特許第6101098号(P6101098)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6101098
(24)【登録日】2017年3月3日
(45)【発行日】2017年3月22日
(54)【発明の名称】呼出表示システム
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20170313BHJP
【FI】
   A63F7/02 350Z
   A63F7/02 350A
【請求項の数】2
【全頁数】37
(21)【出願番号】特願2013-23531(P2013-23531)
(22)【出願日】2013年2月8日
(62)【分割の表示】特願2008-55127(P2008-55127)の分割
【原出願日】2008年3月5日
(65)【公開番号】特開2013-121531(P2013-121531A)
(43)【公開日】2013年6月20日
【審査請求日】2013年2月28日
【審判番号】不服2015-11959(P2015-11959/J1)
【審判請求日】2015年6月24日
(31)【優先権主張番号】特願2007-57567(P2007-57567)
(32)【優先日】2007年3月7日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000150051
【氏名又は名称】株式会社竹屋
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】竹内 正博
(72)【発明者】
【氏名】梁川 誠市
【合議体】
【審判長】 本郷 徹
【審判官】 齋藤 智也
【審判官】 長崎 洋一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−177356号公報(JP,A)
【文献】 特開平4−357986号公報(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
多数の遊技機が設けられる遊技機設置島台における呼出表示システムであって、
前記遊技機それぞれに対応して設けられ、遊技者の操作により作動して当該遊技機を呼出台として遊技場の店員を呼び出すための呼出表示を行うとともに、呼出信号を出力する呼出表示手段と、
前記遊技機の上方に、隣接する2台の遊技機の間に跨るように設けられ、所定の方向表示を行う方向表示手段であって、前記遊技機設置島台の長手方向における前記方向表示手段の両端が前記隣接する2台の遊技機の上方に位置する方向表示手段と、
前記呼出信号に応じて、前記方向表示手段に、呼出台となった前記遊技機の位置に係わる所定の方向表示を表示させる表示制御手段と、
を備え、
前記方向表示は、前記方向表示手段ごとに行われ、
前記表示制御手段は、記隣接する2台の遊技機である第1の遊技機及び第2の遊技機のうちの一方の遊技機と、前記第1の遊技機及び前記第2の遊技機に跨る前記方向表示手段から見て、前記一方の遊技機とは反対方向にある別の遊技機との両方が呼出台である場合、前記第1の遊技機及び前記第2の遊技機に跨る前記方向表示手段に、両方の呼出台の位置に係る前記方向表示を表示させることを特徴とする呼出表示システム。
【請求項2】
方向表示用操作部を備え、
前記表示制御手段は、前記方向表示用操作部が操作されたときに、前記方向表示手段に前記所定の方向表示を表示させることを特徴とする請求項1に記載の呼出表示システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技場に設置されるパチンコ遊技機などの遊技機の呼出を表示する呼出表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、遊技場では、多数のパチンコ遊技機やスロットマシーンなどの遊技機が遊技機設置島台に背向列設されており、この遊技機設置島台は複数設けられ、遊技場内に並列して設けられているのが一般的である。そして、この遊技機設置島台には、遊技機と1対1で対応するように通称呼出ランプと言われる装置が設けられており、この呼出ランプは、遊技機設置島台において各遊技機の上方に設けられ、遊技機にトラブルが発生したときなどに、遊技者の操作により点灯し、店員を呼び出す機能を有するものである。
【0003】
また、遊技機設置島台の両端部には、通称代表ランプと言われる装置が設けられており、この代表ランプは、上記呼出ランプの点灯に連動して点灯するようになっている。代表ランプは、通常、遊技機設置島台両端部の左右4箇所に設けられるようになっており、呼出ランプが点灯すると、その呼出ランプのある左側または右側の2個の代表ランプが点灯するようになっている。つまり、この2個の代表ランプは、遊技機設置島台に背向列設されている遊技機の片面半分を管轄しており、遊技者の操作により何れかの呼出ランプが点灯すると、この点灯した呼出ランプに対応する遊技機を管轄する2個の代表ランプも点灯し、該2個の代表ランプの点灯により、点灯している呼出ランプのある遊技機設置島台及び通路(遊技機設置島台間で形成される通路)が分かるようになっている。
【0004】
従って、遊技場の店員が、対応する代表ランプが点灯している遊技機(以下、単に呼出台ともいう)を見つける場合には、次のような手順で行う。即ち、店員は、通路の外側に待機して、遊技場内にある複数の遊技機設置島台のうち、代表ランプが点灯している遊技機設置島台を確認し、点灯している呼出ランプのある通路に入って、この呼出台を見つけるのである。
【0005】
しかしながら、このような方法で呼出台を見つける場合には、次のような問題点がある。即ち、遊技機毎に対応して設けられた呼出ランプは、当該遊技機の呼出しか表示しないため、一度通路に進入した店員は、全ての呼出ランプの点灯状況を確認しなければならなかった。しかし、当該通路の一つの位置から、当該遊技機設置島台に設置されている全ての呼出ランプの点灯状況を確認することは、遊技機設置島台に取り付けられている装飾品や一般的に通路の幅が狭いこともあり、困難であった。
【0006】
そこで、このような不都合を解消するために、代表ランプに、当該遊技機設置島台の管轄する遊技機のうち、現状、呼出台が何台あるかが分かる機能(呼出台の数を数値などで表示する機能)を設けた技術(例えば、特許文献1参照、以下従来技術という)を採用し、上記したような問題点を解消することが考えられる。
【0007】
【特許文献1】特開平8−215405号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、このような従来技術は、店員が呼出台の処理を行っている最中に、新たに呼出台が発生したり、あるいは、他の店員などによって呼出台が解消されたりすると、つまり、店員が通路に進入して呼出台の処理を行っている最中に、当該遊技機設置島台にて新たに呼出台の増減があると、現状の呼出台の数が変わってしまい役に立たなくなる。
従って、通路にいる店員は、呼出台の処理が済むと、依然として当該通路の一つの位置から、当該遊技機設置島台に設置されている全ての呼出ランプの点灯状況を確認しなければならず、上記問題点は解消されないことになる。
【0009】
即ち、従来技術においては、一度通路に進入した店員は、一つの呼出台を解消した後に、他に呼出台があるか否かの確認が難しく、従って、店員の作業効率が悪くなっていると共に、場合によっては、他の呼出台を見逃してしまうという問題点があった。そして、このように、他の呼出台を見逃してしまうと、遊技者に迷惑がかかり、遊技場のイメージが悪くなり、延いては遊技場の営業にも支障を来す虞があった。
【0010】
本発明は、このような課題の少なくとも何れかを解決するためになされたもので、その目的とするところは、遊技場の店員が、呼出台の解消作業をスムーズに行うことのできる呼出表示システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
このような問題を解決するために、本発明の呼出表示システムは、請求項1に記載したように、多数の遊技機が設けられる遊技機設置島台における呼出表示システムであって、
前記遊技機それぞれに対応して設けられ、遊技者の操作により作動して当該遊技機を呼出台として遊技場の店員を呼び出すための呼出表示を行うとともに、呼出信号を出力する呼出表示手段と、前記遊技機の上方に、隣接する2台の遊技機の間に跨るように設けられ、所定の方向表示を行う方向表示手段であって、前記遊技機設置島台の長手方向における前記方向表示手段の両端が前記隣接する2台の遊技機の上方に位置する方向表示手段と、前記呼出信号に応じて、前記方向表示手段に、その方向表示手段の下方に位置する前記遊技機が前記呼出台であるか否かによらず、前記下方に位置する遊技機とは別の前記遊技機であって、前記呼出台となった遊技機の位置に係わる所定の方向表示を表示させる表示制御手段と、を備え、前記方向表示は、前記方向表示手段ごとに行われ、前記表示制御手段は、記隣接する2台の遊技機である第1の遊技機及び第2の遊技機のうちの一方の遊技機と、前記第1の遊技機及び前記第2の遊技機に跨る前記方向表示手段から見て、前記一方の遊技機とは反対方向にある別の遊技機との両方が呼出台である場合、前記第1の遊技機及び前記第2の遊技機に跨る前記方向表示手段に、両方の呼出台の位置に係る前記方向表示を表示させることを特徴とする。
【0012】
また、請求項2に記載の呼出表示システムは、請求項1に記載の呼出表示システムにおいて、
方向表示用操作部を備え、前記表示制御手段は、前記方向表示用操作部が操作されたときに、前記方向表示手段に前記所定の方向表示を表示させることを特徴とする。
【0013】
【0014】
【0015】
【発明の効果】
【0016】
請求項1の発明は、遊技機設置島台に係わる呼出表示システムであって、この遊技機設置島台には、パチンコ遊技機などの多数の遊技機が設けられている。
そして、本発明の呼出表示システムにおいては、これら多数の遊技機それぞれに対応して設けられ、遊技者の呼出ボタンなどの操作により作動して、この遊技者が遊技している当該遊技機を呼出台とし、遊技場の店員を当該遊技機のところまで呼び出すための呼出表示を行う呼出表示手段が設けられている。
【0017】
また、呼出表示手段は、遊技者の呼出ボタンなどの操作により作動したときに外部に呼出信号を出力する。また、遊技機設置島台には、前記遊技機それぞれの上方に設けられ、所定の方向表示を行う方向表示手段と、
前記呼出信号に応じて、前記方向表示手段に、その方向表示手段の下方に位置する前記遊技機が前記呼出台であるか否かによらず、前記呼出台となった、前記下方に位置する遊技機とは別の前記遊技機の位置に係わる所定の方向表示を表示させる表示制御手段とを備えている。
【0018】
しかして、表示制御手段は、何れかの呼出表示手段が呼出信号を出力しているときには、方向表示手段に、所定の方向表示、即ち呼出信号を出力している呼出表示手段に対応している遊技機、つまり呼出台の位置に係わる表示を表示させる。ここで、この所定の方向表示は、遊技機設置島台において呼出台がどちらの方向で発生しているかが分かるような表示であれば、どのような表示態様であってもよく、例えば、直接的に文字や矢印などで左方向、右方向を表示したり、あるいは間接的に左方向や右方向が定義されている色や模様を選択的に表示するようにしてもよい。
【0019】
このような構成の請求項1の発明によれば、通路に進入している店員であっても、この方向表示手段が表示する所定の方向表示を確認するだけで、容易に呼出台を見つけることが可能となる。つまり、遊技機設置島台に様々な装置や装飾品が取り付けられたり、また通路の幅が狭く、そのため呼出表示手段の作動状況が確認し難い場合であっても、通路内にいる店員は、この方向表示手段により容易に呼出台を見つけることが可能となる。従って、店員は、呼出台を見落としたり、呼出台の遊技者を長時間待たせることがなくなり、その結果、呼出台の解消作業をスムーズに行うことができるようになり、店員の呼出台に係わる作業効率が向上する。即ち、本発明によれば、店員の作業負担の軽減と遊技場サービスの向上を図ることができるという、極めて顕著な効果を奏する。
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1】本実施形態のパチンコ島台1の全体を示す正面図である。
図2】本実施形態の遊技場の全体平面略図である。
図3】本実施形態の呼出ランプ9の正面図である。
図4】本実施形態の幕板ランプ8をパチンコ島台1に取り付けるときの状態を示す斜視図である。
図5】本実施形態の島中幕板ランプ8における制御回路の要部ブロック図である。
図6】本実施形態の島右端幕板ランプ8における制御回路の要部ブロック図である。
図7】本実施形態の島左端幕板ランプ8における制御回路の要部ブロック図である。
図8】本実施形態のパチンコ島台1の電気的構成を示す概略図である。
