(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、特許文献1のガイドレール103は、車両幅方向において、開口部101の開口縁端よりも外側に駆動ベルト104の移動する第1レール部103aが形成されるとともに、開口部101の開口縁端よりも内側に支持突部105aの移動する第2レール部103bが形成されている。このように、これら第1及び第2レール部103a,103bが車両幅方向において互いに重なり合わないように配置されていることで、当該方向においてガイドレール103の大型化を余儀なくされている。
【0007】
本発明の目的は、ガイドレールの車両幅方向への大型化を抑制することができるルーフ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、車両の屋根部に形成された開口部を開閉する可動パネルと、前記開口部の車両幅方向縁部に設けられ、車両前後方向に延在するガイドレールと、車両幅方向において少なくとも一部が互いに重なるように前記ガイドレールに形成された、第1レール部及び該第1レール部の車両上方に配置された第2レール部と、前記ガイドレールの前端部に設けられ、車両後方に向かうに従い車両上方に向かって傾斜して後端で前記第2レール部に繋がるガイド溝の形成された前側ガイド部材と、前記第2レール部又は前記ガイド溝に沿って移動自在な支持突部を有して前記可動パネルの前部に連結された前側リンク部材と、前記第1レール部に沿って移動自在であるとともに、前記可動パネルの後部に連結された後側リンク部材及び前記前側リンク部材にそれぞれ連係され、車両後方に延びて電気的駆動源に駆動連結される伝達部材であって、前記可動パネルの全閉状態において、車両後方への移動に伴う前記後側リンク部材の作動により前記ガイド溝に位置する前記支持突部を支点に前記可動パネルの後部を上昇させてチルトアップ状態にするとともに、更なる車両後方への移動に伴う前記ガイド溝から前記第2レール部への前記支持突部の進入により前記可動パネルの前部を上昇させてポップアップ状態にし、該ポップアップ状態のままスライド動作させる伝達部材とを備えたことを要旨とする。
【0009】
同構成によれば、前記第2レール部は、車両幅方向において前記第1レール部に少なくとも一部が重なる該第1レール部の車両上方に配置されることで、前記ガイドレールを車両幅方向により小型化することができる。なお、前記ガイドレールの前端部には、前記第2レール部に繋がる前記ガイド溝の形成された前記前側ガイド部材が設けられることで、前記第2レール部の車両下方に前記前側ガイド部材が占有することになる。そして、前記可動パネルの全閉状態からポップアップ状態への移行に際し、前記前側リンク部材の前記支持突部は、前記前側ガイド部材の前記ガイド溝を上って前記ガイドレールの前記第2レール部に進入することになる。このとき、前記支持突部の移動軌跡は、前記第1レール部を移動する前記伝達部材の外形を車両前後方向に投影した形状に一部が重なることになる。しかしながら、前記伝達部材は、車両後方に延びて前記電気的駆動源に駆動連結されることから、例えば前記後側リンク部材等との連係位置を前記前側ガイド部材よりも車両後方に配置しておけば、前記支持突部によってその移動動作が阻害されることはない。
【0010】
さらに、請求項
1に記載の発明は
、前記第1レール部及び前記第2レール部の車両幅方向外側で車両前後方向に延在するように前記ガイドレールに形成され、前記可動パネルの車両幅方向縁端及び前記開口部の下向きに延びるフランジ状の開口端縁にそれぞれ液密的に接触するウエザストリップが装着される縦壁部を備えたことを要旨とする。
【0011】
同構成によれば、前記第1レール部及び前記第2レール部は、前記縦壁部の車両幅方向内側に配置される。このため、前記第1レール部及び前記第2レール部や前記伝達部材に連係される前記後側リンク部材及び前記前側リンク部材は、車両幅方向において、前記縦壁部を挟んで前記開口部の前記開口端縁の反対側に配置される。このため、仮に前記開口部の前記フランジ状の開口端縁の下向きの延出長が車両前後方向の一部又は全長に亘って長いタイプの車両であったとしても、当該延出長の影響をより緩和して前記ガイドレールを設置することができる。そして、例えば前記ガイドレールの設置位置を下げたり、あるいは前記第1レール部又は前記第2レール部の占有空間を車両高さ方向に縮小したりする必要性を緩和できる。
【0012】
請求項
2に記載の発明は、請求項
1に記載のルーフ装置において、前記縦壁部の車両幅方向内側に、且つ、前記支持突部よりも車両後方に配置され、前記伝達部材に連結されて前記ガイドレールに沿って移動自在に設けられ、車両幅方向外側面に第1後側ガイド溝部及び第2後側ガイド溝部の形成された駆動シューを備え、前記後側リンク部材は、該後側リンク部材に設けられた第1後側係合突部及び第2後側係合突部が前記第1後側ガイド溝部及び前記第2後側ガイド溝部にそれぞれ移動自在に挿入されることで前記伝達部材に連係されていることを要旨とする。
