(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0039】
用語「治療する」または「治療」とは、本明細書に使用する場合、症状または疾患および/またはその付随する徴候を緩和または廃止することを含むことを意味する。
用語「予防する」または「予防」とは、本明細書に使用する場合、症状または疾患および/またはその付随する徴候の発病を遅延させるかまたは排除する方法、対象が症状または疾患を獲得するのを防ぐ方法、または対象が症状または疾患を獲得するリスクを減らすことのを防ぐ方法を指す。
【0040】
用語「治療上有効量」とは、求められている組織、系または対象の生物学的または医学的反応を誘発する化合物の量を指す。用語「治療上有効量」は、化合物が投与された時に、対象において治療される症状または疾患の1つまたは複数の徴候の発生を予防するか、またはある程度軽減するのに十分な化合物の量を含む。対象における治療上有効量は、化合物、疾患およびその重篤度、ならびに治療される患者の年齢、体重等に依存して変わる。
【0041】
用語「対象」は、霊長類(例えばヒト)、ウシ、ヒツジ、ヤギ、ウマ、イヌ、ネコ、ウサギ、ラット、マウス等を含むがこれらに限定されない哺乳動物等の動物を含むものとして定義される。好ましい実施形態では、対象はヒトである。
【0042】
用語「調節する」および「調節」等は、化合物がGPR40の機能または活性を直接的または間接的に増加または減少させる能力のことを指す。
阻害剤は、例えば、アンタゴニストなどに、結合し、刺激を部分的にまたは完全にブロックし、減少し、妨ぎ、活性化を遅延させ、不活性化し、脱感作し、またはシグナル伝達をダウンレギュレートする化合物である。アクチベータは、例えばアゴニストなどに、結合し、刺激し、増加させ、活性化させ、促進し、活性化を増強し、感作し、またはシグナル伝達をアップレギュレートする化合物である。調節はインビトロで起こってもインビボで起こってもよい。
【0043】
本明細書に使用する場合、語句「GPR40媒介性の症状または障害」、「GPR40により媒介される疾患または症状」等は、不適切な、例えば正常よりも小さいかまたは大きいGPR40活性を特徴とする症状または障害のことを指す。GPR40媒介性の症状または障害は、不適切なGPR40活性により完全にまたは部分的に媒介され得る。
【0044】
しかしながら、GPR40媒介性の症状または障害は、GPR40の調節が根本的な症状または疾患に対して何らかの影響を及ぼす症状または障害である(例えばGPR40モジュレータは、少なくとも何人かの患者の健全性(well-being)を改善する)。GPR40媒介性の症状および障害の例には、癌および代謝障害、例えば糖尿病、II型糖尿病、肥満、高血糖、耐糖能障害、インシュリン抵抗性、高インスリン血症、高コレステロール血症、高血圧症、高リポタンパク血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、脂質異常症、ケトアシドーシス、低血糖症、血栓障害、メタボリックシンドローム、X症候群および関連障害、例えば心血管疾患、粥状動脈硬化症、腎臓病、ネフロパシー、糖尿病性ニューロパシー、糖尿病性網膜症、性機能障害、皮膚病、消化不良、および浮腫が含まれる。
【0045】
用語「アルキル」は、それ単独でまたは別の置換基の一部として、別途記載がなければ、完全に飽和された指定炭素原子数(例えばC
1−C
10は1〜10個の炭素を意味する)の直鎖または分岐鎖、もしくは環式炭化水素基、もしくはその組み合わせを意味する。アルキル基の例にはメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、シクロヘキシル、(シクロヘキシル)メチル、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、およびその同族体および異性体、例えばn−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル等が含まれる。
【0046】
用語「アルケニル」は、それ単独でまたは別の置換基の一部として、指定炭素原子数(つまりC
2−C
8は2〜8個の炭素を意味する)と、1または複数の二重結合とを有する、単一飽和でも多価飽和であってもよい直鎖または分岐鎖、もしくは環式炭化水素基、もしくはその組み合わせを意味する。アルケニル基の例にはビニル、2−プロペニル、クロチル、2−イソペンテニル、2−(ブタジエニル)、2,4−ペンタジエニル、3−(1,4−ペンタジエニル)およびより高度のその同族体および異性体が含まれる。
【0047】
用語「アルキニル」は、それ単独でまたは別の置換基の一部として、指定炭素原子数(つまりC
2−C
8は2〜8個の炭素を意味する)と、1または複数の三重結合とを有する、単一飽和でも多価飽和であってもよい直鎖または分岐鎖、もしくは環式炭化水素基、もしくはその組み合わせを意味する。アルキニル基の例にはエチニル、1−および3−プロピニル、3−ブチニル、およびより高度のその同族体および異性体が含まれる。
【0048】
用語「アルキレン」は、それ単独でまたは別の置換分の一部として、−CH
2CH
2CH
2CH
2−により例示されるような二価の基を意味する。2つの原子価は、同じ炭素上を含めて鎖の任意の炭素上にあってもよく、結果としてアルキルが二重結合により結合される。通常、アルキル(またはアルキレン)基は1〜24個の炭素原子を有し、12以下
の炭素原子を有する基が本発明では好ましい。「低級アルキル」または「低級アルキレン」は、一般に8以下の炭素原子を有するより短鎖のアルキルまたはアルキレン基である。
【0049】
用語「アルコキシ」、「アルキルアミノ」および「アルキルチオ」(またはチオアルコキシ)は、それらの従来の意味で使用されており、酸素原子、アミノ基または硫黄原子を介して分子の残りの部分に取り付けられるアルキル基を指す。同様に、用語「ジアルキルアミノ」は、2つの取り付けられるアルキル基を有するアミノ基を指す。ジアルキルアミノの2つのアルキル基は同じであっても異なっていてもよい。
【0050】
用語「ヘテロアルキル」は、それ単独でまたは別の用語と組み合わせて、別途記載がなければ、炭素原子と、O、N、およびSから選択された1〜3個のヘテロ原子とから成る、安定した直鎖または分岐鎖、もしくは環式炭化水素基、もしくはその組み合わせを意味する。窒素原子と硫黄原子は任意選択で酸化してもよく、窒素ヘテロ原子は任意選択で四級化されてもよい。ヘテロ原子O、NおよびSはヘテロアルキル基の任意の位置に配置されてもよい。例として、−CH
2CH
2OCH
3、−CH
2CH
2NHCH
3、−CH
2CH
2N(CH
3)CH
3、−CH
2SCH
2CH
3、−CH
2CH
2S(O)CH
3、−CH
2CH
2S(O)
2CH
3、および−CH
2CH=N−OCH
3が含まれる。例えば−CH
2NH−OCH
3のように、2個以下のヘテロ原子が連続してもよい。ヘテロアルキル基について言及するために(C
2−C
8)のような接頭辞が使用される場合、炭素数(この例では2〜8個)の数は、ヘテロ原子も含むものとする。例えば、C
2−ヘテロアルキル基は、例えば−CH
2OH(1つの炭素原子と1つのヘテロ原子が炭素原子と置き換わっている)および−CH
2SHを含むものとする。
【0051】
ヘテロアルキル基の定義をさらに説明するために、ヘテロ原子が酸素である場合、ヘテロアルキル基はオキシアルキルグループである。例えば(C
2−C
8)オキシアルキルは、例えば−CH
2OCH
3(2つの炭素原子と1つの酸素を有するC
2オキシアルキル基が炭素原子と置き換わっている)、−CH
2CH
2CH
2CH
2OH等が含まれるものとする。
【0052】
用語「ヘテロアルキレン」は、それ単独でまたは別の置換基の一部として、−CH
2CH
2SCH
2CH
2−および−CH
2SCH
2−CH
2NHCH
2−により例証されるように、ヘテロアルキルに由来する二価の基を意味する。ヘテロアルキレン基に関して、ヘテロ原子は鎖の末端の一方を占めても両方を占めてもよい(例えばアルキレンオキシ、アルキレンジオキシ、アルキレンアミノ、アルキレンジアミノ等)。さらに、アルキレンおよびヘテロアルキレンの連結基に関して、連結基の配向は含まれない。オキシメチルグループ(CH
2O−)等のヘテロアルキレン基が置換されてもよいし、置換されなくてもよい。いくつかの実施形態では、ヘテロアルキレン基はアルキル基と置換されてもよい。例えば、オキシメチレン基の炭素原子が、式−CH(CH
3)O−の基のメチル基と置換されてもよい。
【0053】
用語「シクロアルキル」および「ヘテロシクロアルキル」は、それ単独でまたは他の用語と組み合わせて、別途記載がなければ、「アルキル」および「ヘテロアルキル」の環式バージョンをそれぞれ表す。したがって、用語「シクロアルキル」および「ヘテロシクロアルキル」は、用語「アルキル」および「ヘテロアルキル」にそれぞれ含まれる。さらに、ヘテロシクロアルキルに関しては、ヘテロ原子は、複素環が分子の残りの部分に取り付けられる位置を占めることが可能である。シクロアルキルの例には、シクロペンチル、シクロヘキシル、1−シクロヘキセニル、3−シクロヘキセニル、シクロヘプチル等が含まれる。ヘテロシクロアルキルの例には、1−(1,2,5,6−テトラヒドロピリジル)、1−ピペリジニル、2−ピペリジニル、3−ピペリジニル、4−モルホリニル、3−モルホリニル、テトラヒドロフラン−2−イル、テトラヒドロフラン−3−イル、テトラヒ
ドロチエン−2−イル、テトラヒドロチエン−3−イル、1−ピペラジニル、2−ピペラジニル、4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル等が含まれる。用語「ヘテロシクロアルキル」は、ピペリジンのような完全飽和化合物と、芳香族でない部分飽和化合物とを含んでいる。そのような基の例には、1つのみの二重結合を含むように部分的に水素化されたイミダゾール、オキサゾールまたはイソオキサゾールが含まれるが、それらに限定されない。
【0054】
用語「シクロアルキレン」および「ヘテロシクロアルキレン」は、それ単独でまたは他の用語と組み合わせて、別途記載がなければ、「アルキレン」および「ヘテロアルキレン」の環式バージョンをそれぞれ表す。したがって、用語「シクロアルキレン」および「ヘテロシクロアルキレン」は、用語「アルキレン」および「ヘテロアルキレン」にそれぞれ含まれる。さらに、ヘテロシクロアルキレンに関しては、1または複数のヘテロ原子が、複素環が分子の残りの部分に取り付けられる位置を占めることが可能である。通常、シクロアルキレンまたはヘテロシクロアルキレンは、環を形成する3〜9個の原子を有し、より一般的には環を形成する4〜7個の原子を有し、さらにより一般的には5個または6個の原子がシクロアルキレンまたはヘテロシクロアルキレン環を形成するだろう。
【0055】
用語「ハロ」または「ハロゲン」は、それ単独でまたは別の置換基の一部として、別途記載がなければ、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素原子を意味する。さらに、「ハロアルキル」のような用語は、ハロゲン原子で置換されたアルキルを含むものとし、かかるハロゲン原子は同じであっても異なっていてもよく、1から(2m+1)までの範囲の数であり、mはアルキル基中の炭素原子数の合計である。例えば、用語「ハロ(C
1−C
4)アルキル」は、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、4−クロロブチル、3−ブロモプロピル等を含むものとする。
【0056】
したがって、用語「ハロアルキル」はモノハロアルキル(1個のハロゲン原子で置換されたアルキル)およびポリハロアルキル(2個から(2m+1)個までの範囲のハロゲン原子で置換されたアルキル)を含む。用語「ペルハロアルキル」は、別途記載がなければ、(2m+1)個のハロゲン原子で置換されたアルキルを意味し、mはアルキル基中の炭素原子数の合計である。例えば、用語「ペルハロ(C
1−C
4)アルキル」は、トリフルオロメチル、ペンタクロロエチル、1,1,1−トリフルオロ−2−ブロモ−2−クロロエチル等を含むものとする。
【0057】
用語「アリール」とは、別途記載がなければ、多価不飽和の、通常は芳香族の炭化水素環を意味する。用語「ヘテロアリール」は、N、OおよびSから成るグループから選択された1〜4個のヘテロ原子を含むアリール基(または環)を指す。窒素原子と硫黄原子は任意選択で酸化され、窒素原子は任意選択で四級化される。ヘテロアリール基は、ヘテロ原子を介して分子の残りの部分に取り付けることが可能である。アリール基とヘテロアリール基の非限定的な例には、フェニル、1−ピロリル、2−ピロリル、3−ピロリル、1−ピラゾリル、3−ピラゾリル、5−ピラゾリル、2−イミダゾリル、4−イミダゾリル、ピラジニル、2−オキサゾリル、4−オキサゾリル、5−オキサゾリル、3−イソオキサゾリル、4−イソオキサゾリル、5−イソオキサゾリル、2−チアゾリル、4−チアゾリル、5−チアゾリル、2−フリル、3−フリル、2−チエニル、3−チエニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−ピリミジル、4−ピリミジル、2−ピリミジニル、4−ピリミジニル、5−ピリミジニル、3−ピリダジニルおよび4−ピリダジニルが含まれる。
【0058】
別途記載がなければ、用語「融合アリール」は、別の環式芳香族環または非芳香族環と融合されたアリールを意味する。別途記載がなければ、用語「融合ヘテロアリール」は、別の環式芳香族環または非芳香族環と融合されたヘテロアリールを意味する。融合アリー
ルおよび融合ヘテロアリール基の例には、1−ナフチル、2−ナフチル、4−ビフェニル、ジベンゾフラニル、5−ベンゾチアゾリル、2−ベンズオキサゾリル、5−ベンズオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、プリニル、2−ベンズイミダゾリル、5−インドリル、1H−インダゾリル、カルバゾリル、カルボニリル、1−イソキノリル、5−イソキノリル、2−キノキサリニル、5−キノキサリニル、2−キノリル、3−キノリル、4−キノリル、5−キノリル、6−キノリル、7−キノリルおよび8−キノリルが含まれる。
【0059】
好ましくは、用語「アリール」は、非置換または置換されたフェニル基を指す。好ましくは、用語「ヘテロアリール」は、置換または非置換のピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、ピラジニル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、フリル、チエニル(チオフェニル)、ピリジルまたはピリミジルを指す。好ましくは、用語「融合アリール」は、ナフチル、インダニル、インデニルまたはキノリルを指す。好ましくは、用語「融合ヘテロアリール」は、非置換または置換されたキノリル、ベンゾチアゾリル、プリニル、ベンズイミダゾリル、インドリル、イソキノリル、トリアゾリル、テトラゾリルまたはキノキサリニル基を指す。
【0060】
上記の用語の各々(例えば「アルキル」、「ヘテロアルキル」、および「ヘテロアリール」は、別段記載のない限り、示された基の置換型および非置換型の両方を含むものとする。各タ種類の基の好ましい置換基を以下に提供する。
【0061】
用語「置換基」は、アルキルまたはヘテロアルキル基上やアルキレン、アルケニル、ヘテロアルキレン、ヘテロアルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、シクロアルケニルおよびヘテロシクロアルケニルとも称される基の上に存在してもよく、または「任意選択で置換される」ものとして示された他の基の上に存在してもよく、以下の中から選択された種々の基であってよい:−OR’、=O、=NR’、=N−OR’、−NR’R’’、−SR’、ハロゲン、−OC
(O
)R’、−C
(O
)R’、−CO
2R’、CONR’R’’、−OC
(O
)NR’R’’、−NR’’C
(O
)R’、−NR’C
(O
)NR’’R’’’、−NR’SO
2NR’’R’’’、−NR’’CO
2R’、−NH−C
(NH
2)=NH、−NR’C
(NH
2)=NH、−NH−C
(NH
2)=NR’、−SiR’R’’R’’’、−S
(O
)R’、−SO
2R‘、−SO
2NRR’’、−NR’’SO
2R、−CN、−
(C
2−C
5)アルキニル、−
(C
2−C
5)アルケニル、および−NO
2。これらの数は0から3までの範囲であり、0、1または2個の置換基を有する基が特に好ましい。他の適切な置換基はアリール基およびヘテロアリール基を含む。R’、R’’およびR’’’は各々独立して、水素、非置換(C
1−C
6)アルキルおよび(C
2−C
6)ヘテロアルキル、非置換アリール、1〜3個のハロゲ
ン、非置換(C
1−C
4)−アルキル、(C
1−C
4)−アルコキシ、
もしくは(C
1−C
4)−チオアルコキシ基
で置換されたアリール、ハロ(C
1−C
4)アルキル、またはアリール(C
1−C
4)−アルキル基である。R’およびR’’が同じ窒素原子に取り付けられている場合、それらは窒素原子と結合して5−、6−または7−員環を形成し得る。例えば、−NR’R’’は1−ピロリジニルおよび4−モルホリニルを含むものとする。
【0062】
通常、アルキルまたはヘテロアルキル基は0から3までの置換基まで有するが、本発明では2以下の置換基を有する基が好ましい。より好ましくは、アルキルまたはヘテロアルキル基は置換されないかまたは一置換基である。最も好ましくは、アルキルまたはヘテロアルキル基は置換されない。置換基の上記の議論から、当業者は、用語「アルキル」がトリハロアルキル(例えば−CF
3および−CH
2CF
3)等の基を含むと理解するだろう。
【0063】
アルキルとヘテロアルキル基の好ましい置換基は、以下の中から選択される:−OR’、=O、−NR’R’’、−SR’、ハロゲン、−OCOR’、−COR’、−CO
2R
’、−CONR’R’’、−OCONR’R’’、−NR’’COR’、−NR’’CO
2R’、−NR’SO
2NR’’R’’’、−SOR’、−SO
2R’、−SO
2NR’R’’、−NR’’SO
2R、−CN、−C
2−C
5アルキニル、−C
2−C
5アルケニルおよび−NO
2。R’およびR’’は上記に定義された通りである。さらに好ましい置換基は以下の中から選択される:−OR’、=O、−NR’R’’、ハロゲン、−OCOR’、−CO
2R’、−CONR’R’’、−OCONR’R’’、−NR’’COR’、−NR’CO
2R’’、−NR’SO
2NR’’R’’’、−SO
2R’、−SO
2NR’R’’、−NR’’SO
2R、−CN、−C
2−C
5アルキニル、−C
2−C
5アルケニル、および−NO
2。
【0064】
同様に、アリール基およびヘテロアリール基の置換基は多様であり、以下の中から選択される:−ハロゲン、−OR’、−OCOR’、−NR’R’’、−SR’、−R’、−CN、−NO
2、−CO
2R’、−CONR’R’’、−COR’、−OCONR’R’’、−NR’’COR’、−NR’’CO
2R’、−NR’CONR’’R’’’、−NH−CNH
2=NH、−NR’CNH
2=NH、−NHCNH
2=NR’、−SOR’、−SO
2R’、−SO
2NR’R’’、−N
3、−CHPh
2、ペルフルオロ (C
1−C
4
アルコキシ、およびペルフルオロC
1−C
4アルキル。数は0から芳香族環系上の開原子価の総数までの範囲であり、R’、R’’およびR’’’は独立して水素、C
1−C
4アルキルおよびヘテロアルキル、非置換アリールおよびヘテロアリール、(非置換アリール)−C
1−C
4アルキル、(非置換アリール)オキシ−C
1−C
4アルキル、−C
2−C
5アルキニル、および−C
2−C
5アルケニルである。
【0065】
本明細書に使用する場合、用語「ベンゾ融合シクロアルカン環」は、ベンゼンがシクロアルカン(またはシクロヘテロアルカン)に融合された、二環から成る構造を含む。
本明細書に使用する場合、用語「ヘテロベンゾ融合(C
5−C
8)シクロアルカン環」は、ベンゾ融合(C
5−C
8)シクロアルカン環のベンゼンが1または2個の窒素(N)原子を含む6員環ヘテロアリールと置き換えられる以外は「ベンゾ融合(C
5−C
8)シクロアルカン環」と同じ意味を有する。ベンゾ融合(C
5−C
8)シクロアルカン環およびヘテロベンゾ融合(C
5−C
8)シクロアルカン環の(C
5−C
8)シクロアルカン環は、炭素原子だけを含んでもよいが、1つまたは複数のヘテロ原子を含んでもよい。そのようなヘテロ原子は、O、NまたはSから通常選択される。
【0066】
本明細書に使用する場合、用語「ヘテロ原子」は、酸素(O)、窒素(N)および硫黄(S)を含む。
用語「医薬として許容される塩」は、本明細書に記載された化合物上に見出される特定の置換基に依存して、比較的無毒な酸または塩基を用いて調製された活性化合物の塩を含む。本発明の化合物が比較的酸性の官能基を含む場合、そのような化合物の中性型を十分量の所望の塩基とそのまままたは適切な不活性溶媒中で接触させることに塩基付加塩をより得ることが可能である。医薬として許容される塩基付加塩の例には、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アンモニウム、有機アミノ、またはマグネシウム塩、もしくは同様な塩が含まれる。本発明の化合物が比較的塩基性の官能基を含む場合、そのような化合物の中性型を十分量の所望の酸とそのまままたは適切な不活性溶媒中で接触させることにより酸付加塩を得ることが可能である。医薬として許容される酸付加塩の例には、塩酸、臭化水素酸、硝酸、炭酸、一水素炭酸、リン酸、一水素リン酸、二水素リン酸、硫酸、一水素硫酸(monohydrogensulfuric acid)、または亜リン酸等の無機酸から誘導されるもの、
並びに酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、マレイン酸、マロン酸、安息香酸、コハク酸、スベリン酸、フマル酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p-トリルスルホン
酸、クエン酸、酒石酸、メタンスルホン酸などの比較的非毒性の有機酸から誘導される塩が含まれる。アルギニン酸塩などのアミノ酸の塩、およびグルクロン酸またはガラクツロン酸などの有機酸の塩も含まれる(例えば、Berge et al., “Pharmaceutical Salts”,
Journal of Pharmaceutical Science 66: 1-19 (1977)を参照)。本発明の一定の特定化
合物は、化合物を塩基付加塩または酸付加塩のいずれにも変換できる塩基性及び酸性の両方の官能基を含む。
【0067】
化合物の中性形態は、好ましくは、塩を塩基または酸と接触させて親化合物を慣用的な様式で単離することにより再生される。化合物の親形態は、極性溶媒中での溶解度などの特定の物理的特性の点において様々な塩形態と異なる。しかし、それ以外は本発明の目的では塩は化合物の親形態と等価である。
【0068】
塩形態に加え、本発明はプロドラッグ形態の化合物を提供する。本明細書に記載される化合物のプロドラッグは、生理学的条件下で容易に化学変化を受けて本発明の化合物を提供する化合物である。さらに、プロドラッグは、インビボまたはエキソビボ環境で化学的または生化学的方法により本発明の化合物に変換することができる。例えば、適切な酵素または化学試薬を備えた経皮貼布リザーバに配置された時、プロドラッグはゆっくり本発明の化合物に変換しうる。状況によりプロドラッグは親薬よりも投与がより容易であり得るため、プロドラッグは多くの場合に有用である。例えば、プロドラッグは経口投与により生物利用可能であるが、親薬はそうではない。
【0069】
プロドラッグは、親薬に対して改善された医薬組成物での溶解度を有してもよい。プロドラッグの加水分解または酸化活性化に依存するものを含め、種々のプロドラッグ誘導体が当該技術分野で周知である。プロドラッグの非限定的な例は、エステル(「プロドラッグ」)として投与されるが、代謝的に加水分解されて活性体のカルボン酸になる本発明の化合物である。さらなる例には化合物のぺプチジル誘導体が含まれる。
【0070】
本明細書に使用する場合、および別段の定めがない限り、用語「立体異性体」または「立体計測的に純粋である」とは、化合物の他の立体異性体が本質的に存在しない化合物の1つの立体異性体を意味する。例えば、1つのキラル中心を有する立体計測的に純粋な化合物は、該化合物の反対の鏡像体が本質的に存在しない。2つのキラル中心を有する立体計測的に純粋な化合物は、該化合物の他のジアステレオマーが本質的に存在しない。通常の立体計測的に純粋な化合物には、約80重量%より多い1つの化合物の立体異性体と、約20重量%より少ない該化合物の他の立体異性体とを含み、好ましくは、約90重量%より多い1つの化合物の立体異性体と、約10重量%より少ない該化合物の他の立体異性体とを含み、さらに好ましくは、約95重量%より多い1つの化合物の立体異性体と、約5重量%より少ない該化合物の他の立体異性体とを含み、最も好ましくは、約97重量%より多い1つの化合物の立体異性体と、約3重量%より少ない該化合物の他の立体異性体とを含む。構造または構造の一部の立体化学が例えば太線または破線で示されない場合、該構造または構造の一部はそのすべての立体異性体を包含するものと解釈される。波線で描かれた結合は、いずれの立体異性体も包含されることを示す。
【0071】
本発明の様々な化合物は1または複数のキラル中心を含み、鏡像体のラセミ混合物、ジアステレオマーの混合物、または鏡像体的にまたは光学上純粋な化合物として存在し得る。本発明は、そのような化合物の立体計測的に純粋な型の使用と、かかる型の混合物の使用とを包含する。例えば、本発明の特定の化合物の等量または不等量の鏡像体を含む混合物を、本発明の方法および組成物に使用してもよい。これらの異性体は、キラルカラムまたはキラル分割剤等の標準法を使用して非対称的に合成または分解されてもよい。例えばJacques, J., et al., Enantiomers, Racemates and Resolutions (Wiley-lnterscience,New York, 1981 ); Wilen, S. H., et al. (1997) Tetrahedron 33:2725; ENeI, E. L.,Stereochemistry of Carbon Compounds (McGraw-Hill, NY, 1962); and Wilen, S. H., Tables of Resolving Agents and Optical Resolutions p. 268 (EX. ENeI, Ed., Univ. of
Notre Dame Press, Notre Dame, IN, 1972)参照。
【0072】
1態様では、GPR40を調節する化合物のクラスが本明細書で説明される。生物学的環境(例えば細胞の種類、対象の病理学的症状等)に依存して、これらの化合物はGPR40の作用を調節(例えば活性化または阻害)することが可能である。GPR40の調節によって、化合物には対象のインシュリンレベルを調節可能な治療薬としての用途がある。
【0073】
化合物には、GPR40の調節に反応性の、および/または、GPR40により媒介される、および/または膵臓のβ細胞により媒介される疾患および症状を調節する治療薬としての用途がある。上述したように、そのような疾患および症状の例には、糖尿病、肥満、高血糖、耐糖能障害、インシュリン抵抗性、癌、高インスリン血症、高コレステロール血症、高血圧症、高リポタンパク血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、脂質異常症、ケトアシドーシス、低血糖症、メタボリックシンドローム(代謝症候群)、X症候群、心血管疾患、粥状動脈硬化症、腎臓病、ネフロパシー、血栓疾患、糖尿病性ニューロパシー、糖尿病網膜症、皮膚病、消化不良および浮腫が含まれる。
