配列番号:6; 配列番号:8; 配列番号:10; 配列番号:12; 配列番号:14, 配列番号:16; 配列番号:18, 配列番号:20; 配列番号:22; 配列番号:24; 配列番号:26; 配列番号:28; 配列番号:30; 配列番号:32; 配列番号:34; 配列番号:36; 配列番号:38; 配列番号:40; 配列番号:42; 配列番号:44; 配列番号:46; 配列番号:48; 配列番号:50; 配列番号:52; 配列番号:54; 配列番号:56; 配列番号:58; 配列番号:60; 配列番号:85; HSV1−gH(配列番号:87の838位までN末端領域);HSV1−gL(配列番号:87の846位からのC末端領域);HSV1−gC(配列番号:89の511位までのN末端領域);HSV1−gD(配列番号:89の519からのC末端領域);配列番号:91;HSV2−gH(配列番号:93の838位までのN末端領域);HSV2−gL(配列番号:93の846位からのC末端領域);HSV2−gC(配列番号:95の480位までのN末端領域);HSV2−gD(配列番号:95の488からのC末端領域);配列番号:97;VZV−gH(配列番号:99の841までのN末端領域);VZV−gL(配列番号:99の849からのC末端領域);VZV−gM(配列番号:101の435位までのN末端領域);VZV−gN(配列番号:101の443位からのC末端領域);配列番号:103;CeHV1−gH(配列番号:105の858位までのN末端領域);CeHV1−gL(配列番号:105の866位からのC末端領域);CeHV1−gC(配列番号:107の467までのN末端領域);CeHV1−gD(配列番号:107の475からのC末端領域);VZV−gE(配列番号:109の623位までのN末端領域);VZV−gI(配列番号:109の631からのC末端領域);配列番号:111;及び配列番号:113から成る群から選択される1以上のタンパク質をコードする項目1に記載の核酸分子。
(項目3)
配列番号:1を含む核酸配列;配列番号:1に対して95%相同である核酸配列;
配列番号:3を含む核酸配列;配列番号:3に対して95%相同である核酸配列;
配列番号:5を含む核酸配列;配列番号:5に対して95%相同である核酸配列;
配列番号:7を含む核酸配列;配列番号:7に対して95%相同である核酸配列;
配列番号:9を含む核酸配列;配列番号:9に対して95%相同である核酸配列;
配列番号:11を含む核酸配列;配列番号:11に対して95%相同である核酸配列;
配列番号:13を含む核酸配列;配列番号:13に対して95%相同である核酸配列;
配列番号:15を含む核酸配列;配列番号:15に対して95%相同である核酸配列;
配列番号:17を含む核酸配列;配列番号:17に対して95%相同である核酸配列;
配列番号:19を含む核酸配列;配列番号:19に対して95%相同である核酸配列;
配列番号:86を含む核酸配列;配列番号:86に対して95%相同である核酸配列;
HSV1−gHをコードするDNA配列を含む核酸配列;HSV1−gHをコードするDNA配列に対して95%相同である核酸配列;
HSV1−gLをコードするDNA配列を含む核酸配列;HSV1−gLをコードするDNA配列に対して95%相同である核酸配列;
HSV1−gCをコードするDNA配列を含む核酸配列;HSV1−gCをコードするDNA配列に対して95%相同である核酸配列;
HSV1−gDをコードするDNA配列を含む核酸配列;HSV1−gDをコードするDNA配列に対して95%相同である核酸配列;
配列番号:92を含む核酸配列;配列番号:92に対して95%相同である核酸配列;
HSV2−gHをコードするDNA配列を含む核酸配列;HSV2−gHをコードするDNA配列に対して95%相同である核酸配列;
HSV2−gLをコードするDNA配列を含む核酸配列;HSV2−gLをコードするDNA配列に対して95%相同である核酸配列;
HSV2−gCをコードするDNA配列を含む核酸配列;HSV2−gCをコードするDNA配列に対して95%相同である核酸配列;
HSV2−gDをコードするDNA配列を含む核酸配列;HSV2−gDをコードするDNA配列に対して95%相同である核酸配列;
配列番号:98を含む核酸配列;配列番号:98に対して95%相同である核酸配列;
VZV−gHをコードするDNA配列を含む核酸配列;VZV−gHをコードするDNA配列に対して95%相同である核酸配列;
VZV−gLをコードするDNA配列を含む核酸配列;VZV−gLをコードするDNA配列に対して95%相同である核酸配列;
VZV−gMをコードするDNA配列を含む核酸配列;VZV−gMをコードするDNA配列に対して95%相同である核酸配列;
VZV−gNをコードするDNA配列を含む核酸配列;VZV−gNをコードするDNA配列に対して95%相同である核酸配列;
配列番号:104を含む核酸配列;配列番号:104に対して95%相同である核酸配列;
CeHV1−gHをコードするDNA配列を含む核酸配列;CeHV1−gHをコードするDNA配列に対して95%相同である核酸配列;
CeHV1−gLをコードするDNA配列を含む核酸配列;CeHV1−gLをコードするDNA配列に対して95%相同である核酸配列;
CeHV1−gCをコードするDNA配列を含む核酸配列;CeHV1−gCをコードするDNA配列に対して95%相同である核酸配列;
CeHV1−gDをコードするDNA配列を含む核酸配列;CeHV1−gDをコードするDNA配列に対して95%相同である核酸配列;
VZV−gEをコードするDNA配列を含む核酸配列;VZV−gEをコードするDNA配列に対して95%相同である核酸配列;
VZV−gIをコードするDNA配列を含む核酸配列;VZV−gIをコードするDNA配列に対して95%相同である核酸配列;
配列番号:112を含む核酸配列;配列番号:112に対して95%相同である核酸配列;及び
配列番号:114を含む核酸配列;配列番号:114に対して95%相同である核酸配列;及び少なくとも10アミノ酸を含む免疫原性断片をコードする核酸配列を含むそれらの断片から成る群から選択される1以上の配列を含む項目1に記載の核酸分子。
(項目4)
配列番号:1; 配列番号:3; 配列番号:5; 配列番号:7; 配列番号:9; 配列番号:11; 配列番号:13; 配列番号:15; 配列番号:17; 配列番号:19;. 配列番号:21; 配列番号:23; 配列番号:25; 配列番号:27; 配列番号:29; 配列番号:31; 配列番号:33; 配列番号:35; 配列番号:37; 配列番号:39, 配列番号:41; 配列番号:43; 配列番号:45; 配列番号:47; 配列番号:49; 配列番号:51; 配列番号:53; 配列番号:55; 配列番号:57; 配列番号:59; 配列番号:86;HSV1−gHをコードするDNA配列;HSV1−gHをコードするDNA配列;HSV1−gLをコードするDNA配列;HSV1−gCをコードするDNA配列;HSV1−gDをコードするDNA配列;配列番号:92;HSV2−gHをコードするDNA配列;HSV2−gLをコードするDNA配列;HSV2−gLをコードするDNA配列;HSV2−gCをコードするDNA配列;HSV2−gDをコードするDNA配列;配列番号:98;VZV−gHをコードするDNA配列;VZV−gLをコードするDNA配列;VZV−gMをコードするDNA配列;VZV−gNをコードするDNA配列;配列番号:104;CeHV1−gHをコードするDNA配列;CeHV1−gLをコードするDNA配列;CeHV1−gCをコードするDNA配列;CeHV1−gDをコードするDNA配列;VZV−gEをコードするDNA配列;VZV−gIをコードするDNA配列;配列番号:112;及び配列番号:114から成る群から選択される1以上のヌクレオチド配列を含む項目1に記載の核酸分子。
(項目5)
核酸分子がDNAプラスミドである項目4に記載の核酸分子。
(項目6)
核酸分子がさらに、異なる核酸配列である異なる第2の核酸配列を含み、前記第2の核酸配列がHCMV gB, HCMV gM, HCMV gN, HCMV gH, HCMV gL, HCMV gO, HCMV−UL131a, HCMV−UL130, HCMV−UL128, HCMV−UL83, HSV1−gB, HSV1−gH, HSV1−gL, HSV1−gC, HSV1−gD, HSV2−gB, HSV2−gH, HSV2−gL, HSV2−gC, HSV2−gD, VZV−gB, VZV−gH, VZV−gL, VZV−gM, VZV−gN, VZV−gE, VZV−gI, VZV−gC, VZV−gK, CeHV1−gB, CeHV1−gH, CeHV1−gL, CeHV1−gC, 及び CeHV1−gDから成る群から選択されるタンパク質をコードする項目1に記載の核酸分子。
(項目7)
核酸分子がHCMVのコーディング配列を含み、第2の核酸配列がHCMV gB, HCMV gM, HCMV gN, HCMV gH, HCMV gL, HCMV gO, HCMV−UL131a, HCMV−UL130, HCMV−UL128, 又は HCMV−UL83から選択されるタンパク質をコードする項目6に記載の核酸分子。
(項目8)
核酸分子がHSV1のコーディング配列を含み、第2の核酸配列がHSV1−gB、HSV1−gH、HSV1−gL、HSV1−gC又はHSV1−gDから選択されるタンパク質をコードする項目6に記載の核酸分子。
(項目9)
核酸分子がHSV2のコーディング配列を含み、第2の核酸配列がHSV2−gB、HSV2−gH、HSV2−gL、HSV2−gC又はHSV2−gDから選択されるタンパク質をコードする項目6に記載の核酸分子。
(項目10)
核酸分子がVZVのコーディング配列を含み、第2の核酸配列がVZV−gB、VZV−gH、VZV−gL、VZV−gM、VZV−gN、VZV−gE、VZV−gI、VZV−gC又はVZV−gKから選択されるタンパク質をコードする項目6に記載の核酸分子。
(項目11)
核酸分子がCeHV1のコーディング配列を含み、第2の核酸配列がCeHV1−gB、CeHV1−gH、CeHV1−gL、CeHV1−gC又はCeHV1−gDから選択されるタンパク質をコードする項目6に記載の核酸分子。
(項目12)
核酸分子がプラスミドである項目1に記載の核酸分子。
(項目13)
核酸分子が発現ベクターであり、前記1以上のタンパク質をコードする核酸配列が調節要素に操作可能に連結される項目1に記載の核酸分子。
(項目14)
核酸分子がウイルス粒子に組み入れられる項目1に記載の核酸分子。
(項目15)
項目1に記載の1以上の核酸分子を含む組成物。
(項目16)
ヘルペスウイルス抗原に対する免疫応答を誘導する方法であって、項目1に記載の核酸分子を個体に投与することを含む方法。
(項目17)
ヘルペスウイルス感染から個体を防御する方法であって、項目1に記載の核酸分子を個体に投与することを含む方法。
(項目18)
ヘルペスウイルス感染であると診断されている個体を防御する方法であって、項目1に記載の核酸分子を個体に投与することを含む方法。
(項目19)
タンパク質であって、
配列番号:2を含むタンパク質;配列番号:2に対して95%相同であるタンパク質;
配列番号:4を含むタンパク質;配列番号:4に対して95%相同であるタンパク質;
配列番号:6を含むタンパク質;配列番号:6に対して95%相同であるタンパク質;
配列番号:8を含むタンパク質;配列番号:8に対して95%相同であるタンパク質;
配列番号:10を含むタンパク質;配列番号:10に対して95%相同であるタンパク質;
配列番号:12を含むタンパク質;配列番号:12に対して95%相同であるタンパク質;
配列番号:14を含むタンパク質;配列番号:14に対して95%相同であるタンパク質;
配列番号:16を含むタンパク質;配列番号:16に対して95%相同であるタンパク質;
配列番号:18を含むタンパク質;配列番号:18に対して95%相同であるタンパク質;
配列番号:20を含むタンパク質を含むタンパク質;配列番号:20に対して95%相同であるタンパク質;
配列番号:85を含むタンパク質;配列番号:85に対して95%相同であるタンパク質;
HSV1−gH(配列番号:87の838位までのN末端領域)を含むタンパク質;HSV1−gHに対して95%相同であるタンパク質;
HSV1−gL(配列番号:87の846位からのC末端領域)を含むタンパク質;HSV1−gLに対して95%相同であるタンパク質;
HSV1−gC(配列番号:89の511位までのN末端領域)を含むタンパク質;HSV1−gCに対して95%相同であるタンパク質;
HSV1−gD(配列番号:89の519位からのC末端領域)を含むタンパク質;HSV1−gDに対して95%相同であるタンパク質;
配列番号:91を含むタンパク質;配列番号:91に対して95%相同であるタンパク質;
HSV2−gH(配列番号:93の838位までのN末端領域)を含むタンパク質;HSV2−gHに対して95%相同であるタンパク質;
HSV2−gL(配列番号:93の846位からのC末端領域)を含むタンパク質;HSV2−gLに対して95%相同であるタンパク質;
HSV2−gC(配列番号:95の480位までのN末端領域)を含むタンパク質;HSV2−gCに対して95%相同であるタンパク質;
HSV2−gD(配列番号:95の488位からのC末端領域)を含むタンパク質;HSV2−gDに対して95%相同であるタンパク質;
配列番号:97を含むタンパク質;配列番号:97に対して95%相同であるタンパク質;
VZV−gH(配列番号:99の841位までのN末端領域)を含むタンパク質;VZV−gHに対して95%相同であるタンパク質;
VZV−gL(配列番号:99の849位からのC末端領域)を含むタンパク質;VZV−gLに対して95%相同であるタンパク質;
VZV−gM(配列番号:101の435位までのN末端領域)を含むタンパク質;VZV−gMに対して95%相同であるタンパク質;
VZV−gN(配列番号:101の443位からのC末端領域)を含むタンパク質;VZV−gNに対して95%相同であるタンパク質;
配列番号:103を含むタンパク質;配列番号:103に対して95%相同であるタンパク質;
CeHV1−gH(配列番号:105の858位までのN末端領域)を含むタンパク質;CeHV1−gHに対して95%相同であるタンパク質;
CeHV1−gL(配列番号:105の866位からのC末端領域)を含むタンパク質;CeHV1−gLに対して95%相同であるタンパク質;
CeHV1−gC(配列番号:107の467位までのN末端領域)を含むタンパク質;CeHV1−gCに対して95%相同であるタンパク質;
CeHV1−gD(配列番号:107の475位からのC末端領域)を含むタンパク質;CeHV1−gDに対して95%相同であるタンパク質;
VZV−gE(配列番号:109の623位までのN末端領域)を含むタンパク質;VZV−gEに対して95%相同であるタンパク質;
VZV−gI(配列番号:109の631位からのC末端領域)を含むタンパク質;VZV−gIに対して95%相同であるタンパク質;
配列番号:111を含むタンパク質;配列番号:111に対して95%相同であるタンパク質;及び
配列番号:113を含むタンパク質;配列番号:113に対して95%相同であるタンパク質;及び少なくとも10アミノ酸を含むそれらの免疫原性断片から成る群から選択されるタンパク質。
(項目20)
配列番号:2を含むタンパク質;
配列番号:4を含むタンパク質;
配列番号:6を含むタンパク質;
配列番号:8を含むタンパク質;
配列番号:10を含むタンパク質;
配列番号:12を含むタンパク質;
配列番号:14を含むタンパク質;
配列番号:16を含むタンパク質;
配列番号:18を含むタンパク質;
配列番号:20を含むタンパク質を含むタンパク質;
配列番号:85を含むタンパク質;
HSV1−gH(配列番号:87の838位までのN末端領域)を含むタンパク質;
HSV1−gL(配列番号:87の846位からのC末端領域)を含むタンパク質;
HSV1−gC(配列番号:89の511位までのN末端領域)を含むタンパク質;
HSV1−gD(配列番号:89の519位からのC末端領域)を含むタンパク質;
配列番号:91を含むタンパク質;
HSV2−gH(配列番号:93の838位までのN末端領域)を含むタンパク質;
HSV2−gL(配列番号:93の846位からのC末端領域)を含むタンパク質;
HSV2−gC(配列番号:95の480位までのN末端領域)を含むタンパク質;
HSV2−gD(配列番号:95の488位からのC末端領域)を含むタンパク質;
配列番号:97を含むタンパク質;
VZV−gH(配列番号:99の841位までのN末端領域)を含むタンパク質;
VZV−gL(配列番号:99の849位からのC末端領域)を含むタンパク質;
VZV−gM(配列番号:101の435位までのN末端領域)を含むタンパク質;
VZV−gN(配列番号:101の443位からのC末端領域)を含むタンパク質;
配列番号:103を含むタンパク質;
CeHV1−gH(配列番号:105の858位までのN末端領域)を含むタンパク質;CeHV1−gL(配列番号:105の866位からのC末端領域)を含むタンパク質;CeHV1−gC(配列番号:107の467位までのN末端領域)を含むタンパク質;CeHV1−gD(配列番号:107の475位からのC末端領域)を含むタンパク質;VZV−gE(配列番号:109の623位までのN末端領域)を含むタンパク質;
VZV−gI(配列番号:109の631位からのC末端領域)を含むタンパク質;
配列番号:111を含むタンパク質;及び
配列番号:113を含むタンパク質から成る群から選択されるタンパク質をコードする項目19に記載のタンパク質。
(項目21)
ヘルペスウイルス感染に対する免疫応答を誘導する方法であって、項目19に記載のタンパク質を個体に送達することを含む方法。
(項目22)
ヘルペスウイルス感染であると診断されている個体を治療する方法であって、項目19に記載のタンパク質を前記個体に送達することを含む方法。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】ヘルペスウイルスのコーディング配列挿入物を伴ったプラスミドの骨格として使用したpVax1変異体のマップを示す図である。pVax1変異体の配列は配列番号76に示す。
図2】実施例1で記載されるプラスミド1のプラスミドマップを示す図である。プラスミド1はまたpHCMVgB又はpHCMVgB_pVAX1とも呼ばれる。pHCMVgB_pVAX1の配列は配列番号77に示す。
図3】実施例1で記載されるプラスミド2のプラスミドマップを示す図である。プラスミド2はまたpHCMVgMgN又はpHCMVgMgN_pVAX1とも呼ばれる。pHCMVgMgN_pVAX1の配列は配列番号78に示す。
図4】実施例1で記載されるプラスミド3のプラスミドマップを示す図である。プラスミド3はまたpHCMVgHgL又はpHCMVgHgL_pVAX1とも呼ばれる。pHCMVgHgL_pVAX1の配列は配列番号79に示す。
図5】実施例1で記載されるプラスミド4のプラスミドマップを示す図である。プラスミド4はまたpHCMVgO又はpHCMVgO_pVAX1とも呼ばれる。pHCMVgO_pVAX1の配列は配列番号80に示す。
図6】実施例1で記載されるプラスミド5のプラスミドマップを示す図である。プラスミド5はまたpHCMVgUL又はpHCMVgUL_pVAX1とも呼ばれる。pHCMVgUL_pVAX1の配列は配列番号81に示す。
図7】実施例1で記載される改変プラスミド1のプラスミドマップを示す図である。改変プラスミド1は、改変プラスミド1がHCMVgB抗原配列のコーディング配列に連結されたHAタグのコーディング配列を含有しないという点でプラスミド1と異なる。改変プラスミド1はまたpHCMVgB又はpHCMV_gB_pVAX1とも呼ばれる。pHCMV_gB_pVAX1の配列は配列番号82に示す。
図8】実施例1で記載される改変プラスミド3のプラスミドマップを示す図である。改変プラスミド3は、改変プラスミド3がHCMVgH及びgL抗原配列のコーディング配列に連結されたHAタグのコーディング配列を含有しないという点でプラスミド3と異なる。改変プラスミド3はまたpHCMVgHgL又はpHCMV_gHgL_pVAX1とも呼ばれる。pHCMV_gHgL_pVAX1の配列は配列番号83に示す。
図9】実施例1で記載される改変プラスミド6のプラスミドマップを示す図である。改変プラスミド6は、改変プラスミド6がHCMVgU83抗原配列のコーディング配列に連結されたHAタグのコーディング配列を含有しないという点でプラスミド6(示さず)と異なる。改変プラスミド6はまたpHCMVgU83又はpHCMV_UL83_pVAX1とも呼ばれる。pHCMV_UL83_pVAX1の配列は配列番号84に示す。
図10】プラスミド1を用いたHCMV−gBの免疫優勢エピトープを特定する実験から得たデータを示す図である。
図11】プラスミド3を用いたHCMV−gH及びHCMV−gLの免疫優勢エピトープを特定する実験から得たデータを示す図である。
図12】プラスミド2を用いたHCMV−gMとHCMV−gN及びプラスミド4を用いたHCMV−gOの免疫優勢エピトープを特定する実験から得たデータを示す図である。
図13】改変プラスミド6を用いたHCMV−UL83とプラスミド5を用いたHCMV−UL131A、HCMV−UL130及びHCMV−UL128の免疫優勢エピトープを特定する実験から得たデータを示す図である。
図14】HCMVタンパク質で免疫したマウスからのマウス血清における中和抗体の力価を示す図である。データは95%のCIと共に3つの値の幾何平均値として表す。長寿命化した(ヒト包皮線維芽細胞)細胞を用いた。
図15】DNAワクチンのデータの要約を示す表である。
図16-1】以下を示すグラフである。(a)遺伝的配列が異なり、ウイルスに由来する(天然)又はマウスでの発現を最適化した(最適化)、しかし、コードされるアミノ酸は同一である35μgのpHCMV−NPで2群のマウスを免疫した。2回目の免疫の8日後に脾細胞を回収し、NP特異的なT細胞をELISPOTによって評価した。(b)EP(n=10)又は2×10PFUのHCMVi.p.(n=5)と共にEP、pVAXの存在下又は非存在下でpHCMV−NPでマウスを2回免疫した。2回目の免疫又はHCMVの急性感染の8週後、20LD50HCMV、i.c.をマウスに負荷したが、その生き残りデータを示す。(c)EP、pVAXで又はEP、pVAXなしで1回、2回、3回若しくは4回、EPで4回マウスを免疫した又はHCMVを急性感染させた。各免疫の7日後、又はHCMV感染の60日後、NP特異的なIgG応答を評価したが、そのデータを示す。
図16-2】(d)EPと共に35μgのpHCMV−NP又はEPと共に45μgのpHCMV−GPのいずれかでマウスを2回免疫し、8日後、ウイルスタンパク質特異的なT細胞免疫を評価した。(e)EP(n=10)又は2×10PFUのHCMVi.p.(n=5)と共にEP、pVAXの存在下でEPと共に35μgのpHCMV−NP又はEPと共に45μgのpHCMV−GPの単回注射をマウスに施し、ワクチン接種又は感染の8週後に20LD50HCMV、i.c.をマウスに負荷した。マウスの各群について生き残りデータを示す。
図17-1】公的に利用可能な情報源に由来するHCMVの推定上のワクチンタンパク質免疫原の模式的な系統樹を示す図である。アミノ酸配列はClustalWによって複数並べ、クラスター解析は最尤法によって実施した。無根系統樹の有意性はブートストラップ解析によって検証し、有意なサポート値(≧80%、1,000ブートストラップ複製)は主な結節点での星印によって示す。主な報告された遺伝子型を説明し、比率は完全長配列すべてのうちのアミノ酸同一性の位置であり、参照株: AD−AD169、DV−Davis、JH−JHC、JP−JP、ML−Merlin、TO−Toledo、TN−Towne、VR−VR1814を示す。DNAワクチンをコードするHCMV免疫原も示す(Vac)。スケールバーは部位当たりのアミノ酸の距離を表し、解析はMEGAバージョン5を用いて行った。
図17-2】同上。
図17-3】同上。
図18a】強固な免疫を誘導する構造的に関連するHCMV免疫原の新生同時発現を示すグラフ及び画像を示す図である。(a)免疫性を示すHCMV:gB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131A、及びUL83ドメインのグラフ(同一データの異なったグラフ表示については図10〜13も参照のこと)。
図18b】(b)免疫応答の特徴を示す画像。
図18c】(c)HCMV:UL83、gO、gB、gMgN、UL、及びgHgLの画像;並びに(d)HCMV:UL83、gO、gB、gMgN、UL、及びgHgLについてのCD44+IFNg+T細胞の比率。
図18d】同上。
図19】以下についての中和データのグラフを示す図である。(a)HCMV:gB、gMgN、gHgL、gO、UL、及びUL83についての50%中和レベル。(b)CMVのみ、血清陽性の血清及びHCMV−gHgLで免疫した血清についての50%中和レベル。
図20】以下についての中和レベルを示すグラフを示す図である。(a)HSV1−gB及びHSV1−gCgDで免疫した血清によるHSV−1(NS株)に対する中和。(b)HSV2−gB及びHSV2−gCgDで免疫した血清によるHSV−2(MS株)に対する中和。
【発明を実施するための形態】
【0032】
1.定義
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的とし、限定を意図するものではない。本明細書及び添付のクレームで使用されるとき、単数形態「a」、「an」及び「the」は、文脈が明瞭に指示しない限り、複数の参照を含む。
【0033】
本明細書における数的範囲の記述については、同じ程度の正確さでその間に介在する各数が明白に熟考される。たとえば、6〜9の範囲については、6及び9に加えて数7及び8が熟考され、6.0〜7.0の範囲については、数6.0、6.1、6.2、6.3、6.4、6.5、6.6、6.7、6.8、6、9、及び7.0が明白に熟考される。
【0034】
a.アジュバント
「アジュバント」は本明細書で使用されるとき、本明細書に記載されるDNAプラスミドワクチンに加えられてDNAプラスミドによってコードされ、以後に記載される核酸配列をコードする抗原の免疫原性を高める分子を意味する。
【0035】
b.抗体
「抗体」は本明細書で使用されるとき、IgG、IgM、IgA、IgD又はIgEクラスの抗体又は断片、Fab、F(ab’)、Fdを含むその断片又は誘導体、及び単鎖抗体、二機能性抗体、二重特異性抗体、二官能性抗体及びその誘導体を意味する。抗体は、所望のエピトープ又はそれに由来する配列に対して十分な結合特異性を示す、哺乳類の血清試料から単離された抗体、ポリクローナル抗体、アフィニティ精製抗体、又はそれらの混合物であり得る。
【0036】
c.コーディング配列
「コーディング配列」又は「核酸をコードすること」は本明細書で使用されるとき、タンパク質をコードするヌクレオチド配列を含む核酸(RNA又はDNA分子)を意味する。コーディング配列はさらに、核酸が投与される個体又は哺乳類の細胞における発現を指示することが可能であるプロモータ及びポリアデニル化シグナルを含む調節要素に操作可能に連結される開始シグナル及び終結シグナルを含むことができる。
【0037】
d.相補体
「相補体」又は「相補性」は本明細書で使用されるとき、核酸が、核酸分子のヌクレオチド間又はヌクレオチド類似体間でワトソン/クリック型塩基対(たとえば、A−T/U及びC−G)又はフーグスティーン型塩基対を意味できることを意味する。
【0038】
e.コンセンサス又はコンセンサス配列
「コンセンサス」又は「コンセンサス配列」は本明細書で使用されるとき、HCMV、HSV1、HSV2、CeHV1、VZV、エプステインバーウイルス(EBV)、ロゼオロウイルス(又はリンパ球指向性ヘルペスウイルス)、カポジ肉腫関連ヘルペスウイルス及びマウスのガンマヘルペスウイルス(MuHV−4)、好ましくは、HCMV、HSV1、HSV2、CeHV1、VZV、さらに好ましくはHCMV、HSV1、HSV2、及びVZVの抗原を含む特定のヘルペスファミリーウイルスの複数のサブタイプの配列の解析に基づいたポリペプチド配列を意味する。コンセンサスポリペプチド配列をコードする核酸配列が調製されてもよい。コンセンサス配列を含むタンパク質及び/又はそのようなタンパク質をコードする核酸分子を含むワクチンを使用して特定のHCMV抗原の複数のサブタイプ又は血清型に対する広い免疫を誘導することができる。
【0039】
f.定電流
「定電流」は本明細書で使用されるとき、同一組織に送達される電気パルスの持続時間にわたって組織又は前記組織を規定する細胞が受け取る又は経験する電流を意味する。電気パルスは、本明細書に記載される電気穿孔装置から送達される。電気穿孔装置はフィードバック要素を有し、好ましくは瞬時のフィードバック要素を有するので、この電流は電気パルスが続く間、前記組織で一定のアンペア数のままである。フィードバック要素は、パルスの持続時間全体を通して組織(又は細胞)の抵抗を測定することができ、電気穿孔装置がその電気的エネルギーの出力を変えることができる(たとえば、電圧を上げる)ので、同一組織における電流は電気パルス全体を通して(マイクロ秒の桁で)又はパルスからパルスの間で一定のままである。一部の実施形態では、フィードバック要素はコントローラを含む。
【0040】
g.電流フィードバック又はフィードバック
「電流フィードバック」又は「フィードバック」は相互交換可能に使用することができ、提供される電気穿孔装置の能動的な応答を意味し、それは、電流を一定のレベルで維持するために電極間の組織における電流を測定すること及びEP装置によって送達されるエネルギーの出力を変えることを含む。この一定レベルはパルス系列又は電気処理に先立ってユーザーによって事前に設定される。その中の電気回路が、電極間の組織における電流を絶え間なくモニターし、モニターした電流(又は組織内の電流)を事前設定した電流と比べ、エネルギー出力の調整を絶え間なく行ってモニターした電流を事前設定レベルで維持することができるので、電気穿孔装置の電気穿孔成分、たとえば、コントローラによってフィードバックを達成することができる。フィードバックのループは、類似体閉鎖ループのフィードバックなので瞬時であり得る。
【0041】
h.分散電流
「分散電流」は本明細書で使用されるとき、本明細書に記載される電気穿孔装置の種々の針状電極の列から送達される電流のパターンを意味し、パターンは、電気穿孔される組織の領域で電気穿孔関連の熱ストレスの発生を最小化する又は好ましくは排除する。
【0042】
i.電気穿孔
「電気穿孔」、「電気透過化」又は「電気動力学増強」(「EP」)は本明細書で相互交換可能に使用されるとき、生体膜に顕微鏡的経路(孔)を誘導するための膜貫通電場パルスの使用を意味し;その存在によって、たとえば、プラスミド、オリゴヌクレオチド、siRNA、薬剤、イオン及び水のような生体分子が細胞膜の一方側から他方側に通過するのが可能になる。
【0043】
j.フィードバック機構
「フィードバック機構」は本明細書で使用されるとき、ソフトウエア又はハードウエア(ファームウエア)によって実施される工程を意味し、工程は、所望の組織(エネルギーのパルスの送達前、送達中及び/又は送達後)のインピーダンスを受け取り、現在の値、好ましくは電流と比較し、送達されたエネルギーのパルスを調整して事前設定した値を達成する。フィードバック機構は類似体閉鎖ループの回路によって実施することができる。
【0044】
k.断片
「断片」は核酸配列に関して本明細書で使用されるとき、HCMV、HSV1、HSV2、CeHV1、VZV、エプステインバーウイルス(EBV)、ロゼオロウイルス(又はリンパ球指向性ヘルペスウイルス)、カポジ肉腫関連ヘルペスウイルス及びマウスのガンマヘルペスウイルス(MuHV−4)、好ましくは、HCMV、HSV1、HSV2、CeHV1、VZV、さらに好ましくはHCMV、HSV1、HSV2、及びVZVの抗原を含むヘルペスファミリーウイルスの完全長の野生型株と交差反応する哺乳類における免疫応答を誘発することが可能であるポリペプチドをコードする核酸配列又はその一部を意味する。断片は以下で言及するタンパク質断片をコードする種々のヌクレオチド配列の少なくとも1つから選択されるDNA断片であり得る。
【0045】
ポリペプチド配列に関連する「断片」は、HCMV、HSV1、HSV2、CeHV1、VZV、エプステインバーウイルス(EBV)、ロゼオロウイルス(又はリンパ球指向性ヘルペスウイルス)、カポジ肉腫関連ヘルペスウイルス及びマウスのガンマヘルペスウイルス(MuHV−4)、好ましくは、HCMV、HSV1、HSV2、CeHV1、VZV、さらに好ましくはHCMV、HSV1、HSV2、及びVZVの抗原を含むヘルペスファミリーウイルスの完全長の野生型株と交差反応する哺乳類における免疫応答を誘発することが可能であるポリペプチドを意味する。コンセンサスタンパク質の断片は、コンセンサスタンパク質の少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%又は少なくとも95%を含む。
【0046】
l.遺伝子構築物
本明細書で使用されるとき、「遺伝子構築物」はタンパク質をコードするヌクレオチド配列を含むDNA又はRNAの分子を指す。コーディング配列は、核酸分子が投与される個体の細胞における発現を指示することが可能であるプロモータ及びポリアデニル化シグナルを含む調節要素に操作可能に連結される開始シグナル及び終結シグナルを含む。本明細書で使用されるとき、「発現可能な形態」は個体の細胞に存在する場合、コーディング配列が発現されるようにタンパク質をコードするコーディング配列に操作可能に連結された必要な調節要素を含有する遺伝子構築物を指す。
【0047】
m.同一の
2以上の核酸配列又はポリペプチド配列の文脈にて本明細書で使用されるとき、「同一の」又は「同一性」は、配列が特定の領域にわたって同一である特定の比率の残基を有することを意味する。特定の領域にわたって2つの配列を比較し、双方の配列で同一の残基が存在する位置の数を測定して一致した位置の数を得、特定の領域における位置の総数で一致した位置の数を割り、結果に100を掛けて配列同一性の比率を得ることによって比率を算出することができる。2つの配列が異なった長さである又は配置によって互い違いの末端を生じ、比較の特定の領域が一方の配列のみに含まれる場合、一方の配列の残基は計算の分母に含まれるが、分子には含まれない。DNAとRNAを比較する場合は、チミン(T)とウラシル(U)を同等であるとみなすことができる。同一性は、手動又はBLAST若しくはBLAST2.0のようなコンピュータ配列アルゴリズムを使用して実施することができる。
【0048】
n.インピーダンス
「インピーダンス」はフィードバック機構を議論する際、使用することができ、オームの法則に従って電流値に変換できるので、事前設定した電流との比較を可能にすることができる。
【0049】
o.免疫応答
「免疫応答」は本明細書で使用されるとき、HCMV、HSV1、HSV2、CeHV1、VZV、エプステインバーウイルス(EBV)、ロゼオロウイルス(又はリンパ球指向性ヘルペスウイルス)、カポジ肉腫関連ヘルペスウイルス及びマウスのガンマヘルペスウイルス(MuHV−4)、好ましくは、HCMV、HSV1、HSV2、CeHV1、VZV、さらに好ましくはHCMV、HSV1、HSV2、及びVZVのコンセンサス抗原を含むヘルペスファミリーウイルスのような抗原の導入に応答した宿主の免疫系、たとえば、哺乳類のそれの活性化を意味する。免疫応答は細胞性応答又は液性応答又は双方の形態であり得る。
【0050】
p.核酸
「核酸」又は「オリゴヌクレオチド」又は「ポリヌクレオチド」は本明細書で使用されるとき、一緒に共有結合した少なくとも2つのヌクレオチドを意味する。一本鎖の表現は相補鎖の配列も規定する。従って、核酸は記載された一本鎖の相補鎖も包含する。核酸の多数の変異体を所与の核酸として同一目的で使用することができる。従って、核酸はまた、実質的に同一の核酸及びその相補体も包含する。一本鎖は、ストリンジェントなハイブリッド形成条件下で標的配列とハイブリッド形成することができるプローブを提供する。従って、核酸はまた、ストリンジェントなハイブリッド形成条件下でハイブリッド形成するプローブも包含する。
【0051】
核酸は、一本鎖又若しくは二本鎖であることができ、又は二本鎖配列及び一本鎖配列双方の一部を含有することができる。核酸は、DNA、ゲノムDNA及びcDNAの双方、RNA又はハイブリッドであることができ、その際、核酸はデオキシリボヌクレオチド及びリボヌクレオチドの組み合わせ、及びウラシル、アデニン、チミン、シトシン、グアニン、イノシン、キサンチン、ヒポキサンチン、イソシトシン及びイソグアニンを含む塩基の組み合わせを含有することができる。核酸は、化学合成法又は組換え法によって得ることができる。
【0052】
q.操作可能に連結される
「操作可能に連結される」は本明細書で使用されるとき、それが空間的に接続されるプロモータの制御下に遺伝子の発現があることを意味する。プロモータはその制御下で遺伝子の5’(上流)又は3’(下流)に位置することができる。プロモータと遺伝子の間の距離は、プロモータが由来する遺伝子にてそれが制御する遺伝子とそのプロモータの間の距離とほぼ等しくあり得る。当該技術で既知のように、この距離における変動はプロモータ機能を喪失することなく調整することができる。
【0053】
r.プロモータ
「プロモータ」は本明細書で使用されるとき、細胞における核酸の発現を付与する、活性化する又は増強することが可能である合成の又は天然に由来する分子を意味する。プロモータは1以上の特異的な転写調節配列を含んで、さらに、その発現を高め、及び/又はその空間的発現及び/又は時間的発現を変化させることができる。プロモータはまた、遠位のエンハンサ要素又はリプレッサ要素も含み、それらは転写開始部位から数千塩基対に位置することができる。プロモータは、ウイルス、細菌、真菌、植物、昆虫及び動物を含む供給源に由来することができる。プロモータは、発現が生じる細胞、組織又は臓器に関して、又は発現が生じる発生段階に関して、又はたとえば、生理的ストレス、病原体、金属イオン又は誘導剤のような外部刺激に反応して構成的に又は差次的に遺伝子成分の発現を調節することができる。プロモータの代表例には、バクテリオファージT7プロモータ、バクテリオファージT3プロモータ、SP6プロモータ、lacオペレータプロモータ、tacプロモータ、SV40後期プロモータ、SV40早期プロモータ、RSV−LTRプロモータ、CMV IEプロモータ、SV40早期プロモータ、SV40後期プロモータ、及びCMV IEプロモータが挙げられる。
【0054】
s.シグナルペプチド
「シグナルペプチド及びリーダー配列」は本明細書では相互交換可能に使用され、HCMV、HSV1、HSV2、CeHV1、VZV、エプステインバーウイルス(EBV)、ロゼオロウイルス(又はリンパ球指向性ヘルペスウイルス)、カポジ肉腫関連ヘルペスウイルス及びマウスのガンマヘルペスウイルス(MuHV−4)、好ましくは、HCMV、HSV1、HSV2、CeHV1、VZV、さらに好ましくはHCMV、HSV1、HSV2、及びVZVのタンパク質を含むヘルペスファミリーウイルスのアミノ末端におけるアミノ酸配列を指す。シグナルペプチド/リーダー配列は通常、タンパク質の局在化を指図する。本明細書で使用されるシグナルペプチド/リーダー配列は好ましくはそれが産生される細胞からのタンパク質の分泌を促進する。シグナルペプチド/リーダー配列は、細胞からの分泌の際、成熟タンパク質と呼ばれることが多い、タンパク質の残りの部分から切断されることが多い。シグナルペプチド/リーダー配列はタンパク質のN末端に連結される。シグナルペプチド又はリーダー配列をタンパク質のN末端に連結することに関して本明細書で言及されるように、シグナルペプチド/リーダー配列はタンパク質のN末端メチオニンを置き換える。従って、たとえば、配列番号22は、配列番号2のN末端に連結されたシグナルペプチド/リーダー配列を伴った配列番号2である。配列番号2のN末端残基は、何でもよいが、開始配列によってコードされるのであれば、それはメチオニンである。配列番号2のN末端でのシグナルペプチド/リーダー配列の連結はN末端メチオニンを排除する。本明細書で使用されるとき、配列番号22は、配列番号2のN末端Xaa残基の排除にもかかわらず、配列番号2のN末端で連結されたシグナルペプチド/リーダー配列を伴ったシグナルペプチド/リーダー配列を含むことが意図される。同様に、配列番号22のコーディング配列は、配列番号2をコードするコーディング配列の5’末端に連結されたシグナルペプチド/リーダー配列のコーディング配列を伴った配列番号2のコーディング配列を含む。開始コドンは配列番号2のコーディング配列におけるnnnであってもよいが、配列番号2をコードするコーディング配列の5’末端に連結されたシグナルペプチド/リーダー配列のコーディング配列がある場合、それは排除される。本明細書で使用されるとき、配列番号22のコーディング配列は、nnnが存在する配列番号2のコーディング配列の5’末端に連結されたシグナルペプチド/リーダー配列のコーディング配列を伴った配列番号2のコーディング配列を含むことが意図される。従って、たとえば、配列番号21は、nnnの代わりに配列番号1の5’末端に連結されたシグナルペプチド/リーダー配列のコーディング配列を伴った配列番号1を含むことが意図される。一部の実施形態では、nnnは配列番号1の5’末端における開始コドンである。配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18及び20は末端Xaaを含まずに提供され、配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17及び19はnnnを含まずに提供されることが意図される。
【0055】
t.ストリンジェントなハイブリッド形成条件
「ストリンジェントなハイブリッド形成条件」は本明細書で使用されるとき、たとえば、そのもとで核酸の複雑な混合物にて第1の核酸配列(プローブ)が第2の核酸配列(標的)とハイブリッド形成する条件を意味する。ストリンジェントな条件は配列に左右され、異なる状況で異なる。ストリンジェントな条件は、限定されたイオン強度pHにて特定の配列について融点(T)よりも約5〜10℃低いように選択することができる。Tは、平衡(標的配列が過剰に存在するので、Tにてプローブの50%は平衡で占有される)にて、標的に相補性のプローブの50%が標的配列とハイブリッド形成する温度(限定されたイオン強度、pH及び核酸濃度のもとで)であり得る。ストリンジェントな条件は、塩濃度がpH7.0〜8.3にてたとえば、約0.01〜1.0Mのナトリウム濃度のような約1.0M未満のナトリウムイオン(又は他の塩)であり、温度が、短いプローブ(たとえば、約10〜50ヌクレオチド)について少なくとも約30℃及び長いプローブ(たとえば、約50ヌクレオチドを超える)について少なくとも60℃であるものであり得る。ストリンジェントな条件は、ホルムアミドのような不安定化剤の添加によっても達成することができる。選択的な又は特異的なハイブリッド形成については、陽性シグナルはバックグランドのハイブリッド形成の少なくとも2〜10倍であり得る。例となるストリンジェントな条件には、以下:50%ホルムアミド、5×SSC及び1%SDS、42℃でのインキュベート、又は5×SSC、1%SDS、65℃でのインキュベート、0.2×SSC及び0.1%SDS、65℃での洗浄が挙げられる。
