(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記モバイル通信端末は、ケイパビリティメッセージを前記1以上の基地局へ伝送するように構成され、前記ケイパビリティメッセージは、前記アップリンクランダムアクセスチャネルを介してユーザデータを伝送する前記モバイル通信端末のケイパビリティの表示を含む、請求項1に記載のモバイル通信端末。
前記ケイパビリティの表示は、サブフレームタイミング選択方法を使用するケイパビリティと、ランダムアクセスリソースのブロックのタイミング選択を使用するケイパビリティと、ランダムアクセスリソースのブロックのタイミング内のタイミング選択を使用するケイパビリティと、のうちの少なくとも1つであり、前記ケイパビリティメッセージは、前記ケイパビリティが、静的または動的であることを任意で示し、前記ケイパビリティに対する時間期間を任意で含む、請求項2に記載のモバイル通信端末。
前記モバイル通信端末は、ユーザデータが、前記ランダムアクセスメッセージを介して通信されていることを示すために、標識を前記ランダムアクセスメッセージに含むように構成される、請求項1〜3のいずれか1項に記載のモバイル通信端末。
前記モバイル通信端末は、前記ランダムアクセスメッセージを、前記アップリンクランダムアクセスチャネルを介するユーザデータ通信に関連付けられるランダムアクセスリソースで伝送するように構成され、前記ブロックは、任意で前記アップリンクランダムアクセスチャネルを介するユーザデータ通信専用にされる、請求項1〜4のいずれか1項に記載のモバイル通信端末。
前記モバイル通信端末は、タイミングアドバンス情報を前記1以上の基地局から受信し、前記タイミングアドバンス情報および前記選択された送信の時刻に従った初期化の後、前記ランダムアクセスメッセージの送信タイミングのタイミングを適合するように構成され、その後、前記タイミングアドバンス情報が変化しないと想定する、請求項1〜5のいずれか1項に記載のモバイル通信端末。
前記方法は、ケイパビリティメッセージを前記モバイル通信端末から前記1以上の基地局へ伝送することを含み、前記ケイパビリティメッセージは、前記アップリンクランダムアクセスチャネルを介してユーザデータを伝送する前記モバイル通信端末のケイパビリティの表示を含む、請求項10に記載の通信する方法。
前記ケイパビリティの表示は、サブフレームタイミング選択方法を使用するケイパビリティと、ランダムアクセスリソースのブロックのタイミング選択を使用するケイパビリティと、ランダムアクセスリソースのブロックのタイミング内のタイミング選択を使用するケイパビリティと、のうちの少なくとも1つであり、前記ケイパビリティメッセージは、前記ケイパビリティが、静的または動的であることを任意で示し、前記ケイパビリティに対する時間期間を任意で含む、請求項11に記載の通信する方法。
前記方法は、標識を前記モバイル通信端末による前記ランダムアクセスメッセージに含むことを含み、前記ランダムアクセスメッセージは、ユーザデータが前記ランダムアクセスメッセージを介して通信されていることを示す、請求項10または12に記載の通信する方法。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本願は、2011年8月19日に出願された英国特許出願第1114339.3号、および2011年8月19日出願された英国特許出願第1114340.1号のパリ条約による優先権の主張の利益を享受し、これらの内容は参照されることにより本書に組み込まれる。
【0012】
本技術の例示的な実施形態が、3GPP LTEアーキテクチャとの関連で概略的に説明される。しかし、発明は3GPP LTEアーキテクチャでの実装に限定されない。逆に、いずれの適切なモバイルアーキテクチャも関連していることが想定される。例えば、説明が「eNB」または「e−NodeB」に言及する場合、eNBは、例示的な目的のために例として使用され、本技術が、その他のタイプの基地局(例えば、GSMにおけるBTS)と共にどのように使用され得るかということは、当業者に明らかであろう。
【0013】
<従来のネットワーク>
図1は、従来のLTEモバイル通信ネットワークの基本的な機能性を示す概略的な図を提供する。ネットワークは、ユーザプレーンにおけるトラフィックのためのサービングゲートウェイ(S−GW)103および制御プレーンにおけるシグナリングのための移動性管理エンティティ(MME)に接続されている1以上の基地局102(基地局は1つ表されている)を含む。LTEでは、基地局は、e−NodeBと呼ばれ、以下の説明ではeNBと呼ぶ。各基地局は、カバレッジエリア103を提供し、カバレッジエリア103内において、データがモバイル端末101(またはUE)へ、およびモバイル端末101(またはUE)から通信され得る。データは、無線ダウンリンク(DL)を介して、基地局102からカバレッジエリア内のモバイル端末101へ送信される。データは、無線アップリンク(UL)を介して、モバイル端末101から基地局102へ送信される。MME105、S−GW103、およびPDNゲートウェイ(P−GW)104を含むコアネットワークは、データをモバイル端末101へ、およびモバイル端末101からルーティングし、認証、移動性管理、課金などの機能を提供する。P−GWは、例えば、インターネット、IMSコアネットワークなどを含み得る1以上の他のネットワークに接続される。