【0074】
さらに、化合物は、これらの疾患および障害(例えばII型糖尿病、性機能不全、消化不良等)の合併症の治療および/または予防に有用である。
本発明の化合物はGPR40との相互作用により該化合物の効果を発揮すると考えられているが、化合物が作用する作用機序は本発明の限定的な例ではない。
【0075】
本発明により想定される化合物には、本明細書で提供した例証的な化合物が含まれるが、それらに限定されない。
別の態様では、本発明は、本発明1つまたは複数の化合物と、医薬として許容されるキャリヤ、賦形剤または希釈剤とを含有する医薬用途に適した医薬組成物を提供する。
【0076】
用語「組成物」は、本明細書に使用する場合、(特段示されている場合は特定の量で)複数の特定の成分を含む生成物ならびに特定の量の特定の成分の組み合わせから直接的または間接的に生じる任意の生成物を包含する。
【0077】
「医薬として許容される」とは、キャリヤ、賦形剤または希釈剤が製剤の他の成分と適合し、そのレシピエントに有害でないことを意味する。
組成物の製剤は、(本明細書では活性成分として呼ぶ)本発明の化合物の1つまたは複数の薬物動態特性(例えば経口生体学的利用率、膜透過性)を改善させ得る。
【0078】
本発明の化合物を投与するための医薬組成物は、便利には1回用量の形で示され、当該技術分野の周知方法により調製可能である。方法はすべて、活性成分を1つまたは複数の副成分を構成するキャリヤと合わせる工程を含む。一般に医薬組成物は、活性成分を液体キャリア、微粉固体キャリヤまたはその両方と均一におよび完全に合わせ、次に必要ならば生成物を所望の製剤に成形することにより調製される。医薬組成物では、活性な目的化合物が、疾患の過程または症状に所望の影響を生じさせるのに十分な量で含まれる。
【0079】
活性成分を含む医薬組成物は、経口使用に適した剤形であってよく、例えば錠剤、トローチ、ロゼンジ、水性または油性の懸濁液、分散粉末剤または顆粒剤、乳剤、ハードまたはソフトカプセル剤、もしくはシロップ剤またはエリキシル剤が含まれる。経口使用の組成物は、医薬組成物の製造の当該技術分野に周知の任意の方法により調製されていてもよい。そのような組成物は、医薬として上品で口当たりのよい調製物を提供するために甘味剤、香味料、着色剤、および防腐料から選択された1または複数の物質を含んでもよい。
【0080】
錠剤は、作用成分に、錠剤の製造に適した無毒性の医薬として許容される賦形剤を混合
したものが含まれる。これらの賦形剤は例えば、不活性希釈剤(例えば炭酸カルシウム、乳糖、リン酸カルシウム、またはリン酸ナトリウム)、顆粒および崩壊剤(例えばコーンスターチまたはアルギン酸、結着剤(例えばデンプン、ゼラチン、またはアラビアゴム)、および滑沢剤(例えばステアリン酸マグネシウムステアリン酸、またはタルク)を含み得る。これらの錠剤は、コーティングしなくてもよいし、公知の技術によりコーティングして、消化管での崩壊および吸収を遅らせ、その結果効果を長時間持続させることもできる。例えば、モノステアリン酸グリセリンまたはジステアリン酸グリセリンなどの時間遅延物質を使用することができる。コーティングは、放出を制御するための浸透圧性治療錠剤を製造するために、米国特許第4,256,108号、第4,160,452号、および第4,265,874号に記載される技術を使用することもできる。
【0081】
経口用製剤は、有効成分を不活性固形希釈剤(例えば、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、またはカオリン)と混合したものが含まれる硬質ゼラチンカプセルの形態で、または有効成分を、水または油媒体(例えば、落花生油、流動パラフィン、またはオリーブ油)と混合したものが含まれる軟質ゼラチンカプセルの形態であってもよい。
【0082】
水性懸濁剤には、有効物質を水性懸濁剤の製造に適した賦形剤と混合したものが通常含まれる。このような賦形剤は、懸濁剤(例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガカントゴム、およびアラビアゴム)および、分散剤または湿潤剤(例えば、レシチンなどの天然のリン脂質;アルキレンオキシドと脂肪酸の縮合生成物、例えばステアリン酸ポリオキシエチレン;エチレンオキシドと長鎖脂肪族 アルコー
ルの縮合生成物、例えばヘプタデカエチレンオキシセタノール;エチレンオキシドと、脂肪酸およびポリオキシエチレンソルビトールモノオレ エートなどのヘキシトールから誘
導される部分エステルとの縮合生成物;またはエチレンオキシドと、脂肪酸およびポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートなどの無水ヘキシトールから誘導される部分エステルとの縮合生成物;であってもよい。水性懸濁剤はさらに、1つまたは複数の防腐料(例えばエチル、またはn−プロピル、p−オキシ安息香酸エステル)、1つまたは複数の着色剤、1つまたは複数の香味料、および1つまたは複数の甘味剤(例えばスクロースまたはサッカリン)を含んでもよい。
【0083】
油状懸濁剤は、植物油(例えば落花生油、オリーブオイル、ゴマ油、またはココナツオイル)または鉱油(例えば流動パラフィン)中に活性成分を懸濁させることにより調合されてもよい。油状懸濁剤は増粘剤(例えばみつろう、固形パラフィン、またはセチルアルコール)を含んでもよい。
【0084】
上述の甘味剤および香味料を添加して、口当たりのよい経口製剤を提供し得る。これらの組成物は、アスコルビン酸のような酸化防止剤の添加により保存されてもよい。
水の添加による水性懸濁剤の調製に適した分散粉剤または顆粒剤は、活性成分を分散剤または湿潤剤、懸濁剤、および1つまたは複数の防腐剤と混合させたものを提供する。適切な分散剤または湿潤剤および懸濁剤はすでに上述したようなものにより例示されるさらなる賦形剤(例えば甘味剤、香味料、および着色剤)が存在してもよい。
【0085】
本発明の医薬組成物は、また水中油型乳剤(エマルション)の形をしていてもよい。油相は、植物油(例えばオリーブオイルまたは落花生油)または鉱油(例えば流動パラフィン)もしくはそれらの混合物であってよい。適切な乳化剤は天然ゴム(例えばアラビアゴムまたはトラガカントゴム)、天然リン脂質(例えば大豆およびレシチン)、脂肪酸および無水ヘキシトールから誘導されるエステルまたは部分エステル(例えばソルビタンモノオレアート)、および部分エステルの、エチレンオキシドとの縮合物(例えばモノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン)であり得る。乳剤は、甘味料および香味料も含有し
得る。
【0086】
シロップ剤およびエリキシル剤は甘味剤(例えばグリセリン、プロピレングリコール、ソルビトール、スクロース)を用いて製剤化し得る。そのような製剤は、粘滑剤、防腐剤、および香味料および着色剤も含有し得る。
【0087】
医薬組成物は、無菌の注射可能な水性または油性の懸濁液の形をしていてもよい。この懸濁液は上述した適切な分散剤または湿潤剤と、懸濁剤とを使用して周知の方法により製剤化可能である。無菌注射製剤は、無菌の注射可能な溶液または懸濁液を無毒な非経口で許容される希釈剤または溶剤(例えば1,3−ブタンジオール溶液)に溶解させたものであり得る。使用可能なビヒクルおよび溶剤には、水、リンゲル液、および等張食塩水がある。さらに、溶剤または懸濁媒として無菌の不揮発性油が慣例通りに使用される。
【0088】
この目的のために、合成モノグリセリドまたはジグリセリドを含むいかなる不揮発性油が使用されてもよい。さらに、オレイン酸等の脂肪酸が注射可能な製剤の調製に使用される。
【0089】
医薬組成物は、薬物の直腸投与用の坐剤の形で投与されてもよい。これらの組成物は、常温では固体であるが直腸温度では液体であり、したがって直腸内で溶けて薬物を放出する、適切な非刺激性の賦形剤と、薬物をと混合することにより調製可能である。そのような物質には、例えば、カカオバターおよびポリエチレングリコールが含まれる。
【0090】
局所的使用のために、本発明の化合物を含むクリーム剤、軟膏剤、ゼリー剤、溶液または懸濁液等が使用される。本明細書に使用する場合、局所適用は、口内洗浄液および含嗽剤の使用も含むものとする。
【0091】
本発明の医薬組成物および方法は、II型糖尿病、肥満、高血糖、耐糖能障害、インシュリン抵抗性、高インスリン血症、高コレステロール血症、高血圧症、高リポタンパク血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、脂質異常症、メタボリックシンドローム、X症候群、心疾患、粥状動脈硬化症、腎臓病、ケトアシドーシス、血栓障害、ネフロパシー、糖尿病性ニューロパシー、糖尿病性網膜症、性機能障害、皮膚病、消化不良、低血糖症、癌および浮腫の治療に有用な、本明細書に記載の他の治療上有効な化合物をさらに含んでもよい。
【0092】
別の態様では、本発明は、治療または予防を必要とする対象に治療上有効量の本発明の化合物または組成物を投与することからなる、II型糖尿病、肥満、高血糖、耐糖能障害、インシュリン抵抗性、高インスリン血症、高コレステロール血症、高血圧症、高リポタンパク血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、脂質異常症、メタボリックシンドローム、X症候群、心疾患、粥状動脈硬化症、腎臓病、ケトアシドーシス、血栓障害、ネフロパシー、糖尿病性ニューロパシー、糖尿病性網膜症、性機能障害、皮膚病、消化不良、低血糖症、癌および浮腫から選択された疾患または症状を治療または予防する方法を提供する。
【0093】
1実施形態では、疾患または症状はII型糖尿病である。
別の態様では、本発明は、治療または予防を必要とする対象に治療上有効量の本発明の化合物または組成物を投与することからなる、GPR40の調節に応答した疾患または症状を治療する方法を提供する。
【0094】
いくつかの実施形態では、疾患または症状は、II型糖尿病、肥満、高血糖、耐糖能障害、インシュリン抵抗性、高インスリン血症、高コレステロール血症、高血圧症、高リポ
タンパク血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、脂質異常症、メタボリックシンドローム、X症候群、心疾患、粥状動脈硬化症、腎臓病、ケトアシドーシス、血栓障害、ネフロパシー、糖尿病性ニューロパシー、糖尿病性網膜症、性機能障害、皮膚病、消化不良、低血糖症、癌および浮腫から選択される。
【0095】
ある実施形態では、接触させられる細胞は、GPR40を発現または過剰発現するように製造できる。例えばこれは、細胞に導入された異種核酸からGPR40を発現すること、または別の実施例として細胞に内因する核酸からGPR40の発現をアップレギュレートすることによる。
【0096】
治療される疾患および対象の症状に基づいて、本発明の化合物は経口、非経口(例えば、筋肉内、腹腔内、静脈内、脳内、槽内注射または注入、皮下注射または移植)、吸入、鼻、膣、直腸、舌下、または局所(例えば、経皮的、局所)の投与経路により投与され、各投与経路に適した従来の非毒性の医薬として許容されるキャリヤ、補助剤(アジュバント)およびビヒクルを含む適切な用量単位製剤として、単独でまたは組み合わせて処方されてよい。
【0097】
本発明は、活性成分が一定期間の間に放出されるデポー製剤の形式での本発明の化合物の投与も想定している。
II型糖尿病、肥満、高血糖、耐糖能障害、インシュリン抵抗性、高インスリン血症、高コレステロール血症、高血圧症、高リポタンパク血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、脂質異常症、メタボリックシンドローム、X症候群、心疾患、粥状動脈硬化症、腎臓病、ケトアシドーシス、血栓障害、ネフロパシー、糖尿病性ニューロパシー、糖尿病性網膜症、性機能障害、皮膚病、消化不良、低血糖症、癌および浮腫、またはGPR40に関連するほかの症状または障害の治療または予防において、適切な用量レベルは一般に、単回用量または複数回用量で投与可能で、1日当たり患者の体重1kg当たり約0.001〜100mgとなるだろう。好ましくは、用量レベルは約0.01〜約25mg/kg/日であり、より好ましくは約0.05〜約10mg/kg/日である。適切な用量レベルは、約0.01〜25mg/kg/日、約0.05〜10mg/kg/日、または約0.1〜5mg/kg/日であり得る。この範囲で、用量は0.005〜0.05、0.05〜0.5、または0.5〜5.0mg/kg/日であってよい。
【0098】
しかしながら、任意の特定の患者に対する特定の投与量レベルおよび投与回数は変動し得、使用される特定の化合物の有効性、かかる化合物の代謝安定性および作用の長さ、年齢、体重、全身の健康状態、性別、食事、投与態様および投与時間、排出速度、薬物の組み合わせ、特定の疾患の重篤度、およびホストが受けている治療を含めた種々の因子によって決まることが理解されるであろう。
【0099】
本発明の化合物は、II型糖尿病、肥満、高血糖、耐糖能障害、インシュリン抵抗性、高インスリン血症、高コレステロール血症、高血圧症、高リポタンパク血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、脂質異常症、メタボリックシンドローム、X症候群、心疾患、粥状動脈硬化症、腎臓病、ケトアシドーシス、血栓障害、ネフロパシー、糖尿病性ニューロパシー、糖尿病性網膜症、性機能障害、皮膚病、消化不良、低血糖症、癌および浮腫を含む本発明の化合物が有効な疾患または症状の治療、予防、抑制または軽減に有用な他の物質と組み合わせたり、併用したりすることが可能である。そのようなほかの物質すなわち薬物は、本発明の化合物と同時にまたは連続して、通常よく使用される経路および量で投与される。本発明の化合物が1または複数の他の薬物と同時に使用される場合、本発明の化合物に加えて他のそのような薬物を含む医薬組成物が好ましい。従って、本発明の医薬組成物は、本発明の化合物に加えて、1つまたは複数の他の活性成分または治療薬をも含む。
【0100】
本発明の化合物は、本明細書で説明したような第2の治療薬と組み合わせて使用されてもよい。したがって、いくつかの実施形態では、GPR40により媒介される疾患または症状のある対象の治療に同時に、個別に、または連続で使用される組み合わせ製剤として、本発明の化合物と第2の治療薬とを含む治療用組成物が提供される。いくつかの実施形態では、GPR40により媒介される疾患または症状の危険性がある対象の予防療法に同時に、個別に、または連続で使用される組み合わせ製剤として本発明の化合物と第2の治療薬とを含む治療用組成物が提供される。いくつかのそのような実施形態では、それらの複数の成分が単一組成物として提供される。別の実施形態では、化合物と第2の治療薬が、キットの一部として別々に提供される。
【0101】
本発明の化合物と組み合わせられ得る他の治療薬の例には、それらは別々に投与されても同じ医薬組成物の形で投与されてもよいが、以下のものが含まれるがこれらに限定されない:
(a)HMG−CoA還元酵素阻害剤等のコレステロール降下剤(例、ロバスタチン、シンバスタチン、プラバスタチン、フラバスタチン、アトルバスタチンおよび他のスタチン)、胆汁酸金属イオン封鎖剤(例、コレスチラミンおよびコレスチポール)、ビタミンB
3(ニコチン酸またはナイアシンとしても知られる)、ビタミンB
6(ピリドキシン)、ビタミンB
12(シアノコバラミン)、フィブリン酸誘導体(例、ゲンフィブロジル、クロフィブラート、フェノフィブラートおよびベンザフィブラート)、プロブコール、ニトログリセリン、およびコレステロール吸着阻害剤(例、β−シトステロールおよびメリナミド等のアシルCoA−コレステロールアシルトランスフェラーゼ(ACAT)阻害剤)、HMG−CoAシンターゼ阻害剤、スクアレンエポキシダーゼ阻害剤およびスクワレンシンテターゼ阻害剤;
(b)血栓阻害剤、例えば血栓溶解剤(例、ストレプトキナーゼ、アルテプラーゼ、アニストレプラーゼおよびレテプラーゼ)、ヘパリン、ヒルジンおよびワルファリン誘導体、β遮断薬(例、アテノロール)、βアドレナリンアゴニスト(例、イソプロテレノール)、ACE阻害薬および血管拡張剤(例、ニトロプルシドナトリウム、塩酸ニカルジピン、ニトログリセリンおよびエナロプリラート);および
(c)抗糖尿病薬、例えばインシュリンおよびインシュリン模倣体、スルホニル尿素誘導体(例、グリブライド、メグリナチド)、ビグアニド、例えばメトホルミン(GLUCOPHAGE(登録商標))、グルコシダーゼ阻害薬(アカルボース)、インスリン抵抗性改善薬、例えばチアゾリジノン化合物、ロシグリタゾン(アバンティア)、トログリタゾン(レズリン)、シグリタゾン、ピオグリタゾン(ACTOS(登録商標))およびエングリタゾン、DPP−IV阻害剤、例えばビルダグリプチン(Galvus(登録商標))、シタグリプチン(ジャヌビア)、およびGLP−I類似体、例えばエクセナチド(バイエッタ)。いくつかの実施形態では、本発明の化合物は、DPP−IV阻害剤またはGLP−Iアナログと共に投与されてもよい。
【0102】
第2の活性成分に対する本発明の化合物の重量比は可変であり、各成分の有効用量によって決まる。一般に、各有効用量が使用される。本発明の化合物と他の活性成分の組み合わせは一般に上述の範囲内にあるが、場合によっては各活性成分の有効用量が使用されるべきである。
【0103】
別の態様では、本発明は、本発明の化合物または組成物を投与することからなる、対象の血中インシュリン濃度を調節する方法を提供する。
実施例
化合物(I)の合成には多数の合成法があり、それらはすべて有機合成の当業者には周知である。いくつかの有用な一般法について概説する。
以下の一般的な合成方法では、R
1、R
2、R
3および−−−−が上記に定義した通りで
あり、R
7はメチル、エチル、tert−ブチルまたは水素であり、Yは通常ヨウ素、臭素、塩素、またはトリフラートである。
【0106】
Sonogashira(ソノガシラ)反応の一般的手順IA
不活性雰囲気下でハロゲン化アリール(1当量)、Cul(0.02当量およびEt
3N(3当量)をDMF(約10mL/gハロゲン化アリール)に溶解させたものを充填した乾燥シュレンクフラスコに、Pd(PPh
3)
2Cl
2(0.01当量)を加えた。反応物を70℃まで加熱し、アルキン(1.1−2当量)を加えた後、温度を90℃まで上昇させた。出発物質の消費後、反応物を室温まで冷却し、水を加え、EtOAc(酢酸エチル)で抽出した。有機相を合一し、塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空濃縮し、必要に応じてフラッシュクロマトグラフィで精製した。
【0107】
Sonogashira反応の一般的手順IB
不活性雰囲気下で3−(4−エチニルフェニル)プロピオン酸(1当量)、ハロゲン化アリール(1.1当量)、Cul(0.02当量)およびEt
3N(3当量)をDMF(
約10mL/gハロゲン化アリール)に溶解させたものを充填した乾燥シュレンクフラスコに、Pd(PPh
3)
2Cl
2(0.01当量)を加えた。反応物を90℃まで加熱し、TLCで示されるように出発物質が消費されるまで攪拌した。反応物を室温まで冷却し、水を加え、EtOAc(酢酸エチル)で抽出した。有機相を合一し、塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空濃縮し、フラッシュクロマトグラフィで精製した。
【0108】
Sonogashira反応の一般的手順IC
不活性雰囲気下でフェニルアセチレン(1当量)、ハロゲン化アリール(1.1当量)、Cul(0.02当量)およびEt
3N(2.4当量)をDMF(約10mL/gハロゲン化アリール)に溶解させたものを充填した乾燥シュレンクフラスコに、Pd(PPh
3)
2Cl
2(0.01当量)を加えた。反応物を50℃まで加熱し、TLCで示されるように出発物質が消費されるまで攪拌した。反応物を室温まで冷却し、水を加え、EtOAc(酢酸エチル)で抽出した。有機相を合一し、塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空濃縮し、フラッシュクロマトグラフィで精製した。
【0109】
Sonogashira反応の一般的手順ID
不活性雰囲気下でフェニルアセチレン(1当量)、ヨウ化アリール(1.5当量)およびEt
3N(3当量)をDMF(約10mL/gハロゲン化アリール)に溶解させたものを充填した乾燥シュレンクフラスコに、Cul(0.5当量)およびPd(PPh
3)
4(0.05当量)を加えた。フラスコを脱気し、窒素を充填し、TLCで示されるように出発物質が消費されるまで反応混合物を攪拌した。反応を飽和塩化アンモニウムで中和し、水を加え、EtOAcで抽出した。有機相を合一し、塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空濃縮し、フラッシュクロマトグラフィで精製した。
【0110】
Sonogashira反応の一般的手順IE
不活性雰囲気下でフェニルアセチレン(1当量)、ヨウ化アリール(1当量)およびDIPEA(2当量)をDMF(約10mL/gハロゲン化アリール)に溶解させたものを充填した乾燥シュレンクフラスコに、Cul(0.25当量)およびPd(PPh
3)
4(0.05当量)を加えた。フラスコを脱気し、窒素を充填し、TLCで示されるように出発物質が消費されるまで反応混合物を攪拌した。反応を飽和塩化アンモニウムで中和し、水を加え、EtOAcで抽出した。有機相を合一し、塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空濃縮し、フラッシュクロマトグラフィで精製した。
【0111】
Sonogashira反応の一般的手順IF
乾燥シュレンクフラスコを、Na
2[PdCl
4](1mol%)、2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)−1−フェニルインドール(2mol%)、Cul(2mol%)、メチル3−(4−エチニルフェニル)プロピオン酸(1当量)、テトラメチルエチレンジアミン(2mL/mmol)およびハロゲン化アリール(1.1−1.5当量)で充填した。混合物を排出し、Ar(3×)で再充填し、80℃まで加熱した。出発物質の消費後、反応物を室温まで冷却し、水で冷却し、EtOAc(3×)で抽出した。合一した抽出物を塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空濃縮し、残留物をフラッシュクロマトグラフィで精製した。
【0112】
一般的手順II:エステル加水分解
エステル(1当量)のジオキサンまたはTHF(4ml)溶液に、LiOH×H
2O(2〜3当量)のH
2O(2mL)溶液を加えた。反応物をTLCで示されるように出発物質が完全に消費されるまで、通常1〜12時間後まで攪拌した。反応物に水を加え、pH<1になるまで3%HClで酸性化し、EtOAcで抽出した。有機相を合一し、塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、アセチレンプロパン酸に対応する濃度をとした。
【0113】
Suzuki(スズキ)反応の一般的手順III
トルエン(2mL)およびメチル3−(4−((2−ブロモフェニル)エチニル)フェニル)プロピオン酸(1当量、0.20〜0.27mmol)を充填した乾燥シュレンクフラスコを脱気し、アルゴンを再充填し、Pd(OAc)
2(1mol%)、SPhos(2mol%)、K
3PO
4(2当量)およびフェニルボロン酸(1.5当量)を加えた。反応物を脱気し、アルゴンを再充填し、100℃まで加熱し、TLCで示されるように出発物質が消費されるまで反応混合物を攪拌した。反応物を室温まで冷却し、水を加え、EtOAcで抽出した。有機相を合一し、塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空濃縮し、フラッシュクロマトグラフィで精製した。
【0114】
エーテル合成の一般的手順IV
フェノール(1当量)のアセトン溶液(約1mL/10mg)にハロゲン化アリール(約1当量)およびK
2CO
3(2当量)を加え、TLCでモニタされるように出発物質が消費されるまで反応物を攪拌した。反応物に水を加え、EtOAcで抽出し、有機相を合一し、塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空濃縮し、純粋な化合物を得るか、または、引き続きフラッシュクロマトグラフィで精製した。
【0115】
HPLC法I
Dionex UltiMate 3000システム、Dionex Accalim
120 C18カラム(5μ、4.6×150mm)装備;流量:1mL/分;10%アセトニトリル水溶液(0〜1分)、10〜100%アセトニトリル水溶液(1〜10分)、100%アセトニトリル(11〜15分、いずれの溶媒も改変剤として0.05%TFAを含み;UV検出は256nm、とした。
【0118】
エチル2-(4-(フェニルエチニル)フェノキシ)アセテート。表題の化合物をエチル2-(4-ヨ
ードフェノキシ)アセテート(550 mg, 1.80 mmol)およびフェニルアセチレン(0.17 mL, 1.80 mmol)から一般的手順IEに従って調製し、フラッシュクロマトグラフィによる精製
後(SiO
2, EtOAc/ヘキサン, 1:5)に390 mg(78%)の橙色固形物を与えた。R
f:0.26(EtOAc:ヘキサン, 1:5);
1HNMR(CDCl
3) δ7.53-7.45(m, 4H), 7.36-7.25(m, 3H), 6.90-6.87(m, 2H), 4.63(s, 2H), 4.32-4.23(dq, 2H, J = 7.2 Hz, 2.1Hz), 1.35-1.24(tt,3H, J = 7.2 Hz, 1.5 Hz);
13CNMR(CDCl
3δ168.6, 157.8, 133.1, 131.5, 128.3, 128.0, 123.4, 116.6, 114.7, 89.0, 88.4, 65.4, 61.5, 14.1; El-MS m/z 280(M
+)。
【0121】
2-(4-(フェニルエチニル)フェノキシ)酢酸。表題の化合物をエチル2-(4-(フェニルエチニル)フェノキシ)アセテート(54 mg, 0.19 mmol)から一般的手順IIに従って調製し、42 mg(87%)の純粋な表題の化合物を黄色固形物として得た。R
f:0.14([EtOAc、5% 酢酸]:ヘキ
サン, 1:1);
1HNMR(DMSO-d
6) δ7.50-7.39(m, 5H), 6.97-6.94(m, 2H), 4.73(s, 2H);
13C NMR(DMSO-d
6) δ169.8, 158.3, 132.8, 131.1, 128.6, 128.3, 114.8, 114.6, 89.2, 88.0, 64.4; MALDI-HRMS C
16H
12O
3(MNa
+)の計算値:275.0679, 実測値:275.0684。
【0124】
エチル2-(4-(o-トリルエチニル)フェノキシ)アセテート。表題の化合物をエチル(4-エチ
ニルフェノキシ)アセテート(42 mg, 0.21 mmol)およびヨード-3-メチルベンゼン(0.03 ml, 0.20 mmol)から一般的手順IDに従って調製し、フラッシュクロマトグラフィによる
精製後(SiO
2, EtOAc/ヘキサン, 1:10)に43mg(72%)の橙色油状物を得た。R
f:0.22(EtOAc:ヘキサン, 1:10);
1HNMR(CDCl
3) δ7.49-7.46(m, 3H), 7.26-7.12(m, 3H), 6.90-6.87(m, 2H), 4.64(s, 2H), 4.30-4.27(dq, 2H, J = 7.2 Hz, 2.1Hz), 2.50(s, 3H), 1.33-1.28(tt, 3H, J = 7.2 Hz, 1.5 Hz);