【0056】
u.実質的に相補性
「実質的に相補性」は本明細書で使用されるとき、第1の配列が、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、180、270、360、450、540、630、720、810、900、990、1080、1170、1260、1350、1440、1530、1620、1710、1800、1890、1980、2070以上のヌクレオチド又はアミノ酸の領域にわたる第2の配列の相補体に少なくとも60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、97%、98%又は99%同一であること、又はストリンジェントな条件下で2つの配列がハイブリッド形成することを意味する。
【0057】
v.実質的に同一
「実質的に同一」は本明細書で使用されるとき、第1の配列が第2の配列の相補体に対して実質的に相補性であれば、第1の配列と第2の配列が8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、180、270、360、450、540、630、720、810、900、990、1080、1170、1260、1350、1440、1530、1620、1710、1800、1890、1980、2070以上のヌクレオチド又はアミノ酸の領域にわたって、又は核酸に関して少なくとも60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、97%、98%又は99%同一であることを意味する。
【0058】
w.サブタイプ又は血清型
「サブタイプ」又は「血清型」は、相互交換可能に及びヘルペスウイルスを参照して本明細書で使用されるとき、サブタイプの1つが、異なるサブタイプとは違った免疫系によって認識されるようなヘルペスウイルスの遺伝的変異体を意味する。
【0059】
x.変異体
核酸に関連して本明細書で使用される「変異体」は、(i)参照したヌクレオチド配列の一部又は断片;(ii)参照したヌクレオチド配列又はその一部の相補体;(iii)参照した核酸に実質的に一致する核酸又はその相補体;又は(iv)参照した核酸とストリンジェントな条件下でハイブリッドを形成する核酸、その相補体又はそれに実質的に一致する配列を意味する。
【0060】
アミノ酸の挿入、欠失、又は保存的置換によってアミノ酸配列が異なるが、少なくとも1つの生物活性を保持するペプチド又はポリペプチドに関連する「変異体」。変異体はまた、少なくとも1つの生物活性を保持するアミノ酸配列を伴った参照したタンパク質と実質的に同一であるアミノ酸配列を持つタンパク質も意味する。アミノ酸の保存的置換、すなわち、類似する特性(たとえば、疎水性、電荷領域の程度及び分布)の異なるアミノ酸によるアミノ酸の置き換えは、通常軽微な変化を含むとして当該技術で認識される。これらの軽微な変化は当該技術で理解されるようなアミノ酸の疎水性指標を検討することによって部分的に特定することができる。Kyteら、J.Mol.Biol.157:105−132(1982)。アミノ酸の疎水性指標はその疎水性及び電荷の検討に基づく。類似の疎水性指標のアミノ酸を置換することができ、依然としてタンパク質の機能を保持することが当該技術で知られている。態様の1つでは、±2の疎水性指標を有するアミノ酸を置換する。アミノ酸の親水性を用いて生物機能を保持するタンパク質を生じる置換を示すこともできる。ペプチドの文脈でアミノ酸の親水性を検討することは、そのペプチドの最大局所平均親水性の計算を可能にし、それは、抗原性及び免疫原性と良く相関することが報告されている有用な測定値である。参照によって本明細書に完全に組み入れられる米国特許第4,554,101号。類似の親水性を有するアミノ酸の置換は、当該技術で理解されるように、生物活性、たとえば、免疫原性を保持するペプチドを生じ得る。互いに±2の範囲内で親水性を有するアミノ酸で置換を行うことができる。アミノ酸の疎水性指標及び親水性値は双方とも、そのアミノ酸の特定の側鎖によって影響を受ける。その観察に一致して、生物機能に適合するアミノ酸の置換は、疎水性、親水性、電荷、サイズ及び他の特性によって示されるように、アミノ酸の相対的類似性及び特にそれらアミノ酸の側鎖に左右されると理解される。
【0061】
y.ベクター
「ベクター」は本明細書で使用されるとき、複製開始点を含有する核酸配列を意味する。ベクターは、ベクター、バクテリオファージ、細菌人工染色体又は酵母人工染色体であり得る。ベクターはDNAベクター又はRNAベクターであり得る。ベクターは、自己複製する染色体外ベクターであることができ、好ましくはDNAプラスミドである。
【0062】
2.HCMV、HSV1、HSV2、CEHV1、及びVZVの抗原を含むヘルペスウイルス
本発明の態様では、提供されるのは、種々のヘルペスファミリーウイルスにわたって有用な新規のヘルペスウイルス抗原を生成して各ウイルス抗原(Ag)によって引き出される免疫の考えられる幅を広げる方法である。
【0063】
先ず、系統樹上の多様性を調べて多型現象を評価し、臨床的に意義のあるコンセンサスアミノ配列の作出を助けた。MEGAバージョン5(Tamura, Peterson, Stecher, Nei, and Kumar 2011)を用いて系統樹解析及び分子進化解析を行い、コンセンサスワクチンAgを生成するのに使用した臨床的に関連した及び公的に利用できるヘルペス標的タンパク質配列の間で多様性を推定することができる。1,000のブートストラップ複製と共にブートストラップ法を用いた近隣結合系統樹再構築解析を用いて放射形状のブートストラップコンセンサス樹を生成することができる。
【0064】
各ヘルペス免疫原のためのコンセンサスアミノ酸配列を生成する戦略は実施例で以下に概説する。一般に、高度に保存されたヘルペスタンパク質からのコンセンサス配列をワクチン用の免疫原に使用することができる一方で、特異的な、臨床的に意義のある亜群からのコンセンサス配列は高度に多様なタンパク質に使用することができる。
【0065】
配列配置用のベクターNT1ソフトウエア(Invitrogen)を用いて公的に利用可能な株(GenBank)及び臨床的に意義のある株(組織培養で6回以下の継代)のコンセンサスを利用することによってヘルペスワクチン用のタンパク質のアミノ酸配列を生成することができる。好ましくは、単一の抗原を有する複数のベクター又はその中に複数の抗原、2以上の抗原を有する単一のベクターとしてワクチン製剤にて抗原を組み合わせることができる。一部の実施形態では、2以上を超える特異的なヘルペスウイルス抗原がワクチン製剤1つに存在する。複数の抗原がベクター(たとえば、DNAプラスミド、たとえば、pHCMV−gHgL又はHSV1−gHgL)に存在する場合、そのような遺伝子は構造上関連する高分子の同時発現についての切断部位、好ましくはフーリン部位、たとえば、配列番号63によって分離される。DNAワクチンの遺伝的最適化は、ヒトにおけるタンパク質発現のためのコドン及びRNAの最適化を含み、遺伝子はすべて合成し、改変されたpVAX1哺乳類発現ベクターにサブクローニングした(ドイツ、レーゲンスブルグのGeneArt、ニュージャージー州、ピスカタウエイのGenScript)。
【0066】
別の態様では、本明細書で提供されるのは、HCMV、HSV1、HSV2、CeHV1、及びVZVの血清型を含む1以上のヘルペスウイルスに対して哺乳類で免疫応答を誘発することが可能である抗原である。抗原は、それに対して抗ヘルペスウイルス免疫応答を誘導することができる免疫原としてそれを特に効果的にするエピトープを含むことができる。ヘルペスウイルス抗原は、完全長の翻訳産物、その変異体、その断片又はその組み合わせを含むことができる。ヘルペスウイルス抗原は、野生型配列であることができ、複数の異なる配列に由来するコンセンサス配列であることができる。
【0067】
HCMV、HSV1、HSV2、CeHV1、及びVZVのタンパク質を含む様々なヘルペスウイルスをコードする種々の核酸配列が、免疫原性タンパク質に対して免疫応答を誘導し、予防用及び治療用のワクチンで使用することができるヘルペスウイルスに対するワクチンの一部として単独で使用するために、又は種々の組み合わせで使用するために特定されている。或いは、タンパク質自体が使用され得る。免疫原性タンパク質には、HCMV、HSV1、HSV2、CeHV1、又はVZVに由来しようとしまいとgB、gM、gN、gH、gL、gO、gE、gI、gK、gC、gD、UL128、UL130、UL−131A、UL−83(pp65)が挙げられ、ワクチンは、この群から選択される1以上の免疫原性タンパク質を含み得るし、及び/又はワクチンは、この群から選択される1以上の免疫原性タンパク質をコードする1以上の核酸配列を含み得る。
【0068】
広く行き渡って循環しているヒト株の間での臨床的な単離体からの進化的な多様性と広範な遺伝的差異を考慮して、各免疫原性タンパク質のためのコンセンサスアミノ酸配列を生成している。gB、gM、gH、gL、gE、gI、gK、gC、gD、UL128、UL130、UL−131A及びUL−83(pp65)のコンセンサスアミノ酸配列は、2010年初頭時点でのヒトの臨床単離体に由来する配列に基づいた。gNタンパク質の大きな進化的多様性のために、コンセンサス配列は、7つの血清型のうち、血清的に最も行き渡ったもの(gN−4)を代表する1つだけ(gN−4c)から生成した。同様に、gOの場合、特定の血清型がgN−4c血清型との連鎖を報告したために8つの血清型のうち1つ(gO−5)からコンセンサスアミノ酸配列を生成した。
【0069】
一部の実施形態では、コンセンサスヘルペスウイルス抗原にはシグナルペプチドが設けられ得る。一部の実施形態では、IgEリーダー(配列番号61)がN末端に連結される。本明細書に記載されるように、コンセンサス配列のN末端に連結されたシグナルペプチドを参照する場合、コンセンサス配列のN末端Xaa残基がシグナルペプチドで置き換えられる実施形態を特に含むことが意図される。すなわち、本明細書で使用されるとき、Xaaは任意のアミノ酸を参照するか又はアミノ酸を参照しないことが意図される。本明細書で言及されるコンセンサス配列、配列番号:2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、85、91、97、103、111及び113を含むタンパク質並びにタンパク質HSV1−gH、HSV1−gL、HSV1−gC、HSV1−gD、HSV2−gH、HSV2−gL、HSV2−gC、HSV2−gD、VZV−gH、VZV−gL、VZV−gM、VZV−gN、CeHV1−gH、CeHV1−gL、CeHV1−gC、CeHV1−gD、VZV−gE、及びVZV−gIは、N末端Xaaを含まない配列を含み得る。
【0070】
一部の実施形態では、ヘルペスウイルス抗原は、シグナルペプチドがあろうとなかろうと、HAタグ(配列番号42、44、46、48、50、52、54、56、58及び60のそれぞれに含まれる配列番号62)のような抗原性タグを含み得る。抗原性タグを用いて発現を検出することができる。HAタグはこの目的で使用される一般的な抗原性タグである。さらに、上記で言及された1以上のタンパク質が互いに連結して融合タンパク質を形成し得る。一部の例では、たとえば、フーリン部位(配列番号65、67、69、71、73、75、87、89、93、95、99、101、105、107、及び109のそれぞれに含まれる配列番号63)のようなタンパク分解性切断部位を手段としてタンパク質が連結される。
【0071】
コンセンサスタンパク質HCMV−gB(配列番号:2)、コンセンサスタンパク質HCMV−gM(配列番号:4)、コンセンサスタンパク質HCMV−gN(配列番号:6)、コンセンサスタンパク質HCMV−gH(配列番号:8)、コンセンサスタンパク質HCMV−gL(配列番号:10)、コンセンサスタンパク質HCMV−gO(配列番号:12)、コンセンサスタンパク質HCMV−UL128(配列番号:14)、コンセンサスタンパク質HCMV−UL130(配列番号:16)、コンセンサスタンパク質HCMV−UL−131A(配列番号:18)、コンセンサスタンパク質HCMV−UL−83(pp65)(配列番号:20)、コンセンサスタンパク質HSV1−gB配列番号:85、コンセンサスタンパク質HSV1−gH(配列番号:87の838位までのN末端領域)、コンセンサスタンパク質HSV1−gL(配列番号:87の846からのC末端領域)、コンセンサスタンパク質HSV1−gC(配列番号:89の511までのN末端領域)、コンセンサスタンパク質HSV1−gD(配列番号:89の519からのC末端領域)、コンセンサスタンパク質HSV2−gB(配列番号:91)、コンセンサスタンパク質HSV2−gH(配列番号:93の838位までのN末端領域)、コンセンサスタンパク質HSV2−gL(配列番号:93の846位からのC末端領域)、コンセンサスタンパク質HSV2−gC(配列番号:95の480位までのN末端領域)、コンセンサスタンパク質HSV2−gD(配列番号:95の488位からのC末端領域)、コンセンサスタンパク質VZV−gB(配列番号:97)、コンセンサスタンパク質VZV−gH(配列番号:99の841位までのN末端領域)、コンセンサスタンパク質VZV−gL(配列番号:99の849位からのC末端領域)、コンセンサスタンパク質VZV−gM(配列番号:101の435位までのN末端領域)、コンセンサスタンパク質VZV−gN(配列番号:101の443からのC末端領域)、コンセンサスタンパク質CeHV1−gB(配列番号:103)、コンセンサスタンパク質CeHV1−gH(配列番号:105の858までのN末端領域)、コンセンサスタンパク質CeHV1−gL(配列番号:105の866位からのC末端領域)、コンセンサスタンパク質CeHV1−gC(配列番号:107の467までのN末端領域)、コンセンサスタンパク質CeHV1−gD(配列番号:107の475位からのC末端領域)、コンセンサスタンパク質VZV−gE(配列番号:109の623位までのN末端領域)、コンセンサスタンパク質VZV−gI(配列番号:109の631位からのC末端領域)、コンセンサスタンパク質VZV−gC(配列番号:111)、及びコンセンサスタンパク質VZV−gK(配列番号:113)が提供される。特定の例それぞれにて、ヘルペスウイルス免疫原性タンパク質コンセンサス配列のN末端でIgEリーダー配列を含むアミノ酸配列を生成した。従って、コンセンサスタンパク質HCMV−gB(配列番号:22)に連結されたIgEリーダーを伴ったタンパク質、コンセンサスタンパク質HCMV−gM(配列番号:24)に連結されたIgEリーダーを伴ったタンパク質、コンセンサスタンパク質HCMV−gN(配列番号:26)に連結されたIgEリーダーを伴ったタンパク質、コンセンサスタンパク質HCMV−gH(配列番号:28)に連結されたIgEリーダーを伴ったタンパク質、コンセンサスタンパク質HCMV−gL(配列番号:30)に連結されたIgEリーダーを伴ったタンパク質、コンセンサスタンパク質HCMV−gO(配列番号:32)に連結されたIgEリーダーを伴ったタンパク質、コンセンサスタンパク質HCMV−UL128(配列番号:34)に連結されたIgEリーダーを伴ったタンパク質、コンセンサスタンパク質HCMV−UL130(配列番号:36)に連結されたIgEリーダーを伴ったタンパク質、コンセンサスタンパク質HCMV−UL−131A(配列番号:38)に連結されたIgEリーダーを伴ったタンパク質、コンセンサスタンパク質HCMV−UL−83(pp65)(配列番号:40)に連結されたIgEリーダーを伴ったタンパク質も提供される。IgEリーダーは配列番号62である。コンセンサス配列のC末端にHAタグが連結される実施形態も提供される。従って、C末端にHAタグを持つコンセンサスタンパク質HCMV−gB(配列番号:42)に連結されたIgEリーダーを伴ったタンパク質、コンセンサスタンパク質HCMV−gM(配列番号:44)に連結されたIgEリーダーを伴ったタンパク質、コンセンサスタンパク質HCMV−gN(配列番号:46)に連結されたIgEリーダーを伴ったタンパク質、コンセンサスタンパク質HCMV−gH(配列番号:48)に連結されたIgEリーダーを伴ったタンパク質、コンセンサスタンパク質HCMV−gL(配列番号:50)に連結されたIgEリーダーを伴ったタンパク質、コンセンサスタンパク質HCMV−gO(配列番号:52)に連結されたIgEリーダーを伴ったタンパク質、コンセンサスタンパク質HCMV−UL128(配列番号:54)に連結されたIgEリーダーを伴ったタンパク質、コンセンサスタンパク質HCMV−UL130(配列番号:56)に連結されたIgEリーダーを伴ったタンパク質、コンセンサスタンパク質HCMV−UL−131A(配列番号:58)に連結されたIgEリーダーを伴ったタンパク質、コンセンサスタンパク質HCMV−UL−83(pp65)(配列番号:60)に連結されたIgEリーダーを伴ったタンパク質も提供される。一部の実施形態では、2以上のヘルペスウイルス抗原が、タンパク分解性切断部位によって互いに連結された融合タンパク質として発現される核酸構築物が提供される。フーリンタンパク分解性切断部位(配列番号63)は、構築物によって発現される融合タンパク質にてヘルペスウイルス抗原を連結し得るタンパク分解性切断部位の例である。
【0072】
特異的なコンセンサス抗原のそれぞれについて本明細書で提供されるタンパク質配列のいずれかとタンパク質は相同であり得る。一部の実施形態は、本明細書のコンセンサスタンパク質配列に対して95%の相同性を有する免疫原性タンパク質に関する。一部の実施形態は、本明細書のコンセンサスタンパク質配列に対して96%の相同性を有する免疫原性タンパク質に関する。一部の実施形態は、本明細書のコンセンサスタンパク質配列に対して97%の相同性を有する免疫原性タンパク質に関する。一部の実施形態は、本明細書のコンセンサスタンパク質配列に対して95%の相同性、場合によっては98%の相同性を有する免疫原性タンパク質に関する。一部の実施形態は、本明細書のコンセンサスタンパク質配列に対して99%の相同性を有する免疫原性タンパク質に関する。
【0073】
コンセンサスタンパク質の断片は、コンセンサスタンパク質の少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%又は少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%を含み得る。特異的なコンセンサス抗原のそれぞれについて本明細書で提供されるタンパク質配列のいずれかの免疫原性断片が提供され得る。免疫原性断片は、特異的なコンセンサス抗原のそれぞれについて本明細書で提供されるタンパク質配列のいずれかの少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%又は少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%を含み得る。
【0074】
特異的なコンセンサス抗原のそれぞれについて本明細書で提供されるタンパク質配列のいずれかの免疫原性断片に相同のアミノ酸配列を持つタンパク質の免疫原性断片が提供され得る。そのような免疫原性断片は、特異的なコンセンサス抗原のそれぞれについて本明細書で提供されるタンパク質配列のいずれかに対して95%相同であるタンパク質の少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%又は少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%を含み得る。一部の実施形態は、本明細書のコンセンサスタンパク質配列の免疫原性断片に対して96%の相同性を有する免疫原性断片に関する。一部の実施形態は、本明細書のコンセンサスタンパク質配列の免疫原性断片に対して97%の相同性を有する免疫原性断片に関する。一部の実施形態は、本明細書のコンセンサスタンパク質配列の免疫原性断片に対して95%の相同性、場合によっては98%の相同性を有する免疫原性断片に関する。一部の実施形態は、本明細書のコンセンサスタンパク質配列の免疫原性断片に対して99%の相同性を有する免疫原性断片に関する。
【0075】
3.遺伝子配列、構築物及びプラスミド
配列番号:2, 配列番号:4, 配列番号:6, 配列番号:8, 配列番号:10, 配列番号:12, 配列番号:14, 配列番号:16, 配列番号:18, 配列番号:20, 配列番号:22, 配列番号:24, 配列番号:26, 配列番号:28, 配列番号:30, 配列番号:32, 配列番号:34, 配列番号:36, 配列番号:38, 配列番号:40, 配列番号:42, 配列番号:44, 配列番号:46, 配列番号:48, 配列番号:50, 配列番号:52, 配列番号:54, 配列番号:56, 配列番号:58, 配列番号:60、コンセンサスタンパク質HSV1−gB配列番号:85、コンセンサスタンパク質HSV1−gH(配列番号:87の838位までのN末端領域)、コンセンサスタンパク質HSV1−gL(配列番号:87の846位からのC末端領域)、コンセンサスタンパク質HSV1−gC(配列番号:89の511位までのN末端領域)、コンセンサスタンパク質HSV1−gD(配列番号:89の519からのC末端領域)、コンセンサスタンパク質HSV2−gB(配列番号:91)、コンセンサスタンパク質HSV2−gH(配列番号:93の838位までのN末端領域)、コンセンサスタンパク質HSV2−gL(配列番号:93の846位からのC末端領域)、コンセンサスタンパク質HSV2−gC(配列番号:95の480までのN末端領域)、コンセンサスタンパク質HSV2−gD(配列番号:95の488位からのC末端領域)、コンセンサスタンパク質VZV−gB(配列番号:97)、コンセンサスタンパク質VZV−gH(配列番号:99の841位までのN末端領域)、コンセンサスタンパク質VZV−gL(配列番号:99の849位からのC末端領域)、コンセンサスタンパク質VZV−gM(配列番号:101の435位までのN末端領域)、コンセンサスタンパク質VZV−gN(配列番号:101の443位からのC末端領域)、コンセンサスタンパク質CeHV1−gB(配列番号:103)、コンセンサスタンパク質CeHV1−gH(配列番号:105の858位までのN末端領域)、コンセンサスタンパク質CeHV1−gL(配列番号:105の866からのC末端領域)、コンセンサスタンパク質CeHV1−gC(配列番号:107の467位までのN末端領域)、コンセンサスタンパク質CeHV1−gD(配列番号:107の475位からのC末端領域)、コンセンサスタンパク質VZV−gE(配列番号:109の623位までのN末端領域)、コンセンサスタンパク質VZV−gI(配列番号:109の631位からのC末端領域)、コンセンサスタンパク質VZV−gC(配列番号:111)、及びコンセンサスタンパク質VZV−gK(配列番号:113)、並びに相同タンパク質、免疫原性断片及び相同タンパク質の免疫原性断片をコードする核酸配列は日常的に生成することができる。従って、コンセンサス配列に対して95%までの相同性、コンセンサス配列に対して96%までの相同性、コンセンサス配列に対して96%までの相同性、コンセンサス配列に対して97%までの相同性、コンセンサス配列に対して98%までの相同性、及び99%までを有する免疫原性タンパク質をコードする核酸分子が提供され得る。同様に、本明細書で言及される免疫原性断片及び本明細書で言及されるタンパク質に相同なタンパク質の免疫原性断片をコードする核酸配列も提供される。
【0076】
コンセンサスアミノ酸配列をコードする核酸分子を生成した。ワクチンは、ヒトにおける安定性及び発現を最適化するように生成された配列のこの群から選択される免疫原性タンパク質のコンセンサス型の1以上をコードする1以上の核酸配列を含み得る。コンセンサスタンパク質HCMV−gB(配列番号:1)をコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質HCMV−gM(配列番号:3)をコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質HCMV−gN(配列番号:5)をコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質HCMV−gH(配列番号:7)をコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質HCMV−gL(配列番号:9)をコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質HCMV−gO(配列番号:11)をコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質HCMV−UL128(配列番号:13)をコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質HCMV−UL130(配列番号:15)をコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質HCMV−UL−131A(配列番号:17)をコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質HCMV−UL−83(pp65)(配列番号:19)をコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質HSV1−gB(配列番号:86)をコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質HSV1−gH(配列番号:88のN末端部分、フーリン部位の前)をコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質HSV1−gL(配列番号:88のC末端部分、フーリン部位の後ろ)をコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質HSV1−gC(配列番号:90のN末端部分、フーリン部位の前)をコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質HSV1−gD(配列番号:90のC末端部分、フーリン部位の後ろ)をコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質HSV2−gB(配列番号:92)をコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質HSV2−gH(配列番号:94のN末端部分、フーリン部位の前)をコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質HSV2−gL(配列番号:94のC末端部分、フーリン部位の後ろ)をコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質HSV2−gC(配列番号:96のN末端部分、フーリン部位の前)をコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質HSV2−gD(配列番号:96のC末端部分、フーリン部位の後ろ)をコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質VZV−gB(配列番号:98)をコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質VZV−gH(配列番号:100のN末端部分、フーリン部位の前)をコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質VZV−gL(配列番号:100のC末端部分、フーリン部位の後ろ)をコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質VZV−gM(配列番号:102のN末端部分、フーリン部位の前)をコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質VZV−gN(配列番号:102のC末端部分、フーリン部位の後ろ)をコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質CeHV1−gB(配列番号:104)をコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質CeHV1−gH(配列番号:106のN末端部分、フーリン部位の前)をコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質CeHV1−gL(配列番号:106のC末端部分、フーリン部位の後ろ)をコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質CeHV1−gC(配列番号:108のN末端部分、フーリン部位の前)をコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質CeHV1−gD(配列番号:108のC末端部分、フーリン部位の後ろ)をコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質VZV−gE(配列番号:110のN末端部分、フーリン部位の前)をコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質VZV−gI(配列番号:110のC末端部分、フーリン部位の後ろ)をコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質VZV−gC(配列番号:112)をコードする核酸配列、及びコンセンサスタンパク質VZV−gK(配列番号:114)をコードする核酸配列が本明細書で提供される。加えて、コンセンサスアミノ酸配列のN末端でIgEリーダー配列を有するタンパク質をコードする、最適化されたコンセンサスコーディング核酸配列の5’末端でIgEリーダーのコーディング配列を組み入れる核酸配列を生成した。コンセンサスタンパク質HCMV−gB(配列番号:21)に連結されたIgEリーダーをコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質HCMV−gM(配列番号:23)に連結されたIgEリーダーをコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質HCMV−gN(配列番号:25)に連結されたIgEリーダーをコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質HCMV−gH(配列番号:27)に連結されたIgEリーダーをコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質HCMV−gL(配列番号:29)に連結されたIgEリーダーをコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質HCMV−gO(配列番号:31)に連結されたIgEリーダーをコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質HCMV−UL128(配列番号:33)に連結されたIgEリーダーをコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質HCMV−UL130(配列番号:35)に連結されたIgEリーダーをコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質HCMV−UL−131A(配列番号:37)に連結されたIgEリーダーをコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質HCMV−UL−83(pp65)(配列番号:39)に連結されたIgEリーダーをコードする核酸配列が提供される。IgEリーダーをコードする核酸配列(配列番号61をコードするDNA)。C末端にHAタグを持つコンセンサスタンパク質HCMV−gBに連結されたIgEリーダーをコードする核酸配列(配列番号:42)、C末端にHAタグを持つコンセンサスタンパク質HCMV−gMに連結されたIgEリーダーをコードする核酸配列(配列番号:43)、C末端にHAタグを持つコンセンサスタンパク質HCMV−gNに連結されたIgEリーダーをコードする核酸配列(配列番号:45)、C末端にHAタグを持つコンセンサスタンパク質HCMV−gHに連結されたIgEリーダーをコードする核酸配列(配列番号:47)、C末端にHAタグを持つコンセンサスタンパク質HCMV−gLに連結されたIgEリーダーをコードする核酸配列(配列番号:49)、C末端にHAタグを持つコンセンサスタンパク質HCMV−gOに連結されたIgEリーダーをコードする核酸配列(配列番号:51)、C末端にHAタグを持つコンセンサスタンパク質HCMV−UL128に連結されたIgEリーダーをコードする核酸配列(配列番号:53)、C末端にHAタグを持つコンセンサスタンパク質HCMV−UL130に連結されたIgEリーダーをコードする核酸配列(配列番号:55)、C末端にHAタグを持つコンセンサスタンパク質HCMV−UL−131Aに連結されたIgEリーダーをコードする核酸配列(配列番号:57)、C末端にHAタグを持つコンセンサスタンパク質HCMV−UL−83(pp65)に連結されたIgEリーダーをコードする核酸配列(配列番号:59)が提供される。
【0077】
一部の実施形態は、本明細書の核酸コーディング配列に対して95%の相同性を有する免疫原性タンパク質をコードする核酸分子に関する。一部の実施形態は、本明細書の核酸コーディング配列に対して96%の相同性を有する免疫原性タンパク質をコードする核酸分子に関する。一部の実施形態は、本明細書の核酸コーディング配列に対して97%の相同性を有する免疫原性タンパク質をコードする核酸分子に関する。一部の実施形態は、本明細書の核酸コーディング配列に対して98%の相同性を有する免疫原性タンパク質をコードする核酸分子に関する。一部の実施形態は、本明細書の核酸コーディング配列に対して99%の相同性を有する免疫原性タンパク質をコードする核酸分子に関する。一部の実施形態では、本明細書で開示されるコンセンサスタンパク質のコーディング配列に対して相同である本明細書で開示されるコーディング配列を持つ核酸分子には、本明細書で開示される相同なタンパク質配列をコードするコーディング配列の5’末端に連結されるIgEリーダー配列をコードする配列が挙げられる。
【0078】
一部の実施形態は、配列番号:1, 配列番号:3, 配列番号:5, 配列番号:7, 配列番号:9, 配列番号:11, 配列番号:13, 配列番号:15, 配列番号:17, 配列番号:19, 配列番号:21, 配列番号:23, 配列番号:25, 配列番号:27, 配列番号:29, 配列番号:31, 配列番号:33, 配列番号:35, 配列番号:37, 配列番号:39, 配列番号:41, 配列番号:43, 配列番号:45, 配列番号:47, 配列番号:49, 配列番号:51, 配列番号:53, 配列番号:55, 配列番号:57, 配列番号:59, 配列番号:86、コンセンサスタンパク質HSV1−gH(配列番号:88のN末端部分、フーリン部位の前)をコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質HSV1−gL(配列番号:88のC末端部分、フーリン部位の後ろ)をコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質HSV1−gC(配列番号:90のN末端部分、フーリン部位の前)をコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質HSV1−gD(配列番号:90のC末端部分、フーリン部位の後ろ)をコードする核酸配列、配列番号:92、コンセンサスタンパク質HSV2−gH(配列番号:94のN末端部分、フーリン部位の前)をコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質HSV2−gL(配列番号:94のC末端部分、フーリン部位の後ろ)をコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質HSV2−gC(配列番号:96のN末端部分、フーリン部位の前)をコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質HSV2−gD(配列番号:96のC末端部分、フーリン部位の後ろ)をコードする核酸配列、配列番号:98、コンセンサスタンパク質VZV−gH(配列番号:100のN末端部分、フーリン部位の前)をコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質VZV−gL(配列番号:100のC末端部分、フーリン部位の後ろ)をコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質VZV−gM(配列番号:102のN末端部分、フーリン部位の前)をコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質VZV−gN(配列番号:102のC末端部分、フーリン部位の後ろ)をコードする核酸配列、配列番号:104、コンセンサスタンパク質CeHV1−gH(配列番号:106のN末端部分、フーリン部位の前)をコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質CeHV1−gL(配列番号:106のC末端部分、フーリン部位の後ろ)をコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質CeHV1−gC(配列番号:108のN末端部分、フーリン部位の前)をコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質CeHV1−gD(配列番号:108のC末端部分、フーリン部位の後ろ)をコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質VZV−gE(配列番号:110のN末端部分、フーリン部位の前)をコードする核酸配列、コンセンサスタンパク質VZV−gI(配列番号:110のC末端部分、フーリン部位の後ろ)をコードする核酸配列、配列番号:112、及び配列番号:114の断片に関する。断片は、特異的なコンセンサス抗原のそれぞれについて本明細書で提供されるヌクレオチド配列のいずれかの少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%又は少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%であり得る。断片は、特異的なコンセンサス抗原のそれぞれについて本明細書で提供されるヌクレオチド配列のいずれかの断片に対して少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%相同であり得る。
【0079】
本明細書で提供されるのは、コンセンサスタンパク質配列、コンセンサスタンパク質配列に相同な配列、コンセンサスタンパク質配列の断片及びコンセンサスタンパク質配列の断片に相同な配列を含む本明細書で開示されるヘルペスウイルス抗原をコードする核酸配列を含むことができる遺伝子構築物である。遺伝子構築物は機能している染色体外分子として細胞に存在することができる。遺伝子構築物は、セントロメア、テロメア又はプラスミド又はコスミドを含む線形のミニ染色体であることができる。
【0080】
遺伝子構築物はまた、組換えアデノウイルス、組換えアデノウイルス関連ウイルス及び組換えワクシニアを含む組換えウイルスベクターのゲノムの一部であることもできる。遺伝子構築物は、細胞の中で生きている弱毒化生微生物又は組換え微生物ベクターにおける遺伝子材料の一部であることができる。
【0081】
遺伝子構築物は、核酸のコーディング配列の遺伝子発現のための調節要素を含むことができる。調節要素は、プロモータ、エンハンサ、開始コドン、停止コドン、又はポリアデニル化シグナルであり得る。
【0082】
核酸配列がベクターであり得る遺伝子構築物を構成し得る。ベクターは、哺乳類にて免疫応答を引き出すのに有効な量で哺乳類の細胞にて抗原を発現することが可能である。ベクターは組換えであり得る。ベクターは抗原をコードする非相同の核酸を含むことができる。ベクターはプラスミドであり得る。ベクターは、抗原をコードする核酸を細胞に形質移入するのに有用であることができ、形質転換された宿主細胞は抗原の発現が起こる条件下で培養され、維持される。
【0083】
一部の実施形態では、1つの抗原のコーディング配列が単一のベクターに提供され得る。
【0084】
一部の実施形態では、2以上の異なる抗原のコーディング配列が単一のベクターに提供され得る。一部の実施形態では、コーディング配列は発現を制御する別々のプロモータを有し得る。一部の実施形態では、コーディング配列は、コーディング配列を分離するIRES配列と共に、発現を制御する単一プロモータを有し得る。IRES配列の存在は、転写産物の別々の翻訳を生じる。一部の実施形態では、コーディング配列は、抗原のコーディング配列を分離するタンパク分解性切断ペプチド配列をコードするコーディング配列と共に、発現を制御する単一プロモータを有し得る。単一の翻訳産物が作出され、次いでプロテアーゼが切断する部位を認識するプロテアーゼによって処理されて別々のタンパク質分子を生成する。発現が生じる場合、使用されるプロテアーゼ切断部位は、細胞に内因性に存在するプロテアーゼによって通常認識される。一部の実施形態では、プロテアーゼ用の別のコーディング配列を含めて、ポリタンパク質の翻訳産物を処理するのに必要とされるプロテアーゼの産生を提供する。一部の実施形態では、ベクターは、1、2、3、4以上のHCMV抗原、HSV1抗原、HSV2抗原、VZV抗原、又はCeHV1抗原のためのコーディング配列を含む。
【0085】
