特許第6099717号(P6099717)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6099717
(24)【登録日】2017年3月3日
(45)【発行日】2017年3月22日
(54)【発明の名称】赤外線圧接リザーバ用の装置及び方法
(51)【国際特許分類】
   B60S 1/50 20060101AFI20170313BHJP
【FI】
   B60S1/50
【請求項の数】4
【外国語出願】
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-201324(P2015-201324)
(22)【出願日】2015年10月9日
(65)【公開番号】特開2016-78844(P2016-78844A)
(43)【公開日】2016年5月16日
【審査請求日】2015年10月9日
(31)【優先権主張番号】62/062,320
(32)【優先日】2014年10月10日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】14/878,782
(32)【優先日】2015年10月8日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】313005662
【氏名又は名称】コンチネンタル オートモーティブ システムズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】CONTINENTAL AUTOMOTIVE SYSTEMS, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100099483
【弁理士】
【氏名又は名称】久野 琢也
(72)【発明者】
【氏名】ショーン グリフィン
(72)【発明者】
【氏名】マイケル ジェイ. ザイツ
【審査官】 粟倉 裕二
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭58−028317(JP,A)
【文献】 特表2002−538038(JP,A)
【文献】 特開平10−157738(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2015/0258887(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60S 1/50
B65D 6/00−13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両用の流体リザーバを赤外線溶接する方法において、
第1の溶接部分によって形成された第1のキャビティ内に第1のリザーバ部分を配置し、
第2の溶接部分によって形成された第2のキャビティ内に第2のリザーバ部分を配置し、
前記第1のリザーバ部分を同心状に包囲する第1の光配列を配置し、
前記第2のリザーバ部分の内側に同心状に第2の光配列を配置し、
前記第1のリザーバ部分及び前記第2のリザーバ部分における所定の温度が達せられるまで前記第1の光配列及び前記第2の光配列によって赤外線熱を加え、
前記第1のリザーバ部分及び前記第2のリザーバ部分から前記第1の光配列及び前記第2の光配列を除去し、
前記第1のリザーバ部分と前記第2のリザーバ部分とによって重なり合う部分が形成されるまで、前記第1の溶接部分と前記第2の溶接部分とを近づけ、
前記重なり合う部分を同心状に包囲するように一対の摺動体を配置し、
前記重なり合う部分において前記第1のリザーバ部分を前記第2のリザーバ部分へ溶接するために前記リザーバに加圧空気を充填する、ことを含むことを特徴とする、流体リザーバを赤外線溶接する方法。
【請求項2】
前記第1のリザーバ部分は、前記流体リザーバが車両に組み付けられたときに洗浄機流体を受け入れるための流体入口を有する、請求項記載の方法。
【請求項3】
前記第1のリザーバ及び前記第2のリザーバの加熱された部分が溶接部を形成するように、前記第1のリザーバ部分と、前記第1の溶接部分と、前記第2のリザーバ部分と、前記第2の溶接部分と、前記摺動体とが互いに組み立てられた後、加圧空気を前記流体リザーバ内へポンピングすることをさらに含む、請求項記載の方法。
