特許第6100342号(P6100342)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッドの特許一覧

特許6100342クローズドサブスクライバグループセルのセル選択および再選択
<>
  • 特許6100342-クローズドサブスクライバグループセルのセル選択および再選択 図000002
  • 特許6100342-クローズドサブスクライバグループセルのセル選択および再選択 図000003
  • 特許6100342-クローズドサブスクライバグループセルのセル選択および再選択 図000004
  • 特許6100342-クローズドサブスクライバグループセルのセル選択および再選択 図000005
  • 特許6100342-クローズドサブスクライバグループセルのセル選択および再選択 図000006
  • 特許6100342-クローズドサブスクライバグループセルのセル選択および再選択 図000007
  • 特許6100342-クローズドサブスクライバグループセルのセル選択および再選択 図000008
  • 特許6100342-クローズドサブスクライバグループセルのセル選択および再選択 図000009
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6100342
(24)【登録日】2017年3月3日
(45)【発行日】2017年3月22日
(54)【発明の名称】クローズドサブスクライバグループセルのセル選択および再選択
(51)【国際特許分類】
   H04W 36/04 20090101AFI20170313BHJP
   H04W 4/08 20090101ALI20170313BHJP
   H04W 16/32 20090101ALI20170313BHJP
【FI】
   H04W36/04
   H04W4/08
   H04W16/32
【請求項の数】10
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2015-203843(P2015-203843)
(22)【出願日】2015年10月15日
(62)【分割の表示】特願2013-181291(P2013-181291)の分割
【原出願日】2009年3月24日
(65)【公開番号】特開2016-7082(P2016-7082A)
(43)【公開日】2016年1月14日
【審査請求日】2015年11月16日
(31)【優先権主張番号】61/038,833
(32)【優先日】2008年3月24日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/082,013
(32)【優先日】2008年7月18日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】510030995
【氏名又は名称】インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シャンカー ソマスンダラム
(72)【発明者】
【氏名】ピーター エス.ワン
(72)【発明者】
【氏名】ユリシーズ オルベラ−ヘルナンデス
(72)【発明者】
【氏名】ラジャ ピー.ムケルジー
【審査官】 望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】 特表2011−516000(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00−H04W99/00
H04B7/24−H04B7/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線送受信ユニット(WTRU)であって、
周波数上のセル再選択のためにセルの信号を検出するように構成された受信機およびプロセッサを備え、前記信号は、周波数内再選択インジケータを含み、
記プロセッサは、前記セルが除外されるセルかどうかを、前記信号から判定するようにさらに構成され、
記プロセッサは、前記セルが除外されるセルであるという条件で、前記除外されるセルがセル再選択のための候補でないことを決定するようにさらに構成され、
記プロセッサは、前記除外されるセルがクローズドサブスクライバグループ(CSG)セルであるかどうかを判定し、ならびに前記除外されるセルがCSGセルであり、および異なるセルが再選択基準に合致するという条件で、前記周波数内再選択インジケータの値に関係なく、前記周波数上の前記異なるセルへの周波数内セル再選択を許可する
ようにさらに構成されることを特徴とするWTRU。
【請求項2】
記プロセッサは、前記除外されるセルがCSGセルであり、および前記周波数内再選択インジケータが、周波数内セル再選択は許可されないことを示すという条件で、前記周波数と異なる周波数上にある他のセルを再選択するようにさらに構成されることを特徴とする請求項1に記載のWTRU。
【請求項3】
記プロセッサは、前記セルが除外されないセルであるという条件で、前記セルをセル再選択のための候補とみなすようにさらに構成されることを特徴とする請求項1に記載のWTRU。
【請求項4】
記プロセッサは、前記除外されるセルが前記CSGセルであり、および前記異なるセルが前記再選択基準に合致しないという条件で、前記周波数内再選択インジケータの前記値に基づいて、他のセルへの周波数内セル再選択を許可するようにさらに構成されることを特徴とする請求項1に記載のWTRU。
【請求項5】
前記異なるセルは、前記除外されるセルの前記周波数と同一周波数上のCSGセルであることを特徴とする請求項1に記載のWTRU。
【請求項6】
無線送受信ユニット(WTRU)が、周波数上のセル再選択のためにセルの信号を検出するステップであって、前記信号は、周波数内再選択インジケータを含む、ステップと、
前記WTRUが、前記セルが除外されるセルかどうかを、前記信号から判定するステップと、
前記セルが除外されるセルであるという条件で、前記WTRUが、前記除外されるセルがセル再選択のための候補でないことを決定するステップと、
前記WTRUが、前記除外されるセルがクローズドサブスクライバグループ(CSG)セルであるかどうかを判定するステップと、
前記除外されるセルがCSGセルであり、および異なるセルが再選択基準に合致するという条件で、前記WTRUが、前記周波数内再選択インジケータの値に関係なく、前記周波数上の前記異なるセルへの周波数内セル再選択を許可するステップと
を備えたことを特徴とする方法。
【請求項7】
前記除外されるセルがCSGセルであり、および前記周波数内再選択インジケータが、周波数内セル再選択は許可されないことを示すという条件で、前記WTRUが、前記セルの前記周波数と異なる周波数上にある他のセルを再選択するステップをさらに備えたことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記セルが除外されないセルであるという条件で、前記WTRUが、前記セルをセル再選択のための候補とみなすステップをさらに備えたことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記除外されるセルが前記CSGセルであり、および前記異なるセルが前記再選択基準に合致しないという条件で、前記周波数内再選択インジケータの前記値に基づいて、他のセルへの周波数内セル再選択を許可するステップをさらに備えたことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記異なるセルは、前記除外されるセルの前記周波数と同一周波数上のCSGセルであることを特徴とする請求項6に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、無線通信に関する。
【背景技術】
【0002】
3GPP LTE(Long Term Evolution)プログラムの現在の取り組みは、改善されたスペクトル効率、短縮された待ち時間ならびにより高速なユーザ体験、より豊富なアプリケーションおよび低コストのサービスをめざして、無線リソースのよりよい利用を提供するために、新しいLTEの設定および構成に新たな技術、新たなアーキテクチャならびに新たな方法をもたらすことにある。