【0013】
同構成によれば、前記駆動シューは、前記縦壁部の車両幅方向内側に配置され、前記伝達部材に連結されて前記ガイドレールに沿って移動自在である。そして、前記後側リンク部材は、前記駆動シューの車両幅方向外側面に形成された前記第1後側ガイド溝部及び前記第2後側ガイド溝部に前記第1後側係合突部及び前記第2後側係合突部がそれぞれ移動自在に挿入されることで前記伝達部材に連係される。従って、前記後側リンク部材を前記駆動シューの車両幅方向外側に配置しておけば、前記駆動シューを車両幅方向に横切ることなく前記第1後側係合突部及び前記第2後側係合突部を前記第1後側ガイド溝部及び前記第2後側ガイド溝部にそれぞれ挿入することができる。これにより、例えば前記第1後側係合突部及び前記第2後側係合突部のいずれかを前記第2レール部に移動自在に挿入する場合のように、該当の前記第1後側係合突部又は前記第2後側係合突部に前記駆動シューを車両幅方向に横切らせるといった煩雑さを解消することができる。
【0014】
また、前記駆動シューは、前記支持突部よりも車両後方に配置されていることで、例えば該支持突部が前記駆動シューを車両幅方向に横切る状態で前記第2レール部等を移動する場合であっても、前記支持突部によって前記駆動シューの移動が阻害される可能性を低減できる。
【0015】
請求項
3に記載の発明は、請求項
2に記載のルーフ装置において、前記駆動シューの車両幅方向外側面には前側ガイド溝部が形成されており、前記前側リンク部材は、該前側リンク部材に設けられた前側係合突部が前記前側ガイド溝部に移動自在に挿入されることで前記伝達部材に連係されていることを要旨とする。
【0016】
同構成によれば、前記前側リンク部材を前記駆動シューの車両幅方向外側に配置しておけば、前記駆動シューを車両幅方向に横切ることなく前記前側係合突部を前記前側ガイド溝部に挿入することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、ガイドレールの車両幅方向への大型化を抑制できる効果がある。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の一実施形態について説明する。なお、以下では、車両前後方向を「前後方向」といい、車両高さ方向上方及び下方をそれぞれ「上方」及び「下方」という。また、車室内方に向かう車両幅方向内側を「車内側」といい、車室外方に向かう車両幅方向外側を「車外側」という。
【0020】
図1及び
図2に示すように、自動車などの車両の屋根部としてのルーフ10には、開口部としての略四角形のルーフ開口部11が形成されるとともに、例えばガラス板からなる略四角形の可動パネル12及び固定パネル13が設置されている。可動パネル12は、ルーフ開口部11の前部を開閉可能に取り付けられている。すなわち、可動パネル12は、その前側部位を支点に後側部位が上昇するチルトアップ動作、前側部位及び後側部位が共に上昇するポップアップ動作、及び前後方向へのスライド動作可能に取り付けられている。可動パネル12によるルーフ開口部11の前部の開閉作動においては、ポップアップ状態のままスライド動作する、いわゆるアウタースライディング式が採用されている。一方、固定パネル13は、ルーフ開口部11の後部を常時閉塞するように取り付けられている。
【0021】
また、ルーフ10には、ルーフ開口部11の周縁部に沿って略四角環状のシール部材20が設置されている。このシール部材20は、車両幅方向両側に配設されて前後方向に延在する一対の側部ウエザストリップ21と、車両幅方向に延在して一対の側部ウエザストリップ21の前端間及び後端間を型成形の角部23を介してそれぞれ接続する一対の前後部ウエザストリップ22とを備える。側部ウエザストリップ21は、前後方向に一定断面を有しており、前後部ウエザストリップ22は、車両幅方向に一定断面を有している。これら側部ウエザストリップ21及び前後部ウエザストリップ22等は、ルーフ開口部11の開口端縁に液密的に接触する。
【0022】
一方、可動パネル12は、その周縁部に沿って例えば樹脂材からなる略四角環状の縁部91を有するとともに、固定パネル13は、その周縁部に沿って例えば樹脂材からなる略四角環状の縁部92を有する。縁部91は、両側部ウエザストリップ21の前部及び前側の前後部ウエザストリップ22に液密的に接触しており、縁部92は、両側部ウエザストリップ21の後部及び後側の前後部ウエザストリップ22に液密的に接触している。これにより、ルーフ開口部11は、可動パネル12の全閉状態において全周に亘ってシールされている。
【0023】