一部の実施形態では、HCMV抗原gM及びgNのコーディング配列は同一ベクターに含まれる。一部の実施形態では、HCMV抗原コンセンサスgM及びgN4−cのコーディング配列は同一ベクターに含まれる。一部の実施形態では、HCMV抗原gM及びgNのコーディング配列は同一ベクターに含まれ、単一プロモータの制御下にある。一部の実施形態では、HCMV抗原コンセンサスgM及びgN4−cのコーディング配列は同一ベクターに含まれ、単一プロモータの制御下にある。一部の実施形態では、HCMV抗原gM及びgNのコーディング配列は同一ベクターに含まれ、単一プロモータの制御下にあり、タンパク分解性切断部位のコーディング配列に連結される。一部の実施形態では、HCMV抗原コンセンサスgM及びgN4−cのコーディング配列は同一ベクターに含まれ、単一プロモータの制御下にあり、タンパク分解性切断部位のコーディング配列に連結される。一部の実施形態では、HCMV抗原gH及びgLのコーディング配列は同一ベクターに含まれる。一部の実施形態では、HCMV抗原コンセンサスgH及びgLのコーディング配列は同一ベクターに含まれる。一部の実施形態では、HCMV抗原gH及びgLのコーディング配列は同一ベクターに含まれ、単一プロモータの制御下にある。一部の実施形態では、HCMV抗原コンセンサスgH及びgLのコーディング配列は同一ベクターに含まれ、単一プロモータの制御下にある。一部の実施形態では、HCMV抗原gH及びgLのコーディング配列は同一ベクターに含まれ、単一プロモータの制御下にあり、タンパク分解性切断部位のコーディング配列に連結される。一部の実施形態では、HCMV抗原コンセンサスgH及びgLのコーディング配列は同一ベクターに含まれ、単一プロモータの制御下にあり、タンパク分解性切断部位のコーディング配列に連結される。
【0086】
一部の実施形態では、HCMV抗原/シャペロンタンパク質UL128、UL130及びUL−131Aのコーディング配列は同一ベクターに含まれる。一部の実施形態では、HCMV抗原/シャペロンタンパク質コンセンサスUL128、コンセンサスUL130及びコンセンサスUL−131Aのコーディング配列は同一ベクターに含まれる。一部の実施形態では、HCMV抗原/シャペロンタンパク質UL128、UL130及びUL−131Aのコーディング配列は同一ベクターに含まれ、単一プロモータの制御下にある。一部の実施形態では、HCMV抗原/シャペロンタンパク質コンセンサスUL128、コンセンサスUL130及びコンセンサスUL−131Aのコーディング配列は同一ベクターに含まれ、単一プロモータの制御下にある。一部の実施形態では、HCMV抗原/シャペロンタンパク質UL128、UL130及びUL−131Aのコーディング配列は、同一ベクターに含まれ、単一プロモータの制御下にあり、タンパク分解性切断部位のコーディング配列に連結される。一部の実施形態では、HCMV抗原/シャペロンタンパク質コンセンサスUL128、コンセンサスUL130及びコンセンサスUL−131Aのコーディング配列は、同一ベクターに含まれ、単一プロモータの制御下にあり、タンパク分解性切断部位のコーディング配列に連結される。
【0087】
一部の実施形態では、HSV1抗原gH及びgLのコーディング配列は同一ベクターに含まれ、場合によっては単一プロモータの制御下にあり、場合によってはタンパク分解性切断部位、好ましくはフーリン切断部位のコーディング配列に連結される。一部の実施形態では、HSV1抗原gC及びgDのコーディング配列は同一ベクターに含まれ、場合によっては単一プロモータの制御下にあり、場合によってはタンパク分解性切断部位、好ましくはフーリン切断部位のコーディング配列に連結される。一部の実施形態では、HSV2抗原gH及びgLのコーディング配列は同一ベクターに含まれ、場合によっては単一プロモータの制御下にあり、場合によってはタンパク分解性切断部位、好ましくはフーリン切断部位のコーディング配列に連結される。一部の実施形態では、HSV2抗原gC及びgDのコーディング配列は同一ベクターに含まれ、場合によっては単一プロモータの制御下にあり、場合によってはタンパク分解性切断部位、好ましくはフーリン切断部位のコーディング配列に連結される。一部の実施形態では、VZV抗原gH及びgLのコーディング配列は同一ベクターに含まれ、場合によっては単一プロモータの制御下にあり、場合によってはタンパク分解性切断部位、好ましくはフーリン切断部位のコーディング配列に連結される。一部の実施形態では、VZV抗原gM及びgNのコーディング配列は同一ベクターに含まれ、場合によっては単一プロモータの制御下にあり、場合によってはタンパク分解性切断部位、好ましくはフーリン切断部位のコーディング配列に連結される。一部の実施形態では、CeHV1抗原gH及びgLのコーディング配列は同一ベクターに含まれ、場合によっては単一プロモータの制御下にあり、場合によってはタンパク分解性切断部位、好ましくはフーリン切断部位のコーディング配列に連結される。一部の実施形態では、CeHV1抗原gC及びgDのコーディング配列は同一ベクターに含まれ、場合によっては単一プロモータの制御下にあり、場合によってはタンパク分解性切断部位、好ましくはフーリン切断部位のコーディング配列に連結される。一部の実施形態では、VZV抗原gE及びgIのコーディング配列は同一ベクターに含まれ、場合によっては単一プロモータの制御下にあり、場合によってはタンパク分解性切断部位、好ましくはフーリン切断部位のコーディング配列に連結される。
【0088】
本明細書で開示される任意のタンパク質のコーディング配列は単一ベクターにて単一コーディング配列として提供され得る。同様に、本明細書で開示される異なるタンパク質の組み合わせのコーディング配列は、単一ベクターにて、IRES配列に連結された自体のプロモータと共に、又は個々のタンパク質がタンパク分解性切断部位と連結するポリタンパク質の単一のコーディング配列として提供され得る。
【0089】
本明細書で言及されるそれぞれの例及びあらゆる例では、発現の安定性及び高いレベルのためにコーディング配列が最適化され得る。一部の例では、分子内結合により形成されるもののようなRNAの二次構造形成を低減するようにコドンが選択される。
【0090】
ベクターは、抗原をコードする非相同の核酸を含むことができ、さらに、抗原コーディング配列の上流であり得る開始コドン及び抗原コーディング配列の下流であり得る停止コドンを含むことができる。開始コドンと終結コドンは抗原コーディング配列と共にインフレームであり得る。ベクターはまた、抗原コーディング配列に操作可能に連結されるプロモータを含むことができる。抗原コーディング配列に操作可能に連結されるプロモータは、シミアンウイルス40(SV40)に由来するプロモータ、マウス乳癌ウイルス(MMTV)プロモータ、ウシ免疫不全ウイルス(BIV)の長い末端反復(LTR)プロモータのようなヒト免疫不全ウイルス(HIV)プロモータ、モロニーウイルスプロモータ、トリ白血病ウイルス(ALV)プロモータ、CMV前初期遺伝子プロモータのようなサイトメガロウイルス(CMV)プロモータ、エプステインバーウイルス(EBV)プロモータ、又はラウス肉腫ウイルス(RSV)プロモータであり得る。プロモータはまた、たとえば、ヒトのアクチン、ヒトのミオシン、ヒトのヘモグロビン、ヒトの筋肉クレアチン又はヒトのメタロチオネインのようなヒトの遺伝子に由来するプロモータであり得る。プロモータはまた、天然の又は合成の、たとえば、筋肉又は皮膚に特異的なプロモータのような組織特異的なプロモータであり得る。そのようなプロモータの例は、米国特許出願公開番号US20040175727に記載されており、その内容はその全体が参照によって本明細書に組み入れられる。
【0091】
ベクターはまたポリアデニル化シグナルを含むことができ、それはヘルペス抗原コーディング配列の下流にあり得る。ポリアデニル化シグナルは、SV40ポリアデニル化シグナル、LTRポリアデニル化シグナル、ウシ成長ホルモン(bGH)ポリアデニル化シグナル、ヒト成長ホルモン(hGH)ポリアデニル化シグナル、又はヒトβ−グロビンポリアデニル化シグナルであり得る。SV40ポリアデニル化シグナルはpCEP4ベクターに由来するポリアデニル化シグナル(カリフォルニア州、サンディエゴ、Invitrogen)であり得る。
【0092】
ベクターはまた、コンセンサスヘルペス抗原コーディング配列の上流でエンハンサを含むこともできる。エンハンサはDNAの発現に必要であり得る。エンハンサは、ヒトのアクチン、ヒトのミオシン、ヒトのヘモグロビン、ヒトの筋肉クレアチンのエンハンサ、又はCMV、HA、RSV若しくはEBVの1つのようなウイルスエンハンサであり得る。ポリヌクレオチド機能のエンハンサは、米国特許第5,593,972号、同第5,962,428号及びWO94/016737に記載されており、その内容はその全体が参照によって本明細書に組み入れられる。
【0093】
ベクターはまた、細胞にてベクターを染色体外で維持し、複数コピーのベクターを生じるために哺乳類の複製開始点を含むこともできる。ベクターは、Invitrogen(カリフォルニア州、サンディエゴ)からのpVAX1、pCEP4又はpREP4であることができ、それは、エプステインバーウイルスの複製開始点及び核抗原EBNA−1コーディング領域を含むことができ、統合することなくコピー数の多いエピソームの複製を生じることができる。ベクターは、pVAX1又は配列番号76に含まれるもののような変化を持つpVax1変異体(図1)であることができる。変異体pVax1プラスミドは骨格ベクタープラスミドpVAX1(カリフォルニア州、カールスバッドのInvitrogen)の2998塩基対の変異体である。CMVプロモータは塩基137〜724に位置する。T7プロモータ/プライミング部位は塩基664〜683に位置する。複数のクローニング部位は塩基696〜811にある。ウシGHポリアデニル化シグナルは塩基829〜1053にある。カナマイシン耐性遺伝子は塩基1226〜2020にある。pUCの開始点は塩基2320〜2993にある。Invitrogenから入手可能なpVAX1の配列に基づいて、本明細書で言及されるプラスミド1〜6の骨格として使用されるpVAX1の配列で以下の変異が見い出された:
CMVプロモータにおけるC>G241
ウシ成長ホルモンのポリアデニル化シグナル(bGHポリA)の下流、骨格、C>T1942
カナマイシン遺伝子の下流、骨格、A>−2876
pUC複製開始点(Ori)のコピー数の多い変異におけるC>T3277(Nucleic Acid Research 1985を参照)
RNASeH部位の上流のpUC Oriの一番端、G>C3753
CMVプロモータの上流の骨格にて2、3及び4の塩基対がACTからCTGに変化する。
ベクターの骨格はpAV0242であり得る。ベクターは、複製に欠陥のあるアデノウイルス5型(Ad5)ベクターであり得る。
【0094】
ベクターはまた調節配列を含むことができ、それは、ベクターが投与される哺乳類又はヒトの細胞における遺伝子の発現に良く適し得る。コンセンサスヘルペス抗原コーディング配列は、宿主細胞におけるコーディング配列のさらに効率的な転写を可能にし得るコドンを含むことができる。
【0095】
ベクターは、大腸菌(E.coli)でのタンパク質産生に使用することができるpSE420(カリフォルニア州、サンディエゴのInvitrogen)であることができる。ベクターはまた、酵母のSaccharomyces cerevisiae株でのタンパク質産生に使用することができるpYES2(カリフォルニア州、サンディエゴのInvitrogen)であることができる。ベクターはまた、昆虫細胞でのタンパク質産生に使用することができるMAXBAC(商標)完全バキュロウイルス発現系(カリフォルニア州、サンディエゴのInvitrogen)のものであることができる。ベクターはまた、チャイニーズハムスターの卵巣(CHO)細胞のような哺乳類細胞でのタンパク質産生に使用することができるpcDNA I又はpcDNA3(カリフォルニア州、サンディエゴのInvitrogen)であることができる。ベクターは、参照によって完全に組み入れられるSambrookら、Molecular Cloning an Laboratory Manual,第2版、Cold Spring Harbor(1989)を含む日常的な技法及び入手しやすい出発物質によってタンパク質を産生する発現ベクター又は発現系であり得る。
【0096】
4.医薬組成物
本明細書で提供されるのは、約1ナノグラム〜約10ミリグラムのDNAを含む、本発明に係る医薬組成物である。一部の実施形態では、本発明に係る医薬組成物は、1)少なくとも10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95又は100ナノグラム、又は少なくとも1, 5, 10, 15, 20, 25, 30, 35, 40, 45, 50, 55, 60, 65, 70, 75, 80, 85, 90, 95,100, 105, 110, 115, 120, 125, 130, 135, 140, 145, 150, 155, 160, 165, 170, 175, 180, 185, 190, 195, 200, 205, 210, 215, 220, 225, 230, 235, 240, 245, 250, 255, 260, 265, 270, 275, 280, 285, 290, 295, 300, 305, 310, 315, 320, 325, 330, 335, 340, 345, 350, 355, 360, 365, 370, 375, 380, 385, 390, 395, 400, 405, 410, 415, 420, 425, 430, 435, 440, 445, 450, 455, 460, 465, 470, 475, 480, 485, 490, 495, 500, 605, 610, 615, 620, 625, 630, 635, 640, 645, 650, 655, 660, 665, 670, 675, 680, 685, 690, 695, 700, 705, 710, 715, 720, 725, 730, 735, 740, 745, 750, 755, 760, 765, 770, 775, 780, 785, 790, 795, 800, 805, 810, 815, 820, 825, 830, 835, 840, 845, 850, 855, 860, 865, 870, 875, 880, 885, 890, 895. 900, 905, 910, 915, 920, 925, 930, 935, 940, 945, 950, 955, 960, 965, 970, 975, 980, 985, 990, 995 若しくは1000μg又は少なくとも1.5, 2, 2.5, 3, 3.5, 4, 4.5, 5, 5.5, 6, 6.5, 7, 7.5, 8, 8.5, 9, 9.5若しくは10mg以上;及び2)15, 20, 25, 30, 35, 40, 45, 50, 55, 60, 65, 70, 75, 80, 85, 90, 95若しくは100ナノグラム又は1, 5, 10, 15, 20, 25, 30, 35, 40, 45, 50, 55, 60, 65, 70, 75, 80, 85, 90, 95,100, 105, 110, 115, 120, 125, 130, 135, 140, 145, 150, 155, 160, 165, 170, 175, 180, 185, 190, 195, 200, 205, 210, 215, 220, 225, 230, 235, 240, 245, 250, 255, 260, 265, 270, 275, 280, 285, 290, 295, 300, 305, 310, 315, 320, 325, 330, 335, 340, 345, 350, 355, 360, 365, 370, 375, 380, 385, 390, 395, 400, 405, 410, 415, 420, 425, 430, 435, 440, 445, 450, 455, 460, 465, 470, 475, 480, 485, 490, 495, 500, 605, 610, 615, 620, 625, 630, 635, 640, 645, 650, 655, 660, 665, 670, 675, 680, 685, 690, 695, 700, 705, 710, 715, 720, 725, 730, 735, 740, 745, 750, 755, 760, 765, 770, 775, 780, 785, 790, 795, 800, 805, 810, 815, 820, 825, 830, 835, 840, 845, 850, 855, 860, 865, 870, 875, 880, 885, 890, 895. 900, 905, 910, 915, 920, 925, 930, 935, 940, 945, 950, 955, 960, 965, 970, 975, 980, 985, 990, 995,若しくは1000μgグラムまで及びそれを含む、又は1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5若しくは10mgまで及びそれを含む、の間を含む。一部の実施形態では、本発明に係る医薬組成物は、約5ナノグラム〜約10mgのDNAを含む。一部の実施形態では、本発明に係る医薬組成物は、約25ナノグラム〜約5mgのDNAを含む。一部の実施形態では、医薬組成物は、約50ナノグラム〜約1mgのDNAを含有する。一部の実施形態では、医薬組成物は、約0.1〜約500μgのDNAを含有する。一部の実施形態では、医薬組成物は、約0.1〜約500μgのDNAを含有する。一部の実施形態では、医薬組成物は、約1〜約350μgのDNAを含有する。一部の実施形態では、医薬組成物は、約5〜約250μgのDNAを含有する。一部の実施形態では、医薬組成物は、約10〜約200μgのDNAを含有する。一部の実施形態では、医薬組成物は、約15〜約150μgのDNAを含有する。一部の実施形態では、医薬組成物は、約20〜約100μgのDNAを含有する。一部の実施形態では、医薬組成物は、約25〜約75μgのDNAを含有する。一部の実施形態では、医薬組成物は、約30〜約50μgのDNAを含有する。一部の実施形態では、医薬組成物は、約35〜約40μgのDNAを含有する。一部の実施形態では、医薬組成物は、約100〜約200μgのDNAを含有する。一部の実施形態では、医薬組成物は、約10μg〜約100μgのDNAを含む。一部の実施形態では、医薬組成物は、約20μg〜約80μgのDNAを含む。一部の実施形態では、医薬組成物は、約25μg〜約60μgのDNAを含む。一部の実施形態では、医薬組成物は、約30ng〜約50μgのDNAを含む。一部の実施形態では、医薬組成物は、約35ng〜約45μgのDNAを含む。一部の好まれる実施形態では、医薬組成物は、約0.1〜約500μgのDNAを含有する。一部の好まれる実施形態では、医薬組成物は、約1〜約350μgのDNAを含有する。一部の好まれる実施形態では、医薬組成物は、約25〜約250μgのDNAを含有する。一部の好まれる実施形態では、医薬組成物は、約100〜約200μgのDNAを含有する。
【0097】
本発明に係る医薬組成物は、使用される投与の方式に従って製剤化される。医薬組成物が注射用医薬組成物である場合、それらは無菌で、発熱物質を含まず、粒子状物質を含まない。等張の製剤が好ましくは使用される。一般に等張性のための添加剤には、塩化ナトリウム、デキストロース、マンニトール、ソルビトール及びラクトースが挙げられる。場合によっては、たとえば、リン酸緩衝化生理食塩水のような等張溶液が好まれる。安定化剤にはゼラチン及びアルブミンが挙げられる。一部の実施形態では、血管収縮剤が製剤に添加される。
【0098】
好ましくは、医薬組成物はワクチンであり、さらに好ましくはDNAワクチンである。
【0099】
本明細書で提供されるのは、ヘルペスウイルス抗原に対して哺乳類にて免疫応答を生成することが可能であるワクチンである。ワクチンは上記で議論したような遺伝子構築物を含むことができる。ワクチンは、それぞれ1以上のヘルペスウイルス抗原に向けられた複数のベクターを含むことができる。ワクチンは、1以上のコンセンサスヘルペスウイルス抗原をコードする1以上の核酸配列を含むことができる。ワクチンが1を超えるコンセンサスヘルペスウイルス核酸配列を含む場合、そのような配列はすべて単一の核酸分子に存在してもよいし、又はそのような配列はそれぞれ異なる核酸分子に存在してもよい。或いは、1を超えるコンセンサスヘルペスウイルス核酸配列を含むワクチンは、単一のコンセンサスヘルペスウイルス核酸配列を伴った核酸分子及び1を超えるコンセンサスヘルペスウイルス核酸配列を伴った核酸分子を含み得る。加えて、1以上のコンセンサスヘルペスウイルス核酸配列を含むワクチンはさらに、1以上のヘルペスウイルス抗原のコーディング配列を含み得る。
【0100】
ワクチンは、本明細書で言及される免疫原性タンパク質のコンセンサス型の1以上を含み得る及び/又はワクチンは、この群から選択される免疫原性タンパク質のコンセンサス型の1以上をコードする1以上の核酸配列を含み得る。ワクチンは、野生型配列を含む本明細書で開示されるコンセンサス配列以外の配列を持つ他の免疫原性ヘルペスウイルスタンパク質との組み合わせにて本明細書で言及される免疫原性タンパク質のコンセンサス型の1以上を含み得る及び/又はワクチンは、野生型配列を含む本明細書で開示されるコンセンサス配列以外の配列を持つ他の免疫原性ヘルペスウイルスタンパク質をコードする核酸分子との組み合わせにて、この群から選択される免疫原性タンパク質のコンセンサス型の1以上をコードする1以上の核酸配列を含み得る。
【0101】
科学的な理論によって束縛されることはないが、ヘルペスウイルスに対して広く免疫応答(液性、細胞性、又は双方)を引き出すのに使用することができるワクチンは、a)HCMVについて:コンセンサスgB、コンセンサスgM、コンセンサスgN4−c、コンセンサスgH、コンセンサスgL、コンセンサスgO−5、コンセンサスUL128、コンセンサスUL130、コンセンサスUL131a、コンセンサスUL83;b)HSV1について:コンセンサスgB、コンセンサスgH、コンセンサスgL、コンセンサスgC、及びコンセンサスgD;c)HSV2について:コンセンサスgB、コンセンサスgH、コンセンサスgL、コンセンサスgC、及びコンセンサスgD;d)CeHV1について:コンセンサスgB、コンセンサスgH、コンセンサスgL、コンセンサスgC、及びコンセンサスgD;並びにe)VZVについて:コンセンサスgB、コンセンサスgH、コンセンサスgL、コンセンサスgC、及びコンセンサスgK、コンセンサスgM、コンセンサスgN、コンセンサスgE、及びコンセンサスgI、上記コンセンサスヘルペス抗原に対して相補性のタンパク質、上記コンセンサスヘルペス抗原のいずれかの断片、上記コンセンサスヘルペス抗原のいずれかに対して相補性のタンパク質の断片から成る群から選択される1以上のヘルペスウイルス抗原をコードする以下の核酸配列の1以上を含み得る。加えて、上記核酸配列のいずれかを含むワクチンは、a)HCMVについて:gB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131a、及びUL83;b)HSV1について:gB、gH、gL、gC、及びgD;c)HSV2について:gB、gH、gL、gC、及びgD、d)CeHV1について:gB、gH、gL、gC、及びgD;並びにe)VZVについて:gB、gH、gL、gC、gK、gM、gN、gE、及びgIから成る群から選択される1以上のタンパク質をコードする1以上の核酸配列をさらに含み得る。或いは、ワクチンは、上記で言及された任意のコーディング配列の代わりに又はそれに加えて、1以上のタンパク質分子を含み得る。
【0102】
ワクチンは、コンセンサスタンパク質gB(配列番号2及び/又は配列番号22及び/又は配列番号42)のコーディング配列を含み得る。ワクチンは、コンセンサスタンパク質gB(配列番号2及び/又は配列番号22及び/又は配列番号42)のコーディング配列に加えてgM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131a及びUL83の1以上のコーディング配列を含み得る。ワクチンは、コンセンサスタンパク質gB(配列番号2及び/又は配列番号22及び/又は配列番号42)のコーディング配列に加えて(配列番号:4), (配列番号:6), (配列番号:8), (配列番号:10), (配列番号:12), (配列番号:14), (配列番号:16), (配列番号:18), (配列番号:20), (配列番号:24), (配列番号:26), (配列番号:28), (配列番号:30), (配列番号:32), (配列番号:34), (配列番号:36), (配列番号:38), (配列番号:40), (配列番号:44), (配列番号:46), (配列番号:48), (配列番号:50), (配列番号:52), (配列番号:54), (配列番号:56), (配列番号:58), (配列番号:60)の1以上のコーディング配列を含み得る。
【0103】
ワクチンは、コンセンサスタンパク質gBをコードする特異的なコーディング配列、配列番号1及び/又は配列番号21及び/又は配列番号41を含み得る。ワクチンは、コンセンサスタンパク質gBコーディング配列、配列番号1及び/又は配列番号21及び/又は配列番号41に加えてgM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131a及びUL83の1以上のコーディング配列を含み得る。ワクチンは、gBコーディング配列(配列番号1及び/又は配列番号21及び/又は配列番号41)に加えてコンセンサスタンパク質コーディング配列 (配列番号:3), (配列番号:5), (配列番号:7), (配列番号:9), (配列番号:11), (配列番号:13), (配列番号:15), (配列番号:17), (配列番号:19), (配列番号:23), (配列番号:25), (配列番号:27), (配列番号:29), (配列番号:31), (配列番号:33), (配列番号:35), (配列番号:37), (配列番号:39) (配列番号:43), (配列番号:45), (配列番号:47), (配列番号:49), (配列番号:51), (配列番号:53), (配列番号:55), (配列番号:57), 及び (配列番号:59)を含み得る。
【0104】
ワクチンは、コンセンサスタンパク質gM(配列番号4及び/又は配列番号24及び/又は配列番号44)のコーディング配列を含み得る。ワクチンは、コンセンサスタンパク質gM(配列番号4及び/又は配列番号24及び/又は配列番号44)のコーディング配列に加えてgB、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131a及びUL83の1以上のコーディング配列を含み得る。ワクチンは、コンセンサスタンパク質gM(配列番号4及び/又は配列番号24及び/又は配列番号44)のコーディング配列に加えて (配列番号:2), (配列番号:6), (配列番号:8), (配列番号:10), (配列番号:12), (配列番号:14), (配列番号:16), (配列番号:18), (配列番号:20), (配列番号:22), (配列番号:26), (配列番号:28), (配列番号:30), (配列番号:32), (配列番号:34), (配列番号:36), (配列番号:38), (配列番号:40), (配列番号:42), (配列番号:46), (配列番号:48), (配列番号:50), (配列番号:52), (配列番号:54), (配列番号:56), (配列番号:58), 及び (配列番号:60)の1以上のコーディング配列を含み得る。
【0105】
ワクチンは、コンセンサスタンパク質gMをコードする特異的なコーディング配列、配列番号3及び/又は配列番号23及び/又は配列番号43を含み得る。ワクチンは、コンセンサスタンパク質gMコーディング配列、配列番号3及び/又は配列番号23及び/又は配列番号43に加えてgB、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131a及びUL83の1以上のコーディング配列を含み得る。ワクチンは、gMコーディング配列(配列番号3及び/又は配列番号23及び/又は配列番号43)に加えてコンセンサスタンパク質コーディング配列(配列番号:1), (配列番号:5), (配列番号:7), (配列番号:9), (配列番号:11), (配列番号:13), (配列番号:15), (配列番号:17), (配列番号:19), (配列番号:21), (配列番号:25), (配列番号:27), (配列番号:29), (配列番号:31), (配列番号:33), (配列番号:35), (配列番号:37), (配列番号:39). 配列番号:41), (配列番号:45), (配列番号:47), (配列番号:49), (配列番号:51), (配列番号:53), (配列番号:55), (配列番号:57), 及び (配列番号:59)を含み得る。
【0106】
ワクチンは、コンセンサスタンパク質gN(配列番号6及び/又は配列番号26及び/又は配列番号46)のコーディング配列を含み得る。ワクチンは、コンセンサスタンパク質gN(配列番号6及び/又は配列番号26及び/又は配列番号46)のコーディング配列に加えてgB、gM、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131a及びUL83の1以上のコーディング配列を含み得る。ワクチンは、コンセンサスタンパク質gN(配列番号6及び/又は配列番号26及び/又は配列番号46)のコーディング配列に加えて(配列番号:2), (配列番号:4), (配列番号:8), (配列番号:10), (配列番号:12), (配列番号:14), (配列番号:16), (配列番号:18), (配列番号:20), (配列番号:22), (配列番号:24), (配列番号:28), (配列番号:30), (配列番号:32), (配列番号:34), (配列番号:36), (配列番号:38), (配列番号:40). 配列番号:42), (配列番号:44), (配列番号:48), (配列番号:50), (配列番号:52), (配列番号:54), (配列番号:56), (配列番号:58), 及び (配列番号:60)の1以上のコーディング配列を含み得る。
【0107】
ワクチンは、コンセンサスタンパク質gNをコードする特異的なコーディング配列、配列番号5及び/又は配列番号25及び/又は配列番号45を含み得る。ワクチンは、コンセンサスタンパク質gNコーディング配列、配列番号5及び/又は配列番号25及び/又は配列番号45に加えてgB、gM、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131a及びUL83の1以上のコーディング配列を含み得る。ワクチンは、gNコーディング配列(配列番号5及び/又は配列番号25及び/又は配列番号45)に加えてコンセンサスタンパク質コーディング配列(配列番号:1), (配列番号:3), (配列番号:7), (配列番号:9), (配列番号:11), (配列番号:13), (配列番号:15), (配列番号:17), (配列番号:19), (配列番号:21), (配列番号:23), (配列番号:27), (配列番号:29), (配列番号:31), (配列番号:33), (配列番号:35), (配列番号:37), (配列番号:39). 配列番号:41), (配列番号:43), (配列番号:47), (配列番号:49), (配列番号:51), (配列番号:53), (配列番号:55), (配列番号:57), 及び (配列番号:59)を含み得る。
【0108】
ワクチンは、コンセンサスタンパク質gH(配列番号8及び/又は配列番号28及び/又は配列番号48)のコーディング配列を含み得る。ワクチンは、コンセンサスタンパク質gH(配列番号8及び/又は配列番号28及び/又は配列番号48)のコーディング配列に加えてgB、gM、gN、gL、gO、UL128、UL130、UL131a及びUL83の1以上のコーディング配列を含み得る。ワクチンは、コンセンサスタンパク質gH(配列番号8及び/又は配列番号28及び/又は配列番号48)のコーディング配列に加えて(配列番号:2), (配列番号:4), (配列番号:6), (配列番号:10), (配列番号:12), (配列番号:14), (配列番号:16), (配列番号:18), (配列番号:20), (配列番号:22), (配列番号:24), (配列番号:26), (配列番号:30), (配列番号:32), (配列番号:34), (配列番号:36), (配列番号:38), (配列番号:40), (配列番号:42), (配列番号:44), (配列番号:46), (配列番号:50), (配列番号:52), (配列番号:54), (配列番号:56), (配列番号:58), (配列番号:60)の1以上のコーディング配列を含み得る。
【0109】
ワクチンは、コンセンサスタンパク質gHをコードする特異的なコーディング配列、配列番号7及び/又は配列番号27及び/又は配列番号47を含み得る。ワクチンは、コンセンサスタンパク質gHコーディング配列、配列番号7及び/又は配列番号27及び/又は配列番号47に加えてgB、gM、gN、gL、gO、UL128、UL130、UL131a及びUL83の1以上のコーディング配列を含み得る。ワクチンは、gHコーディング配列(配列番号7及び/又は配列番号27及び/又は配列番号47)に加えてコンセンサスタンパク質コーディング配列(配列番号:1), (配列番号:3), (配列番号:5), (配列番号:9), (配列番号:11), (配列番号:13), (配列番号:15), (配列番号:17), (配列番号:19), (配列番号:21), (配列番号:23), (配列番号:25), (配列番号:29), (配列番号:31), (配列番号:33), (配列番号:35), (配列番号:37), (配列番号:39),(配列番号:41), (配列番号:43), (配列番号:45), (配列番号:49), (配列番号:51), (配列番号:53), (配列番号:55), (配列番号:57), 及び (配列番号:59)を含み得る。
【0110】
ワクチンは、コンセンサスタンパク質gL(配列番号10及び/又は配列番号30及び/又は配列番号50)のコーディング配列を含み得る。ワクチンは、コンセンサスタンパク質gL(配列番号10及び/又は配列番号30及び/又は配列番号50)のコーディング配列に加えてgB、gM、gN、gH、gO、UL128、UL130、UL131a及びUL83の1以上のコーディング配列を含み得る。ワクチンは、コンセンサスタンパク質gL(配列番号10及び/又は配列番号30及び/又は配列番号50)のコーディング配列に加えて (配列番号:2), (配列番号:4), (配列番号:6), (配列番号:8), (配列番号:12), (配列番号:14), (配列番号:16), (配列番号:18), (配列番号:20), (配列番号:22), (配列番号:24), (配列番号:26), (配列番号:28), (配列番号:32), (配列番号:34), (配列番号:36), (配列番号:38), (配列番号:40), (配列番号:42), (配列番号:44), (配列番号:46), (配列番号:48), (配列番号:52), (配列番号:54), (配列番号:56), (配列番号:58), (配列番号:60)の1以上のコーディング配列を含み得る。
【0111】
ワクチンは、コンセンサスタンパク質gLをコードする特異的なコーディング配列、配列番号9及び/又は配列番号29及び/又は配列番号49を含み得る。ワクチンは、コンセンサスタンパク質gLコーディング配列、配列番号9及び/又は配列番号29及び/又は配列番号49に加えてgB、gM、gN、gH、gO、UL128、UL130、UL131a及びUL83の1以上のコーディング配列を含み得る。ワクチンは、gLコーディング配列(配列番号9及び/又は配列番号29及び/又は配列番号49)に加えてコンセンサスタンパク質コーディング配列(配列番号:1), (配列番号:3), (配列番号:5), (配列番号:7), (配列番号:11), (配列番号:13), (配列番号:15), (配列番号:17), (配列番号:19), (配列番号:21), (配列番号:23), (配列番号:25), (配列番号:27), (配列番号:31), (配列番号:33), (配列番号:35), (配列番号:37), (配列番号:39), (配列番号:41), (配列番号:43), (配列番号:45), (配列番号:47), (配列番号:51), (配列番号:53), (配列番号:55), (配列番号:57), 及び (配列番号:59)を含み得る。
【0112】
ワクチンは、コンセンサスタンパク質gO(配列番号12及び/又は配列番号32及び/又は配列番号52)のコーディング配列を含み得る。ワクチンは、コンセンサスタンパク質gO(配列番号12及び/又は配列番号32及び/又は配列番号52)のコーディング配列に加えてgB、gM、gN、gH、gL、UL128、UL130、UL131a及びUL83の1以上のコーディング配列を含み得る。ワクチンは、コンセンサスタンパク質gO(配列番号12及び/又は配列番号32及び/又は配列番号52)のコーディング配列に加えて(配列番号:2), (配列番号:4), (配列番号:6), (配列番号:8), (配列番号:10), (配列番号:14), (配列番号:16), (配列番号:18), (配列番号:20), (配列番号:22), (配列番号:24), (配列番号:26), (配列番号:28), (配列番号:30), (配列番号:34), (配列番号:36), (配列番号:38), (配列番号:40) (配列番号:42), (配列番号:44), (配列番号:46), (配列番号:48), (配列番号:50), (配列番号:54), (配列番号:56), (配列番号:58), (配列番号:60)の1以上のコーディング配列を含み得る。
【0113】
ワクチンは、コンセンサスタンパク質gOをコードする特異的なコーディング配列、配列番号11及び/又は配列番号31及び/又は配列番号51を含み得る。ワクチンは、コンセンサスタンパク質gOコーディング配列、配列番号11及び/又は配列番号31及び/又は配列番号51に加えてgB、gM、gN、gH、gL、UL128、UL130、UL131a及びUL83の1以上のコーディング配列を含み得る。ワクチンは、gOコーディング配列(配列番号11及び/又は配列番号31及び/又は配列番号51)に加えてコンセンサスタンパク質コーディング配列(配列番号:1), (配列番号:3), (配列番号:5), (配列番号:7), (配列番号:9), (配列番号:13), (配列番号:15), (配列番号:17), (配列番号:19), (配列番号:21), (配列番号:23), (配列番号:25), (配列番号:27), (配列番号:29), (配列番号:33), (配列番号:35), (配列番号:37), (配列番号:39), (配列番号:41), (配列番号:43), (配列番号:45), (配列番号:47), (配列番号:49), (配列番号:53), (配列番号:55), (配列番号:57), 及び (配列番号:59)を含み得る。
【0114】
ワクチンは、コンセンサスタンパク質UL128(配列番号14及び/又は配列番号34及び/又は配列番号54)のコーディング配列を含み得る。ワクチンは、コンセンサスタンパク質UL128(配列番号14及び/又は配列番号34及び/又は配列番号54)のコーディング配列に加えてgB、gM、gN、gH、gL、gO、UL130、UL131a及びUL83の1以上のコーディング配列を含み得る。ワクチンは、コンセンサスタンパク質UL128(配列番号14及び/又は配列番号34及び/又は配列番号54)のコーディング配列に加えて(配列番号:2), (配列番号:4), (配列番号:6), (配列番号:8), (配列番号:10), (配列番号:12), (配列番号:16), (配列番号:18), (配列番号:20), (配列番号:22), (配列番号:24), (配列番号:26), (配列番号:28), (配列番号:30), (配列番号:32), (配列番号:36), (配列番号:38), (配列番号:40), (配列番号:42), (配列番号:44), (配列番号:46), (配列番号:48), (配列番号:50), (配列番号:52), (配列番号:56), (配列番号:58), (配列番号:60)の1以上のコーディング配列を含み得る。
【0115】
ワクチンは、コンセンサスタンパク質UL128をコードする特異的なコーディング配列、配列番号13及び/又は配列番号33及び/又は配列番号53を含み得る。ワクチンは、コンセンサスタンパク質UL128コーディング配列、配列番号13及び/又は配列番号33及び/又は配列番号53に加えてgB、gM、gN、gH、gL、gO、UL130、UL131a及びUL83の1以上のコーディング配列を含み得る。ワクチンは、UL128コーディング配列(配列番号13及び/又は配列番号33及び/又は配列番号53)に加えてコンセンサスタンパク質コーディング配列(配列番号:1), (配列番号:3), (配列番号:5), (配列番号:7), (配列番号:9), (配列番号:11), (配列番号:15), (配列番号:17), (配列番号:19), (配列番号:21), (配列番号:23), (配列番号:25), (配列番号:27), (配列番号:29), (配列番号:31), (配列番号:35), (配列番号:37), (配列番号:39), (配列番号:41), (配列番号:43), (配列番号:45), (配列番号:47), (配列番号:49), (配列番号:51), (配列番号:55), (配列番号:57), 及び (配列番号:59)を含み得る。
【0116】
ワクチンは、コンセンサスタンパク質UL130(配列番号16及び/又は配列番号36及び/又は配列番号56)のコーディング配列を含み得る。ワクチンは、コンセンサスタンパク質UL130(配列番号16及び/又は配列番号36及び/又は配列番号56)のコーディング配列に加えてgB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL131a及びUL83の1以上のコーディング配列を含み得る。ワクチンは、コンセンサスタンパク質UL130(配列番号16及び/又は配列番号36及び/又は配列番号56)のコーディング配列に加えて(配列番号:2), (配列番号:4), (配列番号:6), (配列番号:8), (配列番号:10), (配列番号:12), (配列番号:14), (配列番号:18), (配列番号:20), (配列番号:22), (配列番号:24), (配列番号:26), (配列番号:28), (配列番号:30), (配列番号:32), (配列番号:34), (配列番号:38), (配列番号:40), (配列番号:42), (配列番号:44), (配列番号:46), (配列番号:48), (配列番号:50), (配列番号:52), (配列番号:54), (配列番号:58), (配列番号:60)の1以上のコーディング配列を含み得る。
【0117】
