【文献】
Research In Motion UK Limited,SMS over SGs and provisioning of CSFB services to Data Centric UEs,3GPP TSG SA WG2 Meeting #75 S2-095066,3GPP,2009年 8月31日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1のネットワークは、パケット交換(PS)サービスを提供可能なロングタームエボリューション(LTE)ネットワークを含み、前記第2のネットワークは、サーキット交換サービスを提供可能な2Gネットワーク及び3Gネットワークを含むことを特徴とする請求項1に記載の端末。
前記第1のネットワークは、パケット交換(PS)サービスを提供可能なロングタームエボリューション(LTE)ネットワークを含み、前記第2のネットワークは、サーキット交換(CS)サービスを提供可能な2Gネットワーク及び3Gネットワークを含むことを特徴とする請求項5に記載の移動性管理エンティティ。
前記TAU要請メッセージが前記端末から受信されると、前記制御器は、前記第1のネットワークに関連したベアラを再活性化(reactivate)させることを特徴とする請求項5に記載の移動性管理エンティティ。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、本発明の望ましい実施形態を添付の図面を参照して詳細に説明する。次の説明において、公知の機能または構成に関する具体的な説明が本発明の要旨を不明瞭とすると判断された場合は、その詳細な説明は省略する。なお、後述の用語は、本発明における機能を考慮して定義された用語として、これは、使用者、運用者の意図又は慣例によって変更され得る。
【0035】
添付の図面を参照した下記の説明は、特許請求の範囲の記載及びこれと均等なものの範囲内で定められるような本発明の実施形態の包括的な理解を助けるために提供され、この理解を助けるための様々な特定の詳細を含むが、単なる実施形態にすぎない。したがって、本発明の範囲及び趣旨を逸脱することなく、明細書中に説明した実施形態の様々な変更及び修正が可能であるということは、当該技術分野における通常の知識を有する者には明らかであろう。また、明瞭性と簡潔性の観点から、当業者には既知の機能や構成に関する具体的な説明を省略する。
【0036】
“第1の”及び“第2の”などのような序数を含む用語が様々な構成要素を説明するために使用されるが、これらの構成要素は、この用語により限定されない。この用語は、1つの構成要素を他の構成要素と区別するためにだけ使用される。例えば、本発明の権利範囲を逸脱することなく、第1の構成要素は第2の構成要素と呼ばれてもよく、同様に、第2の構成要素も第1の構成要素と呼ばれてもよい。ここで使用される用語“及び/又は”は、複数の関連した記載された項目の組み合せ又は複数の関連した記載された項目のうちのいずれかの項目を含む。
【0037】
ここで使用する用語は、特定の実施形態だけを説明するためのもので、本発明を限定するものではない。ここで使用するように、単数の表現は、文脈上明白に異なることを必要としない限り複数の表現を含む。本明細書で使用されている“具備する”又は“有する”などの用語は、明細書上に記載された特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、エレメント、又はこれらの組み合せの存在を指定するものであって、1つ又はそれ以上の他の特徴又は数字、ステップ、動作、構成要素、部品、又はこれらの組み合せの存在又は付加可能性を予め排除しないものと理解されるべきである。
【0038】
用語が異なって定義されない限り、技術的であるか又は科学的な用語を含めてここで使用されるすべての用語は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者により一般的に理解されるものと同一の意味を有している。一般的に使用される予め定義されているような用語は、関連技術の文脈上有する意味と一致する意味を有するものと解釈されなければならず、本出願で明白に定義しない限り、理想的であるか又は過度に形式的な意味であると解釈されない。
【0039】
本発明の一実施形態は、移動通信システムにおけるサービス提供装置及び方法を提供する。
【0040】
また、本発明の一実施形態は、移動通信システムにおける音声サービス及びデータサービスの提供を受けるアクセスネットワーク(access network)を適応的に選択してサービスを提供する装置及び方法を提供する。
【0041】
また、本発明の一実施形態は、移動通信システムにおけるユーザ端末機(user equipment:UE)が音声サービスの提供を受けるアクセスネットワークとデータサービスの提供を受けるアクセスネットワークを差別化させてサービスを提供する装置及び方法を提供する。
【0042】
一方、本発明の一実施形態で提案する方法及び装置は、ロングタームエボリューション(long-term evolution:LTE)移動通信システムと、ロングタームエボリューションアドバンスド(long-term evolution−advanced:LTE−A)移動通信システムと、高速ダウンリンクパケット接続(high speed downlink packet access:HSDPA)移動通信システムと、高速アップリンクパケット接続(high speed uplink packet access:HSUPA)移動通信システムと、3世代プロジェクトパートナーシップ2(3
rd generation project partnership 2:3GPP2)の高速レートパケットデータ(high rate packet data:HRPD)移動通信システムと、3GPP2の広域符号分割多重接続(wideband code division multiple access:WCDMA(登録商標))移動通信システムと、3GPP2の符号分割多重接続(code division multiple access:CDMA)移動通信システムと、国際電気電子技術者協会(institute of electrical and electronics engineers:IEEE)802.16m通信システムと、進化したパケットシステム(evolved packet system:EPS)と、モバイルインターネットプロトコル(mobile internet protocol :Mobile IP)システムなどのような多様な移動通信システムに適用可能である。
【0043】
以下、本発明の実施形態では、LTE移動通信システムをノンレガシー移動通信システムと仮定し、2G/3G移動通信システムをレガシー移動通信システムと仮定する。上記ノンレガシー移動通信システムは、LTE移動通信システムだけでなく多様な移動通信システムであり得、上記レガシー移動通信システムは、2G/3G移動通信システムだけでなく多様な移動通信システムであり得ることはいうまでもない。
【0044】
以下では、UEがLTEネットワークを使用したが、音声サービスのためにVoIMS又はサーキット交換(CS)ネットワークにスイッチングするサーキット交換フォールバック(circuit switched fall back:CSFB)方式を一例として、本発明の実施形態を具体的に説明する。しかしながら、本発明の主要な要旨は、類似の技術的背景を有する他の通信システムやサービスにも本発明の範囲から逸脱しない範囲で、若干の変形を加えて適用可能であり、これは、本発明の技術分野での熟練された技術的知識を有した者の判断により可能であるだろう。
【0045】
一方、本明細書及び図面で、LTEネットワークは、E−UTRANと同一の意味で使用され得、CSネットワークは、CSサービスをサポート可能なUTRANと、GSM(登録商標)(global system for mobile communications)/EDGE(enhanced data rates for GSM evolution)無線アクセスネットワーク(GSM/EDGE Radio Access Network:GERAN)と、CDMA2000、又はそれと類似のネットワークであり得、これらを総称してレガシーネットワークと称する。また、上記レガシーネットワークは、時分割同期符号分割多重接続(TD−SCDMA:time division synchronous code division multiple access)ネットワークを含むことができ、上記TD−SCMDAネットワークは、一般的に3Gネットワークに分類され得る。
【0046】
また、本明細書及び図面で、一つのネットワークに存在するということは、一つのネットワークに連結(Connected)中である場合とアイドル(idle)状態でキャンピング(camping)中である場合の両方ともを包括し得る。また、基地局という用語は、該当ネットワークがE−UTRANである場合には、進化した基地局(evolved Node B:eNB)に対応する。
【0047】
また、本発明の実施形態及び図面で、ホーム加入者サーバ(home subscriber sever:HSS)は、ホーム位置登録器(home location register:HLR)と同一であるか又は物理的に共に位置するエンティティであり得る。
【0048】
一方、本発明の実施形態及び図面で、デュアルトランスファーモード(dual transfer mode:DTM)ハンドオーバ(hand over:HO)とパケット交換(PS)HOは、同一の意味で使用され得る。
【0049】
まず、LTEネットワークは、自体的にCSサービスをサポートできないので、LTEネットワークでは、特定サービスが必要な場合、2世代/3世代(2nd Generation/3rd Generation:2G/3G)のCSネットワークを使用するCSFB方式のような方式が使用され得る。CSFB方式は、移動性管理エンティティ(mobility management entity:MME)と移動交換機(mobile switching center:MSC)間の情報交換のために、SGsというインターフェースを使用するが、オペレータネットワークの一部MSCは、SGsインターフェースを使用し難い場合がある。
【0050】
このような場合、LTEネットワークと2G/3Gネットワークを同時にサポートするオペレータは、音声サービスのようにLTEネットワークで直接提供し難い特定サービスをサポートするために、CSFB方式のようにLTEネットワークがユーザ端末機に対するCSネットワークへのスイッチングをサポートする方式を使用することでなく、上記ユーザ端末機が直接にLTEネットワークと2G/3G CSネットワークの制御信号をモニタリングする方式を使用する。すなわち、ユーザ端末機は、主にLTE移動通信システムを通してデータサービスを受信しながら、上記CSネットワークでの移動性管理(mobility management:MM)手続きを実行するために、一定周期ごとに2G/3G移動通信システムと制御信号を送/受信する。
【0051】
以下、説明の便宜上、ユーザ端末機がPSサービスをノンレガシー移動通信システムを通して受信し、CSサービスをレガシー移動通信システムを通して受信する方式を“ノンレガシーPSレガシーCS方式”と称する。一例で、本発明の実施形態では、上記ノンレガシー移動通信システムは、LTE移動通信システムであるから、上記ノンレガシーPSレガシーCS方式は、“LTE PSレガシーCS方式”と称される。
【0052】
該当LTE PSレガシーCS方式をサポートする場合、ユーザ端末機は、次のような動作モードをサポートできる。
(1)動作モード#1:LTE PSサービス(インターネットプロトコルマルチメディアサブシステム(IP multimedia subsystem:IMS)を介した音声(voice over IMS:VoIMS)サービス含む)をサポートする動作モード
(2)動作モード#2:LTE PSサービス(VoIMSサービス含む)+2G/3G CSサービスをサポートする動作モード
(3)動作モード#3:2G/3GPSサービス+2G/3G CSサービスをサポートする動作モード
【0053】
VoIMSサービスは、LTE移動通信システムにVoIMSサービスをサポート可能な機能が具現されており、その機能を使用するように設定された場合のみにサポートされ得る。
【0054】
これと同様に、CSFB方式もLTE移動通信システムと、LTE移動通信システムと共存する2G/3G移動通信システムがCSFB方式をサポートする場合のみに使用され得る。
【0055】
一方、特定オペレータネットワークでは、複数個の音声サービスサポート方式をサポートでき、このように複数個の音声サービスサポート方式をサポートするオペレータネットワークの構造を
図2を参照して説明すると、次のようである。
【0056】
図2は、本発明の一実施形態による複数個の音声サービスサポート方式をサポートするオペレータネットワークの構造を概略的に示した図である。
【0057】
図2を参照すると、上記オペレータネットワークは、複数の領域、一例で、6個の領域、すなわち、領域#1 210と、領域#2 220と、領域#3 230と、領域#4 240と、領域#5 250と、領域#6 260を含む。
【0058】
領域#1 210は、CSFB非サポート2G/3Gレガシー領域である。ここで、上記CSFB非サポート2G/3Gレガシー領域は、CSFB方式をサポートすることが不可能な2G/3G領域を表す。
【0059】
領域#2 220は、CSFBサポート2G/3Gレガシー領域である。ここで、上記CSFBサポート2G/3Gレガシー領域は、CSFB方式をサポートすることが可能な2G/3G領域を表す。
【0060】
領域#3 230と領域#5 250の各々は、VoLTEサポート可能LTE領域である。ここで、上記VoLTEサポート可能LTE領域は、VoLTEサービスのサポートが可能なLTE領域を表す。
【0061】
領域#4 240と領域#6 260の各々は、VoLTE非サポートLTE領域である。ここで、上記VoLTE非サポートLTE領域は、VoLTEサービスのサポートが不可能なLTE領域を表す。
【0062】
もし、ユーザ端末機がLTEサポート領域に進入する場合、ユーザ端末機は、アタッチ(attach)手続き又はトラッキング領域アップデート(tracking area update:TAU)手続きを実行しなければならない。
【0063】
ところが、LTE PSレガシーCS方式をサポートするユーザ端末機は、オペレータネットワークのLTE領域で現在音声サービスを提供するドメインがPS(すなわち、VoIMSサービスを使用する場合)であるかCSであるかが予め分からない。また、もし、LTE領域で音声サービスがCSドメインで提供される場合といっても、該当LTE PSレガシーCS方式を使用するユーザ端末機は、CSFB方式に基づいてCSネットワークに接続できるように構成されたか否かが分からない。以下、説明の便宜上、該当LTE PSレガシーCS方式をサポートするユーザ端末機を“LTE PSレガシーCSユーザ端末機”と称する。
【0064】
