(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0019】
次に、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0020】
[第1の実施形態]
図1は本発明の第1の実施形態を示すブロック図である。
【0021】
図1を参照すると、本実施形態は、複数のアンテナ16乃至18と、該複数のアンテナのそれぞれに対応した通信部13乃至15と、無線制御手段11と、電源管理部12とを含む、通信装置10から構成される。
【0022】
複数のアンテナ16乃至18は、複数の帯域に対応する。アンテナ16乃至18は、それぞれ第1乃至第3の通信部13乃至15に接続される。
【0023】
第1の通信部13は、第1の所定の周波数帯域を割り当てられた通信規格に基づく通信を行う機能を有する。
【0024】
第2の通信部14は、第2の所定の周波数帯域を割り当てられた通信規格に基づく通信を行う機能を有する。
【0025】
第3の通信部15は、第3の所定の周波数帯域を割り当てられた通信規格に基づく通信を行う機能を有する。
【0026】
電源管理部12は、第1乃至第3の通信部13乃至15に対し、個別に給電可能である管理手段に対応する。電源管理部12は、商用電源から電力を供給され、無線制御手段11の指示により、第1乃至第3の通信部13乃至15のそれぞれへの電力の供給または停止を行う。
【0027】
無線制御手段11は、特定のアンテナに対応する通信部に給電している状態において、指示信号を取得すると、その指示信号に基づいて、電源管理部12に他のアンテナに対応する通信部に対し給電を行わせる。
【0028】
次に、本実施形態の動作について説明する。 まず、通信装置10に電源が投入されると、電源管理部12は、所定の通信部である第1の通信部13のみに電力を供給し、第2および第3の通信部14および15には電力を供給しない。
【0029】
今、アンテナ16に対応した第1の通信部13を介して無線制御手段11が、上記第2の所定の周波数帯域を割り当てられた通信規格に基づく通信の開始を要求する通信開始信号を受信すると、当該通信開始信号を受信した無線制御手段11は、電源管理部12に第2の通信部14への電力の供給を開始させる。
【0030】
この結果、通信装置10は、アンテナ17に対応した第2の通信部14を介して、上記第2の所定の周波数帯域を割り当てられた通信規格に基づく通信も行われるようになる。
【0031】
こうして、通信装置10は、上記第1の所定の周波数帯域を割り当てられた通信規格に基づく通信および上記第2の所定の周波数帯域を割り当てられた通信規格に基づく通信が同時に行われるようになる。
【0032】
次に、通信装置10が、上記第1の所定の周波数帯域を割り当てられた通信規格に基づく通信と上記第2の所定の周波数帯域を割り当てられた通信規格に基づく通信と上記第3の所定の周波数帯域を割り当てられた通信規格に基づく通信を行っているものとする。
【0033】
今、アンテナ16に対応した第1の通信部13を介して無線制御手段11が、上記第2の所定の周波数帯域を割り当てられた通信規格に基づく通信の停止を要求する通信停止信号を受信すると、当該通信停止信号を受信した無線制御手段11は、電源管理部12に第2の通信部14への電力の供給を停止させる。
【0034】
この結果、通信装置10は、上記第1の所定の周波数帯域を割り当てられた通信規格に基づく通信および上記第3の所定の周波数帯域を割り当てられた通信規格に基づく通信のみが行われるようになる。
【0035】
また、無線制御手段11が、電力が供給されている各通信部での通信状況を監視し、所定の時間、ある通信部を介した通信が行われていないことを検出した場合には、当該通信部への電力の供給を停止するよう電源管理部12に指示するようにしてもよい。
【0036】
なお、本実施形態で、同時に行われる複数の通信(それぞれ異なる周波数帯域を割り当てられた複数の通信規格に基づく複数の通信)で送信するデータは、相互に異なっていても良いし、同一であっても良い。異なるデータを同時送信した場合には、単位時間当たりの情報の伝達量が増えるため、実質的に通信の高速化が達成される。また、同一のデータを同時送信した場合には、受信側の通信装置で、受信した各データを比較し、それらのデータが一致しないときには、当該データの再送を送信側の通信装置に要求することにより、通信の高品質化が達成される。
【0037】
