特許第6101360号(P6101360)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ シャオミ・インコーポレイテッドの特許一覧

特許6101360アプリケーションの状態を設定するための方法、装置、プログラム及び記録媒体
<>
  • 特許6101360-アプリケーションの状態を設定するための方法、装置、プログラム及び記録媒体 図000002
  • 特許6101360-アプリケーションの状態を設定するための方法、装置、プログラム及び記録媒体 図000003
  • 特許6101360-アプリケーションの状態を設定するための方法、装置、プログラム及び記録媒体 図000004
  • 特許6101360-アプリケーションの状態を設定するための方法、装置、プログラム及び記録媒体 図000005
  • 特許6101360-アプリケーションの状態を設定するための方法、装置、プログラム及び記録媒体 図000006
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6101360
(24)【登録日】2017年3月3日
(45)【発行日】2017年3月22日
(54)【発明の名称】アプリケーションの状態を設定するための方法、装置、プログラム及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G06F 9/445 20060101AFI20170313BHJP
【FI】
   G06F9/06 610A
【請求項の数】10
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-543273(P2015-543273)
(86)(22)【出願日】2013年10月25日
(65)【公表番号】特表2016-502186(P2016-502186A)
(43)【公表日】2016年1月21日
(86)【国際出願番号】CN2013085931
(87)【国際公開番号】WO2014166231
(87)【国際公開日】20141016
【審査請求日】2015年5月25日
(31)【優先権主張番号】201310119636.3
(32)【優先日】2013年4月8日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】513309030
【氏名又は名称】シャオミ・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】ジャン ヤン
(72)【発明者】
【氏名】スン ポン
【審査官】 石川 亮
(56)【参考文献】
【文献】 中国特許出願公開第102711098(CN,A)
【文献】 特開2009−118536(JP,A)
【文献】 特開2004−343611(JP,A)
【文献】 Yukiの枝折 Android:Broadcastを受信できないアプリのSTOP状態[online],2012年 3月 9日,[2016年9月13日検索], インターネット<URL:http://yuki312.blogspot.jp/2012/03/androidbroadcaststop.html>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 9/445
H04M 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アプリケーションの状態を設定するための方法であって、
アプリケーションの状態設定許可情報を取得するステップと、
前記状態設定許可情報が、前記アプリケーションの状態の設定許可を指示する場合、前記アプリケーションの状態を非活性状態に設定して、前記非活性状態に設定された前記アプリケーションがシステムブロードキャストを受信できなくなるようにするステップと
を含み、
前記状態設定許可情報を設定する方法として、
前記アプリケーションをインストールする際に、前記アプリケーションが、バックグランドで運行する必要があるアプリケーションを保存するための、予め設定したホワイトリストの中に存在するか否かを判断するステップと、
前記アプリケーションが前記ホワイトリストの中に存在する場合、前記アプリケーションの状態設定許可情報を、前記アプリケーションの状態の設定不可に設定するステップと、
前記アプリケーションが前記ホワイトリストの中に存在しない場合、前記アプリケーションの状態設定許可情報を、前記アプリケーションの状態の設定許可に設定するステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記状態設定許可情報を設定する方法として、
ユーザにより前記アプリケーションに対して入力した設定情報であって、前記アプリケーションの状態の設定を許可するか否かを指示するための設定情報を受信するステップと、
前記設定情報に基づいて、前記アプリケーションの状態設定許可情報を設定するステップと
を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記アプリケーションの状態設定許可情報を、前記アプリケーションに対応するアプリケーション情報の設定フィールドの中に保存するステップ
をさらに含むことを特徴とする請求項又はに記載の方法。
【請求項4】
前記アプリケーションの状態設定許可情報を取得するステップは、