したがって、上述したような問題を解決するために、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、LTE領域に進入してアタッチ手続き又はTAU手続きを開始する場合、オペレータネットワークがサポートする音声サービス機能を確認するために、結合アタッチ(combined attach)手続き又は結合TAU(combined TAU)手続きを実行する。その次に、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、オペレータネットワークから応答メッセージを受信して上記オペレータネットワークのサポート機能を検出する。また該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、上記オペレータネットワークのサポート機能の検出によって、必要な場合、LTE PSレガシーCS方式を使用するモードであるLTE PSレガシーCSモードで動作するために、追加的なTAU手続きを実行することができる。
【0065】
ここで、
図3を参照して、本発明の一実施形態による移動通信システムにおけるLTE PSレガシーCSユーザ端末機がネットワークで音声サービスがサポートされるか否かに基づいて登録手続きタイプを決定する過程に対して説明する。
【0066】
図3は、本発明の一実施形態による移動通信システムにおけるLTE PSレガシーCSユーザ端末機がネットワークでどの形態の音声サービスがサポートされるか否かに基づいて登録手続きタイプを決定する過程を概略的に示した図である。
【0067】
図3を参照すると、まずステップ311で、LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、LTE領域への進入を検出すると、結合アタッチ手続きを実行し、ステップ313に進行する。該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機が結合アタッチ手続きを実行する過程に対して具体的に説明すると、次のようである。
【0068】
例えば、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、無線リソース制御(radio resource control:RRC)連結を設定する手続き、又は以後にユーザ端末機無線能力(UE radio capability)に関連した情報を送信する手続きで、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機自身が2G/3G方式をサポートし、CSFB/単一無線音声呼連結性(single radio voice call continuity:SRVCC)手続きをサポートできることを表すメッセージを基地局に伝送する。他の例で、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、アタッチ要請メッセージに該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機自身が2G/3G方式をサポートし、CSFB/SRVCC方式をサポートできることを示す情報を含めてMMEに送信する。以下では、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機がアタッチ要請メッセージに2G/3G方式をサポートし、CSFB/SRVCC方式をサポートできることを示す情報を含めてMMEに送信した場合を仮定して説明する。2G/3G方式をサポートし、CSFB/SRVCC方式をサポートできることを示す情報は、例えば、“2G/3G capability = YES”のように示すことができる。
【0069】
ステップ313で、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、上記結合アタッチ手続きの実行によって、上記MMEからアタッチ許可(attach accept)メッセージを受信し、ステップ315に進行する。ここで、上記アタッチ許可メッセージには、多様なパラメータが含まれ得るが、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、上記アタッチ許可メッセージに含まれたパラメータに基づいて、ネットワークがサポートする音声サービスサポート機能を判定することができる。該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機が上記ネットワークがサポートする音声サービスサポート機能を判定する過程に対して具体的に説明すると、次のようである。
【0070】
まず、上記アタッチ許可メッセージに含まれたパラメータは、一例で、進化したEPSネットワーク要素サポート情報(EPS network feature support information)と、EPSアタッチ結果情報エレメント(information element:IE)(EPS attach result IE、以下、“EPSアタッチ結果IE”と称する)を含み得る。ここで、上記EPSネットワーク要素サポート情報は、IMSVoPSフィールドを含むことができ、上記IMSVoPSフィールドは、一例で、1ビットで具現され得る。上記EPSネットワーク要素サポート情報が含むIMSVoPSフィールドのフィールド値が一例で、“1”に設定されている場合、上記EPSネットワーク要素サポート情報は、LTEネットワークがVoIMSサービスをサポートすることを示す。これとは反対に、上記EPSネットワーク要素サポート情報が含むIMSVoPSフィールドのフィールド値が、一例で、“0”に設定されている場合、上記EPSネットワーク要素サポート情報は、LTEネットワークがVoIMSサービスをサポートしないことを表す。また、上記EPSアタッチ結果IEが結合EPS/IMSIを示す場合、上記EPSアタッチ結果IEは、LTEネットワークがCSFB方式をサポートすることを示す。これとは異なり、EPSアタッチ結果IEがEPSオンリー(only)を示す場合、上記EPSアタッチ結果IEは、LTEネットワークがCSFB方式をサポートしないことを表す。
【0071】
このように、LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、上記アタッチ許可メッセージに含まれたパラメータに基づいて、LTEネットワークでVoIMSサービス又はCSFB方式をサポートすることを検出でき、これによって、VoIMSサービスやCSFB方式を使用して音声サービスを受信することができる。
【0072】
一方、ステップ315で、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、上記アタッチ許可メッセージに含まれたパラメータに基づいて、LTEネットワークがVoIMSサービス及びCSFB方式の両方ともをサポートしないかを検査する(VoIMS = No and Attach result = EPS only?)。当該検査の結果、LTEネットワークがVoIMSサービス及びCSFB方式の両方ともをサポートしない場合、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、LTE PSを持続的に使用するためにステップ317に進行する。この場合、一般的なユーザ端末機は、音声中心型で設定された場合、VoIMSとCSFBの両方ともがサポートされないと、LTE機能(すなわち、E−UTRANを接続する機能)をターンオフし、2G/3Gネットワークのみに接続することができる。
【0073】
ステップ317で、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、ノーマルTAU(Normal TAU)手続きを実行し、ステップ319に進行する。ここで、上記ノーマルTAUとは、結合タイプTAUではないことを意味し、上記ノーマルTAU手続きに対して具体的に説明すると、次のようである。
【0074】
まず、LTEネットワークがVoIMSサービスとCSFB方式の両方ともをサポートしない場合、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、LTE PSレガシーCSモードで動作しなければならない。LTEネットワークがVoIMSサービスとCSFB方式の両方ともをサポートしない場合は、一例で、
図2で説明したようなVoLTE非サポートLTE領域とCSFB非サポート2G/3G領域がオーバラップされている場合であり得る。すなわち、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、LTEネットワークを介しては、PSサービスを受信しながら、2G/3Gネットワークを介しては、CSサービスを受信するための動作を実行しなければならない。
【0075】
ところが、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、ステップ311の結合アタッチ手続きの実行中に、基地局に2G/3G機能をサポートできることを既に知らせたために、LTEネットワークで該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機を2G/3GネットワークにスイッチングさせるかHOさせる場合、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、これ以上LTEネットワークを使用できなくなる。
【0076】
ところが、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機が該当LTE PSレガシーCSモードで動作すると、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、2G/3Gネットワークに接続できるので、LTEネットワークを通して2G/3GネットワークにスイッチングするかHOする命令を受け入れる必要がない。したがって、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、LTEネットワークでVoIMSサービスとCSFB方式の両方ともをサポートしないことによって、該当LTE PSレガシーCSモードで動作しなければならない場合、上記ノーマルTAU手続きを実行するようになる。この場合、上記ノーマルTAU手続きの実行において、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、TAU要請(TAU Request)メッセージが含むEPSアップデートタイプIE(EPS update type IE)を“TA updating”と設定する(EPS update type IE = TA updating)。また、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、上記ノーマルTAU手続きの実行において、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機自身が2G/3G能力(capability)のあることを示す情報又はCSFB/SRVCC方式をサポートすることを示す情報を上記TAU要請メッセージに含めてはならない(2G/3G capability = no)。このようなノーマルTAU手続きを通して、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、LTEネットワークが該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機を2G/3GネットワークにスイッチングさせるかHOさせることを防止できる。
【0077】
このように、ノーマルTAU手続きを実行した該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、ステップ319に進行して該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機自身が含んでいる2G/3G制御部を通してCS登録手続きを実行する。ここで、上記CS登録手続きは、2G/3Gネットワークを通してCSサービスを受信するためのもので、一例で、アタッチ手続き又は位置領域アップデート(location area update)手続きを含む。LTEネットワークを通して実行されるアタッチ手続きと2G/3Gネットワークで実行される登録手続きは、相互順序が交差するか、並列的に実行されることもできる。
【0078】
図3では、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機がLTEネットワークで初期結合アタッチ手続きを実行することを例として説明した。しかしながら、
図3で説明した本発明の一実施形態による移動通信システムにおけるLTE PSレガシーCSユーザ端末機がネットワークで音声サービスがサポートされるか否かに基づいて登録手続きタイプを決定する過程は、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機が既にアタッチ手続きを実行した後、結合TAU手続きを実行する場合にも大きな変更無しで適用され得る。このような場合、
図3で、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機が送信するメッセージは、アタッチ要請メッセージの代わりに、トラッキング領域(tracking area:TA)アップデート要請(TA update request)メッセージに変更され、EPSアップデートタイプIEは、結合TA/LA updatingに変更され得る。
【0079】
一方、
図3が本発明の一実施形態による移動通信システムにおけるLTE PSレガシーCSユーザ端末機がネットワークで音声サービスがサポートされるか否かに基づいて登録手続きタイプを決定する過程を示していても、多様な変形が
図3に対して実行され得る。一例で、
図3には、連続的な段階が示されているが、
図3で説明した段階は、オーバラップされ得、並列に発生され得、異なる順序で発生又は複数回発生され得ることはもちろんである。
【0080】
一方、ユーザ端末機がLTE PSレガシーCS方式をサポートするLTE PSレガシーCSユーザ端末機といっても、VoIMSサポートLTE領域でSRVCC方式をサポートするように設定された場合、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機自身が2G/3G能力があり、SRVCC方式をサポートすることをLTEネットワークに知らせるべきである。これは、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機が2G/3G能力のあることをLTEネットワークに通知しない場合、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機がVoIMSサービスを受信している間に、VoIMSサポートLTE領域から抜け出すと、SRVCC方式がサポートされないので、呼の切断があるからである。
【0081】
したがって、
図4を参照して、本発明の一実施形態による移動通信システムにおけるLTE PSレガシーCSユーザ端末機がSRVCC方式使用の必要性に基づいて2G/3G能力をネットワークに通報するか否かを決定する過程に対して説明する。
【0082】
図4は、本発明の一実施形態による移動通信システムにおけるLTE PSレガシーCSユーザ端末機がSRVCC方式使用の必要性に基づいて、2G/3G能力をネットワークに通報するか否かを決定する過程を概略的に示した図である。
【0083】
図4を参照すると、まずステップ411で、LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、自身の設定情報を検出し、ステップ413に進行する。ステップ413で、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、SRVCC方式を使用するように設定されているかを検査する。ステップ413の検査の結果、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、上記SRVCC方式を使用するように設定されている場合、ステップ415に進行する。