以上、本実施形態では、それぞれ異なる周波数帯域を割り当てられた複数の通信規格に基づく複数の通信を行うための複数の通信部を備えた通信装置において、当該複数の通信部のうちの1つまたは複数を任意に選択して通信を行うことが可能である。また、ある周波数帯域での通信が必要なときに、その通信を容易に有効化することができる。その理由は、無線制御手段11が、ある周波数帯域を割り当てられた通信規格に基づく通信の開始を要求する通信開始信号を、給電されている通信部から受信し、電源管理部12に、当該周波数帯域を割り当てられた通信規格に対応した通信部への電力の供給を開始させるからである。
【0038】
また、本実施形態では、通信に使用していない通信部の電力消費を低減できるという効果がある。その理由は、無線制御手段11が、ある周波数帯域を割り当てられた通信規格に基づく通信の停止を要求する通信停止信号を、給電されている通信部から受信すると、電源管理部12に、当該周波数帯域を割り当てられた通信規格に対応した通信部への電力の供給を停止させるようにしたからである。
【0039】
一方で、日本国内において、無線LAN通信の特定の周波数帯域は、屋外使用する場合、無線LAN通信以外の他の電波との干渉が生じるため利用制限がかけられている。それに対し屋内で使用する場合はそのような利用制限は、病院等の電波障害の影響を受けやすい施設を除き、無い。そのため、屋内および屋外の両方で利用可能な可搬型の無線通信装置では、当該無線通信装置が屋内にあるか、または屋外にあるかに応じて利用可能な周波数帯域を容易に選択可能としたいという要望がある。
【0040】
この要望に対して、本実施形態は、利用者が希望する周波数帯域を割り当てられた通信規格に基づく通信の開始を要求する通信開始信号を、給電されている通信部から受信し、電源管理部12に、当該周波数帯域を割り当てられた通信規格に対応した通信部への電力の供給を開始させることにより、屋内外で利用可能な周波数帯域を容易に選択可能とする。
【0041】
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
【0042】
図2は、第2の実施形態を示すブロック図である。
【0043】
図2を参照すると、本実施形態は、第1の通信装置100と、第2の通信装置200とから構成される。
【0044】
第1の通信装置100は、第1の無線制御手段101と、第1の電源管理部102と、第1の通信部103と、第2の通信部104と、第3の通信部105とを含む。
【0045】
第2の通信装置200は、第2の無線制御手段201と、第2の電源管理部202と、第4の通信部203と、第5の通信部204と、第6の通信部205とを含む。
【0046】
第1の電源管理部102は、商用電源から電力を供給され、第1の無線制御手段101の指示により、第1乃至第3の通信部103乃至105のそれぞれへの電力の供給または停止を行う。
【0047】
第1の通信部103は、第1の所定の周波数帯域(例えば、2.4GHz(ギガヘルツ)帯域)を割り当てられた通信規格に基づく通信を行う機能を有する。
【0048】
第2の通信部104は、第2の所定の周波数帯域(例えば、5GHz帯域)を割り当てられた通信規格に基づく通信を行う機能を有する。
【0049】
第3の通信部105は、第3の所定の周波数帯域(例えば、10GHz帯域)を割り当てられた通信規格に基づく通信を行う機能を有する。
【0050】
第2の電源管理部202は、商用電源から電力を供給され、第2の無線制御手段201の指示により、第4乃至第6の通信部203乃至205のそれぞれへの電力の供給または停止を行う。
【0051】
第4の通信部203は、上記第1の所定の周波数帯域を割り当てられた通信規格に基づく通信を行う機能を有する。
【0052】
第5の通信部204は、上記第2の所定の周波数帯域を割り当てられた通信規格に基づく通信を行う機能を有する。
【0053】
第6の通信部205は、上記第3の所定の周波数帯域を割り当てられた通信規格に基づく通信を行う機能を有する。
【0054】
次に、本実施形態の動作について説明する。
【0055】
図3は、それぞれ異なる複数の周波数帯域を割り当てられた複数の通信規格に基づく複数の通信を開始する処理を示す流れ図である。
【0056】
まず、第1の通信装置100に電源が投入されると、第1の電源管理部102は、所定の通信部である第1の通信部103のみに電力を供給し、第2および第3の通信部104および105には電力を供給しない。また、第2の通信装置200に電源が投入されると、第2の電源管理部202は、所定の通信部である第4の通信部203のみに電力を供給し、第5および第6の通信部204および205には電力を供給しない。
【0057】
今、このような状態で、第1の通信装置100と第2の通信装置200との間では、第1の通信部103と第4の通信部203とを介して、上記第1の所定の周波数帯域を割り当てられた通信規格に基づく通信のみが行われているものとする。