アプリケーションの状態の設定をトリガするためのイベントが発生した際に、アプリケーションの状態設定許可情報を取得するステップ
を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
アプリケーションの状態を設定するための装置であって、
アプリケーションの状態設定許可情報を取得するための取得モジュールと、
前記状態設定許可情報が、前記アプリケーションの状態の設定許可を指示する場合、前記アプリケーションの状態を非活性状態に設定して、前記非活性状態に設定された前記アプリケーションがシステムブロードキャストを受信できなくなるようにするための第1設定モジュールと
前記アプリケーションをインストールする際に、前記アプリケーションが、バックグランドで運行する必要があるアプリケーションを保存するための、予め設定したホワイトリストの中に存在するか否かを判断するための判断モジュールと、
前記アプリケーションが前記ホワイトリストの中に存在する場合、前記アプリケーションの状態設定許可情報を、前記アプリケーションの状態の設定不可に設定するための第2設定モジュールと、
前記アプリケーションが前記ホワイトリストの中に存在しない場合、前記アプリケーションの状態設定許可情報を、前記アプリケーションの状態の設定許可に設定するための第3設定モジュールと
備えることを特徴とする装置。
【請求項6】
ユーザにより前記アプリケーションに対して入力した設定情報であって、前記アプリケーションの状態の設定を許可するか否かを指示するための設定情報を受信するための受信モジュールと、
前記設定情報に基づいて、前記アプリケーションの状態設定許可情報を設定するための第4設定モジュールと
をさらに備えることを特徴とする請求項に記載の装置。
【請求項7】
前記アプリケーションの状態設定許可情報を、前記アプリケーションに対応するアプリケーション情報の設定フィールドの中に保存するための保存モジュール
をさらに備えることを特徴とする請求項又はに記載の装置。
【請求項8】
前記取得モジュールは、アプリケーションの状態の設定をトリガするためのイベントが発生した際に、アプリケーションの状態設定許可情報を取得する
ことを特徴とする請求項に記載の装置。
【請求項9】
プロセッサに実行されることにより、請求項1から請求項のいずれかに記載のアプリケーションの状態を設定するための方法を実現することを特徴とするプログラム。
【請求項10】
請求項に記載のプログラムが記録された記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータ技術分野に関し、特に、アプリケーションの状態を設定するための方法装置、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
アンドロイド(Android)OS(オペレーティング・システム)は、オープン系のOSであり、特有のクロスプロセス通信技術を利用して、OSとアプリケーションとの間の、さらに、各アプリケーション同士の間の双方向の通信を許可する。システムブロードキャストが、その中の一種の通信形式である。
【0003】
システムブロードキャストは、AndroidOSによって提供される目標性が無いプロセス間通信方法である。ここで、OS或はアプリケーションにより、特定イベントが発生した時に、一つのメッセージを発するが、受信方を指定しない。例えば、OSは、デバイスを起動させた後に、BOOT_COMPLETEメッセージをブロードキャストし、ネットワークが変更された時に、CONNECTIVITY_CHANGEメッセージをブロードキャストする。
【0004】
アプリケーションは、インストールされた後に、その状態は非活性状態(stop状態)にあり、ユーザにより当該アプリケーションを起動した後、その状態が活性化状態(非stop状態)に変換される。しかし、システムブロードキャストは、活性化状態にあるアプリケーションにのみ、扱われる。
【0005】
アプリケーション或はOSから正常にドロップアウトして、再び、起動させても、アプリケーションの活性化状態を非活性状態に変更できない。ユーザにより、OS設定オプションにおいて、アプリケーションの状態を、活性化状態を非活性状態に手動的に変更させなければならない。
【0006】
発明者は、上記の構成には、少なくとも以下の問題が存在することを発見した。
【0007】
システムブロードキャストが発生すれば、活性化状態にあるアプリケーションは、システムブロードキャストを受信して、システムブロードキャストに基づいて自己起動することになる。このため、消費電力が増加され、さらに、これらアプリケーションが自己起動した後にユーザの情報を収集するため、ユーザのプライバシーが侵害されるおそれがある。端末に大量のアプリケーションがインストールされているため、もし、ユーザによりアプリケーションを使用した後、度々、手動的に状態を変更する操作を行うと、操作が面倒くさくなる。
【発明の概要】
【0008】
上記の技術問題を解決するために、本発明に係る実施例は、アプリケーションの状態を設定するための方法装置、プログラム及び記録媒体を提供する。当該構成は、以下のとおりである。
【0009】
本発明に係る実施例の第1の態様によると、アプリケーションの状態を設定するための方法を提供する。
【0010】
前記方法は、