【請求項4】
洗浄機システム用の流体リザーバを溶接するための赤外線溶接装置であって、
前記流体リザーバは、
洗浄機システム用の流体を保持するためのリザーバを形成する第1のリザーバ部分と第2のリザーバ部分と、
前記第1のリザーバ部分と前記第2のリザーバ部分との重なり合う部分と、を備え、
当該赤外線溶接装置は、
前記第1のリザーバ部分を受け入れるための第1の溶接キャビティを形成する第1の溶接部分と、
前記第2のリザーバ部分を受け入れるための第2の溶接キャビティを形成する第2の溶接部分と、
前記流体リザーバの前記重なり合う部分を同心状に包囲するように配置される第1の光配列と、
該第1の光配列に対して平行に、前記流体リザーバの前記重なり合う部分の内側に同心状に配置される第2の光配列と、
前記第1のリザーバ部分と、前記第1の溶接部分と、前記第2のリザーバ部分と、前記第2の溶接部分とが互いに組み立てられたときに前記重なり合う部分を同心状に包囲する一対の摺動体と、を備え、
前記第1の光配列及び前記第2の光配列は、前記第1のリザーバ部分及び前記第2のリザーバ部分に熱を加えるように構成されている
ことを特徴とする赤外線溶接装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2014年10月10日に出願された米国仮特許出願第62/062320号明細書の優先権を主張する。
【背景技術】
【0002】
技術分野
本開示は、流体リザーバ、特に自動車洗浄機システム用の流体リザーバに関する。
【0003】
背景
車両洗浄機システムは、必要とされるまで流体を保持するためのリザーバを必要とする。必要とされる流体リザーバのサイズは、車両におけるより多くの特徴、例えば、リヤウィンドウ、ヘッドライトなどが洗浄を必要とするため、増大しつつある。しかしながら、車両のパッケージングスペースは、このようなリザーバのためには制限されている。通常、洗浄機リザーバは、薄い壁又は軽量の構造体を用いて射出成形される。次いで、洗浄機リザーバは溶接されなければならない。現在の溶接法は、90°(リザーバ壁に対して垂直)の溶接フランジである。これは、制限された溶接表面積を生じ、かつ高い熱的条件を備える他の構成部材への最小限の近接を要求し、これは、車両内の制限されたパッケージングスペースを占める。しかしながら、内部溶接における直接的な割れ箇所が生ぜしめられ、これは、凍結条件、振動試験の間、及び熱的ショックから破断するおそれがある。
【0004】
ここに提供される背景の説明は、開示の内容を概略的に示すという目的のものである。この背景部分で説明された範囲内の名前が挙げられた発明者たちの業績、及び出願時に従来技術とは見なされないであろう説明の態様は、本開示に対する従来技術として明示的にも、暗示的にも認められない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
車両用の流体リザーバは、第1のリザーバ部分と、第2のリザーバ部分とを有し、第1及び第2のリザーバ部分は、洗浄機システム用の流体を保持するためのリザーバを形成している。第1のリザーバ部分と第2のリザーバ部分との重なり合う部分は、これらの部分が互いに固定されたときにこれらの間に形成される。重なり合う部分は、赤外線溶接装置を用いて形成される溶接である。
【0006】
車両用の流体リザーバを赤外線溶接する方法は、第1の溶接部分によって形成された第1のキャビティ内に第1のリザーバ部分を配置し、第2の溶接部分によって形成された第2のキャビティ内に第2のリザーバ部分を配置することを含む。第1の光配列は、第1のリザーバ部分を同心状に包囲しており、第2の光配列は第2のリザーバ部分の内側に同心状にある。第1の溶接位置と、第2の溶接部分とは、第1及び第2の光配列を使用して加熱される。次いで、光配列は遠ざけられ、第1の溶接部分と、第2の溶接部分とは、第1のリザーバ部分と第2のリザーバ部分とによって重なり合う部分が形成されるまで近づけられる。一対の摺動体が、重なり合う部分を同心状に包囲するように配置されており、加圧空気がリザーバに提供され、重なり合う部分を摺動体に対して押し付け、溶接部において第1のリザーバ部分と第2のリザーバ部分とを互いに固定する。