【0058】
図3を参照すると、このとき、第1の通信装置100の利用者が、上記第2の所定の周波数帯域を割り当てられた通信規格に基づく通信も行いたいと希望した場合には、利用者は第1の通信装置100に含まれる入力手段(図示しない)に、上記第2の所定の周波数帯域を割り当てられた通信規格に基づく通信の開始指示を入力する。そして、上記入力手段は、第1の無線制御手段101にその旨を指示する(ステップS101)。
【0059】
その指示を受けた第1の無線制御手段101は、第1の通信部103および第4の通信部203を介して第2の無線制御手段201に、上記第2の所定の周波数帯域を割り当てられた通信規格に基づく通信の開始を要求する通信開始信号を送信する(ステップS102)とともに、第1の電源管理部102に第2の通信部104への電力の供給を開始させる。
【0060】
当該通信開始信号を受信した第2の無線制御手段201は、第2の電源管理部202に第5の通信部204への電力の供給を開始させる(ステップS103)。
【0061】
この結果、第1の通信装置100と第2の通信装置200との間では、第2の通信部104と第5の通信部204とを介して、上記第2の所定の周波数帯域を割り当てられた通信規格に基づく通信も行われるようになる。
【0062】
こうして、第1の通信装置100と第2の通信装置200との間では、上記第1の所定の周波数帯域を割り当てられた通信規格に基づく通信および上記第2の所定の周波数帯域を割り当てられた通信規格に基づく通信が同時に行われるようになる(ステップS104)。
【0063】
なお、上記の例では、上記第1の所定の周波数帯域を割り当てられた通信規格に基づく通信に加えて、上記第2の所定の周波数帯域を割り当てられた通信規格に基づく通信も行う場合を示したが、さらに、上記第3の所定の周波数帯域を割り当てられた通信規格に基づく通信も行うようにすることも可能である。
【0064】
その場合には、第1の無線制御手段101が、第1の通信部103および第4の通信部203を介して第2の無線制御手段201に、上記第2の所定の周波数帯域を割り当てられた通信規格に基づく通信の開始と上記第3の所定の周波数帯域を割り当てられた通信規格に基づく通信の開始とを要求する通信開始信号を送信するとともに、第1の電源管理部102に第2および第3の通信部104および105への電力の供給を開始させる。
【0065】
一方、当該通信開始信号を受信した第2の無線制御手段201は、第2の電源管理部202に第5のおよび第6の通信部204および205への電力の供給を開始させる。
【0066】
こうして、第1の通信装置100と第2の通信装置200との間では、上記第1の所定の周波数帯域を割り当てられた通信規格に基づく通信と上記第2の所定の周波数帯域を割り当てられた通信規格に基づく通信と上記第3の所定の周波数帯域を割り当てられた通信規格に基づく通信とが同時に行えるようになる。
【0067】
図4は、それぞれ異なる複数の周波数帯域を割り当てられた複数の通信規格に基づく複数の通信中に、ある一つの周波数帯域の通信を停止させる処理を示す流れ図である。
【0068】
まず、第1の通信装置100と第2の通信装置200との間で、上記第1の所定の周波数帯域を割り当てられた通信規格に基づく通信と上記第2の所定の周波数帯域を割り当てられた通信規格に基づく通信と上記第3の所定の周波数帯域を割り当てられた通信規格に基づく通信とが行われているものとする。
【0069】
図4を参照すると、このとき、第1の通信装置100の利用者が上記第2の所定の周波数帯域を割り当てられた通信規格に基づく通信を止めることを希望した時には、利用者は、第1の通信装置100に含まれる入力手段(図示しない)に、上記第2の所定の周波数帯域を割り当てられた通信規格に基づく通信の停止指示を入力する。そして、上記入力手段は、第1の無線制御手段101にその旨を指示する(ステップS201)。
【0070】
その指示を受けた第1の無線制御手段101は、第1の通信部103および第4の通信部203を介して第2の無線制御手段201に、上記第2の所定の周波数帯域を割り当てられた通信規格に基づく通信の停止を要求する通信停止信号を送信する(ステップS202)とともに、第1の電源管理部102に第2の通信部104への電力の供給を停止させる。
【0071】
当該通信停止信号を受信した第2の無線制御手段201は、第2の電源管理部202に第5の通信部204への電力の供給を停止させる(ステップS203)。
【0072】