図1の例示では、ユーザプレーンでの接続は、実線で表されているが、制御プレーンでの接続は、破線で表されている。
【0014】
図2の例示では、モバイルネットワークは、IPネットワーク(例えば、インターネット)を介したMTCアプリケーションサーバ120へのアクセスも提供する。別の例では、MTCアプリケーションサーバ120は、モバイルネットワーク内に配置され得る。モバイル端末101のうちの1以上は、例えば、自動販売機またはスマートメータのようなMTCデバイスを形成し得、データを受信し得るか、かつ/またはデータをMTCアプリケーションサーバ120に伝送し得る。
【0015】
以下の説明は、モバイル端末がモバイルネットワークに接続し、データを1以上のeNB102へ伝送(つまり、アップリンクで)することを所望する従来の動作の例の概略的な説明を
図3〜
図5を参照して提供する。これは、本技術のいくつかの態様および利点を認識する助けとなる。
【0016】
図3は、端末がeNBに接続し、データをアップリンクで伝送するための方法の例示である。方法のステップ400の開始では、モバイル端末(UEとも呼ばれる)であっても、モバイル端末でなくともよい通信端末は、例えば、オンに切り替えられ得るか、eNBのカバレッジエリアに入り得るか、または既にネットワークに接続されて、新たなeNBにハンドオーバし得る。いずれの場合でも、ステップ402で、端末は、例えばeNBによって定期的に伝送されるPSS、SSS、およびPBCH信号を用いて、eNBに同期する。端末は、eNBに同期されると、アップリンクデータをeNBへ伝送できるように、アップリンクリソースを要求しなければならない。ステップ402では、端末は、リソース要求をeNBへRACHメッセージで伝送する。RACHは、「ランダムアクセスチャネル」を意味し、LTEでは、自身に割り当てられているアップリンクリソースを有しておらず、そのリソースに関して割当てを所望する端末に対して使用される。LTEでは、端末は、メッセージをRACHチャネルで特定の時刻および周波数で伝送する。メッセージは、プリアンブル(64の可能性の中から選ばれた数)を含む。ステップ403では、eNBは、端末からRACHメッセージを受信すると、PDCCHおよびPDSCHを介して伝送されるメッセージによって端末に応答し、メッセージは、いくつかのパラメータを含む。それらのパラメータは、以下を含み得る。
・RA−RNTI:RA−RNTIは、ランダムアクセスプリアンブルと、RACHメッセージが伝送された時刻および周波数との組合せに基づく。これは、同一のプリアンブルを有する2つのRACHメッセージを伝送し得た2つの端末を区別するためである。RA−RNTIは、端末に対する識別子として使用されることによって、端末は、受信する応答が、別の端末への応答ではなく、先に伝送された端末のRACHメッセージに対する応答であることを検出し得る。応答のCRCは、RA−RNTIによってスクランブルされる。
・ランダムアクセスプリアンブル:この応答メッセージが関わるプリアンブルは、端末がRACHメッセージで使用したプリアンブルであることを端末がチェックし得るためのものである。
・一時的なC−RNTI:少なくとも将来のダウンリンク通信で使用される、端末に対する一次的な識別子である。
・タイミングアドバンス:eNBは、eNBがサービスを提供するセル内の推定された位置からの端末の送信信号がeNBに到着する遅延量を推定し、端末に、UL送信信号をeNBに到着する他の全てのUL送信信号と一致させるために、どの程度メッセージをシフトすべきかという表示を付与する。
・ULリソース許可:eNBは、端末がULデータを伝送するために割り当てられているULリソースを端末に通知する。
【0017】
次いで、ステップ404では、端末は、ULデータを伝送するために割り当てられたULリソースを使用する。データが伝送されると、端末およびeNBは、伝送すべきデータをもはや有していないと想定され、端末およびeNBは、方法が終了(ステップ406)する前に、ステップ405で、割り当てられているUL(およびDLもあり得る)リソースを解放し得る。
【0018】
図4は、
図3の方法に対応する、単純化した、可能性のある呼フローを示す。
図4は、特に、ステップ402〜405に対応するメッセージを示す。まず、端末101は、リソースを要求するためにRACHメッセージをeNB102へ伝送し、ULリソース割当てを含む応答42を受信する。次いで、端末は、ULリソースを用いて、データをアップリンク(メッセージ43)で伝送する。
図4の例では、ULデータメッセージ43が成功裏に受信されたことを確認する確認(「ack」)メッセージ44がメッセージ43に続く。端末101によって伝送されるデータの量に応じて、より多くのメッセージ43(および任意でackメッセージ44)が続いてもよい。ULリソースがもはや要求されなくなると、端末101またはeNB102は、それらULリソースの解放をメッセージ45でトリガし得る。
【0019】
図5は、
