特許第6100980号(P6100980)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6100980送信パワー調整方法、送信パワー調整装置、プログラム及び記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6100980
(24)【登録日】2017年3月3日
(45)【発行日】2017年3月22日
(54)【発明の名称】送信パワー調整方法、送信パワー調整装置、プログラム及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 52/28 20090101AFI20170313BHJP
   H04W 84/12 20090101ALI20170313BHJP
【FI】
   H04W52/28
   H04W84/12
【請求項の数】17
【全頁数】27
(21)【出願番号】特願2016-547219(P2016-547219)
(86)(22)【出願日】2015年3月18日
(65)【公表番号】特表2016-539599(P2016-539599A)
(43)【公表日】2016年12月15日
(86)【国際出願番号】CN2015074444
(87)【国際公開番号】WO2016037475
(87)【国際公開日】20160317
【審査請求日】2015年5月14日
(31)【優先権主張番号】201410459320.3
(32)【優先日】2014年9月11日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】513224180
【氏名又は名称】小米科技有限責任公司
【氏名又は名称原語表記】Xiaomi Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】特許業務法人 ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ ▲鵬▼▲飛▼
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ 勇
(72)【発明者】
【氏名】王 益冬
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ ▲鐵▼俊
【審査官】 松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】 特開平08−275234(JP,A)
【文献】 特開2004−194133(JP,A)
【文献】 特開2014−060672(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 − 7/26
H04W 4/00 − 99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲートウェイ装置に用いる送信パワー調整方法であって、
接続機器IDを取得するステップと、
前記接続機器IDに対応する所定の無線送信パワーを取得するステップと、
前記所定の無線送信パワーに基づいて、現在の送信パワー調整を調整するステップと、を含み、
各接続機器IDはそれぞれの所定の無線送信パワーに対応し、
前記接続機器IDに対応する所定の無線送信パワーを取得するステップは、
前記接続機器IDが2つ或いは2つ以上である場合、各接続機器IDに対応する優先順位を照合するステップと、
優先順位の最も高い接続機器IDに対応する所定の無線送信パワーを取得するステップと、を含み、
各接続機器IDはそれぞれの優先順位に対応する
ことを特徴とする送信パワー調整方法。
【請求項2】
前記各接続機器IDに対応する優先順位を照合するステップは、
現在時間を取得するステップと、
前記現在時間に対応する優先順位対応関係を取得するステップと、
前記現在時間に対応する優先順位対応関係から、各接続機器IDに対応する優先順位を照合するステップと、を含み、
各時間帯はそれぞれの優先順位対応関係に対応し、前記優先順位対応関係は接続機器IDと優先順位との対応関係である
ことを特徴とする請求項に記載の送信パワー調整方法。
【請求項3】
さらに、
いずれかの接続機器IDに対応する無線送信パワーを設定するための第1設定信号を受信するステップと、
前記第1設定信号に基づいて、前記接続機器ID及び前記接続機器IDに対応する設定後の所定の無線送信パワーを記憶するステップと、を含む
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の送信パワー調整方法。
【請求項4】
さらに、
いずれかの接続機器IDに対応する優先順位を設定するための第2設定信号を受信するステップと、
前記第2設定信号に基づいて、前記接続機器ID及び前記接続機器IDに対応する設定後の優先順位を記憶するステップと、を含む
ことを特徴とする請求項又はに記載の送信パワー調整方法。
【請求項5】
さらに、
いずれかの接続機器IDが目標時間帯に対応する優先順位を設定するための第3設定信号を受信するステップと、
前記第3設定信号に基づいて、前記目標時間帯に対応する、前記接続機器ID及び前記接続機器IDに対応する設定後の優先順位を含む前記優先順位対応関係を生成するステップと、を含む
ことを特徴とする請求項に記載の送信パワー調整方法。
【請求項6】
前記接続機器IDを取得するステップは、
1つの接続機器が成功的に接続された後、接続済の各接続機器の接続機器IDを取得するステップ、
又は、
所定時間ごとに、接続済の各接続機器の接続機器IDを取得するステップを含む
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の送信パワー調整方法。
【請求項7】
前記所定の無線送信パワーに基づいて、現在の送信パワーを調整するステップは、
前記接続機器IDに対応する、前記調整要請に基づいて調整に対する応答をフィードバックするための接続機器或いはマネージャ機器に調整要請を送信するステップと、
受信した前記調整応答が調整を許可することを示す場合、前記現在の送信パワーを前記所定の無線送信パワーに調整するステップと、を含む
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の送信パワー調整方法。
【請求項8】
ゲートウェイ装置に用いる送信パワー調整装置であって、
接続機器IDを取得するためのID取得モジュールと、
前記接続機器IDに対応する所定の無線送信パワーを取得するためのパワー取得モジュールと、
前記所定の無線送信パワーに基づいて、現在の送信パワーを調整するためのパワー調整モジュールと、を備え、
各接続機器IDはそれぞれの所定の無線送信パワーに対応し、
前記パワー取得モジュールは、
前記接続機器IDが2つ或いは2つ以上である場合、各接続機器IDに対応する優先順位を照合するための優先順位照合サブモジュールと、
優先順位の最も高い接続機器IDに対応する所定の無線送信パワーを取得するためのパワー取得サブモジュールと、を備え、
各接続機器IDはそれぞれの優先順位に対応する
ことを特徴とする送信パワー調整装置。
【請求項9】
前記優先順位照合サブモジュールは、
現在時間を取得するための時間取得サブモジュールと、
前記現在時間に対応する優先順位対応関係を取得するための優先順位取得サブモジュールと、
前記現在時間に対応する優先順位対応関係から、各接続機器IDに対応する優先順位を照合するための優先順位照合サブモジュールと、を備え、
各時間帯はそれぞれの優先順位対応関係に対応し、前記優先順位対応関係は接続機器IDと優先順位との対応関係である
ことを特徴とする請求項に記載の送信パワー調整装置。
【請求項10】
さらに、
いずれかの接続機器IDに対応する無線送信パワーを設定するための第1設定信号を受信するための第1受信モジュールと、
前記第1設定信号に基づいて、前記接続機器ID及び前記接続機器IDに対応する設定後の所定の無線送信パワーを記憶するための第1記憶モジュールと、を備える
ことを特徴とする請求項8又は9に記載の送信パワー調整装置。
【請求項11】
さらに、
いずれかの接続機器IDに対応する優先順位を設定するための第2設定信号を受信するための第2受信モジュールと、