なお、上方(即ち意匠面側)から見たとき、シール部材20は、各側部ウエザストリップ21において、可動パネル12及び固定パネル13の境界部も含めてルーフ開口部11の前後方向略全長に亘って略直線状に延在する。また、上方から見たとき、全閉状態において各側部ウエザストリップ21に接触する可動パネル12の縁部91は、同じく各側部ウエザストリップ21に接触する固定パネル13の縁部92に対して略直線状に並ぶ。つまり、可動パネル12の縁部91及び固定パネル13の縁部92は、車両幅方向において互いに同等の位置に配置されている。
【0024】
図3に示すように、ルーフ開口部11の車両幅方向両側縁部には、一対のガイドレール14が配設されている。各ガイドレール14は、例えばアルミニウム合金の押出材からなり、長手方向に一定断面を有して前後方向に延在する。そして、両ガイドレール14には、例えば樹脂材からなる駆動シュー40が前後方向に移動可能に案内支持されている。両駆動シュー40には、それらの間に橋渡しされる態様で前記可動パネル12が連係・支持されている。
【0025】
また、両ガイドレール14の前端部には、車両幅方向に延在するフロントハウジング16が連結されるとともに、後端部には、車両幅方向に延在するリアハウジング17が連結されている。このリアハウジング17の長手方向中間部には、例えば出力ギヤを有する電動モータなどの電気的駆動源18が設置されている。この電気的駆動源18は、例えば樹脂材からなる略帯状の一対の伝達部材としての駆動ベルト19を介して両駆動シュー40に連結されており、これら駆動シュー40を同時に前後方向に移動駆動する。つまり、駆動シュー40の移動駆動に係る駆動ベルト19は、駆動シュー40との連結部位から車両後方に延びており、該駆動シュー40よりも車両前方に突出しない構成になっている。
【0026】
次に、可動パネル12の開閉作動等に係る構造について説明する。なお、当該構造は、基本的に車両幅方向で対称(左右対称)であるため、以下では車両幅方向片側についてのみ説明する。また、
図5、
図10〜
図11では、便宜的に一部の部材を線種を変えて描画している。
【0027】
図4に示すように、前記ガイドレール14は、前後方向(
図4において紙面に直交する方向)に延びる略長尺状の底壁14aを有するとともに、該底壁14aから上向きに立設された縦壁部14bを有する。この縦壁部14bは、車両幅方向において、ルーフ開口部11の下向きに延びるフランジ状の開口端縁11a及び全閉状態にある可動パネル12の下向きに延びるフランジ状の車両幅方向縁端12a間に形成される間隙C1内に配置されている。あるいは、
図12に示すように、縦壁部14bは、車両幅方向において、ルーフ開口部11の開口端縁11a及び固定パネル13の下向きに延びるフランジ状の車両幅方向縁端13a間に形成される間隙C2内に配置されている。なお、前記側部ウエザストリップ21は、縦壁部14bの上部に嵌着されている。
【0028】
また、ガイドレール14は、可動パネル12の車両幅方向縁端12a等よりも車内側で底壁14aから上向きに立設された断面略クランク状の支持壁部14cを有する。さらに、ガイドレール14は、支持壁部14cの下端部から車外側に延出する断面略L字状の支持壁部14dを有するとともに、該支持壁部14dから更に車外側に延出するフランジ部14eを有し、更に支持壁部14dの上方で支持壁部14cから車外側に延出するフランジ部14iを有する。また、ガイドレール14は、支持壁部14cの車両高さ方向中間部から車外側に延出する断面略L字状の支持壁部14fを有するとともに、支持壁部14dの先端に対向して支持壁部14fから下方に延出するフランジ部14gを有し、更に支持壁部14cの上端部から車外側に延出するフランジ部14hを有する。
【0029】
そして、ガイドレール14は、支持壁部14c,14d,14f及びフランジ部14g,14iの協働で車外側に開口する断面略E字状の第1レール部14jを形成する。また、ガイドレール14は、支持壁部14c,14f及びフランジ部14hの協働で車外側に開口する断面略U字状の第2レール部14kを形成する。従って、第1レール部14jは、底壁14aの上方に配置されており、第2レール部14kは、第1レール部14jの更に上方に配置されている。また、支持壁部14fを共用する第1及び第2レール部14j,14kは、車両幅方向において一部が互いに重なるように配置されている。なお、前記駆動ベルト19は、第1レール部14jにおいて前後方向に摺動(移動)自在に支持されている。
【0030】
図5に示すように、ガイドレール14の前端部には、例えば樹脂材からなる前側ガイド部材30が取り付けられている。そして、ガイドレール14の前側ガイド部材30よりも後方には、前記駆動シュー40が前後方向に移動自在に支持されている。この駆動シュー40には、前側リンク部材50及び後側リンク部材60が支持されている。一方、可動パネル12の下面には、ガイドレール14の上側で前後方向に延びる略長尺状の支持ブラケット70が固設されている。そして、前側リンク部材50及び後側リンク部材60は、支持ブラケット70の前端部及び後端部にそれぞれ連結されている。なお、ガイドレール14の底壁14a上には、規制ブロック80が固設されている。