【0007】
流体リザーバ用の赤外線溶接装置は、第1のリザーバ部分を受け入れるための第1の溶接キャビティを形成する第1の溶接部分と、第2のリザーバ部分を受け入れるための第2の溶接キャビティを形成する第2の溶接部分とを有する。第1のリザーバ部分と、第1の溶接部分と、第2のリザーバ部分と、第2の溶接部分とが互いに組み立てられたとき、一対の摺動体が、第1のリザーバ部分と第2のリザーバ部分との重なり合う部分を同心状に包囲している。第1の光配列は、重なり合う部分を包囲して同心状に配置されており、一対の摺動体の内側に組み立てられており、第2の光配列は、第1の光配列に対して平行に、重なり合う部分の内側に同心状に配置されている。第1の光配列及び第2の光配列は、第1のリザーバ部分を第2のリザーバ部分に溶接するために、重なり合う部分において熱を加えるように構成されている。
【0008】
本開示の別の適用可能な分野は、以下に提供される詳細な説明から明らかになるであろう。当然ことながら、詳細な説明及び特定の実施例は、本開示の好適な実施の形態を示しているが、例示の目的で示されているだけであって、開示の範囲を限定しようとするものではない。
【0009】
本開示は、詳細な説明及び添付の図面からより完全に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】赤外線圧接法を用いて形成された車両用の洗浄機リザーバの概略図である。
図2】切断線3−3を示す洗浄機リザーバ及び溶接構成部材の拡大した概略的な正面図である。
図3図2の切断線3−3に沿った洗浄機リザーバ及び溶接構成部材の拡大した概略的な断面図である。
図3A】溶接ゾーンを示す洗浄機リザーバ及び溶接構成部材のセクションXの拡大した概略的な断面図である。
図4】切断線5−5を示す、図2及び図3の洗浄機リザーバ及び溶接構成部材の分解した概略的な正面図である。
図5図4の切断線5−5に沿った洗浄機リザーバ及び溶接構成部材の拡大した概略的な断面図である。
図6図4及び図5の洗浄機リザーバ及び溶接構成部材の拡大した概略的な透視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
詳細な説明
以下の説明は、本質的に単に例示的であり、本開示、その適用、又は使用を制限しようとするものではない。分かりやすくするために、同じ要素を表すために図面において同じ参照符号を用いることにする。図1図6は、車両用の洗浄機リザーバ12を示している。リザーバ12は、車両用の洗浄機システムにおいて使用するためのものである。しかしながら、リザーバ12は、その他の用途に使用することもできる。洗浄機リザーバ12は、第1のリザーバ部分14及び第2のリザーバ部分16を形成するように射出成形によって形成される。第1のリザーバ部分14及び第2のリザーバ部分16は、重なり合う部分18において部分的に重ね合わされている。第1のリザーバ部分14は、流体入口20を有してよい。流体通路22は、流体入口20に接続されていてよい。流体入口20及び流体通路22は、洗浄機リザーバが車両内に配置され、流体をリザーバ12に加えるときに使用されてよい。溶接プロセスの間、流体入口20と、流体通路22とは、以下でさらに詳細に説明するように、加圧空気をリザーバ12内へ導入するために使用することができる。
【0012】
図1図6を参照すると、洗浄機リザーバ12は、溶接装置24と共に示されている。溶接装置24は、第1の溶接部分26と、第2の溶接部分28とを有する。第1の溶接部分26は、第1のリザーバ部分14の形状に対応する第1のキャビティ30を有する。第2の溶接部分28は、第2のリザーバ部分16の形状に対応する第2のキャビティ32を有する。溶接プロセスの間、第1のリザーバ部分14と、第2のリザーバ部分16とは、第1の溶接部分26及び第2の溶接部分28においてはめ合わされる。
【0013】
第1の溶接部分26における開口34は、流体入口20を収容し、空気が流体入口20及び流体通路22を通って洗浄機リザーバ12内へ通過することを許容する。溶接装置24用の空気ノズル36は、加圧空気を洗浄機リザーバ12内へ提供することができる。加圧空気は、第1のリザーバ部分14及び第2のリザーバ部分16を外方へ第1の溶接部分26及び第2の溶接部分28に対して押し付け、溶接プロセスの間、リザーバ14,16を保持する。空気ノズル36は、空気通路22への開口に合致するように構成することができる。
