【実施例1】
【0022】
まず、本発明の実施例1に係るマイクロホンについて
図1〜
図4Aを参照しつつ説明する。
図1に示すマイクロホンは、取付部品100及びホルダー200を備えた取付構造と、ハウジング300と、保持部400と、スイッチ500と、リード線600と、図示しないマイクヘッドとを備えている。以下、前記マイクロホンの各構成要件について詳しく説明する。なお、
図3A〜
図3Dに示すαは、取付部品100の挿入部120の周方向である。Zは取付部品100の高さ方向及び取付部品100のホルダー200に対する挿脱方向である。Z方向の一方側が取付部品100の後述する挿入部120のホルダー200に対する挿入方向に相当している。
【0023】
取付部品100は、音波を受信して電気信号に変換し出力可能なマイクユニットである。取付部品100は、当接面110と、挿入部120と、第1、第2フランジ131、132とを有している。当接面110は、取付部品100の略リング状の外面である。挿入部120は当接面110の中心部に設けられ且つZ方向の一方側に延びた円柱である。挿入部120のZ方向の寸法は、ホルダー200の後述する第1端面221から第2端面222までの距離よりも長くなっている。挿入部120の外周面のZ方向の一端部(下端部)には、第1、第2フランジ131、132が周方向αに180°間隔をあけて設けられている。
【0024】
第1、第2フランジ131、132は、略円弧状の突起である。第1、第2フランジ131、132の外形は相違している。具体的には、第1フランジ131のZ方向の寸法と第2フランジ132のZ方向の寸法とは同じであるが、第1フランジ131の周方向αの寸法が第2フランジ132の周方向αの寸法よりも大きく、第1フランジ131の突出方向(挿入部の半径方向)の寸法が第2フランジ132の突出方向(挿入部の半径方向)の寸法よりも大きい。また、第1フランジ131には、スリット131aが設けられている。
【0025】
ホルダー200は、
図1〜
図4Bに示すように、シリコンゴム等の弾性素材で構成された円筒であって、取付部品100が取付可能である。ホルダー200は、ホルダー本体210と、第1、第2端面221、222と、第1、第2ガイド凹部231、232と、第1、第2係合凹部241、242と、第1、第2山部251、252と、リング260と、一対の凸部270とを有している。
【0026】
ホルダー本体210は、取付孔211が設けられた円筒である。取付孔211は、ホルダー本体210をZ方向に貫通した円柱状の孔である。ホルダー本体210の外周面のZ方向の一端部(下端部)には、凸部270が周方向αに180°間隔をあけて設けられている。ホルダー本体210の外周面のZ方向の他端部(上端部)には、リング260が設けられている。リング260には、切欠き261が設けられている。ホルダー本体210のZ方向の一端面(下面)がホルダー200の第1端面221となっている。ホルダー本体210のZ方向及びリング260の他端面(上面)がホルダー200の第2端面222となっている。
【0027】
ホルダー本体210の内周面212(ホルダーの内周面)には、複数の突脈213が周方向αに間隔をあけて設けられている。突脈213はZ方向に延びている。突脈213の頂点を周方向αに繋ぐ仮想円の径が、取付部品100の挿入部120の外径と略同じに設定されている。よって、ホルダー200の取付孔211に挿入部120が挿入可能であると共に、ホルダー200の取付孔211内で挿入部120が周方向αに回転可能となっている。挿入部120が取付孔211に挿入された状態で、突脈213が挿入部120の外周面に当接する。
【0028】
ホルダー本体210の内周面212には、第1、第2ガイド凹部231、232が周方向αに180°間隔をあけて設けられている。第1、第2ガイド凹部231、232は、第1端面221から第2端面222にかけて(すなわち、上記挿入方向)に延びている。第1ガイド凹部231の周方向αの寸法が、第1フランジ131の周方向αの寸法よりも若干大きい。第1ガイド凹部231の奥行き寸法(上記半径方向)が、第1フランジ131の突出方向の寸法よりも若干大きい。挿入部120の取付孔211への挿入に伴って、第1ガイド凹部231に第1フランジ131が挿入可能となっている。第2ガイド凹部232の周方向αの寸法が、第2フランジ132の周方向αの寸法よりも若干大きい。第2ガイド凹部232の奥行き寸法(上記半径方向)が、第2フランジ132の突出方向の寸法よりも若干大きい。挿入部120の取付孔211への挿入に伴って、第2ガイド凹部232に第2フランジ132が挿入可能となっている。
