特許第6100467号(P6100467)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6100467
(24)【登録日】2017年3月3日
(45)【発行日】2017年3月22日
(54)【発明の名称】出入管理システム及び認証装置
(51)【国際特許分類】
   G07C 9/00 20060101AFI20170313BHJP
   G08B 23/00 20060101ALI20170313BHJP
   G08B 25/04 20060101ALI20170313BHJP
【FI】
   G07C9/00 Z
   G08B23/00 520C
   G08B25/04 F
   G08B25/04 G
【請求項の数】6
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2012-47781(P2012-47781)
(22)【出願日】2012年3月5日
(65)【公開番号】特開2013-182556(P2013-182556A)
(43)【公開日】2013年9月12日
【審査請求日】2014年11月20日
【審判番号】不服2016-3912(P2016-3912/J1)
【審判請求日】2016年3月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003403
【氏名又は名称】ホーチキ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079359
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 進
(72)【発明者】
【氏名】柏木 亨
【合議体】
【審判長】 内藤 真徳
【審判官】 山口 直
【審判官】 橘 均憲
(56)【参考文献】
【文献】 特開平4−264659(JP,A)
【文献】 特開2011−44850(JP,A)
【文献】 特開2006−19943(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07C 1/00 - 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
個人情報を読取る読取部、個人情報を予め登録した個人情報登録部、前記読取部で読取った個人情報を前記個人情報登録部に登録した個人情報と照合して認証する認証制御部、前記認証制御部の指示により文字表示及び又は音声により報知を行う報知部、前記報知部の使用言語の切替え操作及び又は音声報知の音量を調整操作する操作部、及び前記認証制御部の認証結果に基づいて必要な機器を制御するアクセス制御部と、
を備えた出入管理システムに於いて、
前記読取部で読取った個人情報が前記認証制御部により認証され、当該個人情報に対応付けられた操作情報が前記個人情報登録部に登録されていない場合は、初期設定されている言語情報及び音量調整情報を読み出して前記報知部を制御し、その後、前記操作部による登録操作を検出した場合に、当該操作結果を示す操作情報を前記個人情報に対応付けて前記個人情報登録部に登録し、前記読取部で読取った個人情報が前記認証制御部により認証され、当該個人情報に対応付けられた操作情報が前記個人情報登録部に登録されている場合、当該操作情報を読み出して前記報知部を制御し、その後、前記操作部による登録操作を検出した場合に、当該操作結果を示す操作情報を前記個人情報に対応付けて前記個人情報登録部に再登録する報知制御部を設けたことを特徴とする出入管理システム。
【請求項2】
請求項1記載の出入管理システムに於いて、前記報知制御部は、
前記操作部による前記登録操作として言語の切替え操作を検出した場合に、当該操作により切替えた言語を示す言語情報を、前記操作情報として前記個人情報に対応付けて前記個人情報登録部に登録し、
前記読取部で読取った個人情報に対応付けられた言語情報が前記個人情報登録部に登録されている場合に、当該言語情報を読み出して前記報知部の使用言語を切替え制御することを特徴とする出入管理システム。
【請求項3】
請求項1記載の出入管理システムに於いて、前記報知制御部は、
前記操作部による前記登録操作として音量の調整操作を検出した場合に、当該操作により調整した音量を示す音量調整情報を、前記操作情報として前記個人情報に対応付けて前記個人情報登録部に登録し、
前記読取部で読取った個人情報に対応付けられた音量調整情報が前記個人情報登録部に登録されている場合に、当該音量調整情報を読み出して前記報知部における音声報知の音量を調整制御することを特徴とする出入管理システム。
【請求項4】
個人情報を読取る読取部、個人情報を予め登録した個人情報登録部、前記読取部で読取った個人情報を前記個人情報登録部に登録した個人情報と照合して認証する認証制御部、前記認証制御部の指示により文字表示及び又は音声により報知を行う報知部、及び前記報知部の使用言語の切替え操作及び又は音声報知の音量を調整操作する操作部を備えた認証装置に於いて、