前記第2設定信号に基づいて、前記接続機器ID及び前記接続機器IDに対応する設定後の優先順位を記憶するための第2記憶モジュールと、を備える
ことを特徴とする請求項又はに記載の送信パワー調整装置。
【請求項12】
さらに、
いずれかの接続機器IDが目標時間帯に対応する優先順位を設定するための第3設定信号を受信するための第3受信モジュールと、
前記第3設定信号に基づいて、前記目標時間帯に対応する、前記接続機器ID及び前記接続機器IDに対応する設定後の優先順位を含む前記優先順位対応関係を生成するための優先順位生成モジュールと、を備える
ことを特徴とする請求項に記載の送信パワー調整装置。
【請求項13】
前記ID取得モジュールは、
1つの接続機器が成功的に接続された後、接続済の各接続機器の接続機器IDを取得するための第1取得サブモジュール、
又は、
所定時間ごとに、接続済の各接続機器の接続機器IDを取得するための第2取得サブモジュールを備える
ことを特徴とする請求項8又は9に記載の送信パワー調整装置。
【請求項14】
前記パワー調整モジュールは、
前記接続機器IDに対応する、前記調整要請に基づいて調整に対する応答をフィードバックするための接続機器或いはマネージャ機器に調整要請を送信するための要請送信サブモジュールと、
受信した前記調整応答が調整を許可することを示す場合、前記現在の送信パワーを前記所定の無線送信パワーに調整するためのパワー調整サブモジュールと、を備える
ことを特徴とする請求項8又は9に記載の送信パワー調整装置。
【請求項15】
プロセッサと、
前記プロセッサにより実行可能な指令を記憶するためのメモリとを含み、
前記プロセッサは、
接続機器IDを取得し、
前記接続機器IDが2つ或いは2つ以上である場合、各接続機器IDに対応する優先順位を照合し、優先順位の最も高い接続機器IDに対応する所定の無線送信パワーを取得し、
前記所定の無線送信パワーに基づいて、現在の送信パワーを調整するように設定され、
各接続機器IDはそれぞれの所定の無線送信パワーに対応し、
各接続機器IDはそれぞれの優先順位に対応する
ことを特徴とする送信パワー調整装置。
【請求項16】
プロセッサに実行されることにより、請求項1〜のいずれか1項に記載の送信パワー調整方法を実現することを特徴とするプログラム。
【請求項17】
請求項16に記載のプログラムが記録された記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【相互参照】
【0001】
本願は、出願番号がCN201410459320.3であって、出願日が2014年9月11日である中国特許出願に基づき優先権を主張し、当該中国特許出願のすべての内容を本願に援用する。
【技術分野】
【0002】
本開示は、ネットワーク機器分野に関し、特に、送信パワー調整方法送信パワー調整装置、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
ユーザの家庭内において、電子機器及びスマート家電が日々に普及していることに伴い、ルータは、日常生活の中、益々重要となっている。
【0004】
ユーザの家庭内の電子機器及びスマート家電は、WIFI(Wireless−Fidelity)ネットワークを介してルータに接続することができる。通常、ルータが周囲にWIFI送信信号を送信することができ、電子機器は、当該WIFI送信信号を受信すると、ルータに無線接続要請を送信し、ルータが当該無線接続要請を成功的に検証した後、電子機器がルータの提供するWIFIネットワークに接続する。
【0005】
本開示の実現において、上記手段によると、少なくとも、壁を透過する性能の保証を考慮するために、多くのルータが大きい無線送信パワーを用いるので、資源の浪費だけではなく、人間の健康にも影響を与えてしまう問題が存在する。
【発明の概要】
【0006】
従来技術における多くのルータが大きい無線送信パワーを用いるので、資源の浪費だけではなく、人間の健康にも影響を与えてしまう問題を解決するために、本開示の実施例は、送信パワー調整方法送信パワー調整装置、プログラム及び記録媒体を提供した。前記技術方案は、以下のようである。
【0007】
本開示の実施例に係る第1態様において、送信パワー調整方法を提供し、前記方法は、
接続機器IDを取得するステップと、
前記接続機器IDに対応する所定の無線送信パワーを取得するステップと、
前記所定の無線送信パワーに基づいて、現在の送信パワー調整を調整するステップと、を含み、
各接続機器IDはそれぞれの所定の無線送信パワーに対応する。
【0008】
一実施例において、前記接続機器IDに対応する所定の無線送信パワーを取得するステップは、
前記接続機器IDが2つ或いは2つ以上である場合、各接続機器IDに対応する優先順位を照合するステップと、
優先順位の最も高い接続機器IDに対応する所定の無線送信パワーを取得するステップと、を含み、
各接続機器IDはそれぞれの優先順位に対応する。
【0009】
一実施例において、前記各接続機器IDに対応する優先順位を照合するステップは、
現在時間を取得するステップと、
前記現在時間に対応する優先順位対応関係を取得するステップと、
前記現在時間に対応する優先順位対応関係から、各接続機器IDに対応する優先順位を照合するステップと、を含み、
各時間帯はそれぞれの優先順位対応関係に対応し、前記優先順位対応関係は接続機器IDと優先順位との対応関係である。
【0010】
選択的に、前記方法は、さらに、
いずれかの接続機器IDに対応する無線送信パワーを設定するための第1設定信号を受信するステップと、
前記第1設定信号に基づいて、前記接続機器ID及び前記接続機器IDに対応する設定後の所定の無線送信パワーを記憶するステップと、を含む。
【0011】
選択的に、前記方法は、さらに、
いずれかの接続機器IDに対応する優先順位を設定するための第2設定信号を受信するステップと、
前記第2設定信号に基づいて、前記接続機器ID及び前記接続機器IDに対応する設定後の優先順位を記憶するステップと、を含む。
【0012】
選択的に、前記方法は、さらに、
いずれかの接続機器IDが目標時間帯に対応する優先順位を設定するための第3設定信号を受信するステップと、
前記第3設定信号に基づいて、前記目標時間帯に対応する、前記接続機器ID及び前記接続機器IDに対応する設定後の優先順位を含む前記優先順位対応関係を生成するステップと、を含む。
【0013】
一実施例において、接続機器IDを取得するステップは、
1つの接続機器が成功的に接続された後、接続済の各接続機器の接続機器IDを取得するステップ、
又は、
所定時間ごとに、接続済の各接続機器の接続機器IDを取得するステップを含む。
【0014】
一実施例において、前記所定の無線送信パワーに基づいて、現在の送信パワーを調整するステップは、
前記接続機器IDに対応する、前記調整要請に基づいて調整に対する応答をフィードバックするための接続機器或いはマネージャ機器に調整要請を送信するステップと、
受信した前記調整応答が調整を許可することを示す場合、前記現在の送信パワーを前記所定の無線送信パワーに調整するステップと、を含む。
【0015】
本開示の実施例に係る第2態様において、送信パワー調整装置を提供し、前記装置は、
接続機器IDを取得するためのID取得モジュールと、
前記接続機器IDに対応する所定の無線送信パワーを取得するためのパワー取得モジュールと、
前記所定の無線送信パワーに基づいて、現在の送信パワーを調整するためのパワー調整モジュールと、を備え、
各接続機器IDはそれぞれの所定の無線送信パワーに対応する。
【0016】
一実施例において、前記パワー取得モジュールは、
前記接続機器IDが2つ或いは2つ以上である場合、各接続機器IDに対応する優先順位を照合するための優先順位照合サブモジュールと、
優先順位の最も高い接続機器IDに対応する所定の無線送信パワーを取得するためのパワー取得サブモジュールと、を備え、
各接続機器IDはそれぞれの優先順位に対応する。
【0017】
一実施例において、優先順位照合サブモジュールは、
現在時間を取得するための時間取得サブモジュールと、
前記現在時間に対応する優先順位対応関係を取得するための優先順位取得サブモジュールと、
前記現在時間に対応する優先順位対応関係から、各接続機器IDに対応する優先順位を照合するための優先順位照合サブモジュールと、を備え、