【0014】
加圧空気を洗浄機リザーバ内へ送り込むために、付加的な流体入口20が使用されてもよい。例えば、車両における使用中に流体をリザーバ12から洗浄機システムへ排出させるために使用される第2の部分16における開口が、溶接プロセス中に加圧空気を洗浄機リザーバ12内へ送り込むために使用されてもよい。その他の開口が、溶接プロセス中に加圧空気を提供するために使用され、次いで、封止されるか、又は他の目的のために使用されてもよい。当業者は、特定の洗浄機リザーバ12及び溶接装置24の形状、サイズ及びプロセスに基づいて、溶接プロセス中に加圧空気を提供するための入口20の所望の数を決定することができる。
【0015】
溶接装置24は、重なり合う部分18に対応する位置において洗浄機リザーバ12に被さる一対の摺動体38をも有する。第1のリザーバ部分14及び第1の溶接部分26が、第2のリザーバ部分16及び第2の溶接部分28と一緒に位置決めされると、重なり合う部分18が形成される。重なり合う部分18は、目標溶接ゾーンである。
【0016】
溶接プロセスの間は、第1の溶接部分26の重なり合う部分18となるところに対応する第1のリザーバ部分14を包囲するように、第1の赤外光配列40が配置される。第2の赤外光配列42は、第2のリザーバ部分16内に配置されており、第2の溶接部分28の重なり合う部分18の位置にも対応する。赤外光は、第1の赤外光配列40及び第2の赤外光配列42によって提供され、重なり合う領域18において第1のリザーバ部分14を第2のリザーバ部分16に溶接する。光配列は、熱を所望の特定の溶接ゾーンへ方向付ける。
【0017】
第1及び第2の光配列40及び42は、重なり合う部分18を形成する領域が十分な所定の温度に達するまで加熱される。必要であれば、第1及び第2の光配列40及び42は次いで除去され、第1の溶接部分26及び第2の溶接部分28は重なり合う部分18を形成するように近づけられる。第2の光配列42は、第2のリザーバ部分16の内側に配置されており、第1のリザーバ部分14及び第2のリザーバ部分が互いに組み立てられるために除去される必要がある。同様に、第1の光配列40は、重なり合う部分18を摺動体38が包囲するために除去される必要がある。
【0018】
組み立てられると、外側から一対の摺動体38が、重なり合う部分18を包囲するように所定の位置へ移動させられる。洗浄機リザーバ12に加圧空気が充填され、この加圧空気は重なり合う部分18を外方へ摺動体38に対して押し付ける。
【0019】
内部圧力及び可動なネスト26,28を使用して、赤外線溶接又は熱板溶接を用いて通常は可能ではない形式で溶接を行うことができる。このプロセスは、溶接の両側、すなわち重なり合う領域18における上側部分14と下側部分16とが、両側におけるネスト26,28及びその内部の加圧空気を用いて互いに押し付けられかつ保持されることを必要とする。垂直の溶接フランジ、すなわち第1及び第2の光配列40,42は、所要の圧力のためのアクセスを提供するために使用される。提案された形式で溶接面18を配置することは、割れ箇所を排除し、溶接表面積を増大させ、より強い溶接を生じ、車両に組み付けられたときにリザーバに作用する熱的及び動的条件に対して応答するためにより大きな柔軟性を可能にする。
【0020】
従って、図1図6を参照すると、車両用の流体リザーバ12は、第1のリザーバ部分14と、第2のリザーバ部分16とを有し、第1及び第2のリザーバ部分14,16は、洗浄機システム用の流体を保持するためのリザーバ12を形成している。第1のリザーバ部分14と第2のリザーバ部分16との重なり合う部分18は、これらの部分14,16が互いに固定されるときにこれらの間に形成される。重なり合う部分は、赤外線溶接装置24を用いて形成される溶接19である。
【0021】