【0084】
ステップ415で、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、接続サーバ(access server:以下、“AS”と称する)/ネットワークアクセスサーバ(network access server:以下、“NAS”と称する)を通して自身の能力情報をネットワークに送信し、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機が2G/3G能力のあることを上記ネットワークに知らせる。このように、能力情報を送信して該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機が2G/3G能力のあることを上記ネットワークに知らせる理由は、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機が2G/3GネットワークにSRVCC HOされることをアクティブにさせるためである。ここで、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機の能力情報は、例えば、メッセージ形態で送信され得る。
【0085】
一方、ステップ413の検査の結果、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機が上記SRVCC方式を使用するように設定されていない場合、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、ステップ417に進行する。ステップ417で、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、上記AS/NASを通して2G/3G能力のあることを上記ネットワークに通知しない。すなわち、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、自身の能力情報を上記ネットワークに送信しない。このように、上記能力情報を上記ネットワークに送信しない理由は、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機が2G/3GネットワークにSRVCC HOされることを防止するためである。
【0086】
一方、
図4が本発明の一実施形態による移動通信システムにおけるLTE PSレガシーCSユーザ端末機がSRVCC方式使用の必要性に基づいて、能力情報をネットワークに通報するか否かを決定する過程を示していても、多様な変形が
図4に対して実行され得る。一例で、
図4には、連続的な段階が示されているが、
図4で説明した段階は、オーバラップされ得、並列に発生され得、異なる順序で発生又は複数回発生され得ることはもちろんである。
【0087】
一方、LTE PSレガシーCS方式をサポートするユーザ端末機がVoLTEサポート領域でVoLTEサービスを受信している間に、VoLTEサービスがサポートされないLTE領域へ移動した場合、ネットワークは、音声呼の切断を防止するために、SRVCC方式を使用することができる。この時、もし、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機がPSサービスデータを送/受信可能な状態であったら、LTEネットワークは、上記SRVCC方式と共にPS HOを適用することができる。ここで、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機が2G/3GネットワークにPS HOされた場合、2G/3GネットワークのPSデータサービス品質は、LTEネットワークに比べて低下することがある。また該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、LTE PSレガシーCS方式をサポートするので、CSネットワークに音声呼がSRVCC HOされた場合といっても、LTEネットワークでPSサービスデータを送/受信することができる。
【0088】
したがって、SRVCC方式が実行される場合、同時にPS HOが2G/3Gネットワークに発生することを防止するか、それともPS HO動作が実行された後にまたLTEネットワークにPSサービスデータを送/受信することができるように措置すると、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機のユーザの体験PSサービス品質は、非常に高まることができる。
【0089】
すなわち、本発明の一実施形態では、LTE PSレガシーCSユーザ端末機がSRVCC手続き実行命令と共にPS HO命令を受信した場合、PS HO手続きを完了した後、LTE PSレガシーCS動作モードに動作モードを変更し、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機自身が含むLTE制御部を通してTAU手続きをまた実行する。ここで、TAUは、上述したノーマルTAUであり得、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機からTAU要請メッセージを受信したLTEコアネットワーク(core net work:CN)は、またPSサービスデータに対する経路(Path)をLTEネットワークに設定して、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機がLTEネットワークを通してPSサービスデータを送/受信することができるようにする。
【0090】
ここで、
図5を参照して、本発明の一実施形態による移動通信システムにおけるLTE PSレガシーCSユーザ端末機がSRVCC手続き及び二重伝送モード(dual transfer mode:DTM)HO手続きを実行した後、TAU手続きをまた実行する過程の一例に対して説明する。
【0091】
図5は、本発明の一実施形態による移動通信システムにおけるLTE PSレガシーCSユーザ端末機がSRVCC手続き及びDTM HO手続きを実行した後、TAU手続きをまた実行する過程の一例を概略的に示した図である。
【0092】
図5を参照すると、移動通信システムは、UE511と、eNB513と、MME515と、SGSN(serving GPRS(general packet radio service) support node)517と、基地局制御器(base station controller:以下、“BSC”と称する)519を含む。ここで、UE511は、LTE PSレガシーCSユーザ端末機と仮定し、
図5では、UEとLTE PSレガシーCSユーザ端末機を混用して使用する。
【0093】
まず、LTE PSレガシーCSユーザ端末機511は、現在進行中であるVoLTEセッション、すなわち、on-going VoLTE sessionが設定された状態で(ステップ521)、予め設定されている周期ごとに又はイベント発生時ごとに、測定報告(measurement report)メッセージをeNB513に送信する(ステップ523)。一方、LTE PSレガシーCSユーザ端末機511は、物理的に位置が移動されるか受信信号強度が変更され、VoLTEサービスがサポートされないLTE領域へ移動するようになれば、eNB513は、LTE PSレガシーCSユーザ端末機511がVoLTEサービスがサポートされないLTE領域に進入したことを検出する(ステップ525)。ここで、上記VoLTEサービスがサポートされないLTE領域は、説明の便宜上、“非VoLTE領域(non-VoLTE area)”と称する。eNB513は、LTE PSレガシーCSユーザ端末機511の非VoLTE領域への進入が検出されると、LTE PSレガシーCSユーザ端末機511に対するSRVCC手続きを開始しなければないと決定し得る。
【0094】
このように、上記SRVCC手続きの開始を決定すると、eNB513は、MME515に上記SRVCC手続きと共にPS HO(又はDTM HO)手続きが必要であることをHO要請(HO required)メッセージを通して通報し得る(HO要請(CS+PS))(ステップ527)。すなわち、基地局513は、上記HO要請メッセージをMME515に送信してLTE PSレガシーCSユーザ端末機511に対するSRVCC手続き及びPS HO手続きが必要であることをMME515に通報する。ステップ527に基づいて、LTE PSレガシーCSユーザ端末機511の音声呼は、上記SRVCC手続きを通してCSドメインに、LTEネットワークで使用中であったEPSベアラは、2G/3GネットワークのPSドメインにHOされ得る。
【0095】
基地局513からHO要請メッセージを受信したMME515は、LTE PSレガシーCSユーザ端末機511と共にノーマルSRVCC手続き及びDTM HO手続きを実行する(ステップ529)。すなわち、LTE PSレガシーCSユーザ端末機511は、MME515からSRVCC命令と共にDTM HO命令を受信すると、上記SRVCC手続き及びDTM HO手続きを実行する。ここでは、MME515がLTE PSレガシーCSユーザ端末機511とDTM HO手続きを実行することを一例として説明したが、さらに他の例でMME515は、LTE PSレガシーCSユーザ端末機511とPS HOを実行することもできる。また、MME515は、SGSN517とノーマルSRVCC手続き及びDTM HO手続き(又はPS HO手続き)を実行し(ステップ531)、SGSN517は、BSC519とノーマルSRVCC手続き及びDTM HO手続き(又はPS HO手続き)を実行する(ステップ533)。
【0096】
上述したように、EPSベアラが2G/3GネットワークにHOされた場合、LTE PSレガシーCSユーザ端末機511は、2G/3GPSネットワークを使用しなければならない。すなわち、LTE PSレガシーCSユーザ端末機511は、CSネットワークを通して音声サービスを持続的に受信しながら同時にLTEネットワークを通してPSサービスデータを送/受信することができるにもかかわらず、2G/3GPSネットワークを使用しなければならない。
【0097】
したがって、ユーザの体験サービス品質を高めるために、LTE PSレガシーCSユーザ端末機511は、上記SRVCC手続き及びDTM HO手続き(又はPS HO手続き)実行が完了すると、LTE PSレガシーCSモードで動作できる。すなわち、LTE PSレガシーCSユーザ端末機511は、2G/3G送/受信部と2G/3G制御部を通してCSサービスを受信しながら同時にLTE送/受信部とLTE制御部を通してLTEネットワークとTAU手続きを実行する(ステップ535)。すなわち、LTE PSレガシーCSユーザ端末機511は、UTRAN/GERANにスイッチングするが、LTE関連モジュール、すなわち、LTE送/受信部とLTE制御部などのようなLTE関連モジュールをターンオフしない。
【0098】
したがって、LTE PSレガシーCSユーザ端末機511は、MME515にTAU要請メッセージを送信する(ステップ537)。ここで、TAU過程は、上述したノーマルTAU過程であり得、LTE PSレガシーCSユーザ端末機511からTAU要請メッセージを受信したMME515は、上記受信したTAU要請メッセージに含まれた識別子を通して、LTE PSレガシーCSユーザ端末機511がPS HOされ2G/3Gネットワークで接続したSGSN517を検索できる。MME515は、上記検索したSGSN517にコンテキスト要請(context request)メッセージを送信する(ステップ539)。
【0099】
LTE PSレガシーCSユーザ端末機511が2G/3GネットワークにPS HOされた後、比較的短い時間、又は予め設定されている設定時間内にLTEネットワークにTAU要請メッセージを送信した場合、SGSN517は、自身が判定する時、LTE PSレガシーCSユーザ端末機511がまだ2G/3GPSネットワークに連結されているにもかかわらず、MME511からコンテキスト要請メッセージを受信することでもあり得る。このような場合でも、SGSN517は、上記コンテキスト要請メッセージに対する答弁を拒絶するか、上記コンテキスト要請メッセージをエラー処理しなく、上記コンテキスト要請メッセージに対する応答メッセージであるコンテキスト応答(context response)メッセージをMME515に送信する(ステップ543)。一方、MME515からコンテキスト要請メッセージを受信したSGSN517は、LTE PSレガシーCSユーザ端末機511がPSドメインで連結モード(connected mode)に存在すると判定する(ステップ541)。
【0100】
SGSN517から上記コンテキスト応答メッセージを受信したMME515は、以後、TAU手続きを通してEPSベアラをまたLTEネットワークで活性化し、データ経路をLTEネットワークに変更し、以後、LTE PSレガシーCSユーザ端末機511がLTEネットワークを通してPSサービスデータを送/受信することができるようにする。すなわち、MME515は、SGSN517からコンテキスト応答メッセージを受信した後、LTE PSレガシーCSユーザ端末機511にTAU許可(TAU accept)メッセージを送信して(ステップ545)、LTE PSレガシーCSユーザ端末機511がLTEネットワークを通してPSサービスデータを送/受信することができるようにする。
【0101】
一方、MME515にコンテキスト応答メッセージを送信したSGSN517、すなわち、LTE PSレガシーCSユーザ端末機511が以後2G/3GネットワークでPSサービスデータを送/受信しないことを知るようになったSGSN517は、BSC519にすべてのPSコンテキスト(PS context)、すなわち、パケットフローコンテキスト(Packet Flow Context:以下、“PFC”と称する)の解除を命令するPFC解除(PFC release)メッセージを送信する(ステップ547)。SGSN517からPFC解除メッセージを受信したBSC519は、PSコンテキスト、すなわち、PFCを解除する(ステップ549)。すなわち、BSC519は、PSベアラリソースを解除する(Release PS bearer resources)。
【0102】
一方、
図5が本発明の一実施形態による移動通信システムにおけるLTE PSレガシーCSユーザ端末機がSRVCC手続き及びDTM HO手続きを実行した後、TAU手続きをまた実行する過程の例を示していても、多様な変形が
図5に対して実行され得る。一例で、
図5には、連続的な段階が示されているが、
図5で説明した段階は、オーバラップされ得、並列に発生され得、異なる順序で発生又は複数回発生され得ることはもちろんである。
【0103】
一方、