各時間帯はそれぞれの優先順位対応関係に対応し、前記優先順位対応関係は接続機器IDと優先順位との対応関係である。
【0018】
選択的に、前記装置は、さらに、
いずれかの接続機器IDに対応する無線送信パワーを設定するための第1設定信号を受信するための第1受信モジュールと、
前記第1設定信号に基づいて、前記接続機器ID及び前記接続機器IDに対応する設定後の所定の無線送信パワーを記憶するための第1記憶モジュールと、を備える。
【0019】
選択的に、前記装置は、さらに、
いずれかの接続機器IDに対応する優先順位を設定するための第2設定信号を受信するための第2受信モジュールと、
前記第2設定信号に基づいて、前記接続機器ID及び前記接続機器IDに対応する設定後の優先順位を記憶するための第2記憶モジュールと、を備える。
【0020】
選択的に、前記装置は、さらに、
いずれかの接続機器IDが目標時間帯に対応する優先順位を設定するための第3設定信号を受信するための第3受信モジュールと、
前記第3設定信号に基づいて、前記目標時間帯に対応する、前記接続機器ID及び前記接続機器IDに対応する設定後の優先順位を含む前記優先順位対応関係を生成するための優先順位生成モジュールと、を備える。
【0021】
一実施例において、ID取得モジュールは、
1つの接続機器が成功的に接続された後、接続済の各接続機器の接続機器IDを取得するための第1取得サブモジュール、
又は、
所定時間ごとに、接続済の各接続機器の接続機器IDを取得するための第2取得サブモジュールを備える。
【0022】
一実施例において、パワー調整モジュールは、
前記接続機器IDに対応する、前記調整要請に基づいて調整に対する応答をフィードバックするための接続機器或いはマネージャ機器に調整要請を送信するための要請送信サブモジュールと、
受信した前記調整応答が調整を許可することを示す場合、前記現在の送信パワーを前記所定の無線送信パワーに調整するためのパワー調整サブモジュールと、を備える。
【0023】
本開示の実施例に係る第3態様において、送信パワー調整装置を提供し、前記装置は、
プロセッサと、
前記プロセッサにより実行可能な指令を記憶するためのメモリとを含み、
前記プロセッサは、
接続機器IDを取得し、
前記接続機器IDに対応する所定の無線送信パワーを取得し、
前記所定の無線送信パワーに基づいて、現在の送信パワーを調整するように設定され、
各接続機器IDはそれぞれの所定の無線送信パワーに対応する。
本開示の実施例に係る第4態様において、プロセッサに実行されることにより、前記送信パワー調整方法を実現するプログラムを提供する。
本開示の実施例に係る第5態様において、前記プログラムを記録した記録媒体を提供する。
【0024】
本開示の実施例に係る技術方案は、以下の有益な効果を有することができる。
【0025】
接続機器IDを取得し、接続機器IDに対応する所定の無線送信パワーを取得し、所定の無線送信パワーに基づいて、現在の送信パワーを調整することにより、多くのルータが大きい無線送信パワーを用い、資源の浪費、人体の健康にも影響を与えてしまう問題を解決し、ゲートウェイ装置がユーザのニーズに応じて、無線送信パワーを適正な無線送信パワーに調整する効果を奏する。
【0026】
以上の一般的な記述及び以下の詳細な記述は、例示のものに過ぎず、本開示を限定するものではないと理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0027】
ここでの図面は、明細書の一部分として明細書全体を構成することにより、本開示に合致する実施例を例示するとともに、明細書を結合し本開示の原理を解釈するためのものである。
【0028】
図1】一実施例に係る送信パワー調整方法を例示的に示すフローチャートである。
図2A】もう一実施例に係る送信パワー調整方法を例示的に示すフローチャートである。
図2B】もう一実施例に係る送信パワー調整方法による1つの画面を模式的に示す図である。
図2C】もう一実施例に係る送信パワー調整方法によるもう1つの画面を模式的に示す図である。
図3】他の一実施例に係る送信パワー調整方法を例示的に示すフローチャートである。
図4】さらにもう一実施例に係る送信パワー調整方法を例示的に示すフローチャートである。
図5】一実施例に係る送信パワー調整装置を例示的に示すブロック図である。
図6】もう一実施例に係る送信パワー調整装置を例示的に示すブロック図である。
図7】一実施例に係る装置を例示的に示すブロック図である。
【0029】
本開示について、上記図面で明確な実施例を示し、後述でより詳細に説明する。これらの図面及び記述は、何らかの方法で本発明の思想の範囲を制限するのではなく、特定な実施例を参照することで当業者に本発明のコンセプトを説明するためのものである。
【発明を実施するための形態】
【0030】
ここで、図面に示された例示的な実施例を詳細に説明する。以下の内容において、図面を言及びするとき、特に説明しない限り、異なる図面における同じ数字が同一または同等の要素を示す。以下の例示的な実施例に記載の実施の形態は、本発明と一致するあらゆる実施の形態を代表するわけではない。逆に、それらは、添付された特許請求の範囲に詳細に記載される、本発明の一部の方面と一致する装置及び方法の例にすぎない。
【0031】
本実施例で言及する送信パワーは、ゲートウェイ装置が無線ネットワークを提供する時の送信パワーのことを指し、それに対して、電子機器の場合、当該送信パワーは、電子機器の受信する信号強度であることを説明すべきである。ゲートウェイ装置は、ルータ或いはスイッチングハブであってもよい。
【0032】
図1は、一実施例に係る送信パワー調整方法を例示的に示すフローチャートであり、本実施例は、当該送信パワー調整方法のゲートウェイ装置への適用を例に挙げて説明する。当該送信パワー調整方法は、以下のステップを含む。
【0033】
ステップ102において、接続機器IDを取得する。
【0034】
ステップ104において、接続機器IDに対応する所定の無線送信パワーを取得し、各接続機器IDはそれぞれの所定の無線送信パワーに対応する。
【0035】
ステップ106において、所定の無線送信パワーに基づいて、現在の送信パワーを調整する。
【0036】
上記をまとめて、本実施例に係る送信パワー調整方法は、接続機器IDを取得し、接続機器IDに対応する所定の無線送信パワーを取得し、所定の無線送信パワーに基づいて、現在の送信パワーを調整することにより、多くのルータが大きい無線送信パワーを用い、資源の浪費、人体の健康にも影響を与えてしまう問題を解決し、ゲートウェイ装置がユーザのニーズに応じて、無線送信パワーを適正な無線送信パワーに調整する効果を奏する。
【0037】
図2Aは、もう一実施例に係る送信パワー調整方法を例示的に示すフローチャートであり、本実施例は、当該送信パワー調整方法のルータへの適用を例に挙げて説明する。当該送信パワー調整方法は、以下のステップを含む。
【0038】
ステップ201において、いずれかの接続機器IDに対応する無線送信パワーを設定するための第1設定信号を受信する。
【0039】
例えば、ルータは、当該いずれかの接続機器IDに対応する無線送信パワーを設定するための第1設定信号を受信する。
【0040】
例えば、ユーザは、ネットページ或いは携帯電話のクライアント端でルータにログインして管理し、ネットページ或いは携帯電話のクライアント端でルータに接続機器ID aに該当する携帯電話に対応する無線送信パワーをaと設定するための第1設定信号を送信する。
【0041】
また、ルータは、表1に示されたように、5つの選択可能な無線送信パワーレベルを予め提供する。
【0042】
【表1】
【0043】
ユーザは、自分自身の所在する場所に応じて選択を行い、接続機器に該当する無線送信パワーレベルを設定することができ、当該無線送信パワーレベルに対応する無線送信パワーを当該接続機器に対応する無線送信パワーとする。
【0044】
ステップ202において、第1設定信号に基づいて、接続機器ID及び接続機器IDに対応する設定後の所定の無線送信パワーを記憶する。
【0045】
ルータは、第1設定信号に基づいて、当該接続機器ID及び接続機器IDに対応する設定後の所定の無線送信パワーを記憶する。
【0046】
