【文献】
AXE CHOCOMAN HUNTER,[online],2008年,[平成28年12月5日検索],URL,http://pieces.newers.net/2008/axechocoman/ja/
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記サイトは、前記ポイント情報として、前記商品又は前記店舗に関する情報を受信した際に、それに応じた広告情報を前記アプリケーションに送信することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のサービスポイント付与システム。
前記サーバは、ユーザー情報、商品、店舗、日時、撮影場所の位置のうち少なくとも2つを関連させる情報を持つことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のサービスポイント付与システム。
前記ポイント情報を埋め込んだパターンは、マトリックス型二次元コード又はバーコードであることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のサービスポイント付与システム。
前記マーク生成情報部は、撮影場所の位置情報、又は特定の光の特性、又はARパターンであり、それらのデータとあらかじめ決められたデータとを照合することで前記マークとポイント情報を特定することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のサービスポイント付与システム。
前記サイトにて、ユーザーに質問を行い、その回答に応じてポイントの付与量を変化させることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のサービスポイント付与システム。
前記サイトにて、送信された前記ポイント情報の内容に応じてポイントの付与量を変化させることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載のサービスポイント付与システム。
【背景技術】
【0002】
商品購入やサービス利用等に際して、利用客にサービスポイントを付与する仕組みがある。利用客は、商品購入等を行うごとに、ポイントを獲得し、ポイントはクーポン券等に変えることができる。そうすることで、利用者に再度の来店等を促し、店舗の収入アップにつなげることができる。
また、近年、ポイントの管理をスタンプカード等の形で行わず、磁気カードやスマートフォン等の携帯端末を介してネットワーク上で管理することも多い。ポイントの紛失等が避けられるからである。
さらに、ネットワーク上でポイント付与を行う仕組みの一つとして、販売促進のために、商品、ポスター等に印刷されたマトリックス型二次元コード(QRコード(登録商標))等を撮影し、コードに埋め込まれたURLに従って、所定のサイトに飛び、商品の情報を得ることも行われている。
【0003】
しかしながら、マトリックス型二次元コード等は単なる白黒パターンの集まりであり、それ自体で利用客に関心を集めるものではない。また、コードが何のための情報かは、それ自体を見ただけではわからない。そのため、積極的に、コードを撮影しようという気にならない場合もあった。
そこで、商品等にポイントに関する図柄等を付す際に、利用客が親しみを持ち、図柄をスマホ等で積極的に読み込もうとする動機付けを高める技術が求められていた。
【0004】
また、通常、ポイントの付与量は一定であり、数週間単位のポイント付与量アップキャンペーン等はあるものの、店舗ごと、商品ごと、日時ごとに、細かくポイント付与量を変えることは難しかった。
そこで、店舗ごと、日時ごと等の細かな条件で、ポイント付与量を変え、利用客の関心を高める技術が求められていた。
【0005】
また、利用客が、店舗内で、ポイントを宝探しやアドベンチャーゲーム的にポイントを獲得することができれば、利用者の来店回数も増え、売上向上となる。そこで、商品ではなく、店舗の中の特定の場所でポイントを獲得できる技術が求められていた。
【0006】
このような問題に対して、従来からも様々な技術が提案されている。例えば、経済活動の活性化を図るのに役立つサービスポイント配信システム(特許文献1参照)が提供され、公知技術となっている。より詳しくは、携帯端末を持つ会員が自動車走行中に所定の配信エリアに入ると、サーバから携帯端末にサービスポイントを付与する通知がなされるものである。
しかしながら、上記公知技術は、利用者がポイントを取得しやすくする点において、本発明の課題の一部に合致するが、自動車で走行中におけるポイント付与に特化しているので、前記問題の解決には至っていない。
【0007】
また、商品購入等の際に利用客のポイント獲得の達成感やモチベーションを高める技術(特許文献2参照)が提供され、公知技術となっている。より詳しくは、ユーザーが歩数計付き携帯端末を携帯し、歩数をカウントし、目標のカウント数に達していなくても、カウント数に応じた情報やポイントを提供することでモチベーションを維持するものである。
しかしながら、上記公知技術は、利用客のポイント獲得のためのモチベーションを高めることにおいて、本発明の課題の一部に合致するが、歩数に限定しているので、前記問題の解決には至っていない。
【0008】
また、実店舗と仮想店舗との相互に共通したポイント発行又は回収を可能とするポイント管理サーバに関する技術(特許文献3参照)が提案され、公知技術となっている。より詳しくは、実店舗及び仮想店舗を含む店舗群の各店舗が商品販売時に顧客に対する報奨サービスとして提供するポイントを管理するサーバであり、顧客の識別データとそれに対する総計ポイントを保持し、ポイントの発行、回収実績を各店舗から受信し、残高を更新するものである。