図5で説明した本発明の一実施形態は、SGSNがLTE PSレガシーCSユーザ端末機が2G/3GネットワークでPSドメインで連結されていると判定する場合でも、MMEから受信したコンテキスト要請メッセージを許可する方式で、LTEネットワークを通してPSサービスが提供されるようにした。しかしながら、上記SGSNが該当状況でコンテキスト要請メッセージに対する答弁を拒絶する場合、上記MMEは、TAU手続きを完了できない。この場合、上記MMEは、LTE PSレガシーCSユーザ端末機にTAU手続きの失敗を通報すると同時に、またアタッチ手続きのリトライを示す情報を伝送し得る。このような動作を通して、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、不必要なTAU手続きや公衆地上移動ネットワーク(public land mobile network:以下、“PLMN”と称する)再選択手続きなどのような不必要な手続きを省略し、またアタッチ手続きを実行することができ、PSサービスデータ送/受信の再開までにかかる時間を短縮できる。
【0104】
ここで、
図6を参照して、本発明の一実施形態による移動通信システムにおけるLTE PSレガシーCSユーザ端末機がSRVCC手続き及びDTM HO手続きを実行した後、TAU手続きをまた実行する過程の他の例に対して説明する。
【0105】
図6は、本発明の一実施形態による移動通信システムにおけるLTE PSレガシーCSユーザ端末機がSRVCC手続き及びDTM HO手続きを実行した後、TAU手続きをまた実行する過程のさらに他の例を概略的に示した図である。
【0106】
図6を参照すると、移動通信システムは、UE611と、eNB613と、MME615と、SGSN617を含む。ここで、UE511は、LTE PSレガシーCSユーザ端末機と仮定し、
図5では、UEとLTE PSレガシーCSユーザ端末機を混用して使用する。
【0107】
まず、LTE PSレガシーCSユーザ端末機611は、現在進行中であるVoLTEセッション、すなわち、on-going VoLTE sessionが設定された状態で(ステップ619)、予め設定されている周期ごとに又はイベント発生時ごとに、測定報告メッセージをeNB513に送信する(ステップ621)。一方、LTE PSレガシーCSユーザ端末機611は、物理的に位置が移動されるか受信信号強度が変更され、VoLTEサービスがサポートされないLTE領域に移動するようになると、eNB613は、LTE PSレガシーCSユーザ端末機611が非VoLTE領域に進入したことを検出する(ステップ623)。eNB613は、LTE PSレガシーCSユーザ端末機611の非VoLTE領域への進入が検出されると、LTE PSレガシーCSユーザ端末機611に対するSRVCC手続きを開始しなければならないと決定し得る。
【0108】
このように、上記SRVCC手続きの開始を決定すると、eNB613は、MME615に上記SRVCC手続きとともにPS HO(又はDTM HO)手続きが必要であることをHO要請メッセージを通して通報する(HO要請(CS+PS))(ステップ625)。すなわち、eNB613は、上記HO要請メッセージをMME615に送信してLTE PSレガシーCSユーザ端末機611に対するSRVCC手続き及びPS HO手続きが必要であることをMME615に通報することができる。ステップ625に基づいて、LTE PSレガシーCSユーザ端末機611の音声呼は、上記SRVCC手続きを通してCSドメインに、LTEネットワークで使用中であったEPSベアラは、2G/3GネットワークのPSドメインにHOされ得る。
【0109】
基地局613からHO要請メッセージを受信したMME615は、LTE PSレガシーCSユーザ端末機611と共にノーマルSRVCC手続き及びDTM HO手続きを実行する(ステップ627)。すなわち、LTE PSレガシーCSユーザ端末機611は、MME615からSRVCC命令と共にDTM HO命令を受信すると、上記SRVCC手続き及びDTM HO手続きを実行する。ここでは、MME615がLTE PSレガシーCSユーザ端末機611とDTM HO手続きを実行することを一例として説明したが、さらに他の例で、MME615は、LTE PSレガシーCSユーザ端末機611とPS HOを実行することもできる。また、MME615は、SGSN617とノーマルSRVCC手続き及びDTM HO手続き(又はPS HO手続き)を実行する(ステップ629)。
【0110】
上述したようにEPSベアラが2G/3GネットワークにHOされた場合、LTE PSレガシーCSユーザ端末機611は、2G/3GPSネットワークを使用しなければならない。すなわち、LTE PSレガシーCSユーザ端末機611は、CSネットワークを通して音声サービスを持続的に受信しながら同時にLTEネットワークを通してPSサービスデータを送/受信することができるにもかかわらず、2G/3GPSネットワークを使用しなければならない。
【0111】
したがって、ユーザの体験サービス品質を高めるために、LTE PSレガシーCSユーザ端末機611は、上記SRVCC手続き及びDTM HO手続き(又はPS HO手続き)実行が完了すると、LTE PSレガシーCSモードで動作できる。すなわち、LTE PSレガシーCSユーザ端末機611は、2G/3G送/受信部と2G/3G制御部を通してCSサービスを受信しながら、同時にLTE送/受信部とLTE制御部を通してLTEネットワークとTAU手続きを実行する(ステップ631)。すなわち、LTE PSレガシーCSユーザ端末機611は、UTRAN/GERANにスイッチングするが、LTE関連モジュール、すなわち、LTE送/受信部とLTE制御部などのようなLTE関連モジュールをターンオフしない。
【0112】
したがって、LTE PSレガシーCSユーザ端末機611は、MME615にTAU要請メッセージを送信する(ステップ633)。LTE PSレガシーCSユーザ端末機611からTAU要請メッセージを受信したMME615は、上記受信したTAU要請メッセージに含まれた識別子を通してLTE PSレガシーCSユーザ端末機611がPS HOされ2G/3Gネットワークで接続したSGSN617を検索できる。MME615は、上記検索したSGSN617にコンテキスト要請メッセージを送信する(ステップ635)。
【0113】
もし、LTE PSレガシーCSユーザ端末機611が2G/3GネットワークにPS HOされた後、比較的短い時間、又は予め設定されている設定時間内にLTEネットワークにTAU要請メッセージを送信した場合、SGSN617は、自身が判定する時、LTE PSレガシーCSユーザ端末機611がまだ2G/3GPSネットワークに連結されているにもかかわらず、MME611からコンテキスト要請メッセージを受信することでもあり得る。
【0114】
このような場合でも、SGSN617の判定が、LTE PSレガシーCSユーザ端末機611が2G/3GPSネットワークに連結中である場合、エラーが発生したと判定してコンテキスト要請メッセージに対する応答を拒絶することがある。この場合、SGSN617は、コンテキスト要請メッセージに対する応答拒絶を示すコンテキスト応答(context response)メッセージをMME615に送信する(ステップ639)。上記コンテキスト応答メッセージには、上記コンテキスト要請メッセージに対する応答の失敗を表す理由(cause)に関連した情報が含まれる。ここで、上記理由は、明示的にユーザ端末機が2G/3G PSネットワークで連結状態であることを示すか、それとも単純にMME615の要請を拒絶することを示すことであり得る。
【0115】
SGSN617から上記コンテキスト応答メッセージを受信したMME615は、LTE PSレガシーCSユーザ端末機611が不必要なTAU手続きをリトライするか、又は他の無線接続技術(radio access technology:以下、“RAT”と称する)又はPLMNを選択する手続きを実行して時間消耗を防止するために、LTE PSレガシーCSユーザ端末機611の再アタッチ(re-attach)手続き実行が必要であることを検出する(ステップ641)。
【0116】
このように、LTE PSレガシーCSユーザ端末機611の再アタッチ手続き実行の必要を検出したMME615は、LTE PSレガシーCSユーザ端末機611が再アタッチ手続きを実行することができるようにTAU拒絶(TAU reject)メッセージをLTE PSレガシーCSユーザ端末機611に送信する(ステップ643)。この時、上記TAU拒絶メッセージに含まれる理由(cause)に関連した情報は、再アタッチ手続きの実行が必要であることを表す。すなわち、上記TAU拒絶メッセージに含まれる理由に関連した情報は、“UE identity cannot be derived by the network”と設定されることができ、上記“UE identity cannot be derived by the network”とは、ネットワークによるUE識別が不可能であることを示すものである。
【0117】
一方、MME615から“UE identity cannot be derived by the network”と設定された理由に関連した情報を含むTAU拒絶メッセージを受信したLTE PSレガシーCSユーザ端末機611は、LTE PSレガシーCSユーザ端末機611が実行したTAU手続きが失敗し、アタッチ手続きを再実行すべきであることを検出する。これによって、LTE PSレガシーCSユーザ端末機611は、MME615にアタッチ要請メッセージを送信してアタッチ手続きをまた実行する(ステップ645)。
【0118】
一方、LTE PSレガシーCSユーザ端末機611からアタッチ要請メッセージを受信したMME615は、LTE PSレガシーCSユーザ端末機611に対して保存している非使用認証ベクトル(authentication vector)がある場合、HSS(
図6に別に図示しない)との相互動作(interaction)を省略し、アタッチ手続きをより迅速に実行することができる(ステップ647)。
【0119】
一方、
図6が本発明の一実施形態による移動通信システムにおけるLTE PSレガシーCSユーザ端末機がSRVCC手続き及びDTM HO手続きを実行した後、TAU手続きをまた実行する過程のさらに他の例を示していても、多様な変形が
図6に対して実行され得る。一例で、
図6には、連続的な段階が示されているが、
図6で説明した段階は、オーバラップされ得、並列に発生され得、異なる順序で発生又は複数回発生され得ることはもちろんである。
【0120】
一方、本発明の一実施形態では、LTE PSレガシーCSユーザ端末機がLTE領域を完全に抜け出したことでなく、VoLTEサービスがサポートされないLTE領域への移動によって、SRVCC手続きが必要であると判定した場合、基地局は、PS HO手続きを実行しない。ここで、上記SRVCC手続きが開始された時、PS HO手続きが進行されないと、MMEは、PSベアラを留保(suspend)させるようになる。また該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機が2G/3Gネットワークにスイッチングしてルーティング領域アップデート(routing area update:以下、“RAU”と称する)手続きを実行しないと、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機のPSベアラコンテキストは、SGSNに伝達されるか、MMEで削除されない。この状態で、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機がLTEネットワークとTAU手続きを実行すると、上記MMEは、上記SGSNと相互動作を実行しなく、またEPSベアラをLTEネットワークで活性化させることができる。ここで、TAU手続きは、上述したノーマルTAU手続きであり得る。
【0121】
したがって、
図7を参照して、本発明の一実施形態による移動通信システムにおけるLTE PSレガシーCSユーザ端末機がDTM HO手続きを実行することなく、SRVCC手続きを実行した後、TAU手続きをまた実行する過程の一例に対して説明する。
【0122】
図7は、本発明の一実施形態による移動通信システムにおけるLTE PSレガシーCSユーザ端末機がDTM HO手続きを実行しなく、SRVCC手続きのみを実行した後、TAU手続きをまた実行する過程の一例を概略的に示した図である。
【0123】
図7を参照すると、移動通信システムは、UE711と、eNB713と、MME715を含む。ここで、UE711は、LTE PSレガシーCSユーザ端末機と仮定し、
図7では、UEとLTE PSレガシーCSユーザ端末機を混用して使用する。まず、LTE PSレガシーCSユーザ端末機711は、現在進行中であるVoLTEセッション、すなわち、on-going VoLTE sessionが設定された状態で(ステップ717)、予め設定されている周期ごとに又はイベント発生時ごとに、測定報告メッセージをeNB713に送信する(ステップ719)。一方、LTE PSレガシーCSユーザ端末機711は、物理的に位置が移動されるか受信信号強度が変更され、VoLTEサービスがサポートされないLTE領域へ移動するようになれば、eNB713は、LTE PSレガシーCSユーザ端末機711の非VoLTE領域への進入を検出する(ステップ721)。
【0124】
eNB713は、LTE PSレガシーCSユーザ端末機711の非VoLTE領域への進入が検出されると、LTE PSレガシーCSユーザ端末機711に対するSRVCC手続きを開始しなければならないと決定し得る。この場合、eNB713は、LTE PSレガシーCSユーザ端末機711の周辺にVoLTEをサポートしないLTE領域が存在するか否かを判定する。当該判定結果、LTE PSレガシーCSユーザ端末機711の周辺にVoLTEをサポートしないLTE領域が存在する場合、eNB713は、LTE PSレガシーCSユーザ端末機711がSRVCC手続き実行により、スイッチングされる2G/3GセルがPS HO手続き又はDTM HO手続きをサポートする場合といっても、SRVCC手続きとともにPS HO手続き(又はDTM HO手続き)を実行しなく、ただSRVCC手続きのみを実行する。すなわち、eNB713は、HO要請メッセージにCSオンリーでHO手続きを実行することが必要であり、LTE PSレガシーCSユーザ端末機711がターゲットセル(target cell)でPSサービスを受信することが不可能さを指示する識別子を含めて、MME715に送信する(ステップ723)(HO要請 (CS only, PS not available))。
【0125】
eNB713からHO要請メッセージを受信したMME715は、SRVCC手続きを実行しながら、PSベアラは留保させる(ステップ725)。以後、LTE PSレガシーCSユーザ端末機711と、eNB713及びMME715間には、SRVCC手続きが進行され(ステップ727)、従って、LTE PSレガシーCSユーザ端末機711は、元来の2G/3Gネットワークで送信しなければならない留保要請(suspend request)メッセージ及びルーティング領域(routing area:以下、“RA”と称する)アップデート要請(RA update request)メッセージ送信手続きを省略し得る。
【0126】
また、上記SRVCC手続きが完了した後、LTE PSレガシーCSユーザ端末機711は、その動作モードをLTE PSレガシーCSモードに転換して自身が含んでいるLTE制御部とLTE送/受信部を利用してTAU手続きを実行することができる(ステップ729)。これによって、LTE PSレガシーCSユーザ端末機711は、MME715にTAU要請メッセージを送信する(ステップ731)。ここで、TAU手続きは、上述したようなノーマルTAU手続きであり得る。
【0127】
LTE PSレガシーCSユーザ端末機711からTAU要請メッセージを受信したMME715は、留保されていたEPSベアラをまた再活性化(resume)させる(ステップ733)。