本実施例において、表2に示されるように、ルータは、第1設定信号に基づいて、携帯電話である接続機器ID a及び当該接続機器ID aに対応する設定後の所定の無線送信パワーaを記憶する。
【0047】
表2は、1つの接続機器のみが存在する場合を示し、ルータは、第1設定信号に基づいて、当該接続機器ID及び接続機器IDに対応する設定後の所定の無線送信パワーを記憶する。
【0048】
【表2】
【0049】
ステップ203において、接続機器IDを取得する。
【0050】
無線ネットワークに電子機器が接続されると、ルータは、接続機器IDを取得する。接続機器IDは、接続機器のMAC(Media Access Control)アドレスであってもよい。
【0051】
当該ステップ203は、以下の2種類の方法により実現されることができる。
【0052】
一、1つの接続機器が成功的に接続した後、ルータは、接続済の各接続機器の接続機器IDを取得する。
【0053】
二、ルータは、所定時間ごとに、接続済の各接続機器の接続機器IDを取得する。
【0054】
なお、所定時間である時間間隔は、予めルータに対して設定してもよく、ユーザが使用状況に応じて設定してもよい。
【0055】
本実施例において、ルータが接続機器IDを取得する方法は、制限されない。
【0056】
ステップ204において、接続機器IDに対応する所定の無線送信パワーを取得し、各接続機器IDはそれぞれの所定の無線送信パワーに対応する。
【0057】
ルータは、接続機器IDに対応する所定の無線送信パワーを取得し、各接続機器IDはそれぞれの所定の無線送信パワーに対応する。異なる接続機器IDは、同じ、又は異なる所定の無線送信パワーに対応してもよい。
【0058】
接続機器が1つの携帯電話aである場合、ルータは、携帯電話aに対応する所定の無線送信パワーを取得する。
【0059】
例えば、ルータは、表2において、携帯電話aに対応する所定の無線送信パワーa mWを照合する。
【0060】
ステップ205において、所定の無線送信パワーに基づいて、現在の送信パワーを調整する。
【0061】
ルータは、取得した所定の無線送信パワーに基づいて、ルータの現在の送信パワーを調整する。ルータは、取得した所定の無線送信パワーに基づいて、直接に現在の送信パワーを調整する。ユーザを問い合わせした後、ユーザのフィードバックに基づいて現在の送信パワーを調整する。
【0062】
ルータがユーザのフィードバックに基づいて現在の送信パワーを調整する場合、当該ステップ205は、以下のサブステップを含むが、これらに限定されない。
【0063】
一、ルータは、接続機器IDに対応する、調整要請に基づいて調整に対する応答をフィードバックするための接続機器或いはマネージャ機器に調整要請を送信する。
【0064】
例えば、図2Bに示されるように、ルータは、携帯電話aに調整要請を送信し、携帯電話aの画面20において、携帯電話aがルータから送信された調整要請を受信した後に当該調整要請21を表示する。ユーザが「キャンセル」ボタン22をクリックすると、調整を許可しないことを示し、ユーザが「OK」ボタン23をクリックすると、調整を許可することを示す。
【0065】
また、ルータは、マネージャ機器に調整要請を送信してもよく、マネージャ機器がユーザの予め設定したある端末であってもよい。
【0066】
二、受信した調整に対する応答が調整を許可することを示す場合、ルータは、現在の送信パワーを所定の無線送信パワーに調整する。
【0067】
例えば、図2Cに示されるように、受信した携帯電話aからの調整に対する応答が調整を許可することを示す場合、ルータは、現在の送信パワーを所定の無線送信パワーに調整し、携帯電話aの画面20で表示する場合、携帯電話aの受信した信号強度24がaに調整される。
【0068】
上記をまとめて、本実施例に係る送信パワー調整方法は、接続機器IDを取得し、接続機器IDに対応する所定の無線送信パワーを取得し、所定の無線送信パワーに基づいて、現在の送信パワーを調整することにより、多くのルータが大きい無線送信パワーを用い、資源の浪費、人体の健康にも影響を与えてしまう問題を解決し、ゲートウェイ装置がユーザのニーズに応じて、無線送信パワーを適正な無線送信パワーに調整する効果を奏する。
【0069】
本実施例に係る送信パワー調整方法は、さらに、1つの接続機器が成功的に接続された後、接続済の各接続機器の接続機器IDを取得し、又は、所定時間ごとに接続済の各接続機器の接続機器IDを取得することで、直ちに接続機器IDを取得できる効果を奏し、ゲートウェイ装置の無線送信パワーを動態的に調整できる。
【0070】
本実施例に係る送信パワー調整方法は、さらに、接続機器IDに対応する接続機器或いはマネージャ機器に調整要請を送信し、受信した調整に対する応答が調整を許可することを示す場合、現在の送信パワーを所定の無線送信パワーに調整することで、ユーザに現在の送信パワーを所定の無線送信パワーに調整するか否かを問い合わせ、ユーザから許可を得た後に現在の送信パワーを調整する効果を奏し、ルータは、ユーザが調整する必要のない時に無線送信パワーを調整してしまうことを防ぐことができる。
【0071】
図3は、他の一実施例に係る送信パワー調整方法を例示的に示すフローチャートであり、本実施例は、当該送信パワー調整方法のルータへの適用を例に挙げて説明する。当該送信パワー調整方法は、以下のステップを含む。
【0072】
ステップ301において、いずれかの接続機器IDに対応する無線送信パワーを設定するための第1設定信号を受信する。
【0073】
例えば、ルータは、当該いずれかの接続機器IDに対応する無線送信パワーを設定するための第1設定信号を受信する。
【0074】
例えば、ユーザは、ネットページ或いは携帯電話のクライアント端でルータにログインして管理し、ネットページ或いは携帯電話のクライアント端でルータに接続機器ID aに該当する携帯電話に対応する無線送信パワーをaと設定するための第1設定信号を送信する。
【0075】
また、ルータは、表1に示されたように、5つの選択可能な無線送信パワーレベルを予め提供する。
【0076】
【表3】
【0077】
本実施例において、例えば、2つ或いは2つ以上の接続機器が存在し、ユーザは、携帯電話aに対応する無線送信パワーをaに設定し、タブレットPC bに対応する無線送信パワーをbに設定し、接続機器001に対応する無線送信パワーをcに設定し、接続機器002に対応する無線送信パワーをdに設定し、接続機器003に対応する無線送信パワーをeに設定する。
【0078】
ステップ302において、第1設定信号に基づいて、接続機器ID及び接続機器IDに対応する設定後の所定の無線送信パワーを記憶する。
【0079】
ルータは、第1設定信号に基づいて、当該接続機器ID及び接続機器IDに対応する設定後の所定の無線送信パワーを記憶する。
【0080】
例えば、ルータは、第1設定信号に基づいて、携帯電話a及び当該携帯電話aに対応する設定後の所定の無線送信パワーをaとして記憶し、タブレットPC b及び当該タブレットPC bに対応する設定後の所定の無線送信パワーをbとして記憶し、接続機器001及び当該接続機器001に対応する設定後の所定の無線送信パワーをcとして記憶し、接続機器002及び当該接続機器002に対応する設定後の所定の無線送信パワーをdとして記憶し、接続機器003及び当該接続機器003に対応する設定後の所定の無線送信パワーをeとして記憶する。表3を参照する。
【0081】
表3は、異なる接続機器IDに対応する設定後の所定の無線送信パワーを示す。
【0082】
【表4】
【0083】
ステップ303において、いずれかの接続機器IDに対応する優先順位を設定するための第2設定信号を受信する。
【0084】
ルータは、さらに、いずれかの接続機器IDに対応する優先順位を設定するための第2設定信号を受信する。
【0085】
表4は、異なる接続機器IDに対応する優先順位を示す。
【0086】
【表5】
【0087】
本実施例において、例えば、2つ或いは2つ以上の接続機器が存在し、表4に示されるように、携帯電話aの優先順位が高く、タブレットPCbの優先順位が最も高く、接続機器001の優先順位が低く、接続機器002の優先順位がより低く、接続機器003の優先順位が最も低いため、当該第2設定信号は、携帯電話aに対応する優先順位を「高い」に設定し、タブレットPCbに対応する優先順位を「最も高い」に設定し、接続機器001に対応する優先順位を「低い」に設定し、接続機器002に対応する優先順位を「より低い」に設定し、接続機器003に対応する優先順位を「最も低い」に設定する。