前記読取部で読取った個人情報が前記認証制御部により認証され、当該個人情報に対応付けられた操作情報が前記個人情報登録部に登録されていない場合は、初期設定されている言語情報及び音量調整情報を読み出して前記報知部を制御し、その後、前記操作部による登録操作を検出した場合に、当該操作結果を示す操作情報を前記個人情報に対応付けて前記個人情報登録部に登録し、前記読取部で読取った個人情報が前記認証制御部により認証され、当該個人情報に対応付けられた操作情報が前記個人情報登録部に登録されている場合、当該操作情報を読み出して前記報知部を制御し、その後、前記操作部による登録操作を検出した場合に、当該操作結果を示す操作情報を前記個人情報に対応付けて前記個人情報登録部に再登録する報知制御部を設けたことを特徴とする認証装置。
【請求項5】
請求項記載の認証装置に於いて、前記報知制御部は、
前記操作部による前記登録操作として言語の切替え操作を検出した場合に、当該操作により切替えた言語を示す言語情報を、前記操作情報として前記個人情報に対応付けて前記個人情報登録部に登録し、
前記読取部で読取った個人情報に対応付けられた言語情報が前記個人情報登録部に登録されている場合に、当該言語情報を読み出して前記報知部の使用言語を切替え制御することを特徴とする認証装置。
【請求項6】
請求項記載の認証装置に於いて、前記報知制御部は、
前記操作部による前記登録操作として音量の調整操作を検出した場合に、当該操作により調整した音量を示す音量調整情報を、前記操作情報として前記個人情報に対応付けて前記個人情報登録部に登録し、
前記読取部で読取った個人情報に対応付けられた音量調整情報が前記個人情報登録部に登録されている場合に、当該音量調整情報を読み出して前記報知部における音声報知の音量を調整制御することを特徴とする認証装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、磁気カード、非接触ICカード、生体など個人情報を認証して施設への出入り等を管理する出入管理システム及び認証装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、出入管理システムに用いる認証装置は、磁気カードや非接触式ICカードの個人情報(ID情報)を読み取るカード認証装置(カードリーダ)、指静脈、手のひら静脈、顔などの生体個人情報を読取る生体認証装置を使用し、例えば非接触式ICカードの場合であれば、入り口扉の外側に配置したカード認証装置にICカードをかざすことで個人情報を読み取り、事前登録している個人情報との照合一致が得られた場合に電気錠を開錠してドアを開き、出入できるようにしている。
【0003】
認証装置には、文字表示可能なディスプレイを設けたり、音声による報知機能を設けており、例えば個人情報の読み取りに失敗したような場合のエラーメッセージやシステムの利用の仕方を示すガイダンスメッセージなどをディスプレイに文字表示したり、音声メッセージとして流したりしている。
【0004】
また出入管理システムを利用する人は、近年にあっては、様々な国籍の人も含まれるようになり、これに対応するため、認証装置に利用者の切り替え操作による使用言語の選択機能を設け、利用者の使用言語によるメッセージの文字表示と音声による出力を可能としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平9−245279号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の出入管理システム及びその認証装置にあっては、初期設定した日本語によるメッセージの表示と音声出力では分からない場合に、利用者が自分の使用言語に切替える操作を必要とし、操作が煩雑になる問題がある。
【0007】
特に認証装置によるメッセージの表示や音声報知は、個人情報の認証に失敗した場合などのエラーに対するものが中心となり、多くの人が出入りしている中で、エラーが発生してメッセージを理解するために言語の切替え操作を行う等して操作に手間取ることは、その利用者本人にとって不快なことであり、最初から分かる言語でメッセージの表示や音声報知があれば、その内容を直ぐに理解してスムースな対応が可能であるにも係らず、これができない状況にあり、この点の改善が強く望まれる。
【0008】
またシステムの使い方を示すガイダンスについては、運用を始めてしばらくすると、ほとんどの人が聴かなくなり、人によってはうるさく感じ、使い勝手がよくない状況も生じている。
【0009】
一方、高齢者や音が聞こえにくい人にとっては、予め設定した音量では聞き取りにくい場合もあり、不便に感じることも想定される。
【0010】
本発明は、利用者による使用言語の切替え操作や音量の調整操作を可能にすると共に、利用者の操作結果を学習して次回以降の報知に反映させて利便性を向上可能とする出入管理システム及び認証装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、