図9】本実施形態の島中幕板ランプ8のLED制御基板70が実行するメイン処理を示すフローチャートである。
図10】本実施形態の島中幕板ランプ8のLED制御基板70が実行する呼出信号入力処理を示すフローチャートである。
図11】本実施形態の島中幕板ランプ8のLED制御基板70が実行する左呼出信号入力処理を示すフローチャートである。
図12】本実施形態の島中幕板ランプ8のLED制御基板70が実行する右呼出信号入力処理を示すフローチャートである。
図13】本実施形態の島中幕板ランプ8のLED制御基板70が実行する呼出信号入力停止処理を示すフローチャートである。
図14】本実施形態の島中幕板ランプ8のLED制御基板70が実行する左呼出信号入力停止処理を示すフローチャートである。
図15】本実施形態の島中幕板ランプ8のLED制御基板70が実行する右呼出信号入力停止処理を示すフローチャートである。
図16】本実施形態の島右端幕板ランプ8のLED制御基板70が実行するメイン処理を示すフローチャートである。
図17】本実施形態の島右端幕板ランプ8のLED制御基板70が実行する呼出信号入力処理を示すフローチャートである。
図18】本実施形態の島右端幕板ランプ8のLED制御基板70が実行する左呼出信号入力処理を示すフローチャートである。
図19】本実施形態の島右端幕板ランプ8のLED制御基板70が実行する呼出信号入力停止処理を示すフローチャートである。
図20】本実施形態の島右端幕板ランプ8のLED制御基板70が実行する左呼出信号入力停止処理を示すフローチャートである。
図21】本実施形態の島左端幕板ランプ8のLED制御基板70が実行するメイン処理を示すフローチャートである。
図22】本実施形態の島左端幕板ランプ8のLED制御基板70が実行する呼出信号入力処理を示すフローチャートである。
図23】本実施形態の島左端幕板ランプ8のLED制御基板70が実行する右呼出信号入力処理を示すフローチャートである。
図24】本実施形態の島左端幕板ランプ8のLED制御基板70が実行する呼出信号入力停止処理を示すフローチャートである。
図25】本実施形態の島左端幕板ランプ8のLED制御基板70が実行する右呼出信号入力停止処理を示すフローチャートである。
図26】本実施形態の幕板ランプ8の具体的な表示態様を説明するためのタイミングチャートである。
図27】本実施形態の時間T1が経過した時点における幕板ランプ8の表示態様を示すパチンコ島台1の全体正面図である。
図28】本実施形態の時間T2が経過した時点における幕板ランプ8の表示態様を示すパチンコ島台1の全体正面図である。
図29】本実施形態の時間T3が経過した時点における幕板ランプ8の表示態様を示すパチンコ島台1の全体正面図である。
図30】実施形態2のパチンコ島台1の全体正面図である。
図31】実施形態2の幕板ランプ8をパチンコ島台1に取り付けるときの状態を示す斜視図である。
図32】実施形態2の幕板ランプ8の具体的な表示態様を説明するためのタイミングチャートである。
図33】実施形態2の時間T1が経過した時点における幕板ランプ8の表示態様を示すパチンコ島台1の全体正面図である。
図34】実施形態2の時間T2が経過した時点における幕板ランプ8の表示態様を示すパチンコ島台1の全体正面図である。
図35】実施形態2の時間T3が経過した時点における幕板ランプ8の表示態様を示すパチンコ島台1の全体正面図である。
図36】本実施形態に係わるLED制御基板70を一つにしたときのパチンコ島台1の電気的構成を示す概略図である。
図37】実施形態3の島中幕板ランプ8における制御回路の要部ブロック図である。
図38】実施形態3の島右端幕板ランプ8における制御回路の要部ブロック図である。
図39】実施形態3の島左端幕板ランプ8における制御回路の要部ブロック図である。
図40】本実施形態3の幕板ランプ8及び呼出ランプ9の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下に、本発明の実施の形態を図を用いて説明する。
(実施形態1)
図1は、パチンコ島台1の全体正面図であり、図2は、遊技場の全体平面略図である。図1及び図2を参照して、本実施形態のパチンコ島台1は、その長手方向に多数のパチンコ遊技機2を背向列設するもので、本実施形態では、遊技場に4つのパチンコ島台1が並列に設置されている。また、パチンコ島台1同士の間及びパチンコ島台1と遊技場の壁面との間には、図2に示すように、5つの通路4が形成されている。なお、図1及び図2に示したパチンコ島台1は、列設されるパチンコ遊技機2が、片面8台(両面16台)のものを示したが、実際には片面20台(両面40台)くらいのものが一般的であり、また、パチンコ島台1自体の数も、4台以上、例えば大型の遊技場では、数十台になる場合もある。また、図2において、21は、遊技場の店員が営業時間中待機する待機エリアであり、店員は、この待機エリア21にて待機することで、後述の代表ランプの点灯状況がよく確認できるようになっている。
【0036】
図1を参照して、各パチンコ遊技機2の間には、パチンコ遊技機2と1対1で対応するように玉貸機3が配置されており、また、パチンコ島台1の両端には、妻板5が設けられ、この両端の妻板5間には、パチンコ遊技機2の下部に位置するように板状のカウンター6が形成されている。また、妻板5の上部両端には、図2に示すように、代表ランプ15(15a、15b)が設けられており、この代表ランプ15は、常時は消灯しており、後述の呼出ランプの点灯に連動して所定の態様に点灯し、店員を誘導するようになっている。
【0037】
即ち、代表ランプ15は、15aが自身が設置されているパチンコ島台1の右側(図2参照)のパチンコ遊技機2(8台)を管轄し、15bが自身が設置されているパチンコ島台1の左側(図2参照)のパチンコ遊技機2(8台)を管轄するようになっている。そして、この管轄しているパチンコ遊技機2に対応してパチンコ島台1に設けられている後述の呼出ランプの何れかが点灯すると、15a、15bは点灯するようになっている。つまり、代表ランプ15aは、パチンコ島台1の右側の呼出ランプの何れかが点灯すると点灯し、代表ランプ15bは、パチンコ島台1の左側の呼出ランプの何れかが点灯すると点灯する。
【0038】
図1に戻って、また、パチンコ島台1の上部には、欄間7が設けられており、この欄間7は、パチンコ島台1に対して開閉自在に設けられており、例えばパチンコ島台1内部の補給樋が玉詰まりを起こしたときなどのトラブルに対処できるようになっている。また、欄間7の下方には、板状の幕板ランプ8が設けられており、この幕板ランプ8は、上記玉貸機3と同様に、パチンコ遊技機2と1対1で対応するように設けられており、上記代表ランプ15と同様に、常時は消灯しており、後述の呼出ランプの点灯に連動して所定の態様に点灯し、店員を呼び出したり、誘導したりするようになっている。なお、この幕板ランプ8については後に詳述する。
【0039】
また、幕板ランプ8には、同様に、パチンコ遊技機2と1対1で対応するように呼出ランプ9が設けられている。呼出ランプ9は、パチンコ遊技機2にトラブルが発生したときなどに、遊技者の操作により点灯して店員を呼び出したり、パチンコ遊技機2が大当りしたときなどに自動で点灯/点滅して装飾効果を高めたりすると共に、対応するパチンコ遊技機2の稼働データを収集し、この収集した稼働データに基づいて所定の遊技情報などを遊技者に報知する表示部を備えている。なお、呼出ランプ9は、常時は消灯しており、このように遊技者の操作により点灯すると、上記代表ランプ15及び幕板ランプ8は、所定の態様に点灯することになる。なお、呼出ランプ9の構成については、後述する。
【0040】
即ち、遊技者の操作により呼出ランプ9が点灯すると、この点灯した呼出ランプ9に対応しているパチンコ遊技機2を管轄している代表ランプ15a、15bが点灯し、従って、待機エリア21にて待機していた店員は、この点灯した代表ランプ15a、15bに対応する通路4に入って、この点灯している代表ランプ15a、15bが設置されているパチンコ島台1にて、対応する呼出ランプ9が点灯しているパチンコ遊技機2、即ち呼出台を見つけて対処するのである。
【0041】
また、パチンコ島台1の下部には、上記カウンター6の下方に位置する板状の腰板10が設けられており、さらに、この腰板10と遊技場の床面との間には、板状の幅木11が上記妻板5間に設けられている。また、パチンコ島台1の中央には、玉研磨揚送装置などが収納される収納ボックス13が立設されており、また、パチンコ島台1の端部には、図示していないが、遊技者が獲得したパチンコ玉を返却したときに、そのパチンコ玉数を数値記録したレシートを発行する玉返却計数装置が設けられている。遊技者は、玉返却計数装置から発行されたレシートを店員に提示して、所望の景品と交換するようになっている。
【0042】
ところで、本実施形態のパチンコ島台1には、図1に示すように、島最上ランプ16、島上ランプ17、島中ランプ18及び島最下ランプ20が設けられており、さらに詳しくは、島最上ランプ16は、収納ボックス13上部の左右に設けられ、島上ランプ17は、欄間7の略上部及び収納ボックス13の表面略上部に設けられ、島中ランプ18は、収納ボックス13の表面略中央部に設けられ、島最下ランプ20は、幅木11表面に全体的に設けられている。これら島最上ランプ16、島上ランプ17、島中ランプ18及び島最下ランプ20は、通常時は、装飾効果を高めるために所定の態様で点灯/点滅しており、上記したパチンコ遊技機2が大当りしたときなどに、特別な態様で点灯/点滅するようになっている。なお、図1において、島上ランプ17、島中ランプ18及び島最下ランプ20は、本図に示されていない裏側の面にも同様に設けられている。
【0043】
次に図3を参照しながら、呼出ランプ9について説明する。図3は、呼出ランプ9の正面図である。呼出ランプ9は、略々矩形状の基盤本体部に、樹脂成型された半透明状のカバー25が該基盤本体部を覆うように形成されており、このカバー25のほぼ中央には、データ表示部30が設けられている。データ表示部30は、液晶表示ディスプレイ(LCD)などでフルカラー表示が可能に構成され、当該パチンコ遊技機2の稼働データに基づいて、遊技者に有益な遊技情報を報知するようになっている。呼出ランプ9の下部には、呼出ボタン28、台番号表示部29が設けられ、また、呼出ランプ9の左右側には、左ランプ部27a及び右ランプ部27bが設けられている。
【0044】
左ランプ部27a及び右ランプ部27bは、パチンコ遊技機2にトラブルが発生したときなどに遊技者が呼出ボタン28を操作することにより点灯するようになっている。さらに、左ランプ部27a及び右ランプ部27bは、当該パチンコ遊技機2の遊技状態が大当りや確変、時短になっているときも、自動で所定の態様にて点滅するようになっている。なお、左ランプ部27a及び右ランプ部27bは、基盤本体部に取り付けられたLED(発光ダイオード)や電球などの発光源(図示省略)から発せられた光が、カバー25の内側に設けられた断面鋸歯状の多数の凸凹により、外部に乱反射して輝くようになっている。
【0045】
次に図4を参照しながら、幕板ランプ8について説明する。図4は、幕板ランプ8をパチンコ島台1に取り付けるときの状態を示す斜視図である。幕板ランプ8は、図4に示すように、表示プレート55、LED基板56、フレーム59、及び本図には示していない後述するLED制御基板から構成されている。表示プレート55は、同一サイズの第1表示プレート55aと第2表示プレート55bとを接着して、図4に示すように1枚の薄平板状に形成されている。第1表示プレート55a及び第2表示プレート55bは、透明な合成樹脂(例えばアクリル樹脂やメタクリル樹脂)からなる導光板であり、その裏面側には彫刻などにより凹凸をつけて模様58が形成されている。
【0046】
LED基板56は、その長さ(縦方向)が表示プレート55とほぼ同じになるように形成されており、その表面にはフルカラーLED57が所定のピッチで実装されている。なお、フルカラーLED57は、図4では、3個示してあるが、フルカラーLED57のピッチは特に限定するものではなく、従ってフルカラーLED57はいくつあってもよい。また、LED基板56は、後述するLED制御基板と図示しないハーネスなどで電気的に接続されており、このLED制御基板の制御により、フルカラーLED57が所定の色にて発光する。
【0047】
フレーム59は、断面略コの字状に金属などで形成され、その内側には、予めLED基板56が取り付けられるようになっている。なお、フレーム59の長さ(縦方向)は、表示プレート55及びLED基板56とほぼ同じに(若干長く)なるように形成されている。
【0048】