【0029】
ホルダー本体210の第1端面221には、第1係合凹部241が第1ガイド凹部231の周方向αの一方側に位置するように設けられている。第1係合凹部241は、第1ガイド凹部231に連通している。第1係合凹部241の周方向αの寸法が、第1フランジ131の周方向αの寸法よりも大きい。第1係合凹部241の奥行き寸法(上記半径方向)が、第1フランジ131の突出方向の寸法よりも大きい。挿入部120の周方向αの一方側への回転に伴って、第1フランジ131が第1ガイド凹部231から第1係合凹部241に挿入可能となっている。
【0030】
ホルダー本体210の第1端面221には、第2係合凹部
242が第2ガイド凹部232の周方向αの一方側に位置するように設けられている。第2係合凹部242は、第2ガイド凹部232に連通している。第2係合凹部242の周方向αの寸法が、第2フランジ132の周方向αの寸法よりも大きい。第2係合凹部242の奥行き寸法(上記半径方向)が、第2フランジ132の突出方向の寸法よりも大きい。挿入部120の周方向αの一方側への回転に伴って、第2フランジ132が第2ガイド凹部232から第2係合凹部242に挿入可能となっている。第1、第2係合凹部241、242は、Z方向の他方側の面である底面241a、242aを有している。
【0031】
第1、第2係合凹部241、242の底面241a、242a上には、弾性を有する第1、第2山部251、252が設けられている。第1、第2山部251、252は、底面241a、242a上の第1、第2ガイド凹部231、232側(周方向αの他方側)に配置されている。第1、第2山部251、252は、第1、第2ガイド凹部231、232側の斜面251a、252aを有している。斜面251a、252aは、Z方向の一方側及び周方向αの一方側に傾斜している。第1、第2フランジ131、132が第1、第2ガイド凹部231、232から第1、第2係合凹部241、242に挿入されるとき、第1、第2フランジ131、132が第1、第2山部251、252の斜面251a、252aを乗り越える。
【0032】
第1、第2係合凹部241、242の底面241a、242aから第2端面222までのZ方向の距離を距離D2とする(
図4A及び
図4B参照)。取付部品100の当接面110から第1、第2フランジ131、132までのZ方向の距離を距離D1とする(
図2C参照)。距離D1は距離D2よりも若干小さい。このため、第1、第2フランジ131、132が第1、第2係合凹部241、242に挿入されると、第1、第2フランジ131、132が当該第1、第2係合凹部241、242の底面241a、242aに当接すると共に、取付部品100の当接面110がホルダー200の第2端面222に当接する。これにより、当接面110と第1、第2フランジ131、132とにホルダー200が挟持され、ホルダー200が当接面110と第1、第2フランジ131、132との間で圧縮(弾性変形)される。これにより、ホルダー200は、当接面110をZ方向の他方側に、第1、第2フランジ131、132をZ方向の一方側に押圧する。
【0033】
保持部400は、
図1に示すように、絶縁樹脂で構成された筒である。保持部400の内径は、ホルダー200のホルダー本体210の外径よりも若干大きい。保持部400内にホルダー本体210が嵌合可能となっている。保持部400には、一対の嵌合孔410が周方向αに180°間隔をあけて設けられている。嵌合孔410の周方向αの寸法は、ホルダー200の凸部270の周方向αの寸法よりも若干大きい。嵌合孔410のZ方向の寸法は、ホルダー200の凸部270のZ方向の寸法よりも若干大きい。嵌合孔410にホルダー200の凸部270が嵌合可能となっている。
【0034】
ハウジング300は、
図1に示すように、保持部400のZ方向の一端部(下端部)が嵌合可能な円筒である。ハウジング300にはスイッチ500が設けられている。スイッチ500と取付部品100とは、リード線600で接続されている。スイッチ500がオンにされることにより、取付部品100がオンとなる。上記マイクヘッドは、球殻状であって、ハウジング300に取り付け可能である。マイクヘッドは、ハウジング300に取り付けられた状態で、当該ハウジング300に取り付けられた保持部400、ホルダー200及び取付部品100を覆う。
【0035】