個人情報を読取る読取部、個人情報を予め登録した個人情報登録部、読取部で読取った個人情報を個人情報登録部に登録した個人情報と照合して認証する認証制御部、認証制御部の指示により文字表示及び又は音声により報知を行う報知部、及び報知部の使用言語の切替え操作及び又は音声報知の音量を調整操作する操作部、及び認証制御部の認証結果に基づいて必要な機器を制御するアクセス制御部と、
を備えた出入管理システムに於いて、
読取部で読取った個人情報が認証制御部により認証され、当該個人情報に対応付けられた操作情報が個人情報登録部に登録されていない場合は、初期設定されている言語情報及び音量調整情報を読み出して報知部を制御し、その後、操作部による登録操作を検出した場合に、当該操作結果を示す操作情報を個人情報に対応付けて個人情報登録部に登録し、読取部で読取った個人情報が認証制御部により認証され、当該個人情報に対応付けられた操作情報が個人情報登録部に登録されている場合に、当該操作情報を読み出して報知部を制御し、その後、操作部による登録操作を検出した場合に、当該操作結果を示す操作情報を個人情報に対応付けて個人情報登録部に再登録する報知制御部を設けたことを特徴とする。
【0012】
ここで、読取装置の報知制御部は、
操作部による登録操作として言語の切替え操作を検出した場合に、当該操作により切替えた言語を示す言語情報を、操作情報として個人情報に対応付けて個人情報登録部に登録し、
読取部で読取った個人情報に対応付けられた言語情報が個人情報登録部に登録されている場合に、当該言語情報を読み出して報知部の使用言語を切替え制御する。
【0013】
また認証装置の報知制御部部は、
操作部による登録操作として音量の調整操作を検出した場合に、当該操作により調整した音量を示す音量調整情報を、操作情報として個人情報に対応付けて個人情報登録部に登録し、
読取部で読取った個人情報に対応付けられた音量調整情報個人情報登録部に登録されている場合に、当該音量調整情報を読み出して報知部における音声報知の音量を調整制御する。
【0015】
本発明は、個人情報を読取る読取部、個人情報を予め登録した個人情報登録部、読取部で読取った個人情報を個人情報登録部に登録した個人情報と照合して認証する認証制御部、認証制御部の指示により文字表示及び又は音声により報知を行う報知部、及び報知部の使用言語の切替え操作及び又は音声報知の音量を調整操作する操作部を備えた認証装置に於いて、
読取部で読取った個人情報が認証制御部により認証され、当該個人情報に対応付けられた操作情報が個人情報登録部に登録されていない場合は、初期設定されている言語情報及び音量調整情報を読み出して報知部を制御し、その後、操作部による登録操作を検出した場合に、当該操作結果を示す操作情報を個人情報に対応付けて個人情報登録部に登録し、読取部で読取った個人情報が認証制御部により認証され、当該個人情報に対応付けられた操作情報が個人情報登録部に登録されている場合、当該操作情報を読み出して報知部を制御し、その後、操作部による登録操作を検出した場合に、当該操作結果を示す操作情報を個人情報に対応付けて個人情報登録部に再登録する報知制御部を設けたことを特徴とする。
本発明の認証装置における他の特徴は、前述した出入管理システムにおける認証装置と基本的に同様となる。

【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、個人情報の認証に伴って行われたガイダンスやメッセージの表示及び又は音声による報知に対し、利用者が使用言語の切替え操作や音量の調整操作を行った場合、これらの操作を検出し、読取部で読取った個人情報に対応して切替操作した言語を示す言語情報及び又は調整操作した音量を示す音量情報を登録し、その後の認証制御において、読取部で読取った個人情報に対応する登録済みの言語情報及び又は音量調整情報を取得し、これに基づき表示及び音声報知の言語を切替えると共に、音量を調整する制御を行うようにしたため、利用者の言語切替えや音量を調整した操作結果がその後の使用言語及び音量に反映され、利用者が必要とした言語による表示及び又は音声による報知、更には音量による報知ができ、表示及び又は音声による報知について利用者毎のカスタマイズを実現し、利便性を大幅に向上可能とする。
【0017】
(言語切替えによる効果)
例えば日本語を初期設定している場合には、利用者が一度自分の使用言語への切替え操作を行うと、以後、切替えた言語による報知が行われ、例えば認証に失敗した場合のエラーメッセージなどにつき、直ぐにその内容を把握して必要な対応を行うことが可能となり、使用言語の切替操作に手間取って不快な思いをしたり、後続する利用者に迷惑をかけるようなことを抑制できる。
【0018】
またシステムの使い方等のガイダンスについては、運用開始後に不要と感じた場合は、音量を絞るか或いは消音する操作を行うことで、以後、使い方等のガイダンスを気にすることなく利用できる。
【0019】
また、高齢者や音が聴こえにくい人にとっては、自分にあった音量に調整しておくことで、以後、明瞭にガイダンスやメッセージを聴き取ることのできるバリアフリーな利用環境を構築可能とする。
【0020】