しかしながら、上記公知技術は、複数の店舗ごとの顧客情報をポイントで取得、管理する点において本発明と同じであるが、実店舗と仮想店舗間の管理を統合するものであるため、実店舗間でポイントを管理するためのポイント獲得誘導に関する本発明と課題及び構成が異なる。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明に係るサービスポイント付与システムは、店舗利用客がポイントに関わるマーク等を積極的に撮影し得るようにしたことを最大の特徴とする。
以下、本発明に係るサービスポイント付与システムの実施形態を、図面に基づいて説明する。
【0028】
なお、本発明に係るサービスポイント付与システムの全体構成及び各部の構成は、以下に述べる実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内、即ち、同一の作用効果を発揮できる構成の範囲内で変更することができるものである。
【実施例1】
【0029】
図1は、本発明に係るサービスポイント付与システムのシステム図である。また、
図2(b)は、マークとQRパターンを並べて描画する場合の形態を示す概略図である。また、
図3は、本発明に係るサービスポイント付与システムで用いるデータ群を示す説明図である。
図4は、本発明に係るサービスポイント付与システムの一連の動きを説明するフローチャートである。
本発明に係るサービスポイント付与システム1は、利用客にサービスポイントを付与するシステムであり、主に、店舗に来店する客のポイント獲得の流れに関するものである。
該サービスポイント付与システム1は、主に、サービスポイント管理部100とポイント情報埋込部400とアプリケーション530とから構成されている。
【0030】
サービスポイント管理部100は、ポイントの集計、管理、通知、また、商品、店舗ごとの情報の整理等を行う。サービスポイント管理部100は、サービスポイント管理部100本体とサーバ120とサイト110からなる。サービスポイント管理部100は、サイト110を介して、利用者からのポイント取得に関する情報を得る。そして、サーバ120に対しての取得した情報の書き込み、サーバ120が記憶した情報の読み出しを行う。また、メーカー200に対して、商品に関連する情報の通知、商品に関連したポイント数に応じた課金通知等を行う。さらに、販売会社300に対して、会社単位、店舗単位の情報の通知、店舗に関連したポイント数に応じた課金通知等を行う。
【0031】
サーバ120は、
図3(a)に示すような情報を記憶する。すなわち、後述する端末500からサイト110を介して得た情報である。原則、利用客がサイト110にアクセスするごとに、
図3(a)の1行のデータが端末500からサイト110に送信される。送信されるデータは、マーク等から得られる情報と端末500から得られる情報から成る。マーク等から得られる情報としては、URL、店舗名、商品名、マーク種別からなる。端末500から得られる情報は、ユーザーID、撮影した年月日、時刻、撮影した場所の位置情報である。
また、ユーザーからの情報に応じて、ユーザーごとのポイントを変化させ、それを記憶する。
さらに、
図3(b)、
図3(c)のような、メーカー200、又は販売会社300に対する情報リストを生成し、記憶する。このような情報は、メーカー200、又は販売会社300にとって有益な情報となる。
またさらに、メーカー200、又は販売会社300に対する課金情報も記憶する。メーカー200、又は販売会社300に対するポイントが付与されるごとに課金される場合、その情報を記憶する。
【0032】
サイト110は、サービスポイント管理部100のポータルサイトであり、利用者は、サイト110に対してアクセスする。サイト110は、利用者にサービスポイントの付与を行うことが主な目的である。
図3(a)に示すような利用者からのポイントに関する情報に応じて、ユーザーにポイントを付与する通知を行う。
【0033】
また、利用者が、初めてサイト110にアクセスした場合は、利用者に登録を進める画面を表示し、登録を促す。このようにすることで、スムーズに、システムの利用者を増やすことができる。
【0034】
ポイント情報埋込部400は、商品、店舗、ポイント等に関わる情報を取得可能な図柄である。アプリケーション530を用いて、撮影することで、図柄からの情報を得る。その情報を、サイト110に送ることで、利用者はポイントを獲得することができる。また、商品、店舗等の情報から、メーカー200、販売会社300は、商品、店舗に対する利用者の動きを知ることができる。
ポイント情報埋込部400は、商品600に貼付されている。商品でなく、店舗自体、あるいはポスター等に貼付してもよい。このとき、ポイント情報埋込部400を、貼付でなく商品600等に対しプロジェクタ等により映像投影する態様も可能であり、後述するパターン420とマーク410のうち、マーク410のみ映像投影する態様も考え得る。
【0035】
ポイント情報埋込部400は、
図2(b)に示すように、パターン420とマーク410から成る。パターン420は、通常のマトリックス型二次元コード(QRコード(登録商標))で、URL、店舗名、商品名等が埋め込まれている。マーク410は、親しみのある絵柄であり、たとえば、アニメのキャラクタのような形態であったり、生物、人物、擬人化したものであってもよい。利用者が親しみを持ち、積極的に撮影したくなる形状が好適である。アプリケーション530によって、パターン420とマーク410が同時に撮影されることによって、ポイント情報埋込部400と認識され、ポイント情報埋込部400から商品、店舗、ポイント等に関わる情報がアプリケーション530内に取り込まれる。
