(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0017】
本明細書において記述される用語の意味は、次の通り理解されるべきである。
【0018】
単数の表現は、文脈上明らかに他の意味として定義しない限り、複数の表現を含むものと理解しなければならず、「第1」、「第2」などの用語は、一つの構成要素を他の構成要素から区別するためのもので、これらの用語によって権利範囲が限定されてはならない。「含む」または「有する」などの用語は、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品、又はこれらを組み合わせたものの存在または付加可能性をあらかじめ排除しないものとして理解されなければならない。「少なくとも一つ」という用語は、一つ以上の関連項目から提示可能な全ての組み合わせを含むものとして理解されなければならない。例えば、「第1項目、第2項目、及び第3項目のうち少なくとも一つ」という意味は、第1項目、第2項目、または第3項目それぞれだけでなく第1項目、第2項目、及び第3項目のうち二つ以上から提示されることができる全ての項目の組み合わせを意味する。「上に」という用語は、ある構成が他の構成のすぐ上面に形成される場合だけでなく、これらの構成の間に第3の構成が介在される場合まで含むものを意味する。
【0019】
以下では、本発明による移動端末機及びその駆動方法の好ましい例を添付した図面を参照して詳細に説明する。各図面の構成要素に参照符号を付加することにあって、同一な構成要素に対しては、たとえ他の図面上に表示されても可能な限り同一符号を有することができる。又、本発明を説明することにあって、関連された公知構成又は機能に対する具体的な説明が本発明の要旨を濁しかねないと判断される場合には、その詳細な説明は省略することができる。
【0020】
図1は、本発明の一例による移動端末機を説明するための図面である。
【0021】
図1を参照すると、本発明の一例による移動端末機は表示部110、タッチスクリーン120、タッチ駆動部130、制御部140、及び格納部150を含む。
【0022】
前記表示部110は、ディスプレイパネル及びパネル駆動部を含む。ディスプレイパネルは、液晶ディスプレイパネル又は有機発光ディスプレイパネルがなることができる。パネル駆動部は、制御部140から提供される映像データとパネル制御信号に応答してディスプレイパネルに所定の映像を表示する。
【0023】
前記タッチスクリーン120は、複数のタッチ駆動電極、複数のタッチ駆動電極と交差する複数のタッチ感知電極、及びタッチ駆動電極とタッチ感知電極の交差領域ごとに形成された複数のタッチセンサを含んで構成されることができる。
【0024】
前記複数のタッチセンサ各々は、タッチスクリーン120に対するユーザータッチによりタッチ領域で抵抗値、静電容量、又は物性などが変化できるように構成される。特に、複数のタッチセンサはユーザーのタッチの時、タッチスクリーン120のタッチ領域にかかる加圧力に対応されるタッチ強度がセンシングできるように構成される。例えば、前記タッチスクリーン120は抵抗膜方式、ピエゾ(Piezo)方式、静電容量方式、又は電気活性ポリマー(Electro−active Polymer)方式を利用してユーザータッチに対応されるタッチ位置及びタッチ強度をセンシングできるように構成されることができる。
【0025】
前記タッチ駆動部130は、ユーザータッチによって発生するタッチセンサの変化値をセンシングしてタッチ位置に対する位置センシング信号を生成し、位置センシング信号を位置センシングデータにデジタル変換して制御部140に提供する。又、前記タッチ駆動部130は、前記制御部140の制御に応答して、前記タッチ位置に該当するタッチセンサの変化値をセンシングしてタッチ強度に対する強度センシング信号を生成し、強度センシング信号を強度センシングデータにデジタル変換して制御部140に提供する。例えば、前記タッチ駆動部130は、複数のタッチ駆動電極にタッチ駆動パルスを供給しながら複数のタッチ感知電極を通じてタッチセンサの変化値をセンシングして前記位置センシングデータ及び前記強度センシングデータを制御部140に提供することができる。
【0026】
前記制御部140は、移動端末機の全般的な動作を制御する役割を果たす。以下の説明では、制御部140の機能の中で本発明と関連した機能のみ説明することにする。
【0027】
前記制御部140は、ユーザーインターフェースを通じて入力されるユーザー入力によって該当アプリケーションを実行し、実行されるアプリケーションに対応される映像データとパネル制御信号を生成して表示部110に提供することによってディスプレイパネルに映像が表示されるようにする。
【0028】
又、前記制御部140は、タッチ駆動部130をタッチ位置感知モードとタッチ強度感知モードに駆動させて、各モードによってタッチ駆動部130から提供されるセンシングデータに基づいてタッチ位置を検出し、検出されたタッチ位置に該当する移動端末機の機能を奏する。
【0029】
前記制御部140は、ユーザーから一定時間の間どのようなタッチ入力及びボタン入力も無い場合、移動端末機をロックモード(又は待機モード)状態に転換する。
【0030】
第1例による制御部140は、ロックモードにおいてロックモード解除のための複数のタッチが発生する場合、タッチ駆動部130から提供される複数のタッチ各々の強度センシングデータから複数のタッチ強度を検出し、検出された複数のタッチ強度によってロックモードを解除したりロックモードの実行を維持する。一般的に、移動端末機の機能を実行させるためのユーザータッチの強度は、意図しないタッチの強度より高い強度を有するため、本発明はタッチ強度に基づいて、意図を有するユーザータッチの場合のみロックモードを解除して、意図しないユーザータッチによるロック解除を防止できるようになる。
【0031】
具体的に、制御部140は、格納部150に格納されている第1基準値と第1基準値より大きい第2基準値を基準にして、ロックモードで検出された複数のタッチ強度各々を弱いタッチ又は強いタッチに分類して入力タッチ強度の組み合わせを検出する。その後、制御部140は、ユーザーの設定によって弱タッチ及び強タッチの組み合わせで予め設定され、格納部150に格納されているロック解除強度の組み合わせと検出された入力タッチ強度の組み合わせのマッチングの有無によってロックモードを解除したりロックモードの実行を維持する。ここで、