また、利用者の操作を検出して切替えや調整に必要な情報を登録する所謂学習処理を行っているため、認証装置やシステムに、言語情報や音量調整情報等の操作情報を利用者毎に予め登録する設定操作が不要となり、システム構築及び運用を簡単にできる。
【0021】
また、一度、言語切替操作又は音量調整操作を行った後に、更に言語切替操作又は音量調整操作を行うと、最新の操作結果による操作情報に更新登録して反映でき、利用者の使い方に追従して適切な報知を行うことを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】出入管理システムの概略構成を示した説明図
図2】カード認証装置の概略構成を示したブロック図
図3】個人情報登録部の登録形式を示した説明図
図4図2の認証装置による認証制御の概略を示したフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0023】
[出入管理システムの概要]
図1は出入管理システムの概略構成を示した説明図である。図1において、本実施形態明の出入管理システムは、磁気カード12を使用するカード認証装置10−1、非接触ICカード14を使用する非接触カード認証装置10−2、指静脈認証装置10−3、手のひら静脈認証装置10−4、顔認証装置10−5、アクセス制御盤16、電気錠18−1〜18−5、センター装置22、クライアント装置24を備える。
【0024】
なお、図1の出入管理システムにあっては、アクセス制御盤16にカード認証装置10−1、非接触カード認証装置10−2、指静脈認証装置10−3、手のひら静脈認証装置10−4、顔認証装置10−5といった異なる認証装置を接続しているが、これはアクセス制御盤16に接続可能な認証装置の一例を示すものであり、実際のシステムにあっては、普通の部屋にはカード認証装置10−1や非接触カード認証装置10−2を設置して接続し、セキュリティ性の高い部屋には指静脈認証装置10−3、手のひら静脈認証装置10−4、顔認証装置10−5といった生体認証装置を設置して接続することになる。またアクセス制御盤16は請求項のアクセス制御部に対応する。
【0025】
更に、以下の説明では、カード認証装置10−1、非接触カード認証装置10−2、指静脈認証装置10−3、手のひら静脈認証装置10−4、顔認証装置10−5を区別せずに総称する場合は認証装置10又は認証装置10−1〜10−5という。
【0026】
カード認証装置10−1、非接触カード認証装置10−2、指静脈認証装置10−3、手のひら静脈認証装置10−4、顔認証装置10−5は、それぞれ磁気カード12、非接触ICカード14、利用者の指静脈、手のひら静脈、顔を読取って予め登録したそれぞれの個人情報と照合し、照合一致により認証成功を判別した場合に認証信号をアクセス制御盤16へ送信する。
【0027】
アクセス制御盤16は認証装置10−1〜10−5から認証信号を受信した場合、対応する出入口に設けた電気錠18−1〜18−5へ制御信号を出力して解錠制御し、出入を可能とする。
【0028】
センター装置22はLAN(ローカルエリアネットワーク)20を介してアクセス制御盤16と接続し、出入管理システムを設置した施設の地図画面表示などの管理情報を表示する。
【0029】
クライアント装置24はLAN20を介してアクセス制御盤16と接続し、アクセス制御盤16を経由して認証装置10−1〜10−5との間で磁気カード12、非接触ICカード14、指静脈、手のひら静脈、顔を含む個人情報の登録、削除、履歴検索などの各種設定や処理を行う。
【0030】
本実施形態の認証装置10−1〜10−5は、いずれもメッセージを文字表示する表示部とメッセージを音声報知する音声報知部の少なくともいずれか一方もしくは両方を備えた報知部を設けている。報知部の表示部及び音声報知部は、複数の言語に対応しており、使用言語を切り替えることができる。
【0031】
また本実施形態の認証装置10−1〜10−5は、報知部の使用言語を切替える言語切替操作部と、音量を調整する音量調整操作部を備えた操作部を設けている。
【0032】
そして本実施形態にあっては、個人情報の認証に伴うメッセージの表示や音声報知の際に、言語切替操作及び又は音量調整操作を検出した場合、読取った個人情報に対応して操作した言語情報及び又は音量調整情報を登録し、その後の個人情報の認証処理における言語切替えと音量調整に反映する。
【0033】
[カード認証装置]
(カード認証装置の構成)
図2図1のカード認証装置10−1の概略構成を示したブロック図である。図2において、カード認証装置10−1は、磁気カード読取部26、操作部28、報知部30、認証制御部32、通信部34、個人情報登録部36及び報知制御部38を備える。
【0034】
また点線で示す制御ブロック48はCPU、メモリ、各種入出力ポート等を備えたコンピュータ回路またはワイヤードロジック回路等で構成し、制御ブロック48に含まれる認証制御部32、個人情報登録部36及び報知制御部38の機能は例えばCPUによるプログラムの実行により実現する。なお、制御ブロック48に含まれる認証制御部32、個人情報登録部36及び報知制御部38の機能は、必要に応じて更に分割或いは統合することができる。