このように構成される幕板ランプ8をパチンコ島台1に取り付けるには、まず、表示プレート55を、パチンコ島台1の欄間7下方に設けられた幕板ランプ取付部60に、所定の間隔Lで付設し、その後、予めLED基板56が取り付けられているフレーム59を、該間隔Lを覆うように幕板ランプ取付部60に螺子などにて装着する。なお、幕板ランプ取付部60の長さ(縦方向)は、ほぼフレーム59ほぼ同じになるように形成されている。
【0049】
ここで、フレーム59を幕板ランプ取付部60に装着すると、第1表示プレート55a及び第2表示プレート55bの側面(エッジ)には、フルカラーLED57が臨むようになっており、これにより、フルカラーLED57が点灯すると、導光板としての第1表示プレート55a及び第2表示プレート55b内部に光が入射し、この入射した光が伝播する途中で模様58やプレートのエッジに衝突して乱反射することで、模様58やプレートのエッジを発光表示させるようになっている(所謂エッジライト方式)。この場合、第1表示プレート55a及び第2表示プレート55bは、上記したように接着されているので、第1表示プレート55a内部に入射した光が第2表示プレート55b内部に入射することはなく、また、第2表示プレート55b内部に入射した光が第1表示プレート55a内部に入射することはない。即ち、第1表示プレート55a及び第2表示プレート55b内部に入射した光が、互いに干渉することはない。
【0050】
なお、表示プレート55同士(第1表示プレート55aと第2表示プレート55b)の間隔Lの箇所には、即ちフレーム59の箇所には、上記した呼出ランプ9がフレーム59を覆うように、パチンコ島台1に取り付けられるようになっている。従って、呼出ランプ9の左側には第1表示プレート55aが、呼出ランプ9の右側には第2表示プレート55bが位置することになり、後に詳述するが、遊技者が呼出ボタン28を操作して呼出ランプ9(左ランプ部27a及び右ランプ部27b)が点灯すると、これに連動して、この呼出ランプ9の左右に位置する第1表示プレート55a及び第2表示プレート55bも所定の態様に点灯するようになっている。
【0051】
次に、図5図8を参照しながら、幕板ランプ8の制御回路について説明する。まず、図5及び図8を参照しながら、パチンコ島台1の両端に設けられた幕板ランプ8(図1の左右両端の幕板ランプ8)を除いた、幕板ランプ8(以後、単に、島中幕板ランプ8ともいう)の制御回路について説明する。図5は、島中幕板ランプ8における制御回路の要部ブロック図であり、図8は、本発明に係わるパチンコ島台1の電気的構成を示す概略図である。島中幕板ランプ8の制御回路を主に構成するLED制御基板70は、CPU73、ROM74、RAM75、入力回路77、出力回路78、電源回路79及びこれらを接続するバス80を備えたマイクロコンピュータとして構成されており、入力回路77には、自身と対応する呼出ランプ9が接続されており、この呼出ランプ9から、遊技者によって呼出ボタン28がON操作されたときの呼出信号が入力されるようになっている。
【0052】
また、入力回路77には、左隣りのLED制御基板70が接続されており、この左隣りのLED制御基板70から左呼出信号が入力されるようになっている。左隣りのLED制御基板70とは、パチンコ島台1において自身の左側に設置されている幕板ランプ8、つまり、上記したように、代表ランプ15aまたは代表ランプ15bが管轄しているパチンコ遊技機2に対応して設けられている幕板ランプ8のうち、自身の左側に設置されている幕板ランプ8が備えるLED制御基板70のことであり、左呼出信号とは、この左隣りのLED制御基板70から入力される信号である。
【0053】
同様に、入力回路77には、右隣りのLED制御基板70が接続されており、この右隣りのLED制御基板70から右呼出信号が入力されるようになっている。右隣りのLED制御基板70とは、パチンコ島台1において自身の右側に設置されている幕板ランプ8、つまり、上記したように、代表ランプ15aまたは代表ランプ15bが管轄しているパチンコ遊技機2に対応して設けられている幕板ランプ8のうち、自身の右側に設置されている幕板ランプ8が備えるLED制御基板70のことであり、右呼出信号とは、この右隣りのLED制御基板70から入力される信号である。
【0054】
一方、出力回路78には、上記した第1表示プレート55aに対応するLED基板56及び第2表示プレート55bに対応するLED基板56が接続されており、これらのLED基板56、56は、上記した入力回路77から呼出信号、左呼出信号または右呼出信号が入力されることに基づいて、図示しないドライバ回路などにより駆動制御され、所定の態様に点灯されるようになっている。
【0055】
また、出力回路78には、右隣りのLED制御基板70が接続されており、上記した入力回路77から呼出信号または左呼出信号が入力されると、この入力された呼出信号または左呼出信号を左呼出信号として、該右隣りのLED制御基板70に出力するようになっている。同様に、出力回路78には、左隣りのLED制御基板70が接続されており、上記した入力回路77から呼出信号または右呼出信号が入力されると、この入力された呼出信号または右呼出信号を右呼出信号として、該左隣りのLED制御基板70に出力するようになっている。
【0056】
つまり、島中幕板ランプ8が備えるLED制御基板70は、自身と対応する呼出ランプ9から呼出信号が入力されると、左隣りのLED制御基板70から左呼出信号が入力されると、または右隣りのLED制御基板70から右呼出信号が入力されると、LED基板56、56のフルカラーLED57、57を所定の色にて点灯させて、第1表示プレート55a及び第2表示プレート55bを所定の態様に点灯表示させると共に、入力された呼出信号または左呼出信号を左呼出信号として右隣りのLED制御基板70に出力し、一方、入力された呼出信号または右呼出信号を右呼出信号として左隣りのLED制御基板70に出力するようになっている。
【0057】
次に、図6及び図8を参照しながら、パチンコ島台1の右端に設けられた幕板ランプ8(図1の右端の幕板ランプ8、以後、単に島右端幕板ランプ8ともいう)の制御回路について説明する。図6は、島右端幕板ランプ8における制御回路の要部ブロック図である。島右端幕板ランプ8の制御回路を主に構成するLED制御基板70は、上記した島中幕板ランプ8と同様に、CPU73、ROM74、RAM75、入力回路77、出力回路78、電源回路79及びこれらを接続するバス80を備えたマイクロコンピュータとして構成されており、入力回路77には、自身と対応する呼出ランプ9及び左隣りのLED制御基板70が接続されて、呼出信号及び左呼出信号がそれぞれ入力されるようになっている。なお、対応する呼出ランプ9は、この呼出信号が入力されることにより、左ランプ部27a及び右ランプ部27bが点灯するようになっている。
【0058】
一方、出力回路78には、第1表示プレート55aに対応するLED基板56及び第2表示プレート55bに対応するLED基板56が接続されており、これらのLED基板56、56は、上記した入力回路77から呼出信号または左呼出信号が入力されることに基づいて、図示しないドライバ回路などにより駆動制御され、所定の態様に点灯されるようになっている。
【0059】
また、出力回路78には、左隣りのLED制御基板70が接続されており、上記した入力回路77から呼出信号が入力されると、この入力された呼出信号を右呼出信号として、該左隣りのLED制御基板70に出力するようになっている。さらに、出力回路78には、右隣りの代表ランプ15(図1の右端の代表ランプ15)、即ち対応しているパチンコ遊技機2を管轄している代表ランプ15aまたは代表ランプ15bが接続されており、上記した入力回路77から呼出信号または左呼出信号が入力されると、この入力された呼出信号または左呼出信号を左呼出信号として、該右隣りの代表ランプ15に出力するようになっている。従って、この左呼出信号を入力すると、この右隣りの代表ランプ15(代表ランプ15aまたは代表ランプ15b)は点灯する。
【0060】
つまり、島右端幕板ランプ8が備えるLED制御基板70は、自身と対応する呼出ランプ9から呼出信号が入力されると、または左隣りのLED制御基板70から左呼出信号が入力されると、LED基板56、56のフルカラーLED57、57を所定の色にて点灯させて、第1表示プレート55a及び第2表示プレート55bを所定の態様に点灯表示させると共に、入力された呼出信号を右呼出信号として左隣りのLED制御基板70に出力し、一方、入力された呼出信号または左呼出信号を左呼出信号として右隣りの代表ランプ15に出力するようになっている。
【0061】
次に、図7及び図8を参照しながら、パチンコ島台1の左端に設けられた幕板ランプ8(図1の左端の幕板ランプ8、以後、単に島左端幕板ランプ8ともいう)の制御回路について説明する。図7は、島左端幕板ランプ8における制御回路の要部ブロック図である。島左端幕板ランプ8の制御回路を主に構成するLED制御基板70は、上記した島中幕板ランプ8及び島右端幕板ランプ8と同様に、CPU73、ROM74、RAM75、入力回路77、出力回路78、電源回路79及びこれらを接続するバス80を備えたマイクロコンピュータとして構成されており、入力回路77には、自身と対応する呼出ランプ9及び右隣りのLED制御基板70が接続されて、呼出信号及び左呼出信号がそれぞれ入力されるようになっている。なお、対応する呼出ランプ9は、この呼出信号が入力されることにより、左ランプ部27a及び右ランプ部27bが点灯するようになっている。
【0062】
一方、出力回路78には、第1表示プレート55aに対応するLED基板56及び第2表示プレート55bに対応するLED基板56が接続されており、これらのLED基板56、56は、上記した入力回路77から呼出信号または右呼出信号が入力されることに基づいて、図示しないドライバ回路などにより駆動制御され、所定の態様に点灯されるようになっている。
【0063】
また、出力回路78には、右隣りのLED制御基板70が接続されており、上記した入力回路77から呼出信号が入力されると、この入力された呼出信号を左呼出信号として、該右隣りのLED制御基板70に出力するようになっている。さらに、出力回路78には、左隣りの代表ランプ15(図1の左端の代表ランプ15)、即ち対応しているパチンコ遊技機2を管轄している代表ランプ15aまたは代表ランプ15bが接続されており、上記した入力回路77から呼出信号または右呼出信号が入力されると、この入力された呼出信号または右呼出信号を右呼出信号として、該左隣りの代表ランプ15に出力するようになっている。従って、この右呼出信号を入力すると、この左隣りの代表ランプ15(代表ランプ15aまたは代表ランプ15b)は点灯する。
【0064】
つまり、島左端幕板ランプ8が備えるLED制御基板70は、自身と対応する呼出ランプ9から呼出信号が入力されると、または右隣りのLED制御基板70から右呼出信号が入力されると、LED基板56、56のフルカラーLED57、57を所定の色にて点灯させて、第1表示プレート55a及び第2表示プレート55bを所定の態様に点灯表示させると共に、入力された呼出信号を左呼出信号として右隣りのLED制御基板70に出力し、一方、入力された呼出信号または右呼出信号を右呼出信号として左隣りの代表ランプ15に出力するようになっている。
【0065】
そして、幕板ランプ8と対応して設けられている呼出ランプ9は、当然ながら呼出ボタン28からの呼出信号が入力されることにより、左ランプ部27a及び右ランプ部27bが点灯するようになっており、つまり、対応する呼出ランプ9(左ランプ部27a及び右ランプ部27b)及び幕板ランプ8(第1表示プレート55a及び第2表示プレート55b)それぞれは、この呼出信号の入力に基づいて、ほぼ同時に点灯するようになっている。さらに、代表ランプ15aまたは代表ランプ15bは、管轄しているパチンコ遊技機2に対応して設けられている幕板ランプ8(または呼出ランプ9)の何れかが点灯すると、島右端幕板ランプ8及び島左端幕板ランプ8のLED制御基板70から左呼出信号及び右呼出信号が入力されて点灯するようになっている。
【0066】
次に、本発明の呼出表示システムに係わる幕板ランプ8が実行する主な処理を、図9以降を参照しながら説明する。まず、島中幕板ランプ8が実行する主な処理について、図9図15を参照しながら説明する。図9は、島中幕板ランプ8のLED制御基板70が実行するメイン処理を示すフローチャートである。このメイン処理が開始されると、CPU73は、まずステップS10にて呼出信号入力処理を実行する。
【0067】
図10は、島中幕板ランプ8のLED制御基板70が実行する呼出信号入力処理を示すフローチャートである。この呼出信号入力処理が開始されると、CPU73は、まずステップS12にて、遊技者によって呼出ボタン28がON操作されたことに基づいて、対応する呼出ランプ9から呼出信号の入力があったか否かを判定する。そして、CPU73は、ステップS12にてNOと判定した場合には、この呼出信号入力処理を終了し、一方、ステップS12にてYESと判定した場合には、ステップS14に移行する。つまり、この呼出信号入力処理は、呼出ランプ9から呼出信号が入力されると実行される。