【0128】
一方、
図7が本発明の一実施形態による移動通信システムにおけるLTE PSレガシーCSユーザ端末機がDTM HO手続きを実行しなく、ただSRVCC手続きのみを実行した後、TAU手続きをまた実行する過程の一例を示しているが、多様な変形が
図7に対して実行され得る。一例で、
図7には、連続的な段階が示されているが、
図7で説明した段階は、オーバラップされ得、並列に発生され得、異なる順序で発生又は複数回発生され得ることはもちろんである。
【0129】
図7では、本発明の一実施形態による移動通信システムにおけるLTE PSレガシーCSユーザ端末機がDTM HO手続きを実行しなく、ただSRVCC手続きのみを実行した後、TAU手続きをまた実行する過程の一例に対して説明した。次に
図8を参照して、本発明の一実施形態による移動通信システムにおけるLTE PSレガシーCSユーザ端末機がDTM HO手続きを実行しなく、SRVCC手続きのみを実行した後、TAU手続きをまた実行する過程のさらに他の例に対して説明する。
【0130】
図8は、本発明の一実施形態による移動通信システムにおけるLTE PSレガシーCSユーザ端末機がDTM HO手続きを実行しなく、SRVCC手続きのみを実行した後、TAU手続きをまた実行する過程の他の例を概略的に示した図である。
【0131】
図8を参照すると、移動通信システムは、UE811と、eNB813と、MME815を含む。ここで、UE811は、LTE PSレガシーCSユーザ端末機と仮定し、
図7では、UEとLTE PSレガシーCSユーザ端末機を混用して使用する。
【0132】
まず、LTE PSレガシーCSユーザ端末機811は、現在進行中であるVoLTEセッション、すなわち、on-going VoLTE sessionが設定された状態で(ステップ817)、予め設定されている周期ごとに又はイベント発生時ごとに測定報告メッセージをeNB813に送信する(ステップ819)。一方、LTE PSレガシーCSユーザ端末機811は、物理的に位置が移動されるか受信信号強度が変更され、VoLTEサービスがサポートされないLTE領域へ移動するようになれば、eNB813は、LTE PSレガシーCSユーザ端末機811の非VoLTE領域への進入を検出する(ステップ821)。
【0133】
eNB813は、LTE PSレガシーCSユーザ端末機811の非VoLTE領域への進入が検出されると、LTE PSレガシーCSユーザ端末機811に対するSRVCC手続きを開始しなければならないと決定し得る。この場合、基地局813は、LTE PSレガシーCSユーザ端末機811の周辺にVoLTEをサポートしないLTE領域が存在するか否かを判定する。当該判定結果、LTE PSレガシーCSユーザ端末機811の周辺にVoLTEをサポートしないLTE領域が存在する場合、eNB813は、LTE PSレガシーCSユーザ端末機811にユーザ端末機無線能力質疑(UE radio capability enquiry)メッセージを伝送する。すなわち、eNB813は、LTE PSレガシーCSユーザ端末機811にユーザ端末機無線能力質疑メッセージを伝送してLTE PSレガシーCSユーザ端末機811自身の無線能力(radio capability)に関連した情報の送信を要求する(ステップ823)。
【0134】
eNB813からユーザ端末機無線能力質疑メッセージを受信したLTE PSレガシーCSユーザ端末機811は、上記ユーザ端末機無線能力質疑メッセージに対する応答メッセージで、ユーザ端末機能力情報(UE capability information)メッセージをeNB813に送信する(ステップ825)。ここで、上記ユーザ端末機能力情報メッセージには、LTE PSレガシーCSユーザ端末機811がDTM又はUTRAN/GERANへのPS HO手続きをサポートできないことを示す情報が含まれる(UE capability (DTM is not supported))。
【0135】
LTE PSレガシーCSユーザ端末機811からユーザ端末機能力情報メッセージを受信したeNB813は、上記SRVCC手続きの実行によりスイッチングされる2G/3GセルがPS HO手続き又はDTM HO手続きをサポートする場合といっても、上記SRVCC手続きとともにPS HO手続き(又はDTM HO手続き)を実行しなく、ただSRVCC手続きのみを実行する。すなわち、eNB813は、MME815でCSオンリーでHO手続きを実行することが必要であり、LTE PSレガシーCSユーザ端末機811がターゲットセルでPSサービスを受信することが不可能であることを指示する識別子を含むHO要請メッセージを送信する(HO要請 (CS only, PS not available)(ステップ827)。
【0136】
eNB813からHO要請メッセージを受信したMME815は、SRVCC手続きを実行しながら、PSベアラは留保させる(ステップ829)。以後、LTE PSレガシーCSユーザ端末機811と、eNB813及びMME815間には、SRVCC手続きが進行され(ステップ831)、従って、LTE PSレガシーCSユーザ端末機811は、元来の2G/3Gネットワークで送信しなければならない留保要請メッセージ及びRAアップデート要請メッセージ送信手続きを省略できる。
【0137】
また、上記SRVCC手続きが完了した後、LTE PSレガシーCSユーザ端末機811は、その動作モードをLTE PSレガシーCSモードにスイッチして自身が含んでいるLTE制御部とLTE送/受信部を利用してTAU手続きを実行することができる(ステップ833)。これによって、LTE PSレガシーCSユーザ端末機811は、MME815にTAU要請メッセージを送信する(ステップ835)。
【0138】
LTE PSレガシーCSユーザ端末機811からTAU要請メッセージを受信したMME815は、留保されていたEPSベアラをまた再活性化させる(ステップ837)。
【0139】
一方、
図8が本発明の一実施形態による移動通信システムにおけるLTE PSレガシーCSユーザ端末機がDTM HO手続きを実行しなく、ただSRVCC手続きのみを実行した後、TAU手続きをまた実行する過程の他の例を示していても、多様な変形が
図8に対して実行され得る。一例で、
図8には、連続的な段階が示されているが、
図8で説明した段階は、オーバラップされ得、並列に発生され得、異なる順序で発生又は複数回発生され得ることはもちろんである。
【0140】
一方、
図8で説明したような本発明の一実施形態による移動通信システムにおけるLTE PSレガシーCSユーザ端末機がDTM HO手続きを実行しなく、ただSRVCC手続きのみを実行した後、TAU手続きをまた実行する過程の変形として、もし、アクティブされたVoLTEセッションが設定されたLTE PSレガシーCSユーザ端末機が測定報告メッセージを通して自身が保存しているトラッキング領域識別子(Tracking Area Identifier :以下、“TAI”と称する)リストに保存されないLTE TAに近接していると判定すると、UE無線能力(UE radio capability)に関連した情報の中、DTM手続き又はPS HO手続きをサポートするか否かを示す情報をDTM手続き又はPS HO手続きをサポートしないことに変更してTAU手続きを実行することができる。ここで、上記TAU手続きを通して変更されたUE無線能力に関連した情報を受信したLTEネットワークは、上記受信されたUE無線能力に関連した情報に基づいて、SRVCC手続きが発生される時、DTM HO手続き又はPS HO手続きを同時に適用しないこともある。
【0141】
一方、上述したように、オペレータネットワークでVoIMSサービスとCSFB方式の両方ともをサポートできない場合、ユーザ端末機は、上述したようなLTE PSレガシーCSモードで動作できる。
【0142】
ところが、もし、LTEネットワークと共存するレガシーネットワークが2Gネットワークである場合は、上記ユーザ端末機にデータサービスを提供することが不可能である。またデータサービスの提供が可能であるとしても、サービス品質が比較的低い2Gネットワークの代りに、LTEネットワークを通してPSデータを送信することが望ましい。しかしながら、LTEネットワークと共存するレガシーネットワークが3Gネットワークである場合、ユーザ端末機は、データサービスとCSサービスの両方ともを上記3Gネットワークを通して受信することができる。ユーザ端末機は、結合アタッチ手続き又は結合TAU手続きを通して、ネットワークがVoIMSサービス又はCSFB方式をサポートするか否かを判定できる。もし、上記ネットワークがVoIMSサービスとCSFB方式の両方ともをサポートしなく、ユーザ端末機が現在アタッチ手続き又はTAU手続きを実行しているLTEネットワークが提供する隣接セル(neighboring cell)の情報が上記ユーザ端末機の周辺に2Gレガシーネットワークのみが存在することを示す場合、又はユーザ端末機が他の方法を通して2Gレガシーネットワークのみを使用可能さを認知するようになった場合、ユーザ端末機は、上述したようなLTE PSレガシーCSモードで動作しなければならない。同様に、上記ユーザ端末機の周辺に3Gレガシーネットワークの使用が可能であることを認知すると、ユーザ端末機は、PSデータも3Gレガシーネットワークを通して送信することができる。
【0143】
ここで、
図9を参照して、本発明の一実施形態による移動通信システムにおけるLTEネットワークと共存するレガシーネットワークの形態を基盤とするLTE PSレガシーCSユーザ端末機の動作過程に対して説明する。
【0144】
図9は、本発明の一実施形態による移動通信システムにおけるLTEネットワークと共存するレガシーネットワークの形態を基盤とするLTE PSレガシーCSユーザ端末機の動作過程を概略的に示した図である。
【0145】
図9を参照すると、まずステップ911で、LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、LTE領域への進入が検出されると、これによって結合アタッチ手続きを実行し、ステップ913に進行する。ここで、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機が結合アタッチ手続きを実行する過程に対して具体的に説明すると、次のようである。
【0146】
一例で、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、RRC連結を設定する手続き、又は以後に実行されるUE無線能力に関連した情報を送信する手続きで、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機自身が2G/3G方式をサポートし、CSFB/SRVCC手続きをサポートできることを表すメッセージを基地局に送信できる。さらに他の例で、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、アタッチ要請メッセージに該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機自身が2G/3G方式をサポートし、CSFB/SRVCC方式をサポートできることを示す情報を含めてMMEに送信できる。以下では、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機がアタッチ要請メッセージに2G/3G方式をサポートし、CSFB/SRVCC方式をサポートできることを示す情報を含めてMMEに送信した場合を仮定して説明する。2G/3G方式をサポートし、CSFB/SRVCC方式をサポートできることを示す情報は、一例で、“2G/3G capability = YES”のように示すことができる。また、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、自身の使用設定(usage setting)が音声中心型(voice centric)であることを知らせる情報を上記アタッチ要請メッセージに含めることができる。
【0147】
ステップ913で、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、上記結合アタッチ手続き実行によって、上記MMEからアタッチ許可メッセージを受信し、ステップ915に進行する。ここで、上記アタッチ許可メッセージは、多様なパラメータを含み得るが、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、上記アタッチ許可メッセージに含まれたパラメータに基づいてネットワークがサポートする音声サービスサポート機能を判定でき、これに対して具体的に説明すると、次のようである。
【0148】
まず、上記アタッチ許可メッセージが含むパラメータは、一例で、EPSネットワーク要素サポート情報と、EPSアタッチ結果IEを含み得る。ここで、上記EPSネットワーク要素サポート情報は、IMSVoPSフィールドを含むことができ、上記IMSVoPSフィールドは、一例で、1ビットで具現され得る。上記EPSネットワーク要素サポート情報が含むIMSVoPSフィールドのフィールド値が一例として“1”と設定されている場合、上記EPSネットワーク要素サポート情報は、LTEネットワークがVoIMSサービスをサポートすることを示す。これとは反対に、上記EPSネットワーク要素サポート情報が含むIMSVoPSフィールドのフィールド値が一例で、“0”と設定されている場合、上記EPSネットワーク要素サポート情報は、LTEネットワークがVoIMSサービスをサポートしないことを表す。また、上記EPSアタッチ結果IEが結合EPS/IMSI(Combined EPS/IMSI)を示す場合、上記EPSアタッチ結果IEは、LTEネットワークがCSFB方式をサポートすることを示す。これとは異なり、EPSアタッチ結果IEがEPSオンリーを示す場合、上記EPSアタッチ結果IEは、LTEネットワークがCSFB方式をサポートしないことを表す。
【0149】
このように、LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、既存のアタッチ許可メッセージに含まれたパラメータに基づいて、LTEネットワークでVoIMSサービス又はCSFB方式をサポートすることを検出でき、これによって、VoIMSサービスやCSFB方式を使用して音声サービスを受信することができる。
【0150】
ステップ915で、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、上記ユーザ設定によって、上記アタッチ許可メッセージに含まれたパラメータに基づいて、LTEネットワークがVoIMSサービス及びCSFB方式の両方ともをサポートしないかを検査する(VoIMS = No and Attach result = EPS only?)。当該検査の結果、LTEネットワークがVoIMSサービス及びCSFB方式の両方ともをサポートしない場合、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、ステップ917に進行する。ここで、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、自身の使用設定(usage setting)に関連した情報が音声中心型で設定されている場合、VoIMSサービスとCSFB方式の両方ともがサポートされないと、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、LTE機能、すなわち、E−UTRANに接続する機能をターンオフし、2G/3Gネットワークのみに接続することもできる。しかしながら、