【0088】
ステップ304において、第2設定信号に基づいて、接続機器ID及び接続機器IDに対応する設定後の優先順位を記憶する。
【0089】
ルータは、第2設定信号に基づいて、当該接続機器ID及び接続機器IDに対応する設定後の優先順位を記憶する。
【0090】
本実施例において、ルータは、第2設定信号に基づいて、当該携帯電話a及び携帯電話aに対応する優先順位である「高い」を記憶し、当該タブレットPCb及びタブレットPCbに対応する優先順位である「最も高い」を記憶し、当該接続機器001及び接続機器001に対応する優先順位である「低い」を記憶し、当該接続機器002及び接続機器002に対応する優先順位である「より低い」を記憶し、当該接続機器003及び接続機器003に対応する優先順位である「最も低い」を記憶する。
【0091】
ステップ305において、接続機器IDを取得する。
【0092】
無線ネットワークに電子機器が接続されると、ルータは、接続機器IDを取得する。接続機器IDは、接続機器のMACアドレスであってもよい。
【0093】
当該ステップ305は、以下の2種類の方法により実現されることができる。
【0094】
一、1つの接続機器が成功的に接続した後、ルータは、接続済の各接続機器の接続機器IDを取得する。
【0095】
二、ルータは、所定時間ごとに、接続済の各接続機器の接続機器IDを取得する。
【0096】
なお、所定時間である時間間隔は、予めルータに対して設定してもよく、ユーザが使用状況に応じて設定してもよい。
【0097】
本実施例において、ルータが接続機器IDを取得する方法は、制限されない。
【0098】
ステップ306において、接続機器IDに対応する所定の無線送信パワーを取得し、各接続機器IDはそれぞれの所定の無線送信パワーに対応する。
【0099】
ルータは、接続機器IDに対応する所定の無線送信パワーを取得し、各接続機器IDはそれぞれの所定の無線送信パワーに対応する。
【0100】
当該ステップ306は、以下のサブステップを含むが、これらに限定されない。
【0101】
一、接続機器IDが2つ或いは2つ以上である場合、ルータは、接続済の各接続機器IDに対応する優先順位を照合し、各接続機器IDにはそれぞれの優先順位が対応する。
【0102】
例えば、同時に5つの接続機器が無線ネットワークを介して当該ルータに接続され、表5は、各接続機器ID、各接続機器IDに対応する所定の無線送信パワー及び各接続機器IDに対応する優先順位を示す。
【0103】
【表6】
【0104】
二、優先順位の最も高い接続機器IDに対応する所定の無線送信パワーを取得する。
【0105】
ルータは、優先順位の最も高い接続機器IDを取得するとともに、優先順位の最も高い接続機器IDに対応する所定の無線送信パワーを取得する。
【0106】
本実施例において、表5を参照し、ルータは、優先順位の最も高い接続機器である「タブレットPC b」に対応する所定の無線送信パワーbを取得する。
【0107】
ステップ307において、所定の無線送信パワーに基づいて、現在の送信パワーを調整する。
【0108】
ルータは、取得した所定の無線送信パワーに基づいて、現在の送信パワーを調整する。ルータは、取得した定無線送信パワーに基づいて、現在の送信パワーを直接に調整してもよく、ユーザを問い合わせした後、ユーザのフィードバックに基づいて現在の送信パワーを調整する。
【0109】
ルータがユーザのフィードバックに基づいて現在の送信パワーを調整する場合、当該ステップ307は、以下のサブステップを含むが、これらに限定されない。
【0110】
一、ルータは、接続機器IDに対応する、調整要請に基づいて調整に対する応答をフィードバックするための接続機器或いはマネージャ機器に調整要請を送信する。
【0111】
例えば、タブレットPC bは、ルータから当該タブレットPC bに対応する接続機器或いはマネージャ機器に送信した調整要請を受信した後、タブレットPCbの画面において、ダイアログが表示される。ユーザが「キャンセル」ボタンをクリックすると、調整を許可しないことを示し、ユーザが「OK」ボタンをクリックすると、調整を許可することを示す。
【0112】
また、ルータは、マネージャ機器に調整要請を送信してもよく、マネージャ機器がユーザの予め設定したある端末であってもよい。
【0113】
二、受信した調整に対する応答が調整を許可することを示す場合、ルータは、現在の送信パワーを所定の無線送信パワーに調整する。
【0114】
受信した電子機器からの調整に対する応答が調整を許可することを示す場合、ルータは、現在の送信パワーを所定の無線送信パワーに調整する。
【0115】
例えば、受信したタブレットPC bからの調整に対する応答が調整を許可する場合、ルータは、現在の送信パワーを所定の無線送信パワーに調整する。
【0116】
勿論、ルータの現在の送信パワーと照合した所定の無線送信パワーとが同様であると、ルータは、現在の送信パワーを調整する必要がない。
【0117】
上記をまとめて、本実施例に係る送信パワー調整方法は、接続機器IDを取得し、接続機器IDに対応する所定の無線送信パワーを取得し、所定の無線送信パワーに基づいて、現在の送信パワーを調整することにより、多くのルータが大きい無線送信パワーを用い、資源の浪費、人体の健康にも影響を与えてしまう問題を解決し、ゲートウェイ装置がユーザのニーズに応じて、無線送信パワーを適正な無線送信パワーに調整する効果を奏する。
【0118】
本実施例に係る送信パワー調整方法は、さらに、1つの接続機器が成功的に接続された後、接続済の各接続機器の接続機器IDを取得し、又は、所定時間ごとに接続済の各接続機器の接続機器IDを取得することで、直ちに接続機器IDを取得できる効果を奏し、ゲートウェイ装置の無線送信パワーを動態的に調整できる。
【0119】
本実施例に係る送信パワー調整方法は、さらに、接続機器IDに対応する接続機器或いはマネージャ機器に調整要請を送信し、受信した調整に対する応答が調整を許可することを示す場合、現在の送信パワーを所定の無線送信パワーに調整することで、ユーザに現在の送信パワーを所定の無線送信パワーに調整するか否かを問い合わせ、ユーザから許可を得た後に現在の送信パワーを調整する効果を奏し、ルータは、ユーザが調整する必要のない時に無線送信パワーを調整してしまうことを防ぐことができる。
【0120】
図4は、さらにもう一実施例に係る送信パワー調整方法を例示的に示すフローチャートであり、本実施例は、当該送信パワー調整方法のルータへの適用を例に挙げて説明する。当該送信パワー調整方法は、以下のステップを含む。
【0121】
ステップ401において、いずれかの接続機器IDに対応する無線送信パワーを設定するための第1設定信号を受信する。
【0122】
例えば、ルータは、当該いずれかの接続機器IDに対応する無線送信パワーを設定するための第1設定信号を受信する。
【0123】
例えば、ユーザは、ネットページ或いは携帯電話のクライアント端でルータにログインして管理し、ネットページ或いは携帯電話のクライアント端でルータに接続機器ID aに該当する携帯電話に対応する無線送信パワーをaと設定するための第1設定信号を送信する。
【0124】
また、例えば、ルータは、表1に示されたように、5つの選択可能な無線送信パワーレベルを予め提供する。
【0125】
【表7】
【0126】
本実施例において、例えば、2つ或いは2つ以上の接続機器が存在し、ユーザは、携帯電話aに対応する無線送信パワーをaに設定し、タブレットPCbに対応する無線送信パワーをbに設定し、コンピュータに対応する無線送信パワーをfに設定し、ネットワークテレビに対応する無線送信パワーをgに設定することができる。
【0127】
ステップ402において、第1設定信号に基づいて、接続機器ID及び接続機器IDに対応する設定後の所定の無線送信パワーを記憶する。
【0128】
ルータは、第1設定信号に基づいて、当該接続機器ID及び接続機器IDに対応する設定後の所定の無線送信パワーを記憶する。
【0129】