【0068】
ステップS14に移行すると、CPU73は、ここで、島中幕板ランプ8を赤色に点灯する。この処理は、第1表示プレート55a及び第2表示プレート55bに臨んでいるLED基板56、56の3個のフルカラーLED57、57を赤色に発光させ、第1表示プレート55a及び第2表示プレート55bの模様58、58などを赤色に発光表示させることで行う。なお、このときには、呼出ランプ9の左ランプ部27a及び右ランプ部27bも、所定の色にて点灯する。即ち、このステップS14の処理にて、幕板ランプ8を赤色に点灯させることで、対応するパチンコ遊技機2を呼出台とするのである。
【0069】
そして、ステップS14の処理を終えると、CPU73は、ステップS16に移行して、右隣りの幕板ランプ8、即ち右隣りのLED制御基板70へ、この呼出信号が入力されたことに基づいて左呼出信号を出力する。そして、ステップS16の処理を終えると、CPU73は、ステップS18に移行して、今度は、左隣りの幕板ランプ8、即ち左隣りのLED制御基板70へ、この呼出信号が入力されたことに基づいて右呼出信号を出力する。つまり、このステップS16及びステップS18の処理では、遊技者によって呼出ボタン28がON操作されて対応するパチンコ遊技機2が呼出台となったとき、当該島中幕板ランプ8は、両隣りの幕板ランプ8、8に信号を出力してその旨を通知するのである。そして、ステップS18の処理を終えると、CPU73は、この呼出信号入力処理を終了する。
【0070】
図9に戻って、ステップS10の呼出信号入力処理を終えると、CPU73は、ステップS20に移行して、左呼出信号入力処理を行う。図11は、島中幕板ランプ8のLED制御基板70が実行する左呼出信号入力処理を示すフローチャートである。この左呼出信号入力処理が開始されると、CPU73は、まずステップS22にて、左隣りの幕板ランプ8(LED制御基板70)から左呼出信号の入力があったか否かを判定する。そして、CPU73は、ステップS22にてNOと判定した場合には、この左呼出信号入力処理を終了し、一方、ステップS22にてYESと判定した場合には、ステップS24に移行する。つまり、この左呼出信号入力処理は、左隣りの幕板ランプ8から左呼出信号が入力されると実行される。
【0071】
ステップS24に移行すると、CPU73は、ここで、この左呼出信号が入力されたとき、対応する呼出ランプ9から呼出信号が入力中であるか否かを判定する。そして、CPU73は、ステップS24にてYESと判定した場合には、この左呼出信号入力処理を終了し、一方、ステップS24にてNOと判定した場合には、ステップS26に移行する。つまり、このステップS24では、左隣りの幕板ランプ8から左呼出信号の入力があった場合であっても、既に対応する呼出ランプ9から呼出信号が入力されているとき、即ち対応するパチンコ遊技機2が呼出台となっているときは、当該島中幕板ランプ8は、この左呼出信号を受け付けないようになっている。
【0072】
ステップS26に移行すると、CPU73は、ここで、この左呼出信号が入力されたとき、右隣りの幕板ランプ8(LED制御基板70)から右呼出信号が入力中であるか否かを判定する。そして、CPU73は、ステップS26にてNOと判定した場合には、ステップS28に移行し、一方、ステップS26にてYESと判定した場合には、ステップS30に移行する。
【0073】
ステップS28に移行すると、CPU73は、ここで、島中幕板ランプ8を緑色に点灯する。この処理は、上記したステップS14(図10)の処理と同様に、表示プレート55(第1表示プレート55a及び第2表示プレート55b)を緑色に発光表示させることで行う。即ち、このステップS28の処理にて、左呼出信号が入力されたとき、呼出信号及び右呼出信号が入力中でない場合には、幕板ランプ8を緑色に点灯させることで、当該幕板ランプ8の左方向にて呼出台があることを報知するのである。
【0074】
一方、ステップS30に移行すると、CPU73は、ここで、島中幕板ランプ8を青色に点灯する。この処理は、上記したステップS14(図10)の処理と同様に、表示プレート55(第1表示プレート55a及び第2表示プレート55b)を青色に発光表示させることで行う。即ち、このステップS30の処理にて、左呼出信号が入力されたとき、呼出信号が入力中でなく且つ右呼出信号が入力中である場合には、幕板ランプ8を青色に点灯させることで、当該幕板ランプ8の両方向にて呼出台があることを報知するのである。
【0075】
そして、ステップS28またはステップS30の処理を終えると、CPU73は、ステップS32に移行して、上記したステップS16(図10)の処理と同様に、右隣りの幕板ランプ8、即ち右隣りのLED制御基板70へ、この左呼出信号が入力されたことに基づいて左呼出信号を出力する。そして、ステップS32の処理を終えると、CPU73は、この左呼出信号入力処理を終了する。
【0076】
図9に戻って、ステップS20の左呼出信号入力処理を終えると、CPU73は、ステップS40に移行して、右呼出信号入力処理を行う。図12は、島中幕板ランプ8のLED制御基板70が実行する右呼出信号入力処理を示すフローチャートである。この右呼出信号入力処理が開始されると、CPU73は、まずステップS42にて、右隣りの幕板ランプ8(LED制御基板70)から右呼出信号の入力があったか否かを判定する。そして、CPU73は、ステップS42にてNOと判定した場合には、この右呼出信号入力処理を終了し、一方、ステップS42にてYESと判定した場合には、ステップS44に移行する。つまり、この右呼出信号入力処理は、右隣りの幕板ランプ8から右呼出信号が入力されると実行される。
【0077】
ステップS44に移行すると、CPU73は、ここで、この右呼出信号が入力されたとき、対応する呼出ランプ9から呼出信号が入力中であるか否かを判定する。そして、CPU73は、ステップS44にてYESと判定した場合には、この右呼出信号入力処理を終了し、一方、ステップS44にてNOと判定した場合には、ステップS46に移行する。つまり、このステップS44では、右隣りの幕板ランプ8から右呼出信号の入力があった場合であっても、既に対応する呼出ランプ9から呼出信号が入力されているとき、即ち対応するパチンコ遊技機2が呼出台となっているときは、当該島中幕板ランプ8は、この右呼出信号を受け付けないようになっている。つまり、幕板ランプ8は、左呼出信号及び右呼出信号よりも、呼出信号を最優先で受け付けるようになっている。
【0078】
ステップS46に移行すると、CPU73は、ここで、この右呼出信号が入力されたとき、左隣りの幕板ランプ8(LED制御基板70)から左呼出信号が入力中であるか否かを判定する。そして、CPU73は、ステップS46にてNOと判定した場合には、ステップS48に移行し、一方、ステップS46にてYESと判定した場合には、ステップS50に移行する。
【0079】
ステップS48に移行すると、CPU73は、ここで、島中幕板ランプ8を黄色に点灯する。この処理は、上記したステップS14(図10)の処理と同様に、表示プレート55(第1表示プレート55a及び第2表示プレート55b)を黄色に発光表示させることで行う。即ち、このステップS28の処理にて、右呼出信号が入力されたとき、呼出信号及び左呼出信号が入力中でない場合には、幕板ランプ8を黄色に点灯させることで、当該幕板ランプ8の右方向にて呼出台があることを報知するのである。
【0080】
一方、ステップS50に移行すると、CPU73は、ここで、島中幕板ランプ8を青色に点灯する。この処理は、上記したステップS30(図11)の処理と同一である。即ち、このステップS50の処理にて、右呼出信号が入力されたとき、呼出信号が入力中でなく且つ左呼出信号が入力中である場合には、幕板ランプ8を青色に点灯させることで、当該幕板ランプ8の両方向にて呼出台があることを報知するのである。
【0081】
そして、ステップS48またはステップS50の処理を終えると、CPU73は、ステップS52に移行して、上記したステップS18(図10)の処理と同様に、左隣りの幕板ランプ8、即ち左隣りのLED制御基板70へ、この右呼出信号が入力されたことに基づいて右呼出信号を出力する。そして、ステップS52の処理を終えると、CPU73は、この右呼出信号入力処理を終了する。
【0082】
図9に戻って、ステップS40の右呼出信号入力処理を終えると、CPU73は、ステップS60に移行して、呼出信号入力停止処理を行う。図13は、島中幕板ランプ8のLED制御基板70が実行する呼出信号入力停止処理を示すフローチャートである。この呼出信号入力停止処理が開始されると、CPU73は、まずステップS62にて、店員などによって呼出ボタン28がOFF操作されたことに基づいて、対応する呼出ランプ9から入力されていた呼出信号が停止されたか否かを判定する。そして、CPU73は、ステップS62にてNOと判定した場合には、この呼出信号入力停止処理を終了し、一方、ステップS62にてYESと判定した場合には、ステップS64に移行する。つまり、この呼出信号入力停止処理は、呼出ランプ9から入力されていた呼出信号が停止されると実行される。
【0083】
ステップS64に移行すると、CPU73は、ここで、この呼出信号が入力停止されたとき、右隣りの幕板ランプ8(LED制御基板70)から右呼出信号が入力中であるか否かを判定する。そして、CPU73は、ステップS64にてYESと判定した場合には、ステップS66に移行し、一方、ステップS64にてNOと判定した場合には、ステップS68に移行する。
【0084】
ステップS66に移行すると、CPU73は、ここで、この呼出信号が入力停止され、且つ右呼出信号が入力中であるとき、左隣りの幕板ランプ8(LED制御基板70)から左呼出信号が入力中であるか否かを判定する。そして、CPU73は、ステップS66にてYESと判定した場合には、ステップS70に移行し、一方、ステップS66にてNOと判定した場合には、ステップS74に移行する。
【0085】
ステップS70に移行すると、CPU73は、ここで、島中幕板ランプ8を青色に点灯する。この処理は、上記したステップS30(図11)の処理と同一である。即ち、呼出信号の入力が停止されたとき、右呼出信号及び左呼出信号が入力中である場合には、このステップS70の処理にて、幕板ランプ8を青色に点灯させることで、当該幕板ランプ8の両方向にて呼出台があることを報知するのである。そして、ステップS70の処理を終えると、CPU73は、この呼出信号入力停止処理を終了する。
【0086】
一方、ステップS74に移行すると、CPU73は、ここで、島中幕板ランプ8を黄色に点灯する。この処理は、上記したステップS48(図12)の処理と同一である。即ち、呼出信号の入力が停止されたとき、右呼出信号が入力中であり且つ左呼出信号が入力中でない場合には、このステップS74の処理にて、幕板ランプ8を黄色に点灯させることで、当該幕板ランプ8の右方向にて呼出台があることを報知するのである。
【0087】
そして、ステップS74の処理を終えると、CPU73は、ステップS80に移行して、上記したステップS16(図10)の処理にて行っていた右隣りの幕板ランプ8への左呼出信号の出力を、この呼出信号の入力が停止されたことに基づいて停止する。そして、ステップS80の処理を終えると、CPU73は、この呼出信号入力停止処理を終了する。
【0088】
一方、ステップS64にてNOと判定され、ステップS68に移行すると、CPU73は、ここで、この呼出信号が入力停止され、且つ右呼出信号が入力中でないとき、左隣りの幕板ランプ8(LED制御基板70)から左呼出信号が入力中であるか否かを判定する。そして、CPU73は、ステップS68にてYESと判定した場合には、ステップS72に移行し、一方、ステップS68にてNOと判定した場合には、ステップS76に移行する。
【0089】
ステップS72に移行すると、CPU73は、ここで、島中幕板ランプ8を緑色に点灯する。この処理は、上記したステップS28(図11)の処理と同一である。即ち、呼出信号の入力が停止されたとき、右呼出信号が入力中でなく且つ左呼出信号が入力中である場合には、このステップS72の処理にて、幕板ランプ8を緑色に点灯させることで、当該幕板ランプ8の左方向にて呼出台があることを報知するのである。
【0090】
そして、ステップS72の処理を終えると、CPU73は、ステップS78に移行して、上記したステップS18(図10)の処理にて行っていた左隣りの幕板ランプ8への右呼出信号の出力を、この呼出信号の入力が停止されたことに基づいて停止する。そして、ステップS78の処理を終えると、CPU73は、この呼出信号入力停止処理を終了する。
【0091】