【0003】
こうした取り組みの一環として、3GPPでは、LTE(さらに場合によっては並行して、WCDMA(登録商標)のリリース8、GERANおよび他のセルラー規格)にHeNB(home enhanced Node B)の概念を導入することが考えられている。HeNBは、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)のアクセスポイント(AP)と同様の物理デバイスを指す。HeNBは、家庭または小規模オフィスなどの極めて小さいサービスエリアにわたり、ユーザにLTEサービスへのアクセスを提供する。HeNBは、たとえば、公衆インターネット接続を使用することにより、オペレータのコアネットワークに接続するよう意図されている。これは特に、LTEが配置されていないエリア、および/またはレガシー3GPP無線アクセス技術(RAT)の通信可能範囲が既に存在するエリアにおいて有用となり得る。これはまた、たとえば地下鉄またはショッピングモールにいる間に発生する無線伝送の問題のためLTEの通信可能範囲が微弱になるか消滅してしまうこともあり得るエリアにおいて有用になる場合がある。
【0004】
HeNBによって配置されるセル(HeNBによって提供される無線通信可能範囲が利用可能なエリアを表す用語)は、セルのサービスを利用することができる加入者のグループ(たとえば、家族)しかアクセスすることができず、そのようなセルは、HeNBセル、または通称としてクローズドサブスクライバグループ(CSG)セルと呼ばれることもある。HeNBは、LTEの通信可能範囲が所望されるエリアにわたり(通常は)1つまたは複数のCSGセルを配置するために使用することができる。CSGセルという用語は、LTEサービス用にHeNBによって配置されたセル、または、WCDMA用もしくは他のレガシー3GPPのRATサービス用にHNBによって配置されたセルに対して使用することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
CSGセルに対するセル選択および再選択の基準は、現在未解決の問題である。このことは、いくつかの他の問題を提起する。
【0006】
(1)CSGセルに対して優先順位スキームが存在しない。
【0007】
(2)CSGセルがそのホワイトリストで構成されているかどうかをWTRUが決定する必要のあるCSG識別子は、現在複数のシステム情報ブロック(SIB)内にある。場合により周波数レイヤで何百ものCSGセルのSIBを読み取ることは、費やされる時間および電力の点から必要以上に高価になる可能性がある。
【0008】
(3)CSGセルの、QhystおよびQoffsetなど、セル選択および再選択のための他のパラメータは定義されていない。
【課題を解決するための手段】
【0009】
CSGセルへのセル選択およびセル再選択に使用されるパラメータおよび手順が開示される。
【0010】
CSGセルの優先順位を適用するための方法であって、CSGセルが通信することができる複数の通信周波数のそれぞれの優先順位情報を受信すること、無線送信/受信ユニットにおいて優先順位情報を格納すること、および、優先順位情報を、通信周波数で優先順位情報を測定すること、通信周波数のCSGセルに選択することまたは通信周波数のCSGセルに再選択することのうちの少なくとも1つに適用することを含む方法。
【0011】
CSGセルをグループ化すること、CSGセルのステータスを指示すること、WTRUにより複数のCSGセルを処理すること、WTRUによりCSGセル間で再選択することおよびWTRUによる手動のCSGセル選択に関する方法もまた開示される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
より詳細な理解は、添付の図面と併せて一例として示された以下の説明から得ることができる。
図1】複数の無線送信/受信ユニット(WTRU)およびHeNB(home enhanced Node B)を含む例示的無線通信システムを示す図である。
図2図1の1つのWTRUおよびHeNBを示す例示的機能ブロック図である。
図3】CSGセルをグループ化するための方法を示すフローチャートである。
図4】複数のCSGセルを処理するための方法を示すフローチャートである。
図5】複数のCSGセルを処理するための第2の方法を示すフローチャートである。
図6】複数のCSGセルを処理するための第3の方法を示すフローチャートである。
図7】CSGセル間で再選択するための方法を示すフローチャートである。
図8】手動でCSGセルを選択のための方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下を参照するとき、「無線送信/受信ユニット(WTRU)」という用語は、ユーザ機器(UE)、移動局、固定もしくは移動加入者ユニット、ページャー、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、コンピュータ、または、無線環境において動作可能な他の任意の種類のユーザデバイスを含むが、これらに限定されない。以下で参照するとき、「基地局」という用語は、ノードB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、または、無線環境において動作可能な他の任意の種類のインターフェイスデバイスを含むが、これらに限定されない。
【0014】
図1は、複数のWTRU110およびHeNB120を含む例示的無線通信システム100を示している。図1に示すように、WTRU110は、HeNB120と通信する。図1において、WTRU110およびHeNB120の例示的構成が示されているが、無線通信システム100は、無線デバイスおよび有線デバイスの任意の組合せを含むことが可能であることに留意する。
【0015】
図2は、図1の無線通信システム100のWTRU110およびHeNB120を示す例示的機能ブロック図200である。図2に示すように、WTRU110は、HeNB120と通信する。
【0016】
通常のWTRUに見られるコンポーネントに加えて、WTRU110は、プロセッサ112、送信機114、受信機116およびアンテナ118を含む。送信機114および受信機116は、プロセッサ112と通信する。アンテナ118は、送信機114および受信機116の両方と通信して無線データの送信および受信を容易にする。WTRU110のプロセッサ112は、セル選択および再選択を実行するように構成される。
【0017】
通常のHeNBに見られるコンポーネントに加えて、HeNB120は、プロセッサ122、送信機124、受信機126およびアンテナ128を含む。送信機124および受信機126は、プロセッサ122と通信する。アンテナ128は、送信機124および受信機126の両方と通信して無線データの送信および受信を容易にする。HeNB120のプロセッサ122は、セル選択および再選択に使用可能なWTRU110に情報を提供するように構成される。
【0018】
CSGセルおよびWTRUのホワイトリスト
WTRUは、WTRUに格納されているホワイトリスト内にあるCSGセルだけにアクセスすることができる。WTRUが、ホワイトリストにないCSGセルにアクセスを試みる場合、ネットワークはそのアクセスを拒否することができる。通常の操作手順の下では、WTRUは最初に、CSGセルがそのホワイトリスト内にあるかどうかを確認し、CSGセルがホワイトリストにある場合に限り、WTRUはその再選択を開始する。
【0019】
ホワイトリストに取り込むため、ネットワークは、無線によりホワイトリストのシグナリングを提供する。ホワイトリストは、WTRUにおいてUMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の加入者識別モジュール(USIM)に書き込まれる。非アクセス階層(NAS)は、USIMを読み取り、ホワイトリストをWTRUに取り込む。これは、WTRUのホワイトリストを取り込むために、OMA(Open Mobile Alliance)プロトコルの一例であり、具体的な実施態様は、ネットワーク固有である。一般に、ネットワークは、WTRU固有の情報をUSIM上に置くことができ、NASはUSIMから情報を読み取り、NASはさらに情報を処理する。