この結果、第1の通信装置100と第2の通信装置200との間では、上記第1の所定の周波数帯域を割り当てられた通信規格に基づく通信および上記第3の所定の周波数帯域を割り当てられた通信規格に基づく通信のみが行われるようになる(ステップS204)。
【0073】
なお、上記の例では、上記第2の所定の周波数帯域を割り当てられた通信規格に基づく通信を止める場合を示したが、上記第2の所定の周波数帯域を割り当てられた通信規格に基づく通信に加えて、上記第3の所定の周波数帯域を割り当てられた通信規格に基づく通信も停止するようにすることも可能である。
【0074】
その場合には、第1の無線制御手段101が、第1の通信部103および第4の通信部203を介して第2の無線制御手段201に、上記第2の所定の周波数帯域を割り当てられた通信規格に基づく通信の停止と上記第3の所定の周波数帯域を割り当てられた通信規格に基づく通信の停止とを要求する通信停止信号を送信するとともに、第1の電源管理部102に第2および第3の通信部104および105への電力の供給を停止させる。
【0075】
一方、当該通信停止信号を受信した第2の無線制御手段201は、第2の電源管理部202に第5のおよび第6の通信部204および205への電力の供給を停止させる。
【0076】
その結果、第1の通信装置100と第2の通信装置200との間では、上記第1の所定の周波数帯域を割り当てられた通信規格に基づく通信のみが行われるようになる。
【0077】
また、本実施形態では、1つの第1の通信装置100が設けられているが、複数の第1の通信装置が設けてられていてもよい。その場合には、例えば、以下のように、本実施形態の構成および動作に変更を加えればよい。
【0078】
すなわち、第2の通信装置200内の第4乃至第6の通信部203乃至205と一対一対応に、それらの通信部を通信に使用している第1の通信装置を特定する特定情報を第2の無線制御手段201に記憶するようにし(例えば、ある第1の通信装置から当該通信装置を特定する特定情報を含む通信開始信号を受信した時に、該通信開始信号で指定される通信規格に対応する通信部と対応づけて該通信開始信号に含まれる特定信号を記憶し、その後、他の第1の通信装置から同じ通信規格を指定する通信開始信号を受信した時には、当該他の第1の通信装置を特定する特定情報も当該通信部と対応づけて記憶する)、第2の通信装置200が、ある第1の通信装置から該第1の通信装置を特定する情報を含む通信停止信号を受信した場合に、該通信停止信号で指定される通信規格に対応する第2の通信装置内の通信部に対応づけて記憶されている上記特定情報を調べる。
【0079】
その結果、該通信停止信号を送信した第1の通信装置以外の他の第1の通信装置を特定する特定情報が記憶されているときには(すなわち、該通信停止信号を送信した第1の通信装置以外の他の第1の通信装置が、該通信停止信号で指定される通信規格に対応する通信部を通信に使用している)、該通信停止信号で指定される通信規格に対応する通信部への電力の供給は継続するともに、該通信停止信号を送信した第1の通信装置を特定する特定情報を削除し、一方、該通信停止信号を送信した第1の通信装置以外の第1の通信装置を特定する特定情報が記憶されていないときには、該通信停止信号で指定される通信規格に対応する通信部への電力の供給を停止するともに、該通信停止信号を送信した第1の通信装置を特定する特定情報を削除する。
【0080】
なお、上記特定情報は、第1の通信装置のある通信部と第2の通信装置のある通信部との通信時に設定される通信回線を識別する情報であってもよい。
【0081】
以上、本実施形態では、それぞれ異なる周波数帯域を割り当てられた複数の通信規格に基づく複数の通信を行うための複数の通信部を備えた通信装置において、当該複数の通信部のうちの1つまたは複数を任意に選択して通信を行うことが可能である。その理由は、第1の無線制御手段101および第2の無線制御手段201が、ある周波数帯域を割り当てられた通信規格に基づく通信の開始を要求する通信開始信号を受信すると、第1の電源管理部102および第2の電源管理部202に、当該周波数帯域を割り当てられた通信規格に対応した通信部への電力の供給を開始させるからである。
【0082】
また、本実施形態では、通信に使用していない通信部の電力消費を低減できるという効果がある。その理由は、第1の無線制御手段101および第2の無線制御手段201が、ある周波数帯域を割り当てられた通信規格に基づく通信の停止を要求する通信停止信号を、給電されている通信部から受信すると、第1の電源管理部102および第2の電源管理部202に、当該周波数帯域を割り当てられた通信規格に対応した通信部への電力の供給を停止させるようにしたからである。
【0083】