【0031】
図6及び
図7に示すように、前側ガイド部材30には、車外側に開口するガイド溝31が形成されている。このガイド溝31は、前後方向に延びる前側溝部31a、該前側溝部31aの後端に接続されて斜め後上方に延びる傾斜溝部31b及び該傾斜溝部31bの後端に接続されて前後方向に延びる後側溝部31cを有している。前側溝部31aはガイドレール14(底壁14a)の最下端よりも下方に位置し、その前端は閉塞されている。また、後側溝部31cはガイドレール14の最下端よりも上方に位置し、その後端は開放されている。そして、後側溝部31cは、その後方でガイドレール14の前記第2レール部14kに連通している。
【0032】
図5に示すように、駆動シュー40は、全閉状態にある可動パネル12等の下方に収まるように前後方向に延設されており、車外側面から車内側に向かって凹設された長溝状の前側溝部41、第1後側溝部42及び第2後側溝部43が形成されている。
【0033】
前側溝部41は、前後方向に延びる後側溝41aと、該後側溝41aの前端に接続されて斜め前上方に延びる前側溝41bとを有している。後側溝41aの後端及び前側溝41bの前端は共に閉塞されている。
【0034】
第1後側溝部42は、前側溝部41よりも後側に位置するとともに、該前側溝部41及び第2後側溝部43とは独立している。第1後側溝部42は、後側前後溝42aと、該後側前後溝42aの前端に接続されて斜め前上方に延びる後側傾斜溝42bと、該後側傾斜溝42bの前端に接続された中間前後溝42cと、該中間前後溝42cの前端に接続されて斜め前上方に延びる前側傾斜溝42dと、該前側傾斜溝42dの前端に接続された前側前後溝42eとを有している。なお、後側前後溝42a、中間前後溝42c及び前側前後溝42eは、前後方向に延びている。そして、後側前後溝42aの後端及び前側前後溝42eの前端は共に閉塞されている。
【0035】
第2後側溝部43は、前側溝部41よりも後側に位置するとともに、該前側溝部41及び第1後側溝部42とは独立している。第2後側溝部43は、後側前後溝43aと、該後側前後溝43aの前端に接続されて斜め前下方に延びる後側傾斜溝43bと、該後側傾斜溝43bの前端に接続された中間前後溝43cと、該中間前後溝43cの前端に接続されて斜め前下方に延びる前側傾斜溝43dと、該前側傾斜溝43dの前端に接続された前側前後溝43eとを有している。なお、後側前後溝43a、中間前後溝43c及び前側前後溝43eは、前後方向に延びている。そして、後側前後溝43aの後端及び前側前後溝43eの前端は共に閉塞されている。
【0036】
図4に併せ示すように、駆動シュー40は、車両幅方向において、縦壁部14b及び支持壁部14f間に挟まれる底壁14a上に配置されている。駆動シュー40は、車内側に突設された複数の摺動突部(図示略)が第2レール部14kに挿入されることで、前後方向に移動可能に案内支持される。また、駆動シュー40は、支持壁部14d及びフランジ部14g間から第1レール部14j内に進入するように車内側に突設された連結片(図示略)において前記駆動ベルト19に連結される。これにより、第1レール部14jを前後方向に移動する駆動ベルト19に連動して、駆動シュー40が前後方向に移動するようになっている。
【0037】
図5に示すように、前側リンク部材50は、側面視で前後方向に延びる略なた状をなしており、可動パネル12の全閉状態ではその下方に収まるように底部がガイドレール14に沿っている。そして、前側リンク部材50には、その前上端部に前側連結ピン51が車内側に突設されるとともに、後上端部に前側係合ピン52が車内側に突設されている。また、前側リンク部材50には、その前下端部に前側支持ピン53が車内側に突設されるとともに、前側係合ピン52の前下側に規制ピン54が形成されている。
【0038】
図4に併せ示すように、前側リンク部材50は、車両幅方向において、基本的に縦壁部14b及び駆動シュー40間に挟まれる底壁14a上に配置されている。そして、前側係合ピン52は、駆動シュー40の前側溝部41に挿入されており、該前側溝部41に対して回動可能に、且つ、その長手方向に相対移動可能に係合している。前側係合ピン52は、可動パネル12の全閉状態において後側溝41aの後端部に位置している。
【0039】
また、
図7に併せ示すように、前側支持ピン53は、例えば可動パネル12の全閉状態において前側ガイド部材30のガイド溝31内に挿入されており、該ガイド溝31に対して回動可能に、且つ、その長手方向に相対移動可能に係合している。前側支持ピン53は、可動パネル12の全閉状態において前側溝部31aの前端に位置している。さらに、前側リンク部材50の前上端部は車内側に延出しており、該前上端部に設けられた前側連結ピン51は、支持ブラケット70の前端部に対して相対回動可能に連結されている。