パターン420は、白黒の点からなる単なるパターンであるので、利用者の興味を引く特徴は無く、いわゆる無味乾燥である。それに対して、マーク410は、なじみやすく親しみやすい形態であるので、利用者の興味を引くものである。利用者は、パターン420のみを見た場合は、積極的に撮影しようとする気にならない場合が多いが、マーク410と共に撮影するのであれば、「かわいい」等の感情で撮影する気になることも多い。また、特定のマークをパターン420の近傍に配置することによって、本発明のポイント付与システムに関するポイント情報埋込部400であることが容易に認識できる。
【0036】
アプリケーション530は、端末500内に製品出荷時から内蔵、又は別途インストールされたものである。
端末500について説明する。端末500は、カメラ撮影ができ、ネットワークに接続でき、表示部を持つ機器であり、スマートフォンも、その類型の1つである。端末500は、例えば、CPU510、ROM520、RAM540、カメラ550、通信部560、操作部570、表示部580等から構成されている。
CPU510は、端末500全体を制御する制御部分であり、主に、表示内容の生成、操作内容の取得を行い、アプリケーションを動作させるものである。詳しくは、操作部570から利用者の操作内容を取得すると共に、表示部580に文字、記号、画像等を表示する。また、カメラ550を起動し、撮影すると共に、通信部560にネットワークとの送受信を指示する。さらには、RAM540に対し一時的な記憶を書き込んだり、読み出しを行うと共に、ROM520に記憶されたアプリケーション530のプログラムによって、アプリケーション530の動作を行う。
【0037】
ROM520は、例えば、CPU510を動作させるためのプログラムが書き込まれている不揮発メモリーから成る。プログラムは、全体を制御するプログラムであるOSと、個別の機能を担当するアプリケーションからなる。本発明のアプリケーション530も、個別の機能の1つとして搭載される。アプリケーション530のためのデータとして、マークの品種によっては、マーク410の画像と照合する複数のマークのデータ、ARパターン710と照合する複数のARパターン等が記憶されている。
【0038】
RAM540は、例えば、CPU510を動作させるための変数や画像データ等を一時記憶するランダムアクセスメモリーから成る。アプリケーション530を起動した際、ポイント情報埋込部400から取得したデータや、撮影時の時刻、位置情報を記憶する。
【0039】
カメラ550は、端末500の周囲を撮影するカメラである。アプリケーション530を起動し、カメラ550をポイント情報埋込部400の方向を向けることで、ポイント情報埋込部400の画像を端末500内に取り込む。
通信部560は、インターネットと通信する通信部である。WiFiやLTE等の無線を用いて、インターネットに接続する。
操作部570は、利用者が端末を操作するためのボタン等の機構である。上下左右キー、番号キー、アルファベットキー等を持つ。タッチ型端末の場合は、表示部表面にも配置される。
表示部580は、文字、記号、画像を表示する部分である。カメラ起動時は、撮影される映像を確認し、サイト110に接続時は、サイトの画面を表示する。
【0040】
図1に沿って、本発明に係るサービスポイント付与システム1全体の大まかな流れを説明する。
利用者は、アプリケーション530の入った端末500を持参し、店舗310に入る。店舗310内で気に入った商品600等を見つける。利用者は、端末500のアプリケーション530を起動し、商品600等に貼付されたポイント情報埋込部400を撮影する。アプリケーション530は、ポイント情報埋込部400の画像から、商品、店舗、マークの種別等の情報抽出し、ネットワークを介して、サイト110に送信する。
サービスポイント管理部100は、サイト110を介して、商品、店舗、マークの種別等の情報をサーバ120に記憶させる。また、同情報からポイント量を決定し、サイト110を介して利用者に通知する。
また、サービスポイント管理部100は、サーバ120のデータから、メーカー200、販売会社300に有益な情報として加工したリストを生成し、それぞれに送る。また、メーカー200、販売会社300に対してポイントに応じた課金を通知する。販売会社300は、店舗310に対して、加工リストを送付する。
【0041】
次に、本発明で用いられるデータの詳細を
図3に沿って、説明する。
図3(a)は、アプリケーション530からサイト110を介してサービスポイント管理部100に送信されるデータの例である。
図3(b)は、サーバ120に蓄積されたデータをメーカー200用に加工したデータの例である。
図3(c)は、サーバ120に蓄積されたデータを販売会社300用に加工したデータの例である。
まず、
図3(a)のデータを順に説明する。データは、ポイント情報埋込部400から得られるものと端末500から得られるものとがある。
ポイント情報埋込部400から得られるものは、URL、店舗名、商品名、マーク種別等である。