以下、上述したマイクロホンの組立手順について詳しく説明する。まず、取付部品100及びリード線600を用意する。その後、取付部品100にリード線600を接続する。その後、ホルダー200を用意する。その後、取付部品100の第1、第2フランジ131、132をホルダー200の第1、第2ガイド凹部231、232に挿入し、取付部品100の挿入部120をホルダー200内に挿入する。すると、取付部品100の当接面110がホルダー200の第2端面222に当接する。このとき、挿入部120がホルダー200の突脈213上をZ方向に摺動する。
【0036】
この状態で、取付部品100をホルダー200に対して相対的に周方向αの一方側に回転させる。これにより、挿入部120が突脈213上を摺動しつつ、ホルダー200内で周方向αの一方側に回転する。これに伴って、第1、第2フランジ131、132が周方向αに移動し、第1、第2山部251、252を乗り越え、第1、第2係合凹部241、242に挿入される。すると、第1、第2フランジ131、132が第1、第2係合凹部241、242の底面241a、242aに当接する。これにより、当接面110と第1、第2フランジ131、132とにホルダー200が挟持され、ホルダー200が弾性変形する。このようにして取付部品100がホルダー200に弾性的に取り付けられる。
【0037】
その後、保持部400を用意する。その後、リード線600を保持部400内に挿通させる。その後、ホルダー200を保持部400に嵌合させる。このとき、ホルダー200の凸部270が保持部400の嵌合孔410に嵌合する。
【0038】
その後、スイッチ500が設けられたハウジング300を用意する。その後、スイッチ500にリード線600を接続する。その後、保持部400の下端部をハウジング300に嵌合させる。このようにして取付部品100、ホルダー200及び保持部400がハウジング300に取り付けられると共に、取付部品100がスイッチ500に電気的に接続される。その後、上記マイクヘッドを用意する。その後、取付部品100をマイクヘッドで覆うように、当該マイクヘッドをハウジング300に取り付ける。
【0039】
上述したマイクロホンによる場合、取付部品100の挿入部120をホルダー200内に挿入し、周方向αの一方側に回転させるだけで、取付部品100をホルダー200に取り付けることができるので、取付部品100をホルダー200に容易に取り付けることができる。また、ホルダー200が取付部品100の当接面110と第1、第2フランジ131、132とに挟持されている。また、上記距離D1は上記距離D2よりも若干小さいので、前述の挟持状態で、ホルダー200が弾性変形し、取付部品100の当接面110と第1、第2フランジ131、132とを弾性的に押圧している。このため、取付部品100がホルダー200から飛び出すのを防止することができる。また、取付部品100の第1、第2フランジ131、132は、ホルダー200の第1、第2山部251、252によって周方向αの他方側への移動が阻止されているので、取付部品100が不用意に周方向αの他方側へ回転し、取付部品100がホルダー200から飛び出すのを防止することができる。
【0040】
更に、上述の通り取付部品100がホルダー200に弾性的に保持されるので、上記マイクロホンに外部から衝撃が加わったとしても、当該衝撃をホルダー200で吸収することができ、当該マイクロホンのタッチノイズの低減を図ることができる。また、マイクユニットである取付部品100自体の振動も、ホルダー200により吸収することができる。
【0041】
また、第1、第2フランジ131、132の外形は相違しているので、第1、第2フランジ131、132が、取付部品100をホルダー200に取り付けるための回転方向(周方向αの一方側)を示す指標として機能する。よって、取付部品100の挿入部120をホルダー200内で周方向αの他方側に誤って回転させるのを抑制することができる。
【実施例2】
【0042】
次に、本発明の実施例2に係るマイクロホンについて
図5〜
図6Bを参照しつつ説明する。
図5に示すマイクロホンは、ホルダー200’の形状、距離D2’及び取付部品100の挿入部120のZ方向の寸法の点で実施例1のマイクロホンと相違している以外、実施例1のマイクロホンと略同じ構成である。よって、前述の相違点について詳しく説明し、実施例1と重複する説明については省略する。なお、ホルダーの参照番号については、’を付して実施例1のホルダー200と区別する。取付部品の参照番号については、同じものを使用する。