13CNMR(CDCl
3) δ168.6, 157.7, 140.0, 133.0, 131.7, 129.4, 128.1, 125.5, 123.2, 116.9, 114.7, 93.0, 87.4, 65.4, 61.5, 20.7, 14.1;
El-MS m/z 294(M
+)。
【0127】
2-(4-(o-トリルエチニル)フェノキシ)酢酸。表題の化合物をエチル2-(4-(o-トリルエチニル)フェノキシ)アセテート(40 mg, 0.14 mmol)から一般的手順IIに従って調製し、22 mg(60%)の純粋な表題の化合物を白色固形物として得た。 R
f:0.13([EtOAc、1.25% 酢酸]:
ヘキサン, 1:1);
1HNMR(DMSO-d
6) δ7.50-7.45(m, 3H), 7.30-7.28(m, 2H), 7.24-7.21(m, 1H), 6.98-6.95(m, 2H), 4.73(s, 2H), 2.45(s, 3H);
13CNMR(DMSO-d
6) δ169.9, 158.0, 139.4, 132.8, 131.3, 129.6, 128.4, 125.9, 122.4, 114.9, 93.3, 86.9, 64.5,20.3; MALDI-HRMS C
17H
14O
3(M
+)の計算値:266.0938, 実測値:266.0939。
【0130】
エチル2-(4-(p-トリルエチニル)フェノキシ)アセテート。表題の化合物をエチル(4-エチ
ニルフェノキシ)アセテート(41 mg, 0.20 mmol)およびヨード-4-メチルベンゼン(46 mg,
0.21 mmol)から一般的手順IDに従って調製し、フラッシュクロマトグラフィによる精
製後(SiO
2, EtOAc/ヘキサン, 1:10)に47 mg(79%)の橙色油状物を得た。R
f:0.14(EtOAc:ヘキサン, 1:10);
1HNMR(CDCl
3) δ7.49-7.37(m, 4H), 7.17-7.11(m, 2H), 6.91-6.84(m, 2H), 4.63(s, 2H), 4.29-4.26(dq, 2H, J = 7.2 Hz, 2.1Hz), 2.36(s, 3H),1.32-1.27(tt,
3H, J = 7.2 Hz, 1.5 Hz);
13CNMR(CDCl
3) δ168.6, 157.6, 138.1, 133.0, 131.4, 129.1, 120.3, 116.8, 114.7, 88.6, 88.3, 65.4, 61.5, 21.5, 14.1; El-MSm/z 294(M
+)。
【0133】
2-(4-(p-トリルエチニル)フェノキシ)酢酸。表題の化合物をエチル2-(4-(p-トリルエチニル)フェノキシ)アセテート(44 mg, 0.15 mmol)から一般的手順IIに従って調製し、25 mg(63%)の純粋な表題の化合物を白色固形物として得た。 R
f:0.14([EtOAc、1.25% 酢酸]:
ヘキサン, 1:1);
1HNMR(DMSO-d
6) δ7.48-7.40(m, 4H), 7.23-7.21(m, 2H), 6.96-6.93(m, 2H), 4.72(s, 2H), 2.50(s, 3H);
13CNMR(DMSO-d
6) δ169.9, 157.9, 138.2, 132.8, 131.1, 129.3, 119.6, 144.9, 88.7, 88.2, 64.5, 21.0; MALDI-HRMS(M
+) C
17H
14O
3(M
+)の計算値:266.0938, 実測値:266.0936。
【0136】
エチル2-(4-(m-トリルエチニル)フェノキシ)アセテート。表題の化合物をエチル(4-エチ
ニルフェノキシ)アセテート(42 mg, 0.21 mmol)およびヨード-3-メチルベンゼン(0.04 mL, 0.31 mmol)から一般的手順IDに従って調製し、フラッシュクロマトグラフィによる
精製後(SiO
2, EtOAc/ヘキサン, 1:10)に56 mg(93%)の橙色油状物を得た。R
f:0.44(EtOAc:ヘキサン, 1:5);
1HNMR(CDCl
3) δ7.61-7.56(m, 2H), 7.51-7.31(m, 4H), 7.03-6.88(m, 2H), 4.75(s, 2H), 4.43-4.36(dq, 2H, J = 7.2 Hz, 2.1Hz), 2.47(s, 3H), 1.44-1.38(tt, 3H, J = 7.2 Hz, 1.5 Hz);
13CNMR(CDCl
3) δ168.6, 157.7, 138.0, 133.1, 132.0, 128.9, 128.5, 128.2, 123.2, 116.2, 114.7, 88.6, 88.6, 65.4, 61.5, 21.2, 14.1; El-MS m/z 294(M
+)。
【0139】
2-(4-(m-トリルエチニル)フェノキシ)酢酸。表題の化合物をエチル2-(4-(m-トリルエチニル)フェノキシ)アセテート(40 mg, 0.14 mmol)から一般的手順IIに従って調製し、15 mg(41%)の純粋な表題の化合物を白色固形物として得た。 R
f:0.14([EtOAc、1.25% 酢酸]:
ヘキサン, 1:1);
1HNMR(DMSO-d
6) δ7.49-7.46(m, 2H), 7.36-7.34(m, 1H), 7.31-7.29(m, 2H), 7.21-7.19(m, 1H), 6.97-6.94(m, 2H), 4.73(s, 2H), 2.32(s, 3H);
13CNMR(DMSO-d
6) δ158.0, 138.0, 132.8, 131.6, 129.2, 128.6, 122.5, 114.9, 114.8, 89.0, 88.2, 20.7; MALDI-HRMS C
17H
14O
3(M
+)の計算値:266.0938, 実測値:266.0939。
【0142】
3-(4-ヨードフェニル)プロパン酸。250 mL フラスコ中のH
2SO
4(1.25 mL)、水 (12.5 mL)
および酢酸(25 mL)の混合物に、3-フェニルプロパン酸 (3.00 g, 20.0 mmol), ヨウ素 (1.40 g, 5.5 mmol)およびKIO
3(0.98 g, 4.6 mmol)を加えた。反応物を加熱して還流させ、ヨウ素 (1.40 g, 5.5 mmol)の酢酸(25 mL)溶液を、反応物の色が紫色から橙色に退色するにつれて5mLずつの部分に分けて加えた。3時間後、さらなる色の変化が見られなくなると、反応物を室温まで冷却し、1M NaHSO
3で急冷した。反応物に水を加え、酢酸エチル
で抽出した。有機相を合一し、塩水で洗浄し、MgSO
4 で乾燥させ、真空濃縮した。生成物(4.15 g, 75%)は少量の不純物である出発物質またはオルトヨウ化生成物を含んでい
たが、これをPEから再結晶し、1.83 g(33%)の純粋かつ白色の結晶生成物を与えた。R
f:0.10(EtOAc:ヘキサン, 1:4);
1HNMR(CDCl
3) δ7.62-7.59(m, 2H), 6.97-6.95(m, 2H), 2.92-2.87(t, 2H, J = 7.5 Hz), 2.68-2.63(t, 2H, J = 7.5 Hz);
13CNMR(CDCl
3) δ178.5,
139.7, 137.6, 130.4, 91.6, 35.2, 30.0。
【0145】
メチル3-(4-ヨードフェニル)プロパネート。0℃にて窒素下でメタノール (5 mL)に酢酸
クロリド(0.4 mL, 5.63 mmol)を加えた。反応物を10分間攪拌し、3-(4-ヨードフェニル)プロパン酸(498 mg, 1.80 mmol)をゆっくり加えた。反応物をさらに1時間半室温で攪拌し、混合物を真空濃縮し、メタノールに再溶解し、濃縮して12 mg(98%)の純粋な白色固形物を得た。 R
f:0.39(EtOAc:ヘキサン, 1:4);
1HNMR(CDCl
3) δ7.61-7.59(m, 2H),6.97-6.94(m, 2H), 3.66(s, 3H), 2.92-2.87(t, 2H, J = 7.5 Hz), 2.63-2.58(t, 2H, J= 7.5 Hz);
13CNMR(CDCl
3) δ173.0, 140.1, 137.5, 130.4, 91.4, 51.7, 35.4, 30.4; El-MS m/z
290.0(MH
+)。
【0148】
メチル3-(4-(フェニルエチニル)フェニル)プロピオネート。表題の化合物を メチル3-(4-ヨードフェニル)プロピオネート(100 mg, 0.34 mmol)およびフェニルアセチレン(0.04 mL, 0.36 mmol)から一般的手順IAに従って調製し、フラッシュクロマトグラフィによる精製後(SiO
2, EtOAc/ヘキサン, 1:10)に66 mg(72%)の褐色油状物を得た。 R
f:0.31(EtOAc:
ヘキサン, 1:5);
1HNMR(CDCl
3) δ7.53-7.50(m, 2H), 7.47-7.44(m, 2H), 7.34-7.32(m, 3H), 7.19-7.16(m, 2H), 3.66(s, 3H), 2.98-2.93(t, 2H, J = 7.5 Hz),2.66-2.61(t, 2H, J = 7.5 Hz);
13CNMR(CDCl
3) δ173.1, 140.8, 131.7, 131.5, 128.3, 128.3, 128.1, 123.3, 121.2, 89.3, 89.1, 51.6, 35.4, 30.8; ESI-MS m/z 287.1(MNa
+)。
【0151】
3-(4-フェニルエチニル)フェニル)プロパン酸。表題の化合物をメチル3-(4-(フェニルエチニル)フェニル)プロピオネート(52 mg, 0.20 mmol)から一般的手順IIに従って調製し、41mg(78%)の純粋な表題の化合物を黄色固形物として得た。R
f:0.35([EtOAc、1.25%酢酸]:ヘキサン, 1:1);
1HNMR(CDCl
3) δ7.54-7.45(m, 4H), 7.37-7.31(m, 3H), 7.20-7.18(m, 2H), 3.00-2.95(t, 2H, J = 7.5 Hz), 2.72-2.66(t, 2H, J =7.5 Hz);
13CNMR(CDCl
3) δ178.7, 140.4, 131.8, 131.6, 128.3, 128.3, 128.2, 123.3, 121.3, 89.2, 89.2, 35.2, 30.4; MALDI-HRMS C
17H
14O
2(MNa
+)の計算値:273.0887, 実測値:273.0883。
【0154】
メチル3-(4-((トリメチルシリル)エチニル)フェニル)プロピオネート。表題の化合物をメチル3-(4-ヨードフェニル)プロピオネート(250 mg, 0.86 mmol)およびトリメチルシリル
アセチレン(0.22 mL, 1.70 mmol)から一般的手順IAに従って調製した。セライトでのろ過後、生成物を褐色油状物として得、精製することなく次の工程で用いた。 R
f:0.38(EtOAc:ヘキサン, 1:5);
1HNMR(CDCl
3) δ7.39-7.37(m, 2H), 7.13-7.11(m, 2H), 3.65(s, 3H), 2.96-2.91(t, 2H, J = 7.6 Hz), 2.63-2.58(t, 2H, J = 7.8 Hz), 0.24(s, 9H);
13CNMR(CDCl
3) δ173.1, 141.1, 132.1, 128.2, 121.1, 105.0, 93.8, 51.6, 35.6, 30.8, 0.0。
【0157】
メチル3-(4-エチニルフェニル)プロピオネート。メチル3-(4-((トリメチルシリル)エチニル)フェニル)-プロピオネート(225 mg, 0.86 mmol)およびカルボン酸カリウム (234 mg, 1.69 mmol)をメタノール(9 mL)に溶解し、室温で2時間半激しく攪拌した。反応物に水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機相を合一し、塩水で洗浄し、MgSO
4 で乾燥させ、真空濃縮し、138 mg(90%)の褐色の油状生成物を得た。R
f:0.31(EtOAc:ヘキサン, 1:5);
1HNMR(CDCl
3) δ7.43-7.40(m, 2H), 7.17-7.14(m, 2H), 3.66(s, 3H), 3.04(s, 1H), 2.97-2.92(t, 2H, J = 7.7 Hz), 2.65-2.59(t, 2H, J = 7.8 Hz);
13CNMR(CDCl
3) δ173.0, 141.4, 132.3, 128.3, 120.2, 83.5, 76.8, 51.6, 35.3, 30.8; ESI-MS m/z 287.1(MNa
+)
。
【0160】
メチル3-(4-(1-ナフチルエチニル)フェニル)プロピオネート。表題の化合物をメチル3-(4-((2-クロロピリジン-4-イル)エチニル)フェニル)プロピオネート(80 mg, 0.27 mmol)お
よび1-ブロモナフタレン (53 μL, 0.38 mmol)から一般的手順IBに従って調製し、フ
ラッシュクロマトグラフィによる精製後(SiO
2, EtOAc/ヘキサン, 1:30→1:10)に26 mg(24%)の橙色油状物を得た。R
f:0.25(EtOAc:ヘキサン, 1:5);
1HNMR(CDCl
3) δ8.44-8.41(m, 1H), 7.87-7.73(m, 3H), 7.58-7.44(m, 5H), 7.24-7.21(m, 2H), 3.00-2.96(t, 2H, J = 7.5 Hz), 2.68-2.63(t, 2H, J = 7.5 Hz);
13CNMR(CDCl
3) δ173.1, 141.0, 133.2, 133.2, 131.8, 130.3, 128.7, 128.4, 128.3, 126.7, 126.4, 126.2, 125.3, 121.3, 121.0, 94.2, 87.2, 51.6, 35.4, 30.8; MALDI-MS m/z 314.1(M
+)。
【0163】
3-(4-(1-ナフチルエチニル)フェニル)プロパン酸。表題の化合物をメチル3-(4-(1-ナフチルエチニル)フェニル)プロピオネート(24 mg, 0.08 mmol)から一般的手順IIに従って調製し、18 mg(80%)の純粋な表題の化合物を淡黄色固形物として得た。R
f:0.32([EtOAc、1.25% 酢酸]:ヘキサン, 1:1);
1HNMR((CD
32CO-d
6) δ10.60-10.30(s, 1H), 8.44-8.41(m, 1H), 7.95-7.91(m, 2H), 7.77-7.74(m, 1H), 7.65-7.50(m, 5H), 7.35-7.33(m, 2H), 2.97-2.92(t, 2H, J = 7.5 Hz), 2.67-2.61(t, 2H, J = 7.5 Hz);
13CNMR((CD
32CO-d
6)δ173.6, 142.9, 134.1, 133.8, 132.3, 131.0, 129.6, 129.5, 129.2, 127.7, 127.3, 126.6, 126.2, 121.6, 121.5, 95.1, 87.5, 35.4, 31.2; MALDI-HRMS C
21H
16O
2(M
+)の計算値:300.1145, 実測値:300.1137。
【0166】
メチル3-(4-(m-トリルエチニル)フェニル)プロピオネート。表題の化合物をメチル3-(4-
エチニルフェニル)プロピオネート(90 mg, 0.48 mmol)およびヨード-3-メチルベンゼン(0.07mL, 0.55 mmol)から一般的手順IBに従って調製し、フラッシュクロマトグラフィによる精製後(SiO
2, EtOAc/ヘキサン, 1:30→1:10)に42 mg(36%)の橙色油状物を得た。R
f:0.29(EtOAc:ヘキサン, 1:5);
1HNMR(CDCl
3) δ7.46-7.43(m, 2H), 7.35-7.31(m, 2H), 7.22-7.12(m, 4H), 3.67(s, 3H), 2.99-2.93(t, 2H, J = 7.8 Hz), 2.66-2.61(t, 2H, J = 7.8 Hz), 2.35(s, 3H);
13CNMR(CDCl
3) δ173.1, 140.8, 138.0, 132.1, 131.7, 129.1, 128.6, 128.3, 128.2, 123.1, 121.3, 89.3, 88.9, 51.6, 35.4, 30.8, 21.2; ESI-MS m/z
301.1(MNa
+)。
【0169】
3-(4-(m-トリルエチニル)フェニルプロパン酸。表題の化合物をメチル3-(4-(m-トリルエ
チニル)フェニル)プロピオネート(39 mg, 0.14 mmol)から一般的手順IIに従って調製し、35mg(95%)の純粋な表題の化合物を黄色固形物として得た。R
f:0.11([EtOAc、1.25% 酢
酸]:ヘキサン, 1:4);
1HNMR(CDCl
3) δ7.47-7.44(m, 2H), 7.35-7.31(m, 2H), 7.25-7.14(m, 4H), 2.99-2.94(t, 2H, J = 7.8 Hz), 2.71-2.66(t, 2H, J =7.8 Hz), 2.34(s,3H);
13CNMR(CDCl
3) δ178.6, 140.4, 138.0, 132.1, 131.8, 129.1, 128.6, 128.3, 128.2, 123.1, 121 .4, 89.4, 88.9, 35.2, 30.5, 21 .2; MALDI-HRMS C
18H
16O
2(M
+)の計算値:264.1145, 実測値:264.1145。
【0172】
メチル3-(4-((3-(ヒドロキシメチル)フェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート。表題の化合物をメチル3-(4-エチニルフェニル)プロピオネート(90 mg, 0.48 mmol)および(3-
ヨードフェニル)メタノール(0.07 mL, 0.55 mmol)から一般的手順IBに従って調製し、
フラッシュクロマトグラフィによる精製後(SiO
2, EtOAc/ヘキサン, 1:30→1:10)に40 mg(32%)の橙色油状物を得た。 R
f:0.24(EtOAc:ヘキサン, 1:5);
1HNMR(CDCl
3) δ7.53(s, 1H), 7.46-7.43(m, 3H), 7.34-7.32(m, 2H), 7.19-7.16(m, 2H), 4.69(s, 2H), 3.66(s, 3H), 2.98-2.93(t, 2H, J = 7.8 Hz), 2.66-2.61(t, 2H, J = 7.8 Hz), 1.83(s,1H);
13CNMR(CDCl
3) δ173.1, 141.1, 140.9, 131.7, 130.7, 130.0, 128.6, 128.3, 126.7, 123.6,
121.1, 89.4, 88.9, 64.9, 51.6, 35.4, 30.8; ESI-MS m/z 317.1(MNa
+)。
【0175】
3-(4-((3-(ヒドロキシメチル)フェニル)エチニル)フェニル)プロパン酸。表題の化合物をメチル3-(4-((3-(ヒドロキシメチル)フェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート(38 mg, 0.13 mmol)から一般的手順IIに従って調製し、34 mg(93%)の純粋な表題の化合物を黄色固形物として得た。R
f:0.29([EtOAc、1.25% 酢酸]:ヘキサン, 1:1);
1HNMR((CD
32CO-d
6) δ13.15-10.20(s, 1H), 7.53-7.30(m, 8H), 4.65(s, 2H), 2.97-2.92(t, 2H, J = 7.8 Hz), 2.66-2.61(t, 2H, J = 7.8 Hz);
13CNMR((CD
32CO-d
6) δ132.3, 130.6, 130.3, 130.2, 129.5, 129.5, 129.3, 127.4, 89.8, 64.1, 35.5, 31.4; MALDI-HRMS C
18H
16O
3(MNa
+)の計算値:303.0992, 実測値:303.0986。
【0178】
メチル3-(4-(o-トリルエチニル)フェニル)プロピオネート。表題の化合物をメチル3-(4-
エチニルフェニル)プロピオネート(90 mg, 0.48 mmol)およびヨード-2-メチルベンゼン(0.07mL, 0.55 mmol)から一般的手順IBに従って調製し、フラッシュクロマトグラフィに
よる精製後(SiO
2, EtOAc/ヘキサン, 1:30→1:10)に36 mg(31 %)の橙色油状物を得た。.R
f:0.27(EtOAc:ヘキサン, 1:5);
1HNMR(CDCl
3) δ7.49-7.44(m, 3H), 7.23-7.17(m, 5H), 3.67(s, 3H), 2.99-2.94(t, 2H, J = 7.8 Hz), 2.66-2.61(t, 2H, J = 7.8 Hz), 2.50(s, 3H);
13CNMR(CDCl
3) δ173.1, 140.8, 140.1, 131.8, 131.6, 129.4, 128.3, 128.2, 125.5, 123.1, 121.5, 93.2, 88.1, 51.6, 35.4, 30.8, 20.7; ESI-MS m/z 301.1(MNa
+) 。
【0181】
3-(4-(o-トリルエチニル)フェニル)プロパン酸。表題の化合物をメチル3-(4-(o-トリルエチニル)フェニル)プロピオネート(31 mg, 0.11 mmol) から一般的手順IIに従って調製
し、28 mg(96%)の純粋な表題の化合物を黄色固形物として得た。R
f:0.08([EtOAc、1.25% 酢酸]:ヘキサン, 1:4);
1HNMR(CDCl
3) δ11.75-10.30(s, 1H), 7.49-7.45(m, 3H), 7.24-7.18(m, 5H), 2.99-2.94(t, 2H, J = 7.8 Hz), 2.71-2.66(t, 2H, J = 7.8 Hz), 2.50(s,
3H);
13CNMR(CDCl
3) δ178.9, 140.4, 140.1, 131.8, 131.7, 129.4, 128.3, 128.2, 125.6, 123.0, 121.6, 93.2, 88.1, 35.3, 30.4, 20.7; MALDI-HRMS C
18H
16O
2(MNa
+)の計算値:287.1043, 実測値:287.1047。
【0184】
メチル3-(4-(p-トリルエチニル)フェニル)プロピオネート。表題の化合物を メチル3-(4-エチニルフェニル)プロピオネート(90 mg, 0.48 mmol)およびヨード-4-メチルベンゼン(0.07mL, 0.55 mmol)から一般的手順IBに従って調製し、フラッシュクロマトグラフィに
よる精製後(SiO
2, EtOAc/ヘキサン, 1:30→1:10).に18 mg(15%)の橙色油状物を得た。R
f:0.42(EtOAc:ヘキサン, 1:5);
1HNMR(CDCl
3) δ7.45-7.39(m, 4H), 7.18-7.13(m, 4H), 3.67(s, 3H), 2.98-2.93(t, 2H, J = 7.8 Hz), 2.66-2.60(t, 2H, J = 7.8 Hz), 2.36(s, 3H);
13CNMR(CDCl
3) δ173.1, 140.6, 138.3, 131.7, 131.4, 129.1, 128.3, 121.4, 120.2, 89.3, 88.6, 51.6, 35.4, 30.8, 21.5; El-MS m/z 278(M
+)。
【0187】
3-(4-(m-トリルエチニル)フェニル)プロパン酸。表題の化合物をメチル3-(4-(m-トリルエチニル)フェニル)プロピオネート(16 mg, 0.06 mmol)から一般的手順IIに従って調製し、12mg(80%)の純粋な表題の化合物を黄色固形物として得た。R
f:0.35([EtOAc、1.25% 酢
酸]:ヘキサン, 1:1);
1HNMR(CDCl
3) δ12.10-10.10(s, 1H), 7.46-7.40(m, 4H), 7.20-7.13(m, 4H), 2.99-2.94(t, 2H, J = 7.8 Hz), 2.71-2.66(t, 2H, J = 7.8 Hz), 2.36(s, 3H);
13CNMR(CDCl
3) δ178.3, 140.4, 138.5, 131.9, 131.6, 129.3, 128.5, 121.7,120.4, 89.5, 88.7, 35.3, 30.6, 21.7; MALDI-HRMS C
18H
16O
2(M
+)の計算値:264.1145, 実測値:264.1141。
【0190】
メチル3-(4-((3-シアノフェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート。表題の化合物をメチル3-(4-エチニルフェニル)プロピオネート(103 mg, 0.55 mmol)および3-ヨードベンゾ
ニトリル(134 mg, 0.59 mmol)から一般的手順ICに従って調製し、フラッシュクロマト
グラフィによる精製後(SiO
2, EtOAc/ヘキサン, 1:5)に68 mg(58%)の橙茶色の固形物を得
た。R
f:0.26(EtOAc:ヘキサン, 1:5);
1HNMR(CDCl
3) δ7.79-7.78(m, 1H), 7.73-7.70(m, 1H), 7.61-7.57(m, 1H), 7.48-7.43(m, 3H), 7.22-7.18(m, 2H), 3.67(s, 3H), 3.00-2.95(t, 2H, J = 7.8 Hz), 2.67-2.62(t, 2H, J = 7.8 Hz);
13CNMR(CDCl
3) δ173.0, 141.7, 135.5, 134.8, 131.9, 131.3, 129.2, 128.5, 125.0, 120.2, 118.1, 116.7, 112.8, 91.7, 86.6, 51.7, 35.3, 30.8; El-MS m/z 289(M
+)。
【0193】
3-(4-((3-シアノフェニル)エチニル)フェニル)プロパン酸。表題の化合物をメチル3-(4-((3-シアノフェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート(58 mg, 0.20 mmol)から一般的手順IIに従って調製し、53 mg(96%)の純粋な表題の化合物を明褐色の固形物として得た。R
f:0.35([EtOAc、1.25% 酢酸]:ヘキサン, 1:1);
1HNMR(DMSO-d
6) δ12.30-12.10(s, 1H),
8.07-8.03(m, 1H), 7.91-7.85(m, 2H), 7.70-7.60(m, 1H), 7.53-7.48(m, 2H), 7.33-7.29(m, 2H), 2.89-2.84(t, 2H, J = 7.8 Hz), 2.59-2.54(t, 2H, J = 7.8 Hz);
13CNMR(DMSO-d
6) δ173.5, 142.5, 135.8, 134.5, 132.0, 131.4, 131.3, 130.0, 128.7, 128.7, 123.7, 119.1, 1 12.1, 91.3, 86.8, 34.7, 30.1; ESI-MS C
18H
13NO
2(MNa
+)の計算値:298.0839, 実測値:298.0852。
【0196】