【0020】
ネットワークがCSGセルをパブリックCSGセルとして設定する場合、WTRUは、そのCSGセルをホワイトリスト内に有する必要はない。ネットワークはCSGセルがパブリックCSGセルであると認識しているので、WTRUは、CSGセルにアクセスすることができる。
【0021】
CSGセルの優先順位スキーム
ネットワークは、CSGセル周波数の優先順位をWTRUに信号で通知する。WTRUは、最高の優先順位周波数を持つCSGセルにキャンプオン(camp on)することができる。周波数の優先順位に基づき、WTRUは、周波数を検索するべき順序を認識する。2つの異なるCSGセルを同じ優先順位に割り当てることができる。この場合、WTRUは、CSGセルの1つより高い優先順位を黙示的に割り当てることができる。
【0022】
すべてのCSGセルが単一の周波数(CSG周波数としても知られる)に配置される場合、マクロセル(つまり、非CSGセル)は、ブロードキャストまたは専用シグナリングによりCSG周波数の優先順位を信号で通知することができる。マクロセルは、その周波数を、CSGセル専用の周波数として識別することができる。複数のCSG周波数が存在してもよい。
【0023】
CSGホワイトリストに構成されたエントリを持たないWTRUは、CSG周波数の信号通知された優先順位を無視することができ、その周波数のどのセルにも測定、セル選択またはセル再選択を開始しようと試みることはない。しかし、CSGセルが、周囲のマクロセルと同じ周波数に配置される場合、そのような周波数はCSG周波数としてマーク付けが行われないことがある。
【0024】
あるいは、WTRUは、WTRUがアクセスしたCSGセルの周波数で事前に構成することができ、マクロセルは、実際の周波数を指示することなく、専用またはブロードキャストシグナリングによりCSG周波数の優先順位を指示することができる。ホワイトリストでCSGセルおよび関連する周波数が構成されているWTRUは、信号通知された優先順位をそれらの周波数に適用する。
【0025】
あるいは、CSGセルの周波数の優先順位スキームは、WTRUで事前に構成することができる。優先順位スキームの構成は、無線リソース制御(RRC)/NASシグナリングを介するか、または上位レイヤのシグナリングを介して(たとえば、SMS、OMAデバイス構成など)送信されてよい。1つの実施形態において、周波数の構成は、WTRUにおいてCSGホワイトリストを構成するメッセージの一部とすることができる。
【0026】
さらに、CSGセルのセル固有の優先順位が提案される。ホワイトリストで構成されたCSGセルは、マクロセルよりも高い優先順位を有することができる。個々のCSGセル同士に対する優先順位は、それらのグループ割り当て(下記で説明する)に基づくか、またはそれらがパブリックCSGセルであると判定されているので、ユーザによって手動で入力されたホワイトリスト上のそれらの位置により、それらのブロードキャストシグナリングを介して決定することができる。CSGセルの優先順位は、CSGセル間のセル再選択の結果を決定するために使用することができる。あるいは、セル再選択がCSGセルとマクロセルとの間で検討される場合、マクロセルは、優先順位がマクロセルで具体的にマーク付けされていない限り、デフォルトで最低の優先順位を有するものと仮定することができる。
【0027】
図3は、WTRUによりCSGセルをグループ化するための例示の方法300を示すフローチャートである。WTRUは、WTRUが通信できる各周波数に関する優先順位情報を受信し(ステップ302)、優先順位情報を格納する(ステップ304)。WTRUは、上記で説明したように、別のアクションを行うことに関連して優先順位情報を適用する(ステップ306)。次いで方法は終了する(ステップ308)。
【0028】
CSGセルのグループ化
CSGセルは、自宅、オフィス、ショッピングモールなど、CSGセルを使用する目的に基づいてグループ化することができる。各グループは、識別子(ID)により区別される。グループ化は、グループのタイプを容易に識別するために行われる。WTRUは、(たとえば)CSGセル識別子の先頭の数ビットを読み取ることにより、CSGセルがWTRUの検索しているCSGセルのタイプであるかどうかを決定することができる。CSGセルにサブスクライブされているWTRUは、そのホワイトリスト内の特定のCSGセルにのみアクセスすることができ、同じグループ内の他のCSGセルには、それらのCSGセルもホワイトリスト内にある場合を除いてはアクセスすることができない。
【0029】
1つの実施形態において、グループIDが最初、セルIDが二番目となるように、グループIDはCSG IDの先頭に配置される。このようにCSG IDを配置することにより、WTRUは、CSGセルの使用が許容されるかどうかを決定するために、グループIDの部分だけを読み取ることができる。
【0030】
WTRUは、CSGセルを検出すると、そのグループIDを読み取って、このCSGセルがそのホワイトリストで構成されているグループIDと同じグループIDを有するかどうかを決定することができる。検出されたCSGセルが、ホワイトリスト内のCSGセルのグループIDと一致するグループIDを有する場合、WTRUは、引き続きSIBを取得して上位レイヤのCSG ID(たとえば、CSG TA ID)を検査する。この手順は、検出されたセルのPCIDまたは周波数を、ホワイトリスト内で構成されているCSGセルのPCIDまたは周波数と照合することの代替として、またはこれに加えて行うようにしてよい。
【0031】
グループIDは、CSGホワイトリスト構成の一部としてWTRUで構成することが可能である。グループIDは、CSG ID(たとえば、CSGトラッキングエリア(TA)ID)よりも小さくすることができる。グループIDは、物理チャネル、管理情報ベース(MIB)、任意のSIB、または急速に変化するSIBで信号通知することができる。グループIDは、ある予約済み物理レイヤのセルID(PCID)とすることができる。パブリックCSGセルは、異なるグループ内に存在し、プライベートCSGセルとは異なるグループを有するようにしてもよい。
【0032】
さらに、WTRUがHeNBセルのあるグループにキャンプオンするのを防ぐのではなく、WTRUは、HeNBグループの優先順位の順序が与えられて、WTRUがその順序に従ってHeNBグループからセルにトライして選択することができる。
【0033】
SIB1のeNB IDおよびセルIDの既存のスペースは、CSGの使用に合わせて再設定することができる。現在、eNB IDに20ビットが割り当てられ、セルIDに8ビットが割り当てられている。セルが(たとえば、SIB1で1ビットのCSGインジケータ、または、CSGセルに予約済みPCIDを使用することにより決定された)CSGセルである場合、20ビット以上がHeNBを識別するために使用され、8ビット以下がそのHeNBのCSGセルを識別するために使用され得る。使用される合計のビット数は、28ビットまたは28ビットをわずかに上回る数(セルがCSGセルである場合のときだけ含まれるオプションのビット)にとどまる。CSG IDは、HeNB IDとセルIDを加えたものとすることができる。
【0034】
あるいは、一部のビットまたは一部の指示は、HeNB IDおよびセルIDフィールドのサイズをWTRUに知らせることができる。たとえば、HeNBおよびセルIDのサイズのために事前に定義された構成をインジケータ上の特定のコードポイント値にマップするクラス指示を使用することが可能である。一例として、それぞれHeNB IDおよびセルIDの異なるサイズを持つ4つのクラスが存在する。SIB1の2ビットは、WTRUが2ビットを読み取るときに、何ビットがHeNB IDで、何ビットがセルIDであるか分かるように、特定のクラスを指示するために使用することができる。
【0035】
CSGセルがサービス提供の対象とする特定の閉域ユーザグループを識別する別個のCSG IDが定義される。このCSG IDは、HeNB IDおよびセルIDとは異なっていてよく、WTRUのホワイトリストに実際にプログラムされるIDとし得る。このCSG IDは、少なくとも27ビットの長さでよいし、CSGセルによってブロードキャストされてよいし、SIB1またはSIB9内に存在してもよい。