一方、ステップS76に移行すると、CPU73は、ここで、上記したステップS14(図10)の処理にて行っていた島中幕板ランプ8の赤色の点灯を、消灯する。即ち、呼出信号の入力が停止されたとき、右呼出信号及び左呼出信号が入力中でない場合には、つまり、呼出信号、右呼出信号及び左呼出信号の全てが入力されていない場合には、幕板ランプ8は消灯する。
【0092】
そして、ステップS76の処理を終えると、CPU73は、ステップS82に移行して、上記したステップS80の処理と同様に、右隣りの幕板ランプ8への左呼出信号の出力を、この呼出信号の入力が停止されたことに基づいて停止する。そして、ステップS84に移行して、CPU73は、上記したステップS78の処理と同様に、左隣りの幕板ランプ8への右呼出信号の出力を、この呼出信号の入力が停止されたことに基づいて停止する。そして、ステップS84の処理を終えると、CPU73は、この呼出信号入力停止処理を終了する。
【0093】
図9に戻って、ステップS60の呼出信号入力停止処理を終えると、CPU73は、ステップS90に移行して、左呼出信号入力停止処理を行う。図14は、島中幕板ランプ8のLED制御基板70が実行する左呼出信号入力停止処理を示すフローチャートである。この左呼出信号入力停止処理が開始されると、CPU73は、まずステップS92にて、左隣りの幕板ランプ8(LED制御基板70)から入力されていた左呼出信号が停止されたか否かを判定する。そして、CPU73は、ステップS92にてNOと判定した場合には、この左呼出信号入力停止処理を終了し、一方、ステップS92にてYESと判定した場合には、ステップS94に移行する。つまり、この左呼出信号入力停止処理は、左隣りの幕板ランプ8から入力されていた左呼出信号が停止されると実行される。
【0094】
ステップS94に移行すると、CPU73は、ここで、この左呼出信号が入力停止されたとき、対応する呼出ランプ9から呼出信号が入力中であるか否かを判定する。そして、CPU73は、ステップS94にてYESと判定した場合には、この左呼出信号入力停止処理を終了し、一方、ステップS94にてNOと判定した場合には、ステップS96に移行する。つまり、このステップS94では、左隣りの幕板ランプ8から入力されていた左呼出信号が停止された場合であっても、既に対応する呼出ランプ9から呼出信号が入力されているとき、即ち対応するパチンコ遊技機2が呼出台となっているときは、当該島中幕板ランプ8では、何も処理されないようになっている。
【0095】
ステップS96に移行すると、CPU73は、ここで、この左呼出信号が入力停止されたとき、右隣りの幕板ランプ8(LED制御基板70)から右呼出信号が入力中であるか否かを判定する。そして、CPU73は、ステップS96にてYESと判定した場合には、ステップS98に移行し、一方、ステップS96にてNOと判定した場合には、ステップS100に移行する。
【0096】
ステップS98に移行すると、CPU73は、ここで、島中幕板ランプ8を黄色に点灯する。この処理は、上記したステップS48(図12)の処理と同一である。即ち、左呼出信号の入力が停止されたとき、呼出信号が入力中でなく且つ右呼出信号が入力中である場合には、このステップS98の処理にて、幕板ランプ8を黄色に点灯させることで、当該幕板ランプ8の右方向にて呼出台があることを報知するのである。
【0097】
一方、ステップS100に移行すると、CPU73は、ここで、上記したステップS76(図13)の処理と同様に、島中幕板ランプ8を消灯する。即ち、左呼出信号の入力が停止されたとき、呼出信号及び右呼出信号が入力中でない場合には、つまり、呼出信号、右呼出信号及び左呼出信号の全てが入力されていない場合には、幕板ランプ8は消灯する。
【0098】
そして、ステップS98またはステップS100の処理を終えると、CPU73は、ステップS102に移行して、上記したステップS80(図13)の処理と同様に、右隣りの幕板ランプ8への左呼出信号の出力を、この左呼出信号の入力が停止されたことに基づいて停止する。そして、ステップS102の処理を終えると、CPU73は、この左呼出信号入力停止処理を終了する。
【0099】
図9に戻って、ステップS90の左呼出信号入力停止処理を終えると、CPU73は、ステップS110に移行して、右呼出信号入力停止処理を行う。図15は、島中幕板ランプ8のLED制御基板70が実行する右呼出信号入力停止処理を示すフローチャートである。この右呼出信号入力停止処理が開始されると、CPU73は、まずステップS112にて、右隣りの幕板ランプ8(LED制御基板70)から入力されていた右呼出信号が停止されたか否かを判定する。そして、CPU73は、ステップS112にてNOと判定した場合には、この右呼出信号入力停止処理を終了し、一方、ステップS112にてYESと判定した場合には、ステップS114に移行する。つまり、この右呼出信号入力停止処理は、右隣りの幕板ランプ8から入力されていた右呼出信号が停止されると実行される。
【0100】
ステップS114に移行すると、CPU73は、ここで、この右呼出信号が入力停止されたとき、対応する呼出ランプ9から呼出信号が入力中であるか否かを判定する。そして、CPU73は、ステップS114にてYESと判定した場合には、この右呼出信号入力停止処理を終了し、一方、ステップS114にてNOと判定した場合には、ステップS116に移行する。つまり、このステップS114では、右隣りの幕板ランプ8から入力されていた右呼出信号が停止された場合であっても、既に対応する呼出ランプ9から呼出信号が入力されているとき、即ち対応するパチンコ遊技機2が呼出台となっているときは、当該島中幕板ランプ8では、何も処理されないようになっている。
【0101】
ステップS116に移行すると、CPU73は、ここで、この右呼出信号が入力停止されたとき、左隣りの幕板ランプ8(LED制御基板70)から左呼出信号が入力中であるか否かを判定する。そして、CPU73は、ステップS116にてYESと判定した場合には、ステップS118に移行し、一方、ステップS116にてNOと判定した場合には、ステップS120に移行する。
【0102】
ステップS118に移行すると、CPU73は、ここで、島中幕板ランプ8を緑色に点灯する。この処理は、上記したステップS28(図11)の処理と同一である。即ち、右呼出信号の入力が停止されたとき、呼出信号が入力中でなく且つ左呼出信号が入力中である場合には、このステップS118の処理にて、幕板ランプ8を緑色に点灯させることで、当該幕板ランプ8の左方向にて呼出台があることを報知するのである。
【0103】
一方、ステップS120に移行すると、CPU73は、ここで、上記したステップS76(図13)の処理と同様に、島中幕板ランプ8を消灯する。即ち、右呼出信号の入力が停止されたとき、呼出信号及び左呼出信号が入力中でない場合には、つまり、呼出信号、右呼出信号及び左呼出信号の全てが入力されていない場合には、幕板ランプ8は消灯する。
【0104】
そして、ステップS118またはステップS120の処理を終えると、CPU73は、ステップS122に移行して、上記したステップS78(図13)の処理と同様に、左隣りの幕板ランプ8への右呼出信号の出力を、この右呼出信号の入力が停止されたことに基づいて停止する。そして、ステップS122の処理を終えると、CPU73は、この右呼出信号入力停止処理を終了する。
【0105】
次に、島右端幕板ランプ8が実行する主な処理について、図16図20を参照しながら説明する。なお、この島右端幕板ランプ8が実行する処理において、上述した島中幕板ランプ8が実行する処理と重複する場合には、その説明は省略する。図16は、島右端幕板ランプ8のLED制御基板70が実行するメイン処理を示すフローチャートである。このメイン処理が開始されると、CPU73は、まずステップS210にて呼出信号入力処理を実行する。
【0106】
図17は、島右端幕板ランプ8のLED制御基板70が実行する呼出信号入力処理を示すフローチャートである。この呼出信号入力処理(ステップS212〜ステップS218)が、上述した島中幕板ランプ8が実行する呼出信号入力処理(図10)と異なる点は、ステップS16の処理に変えてステップS216の処理を実行する点である。即ち、CPU73は、ステップS216に移行すると、右隣りの代表ランプ15(代表ランプ15aまたは代表ランプ15b)へ、この呼出信号が入力されたことに基づいて左呼出信号を出力する。つまり、このステップS216の処理では、遊技者によって呼出ボタン28がON操作されて対応するパチンコ遊技機2が呼出台となったとき、当該島右端幕板ランプ8は、右隣りの代表ランプ15に信号を出力して、代表ランプ15を点灯させるのである。
【0107】
図16に戻って、ステップS210の呼出信号入力処理を終えると、CPU73は、ステップS220に移行して、左呼出信号入力処理を行う。図18は、島右端幕板ランプ8のLED制御基板70が実行する左呼出信号入力処理を示すフローチャートである。この左呼出信号入力処理(ステップS222〜ステップS232)が、上述した島中幕板ランプ8が実行する左呼出信号入力処理(図11)と異なる点は、ステップS26及びステップS30の処理が省略されているのと、ステップS32の処理に変えてステップS232の処理を実行する点である。即ち、島右端幕板ランプ8は、パチンコ島台1の最も右端に設けられているので、右呼出信号の入力はなく、それ故、島中幕板ランプ8が実行したステップS26及びステップS30の処理は実行されない。そして、CPU73は、ステップS232に移行すると、上記したステップS216(図17)の処理と同様に、右隣りの代表ランプ15(代表ランプ15aまたは代表ランプ15b)へ、この左呼出信号が入力されたことに基づいて左呼出信号を出力する。代表ランプ15は、この左呼出信号が入力されると点灯する。
【0108】
図16に戻って、ステップS220の左呼出信号入力処理を終えると、CPU73は、ステップS260に移行して、呼出信号入力停止処理を行う。図19は、島右端幕板ランプ8のLED制御基板70が実行する呼出信号入力停止処理を示すフローチャートである。この呼出信号入力停止処理(ステップS262〜ステップS284)が、上述した島中幕板ランプ8が実行する呼出信号入力停止処理(図13)と異なる点は、ステップS64、ステップS66、ステップS70、ステップS74及びステップS80の処理が省略されている点である。これは、上記したように、島右端幕板ランプ8は、パチンコ島台1の最も右端に設けられているので、右呼出信号の入力がないからである。
【0109】
図16に戻って、ステップS260の呼出信号入力停止処理を終えると、CPU73は、ステップS290に移行して、左呼出信号入力停止処理を行う。図20は、島右端幕板ランプ8のLED制御基板70が実行する左呼出信号入力停止処理を示すフローチャートである。この左呼出信号入力停止処理(ステップS292〜ステップS302)が、上述した島中幕板ランプ8が実行する左呼出信号入力停止処理(図14)と異なる点は、ステップS96及びステップS98の処理が省略されている点である。これは、上記したように、島右端幕板ランプ8は、パチンコ島台1の最も右端に設けられているので、右呼出信号の入力がないからである。
【0110】
次に、島左端幕板ランプ8が実行する主な処理について、図21図25を参照しながら説明する。なお、この島左端幕板ランプ8が実行する処理において、上述した島中幕板ランプ8が実行する処理と重複する場合には、その説明は省略する。図21は、島左端幕板ランプ8のLED制御基板70が実行するメイン処理を示すフローチャートである。このメイン処理が開始されると、CPU73は、まずステップS310にて呼出信号入力処理を実行する。
【0111】
図22は、島左端幕板ランプ8のLED制御基板70が実行する呼出信号入力処理を示すフローチャートである。この呼出信号入力処理(ステップS312〜ステップS318)が、上述した島中幕板ランプ8が実行する呼出信号入力処理(図10)と異なる点は、ステップS18の処理に変えてステップS316の処理を実行する点である。即ち、CPU73は、ステップS316に移行すると、左隣りの代表ランプ15(代表ランプ15aまたは代表ランプ15b)へ、この呼出信号が入力されたことに基づいて右呼出信号を出力する。つまり、このステップS316の処理では、遊技者によって呼出ボタン28がON操作されて対応するパチンコ遊技機2が呼出台となったとき、当該島左端幕板ランプ8は、左隣りの代表ランプ15に信号を出力して、代表ランプ15を点灯させるのである。
【0112】