メチル3-(4-((3-ニトロフェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート。表題の化合物をメチル3-(4-エチニルフェニル)プロピオネート(102 mg, 0.54 mmol)および1-ヨード-3-ニトロベンゼン (146 mg, 0.58 mmol)から一般的手順ICに従って調製し、フラッシュクロマトグラフィによる精製後(SiO
2, EtOAc/ヘキサン, 1:5)に113 mg(67%)の淡橙色固形物として得た。R
f:0.30(EtOAc:ヘキサン, 1:5);
1HNMR(CDCl
3) δ8.36-8.35(m, 1H), 8.18-8.14(m, 1H), 7.82-7.79(m, 1H), 7.55-7.46(m, 3H), 7.23-7.20(m, 2H), 3.68(s, 3H), 3.01-2.96(t, 2H, J = 7.8 Hz), 2.68-2.62(t, 2H, J = 7.8 Hz);
13CNMR(CDCl
3):δ173.0, 148.2, 141.8, 137.1, 131.9, 129.3, 128.5, 126.3, 125.2, 122.8, 120.1, 91.9, 86.6,
51.7, 35.3, 30.8; El-MS m/z 309(M
+)。
【0199】
3-(4-((3-ニトロフェニル)エチニル)フェニル)プロパン酸。表題の化合物をメチル3-(4-((3-ニトロフェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート(84 mg, 0.27 mmol)から一般的手順IIに従って調製し、74 mg(92%)の純粋な表題の化合物を淡黄色固形物として得た。R
f:0.15(EtOAc:ヘキサン, 1:1);
1HNMR(DMSO-d
6) δ12.17(s, 1H), 8.32-8.31(m, 1H), 8.26-8.22(m, 1H), 8.00-7.96(m, 1H), 7.75-7.69(m, 1H), 7.55-7.52(m, 2H), 7.34-7.31(m, 2H), 3.00-2.85(t, 2H, J = 7.8 Hz), 2.60-2.55(t, 2H, J = 7.8 Hz);
13CNMR(DMSO-d
6) δ173.5, 147.8, 142.6, 137.4, 131.5, 130.3, 128.7, 125.7, 123.9, 123.3, 119.0, 91.5, 86.6, 34.7, 30.2; MALDI-HRMS C
17H
13NO
4の計算値(MNa
+):318.0737, 実測値:318.0731。
【0202】
メチル3-(4-((3-ホルミルフェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート。表題の化合物をメチル3-(4-エチニルフェニル)プロピオネート(102 mg, 0.54 mmol)および3-ブロモベン
ズアルデヒド (0.09 mL, 0.62 mmol)から一般的手順ICに従って調製し、フラッシュク
ロマトグラフィによる精製後(SiO
2, EtOAc/ヘキサン, 1:3)に93 mg(59%)の橙色固形物を
生じた。R
f:0.16(EtOAc:ヘキサン, 1:5);
1HNMR(CDCl
3) δ10.01(s, 1H), 8.02(s, 1H), 7.84-7.74(m, 2H), 7.54-7.46(m, 3H), 7.26-7.19(m, 2H), 3.67(s, 3H), 3.00-2.95(t, 2H, J = 7.8 Hz), 2.67-2.62(t, 2H, J = 7.8 Hz);
13CNMR(CDCl
3) δ191.6, 173.0, 141.4, 137.0, 136.5, 132.9, 131.8, 129.1, 128.8, 128.4, 124.6, 120.6, 90.9, 87.6, 51.6, 35.3, 30.8; El-MS m/z 292(M
+)。
【0205】
3-(4-((3-ホルミルフェニル)エチニル)フェニル)プロパン酸。表題の化合物をメチル3-(4-((3-ホルミルフェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート(70 mg, 0.24 mmol)から一般的手順IIに従って調製し、57 mg(85%)の純粋な表題の化合物を淡黄色固形物として得た。R
f:0.13(EtOAc:ヘキサン, 1:1);
1HNMR(DMSO-d
6) δ12.28(s, 1H), 10.04(s, 1H), 8.06-8.04(m, 1H), 7.97-7.91(m, 1H), 7.88-7.84(m, 1H), 7.68-7.63(m, 1H), 7.56-7.48(m, 2H), 7.39-7.28(m, 2H), 2.90-2.85(t, 2H, J = 7.8 Hz), 2.60-2.55(t, 2H, J = 7.8 Hz);
13CNMR(DMSO-d
6) δ192.6, 173.5, 142.2, 136.7, 136.4, 132.4, 131.4, 129.6, 128.8, 128.7, 123.3, 119.3, 90.6, 87.5, 34.7, 30.1; MALDI-HRMS C
18H
14O
3(MNa
+)の計算値:301.0836, 実測値:301.0842。
【0208】
メチル3-(4-((3-(トリフルオロメチル)フェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート。表題の化合物をメチル3-(4-エチニルフェニル)プロピオネート(101 mg, 0.54 mmol)および1-ヨード-3-(トリフルオロメチル)ベンゼン(0.09 mL, 0.62 mmol)から一般的手順ICに従って調製し、フラッシュクロマトグラフィによる精製後(SiO
2, EtOAc/ヘキサン, 1:5)に119 mg(67%)の黄色油状物を得た。R
f:0.58(EtOAc:ヘキサン, 2:5);
1HNMR(CDCl
3) δ7.77(s, 1H), 7.68-7.66(m, 1H), 7.57-7.55(m, 1H), 7.48-7.43(m, 3H), 7.21-7.18(m, 2H), 3.67(s, 3H), 3.00-2.94(t, 2H, J = 7.8 Hz), 2.67-2.61(t, 2H, J = 7.8 Hz);
13CNMR(CDCl
3) δ173.0, 141.4, 134.6, 131.8, 128.8, 128.4, 128.3, 128.3, 124.7, 124.6, 124.6, 124.3, 120.5, 90.8, 87.5, 51.6, 35.3, 30.8; ESI-MS m/z 355.1(MNa
+) 。
【0211】
3-(4-((3-(トリフルオロメチル)フェニル)エチニル)フェニル)プロパン酸。表題の化合物をメチル3-(4-((3-(トリフルオロメチル)フェニル)エチニル)フェニルプロピオネート(101 mg, 0.30 mmol)から一般的手順IIに従って調製し、84 mg(87%)の純粋な表題の化合物を淡黄色固形物として得た。 R
f:0.24([EtOAc、1.25% 酢酸]:ヘキサン, 1:1);
1HNMR(CDCl
3) δ10.80-9.40(s, 1H), 7.78(m, 1H), 7.69-7.66(m, 1H), 7.58-7.55(m, 1H), 7.49-7.46(m, 3H), 7.22-7.20(m, 2H), 3.01-2.96(t, 2H, J = 7.8 Hz), 2.72-2.67(t, 2H, J =
7.8 Hz);
13CNMR(CDCl
3) δ178.7, 141.0, 134.6, 131.9, 128.8, 128.4, 128.4, 128.3, 124.7, 124.7, 124.3, 120.7, 90.8, 87.6, 35.2, 30.4; MALDI-HRMS C
18H
13F
3O
2(MNa
+)の計算値:341.0761, 実測値:341.0754。
【0214】
メチル3-(4-((3, 5-ジメチルフェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート。表題の化合
物をメチル3-(4-エチニルフェニル)プロピオネート(99 mg, 0.53 mmol)および1-ヨード-3, 5-ジメチルベンゼン(0.08 mL, 0.55 mmol)から一般的手順ICに従って調製し、フラッシュクロマトグラフィによる精製後(SiO
2, EtOAc/ヘキサン, 1:5)に128 mg(83%)の橙色固形物を生じた。 R
f:0.59(EtOAc:ヘキサン, 2:5);
1HNMR(CDCl
3) δ7.21-7.19(m, 2H), 7.07-7.05(m, 2H), 6.90-6.89(m, 2H), 6.78-6.77(m, 1H), 2.72-2.67(t, 2H, J = 7.8 Hz), 2.42-2.37(t, 2H, J = 7.8 Hz), 2.05(s, 6H);
13CNMR(CDCl
3) δ173.1, 140.7, 137.8, 131.7, 130.1, 129.2, 128.3, 122.9, 121.4, 89.4, 88.6, 51.6, 35.4, 30.8, 21.1; ESI-MS m/z 315.1(MNa
+) 。
【0217】
3-(4-((3, 5-ジメチルフェニル)エチニル)フェニル)プロパン酸。表題の化合物をメチル3-(4-((3, 5-ジメチルフェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート(100 mg, 0.34 mmol)
から一般的手順IIに従って調製し、67 mg(70%)の純粋な表題の化合物黄色固形物として得た。R
f:0.24([EtOAc、1.25% 酢酸]:ヘキサン, 1:1);
1HNMR((CD
32CO-d
6) δ12.00-9.50(s, 1H), 7.25-7.18(m, 2H), 7.10-7.04(m, 2H), 6.94-6.88(m, 2H), 6.82-6.76(m, 1H),
2.72-2.67(t, 2H, J = 7.8 Hz), 2.42-2.37(t, 2H, J = 7.8 Hz);
13CNMR((CD
32CO-d
6) δ173.7, 142.7, 138.9, 132.3, 131.0, 129.9, 129.5, 123.9, 121.9, 90.0, 89.4, 35.5, 31.4, 21.1; MALDI-HRMS C
19H
18O
2(MNa
+)の計算値:301.1200, 実測値:301.1196。
【0220】
メチル3-(4-((2, 3-ジメチルフェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート。表題の化合
物をメチル3-(4-エチニルフェニル)プロピオネート(99 mg, 0.53 mmol)および1-ブロモ-2, 3-ジメチルベンゼン(0.08 mL, 0.59 mmol)から一般的手順ICに従って調製し、フラッシュクロマトグラフィによる精製後(SiO
2, EtOAc/ヘキサン, 1:5)に22 mg(14%)の橙色油
状物を得た。 R
f:0.42(EtOAc:ヘキサン, 2:5);
1HNMR(CDCl
3) δ7.47-7.44(m, 2H), 7.37-7.34(m, 1H), 7.19-7.17(m, 2H), 7.12-7.03(m, 2H), 3.67(s, 3H), 2.99-2.94(t, 2H, J = 7.8 Hz), 2.66-2.61(t, 2H, J = 7.8 Hz), 2.45(s, 3H), 2.29(s, 3H);
13CNMR(CDCl
3) δ173.7, 142.7, 137.8, 132.2, 130.8, 130.5, 129.6, 126.4, 124.0, 122.1, 93.5,
89.2, 35.6, 31.4, 20.3, 17.6; ESI-MS m/z 315.1(MNa
+) 。
【0223】
3-(4-((2, 3-ジメチルフェニル)エチニル)フェニル)プロパン酸。表題の化合物をメチル3-(4-((2, 3-ジメチルフェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート(22 mg, 0.07 mmol)から一般的手順IIに従って調製し、14 mg(67%)の純粋な表題の化合物を橙色固形物として得た。R
f:0.24([EtOAc、1.25% 酢酸]:ヘキサン, 1:1);
1HNMR(CDCl
3) δ11.00-9.90(s, 1H), 7.38-7.36(m, 2H), 7.33-7.17(m, 3H), 7.04-6.96(m, 2H), 2.84-2.79(t, 2H, J= 7.8 Hz), 2.54-2.49(t, 2H, J = 7.8 Hz);
13CNMR(CDCl
3) δ173.8, 142.7, 137.8, 132.2,
130.8, 130.5, 129.6, 126.4, 124.0, 122.1, 93.5, 89.2, 35.6, 31.4, 20.3, 17.6; MALDI-HRMS C
19H
18O
2(MNa
+)の計算値:301.1200, 実測値:301.1 193。
【0226】
メチル3-(4-((3-アミノフェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート。表題の化合物をメチル3-(4-ヨードフェニル)プロピオネート(100 mg, 0.34 mmol)および3-エチニルアニリ
ン(0.04 mL, 0.38 mmol)から一般的手順ICに従って調製し、フラッシュクロマトグラフィによる精製後(SiO
2, EtOAc/ヘキサン, 1:3) に89 mg(93%)の橙色固形物を得た。R
f:0.35(EtOAc:ヘキサン, 1:1);
1HNMR(CDCl
3) δ7.44-7.42(m, 2H), 7.18-7.09(m, 3H), 6.93-6.91(m, 1H), 6.83(s, 1H), 6.66-6.63(m, 1H), 3.66(s, 3H), 2.98-2.93(t, 2H, J = 7.8 Hz), 2.65-2.60(t, 2H, J = 7.8 Hz);
13CNMR(CDCl
3) δ173.1, 146.3, 140.7, 131.7,
129.2, 128.3, 124.0, 122.0, 121.3, 117.7, 115.2, 89.3, 88.6, 51.6, 35.4, 30.8; El-MS m/z 279(M
+)。
【0229】
3-(4-((3-アミノフェニル)エチニル)フェニル)プロパン酸。表題の化合物を メチル3-(4-((3-アミノフェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート(19 mg, 0.07 mmol)から一般的
手順IIに従って調製し、13 mg(73%)の純粋な表題の化合物を褐色固形物として得た。 R
f:0.09([EtOAc、1.25% 酢酸]:ヘキサン, 1:2);
1HNMR(CDCl
3) δ13.10-11.20(s, 1H),7.50-7.42(m, 2H), 7.38-7.28(m, 3H), 7.24-7.05(m, 1H), 6.87-6.68(m, 2H), 2.97-2.92(m, 2H), 2.66-2.62(m, 2H); ESI-HRMS C
17H
15NO
2(MH
+)の計算値:266.1176, 実測値:266.1163。
【0232】
メチル3-(4-((3-エチニルフェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート。表題の化合物をメチル3-(4-ヨードフェニル)プロピオネート(120 mg, 0.41 mmol)および1, 3-ジエチニルベンゼン(0.06 mL, 0.45 mmol)から一般的手順ICに従って調製し、ただし例外として反応を室温で行い、フラッシュクロマトグラフィによる精製後(SiO
2, EtOAc/ヘキサン, 1:3)に52 mg(43%)の黄褐色のゴム状油状物を得た。R
f:0.41(EtOAc:ヘキサン, 1:2);
1HNMR(CDCl
3) δ7.65(s, 1H), 7.49-7.42(m, 4H), 6.31-7.29(m, 1H), 7.19-7.17(m, 2H), 3.67(s, 3H), 3.09(s, 1H), 2.99-2.93(t, 2H, J = 7.8 Hz), 2.66-2.61(t,2H, J = 7.8 Hz);
13CNMR(CDCl
3) δ173.0, 141.1, 135.0, 131.8, 131.7, 128.4, 123.7, 122.4, 120.8, 90.0, 88.0, 82.8, 77.7, 51.6, 35.3, 30.8; El-MS m/z 288(M
+)。
【0235】
3-(4-((3-エチニルフェニル)エチニル)フェニル)プロパン酸。表題の化合物をメチル3-(4-((3-エチニルフェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート(52 mg, 0.18 mmol)から一般的手順IIに従って調製し、38 mg(76%)の純粋な表題の化合物黄色固形物として得た。 R
f:0.16([EtOAc、1.25% 酢酸]:ヘキサン, 1:2);
1HNMR(CDCl
3) δ12.10-9.00(s, 1H), 7.62-7.31(m, 8H), 3.72(s, 1H), 2.97-2.93(t, 2H, J = 7.8 Hz), 2.67-2.62(t, 2H, J = 7.8 Hz);
13CNMR(CDCl
3) δ173.8, 143.1, 135.3, 132.6, 132.5, 130.1, 129.9, 129.6, 124.7, 123.7, 121.3, 90.9, 88.4, 83.2, 80.0, 35.5, 31.4; ESI-HRMS C
19H
14O
2(MNa
+)の計算値:297.0887, 実測値:297.0878。
【0238】
メチル3-(4-((3-(1-ベンジル-1H-1, 2, 3-トリアゾール-4-イル)フェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート。10 mLの丸底フラスコにH
2O(1 mL), NaN
3(52 mg, 0.80 mmol), アスコルビン酸ナトリウム (11 mg, 0.05 mmol)およびCuSO
4(3 mg, 0.02 mmol)を加え、攪
拌して溶解した後、DMF(1 mL)を加え、その後臭化ベンジル (0.03 mL, 0.25 mmol)およびメチル3-(4-((3-エチニルフェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート(76 mg, 0.26 mmolを加えた。反応物を1日間で70℃まで加熱し、室温まで冷却し、DCMとH
2Oを分離した
。水相をさらにDCMで2回抽出した。有機相を合一し、MgSO
4 で乾燥させ、真空濃縮
し、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2, EtOAc/ヘキサン, 1:3→1:1)で精製し、58 mg(53%)の淡黄色固形物を得た。R
f:0.22(EtOAc:ヘキサン, 1:2);
1HNMR(CDCl
3) δ7.93-7.92(m, 1H), 7.81-7.78(m, 1H), 7.67(s, 1H), 7.47-7.29(m, 9H), 7.19-7.16(m, 2H), 5.57(s, 2H), 3.67(s, 3H), 2.99-2.93(t, 2H, J = 7.8 Hz), 2.66-2.60(t, 2H, J = 7.8 Hz);
13CNMR(CDCl
3) δ173.1, 147.4, 141.0, 134.5, 131.7, 131.1, 130.8, 129.2, 128.8,
128.3, 128.1, 125.4, 123.9, 121.0, 119.7, 89.7, 88.7, 54.3, 51.6, 35.3, 30.8; E
l-MS m/z 421(M
+)。
【0241】
3-(4-((3-(1 -ベンジル-1H-1, 2, 3-トリアゾール-4-イル)フェニル)エチニル)フェニル)プロパン酸。表題の化合物をメチル3-(4-((3-(1-ベンジル-1H-1, 2, 3-トリアゾール-4-
イル)フェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート(52 mg, 0.12 mmol)から一般的手
順IIに従って調製し、50 mg(100%)の純粋な表題の化合物を白色固形物として得た。 R
f:0.70(メタノール);
1HNMR(CDCl
3) δ7.92-7.91(m, 1H), 7.81-7.78(m, 1H), 7.68(s, 1H), 7.47-7.30(m, 9H), 7.20-7.18(m, 2H), 5.57(s, 2H), 3.00-2.95(t, 2H, J = 7.8 Hz), 2.71-2.66(t, 2H, J = 7.8 Hz);
13CNMR(CDCl
3) δ177.7, 147.4, 140.7, 134.5, 131.8, 131.1, 130.6, 129.2, 128.9, 128.8, 128.4, 128.1, 125.4, 123.9, 121.1, 119.7, 89.7, 88.8, 54.3, 35.2, 30.5; ESI-HRMS C
26H
21N
3O
2(MNa
+)の計算値430.1527, 実測値:430.1517。
【0244】
メチル3-(4-(ピリジン-2-イルエチニル)フェニル)プロピオネート。表題の化合物をメチ
ル3-(4-エチニルフェニル)プロピオネート(99 mg, 0.52 mmol)および2-ヨードピリジン(0.07 mL, 0.66 mmol)から一般的手順ICに従って調製し、フラッシュクロマトグラフィによる精製後(SiO
2, EtOAc/ヘキサン, 1:3) に69 mg(50%)の淡黄色固形物を得た。R
f:0.09(EtOAc:ヘキサン, 1:5);
1HNMR(CDCl
3) δ8.62-8.60(m, 1H), 7.70-7.64(m, 1H), 7.54-7.49(m, 3H), 7.25-7.18(m, 3H), 3.67(s, 3H), 2.99-2.94(t, 2H, J = 7.8Hz), 2.67-2.61(t, 2H, J = 7.8 Hz);
13CNMR(CDCl
3) δ173.0, 150.0, 143.5,141.6, 136.1, 132.2, 12
8.4, 127.1, 122.6, 120.2, 89.2, 88.4, 51.6, 35.2, 30.8; El-MS C
17H
15NO
2(M
+)の計
算値:265, 実測値:265。
【0247】
3-(4-(ピリジン-2-イルエチニル)フェニル)プロパン酸。表題の化合物をメチル3-(4-(ピ
リジン-2-イルエチニル)フェニル)プロピオネート(54 mg, 0.20 mmol)から一般的手順
IIに従って調製し、39 mg(77%)の純粋な表題の化合物黄色固形物として得た。 R
f:0.16([EtOAc、1.25% 酢酸]:ヘキサン, 1:1);
1HNMR(CDCl
3) δ8.64-8.63(m, 1H), 7.74-7.68(m, 1H), 7.63-7.49(m, 3H), 7.29-7.21(m, 3H), 3.02-2.97(t, 2H, J = 7.8 Hz), 2.73-2.68(t, 2H, J = 7.8 Hz);
13CNMR(CDCl
3) δ177.0, 149.4, 142.9, 141.9, 136.8, 132.2, 128.4, 127.2, 122.9, 1 19.9, 90.3, 87.6, 35.2, 30.9, 30.6; MALDI-MS C
16H
13NO
2(M
+)の計算値:252.1019, 実測値:252.1008。
【0250】
メチル3-(4-(ピリジン-3-イルエチニル)フェニル)プロピオネート。表題の化合物をメチ
ル3-(4-エチニルフェニル)プロピオネート(102 mg, 0.54 mmol)および3-ヨードピリジン(122 mg, 0.60 mmol) から一般的手順ICに従って調製し、フラッシュクロマトグラフィ
による精製後(SiO
2, EtOAc/ヘキサン, 1:3)に27 mg(43% b.r.s.m.)の橙褐色固形物を得た。 R
f:0.09(EtOAc:ヘキサン, 1:5);
1HNMR(CDCl
3) δ8.76-7.75(m, 1H), 7.54-7.52(m, 1H), 7.81-7.77(m, 1H), 7.48-7.45(m, 2H), 7.29-7.25(m, 1H), 7.22-7.19(m, 2H), 3.67(s, 3H), 3.00-2.95(t, 2H, J = 7.8 Hz), 2.67-2.62(t, 2H, J = 7.8 Hz);
13CNMR(CDCl
3) δ173.0, 152.2, 148.4, 141.5, 138.3, 131.8, 128.4, 123.0, 120.5, 120.4, 92.5,
85.7, 51.6, 35.3, 30.8; El-MS C
17H
15NO
2(M
+)の計算値:265, 実測値:265。
【0253】
3-(4-(ピリジン-3-イルエチニル)フェニル)プロパン酸。表題の化合物をメチル3-(4-(ピ
リジン-3-イルエチニル)フェニル)プロピオネート(24 mg, 0.09 mmol)から一般的手順
IIに従って調製し、18 mg(79%)の純粋な表題の化合物を橙色固形物として得た。 R
f:0.16([EtOAc、1.25% 酢酸]:ヘキサン, 1:1);
1HNMR((CD
32CO) δ12.60-10.70(s, 1H), 8.73-8.72(m, 1H), 8.57-8.55(m, 1H), 7.93-7.89(m, 1H), 7.52-7.49(m, 2H), 7.44-7.40(m,
1H), 7.36-7.33(m, 2H), 2.98-2.93(t, 2H, J = 7.8 Hz), 2.67-2.62(t, 2H, J = 7.8 Hz);
13CNMR((CD
32CO) δ173.8, 152.6, 149.6, 143.4, 139.1, 132.5, 129.6, 124.3, 121.0, 93.2, 86.3, 35.5, 31.4; MALDI-MS C
16H
13NO
2(M
+)の計算値:252.1019, 実測値:252.1015。
【0256】
メチル3-(4-((2-クロロピリジン-4-イル)エチニル)フェニル)プロピオネート。表題の化
合物をメチル3-(4-エチニルフェニル)プロピオネート(104 mg, 0.55 mmol)および2-クロ
ロ-4-ヨードピリジン(141 mg, 0.59 mmol)から一般的手順ICに従って調製し、フラッシュクロマトグラフィによる精製後(SiO
2, EtOAc/ヘキサン, 1:5)に96 mg(58%)の淡黄色固
形物を得た。R
f:0.22(EtOAc:ヘキサン, 1:5);
1HNMR(CDCl
3) δ8.36-8.35(m, 1H), 7.48-7.45(m, 2H), 7.42-7.41(m, 1H), 7.29-7.26(m, 1H), 7.24-7.21(m, 2H), 3.67(s, 3H), 3.01-2.96(t, 2H, J = 7.8 Hz), 2.67-2.62(t, 2H, J = 7.8 Hz);
13CNMR(CDCl
3) δ172.9, 151.7, 149.5, 142.4, 134.4, 132.1, 128.6, 125.9, 124.1, 95.4, 85.3, 51.8, 35.