【0036】
CSGセルのセル再選択パラメータ
CSGセルは、セルがパブリックCSGセルまたはプライベートCSGセルのいずれであるかの指示(たとえば、1ビット)をブロードキャストチャネルで伝送することができる。この指示はオプションとすることが可能であるし、または、CSGセルがパブリックまたはプライベートである場合に限り使用することが可能である。このインジケータがなく、CSGインジケータがtrueに設定されている場合、WTRUは、当該CSGセルがパブリックまたはプライベートのいずれかであると自動的に仮定することができる。
【0037】
以下に、CSGセル再選択および指示に使用され得るパラメータ、たとえば、いつCSGセルに再選択するか、いつマクロセルに再選択するか、および、いつ測定を行うかのリストを示す。たとえば、パラメータは、CSGセルの信号強度が検査されていることを示すことができ、それが再選択基準を満たし、かつWTRUのホワイトリストで構成されている場合に、WTRUはそのCSGセルに再選択することができる。
【0038】
(1)CSGセルの場合、パラメータQrxlevminは、マクロHeNBセルの場合とは異
なる。
【0039】
(2)SCSGsearchと呼ばれる新しいセル選択パラメータ。Sservingcell>SCSGsearchである場合、WTRUは、CSGセルを自律的には検索しないことがある。それでも、ユーザがWTRUに検索するよう手動で指示する場合、WTRUはCSGセルを検索することができる。パラメータSCSGsearchは、Sintrasearchより大きくてもよい、および/または、Sintersearchより大きくてもよい。WTRUは、このスキームを手動検索にのみ適用することができるが、自律検索には適用することはできない。パラメータSCSGsearchは、自律検索と手動検索の場合で異なるようにしてよい。
【0040】
(3)SCSGsearchneighと呼ばれる新しいセル選択パラメータ。SnonservingCSGcell>SCSGsearchneighである場合、WTRUは、その非サービス提供CSGセルを測定して、それを再選択プロセスの一部として含めることができる。
【0041】
(4)ThreshCSG、highと呼ばれる新しいパラメータ。WTRUがマクロセルからCSGセルに移動しており、SnonservingCSGcell>ThreshCSG、highである場合、WTRUは、CSGセルがそのホワイトリストで構成されているか、または別の方法でアクセス可能である(たとえば、パブリックCSGセル)という条件で、CSGセルに再選択することができる。
【0042】
(5)WTRUが1つのCSGセルから別のCSGセルに移動している場合、上記の条件(SnonservingCSGcell>ThreshCSG、high)は、近隣のCSGセルがより高い優先順位の周波数にあるか、より高い優先順位のグループにあるか、または(たとえば、ホワイトリスト上のその位置を使用して決定された)より高い優先順位である場合に限り適用することができる。あるいは、WTRUは、両方のセルの測定された信号が最少信号要件を上回るならば、信号強度に関わらず、(たとえば、ホワイトリストの位置により)より高い優先順位のCSGセルに再選択する。
【0043】
(6)TCSGreselectionと呼ばれる新しいパラメータ。WTRUがマクロセルからCSGセルに移動しており、時間TCSGreselectionに対してSnonservingCSGcell>ThreshCSG、highである場合、WTRUは、CSGセルがそのホワイトリストで構成されているか、または別の方法でアクセス可能である(たとえば、パブリックCSGセル)という条件で、CSGセルに再選択することができる。
【0044】
(7)WTRUが1つのCSGセルから別のCSGセルに移動している場合、上記の条件(時間TCSGreselectionに対してSnonservingCSGcell>ThreshCSG、high)は、近隣のCSGセルがより高い優先順位の周波数またはより高い優先順位のグループにある場合に限り適用することができる。
【0045】
(8)WTRUがマクロセルからCSGセルに移動しており、SnonservingCSGcell>0である場合、WTRUは、CSGセルがそのホワイトリストで構成されているか、または別の方法でアクセス可能である(たとえば、パブリックCSGセル)という条件で、CSGセルに再選択することができる。
【0046】
(9)WTRUが1つのCSGセルから別のCSGセルに移動しており、SnonservingCSGcell>0で、かつ、SservingCSGcell<SCSGsearchまたはSservingCSGcell<0である場合、WTRUは、CSGセルがそのホワイトリストで構成されているか、または別の方法でアクセス可能である(たとえば、パブリックCSGセル)という条件で、CSGセルに再選択することができる。
【0047】
(10)WTRUがマクロセルからCSGセルに移動しており、時間TCSGreselectionに対してSnonservingCSGcell>0である場合、WTRUは、CSGセルがそのホワイトリストで構成されているか、または別の方法でアクセス可能である(たとえば、パブリックCSGセル)という条件で、CSGセルに再選択することができる。
【0048】
(11)WTRUが1つのCSGセルから別のCSGセルに移動しており、時間TCSGr
eselectionに対してSnonservingCSGcell>0で、かつ、SservingCSGcell<SCSGsearch
またはSservingCSGcell<0である場合、WTRUは、CSGセルがそのホワイトリストで構成されているか、または別の方法でアクセス可能である(たとえば、パブリックCSGセル)という条件で、CSGセルに再選択することができる。
【0049】
(12)パラメータSservingcell、SnonservingCSGcellおよびSservingCSGcellは、S基準パラメータであり、マクロセルの場合と同様の態様でまたは任意の他の式の使用により計算することができる。
【0050】
(13)QoffsetCSGと呼ばれる新しいパラメータは、マクロセルによって信号伝送され、それらをランク付けするためにCSGセルに適用することができる。
【0051】
(14)QhystCSGと呼ばれる新しいパラメータは、マクロセルによって信号伝送され、現在のサービングマクロセルに適用することができる。
【0052】
(15)QhystCSGservingと呼ばれる新しいパラメータは、現在のCSGセルによって信号伝送され、WTRUが1つのCSGセルから別のCSGセルに移動しているか、またはCSGセルからマクロセルに移動している場合に、現在のサービングCSGセルに適用することができる。
【0053】
(16)自律的CSGセルの検索アルゴリズムは、WTRUのアクセス可能なCSGセルが近隣にあり検索するべきであると決定する場合、それらの測定は、サービングマクロセルのS値に関わらず行われる。
【0054】
(17)(ホワイトリスト内の、または手動で選択された)CSGセルが周波数でベストセル(best cell)ではない場合、WTRUは、次のうちの少なくとも1つを満たせば、引き続きこのセルを再選択することができる。
【0055】
(a)CSGセルは何らかの最小信号基準(たとえば、SnonservingCSGcell>ThreshCSG、high)を満たす。
【0056】
(b)使用可能なより高い優先順位の他のセル(たとえば、より高い優先順位のCSGセル)がない。
【0057】
(c)サービングセル(マクロセルまたはCSGセル)は、あるしきい値を上回る(たとえば、Sservingcell<Stolerateinterference)。このしきい値は、サービングセルがマクロセルまたはCSGセルであるかどうかにより、異なっていてもよい。
【0058】
(d)CSGセルは、サービングセルのあるオフセット内である。
【0059】
(e)CSGセルは、測定に基づいてより高いランク付けがされている他のセルのあるオフセット内である。
【0060】
(f)CSGセルは、少なくとも、サービングセルよりも低いあるオフセットである。
【0061】