図2に図示されたように、前記弱タッチ(WT)は、第1及び第2基準値(Ref1、Ref2)の間のタッチ強度に定義され、前記強タッチ(ST)は、第2基準値(Ref2)を超過するタッチ強度に定義されることができる。一方、第1基準値(Ref1)未満のタッチ強度を有するタッチは、ロック解除のためのタッチとして認識されない。この時、前記第1基準値(Ref1)は、第2基準値(Ref2)より低い値を有する範囲内でユーザーにより再設定されることができ、前記第2基準値(Ref2)もまた第1基準値(Ref1)より高い値を有する範囲内でユーザーにより再設定されることができる。
【0032】
前記ロック解除強度の組み合わせと入力タッチ強度の組み合わせ各々は、ロックモード解除のためのタッチ入力回数と弱タッチ及び強タッチの組み合わせに対応される全体の場合の数のうち、いずれか一つであることができる。例えば、ロックモード解除のためのタッチ入力回数がN回である場合、ロック解除強度の組み合わせと入力タッチ強度の組み合わせ各々はN
2個の場合の数のうち、いずれか一つによる弱タッチと強タッチの組み合わせであることができる。
【0033】
前記ロック解除強度の組み合わせが、連続した第1〜第3タッチの強度によって弱タッチと弱タッチ及び強タッチの順序で組み合わせられ格納部150に格納されている場合、第1例による制御部140は、ロックモードで発生する第1〜第3タッチ各々に対するタッチ強度に基づいてロックモードを解除する。即ち、前記制御部140は、ロック解除のための第1〜第3タッチ各々のタッチ強度による入力タッチ強度の組み合わせが弱タッチと弱タッチ及び強タッチの順序で行われ、予め設定されたロック解除強度の組み合わせとマッチングする場合にはロックモードを解除し、前記入力タッチ強度の組み合わせがロック解除強度の組み合わせとマッチングしない場合にはロックモードを維持する。その結果、本発明はタッチ強度に基づいてロックモードを解除するので意図しないタッチによるロック解除を防止することができる。
【0034】
一方、第1例による制御部140は、ロックモードが解除された駆動モードで発生する複数のタッチ各々に対するタッチ強度に基づいてロックモードを実行することができる。即ち、第1例による制御部140は、ロックモードが解除された駆動モードで前記ロック解除強度の組み合わせとマッチングする入力タッチ強度の組み合わせからなる複数のタッチが発生する場合、ロックモードを行い、前記入力タッチ強度の組み合わせがロック解除強度の組み合わせとマッチングしない場合には駆動モードを維持させる。
【0035】
又、第1例による制御部140は、ロックモードで発生する複数のタッチに基づいて入力タッチ強度の組み合わせを検出し、検出された入力タッチ強度の組み合わせによってロックモードを解除すると同時に、検出された入力タッチ強度の組み合わせに対応される機能(又は、アプリケーション)を実行する。即ち、第1例による制御部140は、ロックモードで発生する複数のタッチ各々の強度に基づいてロックモードでロックモードを解除すると同時に機能を奏するショートカット機能を奏する。
【0036】
具体的に、第1例による制御部140は、ロックモードで検出される複数のタッチ強度各々を弱タッチ又は強タッチに分類して入力タッチ強度の組み合わせを検出し、ユーザーの設定により予め設定され格納部150に格納されている複数のタッチシナリオの中から検出された入力タッチ強度の組み合わせとマッチングするタッチシナリオが存在する場合、ロックモードを解除すると同時に、前記入力タッチ強度の組み合わせとマッチングするタッチシナリオに設定された機能を実行し、前記複数のタッチシナリオの中から検出された入力タッチ強度の組み合わせとマッチングするタッチシナリオが存在しない場合、ロックモードの実行を維持する。ここで、前記複数のタッチシナリオ各々は、ユーザーにより選択されたそれぞれ異なる前記弱タッチと強タッチの組み合わせからなり、ユーザーにより選択されたそれぞれ異なる移動端末機の機能に設定される。例えば、複数のタッチシナリオ各々は、下記の表1のように設定されることができる。
【0038】
前記のような表1を参照すると、第1例による制御部140は、ロックモードで検出される第1及び第2タッチ各々が弱タッチと強タッチの組み合わせからなる第1タッチシナリオである場合、ロックモードを解除すると同時に移動端末機の画面をホームパネル画面に移動させる。そして、第1例による制御部140は、ロックモードで検出される第1及び第2タッチ各々が強タッチと強タッチの組み合わせからなる第4タッチシナリオである場合、ロックモードを解除すると同時にカメラ機能を実行する。これによってユーザーは、複数のタッチ各々に対するタッチ強度によって自分が望む機能に対するタッチシナリオを設定し、設定されたタッチシナリオに対応されるタッチ強度で複数のタッチを行うことによって、ロック解除のためのタッチの後に望む機能を実行させるための追加的なタッチを行わずとも、ロックモードで望む機能を実行させることができる。
【0039】
第2例による制御部140は、ロックモードでロックモード解除のための複数のタッチが発生するときに、タッチ駆動部130から提供される複数のタッチ各々の位置センシングデータから複数のタッチ位置を検出し、複数のタッチ各々の強度センシングデータからタッチ位置別タッチ強度を検出して、検出されたタッチ位置別タッチ強度によってロックモードを解除したりロックモードの実行を維持する。
【0040】
具体的に、第2例による制御部140は、格納部150に格納されている第1基準値と第1基準値より大きい第2基準値に基づいて、ロックモードで検出されたタッチ位置別タッチ強度を弱タッチ又は強タッチに分類して入力タッチ強度の組み合わせを抽出する。その後、制御部140はユーザーの設定によってタッチ位置別弱タッチと強タッチの組み合わせで予め設定されて、格納部150に格納されているロック解除強度の組み合わせと検出された入力タッチ強度の組み合わせのマッチングの有無によりロックモードを解除したりロックモードの実行を維持する。即ち、本発明はロックモードで発生する複数のタッチ各々のタッチ位置別強度に基づいてロックモードでロックモードを解除することによってタッチ位置とタッチ強度のような二重保安機能を通じてロックモードの保安を強化することができる。