2, 30.8; El-MS C
17H
15CINO
2(M
+)の計算値:299, 実測値:299。
【0259】
3-(4-((2-クロロピリジン-4-イル)エチニル)フェニル)プロパン酸。表題の化合物をメチ
ル3-(4-((2-クロロピリジン-4-イル)エチニル)フェニル)プロピオネート(73 mg, 0.24 mmol)から一般的手順IIに従って調製し、62 mg(90%)の純粋な表題の化合物を淡黄色固形
物として得た。 R
f:0.09(EtOAc:ヘキサン, 1:1);
1HNMR(DMSO) δ14.50-13.20(s, 1H), 12.17(s, 1H), 8.46-8.45(m, 1H), 7.69-7.68(m, 1H), 7.55-7.53(m, 3H), 7.36-7.33(m,2H), 2.90-2.85(t, 2H, J = 7.8 Hz), 2.60-2.55(t, 2H, J = 7.8 Hz);
13CNMR(DMSO) δ173.5, 150.6, 150.2, 143.3, 133.6, 131.8, 128.8, 125.4, 124.6, 95.3, 85.1, 34.6, 30.2; MALDI-MS C
16H
12CINO
2(M
+)の計算値:286.0629, 実測値:286.0626。
【0262】
メチル3-(4-((6-メチルピリジン-2-イル)エチニル)フェニル)プロピオネート。表題の化
合物をメチル3-(4-エチニルフェニル)プロピオネート(99 mg, 0.53 mmol)および2-ブロモ-4-メチルピリジン(0.07 mL, 0.61 mmol)から一般的手順ICに従って調製し、フラッシ
ュクロマトグラフィによる精製後(SiO
2, EtOAc/ヘキサン, 1:3)に61 mg(41 %)のべージュ色の固形物を得た。R
f:0.07(EtOAc:ヘキサン, 1:5);
1HNMR(CDCl
3) δ7.58-7.51(m, 3H),
7.35-7.32(m, 1H), 7.20-7.17(m, 2H), 7.1 1-7.08(m, 1H), 3.67(s, 3H), 2.99-2.94(t, 2H, J = 7.8 Hz), 2.66-2.61(t, 2H, J = 7.8 Hz), 2.58(s, 3H);
13CNMR(CDCl
3) δ173.0, 158.9, 142.8, 141.5, 136.3, 132.2, 128.3, 124.3, 122.4, 120.3, 88.7, 88.7, 51.6, 35.2, 30.8, 24.6; El-MS C
18H
17NO
2(M
+)の計算値:279, 実測値:279。
【0265】
3-(4-((6-メチルピリジン-2-イル)エチニル)フェニル)プロパン酸。表題の化合物をメチ
ル3-(4-((4-メチルピリジン-2-イル)エチニル)フェニル)プロピオネート(51 mg, 0.18 mmol)から一般的手順IIに従って調製し、22 mg(45%)の純粋な表題の化合物を淡黄色固形
物として得た。 R
f:0.06(EtOAc:ヘキサン, 1:1);
1HNMR(DMSO) δ7.58-7.51(m, 3H), 7.35-7.32(m, 1H), 7.20-7.17(m, 2H), 7.11-7.08(m, 1H), 3.67(s, 3H), 2.99-2.94(t, 2H,
J = 7.8 Hz), 2.66-2.61(t, 2H, J = 7.8 Hz), 2.58(s, 3H);
13CNMR(DMSO) δ173.0, 158.9, 142.8, 141.5, 136.3, 132.2, 128.3, 124.3, 122.4, 120.3, 88.7, 88.7, 51.6, 35.2, 30.8, 24.6; MALDI-MS C
17H
15NO
2(MH
+)の計算値:266.1176, 実測値:266.1168。
【0268】
エチル2-(4-((3-ヒドロキシフェニル)エチニル)フェノキシ)アセテート。窒素が充填された乾燥シュレンクフラスコにPd(PPh
3)
4(17.3mg, 0.015mmol),Cul(6.6mg, 0.035mmol)、エチル2-(4-エチニルフェノキシ)アセテート(60.6 mg, 0.294 mmol)および3-
ヨードフェノール(78.4 mg, 0.352 mmol) を加えた。フラスコを脱気し、隔壁を装着し、窒素を充填した。DMF(5 mL)およびDIPEA(0.1 mL, 0.6 mmol)を隔壁を通じて加えた。反応物を一晩攪拌し、飽和塩化アンモニウム水溶液(5 mL)で中和した。水 (5 mL)を加え、混
合物を酢酸エチル(3×10 mL)で抽出した。合一した酢酸エチル相を塩水で洗浄し、MgSO
4 で乾燥させ、減圧で濃縮した。生成物を乾燥シリカカラム (EtOAc:ヘキサン 1:90 →90:1 v/v)で精製した。最終生成物は黄色/橙色の固形物であった (52 mg, 60 %)。 R
f = 0.46(EtOAc:ヘキサン 1:1 v/v)。
1H-NMR(DMSO-d
6):□ 1.22(t, 3H, J = 1.1Hz, CH
2CH
3);
4.18(q, 2H, J = 7.5 Hz, CH
2CH
3); 4.84(s, 2H, OCH
2); 6.9(m, 5H, Ph); 7.20(t, 1H,
J = 8.0 Hz, Ph); 7.49(m, 2H, Ph); 9.67(s, 1H, OH).
13C-NMR(DMSO-d
6): □14.0(CH
2CH
3); 60.7(CH
2CH
3); 64.7(OCH
2); 88.3(CC); 88.6(CC); 115.0, 116.0, 117.6, 122.1, 123.4, 128.4, 129.8, 132.9, 157.3, 157.8(Ph); 168.5(COO)。
【0271】
2-(4-((3-ヒドロキシフェニル)エチニル)フェノキシ)エタン酸。 エチル2-(4-((3-ヒドロキシフェニル)エチニル)フェノキシ)アセテート(48.0 mg, 0.162 mmol) をTHF(1 mL)
に溶解し、LiOH H
2O(20.4 mg, 0.486 mmol)水溶液(1 mL)を加えた。混合物を一晩攪拌し
、14% HCl(0.2 mL)をpH<1になるまで加えた。水 (10 mL)を加え、混合物を酢酸エチ
ル(3×10 mL)で抽出し、合一した酢酸エチル相を塩水 (10 mL)で洗浄し、MgSO
4 で乾燥させ、減圧で濃縮した。生成物は白色/黄色の固形物 (39.5 mg, 92 %)であった。 R
f =
0.02(EtOAc:ヘキサン 1:1 v/v)。
1H-NMR(DMSO-d
6): □4.52(s, 2H, CH
2OH); 7.1(m, 8H,
Ph); 9.71(s, 1H, OH); 12.94(s, 1H, COOH).
13C-NMR(DMSO-d
6):□ 64.5(OCH
2); 88.2(CC); 88.7(CC); 114.7, 114.9, 116.0, 117.6, 122.0, 123.5, 129.8, 132.9, 157.3, 158.0(Ph); 169.9(COO). El-MS:m/z 計算値 C
16H
12O
4 [M]
+ 268; [C
14H
9O
2]
+209; [C
8H
8O
3]
+152, 実測値 268, 207, 152。
【0274】
エチル2-(4-((4-ヒドロキシフェニル)エチニル)フェノキシ)アセテート。窒素が充填された乾燥シュレンクフラスコにPd(PPh
3)
4(56.5 mg, 0.049 mmol), Cul(14.2 mg, 0.075 mmol)、エチル2-(4-エチニルフェノキシ)アセテート(150.0 mg, 0.734 mmol)、
および4-ヨードフェノール(195.3 mg, 0.888 mmol)を加えた。フラスコを脱気し、隔壁を装着し、窒素を充填した。DMF(10 mL)およびDIPEA(0.26 mL, 1.5 mmol)を隔壁を通じて加えた。反応物を3日間攪拌し、飽和NH
4Cl(5 mL)水溶液(5 mL)で中和した。水 (5 mL)を加え、混合物を酢酸エチル(3×10 mL)で抽出した。合一した酢酸エチル相を塩水で洗浄し、MgSO
4 で乾燥させ、減圧で濃縮した。生成物を乾燥カラム真空クロマトグラフィ
(EtOAc:ヘキサン 1:90 → 90:1 v/v)で精製した。最終生成物は白色の固形物であった(129.6 mg, 60 %)。 R
f = 0.48(EtOAc:ヘキサン 1:1 v/v)。
1H-NMR(DMSO-d
6):□ 1.21(t, 3H, J = 7.2 Hz, CH
2CH
3); 4.17(q, 2H, J = 7.1Hz, CH
2CH
3); 4.82(s, 2H, OCH
2); 6.78(d, 2H, J = 8.7 Hz, Ph); 6.95(d, 2H, J = 9.0 Hz, Ph); 7.34(d, 2H, J = 8.7 Hz, Ph); 7.43(d, 2H, J = 8.7 Hz, Ph); 9.67(s, 1H, OH).
13C-NMR(DMSO-d
6):□ 14.0(CH
2CH
3); 60.7(CH
2CH
3); 64.7(OCH
2); 87.1(CC); 88.6(CC); 112.8, 1 14.9, 115.6, 115.7, 132.6, 132.8, 157.5, 157.8(Ph); 168.5(COO). MALDI-MS:m/z C
18H
16O
3[M]
+の計算値296.1043, 実測値 296.1046。
【0277】
2-(4-((4-ヒドロキシフェニル)エチニル)フェノキシ)エタン酸。エチル2-(4-((4-ヒドロ
キシフェニル)エチニル)フェノキシ)アセテート(39.9 mg, 0.135 mmol) をTHF(1.5 mL)に溶解し、LiOH H
2O(17.0 mg, 0.405 mmol)の水溶液(1 mL)を加えた。混合物を2時間攪拌
し、pH<1になるまで14% HCl (0.2 mL)を加えた。水 (10 mL)を加え、混合物を酢酸エチル(3×10 mL)で抽出した。合一した酢酸エチル相を塩水 (10 mL)で洗浄し、MgSO
4 で乾燥させ、 減圧で濃縮した。 生成物は白色/黄色の固形物 (35.7 mg, 97 %)であった
。R
f = 0.01(EtOAc:ヘキサン 1:1 v/v)。
1H-NMR(DMSO-d
6): □4.71(s, 2H,OCH
2); 6.78(d, 2H, J = 8.7 Hz, Ph); 6.93(d, 2H, J = 8.7 Hz, Ph); 7.33(d, 2H, J = 8.1Hz, Ph); 7.43(d, 2H, J = 8.4 Hz, Ph); 9.87(s, 1H, OH); 13.00(s, 1H, COOH).
13C-NMR(DMSO-d
6): □64.5(OCH
2); 87.2(CC); 88.6(CC); 112.8, 114.8, 1 15.4, 115.7, 132.5, 132.8,
157.6, 157.8(Ph); 170.0(COO). MALDI-MS:m/z C
16H
12O
3[M]
+の計算値268.0730, 実測値
268.0739。
【0280】
エチル2-(4-((4-(ヒドロキシメチル)フェニル)エチニル)フェノキシ)アセテート。窒素が充填された乾燥シュレンクフラスコにPd(PPh
3)
4(19.6mg, 0.017mmol、Cul(4.6mg, 0.024mmol)、エチル2-(4-エチニルフェノキシ)アセテート(49.6 mg, 1 .50 mmol)
および(4-ヨードフェニル)メタノール(68.2 mg, 0.291 mmol)を加えた。フラスコを脱気
し、隔壁を装着し、窒素を充填した。DMF(5 mL)およびDIPEA(0.1 mL, 0.486 mmol) を隔
壁を通じて加えた。反応物を一晩攪拌し、飽和塩化アンモニウム水溶液(5 mL)で中和した。水 (5 mL)を加え、混合物を酢酸エチル(3×15 mL)で抽出した。合一した酢酸エチル相
を塩水で洗浄し、MgSO
4 で乾燥させ、減圧で濃縮した。生成物を乾燥シリカカラム (EtOAc:ヘキサン 1:90 →90:1 v/v)で精製した。最終生成物は白色/黄色の固形物であった
(58.0 mg, 77 %)。 R
f= 0.36(EtOAc:ヘキサン 1:1 v/v)。
1H-NMR(CDCl
3):□ 1.29(t, 3H, J = 7.2 Hz, CH
2CH
3); 1.80(m, 1H, OH); 4.27(q, 2H, J = 7.2 Hz, CH
2CH
3); 4.63(s,
2H, OCH
2); 4.69(d, 2H, J = 5.4 Hz, CH
2OH); 6.82(m, 2H, Ph); 7.40(m, 7H, Ph, OH).
13C-NMR(CDCl
3): □14.1(CH
2CH
3); 61.5(CH
2CH
3); 65.0(CH
2OH); 65.3(OCH
2); 88.2(CC); 89.1(CC); 114.7, 116.5, 122.7, 126.8, 131.6, 133.1, 140.8, 157.8(Ph); 168.6(COO)。
【0283】
2-(4-((4-(ヒドロキシメチル)フェニル)エチニル)フェノキシ)エタン酸。エチル2-(4-((4-(ヒドロキシメチル)フェニル)エチニル)フェノキシ)アセテート(54.0 mg, 0.174 mmol)
をTHF(1 mL)に溶解し、LiOH・H
2O(10.9 mg, 0.261 mmol)水溶液 (0.5 mL)を加えた。混合物を1.5時間攪拌し、3% HCl(0.5 mL)をpH<1になるまで加えた。水 (10mL)を加え、
混合物を酢酸エチル(3×10 mL)で抽出した。合一した酢酸エチル相を塩水 (10 mL)で洗浄し、MgSO
4 で乾燥させ、減圧で濃縮した。生成物は白色/黄色の固形物 (48.0 mg, 9
8 %)であった。R
f = 0.04(EtOAc:ヘキサン 1:1 v/v)。
1H-NMR(DMSO-d
6): □4.52(s, 2H, CH
2OH); 4.73(s, 2H, OCH
2); 5.26(s, 1H, CH
2OH); 6.95(d, 2H, J = 8.7 Hz, Ph); 7.35(d, 2H, J = 7.8 Hz, Ph); 7.48(m, 4H, Ph); 12.99(s, 1H, COOH).
13C-NMR(DMSO-d
6): □62.0(CH
2OH); 64.0(OCH
2); 87.7(CC); 88.3(CC); 1 14.3, 1 14.4, 120.3, 126.1, 130.5, 132.3, 142.6, 157.5(Ph); 169.4(COO). El-MS:m/z計算値 C
17H
1 4O
4 [M]
+ 282; [C
15H
11O
2]
+ 223; [C
8H
8O
3]
+ 152、 実測値 282, 223, 152。
【0286】
メチル3-(4-((7-クロロキノリン-4-イル)エチニル)フェニル)プロピオネート。表題の化
合物をメチル3-(4-エチニルフェニル)プロピオネート(54 mg, 0.29 mmol)および7-クロロ-4-ヨードキノリン(93 mg, 0.32 mmol)から一般的手順ICに従って調製し、フラッシュ
クロマトグラフィによる精製後(SiO
2, EtOAc:PE, 1:4)に54 mg(54%)のべージュ色の固形
物を得た。R
f = 0.06(EtOAc:PE, 1:4);
1H NMR(CDCl
3) δ8.88(d, J = 4.8 Hz, 1H), 8.27(d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.11(m, 1H), 7.59-7.52(m, 4H), 7.28-7.25(m, 2H), 3.69(s, 3H), 3.01(t, J = 7.8 Hz, 2H), 2.67(t, J = 7.8 Hz, 2H);
13C NMR(CDCl
3) δ1 72.9, 150.8, 148.5, 142.4, 135.8, 132.1, 129.9, 128.8, 128.6, 128.1, 127.4, 126.1, 123.5, 1 19.9, 99.2, 84.4, 51.7, 35.2, 30.9; ESI-MS m/z 372.1(M
+Na
+)。
【0289】
3-(4-((7-クロロキノリン-4-イル)エチニル)フェニル)プロパン酸。表題の化合物をメチ
ル3-(4-((7-クロロキノリン-4-イル)エチニル)フェニル)プロピオネート(50 mg, 0.14 mmol)から一般的手順IIに従って調製し、43 mg(90%)の純粋な表題の化合物をべージュ色
の固形物として得た:R
f = 0.12([EtOAc、1.25% 酢酸]:PE, 1:2);
1H NMR(DMSO-d
6) δ12.20(br s, OH), 8.96(d, J = 4.5 Hz, 1H), 8.37(d, J = 8.7 Hz, 1H), 8.15-8.14(m, 1H), 7.78-7.74(m, 2H), 7.68(d, J = 8.1Hz, 2H), 7.39(d, J = 8.1Hz, 2H), 2.91(t, J = 7.5 Hz, 2H), 2.60(t, J = 7.7 Hz, 2H);
13C NMR(DMSO-d
6) δ173.6, 151.5, 147.9, 143.4, 134.8, 132.0, 128.9, 128.6, 128.3, 128.2, 127.8, 125.4, 124.0, 118.6, 99.3,
84.0, 34.7, 30.3; ESI-MS C
20H
14ClNO
2(M
+Na
+)の計算値336.0786, 実測値 336.0785。
【0292】
メチル3-(4-((2-(シアノメチル)フェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート。表題の化合物をメチル3-(4-エチニルフェニル)プロピオネート(74 mg, 0.39 mmol)および2-(2-ヨ
ードフェニルアセトニトリル(60 μL, 0.43 mmol)から一般的手順ICに従って調製し、フラッシュクロマトグラフィによる精製後(SiO
2, EtOAc:PE, 1:4)に74 mg(62%)の橙色固
形物を得た。 R
f = 0.08(EtOAc:PE, 1:4);
1H NMR(CDCl
3) δ7.55-7.46(m, 4H), 7.37-7.34(m, 2H), 7.21(d, J = 8.4 Hz, 2H), 3.96(s, 2H), 3.67(s, 3H), 2.97(t, J = 7.7 Hz, 2H), 2.64(t, J = 7.5 Hz, 2H);
13C NMR(CDCl
3) δ173.0, 141.6, 132.3, 131.7, 131.6, 128.9, 128.5, 128.1, 122.9, 120.4, 117.4, 95.6, 85.7, 51.7, 35.3, 30.8, 22.7; ESI-MS m/z 326.1(M
+Na
+)。
【0295】
3-(4-((2-(シアノメチル)フェニル)エチニル)フェニル)プロパン酸。表題の化合物をメチル3-(4-((2-(シアノメチル)フェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート(66 mg, 0.22 mmol)から一般的手順IIに従って調製し、48 mg(76%)の純粋な表題の化合物を褐色固形物
として得た:R
f = 0.28(SiO
2, [EtOAc、1.25% 酢酸]:PE, 1:1);
1H NMR(δ11.87(br s, OH), 7.31-7.21(m, 4H), 7.16-7.12(m, 2H), 7.03-7.00(m, 2H), 3.87(s, 2H), 2.57(t, J = 7.5 Hz, 2H), 2.27(t, J = 7.5 Hz, 2H);
13C-NMR(DMSO-d
6) δ173 .6, 142.3, 132.8,
132.0, 131.4, 129.3, 128.9, 128.7, 128.3, 122.2, 119.6, 118.4, 95.3, 85.9, 34.8, 30.3, 22.1; ESI-MS C
19H
15NO
2(M
+Na
+)の計算値312.0995, 実測値 312.1002。
【0298】
trans-2-(4-ヨードフェニル)シクロプロパンカルボン酸。25mLフラスコ中のH
2SO
4(0.1 mL)を水 (1mL)および酢酸(4 mL)に溶解させた溶液にtrans-2-フェニルシクロプロパンカル
ボン酸 (200 mg, 1.23 mmol)、ヨウ素 (173 mg, 0.68 mmol)およびKlO
3(61 mg, 0.28 mmol)を加えた。反応物を加熱して還流させ、ヨウ素を凝縮器へとリンスするため酢酸(6 mL)を2mLずつの部分に分けて加えた。4時間後、さらなる色の変化が見られなくなると、反
応物を室温まで冷却し、1M NaHSO
3で急冷し、水を加えた。混合物を酢酸エチルで抽出し(3×)、合一した抽出液を塩水で洗浄し、MgSO
4 で乾燥させ、真空濃縮した。粗生成物は少量の不純物である出発物質およびオルトヨウ化生成物を含んでいたが、これをPEから再結晶し、157 mg(44%)のtrans-2-(4-ヨードフェニル)シクロプロパンカルボン酸を純
粋かつ白色の結晶性生物として得た:R
t=11.33分 (HPLC法I);
1H NMR(CDCl
3) δ7.62-7.58(m, 2H), 6.87-6.84(m, 2H), 2.56-2.51(m, 1H), 1.89-1.84(m, 1H), 1.69-1.64(m, 1H),
1.39-1.34(m, 1H);
13C NMR(CDCl
3) δ179.3, 139.2, 137.6, 128.3, 91.7, 26.5, 23.9, 17.4; ESI-MS m/z 311.0(M
+Na
+)。
【0301】
trans-2-(4-(フェニルエチニル)フェニル)シクロペンタンカルボン酸。表題の化合物をエチニルベンゼン(0.05 mL, 0.46 mmol)およびtrans-2-(4-ヨードフェニル)シクロペンタンカルボン酸(100 mg, 0.35 mmol)から一般的手順ICに従って調製し、フラッシュクロマ
トグラフィによる精製後(SiO
2, EtOAc:PE, 1:2→1:0)に47 mg(53%)の白色固形物を得た:R
t = 12.54分 (HPLC法I);
1H NMR(CDCl
3) δ7.53-7.51(m, 2H), 7.47-7.44(m, 2H), 7.36-7.31(m, 3H), 7.09-7.07(m, 2H), 2.63-2.58(m, 1H), 1.95-1.90(m, 1H), 1.72-1.67(m, 1H), 1.44-1.39(m, 1H);
13C NMR(CDCl
3) δ179.5, 140.0, 131.9, 131.7, 128.5, 128.4, 126.4, 123.4, 121.8, 89.7, 89.2, 27.1, 24.3, 17.8; ESI-MS C
18H
14O
2(M
+Na
+)の計
算値285.0887, 実測値 285.0894。
【0304】
メチル3-(4-((2-エチルフェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート。表題の化合物をメチル3-(4-エチニルフェニル)プロピオネート(95 mg, 0.51 mmol)および1-ブロモ-2-エチ
ルベンゼン(0.10 mL, 0.73 mmol)から一般的手順IIに従って調製し、フラッシュクロマトグラフィによる精製後(SiO
2, EtOAc:PE, 1:7)に130 mg(87%)の透明油状物を得た:R
f = 0.28(EtOAc:PE, 1:4);
1H NMR(CDCl
3) δ7.50-7.48(m, 1H), 7.46-7.44(m, 2H), 7.26-7.22(m, 2H), 7.20-7.14(m, 3H), 3.67(s, 3H), 2.96(t, J = 7.8 Hz, 2H),2.88(q, J = 7.2 Hz, 2H), 2.63(t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.29(t, J = 7.6 Hz, 3H);
13C NMR(CDCl
3) δ173.2, 146.3, 140.9, 132.2, 131.8, 128.6, 128.5, 128.1, 125.8, 122.5, 121.7, 92.9,
88.0, 51.8, 35.6, 31.0, 27.9, 14.9; ESI-MS m/z 315.1(M
+Na
+)。
【0307】
3-(4-((2-エチルフェニル)エチニル)フェニル)プロパン酸。表題の化合物をメチル3-(4-((2-エチルフェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート(73 mg, 0.25 mmol)から一般的手順IIに従って調製し、59 mg(84%)の純粋な表題の化合物を白色固形物として得た:R
f = 0.49([EtOAc、1.25% 酢酸]:PE, 1:1);
1H NMR(CDCl
3) δ7.50-7.45(m, 3H), 7.27-7.14(m, 5H), 2.97(t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.88(q, J = 7.6 Hz, 2H), 2.69(t, J = 7.8 Hz, 2H), 1.29(t, J = 7.4 Hz, 3H);
13C NMR(CDCl
3) δ178.8, 146.4, 140.5, 132.3, 131.8, 128.6, 128.5, 128.1, 125.8, 122.5, 121.9, 92.8, 88.1, 35.4, 30.6, 28.0, 14.9; ESI-MS C
19H
18O
2(M
+Na
+)の計算値301.1200, 実測値 301.1196。
【0310】
メチル3-(4-((2, 5-ジメチルフェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート。表題の化合
物をメチル3-(4-エチニルフェニル)プロピオネート(95 mg, 0.50 mmol)および2-ブロモ-1, 4-ジメチルベンゼン(0.08 mL, 0.60 mmol)から一般的手順IFに従って調製し、フラッシュクロマトグラフィによる精製後(SiO
2, EtOAc:PE, 1:8)に123 mg(84%)の透明油状物を得た:R
f = 0.21(EtOAc:PE, 1:8);
1H NMR(CDCl
3) δ7.46-7.43(m, 2H), 7.31(s, 1H), 7.19-7.17(m, 2H), 7.11-7.10(m, 1H), 7.04-7.02(m, 1H), 3.67(s, 3H), 2.96(t, J = 7.8
Hz, 2H), 2.63(t, J = 7.8 Hz, 2H), 2.45(s, 3H), 2.30(s, 3H);
13C NMR(CDCl
3) δ173.5, 140.8, 137.2, 135.2, 132.4, 131.8, 129.5, 129.3, 128.5, 123.0, 121.7, 93.0,
88.4, 51.8, 35.6, 31.0, 20.9, 20.3; ESI-MS m/z 315.1(M
+Na
+)。
【0313】
3-(4-((2, 5-ジメチルフェニル)エチニル)フェニル)プロパン酸。表題の化合物をからメ
チル3-(4-((2, 5-ジメチルフェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート(65 mg, 0.22 mmol)を一般的手順IIに従って調製し、58 mg(95%)の純粋な表題の化合物を白色固形物と
して得た:R
f = 0.49([EtOAc、1.25% 酢酸]:PE, 1:1);
1H NMR(CDCl
3) δ7.47-7.44(m, 2H), 7.31(s, 1H), 7.20-7.17(m, 2H), 7.1 1-7.10(m, 1H), 7.04-7.02(m, 1H), 2.97(t, J= 7.6 Hz, 2H), 2.69(t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.46(s, 3H), 2.30(s, 3H);
13C NMR(CDCl
3)
δ178.8, 140.4, 137.2, 135.2, 132.4, 131.8, 129.5, 129.3, 128.5, 123.0, 121.9, 92.9, 88.5, 35.4, 30.6, 20.9, 30.4; ESI-MS C
19H
18O
2(M
+Na
+)の計算値301.1200, 実測値 301.1210。
【0316】
メチル3-(4-((2-メチルピリジン-4-イル)エチニル)フェニル)プロピオネート。表題の化