アプリケーションの状態設定許可情報を取得するステップと、
前記状態設定許可情報が、前記アプリケーションの状態の設定許可を指示する場合、前記アプリケーションの状態を非活性状態に設定するステップと
を含む。
【0011】
本発明に係る実施例の第2の態様によると、アプリケーションの状態を設定するための装置を提供する。
【0012】
前記装置は、
アプリケーションの状態設定許可情報を取得するための取得モジュールと、
前記状態設定許可情報が、前記アプリケーションの状態の設定許可を指示する場合、前記アプリケーションの状態を非活性状態に設定するための第1設定モジュールと
を備える。
本発明の実施例に係る第3態様によると、プロセッサに実行されることにより、上記の、アプリケーションの状態を設定するための方法を実現するプログラムを提供する。
本発明の実施例に係る第4態様によると、上記プログラムが記録された記録媒体を提供する。
【0013】
本発明の実施例が提供する構成の有益な効果は以下のとおりである。
【0014】
アプリケーションの状態設定許可情報を取得し、設定許可状態にあるアプリケーションの状態を非活性状態に設定することにより、これらアプリケーションがシステムブロードキャストを受信できなくなって、ユーザにより手動的にアプリケーションの状態を変更する必要がなくなった上で、システムブロードキャストを受信するアプリケーションの数を有効にコントロールして、アプリケーションがシステムブロードキャストを受信することに起因して消費電力が増加される問題を解決したほか、アプリケーションがシステムブロードキャストを受信して自己起動することに起因してユーザ情報が漏洩されるおそれを減らした。
【0015】
以上の統括な記述と以下の細部記述は、ただ例示的なものであり、本発明を制限するものではないと、理解するべきである。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本発明の実施例の構成をもっと詳しく説明するために、以下、実施例の説明に必要な図面を簡単に説明する。当然ながら、以下に記載の図面は、ただ、本発明の実施例の幾つかの例であり、当業者が創造的労働をせずにこれらに基づいて他の図面を得ることができる。
図1図1は、本発明に係る実施例1によって提供するアプリケーションの状態を設定するための方法を示す例示的なフローチャートである。
図2図2は、本発明に係る実施例2によって提供するアプリケーションの状態を設定するための方法を示す例示的なフローチャートである。
図3図3は、本発明に係る実施例2によって提供する状態設定許可情報を設定する一方法を示す例示的なフローチャートである。
図4図4は、本発明に係る実施例2によって提供する状態設定許可情報を設定するもう一方法を示す例示的なフローチャートである。
図5図5は、本発明に係る実施例3によって提供するアプリケーションの状態を設定するための装置の構成を示す例示的な模式図である。 以上の図面を通じて、本発明の実施例を例示しているが、そのさらに具体的な内容については後述する。これらの図面及び文字記載は、本発明の趣旨の範囲を限定するためのものではなく、特定の実施例を参照として、当業者に本発明のコンセプトを理解させるためのものである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の目的、技術的解決策及び利点をさらに明確にするために、図面を参照しながら本発明の実施例をさらに詳しく説明する。
【0018】
実施例1
図1を参照すると、本発明に係る実施例は、アプリケーションの状態を設定するための方法を提供する。
【0019】
方法の流れは、以下のステップを含む。
【0020】
ステップ101において、アプリケーションの状態設定許可情報を取得する。
【0021】
ステップ102において、前記状態設定許可情報が、前記アプリケーションの状態の設定許可を指示する場合、前記アプリケーションの状態を非活性状態に設定する。
【0022】
上記から分かるように、本発明に係る実施例1中、アプリケーションの状態設定許可情報を取得し、設定許可状態にあるアプリケーションの状態を非活性状態に設定することにより、これらアプリケーションがシステムブロードキャストを受信できなくなって、ユーザにより手動的にアプリケーションの状態を変更する必要がなくなった上で、システムブロードキャストを受信するアプリケーションの数を有効にコントロールして、アプリケーションがシステムブロードキャストを受信することに起因して消費電力が増加される問題を解決したほか、アプリケーションがシステムブロードキャストを受信して自己起動することに起因してユーザ情報が漏洩されるおそれを減らした。
【0023】
実施例2
AndroidOSの中のPackageManagerは、全てのアプリケーションを管理するためのコンポーネントである。各々のアプリケーションは、一つのパケットの形式によって、当該アプリケーションのアプリケーション情報をPackageManagerの中に保存する。ここで、アプリケーション情報は、アプリケーションに対応するアプリケーション識別子、保存パス、アプリケーション権限、等の内容を含む。
【0024】
本発明に係る実施例2において、事前に、各アプリケーションに対応するアプリケーション情報の中に、一つの新たなフィールドを追加して、当該アプリケーションの状態設定許可情報を保存する。
【0025】