(g)CSGセルは、少なくとも、測定に基づいてより高いランク付けがされている他のセルよりも低いあるオフセットである。
【0062】
通常、WTRUが周波数間の測定を行って満足できる複数のセルを検出した場合、WTRUはそのセルをランク付けして、ベストセルにキャンプオンする。WTRUは、CSG周波数であることが既知の周波数の測定を行って複数のCSGセルを検出した場合、WTRUは、少なくとも次のうちの1つを行う。
【0063】
(1)周波数情報がCSGホワイトリスト内のエントリと一致しないセル、または別の方法でアクセス可能なCSGセル(たとえば、パブリックCSGセル)を無視する。周波数情報は、帯域、中心周波数とすることができる。
【0064】
(2)PCIDがCSGホワイトリスト内のエントリと一致しないセル、または別の方法でアクセス可能なCSGセル(たとえば、パブリックCSGセル)を無視する。
【0065】
(3)グループIDがCSGホワイトリスト内のエントリと一致しないセル、または別の方法でアクセス可能なCSGセル(たとえば、パブリックCSGセル)を無視する。
【0066】
(4)セルをランク付けする。
【0067】
(5)最高ランクのセルに再選択してキャンプオンする。
【0068】
図4は、WTRUにより複数のCSGセルを処理するための例示の方法400を示すフローチャートである。WTRUは、CSG周波数の測定を行い(ステップ402)、複数のCSGセルを検出する(ステップ404)。WTRUは、さらに評価するために、検出されたCSGセルのうちの1つを選択する(ステップ406)。
【0069】
選択されたCSGセルがWTRUのホワイトリスト内にあるかどうかの決定が行われる(ステップ408)。選択されたCSGセルがWTRUのホワイトリスト内にある場合、選択されたCSGセルは、セル再選択基準について評価される(ステップ410)。上記セル再選択基準を満たす場合(ステップ412)、WTRUは選択されたCSGセルに再選択し(ステップ414)、方法は終了する(ステップ416)。
【0070】
上記セル再選択基準を満たさない場合(ステップ412)、検出されたCSGセルのすべてが評価されているかどうかの決定が行われる(ステップ420)。検出されたCSGセルのすべてが評価されている場合は、方法は終了する(ステップ416)。検出されたCSGセルのすべてが評価されていない場合(ステップ420)、次にWTRUは、検出された別のCSGセルを選択し(ステップ422)、上記で説明したステップ408から始めて、このCSGセルが評価される。
【0071】
選択されたCSGセルがWTRUのホワイトリスト内にない場合(ステップ408)、選択されたCSGセルが別の方法でアクセス可能かどうか(つまり、当該CSGセルがパブリックCSGセルであるかどうか)の決定が行われる(ステップ430)。選択されたCSGセルが別の方法でアクセスができない場合、上記で説明したように、選択されたCSGセルは引き続きセル再選択基準で評価される(ステップ410)。選択されたCSGセルが別の方法でアクセス可能である場合(ステップ430)、選択されたCSGセルは無視される(ステップ432)。次に、検出されたCSGセルのすべてが評価されているかどうかについて決定が行われる(ステップ420)。検出されたCSGセルのすべてが評価されている場合は、方法は終了する(ステップ416)。検出されたCSGセルのすべてが評価されていない場合(ステップ420)、WTRUは、検出された別のCSGセルを選択し(ステップ422)、上記で説明したステップ408から始めて、このCSGセルが評価される。
【0072】
(6)上記検索が、ユーザからの手動の検索要求によりトリガされた場合、検出されたセルをユーザに提供する。WTRUは、PCID、周波数情報もしくはグループIDがCSGホワイトリスト内のエントリと一致するCSGセル、または、別の方法でアクセス可能であるCSGセル(たとえば、パブリックCSGセル)だけをユーザに提供することができる。ユーザへの通知は、それらのセルが、ユーザのアクセス可能な正しいCSGセルであるか、または別の方法でアクセス可能なCSGセル(たとえば、パブリックCSGセル)である可能性が高いことを示すことができる。WTRUは、ユーザ入力を受信した場合にのみ、特定のCSGセルのSIBを取得することができる。WTRUは、コマンドを受信してSIBを取得するようにユーザに表示することができる。あるいは、検出されたすべてのCSGセルは、ユーザに提供するようにしてよい。
【0073】
図5は、WTRUにより複数のCSGセルを処理するための第2の例示の方法500を示すフローチャートである。WTRUは、ユーザから、手動の検索要求を受信する(ステップ502)。WTRUは、手動の検索要求で指示されたCSG周波数の測定を行う(ステップ504)。WTRUは、複数のCSGセルを検出し(ステップ506)、さらに評価するために、検出されたCSGセルのうちの1つを選択する(ステップ508)。
【0074】
選択されたCSGセルがWTRUによりアクセスできるかどうかの決定が行われる(ステップ510)。選択されたCSGセルがWTRUによりアクセスできる場合、選択されたCSGセルは、WTRUのユーザに提供される(ステップ512)。次に、検出されたCSGセルのすべてが評価されているかどうかの決定が行われる(ステップ514)。検出されたCSGセルのすべてが評価されている場合は、方法は終了する(ステップ516)。検出されたCSGセルのすべてが評価されていない場合(ステップ514)、WTRUは、検出された別のCSGセルを選択し(ステップ518)、上記で説明したステップ510から始めて、このCSGセルが評価される。
【0075】
選択されたCSGセルがWTRUによりアクセスできない場合(ステップ510)、検出されたCSGセルのすべてが評価されているかどうかの決定が行われる(ステップ514)。検出されたCSGセルのすべてが評価されている場合は、方法は終了する(ステップ516)。検出されたCSGセルのすべてが評価されていない場合(ステップ514)、WTRUは、検出された別のCSGセルを選択し(ステップ518)、上記で説明したステップ510から始めて、このCSGセルが評価される。
【0076】
(7)キャンプされたセルのSIBを取得して、上位レイヤID(たとえば、CSG TA IDなどのCSG ID)がCSGホワイトリストに格納されているエントリと一致するかどうか検査する。
【0077】
(8)上位レイヤID(たとえば、CSG TA IDなどのCSG ID)が、CSGホワイトリストに格納されているエントリと一致しないか、または別の方法でアクセス可能なCSGセル(たとえば、パブリックCSGセル)のものである場合、WTRUは、HeNBセルがセル再選択に適していなかった(たとえば、HeNBセルが除外されるかまたは別のオペレータに属することができた)ことを認識し、WTRUは、次のうちの少なくとも1つを任意の順序で行うことができる。
【0078】
(a)マクロセルへのキャンプオンに戻る。
【0079】
(b)マクロセルがあるしきい値を上回る場合に限り、マクロセルへのキャンプオンに戻る。
【0080】
(c)セル再選択手順を開始する。
【0081】
(d)キャンプして、次のベストCSGセルのSIBを取得する。
【0082】
(e)再選択が手動の選択により開始された場合に限り、キャンプして、次のベストCSGセルのSIBを取得する。
【0083】
(f)SIBの取得または再選択がユーザからの手動の入力によりトリガされた場合、WTRUはCSGセルへの再選択の失敗をユーザに通知する。WTRUは、再選択または別の可能な候補CSGセル(つまり、PCID、グループID、または、ホワイトリスト内のエントリと一致する周波数情報もしくは別の方法でアクセス可能なCSGセル(たとえば、パブリックCSGセル))のSIBの取得を開始するかどうか、または、マクロセルもしくは前回キャンプしたセルに戻るかどうかをユーザに尋ねることができる。ユーザが次の可能な候補CSGセルに再選択することを指示する場合、WTRUは再度、上記で説明したSIBの取得などを開始する。
【0084】
図6は、WTRUにより複数のCSGセルを処理するための第3の例示の方法600のフローチャートである。WTRUは、CSG周波数の測定を行う(ステップ602)。WTRUは、複数のCSGセルを検出し(ステップ604)、さらに評価するために、検出されたCSGセルのうちの1つを選択する(ステップ606)。