ワクチンは、コンセンサスタンパク質UL130をコードする特異的なコーディング配列、配列番号15及び/又は配列番号35及び/又は配列番号55を含み得る。ワクチンは、コンセンサスタンパク質UL130コーディング配列、配列番号15及び/又は配列番号35及び/又は配列番号55に加えてgB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL131a及びUL83の1以上のコーディング配列を含み得る。ワクチンは、UL130コーディング配列(配列番号15及び/又は配列番号35及び/又は配列番号55)に加えてコンセンサスタンパク質コーディング配列(配列番号:1), (配列番号:3), (配列番号:5), (配列番号:7), (配列番号:9), (配列番号:11), (配列番号:13), (配列番号:17), (配列番号:19), (配列番号:21), (配列番号:23), (配列番号:25), (配列番号:27), (配列番号:29), (配列番号:31), (配列番号:33), (配列番号:37), (配列番号:39), (配列番号:41), (配列番号:43), (配列番号:45), (配列番号:47), (配列番号:49), (配列番号:51), (配列番号:53), (配列番号:57), 及び (配列番号:59)を含み得る。
【0118】
ワクチンは、コンセンサスタンパク質UL131a(配列番号18及び/又は配列番号38及び/又は配列番号58)のコーディング配列を含み得る。ワクチンは、コンセンサスタンパク質UL131a(配列番号18及び/又は配列番号38及び/又は配列番号58)のコーディング配列に加えてgB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130及びUL83の1以上のコーディング配列を含み得る。ワクチンは、コンセンサスタンパク質UL131a(配列番号18及び/又は配列番号38及び/又は配列番号58)のコーディング配列に加えて(配列番号:2), (配列番号:4), (配列番号:6), (配列番号:8), (配列番号:10), (配列番号:12), (配列番号:14), (配列番号:16), (配列番号:20), (配列番号:22), (配列番号:24), (配列番号:26), (配列番号:28), (配列番号:30), (配列番号:32), (配列番号:34), (配列番号:36), 及び (配列番号:40), (配列番号:42), (配列番号:44), (配列番号:46), (配列番号:48), (配列番号:50), (配列番号:52), (配列番号:54), (配列番号:56), 及び (配列番号:60)の1以上のコーディング配列を含み得る。
【0119】
ワクチンは、コンセンサスタンパク質UL131aをコードする特異的なコーディング配列、配列番号17及び/又は配列番号37及び/又は配列番号57を含み得る。ワクチンは、コンセンサスタンパク質UL131aコーディング配列、配列番号17及び/又は配列番号37及び/又は配列番号57に加えてgB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130及びUL83の1以上のコーディング配列を含み得る。ワクチンは、UL131aコーディング配列(配列番号17及び/又は配列番号37及び/又は配列番号57)に加えてコンセンサスタンパク質コーディング配列(配列番号:1), (配列番号:3), (配列番号:5), (配列番号:7), (配列番号:9), (配列番号:11), (配列番号:13), (配列番号:15), (配列番号:19), (配列番号:21), (配列番号:23), (配列番号:25), (配列番号:27), (配列番号:29), (配列番号:31), (配列番号:33), (配列番号:35), (配列番号:39), (配列番号:41), (配列番号:43), (配列番号:45), (配列番号:47), (配列番号:49), (配列番号:51), (配列番号:53), (配列番号:55), 及び (配列番号:59)を含み得る。
【0120】
ワクチンは、コンセンサスタンパク質UL83(配列番号20及び/又は配列番号40及び/又は配列番号6)のコーディング配列を含み得る。ワクチンは、コンセンサスタンパク質UL83(配列番号20及び/又は配列番号40及び/又は配列番号60)のコーディング配列に加えてgB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130及びUL131aの1以上のコーディング配列を含み得る。ワクチンは、コンセンサスタンパク質UL83(配列番号20及び/又は配列番号40及び/又は配列番号60)のコーディング配列に加えて(配列番号:2), (配列番号:4), (配列番号:6), (配列番号:8), (配列番号:10), (配列番号:12), (配列番号:14), (配列番号:16), (配列番号:18), (配列番号:22), (配列番号:24), (配列番号:26), (配列番号:28), (配列番号:30), (配列番号:32), (配列番号:34), (配列番号:36), (配列番号:38), (配列番号:42), (配列番号:44), (配列番号:46), (配列番号:48), (配列番号:50), (配列番号:52), (配列番号:54), (配列番号:56), 及び (配列番号:58)の1以上のコーディング配列を含み得る。
【0121】
ワクチンは、コンセンサスタンパク質UL83をコードする特異的なコーディング配列、配列番号19及び/又は配列番号39及び/又は配列番号59を含み得る。ワクチンは、コンセンサスタンパク質UL83コーディング配列、配列番号19及び/又は配列番号39及び/又は配列番号59に加えてgB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130及びUL131aの1以上のコーディング配列を含み得る。ワクチンは、UL83コーディング配列(配列番号19及び/又は配列番号39及び/又は配列番号59)に加えてコンセンサスタンパク質コーディング配列(配列番号:1), (配列番号:3), (配列番号:5), (配列番号:7), (配列番号:9), (配列番号:11), (配列番号:13), (配列番号:15), (配列番号:17), (配列番号:21), (配列番号:23), (配列番号:25), (配列番号:27), (配列番号:29), (配列番号:31), (配列番号:33), (配列番号:35), (配列番号:37), (配列番号:41), (配列番号:43), (配列番号:45), (配列番号:47), (配列番号:49), (配列番号:51), (配列番号:53), (配列番号:55), 及び (配列番号:57)を含み得る。
【0122】
ワクチンは、任意でIgEリーダー配列及び/又はHAタグと共に、コンセンサスタンパク質HSV1−gB、HSV1−gH、HSV1−gL、HSV−gC又はHSV1−gDをコードする特定のコーディング配列を含み得る。ワクチンは、コンセンサスHSV1タンパク質をコードする特定のコーディング配列のいずれか1つに加えて他のHSV1コンセンサスタンパク質のいずれか1以上のための1以上のコーディング配列を含み得る。ワクチンは、HSV1コーディング配列(DNA配列)に加えて他のHSV1コーディング配列の1以上のためのコンセンサスHSV1コーディング配列を含み得る。
【0123】
ワクチンは、任意でIgEリーダー配列及び/又はHAタグと共に、コンセンサスタンパク質HSV2−gB、HSV2−gH、HSV2−gL、HSV2−gC又はHSV2−gDをコードする特定のコーディング配列を含み得る。ワクチンは、コンセンサスHSV2タンパク質をコードする特定のコーディング配列のいずれか1つに加えて他のHSV2コンセンサスタンパク質のいずれか1以上のための1以上のコーディング配列を含み得る。ワクチンは、HSV2コーディング配列(DNA配列)に加えて他のHSV2コーディング配列の1以上のためのコンセンサスHSV2コーディング配列を含み得る。
【0124】
ワクチンは、任意でIgEリーダー配列及び/又はHAタグと共に、コンセンサスタンパク質CeHV1−gB、CeHV1−gH、CeHV1−gL、CeHV1−gC又はCeHV1−gDをコードする特定のコーディング配列を含み得る。ワクチンは、コンセンサスCeHV1タンパク質をコードする特定のコーディング配列のいずれか1つに加えて他のCeHV1コンセンサスタンパク質のいずれか1以上のための1以上のコーディング配列を含み得る。ワクチンは、CeHV1コーディング配列(DNA配列)に加えて他のCeHV1コーディング配列の1以上のためのコンセンサスCeHV1コーディング配列を含み得る。
【0125】
ワクチンは、任意でIgEリーダー配列及び/又はHAタグと共に、コンセンサスタンパク質VZV−gB、VZV−gH、VZV−gL、VZV−gC、VZV−gK、VZV−gM、VZV−gN、VZV−gE、又はVZV−gIをコードする特定のコーディング配列を含み得る。ワクチンは、コンセンサスVZVタンパク質をコードする特定のコーディング配列のいずれか1つに加えて他のVZVコンセンサスタンパク質のいずれか1以上のための1以上のコーディング配列を含み得る。ワクチンは、VZVコーディング配列(DNA配列)に加えて他のVZVコーディング配列の1以上のためのコンセンサスVZVコーディング配列を含み得る。
【0126】
一部の代わりの実施形態には、1以上のヘルペスウイルス抗原の免疫原性断片、ヘルペスウイルス抗原に対して相同性の1以上のタンパク質、及びヘルペスウイルス抗原に対して相同性の1以上のタンパク質の免疫原性断片をコードする核酸配列を含むものが含まれる。一部の代わりの実施形態には、1以上のヘルペスウイルス抗原タンパク質、1以上のヘルペスウイルス抗原タンパク質の免疫原性断片、ヘルペスウイルス抗原に対して相同性の1以上のタンパク質及びヘルペスウイルス抗原に対して相同性の1以上のタンパク質の免疫原性断片を含むものが含まれる。
【0127】
一部の実施形態は、本明細書で記載される1以上のコーディング配列又は組み合わせをまとめて含む1以上の組成物を個体に投与することを含む、ヘルペスウイルスタンパク質に対する免疫応答を生成する方法を提供する。一部の実施形態は、本明細書で記載される1以上のコーディング配列又は組み合わせをまとめて含む1以上の組成物を投与することを含む、ヘルペスウイルス感染に対して個体に予防的にワクチン接種する方法を提供する。一部の実施形態は、本明細書で記載される1以上のコーディング配列又は組み合わせをまとめて含む1以上の組成物を投与することを含む、ヘルペスウイルスに感染している個体に治療上、ワクチン接種する方法を提供する。
【0128】
ワクチンはDNAワクチンであり得る。DNAワクチンは、コンセンサスヘルペスウイルス核酸配列の1以上を含む複数の同一の又は異なるプラスミドを含み得る。DNAワクチンは、1以上のコンセンサスヘルペスウイルス抗原をコードする1以上の核酸配列を含み得る。DNAワクチンが1を超えるコンセンサスヘルペスウイルス核酸配列を含む場合、そのような配列すべてが単一プラスミドに存在してもよく、又はそのような配列のそれぞれが異なるプラスミドに存在してもよく、又は一部のプラスミドが単一のコンセンサスヘルペスウイルス核酸配列を含んでもよい一方で、他のプラスミドは1を超えるコンセンサスヘルペスウイルス核酸配列を有する。加えて、DNAワクチンはさらに、1以上のヘルペスウイルス抗原についての1以上のコンセンサスコーディング配列を含み得る。そのような追加のコーディング配列は、同一のプラスミドにあってもよく、又は互いに及びコンセンサスの1以上を含むプラスミドとは異なるプラスミドにあってもよい。
【0129】
DNAワクチンは、参照によって完全に本明細書に組み入れられる米国特許第5,593,972号、同第5,739,118号、同第5,817,637号、同第5,830,876号、同第5,962,428号、同第5,981,505号、同第5,580,859号、同第5,703,055号、及び同第5,676,594号にて開示されている。DNAワクチンはさらに、それを染色体に統合するのを阻害する要素又は試薬を含むことができる。ワクチンはヘルペスウイルス抗原のRNAであることができる。RNAワクチンを細胞に導入することができる。
【0130】
ワクチンは、上述の遺伝子構築物又は抗原を含む組換えワクチンであり得る。ワクチンはまた、1以上のタンパク質サブユニットの形態での1以上のコンセンサスヘルペスウイルス抗原、1以上のコンセンサスヘルペスウイルス抗原を含む1以上の殺傷したウイルス粒子、又は1以上のコンセンサスヘルペスウイルス抗原を含む1以上の弱毒化したウイルス粒子を含むこともできる。弱毒化ワクチンは、弱毒化生ワクチン、死菌ワクチン、及び1以上のコンセンサスヘルペスウイルス抗原をコードする外来遺伝子を送達するための組換えベクターを使用するワクチン、並びにサブユニットワクチン及び糖タンパク質ワクチンであり得る。弱毒化生ワクチン、外来抗原を送達するための組換えベクターを使用するもの、サブユニットワクチン及び糖タンパク質ワクチンの例は、米国特許第4,510,245; 4,797,368; 4,722,848; 4,790,987; 4,920,209; 5,017,487; 5,077,044; 5,110,587; 5,112,749; 5,174,993; 5,223,424; 5,225,336; 5,240,703; 5,242,829; 5,294,441; 5,294,548; 5,310,668; 5,387,744; 5,389,368; 5,424,065; 5,451,499; 5,453,3 64; 5,462,734; 5,470,734; 5,474,935; 5,482,713; 5,591,439; 5,643,579; 5,650,309; 5,698,202; 5,955,088; 6,034,298; 6,042,836; 6,156,319 及び 6,589,529号に記載されており、それらはそれぞれ参照によって本明細書に組み入れられる。
【0131】
ワクチンは、世界の特定の地域に由来するヘルペスウイルスの血清型に向けられたベクター及び/又はタンパク質を含むことができる。ワクチンはまた、世界の複数の地域由来するヘルペスウイルスの血清型に向けることができる。
【0132】
提供されるワクチンを用いて、治療上又は予防上の免疫応答を含む免疫応答を誘導することができる。コンセンサスヘルペスウイルス抗原に向けられ、ヘルペスウイルスの複数の血清型にわたって広く向けられる抗体及び/又はキラーT細胞が生成され得る。そのような抗体及び細胞が単離され得る。
【0133】
ワクチンはさらに、薬学上許容可能な賦形剤を含むことができる。薬学上許容可能な賦形剤は、ビヒクル、アジュバント、キャリア又は希釈剤として機能的な分子であり得る。薬学上許容可能な賦形剤は、たとえば、免疫刺激複合体(ISCOMS)、フロイント不完全アジュバント、モノホスホリル脂質Aを含むLPS類似体、ムラミルペプチド、キノン類似体、スクアレンやスクアレンのような小胞、ヒアルロン酸、脂質、リポソーム、カルシウムイオン、ウイルス性タンパク質、ポリアニオン、ポリカチオン、又はナノ粒子のような表面活性剤を含む形質移入促進剤、又は他の既知の形質移入促進剤であることができる。
【0134】
形質移入促進剤は、ポリアニオン、ポリ−L−グルタミン酸塩(LGS)を含むポリカチオン、又は脂質である。形質移入促進剤は、ポリ−L−グルタミン酸塩であり、さらに好ましくはポリ−L−グルタミン酸塩は6mg/ml未満の濃度でワクチンに存在する。形質移入促進剤はまた、免疫刺激複合体(ISCOMS)、フロイント不完全アジュバント、モノホスホリル脂質Aを含むLPS類似体、ムラミルペプチド、キノン類似体、及びスクアレンやスクアレンのような小胞のような表面活性剤を含むこともでき、ヒアルロン酸は遺伝子構築物と併せて投与するのに使用することができる。一部の実施形態では、DNAベクターワクチンはまた、脂質、レシチンリポソーム又はDNA/リポソーム混合物として当該技術で既知の他のリポソーム(たとえば、W09324640を参照)を含むリポソーム、カルシウムイオン、ウイルス性タンパク質、ポリアニオン、ポリカチオン、又はナノ粒子のような形質移入促進剤又は他の既知の形質移入促進剤を含むこともできる。好ましくは、形質移入促進剤は、ポリアニオン、ポリ−L−グルタミン酸塩(LGS)を含むポリカチオン、又は脂質である。ワクチンにおける形質移入剤の濃度は4mg/ml未満、2mg/ml未満、1mg/ml未満、0.750mg/ml未満、0.500mg/ml未満、0.250mg/ml未満、0.100mg/ml未満、0.050mg/ml未満、又は0.010mg/ml未満である。
【0135】
薬学上許容可能な賦形剤はアジュバントであり得る。アジュバントは、代替プラスミドで発現される他の遺伝子であってもよいし、又はワクチンにて上記プラスミドと組み合わせたタンパク質として送達される。アジュバントは、シグナル配列を欠失し、任意でIgEからのシグナルペプチドを含むIL−15を含むα−インターフェロン(IFN−α)、β−インターフェロン(IFN−β)、γ−インターフェロン、血小板由来増殖因子(PDGF)、TNFα、TNFβ、GM−CSF、表皮増殖因子(EGF)、皮膚T細胞誘引ケモカイン(CTACK)、表皮胸腺発現ケモカイン(TECK)、粘膜関連上皮ケモカイン(MEC)、IL−12、IL−15、MHC、CD80、CD86から成る群から選択され得る。アジュバントは、IL−12、IL−15、IL−28、CTACK、TECK、血小板由来増殖因子(PDGF)、TNFα、TNFβ、GM−CSF、表皮増殖因子(EGF)、IL−1、IL−2、IL−4、IL−5、IL−6、IL−10、IL−12、IL−18、又はそれらの組み合わせであり得る。
【0136】
有用なアジュバントであり得る他の遺伝子には、MCP−1、MIP−la、MIP−1p、IL−8、RANTES、L−セレクチン、P−セレクチン、E−セレクチン CD34、GlyCAM−1、MadCAM−1、LFA−1、VLA−1、Mac−1、pl50.95、PECAM、ICAM−1、ICAM−2、ICAM−3、CD2、LFA−3、M−CSF、G−CSF、IL−4、IL−18の変異形態、CD40、CD40L、血管増殖因子、線維芽細胞増殖因子、IL−7、神経増殖因子、血管内皮増殖因子、Fas、TNF受容体、Flt、Apo−1、p55、WSL−1、DR3、TRAMP、Apo−3、AIR、LARD、NGRF、DR4、DR5、KILLER、TRAIL−R2、TRICK2、DR6、カスパーゼICE、Fos、c−jun、Sp−1、Ap−1、Ap−2、p38、p65Rel、MyD88、IRAK、TRAF6、IkB、不活性NIK、SAP K、SAP−1、JNK、インターフェロン応答遺伝子、NFkB、Bax、TRAIL、TRAILrec、TRAILrecDRC5、TRAIL−R3、TRAIL−R4、RANK、RANKリガンド、Ox40、Ox40リガンド、NKG2D、MICA、MICB、NKG2A、NKG2B、NKG2C、NKG2E、NKG2F、TAP1、TAP2及びその機能的断片をコードするものが挙げられる。
【0137】
ワクチンはさらに、1994年4月1日に出願され、参照によって完全に組み入れられる米国特許第5,739,118号に記載されたような遺伝子ワクチン促進剤を含むことができる。
【0138】
5.送達方法
本明細書で提供されるのは、ヘルペスウイルスのウイルス感染に対する免疫応答を誘導することができる特定の有効な免疫原にするエピトープを含むヘルペスウイルス抗原の遺伝子構築物及びタンパク質を提供するために、医薬製剤、好ましくはワクチンを送達する方法である。ワクチンを送達する又はワクチン接種する方法を提供して治療上及び/又は予防上の免疫応答を誘導することができる。ワクチン接種の過程は、哺乳類にて複数のヘルペスウイルス血清型に対して免疫応答を生成することができる。ワクチンを個体に送達して哺乳類の免疫系の活性を調節し、免疫応答を高めることができる。ワクチンの送達は、細胞にて発現され、免疫系が認識され、細胞性、液性又は細胞性液性の応答を誘導する細胞の表面に送達される核酸分子としてのHA抗原の形質移入であり得る。本明細書で議論するような関連するヘルペスウイルスファミリーのワクチンを哺乳類に投与することによって、ワクチンの送達を用いて哺乳類において複数のヘルペスウイルスに対する、ヘルペスファミリー特異的な免疫応答を誘導する又は誘発することができる。
【0139】
哺乳類へのワクチンの送達の際、及び哺乳類の細胞へのベクターの送達の際、形質移入された細胞は相当する1以上のヘルペスウイルス抗原を発現する又は分泌する。これらの分泌されたタンパク質又は合成抗原は、免疫系によって異物として認識され、抗原に対して作られる抗体及び抗原に対して特異的なT細胞応答を含むことができる免疫応答を開始する。一部の例では、本明細書で議論されたワクチンでワクチン接種された哺乳類は、感作された免疫系を有し、関連するヘルペスウイルス株に暴露すると、感作された免疫系によって、液性、細胞性、又は双方を介してその後のヘルペスウイルスの迅速な一掃が可能になる。ワクチンを個体に送達し、個体の免疫系の活性を調節し、それによって免疫応答を高めることができる。
【0140】
ワクチンをDNAワクチンの形態で送達することができ、DNAワクチンを送達する方法は米国特許第4,945,050号及び同第5,036,006号に記載されており、双方とも参照によって完全に組み入れられる。
【0141】
ワクチンを哺乳類に投与して哺乳類にて免疫応答を引き出すことができる。哺乳類は、ヒト、非ヒト霊長類、ウシ、ブタ、ヒツジ、ヤギ、レイヨウ、バイソン、スイギュウ、ウシ、シカ、ハリネズミ、ゾウ、ラマ、アルパカ、マウス、ラット、又はニワトリであることができ、好ましくは、ヒト、ウシ、ブタ又はニワトリであることができる。
【0142】
a.併用治療
医薬組成物、好ましくは、ワクチンは、1以上のヘルペスウイルス抗原との併用で投与することができる。ワクチンは、α−インターフェロン(IFN−α)、β−インターフェロン(IFN−β)、γ−インターフェロン、IL−12、IL−15、IL−28、CTACK、TECK、血小板由来増殖因子(PDGF)、TNFα、TNFβ、GM−CSF、表皮増殖因子(EGF)、IL−1、IL−2、IL−4、IL−5、IL−6、IL−10、IL−12、IL−18、MCP−1、MIP−la、MIP−1p、IL−8、RANTES、L−セレクチン、P−セレクチン、E−セレクチン、CD34、GlyCAM−1、MadCAM−1、LFA−1、VLA−1、Mac−1、pl50.95、PECAM、ICAM−1、ICAM−2、ICAM−3、CD2、LFA−3、M−CSF、G−CSF、IL−4、IL−18の変異形態、CD40、CD40L、血管増殖因子、線維芽細胞増殖因子、IL−7、神経増殖因子、血管内皮増殖因子、Fas、TNF受容体、Flt、Apo−1、p55、WSL−1、DR3、TRAMP、Apo−3、AIR、LARD、NGRF、DR4、DR5、KILLER、TRAIL−R2、TRICK2、DR6、カスパーゼICE、Fos、c−jun、Sp−1、Ap−1、Ap−2、p38、p65Rel、MyD88、IRAK、TRAF6、IkB、不活性NIK、SAPK、SAP−1、JNK、インターフェロン応答遺伝子、NFkB、Bax、TRAIL、TRAILrec、TRAILrecDRC5、TRAIL−R3、TRAIL−R4、RANK、RANKリガンド、Ox40、Ox40リガンド、NKG2D、MICA、MICB、NKG2A、NKG2B、NKG2C、NKG2E、NKG2F、TAP1、又はTAP2、又はそれらの機能的断片を含むことができるタンパク質、又はアジュバントをコードする遺伝子との併用で投与することができる。
【0143】
b.投与経路
ワクチンは、経口、非経口、舌下、経皮、直腸内、経粘膜、局所、吸入、頬内投与、胸膜内、静脈内、動脈内、腹腔内、皮下、筋肉内、鼻内、クモ膜下、及び関節内、又はそれらの組み合わせを含む様々な経路によって投与することができる。獣医用途では、組成物は通常の獣医学診療に従って好適に許容できる製剤として投与することができる。獣医師は特定の動物に最も適する投与計画及び投与経路を容易に決定することができる。従来のシリンジ、針なし注射装置、「微粒子銃遺伝子銃」又は電気穿孔(「EP」)、「流体力学法」、若しくは超音波のような他の物理的方法によってワクチンを投与することができる。
【0144】
生体内電気穿孔の有無でのDNA注射(DNAワクチン接種とも呼ぶ)、リポソーム介在性、ナノ粒子促進性、たとえば、組換えアデノウイルス、組換えアデノウイルス関連ウイルス及び組換えワクシニアのような組換えウイルスを含む幾つかの周知の技術によってアクチンのベクターを哺乳類に送達することができる。DNA注射を介して及び生体内電気穿孔と共にヘルペスウイルス抗原を送達することができる。
【0145】
c.電気穿孔
ワクチンのプラスミドの電気穿孔を介したワクチンの投与は、細胞膜に可逆性の孔を形成させるのに有効なエネルギーのパルスを哺乳類の所望の組織に送達するように構成することができる電気穿孔装置を用いて達成されてもよく、好ましくは、エネルギーのパルスはユーザーが事前に設定した電流出力に類似する定電流である。電気穿孔装置は、電気穿孔成分及び電極部品又は取っ手部品を含み得る。電気穿孔成分は、コントローラ、電流波形発生器、インピーダンス試験器、波形ロガー、出力要素、状況報告要素、伝達ポート、記憶成分、電源、及び電源スイッチを含む電気穿孔装置の種々の要素の1以上を含み、取り込み得る。生体内電気穿孔装置、たとえば、CELLECTRA(登録商標)EPシステム(ペンシルベニア州、ブルーベルのInovio Pharmaceuticals社)又はElgen電気穿孔器(ペンシルベニア州、ブルーベルのInovio Pharmaceuticals社)を用いて電気穿孔が達成され得る。
【0146】
電気穿孔成分は、電気穿孔装置の要素の1つとして機能してもよく、他の要素は電気穿孔成分との連絡における別の要素(又は成分)である。電気穿孔成分は、電気穿孔装置の1を超える要素として機能してもよく、それは電気穿孔成分とは別の電気穿孔装置の他の要素と連通し得る。電気機械装置又は機械装置の一部として存在する電気穿孔装置の要素は、要素が装置の1つとして又は互いに連通する別々の要素として機能することができるので、限定され得ない。電気穿孔成分は、所望の組織で定電流を生じるエネルギーのパルスを送達することが可能であってもよく、フィードバック機構を含む。電極部品は、空間配置で複数の電極を有する電極の列を含み得るが、その際、電極部品は電気穿孔成分からエネルギーのパルスを受け取り、電極を介してそれを所望の組織に送達する。複数の電極のうち少なくとも1つはエネルギーのパルスの送達の間中性であり、所望の組織でインピーダンスを測定し、電気穿孔成分にインピーダンスを伝達する。フィードバック機構は測定されたインピーダンスを受け取り、電気穿孔成分によって送達されたエネルギーのパルスを調整して定電流を維持する。
【0147】
複数の電極はエネルギーのパルスを分散パターンで送達し得る。複数の電極は、プログラムされた順序のもとで電極の制御を介してエネルギーのパルスを分散パターンで送達し得るが、プログラムされた順序はユーザーが電気穿孔成分に入力する。プログラムされた順序は送達される複数のパルスを順に含み得るが、複数のパルスの各パルスは、一方がインピーダンスを測定する中性の電極である少なくとも2つの活性電極によって送達され、複数のパルスのそれに続くパルスは一方がインピーダンスを測定する中性の電極である少なくとも2つの活性電極の異なる方によって送達される。
【0148】
フィードバック機構はハードウエア又はソフトウエアのいずれかによって実施され得る。フィードバック機構は、アナログ閉鎖ループ回路によって実施され得る。フィードバックは、50μs、20μs、10μs又は1μsごとに起きるが、好ましくはリアルタイムフィードバック又は瞬時(すなわち、応答時間を判定するのに利用可能な技法によって判定されるような実質的な瞬時)である。中性の電極は所望の組織でインピーダンスを測定し、フィードバック機構にインピーダンスを伝達し、フィードバック機構はインピーダンスに応答し、エネルギーのパルスを調整して事前に設定した電流に類似する値で定電流を維持する。フィードバック機構は、エネルギーのパルスを送達する間、連続的に及び瞬時に定電流を維持し得る。
【0149】
本発明のDNAワクチンの送達を促進し得る電気穿孔装置及び電気穿孔法の例には、Draghia−Akliらによる米国特許第7,245,963号、Smithらによって出願された米国特許公開番号2005/0052630に記載されたものが挙げられるが、その内容は、その全体が参照によって本明細書に組み入れられる。DNAワクチンの送達を促進するのに使用され得る他の電気穿孔装置及び電気穿孔法には、2007年10月17日に出願された同時係属で共同所有の米国特許出願、出願番号11/874072で提供されたものが挙げられ、それは、35USC119(e)のもとで、2006年10月17日に出願された米国仮特許出願、出願番号60/852,149及び2007年10月10日に出願された同60/978,982に対して利益を主張しているが、それらすべてはその全体が参照によって本明細書に組み入れられる。
【0150】
Draghia−Akliらによる米国特許第7,245,963号は、生体又は植物における選択された組織の細胞に生体分子を導入するのを促進するモジュール式の電極方式及びその使用を記載している。モジュール式の電極方式は、複数の針状電極;皮下注射針;プログラム可能な定電流パルスコントローラから複数針状電極への導電性連結を提供する電気コネクタ;及び電源を含み得る。操作者は、支持構造に搭載され、生体又は植物における選択された組織にそれをしっかり挿入する複数の針状電極を掴むことができる。次いで皮下注射針を介して選択された組織に生体分子が送達される。プログラム可能な定電流パルスコントローラが活性化され、定電流の電気パルスが複数の針状電極に適用される。適用された定電流の電気パルスは複数の針状電極間で細胞への生体分子の導入を促進する。米国特許第7,245,963号の内容全体が参照によって本明細書に組み入れられる。
【0151】
Smithらによって出願された米国特許公開番号2005/0052630は、生体又は植物における選択された組織の細胞に生体分子を導入するのを効果的に促進するのに使用され得る電気穿孔装置を記載している。電気穿孔装置は、その操作がソフトウエア又はファームウエアによって特定される動電装置(「EKD装置」)を含む。EKD装置は、ユーザーの制御及びパルスパラメータの入力に基づく配列における電極間でのプログラム可能な定電流パルスパターンを生じ、電流波形データの保存及び取得を可能にする。電気穿孔装置はまた、針状電極の配列を有する置き換え可能な電極ディスク、注射針用の中央注射流路、及び取り外し可能な案内ディスクも含む。米国特許公開番号2005/0052630の内容全体は参照によって本明細書に組み入れられる。
【0152】
米国特許第7,245,963号及び米国特許公開番号2005/0052630に記載された電極配列及び方法は、筋肉のような組織だけでなく、他の組織又は臓器への深い浸透に適合し得る。電極配列の構成のために、注射針(選択した生体分子を送達するための)も標的臓器に完全に挿入され、注射は、電極によって事前に描かれる領域にて標的組織に垂直に投与される。米国特許第7,245,963号及び米国特許公開番号2005/005263に記載された電極は好ましくは長さ20mmで21ゲージである。
【0153】
さらに、電気穿孔装置及びその使用を組み入れる一部の実施形態で熟考されて、以下の特許:1993年12月28日に出願された米国特許第5,273,525号、2000年8月29に出願された同第6,110,161号、2001年7月17日に出願された同第6,261,281号及び2005年10月25日に出願された同第6,958,060号及び2005年9月6日に出願された同第6,939,862号に記載されたものであるような電気穿孔装置がある。さらに、種々の装置のいずれかを用いたDNAの送達に関する2004年2月24日に出願された米国特許第6,697,669号に提供された主題を網羅する特許、及びDNAを注射する方法に引かれる2008年2月5日に出願された米国特許第7,328,064号が本明細書で熟考される。上記の特許はその全体が参照によって組み入れられる。
【0154】
d.ワクチンの調製方法
本明細書で提供されるのは、本明細書で議論されるDNAワクチンを含むDNAプラスミドを調製する方法である。哺乳類の発現プラスミドへの最終サブクローニング工程の後、当該技術で既知の方法を用いて大規模な発酵タンクにて細胞培養物に接種するのにDNAプラスミドを使用することができる。
【0155】
既知の装置と技法の組み合わせを用いて、本発明のEP装置と共に使用するためのDNAプラスミドを製剤化する又は製造することができるが、好ましくは、それらは、2007年5月23日に出願され、認可を受けた同時係属米国仮特許出願、出願番号60/939,792に記載されている最適化されたプラスミド製造法を用いて製造される。一部の例では、これらの試験で使用されるDNAプラスミドは10mg/mL以上の濃度で製剤化することができる。製造法はまた、2007年7月3日に出願された認可された特許、米国特許第7,238,522号で記載されたものを含む米国特許出願、出願番号60/939792に記載されたものに加えて当業者に一般に知られる種々の装置及びプロトコールを含む又は組み入れる。上記で参照した出願及び特許、米国特許出願、出願番号60/939792及び米国特許第7,238,522号はそれぞれ、その全体が参照によって本明細書に組み入れられる。
【実施例】
【0156】
以下の実施例にて本発明をさらに説明する。これらの実施例は本発明の好まれる実施形態を示す一方で、説明のみを目的として付与されることが理解されるべきである。上記の議論及びこれらの実施例から、当業者は本発明の本質的な特徴を突き止めることができ、その精神及び範囲から逸脱することなく、本発明の種々の変更及び改変を行って種々の用途及び条件にそれを適合させることができる。従って、本明細書で示され、記載されるものに加えて本発明の種々の改変は前述の記載から当業者に明らかであろう。そのような改変はまた添付のクレームの範囲内に入ることも意図される。
【0157】
実施例1:ヘルペス抗原及び発現構築物を生成すること
ヘルペスウイルスファミリーの糖タンパク質、シャペロンタンパク質及びマトリクスタンパク質に着目したDNAワクチン戦略を採用した。各ウイルス抗原(Ag)によって引き出される免疫の可能性のある幅を増やすために、先ず、系統樹上の多様性を調べて多型性を評価し、臨床的に意義のあるコンセンサスアミノ酸配列の作製に役立てた。
【0158】
遺伝的及び統計的な解析
MEGAバージョン5(Tamura, Peterson, Stecher, Nei, and Kumar 2011)を用いて系統樹進化及び分子進化の解析を行い、コンセンサスワクチンAgを生成するのに使用される臨床的に意義のある及び公的に利用可能であるヘルペス標的タンパク質配列の間で多様性を推定した。1,000のブートストラップ複製と共にブートストラップ法を用いた近隣結合系統樹再構成解析を用いて放射線状でブートストラップコンセンサス樹を生成した。たとえば、P距離はHCMVのために示す(図17)。
【0159】
あらゆる値は平均値±SEMとして報告する。群間の解析は1つの対照(HCMV感染した)との複数の比較を補正する事後Dunnett検定と共にANOVAによって完了した。統計的解析はすべて、GraphPad Prism(カリフォルニア州、ラ・ホヤのGraphPad Software社)又は社会科学用の統計パッケージ(イリノイ州、シカゴのSPSS)を用いて行った。
【0160】
各ヘルペス免疫原のためのコンセンサスアミノ酸配列を生成する戦略を以下で概説する。一般に、ワクチンの免疫原には高度に保存されたヘルペスタンパク質を使用した一方で、特異的で臨床的に意義のある亜群は高度に多様なタンパク質に使用した。
【0161】
配列配置のためのベクターNTIソフトウエア(Invitrogen)を用いて公的に利用可能な株(GenBank)及び臨床的に意義のある株(組織培養で6回以下の継代)を利用してヘルペスワクチンタンパク質のアミノ酸配列を生成した。一部のプラスミド(VZV−gHgL、VZV−gEgI、VZV−gMgN、HSV1−gHgL、HSV1−gCgD、HSV2−gHgL、HSV2−gCgD、CeHV1−gHgL、CeHV1−gCgD、pCMV−gHgL、pCMV−gMgN、及びpCMV−UL)は、構造的に関連する高分子の同時発現のために切断部位(フーリン部位、配列番号63)によって分離される複数のヘルペスタンパク質を発現した。DNAワクチンの遺伝的最適化にはヒトにおけるタンパク質発現のためのコドン及びRNAの最適化が含まれ、遺伝子はすべて合成し、改変されたpVAX1哺乳類発現ベクター(ドイツ、レーゲンスブルグのGeneArt、ニュージャージー州、ピスカタウエイのGenScript)にサブクローニングした。
HCMV特異的解析
【0162】
HCMV−gBの系統樹解析によって4つの主な変異体(gB1〜gB4)と1つの非原型変異体(gB5)の存在が確認された(図17a)gBタンパク質は臨床的で継代の少ない株の間では相対的に保存されている(約86%同一)ので、我々はこれらの配列のコンセンサスを選択し、我々のDNAワクチンがコードしたAgを示した。ワクチンの配列は、臨床では高度に症候性の個体の大半を占めることが場合によっては見い出されているgB1遺伝子型に系統樹上、最も近かった。
【0163】
次に、DNAワクチンとしての評価のための候補免疫原として、HCMV−gCIII融合複合体の成分、gH,gL及びgOを発現させた。gHの系統樹解析によって、骨髄移植患者から単離された新しく報告されたJHCを含む、考えられる第3の群に加えて2つの主な遺伝子型の存在が確認された[Jung, et. Al., Virus Res. 2011 Jun;158(1−2):298](図17b)。解析によって、抗gH MAbが何故広く反応性に見えるのかを説明し得るgHの間(約7%)での低レベルのアミノ酸変異が確認された。この高レベルの保存のせいで、gH1とgH2の間にあるDNAワクチンのコンセンサス免疫原は、JHC臨床単離物と共に推定上の第3のgH群に最も近かった。gLタンパク質の系統樹解析は、同様に高度に保存されている(約91%)一方で、あまり明確には群分けされなかった(図17c)。何回も継代した株からのgLのアミノ酸配列の除去の際、得られたDNAコンセンサス免疫原は、系統樹上でJHC及びMerlin臨床単離物に最も近く、AD169及びTowne研究室適合の株からは最も遠かった。従来定義されたgCIII複合体の第3の成分はgOであり、それは高度にグリコシル化され、5’末端で高度に変異している。gOの多型性が高度(約55%)だったので、我々は我々の標的免疫原にgO5遺伝子型群のコンセンサス配列を選択したが、それは、この群がgN−4c遺伝子型、最大のgN−4変異体群及びほとんどの血清有病率と遺伝的に連鎖していると以前記載されているからである(図17f)。gO5亜群の中での同一性は約99%なので、コンセンサスAgは、Merlin及びJP臨床単離物も含むこの亜群と共に系統樹上で群分けした。
【0164】
新規の候補ワクチン免疫原HCMV−gM及びgNは双方ともジスルフィド共有結合及び非共有相互作用によってERにてヘテロ二量体化し、ウイルス感染性複合体を形成する。gMはCMVの間で高度に保存されている(約95%)一方で、gNは変異に富む(約45)。gM間の相対的に高い同一性のために、臨床的に意義のある配列すべてのコンセンサスによって我々の候補ワクチン免疫原が決定された(図17d)。逆に、ほとんど独占的なO結合糖を特徴とするgNの高度に改変された性質のために、gN−4サブタイプのコンセンサスをワクチン免疫原として使用したが、それは、この亜群が北米、欧州、中国及びオーストラリアにおける臨床単離物すべての最大の普及型であると報告されたからである(図17e)。従って、この配列は、系統樹上ではgN4bサブタイプに最も近く、それはgN4a群とgN4c群の間に直接存在し、そのすべてがgN4群を構成する。
【0165】
最近、gCIII融合複合体のためのgH/gL/gOの従来定義された会合の代わりに、UL128、UL130及びUL131AがgH及びgLと共に五量体複合体を形成することができることが示されている。さらに、この複合体は強力なmAbを導出することが記載されている。何回も継代し、研究室に適合した株の除去の際の相対的に高レベルのアミノ酸保存(UL128では約87%、UL130では約86%及びUL131Aでは約73%)のために、候補ワクチン免疫原のための各遺伝子にコンセンサス配列を使用した(図17g〜i)。UL128ワクチン配列は、Ad169株と同様にMerlin及びDavisの単離物を含む群に系統樹上では群分けされた。しかしながら、UL130及びUL131Aの配列は双方とも、系統樹上ではそれぞれ、Towne及びAD169の研究室株からは離れていたが、それらは、これらの遺伝子の欠失又は変異のために内皮細胞、上皮細胞及び白血球に感染する能力を失っている。そして最後にUL83タンパク質(pp65)はT細胞標的としての最近のワクチン戦略における現在の使用のために選択された。このタンパク質は、ウイルス特異的なCD8T細胞の大半によって認識されるので、当初、HCMVに対する細胞性免疫応答におけるその明らかな優位性に基づいて注目された。このタンパク質は、CMVの間では高度に保存されており、多数の公表された配列と関連した3’切り詰めを含めない場合、約97%同一だった(図17j)。従って、UL83タンパク質のコンセンサスを標的ワクチンAgに使用し、それは系統樹上では、JP、VR1814、Merlin及びAd169に類似したが、Towne、Toledo及びJHCの株からは離れていた。
【0166】
次に完全長の候補CMV免疫原を用いてプラスミドDNAワクチンを構築した。各Agはヒトでの発現のために遺伝的に最適化し、商業的に合成し、次いで改変したpVAX1哺乳類発現ベクターにサブクローニングした。加えて、機能的ビリオンの表面複合体の構築に非相同の相互作用を必要とするタンパク質を同一DNAワクチンプラスミドの中で組み合わせてコードした。複数のタンパク質を発現するプラスミド、gHgL、gMgN及びpULは免疫原の間で普遍的な内在性タンパク分解性フーリン切断部位をコードして翻訳後の切断及び修飾を円滑にした。このように、構造的に且つ機能的に関連するタンパク質の同時発現は、臨床的に且つウイルス学的に関連するB細胞エピトープ決定基をさらに上手く発現し得る高分子複合体の形成を仮定上促進する。このことは、生産的発現に同時発現が必要とされる場合、細胞内輸送及び末端糖質の修飾にgHがgLの同時発現を必要とする場合[Spaete, 1993 #1195]、及び同様にgHの非存在下で発現するときgLがERに局在したままである場合に特に重要であり得る。
【0167】