アプリケーションの状態設定許可情報の設定方法には、以下の二種類の設定方法がある。
【0026】
第1、アプリケーションをインストールする際に設定する。
【0027】
図2は、本発明の実施例2に係る状態設定許可情報を設定する一方法を示す例示的なフローチャートである。当該流れは、以下のステップを含む。
【0028】
ステップ201において、アプリケーションをインストールする際に、アプリケーションが予め設定したホワイトリストの中に存在するか否かを判断し、存在する場合には、ステップ202を実行、存在しない場合には、ステップ203を実行する。
【0029】
ここでのホワイトリストとは、バックグランドで運行する必要があるアプリケーションのリストを保存するためのものであり、即ち、当該ホワイトリストの中にあるアプリケーションは活性化状態にある必要があり、設定によってこれらアプリケーションの状態を変更することを許可しない。ホワイトリストの中に記録するのは、アプリケーションのアプリケーション識別子である。ホワイトリストは、権威ある団体(公式、或は、影響力がある団体)により提供してもよい。
【0030】
アプリケーションがホワイトリストに属するか否かを判断する時には、インストールするアプリケーションのアプリケーション識別子と、予め設定したホワイトリストの中に存在するアプリケーション識別子をマッチングして、マッチングできる場合には、当該アプリケーションの状態の設定を許可せず、マッチングできない場合には、当該アプリケーションの状態の設定を許可する。
【0031】
ステップ202において、アプリケーションの状態設定許可情報を、当該アプリケーションの状態の設定を許可しないように設定してから、ステップ204を実行する。
【0032】
オプションとして、状態設定許可情報は、数字、文字、等の内容であってもよい。例えば、状態設定許可情報が数字である「0」、或は、文字である「false」である場合は、当該アプリケーションが設定を許可しない状態にあることを意味する。
【0033】
ステップ203において、アプリケーションの状態設定許可情報を、当該アプリケーションの状態の設定を許可するように設定する。
【0034】
オプションとして、状態設定許可情報は、数字、文字、等の内容であってもよい。例えば、状態設定許可情報が数字である「1」、或は、文字である「true」である場合は、当該アプリケーションが設定を許可する状態にあることを意味する。
【0035】
ステップ204において、状態設定許可情報をアプリケーションに対応するアプリケーション情報の設定フィールドの中に保存する。
【0036】
第2、ユーザの指示に従って設定する。
【0037】
上記のアプリケーションをインストールする際に該当する状態設定許可情報に設定する方法のほか、本発明に係る実施例2は、さらに、インターフェースを提供して、上位アプリケーションが上記の設定フィールドを変更できるようにして、ユーザの指示に従って状態設定許可情報を設定するようにする。
【0038】
ユーザは、上記の上位アプリケーションを通じて、あるアプリケーションに対する設定情報であって、当該アプリケーションの状態の設定を許可するか否かを指示するための設定情報を入力してから、当該設定情報に基づいて、当該アプリケーションの状態設定許可情報を設定してもよい。
【0039】
このようなユーザの指示に従って設定する方法は、主に、ユーザの実際のアプリケーションに対する要求を満足させることができ、ホワイトリストに基づいて行う設定に限られない。
【0040】
図3は、本発明に係る実施例2の状態設定許可情報を設定するもう一方法を示す例示的なフローチャートである。当該流れは、以下のステップを含む。
【0041】
ステップ301において、ユーザにより前記アプリケーションに対して入力した設定情報であって、前記アプリケーションの状態の設定を許可するか否かを指示するための設定情報を受信する。
【0042】
ステップ302において、前記設定情報に基づいて、前記アプリケーションの状態設定許可情報を設定する。
【0043】
ステップ303において、状態設定許可情報をアプリケーションに対応するアプリケーション情報の設定フィールドの中に保存する。
【0044】
図4を参照すると、本発明に係る実施例2は、アプリケーションの状態を設定するための方法を提供する。当該方法の流れは、以下のステップを含む。
【0045】
ステップ401において、アプリケーションの状態の設定をトリガするための特定イベントが発生した場合、アプリケーションの状態設定許可情報を取得する。
【0046】
ここで、アプリケーションの状態設定許可情報を取得する過程において、
アプリケーションに対応するアプリケーション情報を取得し、前記アプリケーション情報の設定フィールドの中から、アプリケーションの状態設定許可情報を抽出する。
【0047】
アプリケーションの状態の設定をトリガするための特定イベントは、端末を再起動するイベント、メモリを解放するイベント、或は、画面をロックするイベントであってもよい。
【0048】
ステップ402において、状態設定許可情報が、アプリケーションの状態の設定許可を指示する場合、前記アプリケーションの状態を非活性状態に設定する。
【0049】
状態設定許可情報が、アプリケーションの状態の設定の不可を指示する場合、当該アプリケーションの状態を設定しないし、状態設定許可情報が、アプリケーションの状態の設定許可を指示する場合、当該アプリケーションの状態を、非活性状態に設定する。