合物をメチル3-(4-エチニルフェニル)プロピオネート(95 mg, 0.50 mmol)および4-ヨード-2-メチルピリジン(0.07 mL, 0.59 mmol)から一般的手順IFに従って調製し、フラッシ
ュクロマトグラフィによる精製後(SiO
2, EtOAc:PE, 1:5)に62 mg(44%)の淡黄色固形物を
得た:R
f = 0.50(EtOAc:PE, 1:2);
1H NMR(CDCl
3) δ8.48-8.46(m, 1H), 7.48-7.45(m, 2H), 7.25-7.20(m, 4H), 3.67(s, 3H), 2.98(t, J = 7.8 Hz, 2H), 2.64(t, J =7.8 Hz, 2H), 2.56(s, 3H);
13C NMR(CDCl
3) δ173.1, 158.6, 149.3, 142.0, 132.1, 131.8, 128.6, 125.1, 122.7, 120.3, 93.4, 86.9, 51.8, 35.4, 31.0, 24.5; ESI-MS m/z 302.1(M
+Na
+)。
【0319】
3-(4-((2-メチルピリジン-4-イル)エチニル)フェニル)プロパン酸。表題の化合物をメチ
ル3-(4-((2-メチルピリジン-4-イル)エチニル)フェニル)プロピオネート(55 mg, 0.20 mmol)から一般的手順IIに従って調製し、 58 mg(70%)の純粋な表題の化合物を白色固形物として得た:R
f = 0.25([EtOAc、1.25% 酢酸]:PE, 1:1);
1H NMR(DMSO-d
6) δ8.74(d, J= 7.6 Hz, 1H), 8.01(s, 1H), 7.90-7.88(m, 1H), 7.61-7.59(m, 2H), 7.39-7.37(m, 2H), 2.89(t, J = 7.4 Hz, 2H), 2.73(s, 3H), 2.58(t, J = 7.6 Hz, 2H);
13C NMR(DMSO-de) δ173.4, 154.0, 144.3, 141.5, 138.3, 132.2, 129.1, 128.7, 125.5, 117.7, 100.2, 85.5, 34.6, 30.3, 19.3; ESI-MS C
17H
15NO
2(M
+Na
+)の計算値288.0996, 実測値 288.0989
。
【0322】
メチル3-(4-((2, 6-ジクロロピリジン-4-イル)エチニル)フェニル)プロピオネート。表題の化合物をメチル3-(4-エチニルフェニル)プロピオネート(98 mg, 0.52 mmol)および2, 6-ジクロロ-4-ヨードピリジン(152 mg, 0.56 mmol)から一般的手順IFに従って調製し、
フラッシュクロマトグラフィによる精製後(SiO
2, EtOAc:PE, 1:7)に95 mg(55%)の淡黄色
固形物を得た:R
f = 0.11(EtOAc:PE, 1:7);
1H NMR(CDCl
3) δ7.46(d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.34(s, 1H), 7.22(s, 2H), 3.68(s, 3H), 2.99(t, J = 7.7 Hz, 2H), 2.65(t, J = 7.7 Hz, 2H);
13C NMR(CDCl
3) δ173.0, 150.7, 142.0, 132.7, 132.3, 128.7, 128.5, 124.4, 119.8, 81.4, 73.8, 51.7, 35.2, 30.9.; ESI-MS m/z 356.0(M
+Na
+)。
実施例A33
【0324】
3-(4-((2, 6-ジクロロピリジン-4-イル)エチニル)フェニル)プロパン酸。表題の化合物をメチル3-(4-((2, 6-ジクロロピリジン-4-イル)エチニル)フェニル)プロピオネート(9 mg,
0.03 mmol)から一般的手順IIに従って調製し、7 mg(76%)の純粋な表題の化合物を白色
固形物として得た:R
f = 0.54([EtOAc、1.25% 酢酸]:PE, 1:1);
1H NMR(CDCl
3) δ7.50 -7.45(m, 2H), 7.34(s, 2H), 7.25(d, J = 8.4 Hz, 2H), 3.00(t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.71(t, J = 7.6 Hz, 2H);
13C NMR(CDCl
3) δ177.7, 150.7, 142.4, 136.5, 132.3, 128.7, 124.4, 119.3, 96.8, 84.5, 34.9, 30.5; ESI-MS C
16H
11Cl
2NO
2(M
+Na
+)の計算値342.0060,
実測値 342.0067。
【0327】
メチル3-(4-((3-ニトロピリジン-2-イル)エチニル)フェニル)プロピオネート。表題の化
合物をメチル3-(4-エチニルフェニル)プロピオネート(95 mg, 0.51 mmol)および2-ブロモ-3-ニトロピリジン(113 mg, 0.56 mmol)から一般的手順IFに従って調製し、フラッシュクロマトグラフィによる精製後(SiO
2, EtOAc:PE, 1:8)に84 mg(53%)の赤色固形物を得た:R
f = 0.16(EtOAc:PE, 1:4);
1H NMR(CDCl
3) δ8.84(dd, J = 4.7, 1.6 Hz, 1H), 8.39(dd, J = 8.3, 1.6 Hz, 1H), 7.64 -7.59(m, 2H), 7.44(dd, J = 8.3, 4.7 Hz, 1H), 7.24(d, J = 8.4 Hz, 2H), 3.68(s, 3H), 2.99(t, J = 7.7 Hz, 2H), 2.65(t, J = 7.7 Hz, 2H);
13C NMR(CDCl
3) δ173.0, 153.5, 146.8, 143.0, 137.6, 132.8, 132.5, 128.6, 122.5, 119.3, 98.0, 85.0, 51.7, 35.2, 30.9; ESI-MS m/z 333.1(M
+Na
+)。
【0330】
3-(4-((3-ニトロピリジン-2-イル)エチニル)フェニル)プロパン酸。表題の化合物をメチ
ル3-(4-((3-ニトロピリジン-2-イル)エチニル)フェニル)プロピオネート(73 mg, 0.24 mmol)から一般的手順IIに従って調製し、67 mg(95%)の純粋な表題の化合物を暗橙色固形
物として得た:R
f = 0.34([EtOAc、1.25% 酢酸]:PE, 1:1);
1H NMR(アセトン-d
6) δ8.77(
dd, J = 4.6, 1.2 Hz, 1H), 8.39(dd, J = 8.4, 1.2 Hz, 1H), 7.56(dd, J = 8.4, 4.7 Hz, 1H), 7.46(d, J = 8.1Hz, 2H), 7.28(d, J = 8.0 Hz, 2H), 2.86(t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.54(t, J = 7.6 Hz, 2H);
13C NMR(アセトン-d
6) δ173.7, 154.6, 148.3, 144.8, 137.4, 133.4, 133.1, 129.9, 124.4, 120.1, 97.0, 85.7, 35.4, 31.5; ESI-MS C
16H
12N
2O
4(M
+Na
+)の計算値319.0690, 実測値 319.0677。
【0333】
メチル2-(4-ヨードフェニル)シクロプロパンカルボキシレート。0℃、アルゴン下のメタノール(16 mL)に酢酸クロリド(1.3 mL, 18.3 mmol)を加えた。反応物を10分間攪拌し、2-フェニルシクロペンタンカルボン酸(1.65 g, 5.74 mmol)をゆっくり加えた。反応物を
さらに3時間室温で攪拌し、混合物を真空濃縮し、メタノールに再溶解し、濃縮し、1.68g(97%)の純粋な白色固形物を得た:R
t:13.24 分 (HPLC法I)。
【0336】
メチル2-(4-((トリメチルシリル)エチニル)フェニル)シクロプロパンカルボキシレート。表題の化合物を一般的手順Aに従って調製した。乾燥シュレンクフラスコにメチル2-(4-
ヨードフェニル)シクロプロパンカルボキシレート(1.66 g, 5.49 mmol)、Na
2[PdCl
4](18
mg, 0.06 mmol)、 2-(ジ-tert-ブチルホスフィノ)-1-フェニルインドール (37 mg, 0.11
mmol)、 Cul(21 mg, 0.11 mmol)およびテトラメチルエチレンジアミン (10 mL)を充
填した。混合物を脱気し、Arで再び充填し(3×)、70℃で加熱し、隔壁を通じてトリメチ
ルシリルアセチレン(1.4 mL, 10.8 mmol)を加え、温度を8O℃まで上昇させた。HPLCによ
り示される出発物質の消費後、反応混合物を室温まで冷却し、水で急冷し、酢酸エチルで
抽出した(3×)。合一した抽出物を塩水で洗浄し、MgSO
4 で乾燥させ、真空濃縮し、
残留物の分画をフラッシュクロマトグラフィで精製し、フラッシュクロマトグラフィによる精製後(SiO
2, EtOAc:PE, 1:8)に580 mg(40%)を得た:R
t:14.56 分(HPLC法I)。
【0339】
メチル2-(4-エチニルフェニル)シクロプロパンカルボキシレート。メチル3-(4-((トリメ
チルシリル)-エチニル)フェニル)シクロプロパンカルボキシレート(580 mg, 2.19 mmol)
およびカルボン酸カリウム (614 mg, 4.44 mmol)をメタノール(22 mL)に溶解し、4時間
室温で激しく攪拌した。反応物に水を加えて 酢酸エチルで抽出した。有機相を合一し、
塩水で洗浄し、MgSO
4 で乾燥させ、真空濃縮し、419 mg(95%)の淡黄色の固形物を得
た:R
f:0.60(EtOAc:ヘキサン, 1:1)。
【0342】
メチル2-(4-((2, 6-ジクロロピリジン-4-イル)エチニル)フェニル)シクロプロパンカルボキシレート。表題の化合物をメチル2-(4-エチニルフェニル)シクロプロパンカルボキシレート(80 mg, 0.40 mmol)および2, 6-ジクロロ-4-ヨードピリジン(121 mg, 0.44 mmol)か
ら一般的手順IFに従って調製し、フラッシュクロマトグラフィによる精製後(SiO
2, EtOAc:PE, 1:10)に19 mg(23%)の白色固形物を得た:R
f = 0.36(EtOAc:PE, 1:4);
1H NMR(CDCl
3) δ7.45(d, J = 8.2 Hz, 2H), 7.34(s, 2H), 7.11(d, J = 8.2 Hz, 2H), 3.73(s, 3H),
2.61 -2.48(m, 1H), 2.02 -1.90(m, 1H), 1.67(dt, J = 10.0, 5.1Hz, 1H), 1.35(ddd, J = 8.4, 6.4, 4.8 Hz, 1H);
13C NMR(CDCl
3) δ173.4, 150.7, 142.5, 136.5, 132.2, 126.4, 124.4, 119.2, 96.7, 84.7, 52.1, 26.1, 24.4, 17.3; ESI-MS m/z 368.1(M
+Na
+)
。
【0345】
2-(4-((2, 6-ジクロロピリジン-4-イル)エチニル)フェニル)シクロペンタンカルボン酸。表題の化合物をメチル2-(4-((2, 6-ジクロロピリジン-4-イル)エチニル)フェニル)シクロプロパンカルボキシレート(16 mg, 0.05 mmol)から一般的手順IIに従って調製し、14 mg(88%)の純粋な表題の化合物を白色固形物として得た:R
f = 0.37([EtOAc、1.25% 酢酸]:PE, 1:1);
1H NMR(アセトン-d
6) δ
1H NMR(アセトン-d
6) δ7.47 -7.40(m, 4H), 7.17(d, J = 8.3 Hz, 2H), 2.43 -2.33(m, 1H), 1.84(ddd, J = 9.3, 5.2, 4.2 Hz, 1H), 1.44(dt, J = 9.6, 4.9 Hz, 1H), 1.35 -1.29(m, 1H);
13C NMR(アセトン-d
6) δ173.9, 151.2, 144.2, 137.7, 133.1, 127.4, 125.4, 119.9, 97.5, 85.3, 26.5, 25.0, 17.7; ESI-MS C
18H
13Cl
2NO
2(M
+Na
+)の計算値354.0060, 実測値 354.0055。
【0348】
メチル2-(4-(o-トリルエチニル)フェニル)シクロプロパンカルボキシレート。表題の化合物をメチル2-(4-エチニルフェニル)シクロプロパンカルボキシレート(80 mg, 0.40 mmol)および1-ヨード-2-メチルベンゼン(113 mg, 0.56 mmol)から一般的手順IFに従って調製し、フラッシュクロマトグラフィによる精製後(SiO
2, EtOAc:PE, 1:10)に45 mg(39%)の淡黄色固形物を得た:R
f = 0.41(EtOAc:PE, 1:4);
1H NMR(CDCl
3) δ7.52 -7.41(m, 3H), 7.25 -7.20(m, 2H), 7.20 -7.12(m, 1H), 7.07(d, J = 8.2 Hz, 2H), 3.72(s, 3H), 2.57 -2.51(m, 1H), 2.50(s, 3H), 1.92(ddd, J = 8.5, 5.3, 4.2 Hz, 1H), 1.63(dt, J = 9.2,
5.0 Hz, 1H), 1.33(ddd, J = 8.4, 6.5, 4.7 Hz, 1H);
13C NMR(CDCl
3) δ173.6, 140.3
, 140.2, 131.8, 131.6, 129.5, 128.3, 126.2, 125.6, 123.0, 121.7, 93.1, 88.5, 52.0, 26.2, 24.2, 20.8, 17.2; ESI-MS m/z 313.1(M
+Na
+)。
【0351】
2-(4-(o-トリルエチニル)フェニル)シクロペンタンカルボン酸。表題の化合物をメチル2-(4-(o-トリルエチニル)フェニル)シクロプロパンカルボキシレート(42 mg, 0.14 mmol)から一般的手順IIに従って調製し、39 mg(98%)の純粋な表題の化合物を淡黄色の固形物として得た:R
f = 0.37([EtOAc、1.25% 酢酸]:PE, 1:1);
1H NMR(アセトン-d
6) δ7.35 -7.29(m, 3H), 7.15 -7.01(m, 5H), 2.39 -2.30(m, 4H), 1.82 -1.74(m, 1H), 1.39(dt, J = 9.6, 4.9 Hz, 1H), 1.25(ddd, J = 8.4, 6.4, 4.5 Hz, 1H);
13C NMR(アセトン-d
6) δ174.0, 142.1, 140.7, 132.5, 132.4, 130.4, 129.4, 127.2, 126.7, 123.8, 122.2, 94.1,
88.9, 67.6, 26.5, 24.8, 20.8, 17.5.; ESI-MS C
19H
16O
2(M
+Na
+) の計算値299.1043,
実測値 299.1042。
【0354】
メチル2-(4-(m-トリルエチニル)フェニル)シクロプロパンカルボキシレート。表題の化合物をメチル2-(4-エチニルフェニル)シクロプロパンカルボキシレート(80 mg, 0.40 mmol)および1-ヨード-3-メチルベンゼン(60 μL, 0.47 mmol)から一般的手順IFに従って調
製し、フラッシュクロマトグラフィによる精製後(SiO
2, EtOAc:PE, 1:9)に42 mg(36%)の
淡黄色固形物を得た:R
f = 0.43(EtOAc:PE, 1:4);
1H NMR(CDCl
3) δ7.43(d, J = 8.3 Hz,
2H), 7.37 -7.30(m, 2H), 7.23(t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.14(d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.06(d, J = 8.2 Hz, 2H), 3.72(s, 3H), 2.61 -2.45(m, 1H), 2.35(s, 3H), 1.92(ddd, J = 8
.5, 5.3, 4.3 Hz, 1H), 1.63(dt, J = 9.9, 5.0 Hz, 1H), 1.33(ddd, J = 8.4, 6.5, 4.7
Hz, 1H);
13C NMR(CDCl
3) δ173.6, 140.3, 138.0, 132.2, 131.7, 129.1, 128.6, 128.2, 126.2, 123.1, 121.5, 89.7, 88.8, 52.0, 26.2, 24.2, 21.2, 17.2.; ESI-MS m/z 313.1(M
+Na
+)。
【0357】
2-(4-(m-トリルエチニル)フェニル)シクロペンタンカルボン酸。表題の化合物をメチル2-(4-(m-トリルエチニル)フェニル)シクロプロパンカルボキシレート(37 mg, 0.13 mmol)から一般的手順IIに従って調製し、35 mg(99%)の純粋な表題の化合物を白色固形物として得た:R
f = 0.33([EtOAc、1.25% 酢酸]:PE, 1:1);
1H NMR(アセトン-d
6) δ7.33(d, J= 8.2 Hz, 2H), 7.25 -7.05(m, 6H), 2.40 -2.32(m, 1H), 2.21(s, 3H), 1.81(dt, J = 9.2, 4.7 Hz, 1H), 1.42(dt, J = 9.4, 4.9 Hz, 1H), 1.28(ddd, J = 8.3, 6.4, 4.6 Hz,1H);
13C NMR(アセトン-d
6) δ174.0, 142.1, 139.1, 132.8, 132.4, 130.1, 129.4, 127.2, 124.0, 122.0, 90.2, 89.6, 26.5, 24.8, 21.2, 17.5; ESI-MS C
19H
16O
2(M
+Na
+)の計算値299.1043, 実測値 299.1057。
【0360】
メチル2-(4-(p-トリルエチニル)フェニル)シクロプロパンカルボキシレート。表題の化合物をメチル2-(4-エチニルフェニル)シクロプロパンカルボキシレート(80 mg, 0.40 mmol)および1-ヨード-3-メチルベンゼン(97 mg, 0.44 mmol)から一般的手順IFに従って調製
し、フラッシュクロマトグラフィによる精製後(SiO
2, EtOAc:PE, 1:9)後に57 mg(49%)の
白色固体を得た:R
f = 0.43(EtOAc:PE, 1:4);
1H NMR(CDCl
3) δ7.46 -7.38(m, 4H), 7.14
(d, J = 7.9 Hz, 2H), 7.06(d, J = 8.2 Hz, 2H), 3.72(s, 3H), 2.59 -2.47(m, 1H), 2.36(s, 3H), 1.92(ddd, J = 8.5, 5.3, 4.2 Hz, 1H), 1.63(dt, J = 9.9, 5.0 Hz, 1H), 1.33(ddd, J = 8.4, 6.5, 4.7 Hz, 1H);
13C NMR(CDCl
3) δ173.6, 140.2, 138.4, 131.6,
131.5, 129.1, 126.1, 121.6, 120.2, 89.6, 88.5, 52.0, 26.2, 24.2, 21.5, 17.2; ESI-MS m/z 313.1(M
+Na
+)。
【0363】
2-(4-(p-トリルエチニル)フェニル)シクロペンタンカルボン酸。表題の化合物をメチル2-(4-(p-トリルエチニル)フェニル)シクロプロパンカルボキシレート(53 mg, 0.18 mmol)から一般的手順IIに従って調製し、49 mg(97%)の純粋な表題の化合物を白色固形物として得た:R
f = 0.33([EtOAc、1.25% 酢酸]:PE, 1:1);
1H NMR(DMSO-d
6) δ12.35(s, 1H), 7.43(dd, J = 8.2, 3.1Hz, 4H), 7.29 -7.18(m, 4H), 2.48 -2.39(m, 1H), 2.34(s, 3H), 1.90 -1.82(m, 1H), 1.47(dt, J = 9.4, 4.8 Hz, 1H), 1.39 -1.35(m, 1H);
13C NMR(DMSO-d
6) δ173.6, 141.1, 138.4, 131.2, 131.1, 129.3, 126.2, 120.1, 119.3, 89.3, 88.6,
26.2, 25.1, 24.4, 20.9, 16.8; ESI-MS C
19H
16O
2(M
+Na
+)の計算値299.1043, 実測値 299.1056。
【0366】
メチル3-(4-((2-ブロモフェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート。表題の化合物をメチル3-(4-エチニルフェニル)プロピオネート(300 mg, 1.59 mmol)および1-ブロモ-2-ヨードベンゼン(0.3 mL, 2.34 mmol)から一般的手順IDに従って調製し、フラッシュクロマ
トグラフィによる精製後(SiO
2, EtOAc:PE, 1:5)に340 mg(62%)の黄色油状生成物を得た。
R
f = 0.27(EtOAc:PE, 1:5);
1H NMR(CDCl
3) δ7.61(dd, J = 8.0, 1.1Hz, 1H), 7.54(dd,
J = 7.7, 1.7 Hz, 1H), 7.52 -7.48(m, 2H), 7.28(td, J = 7.6, 1.2 Hz, 1H), 7.22 -7.14(m, 3H), 3.67(s, 3H), 2.97(t, J = 7.7 Hz, 2H), 2.64(t, J = 7.7 Hz, 2H);
13C NMR(CDCl
3) δ173.1, 141.3, 133.2, 132.4, 131.8, 129.3, 128.4, 127.0, 125.6, 125.5, 120.9, 93.9, 87.8, 51.7, 35.4, 30.9; ESI-MS m/z 365.0(M
+Na
+)。
【0369】
3-(4-((2-ブロモフェニル)エチニル)フェニル)プロパン酸。表題の化合物をメチル3-(4-((2-ブロモフェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート(71 mg, 0.21 mmol)から一般的手順IIに従って調製し、64 mg(92%)の純粋な表題の化合物を白色固形物として得た:R
f = 0.20([EtOAc、1.25% 酢酸]:PE, 1:2);
1H NMR(アセトン-d
6) δ7.53(dd, J = 8.1, 1.1Hz, 1H), 7.45(dd, J = 7.7, 1.7 Hz, 1H), 7.37 -7.32(m, 2H), 7.24(td, J = 7.6, 1.2Hz, 1H), 7.20 -7.11(m, 3H), 2.78(t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.48(t, J = 7.6 Hz, 2H);
13C NMR(アセトン-d
6) δ173.7, 143.4, 134.2, 133.4, 132.4, 130.8, 129.7, 128.5, 126.2, 125.8, 121.3, 94.8, 88.2, 35.5, 31.4; ESI-MS C
17H
13BrO
2の計算値(M
+Na
+) 350.9992, 実測値 350.9976。
【0372】
メチル3-(4-(ビフェニル-2-イルエチニル)フェニル)プロピオネート。表題の化合物をメ
チル3-(4-((2-ブロモフェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート(67 mg, 0.20 mmol)およびacid(36 mg, 0.29 mmol)から一般的手順IIIに従って調製し、フラッシュクロマトグラフィによる精製後(SiO
2, EtOAc:PE, 1:8)に50 mg(74%)の黄色固形物を得た:R
f =0.40
(EtOAc:PE, 1:4);
1H NMR(CDCl
3) δ7.68 -7.60(m, 3H), 7.48 -7.35(m, 5H), 7.35 -7.29(m, 1H), 7.27 -7.22(m, 2H), 7.14 -7.08(m, J = 8.3 Hz, 2H), 3.65(s, 3H), 2.92(t,
J = 7.7 Hz, 2H), 2.60(t, J = 7.8 Hz, 2H);
13C NMR(CDCl
3) δ173.1, 143.9, 140.7,
140.6, 132.8, 131.5, 129.5, 129.4, 128.4, 128.3, 127.9, 127.4, 127.0, 121.7, 121.4, 92.1, 89.1, 51.7, 35.4, 30.8; ESI-MS m/z 363.2(M
+Na
+)。
【0375】
3-(4-(ビフェニル-2-イルエチニル)フェニル)プロパン酸。表題の化合物をメチル3-(4-(
ビフェニル-2-イルエチニル)フェニル)プロピオネート(41 mg, 0.12 mmol)から一般的
手順IIに従って調製し、37 mg(94%)の純粋な表題の化合物を黄色固形物として得た:R
f=
0.35([EtOAc、1.25% 酢酸]:PE, 1:1);
1H NMR(アセトン-d
6) δ7.58 -7.49(m, 3H), 7.41 -7.23(m, 6H), 7.17 -7.09(m, 4H), 2.78(t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.48(t, J = 7.6 Hz, 2H);
13C NMR(アセトン- d
6) δ173.7, 144.6, 142.7, 141.4, 133.6, 132.1, 130.4, 130.1, 129.6, 129.5, 128.9, 128.4, 128.2, 122.3, 121.9, 92.9, 89.6, 35.5, 31.4; ESI-MS C
23H
18O
2(M
+Na
+) の計算値349.1200, 実測値 349.1 199。
【0378】
メチル3-(4-((1-オキソ-2, 3-ジヒドロ-1H-インデン-4-イル)エチニル)フェニル)プロピ
オネート。表題の化合物をメチル3-(4-エチニルフェニル)プロピオネート(94 mg, 0.50 mmol)および4-ブロモ-2, 3-ジヒドロ-1H-インデン-1-オン(116 mg, 0.55 mmol)から一般的手順IFに従ってから調製し、フラッシュクロマトグラフィによる精製後(SiO
2, EtOAc:PE, 1:5)に110 mg(69%)の黄色固形物を得た:R
f = 0.34(EtOAc:PE, 1:2);
1H NMR(CDCl
3)
δ7.76 -7.68(m, 2H), 7.55 -7.43(m, 2H), 7.38(t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.22(d, J = 8.3
Hz, 2H), 3.68(s, 1H), 3.29 -3.21(m, 2H), 2.98(t, J = 7.7 Hz, 3H), 2.77 -2.71(m,
2H), 2.65(t, J = 7.7 Hz, 2H);
13C NMR(CDCl
3) δ206.6, 173.0, 157.1, 141.5, 137.3, 136.8, 131.8 128.5, 127.5, 123.3, 122.3, 120.7, 94.8, 85.3, 51.7, 36.1, 35.3,
30.8, 25.5; ESI-MS m/z 341.1(M
+Na
+)。
【0381】
3-(4-((1-オキソ-2, 3-ジヒドロ-1H-インデン-4-イル)エチニル)フェニル)プロパン酸。
表題の化合物をメチル3-(4-((1-オキソ-2, 3-ジヒドロ-1H-インデン-4-イル)エチニル)フェニルプロピオネート(50 mg, 0.16 mmol)から一般的手順IIに従って調製し、40 mg(85%)の純粋な表題の化合物を淡黄色の固形物として得た:R
f = 0.14([EtOAc、1.25% 酢酸]:PE, 1:2);
1H NMR(アセトン-d
6) δ7.64(dd, J = 7.5, 1.1Hz, 1H), 7.56 -7.50(m, 1H), 7.43 -7.37(m, 2H), 7.34(t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.26 -7.20(m, 2H), 3.18 -3.09(m, 2H), 2.83(t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.62 -2.48(m, 4H);