図3の方法での使用および/または
図4の呼フローでの使用に適した従来のアップリンクフレーム20の例示である。LTEでは、フレーム20は、概して10のサブフレーム21に分割され、
図5では、0〜9の番号が付されている。
図5の例では、RACH22は、端末がフレームの全てのサブフレームでRACHメッセージを伝送するために利用可能なリソースを有する。他の設定では、サブフレームの全てではなく、一部がRACHチャネルに対して利用可能なリソースを有し得るか、一部のフレームが、RACHに割り当てられたいずれのリソースも有していない場合がある。例えば、RACHは、偶数フレームの第1のサブフレームにのみ提供されてもよい。従来のRACH方法および本技術は、RACHリソースをいずれのサブフレームにも有するフレームとの関連で提示される。しかし、発明は、その構成に限定されず、1以上のフレームがRACHリソースを有していないサブフレームを含む構成に同一の原理が適用され得、一部のフレームがRACHリソースも含まない構成にも任意で適用され得る。
【0020】
図5の例では、端末101が、第2のサブフレームに提供されたRACHでRACHメッセージを伝送したことを示すために、その第2のサブフレームのRACHリソースが陰影を付されている。
【0021】
図3〜
図5に示される従来のRACH手続きは、端末がアップリンクリソースを要求するための第1のステップである。一般的に、端末が、例えば、端末101とeNB102との間のRRC接続のような関連するアップリンクおよびダウンリンク接続をセットアップするためには、さらなるシグナリングが要求される。そのため、関係するシグナリングの量は、小メッセージのサイズに比較した場合、多くあり得る。端末101が大量のデータを伝送しなければならない場合、この従来の方法は、データ/シグナリング比が高くなるので、効率的であり得る。しかし、端末が伝送すべきデータをごく少量のみ有する場合、この方法は、データ/シグナリング比が低くなるので、非効率的であり得る。したがって、データの量が少なくなると、シグナリングの量は実質的に一定であるために効率は低くなる。MTCタイプのアプリケーションの場合、端末は、伝送すべきデータをごく少量のみ有する傾向があり、一般的に、そのデータは遅延に敏感なデータではない。さらに、MTCタイプのアプリケーションは、従来のモバイル端末に比較して、そのようなデバイスを製造するコストを低減するため、低減された機能性を要求する傾向がある。なぜならば、MTCデバイスは、従来のモバイル端末よりも普及し、実利を求めることが予測されるので、モバイル通信ネットワークを用いて、データを送受信するのに魅力的であるために、製造をより廉価にすべきことが予測されるからである。その結果、MTCタイプのサービスおよびアプリケーションに対して、単純化された端末を有することが望ましくあり得る。
【0022】
そのため、小メッセージ(または非常に小さいメッセージ)を送信および/またはMTC通信するネットワークの効率を改善する方法を提供することが望ましくあり得る。以下の節では、異なる例示的な技術を提供するが、それらは本技術の態様および特徴を形成する。
【0023】
<ランダムアクセスチャネルを介したデータの送信および符号化>
以上の説明から認識されるように、小メッセージ(または非常に小さいメッセージ)を送信および/またはMTC通信するモバイル通信ネットワークの効率を改善する方法を提供するという技術的な問題が提示される。以下の節では、異なる例示的な技術を提供するが、それらは本技術の態様および特徴を形成する。
【0024】
本技術によれば、端末は、少なくともタイミング選択を用いて、データをeNBへ伝送するためにRACHメッセージを使用する。タイミング選択は、例えば、ショートメッセージのデータのようなデータを符号化するために使用され得る。ランダムアクセスチャネルを介してデータを伝送する方法の例は、
図6に示される。この例では、端末101は、MTCデバイスであり、端末101のデータを伝送するために、利用可能なRACHメッセージを再使用する。方法が開始(600)されると、端末101は、ステップ601で、例えば従来の様式でeNBに同期する。次いで、端末101は、送信タイミングを用いて、少なくともデータの一部をステップ602で符号化するRACHメッセージを伝送する。どのように符号化が行われ得るかに関する詳細は、以下にさらに提供される。この例では、端末101は、ステップ602で伝送されたRACHメッセージに応じて、「ack」メッセージを想定する。そのようなackメッセージは、例えば、RACH応答メッセージまたはその他のタイプの適切なメッセージで搬送され得る。端末は、そのような確認をRACHメッセージに応じて受信したか否かをステップ603で判定する。端末は、例えば、RACHメッセージの送信によってトリガされたタイマの満了の前にいずれの確認も受信していない場合、ステップ602に戻り、当該RACHメッセージを再伝送する。しかし、端末がRACHメッセージに対して、ackメッセージを受信する場合、端末はステップ604に進み得る。