【0041】
更に、第2例による制御部140は、前述した第1例による制御部140と同一な方法で、ロックモードで発生する複数のタッチ各々のタッチ位置別強度に基づいて強タッチの組み合わせを検出し、格納部150に格納されている複数のタッチシナリオの中から検出された入力タッチ強度の組み合わせとマッチングするタッチシナリオが存在する場合、ロックモードを解除すると同時に、前記入力タッチ強度の組み合わせとマッチングするタッチシナリオに設定された機能を実行し、前記複数のタッチシナリオの中から検出された入力タッチ強度の組み合わせとマッチングするタッチシナリオが存在しない場合、ロックモードの実行を維持することもできる。
【0042】
追加的に、前述した第1及び第2例による制御部140各々は、ユーザータッチによるタッチ位置に基づいてハプティック領域を検出し、タッチ強度によるタッチ駆動パルスを生成してハプティック領域に含まれたタッチ駆動電極に印加することによってハプティック領域に振動のようなハプティック効果を形成することもできる。これによって本発明は、ハプティック効果を通じてユーザータッチに対するタッチ強度をユーザーにリアルタイムでフィードバックすることによってユーザーがタッチ強度を認知しながら入力タッチ強度の組み合わせを生成できるようにして、ユーザーが入力タッチ強度の組み合わせに対するタッチ強度を記憶できるようにする。
【0043】
図3は、本発明による移動端末機において弱タッチと強タッチ各々の強度を設定するための画面を例示した図面である。
【0044】
図3を
図1と結びつけると、本発明による制御部140は、ユーザーがユーザーインターフェースを通じて移動端末機の設定メニューにおいて弱タッチの強度設定メニューを選択すると、弱タッチの強度設定画面(S1)を表示部110に表示する。ここで、前記弱タッチの強度設定画面(S1)は、ユーザータッチボックス(B1)、及びタッチ強度表示ボックス(B2)からなることができる。
【0045】
先ず、ユーザーは、制御部140による弱タッチの要請によって、弱タッチ強度でユーザータッチボックス(B1)をタッチする。これによって制御部140は、ユーザータッチボックス(B1)においてタッチが発生すると、ユーザータッチに対応されるタッチ強度を検出してタッチ強度表示ボックス(B2)に表示することによって、ユーザーが弱タッチのタッチ強度を認知できるようにする。この時、制御部140は、検出されたタッチ強度に対応されるハプティック駆動信号を生成してユーザータッチ位置にハプティック効果を形成することもできる。
【0046】
その後、ユーザーは、タッチアンドドラッグ方式を通じてタッチ強度表示ボックス(B2)に表示されている第1及び第2基準値(Ref1、Ref2)各々に対応される第1及び/又は第2基準ラインの位置を調節することによって、自分が望む弱タッチの基準値を設定することができる。
【0047】
その後、ユーザーが弱タッチの強度設定画面(S1)の格納ボックス(B3)をタッチすると、制御部140は、調節された第1及び/又は第2基準ラインの位置に対応されるタッチ強度を弱タッチを定義する第1及び第2基準値(Ref1、Ref2)に再設定して格納部150に格納する。ここで、制御部140は、弱タッチのタッチ強度を設定するためのユーザータッチ入力を少なくとも3回以上反復的に行った後、最終的に弱タッチを定義する第1及び第2基準値(Ref1、Ref2)を設定して格納部150に格納する。
【0048】
このように、弱タッチの強度設定画面(S1)を通じた弱タッチの強度設定が完了すると、制御部140は、強タッチの強度設定画面(S2)を表示部110に表示する。ここで、前記強タッチの強度設定画面(S2)は、ユーザータッチボックス(B1)、及びタッチ強度表示ボックス(B2)からなることができる。
【0049】
先ず、ユーザーは、制御部140による強タッチの要請によって、弱タッチより強タッチ強度でユーザータッチボックス(B1)をタッチする。これによって制御部140は、ユーザータッチボックス(B1)においてタッチが発生すると、ユーザータッチに対応されるタッチ強度を検出してタッチ強度表示ボックス(B2)に表示することによって、ユーザーが強タッチのタッチ強度を認知できるようにする。この時、制御部140は、検出されたタッチ強度に対応されるハプティック駆動信号を生成してユーザータッチ位置にハプティック効果を形成することもできる。
【0050】
その後、ユーザーは、タッチアンドドラッグ方式を通じてタッチ強度表示ボックス(B2)に表示されている第2基準値(Ref2)に対応される第2基準ラインの位置を調節することによって、自分が望む強タッチの基準値を設定することができる。
【0051】
その後、ユーザーが強タッチの強度設定画面(S2)の格納ボックス(B3)をタッチすると、制御部140は、調節された第2基準ラインの位置に対応されるタッチ強度を強タッチを定義する第2基準値(Ref2)に再設定して格納部150に格納する。ここで、制御部140は、強タッチのタッチ強度を設定するためのユーザータッチ入力を少なくとも3回以上反復的に行った後、最終的に強タッチを定義する第2基準値(Ref2)を設定して格納部150に格納する。
【0052】
図4は、本発明による移動端末機においてロック解除強度の組み合わせを設定するための画面を例示した図面である。
【0053】
図4を
図1と結びつけると、本発明による制御部140は、ユーザーがユーザーインターフェースを通じて移動端末機の設定メニューにおいてロック解除強度の組み合わせの設定メニューを選択すると、ロック解除強度の組み合わせの設定画面(S3)を表示部110に表示する。ここで、前記ロック解除強度の組み合わせの設定画面(S3)は、ユーザータッチボックス(B1)、タッチ強度表示ボックス(B2)、タッチ順序設定ボックス(B3)、及び格納ボックス(B4)からなることができる。
【0054】