【0043】
ホルダー200’は、以下の点で実施例1のホルダー200と相違している以外、ホルダー200と略同じ構成である。第1点は、
図6A及び
図6Bに示すように、ホルダー200’の第1端面221’に第1、第2係合凹部241、242が設けられていないことである。第2点は、ホルダー200’の第1、第2山部251’、252’が第1端面221’上の第1、第2ガイド凹部231’、232’の周方向αの一方側に設けられていることである。第1、第2山部251’、252’は、第1、第2ガイド凹部231’、232’側の斜面251a’、252a’を有している。斜面251a’、252a’は、Z方向の一方側及び周方向αの一方側に傾斜している。なお、
図5〜
図6B中の211’は取付孔である。212’は内周面である。213’は突脈である。
【0044】
挿入部120のZ方向の寸法は、後述する距離D1及びD2’の関係を実現するために、実施例1の挿入部120のZ方向の寸法よりも長くなっている。第1、第2フランジ131、132は、挿入部120の周方向αの一方側への回転に伴って、第1、第2山部251’、252’の斜面251a’、252a’を乗り越え、第1、第2フランジ131、132が第1端面221’に当接する。
【0045】
距離D2’は、ホルダー200’の第1端面221’から第2端面222’までのZ方向の距離である。上記距離D1が距離D2’よりも若干小さく設定されている。よって、取付部品100の第1、第2フランジ131、132が第1端面221’に当接したとき、取付部品100の当接面110がホルダー200’の第2端面222’に当接し、当接面110と第1、第2フランジ131、132とにホルダー200’が挟持される。ホルダー200’は当接面110と第1、第2フランジ131、132との間で圧縮(弾性変形)されるので、ホルダー200’は、当接面110をZ方向の他方側に、第1、第2フランジ131、132をZ方向の一方側に押圧する。
【0046】
以下、上述したマイクロホンの組立手順について詳しく説明する。まず、リード線600が接続された取付部品100及びホルダー200’を用意する。その後、取付部品100の第1、第2フランジ131、132をホルダー200’の第1、第2ガイド凹部231’、232’に挿入し、取付部品100の挿入部120をホルダー200’内に挿入する。すると、取付部品100の当接面110がホルダー200’の第2端面222’に当接し、第1、第2フランジ131、132をホルダー200’の第1、第2ガイド凹部231’、232’を挿通する。このとき、挿入部120がホルダー200’の突脈213’上をZ方向に摺動する。
【0047】
この状態で、取付部品100をホルダー200’に対して相対的に周方向αの一方側に回転させる。これにより、挿入部120が突脈213’上を摺動しつつ、ホルダー200’内で周方向αの一方側に回転する。これに伴って、第1、第2フランジ131、132が周方向αに移動し、第1、第2山部251’、252’を乗り越え、第1端面221’に当接する。これにより、当接面110と第1、第2フランジ131、132とにホルダー200’が挟持され、ホルダー200’が弾性変形する。このようにして取付部品100がホルダー200’に弾性的に取り付けられる。これ以降のマイクロホンの組立手順は、実施例1の記載の通りである。
【0048】
上述したマイクロホンによる場合、上記実施例1と同様の効果を奏する。
【0049】
なお、上述したマイクロホン及び取付構造は、上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載範囲において任意に設計変更することが可能である。以下、詳しく述べる。
【0050】
上記実施例1及び2では、取付部品100は、当接面110と、挿入部120と、第1、第2フランジ131、132とを有しているとした。しかし、取付部品は、ホルダーの内形よりも大きい外形を有する当接面と、前記当接面に突設されており且つ前記ホルダー内に挿入され、周方向に回転可能な外形を有する挿入部と、前記挿入部の外周面に前記周方向に間隔をあけて設けられた第1、第2フランジとを有する限り任意に設計変更することが可能である。よって、第1、第2フランジは、180°以外の間隔をあけて挿入部の外周面に設けることが可能である。また、3以上のフランジが挿入部の外周面に周方向に間隔をあけて設けられるように設計変更することが可能である。