【0085】
選択されたCSGセルのIDがWTRUのホワイトリスト内にあるかどうかの決定が行われる(ステップ608)。選択されたCSGセルがWTRUのホワイトリスト内にない場合、WTRUは、上記の項目(a)から(f)のいずれかを使用して、選択されたCSGセルから検出された別のCSGセルに切り替える(ステップ610)。
【0086】
選択されたCSGセルのIDがWTRUのホワイトリスト内にある場合(ステップ608)、選択されたCSGセルは、セル再選択基準について評価される(ステップ612)。セル再選択基準が満たされる場合、WTRUは選択されたCSGセルに再選択し(ステップ616)、方法は終了する(ステップ618)。セル再選択基準が満たされない場合(ステップ614)、WTRUは、検出された別のCSGセルを選択して評価し(ステップ620)、上記で説明したステップ608から始めて、このCSGセルが評価される。
【0087】
(9)上位レイヤID(たとえば、CSG TA IDなどのCSG ID)がCSGホワイトリストに格納されているエントリと一致するか、または別の方法でアクセス可能なCSGセル(たとえば、パブリックCSGセル)のものである場合、WTRUは、ユーザに正常な再選択を通知することができる。
【0088】
CSGセルのPCIDは、ユーザによって、またはオペレータの支援により再構成することが可能である。この構成は、たとえば、ユーザの再構成決定に基づくことができる。たとえば、ユーザが、正しいセルにキャンプオンする前に多数のセルを手動で選択する必要があると感じている場合、ユーザは、新しいPCIDを選ぶためにHeNBを構成することができる。HeNBは、PCIDの予約済みセットから新しいPCIDを選択して、選択したPCIDまたは周波数情報を(たとえば、ディスプレイを介して)ユーザに通知することができる。ユーザはまた、そのホワイトリストのCSGセルによって使用されるPCIDまたは周波数を手動で構成することもできる。
【0089】
ユーザによる手動の検索または選択は、より効率的にするために、自律検索からのあるパラメータを使用することができる。たとえば、ユーザが手動検索を開始して、自律検索の構成がちょうど完了したところ(時間T以内)であるか、または自律検索の構成が、付近にCSGセルがあってはならないことを(たとえば、近隣セルの構成を使用して、またはブロードキャスト情報を使用して)指示する場合、ユーザは、適切な通知を受けて、検索パラメータを再確認するよう求められ得る。手動検索は、(たとえば、ホワイトリスト内にないか、または何らかの無線関連の基準を満たすCSGセルであっても)すべての使用可能なCSGセルをユーザに提供するようWTRUに命令することができる。ユーザは、ホワイトリストのCSGセルの優先順位を手動で設定または編集することが可能である。CSGセルの優先順位は、相互に関するものであっても、またはマクロセルに関するものでもよい、つまり、あるCSGセルがマクロセルよりも低い優先順位でもよい。
【0090】
さらに、CSGセルの手動の選択は、セル選択または再選択の地上波公共移動通信ネットワーク(PLMN:public land mobile Network)基準をオーバーライドすることが可能である。たとえば、PLMNが禁止PLMNに属しているため除外されるCSGセルは、ユーザに選択するよう命令される場合、またはそのCSGセルのCSG IDがホワイトリストにある場合は、たとえ他の適切なセルが存在するとしても、セル選択または再選択中にWTRUによって選択することができる。さらに、WTRUが、特定のPLMNに属するCSGセルにキャンプオンされる場合、この期間中WTRUは、より高い優先順位のPLMNの検索またはバックグラウンドPLMNの検索を使用不可にすることができる。この手順(より高い優先順位またはバックグラウンドPLMNのスキャンを使用不可にする)は、次の場合のうちの少なくとも1つに適用することができる。
【0091】
(1)WTRUは、手動で選択されたCSGセルにキャンプオンされる。
【0092】
(2)WTRUは、そのホワイトリストにあるCSGセルにキャンプオンされる。
【0093】
(3)WTRUは、高い優先順位のCSGセルにキャンプオンされる。CSGセルの優先順位は、CSGセルのブロードキャストチャネルで指示されるか、またはWTRUで(たとえば、RRC/NASシグナリングを使用してホワイトリストで、手動で入力されて、またはOMAデバイス管理などの他の技術を通じて)構成することができる。
【0094】
WTRUが、ネットワークにより除外されるセル(つまりWTRUがそのセルにキャンプオンできない)に再選択を試みると、ネットワークは周波数内再選択インジケータをfalseに設定する。このインジケータを設定することは、セルが除外されている場合、WTRUは、同じ周波数で他の任意のセルにキャンプオンすることができず、別の周波数に移行する必要があるということである。このビットは、UTRANシステムで使用され、マクロセルでブロードキャストされた。ビットが設定されていた場合、周波数内のセル再選択が許可された。CSGセルは、周波数内セル再選択を拒否するために、この指示を使用しないこともある。たとえCSGセルが、周波数内のセル再選択は許可されないことを指示する場合であっても、CSGセルがホワイトリスト内にあるかもしくは別の方法でアクセス可能であり(たとえば、パブリックCSGセル)、および/または、任意の他の基準(たとえば、上記で定義される無線基準)を満たしていれば、WTRUは、CSGセルを検索し、測定しかつそれに再選択することができる。言い換えれば、WTRUは、周波数内再選択インジケータを無視することができる。
【0095】
同様に、CSGセルは、このインジケータをfalseに設定することができる。しかし、WTRUは、この設定をオーバーライドして、引き続き同じ周波数で他のセルを検索することができる。
【0096】
図7は、WTRUによりCSGセル間で再選択するための例示の方法700を示すフローチャートである。WTRUは、CSGセルにキャンプオンし(ステップ702)、周波数内再選択インジケータを検査する(ステップ704)。WTRUは、(たとえfalseに設定されていても)インジケータを無視することができ、同じ周波数でCSGセルおよびマクロセルを検索することができる(ステップ706)。次いで、方法は終了する(ステップ708)。
【0097】
手動選択の一環として、WTRUアクセス階層(AS)は、何らかの無線関連の基準に基づいてNASに提供する検出済みのCSGセルをフィルタリングすることができる。一例として、WTRUは、あるしきい値と等しいかまたはこれを超えるCSGセルだけをNASに提供することができる。あるいは、WTRUは、あるしきい値を下回る検出済みのCSGセルだけをNASに提供することができる。
【0098】
図8は、WTRUによる手動のCSGセル選択のための例示の方法800を示すフローチャートである。WTRUは、CSG周波数の測定を行う(ステップ802)。WTRUは、複数のCSGセルを検出し(ステップ804)、検出されたCSGセルを無線関連の基準に基づいてフィルタリングする(ステップ806)。フィルタリングされたセルは、さらに評価するためにNASに提供され(ステップ808)、方法は終了する(ステップ810)。
【0099】
ユーザが手動でセルを選択すると、WTRUは、所定の期間にわたり、セルからの再選択を開始できないことがある。この時間は、S基準が評価される通常のTreselctionより長くてもよい。あるいは、WTRUは、再選択を即座に開始することができる。WTRUは、CSGセルによってブロードキャストされるパラメータとは異なる再選択パラメータを手動で選択されたCSGセルに適用することができるか、または何らかの値によりブロードキャスト済みの再選択パラメータを増減することができる。
【0100】
アイドルモードの測定および手順