例えば、ルータは、第1設定信号に基づいて、携帯電話a及び当該携帯電話aに対応する設定後の所定の無線送信パワーをaとして記憶し、タブレットPC b及び当該タブレットPC bに対応する設定後の所定の無線送信パワーをbとして記憶し、コンピュータ及び当該コンピュータに対応する設定後の所定の無線送信パワーをfとして記憶し、ネットワークテレビ及び当該ネットワークテレビに対応する設定後の所定の無線送信パワーをgとして記憶する。表7を参照する。
【0130】
表7は、接続機器IDに対応する無線送信パワー、即ち接続機器IDに対応する信号強度を示す。
【0131】
【表8】
【0132】
ステップ403において、いずれかの接続機器IDが目標時間帯に対応する優先順位を設定するための第3設定信号を受信する。
【0133】
ルータは、いずれかの接続機器IDが目標時間帯に対応する優先順位を設定するための第3設定信号を受信する。
【0134】
表8は、接続機器IDが目標時間帯に対応する優先順位を示す。
【0135】
【表9】
【0136】
本実施例において、2つ或いは2つ以上の接続機器が存在し、異なる時間帯における接続機器IDに対応する優先順位も異なる。例えば、昼の時間帯(8:00−20:00)において、子供がタブレットPC bで教育番組を見るので、タブレットPC bに対応する優先順位が最も高い。父親がコンピュータで株を確認するので、コンピュータに対応する優先順位が比較的高く、母親が携帯電話aでニュースを見るので、携帯電話aに対応する優先順位が最も低い。また、例えば、夜の時間帯(0:00−8:00/20:00−24:00)において、両親がネットワークテレビを見るので、夜になると、ネットワークテレビに対応する優先順位が最も高く、子供がタブレットPCでゲームをやるので、タブレットPCに対応する優先順位が最も低い。
【0137】
ステップ404において、第3設定信号に基づいて、目標時間帯に対応する、接続機器ID及び接続機器IDに対応する設定後の優先順位を含む優先順位対応関係を生成する。
【0138】
ルータは、第3設定信号に基づいて、目標時間帯に対応する、接続機器ID及び接続機器IDに対応する設定後の優先順位を含む優先順位対応関係を生成する。
【0139】
例えば、当該優先順位対応関係は、表8を参照する。
【0140】
ステップ405において、接続機器IDを取得する。
【0141】
無線ネットワークに電子機器が接続されると、ルータは、接続機器IDを取得する。接続機器IDは、接続機器のMACアドレスであってもよい。
【0142】
当該ステップ405は、以下の2種類の方法により実現されることができる。
【0143】
一、1つの接続機器が成功的に接続した後、ルータは、接続済の各接続機器の接続機器IDを取得する。
【0144】
二、ルータは、所定時間ごとに、接続済の各接続機器の接続機器IDを取得する。
【0145】
なお、所定時間である時間間隔は、予めルータに対して設定してもよく、ユーザが使用状況に応じて設定してもよい。
【0146】
本実施例において、ルータが接続機器IDを取得する方法は、制限されない。
【0147】
ステップ406において、接続機器IDに対応する所定の無線送信パワーを取得し、各接続機器IDはそれぞれの所定の無線送信パワーに対応する。
【0148】
ルータは、接続機器IDに対応する所定の無線送信パワーを取得し、各接続機器IDはそれぞれの所定の無線送信パワーに対応する。
【0149】
当該ステップ406は、以下のサブステップを含むが、これらに限定されない。
【0150】
一、接続機器IDが2つ或いは2つ以上である場合、各接続機器IDに対応する優先順位を照合し、各接続機器IDにはそれぞれの優先順位が対応する。
【0151】
接続機器IDが2つ或いは2つ以上であると、ルータは、各接続機器IDに対応する優先順位を照合し、各接続機器IDにはそれぞれの優先順位が対応する。
【0152】
当該サブステップ1は、以下のサブステップを含むが、これらに限定されない。
【0153】
1、ルータは、現在時間を取得する。
【0154】
2、ルータは、現在時間に対応する優先順位対応関係を取得し、ここで、各時間帯はそれぞれの優先順位対応関係に対応し、当該優先順位対応関係は接続機器IDと優先順位との対応関係である。
【0155】
本実施例において、ルータは、表8に記憶された優先順位対応関係に基づいて、各時間帯の優先順位対応関係を記憶する。
【0156】
3、現在時間に対応する優先順位対応関係から、各接続機器IDに対応する優先順位を照合する。
【0157】
現在時間に対応する優先順位対応関係から、ルータは、各接続機器IDに対応する優先順位を照合する。
【0158】
例えば、昼の時間帯(8:00−20:00)において、子供がタブレットPCで教育番組を見るので、昼の時間帯において、ルータは、タブレットPCに対応する優先順位が最も高いと見つけ出し、一方、夜の時間帯(0:00−8:00/20:00−24:00)において、両親がネットワークテレビを見るので、夜の時間帯において、ルータは、ネットワークテレビに対応する優先順位が最も高いと見つけ出す。
【0159】
二、優先順位が最も高い接続機器IDに対応する所定の無線送信パワーを取得する。
【0160】
ルータは、現在接続した接続機器の中、優先順位が最も高い接続機器IDを取得するとともに、優先順位が最も高い接続機器IDに対応する所定の無線送信パワーを取得する。
【0161】
本実施例において、例えば、4つの接続機器がすべてルータと接続され、表7及び表8を参照し、朝の時、ルータは、優先順位の最も高いタブレットPC bに対応する所定の無線送信パワーbを取得し、夜の時、ルータは、優先順位の最も高い接続機器であるネットワークテレビに対応する所定の無線送信パワーgを取得する。
【0162】
ステップ407において、所定の無線送信パワーに基づいて、現在の送信パワーを調整する。
【0163】
ルータは、取得した所定の無線送信パワーに基づいて、現在の送信パワーを調整する。ルータは、取得した所定の無線送信パワーに基づいて、現在の送信パワーを調整してもよい。ユーザを問い合わせした後、ユーザのフィードバックに基づいて現在の送信パワーを調整する。
【0164】
ルータがユーザのフィードバックに基づいて現在の送信パワーを調整する場合、当該ステップ407は、以下のサブステップを含むが、これらに限定されない。
【0165】
一、接続機器IDに対応する、調整要請に基づいて調整に対する応答をフィードバックするための接続機器或いはマネージャ機器に調整要請を送信する。
【0166】
ルータは、接続機器IDに対応する、調整要請に基づいて調整に対する応答をフィードバックするための接続機器或いはマネージャ機器に調整要請を送信する。
【0167】
例えば、タブレットPC bは、ルータからタブレットPC bに対応する接続機器或いはマネージャ機器に送信した調整要請を受信した後、タブレットPC bの画面において、ダイアログが表示される。ユーザが「キャンセル」ボタンをクリックすると、調整を許可しないことを示し、ユーザが「OK」ボタンをクリックすると、調整を許可することを示す。
【0168】
また、ルータは、マネージャ機器に調整要請を送信してもよく、マネージャ機器がユーザの予め設定したある端末であってもよい。
【0169】
二、受信した調整に対する応答が調整を許可することを示す場合、現在の送信パワーを所定の無線送信パワーに調整する。
【0170】
受信した電子機器からの調整に対する応答が調整を許可することを示す場合、ルータは、現在の送信パワーを所定の無線送信パワーに調整する。
【0171】
例えば、受信したタブレットPC bからの調整に対する応答が調整を許可する場合、ルータは、現在の送信パワーを所定の無線送信パワーに調整する。
【0172】
勿論、ルータの現在の送信パワーと照合した所定の無線送信パワーとが同様であると、ルータは、現在の送信パワーを調整する必要がない。
【0173】
上記をまとめて、本実施例に係る送信パワー調整方法は、接続機器IDを取得し、接続機器IDに対応する所定の無線送信パワーを取得し、所定の無線送信パワーに基づいて、現在の送信パワーを調整することにより、多くのルータが大きい無線送信パワーを用い、資源の浪費、人体の健康にも影響を与えてしまう問題を解決し、ゲートウェイ装置がユーザのニーズに応じて、無線送信パワーを適正な無線送信パワーに調整する効果を奏する。
【0174】