図21に戻って、ステップS310の呼出信号入力処理を終えると、CPU73は、ステップS320に移行して、右呼出信号入力処理を行う。図23は、島左端幕板ランプ8のLED制御基板70が実行する右呼出信号入力処理を示すフローチャートである。この右呼出信号入力処理(ステップS322〜ステップS332)が、上述した島中幕板ランプ8が実行する右呼出信号入力処理(図12)と異なる点は、ステップS46及びステップS50の処理が省略されているのと、ステップS52の処理に変えてステップS332の処理を実行する点である。即ち、島左端幕板ランプ8は、パチンコ島台1の最も左端に設けられているので、左呼出信号の入力はなく、それ故、島中幕板ランプ8が実行したステップS46及びステップS50の処理は実行されない。そして、CPU73は、ステップS332に移行すると、上記したステップS316(図22)の処理と同様に、左隣りの代表ランプ15(代表ランプ15aまたは代表ランプ15b)へ、この右呼出信号が入力されたことに基づいて右呼出信号を出力する。代表ランプ15は、この右呼出信号が入力されると点灯する。
【0113】
図21に戻って、ステップS320の右呼出信号入力処理を終えると、CPU73は、ステップS360に移行して、呼出信号入力停止処理を行う。図24は、島左端幕板ランプ8のLED制御基板70が実行する呼出信号入力停止処理を示すフローチャートである。この呼出信号入力停止処理(ステップS362〜ステップS384)が、上述した島中幕板ランプ8が実行する呼出信号入力停止処理(図13)と異なる点は、ステップS66、ステップS68、ステップS70、ステップS72及びステップS78の処理が省略されている点である。これは、上記したように、島左端幕板ランプ8は、パチンコ島台1の最も左端に設けられているので、左呼出信号の入力がないからである。
【0114】
図21に戻って、ステップS360の呼出信号入力停止処理を終えると、CPU73は、ステップS390に移行して、右呼出信号入力停止処理を行う。図25は、島左端幕板ランプ8のLED制御基板70が実行する右呼出信号入力停止処理を示すフローチャートである。この右呼出信号入力停止処理(ステップS392〜ステップS402)が、上述した島中幕板ランプ8が実行する右呼出信号入力停止処理(図15)と異なる点は、ステップS116及びステップS118の処理が省略されている点である。これは、上記したように、島左端幕板ランプ8は、パチンコ島台1の最も左端に設けられているので、左呼出信号の入力がないからである。
【0115】
次に、本発明の要部となる幕板ランプ8の具体的な表示態様について、図1及び図26図29を参照しながら説明する。まず、図1を参照して、この状態では、図1に示した8つの呼出ランプ9は、消灯しており、従って、この8つの呼出ランプ9にそれぞれ対応している幕板ランプ8も、図1及び図26に示すように消灯している。なお、図26は、幕板ランプ8の具体的な表示態様を説明するためのタイミングチャートである。また、この状態では、両端2つの代表ランプ15も消灯している。
【0116】
この状態から、時間T1が経過した時点で、図26及び図27に示すように、パチンコ島台1の右から2番目のパチンコ遊技機2で遊技している遊技者が、このパチンコ遊技機2に対応している呼出ランプ9の呼出ボタン28をON操作すると、この呼出ランプ9(パチンコ遊技機2)に対応している幕板ランプ8Gは、赤色に点灯する。この赤色点灯は、対応している呼出ランプ9から幕板ランプ8Gに呼出信号が入力されたことにより実行される。このとき、当然ながら、この幕板ランプ8Gに対応している呼出ランプ9(左ランプ部27a、右ランプ部27b)も所定の色にて点灯する。
【0117】
そして、島中幕板ランプとしての幕板ランプ8Gは、赤色点灯するとほぼ同時に、自身の左側に位置する幕板ランプ8Fに対して右呼出信号を出力すると共に、自身の右側に位置する幕板ランプ8Hに対して左呼出信号を出力する。すると、右呼出信号を受けた幕板ランプ8Fは、黄色に点灯すると共に、自身の左側に位置する幕板ランプ8Eに対して右呼出信号を出力し、以後同様に、幕板ランプ8E〜8Aにてこのような処理が繰り返されて、この幕板ランプ8Gから出力された右呼出信号は、島左端幕板ランプとしての幕板ランプ8Aに入力され、最終的に、この幕板ランプ8Aから左端の代表ランプ15に入力され、これにより、幕板ランプ8A〜8Fは、全て黄色に点灯し、左端の代表ランプ15は所定の色にて点灯する。一方、左呼出信号を受けた島右端幕板ランプとしての幕板ランプ8Hは、緑色に点灯すると共に、自身の右側に位置する右端の代表ランプ15に対して左呼出信号を出力し、これにより、右端の代表ランプ15は所定の色にて点灯する。なお、図27は、時間T1が経過した時点における幕板ランプ8の表示態様を示すパチンコ島台1の全体正面図である。
【0118】
つまり、対応している呼出ランプ9が点灯すると、幕板ランプ8Gは、赤色点灯して、対応するパチンコ遊技機2を呼出台とするための呼出表示を行い、幕板ランプ8Gの左側に位置する幕板ランプ8A〜8Fは、黄色点灯して、自身の右方向にて呼出台がある旨の呼出表示を行い、幕板ランプ8Gの右側に位置する幕板ランプ8Hは、緑色点灯して、自身の左方向にて呼出台がある旨の呼出表示を行う。従って、上記した待機エリア21にて待機していた店員は、この図27の状態になると、点灯している代表ランプ15に基づいて通路4に進入し、これら幕板ランプ8A〜8Hの呼出表示に基づいて、呼出台(幕板ランプ8Gに対応するパチンコ遊技機2)を容易に見つけて対処することができるようになる。あるいは、図27の状態になったとき、偶然、この通路4に進入していた店員は、これら幕板ランプ8A〜8Hの呼出表示に基づいて、呼出台(幕板ランプ8Gに対応するパチンコ遊技機2)を容易に見つけて対処することができるようになる。
【0119】
次に、時間T2が経過した時点で、図26及び図28に示すように、パチンコ島台1の左から2番目のパチンコ遊技機2で遊技している遊技者が、このパチンコ遊技機2に対応している呼出ランプ9の呼出ボタン28をON操作すると、この呼出ランプ9(パチンコ遊技機2)に対応している幕板ランプ8Bは、黄色点灯から赤色点灯に変更される。この赤色点灯への変更は、対応している呼出ランプ9から幕板ランプ8Bに呼出信号が入力されたことにより実行される。このとき、当然ながら、この幕板ランプ8Bに対応している呼出ランプ9(左ランプ部27a、右ランプ部27b)も所定の色にて点灯する。
【0120】
そして、幕板ランプ8Bは、赤色点灯するとほぼ同時に、自身の右側に位置する幕板ランプ8C〜8Hに対して左呼出信号を出力する。なお、この場合、自身の左側に位置する幕板ランプ8Aに対する右呼出信号は、既に出力されているので、ここでは改めて出力されることはない。すると、左呼出信号を受けた幕板ランプ8Cは、黄色点灯から青色点灯に変更されると共に、自身の右側に位置する幕板ランプ8Dに対して左呼出信号を出力し、以後同様に、幕板ランプ8D〜8Fにてこのような処理が繰り返されて、この幕板ランプ8Cから出力された右呼出信号は、幕板ランプ8Fまで入力され、これにより、幕板ランプ8C〜8Fは、全て黄色点灯から青色点灯に変更される。なお、この場合、幕板ランプ8Fから幕板ランプ8Gへの右呼出信号の入力は、幕板ランプ8Gが呼出台となっているので(対応している呼出ランプ9から呼出信号が入力されているので)、受け付けられない。また、図28は、時間T2が経過した時点における幕板ランプ8の表示態様を示すパチンコ島台1の全体正面図である。
【0121】
つまり、幕板ランプ8Gが赤色点灯して、対応するパチンコ遊技機2を呼出台とするための呼出表示を行っているときに、さらに幕板ランプ8Bが赤色点灯して、対応するパチンコ遊技機2を呼出台とするための呼出表示を行うと、幕板ランプ8Gの右側に位置する幕板ランプ8Hは、緑色点灯して、自身の左方向にて呼出台がある旨の呼出表示を行い、幕板ランプ8Bの左側に位置する幕板ランプ8Aは、黄色点灯して、自身の右方向にて呼出台がある旨の呼出表示を行い、幕板ランプ8Bと幕板ランプ8Gとの間に位置する幕板ランプ8C〜8Fは、黄色点灯から青色点灯に変更して、自身の両方向にて呼出台がある旨の呼出表示を行う。従って、通路4に進入して呼出台(幕板ランプ8Gに対応するパチンコ遊技機2)の対処をしている店員は、この図28の状態になると、幕板ランプ8C〜8Fの点灯色が黄色点灯から青色点灯に変更するのを確認でき、この呼出台の対処を終える前に(この呼出台の対処中に)、これら幕板ランプ8C〜8F(特に幕板ランプ8F)の呼出表示に基づいて、次の呼出台(幕板ランプ8Bに対応するパチンコ遊技機2)を容易に見つけることができるようになる。
【0122】
次に、時間T3が経過した時点で、図26及び図29に示すように、店員が呼出台(幕板ランプ8Gに対応するパチンコ遊技機2)の対処を終え、この呼出台に対応している呼出ランプ9の呼出ボタン28をOFF操作すると、幕板ランプ8Gは、赤色点灯から緑色点灯に変更される。この緑色点灯への変更は、対応している呼出ランプ9から入力されていた呼出信号が停止され、幕板ランプ8Fからの右呼出信号が、幕板ランプ8Gによって受け付けられたことにより実行される。また、この場合、幕板ランプ8Gは、呼出信号の入力に基づいて出力していた幕板ランプ8Fへの右呼出信号及び幕板ランプ8Hへの左呼出信号を停止すると共に、幕板ランプ8Fから入力された右呼出信号に基づいて、幕板ランプ8Hへ左呼出信号を出力する。また、このとき、当然ながら、この幕板ランプ8Gに対応している呼出ランプ9(左ランプ部27a、右ランプ部27b)は、消灯する。
【0123】
そして、幕板ランプ8Gが赤色点灯から緑色点灯に変更されると、幕板ランプ8Fは、青色点灯から緑色点灯に変更される。この緑色点灯への変更は、幕板ランプ8Fが、自身の右側に位置する幕板ランプ8Gから入力されていた右呼出信号が停止され、自身の左側に位置する幕板ランプ8Eから左呼出信号が入力されていたことにより実行される。また、この場合、幕板ランプ8Fは、幕板ランプ8Gから入力されていた右呼出信号が停止されたことに基づいて、幕板ランプ8Dへ出力していた右呼出信号を停止する。以後同様に、幕板ランプ8D及び8Cにてこのような処理が繰り返されて、幕板ランプ8D及び8Cにおいても右呼出信号の入力が停止されて左呼出信号のみの入力となり、これにより、幕板ランプ8C〜8Fは、全て青色点灯から緑色点灯に変更される。なお、図29は、時間T3が経過した時点における幕板ランプ8の表示態様を示すパチンコ島台1の全体正面図である。
【0124】
つまり、幕板ランプ8B及び8Gが赤色点灯して、対応するパチンコ遊技機2を呼出台とするための呼出表示を行っているときに、店員が幕板ランプ8Gに対応するパチンコ遊技機2の対処を終え、この幕板ランプ8Gに対応している呼出ランプ9の呼出ボタン28をOFF操作すると、幕板ランプ8Gは、赤色点灯から緑色点灯に変更して、自身の左方向にて呼出台がある旨の呼出表示を行い、さらに、幕板ランプ8Bと幕板ランプ8Gとの間に位置する幕板ランプ8C〜8Fも、青色点灯から緑色点灯に変更して、自身の左方向にて呼出台がある旨の呼出表示を行う。従って、通路4に進入して呼出台(幕板ランプ8Gに対応するパチンコ遊技機2)の対処を終えた店員は、これら幕板ランプ8C〜8G(特に幕板ランプ8G)の呼出表示に基づいて、呼出台(幕板ランプ8Bに対応するパチンコ遊技機2)を容易に見つけて対処することができるようになる。
【0125】
次に、時間T4が経過した時点で、店員が呼出台(幕板ランプ8Bに対応するパチンコ遊技機2)の対処を終え、この呼出台に対応している呼出ランプ9の呼出ボタン28をOFF操作すると、幕板ランプ8Bは、消灯する。この消灯は、対応している呼出ランプ9から入力されていた呼出信号が停止されたことにより実行される。また、この場合、幕板ランプ8Bは、呼出信号の入力に基づいて出力していた幕板ランプ8Aへの右呼出信号及び幕板ランプ8Cへの左呼出信号を停止する。また、このとき、当然ながら、この幕板ランプ8Bに対応している呼出ランプ9(左ランプ部27a、右ランプ部27b)は、消灯する。
【0126】
そして、幕板ランプ8Bからの右呼出信号及び左呼出信号が停止されると、幕板ランプ8A及び幕板ランプ8Cも消灯する。そして、幕板ランプ8Aは、幕板ランプ8Bから入力されていた右呼出信号が停止されたことに基づいて、左端の代表ランプ15へ出力していた右呼出信号を停止し、これにより、左端の代表ランプ15は消灯する。一方、幕板ランプ8Cは、幕板ランプ8Bから入力されていた左呼出信号が停止されたことに基づいて、幕板ランプ8Dへ出力していた左呼出信号を停止する。以後同様に、幕板ランプ8D〜8Hにてこのような処理が繰り返されて、幕板ランプ8D〜8Hにおいても右呼出信号の出力が停止され、これにより、幕板ランプ8D〜8H及び右端の代表ランプ15は、全て消灯する。
【0127】