【0040】
既述のように、前側リンク部材50は、車内側に突出する前側係合ピン52が前側溝部41に挿入されることで駆動シュー40に連結される。従って、前側リンク部材50は、駆動シュー40との連結において、該駆動シュー40を車両幅方向に横切ることはない。一方、前側リンク部材50は、車内側に突出する前側支持ピン53が、例えば可動パネル12の全閉状態においてガイド溝31に挿入されることで前側ガイド部材30に連結される。この場合、前側支持ピン53は駆動シュー40を車両幅方向に横切ることになる。しかしながら、前側支持ピン53は、駆動シュー40の前端よりも車両前方に配置されていることで、該駆動シュー40やその後方に延びる駆動ベルト19と干渉することはない。
【0041】
図5に示すように、規制ピン54は、前側係合ピン52の前下側に配置されており、可動パネル12の全閉状態において前記規制ブロック80の前側に位置して該規制ブロック80の前側端面である規制面80aに当接している。なお、規制ブロック80には、規制面80aの上端から斜め後上方に延びるガイド面80bが形成されている。
【0042】
後側リンク部材60は、側面視で前後方向に延びる略レンチ状をなしており、可動パネル12の全閉状態ではその下方に収まるように底部がガイドレール14に沿っている。そして、後側リンク部材60には、その後上端部に後側連結ピン61が車内側に突設されるとともに、長手方向中間部下部に第1後側係合ピン62が車内側に突設され、更に前端部に第2後側係合ピン63が車内側に突設されている。
【0043】
図8に併せ示すように、後側リンク部材60は、車両幅方向において、基本的に縦壁部14b及び駆動シュー40間に挟まれる底壁14a上に配置されている。そして、第1後側係合ピン62は、駆動シュー40の第1後側溝部42に挿入されており、該第1後側溝部42に対して回動可能に、且つ、その長手方向に相対移動可能に係合している。第1後側係合ピン62は、可動パネル12の全閉状態において後側前後溝42aに位置している。また、後側リンク部材60の後上端部は車内側に延出しており、該後上端部に設けられた後側連結ピン61は、支持ブラケット70の後端部に対して相対回動可能に連結されている。
【0044】
さらに、
図9に併せ示すように、第2後側係合ピン63は、駆動シュー40の第2後側溝部43に挿入されており、該第2後側溝部43に対して回動可能に、且つ、その長手方向に相対移動可能に係合している。第2後側係合ピン63は、可動パネル12の全閉状態において後側前後溝43aに位置している。
【0045】
既述のように、後側リンク部材60は、車内側に突出する第1及び第2後側係合ピン62,63が第1及び第2後側溝部42,43にそれぞれ挿入されることで駆動シュー40に連結される。従って、後側リンク部材60は、駆動シュー40との連結において、該駆動シュー40を車両幅方向に横切ることはない。
【0046】
ここで、
図5に示すように、可動パネル12が全閉状態にあるときに駆動シュー40が後方に移動したとする。このとき、前側リンク部材50は、規制ピン54が規制ブロック80の前側に位置して規制面80aに当接していることで、後方への移動が係止されている。従って、駆動シュー40は、前側溝部41(後側溝41a)内で前側係合ピン52を空走させつつ、前側リンク部材50に対して後方に移動する。一方、後側リンク部材60は、第1及び第2後側係合ピン62,63が第1及び第2後側溝部42,43の後側傾斜溝42b,43bにそれぞれ案内されることで、後方に移動することなく第2後側係合ピン63に対して第1後側係合ピン62が上昇するように移動する。
【0047】
従って、前側リンク部材50及び後側リンク部材60に前端部及び後端部の連結された支持ブラケット70は、可動パネル12と共にその前側部位(前側連結ピン51)を支点に後側部位が上昇するチルトアップ動作をする。そして、
図10に示すように、後側リンク部材60の第1及び第2後側係合ピン62,63に第1及び第2後側溝部42,43の中間前後溝42c,43cが到達すると、可動パネル12が前側部位を支点に後側部位を上昇させたチルトアップ状態への移行を完了する。
【0048】
その後、駆動シュー40が後方に更に移動したとする。このとき、前側リンク部材50は、同様にして後方への移動が概ね係止されたままである。一方、後側リンク部材60は、第1及び第2後側係合ピン62,63が第1及び第2後側溝部42,43の前側傾斜溝42d,43dにそれぞれ案内されることで、後方に概ね移動することなく第2後側係合ピン63に対して第1後側係合ピン62が更に上昇するように移動する。
【0049】