プラスミドの1つは、ホモ二量体を形成し、I型の膜タンパク質であるHCMV−gBの907〜9アミノ酸タンパク質のコーディング配列を含んだ。別のプラスミドは、HCMV−gN、139アミノ酸タンパク質のコーディング配列に連結されたHCMV−gM、373アミノ酸タンパク質を含んだ。HCMV−gM及びgNタンパク質はヘテロ二量体を形成し、感染性に関与する。別のプラスミドは、gL、278アミノ酸タンパク質のコーディング配列に連結されたHCMV−gH、740アミノ酸タンパク質を含んだ。HCMV−gHタンパク質及びHCMV−gLタンパク質はウイルス融合に関与するHCMV−gO−gCIII複合体と共にヘテロ二量体を形成する。HCMV−gHタンパク質及びHCMV−gLタンパク質はまたERにてジスルフィド結合ヘテロ二量体を形成する。別のプラスミドは、HCMV−gH及び−gLと共に前述のヘテロ二量体を形成するHCMV−gO、472アミノ酸タンパク質のコーディング配列を含んだ。別のプラスミドは、HCMV−UL131A、77アミノ酸タンパク質に連結されたHCMV−UL130、215アミノ酸タンパク質に連結されたHCMV−pUL(UL128)、140アミノ酸タンパク質のコーディング配列をコードする。これら3つのタンパク質は、HCMV−gOのシャペロンとして作用する。別のプラスミドは、T細胞標的タンパク質であるHCMV−gUL83(pp65)をコードする。
【0168】
一実施形態では、HCMVのコンセンサスアミノ酸配列(配列番号:2、配列番号:4、配列番号:6、配列番号:8、配列番号:10、配列番号:12、配列番号:14、配列番号:16、配列番号:18及び配列番号:20)の10のコーディング配列(配列番号:1、配列番号:3、配列番号:5、配列番号:7、配列番号:9、配列番号:11、配列番号:13、配列番号:15、配列番号:17及び配列番号:19)が、6つの別個の発現ベクタープラスミドに含まれた。単一の遺伝子構築物がgB(プラスミド1)、(プラスミド4)gO及びgUL83(改変プラスミド6)に提供された。融合タンパク質をコードするキメラ遺伝子が、単一ポリタンパク質として発現されるgMとgN(プラスミド2)、gHとgL(プラスミド3)及びUL128とUL130とUL131a(プラスミド5)をコードする構築物に提供された。融合タンパク質の各場合、ポリタンパク質における異なる抗原のコーディング配列はフーリンタンパク分解性切断部位(配列番号63)をコードする配列に連結した。融合タンパク質のコーディング配列は、ポリタンパク質のN末端におけるIgEシグナルペプチド(配列番号61)のコーディング配列と同様にポリタンパク質における各HCMV抗原のC末端に連結されるHAタグ(配列番号62)のコーディング配列も含んだ。ポリタンパク質のタンパク分解性切断部位でのプロセッシングに続いて、各タンパク質はHAタグを含む。単一抗原構築物のコーディング配列にはそれぞれ、各翻訳産物のN末端に含められるIgEシグナルペプチド(配列番号61)のコーディング配列が設けられた。gB及びgOのコーディング配列にはそれぞれ、各HCMV抗原タンパク質のC末端がHAタグを含むようにHAタグ(配列番号62)のコーディング配列も設けられた。改変プラスミド6におけるgUL83のコーディング配列はHAタグのコーディング配列を含有しない。しかしながら、改変プラスミド6の別の型は、HCMV抗原タンパク質のC末端がHAタグを含むようにHAタグ(配列番号62)のコーディング配列を含有するように構築することができる。
【0169】
プラスミド1〜6及び改変プラスミド1〜6のそれぞれは、本明細書で開示される変異体pVax1(図1、配列番号76)を用いて作製され得る。
【0170】
プラスミド1(図2)は、配列番号41、すなわち、HAタグに連結したコンセンサスgBに連結したIgEリーダーをコードするので、タンパク質、配列番号42をコードする核酸配列に操作可能に連結した調節要素を有する挿入物を持つ変異体pVax1である。
【0171】
プラスミド2(図3)は、HAタグに連結したコンセンサスgN4−cである核酸配列に連結したフーリンタンパク分解性切断部位に連結したHAタグに連結したコンセンサスgMに連結したIgEリーダーをコードするので融合タンパク質、配列番号65をコードする核酸配列、配列番号64に操作可能に連結した調節要素を有する挿入物を持つ変異体pVax1である。
【0172】
プラスミド3(図4)は、HAタグに連結したコンセンサスgLである核酸配列に連結したフーリンタンパク分解性切断部位に連結したHAタグに連結したコンセンサスgHに連結したIgEリーダーをコードするので融合タンパク質、配列番号67をコードする核酸配列、配列番号66に操作可能に連結した調節要素を有する挿入物を持つ変異体pVax1である。
【0173】
プラスミド4(図5)は、HAタグに連結したコンセンサスgO−5に連結したIgEリーダーをコードするので融合タンパク質、配列番号52をコードする核酸配列、配列番号51に操作可能に連結した調節要素を有する挿入物を持つ変異体pVax1である。
【0174】
プラスミド5(図6)は、HAタグに連結したコンセンサスUL−128に連結したフーリンタンパク分解性切断部位に連結したHAタグに連結したコンセンサスUL130に連結したフーリンタンパク分解性切断部位に連結したHAタグに連結したコンセンサスUL131aに連結したIgEリーダーをコードするので融合タンパク質、配列番号69をコードする核酸配列、配列番号68に操作可能に連結した調節要素を有する挿入物を持つ変異体pVax1である。
【0175】
改変プラスミド6(図9)は、配列番号39、すなわち、コンセンサスUL83(pp65)に連結したIgEリーダーをコードするので、タンパク質、配列番号40をコードする核酸配列に操作可能に連結した調節要素を有する挿入物を持つ変異体pVax1である。
【0176】
プラスミド6(図7)は、U83翻訳産物に連結されるHAタグが望ましいのであれば、改変プラスミド6の代わりに使用され得る。プラスミド6は、配列番号59、すなわち、コンセンサスUL83(pp65)に連結したIgEリーダーをコードするので、タンパク質、配列番号60をコードする核酸配列に操作可能に連結した調節要素を有する挿入物を持つ変異体pVax1である。
【0177】
一部の実施形態では、プラスミド1〜5はHAタグのコーディング配列が非存在であるように改変され得る。
【0178】
改変プラスミド1(図7)は、配列番号21、すなわち、コンセンサスgBに連結したIgEリーダーをコードする核酸配列に操作可能に連結した調節要素を有する挿入物を持つので、タンパク質配列番号22をコードする本明細書で記載される変異体pVax1であり得る。
【0179】
改変プラスミド2は、コンセンサスgN4−cである核酸配列に連結したフーリンタンパク分解性切断部位に連結したコンセンサスgMに連結したIgEリーダーをコードするので、タンパク質配列番号71をコードする核酸配列、配列番号70に操作可能に連結した調節要素を有する挿入物を持つ本明細書で記載される変異体pVax1であり得る。
【0180】
改変プラスミド3(図8)は、コンセンサスgLである核酸配列に連結したフーリンタンパク分解性切断部位に連結したコンセンサスgHに連結したIgEリーダーをコードするので、タンパク質、配列番号73をコードする核酸配列、配列番号72に操作可能に連結した調節要素を有する挿入物を持つ本明細書で記載される変異体pVax1であり得る。
【0181】
改変プラスミド4は、コンセンサスgO−5が連結され、gO−5に連結したIgEリーダーをコードするので、タンパク質配列番号32をコードする核酸配列、配列番号31に操作可能に連結した調節要素を有する挿入物を持つ本明細書で記載される変異体pVax1であり得る。
【0182】
改変プラスミド5は、コンセンサスUL128に連結したフーリンタンパク分解性切断部位に連結したコンセンサスUL130に連結したフーリンタンパク分解性切断部位に連結したコンセンサスUL131aに連結したIgEリーダーをコードするので、タンパク質配列番号75をコードする核酸配列、配列番号74に操作可能に連結した調節要素を有する挿入物を持つ本明細書で記載される変異体pVax1であり得る。
【0183】
一部の実施形態では、これら6つのプラスミドを含む組成物が抗HCMVワクチンの一例である。抗HCMVワクチンの一部の実施形態では、これら6つのプラスミドをまとめて含む2以上の組成物。一部の実施形態は、これら6つのプラスミドのそれぞれをまとめて含む1以上の組成物を個体に投与することを含む、HCMVタンパク質に対して免疫応答を生成する方法を提供する。一部の実施形態は、これら6つのプラスミドのそれぞれをまとめて含む1以上の組成物を個体に投与することを含む、HCMV感染に対して予防的に個体にワクチン接種する方法を提供する。一部の実施形態は、これら6つのプラスミドのそれぞれをまとめて含む1以上の組成物を個体に投与することを含む、HCMVに感染している個体に治療上ワクチン接種する方法を提供する。
他のヘルペスウイルスの解析
【0184】
上記HCMVと同様に、類似の戦略を用いてHSV1、HSV2、CeHV1及びVZVについて抗原を特定した。
【0185】
ファミリーVZV、CeHV1、HSV1及びHSV2に由来するヘルペスウイルスについて、上記CMVで使用した類似の基準に基づいて以下の抗原を検討し、コンセンサス抗原を作製し、CMVと同様にクローニングした:表面抗原エンベロープgB、gH、gL、gM,gN、gO、gE、gI及びgKを検討した。
【0186】
関連タンパク質の新生同時発現を最適化するためにプラスミドを構築した。関連タンパク質の新生同時発現を最適化するため構築した高度に最適化したDNAワクチンプラスミドにてHCMV gB, gM/gN, gH/gL, gO, UL128−131, 及び Ul83; VZV gHgL, gEgI, gMgN, gB, gC, 及び gK; HSV1 gB, gHgL, gCgD; HSV2 gB, gHgL, gCgD; 及び CeHV1 gB, gHgL, 及び gCgDを発現する合計21のプラスミドを構築した。高度に最適化したDNAワクチンにてHCMV gB, gM/gN, gH/gL, gO, UL128−131, 及び Ul83; VZV gHgL, gEgI, gMgN, gB, gC, 及び gK; HSV1 gB, gHgL, gCgD; HSV2 gB, gHgL, gCgD; 及び CeHV1 gB, gHgL, 及び gCgDを発現する合計21のプラスミドを構築した。
【0187】
プラスミド7〜21は、本明細書で開示される変異体pVax1(図1、配列番号76)にクローニングした配列をコードする以下のVZV gHgL、gEgI、gMgN、gB、gC、及びgK;HSV1 gB、gHgL、gCgD;HSV2 gB、gHgL、gCgD;及びCeHV1 gB、gHgL、及びgCgDのそれぞれ1つに相当する。一部の実施形態では、pVax1は、抗原に連結したIgEリーダーのコーディング配列(アミノ酸配列、配列番号61をコードする)を含むヘルペス抗原をコードする核酸配列に操作可能に連結した調節要素を有する挿入物を有する。一部の実施形態では、プラスミド7〜21は、HAタグのコーディング配列(アミノ酸配列、配列番号62をコードする)が抗原のN末端に連結されるように改変され得る。
【0188】
実施例2
一部の実施形態では、HCMV:gB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131a、U83のそれぞれのコーディング配列を含む組成物、又はgB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131a、U83のそれぞれのコーディング配列をまとめて含む複数の組成物が投与される。gB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131a、U83のそれぞれのコーディング配列を含む組成物、又はgB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131aのそれぞれのコーディング配列をまとめて含む組成物の組み合わせ。一部の実施形態では、ワクチンは、配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48、50、52、54、56、58及び60から成る群から選択される配列を有するgB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131aのそれぞれをコードする1以上のコーディング配列を含む。一部の実施形態では、1以上のコーディング配列は、配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49、51、53、55、57及び59から成る群から選択される。一部の実施形態では、ワクチンにおける1以上のコーディング配列は、配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49、51、53、55、57及び59から成る群から選択される。一部の実施形態では、ワクチンはコーディング配列、配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17及び19のそれぞれを含む。一部の実施形態では、ワクチンはコーディング配列、配列番号21、23、25、27、29、31、33、35、37及び39のそれぞれを含む。一部の実施形態では、ワクチンはコーディング配列、配列番号41、43、45、47、49、51、53、55、57及び59のそれぞれを含む。
【0189】
実施例3
一部の実施形態では、gB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131a、U83のうち9のコーディング配列を含む組成物、又はgB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131a、U83のうち9のコーディング配列をまとめて含む複数の組成物が投与される。組成物は、gB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131a、U83のうち9のコーディング配列を含み得る、又はgB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131a、U83のうち9のコーディング配列をまとめて含む複数の組成物を含み得る。以下の9−1〜9−10の組み合わせ:9−1 gB, gM, gN, gH, gL, gO, UL128, UL130, UL131a; 9−2 gB, gM, gN, gH, gL, gO, UL128, UL130, UL83; 9−3 gB, gM, gN, gH, gL, gO, UL128, UL131a, UL83; 9−4 gB, gM, gN, gH, gL, gO, UL130, UL131a, UL83; 9−5 gB, gM, gN, gH, gL, UL128, UL130, UL131a, UL83; 9−6 gB, gM, gN, gH, gO, UL128, UL130, UL131a, UL83; 9−7 gB, gM, gN, gL, gO, UL128, UL130, UL131a, UL83; 9−8 gB, gM, gH, gL, gO, UL128, UL130, UL131a, UL83; 9−9 gB, gN, gH, gL, gO, UL128, UL130, UL131a, UL83; 及び 9−10 gM, gN, gH, gL, gO, UL128, UL130, UL131a, UL83がそのようなワクチンに存在し得る。一部の実施形態では、それらのワクチンは、配列番号2, 4, 6, 8, 10, 12, 14, 16, 18, 20, 22, 24, 26, 28, 30, 32, 34, 36, 38, 40, 42, 44, 46, 48, 50, 52, 54, 56, 58 及び 60から成る群から選択される配列を有するgB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131aのそれぞれをコードする1以上のコーディング配列を含む。一部の実施形態では、1以上のコーディング配列は、配列番号1, 3, 5, 7, 9, 11, 13, 15, 17, 19, 21, 23, 25, 27, 29, 31, 33, 35, 37, 39, 41, 43, 45, 47, 49, 51, 53, 55, 57 及び 59から成る群から選択される。一部の実施形態では、ワクチンにおける1以上のコーディング配列は、配列番号1, 3, 5, 7, 9, 11, 13, 15, 17, 19, 21, 23, 25, 27, 29, 31, 33, 35, 37, 39, 41, 43, 45, 47, 49, 51, 53, 55, 57 及び 59から成る群から選択される。
【0190】
実施例4
一部の実施形態では、gB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131a、U83のうちの8つのコーディング配列を含む組成物、又はgB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131a、U83のうちの8つのコーディング配列をまとめて含む複数の組成物が投与される。組成物は、gB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131a、U83のうち8のコーディング配列を含み得る、又はgB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131a、U83のうち8のコーディング配列をまとめて含む複数の組成物を含み得る。以下の8−1〜8−45の組み合わせ:8−1: gB, gM, gN, gH, gL, gO, UL128, UL130; 8−2: gB, gM, gN, gH, gL, gO, UL128, UL131a; 8−3: gB, gM, gN, gH, gL, gO, UL128, UL83; 8−4: gB, gM, gN, gH, gL, gO, UL130, UL131a; 8−5: gB, gM, gN, gH, gL, gO, UL130, UL83; 8−6: gB, gM, gN, gH, gL, gO, UL131a, UL83; 8−7: gB, gM, gN, gH, gL, UL128, UL130, UL131a; 8−8: gB, gM, gN, gH, gL, UL128, UL130, UL83; 8−9: gB, gM, gN, gH, gL, UL128, UL131a, UL83; 8−10: gB, gM, gN, gH, gL, UL130, UL131a, UL83; 8−11: gB, gM, gN, gH, gO, UL128, UL130, UL131a; 8−12: gB, gM, gN, gH, gO, UL128, UL130, UL83; 8−13: gB, gM, gN, gH, gO, UL128, UL131a, UL83; 8−14: gB, gM, gN, gH, gO, UL130, UL131a, UL83; 8−15: gB, gM, gN, gH, UL128, UL130, UL131a, UL83; 8−16: gB, gM, gN, gL, gO, UL128, UL130, UL131a; 8−17: gB, gM, gN, gL, gO, UL128, UL130, UL83; 8−18: gB, gM, gN, gL, gO, UL128, UL131a, UL83; 8−19: gB, gM, gN, gL, gO, UL130, UL131a, UL83; 8−20: gB, gM, gN, gL, UL128, UL130, UL131a, UL83; 8−21: gB, gM, gN, gO, UL128, UL130, UL131a, UL83; 8−22: gB, gM, gH, gL, gO, UL128, UL130, UL131a; 8−23: gB, gM, gH, gL, gO, UL128, UL130, UL83; 8−24: gB, gM, gH, gL, gO, UL128, UL131a, UL83; 8−25: gB, gM, gH, gL, gO, UL130, UL131a, UL83; 8−26: gB, gM, gH, gL, UL128, UL130, UL131a, UL83; 8−27: gB, gM, gH, gO, UL128, UL130, UL131a, UL83; 8−28: gB, gM, gL, gO, UL128, UL130, UL131a, UL83; 8−29: gB, gN, gH, gL, gO, UL128, UL130, UL131a; 8−30: gB, gN, gH, gL, gO, UL128, UL130, UL83; 8−31: gB, gN, gH, gL, gO, UL128, UL131a, UL83; 8−32: gB, gN, gH, gL, gO, UL130, UL131a, UL83; 8−33: gB, gN, gH, gL, UL128, UL130, UL131a, UL83; 8−34: gB, gN, gH, gO, UL128, UL130, UL131a, UL83; 8−35: gB, gN, gL, gO, UL128, UL130, UL131a, UL83; 8−36: gB, gH, gL, gO, UL128, UL130, UL131a, UL83; 8−37: gM, gN, gH, gL, gO, UL128, UL130, UL131a; 7−x: 8−38: gM, gN, gH, gL, gO, UL128, UL130, UL83; 8−39: gM, gN, gH, gL, gO, UL128, UL131a, UL83; 8−40: gM, gN, gH, gL, gO, UL130, UL131a, UL83; 8−41: gM, gN, gH, gL, gL, UL128, UL130, UL131a, UL83; 8−42: gM, gN, gH, gL, gO, UL128, UL130, UL131a, UL83; 8−43: gM, gN, gL, gO, UL128, UL130, UL131a, UL83; 8−44: gM, gH, gL, gO, UL128, UL130, UL131a, UL83; 及び 8−45: gN, gH, gL, gO, UL128, UL130, UL131a, UL83が8抗原ワクチンに存在し得る。一部の実施形態では、これらのワクチンは、配列番号2, 4, 6, 8, 10, 12, 14, 16, 18, 20, 22, 24, 26, 28, 30, 32, 34, 36, 38, 40, 42, 44, 46, 48, 50, 52, 54, 56, 58 及び 60から成る群から選択される配列を有するgB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131aのそれぞれをコードする1以上のコーディング配列を含む。一部の実施形態では、1以上のコーディング配列は、配列番号1, 3, 5, 7, 9, 11, 13, 15, 17, 19, 21, 23, 25, 27, 29, 31, 33, 35, 37, 39, 41, 43, 45, 47, 49, 51, 53, 55, 57 及び 59から成る群から選択される。一部の実施形態では、ワクチンにおける1以上のコーディング配列は、配列番号1, 3, 5, 7, 9, 11, 13, 15, 17, 19, 21, 23, 25, 27, 29, 31, 33, 35, 37, 39, 41, 43, 45, 47, 49, 51, 53, 55, 57 及び 59から成る群から選択される。
【0191】
実施例5
一部の実施形態では、gB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131a、U83のうちの7つのコーディング配列を含む組成物、又はgB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131a、U83のうちの7つのコーディング配列をまとめて含む複数の組成物が投与される。組成物は、gB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131a、U83のうち7のコーディング配列を含み得る、又はgB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131a、U83のうち7のコーディング配列をまとめて含む複数の組成物を含み得る。以下の7−1〜7−120の組み合わせ: 7−1: gB, gM, gN, gH, gL, gO, UL128; 7−2: gB, gM, gN, gH, gL, gO, UL130; 7−3: gB, gM, gN, gH, gL, gO, UL131a; 7−4: gB, gM, gN, gH, gL, gO, UL83; 7−5: gB, gM, gN, gH, gL, UL128, UL130; 7−6: gB, gM, gN, gH, gL, UL128, UL131a; 7−7: gB, gM, gN, gH, gL, UL128, UL83; 7−8: gB, gM, gN, gH, gL, UL130, UL131a; 7−9: gB, gM, gN, gH, gL, UL130, UL83; 7−10: gB, gM, gN, gH, gL, UL131a, UL83; 7−11: gB, gM, gN, gH, gO, UL128, UL130; 7−12: gB, gM, gN, gH, gO, UL128, UL131a; 7−13: gB, gM, gN, gH, gO, UL128, UL83; 7−14: gB, gM, gN, gH, gO, UL130, UL131a; 7−15: gB, gM, gN, gH, gO, UL130, UL83; 7−16: gB, gM, gN, gH, gO, UL131a, UL83; 7−17: gB, gM, gN, gH, UL128, UL130, UL131a; 7−18: gB, gM, gN, gH, UL128, UL130, UL83; 7−19: gB, gM, gN, gH, UL128, UL130, UL131a; 7−20: gB, gM, gN, gH, UL128, UL130, UL83; 7−21: gB, gM, gN, gH, UL128, UL131a, UL83; 7−22: gB, gM, gN, gH, UL130, UL131a, UL83; 7−23: gB, gM, gN, gL, gO, UL128, UL130; 7−24: gB, gM, gN, gL, gO, UL128, UL131a; 7−25: gB, gM, gN, gL, gO, UL128, UL83; 7−26: gB, gM, gN, gL, gO, UL130, UL131a; 7−27: gB, gM, gN, gL, gO, UL130, UL83; 7−28: gB, gM, gN, gL, gO, UL131a, UL83; 7−29: gB, gM, gN, gL, UL128, UL130, UL131a; 7−30: gB, gM, gN, gL, UL128, UL130, UL83; 7−31: gB, gM, gN, gL, UL128, UL130, UL131a; 7−32: gB, gM, gN, gL, UL128, UL130, UL83; 7−33: gB, gM, gN, gL, UL128, UL131a, UL83; 7−34: gB, gM, gN, gL, UL130, UL131a, UL83; 7−35: gB, gM, gN, gO, UL128, UL130, UL131a; 7−36: gB, gM, gN, gO, UL128, UL130, UL83; 7−37: gB, gM, gN, gO, UL128, UL131a, UL83; 7−38: gB, gM, gN, gO, UL130, UL131a, UL83; 7−39: gB, gM, gN, UL128, UL130, UL131a, UL83; 7−40: gB, gM, gH, gL, gO, UL128, UL130; 7−41: gB, gM, gH, gL, gO, UL128, UL131a; 7−42: gB, gM, gH, gL, gO, UL128, UL83; 7−43: gB, gM, gH, gL, gO, UL130, UL131a; 7−44: gB, gM, gH, gL, gO, UL130, UL83; 7−45: gB, gM, gH, gL, gO, UL131a, UL83; 7−46: gB, gM, gH, gO, UL128, UL130, UL131a; 7−47: gB, gM, gH, gO, UL128, UL130, UL83; 7−48: gB, gM, gH, gO, UL128, UL131a, UL83; 7−49: gB, gM, gH, gO, UL130, UL131a, UL83; 7−50: gB, gM, gH, UL128, UL130, UL131a, UL83; 7−51: gB, gM, gL, gO, UL128, UL130, UL131a; 7−52: gB, gM, gL, gO, UL128, UL130, UL83; 7−53: gB, gM, gL, gO, UL128, UL131a, UL83; 7−54: gB, gM, gL, gO, UL130, UL131a, UL83; 7−55: gB, gM, gL, UL128, UL130, UL131a, UL83; 7−56: gB, gM, gO, UL128, UL130, UL131a, UL83; 7−57: gB, gN, gH, gL, gO, UL128, UL130; 7−58: gB, gN, gH, gL, gO, UL128, UL131a; 7−59: gB, gN, gH, gL, gO, UL128, UL83; 7−60: gB, gN, gH, gL, gO, UL130, UL131a; 7−61: gB, gN, gH, gL, gO, UL130, UL83; 7−62: gB, gN, gH, gL, gO, UL131a, UL83; 7−63: gB, gN, gH, gL, UL128, UL130, UL131a; 7−64: gB, gN, gH, gL, UL128, UL130, UL83; 7−65: gB, gN, gH, gL, UL128, UL131a, UL83; 7−66: gB, gN, gH, gL, UL130, UL131a, UL83; 7−67: gB, gN, gH, gO, UL128, UL130, UL131a; 7−68: gB, gN, gH, gO, UL128, UL130, UL83; 7−69: gB, gN, gH, gO, UL128, UL131a, UL83; 7−70: gB, gN, gH, gO, UL130, UL131a, UL83; 7−71: gB, gN, gH, UL128, UL130, UL131a, UL83; 7−72: gB, gN, gL, gO, UL128, UL130, UL131a; 7−73: gB, gN, gL, gO, UL128, UL130, UL83; 7−74: gB, gN, gL, gO, UL128, UL131a, UL83; 7−75: gB, gN, gL, gO, UL130, UL131a, UL83; 7−76: gB, gN, gL, UL128, UL130, UL131a, UL83; 7−77: gB, gN, gO, UL128, UL130, UL131a, UL83; 7−78: gB, gH, gL, gO, UL128, UL130, UL131a; 7−79: gB, gH, gL, gO, UL128, UL130, UL83; 7−80: gB, gH, gL, gO, UL128, UL131a, UL83; 7−81: gB, gH, gL, gO, UL130, UL131a, UL83; 7−82 gB, gH, gL, UL128, UL130, UL131a, UL83; 7−83: gB, gH, gO, UL128, UL130, UL131a, UL83; 7−84: gB, gL, gO, UL128, UL130, UL131a, UL83; 7−85: gM, gN, gH, gL, gO, UL128, UL130; 7−86: gM, gN, gH, gL, gO, UL128, UL131a; 7−87: gM, gN, gH, gL, gO, UL128, UL83; 7−88: gM, gN, gH, gL, gO, UL130, UL131a; 7−89: gM, gN, gH, gL, gO, UL130, UL83; 7−90: gM, gN, gH, gL, gO, UL131a, UL83; 7−91: gM, gN, gH, gL, gL, UL128, UL130, UL131a; 7−92: gM, gN, gH, gL, gL, UL128, UL130, UL83; 7−93: gM, gN, gH, gL, gL, UL128, UL131a, UL83; 7−94: gM, gN, gH, gL, gL, UL130, UL131a, UL83; 7−95: gM, gN, gH, gL, gO, UL128, UL130, UL131a; 7−96: gM, gN, gH, gL, gO, UL128, UL130, UL83; 7−97: gM, gN, gH, gL, gO, UL128, UL131a, UL83; 7−98: gM, gN, gH, gL, gO, UL130, UL131a, UL83; 7−99: gM, gN, gH, gL, UL128, UL130, UL131a, UL83; 7−100: gM, gN, gL, gO, UL128, UL130, UL131a; 7−101: gM, gN, gL, gO, UL128, UL130, UL83; 7−102: gM, gN, gL, gO, UL128, UL131a, UL83; 7−103: gM, gN, gL, gO, UL130, UL131a, UL83; 7−104: gM, gN, gL, UL128, UL130, UL131a, UL83; 7−105: gM, gN, gO, UL128, UL130, UL131a, UL83; 7−106: gM, gH, gL, gO, UL128, UL130, UL131a; 7−107: gM, gH, gL, gO, UL128, UL130, UL83; 7−108: gM, gH, gL, gO, UL128, UL131a, UL83; 7−109: gM, gH, gL, gO, UL130, UL131a, UL83; 7−110: gM, gH, gL, UL128, UL130, UL131a, UL83; 7−111: gM, gH, gO, UL128, UL130, UL131a, UL83; 7−112: gM, gL, gO, UL128, UL130, UL131a, UL83; 7−113: gN, gH, gL, gO, UL128, UL130, UL131
a; 7−114: gN, gH, gL, gO, UL128, UL130, UL83; 7−115: gN, gH, gL, gO, UL128, UL131a, UL83; 7−116: gN, gH, gL, gO, UL130, UL131a, UL83; 7−117: gN, gH, gL, UL128, UL130, UL131a, UL83; 7−118: gN, gH, gO, UL128, UL130, UL131a, UL83; 7−119: gN, gL, gO, UL128, UL130, UL131a, UL83; 7−120: gH, gL, gO, UL128, UL130, UL131a, UL83が7抗原ワクチンに存在し得る。一部の実施形態では、これらのワクチンは、配列番号2, 4, 6, 8, 10, 12, 14, 16, 18, 20, 22, 24, 26, 28, 30, 32, 34, 36, 38, 40, 42, 44, 46, 48, 50, 52, 54, 56, 58 及び60から成る群から選択される配列を有するgB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131aのそれぞれをコードする1以上のコーディング配列を含む。一部の実施形態では、1以上のコーディング配列は、配列番号1, 3, 5, 7, 9, 11, 13, 15, 17, 19, 21, 23, 25, 27, 29, 31, 33, 35, 37, 39, 41, 43, 45, 47, 49, 51, 53, 55, 57及び59から成る群から選択される。一部の実施形態では、ワクチンにおける1以上のコーディング配列は、配列番号1, 3, 5, 7, 9, 11, 13, 15, 17, 19, 21, 23, 25, 27, 29, 31, 33, 35, 37, 39, 41, 43, 45, 47, 49, 51, 53, 55, 57及び59から成る群から選択される。
【0192】
実施例6
一部の実施形態では、gB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131a、U83のうちの6つのコーディング配列を含む組成物、又はgB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131a、U83のうちの6つのコーディング配列をまとめて含む複数の組成物が投与される。組成物は、gB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131a、U83のうち6のコーディング配列を含み得る、又はgB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131a、U83のうち6のコーディング配列をまとめて含む複数の組成物を含み得る。以下の6−1〜6−210の組み合わせ:6−1: gB, gM, gN, gH, gL, gO; 6−2: gB, gM, gN, gH, gL, UL128; 6−3: gB, gM, gN, gH, gL, UL130; 6−4: gB, gM, gN, gH, gL, UL131a; 6−5: gB, gM, gN, gH, gL, UL83; 6−6: gB, gM, gN, gH, gO, UL128; 6−7: gB, gM, gN, gH, gO, UL130; 6−8: gB, gM, gN, gH, gO, UL131a; 6−9: gB, gM, gN, gH, gO, UL83; 6−10: gB, gM, gN, gH, UL128, UL130; 6−11: gB, gM, gN, gH, UL128, UL131a; 6−12: gB, gM, gN, gH, UL128, UL83; 6−13: gB, gM, gN, gH, UL130, UL131a; 6−14: gB, gM, gN, gH, UL130, UL83; 6−15: gB, gM, gN, gH, UL131a, UL83; 6−16: gB, gM, gN, gL, gO, UL128; 6−17: gB, gM, gN, gL, gO, UL130; 6−18: gB, gM, gN, gL, gO, UL131a; 6−19: gB, gM, gN, gL, gO, UL83; 6−20: gB, gM, gN, gL, UL128, UL130; 6−21: gB, gM, gN, gL, UL128, UL131a; 6−22: gB, gM, gN, gL, UL128, UL83; 6−23: gB, gM, gN, gL, UL130, UL131a; 6−24: gB, gM, gN, gL, UL130, UL83; 6−25: gB, gM, gN, gL, UL131a, UL83; 6−26: gB, gM, gN, gO, UL128, UL130; 6−27: gB, gM, gN, gO, UL128, UL131a; 6−28: gB, gM, gN, gO, UL128, UL83; 6−29: gB, gM, gN, gO, UL130, UL131a; 6−30: gB, gM, gN, gO, UL130, UL83; 6−31: gB, gM, gN, gO, UL131a, UL83; 6−32: gB, gM, gN, UL128, UL130, UL131a; 6−33: gB, gM, gN, UL128, UL130, UL83; 6−34: gB, gM, gN, UL128, UL131a, UL83; 6−35: gB, gM, gN, UL130, UL131a, UL83; 6−36: gB, gM, gH, gL, gO, UL128; 6−37: gB, gM, gH, gL, gO, UL130; 6−38: gB, gM, gH, gL, gO, UL131a; 6−39: gB, gM, gH, gL, gO, UL83; 6−40: gB, gM, gH, gL, UL128, UL130; 6−41: gB, gM, gH, gL, UL128, UL131a; 6−42: gB, gM, gH, gL, UL128, UL83; 6−43: gB, gM, gH, gL, UL130, UL131a; 6−44: gB, gM, gH, gL, UL130, UL83; 6−45: gB, gM, gH, gL, UL131a, UL83; 6−46: gB, gM, gH, gO, UL128, UL130; 6−47: gB, gM, gH, gO, UL128, UL131a; 6−48: gB, gM, gH, gO, UL128, UL83; 6−49: gB, gM, gH, gO, UL130, UL131a; 6−50: gB, gM, gH, gO, UL130, UL83; 6−51: gB, gM, gH, gO, UL131a, UL83; 6−52: gB, gM, gH, UL128, UL130, UL131a; 6−53: gB, gM, gH, UL128, UL130, UL83; 6−54: gB, gM, gH, UL128, UL131a, UL83; 6−55: gB, gM, gH, UL130, UL131a, UL83; 6−56: gB, gM, gL, gO, UL128, UL130; 6−57: gB, gM, gL, gO, UL128, UL131a; 6−58: gB, gM, gL, gO, UL128, UL83; 6−59: gB, gM, gL, gO, UL130, UL131a; 6−60: gB, gM, gL, gO, UL130, UL83; 6−61: gB, gM, gL, gO, UL131a, UL83; 6−62: gB, gM, gL, UL128, UL130, UL131a; 6−63: gB, gM, gL, UL128, UL130, UL83; 6−64: gB, gM, gL, UL128, UL131a, UL83; 6−65: gB, gM, gL, UL130, UL131a, UL83; 6−66: gB, gM, gO, UL128, UL130, UL131a; 6−67: gB, gM, gO, UL128, UL130, UL83; 6−68: gB, gM, gO, UL128, UL131a, UL83; 6−69: gB, gM, gO, UL130, UL131a, UL83; 6−70: gB, gM, UL128, UL130, UL131a, UL83; 6−71: gB, gN, gH, gL, gO, UL128; 6−72: gB, gN, gH, gL, gO, UL130; 6−73: gB, gN, gH, gL, gO, UL131a; 6−74: gB, gN, gH, gL, gO, UL83; 6−75: gB, gN, gH, gL, UL128, UL130; 6−76: gB, gN, gH, gL, UL128, UL131a; 6−77: gB, gN, gH, gL, UL128, UL83; 6−78: gB, gN, gH, gL, UL130, UL131a; 6−79: gB, gN, gH, gL, UL130, UL83; 6−80: gB, gN, gH, gL, UL131a, UL83; 6−81: gB, gN, gH, gO, UL128, UL130; 6−82: gB, gN, gH, gO, UL128, UL131a; 6−83: gB, gN, gH, gO, UL128, UL83; 6−84: gB, gN, gH, gO, UL130, UL131a; 6−85: gB, gN, gH, gO, UL130, UL83; 6−86: gB, gN, gH, gO, UL131a, UL83; 6−87: gB, gN, gH, UL128, UL130, UL131a; 6−88: gB, gN, gH, UL128, UL130, UL83; 6−89: gB, gN, gH, UL128, UL131a, UL83; 6−90: gB, gN, gH, UL130, UL131a, UL83; 6−91: gB, gN, gL, gO, UL128, UL130; 6−92: gB, gN, gL, gO, UL128, UL131a; 6−93: gB, gN, gL, gO, UL128, UL83; 6−94: gB, gN, gL, gO, UL130, UL131a; 6−95: gB, gN, gL, gO, UL130, UL83; 6−96 gB, gN, gL, gO, UL131a, UL83; 6−97: gB, gN, gL, UL128, UL130, UL131a; 6−98: gB, gN, gL, UL128, UL130, UL83; 6−99: gB, gN, gL, UL128, UL131a, UL83; 6−100: gB, gN, gL, UL130, UL131a, UL83; 6−101: gB, gN, gO, UL128, UL130, UL131a; 6−102: gB, gN, gO, UL128, UL130, UL83; 6−103: gB, gN, gO, UL128, UL131a, UL83; 6−104: gB, gN, gO, UL130, UL131a, UL83; 6−105: gB, gN, UL128, UL130, UL131a, UL83; 6−106: gB, gH, gL, gO, UL128, UL130; 6−107: gB, gH, gL, gO, UL128, UL131a; 6−108: gB, gH, gL, gO, UL128, UL83; 6−109: gB, gH, gL, gO, UL130, UL131a; 6−110: gB, gH, gL, gO, UL130, UL83; 6−111: gB, gH, gL, gO, UL131a, UL83; 6−112: gB, gH, gL, UL128, UL130, UL131a; 6−113: gB, gH, gL, UL128, UL130, UL83; 6−114: gB, gH, gL, UL128, UL131a, UL83; 6−115: gB, gH, gL, UL130, UL131a, UL83; 6−116: gB, gH, gO, UL128, UL130, UL131a; 6−117: gB, gH, gO, UL128, UL130, UL83; 6−118: gB, gH, gO, UL128, UL131a, UL83; 6−119: gB, gH, gO, UL130, UL131a, UL83; 6−120: gB, gH, UL128, UL130, UL131a, UL83; 6−121: gB, gL, gO, UL128, UL130, UL131a; 6−122: gB, gL, gO, UL128, UL130, UL83; 6−123: gB, gL, gO, UL128, UL131a, UL83; 6−124: gB, gL, gO, UL130, UL131a, UL83; 6−125: gB, gL, UL128, UL130, UL131a, UL83; 6−126: gB, gO, UL128, UL130, UL131a, UL83; 6−127: gM, gN, gH, gL, gO, UL128; 6−128: gM, gN, gH, gL, gO, UL130; 6−129: gM, gN, gH, gL, gO, UL131a; 6−130: gM, gN, gH, gL, gO, UL83; 6−131: gM, gN, gH, gL, UL128, UL130