本実施例に係る送信パワー調整方法は、さらに、1つの接続機器が成功的に接続された後、接続済の各接続機器の接続機器IDを取得し、又は、所定時間ごとに接続済の各接続機器の接続機器IDを取得することで、直ちに接続機器IDを取得できる効果を奏し、ゲートウェイ装置の無線送信パワーを動態的に調整する。
【0175】
本実施例に係る送信パワー調整方法は、さらに、接続機器IDに対応する接続機器或いはマネージャ機器に調整要請を送信し、受信した調整に対する応答が調整を許可することを示す場合、現在の送信パワーを所定の無線送信パワーに調整することで、ユーザに現在の送信パワーを所定の無線送信パワーに調整するか否かを問い合わせ、ユーザから許可を得た後に現在の送信パワーを調整する効果を奏し、ルータは、ユーザが調整する必要のない時に無線送信パワーを調整してしまうことを防ぐことができる。
【0176】
以下は、本開示に係る装置の実施例であり、本開示に係る方法の実施例を実行することができる。本開示に係る装置の実施例は、詳細に説明せず、その詳細の内容は、本開示に係る方法の実施例を参照する。
【0177】
図5は、一実施例に係る送信パワー調整装置を例示的に示すブロック図であり、当該送信パワー調整装置は、ソフトウェア、ハードウェア或いは両者の組合せにより、例えば携帯電話、タブレットPC、電子ブックリーダ、メディアプレーヤ及びPDA(Personal Digital Assistant)等の電子機器の一部又は全部を実現する。当該送信パワー調整装置は、ID取得モジュール520、パワー取得モジュール540及びパワー調整モジュール560を含む。
【0178】
ID取得モジュール520は、接続機器IDを取得する。
【0179】
パワー取得モジュール540は、接続機器IDに対応する所定の無線送信パワーを取得し、各接続機器IDはそれぞれの所定の無線送信パワーに対応する。
【0180】
パワー調整モジュール560は、所定の無線送信パワーに基づいて、現在の送信パワーを調整する。
【0181】
上記をまとめて、本実施例に係る送信パワー調整方法は、接続機器IDを取得し、接続機器IDに対応する所定の無線送信パワーを取得し、所定の無線送信パワーに基づいて、現在の送信パワーを調整することにより、多くのルータが大きい無線送信パワーを用い、資源の浪費、人体の健康にも影響を与えてしまう問題を解決し、ゲートウェイ装置がユーザのニーズに応じて、無線送信パワーを適正な無線送信パワーに調整する効果を奏する。
【0182】
図6は、もう1つの実施例に係る送信パワー調整装置を例示的に示すブロック図であり、当該送信パワー調整装置は、ソフトウェア、ハードウェア或いは両者の組合せにより、例えば携帯電話、タブレットPC、電子ブックリーダー、メディアプレーヤー及びPDA(Personal Digital Assistant)等の電子機器の一部又は全部を実現する。当該送信パワー調整装置は、ID取得モジュール610、パワー取得モジュール620、パワー調整モジュール630、第1受信モジュール640、第1記憶モジュール650、第2受信モジュール660、第2記憶モジュール670、第3受信モジュール680及び優先順位生成モジュール690を含む。
【0183】
選択的に、パワー取得モジュール620は、
接続機器IDが2つ或いは2つ以上である場合、各接続機器IDに対応する優先順位を照合するための優先順位照合サブモジュール621と、
優先順位の最も高い接続機器IDに対応する所定の無線送信パワーを取得するためのパワー取得サブモジュール623と、を含み、ここで、各接続機器IDにはそれぞれの優先順位が対応する。
【0184】
選択的に、優先順位照合サブモジュール621は、
現在時間を取得するための時間取得サブモジュール621aと、
現在時間に対応する優先順位対応関係を取得するための優先順位取得サブモジュール621bと、
現在時間に対応する優先順位対応関係から、各接続機器IDに対応する優先順位を照合するための優先順位照合サブモジュール621cと、を含み、ここで、
各時間帯はそれぞれの優先順位対応関係に対応し、優先順位対応関係は接続機器IDと優先順位との対応関係である。
【0185】
第1受信モジュール640は、いずれかの接続機器IDに対応する無線送信パワーを設定するための第1設定信号を受信する。
【0186】
第1記憶モジュール650は、第1設定信号に基づいて、接続機器ID及び接続機器IDに対応する設定後の所定の無線送信パワーを記憶する。
【0187】
第2受信モジュール660は、いずれかの接続機器IDに対応する優先順位を設定するための第2設定信号を受信する。
【0188】
第2記憶モジュール670は、第2設定信号に基づいて、接続機器ID及び接続機器IDに対応する設定後の優先順位を記憶する。
【0189】
第3受信モジュール680は、いずれかの接続機器IDが目標時間帯に対応する優先順位を設定するための第3設定信号を受信する。
【0190】
優先順位生成モジュール690は、第3設定信号に基づいて、目標時間帯に対応する、接続機器ID及び接続機器IDに対応する設定後の優先順位を含む優先順位対応関係を生成する。
【0191】
選択的に、ID取得モジュール610は、
1つ接続機器が成功的に接続された後、接続済の各接続機器の接続機器IDを取得するための第1取得サブモジュール610a、
又は、
所定時間ごとに接続済の各接続機器の接続機器IDを取得するための第2取得サブモジュール610bを含む。
【0192】
選択的に、パワー調整モジュール630は、
接続機器IDに対応する、調整要請に基づいて調整に対する応答をフィードバックするための接続機器或いはマネージャ機器に調整要請を送信するための要請送信サブモジュール630aと、
受信した調整に対する応答が調整を許可することを示す場合、現在の送信パワーを所定の無線送信パワーに調整するためのパワー調整サブモジュール630bと、を含む。
【0193】
上記をまとめて、本実施例に係る送信パワー調整方法は、接続機器IDを取得し、接続機器IDに対応する所定の無線送信パワーを取得し、所定の無線送信パワーに基づいて、現在の送信パワーを調整することにより、多くのルータが大きい無線送信パワーを用い、資源の浪費、人体の健康にも影響を与えてしまう問題を解決し、ゲートウェイ装置がユーザのニーズに応じて、無線送信パワーを適正な無線送信パワーに調整する効果を奏する。
【0194】
本実施例に係る送信パワー調整方法は、さらに、1つの接続機器が成功的に接続された後、接続済の各接続機器の接続機器IDを取得し、又は、所定時間ごとに接続済の各接続機器の接続機器IDを取得することで、直ちに接続機器IDを取得できる効果を奏し、ゲートウェイ装置の無線送信パワーを動態的に調整できる。
【0195】
本実施例に係る送信パワー調整方法は、さらに、接続機器IDに対応する接続機器或いはマネージャ機器に調整要請を送信し、受信した調整に対する応答が調整を許可することを示す場合、現在の送信パワーを所定の無線送信パワーに調整することで、ユーザに現在の送信パワーを所定の無線送信パワーに調整するか否かを問い合わせ、ユーザから許可を得た後に現在の送信パワーを調整する効果を奏し、ルータは、ユーザが調整する必要のない時に無線送信パワーを調整してしまうことを防ぐことができる。
【0196】
上記実施例における装置について、各モジュールが操作を実行する具体的な方式は、既に該当する方法の実施例において詳細に説明したので、ここで、詳しく説明しない。
【0197】
図7は、一実施例に係る送信パワー調整の装置700を例示的に示すブロック図である。
【0198】
例えば、装置700は、携帯電話、コンピューター、デジタル送信端末、メッセージ送受信デバイス、ゲームコンソール、タブレットデバイス、医療機器、フィットネス機器、パーソナルデジタルアシスタント等であってもよい。
【0199】
図7を参照して、装置700は、プロセスアセンブリ702、メモリ704、電源アセンブリ706、マルチメディアアセンブリ708、オーディオアセンブリ710、入出力(I/O)インターフェイス712、センサアセンブリ714、及び通信アセンブリ716のような一つ以上のアセンブリを含んでよい。
【0200】