従って、前側リンク部材50及び後側リンク部材60に前端部及び後端部の連結された支持ブラケット70は、可動パネル12と共に更にチルトアップ動作をする。そして、後側リンク部材60の第1及び第2後側係合ピン62,63が第1及び第2後側溝部42,43の前側前後溝42e,43eに到達すると、第2後側係合ピン63に対する第1後側係合ピン62の上昇が停止する。同時に、前側リンク部材50の前側係合ピン52に前側溝部41の前側溝41b前端が到達することで、前側支持ピン53に対して前側係合ピン52が上昇するように移動し、規制ピン54が規制ブロック80のガイド面80bに沿って斜め後上方に変位する。加えて、前側係合ピン52(前側リンク部材50)に対する駆動シュー40の後方への移動が係止される。
【0050】
その後、駆動シュー40が後方に更に移動したとする。このとき、前側リンク部材50が駆動シュー40と一体で後方に移動しようとすることで、規制ピン54が規制ブロック80を乗り上げて後方への移動係止が解除される。
【0051】
従って、駆動シュー40が後方に更に移動すると、前側溝部41の前側溝41bに前側係合ピン52の引っ張られる前側リンク部材50は、後側リンク部材60及び支持ブラケット70と共に一体で後方に移動する。このとき、後側リンク部材60は、第1及び第2後側溝部42,43の前側前後溝42e,43eに配置される第1及び第2後側係合ピン62,63によりその姿勢が保持されている。一方、前側リンク部材50は、前側支持ピン53が前側ガイド部材30のガイド溝31に案内されることで、前側係合ピン52を支点に前側連結ピン51が上昇するように回動する。そして、前側リンク部材50及び後側リンク部材60に前端部及び後端部の連結された支持ブラケット70は、可動パネル12と共にその後側部位(後側連結ピン61)を支点に前側部位を上昇させて、ルーフ10に対し全体的に上昇するポップアップ動作をする。
【0052】
これに伴い、ガイド溝31に案内される前側支持ピン53がガイドレール14の第2レール部14kに導入されると、
図11に示すように、可動パネル12がルーフ10に対し全体的に上昇するポップアップ状態への移行が完了する。従って、駆動シュー40が後方に更に移動すると、前側リンク部材50は、前側支持ピン53を第2レール部14kに摺動させつつ、後側リンク部材60及び支持ブラケット70と共に一体で後方に移動する。このとき、前側リンク部材50は、前側溝部41の前側溝41b前端に配置される前側係合ピン52及び第2レール部14kを摺動する前側支持ピン53によりその姿勢が保持されている。後側リンク部材60が、第1及び第2後側溝部42,43の前側前後溝42e,43eに配置される第1及び第2後側係合ピン62,63によりその姿勢が保持されることはいうまでもない。そして、可動パネル12は、ポップアップ状態のまま後方に移動して、ルーフ開口部11を開放する。
【0053】
なお、可動パネル12の全閉状態からポップアップ状態への移行に際し、前側リンク部材50の前側支持ピン53は、前側ガイド部材30のガイド溝31を上ってガイドレール14の第2レール部14kに進入する。このとき、
図7から
図12への変化で示すように、前側支持ピン53の移動軌跡は、第1レール部14jを摺動する駆動ベルト19の外形を前後方向に投影した形状に一部が重なることになる。しかしながら、駆動ベルト19は、前側ガイド部材30よりも後方に配置された駆動シュー40から更に後方に延びていることで、前側支持ピン53によってその摺動動作が阻害されることはない。
【0054】
一方、後側リンク部材60の第1後側係合ピン62は、駆動ベルト19の車外側に配置された駆動シュー40の更に車外側から第1後側溝部42に挿入されていることで、
図8から
図13への変化で示すように、自ずと駆動ベルト19の摺動動作を阻害することはない。後側リンク部材60の第2後側係合ピン63や、前側リンク部材50の前側係合ピン52についても同様である。
【0055】
次に、可動パネル12の開状態(ポップアップ状態)で、駆動シュー40が車両前方に移動したとする。このとき、前側溝部41の前側溝41bに前側係合ピン52の押圧される前側リンク部材50は、後側リンク部材60及び支持ブラケット70と共に一体で車両前方に移動する。この際、前側リンク部材50及び後側リンク部材60は、前述の態様で各々の姿勢が保持されることで、可動パネル12は、ポップアップ状態のまま車両前方に移動して、ルーフ開口部11を閉鎖する。
【0056】
これに伴い、第2レール部14kを摺動する前側支持ピン53が前側ガイド部材30のガイド溝31に導入されると、該ガイド溝31に案内される前側リンク部材50は、前側係合ピン52を支点に前側連結ピン51が下降するように回動する。そして、前側リンク部材50及び後側リンク部材60に前端部及び後端部の連結された支持ブラケット70は、可動パネル12と共にその後側部位(後側連結ピン61)を支点に前側部位を下降させて、チルトアップ状態への移行を完了する(チルトアップ状態に復帰する)。同時に、前側リンク部材50は、前側支持ピン53がガイド溝31の前側溝部31a前端に到達することで、車両前方への移動が係止される。また、これに合わせて、前側リンク部材50の規制ピン54が規制ブロック80の前側に位置する。