URLは、当システムのサイト110のURLである。端末500がどのサイト110にアクセスしたかが示される。サイト110が1つの場合は、URLは一種類であるが、サービスポイント管理部100が複数のサイトを持つ場合は、複数のURLとなり、いずれのURLを指定したか知る必要がある。店舗名は、端末500がポイント情報埋込部400を撮影した店舗310を示す。販売会社300ごとに店舗310が複数ある場合があるので、「A会社第1店」等となる。
商品名は、端末500がポイント情報埋込部400を撮影した際の商品600の名称である。商品を特定できるよう、商品ごとに異なる名称としている。
マーク種別は、端末500がポイント情報埋込部400を撮影したマーク410を示す。マーク種別として、絵柄を変えて、「笑顔1」、「笑顔2」等としている。マーク種別を変えることで、利用者は、マークの変化を楽しむことができるし、マークの種別ごとに、利用者に付与するポイントを変えることができる。
端末500から得られるものは、ユーザーID、年月日、時刻、撮影場所の位置等である。
ユーザーIDは、アプリケーション530を使用している利用者のIDである。ユーザーIDによって、個人を特定し、リピートが多いか否かの判断もできる。
年月日、時刻は、端末500がポイント情報埋込部400を撮影した時刻を示す。利用者の来店の多い時間帯を確認することができる。
撮影場所の位置は、利用者がアプリケーション530を用いて、ポイント情報埋込部400を撮影した際のGPS情報等である。端末500に内蔵されたGPS機能により、端末500の緯度、経度を採用する。また、携帯基地局やWiFiでの位置推定値でもよい。撮影場所の位置がわかることで、同じ店舗内であっても、店舗のどこで撮影されたかがわかる。利用者が店舗のどの辺で商品を見ているかを特定できるので、店舗のレイアウトに問題ないかの確認等ができる。
【0042】
次に、
図3(b)のデータを順に説明する。データは、自社の商品600を軸にまとめたものとなる。
商品名は、利用者が商品600のポイント情報埋込部400を撮影した自社商品が列挙される。単純にこの数を見ることで、商品600ごとに利用者の関心の有無が確認できる。
店舗名は、利用者が商品600のポイント情報埋込部400を撮影した店舗を示す。単純に、この数を見ることで、どの店舗で、自社商品が、注目されているか確認できる。また、商品名と店舗名を確認することで、店舗ごとでの商品の注目度が推定できる。
年月日、時刻は、利用者が商品600のポイント情報埋込部400を撮影した日時である。利用者の来店する時間帯を確認できる。
ユーザーIDは、商品600のポイント情報埋込部400を撮影した利用者を特定するIDである。ユーザーIDの数を見ることで、何人の利用者が、商品600のポイント情報埋込部400を撮影したか確認することができる。また、他のデータと共に確認することで、同じ商品を購入するリピータの数や、同時に、どのような商品を購入しているか等が推定できる。
【0043】
次に、
図3(c)のデータを順に説明する。データは、特定の店舗310から送信されたデータ群の例である。
年月日、時刻のデータは、利用者が商品600のポイント情報埋込部400を撮影した日時である。日付ごとにとらえれば、その店舗での1日の撮影数となる。このシステムの活用状況や日々の変動の有無を確認できる。時間ごとにとらえれば、その店舗での時間帯ごとの撮影数となる。どの時間帯で、利用者が多いのか確認できる。
商品名は、その店舗で利用者が商品600のポイント情報埋込部400を撮影した商品が列挙される。単純にこの数を見ることで、商品600ごとに利用者の関心の有無が確認できる。
また、撮影場所の位置、ユーザーID、マーク種別等を確認することで、店舗内での利用者の動き、同じ商品を複数回購入しているか等がわかる。
【0044】
次に、本発明に係るサービスポイント付与システム1の動作の流れについて、
図1と
図4に沿って詳細に説明する。なお、利用者は、アプリケーション530の入った端末500を持って、店舗310にいる状態とする。
利用者は、端末500のアプリケーション530を起動する。アプリケーション530は、カメラ550を起動し、ポイント情報埋込部400が撮影可能な状態とする。表示部580には、カメラ550の映像が表示される。この際、「マトリックス型二次元コード(QRコード(登録商標))とマークを撮影してね」等のガイダンスを出してもよい(S101)。
【0045】
利用者は、店舗310内を歩き、気に入った商品を手に取り、マトリックス型二次元コードとマークからなるポイント情報埋込部400が商品600に貼付されていることを認識する。利用者は、商品600のポイント情報埋込部400に端末500のカメラ550を向けて、撮影する準備をする。その際、ポイント情報埋込部400全体を撮影する必要があることから、アプリケーション530は、撮影準備中の画像を解析して、ポイント情報埋込部400全体が画面に適切に収まるように、「マトリックス型二次元コード(QRコード(登録商標))とマークを真ん中に入れてね」「もう少し近づいてね」等のガイダンスを表示してもよい。利用者は、シャッターボタンを押して、ポイント情報埋込部400の画像を端末500内に取り込む(S102)。
【0046】
アプリケーション530は、端末500内の画像からマーク410を抽出する。撮影されたマーク410とROM520内のマーク確認画像が合致していることを確認する。撮影された画像が、マトリックス型二次元コードとマークに似通った別の絵柄の場合を排除するためである。別の絵柄の場合は、「マークが違います。」等表示して、画像を廃棄する。
また、マーク410が複数種類ある場合は、ROM520内のマーク確認画像も複数枚あり、マーク410をすべてのマーク確認画像と比較、確認することになる(S103)。