先ず、ユーザーは、制御部140によるタッチの要請によって、弱タッチ又は強タッチのうち、望むタッチ強度でユーザータッチボックス(B1)をタッチする。これによって制御部140は、ユーザータッチボックス(B1)においてタッチが発生すると、ユーザータッチに対応されるタッチ強度を検出してタッチ強度表示ボックス(B2)に表示することによって、ユーザーが弱タッチのタッチ強度を認知できるようにする。この時、制御部140は、検出されたタッチ強度に対応されるハプティック駆動信号を生成してユーザータッチ位置にハプティック効果を形成することもできる。
【0055】
その後、ユーザーは、制御部140によるタッチ順序選択の要請によって、ロック解除強度の組み合わせの設定画面(S3)のタッチ順序設定ボックス(B3)をタッチしてタッチ順序を選択する。これによって制御部140は、ユーザータッチによりタッチ順序が選択されると、検出されたタッチ強度を適用するタッチ順序を変形し、ユーザーがタッチ順序を選択しない場合、設定されたタッチ順序を維持する。その後、ユーザーが格納ボックス(B4)をタッチすると、制御部140は、検出されたタッチ強度に対応される弱タッチ又は強タッチを選択されたタッチ順序に対するタッチ強度を設定して格納部150に格納する。
【0056】
このような方式で、制御部140は、ロック解除強度の組み合わせを構成する各タッチ順序に対するタッチ強度を設定して格納部150に格納することによってロック解除強度の組み合わせの強度設定を完了する。
【0057】
図5は、本発明による移動端末機においてタッチシナリオを設定するための画面を例示した図面である。
【0058】
図5を
図1と結びつけると、本発明による制御部140は、ユーザーがユーザーインターフェースを通じて移動端末機の設定メニューにおいてタッチシナリオの設定メニューを選択すると、タッチシナリオに含まれた第1タッチのタッチ強度を設定するためのタッチシナリオの設定画面(S4)を表示部110に表示する。ここで、前記タッチシナリオの設定画面(S4)は、ユーザータッチボックス(B1)、タッチ強度表示ボックス(B2)、機能選択ボックス(B3)、及び格納ボックス(B4)からなることができる。
【0059】
先ず、ユーザーは、制御部140による第1タッチの要請によって、弱タッチ又は強タッチのうち、望むタッチ強度でユーザータッチボックス(B1)をタッチする。これによって制御部140は、ユーザータッチボックス(B1)においてタッチが発生すると、ユーザータッチに対応されるタッチ強度を検出してタッチ強度表示ボックス(B2)に表示することによって、ユーザーが弱タッチのタッチ強度を認知できるようにする。この時、制御部140は、検出されたタッチ強度に対応されるハプティック駆動信号を生成してユーザータッチ位置にハプティック効果を形成することもできる。
【0060】
その後、ユーザーは、制御部140による機能選択の要請によって、タッチシナリオの設定画面(S4)の機能選択ボックス(B3)をタッチして望む移動端末機の機能を選択する。
【0061】
その後、ユーザーが格納ボックス(B4)をタッチすると、制御部140は、ユーザーにより選択された機能をタッチシナリオに設定された機能で設定し、検出されたタッチ強度に対応される弱タッチ又は強タッチを第1タッチのタッチ強度に設定して格納部150に一時格納する。
【0062】
このように、タッチシナリオに含まれる第1タッチのタッチ強度に対する設定が完了すると、タッチシナリオに含まれる第2タッチのタッチ強度を設定するためのタッチシナリオの設定画面(S4)を表示部110に再び表示する。これによってユーザーは、制御部140による第2タッチの要請によって、弱タッチ又は強タッチのうち、望むタッチ強度でユーザータッチボックス(B1)をタッチする。これによって制御部140は、ユーザータッチボックス(B1)においてタッチが発生すると、ユーザータッチに対応されるタッチ強度を検出してタッチ強度表示ボックス(B2)に表示する。
【0063】
その後、制御部140は、ユーザーに機能選択を再要請して前記第1タッチの時に選択されたタッチシナリオの機能が合っているか確認し、ユーザーが機能を変更すると変更された機能を該当タッチシナリオの機能として設定する。
【0064】
その後、ユーザーが格納ボックス(B4)をタッチすると、制御部140は、検出されたタッチ強度に対応される弱タッチ又は強タッチを第2タッチのタッチ強度に設定して格納部150に一時格納し、一時格納された第1及び第2タッチのタッチ強度を組み合わせてタッチシナリオのタッチ強度に設定して格納部150に格納する。
【0065】
このような方式で、制御部140は、タッチシナリオ別第1及び第2タッチのタッチ強度を設定して格納部150に格納することによってタッチシナリオ設定を完了する。
【0066】
図6は、
図1に図示された一例によるタッチスクリーンを説明するための図面である。
【0067】
図6を参照すると、一例によるタッチスクリーン120は、第1〜第nタッチ駆動電極(Tx1〜Txn)、第1〜第nタッチ駆動電極(Tx1〜Txn)上に配置された弾性誘電体部材(図示せず)、及び第1〜第nタッチ駆動電極(Tx1〜Txn)各々と交差しながら重畳されるように弾性誘電体部材上に配置された第1〜第mタッチ感知電極グループ(Rx_G1〜Rx_Gm)を含む。
【0068】
前記第1〜第nタッチ駆動電極(Tx1〜Txn)各々は、タッチスクリーン120の第1方向(X)に長く延長されるバー形態に形成され、タッチスクリーン120のタッチ感知領域120aに第2方向(Y)に沿って一定の間隔に形成される。このような第1〜第nタッチ駆動電極(Tx1〜Txn)各々は、タッチスクリーン120の第1端領域に形成された該当駆動ルーティング配線(RL1)とパッド部(PP)を通じてタッチ駆動部130に連結される。
【0069】
前記弾性誘電体部材は、弾性力を有しながら誘電率を有する材質からなり、第1〜第nタッチ駆動電極(Tx1〜Txn)上に配置される。
【0070】
前記第1〜第mタッチ感知電極グループ(Rx_G1〜Rx_Gm)は、タッチスクリーン120の第2方向(Y)に長く延長されるバー形態に形成され、タッチスクリーン120のタッチ感知領域120a上に第1〜第nタッチ駆動電極(Tx1〜Txn)各々と交差するように第1方向(X)に沿って一定の間隔に形成される。
【0071】
前記第1〜第mタッチ感知電極グループ(Rx_G1〜Rx_Gm)各々は、タッチ感知電極(Rx)と第1補助電極(Sxa)及び第2補助電極(Sxb)を含んで構成される。
【0072】