【0057】
その後、駆動シュー40が、前側溝部41(後側溝41a)内で前側係合ピン52を空走させつつ車両前方に更に移動すると、後側リンク部材60は、第1及び第2後側係合ピン62,63が第1及び第2後側溝部42,43にそれぞれ案内されることで、車両前方に移動することなく第2後側係合ピン63に対して第1後側係合ピン62が下降するように移動する。
【0058】
従って、前側リンク部材50及び後側リンク部材60に前端部及び後端部の連結された支持ブラケット70は、可動パネル12と共にその前側部位を支点に後側部位が下降するチルトダウン動作をする。そして、
図5に示すように、前側リンク部材50の前側係合ピン52が前側溝部41の前側溝部31a後端部に到達すると、可動パネル12が全閉状態に復帰する。
【0059】
可動パネル12のポップアップ状態から全閉状態への移行(復帰)に際し、前側リンク部材50の前側係合ピン52及び前側支持ピン53、並びに後側リンク部材60の第1及び第2後側係合ピン62,63が駆動ベルト19の摺動動作を阻害しないことはいうまでもない。
【0060】
次に、本実施形態の作用について説明する。
既述のように、第2レール部14kは、車両幅方向において第1レール部14jに少なくとも一部が重なる該第1レール部14jの上方に配置されることで、ガイドレール14が車両幅方向により小型化される。なお、ガイドレール14の前端部には、第2レール部14kに繋がるガイド溝31の形成された前側ガイド部材30が設けられることで、正面視で第2レール部14kの下方に前側ガイド部材30が占有することになる。そして、可動パネル12の全閉状態からポップアップ状態への移行に際し、前側リンク部材50の前側支持ピン53は、前側ガイド部材30のガイド溝31を上ってガイドレール14の第2レール部14kに進入することになる。このとき、前側支持ピン53の移動軌跡は、第1レール部14jを移動する駆動ベルト19の外形を前後方向に投影した形状に一部が重なることになる。しかしながら、駆動ベルト19は、前側ガイド部材30よりも後方に配置された後側リンク部材60等との連係位置から後方に延びて電気的駆動源18に駆動連結されることから、例えば前側支持ピン53によってその移動動作が阻害されることはない。可動パネル12のポップアップ状態から全閉状態への移行に際しても同様である。
【0061】
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、第2レール部14kは、車両幅方向において第1レール部14jに少なくとも一部が重なる該第1レール部14jの上方に配置されることで、ガイドレール14を車両幅方向により小型化することができる。そして、ガイドレール14を車両幅方向に小型化する分、車両幅方向におけるルーフ開口部11の開口幅を大きくすることができる。
【0062】
(2)本実施形態では、第1レール部14j及び第2レール部14kは、縦壁部14bの車両幅方向内側に配置される。このため、第1レール部14j及び第2レール部14kや駆動ベルト19に連係される前側リンク部材50及び後側リンク部材60は、車両幅方向において、縦壁部14bを挟んでルーフ開口部11の開口端縁11aの反対側に配置される。このため、仮にルーフ開口部11のフランジ状の開口端縁11aの下向きの延出長が前後方向の一部又は全長に亘って長いタイプの車両であったとしても、当該延出長の影響をより緩和してガイドレール14を設置することができる。そして、例えばガイドレール14の設置位置を下げたり、あるいは第1レール部14j又は第2レール部14kの占有空間を車両高さ方向に縮小したりする必要性を緩和できる。
【0063】
(3)本実施形態では、駆動シュー40は、縦壁部14bの車内側に配置され、駆動ベルト19に連結されてガイドレール14に沿って移動自在である。そして、後側リンク部材60は、駆動シュー40の車外側面に形成された第1後側溝部42及び第2後側溝部43に第1後側係合ピン62及び第2後側係合ピン63がそれぞれ移動自在に挿入されることで駆動ベルト19に連係される。従って、駆動シュー40を車両幅方向に横切ることなく第1後側係合ピン62及び第2後側係合ピン63を第1後側溝部42及び第2後側溝部43にそれぞれ挿入することができる。これにより、例えば第1後側係合ピン62及び第2後側係合ピン63のいずれかを第2レール部14kに移動自在に挿入する場合のように、該当の第1後側係合ピン62又は第2後側係合ピン63に駆動シュー40を車両幅方向に横切らせるといった煩雑さを解消することができる。
【0064】