図9に示されているような本発明の一実施形態では、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機がステップ917に進行する。
【0151】
ステップ917で、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、基地局から受信されたシステム情報ブロック(system information block、以下、“SIB”と称する)を利用して隣接セル及びRATに関連した情報を検出し、ステップ919に進行する。又は図示しないが、ユーザ端末機は、他の方法を通して隣接セル及びRAT関連情報を把握することもできる。ステップ919で、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、現在LTEネットワークと隣接又は共存するレガシーネットワークの種類が2G(例えば、GERAN)ネットワークであるか、3G(例えば、UTRAN又はTD−SCDMA)ネットワークであるかが分かる。該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、LTEネットワークと共存するレガシーネットワークの種類が2Gネットワークであると、上述したようなLTE PSレガシーCSモードで動作しなければならない。このために、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、ステップ925でノーマルTAU手続きを実行し、ステップ923に進行する。ここで、上記ノーマルTAUとは、結合タイプTAU(combined type TAU)ではないことを意味し、上記ノーマルTAU手続きに対して具体的に説明すると、次のようである。
【0152】
まず、LTEネットワークがVoIMSサービスとCSFB方式の両方ともをサポートしない場合、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、LTE PSレガシーCSモードで動作しなければならない。LTEネットワークがVoIMSサービスとCSFB方式の両方ともをサポートしない場合は、一例で、
図2で説明したようなVoLTE非サポートLTE領域とCSFB非サポート2G領域がオーバラップされている場合であり得る。すなわち、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、LTEネットワークを介しては、PSサービスを受信しながら、2Gネットワークを介しては、CSサービスを受信するための動作を実行しなければならない。
【0153】
ところが、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、ステップ911の結合アタッチ手続きの実行中に、基地局に2G/3G機能をサポートできることを既に通報したから、LTEネットワークで該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機を2G/3Gネットワークにスイッチングさせるか、HOさせる場合、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、これ以上LTEネットワークを使用することができなくなる。
【0154】
ところが、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機が該当LTE PSレガシーCSモードで動作すると、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、2G/3Gネットワークに接続できるので、LTEネットワークを通して2G/3Gネットワークにスイッチングするか、HOする命令を受け入れる必要がない。
【0155】
したがって、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、LTEネットワークでVoIMSサービスとCSFB方式の両方ともをサポートしないことによって、該当LTE PSレガシーCSモードで動作しなければならない場合、上記ノーマルTAU手続きを実行するようになる。この場合、上記ノーマルTAU手続きの実行において、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、TAU要請メッセージが含むEPSアップデートタイプIEを“TA updating”で設定する(EPS update type IE = TA updating)。また、ユーザ端末機は、上記ノーマルTAU手続きの実行において、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機自身が2G/3G能力のあることを示す情報又はCSFB/SRVCC方式をサポートすることを示す情報を上記TAU要請メッセージに含めてはならない(2G/3G capability = no)。また、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、使用設定がデータ中心型(data centric)であることをTAU要請メッセージを通してネットワークに通報しなければならない。上述したようなノーマルTAU手続きを通して、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、LTEネットワークが該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機を2G/3Gネットワークにスイッチングさせるか、HOさせることを防止できる。
【0156】
このように、ノーマルTAU手続きを実行した該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、ステップ923で該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機自身が含んでいる2G/3G制御部を使用してCS登録手続きを実行する。ここで、上記CS登録手続きは、2G/3Gネットワークを通してCSサービスを受信するためのもので、一例で、アタッチ手続き又は位置領域アップデート手続きを含む。LTEネットワークを通して実行されるアタッチ手続きと2G/3Gネットワークで実行される登録手続は、相互順序が交差するか、並列的に実行されることもできる。
【0157】
一方、ステップ919で、検査の結果、LTEネットワークと共存するレガシーネットワークの種類が3Gであれば、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、上述したようなLTE PSレガシーCSモードの代わりに、3Gネットワークを通して音声(CS)サービスとPSデータサービスを同時に受信することができる。このために、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、ステップ921でノーマルTAU手続きを実行し、ステップ923に進行する。ここで、上記ノーマルTAUとは、結合タイプTAUではないことを意味し、上記ノーマルTAU手続きに対して具体的に説明すると、次のようである。
【0158】
まず、LTEネットワークがVoIMSサービスとCSFB方式の両方ともをサポートしない場合、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、音声通話が開始された場合、3Gネットワークを通してCSサービスとPSサービスを受信するための動作を実行しなければならない。LTEネットワークがVoIMSサービスとCSFB方式の両方ともをサポートしない場合は、一例で、
図2で説明したようなVoLTE非サポートLTE領域とCSFB非サポート3G領域がオーバラップされている場合であり得る。
【0159】
ところが、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機がステップ911で説明したような結合アタッチ手続きの実行中に、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機自身の使用設定が音声中心型であることを既にネットワークに通報したから、上記ネットワークは、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機がLTEネットワークの代わりに2G又は3Gを使用するように設定することを防止できない。
【0160】
したがって、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、LTEネットワークでVoIMSサービスとCSFB方式の両方ともをサポートしなく、隣接/共存するレガシーネットワークが3Gネットワークであることを認知する場合、ノーマルTAU手続きを実行する。この場合、上記ノーマルTAU手続きの実行において、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、TAU要請メッセージが含むEPSアップデートタイプIEを“TA updating”と設定する(EPS update type IE = TA updating)。また、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、上記ノーマルTAU手続きの実行において、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機自身が2G/3G能力のあることをネットワークに知らせることができる(2G/3G capability = yes)。また、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、使用設定に関連した情報がデータ中心型であることをTAU要請メッセージを通してネットワークに通知しなければならない。このようなノーマルTAU手続きを通して、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、LTEネットワークが該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機を2G/3Gネットワークにスイッチングさせるか、HOさせることを防止できる。
【0161】
このように、ノーマルTAU手続きを実行した該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、ステップ923で、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機自身が含んでいる2G/3G制御部を使用してCS登録手続を実行する。ここで、上記CS登録手続は、2G/3Gネットワークを通してCSサービスを受信するためのもので、一例で、アタッチ手続き又は位置領域アップデート手続を含む。LTEネットワークを通して実行されるアタッチ手続きと2G/3Gネットワークで実行される登録手続は、相互順序が交差するか、並列的に実行されることもできる。
【0162】
図9では、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機がLTEネットワークで初期結合アタッチ手続きを実行することを例に挙げて説明した。しかしながら、
図9で説明した本発明の一実施形態による移動通信システムにおけるLTE PSレガシーCSユーザ端末機が、ネットワークで音声サービスがサポートされるか否かに基づいて登録手続タイプを決定する過程は、上記ユーザ端末機が既にアタッチ手続きを実行した後、結合TAU手続きを実行する場合にも大きな変更無しで適用され得る。このような場合、
図9で、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機が送信するメッセージは、アタッチ要請メッセージの代わりにTAアップデート要請メッセージに変更され、EPSアップデートタイプIEは、結合TA/LA updatingに変更され得る。
【0163】
図9及びそれに従う実施形態で、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、LTEと隣接又は共存するセルの情報によって異なる動作を実行する。したがって、以後、音声呼が開始された場合、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機の動作も隣接するセルが2Gネットワークに含まれるか又は3Gネットワークに含まれるかによって相異なるべきである。
【0164】
音声呼の開始を認知したLTE PSレガシーCSユーザ端末機は、LTEネットワークと隣接又は共存するセルの種類が2Gセルであれば、上述したようなLTE PSレガシーCSモードで動作しなければならない。該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機が音声呼の開始を認知する場合は、一例で、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機が発信呼を要求する場合又はネットワークから受信呼が発生したことを示す情報、例えばページングメッセージを受信する場合などであり得る。
【0165】
したがって、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、LTEネットワークを通してPSサービスを受信するための動作をそのまま実行しながら、音声呼設定のための動作を2G/3G制御部を通して2Gネットワークと実行するようになる。
【0166】
一方、音声呼の開始を認知したLTE PSレガシーCSユーザ端末機は、LTEネットワークと隣接又は共存するセルの種類が3Gセルであれば、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、3Gネットワークを通して音声サービスをCSで受信しながら、同時にPSデータサービスを受信することができる。
【0167】
したがって、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、2G/3G制御部を通してCS呼設定を要求し、RAU過程を実行することができる。該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機がRAU要請メッセージを3Gネットワークを通して送信すると、SGSNは、PSデータを送信する経路をLTEネットワークから3Gネットワークへ変更するようになり、以後、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機は、3Gネットワークを通してPSデータを送受信できるようになる。この時、
図5及び
図6で説明したことと類似の状況が発生し得る。すなわち、MME観点で、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機がLTEネットワークで連結モードであるのにもかかわらず、3GネットワークのSGSNがMMEにコンテキストを要求する状況が発生することがある。
【0168】
したがって、このような状況の発生を防止するために、
図5のステップ539と、ステップ541と、ステップ543と、ステップ547、又は
図6のステップ635と、ステップ637と、ステップ639と、ステップ641で、SGSNとMMEの役割を相互変更して適用できる。
【0169】