; 6−132: gM, gN, gH, gL, UL128, UL131a; 6−133: gM, gN, gH, gL, UL128, UL83; 6−134: gM, gN, gH, gL, UL130, UL131a; 6−135: gM, gN, gH, gL, UL130, UL83; 6−136: gM, gN, gH, gL, UL131a, UL83; 6−137: gM, gN, gH, gO, UL128, UL130; 6−138: gM, gN, gH, gO, UL128, UL131a; 6−139: gM, gN, gH, gO, UL128, UL83; 6−140: gM, gN, gH, gO, UL130, UL131a; 6−141: gM, gN, gH, gO, UL130, UL83; 6−142: gM, gN, gH, gO, UL131a, UL83; 6−143: gM, gN, gH, UL128, UL130, UL131a; 6−144: gM, gN, gH, UL128, UL130, UL83; 6−145: gM, gN, gH, UL128, UL131a, UL83; 6−146: gM, gN, gH, UL130, UL131a, UL83; 6−147: gM, gN, gL, gO, UL128, UL130; 6−148: gM, gN, gL, gO, UL128, UL131a; 6−149: gM, gN, gL, gO, UL128, UL83; 6−150: gM, gN, gL, gO, UL130, UL131a; 6−151: gM, gN, gL, gO, UL130, UL83; 6−152: gM, gN, gL, gO, UL131a, UL83; 6−153: gM, gN, gL, UL128, UL130, UL131a; 6−154: gM, gN, gL, UL128, UL130, UL83; 6−155: gM, gN, gL, UL128, UL131a, UL83; 6−156: gM, gN, gL, UL130, UL131a, UL83; 6−157: gM, gN, gO, UL128, UL130, UL131a; 6−158: gM, gN, gO, UL128, UL130, UL83; 6−159: gM, gN, gO, UL128, UL131a, UL83; 6−160: gM, gN, gO, UL130, UL131a, UL83; 6−161: gM, gN, UL128, UL130, UL131a, UL83; 6−162: gM, gH, gL, gO, UL128, UL130; 6−163: gM, gH, gL, gO, UL128, UL131a; 6−164: gM, gH, gL, gO, UL128, UL83; 6−165: gM, gH, gL, gO, UL130, UL131a; 6−166: gM, gH, gL, gO, UL130, UL83; 6−167: gM, gH, gL, gO, UL131a, UL83; 6−168: gM, gH, gL, UL128, UL130, UL131a; 6−169: gM, gH, gL, UL128, UL130, UL83; 6−170: gM, gH, gL, UL128, UL131a, UL83; 6−171: gM, gH, gL, UL130, UL131a, UL83; 6−172: gM, gH, gO, UL128, UL130, UL131a; 6−173: gM, gH, gO, UL128, UL130, UL83; 6−174: gM, gH, gO, UL128, UL131a, UL83; 6−175: gM, gH, gO, UL130, UL131a, UL83; 6−176: gM, gH, UL128, UL130, UL131a, UL83; 6−177: gM, gL, gO, UL128, UL130, UL131a; 6−178: gM, gL, gO, UL128, UL130, UL83; 6−179: gM, gL, gO, UL128, UL131a, UL83; 6−180: gM, gL, gO, UL130, UL131a, UL83; 6−181: gM, gL, UL128, UL130, UL131a, UL83; 6−182: gM, gO, UL128, UL130, UL131a, UL83; 6−183: gN, gH, gL, gO, UL128, UL130; 6−184: gN, gH, gL, gO, UL128, UL131a; 6−185: gN, gH, gL, gO, UL128, UL83; 6−186: gN, gH, gL, gO, UL130, UL131a; 6−187: gN, gH, gL, gO, UL130, UL83; 6−188: gN, gH, gL, gO, UL131a, UL83; 6−189: gN, gH, gL, UL128, UL130, UL131a; 6−190: gN, gH, gL, UL128, UL130, UL83; 6−191: gN, gH, gL, UL128, UL131a, UL83; 6−192: gN, gH, gL, UL130, UL131a, UL83; 6−193: gN, gH, gO, UL128, UL130, UL131a; 6−194: gN, gH, gO, UL128, UL130, UL83; 6−195: gN, gH, gO, UL128, UL131a, UL83; 6−196: gN, gH, gO, UL130, UL131a, UL83; 6−197: gN, gH, UL128, UL130, UL131a, UL83; 6−198: gN, gL, gO, UL128, UL130, UL131a; 6−199: gN, gL, gO, UL128, UL130, UL83; 6−200: gN, gL, gO, UL128, UL131a, UL83; 6−201: gN, gL, gO, UL130, UL131a, UL83; 6−202 gN, gL, UL128, UL130, UL131a, UL83; 6−203: gN, gO, UL128, UL130, UL131a, UL83; 6−204: gH, gL, gO, UL128, UL130, UL131a; 6−205: gH, gL, gO, UL128, UL130, UL83; 6−206: gH, gL, gO, UL128, UL131a, UL83; 6−207: gH, gL, gO, UL130, UL131a, UL83; 6−208: gH, gL, UL128, UL130, UL131a, UL83; 6−209: gH, gO, UL128, UL130, UL131a, UL83; 及び 6−210: gL, gO, UL128, UL130, UL131a, UL83が6抗原ワクチンに存在し得る。一部の実施形態では、これらのワクチンは、配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48、50、52、54、56、58及び60から成る群から選択される配列を有するgB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131aのそれぞれをコードする1以上のコーディング配列を含む。一部の実施形態では、1以上のコーディング配列は、配列番号1, 3, 5, 7, 9, 11, 13, 15, 17, 19, 21, 23, 25, 27, 29, 31, 33, 35, 37, 39, 41, 43, 45, 47, 49, 51, 53, 55, 57及び59から成る群から選択される。一部の実施形態では、ワクチンにおける1以上のコーディング配列は、配列番号1, 3, 5, 7, 9, 11, 13, 15, 17, 19, 21, 23, 25, 27, 29, 31, 33, 35, 37, 39, 41, 43, 45, 47, 49, 51, 53, 55, 57及び59から成る群から選択される。
【0193】
実施例7
一部の実施形態では、gB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131a、U83のうちの5つのコーディング配列を含む組成物、又はgB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131a、U83のうちの5つのコーディング配列をまとめて含む複数の組成物が投与される。gB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131a、U83のうちの5つのコーディング配列を含む組成物、又はgB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131a、U83のうちの5つのコーディング配列をまとめて含む組成物の組み合わせは「5抗原ワクチン」と呼ばれる。以下の組み合わせ5−1〜5−252:5−1: gB, gM, gN, gH, gL; 5−2: gB, gM, gN, gH, gO; 5−3: gB, gM, gN, gH, UL128; 5−4: gB, gM, gN, gH, UL130; 5−5: gB, gM, gN, gH, UL131a; 5−6: gB, gM, gN, gH, UL83; 5−7: gB, gM, gN, gL, gO; 5−8: gB, gM, gN, gL, UL128; 5−9: gB, gM, gN, gL, UL130; 5−10: gB, gM, gN, gL, UL131a; 5−11: gB, gM, gN, gL, UL83; 5−12: gB, gM, gN, gO, UL128; 5−13: gB, gM, gN, gO, UL130; 5−14: gB, gM, gN, gO, UL131a; 5−15: gB, gM, gN, gO, UL83; 5−16: gB, gM, gN, UL128, UL130; 5−17: gB, gM, gN, UL128, UL131a; 5−18: gB, gM, gN, UL128, UL83; 5−19: gB, gM, gN, UL130, UL131a; 5−20: gB, gM, gN, UL130, UL83; 5−21: gB, gM, gN, UL131A , UL83; 5−22: gB, gM, gH, gL, gO; 5−23: gB, gM, gH, gL, UL128; 5−24: gB, gM, gH, gL, UL130; 5−25: gB, gM, gH, gL, UL131a; 5−26: gB, gM, gH, gL, UL83; 5−27: gB, gM, gH, gO, UL128; 5−28: gB, gM, gH, gO, UL130; 5−29: gB, gM, gH, gO, UL131a; 5−30: gB, gM, gH, gO, UL83; 5−31: gB, gM, gH, UL128, UL130; 5−32: gB, gM, gH, UL128, UL131a; 5−33: gB, gM, gH, UL128, UL83; 5−34: gB, gM, gH, UL130, UL131a; 5−35: gB, gM, gH, UL130, UL83; 5−36: gB, gM, gH, UL131A , UL83; 5−37: gB, gM, gL, gO, UL128; 5−38: gB, gM, gL, gO, UL130; 5−39: gB, gM, gL, gO, UL131a; 5−40: gB, gM, gL, gO, UL83; 5−41: gB, gM, gL, UL128, UL130; 5−42: gB, gM, gL, UL128, UL131a; 5−43: gB, gM, gL, UL128, UL83; 5−44: gB, gM, gL, UL130, UL131a; 5−45: gB, gM, gL, UL130, UL83; 5−46: gB, gM, gL, UL131A , UL83; 5−47: gB, gM, gO, UL128, UL130; 5−48: gB, gM, gO, UL128, UL131a; 5−49: gB, gM, gO, UL128, UL83; 5−50: gB, gM, gO, UL130, UL131a; 5−51: gB, gM, gO, UL130, UL83; 5−52: gB, gM, gO, UL131A , UL83; 5−53: gB, gM, UL128, UL130, UL131a; 5−54: gB, gM, UL128, UL130, UL83; 5−55: gB, gM, UL128, UL131A , UL83; 5−56: gB, gM, UL130, UL131A , UL83; 5−57: gB, gN, gH, gL, gO; 5−58: gB, gN, gH, gL, UL128; 5−59: gB, gN, gH, gL, UL130; 5−60: gB, gN, gH, gL, UL131a; 5−61: gB, gN, gH, gL, UL83; 5−62: gB, gN, gH, gO, UL128; 5−63: gB, gN, gH, gO, UL130; 5−64: gB, gN, gH, gO, UL131a; 5−65: gB, gN, gH, gO, UL83; 5−66: gB, gN, gH, UL128, UL130; 5−67: gB, gN, gH, UL128, UL131a; 5−68: gB, gN, gH, UL128, UL83; 5−69: gB, gN, gH, UL130, UL131a; 5−70: gB, gN, gH, UL130, UL83; 5−71: gB, gN, gH, UL131A , UL83; 5−72: gB, gN, gL, gO, UL128; 5−73: gB, gN, gL, gO, UL130; 5−74: gB, gN, gL, gO, UL131a; 5−75: gB, gN, gL, gO, UL83; 5−76: gB, gN, gL, UL128, UL130; 5−77: gB, gN, gL, UL128, UL131a; 5−78: gB, gN, gL, UL128, UL83; 5−79: gB, gN, gL, UL130, UL131a; 5−80: gB, gN, gL, UL130, UL83; 5−81: gB, gN, gL, UL131A , UL83; 5−82: gB, gN, gO, UL128, UL130; 5−83: gB, gN, gO, UL128, UL131a; 5−84: gB, gN, gO, UL128, UL83; 5−85: gB, gN, gO, UL130, UL131a; 5−86: gB, gN, gO, UL130, UL83; 5−87: gB, gN, gO, UL131A , UL83; 5−88: gB, gN, UL128, UL130, UL131a; 5−89: gB, gN, UL128, UL130, UL83; 5−90: gB, gN, UL128, UL131A , UL83; 5−91: gB, gN, UL130, UL131A , UL83; 5−92: gB, gH, gL, gO, UL128; 5−93: gB, gH, gL, gO, UL130; 5−94: gB, gH, gL, gO, UL131a; 5−95: gB, gH, gL, gO, UL83; 5−96: gB, gH, gL, UL128, UL130; 5−97: gB, gH, gL, UL128, UL131a; 5−98: gB, gH, gL, UL128, UL83; 5−99: gB, gH, gL, UL130, UL131a; 5−100: gB, gH, gL, UL130, UL83; 5−101: gB, gH, gL, UL131A , UL83; 5−102: gB, gH, gO, UL128, UL130; 5−103: gB, gH, gO, UL128, UL131a; 5−104: gB, gH, gO, UL128, UL83; 5−105: gB, gH, gO, UL130, UL131a; 5−106: gB, gH, gO, UL130, UL83; 5−107: gB, gH, gO, UL131A , UL83; 5−108: gB, gH, UL128, UL130, UL131a; 5−109: gB, gH, UL128, UL130, UL83; 5−110: gB, gH, UL128, UL131A , UL83; 5−111: gB, gH, UL130, UL131A , UL83; 5−112: gB, gL, gO, UL128, UL130; 5−113: gB, gL, gO, UL128, UL131a; 5−114: gB, gL, gO, UL128, UL83; 5−115: gB, gL, gO, UL130, UL131a; 5−116: gB, gL, gO, UL130, UL83; 5−117: gB, gL, gO, UL131A , UL83; 5−118: gB, gL, UL128, UL130, UL131a; 5−119: gB, gL, UL128, UL130, UL83; 5−120: gB, gL, UL128, UL131A , UL83; 5−121: gB, gL, UL130, UL131A , UL83; 5−122: gB, gO, UL128, UL130, UL131a; 5−123: gB, gO, UL128, UL130, UL83; 5−124: gB, gO, UL128, UL131A , UL83; 5−125: gB, gO, UL130, UL131A , UL83; 5−126: gB, UL128, UL130, UL131A , UL83; 5−127: gM, gN, gH, gL, gO; 5−128: gM, gN, gH, gL, UL128; 5−129: gM, gN, gH, gL, UL130; 5−130: gM, gN, gH, gL, UL131a; 5−131: gM, gN, gH, gL, UL83; 5−132: gM, gN, gH, gO, UL128; 5−133: gM, gN, gH, gO, UL130; 5−134: gM, gN, gH, gO, UL131a; 5−135: gM, gN, gH, gO, UL83; 5−136: gM, gN, gH, UL128, UL130; 5−137: gM, gN, gH, UL128, UL131a; 5−138: gM, gN, gH, UL128, UL83; 5−139: gM, gN, gH, UL130, UL131a; 5−140: gM, gN, gH, UL130, UL83; 5−141: gM, gN, gH, UL131A , UL83; 5−142: gM, gN, gL, gO, UL128; 5−143: gM, gN, gL, gO, UL130; 5−144: gM, gN, gL, gO, UL131a; 5−145: gM, gN, gL, gO, UL83; 5−146: gM, gN, gL, UL128, UL130; 5−147: gM, gN, gL, UL128, UL131a; 5−148: gM, gN, gL, UL128, UL83; 5−149: gM, gN, gL, UL130, UL131a; 5−150: gM, gN, gL, UL130, UL83; 5−151: gM, gN, gL, UL131A , UL83; 5−152: gM, gN, gO, UL128, UL130
; 5−153: gM, gN, gO, UL128, UL131a; 5−154: gM, gN, gO, UL128, UL83; 5−155: gM, gN, gO, UL130, UL131a; 5−156: gM, gN, gO, UL130, UL83; 5−157: gM, gN, gO, UL131A , UL83; 5−158: gM, gN, UL128, UL130, UL131a; 5−159: gM, gN, UL128, UL130, UL83; 5−160: gM, gN, UL128, UL131A , UL83; 5−161: gM, gN, UL130, UL131A , UL83; 5−162: gM, gH, gL, gO, UL128; 5−163: gM, gH, gL, gO, UL130; 5−164: gM, gH, gL, gO, UL131a; 5−165: gM, gH, gL, gO, UL83; 5−166: gM, gH, gL, UL128, UL130; 5−167: gM, gH, gL, UL128, UL131a; 5−168: gM, gH, gL, UL128, UL83; 5−169: gM, gH, gL, UL130, UL131a; 5−170: gM, gH, gL, UL130, UL83; 5−171: gM, gH, gL, UL131A , UL83; 5−172: gM, gH, gO, UL128, UL130; 5−173: gM, gH, gO, UL128, UL131a; 5−174: gM, gH, gO, UL128, UL83; 5−175: gM, gH, gO, UL130, UL131a; 5−176: gM, gH, gO, UL130, UL83; 5−177: gM, gH, gO, UL131A , UL83; 5−178: gM, gH, UL128, UL130, UL131a; 5−179: gM, gH, UL128, UL130, UL83; 5−180: gM, gH, UL128, UL131A , UL83; 5−181: gM, gH, UL130, UL131A , UL83; 5−182: gM, gL, gO, UL128, UL130; 5−183: gM, gL, gO, UL128, UL131a; 5−184: gM, gL, gO, UL128, UL83; 5−185: gM, gL, gO, UL130, UL131a; 5−186: gM, gL, gO, UL130, UL83; 5−187: gM, gL, gO, UL131A , UL83; 5−188: gM, gL, UL128, UL130, UL131a; 5−189: gM, gL, UL128, UL130, UL83; 5−190: gM, gL, UL128, UL131A , UL83; 5−191: gM, gL, UL130, UL131A , UL83; 5−192: gM, gO, UL128, UL130, UL131a; 5−193: gM, gO, UL128, UL130, UL83; 5−194: gM, gO, UL128, UL131A , UL83; 5−195: gM, gO, UL130, UL131A , UL83; 5−196: gM, UL128, UL130, UL131A , UL83; 5−197: gN, gH, gL, gO, UL128; 5−198: gN, gH, gL, gO, UL130; 5−199: gN, gH, gL, gO, UL131a; 5−200: gN, gH, gL, gO, UL83; 5−201: gN, gH, gL, UL128, UL130; 5−202: gN, gH, gL, UL128, UL131a; 5−203: gN, gH, gL, UL128, UL83; 5−204: gN, gH, gL, UL130, UL131a; 5−205: gN, gH, gL, UL130, UL83; 5−206: gN, gH, gL, UL131A , UL83; 5−207: gN, gH, gO, UL128, UL130; 5−208: gN, gH, gO, UL128, UL131a; 5−209: gN, gH, gO, UL128, UL83; 5−210: gN, gH, gO, UL130, UL131a; 5−211: gN, gH, gO, UL130, UL83; 5−212: gN, gH, gO, UL131A , UL83; 5−213: gN, gH, UL128, UL130, UL131a; 5−214: gN, gH, UL128, UL130, UL83; 5−215: gN, gH, UL128, UL131A , UL83; 5−216: gN, gH, UL130, UL131A , UL83; 5−217: gN, gL, gO, UL128, UL130; 5−218: gN, gL, gO, UL128, UL131a; 5−219: gN, gL, gO, UL128, UL83; 5−220: gN, gL, gO, UL130, UL131a; 5−221: gN, gL, gO, UL130, UL83; 5−222: gN, gL, gO, UL131A , UL83; 5−223: gN, gL, UL128, UL130, UL131a; 5−224: gN, gL, UL128, UL130, UL83; 5−225: gN, gL, UL128, UL131A , UL83; 5−226: gN, gL, UL130, UL131A , UL83; 5−227: gN, gO, UL128, UL130, UL131a; 5−228: gN, gO, UL128, UL130, UL83; 5−229: gN, gO, UL128, UL131A , UL83; 5−230: gN, gO, UL130, UL131A , UL83; 5−231: gN, UL128, UL130, UL131A, UL83; 5−232: gH, gL, gO, UL128, UL130; 5−233: gH, gL, gO, UL128, UL131a; 5−234: gH, gL, gO, UL128, UL83; 5−235: gH, gL, gO, UL130, UL131a; 5−236: gH, gL, gO, UL130, UL83; 5−237: gH, gL, gO, UL131A , UL83; 5−238: gH, gL, UL128, UL130, UL131a; 5−239: gH, gL, UL128, UL130, UL83; 5−240: gH, gL, UL128, UL131A , UL83; 5−241: gH, gL, UL130, UL131A , UL83; 5−242: gH, gO, UL128, UL130, UL131a; 5−243: gH, gO, UL128, UL130, UL83; 5−244: gH, gO, UL128, UL131A , UL83; 5−245: gH, gO, UL130, UL131A , UL83; 5−246: gH, UL128, UL130, UL131A , UL83; 5−247: gL, gO, UL128, UL130, UL131a; 5−248: gL, gO, UL128, UL130, UL83; 5−249: gL, gO, UL128, UL131A , UL83; 5−250: gL, gO, UL130, UL131A , UL83; 5−251: gL, UL128, UL130, UL131A , UL83; 及び 5−252: gO, UL128, UL130, UL131A , UL83が5抗原ワクチンに存在し得る。一部の実施形態では、これらのワクチンは、配列番号2, 4, 6, 8, 10, 12, 14, 16, 18, 20, 22, 24, 26, 28, 30, 32, 34, 36, 38, 40, 42, 44, 46, 48, 50, 52, 54, 56, 58及び60から成る群から選択される配列を有するgB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131aのそれぞれをコードする1以上のコーディング配列を含む。一部の実施形態では、1以上のコーディング配列は、配列番号1, 3, 5, 7, 9, 11, 13, 15, 17, 19, 21, 23, 25, 27, 29, 31, 33, 35, 37, 39, 41, 43, 45, 47, 49, 51, 53, 55, 57及び59から成る群から選択される。一部の実施形態では、ワクチンにおける1以上のコーディング配列は、配列番号1, 3, 5, 7, 9, 11, 13, 15, 17, 19, 21, 23, 25, 27, 29, 31, 33, 35, 37, 39, 41, 43, 45, 47, 49, 51, 53, 55, 57及び59から成る群から選択される。
【0194】
実施例8
一部の実施形態では、gB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131a、U83のうちの4つのコーディング配列を含む組成物、又はgB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131a、U83のうちの4つのコーディング配列をまとめて含む複数の組成物が投与される。組成物は、gB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131a、U83のうちの4つのコーディング配列、又はgB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131a、U83のうちの4つのコーディング配列をまとめて含む組成物の組み合わせを含み得る。以下の組み合わせ4−1〜4−210:4−1: gB, gM, gN, gH; 4−2: gB, gM, gN, gL; 4−3: gB, gM, gN, gO; 4−4: gB, gM, gN, U128; 4−5: gB, gM, gN, U130; 4−6: gB, gM, gN, U131a; 4−7: gB, gM, gN, U83; 4−8: gB, gM, gH, gL; 4−9: gB, gM, gH, gO; 4−10: gB, gM, gH, U128; 4−11: gB, gM, gH, U130; 4−12: gB, gM, gH, U131A; 4−13: gB, gM, gH, U83; 4−14: gB, gM, gL, gO; 4−15: gB, gM, gL, U128; 4−16: gB, gM, gL, U130; 4−17: gB, gM, gL, U131A; 4−18: gB, gM, gL, U83; 4−19: gB, gM, gO, U128; 4−20: gB, gM, gO, U130; 4−21: gB, gM, gO, U131A; 4−22: gB, gM, gO, U83; 4−23: gB, gM, U128; U130; 4−24: gB, gM, U128; U131A; 4−25: gB, gM, U128; U83; 4−26: gB, gM, U130; U131A; 4−27: gB, gM, U130; U83; 4−28: gB, gM, U131A; U83; 4−29: gB, gN, gH, gL; 4−31: gB, gN, gH, gO; 4−32: gB, gN, gH, U128; 4−33: gB, gN, gH, U130; 4−34: gB, gN, gH, U131A; 4−35: gB, gN, gH, U83; 4−36: gB, gN, gL, gO; 4−37: gB, gN, gL, U128; 4−38: gB, gN, gL, U130; 4−39: gB, gN, gL, U131A; 4−40: gB, gN, gL, U83; 4−41: gB, gN, gO, U128; 4−42: gB, gN, gO, U130; 4−43: gB, gN, gO, U131A; 4−44: gB, gN, gO, U83; 4−45: gB, gN, U128; U130; 4−46: gB, gN, U128; U131A; 4−47: gB, gN, U128; U83; 4−48: gB, gN, U130; U131A; 4−49: gB, gN, U130; U83; 4−50: gB, gN, U131A; U83; 4−51: gB, gH, gL, gO; 4−52: gB, gH, gL, U128; 4−53: gB, gH, gL, U130; 4−54: gB, gH, gL, U131A; 4−55: gB, gH, gL, U83; 4−56: gB, gH, gO, U128; 4−57: gB, gH, gO, U130; 4−58: gB, gH, gO, U131A; 4−59: gB, gH, gO, U83; 4−60: gB, gH, U128; U130; 4−61: gB, gH, U128; U131A; 4−62: gB, gH, U128; U83; 4−63: gB, gH, U130; U131A; 4−64: gB, gH, U130; U83; 4−65: gB, gH, U131A; U83; 4−66: gB, gL, gO, U128; 4−67: gB, gL, gO, U130; 4−68: gB, gL, gO, U131A; 4−69: gB, gL, gO, U83; 4−70: gB, gL, U128; U130; 4−71: gB, gL, U128; U131A; 4−72: gB, gL, U128; U83; 4−73: gB, gL, U130; U131A; 4−74: gB, gL, U130; U83; 4−75: gB, gL, U131A; U83; 4−76: gB, gO, U128; U130; 4−77: gB, gO, U128; U131A; 4−78: gB, gO, U128; U83; 4−79: gB, gO, U130; U131A; 4−80: gB, gO, U130; U83; 4−81: gB, gO, U131A; U83; 4−82: gB, U128; U130; U131A; 4−83: gB, U128; U130; U83; 4−84: gB, U128; U131A; U83; 4−85: gB, U130; U131A; U83; 4−86: gM, gN, gH, gL; 4−87: gM, gN, gH, gO; 4−88: gM, gN, gH, U128; 4−89: gM, gN, gH, U130; 4−90: gM, gN, gH, U131A; 4−91: gM, gN, gH, U83; 4−92: gM, gN, gL, gO; 4−93: gM, gN, gL, U128; 4−94: gM, gN, gL, U130; 4−95: gM, gN, gL, U131A; 4−96: gM, gN, gL, U83; 4−97: gM, gN, gO, U128; 4−98: gM, gN, gO, U130; 4−99: gM, gN, gO, U131A; 4−100: gM, gN, gO, U83; 4−101: gM, gN, U128; U130; 4−102: gM, gN, U128; U131A; 4−103: gM, gN, U128; U83; 4−104: gM, gN, U130; U131A; 4−105: gM, gN, U130; U83; 4−106: gM, gN, U131A; U83; 4−107: gM, gH, gL, gO; 4−108: gM, gH, gL, U128; 4−109: gM, gH, gL, U130; 4−110: gM, gH, gL, U131A; 4−111: gM, gH, gL, U83; 4−112: gM, gH, gO, U128; 4−113: gM, gH, gO, U130; 4−114: gM, gH, gO, U131A; 4−115: gM, gH, gO, U83; 4−116: gM, gH, U128; U130; 4−117: gM, gH, U128; U131A; 4−118: gM, gH, U128; U83; 4−119: gM, gH, U130; U131A; 4−120: gM, gH, U130; U83; 4−121: gM, gH, U131A; U83; 4−122: gM, gL, gO, U128; 4−123: gM, gL, gO, U130; 4−124: gM, gL, gO, U131A; 4−125: gM, gL, gO, U83; 4−126: gM, gL, U128; U130; 4−127: gM, gL, U128; U131A; 4−128: gM, gL, U128; U83; 4−129: gM, gL, U130; U131A; 4−130: gM, gL, U130; U83; 4−131: gM, gL, U131A; U83; 4−132: gM, gO, U128; U130; 4−133: gM, gO, U128; U131A; 4−134: gM, gO, U128; U83; 4−135: gM, gO, U130; U131A; 4−136: gM, gO, U130; U83; 4−137: gM, gO, U131A; U83; 4−138: gM, U128; U130; U131A; 4−139: gM, U128; U130; U83; 4−140: gM, U128; U131A; U83; 4−141: gM, U130; U131A; U83; 4−142: gN, gH, gL, gO; 4−143: gN, gH, gL, U128; 4−144: gN, gH, gL, U130; 4−145: gN, gH, gL, U131A; 4−146: gN, gH, gL, U83; 4−147: gN, gH, gO, U128; 4−148: gN, gH, gO, U130; 4−149: gN, gH, gO, U131A; 4−150: gN, gH, gO, U83; 4−151: gN, gH, U128; U130; 4−152: gN, gH, U128; U131A; 4−153: gN, gH, U128; U83; 4−154: gN, gH, U130; U131A; 4−155: gN, gH, U130; U83; 4−156: gN, gH, U131A; U83; 4−157: gN, gL, gO, U128; 4−158: gN, gL, gO, U130; 4−159: gN, gL, gO, U131A; 4−160: gN, gL, gO, U83; 4−161: gN, gL, U128; U130; 4−162: gN, gL, U128; U131A; 4−163: gN, gL, U128; U83; 4−164: gN, gL, U130; U131A; 4−165: gN, gL, U130; U83; 4−166: gN, gL, U131A; U83; 4−167: gN, gO, U128; U130; 4−168: gN, gO, U128; U131A; 4−169: gN, gO, U128; U83; 4−170: gN, gO, U130; U131A; 4−171: gN, gO, U130; U83; 4−172: gN, gO, U131A; U83; 4−173: gN, U128; U130; U131A; 4−174: gN, U128; U130; U83; 4−175: gN, U128; U131A; U83; 4−176: gN, U130; U131A; U83; 4−177: gH, gL, gO, U128; 4−178: gH, gL, gO, U130; 4−179: gH, gL, gO, U131A; 4−180: gH, gL, gO, U83; 4−181: gH, gL, U128; U130; 4−182: gH, gL, U128; U131A; 4−183: gH, gL, U128; U83; 4−184: gH, gL, U130; U131A; 4−185: gH, gL, U130; U83; 4−186: gH, gL, U131A; U83; 4−187: gH, gO, U128; U130; 4−188: gH, gO, U128; U131A; 4−189: gH, gO, U128; U83; 4−190: gH, gO, U130; U131A; 4−191: gH, g