【0035】
磁気カード読取部26は磁気カード12に記録している利用者のID番号などの個人情報を読取り、当該個人情報を含む読取信号を認証制御部32に出力する。
【0036】
操作部28は言語切替操作部40と音量調整操作部42を備える。言語切替操作部40は、報知部30の文字表示と音声報知に使用する言語を切替える操作を行い、これに伴う言語切替信号は認証制御部32で受け付けられ、後述する言語切替制御が行われる。
【0037】
本実施形態のカード認証装置10−1で対応可能な言語は、日本語以外に、例えば英語、中国語、韓国語、フランス語、ドイツ語の6ケ国語を対応可能とし、日本語を初期設定しており、これ以外の言語の使用は言語切替操作部40による切替操作を必要とする。
【0038】
音量調整操作部42は、報知部30による音声報知の音量を調整する操作を行い、これに伴う音量調整信号は認証制御部32で受け付けられ、後述する音量調整制御が行われる。
【0039】
また操作部28には、これ以外に警戒スイッチ、警戒解除スイッチなどの各種スイッチを備え、各スイッチの操作による操作信号は認証制御部32により受け付けられ、警戒セット、警戒解除などの必要な制御動作が行われる。
【0040】
報知部30は表示部44と音声報知部46を備える。表示部44は、文字表示可能な液晶ディスプレイなどの文字表示部、読取表示灯、解錠表示灯、電源灯などの各種の表示機能を備え、報知制御部38からの表示制御信号により表示動作を行う。
【0041】
音声報知部46は、音声増幅回路及びスピーカを備え、報知制御部38からの音声信号により音声メッセージをスピーカから出力する。
【0042】
通信部34は認証制御部32の指示を受けてアクセス制御盤16との間で信号を送受信する。
【0043】
(個人情報の認証制御)
個人情報登録部36は、図1のカード認証装置10−1の利用者に発行した磁気カード12に記録した個人情報を予め登録している。この個人情報の事前登録は図1に示したクライアント装置24の設定操作で行う。
【0044】
認証制御部32は、磁気カード読取部26の読取信号から取得した個人情報と、個人情報登録部36に登録した個人情報を照合し、照合一致による認証成功に基づき通信部34からアクセス制御盤16へ認証信号を送信させる制御を行い、この認証信号を受信したアクセス制御盤16はカード認証装置10−1に対応する出入口に設けた例えば電気錠18−1の解錠を行わせる。
【0045】
また認証制御部32は個人情報の認証に成功した場合、報知制御部38へ表示指示を出力する制御を行い、報知制御部38から表示制御信号を報知部30の表示部44へ出力させ、その読取表示灯及び解錠表示灯を一時的に点灯させる。
【0046】
また認証制御部32は個人情報の認証に失敗した場合、メッセージ種別を指定したメッセージ報知指示を報知制御部38へ出力する制御を行い、これを受けて報知制御部38は報知部30に設けた表示部44の文字表示部に文字表示制御信号を出力してエラーメッセージを表示させると共に、音声報知部46に音声信号を出力してスピーカからエラーメッセージを所定の音量で音声報知させる。
【0047】
この場合、メッセージ報知指示を受けた報知制御部38は、個人情報登録部36から磁気カード読取部26により読取った個人情報に対応付けた操作情報として、言語情報及び又は音量調整情報を読出し、これに基づく言語と音量でメッセージを報知させる制御を行うが、その詳細は後述する。
【0048】
また認証制御部32は、個人情報の認証に失敗した場合以外にも必要に応じて報知制御部38へメッセージ報知指示を出力する制御を行う。
【0049】
このようなメッセージとしては例えば次のものがある。
(1)システムの使い方を示すガイダンスメッセージ
(2)アンチパスバックに対するメッセージ
(3)利用時間外のアクセスに対するメッセージ
【0050】
ここで、アンチパスバックとは、共連れによる不正通行を防ぐため、入室側のカード認証装置を使用しないと、退室側のカード認証装置を使用できないように退出制限をかけることをいう。このようなアンチパスバックの対象となった利用者の退室の際のカード読取りにおいて、認証制御部32は読取った個人情報の認証に成功するが、アンチパスバックを認識して認証信号の送信による電気錠の解錠は行わず、不正通行となっていることを示すメッセージの表示と音声報知を行う。
【0051】
また利用時間帯を設定している場合には、時間外のカード読取りによる認証制御において、利用時間外であることを示すメッセージの表示と音声報知を行う。
【0052】
(言語情報と音量調整情報の登録)
報知制御部38は、認証制御部32からメッセージ報知指示を受けた場合、個人情報登録部36を検索して言語情報及び又は音量調整情報を読み出す。しかし、システムの運用開始段階では言語情報や音量調整情報を登録していないために、これを読み出すことがでず、この場合は初期設定と判断し、初期設定した日本語の文字表示制御信号と音声信号を報知部30へ出力し、表示部44に日本語でメッセージを表示させ、また音声報知部46から初期設定した音量で日本語の音声メッセージを出力させる。