【0051】
上記実施例1及び2では、第1、第2フランジ131、132の外形が相違しているとした。しかし、第1、第2フランジの外形は同一形状とすることが可能である。
【0052】
上記実施例1及び2では、第1、第2ガイド凹部231、232、231’、232’が、ホルダー200、200’の内周面212、212’に周方向αに180°間隔をあけて設けられているとした。しかし、第1、第2ガイド凹部は、180°以外の間隔をあけてホルダーの内周面に設けることが可能である。また、上述の通り取付部品が3以上のフランジを有する場合、当該フランジが挿入可能な3以上のガイド凹部がホルダーの内周面に周方向に間隔をあけて設けると良い。
【0053】
上記実施例1及び2では、ホルダー200、200’の内周面212、212’に突脈213、213’が設けられているとした。しかし、突脈は省略可能である。この場合、取付部品の挿入部がホルダーの内周面に当接する又は当接しないように設計変更することが可能である。
【0054】
上記実施例1では、第1、第2山部251、252が、ホルダー200の第1、第2係合凹部241、242の底面241a、242a上に設けられているとした。上記実施例2では、第1、第2山部251’、252’が、ホルダー200’の第1端面221’上に設けられているとした。しかし、第1、第2山部は省略可能である。第1、第2山部が省略される場合、挿入部がホルダー内で周方向の一方側に回転すると、第1フランジが第1係合凹部の底面又は第1端面に当接し、第2フランジが第2係合凹部の底面又は第1端面に当接し、前記当接面と前記第1、第2フランジとに前記ホルダーが挟持される。また、第1、第2山部は、斜面を有しない構成に設計変更することが可能である。
【0055】
上記実施例1及び2では、取付部品100とスイッチ500とがリード線600により接続されているとした。しかし、これに限定されるものではない。例えば、上記
図7Aに示すように、取付部品100の第1、第2フランジ131、132に第1、第2電極141、142が設けられ、ホルダー200の第1、第2係合凹部241、242の底面241a、242a上に第3、第4電極281、282が設けられた構成とすることが可能である。第3、第4電極281、282はスイッチ500に電気的に接続されている。この場合、取付部品100の挿入部120がホルダー200内で周方向αの一方側に回転し、第1、第2フランジ131、132が第1、第2係合凹部241、242の底面241a、242aに当接するとき、第1、第2電極141、142と第3、第4電極281、282とが接触する。また、上記
図7Bに示すように、取付部品100の第1、第2フランジ131、132に第1、第2電極141、142が設けられ、ホルダー200’の第1端面221’上に第3、第4電極281’、282’が設けられた構成とすることが可能である。第3、第4電極281’、282’はスイッチ500に電気的に接続されている。この場合、取付部品100の挿入部120がホルダー200内で周方向αの一方側に回転し、第1、第2フランジ131、132が第1端面221’に当接するとき、第1、第2電極141、142と第3、第4電極281’、282’とが接触する。このように設計変更した場合、取付部品100とスイッチ500との電気的な接続が容易になる。
図7A及び
図7Bにおける第1、第2電極及び第3、第4電極の厚み寸法は、説明の便宜上、誇張されている。なお、上述したスイッチ500は、基板、マイコン等の他の電子部品に置換可能である。
【0056】
上記実施例1及び2では、ホルダー200、200’が保持部400に取り付けられ、
保持部400がハウジング300に取り付けられるとした。しかし、ホルダーをハウジングに直接固着させることが可能である。また、ホルダーをハウジングに一体的に設けることも可能である。
【0057】
上述した取付部品は、マイクユニットであるとした。しかし、取付部品は、マイクユニット以外のユニット(スピーカーユニット、センサユニット、スイッチユニット等)又はユニットでない他の取付部品に任意に設計変更することが可能である。すなわち、上述した取付部品とホルダーとの取付構造は、マイクユニット以外の部品と、ホルダーとの取付構造に適応可能である。
【0058】
なお、上記実施例において取付構造及びマイクロホンの各部を構成する素材、形状、寸法、数及び配置等はその一例を説明したものであって、同様の機能を実現し得る限り任意に設計変更することが可能である。