O, U130; U83; 4−192: gH, gO, U131A; U83; 4−193: gH, U128; U130; U131A; 4−194: gH, U128; U130; U83; 4−195: gH, U128; U131A; U83; 4−196: gH, U130; U131A; U83; 4−197: gL, gO, U128; U130; 4−198: gL, gO, U128; U131A; 4−199: gL, gO, U128; U83; 4−200: gL, gO, U130; U131A; 4−201: gL, gO, U130; U83; 4−202: gL, gO, U131A; U83; 4−202: gL, U128; U130; U131A; 4−203: gL, U128; U130; U83; 4−204: gL, U128; U131A; U83; 4−205: gL, U130; U131A; U83; 4−206: gO, U128; U130; U131A; 4−207: gO, U128; U130; U83; 4−208: gO, U128; U131A; U83; 4−209: gO, U130; U131A; U83; 及び 4−210: U128; U130; U131A; U83が4抗原ワクチンに存在し得る。一部の実施形態では、これらのワクチンは、配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48、50、52、54、56、58及び60から成る群から選択される配列を有するgB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131aのそれぞれをコードする1以上のコーディング配列を含む。一部の実施形態では、1以上のコーディング配列は、配列番号1, 3, 5, 7, 9, 11, 13, 15, 17, 19, 21, 23, 25, 27, 29, 31, 33, 35, 37, 39, 41, 43, 45, 47, 49, 51, 53, 55, 57及び59から成る群から選択される。一部の実施形態では、ワクチンにおける1以上のコーディング配列は、配列番号1, 3, 5, 7, 9, 11, 13, 15, 17, 19, 21, 23, 25, 27, 29, 31, 33, 35, 37, 39, 41, 43, 45, 47, 49, 51, 53, 55, 57及び59から成る群から選択される。
【0195】
実施例9
一部の実施形態では、gB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131a、U83のうちの3つのコーディング配列を含む組成物、又はgB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131a、U83のうちの3つのコーディング配列をまとめて含む複数の組成物が投与される。gB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131a、U83のうちの3つのコーディング配列を含む組成物、又はgB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131a、U83のうちの3つのコーディング配列をまとめて含む組成物の組み合わせは「3抗原ワクチン」と呼ばれる。以下の組み合わせ3−1〜3−120:3−1: gB, gM, gN; 3−2: gB, gM, gH; 3−3: gB, gM, gL; 3−4: gB, gM, gO; 3−5: gB, gM, UL128; 3−6: gB, gM, UL130; 3−7: gB, gM, UL131A; 3−8: gB, gM, UL83; 3−9: gB, gN, gH; 3−10: gB, gN, gL; 3−11: gB, gN, gO; 3−12: gB, gN, UL128; 3−13: gB, gN, UL130; 3−14: gB, gN, UL131A; 3−15: gB, gN, UL83; 3−16: gB, gH, gL; 3−17: gB, gH, gO; 3−18: gB, gH, UL128; 3−19: gB, gH, UL130; 3−20: gB, gH, UL131A; 3−21: gB, gH, UL83; 3−22: gB, gL, gO; 3−23: gB, gL, UL128; 3−24: gB, gL, UL130; 3−25: gB, gL, UL131A; 3−26: gB, gL, UL83; 3−27: gB, gO, UL128; 3−28: gB, gO, UL130; 3−29: gB, gO, UL131A; 3−30: gB, gO, UL83; 3−31: gB, UL128, UL130; 3−32: gB, UL128, UL131A; 3−33: gB, UL128, UL83; 3−34: gB, UL130, UL131A; 3−35: gB, UL130, UL83; 3−36: gB, UL131A, UL83; 3−37: gM, gN, gH; 3−38: gM, gN, gL; 3−39: gM, gN, gO; 3−40: gM, gN, UL128; 3−41: gM, gN, UL130; 3−42: gM, gN, UL131A; 3−43: gM, gN, UL83; 3−44: gM, gH, gL; 3−45: gM, gH, gO; 3−46: gM, gH, UL128; 3−47: gM, gH, UL130; 3−48: gM, gH, UL131A; 3−49: gM, gH, UL83; 3−50: gM, gL, gO; 3−51: gM, gL, UL128; 3−52: gM, gL, UL130; 3−53: gM, gL, UL131A; 3−54: gM, gL, UL83; 3−55: gM, gO, UL128; 3−56: gM, gO, UL130; 3−57: gM, gO, UL131A; 3−58: gM, gO, UL83; 3−59: gM, UL128, UL130; 3−60: gM, UL128, UL131A; 3−61: gM, UL128, UL83; 3−62: gM, UL130, UL131A; 3−63: gM, UL130, UL83; 3−64: gM, UL131A, UL83; 3−65: gN, gH, gL; 3−66: gN, gH, gO; 3−67: gN, gH, UL128; 3−68: gN, gH, UL130; 3−69: gN, gH, UL131A; 3−70: gN, gH, UL83; 3−71: gN, gL, gO; 3−72: gN, gL, UL128; 3−73: gN, gL, UL130; 3−74: gN, gL, UL131A; 3−75: gN, gL, UL83; 3−76: gN, gO, UL128; 3−77: gN, gO, UL130; 3−78: gN, gO, UL131A; 3−79: gN, gO, UL83; 3−80: gN, UL128, UL130; 3−81: gN, UL128, UL131A; 3−82: gN, UL128, UL83; 3−83: gN, UL130, UL131A; 3−84: gN, UL130, UL83; 3−85: gN, UL131A, UL83; 3−86: gH, gL, gO; 3−87: gH, gL, UL128; 3−88: gH, gL, UL130; 3−89: gH, gL, UL131A; 3−90: gH, gL, UL83; 3−91: gH, gO, UL128; 3−92: gH, gO, UL130; 3−93: gH, gO, UL131A; 3−94: gH, gO, UL83; 3−95: gH, UL128, UL130; 3−96: gH, UL128, UL131A; 3−97: gH, UL128, UL83; 3−98: gH, UL130, UL131A; 3−99: gH, UL130, UL83; 3−100: gH, UL131A, UL83; 3−101: gL, gO, UL128; 3−102: gL, gO, UL130; 3−103: gL, gO, UL131A; 3−104: gL, gO, UL83; 3−105: gL, UL128, UL130; 3−106: gL, UL128, UL131A; 3−107: gL, UL128, UL83; 3−108: gL, UL130, UL131A; 3−109: gL, UL130, UL83; 3−110: gL, UL131A, UL83; 3−111: gO, UL128, UL130; 3−112: gO, UL128, UL131A; 3−113: gO, UL128, UL83; 3−114: gO, UL130, UL131A; 3−115: gO, UL130, UL83; 3−116: gO, UL131A, UL83; 3−117: UL128, UL130, UL131A; 3−118: UL128, UL130, UL83; 3−119: UL128, UL131A, UL83; 及び 3−120: UL130, UL131A, UL83が3抗原ワクチンに存在し得る。一部の実施形態では、これらのワクチンは、配列番号2, 4, 6, 8, 10, 12, 14, 16, 18, 20, 22, 24, 26, 28, 30, 32, 34, 36, 38, 40, 42, 44, 46, 48, 50, 52, 54, 56, 58及び60から成る群から選択される配列を有するgB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131aのそれぞれをコードする1以上のコーディング配列を含む。一部の実施形態では、1以上のコーディング配列は、配列番号1, 3, 5, 7, 9, 11, 13, 15, 17, 19, 21, 23, 25, 27, 29, 31, 33, 35, 37, 39, 41, 43, 45, 47, 49, 51, 53, 55, 57及び59から成る群から選択される。一部の実施形態では、ワクチンにおける1以上のコーディング配列は、配列番号1, 3, 5, 7, 9, 11, 13, 15, 17, 19, 21, 23, 25, 27, 29, 31, 33, 35, 37, 39, 41, 43, 45, 47, 49, 51, 53, 55, 57及び59から成る群から選択される。
【0196】
実施例10
一部の実施形態では、gB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131a、U83のうちの2つのコーディング配列を含む組成物、又はgB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131a、U83のうちの2つのコーディング配列をまとめて含む複数の組成物が投与される。組成物は、gB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131a、U83のうちの2つのコーディング配列、又はgB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131a、U83のうちの2つのコーディング配列をまとめて含む組成物の組み合わせを含み得る。gB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131a、及びU83から成るHCMVのセットに由来する2つの抗原を有する45のサブセット(2−1〜2−45)がある。以下の組み合わせ2−1〜2−45:2−1 gB, gM, 2−2 gB, gN, 2−3 gB, gH, 2−4 gB, gL, 2−5 gB, gO, 2−6 gB, UL128, 2−7 gB, UL130, 2−8 gB, UL131a, 2−9 gB, UL83, 2−10 gM, gN, 2−11 gM, gH, 2−12 gM, gL, 2−13 gM, gO, 2−14 gM, UL128, 2−15 gM, UL130, 2−16 gM, UL131a, 2−17 gM, UL83, 2−18 gN, gH, 2−19 gN, gL, 2−20 gN, gO, 2−21 gN, UL128, 2−22 gN, UL130, 2−23 gN, UL131a, 2−24 gN, UL83 2−25 gH, gL, 2−26 gH, gO, 2−27 gH, UL128, 2−28 gH, UL130, 2−29 gH, UL131a, 2−30 gH, UL83 2−31 gL, gO, 2−32 gL, UL128, 2−33 gL, UL130, 2−34 gL, UL131a, 2−35 gL, UL83 2−36 gO, UL128, 2−37 gO, UL130, 2−38 gO, UL131a, 2−39 gO, UL83 2−40 UL128, UL130, 2−41 UL128, UL131a, 2−42 UL128, UL83 2−43 UL130, UL131a, 2−44 UL130, UL83, 及び 2−45 UL131a, UL83が2抗原ワクチンに存在し得る。一部の実施形態では、これらのワクチンは、配列番号2, 4, 6, 8, 10, 12, 14, 16, 18, 20, 22, 24, 26, 28, 30, 32, 34, 36, 38, 40, 42, 44, 46, 48, 50, 52, 54, 56, 58及び60から成る群から選択される配列を有するgB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131aのそれぞれをコードする1以上のコーディング配列を含む。一部の実施形態では、1以上のコーディング配列は、配列番号1, 3, 5, 7, 9, 11, 13, 15, 17, 19, 21, 23, 25, 27, 29, 31, 33, 35, 37, 39, 41, 43, 45, 47, 49, 51, 53, 55, 57及び59から成る群から選択される。一部の実施形態では、ワクチンにおける1以上のコーディング配列は、配列番号1, 3, 5, 7, 9, 11, 13, 15, 17, 19, 21, 23, 25, 27, 29, 31, 33, 35, 37, 39, 41, 43, 45, 47, 49, 51, 53, 55, 57及び59から成る群から選択される。
【0197】
実施例11
一部の実施形態では、gB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131a、及びUL83のうちの1つのコーディング配列を含む組成物が投与される。以下の組み合わせ:1−1 gB, 1−2 gM, 1−3 gN, 1−4 gH, 1−5 gL, 1−6 gO, 1−7 UL128, 1−8 UL130, 1−9 UL131a 及び 1−10 U83が1抗原ワクチンに存在し得る。一部の実施形態では、これらのワクチンは、配列番号2, 4, 6, 8, 10, 12, 14, 16, 18, 20, 22, 24, 26, 28, 30, 32, 34, 36, 38, 40, 42, 44, 46, 48, 50, 52, 54, 56, 58及び60から成る群から選択される配列を有するgB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131aをコードするコーディング配列を1つ含む。一部の実施形態では、コーディング配列は、配列番号1, 3, 5, 7, 9, 11, 13, 15, 17, 19, 21, 23, 25, 27, 29, 31, 33, 35, 37, 39, 41, 43, 45, 47, 49, 51, 53, 55, 57及び59から成る群から選択される。一部の実施形態では、ワクチンにおけるコーディング配列は、配列番号1, 3, 5, 7, 9, 11, 13, 15, 17, 19, 21, 23, 25, 27, 29, 31, 33, 35, 37, 39, 41, 43, 45, 47, 49, 51, 53, 55, 57及び59から成る群から選択される。
【0198】
実施例12
一部の実施形態では、ワクチンは、gB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131aのそれぞれから成る群から選択される1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10の抗原のコーディング配列をコードするコーディング配列を含む。一部の実施形態では、ワクチンは、gB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131aのそれぞれから成る群から選択される1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10の抗原のコーディング配列をコードするコーディング配列を含み、前記配列の1以上は配列番号2,4, 6, 8, 10, 12, 14, 16, 18, 20, 22, 24, 26, 28, 30, 32, 34, 36, 38, 40, 42, 44, 46, 48, 50, 52, 54, 56, 58及び60から成る群から選択される。一部の実施形態では、ワクチンは、gB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131aのそれぞれから成る群から選択される1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10の抗原のコーディング配列をコードするコーディング配列を含み、前記配列の2以上は配列番号2, 4, 6, 8, 10, 12, 14, 16, 18, 20, 22, 24, 26, 28, 30, 32, 34, 36, 38, 40, 42, 44, 46, 48, 50, 52, 54, 56, 58及び60から成る群から選択される。一部の実施形態では、ワクチンは、gB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131aのそれぞれから成る群から選択される1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10の抗原のコーディング配列をコードするコーディング配列を含み、前記配列の3以上は配列番号2, 4, 6, 8, 10, 12, 14, 16, 18, 20, 22, 24, 26, 28, 30, 32, 34, 36, 38, 40, 42, 44, 46, 48, 50, 52, 54, 56, 58及び60から成る群から選択される。一部の実施形態では、ワクチンは、gB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131aのそれぞれから成る群から選択される1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10の抗原のコーディング配列をコードするコーディング配列を含み、前記配列の4以上は配列番号2, 4, 6, 8, 10, 12, 14, 16, 18, 20, 22, 24, 26, 28, 30, 32, 34, 36, 38, 40, 42, 44, 46, 48, 50, 52, 54, 56, 58及び60から成る群から選択される。一部の実施形態では、ワクチンは、gB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131aのそれぞれから成る群から選択される1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10の抗原のコーディング配列をコードするコーディング配列を含み、前記配列の5以上は配列番号2, 4, 6, 8, 10, 12, 14, 16, 18, 20, 22, 24, 26, 28, 30, 32, 34, 36, 38, 40, 42, 44, 46, 48, 50, 52, 54, 56, 58及び60から成る群から選択される。一部の実施形態では、ワクチンは、gB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131aのそれぞれから成る群から選択される1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10の抗原のコーディング配列をコードするコーディング配列を含み、前記配列の6以上は配列番号2, 4, 6, 8, 10, 12, 14, 16, 18, 20, 22, 24, 26, 28, 30, 32, 34, 36, 38, 40, 42, 44, 46, 48, 50, 52, 54, 56, 58及び60から成る群から選択される。一部の実施形態では、ワクチンは、gB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131aのそれぞれから成る群から選択される1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10の抗原のコーディング配列をコードするコーディング配列を含み、前記配列の7以上は配列番号2, 4, 6, 8, 10, 12, 14, 16, 18, 20, 22, 24, 26, 28, 30, 32, 34, 36, 38, 40, 42, 44, 46, 48, 50, 52, 54, 56, 58及び60から成る群から選択される。一部の実施形態では、ワクチンは、gB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131aのそれぞれから成る群から選択される1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10の抗原のコーディング配列をコードするコーディング配列を含み、前記配列の8以上は配列番号2, 4, 6, 8, 10, 12, 14, 16, 18, 20, 22, 24, 26, 28, 30, 32, 34, 36, 38, 40, 42, 44, 46, 48, 50, 52, 54, 56, 58及び60から成る群から選択される。一部の実施形態では、ワクチンは、gB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131aのそれぞれから成る群から選択される1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10の抗原のコーディング配列をコードするコーディング配列を含み、前記配列の9以上は配列番号2, 4, 6, 8, 10, 12, 14, 16, 18, 20, 22, 24, 26, 28, 30, 32, 34, 36, 38, 40, 42, 44, 46, 48, 50, 52, 54, 56, 58及び60から成る群から選択される。一部の実施形態では、ワクチンは、gB、gM、gN、gH、gL、gO、UL128、UL130、UL131aのそれぞれから成る群から選択される1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10の抗原のコーディング配列をコードするコーディング配列を含み、前記配列の10以上は配列番号2, 4, 6, 8, 10, 12, 14, 16, 18, 20, 22, 24, 26, 28, 30, 32, 34, 36, 38, 40, 42, 44, 46, 48, 50, 52, 54, 56, 58及び60から成る群から選択される。
実施例13
HCMV抗原の発現
【0199】
構築に続いて、免疫ブロットによってタンパク質の発現を確認した。293T細胞に各プラスミド又は空のpVAXベクター(陰性対照)によって形質移入し、48時間後、試料を回収し、ウエスタン免疫ブロットによって解析した(写真は示さず)。抗HAタグ抗体(データは示さず)及びNP特異的ポリクローナル血清(データは示さず)を用いて、pHCMV−NP−形質移入293T細胞の細胞溶解物にて約66kDaのタンパク質の存在が検出されたが、対照pVAXで形質移入した溶解物は抗原の発現について陰性だった。Bradfordタンパク質アッセイによって総タンパク質に対して試料を標準化し、試料は等量の球状チューブリンタンパク質を含有した。さらに、pHCMV−NP−形質移入293T細胞は、HCMVに免疫があり、pHCMV−NPで免疫したマウス(n=5)の血清と反応したが、pVAXで免疫した動物(n=5)の血清とは反応せず;pHCMV−NPで5回免疫したマウスからプールした高度免疫の血清は、HCMVに免疫のある動物の8.1%及びpVAXで形質移入した動物の0.7%に比べてpHCMV−NPで形質移入した細胞の16.6%と反応した(データは示さず)。陽性の血清がpVAXで形質移入した293T細胞と反応しなかったので非特異的な結合は検出されなかった。さらに、ウエスタン免疫ブロットによって、独立した抗原、gM、gN、gH、gI、UL128、UL130及びUL131Aにフーリン切断部位により分離した3つの融合タンパク質の宿主細胞におけるタンパク分解性切断が確認された。
【0200】
ウエスタンブロット解析
プラスミドDNAがコードしたワクチンタンパク質の発現はウエスタン免疫ブロットによって検証した。Fugene形質移入法(インディアナ州、インディアナポリスのRoche)を用いて293T細胞(1×10個)に形質移入した。形質移入の48時間後、細胞溶解物からタンパク質を回収し、SDS−PAGE(12%)上で分画し、iBlotドライブロッティングシステム(米国、カリフォルニア州のInvitrogen)を用いてニトロセルロースに移した。特異的なマウス抗血清(それぞれプラスミドDNA構築物で4〜6回免疫したマウスの個々の群からプールした)と共にSNAPi.d.タンパク質検出システム(米国、マサチューセッツ州のMillipore)を用いて免疫検出を行い、ECL検出システム(ニュージャージー州、ピスカタウエイのAmersham Pharmacia Biotech)を用いて西洋ワサビペルオキシダーゼを結合したヤギ抗マウスIgGによって、発現したタンパク質を視覚化した。
【0201】
要するに、プラスミドDNA構築物のそれぞれを用いた293T細胞の形質移入は、繰り返し免疫したマウスから生成された抗体と特異的に反応する試験管内でのコンセンサス免疫原の産生に十分であった。
【0202】
エピトープのマッピング
プラスミド1でワクチン接種した動物の脾細胞とHCMV−gBの一連の重複したペプチドを用いてデータを生成し、HCMV−gBの免疫優勢なエピトープを特定した。ELISpotのデータは図10に示す。
【0203】
プラスミド3でワクチン接種した動物の脾細胞とHCMV−gH及びHCMV−gLの一連の重複したペプチドを用いてデータを生成し、HCMV−gH及びHCMV−gLの免疫優勢なエピトープを特定した。ELISpotのデータは図11に示す。
【0204】
プラスミド2でワクチン接種した動物の脾細胞とHCMV−gM及びHCMV−gNの一連の重複したペプチドを用いてデータを生成し、HCMV−gM及びHCMV−gNの免疫優勢なエピトープを特定した。プラスミド4でワクチン接種した動物の脾細胞とHCMV−gOの一連の重複したペプチドを用いてデータを生成し、HCMV−gOの免疫優勢なエピトープを特定した。ELISpotのデータは図12に示す。
【0205】
プラスミド5でワクチン接種した動物の脾細胞とHCMV−UL131A、HCMV−UL130及びHCMV−UL128の一連の重複したペプチドを用いてデータを生成し、HCMV−UL131A、HCMV−UL130及びHCMV−UL128の免疫優勢なエピトープを特定した。プラスミド6でワクチン接種した動物の脾細胞とHCMV−UL83の一連の重複したペプチドを用いてデータを生成し、HCMV−UL83の免疫優勢なエピトープを特定した。ELISpotのデータは図13に示す。
【0206】
エピトープの解析については図18aも参照のこと。
【0207】
実施例14
HCMVプラスミドの免疫及びマウス
6〜8週齢の成熟メスC57BL/6(H−2)マウスをJackson Laboratory(メイン州、バーハーバー)から購入し、ペンシルベニア大学医学部動物施設の施設内動物実験委員会が認可したプロトコールに従って飼育した。前脛骨筋への筋肉内注射によって示した用量のプラスミドDNAでマウスを免疫し、その後、以前記載された[Khan, 2005 #727;Shedlock, 2011 #1097]ようにCELLECTRA(登録商標)適応定電流EP最少侵襲装置(MID)(ペンシルベニア州、ブルーベルのInovio Pharmaceuticals)を用いて生体内電気穿孔(EP)を行った。26ゲージの中空ではないステンレススチールの電極から成る三角形の3列電極を介して2回のパルスの2セットとして合計4回の0.1アンペア定電流方形波パルスを送達した。各パルスは、パルスのセット間では3秒遅らせ、個々のパルス間では1秒遅らせて52ミリ秒の長さだった。
【0208】
HCMV−NPタンパク質の天然のウイルス由来のDNA配列(「天然」又は非最適化)をマウスのDNAワクチン接種における免疫原性について宿主種に対して最適化した遺伝子と比較した(図16a)。改変したDNA発現ベクターにサブクローニングした35μgの「天然の」又は「最適化した」遺伝子でマウス(n=10)を2回免疫し、EPによって送達し、8日後、T細胞免疫を評価した。「最適化した」構築物で免疫したマウスではNP特異的なT細胞が2倍多かった(P=0.0001)ので、種特異的な遺伝子の最適化はDNAワクチンが誘導したT細胞免疫を高めることを示した。
【0209】
T細胞及びB細胞の免疫の導出に対する生体内EP送達の寄与も評価した。HCMV−NPのDNAワクチンの最適化したものを上記と同様にマウス(n=5〜10/群)に投与し、EPによって又はEPなしで送達し、致死性負荷によって防御有効性を評価した(図16b)。対照のベクターと比べると双方のワクチンは防御有効性を引き出したが、DNAワクチン接種中のEP送達はそれがない場合のたった60%に対して完全に防御性だった。これらのデータは、致死性負荷に対する防御有効性に介在するT細胞の生成へのEP送達による有意な寄与を示している。B細胞の生成へのEPの寄与の評価については、動物を数回免疫し(n=5/群)、各注射の7日後、抗体産生を野生型のHCMV感染のそれと比較した(図16c)。DNAのみで免疫された動物は合計4回の免疫後にのみNP特異的抗体を生じたが、EPによって送達されたワクチンを受け取ったものは2回目の投与後抗体を示した。さらに、EPで免疫したマウスにおける抗体の応答は、野生型のHCMV感染後のマウスにおけるものを上回り、それはEP送達がDNAワクチン誘導の免疫を高めるのに強力な技術であることを明らかにした。
【0210】
DNAワクチン接種は強固なT及びBの免疫を誘導する
DNAワクチンのデータの要約を図15に示す。これらのデータは本明細書で例示されるワクチンによって非常に効果的な免疫応答が誘導されたことを示している。HCMV−gHgLのデータは、優れた有効性を持つ卓越したワクチン標的としての構築物を示し、高い中和力価及びCTLエピトープを提供する。そのような構築物は、DNAワクチンとして送達することができ、又は他のワクチンの基本骨格の成分として使用することができる。同様に、HCMV:UL131A、UL130及びUL138複合体免疫原はCTL活性と同様に新規のワクチン標的としての重要性を支持する中和活性を持つ。データはまた、設計さえたHCV−gMgNがワクチン製造のために確立され、HCMV−gOが防御のために確立され、複数のアプローチの重要性が実行可能な例として確立されることを示す。
【0211】
プラスミドDNAの免疫原性を評価するために、45μgの各プラスミドベクターでマウス(n=4〜6/群)を、注射間で2週間空けて2回免疫し、その後直ちにEPを行った。2回目の免疫の7〜8日後マウスを屠殺し、ELISPOT及びFACSを行ってT細胞免疫を評価した。新規のgHgLワクチンによる免疫は最高レベルのT細胞免疫(100万個の脾細胞当たりほぼ>10,000個のIFNγ産生細胞)とその後のpUL(約8,000個の細胞)を生じた。さらに、各ワクチンのエピトープ反応の幅を評価し、それは、最適化戦略の組み合わせを伴ったDNAワクチン接種が多様なT細胞エピトープを生成することを示した。要するに、これらのデータは、6つのHCMVのDNAワクチン構築物すべてが生体内EPと組み合わせた免疫付与に続いて免疫原性であり、測定可能な免疫原性特異的なT細胞応答を生じることを示しており;T細胞免疫原性は、以下:gHgL>pUL>UL83>gB>gMgN>gOのようにランク付けられた(図18b〜dを参照)。
【0212】
5〜6回の免疫(2週間空けて)の7〜10日後、それぞれのマウスのグループ(n=5)から血清試料を採取し、プールし、その後最終免疫の1か月後までプールした。さらに、最終免疫のそれぞれの6ヵ月後(長期の抗体応答について臨床的に関連するとみなされる時点)血清を採取し、長寿命化したヒト包皮線維芽細胞へのAD169−EGFPによる感染を中和する能力についてプールしたエフェクタ血清と共に調べた。データはgB免疫した動物についての中和能を確認し、それは、nAbsを引き出し、幾つかの負荷モデルで防御する能力を示す以前のデータを支持している。図19a〜bを参照のこと。しかしながら、新規のgHgL−DNAワクチンはgB免疫よりも約2〜4倍高いnAb応答を生成した。興味深いことに、gMgN、gO、UL128〜131A、又はUL83を含むほかのどの免疫原もこれらの中和レベルを達成しなかった。しかしながら、AD169ベクターは131Aタンパク質にて相当に大きな変異/欠失を含有することが知られているので、このことはUL128〜131Aについては全く予想されなかったわけではない。最後に、中和レベルは、エフェクタ血清と最終免疫の6ヵ月後に採取した記憶血清を比較して各免疫原について相対的に安定していた。従って、これらのデータはEPとの組み合わせでのDNAワクチン接種が強固なB細胞応答を生成したことを明らかにしている。要するに、本明細書のデータは、DNAプラスミドがマウスにおいて免疫原性であり、強固なT細胞及びB細胞の応答を生成したことを示している。
【0213】
HCMV−gBのみに対する免疫性はモルモットでは完全に防御性であることが明らかにされているが、外来では限定された有効性を有する。従って我々は次に、gB−DNAワクチンとの組み合わせがHCMV特異的免疫性を高めるかどうかを判定することを計画した。幾つかの用量のgBプラスミドのみ、gB+gHgL、又はgB+gHgL+pULをマウス(n=5/群)に与え、T細胞及びB細胞の免疫を評価した。実際、これらプラスミドの三価の製剤が最高レベルのT細胞及びB細胞の免疫を誘導した。従って、これらのデータは、ワクチンが誘導したCMV特異的な免疫性は、多価のプラスミドDNA製剤による免疫付与によって高めることができることを明らかにしている。
【0214】
gH/gLに対する血清反応性はウイルスの中和に相関する
図19は、a)HCMV:gB、gMgN、gHgL、gO、UL及びUL83についての50%中和レベル及びb)CMVのみ、血清陽性の血清及びHCMV−gHgLで免疫した血清についての50%中和レベルを示す中和データのグラフを示す。
【0215】
脾細胞の単離及びELISpotアッセイ
プラスミドDNAによる最終免疫の8日後にマウスを屠殺し、脾臓を回収し、10%FBS、1X抗−抗(Invitrogen)及び1Xβ−ME(Invitrogen)で補完したRPMI1640(バージニア州、マナッサスのMediatech社)に入れた。Stomacher機(ニューヨーク州、ボヘミアのSeward Laboratory Systems社)を用いた脾臓の機械的な破壊によって脾細胞を単離し、40μmの細胞濾過器(BD Falcon)を用いて、得られた生成物を濾過した。RBCを溶解するためにACK溶解緩衝液(スイスのLonza)で細胞を5分間処理し、次いで脾細胞をPBSで洗浄し、完全RPMI培地に再浮遊させた。
【0216】
IFNγのELISPOTアッセイを行った。手短には、抗マウスIFNγ捕捉抗体でELISPOT96穴プレート(マサチューセッツ州、ビルリカのMillipore)を被覆し、4℃で24時間インキュベートした(ミネソタ州、ミネアポリスのR&D Systems)。翌日、プレートをPBSで洗浄し、ブロッキング緩衝液(PBS中1%BSA及び5%スクロース)で2時間ブロックした。RPMI1640(陰性対照)、コンカナバリンA(ConA:陽性対照)の存在下で、又は示したような(GenScript)個々の(個々のペプチドが重複する完全なワクチンタンパク質を示したように単一ペプチド解析(SPA)に用いた)又はプールした15量体ペプチドによって、ウェル当たり100,000〜200,000個の脾細胞を各動物からの3つ組で37℃、5%COにて一晩刺激した。刺激のおよそ18〜20時間後、細胞をPBSで洗浄し、ビオチン化抗マウスIFNγmAb(ミネソタ州、ミネアポリスのR&D Systems)と共に4℃にて24時間インキュベートした。プレートをPBSで洗浄し、各ウェルにストレプトアビジン/アルカリホスファターゼ(スウェーデンのMabTech)を加え、室温にて2時間インキュベートした。プレートを再びPBSで洗浄し、各ウェルにBCIP/NBTと基質(MabTech)を15〜30分間加え、次いでプレートを蒸留水で洗浄し、室温で乾燥させた。自動ELISPOTリーダー(オハイオ州、シェーカーハイツのCellular Technology社」)によってスポットを計数した。
【0217】
さらに、免疫したマウスの脾細胞を、個々のペプチド(11のアミノ酸が重複し、各DNAワクチンがコードする抗原の全長にわたる15量体)で刺激してエピトープ応答の幅を評価したが、データは図10〜13及び図18aに示す。エピトープを含有するペプチドを特定するのに陽性のT細胞応答をより良く視覚化するために、各動物からのELISpotデータを棒グラフ形態に積み重ね、群当たりのIFNγ+応答の総計として表した。エピトープを含むペプチドは、80%以上の応答率で平均少なくとも10のスポットを刺激したのであれば、陽性とみなした。
【0218】
6つのHCMV−DNAプラスミドワクチンのいずれかによる免疫付与は、測定可能なT細胞エピトープ;HCMV−gB誘導のXエピトープ、HCMV−gMgN−X、HCMV−gHgL−X、HCMV−gO−C、HCMV−pUL−X、及びHCMV−UL83−Xの多様性を刺激することが認められた。さらに、免疫優勢のエピトープは、あらゆるマウス(H−2マウスにおける#5:GP25−39及びH−2マウスにおける#27:GP151−171)及びpEBOS(H−2マウスにおける#4:GP19−33及び H−2マウスにおける#41:GP241−255)で認められたが、pEBOZはH−2マウス(#24:139−153、#30:175−189及び#66:391−405)においてのみそれらを刺激した。図10〜13及び図18aを参照のこと。さらに、エピトープを含有するペプチドは、予測されたエピトープ配列を示し、T細胞応答を確認し、フローサイトメトリーによってノイズを除去した表1にてさらに性状分析される。DNAワクチンが誘導したIFNγ+応答すべてを報告し、それは、陽性に特定されたエピトープ当たりの平均応答の総計である−表1(以下)を参照のこと。
【0219】
【表1-1】