【0053】
このような日本語メッセージの報知に対し、利用者の使用言語と異なっていた場合、利用者は自分の使用言語への切替操作を言語切替操作部40により行う。この言語切替操作を受け付けた認証制御部32は、報知制御部38へ切替言語によるメッセージ報知指示を出力し、これを受けて報知制御部38は切替操作した言語の文字表示信号と音声信号を報知部30へ出力して再度メッセージを行わせる。
【0054】
ここで報知制御部38は、利用者による言語切替操作を検出した場合、当該操作により切替えた日本語以外の言語を示す言語情報を、磁気カード読取部26で読取った個人情報に対応付けして個人情報登録部36に登録する。
【0055】
また音声報知部46からの初期設定した音量によるメッセージの音声報知に対し、利用者が音量調整操作部42を操作して音量調整操作を行った場合、これを受け付けた認証制御部32は報知制御部38へ音量調整を指示し、報知制御部38は音声報知部46の音量を操作した音量に制御する。
【0056】
ここで報知制御部38は、利用者による音量調整操作を検出した場合、当該操作により調整した音量を示す音量調整情報を、磁気カード読取部26で読取った個人情報に対応付けして個人情報登録部36に登録する。
【0057】
このような報知制御部38による言語情報と音量調整情報の登録により、個人情報登録部36には図3に示すように、利用者操作に基づく言語情報と音量操作情報を、予め登録している個人情報に対応付けて登録した形式の情報を格納した状態となる。
【0058】
(言語切替制御と音量調整制御)
報知制御部38は、表示及び音声報知に使用するメッセージ情報を、日本語、英語、中国語、韓国語、フランス語、ドイツ語に分けて予め記憶している。
【0059】
報知制御部38は、認証制御部32からのメッセージ種別を指定した報知指示を受けた場合、磁気カード読取部26で読取った個人情報に基づき個人情報登録部36を検索し、図3に示すように、当該個人情報に対応付けした言語情報と音量調整情報を検索して読み出し、読出した言語情報が示す言語のメッセージ情報による文字表示制御信号と音声信号、更に読出した音量調整情報による音量制御信号を報知部30に出力する。
【0060】
これにより報知部30の表示部44は、利用者の切替操作に対応して個人情報登録部36に登録した言語情報に基づく言語のメッセージを表示する。また報知部30の音声報知部46は、表示部44と同じ言語で且つ利用者の切替操作に対応して個人情報登録部36に登録した音量調整情報に基づく音量によりメッセージを音声報知する。
【0061】
(カード認証動作)
図4図2のカード認証装置10−1による認証動作の概略を示したフローチャートである。図4において、ステップS1(以下「ステップ」は省略)で磁気カード読取部26により磁気カード12から利用者の個人情報を読取って読取信号を認証制御部32に出力する。
【0062】
続いてS2に進み、認証制御部32は読取信号から取得した個人情報を個人情報登録部36に登録している個人情報と照合する認証を行う。この認証につき、照合一致により認証成功を判別した場合はアクセス制御盤16へ認証信号を出力し、対応する電気錠18−1の解錠を行わせる。認証に失敗した場合は電気錠18−1の解錠は行わない。
【0063】
続いてS3に進み、認証制御部32は認証に伴うメッセージ報知の有無を判別する。メッセージ報知ありを判別するとS4に進み、認証制御部32はメッセージ種別を指定したメッセージ報知指示を報知制御部38へ出力し、これを受けて報知制御部38は磁気カード読取部26により磁気カード12から読取った個人情報により個人情報登録部36に登録されている情報を検索する。
【0064】
続いてS5で個人情報登録部36に言語情報及び音量操作情報の登録がないことを判別した場合はS7に進み、初期設定した日本語と、初期設定した所定音量によるメッセージ報知指示と判断し、報知部30の表示部44へ日本語の表示制御信号を出力し、音声報知部46へ日本語の音声信号を出力すると共に初期設定した音量を指示する音量調整制御信号を出力する報知制御を行う。
【0065】
この報知制御によりS8で表示部44には日本語によるメッセージ文字表示が行われ、また音声報知部46から初期設定した音量で日本語の音声メッセージが出力される。
【0066】
続いてS9で報知制御部38は、日本語のメッセージ報知に対する利用者の言語切替操作の有無を認証制御部32による操作受付結果から判別し、言語切替操作ありを判別した場合はS10に進み、個人情報登録部36に磁気カード読取部26で読取った個人情報に対応付けして切替操作した言語、例えば英語を示す言語情報を登録する。
【0067】
続いてS11に進み、報知制御部38は音声によるメッセージ報知に対する利用者の音量調整操作の有無を認証制御部32による操作受付結果から判別し、音量調整操作ありを判別した場合はS12に進み、個人情報登録部36に磁気カード読取部26で読取った個人情報に対応付けして調整操作した音量を示す音量調整情報を登録する。