図6の例は、確認メッセージが受信されたか否かをチェックすることを含むが、このステップ603は、任意である。別の例では、端末は、いずれのackメッセージも想定しない場合があり、ステップ602からステップ604へジャンプし得る。ステップ604では、端末101は、RACHを介して伝送すべきデータをさらに有しているか否かを判定する。端末が、伝送しなければならなかったデータを既に全て伝送している場合、方法は終了(ステップ605)し得る。しかし、端末101が、この様式で伝送すべきデータをまだ有している場合、端末101が未処理のデータを1以上のRACHメッセージで伝送するために、方法はステップ602に戻る。
【0025】
データを符号化するために送信タイミングを使用することは、端末101が従来のRACHメッセージに見え得るものを用いて、データを伝送することを可能にし、それによって、優れた上位互換性ケイパビリティを提供する。送信タイミングを用いた符号化の例は、
図7に示される。
図7は、0〜9の番号が付されている10のサブフレームを含むフレーム20を示す。各サブフレームは、(例えば従来の)RACHのために割り当てられたリソースを含む。この例では、端末は、RACHメッセージを送信するサブフレームを選択することによってデータを符号化し得る。例えば、2進コード化を用いて、RACHメッセージを偶数サブフレームで伝送することは、「0」を符号化するが、RACHメッセージを奇数サブフレームで伝送することは、「1」を符号化する。したがって、
図7の例では、5ビットが1つのフレームで符号化され得、RACHメッセージをサブフレーム1、3、4、6、および9で伝送することによって、端末は、「11001」を符号化し得る。この例では、最初の3ビットは、ID(「110」=6)を符号化し、最後の2ビットは、状態(「01」=バッテリ低下)を符号化する。例えば、スマートメータは、内部要素番号6(例えば、ガスメータまたは他の要素ではなく、電気メータ)がバッテリ低下していることを中央サーバに示し得る。
【0026】
RACHが全てのサブフレーム(示されていない)にではなく、一部のサブフレームにのみ提供される例では、端末は、RACHチャネルリソースのブロックの選択に関連する送信タイミングを用いてデータを符号化し得る。RACHリソースのブロックは、端末がRACHメッセージを伝送するためにアップリンクに提供される時間および周波数スロットである。実質的に、RACHリソースのブロックの全てがRACHを形成する。例えば、RACHが3サブフレームに1回提供される状況では、端末は、「0」または「1」を符号化するために、2つの異なるサブフレームにおける1対の後続するブロックのRACHリソース内のRACHメッセージの位置付けを使用し得る。別の例では、サブフレーム選択ではなく、RACHリソースのブロックの選択を基準に選択が行われ得る。例えば、2ブロックのRACHリソースがサブフレームに提供される場合があり得る。その場合、端末は、「0」または「1」を符号化するように、サブフレーム内の第1のリソースブロックおよび第2のリソースブロックのうちの一方を選択し得る。その場合、2ブロックのRACHリソースを含むサブフレームごとに、ビットが符号化され得る。
【0027】
別の例(示されていない)では、例えば、各フレームの第2のサブフレームに1ブロックのRACHリソースといった、フレーム毎に1ブロックのみのRACHリソースがあり得る。そして、サブフレーム選択がフレームよりも広い範囲にわたって行われ得る。例えば、サブフレーム選択は、10フレームのグループにわたって行われ得、その場合、2進コード化に基づくサブフレーム選択は、10フレームのグループで、5ビットの可能性のある符号化を可能にする。
【0028】
図8に示される方法では、端末101は、ランダムアクセスチャネルリソースのアップリンクブロックにおけるプリアンブルの位置付けを用いて、RACHを介してデータを伝送し得る。アップリンクランダムアクセスチャネルが、プリアンブル以外のメッセージを伝送するために使用されるような他の例では、データを符号化するために、このメッセージをブロックランダムアクセスリソース内に位置付けることによって、同一の原理が適用され得る。
図8の例では、方法がステップ800で開始され、端末101は、ステップ801でeNBに同期する。次いで、端末101は、タイミングアドバンスを例えばeNBから取得し、アップリンクタイミングに完全に一致し得るようにRACHメッセージを使用する。次いで、ステップ803では、端末101は、RACHリソースのブロックにおけるプリアンブルの位置付けを用いて、RACHを介してデータを伝送する。この例は、確認メッセージが、ステップ803で伝送されたデータに対して受信されたか否かをチェックする任意のステップ804も含む。受信されていない場合、端末は、ステップ803に戻り、データを再伝送する。受信された場合、端末101がRACHを介して伝送すべきデータをまだ有しているか否かを判定するステップ805に方法が進む。有していない場合、方法はステップ806で終了し得る。しかし、端末101が伝送すべきデータをまだ有している場合、端末101がタイミングアドバンスを再取得する必要があるか否かを判定するステップ807に方法は進む。例えば、端末101は、eNB102に対して移動したか否かを判定し得る位置要素を有し得るので、新たなタイミングアドバンスを要求する。あるいは、端末101は、例えば、スマートメータまたはパーキングメータのような固定要素であり得、その場合、端末101が固定要素であることを知っているので、ステップ807は完全に省略され得る。現在のタイミングアドバンスが十分満足いくものであると判定される場合、方法は、ステップ803に戻り、RACHリソースにおけるプリアンブルの位置付けを用いて、さらなるデータを伝送し得る。しかし、新たなタイミングアドバンスが取得されることが判定される場合、端末101が新たなタイミングアドバンスを取得するステップ802へ方法は進む。