また、前側リンク部材50の前側支持ピン53は、駆動シュー40を車両幅方向に横切る状態で第2レール部14k等を移動するものの、駆動シュー40は、前側支持ピン53よりも後方に配置されていることで、該前側支持ピン53によって駆動シュー40の移動が阻害される可能性を低減できる。
【0065】
(4)本実施形態では、駆動シュー40を車両幅方向に横切ることなく前側リンク部材50の前側係合ピン52を前側溝部41に挿入することができる。
(5)本実施形態では、可動パネル12のスライド動作時、該可動パネル12を前後一対の前側リンク部材50及び後側リンク部材60でガイドレール14上にそれぞれ保持することで、可動パネル12の保持剛性を向上させることができる。
【0066】
(6)本実施形態では、側部ウエザストリップ21をガイドレール14に取着したことで、例えばルーフ10側(ボデー側)に取り付ける必要がない。このため、これら側部ウエザストリップ21に関して、例えば車両工場での組付工数や管理工数を解消することができる。また、側部ウエザストリップ21を、例えば両面テープでルーフ10側(ボデー側)に貼着する場合のように、両面テープの剥離紙がゴミとなることもない。
【0067】
(7)本実施形態では、側部ウエザストリップ21をガイドレール14に取着したことで、例えばルーフ開口部11のフランジ状の開口端縁11aをウエザストリップに挟入して該ウエザストリップを取り付ける場合のように、開口端縁11aの下向きの延出長に影響されることなく側部ウエザストリップ21を取り付けることができる。
【0068】
(8)本実施形態では、
図12及び
図13に示すように、可動パネル12のポップアップ状態(及びチルトアップ状態)では、前側リンク部材50及び後側リンク部材60は、縦壁部14bよりも車内側で間隙C2(又は間隙C1)を通って側部ウエザストリップ21の上方に突出する。そして、可動パネル12がポップアップ状態でスライド動作する際、前側リンク部材50及び後側リンク部材60を側部ウエザストリップ21(及び固定パネル13の車両幅方向縁端13a)に摺動させたことで、固定パネル13の車両幅方向縁部にウエザストリップを別設する必要性が解消されている。これにより、可動パネル12の縁部91及び固定パネル13の縁部92を車両幅方向において互いに同等の位置に配置して意匠性を向上させることができる。なお、固定パネル13の車両幅方向縁部にウエザストリップを別設する場合に比べて部品点数を削減することができる。
【0069】
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記実施形態においては、第1レール部14jとその車外側に配置された第2レール部14kとが車両幅方向において一部が互いに重なるようになっていたが、例えば第1レール部とその車内側に配置された第2レール部とが車両幅方向において一部が互いに重なるようになっていてもよい。また、第1レール部と第2レール部とが車両幅方向において互いに全体が重なるようになっていてもよい。
【0070】
・前記実施形態においては、側部ウエザストリップ21をサンルーフ装置のユニット側(ガイドレール14)に取着したが、ボデー側(開口端縁11a)に取着してもよい。この場合、縦壁部14bを割愛してもよい。
【0071】
・前記実施形態において、駆動シュー40と、前側リンク部材50及び後側リンク部材60との連結態様は一例である。例えば、前側リンク部材50に前側溝部41と逆向きの前側溝部を形成し、該前側溝部に移動可能に嵌入する前側係合ピンを駆動シューに固着してもよい。あるいは、後側リンク部材60に第1及び第2後側溝部42,43と逆向きの後側溝部をそれぞれ形成し、それら後側溝部に移動可能に嵌入する第1及び第2後側係合ピンを駆動シューに固着してもよい。
【0072】
・前記実施形態において、出力用のナットを有する電動モータなどの電気的駆動源を採用してもよい。そして、ナットに噛合するとともにねじ作用で出没自在な伝達部材としての可撓性のねじ軸を両駆動シュー40に一体移動するように連結してもよい。
【0073】
・前記実施形態において、固定パネル13に代えて、例えばチルトアップ動作可能な可動パネル(リアパネル)を採用してもよい。
・前記実施形態において、固定パネル13及びその閉塞するルーフ開口部11の後部を割愛してもよい。
【0074】
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ
)前記可動パネルは、前記開口部の前部を開閉するものであり、前記開口部の後部を閉塞するリアパネルを備え、前記可動パネルの縁部及び前記リアパネルの縁部を車両幅方向において互いに同等の位置に配置したことを特徴とするルーフ装置。同構成によれば、前記可動パネルの縁部及び前記リアパネルの縁部が車両幅方向において互いに同等の位置に配置されて、それらが車両前後方向に略直線状に並ぶことで、意匠性を向上させることができる。