プロセスアセンブリ702は、一般的には装置700の全体の操作を制御するものであり、例えば、表示、電話呼び出し、データ通信、カメラ操作、及び記録操作と関連する操作を制御する。プロセスアセンブリ702は、一つ以上のプロセッサ720を含み、これらによって命令を実行することにより、上記の方法の全部、或は一部のステップを実現するようにしてもよい。なお、プロセスアセンブリ702は、一つ以上のモジュールを含み、これらによってプロセスアセンブリ702と他のアセンブリの間のインタラクションを容易にするようにしてもよい。例えば、プロセスアセンブリ702は、マルチメディアモジュールを含み、これらによってマルチメディアアセンブリ708とプロセスアセンブリ702の間のインタラクションを容易にするようにしてもよい。
【0201】
メモリ704は、各種類のデータを記憶することにより装置700の操作を支援するように構成される。これらのデータの例は、装置700において操作されるいずれのアプリケーションプログラム又は方法の命令、連絡対象データ、電話帳データ、メッセージ、画像、ビデオ等を含む。メモリ704は、いずれの種類の揮発性メモリ、不揮発性メモリ記憶デバイスまたはそれらの組み合わせによって実現されてもよく、例えば、SRAM(Static Random Access Memory)EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、PROM(Programmable ROM)、ROM(Read Only Member)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク、或いは光ディスクである。
【0202】
電源アセンブリ706は、装置700の多様なアセンブリに電力を供給する。電源アセンブリ706は、電源管理システム、一つ以上の電源、及び装置700のための電力の生成、管理及び割り当てに関連する他のアセンブリを含んでもよい。
【0203】
マルチメディアアセンブリ708は、前記装置700とユーザの間に一つの出力インターフェイスを提供するスクリーンを含む。上記の実施例において、スクリーンは液晶モニター(LCD)とタッチパネル(TP)を含んでもよい。スクリーンがタッチパネルを含むことにより、スクリーンはタッチスクリーンを実現することができ、ユーザからの入力信号を受信することができる。タッチパネルは一つ以上のタッチセンサを含んでおり、タッチ、スライド、及びタッチパネル上のジェスチャを検出することができる。前記タッチセンサは、タッチ、或はスライドの動作の境界だけでなく、前記のタッチ、或はスライド操作に係る継続時間及び圧力も検出できる。上記の実施例において、マルチメディアアセンブリ708は、一つのフロントカメラ、及び/又はリアカメラを含む。装置700が、例えば撮影モード、或はビデオモード等の操作モードにある場合、フロントカメラ、及び/又はリアカメラは外部からマルチメディアデータを受信できる。フロントカメラとリアカメラのそれぞれは、一つの固定型の光レンズ系、或は可変焦点距離と光学ズーム機能を有するものであってもよい。
【0204】
オーディオアセンブリ710は、オーディオ信号を入出力するように構成されてもよい。例えば、オーディオアセンブリ710は、一つのマイク(MIC)を含み、装置700が、例えば呼出しモード、記録モード、及び音声認識モード等の操作モードにある場合、マイクは外部のオーディオ信号を受信することができる。受信されたオーディオ信号は、さらにメモリ704に記憶されたり、通信アセンブリ716を介して送信されたりされる。上記の実施例において、オーディオアセンブリ710は、オーディオ信号を出力するための一つのスピーカーをさらに含む。
【0205】
I/Oインターフェイス712は、プロセスアセンブリ702と周辺インターフェイスモジュールの間にインターフェイスを提供するものであり、上記周辺インターフェイスモジュールは、キーボード、クリックホイール、ボタン等であってもよい。これらのボタンは、ホームボタン、ボリュームボタン、起動ボタン、ロッキングボタンを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0206】
センサアセンブリ714は、装置700に各方面の状態に対する評価を提供するための一つ以上のセンサを含む。例えば、センサアセンブリ714は、装置700のON/OFF状態、装置700のディスプレイとキーパッドのようなアセンブリの相対的な位置決めを検出できる。また、例えば、センサアセンブリ714は、装置700、或は装置700の一つのアセンブリの位置変更、ユーザと装置700とが接触しているか否か、装置700の方位、又は加速/減速、装置700の温度の変化を検出できる。センサアセンブリ714は、何れの物理的接触がない状態にて付近の物体の存在を検出するための近接センサを含んでもよい。センサアセンブリ714は、撮影アプリケーションに適用するため、CMOS、又はCCD図像センサのような光センサを含んでもよい。上記の実施例において、当該センサアセンブリ714は、加速度センサ、ジャイロスコープセンサ、磁気センサ、圧力センサ、及び温度センサをさらに含んでもよい。
【0207】
通信アセンブリ716は、装置700と他の機器の間に有線、又は无線形態の通信を提供する。装置700は、例えばWiFi、2G、3G、或はこれらの組み合わせのような、通信規格に基づいた无線ネットワークに接続されてもよい。一つの例示的な実施例において、通信アセンブリ716は、放送チャンネルを介して外部の放送管理システムからの放送信号、又は放送に関連する情報を受信する。一つの例示的な実施例において、前記通信アセンブリ716は、近距離無線通信(NFC)モジュールをさらに含むことにより、近距離通信を推進するようにする。例えば、NFCモジュールは、RFID(Radio Frequency IDentification)技術、IrDA(Infrared Data Association)技術、UWB(Ultra Wide Band)技術、BT(Bluetooth)技術、他の技術に基づいて実現できる。
【0208】
例示的な実施例において、装置700は、一つ以上のASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、DSPD(Digital Signal Processing Device)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field−Programmable Gate Array)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、または他の電子部品によって実現されるものであり、上記11、図2A図3又は図4に示した送信パワー調整方法を実行する。
【0209】
例示的な実施例において、さらに、命令を含む非一時的なコンピュータで読み取り可能な記憶媒体、例えば命令を含むメモリ704を提供しており、装置700のプロセッサ720により上記命令を実行して上記方法を実現する。例えば、前記非一時的なコンピュータで読み取り可能な記憶媒体は、ROM、RAM(Random−Access Memory)、CD−ROM(Compact Disc ROM)、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ記憶デバイス等である。
【0210】
非一時的なコンピュータで読み取り可能な記憶媒体は、当該記録媒体中の指令が装置700のプロセッサによって実行される際に、11、図2A図3又は図4に示した送信パワー調整方法を実行させることができる。
【0211】
当業者は、本明細書に開示された発明の詳細を考慮し、実施することにより、本発明の他の実施方案を容易に想定することができる。本出願は、本発明のいかなる変形、用途、又は適応的な変化を含むことを目的としており、いかなる変形、用途、又は適応的な変化は、本発明の一般原理に基づき、且つ本開示において公開されていない本技術分野においての公知常識又は慣用技術手段を含む。明細書及び実施例は、例示的なものを開示しており、本発明の保護範囲と主旨は、特許請求の範囲に記述される。
【0212】
本発明は、上記において開示された構成又は図面に示した構造に限定されるものではなく、本発明の範囲内であれば、様々な補正又は変更を行うことができる。本発明の範囲は、特許請求の範囲により制限される。
図1
図2A
図2B
図2C
図3
図4
図5
図6
図7