以上の説明から明らかなように、本実施形態の呼出表示システムでは、幕板ランプ8は、パチンコ遊技機2及び呼出ランプ9と1対1で対応するようにパチンコ島台1に設けられ、対応する呼出ランプ9が点灯して呼出台の呼出表示を行うと、その点灯に連動して所定の色(赤色)に点灯し、幕板ランプ8も呼出台の呼出表示を行うようになっている。また、幕板ランプ8は、パチンコ島台1(パチンコ島台1の片側)において、対応していない呼出ランプ9が点灯して呼出台が発生したとき、その発生した呼出台が自身の右方向にある場合には、その点灯に連動して所定の色(黄色)に点灯し、自身の右方向にて呼出台がある旨の呼出表示を行い、一方、その発生した呼出台が自身の左方向にある場合には、その点灯に連動して所定の色(緑色)に点灯し、自身の左方向にて呼出台がある旨の呼出表示を行うようになっている。さらに、幕板ランプ8は、パチンコ島台1(パチンコ島台1の片側)において、対応していない呼出ランプ9が複数点灯して呼出台が自身の両方向に発生したときは、その点灯に連動して所定の色(青色)に点灯し、自身の両方向にて呼出台がある旨の呼出表示を行うようになっている。
【0128】
従って、このような構成による本実施形態の呼出表示システムによれば、呼出ランプ9に加えて幕板ランプ8も呼出台の呼出表示を行うようになっているので、遊技場の店員は、容易に呼出台を見つけて対処することができる。また、一度通路4に進入した店員は、幕板ランプ8の呼出台への誘導表示、即ち、自身の右方向にて呼出台があるときの右方向表示、自身の左方向にて呼出台があるときの左方向表示及び自身の両方向にて呼出台があるときの両方向表示により、パチンコ島台1に様々な装置や装飾品が取り付けられていても、また通路4の幅が狭い場合であっても、それらに邪魔されることなく極めて容易に呼出台を見つけることが可能となる。さらに、店員が通路4に進入して呼出台の処理を行っている最中に、新たに呼出台が発生したり、あるいは、他の店員などによって呼出台が解消されたりした場合であっても、この幕板ランプ8の呼出台への誘導表示により、どちらの方向に新たな呼出台があるか、または呼出台は他にないかなどが容易に分かるようになり、店員は、呼出台の処理を終えると次の作業(例えば、他の呼出台を見つけて対処する作業)に迅速に取りかかることができるようになる。その結果、店員は、呼出台の解消作業をスムーズに行うことができるようになり、店員の呼出台に係わる作業効率が向上する。また、呼出台を見落としたり、呼出台の遊技者を長時間待たせることがなくなり、これにより遊技場のイメージを向上させ、延いては遊技場の売上向上にもつながるという、顕著な効果を奏する。
【0129】
また、本実施形態の呼出表示システムでは、幕板ランプ8と呼出ランプ9(呼出ボタン28)とが横方向に略交互するように配置されるようになっており、これにより、幕板ランプ8と呼出ランプ9(呼出ボタン28)とは、ほぼ同一の高さ位置に配置される構成となっている。従って、このような構成によれば、店員が呼出ボタン28をOFF操作する際に、店員の視界に幕板ランプ8(方向表示手段)が自然に入るため、店員が上記OFF操作した後に、わざわざ目線を変えて幕板ランプ8(方向表示手段)を確認する必要がなくなり、その結果、幕板ランプ8(方向表示手段)の表示変更を見落とし難くなるという、顕著な効果を奏する。
【0130】
また、本実施形態の呼出表示システムでは、この呼出表示システムが備えるLED制御基板70を利用して、呼出ランプ9が点灯したとき、この点灯した呼出ランプ9を管轄している代表ランプ15(代表ランプ15aまたは代表ランプ15b)を連動して点灯させるようになっている。もともと、このような呼出ランプ9が点灯したときに代表ランプ15を点灯させる手法は、遊技場にとって必須な構成であり、従来より実施されてきた技術である。従って、呼出ランプ9と代表ランプ15とは、本実施形態の呼出表示システムを採用しない場合であっても、ケーブルなどで電気的に接続しておく必要があった。よって、遊技場に本実施形態の呼出表示システムを採用すれば、このような呼出ランプ9と代表ランプ15との接続を省略することができ、その分コストダウンになると共に、パチンコ島台1に係わる配線などを必要以上に増加させることがなく、その結果、パチンコ島台1内の貴重な空間を有効利用することができるという、顕著な効果を奏する。
(実施形態2)
次に、本発明の呼出表示システムに係わる他の実施形態について説明する。なお、この他の実施形態(以下、実施形態2ともいう)について、上述した実施形態1と同様な構成については、ここでの説明は省略する。図30は、実施形態2に係わるパチンコ島台1の全体正面図であり、図31は、実施形態2に係わる幕板ランプ8をパチンコ島台1に取り付けるときの状態を示す斜視図である。まず、図31を参照して、実施形態2に係わる幕板ランプ8の構造が、上述した実施形態1の幕板ランプ8の構造と異なる点は、実施形態1の幕板ランプ8の表示プレート55が、2枚の第1表示プレート55a及び第2表示プレート55bを接着して形成されていたのに対し、実施形態2の幕板ランプ8の表示プレート55は、1枚の平板状の導光板で形成されている点のみである。
【0131】
従って、図30に示すように、実施形態2の幕板ランプ8では、実施形態1の幕板ランプ8にて呼出ランプ9同士の間に現れていた幕板ランプ8同士の境界線は、現れなくなっている。そして、このような構造の実施形態2の幕板ランプ8は、上述した実施形態1の幕板ランプ8に準じて、LED制御基板70などの制御回路が構成され(図5図8)、この制御回路によって、上述したような処理が実行される(図9図25)。但し、この実施形態2の幕板ランプ8は、上述した実施形態1の幕板ランプ8のように、パチンコ遊技機2(呼出ランプ9)と1対1で対応するようには設けられておらず、従って、遊技者が呼出ボタン28をON操作して呼出ランプ9(左ランプ部27a及び右ランプ部27b)が点灯しても、これに連動して点灯することはない。即ち、実施形態2の幕板ランプ8は、呼出ランプ9のように、呼出台自身の呼出表示を行って店員を誘導する機能は持っていない。
【0132】
次に、このように構成された実施形態2の幕板ランプ8に係わる具体的な表示態様について、図30及び図32図35を参照しながら説明する。まず、図30を参照して、この状態では、図30に示した8つの呼出ランプ9は、消灯しており、従って、幕板ランプ8も、図30及び図32に示すように消灯している。なお、図32は、実施形態2に係わる幕板ランプ8の具体的な表示態様を説明するためのタイミングチャートである。また、この状態では、両端2つの代表ランプ15も消灯している。
【0133】
この状態から、時間T1が経過した時点で、図32及び図33に示すように、パチンコ島台1の右から2番目のパチンコ遊技機2で遊技している遊技者が、このパチンコ遊技機2に対応している呼出ランプ9の呼出ボタン28をON操作すると、この呼出ランプ9(パチンコ遊技機2)の右側に位置している幕板ランプ8I及び8Jは、緑色に点灯し、一方、この呼出ランプ9(パチンコ遊技機2)の左側に位置している幕板ランプ8A〜8Hは、黄色に点灯する。このとき、当然ながら、呼出ボタン28がON操作された右から2番目の呼出ランプ9(左ランプ部27a、右ランプ部27b)も所定の色にて点灯し、さらに両端2つの代表ランプ15も点灯する。なお、図33は、時間T1が経過した時点における、実施形態2に係わる幕板ランプ8の表示態様を示すパチンコ島台1の全体正面図である。
【0134】
つまり、パチンコ島台1の右から2番目の呼出ランプ9が点灯すると、この呼出ランプ9の左側に位置する幕板ランプ8A〜8Hは、黄色点灯して、自身の右方向にて呼出台がある旨の呼出表示を行い、この呼出ランプ9の右側に位置する幕板ランプ8I及び8Jは、緑色点灯して、自身の左方向にて呼出台がある旨の呼出表示を行う。従って、上記した待機エリア21にて待機していた店員は、この図33の状態になると、点灯している代表ランプ15に基づいて通路4に進入し、これら幕板ランプ8A〜8Jの呼出表示に基づいて、呼出台(右から2番目の呼出ランプ9に対応するパチンコ遊技機2)を容易に見つけて対処することができるようになる。あるいは、図33の状態になったとき、偶然、この通路4に進入していた店員は、これら幕板ランプ8A〜8Jの呼出表示に基づいて、呼出台(右から2番目の呼出ランプ9に対応するパチンコ遊技機2)を容易に見つけて対処することができるようになる。
【0135】
次に、時間T2が経過した時点で、図32及び図34に示すように、パチンコ島台1の左から2番目のパチンコ遊技機2で遊技している遊技者が、このパチンコ遊技機2に対応している呼出ランプ9の呼出ボタン28をON操作すると、この呼出ランプ9(パチンコ遊技機2)の左側に位置している幕板ランプ8A及び8Bは、変わらずに黄色点灯を維持し、また、上記したパチンコ島台1の右から2番目の呼出ランプ9の右側に位置している幕板ランプ8I及び8Jも、変わらずに緑色点灯を維持する一方、このパチンコ島台1の左から2番目の呼出ランプ9と右から2番目の呼出ランプ9との間に位置する幕板ランプ8C〜8Hは、全て黄色点灯から青色点灯に変更される。このとき、当然ながら、呼出ボタン28がON操作された左から2番目の呼出ランプ9(左ランプ部27a、右ランプ部27b)も所定の色にて点灯する。なお、図34は、時間T2が経過した時点における、実施形態2に係わる幕板ランプ8の表示態様を示すパチンコ島台1の全体正面図である。
【0136】
つまり、パチンコ島台1の右から2番目の呼出ランプ9が点灯して、対応するパチンコ遊技機2を呼出台とするための呼出表示を行っているときに、さらに左から2番目の呼出ランプ9が点灯して、対応するパチンコ遊技機2を呼出台とするための呼出表示を行うと、右から2番目の呼出ランプ9の右側に位置する幕板ランプ8I及び8Jは、緑色点灯して、自身の左方向にて呼出台がある旨の呼出表示を行い、左から2番目の呼出ランプ9の左側に位置する幕板ランプ8A及び8Bは、黄色点灯して、自身の右方向にて呼出台がある旨の呼出表示を行い、左から2番目の呼出ランプ9と右から2番目の呼出ランプ9との間に位置する幕板ランプ8C〜8Hは、黄色点灯から青色点灯に変更して、自身の両方向にて呼出台がある旨の呼出表示を行う。従って、通路4に進入して呼出台(右から2番目の呼出ランプ9に対応するパチンコ遊技機2)の対処をしている店員は、この図34の状態になると、幕板ランプ8C〜8Hの点灯色が黄色点灯から青色点灯に変更するのを確認でき、この呼出台の対処を終える前に(この呼出台の対処中に)、これら幕板ランプ8C〜8H(特に幕板ランプ8H)の呼出表示に基づいて、次の呼出台(左から2番目の呼出ランプ9に対応するパチンコ遊技機2)を容易に見つけることができるようになる。
【0137】
次に、時間T3が経過した時点で、図32及び図35に示すように、店員が呼出台(右から2番目の呼出ランプ9に対応するパチンコ遊技機2)の対処を終え、この呼出台に対応している呼出ランプ9の呼出ボタン28をOFF操作すると、この呼出ランプ9(パチンコ遊技機2)の左側に位置している幕板ランプ8I及び8Jは、変わらずに緑色点灯を維持し、また、上記したパチンコ島台1の左から2番目の呼出ランプ9の左側に位置している幕板ランプ8A及び8Bも、変わらずに黄色点灯を維持する一方、このパチンコ島台1の左から2番目の呼出ランプ9と右から2番目の呼出ランプ9との間に位置する幕板ランプ8C〜8Hは、全て青色点灯から緑色点灯に変更される。また、このとき、当然ながら、呼出ボタン28がOFF操作された右から2番目の呼出ランプ9(左ランプ部27a、右ランプ部27b)は、消灯する。なお、図35は、時間T3が経過した時点における、実施形態2に係わる幕板ランプ8の表示態様を示すパチンコ島台1の全体正面図である。
【0138】
つまり、パチンコ島台1の右から2番目の呼出ランプ9及び左から2番目の呼出ランプが点灯して、対応するパチンコ遊技機2を呼出台とするための呼出表示を行っているときに、店員が右から2番目の呼出ランプ9に対応するパチンコ遊技機2の対処を終え、この呼出ランプ9の呼出ボタン28をOFF操作すると、右から2番目の呼出ランプ9の右側に位置する幕板ランプ8I及び8Jは、緑色点灯して、自身の左方向にて呼出台がある旨の呼出表示を行い、左から2番目の呼出ランプ9の左側に位置する幕板ランプ8A及び8Bは、黄色点灯して、自身の右方向にて呼出台がある旨の呼出表示を行い、左から2番目の呼出ランプ9と右から2番目の呼出ランプ9との間に位置する幕板ランプ8C〜8Hは、青色点灯から緑色点灯に変更して、幕板ランプ8I及び8Jと同様、自身の左方向にて呼出台がある旨の呼出表示を行う。従って、通路4に進入して呼出台(右から2番目の呼出ランプ9に対応するパチンコ遊技機2)の対処を終えた店員は、これら幕板ランプ8C〜8H(特に幕板ランプ8H)の呼出表示に基づいて、呼出台(左から2番目の呼出ランプ9に対応するパチンコ遊技機2)を容易に見つけて対処することができるようになる。
【0139】