13C NMR(アセトン-d
6) δ173.7, 157.9, 143.4, 138.4, 137.3, 132.5, 129.7, 128.5, 123.7, 123.1, 121.4, 95.6, 86.0, 36.5, 35.5, 31.4, 26.2。
【0384】
メチル3-(4-((3-(イソシアノメチル)フェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート。表題の化合物をメチル3-(4-エチニルフェニル)プロピオネート(95 mg, 0.50 mmol)および1-ブロモ-3-(イソシアノメチル)ベンゼン(117 mg, 0.60 mmol) から一般的手順ICに従って
調製し、フラッシュクロマトグラフィによる精製後(SiO
2, EtOAc:PE, 1:5)に109 mg(71 %
)の淡黄色の油状生成物を得た。 R
f = 0.27(EtOAc:PE, 1:2);
1H NMR(CDCl
3) δ7.51 -7.44(m, 4H), 7.36(t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.31 -7.27(m, 1H), 7.19(d, J = 8.3 Hz, 2H), 3.73(s, 2H), 3.67(s, 3H), 2.97(t, J = 7.7 Hz, 2H), 2.64(t, J = 7.7 Hz, 2H);
13C NMR(CDCl
3) δ173.1, 141.2, 131.8, 131.2, 131.0, 130.2, 129.2, 128.4, 127.6, 124.5, 120.8, 117.5, 90.3, 88.1, 51.7, 35.4, 30.8, 23.4; ESI-MS m/z 326.1(M
+Na
+)。
【0387】
3-(4-((3-(イソシアノメチル)フェニル)エチニル)フェニル)プロパン酸。表題の化合物をメチル3-(4-((3-(イソシアノメチル)フェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート(90 mg, 0.30 mmol) から一般的手順IIに従って調製し、82 mg(95%)の純粋な表題の化合物を
白色固形物として得た:R
f = 0.13([EtOAc、1.25% 酢酸]:PE, 1:2);
1H NMR(アセトン-d
6)
δ7.45 -7.42(m, 1H), 7.40 -7.27(m, 5H), 7.22 -7.17(m, 2H), 3.87(s, 2H), 2.82(t,
J = 7.6 Hz, 2H), 2.52(t, J = 7.6 Hz, 2H);
13C NMR(アセトン-d
6) δ173.7, 143.1, 133.0, 132.5, 131.8, 131.5, 130.2, 129.6, 129.0, 124.9, 121.5, 118.9, 90.8, 88.9, 35.5, 31.4, 23.2; ESI-MS C
19H
15NO
2(M
+Na
+)の計算値312.0996, 実測値 312.0998。
【0390】
メチル3-(4-(ピリジン-4-イルエチニル)フェニル)プロピオネート。表題の化合物をメチ
ル3-(4-エチニルフェニル)プロピオネート(94 mg, 0.50 mmol)および4-ブロモピリジン塩酸(108 mg, 0.55 mmol)から一般的手順ICに従って調製し、 フラッシュクロマトグラフィによる精製後(SiO
2, EtOAc:PE, 1:5)に72 mg(54%)の白色固形物を得た。 R
f = 0.26(EtOAc:PE, 1:1);
1H NMR(CDCl
3) δ8.52(dd, J = 4.5, 1.5 Hz, 2H), 7.45 -7.39(m, 2H),
7.29(dd, J = 4.5, 1.6 Hz, 2H), 7.14(d, J = 8.3 Hz, 2H), 3.60(s, 3H), 2.90(t, J =
7.7 Hz, 2H), 2.57(t, J = 7.7 Hz, 2H);
13C NMR(CDCl
3) δ172.0, 148.8, 141.0, 131.0, 130.5, 127.5, 124.5, 119.0, 92.9, 85.5, 50.7, 34.3, 29.8; ESI-MS m/z 288.1(M
+Na
+)。
【0393】
3-(4-(ピリジン-4-イルエチニル)フェニル)プロパン酸。表題の化合物をメチル3-(4-(ピ
リジン-4-イルエチニル)フェニル)プロピオネート(63 mg, 0.24 mmol) から一般的手順IIに従って調製し、18 mg(30%)の純粋な表題の化合物を白色固形物として得た:R
f= 0.04(EtOAc:PE, 1:1);
1H NMR(DMSO-d
6) δ12.15(s, 1H), 8.62(dd, J = 4.6, 1.3 Hz, 2H),
7.58 -7.46(m, 4H), 7.33(d, J = 8.1Hz, 2H), 2.87(t, J = 7.5 Hz, 2H), 2.57(t, J =
7.6 Hz, 2H);
13C NMR(DMSO-d
6) δ173.6 149.9, 142.9, 131.7, 130.3, 128.8, 125.3,
118.8, 93.7, 86.3, 34.7, 30.2; ESI-MS C
16H
13NO
2(M
+H
+) の計算値 252.1019, 実測
値 252.1016。
【0396】
メチル3- (4-((2-フェニルピリジン-4-イル)エチニル)フェニル)プロピオネート。表題の化合物をメチル3-(4-エチニルフェニル)プロピオネート(80 mg, 0.27 mmol)およびフェニルボロン酸 (49 mg, 0.40 mmol) から一般的手順IIIに従って調製し、フラッシュクロマトグラフィによる精製後(SiO
2, EtOAc:PE, 1:5)に56 mg(62%)の淡黄色固形物を得た:R
f
= 0.16(EtOAc:PE, 1:4);
1H NMR(CDCl
3) δ8.59(dd, J = 5.1, 0.8 Hz, 1H), 7.97 -7.90(m, 2H), 7.74(dd, J = 5.8, 4.7 Hz, 1H), 7.45 -7.33(m, 5H), 7.27 -7.21(m, 2H), 7
.15(d, J = 8.3 Hz, 2H), 3.60(s, 3H), 2.91(t, J = 7.7 Hz, 2H), 2.58(dd, J =10.2, 5.2 Hz, 2H);
13C NMR(CDCl
3) δ172.0, 156.6, 148.6, 141.0, 137.8, 131.2, 131.1, 128.2, 127.8, 127.5, 125.9, 122.7, 121.5, 119.1, 92.7, 85.8, 50.7, 34.6, 29.8。
【0399】
3-(4-((2-フェニルピリジン-4-イル)エチニル)フェニル)プロパン酸。表題の化合物をメ
チル3-(4-((2-フェニルピリジン-4-イル)エチニル)フェニル)プロピオネート(35 mg, 0.10 mmol)から一般的手順IIに従って調製し、 33 mg(99%)の純粋な表題の化合物を白色固形物として得た:R
f = 0.53(EtOAc、1.25% 酢酸);
1H NMR(DMSO-d
6) δ12.17(s, 1H), 8.71(d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.15(d, J = 7.3 Hz, 2H), 8.10(s, 1H), 7.58 -7.45(m, 6H), 7.35(d, J = 8.0 Hz, 2H), 2.88(t, J = 7.4 Hz, 2H), 2.58(t, J = 7.5 Hz, 2H);
13C NMR(DMSO-d
6) δ173.6, 156.4, 149.9, 142.9, 137.9, 131.7, 131.4, 129.4, 128.8, 128.8, 126.6, 123.9, 121.7, 118.9, 93.7, 86.7, 34.7, 30.2。
【0402】
メチル3-(4-((2-o-トリルピリジン-4-イル)エチニル)フェニル)プロピオネート。表題の
化合物をメチル3-(4-エチニルフェニル)プロピオネート(80 mg, 0.27 mmol)およびo-トリルボロン酸(56 mg, 0.41 mmol)から一般的手順IIIに従って調製し、フラッシュクロマトグラフィによる精製後(SiO
2, EtOAc:PE, 1:5)に30 mg(32%)の淡色の油状化合物を得た:R
f = 0.17(EtOAc:PE, 1:5);
1H NMR(CDCl
3) δ8.14(d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.28 -7.15(m,
3H), 7.12 -6.98(m, 5H), 6.89 -6.82(m, 1H), 6.44(s, 1H), 3.66(s, 3H), 2.94(t, J = 7.8 Hz, 2H), 2.62(t, J = 7.8 Hz, 2H), 2.08(s, 3H);
13C NMR(CDCl
3)δ173.1, 151.
6, 149.6, 149.3, 148.8, 148.4, 142.7, 140.9, 136.8, 136.1, 132.2, 130.7, 129.8, 129.7, 128.6, 128.5, 128.2, 125.8, 124.2, 122.5, 51.6, 35.5, 30.7, 20.4。
【0405】
3-(4-((2-o-トリルピリジン-4-イル)エチニル)フェニル)プロパン酸。表題の化合物をメ
チル3-(4-((2-o-トリルピリジン-4-イル)エチニル)フェニル)プロピオネート(15 mg, 0.04 mmol)から一般的手順IIに従って調製し、14 mg(94%)の純粋な表題の化合物を淡黄色
の固形物として得た:R
f = 0.53(EtOAc、1.25% 酢酸);
1H NMR(メタノール-d4) δ7.99(d,
J = 5.3 Hz, 1H), 7.17 -7.04(m, 5H), 7.01 -6.99(m, 1H), 6.95 -6.86(m, 3H), 6.43(s, 1H), 2.81(t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.49(t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.97(s, 3H);
13C NMR(
メタノール-d4) δ176.6, 152.3, 151.0, 150.8, 150.1, 144.1, 142.9, 138.3, 137.3, 131.7, 130.9, 130.9, 129.8, 129.3, 126.9, 126.8, 125.6, 124.2, 36.6, 31.8, 20.6
。
【0408】
3-(4-(チアゾール-5-イルエチニル)フェニル)プロパン酸。表題の化合物をメチル3-(4-エチニルフェニル)プロピオネート(95 mg, 0.50 mmol)および5-ブロモチアゾール(50 μL,
0.56 mmol) から一般的手順IFに従って調製した。濃縮後、一般的手順IIに従って残留物を加水分解し、フラッシュクロマトグラフィによる精製後(SiO
2, EtOAc[1.25% 酢酸]:PE, 1:2)に28 mg(21 %)の白色固形物を得た:R
f = 0.12([EtOAc、1.25% 酢酸]:PE, 1:2);
1H NMR(DMSO-d
6) δ12.14(s, 1H), 9.16(d, J = 0.6 Hz, 1H), 8.20(d, J = 0.6 Hz, 1H), 7.49(d, J = 8.2 Hz, 3H), 7.31(d, J = 8.3 Hz, 3H), 2.86(t, J = 7.5 Hz, 3H), 2.
56(t, J = 7.6 Hz, 3H);
13C NMR(DMSO-d
6) δ173.5, 155.7, 147.2, 142.6, 131.2, 128.7, 118.8, 118.0, 96.0, 78.4, 34.6, 30.1; ESI-MS C
14H
11N
O2S(M
+Na
+)の計算値280.0403, 実測値 280.0400。
【0411】
メチル3-(4-(チオフェン-2-イルエチニル)フェニル)プロピオネート。表題の化合物をメ
チル3-(4-エチニルフェニル)プロピオネート(95 mg, 0.50 mmol)および2-ブロモチオフェン (60 μL, 0.62 mmol)から一般的手順IFに従って調製し、フラッシュクロマトグラ
フィによる精製後(SiO
2, EtOAc:PE, 1:5):R
f = 0.44(EtOAc:PE, 1:2)に97 mg(71 %)の白
色固形物を得た;
1H NMR(CDCl
3) δ7.50 -7.39(m, 2H), 7.31 -7.23(m, 2H), 7.18(d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.00(dd, J = 5.1, 3.7 Hz, 1H), 3.67(s, 3H), 2.96(t, J= 7.7 Hz, 2H), 2.63(t, J = 7.7 Hz, 2H);
13C NMR(CDCl
3) δ173.1, 141.1, 131.8, 131.6, 128.4, 127.1, 127.1, 123.4, 120.9, 92.9, 82.3, 51.6, 35.3, 30.8; ESI-MS m/z 293.1(M
+Na
+)。
【0414】
3-(4-(チオフェン-2-イルエチニル)フェニル)プロパン酸。表題の化合物をメチル3-(4-(
チオフェン-2-イルエチニル)フェニル)プロピオネート(61 mg, 0.22 mmol)から一般的
手順IIに従って調製し、フラッシュクロマトグラフィによる精製後(SiO
2, EtOAc:PE,1:1)に18 mg(73%)の白色固形を得た:R
f = 0.16(EtOAc:PE, 1:2);
1H NMR(アセトン-d
6) δ7.39(dd, J = 5.2, 1.2 Hz, 1H), 7.36 -7.29(m, 2H), 7.23 -7.15(m, 3H), 6.96(dd, J =5.2, 3.6 Hz, 1H), 2.82(t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.51(t, J = 7.6 Hz, 2H);
13C NMR(アセ
トン-d
6) δ17 3.78, 143.1, 132.9, 132.2, 129.6, 128.7, 128.3, 123.9, 121.3, 93.6, 82.7, 35.5, 31.4.; ESI-MS C
15H
12O
2S(M
+Na
+)の計算値279.0451, 実測値279.0451。
【0417】
メチル3-(4-((3-メチルチオフェン-2-イル)エチニル)フェニル)プロピオネート。表題の
化合物をメチル3-(4-エチニルフェニル)プロピオネート(95 mg, 0.50 mmol)および2-ブロモ-3-メチルチオフェン(70 μL, 0.62 mmol)から一般的手順IFに従ってから調製し、
フラッシュクロマトグラフィによる精製後(SiO
2, EtOAc:PE, 1:5)に75 mg(53%)の淡黄色
固形物を得た:R
f = 0.57(EtOAc:PE, 1:2);
1H NMR(CDCl
3) δ7.47 -7.40(m, 2H), 7.17(dd, J = 8.4, 6.7 Hz, 3H), 6.85(d, J = 5.1Hz, 1H), 3.67(s, 3H), 2.96(t, J = 7.7 Hz, 2H), 2.63(t, J = 7.7 Hz, 2H), 2.37(s, 3H);
13C NMR(CDCl
3) δ173.1, 142.4, 140.8, 131.5, 129.2, 128.3, 125.7, 121.2, 118.7, 95.2, 82.0, 51.6, 35.4, 30.8, 15.0;
ESI-MS m/z 307.1(M
+Na
+)。
【0420】
3-(4-((3-メチルチオフェン-2-イル)エチニル)フェニル)プロパン酸。表題の化合物を メチル3-(4-((3-メチルチオフェン-2-イル)エチニル)フェニル)プロピオネートプロピオネ
ート(55 mg, 0.19 mmol)から一般的手順IIに従って調製し、49 mg(95%)の純粋な表題の化合物を白色固形物として得た:R
f = 0.45(EtOAc);
1H NMR(アセトン-d
6) δ7.37 -7.30(m, 2H), 7.26(d, J = 5.1Hz, 1H), 7.19(d, J = 8.3 Hz, 2H), 6.82(d, J = 5.1Hz, 1H),
2.82(t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.51(t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.22(s, 3H);
13C NMR(アセトン-d
6) δ173.7, 143.3, 142.9, 132.1, 130.4, 129.6, 127.2, 121.7, 119.1, 96.1, 82.4
, 35.5, 31.4, 15.0.; ESI-MS C
16H
14O
2S(M
+Na
+)の計算値293.0607, 実測値 293.0594。
【0423】
メチル3-(4-((2-クロロフェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート。表題の化合物を3-(4-エチニル)フェニル)プロピオネート(93 mg, 0.49 mmol)および1-クロロ-2-ヨードベ
ンゼン(117 mg, 0.49 mmol)から一般的手順ICに従って調製し、フラッシュクロマトグ
ラフィによる精製後(SiO
2, EtOAc:PE, 1:5)に8 mg(6%)の黄色固形物を得た:R
f = 0.38(EtOAc:PE, 1:5);
1HNMR(CDCl
3) δ7.50-7.47(m, 3H), 7.27-7.22(m, 1H), 7.22-7.20(m, 4H), 3.66(s, 3H), 2.98-2.96(t, 2H, J = 7.7 Hz), 2.66-2.63(t, 2H, J =7.8 Hz);
13CNMR(CDCl
3) δ173.2, 141.4, 135.9, 133.3, 131.9, 129.4, 129.3, 128.5, 126.3, 123.4,
120.9, 96.6, 86.0, 51.7, 35.5, 30.9。
【0426】
3-(4-((2-クロロフェニル)エチニル)フェニル)プロパン酸。表題の化合物をメチル3-(4-((2-クロロフェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート(8 mg, 0.03 mmol)から一般的手
順IIに従って調製し、7 mg(95%)の純粋な表題の化合物を淡黄色の固形物として得た:R
f
= 0.56(EtOAc、1.25% 酢酸);
1HNMR(CDCl
3) δ7.51-7.49(m, 3H), 7.26-7.24(m, 1H), 7.22-7.20(m, 5H), 2.98-2.96(t, 2H, J = 7.7 Hz), 2.70-2.68(t, 2H, J = 7.8 Hz);
13CNMR(CDCl
3) δ177.3, 141.0, 135.9, 133.2, 131.9, 129.3, 129.3, 129.0, 128.5, 126.5, 123.3, 121.0, 94.4, 86.0, 35.0, 30.6。
【0429】
メチル3-(4-((2, 6-ジメチルフェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート。表題の化合
物を3-(4-エチニル)フェニル)プロピオネート(80 mg, 0.43 mmol)および2-ヨード-1, 3-ジメチルベンゼン(99 mg, 0.43 mmol)から一般的手順ICに従って調製し、フラッシュクロマトグラフィによる精製後(SiO
2, EtOAc:PE, 1:5)に33 mg(27%)の黄色固形物を得た:R
f
= 0.31(EtOAc:PE, 1:5);
1HNMR(CDCl
3) δ7.48-7.45(dd, 2H), 7.30(t, 1H),7.20-7.17(m, 2H), 7.09-7.03(d, 2H), 3.66(s, 3H), 2.98-2.96(t, 2H, J = 7.7 Hz), 2.66-2.63(t, 2H, J = 7.8 Hz);
13CNMR(CDCl
3) δ173.3, 140.8, 140.3, 131.7, 128.5, 127.8, 126.8, 121.9, 97.9, 86.9, 51.8, 35.7, 30.9, 21.3。
【0432】
3-(4-((2, 6-ジメチルフェニル)エチニル)フェニル)プロパン酸。表題の化合物をメチル3-(4-((2, 6-ジメチルフェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート(33 mg, 0.12 mmol)から一般的手順IIに従って調製し、34 mg(100%)の純粋な表題の化合物を淡黄色の固形物
として得た:R
f = 0.59(EtOAc、1.25% 酢酸);
1HNMR(CDCl
3) δ7.49-7.47(m, 2H), 7.22-7.22(m, 3H), 7.10-7.08(m, 2H), 2.98(t, 2H, J = 7.7 Hz), 2.70(t, 2H, J = 7.8 Hz);
13CNMR(CDCl
3) δ178.8, 140.4, 131.6, 128.4, 126.8, 123.0, 121.9, 97.7, 86.9, 35.4, 30.5, 21.1。
【0435】
メチル3-(4-((2-メトキシフェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート。表題の化合物をメチル3-(4-ヨードフェニル)プロピオネート(90 mg, 0.31 mmol)および1 -エチニル-2-メトキシベンゼン (40 μL, 0.31 mmol)から一般的手順ICに従って調製し、 86 mg(94%)の純粋な橙褐色の油状物を得た。R
f = 0.44(EtOAc:PE; 1:2);
1H NMR(CDCl
3):δ7.48(d, J = 8.1Hz, 3H) 7.29-7.22(m, 1H) 7.16(d, J = 8.2, 2H) 6.95-6.88(m, 2H) 3.90(s, 3H) 3.66(s, 3H) 2.95(t, J = 7.6 Hz, 2H) 2.63(t, J = 7.6 Hz, 2H);
13C NMR(CDCl
3):δ173.3, 160.1, 140.8, 133.7, 132.0, 129.8, 128.4, 121.7, 120.6, 1 12.7, 1 10.9, 93.5, 85.6, 56.0, 51.8, 35.6, 31.0; ESI-MS m/z 317.0(M
+Na
+)。
【0438】
3-(4-((2-メトキシフェニル)エチニル)フェニル)酸。表題の化合物をメチル3-(4-((2-メ
トキシフェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート(82 mg, 0.28 mmol)から一般的手順
IIに従って調製し、褐色固形物を得た。R
f= 0.08(EtOAc:PE);
1H NMR((CD
32CO): δ7.48-7.44(m, 3H) 7.36-7.30(m, 3 H) 7.07-7.04(m, 1H) 6.96-6.95(m, 1H) 3.90(s, 3H) 2.95(t, J = 7.7 Hz, 2H) 2.65(t, J = 7.8 Hz, 2 H);
13C NMR((CD
32CO):δ173.8, 161 .0, 142.5, 134.0, 132.2, 131.9, 130.8, 129.5, 122.3, 121 .2, 1 12.0, 93.8, 86.4, 56.1, 35.6, 31.4; ESI-MS C
18H
16O
3(M
+Na
+)の計算値。
【0441】
メチル3-(4-((3-ヒドロキシフェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート。表題の化合物をメチル3-(4-ヨードフェニル)プロピオネート(100 mg, 0.34 mmol)および3-エチニルフ
ェノール(0.025 mL, 0.38 mmol)から一般的手順ICに従って調製し、フラッシュクロマ
トグラフィによる精製後(SiO
2, EtOAc:PE, 1:6→1:0)に66 mg(69%)の明褐色固形物を得た。 R
f = 0.24(EtOAc:PE; 1:2);
1H NMR(CDCl
3):δ7.43(d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.20-7.15(m, 3H), 7.10-7.08(m, 1H), 7.00-6.99(m, 1H), 6.84-6.80(m, 1H), 5.50(br, 1H), 3.68(s, 3H), 2.96(t, J = 8.0 Hz, 2H), 2.64(t, J = 8.1Hz, 2H);
13C NMR(CDCl
3):δ173.7, 155.7, 141.0, 132.0, 129.8, 128.5, 124.7, 124.4, 121.3, 1 18.4, 115.9, 89.4, 89.0, 52.0, 35.6, 31.0; ESI-MS m/z 303.0(M
+Na
+)。
【0444】
3-(4-((3-ヒドロキシフェニル)エチニル)フェニル)プロパン酸。表題の化合物をメチル3-(4-((3-ヒドロキシフェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート(54 mg, 0.19 mmol)から一般的手順IIに従って調製し、白色固形物を得た。R
f = 0.02(EtOAc:PE);
1H NMR((CD
32CO):δ7.45(d, J = 7.4 Hz, 2H) 7.31(d, J = 7.6 Hz, 2H) 7.25-7.20(m, 1H) 7.00(s, 2H) 6.89-6.86(m, 1H) 2.95(t, J = 7.7 Hz, 2H) 2.64(t, J = 7.3 Hz, 2H);
13C NMR((CD
32CO):δ173.8, 158.3, 142.8, 132.4, 130.6, 129.5, 125.1, 123.7, 121.8, 1 18.8, 116.8, 89.7, 89.6, 35.5, 31.4。
【0447】
メチル3-(4-((2-アセチルフェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート。表題の化合物をメチル3-(4-エチニルフェニル)プロピオネート(100 mg, 0.53 mmol)および1-(2-ヨードフェニル)エタノン (144 mg, 0.58 mmol)から一般的手順IFに従って調製し、フラッシュクロマトグラフィによる精製後(SiO
2, EtOAc:PE, 1:8→1:2)に42 mg(26%)の褐色油状物を得た。 R
f = 0.45(EtOAc:PE, 1:1);
1H NMR(CDCl
3):δ7.75(dd, J = 7.8 Hz, 1.0 Hz, 1H), 7.62(dd, J = 7.8 Hz, 1.0 Hz, 1H), 7.48(t, J = 2.3 Hz, 1H), 7.47-7.45(m, 2H), 7.39(td, J = 7.5 Hz, 1.5 Hz, 1H), 7.21(d, J = 8.5 Hz, 1H), 3.67(s, 3H), 2.97(t, J = 7.5 Hz, 2H), 2.79(s, 3H), 2.66-2.61(m, 2H);
13C NMR(CDCl
3):δ200.3, 173.0, 141.5, 140.7, 133.8, 131.7, 131.3, 128.6, 128, 5, 128.2, 121.8, 120.8, 95.0, 88.2, 51.6, 35.3, 30.8, 30.0; ESI-MS m/z 329.1(M
+Na
+)。
【0450】
3-(4-((2-アセチルフェニル)エチニル)フェニル)プロパン酸。表題の化合物をメチル3-(4-((2-アセチルフェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート(33 mg, 0.11 mmol)から一般的手順IIに従って調製し、フラッシュクロマトグラフィによる精製後(SiO
2, EtOAc:PE,