前記タッチ感知電極(Rx)は、タッチ位置感知又はタッチ強度感知のためのタッチ位置/強度センシング電極として使用されるものであり、タッチスクリーン120の第2端領域に形成されたセンシングルーティング配線(RL2)とパッド部(PP)を通じてタッチ駆動部130に連結される。又、前記タッチ感知電極(Rx)は、前述したハプティック効果のための上部ハプティック電極として使用される。
【0073】
前記第1補助電極(Sxa)は、タッチ強度感知のためのタッチ強度感知電極又はハプティック効果のための上部ハプティック電極としてだけ使用されるものであり、タッチスクリーン120の第2端領域に形成された第1ダミールーティング配線(RL3)とパッド部(PP)を通じてタッチ駆動部130に連結される。
【0074】
前記第2補助電極(Sxb)は、タッチ強度感知のためのタッチ強度感知電極又はハプティック効果のための上部ハプティック電極としてだけ使用されるものであり、タッチスクリーン120の第2端領域に形成された第2ダミールーティング配線(RL4)とパッド部(PP)を通じてタッチ駆動部130に連結される。
【0075】
図7は、本発明の一例によるタッチスクリーンの電極構造を示す斜視図であり、これは
図6に図示されたA部分に対するタッチスクリーンの構造で、
図8は、
図7に図示されたI-I′線の断面を示す断面図である。
【0076】
図7及び
図8を参照すると、一例によるタッチスクリーン120は、タッチ駆動電極(Tx)を有する第1基板122、タッチ感知電極(Rx)と第1及び第2補助電極(Sxa、Sxb)を有する第2基板124、第1及び第2基板122、124の間に介在された弾性誘電体部材126を含む。このような本発明は、弾性誘電体部材126を利用してタッチ位置及びタッチ強度をセンシングすることができる。
【0077】
前記第1基板122は、透明プラスチック材質で構成されることができる。このような、第1基板122は、透明接着剤(図示せず)により表示部110の上面に付着されることができる。前記第2基板124は、第1基板122と同一の透明プラスチック材質で構成されることができる。第2基板124は、弾性誘電体部材126を介して第1基板122と対向するように配置される。
【0078】
前記タッチ駆動電極(Tx)は、第1基板122上に第1方向(Y)に形成されるものであり、タッチスクリーン120の第1方向(X)に延長される一定の面積のバー(bar)形態を形成することができる。タッチ駆動電極(Tx)は、駆動ルーティング配線(RL1)を通じてタッチ駆動部(図示せず)に連結され、タッチ駆動部からタッチ駆動パルスの供給を受ける。このようなタッチ駆動電極(Tx)は、タッチ位置感知の時、又はタッチ強度感知の時にタッチ駆動パルスが供給されるセンシング駆動電極として使用される。
【0079】
前記タッチ感知電極(Rx)は、タッチ駆動電極(Tx)に重畳される第2基板124上に第2方向(Y)に形成されるものであり、タッチスクリーン120の第2方向(Y)に延長される一定の面積のバー(bar)形態を形成することができる。この時、長さ方向(Y)を基準にタッチ感知電極(Rx)は、タッチ駆動電極(Tx)の幅より狭い幅を有するように形成されることができる。このような、タッチ感知電極(Rx)は、センシングルーティング配線(RL2)を通じてタッチ駆動部に連結されることによりタッチ位置感知又はタッチ強度感知のためのタッチ位置/力センシング電極として使用される。
【0080】
前記第1補助電極(Sxa)は、タッチ駆動電極(Tx)に重畳されるタッチ感知電極(Rx)の一方の側と並ぶように第2基板124上に形成されるものであり、第2方向(Y)に延長される一定の面積のバー(bar)形態を形成することができる。この時、長さ方向(Y)を基準に第1補助電極(Sxa)は、タッチ感知電極(Rx)の一方の側から一定の間隔で離隔されるとともにタッチ駆動電極(Tx)の幅より狭い幅又はタッチ感知電極(Rx)と同一の幅を有するように形成されることができる。このような、第1補助電極(Sxa)は、第1ダミールーティング配線(RL3)を通じてタッチ駆動部に連結されることによってタッチ駆動部によりフローティング(Floating)されたりタッチ感知電極(Rx)又はセンシングルーティング配線(RL2)に電気的に連結されることができる。例えば、第1補助電極(Sxa)はタッチ位置感知モードの時に電気的にフローティングされてタッチ位置感知の効率を増加させ、タッチ強度感知モードの時にタッチ感知電極(Rx)に電気的に連結されてタッチ強度感知電極の面積を増加させてタッチ強度感知の効率を増加させる。
【0081】
前記第2補助電極(Sxb)は、一定の面積のバー(bar)形態を有するようにタッチ駆動電極(Tx)に重畳されるタッチ感知電極(Rx)の他側と並ぶように第2基板124上に第2方向(Y)に形成される。この時、長さ方向(Y)を基準に第2補助電極(Sxb)は、タッチ感知電極(Rx)の他側から一定の間隔で離隔されるとともにタッチ駆動電極(Tx)の幅より狭い幅を有するように形成されたり、タッチ感知電極(Rx)又は第1補助電極(Sxa)と同一の幅を有するように形成されることができる。このような、第2補助電極(Sxb)は、第2ダミールーティング配線(RL4)を通じてタッチ駆動部に連結されることによってタッチ駆動部によりフローティング状態に維持されたりタッチ感知電極(Rx)に電気的に連結されることができる。例えば、第2補助電極(Sxb)はタッチ位置感知モードの時に電気的にフローティングされてタッチ位置感知の効率を増加させ、タッチ強度感知モードの時にタッチ感知電極(Rx)に電気的に連結されてタッチ強度感知電極の面積を増加させてタッチ強度感知の効率を増加させる。
【0082】
追加的に、
図6及び
図7においては、第1及び第2補助電極(Sxa、Sxb)各々が一つのバー形態に形成されることと図示したが、これに限らず、表示部110から放出される光の透過率を増加させるために、第1及び第2補助電極(Sxa、Sxb)各々は、電気的に互いに連結される複数のライン構造、メッシュ構造又ははしご構造に形成されたり一定の間隔のスリット又は格子形態に配列される複数の開口部を含むように形成されることもできる。
【0083】