赤外線溶接装置24は、第1のリザーバ部分14を受け入れるための第1の溶接キャビティ30を形成する第1のネスト26と、第2のリザーバ部分16を受け入れるための第2の溶接キャビティ32を形成する第2のネスト28とを有する。第1の光配列40は、重なり合う部分18になる位置において第1のリザーバ部分14を同心状に包囲するように配置されており、第2の光配列42は、重なり合う部分18になる位置において第2のリザーバ部分16の内側に同心状に配置されており、第1の光配列40に対して平行である。
【0022】
第1及び第2の光配列40及び42は、重なり合う部分18を形成する領域が十分な所定の温度に達するまで、赤外線熱を利用して加熱される。第1及び第2の光配列40及び42は次いで除去され、第1のネスト26及び第2のネスト28は近づけられ、重なり合う部分18を形成する。
【0023】
第1のリザーバ部分14と、第1の溶接部分26と、第2のリザーバ部分16と、第2の溶接部分28とが互いに組み立てられると、一対の摺動体38が、重なり合う部分18を同心状に包囲するように所定の位置へ移動させられる。第1のリザーバ部分14と、第1の溶接部分26と、第2のリザーバ部分16と、第2の溶接部分28と、摺動体38とが互いに組み立てられた後、加圧空気が流体リザーバ12内へポンピングされる。第1のリザーバ部分14は、流体リザーバ12が溶接装置24おいて組み立てられたときに加圧空気を受け入れ、流体リザーバ12が車両に組み付けられたときに洗浄機流体を受け入れるための流体入口20を有する。
【0024】
車両用の流体リザーバ12を赤外線溶接する方法は、第1の溶接部分26によって形成された第1のキャビティ30内に第1のリザーバ部分14を配置し、第2の溶接部分28によって形成された第2のキャビティ32内に第2のリザーバ部分16を配置することを含む。第1の光配列40は、第1のリザーバ部分14を同心状に包囲しており、第2の光配列42は第2のリザーバ部分16の内側に同心状にある。第1の光配列40及び第2の光配列42は、第1のリザーバ部分14及び第2のリザーバ部分16に赤外線熱を加える。
【0025】
第1の光配列40及び第2の光配列42は除去される。第1の溶接部分26と、第2の溶接部分28とは、第1のリザーバ部分14と第2のリザーバ部分16とによって重なり合う部分18が形成されるまで、近づけられる。一対の摺動体38は、重なり合う部分18を同心状に包囲するように配置され、リザーバ12に加圧空気が充填され、第1のリザーバ部分14を第2のリザーバ部分16に溶接し、溶接19を形成し、第1のリザーバ部分は、流体リザーバが車両に組み付けられたときに洗浄機流体を受け入れるための流体入口を有する。
【0026】
流体リザーバ12を溶接するための赤外線溶接装置24は、第1のリザーバ部分14を受け入れるための第1の溶接キャビティ30を形成する第1の溶接部分26と、第2のリザーバ部分16を受け入れるための第2の溶接キャビティ32を形成する第2の溶接部分28とを有する。第1の光配列40は、第1のリザーバ部分14の重なり合う部分18を同心状に包囲して配置されており、第2の光配列42は、第1の光配列40に対して平行に、第2のリザーバ部分16の重なり合う部分18の内側に同心状に配置されている。第1の光配列40及び第2の光配列42は、重なり合う部分18において熱を加えるように構成されている。第1のリザーバ部分14と、第1の溶接部分26と、第2のリザーバ部分16と、第2の溶接部分28とが互いに組み立てられたとき、一対の摺動体38が、第1のリザーバ部分14と第2のリザーバ部分16との重なり合う部分18を同心状に包囲している。
【0027】
第1のリザーバ部分14と、第1の溶接部分26と、第2のリザーバ部分16と、第2の溶接部分28と、摺動体38とが互いに組み立てられた後、加圧空気が流体リザーバ12内へポンピングされる。
【0028】
第1のリザーバ部分14は、流体リザーバ12が溶接装置24において組み立てられたときに加圧空気を受け入れ、流体リザーバ12が車両に組み付けられたときに洗浄機流体を受け入れるための流体入口20をも有する。
【0029】
発明を実施するための最良の態様が詳細に説明されているが、開示の本当の範囲はそれに制限されるべきではない。なぜならば、本発明が属する分野の当業者は、添付の請求の範囲において発明を実施するための様々な択一的な設計及び実施の形態を認識することになるからである。
図1
図2
図3
図3A
図4
図5
図6