1:4→EtOAc、1.25% 酢酸)に7 mg(21 %)の黄色固形物を得た。 R
f = 0.50(EtOAc、1.25%
酢酸);
1H NMR(アセトン-d
6):δ7.79(dd, J = 7.8 Hz, 1.0 Hz, 1H), 7.67(dd, J = 7.8
Hz, 1.0 Hz, 1H), 7.57(td, J = 7.5 Hz, 1.5 Hz, 1H), 7.53-7.49(m, 3H), 7.35(d, J = 8.3 Hz, 2H), 2.73(s, 3H), 2.67(t, J = 6.9 Hz, 2H);
13CNMR(アセトン-d
6):δ199.8, 173.7, 143.3, 142.0, 134.5, 132.4, 132.2, 129.6, 129.5, 129.3, 122.2, 121.6, 95.3, 88.9, 35.5, 31.4, 30.3; ESI-MS C
19H
16O
3(MNa
+)の計算値:315.0992, 実測値:315.0984。
【0453】
メチル3-(4-((3-メトキシフェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート。表題の化合物をメチル3-(4-((3-ヒドロキシフェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート(41 mg, 0.20 mol)およびヨウ化メタン (60 μL, 0.97 mmol)から一般的手順IVに従って調製し、38 mg(69 %)の純粋な黄色油状物を得た。R
f = 0.37(EtOAc:PE, 1:3);
1H NMR(CDCl
3):δ7.45(dt, J = 8.3 Hz, 2.0 Hz, 2H), 7.27-7.23(m, 1H), 7.18(d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.12(dt,
J = 7.5 Hz, 1.3 Hz, 1H), 7.05(dd, J = 2.8 Hz, 1.5 Hz, 1H), 6.88(ddd, J = 8.4 Hz, 2.4 Hz, 1.0 Hz, 1H), 3.82(s, 3H), 3.76(s, 3H), 2.63(t, J = 7.8 Hz, 2H);
13C NMR(CDCl
3):δ173.1, 159.3, 140.9, 131.8, 129.4, 128.3, 124.3, 124.1, 121.1, 1 16.3, 114.8, 89.1, 89.0, 55.3, 51.6, 35.4, 30.8。
【0456】
3-(4-((3-メトキシフェニル)エチニル)フェニル)プロパン酸。表題の化合物をメチル3-(4-((3-メトキシフェニル)エチニル)フェニル)-プロピオネート(38 mg, 0.13 mmol)から一
般的手順II後に調製し、34 mg(94%)の純粋な白色固形物を得た。 R
f = 0.53(EtOAc、1.25% 酢酸);
1H NMR(DMSO-d
6):δ11.99(s, 1H), 7.46(d, J = 6.5 Hz, 2H), 7.35-7.28(m,
3H), 7.12-7.08(m, 2H), 6.98(ddd, J = 8.3 Hz, 2.5 Hz, 0.8 Hz, 1H), 3.79(s, 3H), 2.85(t, J = 7.5 Hz, 2H), 2.55(t, J = 7.5 Hz, 2H);
13C NMR(DMSO-d
6):δ173.9, 159.2, 142.0, 131.3, 129.9, 128.7, 123.7, 123.5, 119.8, 116.0, 115.2, 89.2, 88.8, 55.2, 34.9, 30.2; ESI-MS C
18H
16O
3(MNa
+)の計算値:303.0992, 実測値:303.0992。
【0459】
メチル3-(4-((3-(ベンジルオキシ)フェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート。表題の化合物をメチル3-(4-((3-ヒドロキシフェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート(98 mg, 0.45 mmol)およびブロモメチルベンゼン(142 mg, 1.03 mmol)から一般的手順IVに従
って調製し、112 mg(68%)の純粋な淡黄色固形物を得た。R
f = 0.60(EtOAc:PE, 1:1);
1H NMR(CDCl
3):δ7.46-7.32(m, 7H), 7.46-7.22(m, 1H), 7.17(d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.14-7.12(m, 2H), 6.95(ddd, J = 8.3 Hz, 2.8 Hz, 1.0 Hz, 1H), 5.07(s, 2H), 3.66(s, 3H),
2.95(t, J = 7.8 Hz, 2H), 2.63(t, J = 7.8 Hz, 2H);
13C NMR(CDCl
3):δ173.8, 158.6, 140.9, 136.7, 131.8, 129.4, 128.6, 128.3, 128.0, 127.5, 124.4, 124.4, 121.1, 117.3, 115.6, 89.2, 89.0, 70.0, 51.6, 35.4, 30.8; MALDI-MS m/z 393.4(M
+Na
+)。
【0462】
3-(4-((3-(ベンジルオキシ)フェニル)エチニル)フェニル)プロパン酸。表題の化合物をメチル3-(4-((3-(ベンジルオキシ)フェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート(85 mg, 0.23 mmol)から一般的手順II後に調製し、74 mg(90%)の純粋な淡黄色固形物を得た。R
f =
0.56(EtOAc、1.25% 酢酸);
1H NMR(DMSO-d
6):δ12.15(s, 1H), 7.47-7.45(m, 4H), 7.42-7.38(m, 2H), 7.36-7.28(m, 4H), 7.18-7.17(m, 1H), 7.12(dt, J = 7.8 Hz, 1.0 Hz, 1H), 7.06(ddd, J = 8.3 Hz, 2.5 Hz, 1.0 Hz, 1H), 5.15(s, 2H), 2.85(t, J = 7.5 Hz, 2H), 2.55(t, J = 7.5 Hz, 2H);
13C NMR(DMSO-d
6):δ173.7, 158.3, 142.0, 136.9, 131.4, 129.9, 128.7, 128.4, 127.9, 127.7, 124.0, 123.5, 1 19.8, 116.9, 116.0, 89.3,
88.8, 69.3, 34.8, 30.2; ESI-MS C
24H
20O
3(MNa
+)の計算値:379.1305, 実測値:379.1291。
【0465】
メチル3-(4-((3-(プロプ-2-イニルオキシ)フェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート
。表題の化合物をメチル3-(4-((3-ヒドロキシフェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート(100 mg, 0.45 mmol)および3 -ブロモプロプ-1-イン (129 mg, 0.93 mmol)を一般的手
順IVに従って調製し、105 mg(72%)の純粋な明褐色油状生成物を得た。R
f = 0.56(EtOAc:PE, 1:1);
1H NMR(CDCl
3):δ7.46(dt, J = 6.3 Hz, 1.8 Hz, 2H), 7.28-7.25(m, 1H), 7.19, 7.15(m, 3H), 7.12(dd, J = 2.5 Hz, 1.3 Hz, 1H), 6.96(ddd, J = 8.3 Hz, 2.8 Hz, 1.0 Hz, 1H), 4.70(d, J = 2.5 Hz, 2H), 3.67(s, 3H), 2.96(t, J = 7.7 Hz, 2H), 2.64(t, J = 7.8 Hz, 2H), 2.54(t, J = 2.4 Hz, 1H);
13C NMR(CDCl
3):δ173.1, 157.3, 141.0, 131.8, 129.4, 128.3, 125.0, 124.4, 121.0, 117.4, 115.6, 89.3, 88.8, 78.3, 75.7, 55.9, 51.6, 35.4, 30.8; MALDI-MS m/z 341.4(M
+Na
+)。
【0468】
3-(4-((3-(プロプ-2-イニルオキシ)フェニル)エチニル)フェニル)プロパン酸。表題の化
合物をメチル3-(4-((3-(プロプ-2-イニルオキシ)フェニル)エチニル)フェニル)プロピオ
ネート(71 mg, 0.22 mmol) から一般的手順II後に調製し、フラッシュクロマトグラフ
ィによる精製後(SiO
2, シクロヘキサン:[EtOAc、1.25% 酢酸], 1:1)に49 mg(73%)の白色
固形物を得た。R
f = 0.61(EtOAc、1.25% 酢酸);
1H NMR(アセトン-d
6):δ10.56(s, 1H), 7.47(dd, J = 8.3 Hz, 2H), 7.37-7.13(m, 3H), 7.17-7.15(m, 2H), 7.04(ddd, J = 8.5 Hz, 2.8 Hz, 1.0 Hz, 1H), 4.84(d, J = 2.3 Hz, 2H), 3.1 1(t, J = 2.4 Hz, 1H), 2.95(t, J = 7.7 Hz, 2H), 2.65(t, J = 7.5 Hz, 2H);
13C NMR(アセトン-d
6):δ173.8, 158.6, 42.9, 132.4, 132.4, 130.6, 129.6, 125.5, 125.2, 121.6, 118.1, 1 16.6, 90.1, 8
9.4, 79.5, 77.3, 56.4, 35.5, 31.4; ESI-MS C
20H
16O
3(MNa
+):327.0993, 実測値:327.0986。
【0471】
メチル3-(4-((3-(アリルオキシ)フェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート。表題の化合物をメチル3-(4-((3-ヒドロキシフェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート(100 mg,
0.45 mmol)および3-ブロモプロプ-1-エン (133 mg, 0.96 mmol)から一般的手順IVに従って調製し、101 mg(70%)の淡黄色油状組成物を得た。R
f = 0.55(EtOAc:PE, 1:1);
1H NMR(CDCl
3):δ7.45(d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.24(t, J = 1.3 Hz, 1H), 7.18(d, J = 8.0 Hz,
2H), 7.12(d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.06(t, J = 1.9 Hz, 1H) 6.90(dd, J = 8.3 Hz, 2.5 Hz, 1H), 6.10-6.00(m, 1H), 5.42(dd, J = 17.3 Hz, 1.5 Hz, 1H), 5.30(dd, J = 10.5 Hz, 1.3 Hz, 1H), 4.55(dt, J = 5.3 Hz, 1.3 Hz, 2H), 3.67(s, 3H), 2.96(t, J = 7.8 Hz, 2H), 2.63(t, J = 7.8 Hz, 2H);
13C NMR(CDCl
3):δ173.1, 158.3, 140.9, 133.0, 131.7, 129.4, 128.3, 124.3, 124.3, 121.1, 117.7, 117.2, 115.6, 89.1, 89.0, 68.8, 51.6, 35.4, 30.8; MALDI-MS m/z 343.4(M
+Na
+)。
【0474】
3-(4-((3-(アリルオキシ)フェニル)エチニル)フェニル)プロパン酸。表題の化合物をメチル3-(4-((3-(アリルオキシ)フェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート(72 mg, 0.23 mmol)から一般的手順IIの後に調製し、49 mg(73%)の純白色固形物を得た。 R
f = 0.70(EtOAc、1.25% 酢酸);
1H NMR(DMSO-d
6):δ12.12(s 1H), 7.46(d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.32-7.28(m, 3H), 7.12-7.09(m, 2H), 7.06(ddd, J = 8.3 Hz, 2.8 Hz, 1.0 Hz, 1H), 6.09-6
.00(m, 1H), 5.40(dq, J = 17.1Hz, 1.7 Hz, 1H), 5.27(dq, J = 10.5 Hz, 1.5 Hz, 1H),
4.61(dt, J = 5.3 Hz, 1.5 Hz, 2H), 2.85(t, J = 7.5 Hz, 2H), 2.55(t, J = 7.5 Hz, 2H);
13C NMR(DMSO-d
6):δ173.7, 158.1, 142.0, 133.5, 131.4, 129.9, 128.7, 123.9, 123.5, 119.8, 117.5, 116.8, 115.9, 89.2, 88.8, 68.2, 34.8, 30.2; ESI-MS C
20H
16O
3(MNa
+)の計算値:329.1149, 実測値:329.1157。
【0477】
メチル3-(4-((2-ヒドロキシフェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート。表題の化合物をメチル3-(4-エチニルフェニル)プロピオネート(102 mg, 0.53 mmol)および2-ヨードフ
ェノール(130 mg, 0.58 mmol)から一般的手順IVに従って調製し、フラッシュクロマト
グラフィによる精製後(SiO
2, EtOAc:PE, 1:10)に19 mg(13%)の白色固形物を得た。R
f= 0.28(EtOAc:PE, 1:5);
1H NMR(CDCl
3):δ7.79(dt, J = 8.3 Hz, 2.0 Hz, 2H), 7.56(d, J =
1.0 Hz, 1H), 7.50(d, J = 1.0 Hz, 1H), 7.29-7.21(m, 3H), 6.98(d, J = 1.0 Hz, 1H), 3.68(s, 3H), 2.99(t, J = 7.8 Hz, 2H), 2.60(t, J = 7.8 Hz, 2H);
13C NMR(CDCl
3):δ173.2, 155.9, 154.8, 141.1, 129.3, 128.7, 128.8, 125.1, 124.1, 122.9, 120.9, 111.1, 100.9, 51.6, 35.5, 30.7; ESI-MS m/z 303.1(M
+Na
+)。
【0480】
3-(4-((2-ヒドロキシフェニル)エチニル)フェニル)プロパン酸。表題の化合物をメチル3-(4-((2-ヒドロキシフェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート(18 mg, 0.07 mmol)から一般的手順IIに従って調製し、15 mg(83%)の純白色固形物を得た。 R
f = 0.60(EtOAc、1.25% 酢酸);
1H NMR(DMSO-d
6):δ7.83(d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.64-7.60(m, 2H), 7.37(d
, J = 8.0 Hz, 3H), 7.33-7.23(m, 2H), 2.88(t, J = 7.5 Hz, 2H), 2.58(t, J = 7.5 Hz, 2H);
13C NMR(DMSO-d
6):δ173.8, 155.3, 154.1, 141.9, 129.0, 128.9, 127.6, 124.7, 124.4, 123.2, 121.0, 111.1, 101.4, 35.0, 30.2; ESI-MS C
17H
14O
3(MNa
+)の計算値:289.0836, 実測値:289.0843。
【0483】
メチル3-(4-((2-ヒドロキシメチル)フェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート。表題の化合物をメチル3-(4-エチニルフェニル)プロピオネート(100 mg, 0.53 mmol)および2-
ヨードベンジルアルコール(187 mg, 0.80 mmol)から一般的手順IFに従って調製し、フ
ラッシュクロマトグラフィによる精製後(SiO
2, EtOAc:PE, 1:3)に27 mg(19%)の暗橙色の
油状物を得た。 R
f = 0.25(EtOAc:PE, 1:3);
1HNMR(CDCl
3):δ7.52(dd, J = 5.7 Hz, 0.9
Hz, 1H), 7.48-7.44(m, 3H), 7.35(td, J = 5.7 Hz, 0.9 Hz, 1H), 7.29(dd, J = 5.7 Hz, 1.2 Hz, 1H), 7.20-7.18(m, 2H), 4.90(s, 2H), 3.67(s, 3H), 2.97(t, J= 6.0 Hz, 2H), 2.64(t, J = 5.7 Hz, 2H);
13CNMR(CDCl
3):δ173.1, 142.6, 141.3, 132.1, 131.7, 128.7, 128.5, 127.5, 127.3, 121.4, 120.9, 94.2, 86.5, 64.0, 51.7, 35.4, 30.9。
【0486】
3-(4-((2-ヒドロキシメチル)フェニル)エチニル)フェニル)プロパン酸。表題の化合物をメチル3-(4-((2-ヒドロキシメチル)フェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート(26 mg, 0.08 mmol)から一般的手順IIに従って調製し、PEでの再結晶後に21 mg(83%)の純白色固形物を得た。R
f = 0.60(EtOAc:PE, 2:1);
1HNMR((CD
32CO):δ7. 50(d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.36(d, J = 6.0 Hz, 3H), 7.27(t, J = 5.4 Hz, 1H), 7.20(d, J = 6.0 Hz, 2H),
7.15(t, J = 5.4 Hz, 1H) 2.82(t, J = 5.7 Hz, 2H), 2.52(t, J = 5.7 Hz, 2H);
13CNMR((CD
32CO):δ173.7, 145.0, 142.9, 132.4, 132.3, 129.6, 129.4, 127.5, 127.2, 121.8, 94.8, 87.2, 62.9, 35.6, 31.4。
【0489】
メチル3-(4-((2-(2-ヒドロキシエチル)フェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート。表題の化合物をメチル3-(4-エチニルフェニル)プロピオネート(107 mg, 0.57 mmol)および2-ブロモフェネチルアルコール (100 μL, 0.74 mmol) から一般的手順IFに従って調製し、フラッシュクロマトグラフィによる精製後(SiO
2, EtOAc:PE, 1:1)に83 mg(47%)の暗
橙色の油状物を得た。 R
f = 0.19(EtOAc:PE, 1:1);
1HNMR(CDCl
3):δ7.46-7.44(m, 1H), 7.38-7.36(m, 2H), 7.21-7.20(m, 2H), 7.18-7.14(m, 1H), 7.13-7.10(m, 2H), 3.91-3.87(m, 2H), 3.60(s, 3H), 3.06(t, J = 5.1Hz, 2H), 2.89(t, J = 5.7 Hz, 2H), 2.56(t, J = 5.4 Hz, 2H);
13CNMR(CDCl
3):δ173.1, 141.1, 140.4, 132.4, 131.7, 131.7, 129.7, 128.5, 126.6, 123.2, 121.2, 93.2, 87.6, 62.9, 51.7, 38.1, 35.4, 30.9。
【0492】
3-(4-((2-(2-ヒドロキシエチル)フェニル)エチニル)フェニル)プロパン酸。表題の化合物をメチル3-(4-((2-(2-ヒドロキシエチル)フェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート(66 mg, 0.21 mmol)から一般的手順IIに従って調製し、PEでの再結晶後に50 mg(79%)の純白色固形物を得た。R
f:0.44([EtOAc、1.25% 酢酸]:PE, 2:1);
1HNMR(CDCl
3):δ7.53-7.51(m, 1H), 7.46-7.44(m, 2H), 7.28-7.25(m, 2H), 7.24-7.21(m, 1H), 7.20-7.18(m, 2H), 3.96(t, J = 4.8 Hz, 2H), 3.13(t, J = 5.1Hz, 2H), 2.96(t, J = 5.7 Hz, 2H), 2.6
7(t, J = 5.7 Hz, 2H);
13CNMR(CDCl
3):δ178.1, 140.7, 140.3, 132.4, 131.7, 129.7, 128.5, 128.4, 126.6, 123.2 121.3, 93.2 87.6, 62.9, 38.0, 35.2, 30.5。
【0495】
メチル3-(4-((2-(2-(トシルオキシ)エチル)フェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート。メチル3-(4-((2-(2-ヒドロキシエチル)フェニル)エチニル)フェニル)プロピオネート(200 mg, 0.65 mmol) のCH
2Cl
2(5 ml)溶液にパラ-トルエンスルホニルクロリド (136 mg, 0.71 mmol)を加えた。混合物を10℃に冷却し、NEt
3(72 mg, 0.71 mmol)のCH
2Cl
2(1 ml)
溶液を滴下して加えた。反応物を室温にして、一晩反応させた。反応物に1 M HCl(0.5 ml)および水 (10 ml)を加え、CH
2Cl
2で抽出した。有機相を合一し、NaHCO
3水溶液で洗浄し
、MgSO
4で乾燥させ、フラッシュクロマトグラフィ(SiO
2, EtOAc:PE, 1:3)で精製し、153 mg(51 %)を得た:R
f = 0.20(EtOAc:PE, 1:3);
1HNMR(CDCl
3):δ7.66(d, J = 6.3 Hz, 2H),
7.44-7.42(m, 1H), 7.39(d, J = 6.3 Hz, 2H), 7.26-7.23(m, 1H), 7.22-7.19(m, 6H), 4.32(t, J = 5.1Hz, 2H), 3.68(s, 3H), 3.21(t, J = 5.7 Hz, 2H), 2.98(t, J = 6.0 Hz, 2H), 2.65(t, J = 5.4 Hz, 2H), 2.38(s, 3H);
13CNMR(CDCl
3):δ173.1, 144.5, 141.2, 137.8, 133.0, 132.3, 131.7, 129.9, 129.7, 128.5, 128.5, 127.8, 127.0, 123.1, 120.9, 93.6, 86.8, 51.7, 35.4, 34.4, 30.9, 21.6。
【0498】
3-(4-((2-(2-(トシルオキシ)エチル)フェニル)エチニル)フェニル)プロパン酸。表題の化合物をメチル3-(4-((2-(2-(トシルオキシ)エチルフェニル)-エチニルフェニル)プロピオ
ネート(52 mg, 0.11 mmol)から一般的手順IIに従って調製し、PEでの再結晶後に40 m
g(82%)の白色固形物を得た。R
f = 0.66(EtOAc:PE, 2:1);
1HNMR(CDCl
3):δ7.66(d, J =6.3 Hz, 2H) 7.44-7.42(m, 1H), 7.40(d, J = 6.0 Hz, 2H), 7.24-7.19(m, 7H), 4.32(t, J
= 5.4 Hz, 2H), 3.21(t, J = 5.4 Hz, 2H), 2.99(t, J = 5.7 Hz, 2H), 2.71(t, J =5.7
Hz, 2H), 2.38(s, 3H);
13CNMR(CDCl
3):δ178.3, 144.5, 140.8, 137.8, 133.0, 131.8,
129.9, 129.8, 128.5, 128.5, 127.8, 127.0, 123.1, 121.1, 93.6, 86.9, 69.6, 35.2,
34.4, 30.5, 21.6。
【0499】
生物学的検定法
材料。組織培養培地および試薬はインビトロジェン(Invitrogen)社(ドイツ国カールスルーエ(Karlsruhe))から購入した。センサマイクロプレートおよび化合物供給源プ
レートはコーニング(Corning)社(ニューヨーク州コーニング(Corning))から入手した。別段明記しない限り、他のすべての実験試薬はシグマ−アルドリッチ(Sigma−Aldrich)社(ドイツ国タウフキルヘン(Taufkirchen))から得た。
【0500】
細胞培養およびトランスフェクション。ヒトGPR40で安定にトランスフェクトした1321N1細胞はユーロスクリーン(Euroscreen)社(ベルギー国ゴスリ(Gosselies
))の好意により供与された。hGPR40−1321 N1細胞を、10%(体積比)熱不活性化ウシ胎児血清、1%ピルビン酸ナトリウム、100U/mlペニシリン、100μg/mlストレプトマイシン、および400μg/ml G418を補給したダルベッコ(Dulbecco)改変イーグル(Eagle)培地で増殖させた。1321N1,HEK293細胞を、10%(体積比)熱不活性化ウシ胎児血清、1%ピルビン酸ナトリウム、100U/mlペニシリン、および100μg/mlストレプトマイシンを補給したダルベッコ改変イーグル培地で増殖させた。細胞はすべて5%CO
2雰囲気で37℃に保持した。
【0501】
トランスフェクションのため、4.3×10
6個のHEK293細胞を60cm
2ディッシュに播き、37℃および5%CO
2で一晩インキュベートした。トランスフェクションはリン酸カルシウム−DNA共沈法を用いて行なった。したがって、20μgの受容体プラスミドDNAを480μlのCaCl
2溶液(10mM Tris−HCl、1mM
EDTA、pH7.5−8.0、および250mM CaCl
2)に希釈し、500μlの2倍HEPES緩衝液(2×HBS:280mM NaCl、50mM HEPES、および1.5mM Na
2HPO
4;pH7.1−7.2)に滴下した。室温での45分間のインキュベート後、沈殿物を10mlの新鮮な培養培地中の細胞に対して滴下した。48時間、細胞に受容体を発現させた後、機能アッセイを行なった。
【0502】
カルシウム動員アッセイ。備え付けピペットを有するNOVOstar(登録商標)マイクロプレート(BMG LabTech社、ドイツ国オッフェンブルク(Offenburg))を用いてカルシウム測定を行なった。細胞を1ウェル当たり30,000細胞の濃度で96ウェル組織培養プレートに播種した。次の日に、細胞をKrebs−HEPES 緩衝液(KHP:118.6mM NaCl、4.7mM KCl、1.2mM KH2PO4、4.2mM NaHCO3、11.7mM D−グルコース、10mM HEPES(遊離酸)、1.3mM CaCl2 および1.2mM MgSO4、pH7.4)で2回洗浄し、1.5μMオレゴングリーン(Oregon Green)488 BAPTA−1/AM(モレキュラープローブ(Molecular Probes)社、オレゴン州ユージーン(Eugene))および0.03%プルロニック(Pluronic)(登録商標)F−127(インビトロジェン社、ドイツ国カールスルーエ)を1時間(37℃、5%CO2)充填した。KHP緩衝液の添加後、細胞を直接ノヴォスター(Novostar)に移し、光を遮断して37℃に15分間維持した後、測定を開始した。アゴニスト(作動薬)の試験のため、20μlという10倍濃度の試験化合物の溶液を個別のウェルに連続注入し、蛍光を520nm(帯域幅25nm)でそれぞれ0.
4秒の50インターバルで測定した。励起波長は485nm(帯域幅25nm)であった。アゴニストの注入前に細胞を試験化合物と37℃にて30分間予めインキュベートすることにより、試験化合物の存在下での濃度−阻害曲線を得た。