【0047】
マーク410が複数種類ある場合は、合致したマーク種別をRAM540に記憶する。マーク種別は、「笑顔1」、「笑顔2」等の値として記憶される(S104)。
【0048】
マトリックス型二次元コードの画像から、URL、店舗名、商品名を抽出する。抽出は、一般的なマトリックス型二次元コードのソフトで行う(S105)。
【0049】
ポイント情報埋込部400を撮影した日時、撮影した場所の位置を端末500内から取得する。一般的に携帯端末は、時計を内蔵しており、撮影時の時計の値を記憶することで日時の取得ができる。携帯端末内のGPSから、緯度経度を取得することで、撮影した場所の位置とすることができる(S106)。
【0050】
アプリケーション530は、所定のデータが揃ったことを確認し、通信部560を用いて、インターネットを介してサイト110にアクセスする。サイト110のURLは、ポイント情報埋込部400に埋め込まれたURLを用いる。また、サイト110にアクセス後、ユーザーIDを用いて、ログインする。ログインはアプリケーション530によって、自動的に行われてもよい(S107)。
【0051】
アプリケーション530は、サイト110に対して、RAM540上に記憶した店舗名、商品名、マーク種別、ユーザーID、日時、位置を送信する。サイト110は、情報をサービスポイント管理部100に送信する(S108)。
【0052】
サービスポイント管理部100は、受信した情報をサーバ120に書き込む。受信した情報の店舗名、商品名に応じて、メーカー200、販売会社300に対して課金を行う(S109)。
【0053】
サービスポイント管理部100は、日時、マーク種別等に応じて、利用者に付与するポイント量を決定する。たとえば、1の付く日はポイント2倍、マーク種別が笑顔2の場合はポイント2倍等とする(S110)。
【0054】
サービスポイント管理部100は、サイト110を介してアプリケーション530に対して、ポイント量の通知を行う(S111)。また、サーバ120のユーザーごとのポイント量を変更する。利用者は、ポイントが獲得できたことを確認し、次の商品を探す。
【0055】
このように、従来のマトリックス型二次元コードによるポイント取得では、単なる白黒パターンの集まりである絵柄に利用者が関心を示さないことから、積極的に撮影しようと思わないのに対して、本発明では、親しみのあるマークを並べることによって、利用者の関心も高まり、積極的に撮影することになる。よって、店舗側、メーカー側が、より詳細の顧客の情報を得ることができる。
【0056】
また、マークの種別、日時等の情報によって、サービスポイント管理部100がポイント量を判断できることから、マークの絵柄でポイントを変えたり、日によってポイントを変えたりすることができる。そのため、利用者の関心をさらに高めることができ、利用者の来店回数増に資すると共に、マークの添付された商品の販売数を増加させることができ、経営上優れた効果を奏することができる。
【実施例2】
【0057】
本発明に係るサービスポイント付与システム1の他の実施例について、
図2と
図6を用いて説明する。なお、実施例1と同様の部分は省略する。
図2(a)は、マーク410自体とデータを関連付けた形態例を示す概略図である。
図6(a)は、マーク410自体とデータの関連付けの具体例を示す説明図である。
【0058】
実施例1において、ポイント情報埋込部400としてパターン420とマーク410の例を説明したが、利用者によっては、単なる白黒の点の集まりのパターン420を含んで撮影することに違和感をもつ場合もある。そのため、マーク410のみを撮影することで、情報を取得できる技術が求められていた。
【0059】
図2(a)は、マーク410の種類を増やす例である。マーク410aは、マスコット的な絵柄で服に四角と三角の模様を付してあるものである。マーク410bは、三角の模様をマーク410aと変え、さらに、顔の表情を変えることで別の絵柄としている。このような模様や表情の変更を施すことで、際限なく種類を増やすことができる。
また、背景を変えたり、キャラクタに別の要素を加えることで、別の絵柄としてもよい。マーク410cは、背景が光っているかのように見せて、別の絵柄としている。また、マーク410dは、キャラクタを悪魔的にすることで、別の絵柄としてる。
【0060】
このように、マーク410を変化させることで、数多くの種別を作成することができる。また、各マーク410への具体的なデータとして、
図6(a)に示すような関連付けが可能である。
例えば、マーク410aは、笑顔1・グリオ社アイス・A会社第1店と関連付けられている。そのため、利用者は、マーク410aをアプリケーション530によって撮影するのみで、上記の情報を取得し、サイト110に送信することで、ポイントを得ることができる。
【0061】
また、マーク410bの絵柄は、笑顔2・林永社チョコ・A会社第2店と関連付けられている。そのため、利用者は、マーク410aをアプリケーション530によって撮影するのみで、ポイントを取得できる。ポイントについては、例えば、笑顔2であるからポイント2倍等に設定されてもよい。
【0062】
また、マーク410cは、天使1・グリオ社アイス・A会社第1店と関連付けられている。ポイントを得られる点は同じであるが、特徴的な絵柄としてレアなマークとすることで、利用者の関心を高めることができる。逆に、マーク410dのように、悪魔のような悪いイメージのマークとすることで、ポイントを不確定(プラス若しくはマイナスあるいはポイント無し等)にする絵柄とし、ゲーム性を持たせることもできる。