一方、本発明の一実施形態で、セルの種類が2Gセルであるか又は3Gセルであるかを認知するということは、該当セルが2GRAT又は3GRATが適用されたセルであることを認知するということを意味する。
【0170】
一方、
図9が本発明の一実施形態による移動通信システムにおけるLTEネットワークと共存するレガシーネットワークの形態を基盤とするLTE PSレガシーCSユーザ端末機の動作過程を示していても、多様な変形が
図9に対して実行され得る。一例で、
図9には、連続的な段階が示されているが、
図9で説明した段階は、オーバラップされ得、並列に発生され得、異なる順序で発生又は複数回発生され得ることはもちろんである。
【0171】
一方、SRVCC手続き発生によってレガシーネットワークへのハンドオーバが進行中である時、ユーザ端末機がLTEネットワークでデータサービスを受信するためにTAU要請メッセージを伝送すると、TAU手続き実行により上記SRVCC手続きが取消(cancel)されることがある。これをより具体的に説明すると、次のようである。
【0172】
まず、上記SRVCC手続きの実行中に、MMEは、MSCからSRVCCPS to CS Complete Notification(又はAck)メッセージを受信しなければ、ユーザ端末機がレガシーネットワークに成功的にハンドオーバを実行したことが分からない。ところが、もし、上記MMEが上記MSCから上記SRVCCPS to CS Complete Notificationメッセージを受信する前に、上記ユーザ端末機からTAU要請メッセージを受信すると、上記MMEは、上記ユーザ端末機のレガシーネットワークへのハンドオーバが失敗したと判定する。したがって、上記MMEは、上記SRVCC手続きを取消すために、SRVCCPS to CS Cancel Notificationメッセージを上記MSCに伝送できる。
【0173】
したがって、本発明の一実施形態では、上述したような状況の発生を解決するための方案、すなわち、第1の方案と、第2の方案と、第3の方案を提示し、これに対して具体的に説明すると、次のようである。
【0174】
第1の方案は、ユーザ端末機がSRVCC方式でレガシーネットワークへのハンドオーバ命令を実行した場合、LTEでデータサービスを受信し続けるために実行するTAU手続きを、予め設定された設定時間の間に遅延(delay)させる方案である。上記TAU手続きを上記設定時間の間に遅延させるためには、多様な方式が使用されることができ、本発明の一実施形態では、一例で、タイマーを使用して上記TAU手続きを上記設定時間の間に遅延させると仮定する。
【0175】
ここで、
図10を参照して、本発明の一実施形態による移動通信システムで、タイマーに基づいてTAU要請を制御するユーザ端末機の動作過程に対して説明する。
【0176】
図10は、本発明の一実施形態による移動通信システムで、タイマーに基づいてTAU要請を制御するユーザ端末機の動作過程を概略的に示した図である。
【0177】
図10を参照すると、まずステップ1011で、ユーザ端末機は、LTEネットワーク(基地局)からSRVCC動作のためにレガシーネットワークへのハンドオーバ命令、一例で、Mobility from EUTRA Commandを含むメッセージを受信し、ステップ1013に進行する。ステップ1013で、ユーザ端末機は、もし、SRVCC動作によりレガシーネットワークでサービスを受信すると同時にLTEネットワークでデータサービスを受信することが必要であるかを検査する。ここで、当該検査の結果、上記SRVCC動作によりレガシーネットワークでサービスを受信すると同時にLTEネットワークでデータサービスを受信することが必要な場合、ユーザ端末機は、ステップ1015に進行する。
【0178】
ステップ1015で、ユーザ端末機は、予め設定されているタイマー駆動を開始し、ステップ1017に進行する。ここで、上記タイマーは、上記SRVCC動作の中、TAU要請メッセージを送信する時点を決定するために使用される。上記タイマーが駆動される時間は、移動通信システムのシステム状況により可変的に決定されるか、多様なパラメータに基づいて決定されることができる。ここで、上記タイマーが駆動される時間を決定するために使用されるパラメータに対しては、具体的な説明を省略する。
【0179】
ステップ1017で、ユーザ端末機は、上記タイマーを継続評価(evaluation)しながら、ステップ1019に進行する。
【0180】
ステップ1019で、ユーザ端末機は、上記タイマーが満了(expire)したかを検査する。当該検査の結果、上記タイマーが満了すると、ユーザ端末機は、ステップ1021に進行する。上記タイマーが満了しないと、ユーザ端末機は、ステップ1019の検査過程を反復する。ここで、上記タイマーが満了するとの意味は、上記タイマーの値が予め定められた設定値と一致するか、より大きくなることであり得る。
【0181】
一方、ステップ1021で、ユーザ端末機は、上記タイマーの動作を止めて(stop)、LTEでデータサービスを受信し続けるための動作、すなわち、TAアップデート過程を実行する。より具体的に、ユーザ端末機は、TAアップデート要請メッセージを生成し、これをMMEに伝送する。もし、RRC連結が既に解除された場合、ユーザ端末機は、TAアップデート要請メッセージを伝送するためにRRC連結を設定(establishment)するための手続を先ず実行することができる。
【0182】
一方、
図10が本発明の一実施形態による移動通信システムでタイマーに基づいてTAU要請を制御するユーザ端末機の動作過程を示していても、多様な変形が
図10に対して実行され得る。一例で、
図10には、連続的な段階が示されているが、
図10で説明した段階は、オーバラップされ得、並列に発生され得、異なる順序で発生又は複数回発生され得ることはもちろんである。
【0183】
次に、第2の方案に対して具体的に説明すると、次のようである。
【0184】
第2の方案は、上記ユーザ端末機がLTEネットワークとRRC連結が解除されたことを確認した以後のみに、LTEネットワークでデータサービスを受信するためのTAアップデート過程を実行するものである。これは、MMEがMSCからSRVCCPS to CS Complete Notificationメッセージを受信した場合のみに基地局とのS1(又はUEコンテキスト)解除過程を実行し、この過程中に基地局がユーザ端末機とのRRC連結を解除するためである。
【0185】
したがって、上記ユーザ端末機がRRC連結が解除されたことを確認した後、またRRC連結を設定し、TAアップデート要請メッセージを伝送すると、上記MMEがMSCにSRVCCPS to CS Cancel Notificationメッセージを伝送することを防止することができる。
【0186】
ここで、
図11を参照して、本発明の一実施形態による移動通信システムにおけるRRC連結状態によってTAアップデート要請メッセージ伝送を制御するユーザ端末機の動作過程に対して説明する。
【0187】
図11は、本発明の一実施形態による移動通信システムにおけるRRC連結状態によって、TAアップデート要請メッセージ伝送を制御するユーザ端末機の動作過程を概略的に示した図である。
【0188】
図11を参照すると、まずステップ1111で、ユーザ端末機は、基地局からSRVCC動作のためにレガシーネットワークへのハンドオーバ命令、一例で、Mobility from EUTRA Commandが含まれたメッセージを受信し、ステップ1113に進行する。
【0189】
ステップ1113で、ユーザ端末機は、上記SRVCC動作により上記レガシーネットワークでサービスを受信すると同時にLTEネットワークでデータサービスを受信することが必要であるかを検査する。当該検査の結果、上記SRVCC動作により上記レガシーネットワークでサービスを受信すると同時にLTEネットワークでデータサービスを受信することが必要な場合、ユーザ端末機は、ステップ1115に進行する。
【0190】
ステップ1115で、ユーザ端末機は、LTEネットワークからRRCメッセージ受信を待機し、ステップ1117に進行する。
【0191】
ステップ1117で、ユーザ端末機は、LTEネットワークからRRC連結解除メッセージが受信されるか検査する。当該検査の結果、LTEネットワークからRRC連結解除メッセージが受信される場合、ステップ1119に進行する。
【0192】
ステップ1119で、ユーザ端末機は、上記RRC連結解除メッセージによってRRC連結解除動作を実行し、ステップ1121に進行する。
【0193】
ステップ1121で、ユーザ端末機は、上記LTEでデータサービスを受信し続けるための動作、すなわち、TAアップデート過程を実行する。この時、ステップ1119で、上記RRC連結解除動作を通して上記RRC連結が既に解除されたので、ユーザ端末機は、TAアップデート要請メッセージを伝送するためにRRC連結を設定(establishment)するための手続を先ず実行することができる。
【0194】
一方、
図11が本発明の一実施形態による移動通信システムにおけるRRC連結状態によって、TAアップデート要請メッセージ伝送を制御するユーザ端末機の動作過程を示していても、多様な変形が
図11に対して実行され得る。一例で、
図11には、連続的な段階が示されているが、
図11で説明した段階は、オーバラップされ得、並列に発生され得、異なる順序で発生又は複数回発生され得ることはもちろんである。
【0195】
次に、第3の方案に対して具体的に説明すると、次のようである。
【0196】
第3の方案は、上記ユーザ端末機がLTEネットワークにRRC連結再設定(reestablishment)要請メッセージを送信した後、LTEネットワークの応答によって動作を選択する方案である。
【0197】
RRC連結再設定が成功する場合、これは、まだMMEと基地局がUEコンテキスト解除過程を実行しなかったことを表すことで、したがって、ユーザ端末機は、明示的に基地局からRRC連結解除命令を受信した後にTAアップデート要請メッセージを伝送する。
これとは反対に、RRC連結再設定が失敗する場合、これは、基地局で既にUEコンテキスト及びRRC連結が解除された状態であることを表すので、ユーザ端末機は、直ちにTAアップデート要請メッセージを伝送することができる。これは、MMEがMSCからSRVCCPS to CS Complete Notificationメッセージを受信した場合のみに基地局とのS1(又はUEコンテキスト)解除過程を実行し、このS1(又はUEコンテキスト)解除過程の中に、基地局がユーザ端末機とのRRC連結を解除するからである。
【0198】
したがって、上記RRC再設定要請メッセージを明示的に伝送することによって、LTEネットワークのRRC連結状態を確認した後、またRRC連結を設定し、TAアップデート要請メッセージを伝送すると、MMEがMSCにSRVCCPS to CS Cancel Notificationメッセージを伝送することを防止することができる。
【0199】
ここで、
図12を参照して、本発明の一実施形態による移動通信システムにおけるRRC再設定動作を実行し、その結果によって、TAアップデート要請メッセージ伝送を制御するユーザ端末機の動作過程に対して説明する。
【0200】
図12は、本発明の一実施形態による移動通信システムにおけるRRC再設定動作を実行し、その結果によって、TAアップデート要請メッセージ伝送を制御するユーザ端末機の動作過程を概略的に示した図である。
【0201】
図12を参照すると、まずステップ1211で、ユーザ端末機は、基地局からSRVCC動作のためにレガシーネットワークへのハンドオーバ命令、一例で、Mobility from EUTRA Commandが含まれたメッセージを受信し、ステップ1213に進行する。
【0202】
ステップ1213で、ユーザ端末機は、SRVCC動作によりレガシーネットワークでサービスを受信すると同時にLTEネットワークでデータサービスを受信することが必要であるかを検査する。当該検査の結果、SRVCC動作によりレガシーネットワークでサービスを受信すると同時にLTEネットワークでデータサービスを受信することが必要な場合、ユーザ端末機は、ステップ1215に進行する。
【0203】
ステップ1215で、ユーザ端末機は、LTEネットワークにRRC連結再設定要請メッセージを伝送し、ステップ1217に進行する。
【0204】
ステップ1217で、ユーザ端末機は、LTEネットワークからRRCメッセージを受信し、上記受信されたメッセージがRRC連結再設定拒絶(reject)メッセージであるかを検査する。当該検査の結果、上記受信されたメッセージが上記RRC連結再設定拒絶メッセージであれば、ユーザ端末機は、ステップ1218に進行する。一方、当該検査の結果、上記受信されたメッセージが上記RRC連結再設定拒絶メッセージでなければ、すなわち、上記受信されたメッセージがRRC連結再設定メッセージであれば、ユーザ端末機は、ステップ1221に進行する。
【0205】
ステップ1218で、ユーザ端末機は、上記RRC連結再設定拒絶メッセージを受信したので、RRC連結を解除し、ステップ1219に進行する。
【0206】
一方、ステップ1221で、ユーザ端末機は、上記RRC連結再設定メッセージを受信したので、RRC連結再設定手続を実行し、ステップ1223に進行する。
【0207】
ステップ1223で、ユーザ端末機は、LTEネットワークからRRC命令が受信されることを待機し、ステップ1225に進行する。ステップ1225で、ユーザ端末機は、LTEネットワークからRRC連結解除メッセージが受信されるか検査する。当該検査の結果、LTEネットワークからRRC連結解除メッセージを受信すると、ユーザ端末機は、ステップ1227に進行する。
【0208】
ステップ1227で、ユーザ端末機は、RRC連結を解除するための動作を実行し、ステップ1219に進行する。
【0209】
ステップ1219で、ユーザ端末機は、LTEネットワークでデータサービスを受信し続けるための動作、すなわち、TAアップデート過程を実行する。この時、ステップ1218及びステップ1227でRRC連結が既に解除されたので、ユーザ端末機は、TAアップデート要請メッセージを伝送するためにRRC連結を設定(establishment)するための手続を先ず実行することができる。
【0210】
一方、
図12が本発明の一実施形態による移動通信システムにおけるRRC再設定動作を実行し、その結果によって、TAアップデート要請メッセージ伝送を制御するユーザ端末機の動作過程を示していても、多様な変形が
図12に対して実行され得る。一例で、
図12には、連続的な段階が示されているが、
図12で説明した段階は、オーバラップされ得、並列に発生され得、異なる順序で発生又は複数回発生され得ることはもちろんである。
【0211】
一方、上述したような状況を解決するための第1の方案、第2の方案及び第3の方案は、上述したように別に実行されることもできるが、相互併合され実行されることもできる。例えば、ユーザ端末機は、ステップ1215で、RRC連結再設定要請メッセージを伝送する前に、ステップ1115とステップ1117で説明したような動作を実行して、RRC連結解除が実行されるかを確認することもできる。
【0212】
又は、ユーザ端末機は、ステップ1215でRRC連結再設定要請メッセージを伝送する前に、ステップ1015と、ステップ1017と、ステップ1019を実行し、タイマー期間の間にステップ1115、ステップ1117を適用してRRC連結解除メッセージが受信されるかを確認した後、上記RRC連結解除メッセージが上記タイマーが満了するまで受信されない場合に限って、ステップ1215からの動作を実行することもできる。