【0029】
図9は、RACHリソースにおけるプリアンブルの位置付けおよびサブフレーム中のRACHメッセージの位置付けという2つの送信タイミング技術の組合せを用いて、データを符号化するのに適したフレームの例を示す。
図7と同様に、RACHメッセージの位置付けは、「110」および「01」を符号化する。また、各サブフレームにおいて、RACHリソースのブロック221〜225内のRACHメッセージの内容(つまり、プリアンブル31〜35)の位置付けもデータを符号化する。この例では、リソースのブロックの最初に位置付けられたプリアンブルは、「0」を符号化するが、リソースのブロックの末尾に位置付けられたプリアンブルは、「1」を符号化する。
図9では、フレームは5つのRACHメッセージを含むので、5ビット以上のビットが、この技術を用いて符号化され得る。この具体例では、プリアンブルの位置付けは、「01100」(一部のビットは図に示されていない)を符号化するために使用されている。このデバイスがスマートメータである場合、このデバイスは、例えば、デバイスのバッテリ低下を示しつつ、12kWhの電気の示度を伝送していることを示し得る。
【0030】
図10の例では、端末は、データを符号化するために、RACHリソースのブロック(221〜223)内のプリアンブルの位置付けのみを使用する。この場合、数は、2進数としてではなく、3進数として符号化される。プリアンブルがランダムアクセスリソースのブロックのプリアンブルにある場合、符号化される数は、「0」である。プリアンブルが中間の位置にある場合、符号化される数は、「1」である。プリアンブルが、リソースのブロックの末尾にある場合、符号化される数は、「2」である。また、
図10の例では、ランダムアクセスリソースのいくつかのアップリンクブロックが単一のサブフレーム内に提供される。したがって、この特定の組合せは、数19を3進法で符号化する「201」を符号化する。例えば、デバイスは、在庫基準が現在19であることを示す自動販売機であり得る。
【0031】
送信信号の位置付けを用いた、その他のタイプの適切な符号化は、数を符号化する場合に使用され得、例えば、n進数の符号化に依存し得、そこでnは2以上である。しかし、2進数の符号化が、データを符号化、復号、および格納するための幅広い使用のために、より好都合であり得ることが認識されるであろう。
【0032】
データを通信用に符号化するために、プリアンブル選択を使用するさらなる符号化方法が使用され得る。64のプリアンブルが利用可能であり、特定のプリアンブルの選択もRACHメッセージ内のデータを符号化するために使用され得る。従来のプリアンブルの使用は、64の可能性のあるプリアンブルのうちの1つのプリアンブルのランダムな選択に依存するが、ここで、ランダム性は、RACHメッセージを同時に伝送しようとする2つの端末間の衝突の可能性を低減するために使用される。プリアンブルは、RA−RNTI、つまり、RACH応答に対する端末のIDを生成するためにも使用される。このランダム性の態様のために、プリアンブルとしては、従来の使用では、いずれの情報も搬送しない。プリアンブル選択を用いた、可能性のある符号化方法の例は、
図11〜
図13に示される。
図11〜
図13では、プリアンブルは、0から63までの範囲の6ビットの数として表されている。これらの図では、6ビットは、重みを減らすことによって、1から6までの数が付されている。
【0033】
図11の例では、プリアンブルは、ビット1〜3でデータを符号化し、ビット4〜6でランダムコンポーネントを符号化するように選択される。そのような符号化方法は、3ビットの符号化されたデータをプリアンブルに提供し得、それによって、RACHメッセージを介して伝送されるデータを符号化するためのビットの数を増加させる。また、他の例では、データ符号化に割り当てられるプリアンブルのビットの数は、3ビットとは異なることがあり、0(プリアンブルでデータ符号化がない)から6(ランダムコンポーネントがない)まで変動し得る。当業者は、これは、例えば、特定の状況に適するように調節され得ることを認識するであろう。例えば、いくつかのMTCデバイスが同一期間内にデータを通信しようとし得ること、および、例えば、全てのスマートメータのメッセージの第1のビットが同一の第1のビット有し得るといった、そのデータが類似している傾向があることが予測される場合、同一のプリアンブルをほぼ同時に伝送する端末間に衝突があり得る。そのような衝突は、アップリンク送信の失敗を引き起こしやすく、したがって、アップリンクのスループットを低減しやすい。そのような場合、衝突の可能性を低減するように、ランダムコンポーネントをプリアンブルに含むことが好ましくあり得る。そのため、当業者は、符号化ビットを増やす、より多くの符号化されたデータを1つのプリアンブルで伝送することと、ランダムビットの数を増やす、プリアンブル間の衝突をより妨げることとのバランスが存在することを認識するであろう。