【0063】
関連付けの手順を説明する。利用者が、マーク410を撮影し、端末500内にマーク410の画像を取り込む。ROM520内にはマーク確認画像群と各マーク確認画像に関連付けられたデータが記憶されている。アプリケーション530は、マーク410とマーク確認画群を比較し、マーク種別を特定する。さらに、特定されたマーク種別に関連付けられたデータを取得する。
この手順で、マトリックス型二次元コードに埋め込まれた情報と同じ情報をマークのみから抽出し、サイト110に送信することで、ポイントを獲得することができる。
【0064】
このように、マーク410自体に、情報を関連付けることによって、利用者は、より親しみを持ってマークを撮影することができ、撮影の頻度を増加させることができる。
【実施例3】
【0065】
本発明に係るサービスポイント付与システム1の他の実施例について、
図2と
図6を用いて説明する。なお、実施例1と同様の部分は省略する。
図2(c)は、マークとポイント情報を関連付けたマーク生成情報部の形態を示す概略図である。
図6(b)は、マーク生成情報部の特定方法を示す説明図である。
【0066】
利用客が、店舗内において宝探しやアドベンチャーゲーム的にポイントを獲得することができれば、利用者の来店回数も増え、売上向上となる。そこで、商品ではなく、店舗の中の特定の場所を撮影することでポイントを獲得できる仕組みも考え得る。
【0067】
図2(c)に示すように、店舗310内のポスター730等に、レーザー光720を照射し、利用者が、それを撮影、又は撮影すべくカメラを向ける。端末500の表示部580には、ポスター730がそのまま表示されると共に、レーザー光720の照射位置には、仮想画像790が表示される。
利用者は、その画像をサイト110に送ることで、ポイントを得ることができる。利用者は、店舗310のどこにレーザー光が照射させているか探し回るので、宝探しの要素が加わり、利用者の関心も高まり、来店の回数も増加させることができる。
なお、レーザー光720の照射先について、常に定位置を照射しているとは限らず、日時等によって適宜変更可能とすることが好ましい。
【0068】
ここで、レーザー光720から仮想画像790を表示する手順を説明する。
1つの方法は、
図6(b)に示すように、レーザー光の明るさを特定の周波数で変化させる方法である。レーザー光について、明るさ/時間グラフ740に示すように、特定の周期で明るさを変化させ、端末500のカメラ550でレーザー光の明るさの変化の周期を計測する。あらかじめ決められた周期と合致する場合には、レーザー光720の位置に仮想画像790を表示する。また、あらかじめ決められた周期に関連付けられた情報を、ポイント情報埋込部400の情報として使用する。
【0069】
他の方法は、
図6(b)に示すように、レーザー光720の色相(色合い)、彩度(色の濃さ)を計測し、特定する方法である。レーザー光720は、一定の色相と高い彩度が特徴である。彩度/色相グラフ760に示すように、照射された光が特定の範囲に入れば、所定のレーザー光720と特定し、レーザー光720の照射位置に仮想画像790を表示する。また、あらかじめ決められた周期に関連付けられた情報をポイント情報埋込部400の情報として使用する。枠内に入らなければ、他の光780として、何もしない。
【0070】
カメラ550を向けたレーザー光720の特徴とあらかじめ決められた値との照合は、ダウンロードしたアプリケーション530のプログラムによる画像処理によって行う態様と、映像データをサイト110に送り、サイト110側で画像処理し、結果を端末500へ送る態様が考えられる。
【0071】
端末500内で処理する方法は、応答が早く利用者に待ち時間等の無用なストレスを与えない利点がある。一方、サイト110側で処理する方法は、大型コンピュータによる解析が可能であるため、精度の高い処理を行うことが出来る。また、照合するデータが最新となるので、利用者が使用しているアプリケーション530のバージョンが古くても齟齬なく画像処理を行うことが出来る。
【0072】
このように、レーザー光にマーク410やポイント情報埋込部400の情報を関連付けることで、利用者の関心を高めることができる。
【実施例4】
【0073】
本発明に係るサービスポイント付与システム1の他の実施例について、
図2と
図6を用いて説明する。なお、実施例1と同様の部分は省略する。
図2(d)は、マークとポイント情報を関連付けたマーク生成情報部の形態を示す概略図である。
図6(c)は、マーク生成情報部の特定方法を示す説明図である。
【0074】
実施例3の課題に対する別の手法を説明する。
図2(d)に示すように、店舗310内のポスター730等に、ARパターン710を貼付し、利用者が、それを撮影、又は撮影すべくカメラを向ける。端末500の表示部580には、ポスター730がそのまま表示されると共に、ARパターン710の貼付位置には、仮想画像790が表示される。
利用者は、その画像をサイト110に送ることで、ポイントを得ることができる。利用者は、店舗310のどこにARパターンが貼付させているか探し回るので、宝探しの要素が加わり、利用者の関心も高まり、来店の回数も増加させることができる。
【0075】
ARパターン710とは、AR(拡張現実)を表示する位置を特定するためのパターンである。ARパターンは、単純で他との区別ができる図形であり、アプリケーション530がARパターン710を認識することによって、その位置にARパターン710に対応して仮想画像790を表示する。
【0076】