前記弾性誘電体部材126は、第1及び第2基板122、124の間に介在される。ここで、弾性誘電体部材126は、透明接着剤によって第1基板122の上面と第2基板124の下面に付着することができる。このような弾性誘電体部材126は、弾性力を有しながら高誘電率を有する材質からなることができる。例えば、弾性誘電体部材126は、PDMS(polydimethylsiloxane)、アクリル(acrylic)又はポリウレタン(poly−urethane)材質からなることができるが、これに限らず弾性力を有しながら誘電率を有する材質に変更されることができる。
【0084】
前記弾性誘電体部材126は、タッチ感知電極(Rx)と第1及び第2補助電極(Sxa、Sxb)各々とタッチ駆動電極(Tx)の間に静電容量(Cm1、Cm2、Cm3)を形成する。特に、弾性誘電体部材126は、ユーザーのタッチ強度によって弾性変形され、その厚さが変化されることによって静電容量(Cm1、Cm2、Cm3)を変化させる。この時、静電容量(Cm1、Cm2、Cm3)は、タッチ感知電極(Rx)と第1及び第2補助電極(Sxa、Sxb)各々とタッチ駆動電極(Tx)の間の距離によって変わることができる。この時、静電容量(Cm1、Cm2、Cm3)は、電極間の距離に反比例するため、タッチ強度はタッチ強度によって静電容量(Cm1、Cm2、Cm3)の増加変化量をモデリングする力レベルアルゴリズムを通じてセンシングすることができる。
【0085】
前記第1及び第2基板122、124の間に弾性誘電率を有する前記弾性誘電体部材126が介在されることによってタッチ駆動電極(Tx)とタッチ感知電極(Rx)の交差領域にはタッチ位置感知又はタッチ強度感知のための第1タッチセンサ(Cm1)が形成される。第1タッチセンサ(Cm1)は、弾性誘電体部材126の誘電率とタッチ駆動電極(Tx)とタッチ感知電極(Rx)の重畳面積及び距離に基づいた静電容量により形成される。このような、第1タッチセンサ(Cm1)は、タッチ駆動電極(Tx)に供給されるタッチ駆動パルスに対応される電荷を充電し、充電された電荷をタッチ感知電極(Rx)に放電する。この時、第1タッチセンサ(Cm1)に充電される電荷量は、ユーザーのタッチの有無によって変わるようになる。
【0086】
図9aに図示されたように、タッチ強度感知モードによって 前記第1補助電極(Sxa)がタッチ感知電極(Rx)(又はセンシングルーティング配線(RL2))に電気的に連結される場合、第1補助電極(Sxa)はタッチ感知電極(Rx)と同一のタッチ強度感知電極の役割をするため、タッチ駆動電極(Tx)と第1補助電極(Sxa)の交差領域にタッチ強度感知のための第2タッチセンサ(Cm2)が形成される。第2タッチセンサ(Cm2)は、弾性誘電体部材126の誘電率とタッチ駆動電極(Tx)と第1補助電極(Sxa)の重畳面積及び距離に基づいた静電容量により形成される。この時、第2タッチセンサ(Cm2)の静電容量は、タッチ駆動電極(Tx)と第1補助電極(Sxa)の間の距離変化によって変わるようになる。このような、第2タッチセンサ(Cm2)は、タッチ駆動電極(Tx)に供給されるタッチ駆動パルス(Tx_PWM)に対応される電荷を充電し、充電された電荷を第1補助電極(Sxa)に放電する。この時、第2タッチセンサ(Cm2)に充電される電荷量は、ユーザーのタッチ強度によるタッチ駆動電極(Tx)と第1補助電極(Sxa)の間の距離変化によって変わるようになる。
【0087】
一方、
図9bに図示されたように、タッチ位置感知モードによって前記第1補助電極(Sxa)がタッチ感知電極(Rx)と連結されず電気的にフローティングされる場合、タッチ駆動電極(Tx)と第1補助電極(Sxa)の間に静電容量(Cm2)が形成されないようになる。これによってタッチ駆動電極(Tx)とタッチ感知電極(Rx)に形成される第1タッチセンサ(Cm1)の静電容量は、伝導性物体(例えば、指)又は非伝導性物体(例えば、タッチペン)によるタッチによって変化され、これによってタッチ位置感知が可能になり、タッチ位置感知の効率が向上するようになる。
【0088】
図9aに図示されたように、タッチ強度感知モードによって前記第2補助電極(Sxb)がタッチ感知電極(Rx)(又はセンシングルーティング配線(RL2))に電気的に連結される場合、第2補助電極(Sxb)はタッチ感知電極(Rx)と同一のタッチ強度感知電極の役割をするため、タッチ駆動電極(Tx)と第2補助電極(Sxb)の交差領域にタッチ強度感知のための第3タッチセンサ(Cm3)が形成される。第3タッチセンサ(Cm3)は、弾性誘電体部材126の誘電率とタッチ駆動電極(Tx)と第2補助電極(Sxb)の重畳面積及び距離に基づいた静電容量により形成される。この時、第3タッチセンサ(Cm3)の静電容量は、タッチ駆動電極(Tx)と第2補助電極(Sxb)の距離変化によって変わるようになる。このような、第3タッチセンサ(Cm3)は、タッチ駆動電極(Tx)に供給されるタッチ駆動パルス(Tx_PWM)に対応される電荷を充電し、充電された電荷を第2補助電極(Sxb)に放電する。この時、第3タッチセンサ(Cm3)に充電される電荷量は、ユーザーのタッチ強度によるタッチ駆動電極(Tx)と第2補助電極(Sxb)の間の距離変化によって変わるようになる。
【0089】
一方、
図9bに図示されたように、タッチ位置感知モードによって前記第2補助電極(Sxb)がタッチ感知電極(Rx)と連結されず電気的にフローティングされる場合、タッチ駆動電極(Tx)と第2補助電極(Sxb)の間に静電容量(Cm3)が形成されないようになる。これによってタッチ駆動電極(Tx)とタッチ感知電極(Rx)に形成される第1タッチセンサ(Cm1)の静電容量は、伝導性物体によるタッチによって変化され、これによってタッチ位置感知が可能になり、タッチ位置感知の効率が向上するようになる。
【0090】
一方、前記弾性誘電体部材126は、ハプティック出力装置の役割をする。即ち、弾性誘電体部材126はタッチ感知電極(Rx)と第1及び第2補助電極(Sxa、Sxb)の各々に接地電圧が印加されると同時にタッチ駆動電極(Tx)に交流電圧が印加されるによって、圧電効果による膨張と収縮を繰り返すことにより交流電圧の周波数によって振動をするようになり、交流電圧の振幅によって振動の強さが可変される。これによって本発明の制御部140は、第1及び第2補助電極(Sxa、Sxb)をタッチ感知電極(Rx)に電気的に連結するための電極連結信号、タッチ位置に対応されるハプティック領域、及びタッチ強度によるハプティック駆動信号を生成してタッチ駆動部150に提供し、タッチ駆動部150は、