【0034】
図12の例では、1を有するビットは、プリアンブルが従来のRACHアップリンクリソース要求(値:「0」)に対して使用されるのか、それともデータを符号化する(値:「1」)ために使用されるのかを符号化するために使用される。言い換えると、プリアンブル自体が、従来のプリアンブルとして解釈されるのか、それとも符号化プリアンブルとして解釈されるのかの表示を含む。この例では、第1のビットが「0」にセットアップされる場合、端末は、「0」で始まる32の可能性のあるプリアンブルのうちの1つをランダムに選択し得、そのプリアンブルを従来の様式で使用し得る。ビット1が「1」にセットアップされる場合、これは、プリアンブルが従来の様式ではなく、データを符号化するために使用されることを示す。プリアンブルの残りは、少なくとも1つの符号化ビットおよび対応する数のランダムビットの組合せを搬送するために使用され得る。
図12では、示されるプリアンブルは、2つの符号化ビット(ビット2〜3)および3つのランダムビット(ビット4〜6)を含む。上述したように、符号化ビットとランダムビットとのバランスは、例えば、所望のスループットおよび衝突の可能性に応じて、調節され得る。このプリアンブルの設定は、例えば、アップリンクリソースを要求する際の従来のRACHメッセージと、例えば、符号化されたデータの伝送との両方のためにプリアンブルを使用し得る端末にとって便利であり得、したがって、端末は、両タイプのプリアンブルを使用し得るだけでなく、RACHメッセージごとに、どちらのプリアンブルを使用しているのかを動的に示し得る。
【0035】
図13の例では、最初の3ビット(ビット1〜3)は、データを符号化するためと、プリアンブルがデータを符号化するために使用されるか否かを示すためとの両方のために使用される。これらの3ビットは、8つの組合せ全てを網羅し得、これらの組合せのうちの1つは、従来の様式で使用されるプリアンブルのために確保される。そのため、これらの最初の3ビットは、符号化ビットとしてだけでなく、プリアンブルが従来のプリアンブルとして解釈されるのか、それとも符号化プリアンブルとして解釈されるのかの標識としても機能する。
【0036】
ある例(「例A」)では、端末は、
図9および
図12で使用される技術の組合せを使用し得る。したがって、フレームでは、端末は、5つのプリアンブル(1つは、1対のサブフレームに対するものであり、各サブフレームは、1ブロックのRACHリソースを含む)を伝送し得、各プリアンブルは、対のサブフレーム内のプリアンブルの場所によって1ビットを符号化し得、プリアンブルの位置付け(RACHリソースのブロックにおけるプリアンブルの位置)を用いて1ビットを符号化し得、プリアンブル選択を用いて2ビットを符号化し得る。そのため、端末が1つのフレームにおいて符号化し得るビットの数は、フレーム毎に「5×(1+1+2)=20ビット」である。LTEでは、フレームは、この特定の符号化方法の組合せに2kbpsのビットレートを提供する10msの総継続時間を有する。
【0037】
別の例(「例B」)では、RACHリソースのブロックは、フレーム毎に2つのサブフレームにおいてのみ利用可能であり、端末は、サブフレーム選択技術と、プリアンブルの位置付けと、プリアンブルが
図11の例に従うが、4つの符号化ビットおよびランダムコンポーネントに対して2ビットを有するプリアンブル選択技術との組合せを使用し得る。その場合、端末は、フレーム毎に1つのプリアンブルを伝送し得、各プリアンブルは、サブフレーム選択によって1ビットを符号化し得、サブフレーム内のプリアンブルの位置付けによって1ビットを符号化し得、プリアンブル選択によって4ビットを符号化し得、つまり、フレーム毎に「1×(1+1+4)=6ビット」である。したがって、LTEにおける結果のスループットは、0.6kbpsとなる。
【0038】
さらなる例(「例C」)では、端末は、RACHリソースブロック選択とプリアンブルの位置付けとの組合せを使用し得、共に
図9に従う。RACHリソースブロック選択は、
図9の例ではサブフレーム選択に相当する。なぜならば、RACHリソースのブロックを含む各サブフレームは、まさにその1つのブロックを含むからである。その状況では、端末は、フレーム毎に5つのプリアンブルを伝送し得、各プリアンブルは、各対のサブフレーム内のプリアンブルの場所に対して1ビットを符号化し得、プリアンブルの位置付けによって1ビットを符号化し得る。そのため、端末が1つのフレームにおいて符号化し得るビットの数は、フレーム毎に「5×(1+1)=10ビット」であり、つまり、1kbpsのスループットを付与する。
【0039】