さらに、本実施形態では、第1の実施形態と同様に、利用者が屋内外で利用可能な周波数帯域を容易に選択可能であるという効果が得られる。
【0084】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、その実施に際して様々な変形が可能である。
【0085】
例えば、上述した実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下の付記に限定されるものではない。
(付記1)
複数の帯域に対応する複数のアンテナと、
前記アンテナそれぞれに対応する通信部と、
前記通信部に対し個別に給電可能な管理部と、
特定のアンテナに対応する通信部に給電している状態において、指示信号を取得すると、前記指示信号に基づいて、前記管理部に他のアンテナに対応する通信部に対し給電を行わせる制御手段と
を備える通信装置。
(付記2)
前記指示信号は、前記給電を開始する信号である、付記1に記載の通信装置。
(付記3)
複数の帯域に対応する複数のアンテナと、
前記アンテナそれぞれに対応する通信部と、
前記通信部に対し個別に給電可能な管理部と、
特定のアンテナに対応する通信部に給電している状態において、指示信号を取得すると、前記指示信号に基づいて、前記管理部に他のアンテナに対応する通信部に対し給電の停止を行わせる制御手段と
を備える通信装置。
(付記4)
前記指示信号は、前記給電を停止する信号である、付記3に記載の通信装置。
(付記5)
前記指示信号は、前記制御手段より送出指示を受けた信号である、付記1乃至4のいずれかに記載の通信装置。
(付記6)
前記指示信号は、前記アンテナより取得した信号である、付記1乃至4のいずれかに記載の通信装置。
(付記7)
前記制御手段は、前記指示信号を取得すると、前記取得元の通信装置以外の装置との通信状況に応じて、前記通信部への給電停止有無を決定する、付記3または4のいずれかに記載の通信装置。
(付記8)
前記制御手段は、前記管理部を制御し、予め定めた時間の間通信を行っていない前記通信部に対し、前記管理部に給電の停止を行わせる、付記1乃至6のいずれかに記載の通信装置。
(付記9)
前記管理部から給電されている前記通信部のうち、少なくとも2つの前記通信部から、それぞれ異なるデータまたは同一のデータを送信する、付記1乃至8のいずれかに記載の通信装置。
(付記10)
複数の帯域に対応する複数の第1のアンテナと、
前記アンテナそれぞれに対応する第1の通信部と、
前記第1の通信部に対し個別に給電可能な第1の管理部と、
特定の帯域を指定する指示信号の送信を、前記第1の管理部から給電されている前記第1の通信部に行わせるとともに、当該帯域に対応する前記第1のアンテナに対応する前記第1の通信部への給電を前記第1の管理部に行わせる第1の制御手段と
を含む第1の通信装置と、
複数の帯域に対応する複数の第2のアンテナと、
前記アンテナそれぞれに対応する第2の通信部と、
前記第2の通信部に対し個別に給電可能な第2の管理部と、
前記指示信号を送信した前記第1の通信部に対応する前記第2の通信部により受信された前記指示信号により指定される前記帯域に対応する前記第2の通信部への給電を前記第2の管理部に行わせる第2の制御手段と
を含む第2の通信装置と、
から構成される通信システム。
(付記11)
前記指示信号は、前記給電を開始する信号である、付記10に記載の通信システム。
(付記12)
複数の帯域に対応する複数の第1のアンテナと、
前記アンテナそれぞれに対応する第1の通信部と、
前記通信部に対し個別に給電可能な第1の管理部と、
特定の帯域を指定する指示信号の送信を、前記第1の管理部から給電されている前記第1の通信部に行わせるとともに、当該帯域に対応する前記第1のアンテナに対応する前記第1の通信部への給電の停止を前記第1の管理部に行わせる第1の制御手段と
を含む第1の通信装置と、
複数の帯域に対応する複数の第2のアンテナと、
前記アンテナそれぞれに対応する第2の通信部と、
前記通信部に対し個別に給電可能な第2の管理部と、
前記指示信号を送信した前記第1の通信部に対応する前記第2の通信部により受信された前記指示信号により指定される前記帯域に対応する前記第2の通信部への給電の停止を前記第2の管理部に行わせる第2の制御手段と
を含む第2の通信装置と、
から構成される通信システム。
(付記13)
前記指示信号は、前記給電を停止する信号である、付記12に記載の通信システム。
(付記14)
前記第2の制御手段は、前記指示信号を取得すると、前記受信元の通信装置以外の装置との通信状況に応じて、前記第2の通信部への給電停止有無を決定する、付記12乃至13のいずれかに記載の通信システム。