WTRUは、間欠受信(DRX)の測定ギャップを使用することができる。信号強度がしきい値よりも大きく、WTRUが入ろうとするCSGセルの付近にあることをWTRUが認識する場合、WTRUは、ネットワークによって提供されたDRXギャップをオーバーライドし、必要な測定を行うためにDRXの測定ギャップを使用することができる。WTRUは、GPSロケーションを使用して、そのホームCSGセルに近接しているかどうかを確認することができる。WTRUがそのホームCSGセルに接近すると(たとえば、フットプリント領域内)、WTRUはホームCSGセルの検索を開始することができる。以下に、この検索が基準にすることができるしきい値を示す。
【0101】
(1)アイドルモードにおいて、WTRUがマクロセルにキャンプオンされ、周波数内測定を行うようWTRUに要求する自律型CSG検索(たとえば、フットプリントを使用)または手動CSG検索のいずれかがトリガされる場合、たとえSservingcell>Sintrasearchであっても、WTRUは要求された測定を行い、適切なギャップ(たとえば、DRXサイクルのアイドルタイム)を使用してCSGセルを検索する。トリガされた自律型CSG検索または手動CSG検索が、周波数内測定を行うようWTRUに要求する場合、たとえSservingcell>Sintersearchであっても、WTRUは要求された測定を行い、適切なギャップ(たとえば、DRXサイクル)を使用してCSGセルを検索する。
【0102】
(2)WTRUは、測定および/またはCSGセルの検索を行わない。
【0103】
(3)使用される方法は、周波数のタイプに応じて異なり得る。たとえば、周波数内の場合にWTRUは検索を行うが、周波数間の場合にはWTRUは検索を行わない、またはその逆の場合もある。
【0104】
(4)使用される方法は、検索のタイプに応じて異なり得る。たとえば、自律型検索の場合、Sservingcell>Sintrasearchであれば、WTRUは周波数内を測定せず、Sservingcell>Sintersearchであれば周波数間を測定しない。手動検索の場合、Sservingcell>Sintrasearchであれば、WTRUは周波数内測定を開始し、Sservingcell>Sintersearchであれば周波数間測定を開始するか、またはその逆の場合もある。
【0105】
(5)手動検索がユーザによって要求され、何らかの理由で(たとえば、Sservingcell>SintrasearchまたはSservingcell>Sintersearchであるため)WTRUが検索を実行しない場合、ユーザには、検索が実行されないことが、オプションで原因値と共に通知されてもよい。
【0106】
上記の概念は、自律型CSG検索または手動CSG検索がアクティブモードでトリガされる場合、SmeasがSintrasearchおよびSintersearchに代わることが異なるが、アクティブモードにおいても適用することが可能である。
【0107】
最高ランクのセルが、WTRUのCSGホワイトリストに属していないために適切ではないCSGセルである場合、WTRUがTS36.304の第5.2.8項に定義される任意のセル選択状態においてそのセルを考慮するものとする場合を除き、WTRUは、TS36.304の第5.3.1項に定義されるように、そのセルを「除外された」として扱うものとする。
【0108】
最高ランクのセルが、WTRUのCSGホワイトリストに属していないために適切ではないプライベートCSGセルである場合、WTRUがTS36.304の第5.2.8項に定義される任意のセル選択状態においてそのセルを考慮するものとする場合を除き、WTRUは、TS36.304の第5.3.1項に定義されるように、そのセルを「除外された」として扱うものとする。
【0109】
モビリティベースの速度決定
LTEにおいて、セル再選択の数のカウントは、WTRUが移動している速度を決定するために行われる。速度は、所与の期間にわたりセル再選択の数をカウントすることにより計算することができる。しかし、この計算は、CSGセルでは正確ではない。CSGセルはサイズが小さいので、CSG再選択の数をカウントすることは、WTRUが実際よりも速く移動していることを指示する可能性がある。この問題に対処するために、いくつかの代替が使用されてもよい。
【0110】
(1)WTRUがキャンプオンされるごとに、またはCSGセルの接続モードで、WTRUは自動的にそのモビリティ状態を「標準モビリティ」に設定する。
【0111】
(2)CSGセルは、中または高のモビリティ状態を決定するために、ある時間(たとえば、TCRmax)におけるセル再選択の数のカウントには含まれない。
【0112】
(3)WTRUは、そのモビリティ状態を決定するために、CSGセルをカウントする場合、異なる基準が与えられる。たとえば、WTRUは、そのモビリティ基準に対してカウントするマクロセルごとに2つのCSGセルをカウントする必要がある場合がある。
【0113】
(4)WTRUは、ホワイトリストにあるかどうかに関わらず、CSGセルにわたるモビリティ検出のアルゴリズムの一環として取得または検出されたCSGセルのSIB(たとえば、通過または横断した各CSGセルからのSIB、再選択されるかまたは再選択されないか)の数を使用することができる。
【0114】
WTRUが、CSGセルのモビリティ状態の検出基準に従ってそのモビリティ状態を変更しない場合であっても、WTRUは、CSGセル内にあるときにモビリティの変更を引き続き追跡することができ、CSGセルからマクロセルに移動する際にそのモビリティ状態を保持することができる。WTRUはまた、異なる周波数レイヤにわたって移動する場合に、そのモビリティ状態を保持することもできる。
【0115】
セル間干渉の協調
マクロセルの場合とは異なるCSGセルの電力制御機構を使用することができる。HeNBは、近隣のCSGセルのWTRU測定を使用して、HeNBによって配置され、WTRUによって使用されるCSGセルの電力を増大または減少させることができる。マクロセルの場合と比較して、異なる電力制御のパラメータをCSGセルに使用することができる。
【0116】
本明細書において提案されるパラメータ、しきい値、およびオフセットは、単独でWTRUで構成することができる、または次の方法のうちの少なくとも1つを使用して集合的に構成することができる。
【0117】
(1)サービングセル(マクロまたはCSG、たとえばSIB3を使用する)でのブロードキャストシグナリング。
【0118】
(2)WTRUが再選択しようとするCSGセルでのブロードキャストシグナリング。
【0119】
(3)WTRUに専用のシグナリング(たとえば、RRCシグナリングまたはNASシグナリング)。
【0120】
(4)WTRUにおけるCSGホワイトリスト構成の一部。
【0121】
(5)WTRUにおいて事前に構成済み(およびオプションで、USIMに格納済み)。
【0122】
(6)固定値。
【0123】
上記で提案されたパラメータは、プライベートCSGセルの場合とパブリックCSGセルの場合で異なり得る。一部のパラメータは、マクロセルおよびCSGセルでブロードキャストすることができる。一例として、WTRUは、再選択を試みる際に(マクロセルから受信した)一部のパラメータを適用することができ、CSGセルのSIBを検出すると、CSGセルから受信したパラメータの適用を開始する。たとえば、CSGセルは、WTRUがそのCSGセルに再選択するために必要な一部のパラメータをブロードキャストすることができる。この概念は、マクロセルにも適用することができる。これらのパラメータの一部は、SCSGsearch、SCSGsearchneigh、ThreshCSG、high、TCSGreselection、QoffsetCSG、QhystCSG、およびQhystCSGservingを含むことができる。ThreshCSG、highを大きい値に設定することにより、CSGセルがそれ自体に再選択することを防ぐことができる。これはまた、干渉管理に使用することもできる。
【0124】
実施形態
1.CSGセルの優先順位を適用するための方法であって、CSGセルが通信することができる複数の通信周波数のそれぞれの優先順位情報を受信すること、WTRUにおいて優先順位情報を格納すること、および、優先順位情報を、通信周波数の測定を行うこと、通信周波数のCSGセルに選択することまたは通信周波数のCSGセルに再選択することのうちの少なくとも1つに適用することを含む方法。
【0125】
2.適用することは、最高の優先順位の通信周波数を選択することを含む実施形態1に記載の方法。