図9cに図示されたように、第1及び第2補助電極(Sxa、Sxb)をタッチ感知電極(Rx)に電気的に連結させて、ハプティック駆動信号による交流電圧(AC)を生成してハプティック領域に含まれたタッチ駆動電極(Tx)に供給しながらタッチ感知電極(Rx)に接地電圧を供給する。したがってハプティック領域においては、前記弾性誘電体部材126に印加される交流電圧(AC)と接地電圧(GND)により振動のようなハプティック効果が形成される。結果的に本発明は、弾性誘電体部材126をハプティック出力装置、即ちアクチュエーターとして活用することによって別途のハプティック出力装置なしでもハプティック効果を提供することができる。
【0091】
追加的に、前記第1及び第2補助電極(Sxa、Sxb)の各々の一方の側は、ブリッジ電極(図示せず)により互いに電気的に接続される。即ち、前記ブリッジ電極は、タッチ感知電極(Rx)の一方の側面と所定の間隔に離隔されながら並んで形成され、第1及び第2補助電極(Sxa、Sxb)の各々の一方の側に電気的に接続される。これによって互いに電気的に接続されるブリッジ電極と第1及び第2補助電極(Sxa、Sxb)は、平面的に“⊂”字形状又は“⊃”字形状を有するようになる。
【0092】
図10は、本発明の他の例によるタッチスクリーンの電極構造を示す斜視図であり、これは
図6に図示されたA部分に対するタッチスクリーンの構造である。
【0093】
本発明の他の例によるタッチスクリーンは、前述した一例によるタッチスクリーン120において、弾性誘電体部材126の下面にタッチ駆動電極(Tx)を形成し、弾性誘電体部材126の上面にタッチ感知電極(Rx)と第1及び第2補助電極(Sxa、Sxb)を形成したものである。即ち、他の例によるタッチスクリーン120は、タッチ駆動電極(Tx)、タッチ感知電極(Rx)、第1及び第2補助電極(Sxa、Sxb)を弾性誘電体部材126に形成し、前述した第1及び第2基板122、124各々を省略したものである。これによって他の例によるタッチスクリーン120は、第1及び第2基板122、124各々が省略されることを除外しては、
図6に図示されたタッチスクリーン120と同一の電極構造を有することによってタッチ位置感知とタッチ強度感知が全て可能で、その構造が単純化されるによって薄い厚さを有するようになる。
【0094】
付加的に、前述したタッチスクリーン120は、第1及び第2補助電極(Sxa、Sxb)を含むものと説明したが、これに限らず、第1及び第2補助電極(Sxa、Sxb)のうち、いずれか一つはセンシングモードに関係なく電気的にフローティングされていて、残りの一つは前述したように、センシングモードの時によってフローティングされたりタッチ感知電極に電気的に連結されることもできる。そして、変形例によるタッチスクリーン120は、第1及び第2補助電極(Sxa、Sxb)のうち、いずれか一つを含んで構成されることもできる。この場合、前述したタッチ強度感知の時に、タッチ強度感知のためのタッチ感知電極として使用される電極の面積が減少して力センシング効率が一つの補助電極の面積だけ減少するが、タッチ位置感知の時にタッチ駆動電極(Tx)とタッチ感知電極間の形成される電界形成領域が省略される補助電極の面積だけ増加して位置センシング効率が増加することができる。
【0095】
このような、本発明による移動端末機が
図6〜
図10に図示されたタッチスクリーン120で構成される場合、前述した制御部140は、静電容量方式でタッチ位置をセンシングするとともに、タッチ強度による弾性誘電体部材126の厚さ変化による静電容量変化からタッチ強度をセンシングするようになる。又、前述した制御部140は、弾性誘電体部材126の上下面に形成された電極に信号が印加されるようにしてタッチ位置に対応されるハプティック領域に振動のようなハプティック効果を具現する。
【0096】
図11は、本発明の一例による移動端末機の駆動方法において、ロック解除方法を説明するための順序図である。
【0097】
図11を
図1と結びつけて、本発明の一例による移動端末機の駆動方法において、ロック解除方法を説明すると次のようである。
【0098】
先ず、
図3に図示されたように、弱タッチと強タッチ各々を定義する第1及び第2基準値各々は、ユーザー設定により予め設定されて格納部150に格納されており、弱タッチ及び強タッチの組み合わせからなるロック解除強度の組み合わせもまた、ユーザー設定により予め設定されて格納部150に格納されている。
【0099】
先ず、制御部140は、ロックモード(S110)においてタッチ駆動部130を通じてロックモード解除のための複数のタッチをセンシングする(S120)。
【0100】
続いて、ロックモードにおいて複数のタッチが発生すると(S130の“Yes”)、制御部140は、タッチ駆動部130から提供される複数のタッチ各々の強度感知データから複数のタッチ強度を検出し、格納部150に格納されている第1基準値と第1基準値より大きい第2基準値を基準として、ロックモードから検出された複数のタッチ強度各々を弱タッチ又は強タッチに分類して入力タッチ強度の組み合わせを検出する(S140)。
【0101】
続いて、制御部140は、ロックモードから検出された入力タッチ強度の組み合わせと格納部に格納されているロック解除強度の組み合わせのマッチングの有無を判断する(S150)。
【0102】
万一、前記S150段階の判断結果、前記ロック解除強度の組み合わせとロックモードから検出された入力タッチ強度の組み合わせが互いにマッチングする場合(S150の“Yes”)、制御部140は、ロックモードを解除して移動端末機の駆動モードを実行する(S160)。
【0103】
その後、駆動モードにおいてロックモードの実行のための複数のタッチが発生すると、制御部140は、複数のタッチ各々の強度感知データから入力タッチ強度の組み合わせを検出する(S170)。
【0104】
その後、制御部140は、駆動モードから検出された入力タッチ強度の組み合わせと格納部150に格納されているロック解除強度の組み合わせのマッチングの有無を判断する(S180)。
【0105】