【0068】
続いてS1に戻り、その後、同じ利用者の磁気カード12の読取りを行い、S2で認証処理を行ってS3でメッセージ報知有りを判別した場合、S4で磁気カード読取部26により読取った個人情報により個人情報登録部36を検索する。
【0069】
続いてS5で個人情報登録部36に該当する言語情報及び又は音量調整情報の登録があることを判別した場合はS6に進み、検索した言語情報及び又は音量調整情報を読み出し、言語情報に基づき例えば英語のメッセージ情報を読出し、報知部30の表示部44へ表示制御信号を出力し、また音声報知部46へ音声信号を出力すると共に、音量調整情報に基づく音量調整制御信号を出力する報知制御を行う。
【0070】
この報知制御によりS8で表示部44には英語によるメッセージ文字表示が行われ、また音声報知部46から音量調整情報による音量で英語の音声メッセージが出力される。
【0071】
また、初期設定の言語以外の言語でメッセージ報知を行った場合には、所定時間経過したのちに、もしくは個人情報の読み取った後に扉を解錠して出入動作が正常に完了した際には、初期設定の言語による報知状態に切り換わる。初期設定以外の言語での報知時には、初期設定の言語と利用者に設定された言語を切り換えて両方の言語で報知するようにしてもよい。
【0072】
[非接触カード認証装置]
図1に示した非接触カード認証装置10−2の構成は、図2に示したカード認証装置10−1の磁気カード読取部26を、非接触ICカード14の読取り機能を備えた非接触カード読取部に変更すれば良い。また非接触ICカード14には、磁気カード12と同様に、利用者を特定するためのID番号などの個人情報を予め記録している。
【0073】
それ以外のカード認証装置10−1における操作部28、報知部30、認証制御部32、通信部34、個人情報登録部36及び報知制御部38の構成及び制御動作は、非接触カード認証装置10−2の場合も同様であることから、その説明を省略する。
【0074】
[指静脈認証装置]
図1に示した指静脈認証装置10−3の構成は、図2に示したカード認証装置10−1の磁気カード読取部26を、利用者の例えば右人差し指の指静脈パターンを読取り、当該パターンの中の所定の特徴点(複数点)の情報を抽出して指静脈個人情報を生成し、当該指静脈個人情報を含む読取信号を出力する指静脈読取部に変更すれば良い。
【0075】
それ以外のカード認証装置10−1における操作部28、報知部30、認証制御部32、通信部34、個人情報登録部36及び報知制御部38の構成及び制御動作は、指静脈認証装置10−3の場合も基本的に同様であるが、個人情報として指静脈個人情報を使用する点で次のように相違する。
【0076】
まず個人情報登録部36は、指静脈認証装置10−3を利用する利用者の指静脈個人情報を予め登録している。登録に使用する指静脈個人情報は、指静脈読取部の場合と同様に、利用者の例えば右人差し指の指静脈パターンを読取り、当該パターンの中の所定の特徴点(複数点)の情報を抽出して生成した情報である。
【0077】
認証制御部32は、指静脈読取部からの読取信号を受信して指静脈個人情報を取得し、個人情報登録部36に登録した指静脈個人情報と照合する認証制御を同様に行う。
【0078】
報知制御部38は、認証制御部32のメッセージ報知指示に基づき報知部30からメッセージ報知を行った状態で、認証制御部32で受け付けた操作部28の言語切替操作部40による言語切替操作を判別した場合、当該操作により切替えた言語を示す言語情報を、指静脈個人情報に対応付けして個人情報登録部36に登録する。
【0079】
また報知制御部38は、認証制御部32で受け付けた操作部28の音量調整操作部42による音量調整操作信号を判別した場合、当該操作により調整した音量を示す音量調整情報を、指静脈個人情報に対応付けして個人情報登録部36に登録する。
【0080】
ここで、報知制御部38は、図3に示したように、指静脈個人情報に対応付けして言語情報及び音量調整情報を個人情報登録部36に登録しているが、認証制御部32で読取った指静脈個人情報の認証に失敗した場合、指静脈個人情報を特定できないため、個人情報登録部36から対応付けした言語情報と音量調整情報を検索することができない。
【0081】
しかしながら、指静脈読取部で読取った指静脈個人情報と、個人情報登録部36に登録している指静脈個人情報の照合にあっては、照合一致の度合いが所定の閾値以上の場合に認証成功としており、認証に失敗した場合にも、一致度合いは閾値には満たないが、閾値未満の候補は1又は複数得られている。このため閾値未満ではあるが、その中で最も一致度合いの高い第1候補を特定することで、個人情報登録部36から第1候補の指静脈個人情報に対応付けした言語情報と音量調整情報を検索して読み出し、使用言語の切替と音量調整の制御ができる。
【0082】
[手のひら静脈認証装置]
図1に示した手のひら静脈認証装置10−4の構成は、図2に示したカード認証装置10−1の磁気カード読取部26を、手のひら静脈の読取り機能を備えた読取部に変更し、手のひら静脈パターンを検出して所定の特徴点(複数点)を抽出した手のひら静脈個人情報を生成し、手のひら静脈個人情報を含む読取信号を認証制御部32に出力して認証処理を行わせる。