【0050】
ここでのステップ402において、設定許可状態にあるアプリケーションが、現在、活性化状態にある場合には、当該アプリケーションの状態を非活性状態に変更し、設定許可状態にあるアプリケーションが、現在、非活性状態にある場合には、再び、当該アプリケーションの状態を非活性状態に設定する。
【0051】
この後、状態が非活性状態に変更されたアプリケーションは、システムブロードキャストを受信できなくなる。
【0052】
上記から分かるように、本発明に係る実施例2中、アプリケーションの状態設定許可情報を取得し、設定許可状態にあるアプリケーションの状態を非活性状態に設定することにより、これらアプリケーションがシステムブロードキャストを受信できなくなって、ユーザにより手動的にアプリケーションの状態を変更する必要がなくなった上で、システムブロードキャストを受信するアプリケーションの数を有効にコントロールして、アプリケーションがシステムブロードキャストを受信することに起因して消費電力が増加される問題を解決したほか、アプリケーションがシステムブロードキャストを受信して自己起動することに起因してユーザ情報が漏洩されるおそれを減らした。
【0053】
実施例3
図5を参照すると、本発明に係る実施例は、アプリケーションの状態を設定するための装置を提供する。当該装置は、以下のモジュールを備える。
【0054】
取得モジュール501は、アプリケーションの状態設定許可情報を取得する。
【0055】
第1設定モジュール502は、前記状態設定許可情報が、前記アプリケーションの状態の設定許可を指示する場合、前記アプリケーションの状態を非活性状態に設定する。
【0056】
ここで、オプションとする実施形態において、取得モジュール501は、アプリケーションの状態の設定をトリガするためのイベントが発生した際に、アプリケーションの状態設定許可情報を取得する。
【0057】
さらに、状態設定許可情報の設定方法には、以下の二種類の設定方法がある。
【0058】
状態設定許可情報の第1の設定方法は、以下のモジュールにより実現する。
【0059】
判断モジュール503は、アプリケーションをインストールする際に、アプリケーションが、バックグランドで運行する必要があるアプリケーションを保存するための、予め設定したホワイトリストの中に存在するか否かを判断する。
【0060】
第2設定モジュール504は、アプリケーションが前記ホワイトリストの中に存在する場合、アプリケーションの状態設定許可情報を、アプリケーションの状態の設定不可に設定する。
【0061】
第3設定モジュール505は、アプリケーションが前記ホワイトリストの中に存在しない場合、アプリケーションの状態設定許可情報を、アプリケーションの状態の設定許可に設定する。
【0062】
状態設定許可情報の第2の設定方法は、以下のモジュールにより実現する。
【0063】
受信モジュール506は、ユーザによりアプリケーションに対して入力した設定情報であって、アプリケーションの状態の設定を許可するか否かを指示するための設定情報を受信する。
【0064】
第4設定モジュール507は、設定情報に基づいて、アプリケーションの状態設定許可情報を設定する。
【0065】
状態設定許可情報の第1と第2の設定方法に対応するモジュールは、一緒に、本発明に係る実施例3の装置の中に含まれている。
【0066】
本発明に係る実施例3の装置は、状態設定許可情報を保存するためのモジュールをさらに含んでもよい。
【0067】
保存モジュール508は、アプリケーションの状態設定許可情報を、当該アプリケーションに対応するアプリケーション情報の設定フィールドの中に保存する。
【0068】
上記から分かるように、本発明に係る実施例3中、アプリケーションの状態設定許可情報を取得し、設定許可状態にあるアプリケーションの状態を非活性状態に設定することにより、これらアプリケーションがシステムブロードキャストを受信できなくなって、ユーザにより手動的にアプリケーションの状態を変更する必要がなくなった上で、システムブロードキャストを受信するアプリケーションの数を有効にコントロールして、アプリケーションがシステムブロードキャストを受信することに起因して消費電力が増加される問題を解決したほか、アプリケーションがシステムブロードキャストを受信して自己起動することに起因してユーザ情報が漏洩されるおそれを減らした。
【0069】
上記の本発明に係る実施例の番号は、ただ、記述するためのものであり、実施例の優劣を代表しない。
【0070】
当業者は、ハードウェアによって上記実施例を実現するステップの全体又はその一部を実行してもよいし、プログラムにより関連するハードウェアを指定して実行するようにしてもよいし、上記プログラムを不揮発性の読取可能である記憶媒体に記憶させてもよいし、以上に言及した記憶媒体としては、リードオンリーメモリ、磁気ディスク又は光ディスク等が挙げられると、理解するべきである。
【0071】
上述の内容は本発明の比較的適切な実施例に過ぎず、本発明を制限するものではなく、本発明の主旨及び原則内で行う如何なる修正、同等の置換、改善等は本発明の保護範囲内に含まれる。
【0072】
本願は、出願番号がCN201310119636.3であって、出願日が2013年4月8日である中国特許出願に基づいて優先権を主張し、当該中国特許出願のすべての内容を援用する。
図1
図2
図3
図4
図5