しかし、そのような符号化をもたらすオーバヘッドは、選択される符号化方法に応じて、幾分低くも高くなり得る。このオーバヘッドは、プリアンブル毎に符号化されるビットの数に依存することとなるが、これは、伝送されたビットの総数に対して有効なビット(つまり、符号化ビット)の数を示すこととなるためである。例示されるように、例Aでは、端末によって伝送される6ビットのプリアンブル毎に、3ビットが符号化されるが、1ビットはサブフレーム選択によって符号化され、1ビットはプリアンブルの位置付けによって符号化され、1ビットはプリアンブル選択によって符号化される。これは、50%の有効性および50%のオーバヘッドをもたらす。実際には、端末は、タイミングアドバンスを取得するためにまず、第1のRACHメッセージ(いずれのデータも符号化しない)を伝送することが必要となるので、オーバヘッドはわずかに低くなり得る。しかし、固定端末の場合、実際には、これは、1度セットアップされ、これを最後にほとんど更新も要求しない場合があるので、無視でき得る。例Bでは、各プリアンブルは、有効性が100%となり、オーバヘッドが0%となるように、6ビットを符号化するために使用され得る。有効性が100%よりも高くなり得ることは特筆に値する。例えば、プリアンブルの全6ビットがデータを符号化するために使用される場合および端末もサブフレーム選択およびプリアンブルの位置付けを使用する場合、各プリアンブルは、プリアンブル自体が6ビットから構成されているにも関わらず、8ビットを符号化し得る。この場合、有効性は、137%となり、オーバヘッドは−37%となる。例Cでは、各プリアンブルは、2つのタイミング選択方法の組合せを用いて、2ビットを符号化する。したがって、有効性は37%であり、オーバヘッドは、63%である。
【0040】
例A〜Cに関するスループットおよびオーバヘッドの概要が以下に提供される。
【0041】
これらの方法によって達成されるスループットは、例えば、一般的に50Mbps〜80Mbpsの範囲と推定されるLTEの最大アップリンクスループットに比較して、非常に低い。しかし、MTCデバイスは、通常、送信すべきデータを少量のみ有し、概して遅延耐性があると考えられるので、そのようなデバイスは、容易に低スループットに対処可能な可能性がある。
【0042】
当業者が認識するように、符号化方法の可能性のある組合せの範囲は、スループットおよび効率性に関して、膨大な数の可能性のある結果を提供する。そのため、当業者は、例えばスループット、オーバヘッド、消費電力および実装制約、または端末および/またはeNBに関するコストを考慮して、適切だと思われる組合せを選択し得る。また、それらの態様を考慮する際、当業者は、一部の状況では、従来の通信方法を使用することが好ましいと考え得る。例えば、大量のデータが送信される場合、従来の方法によるデータ/シグナリング比は、当業者が従来の方法を使用することが好ましいと考え得るデータ/シグナリング比であり得る。LTEに関するシグナリングの量が、送信される実際のデータの量に比較して多い、より短いメッセージに関しては、データを符号化するためにランダムアクセスチャネルメッセージを使用することが好ましくあり得る。
【0043】
本発明の別の利点は、無線インターフェースを用いて通信するために端末によって要求される構成要素の数を減らすことで、端末の複雑さが低減され得ることである。例えば、MTC端末は、完全に実装される場合、従来のプロトコルスタックも非常に基本的な様式で実装される制限されたプロトコルスタックを含み得る。したがって、複雑さおよびコストの低減が達成され得る。
【0044】
<ランダムアクセスチャネルを介したデータの受信および復号>
メッセージは、端末101によって伝送されると、eNB102に到着し、eNB102は、次いで、ランダムアクセスメッセージを介して送信されたデータを復号し得る。eNB102は、端末によって使用された符号化方法を認識すると、プリアンブルにいずれかの関連ビットが存在する場合には、単にプリアンブルにおける関連ビットを復号することと、ランダムアクセスメッセージを伝送するために選択されるタイミングを識別することとによって、選択されるタイミングがランダムアクセスリソースのブロックの選択に関連していようが、サブフレームの選択および/またはランダムアクセスリソースのブロック内におけるメッセージの位置付けに関連していようが関係なく、受信したランダムアクセスメッセージを復号し得る。そして、eNBは、例えば、eNB102が有し得る端末の識別の表示によって、例えば、復号されたデータを(例えば、モバイルネットワーク内またはモバイルネットワーク外の)MTCアプリケーションサーバ120へ転送し得る。あるいは、eNBは、例えば、S−GW103、P−GW104、またはMME105といった別のノードにメッセージを転送してもよく、この別のノードは、復号されたデータの、例えばMTCアプリケーションサーバ120といった目的地へのルーティングの責任を負う。別の例では、eNBは、復号されたデータ自体におけるデータ処理のための目的地および/または指示を検索し得る。
【0045】
端末がランダムアクセスメッセージを従来のランダムアクセスメッセージとして伝送しているのか、それともデータを符号化するために使用されるメッセージとして伝送しているのか、後者の場合、そのデータはどのように符号化されたのかをeNBが知るためには、いくつかの選択肢が適切であると考えられ得る。
【0046】