図6(c)に示すように、ARパターン710a、ARパターン710bで、異なるマーク410と情報を関連付けることで、異なる仮想画像790を表示し、異なるポイントを付与できるようになる。
ARパターン710aは、マーク410a・笑顔1・グリオ社アイス・A会社第1店に関連付け、ARパターン710bは、マーク410b・笑顔2・林永社チョコ・A会社第2店に関連付けられ、情報をサイト110に送信することで、ポイントを得ることができる。
【0077】
カメラ550を向けたARパターン710のARパターンとあらかじめ決められたパターンとの照合は、ダウンロードしたアプリケーション530による画像処理によって行う態様と、映像データをサイト110に送り、サイト110側で画像処理し、結果を端末500へ送る態様が考えられる。
【0078】
端末500内で処理する方法は、応答が早く利用者に待ち時間等の無用なストレスを与えない利点がある。一方、サイト110側で処理する方法は、大型コンピュータによる解析が可能であるため、精度の高い処理を行うことが出来る。また、照合するデータが最新となるので、利用者が使用しているアプリケーション530のバージョンが古くても齟齬なく画像処理を行うことが出来る。
【0079】
また、他の方法として、端末500内で、ARパターン710の大きさ、3次元の方向、ゆがみ度合いを計測し、計測結果をサイト110側に送り、サイト110側はそれに応じた3次元映像を端末500に送ることもできる。ARパターン710の大きさ等の計測は容易であるが、それに応じた3次元キャラクタの映像を生成することは、高い処理能力が必要だからである。
【0080】
このように、ARパターンにマーク410やポイント情報埋込部400の情報を関連付けることで、利用者の関心を高めることができる。
【実施例5】
【0081】
本発明に係るサービスポイント付与システム1の他の実施例について、
図5を用いて説明する。なお、実施例1と同様の部分は省略する。
図5は、本発明に係るサービスポイント付与システムのサイトの画面を示す説明図である。
実施例1によって、サイト110へのアクセス数を増やすことができるが、さらにサイト110にアクセス後に、利用者の関心を増やす技術があると好適である。
【0082】
1つの方法は、サイト110の画面に関連する広告が表示される方法である。利用者は、サイト110にアクセスすると、端末500の表示部580に、サイト画面800が表示される。画面には、メッセージ810が表示され、利用者に所定のポイントが付与されたことを通知する。
図5(a)の例では、Aさんに5ポイントを付与されたことになる。
【0083】
その際、広告820を表示することによって、利用者に広告内容をアピールできる。広告820の内容は、ポイント情報埋込部400の情報に沿った店舗310の内容か商品600の内容であることが好ましく、利用者の関心も高くなる。店舗310の内容であれば、店舗310で行われているキャンペーンの内容やお得情報などが考えられ、また、商品600の内容であれば、商品600の特徴、例えば、ヘルシー、安い、購入者の90%が満足等の情報などが考え得る。
【0084】
他の方法は、サイト110の画面で、利用者へ質問を行う方法である。利用者は、サイト110にアクセスすると、端末500の表示部580に、サイト画面800が表示される。
その際、質問画面830を表示する。利用者は、質問への答え方によって、獲得するポイントが変化する。たとえば、店舗Xで先月行ったキャンペーンを問い、利用者が正解したら、頻繁に来店していると考え、ポイントをアップする等である。
【0085】
このような仕組みを作ることで、利用者は、サイト110にアクセスすることを、単なる事務的手続きと考えず、サイト110にアクセスすることを楽しみとすることができるので好適である。
【実施例6】
【0086】
本発明に係るサービスポイント付与システム1の他の実施例について、
図7を用いて説明する。なお、実施例1と同様の部分は省略する。
図7は、販売員等によって、遠隔でポイントを取得する場合の実施例を示す説明図である。
実施例1によって、店舗310への来店者を増やすことができるが、さらに、来店はできないが本システムに関心のある利用者を獲得する技術が求められていた。
【0087】
利用者が、自宅に居ながら、店舗310の販売員920をアバター(分身)として用い、店舗310内の商品600を確認、撮影し、ポイントを得ることができる。
【0088】
手順を説明する。利用者は、自宅のパソコン910から、インターネットを介して、店舗310に対して、アバターによるポイント取得依頼を通知する。店舗310では、依頼に応じて、販売員920にカメラ付きヘッドセット900を装着させる。
【0089】
カメラ付きヘッドセット900の映像は、利用者のパソコン910に表示され、販売員920は、利用者の指示で店舗310内を移動する。利用者が気にいった商品600を見つけた場合は、販売員920に対して、商品600のポイント情報埋込部400を見えるように指示する。
【0090】
利用者は、パソコン910に、商品600のポイント情報埋込部400が表示されていることを確認し、画面を保存する。パソコン910のプログラムは、ポイント情報埋込部400から、情報を抽出して、サイト110に送信する。利用者は、サイト110からポイント付与の通知を受け、自宅に居ながらポイントを獲得できる。
【0091】
なお、アバターとしては、ロボットでもいいし、店内に設置されたカメラであってもよい。
【0092】
このような仕組みを作ることで、利用者は、店舗310に行くことなく、商品600を確認し、ポイントを得ることができる。店舗側としては、より多くの利用者を獲得することができる。