【0220】
【表1-2】
【0221】
HCMV抗原の断片に関して、好ましくは、断片は以下のHCMV抗原のそれぞれについて以下のドメインを有するであろう:
HCMV−gB:アミノ酸領域25−39(ペプチド#5);アミノ酸領域151−165(ペプチド#26);アミノ酸領域151−165(ペプチド#26);アミノ酸領域361−375(ペプチド#5=61);アミノ酸領域439−453(ペプチド#74);及び/又はアミノ酸領域475−489(ペプチド#80);
HCMV−gH:アミノ酸領域61−75(ペプチド#11);アミノ酸領域85−99(ペプチド#15);アミノ酸領域91−105(ペプチド#15);アミノ酸領域175−189(ペプチド#30);アミノ酸領域661−675(ペプチド#111);
HCMV−gL:アミノ酸領域85−99(ペプチド#15);
HCMV−UL83:アミノ酸領域109−123(ペプチド#19);アミノ酸領域253−267(ペプチド#43);
HCMV−UL128:アミノ酸領域91−105(ペプチド#16);アミノ酸領域97−111(ペプチド#17);アミノ酸領域103−117(ペプチド#18);アミノ酸領域121−135(ペプチド#21);アミノ酸領域127−141(ペプチド#22);アミノ酸領域163−171(ペプチド#28);
HCMV−UL130:アミノ酸領域13−27(ペプチド#3);アミノ酸領域43−57(ペプチド#8);
HCMV−UL131A:アミノ酸領域61−75(ペプチド#11);
HCMV−gM:アミノ酸領域175−189(ペプチド#30);アミノ酸領域295−309(ペプチド#50);
HCMV−gN:アミノ酸領域1−15(ペプチド#1);及び
HCMV−gO:アミノ酸領域331−345(ペプチド#56);アミノ酸領域337−351(ペプチド#57)。
【0222】
ELISA
HCMV−gB、gH又はgLに対する血清の抗体価を測定するために、示した量の組換えタンパク質又はPBSで希釈したBSA(対照)によってNunc−Immuno MaxiSorpプレート(ニューヨーク州、ロチェスターのNunc)を4℃にて一晩被覆した。翌日、プレートをPBS、0.05%Tween20(PBS−T)で洗浄し、10%BSA/PBS−Tで1時間ブロックし、ヒト患者又は免疫した動物からの連続希釈した血清と共に4℃にて一晩インキュベートした。次いでプレートを6回洗浄し、双方とも1:5,000に希釈したヤギ抗ヒトIgG(Southern Biotech)又はヤギ抗マウスIgG(カリフォルニア州、サンタクルーズのSanta Cruz)を用いて結合したIgGを検出した。結合した酵素はSigmaFAST(商標)ジヒドロ塩化O−フェニレンジアミン)(OPD;Sigma−Aldrich)によって検出し、光学密度はBiotek(Winooski,VT)EL312eリーダーにて450nmで測定した。GraphPad Prism(カリフォルニア州、ラ・ホヤのGraphPad Software社)における変数傾きと共にS字用量反応モデルを用いた曲線適合によって算出した最大ODの10%として終点力価の逆数を報告した。
【0223】
中和アッセイ
5〜6回の免疫付与(2週間空けて)のそれぞれの7〜10日後、マウスの各群(n=5)から血清試料を採取し、プールし、最終免疫の1ヵ月後までその後、プールした。さらに、最終免疫のそれぞれの6ヵ月後(長期の抗体応答について臨床的に関連するとみなされる時点)血清を採取し、関連するものによる感染を中和する能力についてプールしたエフェクタ血清と共に調べた。データはgB免疫した動物についての中和能を確認し、それは、nAbsを引き出し、幾つかの負荷モデルで防御する能力を示す以前のデータを支持している。しかしながら、新規のgHgL−DNAワクチンはgB免疫よりも約2〜4倍高いnAb応答を生成した。中和する抗体価は、HCMVタンパク質で免疫したマウスのマウス血清及び長寿命化したHFF(ヒト包皮線維芽細胞)細胞を用いて測定した。データは95%CIと共に3つの値の幾何平均値として表す。データは図14に示す。
【0224】
興味深いことに、gMgN、gO、UL128〜131A、又はUL83を含むほかのどの免疫原も中和能のこれらのレベルを達成しなかった。最後に、中和レベルは、エフェクタ血清と最終免疫の6ヵ月後に採取した記憶血清を比較して各免疫原について相対的に安定していた。従って、これらのデータはEPとの組み合わせでのDNAワクチン接種が強固なB細胞応答を生成したことを明らかにしている。要するに、本明細書のデータは、DNAプラスミドがマウスにおいて免疫原性であり、強固なT細胞及びB細胞の応答を生成したことを示している。
【0225】
HCMV−gBのみに対する免疫性はモルモットでは完全に防御性であることが明らかにされているが、外来では限定された有効性を有する。従って我々は次に、gB−DNAワクチンとの組み合わせがHCMV特異的免疫性を高めるかどうかを判定することを計画した。幾つかの用量のgBプラスミドのみ、gB+gHgL、又はgB+gHgL+pULをマウス(n=5/群)に与え、T細胞及びB細胞の免疫を評価した。実際、これらプラスミドの三価の製剤が最高レベルのT細胞及びB細胞双方の免疫を誘導した。従って、これらのデータは、ワクチンが誘導したCMV特異的な免疫性は、多価のプラスミドDNA製剤による免疫付与によって高めることができることを明らかにしている。
【0226】
実施例15:
a)HSV1抗原及び293T細胞における発現
上記実施例1及びHCMVに関する上記実施例で提供されたのと同じ戦略を用いて、HSV1抗原を選択し、核酸構築物を作製した。前述に基づいて選択したHSV1抗原は、gB、gH、gL、gC及びgDである。さらに本明細書で議論されたようなHSV1−gHgL及びHSV1−gCgDを含む組み合わせを作製した。
【0227】
HSV1−gB、gC及びgDが形質移入した細胞の表面で発現されるのが見い出されたということは、細胞による有効な翻訳、転移、表現を示しており;さらに、組み合わせた抗原gCgDは同時発現することが分った(データは示さず)。このことは、対照(ベクターのみ)からの血清との抗原の結合がないことに対比して、抗原で免疫した動物の血清(1:200希釈)における前述の抗原とのMHCクラスIの結合によって証拠付けられた。
【0228】
上記の同じペプチドによる免疫付与は、生体内で強固な抗体を誘導することが分った(データは示さず)。
【0229】
b)HSV2抗原及び293T細胞における発現
上記実施例1及びHCMVに関する上記実施例で提供されたのと同じ戦略を
用いて、HSV2抗原を選択し、核酸構築物を作製した。前述に基づいて選択したHSV2抗原は、gB、gH、gL、gC及びgDである。さらに本明細書で議論されたようなHSV2−gHgL及びHSV2−gCgDを含む組み合わせを作製した。
【0230】
HSV2−gB、gC、gD、gH及びgLが形質移入した細胞の表面で発現されるのが見い出されたということは、細胞による有効な翻訳、転移、表現を示しており;さらに、組み合わせた抗原gCgD及びgHgLは同時発現することが分った(データは示さず)。このことは、対照(ベクターのみ)からの血清との抗原の結合がないことに対比して、抗原で免疫した動物の血清(1:200希釈)における前述の抗原とのMHCクラスIの結合によって証拠付けられた。
【0231】
c)CeHV1抗原及び293T細胞における発現
上記実施例1及びHCMVに関する上記実施例で提供されたのと同じ戦略を用いて、CeHV1抗原を選択し、核酸構築物を作製した。前述に基づいて選択したCeHV1抗原は、gB、gH、gL、gC及びgDである。さらに本明細書で議論されたようなCeHV1−gHgL及びCeHV1−gCgDを含む組み合わせを作製した。
【0232】
CeHV1−gB、gC及びgDが形質移入した細胞の表面で発現されるのが見い出されたということは、細胞による有効な翻訳、転移、表現を示しており;さらに、組み合わせた抗原gCgDは同時発現することが分った(データは示さず)。このことは、対照(ベクターのみ)からの血清との抗原の結合がないことに対比して、抗原で免疫した動物の血清(1:200希釈)における前述の抗原とのMHCクラスIの結合によって証拠付けられた。
【0233】
上記の同じペプチドによる免疫付与は、生体内で強固な抗体を誘導することが分った(データは示さず)。
【0234】
d)VZV抗原及び293T細胞における発現
上記実施例1及びHCMVに関する上記実施例で提供されたのと同じ戦略を用いて、VZV抗原を選択し、核酸構築物を作製した。前述に基づいて選択したVZV抗原は、gB、gH、gL、gC、gK、gM、gN、gE及びgIである。さらに本明細書で議論されたようなVZV−gHgL、VZV−gMgN及びVZV−gEgIを含む組み合わせを作製した。
【0235】
形質移入した細胞の表面上での発現について、組み合わせ抗原gHgL、gMgN及びgEgIを含めてVZV−gB、gH、gL、gC、gK、gM、gN、gE及びgIを解析するであろう。このことは、対照(ベクターのみ)からの血清で検出される抗原の結合がないことに対比して、抗原で免疫した動物の血清(1:200希釈)における前述の抗原とのMHCクラスIの結合によって証拠付けられるであろう。
【0236】
上記の同じペプチドによる免疫付与は、生体内で強固な抗体を誘導することが分った(データは示さず)。
【0237】
実施例16:中和抗体のデータ
HSV1についてはHSV1−gB若しくはHSV1−gCgDのいずれか
又はHSV2についてはHSV2−gB若しくはHSV2−gCgDのいずれかのプラスミドのみによる免疫付与はVero細胞を用いて中和活性を示した。HSV1のプラスミドはHSV1臨床ウイルスHSV1株NSを中和し、HSV2のプラスミドはHSV2臨床ウイルスHSV2株MSを中和した。図20a及び図20bを参照のこと。複数のヘルペスウイルスファミリー特異的なプラスミドの組み合わせはさらに多価で、そのようなヘルペスウイルスの中和のレベルをさらに高めると思われる。
【0238】
実施例17:HSV1
2、3、4及び5の組み合わせにおける5つの列挙したHSV1抗原の入れ替えには以下が含まれ得る。2抗原:HSV1−gB, HSV1−gH; HSV1−gB, HSV1−gL; HSV1−gB, HSV1−gC; HSV1−gB, HSV1−gD; HSV1−gH, HSV1−gL; HSV1−gH, HSV1−gC; HSV1−gH, HSV1−gD; HSV1−gL, HSV1−gC; 及び HSV1−gL, HSV1−gD. Three antigens: HSV1−gB, HSV1−gH, HSV1−gL; HSV1−gB, HSV1−gH, HSV1−gC; HSV1−gB, HSV1−gH, HSV1−gD; HSV1−gB, HSV1−gL, HSV1−gC; HSV1−gB, HSV1−gL, HSV1−gD; HSV1−gB, HSV1−gC, HSV1−gD; HSV1−gH, HSV1−gL, HSV1−gC; HSV1−gH, HSV1−gL, HSV1−gD; 及び HSV1−gL, HSV1−gC, HSV1−gD. Four antigens: HSV1−gB, HSV1−gH, HSV1−gL, HSV1−gC; HSV1−gB, HSV1−gH, HSV1−gL, HSV1−gD; HSV1−gB, HSV1−gL, HSV1−gC, HSV1−gD; HSV1−gH, HSV1−gL, HSV1−gC, HSV1−gD; 及び HSV1−gB, HSV1−gH, HSV1−gC, HSV1−gD. Five antigens: HSV1−gB, HSV1−gH, HSV1−gL, HSV1−gC, HSV1−gD
【0239】
入れ替えは複数のプラスミドに存在し得る。プラスミド1つにおける2つの抗原の例には、HSV1−gB, HSV1−gH; HSV1−gB, HSV1−gL; HSV1−gB, HSV1−gC; HSV1−gB, HSV1−gD; HSV1−gH, HSV1−gL; HSV1−gH, HSV1−gC; HSV1−gH, HSV1−gD; HSV1−gL, HSV1−gC, HSV1−gL, HSV1−gDが挙げられる。プラスミド2つにおける2つの抗原の例には、HSV1−gB, 及び HSV1−gH; HSV1−gB, 及び HSV1−gL; HSV1−gB, 及び HSV1−gC; HSV1−gB, 及び HSV1−gD; HSV1−gH, 及び HSV1−gL; HSV1−gH, 及び HSV1−gC; HSV1−gH, 及び HSV1−gD; HSV1−gL, 及び HSV1−gC; 及び HSV1−gL, 及び HSV1−gDが挙げられる。プラスミド1つにおける3つの抗原の例には、HSV1−gB, HSV1−gH, HSV1−gL; HSV1−gB, HSV1−gH, HSV1−gC; HSV1−gB, HSV1−gH, HSV1−gD; HSV1−gB, HSV1−gL, HSV1−gC; HSV1−gB, HSV1−gL, HSV1−gD; HSV1−gB, HSV1−gC, HSV1−gD; HSV1−gH, HSV1−gL, HSV1−gC; HSV1−gH, HSV1−gL, HSV1−gD; HSV1−gL, HSV1−gC, HSV1−gDが挙げられる。プラスミド2つにおける3つの抗原の例には、HSV1−gB, HSV1−gH, 及び HSV1−gL; HSV1−gB, HSV1−gH, 及び HSV1−gC; HSV1−gB, HSV1−gH, 及び HSV1−gD; HSV1−gB, HSV1−gL, 及び HSV1−gC; HSV1−gB, HSV1−gL, 及び HSV1−gD; HSV1−gB, HSV1−gC, 及び HSV1−gD; HSV1−gH, HSV1−gL, 及び HSV1−gC; HSV1−gH, HSV1−gL, 及び HSV1−gD; HSV1−gL, HSV1−gC, 及び HSV1−gD; HSV1−gB, HSV1−gL, 及び HSV1−gH; HSV1−gB, HSV1−gC, 及び HSV1−gH; HSV1−gB, HSV1−gD, 及び HSV1−gH; HSV1−gB, HSV1−gC, 及び HSV1−gL; HSV1−gB, HSV1−gD, 及び HSV1−gL; HSV1−gB, HSV1−gD, 及び HSV1−gC; HSV1−gH, HSV1−gC, 及び HSV1−gL; HSV1−gH, HSV1−gD, 及び HSV1−gL; HSV1−gL, HSV1−gD, 及び HSV1−gC; HSV1−gH, HSV1−gL, 及び HSV1−gB; HSV1−gH, HSV1−gC, 及び HSV1−gB; HSV1−gH, HSV1−gD, 及び HSV1−gB; HSV1−gL, HSV1−gC, 及び HSV1−gB; HSV1−gL, HSV1−gD, 及び HSV1−gB; HSV1−gC, HSV1−gD, 及び HSV1−gB; HSV1−gL, HSV1−gC, 及び HSV1−gH; HSV1−gL, HSV1−gD, 及び HSV1−gH; HSV1−gC, HSV1−gD, 及び HSV1−gLが挙げられる。プラスミド3つにおける3つの抗原の例には、HSV1−gB, 及び HSV1−gH, 及び HSV1−gL; HSV1−gB, 及び HSV1−gH, 及び HSV1−gC; HSV1−gB, 及び HSV1−gH, 及び HSV1−gD; HSV1−gB, 及び HSV1−gL, 及び HSV1−gC; HSV1−gB, 及び HSV1−gL, 及び HSV1−gD; HSV1−gB, 及び HSV1−gC, 及び HSV1−gD; HSV1−gH, 及び HSV1−gL, 及び HSV1−gC; HSV1−gH, 及び HSV1−gL, 及び HSV1−gD; HSV1−gL, 及び HSV1−gC, 及び HSV1−gDが挙げられる。プラスミド1つにおける4つの抗原の例には、HSV1−gB, HSV1−gH, HSV1−gL, HSV1−gC; HSV1−gB, HSV1−gH, HSV1−gL, HSV1−gD; HSV1−gB, HSV1−gL, HSV1−gC, HSV1−gD; HSV1−gH, HSV1−gL, HSV1−gC, HSV1−gD; HSV1−gB, HSV1−gH, HSV1−gC, HSV1−gDが挙げられる。プラスミド2つにおける4つの抗原の例には、HSV1−gB, 及び HSV1−gH, HSV1−gL, HSV1−gC; HSV1−gB, 及び HSV1−gH, HSV1−gL, HSV1−gD; HSV1−gB, 及び HSV1−gL, HSV1−gC, HSV1−gD; HSV1−gH, 及び HSV1−gL, HSV1−gC, HSV1−gD; HSV1−gB, 及び HSV1−gH, HSV1−gC, HSV1−gD; HSV1−gB, HSV1−gH, 及び HSV1−gL, HSV1−gC; HSV1−gB, HSV1−gH, 及び HSV1−gL, HSV1−gD; HSV1−gB, HSV1−gL, 及び HSV1−gC, HSV1−gD; HSV1−gH, HSV1−gL, 及び HSV1−gC, HSV1−gD; HSV1−gB, HSV1−gH, 及び HSV1−gC, HSV1−gD; HSV1−gB, HSV1−gH, HSV1−gL, 及び HSV1−gC; HSV1−gB, HSV1−gH, HSV1−gL, 及び HSV1−gD; HSV1−gB, HSV1−gL, HSV1−gC, 及び HSV1−gD; HSV1−gH, HSV1−gL, HSV1−gC, 及び HSV1−gD; HSV1−gB, HSV1−gH, HSV1−gC, 及び HSV1−gD; HSV1−gH, 及び HSV1−gB, HSV1−gL, HSV1−gC; HSV1−gH, 及び HSV1−gB, HSV1−gL, HSV1−gD; HSV1−gL, 及び HSV1−gB, HSV1−gC, HSV1−gD; HSV1−gL, 及び HSV1−gH, HSV1−gC, HSV1−gD; HSV1−gH, 及び HSV1−gB, HSV1−gC, HSV1−gD; HSV1−gH, HSV1−gB, HSV1−gL, 及び HSV1−gC; HSV1−gH, HSV1−gB, HSV1−gL, 及び HSV1−gD; HSV1−gL, HSV1−gB, HSV1−gC, 及び HSV1−gD; HSV1−gL, HSV1−gH, HSV1−gC, 及び HSV1−gD; HSV1−gH, HSV1−gB, HSV1−gC, 及び HSV1−gD; HSV1−gL, 及び HSV1−gB, HSV1−gH, HSV1−gC; HSV1−gL, 及び HSV1−gB, HSV1−gH, HSV1−gD; HSV1−gC, 及び HSV1−gB, HSV1−gL, HSV1−gD; HSV1−gC, 及び HSV1−gH, HSV1−gL, HSV1−gD; HSV1−gC, 及び HSV1−gB, HSV1−gH, HSV1−gD; HSV1−gL, HSV1−gB, 及び HSV1−gH, HSV1−gC; HSV1−gL, HSV1−gB, 及び HSV1−gH, HSV1−gD; HSV1−gC, HSV1−gB, 及び HSV1−gL, HSV1−gD; HSV1−gC, HSV1−gH, 及び HSV1−gL, HSV1−gD; HSV1−gC, HSV1−gB, 及び HSV1−gH, HSV1−gDが挙げられる。プラスミド3つにおける4つの抗原の例には、HSV1−gB, 及び HSV1−gH, 及び HSV1−gL, HSV1−gC; HSV1−gB, 及び HSV1−gH, 及び HSV1−gL, HSV1−gD; HSV1−gB, 及び HSV1−gL, 及び HSV1−gC, HSV1−gD; HSV1−gH, 及び HSV1−gL, 及び HSV1−gC, HSV1−gD; HSV1−gB, 及び HSV1−gH, 及び HSV1−gC, HSV1−gD; HSV1−gB, 及び HSV1−gH, HSV1−gL, 及び HSV1−gC, HSV1−gB, 及び HSV1−gH, HSV1−gL, 及び HSV1−gD, HSV1−gB, 及び HSV1−gL, HSV1−gC, 及び HSV1−gD; HSV1−gH, 及び HSV1−gL, HSV1−gC, 及び HSV1−gD, HSV1−gB, 及び HSV1−gH, HSV1−gC, 及び HSV1−gD, HSV1−gB HSV1−gC, 及び HSV1−gH, 及び HSV1−gL; HSV1−gB, HSV1−gD, 及び HSV1−gH, 及び HSV1−gL; HSV1−gB HSV1−gD, 及び HSV1−gL, 及び HSV1−gC; HSV1−gH HSV1−gD, 及び HSV1−gL, 及び HSV1−gC; HSV1−gB HSV1−gD, 及び HSV1−gH, 及び HSV1−gCが挙げられる。プラスミド4つにおける4つの抗原の例には、HSV1−gB、HSV1−gH、HSV1−gL、HSV1−gCが挙げられる。プラスミド5つにおける4つの抗原の例には、HSV1−gB、HSV1−gH、HSV1−gL、HSV1−gC、HSV1−gDが挙げられる。局在化及び細胞内の抗原輸送を検出する実験によって、HCMVの場合のように、細胞におけるgH及びgLの同時発現は、他方の非存在下で一方のタンパク質が発現される場合生じない細胞表面への輸送を生じることが示された。
【0240】
実施例18:HSV2
2、3、4及び5の組み合わせにおける5つの列挙したHSV2抗原の入れ替えには以下が含まれ得る。2抗原:HSV2−gB, HSV2−gH; HSV2−gB, HSV2−gL; HSV2−gB, HSV2−gC; HSV2−gB, HSV2−gD; HSV2−gH, HSV2−gL; HSV2−gH, HSV2−gC; HSV2−gH, HSV2−gD; HSV2−gL, HSV2−gC; 及び HSV2−gL, HSV2−gD. Three antigens: HSV2−gB, HSV2−gH, HSV2−gL; HSV2−gB, HSV2−gH, HSV2−gC; HSV2−gB, HSV2−gH, HSV2−gD; HSV2−gB, HSV2−gL, HSV2−gC; HSV2−gB, HSV2−gL, HSV2−gD; HSV2−gB, HSV2−gC, HSV2−gD; HSV2−gH, HSV2−gL, HSV2−gC; HSV2−gH, HSV2−gL, HSV2−gD; 及び HSV2−gL, HSV2−gC, HSV2−gD. Four antigens: HSV2−gB, HSV2−gH, HSV2−gL, HSV2−gC; HSV2−gB, HSV2−gH, HSV2−gL, HSV2−gD; HSV2−gB, HSV2−gL, HSV2−gC, HSV2−gD; HSV2−gH, HSV2−gL, HSV2−gC, HSV2−gD; 及び HSV2−gB, HSV2−gH, HSV2−gC, HSV2−gD. Five antigens: HSV2−gB, HSV2−gH, HSV2−gL, HSV2−gC, HSV2−gD
【0241】
入れ替えは複数のプラスミドに存在し得る。プラスミド1つにおける2つの抗原の例には、HSV2−gB, HSV2−gH; HSV2−gB, HSV2−gL; HSV2−gB, HSV2−gC; HSV2−gB, HSV2−gD; HSV2−gH, HSV2−gL; HSV2−gH, HSV2−gC; HSV2−gH, HSV2−gD; HSV2−gL, HSV2−gC, HSV2−gL, HSV2−gDが挙げられる。プラスミド2つにおける2つの抗原の例には、HSV2−gB, 及び HSV2−gH; HSV2−gB, 及び HSV2−gL; HSV2−gB, 及び HSV2−gC; HSV2−gB, 及び HSV2−gD; HSV2−gH, 及び HSV2−gL; HSV2−gH, 及び HSV2−gC; HSV2−gH, 及び HSV2−gD; HSV2−gL, 及び HSV2−gC; 及び HSV2−gL, 及び HSV2−gDが挙げられる。プラスミド1つにおける3つの抗原の例には、HSV2−gB, HSV2−gH, HSV2−gL; HSV2−gB, HSV2−gH, HSV2−gC; HSV2−gB, HSV2−gH, HSV2−gD; HSV2−gB, HSV2−gL, HSV2−gC; HSV2−gB, HSV2−gL, HSV2−gD; HSV2−gB, HSV2−gC, HSV2−gD; HSV2−gH, HSV2−gL, HSV2−gC; HSV2−gH, HSV2−gL, HSV2−gD; HSV2−gL, HSV2−gC, HSV2−gDが挙げられる。プラスミド2つにおける3つの抗原の例には、HSV2−gB, HSV2−gH, 及び HSV2−gL; HSV2−gB, HSV2−gH, 及び HSV2−gC; HSV2−gB, HSV2−gH, 及び HSV2−gD; HSV2−gB, HSV2−gL, 及び HSV2−gC; HSV2−gB, HSV2−gL, 及び HSV2−gD; HSV2−gB, HSV2−gC, 及び HSV2−gD; HSV2−gH, HSV2−gL, 及び HSV2−gC; HSV2−gH, HSV2−gL, 及び HSV2−gD; HSV2−gL, HSV2−gC, 及び HSV2−gD; HSV2−gB, HSV2−gL, 及び HSV2−gH; HSV2−gB, HSV2−gC, 及び HSV2−gH; HSV2−gB, HSV2−gD, 及び HSV2−gH; HSV2−gB, HSV2−gC, 及び HSV2−gL; HSV2−gB, HSV2−gD, 及び HSV2−gL; HSV2−gB, HSV2−gD, 及び HSV2−gC; HSV2−gH, HSV2−gC, 及び HSV2−gL; HSV2−gH, HSV2−gD, 及び HSV2−gL; HSV2−gL, HSV2−gD, 及び HSV2−gC; HSV2−gH, HSV2−gL, 及び HSV2−gB; HSV2−gH, HSV2−gC, 及び HSV2−gB; HSV2−gH, HSV2−gD, 及び HSV2−gB; HSV2−gL, HSV2−gC, 及び HSV2−gB; HSV2−gL, HSV2−gD, 及び HSV2−gB; HSV2−gC, HSV2−gD, 及び HSV2−gB; HSV2−gL, HSV2−gC, 及び HSV2−gH; HSV2−gL, HSV2−gD, 及び HSV2−gH; HSV2−gC, HSV2−gD, 及び HSV2−gLが挙げられる。プラスミド3つにおける3つの抗原の例には、HSV2−gB, 及び HSV2−gH, 及び HSV2−gL; HSV2−gB, 及び HSV2−gH, 及び HSV2−gC; HSV2−gB, 及び HSV2−gH, 及び HSV2−gD; HSV2−gB, 及び HSV2−gL, 及び HSV2−gC; HSV2−gB, 及び HSV2−gL, 及び HSV2−gD; HSV2−gB, 及び HSV2−gC, 及び HSV2−gD; HSV2−gH, 及び HSV2−gL, 及び HSV2−gC; HSV2−gH, 及び HSV2−gL, 及び HSV2−gD; HSV2−gL, 及び HSV2−gC, 及び HSV2−gDが挙げられる。プラスミド1つにおける4つの抗原の例には、HSV2−gB, HSV2−gH, HSV2−gL, HSV2−gC; HSV2−gB, HSV2−gH, HSV2−gL, HSV2−gD; HSV2−gB, HSV2−gL, HSV2−gC, HSV2−gD; HSV2−gH, HSV2−gL, HSV2−gC, HSV2−gD; HSV2−gB, HSV2−gH, HSV2−gC, HSV2−gDが挙げられる。プラスミド2つにおける4つの抗原の例には、HSV2−gB, 及び HSV2−gH, HSV2−gL, HSV2−gC; HSV2−gB, 及び HSV2−gH, HSV2−gL, HSV2−gD; HSV2−gB, 及び HSV2−gL, HSV2−gC, HSV2−gD; HSV2−gH, 及び HSV2−gL, HSV2−gC, HSV2−gD; HSV2−gB, 及び HSV2−gH, HSV2−gC, HSV2−gD; HSV2−gB, HSV2−gH, 及び HSV2−gL, HSV2−gC; HSV2−gB, HSV2−gH, 及び HSV2−gL, HSV2−gD; HSV2−gB, HSV2−gL, 及び HSV2−gC, HSV2−gD; HSV2−gH, HSV2−gL, 及び HSV2−gC, HSV2−gD; HSV2−gB, HSV2−gH, 及び HSV2−gC, HSV2−gD; HSV2−gB, HSV2−gH, HSV2−gL, 及び HSV2−gC; HSV2−gB, HSV2−gH, HSV2−gL, 及び HSV2−gD; HSV2−gB, HSV2−gL, HSV2−gC, 及び HSV2−gD; HSV2−gH, HSV2−gL, HSV2−gC, 及び HSV2−gD; HSV2−gB, HSV2−gH, HSV2−gC, 及び HSV2−gD; HSV2−gH, 及び HSV2−gB, HSV2−gL, HSV2−gC; HSV2−gH, 及び HSV2−gB, HSV2−gL, HSV2−gD; HSV2−gL, 及び HSV2−gB, HSV2−gC, HSV2−gD; HSV2−gL, 及び HSV2−gH, HSV2−gC, HSV2−gD; HSV2−gH, 及び HSV2−gB, HSV2−gC, HSV2−gD; HSV2−gH, HSV2−gB, HSV2−gL, 及び HSV2−gC; HSV2−gH, HSV2−gB, HSV2−gL, 及び HSV2−gD; HSV2−gL, HSV2−gB, HSV2−gC, 及び HSV2−gD; HSV2−gL, HSV2−gH, HSV2−gC, 及び HSV2−gD; HSV2−gH, HSV2−gB, HSV2−gC, 及び HSV2−gD; HSV2−gL, 及び HSV2−gB, HSV2−gH, HSV2−gC; HSV2−gL, 及び HSV2−gB, HSV2−gH, HSV2−gD; HSV2−gC, 及び HSV2−gB, HSV2−gL, HSV2−gD; HSV2−gC, 及び HSV2−gH, HSV2−gL, HSV2−gD; HSV2−gC, 及び HSV2−gB, HSV2−gH, HSV2−gD; HSV2−gL, HSV2−gB, 及び HSV2−gH, HSV2−gC; HSV2−gL, HSV2−gB, 及び HSV2−gH, HSV2−gD; HSV2−gC, HSV2−gB, 及び HSV2−gL, HSV2−gD; HSV2−gC, HSV2−gH, 及び HSV2−gL, HSV2−gD; HSV2−gC, HSV2−gB, 及び HSV2−gH, HSV2−gDが挙げられる。プラスミド3つにおける4つの抗原の例には、HSV2−gB, 及び HSV2−gH, 及び HSV2−gL, HSV2−gC; HSV2−gB, 及び HSV2−gH, 及び HSV2−gL, HSV2−gD; HSV2−gB, 及び HSV2−gL, 及び HSV2−gC, HSV2−gD; HSV2−gH, 及び HSV2−gL, 及び HSV2−gC, HSV2−gD; HSV2−gB, 及び HSV2−gH, 及び HSV2−gC, HSV2−gD; HSV2−gB, 及び HSV2−gH, HSV2−gL, 及び HSV2−gC, HSV2−gB, 及び HSV2−gH, HSV2−gL, 及び HSV2−gD, HSV2−gB, 及び HSV2−gL, HSV2−gC, 及び HSV2−gD; HSV2−gH, 及び HSV2−gL, HSV2−gC, 及び HSV2−gD, HSV2−gB, 及び HSV2−gH, HSV2−gC, 及び HSV2−gD, HSV2−gB HSV2−gC, 及び HSV2−gH, 及び HSV2−gL; HSV2−gB, HSV2−gD, 及び HSV2−gH, 及び HSV2−gL; HSV2−gB HSV2−gD, 及び HSV2−gL, 及び HSV2−gC; HSV2−gH HSV2−gD, 及び HSV2−gL, 及び HSV2−gC; HSV2−gB HSV2−gD, 及び HSV2−gH, 及び HSV2−gCが挙げられる。プラスミド4つにおける4つの抗原の例には、HSV2−gB、HSV2−gH、HSV2−gL、HSV2−gCが挙げられる。プラスミド5つにおける4つの抗原の例には、HSV2−gB、HSV2−gH、HSV2−gL、HSV2−gC、HSV2−gDが挙げられる。
【0242】
実施例19:VZV
2、3、4及び5の組み合わせにおける5つの列挙したVZV抗原の入れ替えには以下が含まれ得る。2抗原:VZV−gB, VZV−gH; VZV−gB, VZV−gL; VZV−gB, VZV−gM; VZV−gB, VZV−gN; VZV−gH, VZV−gL; VZV−gH, VZV−gM; VZV−gH, VZV−gN; VZV−gL, VZV−gM; 及び VZV−gL, VZV−gN. 3抗原: VZV−gB, VZV−gH, VZV−gL; VZV−gB, VZV−gH, VZV−gM; VZV−gB, VZV−gH, VZV−gN; VZV−gB, VZV−gL, VZV−gM; VZV−gB, VZV−gL, VZV−gN; VZV−gB, VZV−gM, VZV−gN; VZV−gH, VZV−gL, VZV−gM; VZV−gH, VZV−gL, VZV−gN; 及び VZV−gL, VZV−gM, VZV−gN. 4抗原: VZV−gB, VZV−gH, VZV−gL, VZV−gM; VZV−gB, VZV−gH, VZV−gL, VZV−gN; VZV−gB, VZV−gL, VZV−gM, VZV−gN; VZV−gH, VZV−gL, VZV−gM, VZV−gN; 及び VZV−gB, VZV−gH, VZV−gM, VZV−gN. 5抗原: VZV−gB, VZV−gH, VZV−gL, VZV−gM, VZV−gN
【0243】
入れ替えは複数のプラスミドに存在し得る。プラスミド1つにおける2つの抗原の例には、VZV−gB, VZV−gH; VZV−gB, VZV−gL; VZV−gB, VZV−gM; VZV−gB, VZV−gN; VZV−gH, VZV−gL; VZV−gH, VZV−gM; VZV−gH, VZV−gN; VZV−gL, VZV−gM, VZV−gL, VZV−gNが挙げられる。プラスミド2つにおける2つの抗原の例には、VZV−gB, 及び VZV−gH; VZV−gB, 及び VZV−gL; VZV−gB, 及び VZV−gM; VZV−gB, 及び VZV−gN; VZV−gH, 及び VZV−gL; VZV−gH, 及び VZV−gM; VZV−gH, 及び VZV−gN; VZV−gL, 及び VZV−gM; 及び VZV−gL, 及び VZV−gNが挙げられる。プラスミド1つにおける3つの抗原の例には、VZV−gB, VZV−gH, VZV−gL; VZV−gB, VZV−gH, VZV−gM; VZV−gB, VZV−gH, VZV−gN; VZV−gB, VZV−gL, VZV−gM; VZV−gB, VZV−gL, VZV−gN; VZV−gB, VZV−gM, VZV−gN; VZV−gH, VZV−gL, VZV−gM; VZV−gH, VZV−gL, VZV−gN; VZV−gL, VZV−gM, VZV−gNが挙げられる。プラスミド2つにおける3つの抗原の例には、VZV−gB, VZV−gH, 及び VZV−gL; VZV−gB, VZV−gH, 及び VZV−gM; VZV−gB, VZV−gH, 及び VZV−gN; VZV−gB, VZV−gL, 及び VZV−gM; VZV−gB, VZV−gL, 及び VZV−gN; VZV−gB, VZV−gM, 及び VZV−gN; VZV−gH, VZV−gL, 及び VZV−gM; VZV−gH, VZV−gL, 及び VZV−gN; VZV−gL, VZV−gM, 及び VZV−gN; VZV−gB, VZV−gL, 及び VZV−gH; VZV−gB, VZV−gM, 及び VZV−gH; VZV−gB, VZV−gN, 及び VZV−gH; VZV−gB, VZV−gM, 及び VZV−gL; VZV−gB, VZV−gN, 及び VZV−gL; VZV−gB, VZV−gN, 及び VZV−gM; VZV−gH, VZV−gM, 及び VZV−gL; VZV−gH, VZV−gN, 及び VZV−gL; VZV−gL, VZV−gN, 及び VZV−gM; VZV−gH, VZV−gL, 及び VZV−gB; VZV−gH, VZV−gM, 及び VZV−gB; VZV−gH, VZV−gN, 及び VZV−gB; VZV−gL, VZV−gM, 及び VZV−gB; VZV−gL, VZV−gN, 及び VZV−gB; VZV−gM, VZV−gN, 及び VZV−gB; VZV−gL, VZV−gM, 及び VZV−gH; VZV−gL, VZV−gN, 及び VZV−gH; VZV−gM, VZV−gN, 及び VZV−gLが挙げられる。プラスミド3つにおける3つの抗原の例には、VZV−gB, 及び VZV−gH, 及び VZV−gL; VZV−gB, 及び VZV−gH, 及び VZV−gM; VZV−gB, 及び VZV−gH, 及び VZV−gN; VZV−gB, 及び VZV−gL, 及び VZV−gM; VZV−gB, 及び VZV−gL, 及び VZV−gN; VZV−gB, 及び VZV−gM, 及び VZV−gN; VZV−gH, 及び VZV−gL, 及び VZV−gM; VZV−gH, 及び VZV−gL, 及び VZV−gN; VZV−gL, 及び VZV−gM, 及び VZV−gNが挙げられる。プラスミド1つにおける4つの抗原の例には、VZV−gB, VZV−gH, VZV−gL, VZV−gM; VZV−gB, VZV−gH, VZV−gL, VZV−gN; VZV−gB, VZV−gL, VZV−gM, VZV−gN; VZV−gH, VZV−gL, VZV−gM, VZV−gN; VZV−gB, VZV−gH, VZV−gM, VZV−gNが挙げられる。プラスミド2つにおける4つの抗原の例には、VZV−gB, 及び VZV−gH, VZV−gL, VZV−gM; VZV−gB, 及び VZV−gH, VZV−gL, VZV−gN; VZV−gB, 及び VZV−gL, VZV−gM, VZV−gN; VZV−gH, 及び VZV−gL, VZV−gM, VZV−gN; VZV−gB, 及び VZV−gH, VZV−gM, VZV−gN; VZV−gB, VZV−gH, 及び VZV−gL, VZV−gM; VZV−gB, VZV−gH, 及び VZV−gL, VZV−gN; VZV−gB, VZV−gL, 及び VZV−gM, VZV−gN; VZV−gH, VZV−gL, 及び VZV−gM, VZV−gN; VZV−gB, VZV−gH, 及び VZV−gM, VZV−gN; VZV−gB, VZV−gH, VZV−gL, 及び VZV−gM; VZV−gB, VZV−gH, VZV−gL, 及び VZV−gN; VZV−gB, VZV−gL, VZV−gM, 及び VZV−gN; VZV−gH, VZV−gL, VZV−gM, 及び VZV−gN; VZV−gB, VZV−gH, VZV−gM, 及び VZV−gN; VZV−gH, 及び VZV−gB, VZV−gL, VZV−gM; VZV−gH, 及び VZV−gB, VZV−gL, VZV−gN; VZV−gL, 及び VZV−gB, VZV−gM, VZV−gN; VZV−gL, 及び VZV−gH, VZV−gM, VZV−gN; VZV−gH, 及び VZV−gB, VZV−gM, VZV−gN; VZV−gH, VZV−gB, VZV−gL, 及び VZV−gM; VZV−gH, VZV−gB, VZV−gL, 及び VZV−gN; VZV−gL, VZV−gB, VZV−gM, 及び VZV−gN; VZV−gL, VZV−gH, VZV−gM, 及び VZV−gN; VZV−gH, VZV−gB, VZV−gM, 及び VZV−gN; VZV−gL, 及び VZV−gB, VZV−gH, VZV−gM; VZV−gL, 及び VZV−gB, VZV−gH, VZV−gN; VZV−gM, 及び VZV−gB, VZV−gL, VZV−gN; VZV−gM, 及び VZV−gH, VZV−gL, VZV−gN; VZV−gM, 及び VZV−gB, VZV−gH, VZV−gN; VZV−gL, VZV−gB, 及び VZV−gH, VZV−gM; VZV−gL, VZV−gB, 及び VZV−gH, VZV−gN; VZV−gM, VZV−gB, 及び VZV−gL, VZV−gN; VZV−gM, VZV−gH, 及び VZV−gL, VZV−gN; VZV−gM, VZV−gB, 及び VZV−gH, VZV−gNが挙げられる。プラスミド3つにおける4つの抗原の例には、VZV−gB, 及び VZV−gH, 及び VZV−gL, VZV−gM; VZV−gB, 及び VZV−gH, 及び VZV−gL, VZV−gN; VZV−gB, 及び VZV−gL, 及び VZV−gM, VZV−gN; VZV−gH, 及び VZV−gL, 及び VZV−gM, VZV−gN; VZV−gB, 及び VZV−gH, 及び VZV−gM, VZV−gN; VZV−gB, 及び VZV−gH, VZV−gL, 及び VZV−gM, VZV−gB, 及び VZV−gH, VZV−gL, 及び VZV−gN, VZV−gB, 及び VZV−gL, VZV−gM, 及び VZV−gN; VZV−gH, 及び VZV−gL, VZV−gM, 及び VZV−gN, VZV−gB, 及び VZV−gH, VZV−gM, 及び VZV−gN, VZV−gB VZV−gM, 及び VZV−gH, 及び VZV−gL; VZV−gB, VZV−gN, 及び VZV−gH, 及び VZV−gL; VZV−gB VZV−gN, 及び VZV−gL, 及び VZV−gM; VZV−gH VZV−gN, 及び VZV−gL, 及び VZV−gM; VZV−gB VZV−gN, 及び VZV−gH, 及び VZV−gMが挙げられる。プラスミド4つにおける4つの抗原の例には、VZV−gB、VZV−gH、VZV−gL、VZV−gMが挙げられる。プラスミド5つにおける4つの抗原の例には、VZV−gB、VZV−gH、VZV−gL、VZV−gM、VZV−gNが挙げられる。
図18a
図18c
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16-1】
図16-2】
図17-1】
図17-2】
図17-3】
図18b
図18d
図19
図20
【配列表】
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