万一、前記S180段階の判断結果、前記ロック解除強度の組み合わせと駆動モードから検出された入力タッチ強度の組み合わせが互いにマッチングしない場合(S180の“No”)、制御部140は、駆動モードの実行を維持する(S190)。
【0106】
一方、前記S130段階の判断結果、ロックモードにおいて複数のタッチが発生しない場合(S130の“No”)、及び前記S150段階の判断結果、前記ロック解除強度の組み合わせとロックモードから検出された入力タッチ強度の組み合わせが互いにマッチングしない場合(S150の“No”)、制御部140はロックモードを解除せず、ロックモードの実行を維持する。そして、前記S180段階の判断結果、前記ロック解除強度の組み合わせと駆動モードから検出された入力タッチ強度の組み合わせが互いにマッチングする場合(S180の“Yes”)、制御部140はロックモードを実行する(S110)。
【0107】
一方、前記ロック解除強度の組み合わせは、タッチ位置別タッチ強度に基づいて設定されることができる。この場合、制御部140は、タッチ位置とタッチ位置別タッチ強度をセンシングして、センシングされたタッチ位置別タッチ強度から入力タッチ強度の組み合わせを検出した後、タッチ位置別タッチ強度に基づいて設定されて、格納部150に格納されたロック解除強度の組み合わせと検出された入力タッチ強度の組み合わせのマッチングの有無のよってロックモードを解除して駆動モードを実行したりロックモードの実行を維持することもできる。又、駆動モードの時にユーザータッチによって検出されるロック解除強度の組み合わせと検出された入力タッチ強度の組み合わせのマッチングの有無のよってロックモードを実行したり駆動モードの実行を維持することもできる。
【0108】
図12は、本発明の一例による移動端末機の駆動方法において、ロックモードでショートカット実行方法を説明するための順序図である。
【0109】
図12を
図1と結びつけて、本発明の一例による移動端末機の駆動方法において、ロックモードでショートカット実行方法を説明すると次のようである。
【0110】
先ず、
図3〜
図5に図示されたように、弱タッチと強タッチ各々を定義する第1及び第2基準値各々は、ユーザー設定により予め設定されて格納部150に格納されており、弱タッチ及び強タッチの組み合わせからなるロック解除強度の組み合わせ複数のタッチシナリオもまた、格納部150に各々格納されている。
【0111】
先ず、制御部140は、ロックモード(S210)においてタッチ駆動部130を通じてショートカット実行のための複数のタッチをセンシングする(S220)。
【0112】
続いて、ロックモードにおいて複数のタッチが発生すると(S230の“Yes”)、制御部140は、タッチ駆動部130から提供される複数のタッチ各々の強度感知データから複数のタッチ強度を検出し、格納部150に格納されている第1基準値と第1基準値より大きい第2基準値を基準として、ロックモードから検出された複数のタッチ強度各々を弱タッチ又は強タッチに分類して入力タッチ強度の組み合わせを検出する(S240)。
【0113】
続いて、制御部140は、ロックモードから検出された入力タッチ強度の組み合わせと格納部150に格納されている複数のタッチシナリオのうち、検出された入力タッチ強度の組み合わせとマッチングするタッチシナリオの有無を判断する(S250)。
【0114】
万一、前記S250段階の判断結果、複数のタッチシナリオのうち、検出された入力タッチ強度の組み合わせとマッチングするタッチシナリオが存在する場合(S250の“Yes”)、制御部140は、ロックモードを解除すると同時に、前記入力タッチ強度の組み合わせとマッチングするタッチシナリオに設定された機能を実行する(S260)。
【0115】
その後、駆動モードにおいてロックモードの実行のための複数のタッチが発生すると、制御部140は、複数のタッチ各々の強度感知データから入力タッチ強度の組み合わせを検出する(S270)。
【0116】
その後、制御部140は、駆動モードから検出された入力タッチ強度の組み合わせと格納部150に格納されているロック解除強度の組み合わせのマッチングの有無を判断する(S280)。
【0117】
万一、前記S280段階の判断結果、前記ロック解除強度の組み合わせと駆動モードから検出された入力タッチ強度の組み合わせが互いにマッチングしない場合(S280の“No”)、制御部140は、駆動モードの実行を維持する(S290)。
【0118】
一方、前記S230段階の判断結果、ロックモードにおいて複数のタッチが発生しない場合(S230の“No”)、及び前記S250段階の判断結果、複数のタッチシナリオのうち、検出された入力タッチ強度の組み合わせとマッチングするタッチシナリオが存在しない場合(S250の“No”)、制御部140はロックモードを解除せず、ロックモードの実行を維持する。そして、前記S280段階の判断結果、前記ロック解除強度の組み合わせと駆動モードから検出された入力タッチ強度の組み合わせが互いにマッチングする場合(S280の“Yes”)、制御部140はロックモードを実行する(S210)。
【0119】
以上のような、本明細書に記載された移動端末機は、タッチスクリーンに対するユーザータッチに基づいてロックモードを解除する機能を含む携帯電話、スマートフォン(smart phone)、ノートパソコン(laptop computer)、PDA(personal digital assistants)、PMP(portable multimedia player)、ナビゲーション、スレートパソコン(Slate PC)、Tablet PC、Ultra Bookなどがなることができる。
【0120】
以上で説明した本発明は、前述した実施例及び添付された図面に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で様々な置換、変形及び変更が可能であるということが、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者にとって明らかである。したがって、本発明の範囲は、後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味及び範囲、そしてその等価概念から導かれるすべての変更又は変形された形態が本発明の範囲に属するものと解釈しなければならない。