【実施例7】
【0093】
本発明に係るサービスポイント付与システム1の他の実施例について、
図8を用いて説明する。なお、実施例3,4と同様の部分は省略する。
図8は、本発明に係るサービスポイント付与システムでのマーク、パターン等を表示部付移動体に表示する実施例を示す説明図であり、(a)は表示部931が大半を占める表示部付移動体930の外観図、(b)はロボットの形態の頭部に表示部931が配置された表示部付移動体930の外観図、(c)は表示部931が大半を占める表示部付移動体930の映像投影方法の一例を示す断面図、(d)は表示部付移動体930をアバターとして用いる例を示す概略説明図である。
【0094】
実施例3,4によって、店舗310自体にサービスポイントを獲得できるポイント情報埋込部400を貼付等することによって、店舗310への関心が高まり、来店者を増やすことが出来ることを説明した。さらに、店舗310への関心を高める技術を提案する。
【0095】
表示部付移動体930は、外観に表示部931を持つ。自走可能なロボットであり、店舗内を自由に走行し、表示部931にポイント情報埋込部400を表示する。構造としては、表示部付移動体930の大半を表示部931とし、そこにマークで示されるキャラクタの全身を表示する態様(
図8(a)参照)や、マーク410の顔面のみ表示する態様(
図8(b)参照)が考えられる。
利用者は、店舗310内を動き回る表示部付移動体930の表示部931に表示されたポイント情報埋込部400を撮影することで、ポイントを獲得する。
【0096】
図8(a)の態様では、マーク410の示すキャラクタの全身が見えることから親しみが増す。映像を変えることでマークの種類を変えたり、さまざまなキャラクタに容易に変えることが出来、シーズンごとやイベントごとに服装等を変えることも出来る。また、全身映像は、表示部付移動体930が移動すると共に歩いたり振り向いたりするような動画を表示しても良い。キャラクタが動いて見えるので、より親近感が増すからである。
【0097】
表示部931は、液晶、有機EL等の薄型表示装置のほか、フロントプロジェクタ装置やリアプロジェクタ装置等でもよい。表示部付移動体930は、主にキャラクタを表示するものであるから、上部は、ドーム状に丸くなっていたほうが、キャラクタの頭部が丸く見え好適である。
リアプロジェクタ装置で表示部931の上部を丸くする構成について、
図8(c)に沿って説明する。
図8(c)は、表示部付移動体930の断面図である。表示部931は、プロジェクタ932と半透明スクリーン933から成る。プロジェクタ932は、短焦点レンズを用いている。半透明スクリーン933に対して、下側からの投影となるので、映像は表示位置に応じて補正している。半透明スクリーン933の上部は丸くなっているので、投影する映像はそれに応じた補正も加味したものとしている。
【0098】
図8(b)の態様では、ロボットの外観の顔部分のみが、マーク410である。ロボットの独特の外観は店舗310内で目立つし、顔がポイント獲得のためのマーク410であることで、利用者の関心を増すことが出来る。
マーク410が商品等に添付されるよりも大きな表示となるので、利用者に対して強くアピールすることが出来る。
【0099】
図8(a)、(b)ともポイント情報埋込部400としては、マーク410のみを表示してもいいし、マトリックス型二次元コード等のパターン420を隅に固定的に付してもよい。また、マーク410等の種類を時刻ごとに変化させてもよい。
また、マトリックス型二次元コード等のパターン420を端末500でとらえることによって、マークの3D映像やCM等の付加情報をプラスして見ることもできる。利用者は、より多くの情報を得ることができるので、さらに積極的にポイント情報埋込部400を撮影することとなる。
【0100】
また、表示部付移動体930は、実施例6の遠隔操作用アバターの役割を行うこともできる。表示部付移動体930にカメラ934を搭載し、自宅等にいる利用者からの指示で店舗310内を移動可能にする。
【0101】
表示部付移動体930について、遠隔操作用アバターとしての動作を説明する。利用者は、店舗310に表示部付移動体930の使用許可を取る。利用者は、パソコン910からネットワークを介して表示部付移動体930と接続する。利用者は、表示部付移動体930のカメラ934の映像をパソコン910で見ながら、表示部付移動体930の移動方向を指示する。気になる商品があった場合は、カメラ934で商品600のポイント情報埋込部400をとらえ、撮影する。これにより、利用者のパソコン910からサイト110に接続することで、ポイントを獲得することが出来る。
【0102】
また、表示部付移動体930は、営業支援システムと連動させることもできる。たとえば、店舗310内を巡回中に、適宜、商品、店舗の宣伝や情報を表示させることで、利用者の購買意欲を向上させることが出来る。
【0103】
このように、表示部付移動体930を用いることによって、利用者の店舗への関心を高めることが出来る。また、表示部付移動体930をアバターとしても用いることができるのでさらに好適である。
ポイント情報を埋め込んだマーク、又は該ポイント情報を埋め込んだパターンとマーク、又はマークと該ポイント情報を関連付けたマーク生成情報部のいずれかであるポイント情報埋込部を持ち、商品、店舗、表示部付移動体のいずれかに付された該ポイント情報埋込部をアプリケーションを用いて撮影し、サービスポイントを取得するという構成を採用した。