様々な状況が考えられ得る:端末は、「ハードコード化」され得ることによって、全てのランダムアクセスメッセージにおいてデータ符号化を使用する;端末は、ランダムアクセスチャネルを従来の様式で使用し得ることもあり、符号化されたデータを伝送するために使用し得ることもある;または端末は、ランダムアクセスチャネルを常に従来の様式で使用し得る。符号化されたデータを伝送するために、ランダムアクセスチャネルを使用し得るいずれのかの端末に対して、符号化方法は、予め、または動的に選択されることによって、「ハードコード化」され得る。eNBは、符号化されたデータを識別し、正確に復号するために、この情報の一部または全てを知らなければならないことがある。
【0047】
eNBは、当該情報の一部またはすべてを異なる様式で取得し得る。例えば、端末は、特定の符号化方法を用いて符号化されたデータを伝送するのみのために、ランダムアクセスチャネルを使用するMTCデバイスとしてフラグを付せられ得る。例えば、eNBは、モバイルネットワークにおけるHSS/HLRからこの「フラグ付け」情報を検索し得るか、またはこの情報自体を格納し得る。あるいは、端末は、端末のケイパビリティをモバイルネットワークによって提供される既存のケイパビリティメッセージまたは別のタイプのケイパビリティメッセージで示すために、メッセージをeNBへ伝送し得る。例えば、ケイパビリティは、日、時刻、またはその他の適切な時間期間のような時間期間に応じて異なり得る。別の例では、RACHメッセージ自体が、いずれかの符号化されたデータの存在および/または使用される符号化方法に関する情報を含み得る。
【0048】
到来するランダムアクセスメッセージの処理の方法の例は、
図14に示される。最初に、eNB102は、RACHメッセージをステップ1400で端末101から受信する。メッセージを受信すると、端末が、符号化されたデータのみを伝送するためにRACHメッセージを使用する端末としてリストに入れられるか否かが1401でチェックされ得る。リストに入れられる場合、RACHメッセージが復号されるステップ1406に方法は進む。リストに入れられない場合、ケイパビリティ発見方法中に、端末が、符号化されたデータを伝送するためにRACHを使用する端末として識別されるか否かがステップ1402でチェックされ得る。ステップ1402のチェックに対する回答が肯定の場合、端末が、符号化されたデータを全てのRACHメッセージで伝送することを宣言するか否かがステップ1403でチェックされ得る。回答が肯定の場合、RACHメッセージは、ステップ1406で復号され得る。ステップ1402および1043のチェックのうちの一方に対する回答が否定である場合、方法は、ステップ1404へ進み得る。このステップでは、RACHメッセージが符号化されたデータを含むといういずれかの表示が存在するか否かがチェックされる。そのような表示は、メッセージ自体(例えば、
図12における「ビット1」を参照されたい)で搬送され得るか、または、例えば、この端末からの次の10のランダムアクセスメッセージは符号化されたデータを含むということを公表するための第1のメッセージ、といった前のメッセージに提供され得る。そのような表示が提供される場合、RACHメッセージが復号されるステップ1406に方法は進む。そのような表示を発見することができない場合、RACHメッセージが従来のRACHメッセージとして処理されるステップ1405に方法は進む。
【0049】
この方法は、例えば、1以上のステップ、例えばステップ1401を省略するか、かつ/または端末が、可能な場合にステップ1405へジャンプするように、RACHメッセージを従来の様式で常に使用していると識別されるか否かを判定するための、例えば、第1のチェックステップのようなさらなるステップを追加するように、改変され得る。
【0050】
端末101およびeNB102において、符号化方法が既に予め定義されている場合、eNBが、どの符号化方法が使用されるかを判定するために、類似の方法が実装され得る。
【0051】
<結論>
概して、発明は、LTE環境で有利に実装され得るため、発明がこの環境で説明されたが、発明はLTE環境に限定されず、その他適切な環境、特に、端末がランダムアクセスチャネルを介してデータを伝送するために少なくともタイミング選択を使用し得るいずれかの環境に実装されてもよい。
【0052】
様々な修正が本発明の例に対してなされ得る。本発明の実施形態は、低減されたケイパビリティの端末の面から概して定義されたが、個人用電話のような従来の端末を含むいずれの適切な端末も、本開示に従って、ショートメッセージを送受信し得ることが理解される。
【0053】
また、例示を容易にし、理解のしやすさから、ネットワークの各要素に対して1つのみノードを表し、論じた。しかし、当業者は、2以上の各ノードがあり得ることを理解するであろう。例えば、モバイルネットワークは、複数のeNB、MME、S−GWおよび/またはP−GWを含み得る。
【0054】
本発明のさらなる多様な態様および特徴は添付の特許請求の範囲において定義される。
本発明の範囲を逸脱せず、様々な修正が上記実施形態になされ得る。例えば、本発明の実施形態は、他のタイプのモバイル通信ネットワークを用いて使用され、LTEに限定されない。