【0083】
また個人情報登録部36は、手のひら静脈認証装置10−4を利用する利用者の手のひら静脈個人情報を予め登録している。
【0084】
それ以外のカード認証装置10−1における操作部28、報知部30、認証制御部32、通信部34、個人情報登録部36及び報知制御部38の構成及び制御動作は、手のひら静脈認証装置10−4の場合も基本的に同様であるが、個人情報として手のひら静脈個人情報を使用する点で相違し、その相違点の詳細は、前述した指静脈認証装置10−3の相違点の説明で、指静脈個人情報を手のひら静脈個人情報に読み代えることで同様となるため、その説明を省略する。
【0085】
[顔認証装置]
図1に示した顔認証装置10−5の構成は、図1に示したカード認証装置10−1の磁気カード読取部26を、顔の読取り機能を備えた読取部に変更し、顔パターンを検出して所定の特徴点を抽出した顔個人情報を生成し、これを含む読取信号を認証制御部32に出力して認証処理を行わせる。
【0086】
また個人情報登録部36は、顔認証装置10−5を利用する利用者の顔個人情報を予め登録している。
【0087】
それ以外のカード認証装置10−1における操作部28、報知部30、認証制御部32、通信部34、個人情報登録部36及び報知制御部38の構成及び制御動作は、顔認証装置10−5の場合も基本的に同様であるが、個人情報として顔個人情報を使用する点で相違し、その相違点の詳細は、前述した指静脈認証装置10−3の相違点の説明で、指静脈個人情報を顔個人情報に読み代えることで同様となるため、その説明を省略する。
【0088】
[本発明の変形例]
(操作情報)
上記の実施形態は、利用者の操作情報として、利用者の操作に基づく使用言語を示す言語情報と調整音量を示す音量調整情報を例にとるものであったが、これ以外の利用者が行う適宜の操作につき、同様に操作結果を示す操作情報を登録し、その後の認証制御に伴う表示や音声報知などに反映させても良い。
【0089】
(認証装置)
上記の実施形態の認証装置として、カード認証装置、非接触カード認証装置、指静脈認証装置、手のひら静脈認証装置、顔認証装置を例にとるものであったが、本発明はこれに限定されず、適宜の個人情報を認証する認証装置を含む。
【0090】
なお、個人情報登録部に登録される報知言語情報は、必ずしも表示と音声の両方でなく、例えば表示のみが登録されても良い。
【0091】
(非接触カード認証装置)
非接触ICカードを読取る非接触カード認証装置にあっては、非接触ICカードに対する書込み機能を備えている場合、利用者の操作に基づく使用言語を示す言語情報や音量調整情報などの操作情報を、非接触ICカードに書き込み、その後、非接触ICカードから利用者の操作情報を読み出して使用言語の切替えや音量調整を行うようにしても良い。これにより認証装置側での操作情報の登録を不要として制御処理を簡単にできる。また認証装置側に操作情報を登録していた場合は、いずれか一方をバックアップとして利用できる。
【0092】
(アクセス制御)
上記の実施形態にあっては、認証装置と電気錠などの機器を制御するアクセス制御盤とを分けているが、認証装置にアクセス制御盤の制御機能を一体化しても良い。
【0093】
個人認証登録部36は各認証装置10側に設けず、アクセス制御盤16、センター装置22又はクライアント装置24側に設けて、利用者の個人認証の度にアクセス制御盤16等に設けられた個人情報登録部に問い合わせて電気錠18の解錠制御や報知部30の報知制御を行うようにしても良い。この場合は、アクセス制御盤等を含めて本特許請求の範囲の認証装置と呼ぶ。
【0094】
なお、一つの認証装置で利用者が切り換え設定した情報は、他の認証装置の個人認証登録部へも転送して登録することで、利用者の設定内容がシステム全体に登録されるようにすれば、設定の煩わしさを解消することができる。ただし、言語切り換え情報は全ての認証装置で統一された方がよいので他の認証装置に転送するが、音量調整は設置場所の騒音量に応じて音量を変えたほうがよい場合があることから、全ての認証装置で統一させたくない情報に関しては転送しないことも可能である。
【0095】
(その他)
また本発明は上記の実施形態に限定されず、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
【符号の説明】
【0096】
10−1:カード認証装置
10−2:非接触カード認証装置
10−3:指静脈認証装置
10−4:手のひら静脈認証装置
10−5:顔認証装置
12:磁気カード
14:非接触ICカード
16:アクセス制御盤
18−1〜18−5:電気錠
20:LAN
22:センター装置
24:クライアント装置
26:磁気カード読取部
28:操作部
30:報知部
32認証制御部
34:通信部
36:個人情報登録部
38報知制御部
40:言語切替操作部
42:音量調整操作部
44:表示部
46:音声報知部
48:制御ブロック
図1
図2
図3
図4