次に、時間T4が経過した時点で、店員が呼出台(左から2番目の呼出ランプ9に対応するパチンコ遊技機2)の対処を終え、この呼出台に対応している呼出ランプ9の呼出ボタン28をOFF操作すると、全ての幕板ランプ8A〜8Jは、消灯する。また、このとき、当然ながら、呼出ボタン28がOFF操作された左から2番目の呼出ランプ9(左ランプ部27a、右ランプ部27b)は、消灯する。さらに、この場合には、両端2つの代表ランプ15も消灯する。
【0140】
以上の説明から明らかなように、実施形態2の呼出表示システムでは、実施形態1の呼出表示システムのように、幕板ランプ8は、パチンコ遊技機2及び呼出ランプ9と1対1で対応するようにパチンコ島台1には設けられておらず、従って、呼出ランプ9が点灯して呼出台の呼出表示を行っても、この呼出ランプ9と同様な呼出台の呼出表示は行わない。しかしながら、上記したように、幕板ランプ8の呼出台への誘導表示、即ち、自身の右方向にて呼出台があるときの右方向表示、自身の左方向にて呼出台があるときの左方向表示及び自身の両方向にて呼出台があるときの両方向表示は、その分、さらにきめ細かく表示可能となり、従って、この幕板ランプ8の呼出台への誘導表示機能は、実施形態1よりも、この実施形態2の呼出表示システムの方が優れている。さらに、実施形態2の呼出表示システムによれば、実施形態1よりも幕板ランプ8の表示色を一色減らす(赤色を減らす)ことができ、これにより、呼出表示システムの構成が簡素化され、コストダウンになると共に、店員のミスを減少させるという効果がある。
(実施形態3)
次に、本発明の呼出表示システムに係わる実施形態3について説明する。なお、実施形態3について、上述した実施形態1と同様な構成については、ここでの説明は省略する。
【0141】
図37は、島中幕板ランプ8における制御回路(制御基板70)の要部ブロック図であり、図38は、島右端幕板ランプ8における制御回路(制御基板70)の要部ブロック図であり、図39は、島左端幕板ランプ8における制御回路(制御基板70)の要部ブロック図である。
【0142】
島中幕板ランプ8における制御基板70の構成及び機能は、基本的には、前記実施形態1における島中幕板ランプ8の制御基板70(図5参照)と同一である。ただし、本実施形態3では、出力回路78に、呼出ランプ9の左ランプ部27a及び右ランプ部27bが接続されている。遊技者によって呼出ボタン28がON操作されたときの呼出信号が入力回路77に入力されると、出力回路78から出力された信号に基づき、呼出ランプ9の左ランプ部27a及び右ランプ部27bが点灯する。すなわち、本実施形態3では、制御回路70が、第1表示プレート55a、及び第2表示プレート55bに対応するLED基板56を制御するとともに、呼出ランプ9による呼出表示を制御する。
【0143】
島右端幕板ランプ8における制御基板70の構成及び機能は、基本的には、前記実施形態1における島右端幕板ランプ8の制御基板70(図6参照)と同一である。ただし、本実施形態3では、出力回路78に、呼出ランプ9の左ランプ部27a及び右ランプ部27bが接続されている。遊技者によって呼出ボタン28がON操作されたときの呼出信号が入力回路77に入力されると、出力回路78から出力された信号に基づき、呼出ランプ9の左ランプ部27a及び右ランプ部27bが点灯する。すなわち、本実施形態3では、制御回路70が、第1表示プレート55a、及び第2表示プレート55bに対応するLED基板56を制御するとともに、呼出ランプ9による呼出表示を制御する。
【0144】
島左端幕板ランプ8における制御基板70の構成及び機能は、基本的には、前記実施形態1における島左端幕板ランプ8の制御基板70(図7参照)と同一である。ただし、本実施形態3では、出力回路78に、呼出ランプ9の左ランプ部27a及び右ランプ部27bが接続されている。遊技者によって呼出ボタン28がON操作されたときの呼出信号が入力回路77に入力されると、出力回路78から出力された信号に基づき、呼出ランプ9の左ランプ部27a及び右ランプ部27bが点灯する。すなわち、本実施形態3では、制御回路70が、第1表示プレート55a、及び第2表示プレート55bに対応するLED基板56を制御するとともに、呼出ランプ9による呼出表示を制御する。
【0145】
図40は、本実施形態3における呼出ランプ9及び幕板ランプ8の正面図である。呼出ランプ9は、略矩形状の基盤本体部に、樹脂成型された半透明状のカバー25が該基盤本体部を覆うように形成されており、このカバー25のほぼ中央には、データ表示部30が設けられている。データ表示部30は、液晶表示ディスプレイ(LCD)などでフルカラー表示が可能に構成され、当該パチンコ遊技機2の稼働データに基づいて、遊技者に有益な遊技情報を報知するようになっている。呼出ランプ9の左下部には、呼出ボタン28が設けられ、また、呼出ランプ9の左右側には、左ランプ部27a、及び右ランプ部27bがそれぞれ設けられている。
【0146】
次に、幕板ランプ8について説明する。幕板ランプ8は、第1表示プレート55a、第2表示プレート55b、LED基板56(図37図39参照)から構成されている。第1表示プレート55aは、呼出ランプ9におけるカバー25の左側上方に取り付けられている。第2表示プレート55bは、呼出ランプ9におけるカバー25の右側上方に取り付けられている。すなわち、本実施形態3では、幕板ランプ8の第1表示プレート55a及び第2表示プレート55bは、呼出ランプ9に取り付けられている。第1表示プレート55a及び第2表示プレート55bは、透明な合成樹脂(例えばアクリル樹脂やメタクリル樹脂)からなる導光板であり、その裏面側には彫刻などにより凹凸をつけて模様が形成されている。
【0147】
即ち、実施形態1乃至実施形態3の呼出表示システムによれば、遊技場の店員は、極めて容易に呼出台を見つけて対処することができ、その結果、呼出台の解消作業をスムーズに行うことができる。これにより、店員の作業負担の軽減と遊技場サービスの向上を図ることができるという、極めて顕著な効果を奏する。
【0148】
以上、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加などがあっても本発明に含まれる。例えば、実施形態1乃至実施形態3では、パチンコ遊技機2を例にとって説明したが、これはメダルを使用するスロットマシーンであっても、本発明の呼出表示システムは適用可能である。
【0149】
また、実施形態1乃至実施形態3では、幕板ランプ8の表示態様は、上記したように、同じ模様58の表示色を変更することにより、呼出台に係わる右方向表示(黄色)、左方向表示(緑色)、両方向表示(青色)を区別して表示させるようにしたが、この方向表示を区別する方法はこれに限定することなく、例えば、幕板ランプ8の表示プレート55に予め右方向表示と左方向表示を表す文字や図柄などを形成しておき、右方向表示のときには右方向表示を表す文字や図柄を選択して点灯し、左方向表示のときには左方向表示を表す文字や図柄を選択して点灯し、両方向表示のときには全て(右方向表示及び左方向表示を表す文字や図柄)を点灯させるようにしてもよい。また、この場合、点灯に限らず、点滅などであってもよい。さらには、これらの文字や図柄に加えて、右方向、左方向及び両方向を表す音などを加えるようにしてもよい。即ち、幕板ランプ8の表示態様は、店員がその旨を識別できるような態様であれば、どのような表示態様であってもよい。
【0150】
また、LED制御基板70は、表示プレート55と1対1で対応するように設けたが、これは限定することなく、例えば、表示プレート55と2対1で対応するように設けてもよく、あるいは、図36に示すように、LED制御基板70を一つか二つにして表示プレート55を集中的に管理制御するようにしてもよい。なお、図36は、一例として、実施形態1に係わるLED制御基板70を一つにしたときのパチンコ島台1の電気的構成を示す概略図である。なお、このようにした場合には、LED制御基板70は、呼出ランプ9(呼出ボタン28)から入力する呼出信号は、台番号表示部29(図3参照)の台番号と関連付けて入力し、一方、LED制御基板70のROM74などの記憶部には、予め、各表示プレート55及びLED基板56に番号を付して記憶するようにしておけばよい。このようにすれば、LED制御基板70は、パチンコ島台1上で、各呼出ランプ9と各表示プレート55の配置関係(横方向の関係)が分かり、従って、上述したような手順に準じて、呼出信号の入力に対して該当する表示プレート55を所定の色(赤色、黄色、緑色または青色)にて点灯すればよい。このような構成にすれば、LED制御基板70を減らすことができ、コトダウンとなる。
【0151】
また、島最上ランプ16、島上ランプ17、島中ランプ18及び島最下ランプ20は、上記したように、装飾効果を高めるときや、パチンコ遊技機2が大当りしたときなどに点灯/点滅するようにしたが、これに加え、呼出ランプ9の点灯に連動させて所定の態様に点灯/点滅表示させ、これら島最上ランプ16、島上ランプ17、島中ランプ18及び島最下ランプ20の表示によっても、店員を呼出台へ誘導させるようにしてもよい。
【0152】
また、パチンコ遊技機2が大当りしたときなどに、パチンコ島台1長手方向に左右に順次点灯させる所謂ランニング表示を、幕板ランプ8に行わせるようにしてもよい。実施形態1乃至実施形態3の呼出表示システムにおいては、もともと隣り合う幕板ランプ8同士がLED制御基板70にて接続されているので、このランニング表示は、極めて容易に実現することが可能となる。
【0153】
また、幕板ランプ8において、表示プレート55は複数枚重ね合わせて構成するようにしてもよい。そして、この場合には、重ね合わせた表示プレート55それぞれの側面(エッジ)にLED基板56を配置してフルカラーLED57を臨ませ、これらのフルカラーLED57を個別に制御するようにしてもよい。このようにすると、より凝った幕板ランプ8の表示態様を実現することができ、幕板ランプ8の装飾効果をより高めることができる。
【0154】
また、実施形態2では、上記図31に示したように、幕板ランプ8の表示プレート55を1枚の平板状の導光板で形成し、この1枚の表示プレート55の両側面(エッジ)にそれぞれLED基板56を配置してフルカラーLED57を臨ませるようにしている。つまり、実施形態2の幕板ランプ8では、1枚の表示プレート55の両側面(エッジ)からそれぞれ光を入射させるようにしているが、これは、一側面(エッジ)にのみLED基板56を配置して、表示プレート55の一側面(エッジ)のみから光を入射させるようにしてもよい。このようにすると、若干、表示プレート55の発光強度が弱まるものの、コストダウンになると共に、この呼出表示システムの構成を簡素化できるという効果がある。
【0155】
実施形態1乃至実施形態3では、呼出ランプ9(呼出表示手段)の呼出ボタン28が操作され、所定の呼出信号が入力すると、表示プレート55(方向表示手段)の第1表示プレート55a、第2表示プレート55bは、常時点灯するようになるが、これとは別の実施形態として、店員の操作により呼出ボタン28がONになっている期間のみ、点灯制御を行うようにしてもよい。このようにすることで、方向表示手段による方向表示を、店員が必要と判断するときのみ、表示することができる。
【0156】
また、実施形態1乃至実施形態3において、呼出ボタン28とは別に、方向表示手段による方向表示を行うための専用の操作部を設けてもよい。また、呼出ボタン28に対し、所定の操作(例えば、長押し、連続押し等)を行ったときのみに、方向表示手段による方向表示を行うようにしてもよい。
【0157】
次に特許請求の範囲の構成と、本発明の実施形態との主な対応を説明する。
遊技機は、パチンコ遊技機2に相当し、呼出表示手段は呼出ランプ9に相当し、遊技機設置島台は、パチンコ島台1に相当し、方向表示手段は、幕板ランプ8、表示プレート55、LED基板56に相当し、表示制御手段は、LED制御基板70に相当る。
【符号の説明】
【0158】
1…パチンコ島台、 2…パチンコ遊技機、
3…玉貸機、 4…通路、
5…妻板、 6…カウンター、
7…欄間、 8…幕板ランプ、
9…呼出ランプ、 10…腰板、
11…幅木、 13…収納ボックス、
15、15a、15b…代表ランプ、 16…島最上ランプ、
17…島上ランプ、 18…島中ランプ、
20…島最下ランプ、 21…待機エリア、
25…カバー、 27a…左ランプ部、
27b…右ランプ部、 28…呼出ボタン、
29…台番号表示部、 30…データ表示部、
55…表示プレート、 55a…第1表示プレート、
55b…第2表示プレート、 56…LED基板、
57…フルカラーLED、 58…模様、
59…フレーム、 60…幕板ランプ取付部、
70…制御基板、 73…CPU、74…ROM、 75…RAM、
77…入力回路、 78…出力回路、
79…電源回路、 80…バス、
L…間隔、 T1、T2、T3、T4…時間
図2
図3
図4
図5
図6
図7
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