【0126】
3.CSGセルは、CSGセルがWTRUのホワイトリストで構成されていることを条件として、非CSGセルよりも高い優先順位を有することができる実施形態1または2に記載の方法。
【0127】
4.セル再選択がCSGセルと非CSGセルとの間で検討されることを条件として、非CSGセルは、CSGセルよりも低い優先順位を有するものと仮定される実施形態1ないし3のいずれか一項に記載の方法。
【0128】
5.2つ以上のCSGセルをCSGセルの目的に基づいてグループに関連付けること、および、グループ識別子をCSG識別子に追加することであって、それによりグループ識別はグループ識別子を読み取ることによって決定することができることを含む、CSGセルをグループ化することをさらに含む実施形態1ないし4のいずれか一項に記載の方法。
【0129】
6.グループ識別子は、CSG識別子の第1の部分に追加される実施形態5に記載の方法。
【0130】
7.無線送信/受信ユニットは、グループ識別子を読み取ることによってCSCセルの使用を可能にするかどうかを決定することができる実施形態5または6に記載の方法。
【0131】
8.グループ識別子は、CSGホワイトリスト構成の一部として無線送信/受信ユニットで構成される実施形態5ないし7のいずれか一項に記載の方法。
【0132】
9.グループ識別子は、物理チャネル、管理情報ベース、またはシステム情報ブロックのうちの1つを介して無線送信/受信ユニットに信号通知される実施形態5ないし8のいずれか一項に記載の方法。
【0133】
10.ブロードキャストチャネルで1ビットのインジケータを提供することを含む、CSGセルのステータスを指示することであって、インジケータはCSGセルがパブリックCSGセルまたはプライベートCSGセルのいずれであるかを指示することをさらに含む実施形態1ないし9のいずれか一項に記載の方法。
【0134】
11.CSG周波数の測定を行うこと、複数のCSGセルを検出すること、および、CSGセルの物理レイヤセル識別子がCSGセルのホワイトリスト内のエントリと一致しない場合、検出されたCSGセルのうちの1つを無視することを含む、WTRUによって複数のCSGセルを処理することをさらに含む実施形態1ないし10のいずれか一項に記載の方法。
【0135】
12.WTRUのユーザから手動の検索要求を受信すること、手動の検索要求に基づいてCSG周波数の測定を行うこと、複数のCSGセルを検出すること、および、検出されたCSGセルをユーザに提供することであって、WTRUによってアクセス可能なCSGセルのみが提供されることを含む、WTRUによって複数のCSGセルを処理することをさらに含む実施形態1ないし10のいずれか一項に記載の方法。
【0136】
13.CSGセルは、CSGセルの物理レイヤセル識別子がWTRUのホワイトリスト内にある場合、WTRUによってアクセス可能である実施形態12に記載の方法。
【0137】
14.CSGセルは、CSGセルの周波数情報がWTRUのホワイトリスト内にある場合、WTRUによってアクセス可能である実施形態12または13に記載の方法。
【0138】
15.CSGセルは、CSGセルのグループ識別子がWTRUのホワイトリスト内にある場合、WTRUによってアクセス可能である実施形態12ないし14のいずれか一項に記載の方法。
【0139】
16.CSG周波数の測定を行うこと、複数のCSGセルを検出すること、1つのCSGセルの識別子がWTRUのホワイトリスト内のエントリと一致するかどうかを決定すること、および、CSG識別子がWTRUのホワイトリスト内のエントリと一致しない場合、その1つのCSGセルを無視することを含む、WTRUによって複数のCSGセルを処理することをさらに含む実施形態1ないし10のいずれか一項に記載の方法。
【0140】
17.1つのCSGセルを無視することは、マクロセルにキャンプオンすることを含む実施形態16に記載の方法。
【0141】
18.1つのCSGセルを無視することは、マクロセルの品質が所定のしきい値を超える場合に限り、マクロセルにキャンプオンすることを含む実施形態16に記載の方法。
【0142】
19.1つのCSGセルを無視することは、別のCSGセルに再選択することを含む実施形態16に記載の方法。
【0143】
20.1つのCSGセルを無視することは、WTRUによって保持されるCSGセルの優先順位付けリストで次のベストCSGセルに再選択することを含む実施形態16に記載の方法。
【0144】
21.第1のCSGセルにキャンプオンすること、および、周波数内再選択インジケータを検査することであって、設定されている場合、周波数内再選択インジケータは全周波数がWTRUにより再選択から除外されることを指示することを含む、WTRUによりCSGセル間で再選択することをさらに含む実施形態1ないし20のいずれか一項に記載の方法。
【0145】
22.同じ周波数内の他のセルを検索するために、周波数内再選択インジケータを無視することをさらに含む実施形態21に記載の方法。
【0146】
23.CSG周波数の測定を行うこと、複数のCSGセルを検出すること、無線関連の基準に基づいて、検出されたCSGセルをフィルタリングすること、および、フィルタリングされたCSGセルをさらなる評価のために非アクセス階層に提供することを含む、WTRUによる手動のCSGセル選択をさらに含む実施形態1ないし22のいずれか一項に記載の方法。
【0147】
24.提供することは、あるしきい値を下回るCSGセルだけを提供することを含む実施形態23に記載の方法。
【0148】
本明細書において開示される実施形態はLTEシステムに関連するが、説明した原理はまた、任意の無線アクセスシステム(たとえば、WCDMA、GERANなど)に(適度な変更を加えて)適用することもできる。特徴および要素は、特定の組合せで上述したが、各々の特徴または要素は、他の特徴および要素を用いることなく単独で使用するか、または他の特徴および要素の有無に関わらずさまざまな組合せで使用することができる。本明細書において提供される方法もしくはフローチャートは、汎用コンピュータまたはプロセッサにより実行するためにコンピュータ可読記憶媒体に組み込まれたコンピュータプログラム、ソフトウェアもしくはファームウェアにおいて実施することができる。コンピュータ可読記憶媒体の例として、ROM(Read On Memory)、RAM(Random Access Memory)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内蔵ハードディスクおよび取外し可能なディスクなどの磁気媒体、磁気光学媒体、CD−ROMディスクおよびデジタル多用途ディスク(DVD)などの光媒体を含む。
【0149】
適切なプロセッサの例として、汎用プロセッサ、特殊用途プロセッサ、従来型プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特殊用途向け集積回路(ASIC)、FPGA(Field Programmable Gate Array))回路、任意の他のタイプの集積回路(IC)、および/または状態機械を含む。
【0150】
ソフトウェアと関連するプロセッサは、無線送受信ユニット(WTRU)、ユーザ機器(IE)、端末、基地局、無線ネットワークコントローラ(RNC)、または任意のホストコンピュータにおいて使用する無線周波数送受信機を実施するために使用することができる。WTRUは、モジュールと共に使用してカメラ、ビデオカメラモジュール、テレビトランシーバ、スピーカーホン、振動装置、スピーカー、マイクロホン、テレビ送受信機、ハンドフリーヘッドセット、キーボード、ブルートゥース(登録商標)モジュール、FM(周波数変調)無線装置、LCD(液晶ディスプレイ)表示装置、OLED(有機発光ダイオード)表示装置、デジタル音楽プレイヤー、メディアプレイヤー、テレビゲームプレイヤーモジュール、インターネットブラウザ、および/または任意のWLAN(wireless local area network)もしくはUWB(Ultra Wide Band)モジュールなどのハードウェア、および/または、ソフトウェアで実施することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8