【0213】
図12では、本発明の一実施形態による移動通信システムにおけるRRC再設定動作を実行し、その結果によって、TAアップデート要請メッセージ伝送を制御するユーザ端末機の動作過程に対して説明した。次に
図13を参照して、本発明の一実施形態による移動通信システムにおけるLTE PSレガシーCSユーザ端末機の内部構造に対して説明する。
【0214】
図13は、本発明の一実施形態による移動通信システムにおけるLTE PSレガシーCSユーザ端末機の内部構造を概略的に示した図である。
【0215】
図13を参照すると、LTE PSレガシーCSユーザ端末機1300は、送信器1311と、制御器1313と、受信器1315と、保存ユニット1317を含む。
【0216】
制御器1313は、LTE PSレガシーCSユーザ端末機1300の全般的な動作を制御し、特にLTE PSレガシーCSユーザ端末機1300が音声サービス及びデータサービス提供関連動作を実行するように制御する。ここで、LTE PSレガシーCSユーザ端末機1300が実行する音声サービス及びデータサービス提供関連動作は、
図2乃至
図12で説明した内容と同一であるので、ここではその詳細な説明を省略する。
【0217】
送信器1311は、制御器1313の制御の下に、他のエンティティに各種信号及びメッセージを送信する。ここで、送信器1311は、送信される信号の周波数をアップコンバートおよび増幅する無線周波数(radio frequency:以下、“RF”と称する)送信器などを含み得、制御器1313から出力される信号は、上記RF送信器で無線チャンネルを通して送信され得る。
【0218】
受信器1315は、制御器1313の制御の下に、他のエンティティから各種信号及びメッセージを受信する。また、受信器1315は、受信される信号を低雑音増幅して周波数をダウンコンバートするRF受信器などを含み得、無線チャンネルを通して受信される信号を制御器1313に出力する。
【0219】
保存ユニット1317は、LTE PSレガシーCSユーザ端末機1300が
図2乃至
図12で説明したような音声サービス及びデータサービス提供関連動作を実行するための各種プログラムと、データを保存し、
図2乃至
図12で説明したような音声サービス及びデータサービス提供関連動作の実行中に発生したデータを保存する。
【0220】
一方、
図13には、LTE PSレガシーCSユーザ端末機1300が送信器1311と、制御器1313と、受信器1315と、保存ユニット1317が別途のユニットで具現された場合を一例として図示したが、LTE PSレガシーCSユーザ端末機1300は、送信器1311と、制御器1313と、受信器1315と、保存ユニット1317のうち少なくとも一つが統合された形態で具現されることもできる。
【0221】
一方、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機の場合、LTE送信器、LTE制御器、LTE受信器とレガシー送信器、レガシー制御器、レガシー受信器を含み得、LTE制御器とレガシー制御器を総体的に制御する別途の統合制御器を有し得る。例えば、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機がLTE PSレガシーCSモードで動作する場合、統合制御器は、LTE制御器にTAUの実行を命令し、これと同時にレガシー制御器にCSアタッチ手続き又はLAU手続の実行を命令することができる。もし、LTE PSレガシーCSユーザ端末機がCSFBを使用し得るネットワークに接続された場合、統合制御器は、レガシー制御器を通してレガシー送信器と受信器のターンオフを命令することができる。
【0222】
図13では、本発明の一実施形態による移動通信システムにおけるLTE PSレガシーCSユーザ端末機の内部構造に対して説明した。次に
図14を参照して、本発明の一実施形態による移動通信システムにおける基地局の内部構造に対して説明する。
【0223】
図14は、本発明の一実施形態による移動通信システムにおける基地局の内部構造を概略的に示した図である。
【0224】
図14を参照すると、基地局1400は、送信器1411と、制御器1413と、受信器1415と、保存ユニット1417を含む。
【0225】
制御器1413は、基地局1400の全般的な動作を制御し、特に基地局1400が音声サービス及びデータサービス提供関連動作を実行するように制御する。ここで、基地局1400が実行する音声サービス及びデータサービス提供関連動作は、
図2乃至
図12で説明した内容と同一であるので、ここではその詳細な説明を省略する。
【0226】
送信器1411は、制御器1413の制御の下に、他のエンティティに各種信号及びメッセージを送信する。
【0227】
受信器1415は、制御器1413の制御の下に、他のエンティティから各種信号及びメッセージを受信する。
【0228】
保存ユニット1417は、基地局1400が
図2乃至
図12で説明したような音声サービス及びデータサービス提供関連動作を実行するための各種プログラムと、データを保存し、
図2乃至
図12で説明したような音声サービス及びデータサービス提供関連動作の実行中に発生したデータを保存する。
【0229】
一方、
図14には、基地局1400が送信器1411と、制御器1413と、受信器1415と、保存ユニット1417が別途のユニットで具現された場合を一例として説明したが、基地局1400は、送信器1411と、制御器1413と、受信器1415と、保存ユニット1417のうち少なくとも一つが統合された形態で具現されることもできる。
図14では、本発明の一実施形態による移動通信システムにおける基地局の内部構造に対して説明した。次に
図15を参照して、本発明の一実施形態による移動通信システムにおけるMMEの内部構造に対して説明する。
【0230】
図15は、本発明の一実施形態による移動通信システムにおけるMMEの内部構造を概略的に示した図である。
【0231】
図15を参照すると、MME1500は、送信器1511と、制御器1513と、受信器1515と、保存ユニット1517を含む。
【0232】
制御器1513は、MME1500の全般的な動作を制御し、特にMME1500が音声サービス及びデータサービス提供関連動作を実行するように制御する。ここで、MME1500が実行する音声サービス及びデータサービス提供関連動作は、
図2乃至
図12で説明した内容と同一であるので、ここではその詳細な説明を省略する。該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機でCSFB手続がトリガーリングされ、該当LTE PSレガシーCSユーザ端末機から送信される拡張されたサービス要請メッセージを受信する時点で上記CS保安キー関連情報を生成するように制御することもできる。
【0233】
送信器1511は、制御器1513の制御の下に、他のエンティティに各種信号及びメッセージを送信する。ここで、送信器1511は、有線通信のための信号処理機能を実行するインターフェースユニット(interface unit)を含み得る。
【0234】
受信器1515は、制御器1513の制御の下に、他のエンティティから各種信号及びメッセージを受信する。
【0235】
保存ユニット1517は、MME1500が
図2乃至
図12で説明したような音声サービス及びデータサービス提供関連動作を実行するための各種プログラムと、データを保存し、
図2乃至
図12で説明したような音声サービス及びデータサービス提供関連動作の実行中に発生したデータを保存する。
【0236】
一方、
図15には、MME1500が送信器1511と、制御器1513と、受信器1515と、保存ユニット1517が別途のユニットで具現された場合が示されているが、MME1500は、送信器1511と、制御器1513と、受信器1515と、保存ユニット1517のうち少なくとも一つが統合された形態で具現されることもできる。
【0237】
図15では、本発明の一実施形態による移動通信システムにおけるMMEの内部構造に対して説明した。次に
図16を参照して、本発明の一実施形態による移動通信システムにおけるSGSNの内部構造に対して説明する。
【0238】
図16は、本発明の一実施形態による移動通信システムにおけるSGSNの内部構造を概略的に示した図である。
【0239】
図16を参照すると、SGSN1600は、送信器1611と、制御器1613と、受信器1615と、保存ユニット1617を含む。
【0240】
制御器1613は、SGSN1600の全般的な動作を制御し、特にSGSN1600が音声サービス及びデータサービス提供関連動作を実行するように制御する。ここで、SGSN1600が実行する音声サービス及びデータサービス提供関連動作は、
図2乃至
図12で説明した内容と同一であるので、ここではその詳細な説明を省略する。
【0241】
送信器1611は、制御器1613の制御の下に、他のエンティティに各種信号及びメッセージを送信する。
【0242】
受信器1615は、制御器1613の制御の下に、他のエンティティから各種信号及びメッセージを受信する。
【0243】
保存ユニット1617は、SGSN1600が
図2乃至
図12で説明したような音声サービス及びデータサービス提供関連動作を実行するための各種プログラムと、データを保存し、
図2乃至
図12で説明したような音声サービス及びデータサービス提供関連動作の実行中に発生したデータを保存する。
【0244】
一方、
図16には、SGSN1600が送信器1611と、制御器1613と、受信器1615と、保存ユニット1617が別途のユニットで具現された場合を一例として説明したが、SGSN1600は、送信器1611と、制御器1613と、受信器1615と、保存ユニット1617のうち少なくとも一つが統合された形態で具現されることもできる。
【0245】
図16では、本発明の一実施形態による移動通信システムにおけるSGSNの内部構造に対して説明した。次に
図17を参照して、本発明の一実施形態による移動通信システムでBSCの内部構造に対して説明する。
【0246】
図17は、本発明の一実施形態による移動通信システムにおけるBSCの内部構造を概略的に示した図である。
【0247】
図17を参照すると、BSC1700は、送信器1711と、制御器1713と、受信器1715と、保存ユニット1717を含む。
【0248】
制御器1713は、BSC1700の全般的な動作を制御し、特にBSC1700が音声サービス及びデータサービス提供関連動作を実行するように制御する。ここで、BSC1700が実行する音声サービス及びデータサービス提供関連動作は、
図2乃至
図12で説明した内容と同一であるので、ここではその詳細な説明を省略する。
【0249】
送信器1711は、制御器1713の制御の下に、他のエンティティに各種信号及びメッセージを送信する。
【0250】
受信器1715は、制御器1713の制御の下に、他のエンティティから各種信号及びメッセージを受信する。
【0251】
保存ユニット1717は、BSC1700が
図2乃至
図12で説明したような音声サービス及びデータサービス提供関連動作を実行するための各種プログラムと、データを保存し、
図2乃至
図12で説明したような音声サービス及びデータサービス提供関連動作の実行中に発生したデータを保存する。
【0252】
一方、
図17には、BSC1700が送信器1711と、制御器1713と、受信器1715と、保存ユニット1717が別途のユニットで具現された場合が示されているが、BSC1700は、送信器1711と、制御器1713と、受信器1715と、保存ユニット1717のうち少なくとも一つが統合された形態で具現されることもできる。
【0253】
本発明の特定側面は、またコンピュータ読み取り可能な記憶媒体(computer readable recording medium)において、コンピュータ読み取り可能なコードとして実現され得る。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータシステムによって読み取り可能なデータを格納するデータストレージデバイスとなり得る。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体の例とては、リードオンリーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD−ROM、磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスク、光データ記憶装置、及び搬送波(上記インターネットを介したデータ送信のような)を含み得る。上記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、またネットワーク接続されたコンピュータシステムにわたって分散され得、従って、コンピュータ読み取り可能なコードは分散形態で格納及び実行される。また、本発明を達成するための機能的プログラム、コード及びコードセグメントは、 当該技術分野における熟練されたプログラマにとっては容易に理解できることである。
【0254】
また、本発明の一実施形態によるサービス提供装置及び方法は、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェア及びソフトウェアの組み合せの形態で実現することができる。このような任意のソフトウェアは、例えば、削除又は再記録が可能な読み出し専用メモリ(ROM)のような揮発性又は非揮発性記憶装置、又は、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、メモリチップ、メモリ装置、又はメモリ集積回路(IC)、又は、例えば、コンパクトディスク(CD)、ディジタル多用途ディスク(DVD)、磁気ディスク、又は磁気テープなどの光学的又は磁気的に読み取り可能な非一時的な機械可読(例えば、コンピュータ可読)記憶媒体に記憶することができる。本発明の一実施形態によるサービス適用方法は、制御器及びメモリを含むコンピュータ又は携帯端末により具現されることができ、このメモリは、本発明の様々な実施形態を具現する指示を含むプログラム又はプログラムを格納するのに適合した機械可読(例えば、コンピュータ可読)記憶装置の一例である。
【0255】
したがって、本発明は、本願明細書の任意の請求項に記載された装置又は方法を実現するためのコードを含むプログラム及びこのようなプログラムを格納する機械可読(例えば、コンピュータ可読)記憶装置を含む。また、このようなプログラムは、有線又は無線接続を通じて送信される通信信号のような任意の媒体を通じて電子的に移送され、本発明は、これと均等なことを適切に含む。
【0256】
また本発明の一実施形態によるサービス提供装置は、有線または無線で連結されるプログラム提供装置から上記プログラムを受信して保存することができる。上記プログラム提供装置は、上記プログラム処理装置が既設定されたコンテンツ保護方法を実行するようにする指示を含むプログラム、コンテンツ保護方法に必要な情報などを保存するためのメモリと、上記グラフィック処理装置との有線または無線通信を実行するための通信部と、上記グラフィック処理装置の要請または自動に該当プログラムを上記送受信装置に送信する制御部を含み得る。
【0257】
以上、本発明を具体的な実施形態を参照して詳細に説明してきたが、本発明の範囲及び趣旨を逸脱することなく様々な変更が可能であるということは、当業者には明らかであり、本発明の範囲は、上述の実施形態に限定されるべきではなく、特許請求の範囲の記載及びこれと均等なものの範囲内で定められるべきものである。