特許第6103316号(P6103316)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6103316物理レイヤの状態を同期するための方法、デバイス、およびシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6103316
(24)【登録日】2017年3月10日
(45)【発行日】2017年3月29日
(54)【発明の名称】物理レイヤの状態を同期するための方法、デバイス、およびシステム
(51)【国際特許分類】
   H04W 8/22 20090101AFI20170316BHJP
   H04W 52/02 20090101ALI20170316BHJP
   H04W 92/12 20090101ALI20170316BHJP
【FI】
   H04W8/22
   H04W52/02 111
   H04W92/12
【請求項の数】18
【外国語出願】
【全頁数】25
(21)【出願番号】特願2015-133494(P2015-133494)
(22)【出願日】2015年7月2日
(62)【分割の表示】特願2014-506729(P2014-506729)の分割
【原出願日】2012年2月28日
(65)【公開番号】特開2015-213357(P2015-213357A)
(43)【公開日】2015年11月26日
【審査請求日】2015年7月30日
(31)【優先権主張番号】201110108663.1
(32)【優先日】2011年4月28日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】504277388
【氏名又は名称】▲ホア▼▲ウェイ▼技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100146835
【弁理士】
【氏名又は名称】佐伯 義文
(74)【代理人】
【識別番号】100140534
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 敬二
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ 君
【審査官】 田部井 和彦
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2010/078208(WO,A1)
【文献】 TSG RAN WG2,LS on signalling support to de-activate HS-SCCH orders [online],3GPP TSG-RAN WG2 Meeting #73bis R2-112459,2011年 4月25日,[検索日:2016.05.30],URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_73bis/docs/R2-112459.zip
【文献】 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Radio Resource Control (RRC); Protocol specification (Release 8) [online],3GPP TS 25.331 (2011-03),2011年 3月29日,V8.14.0,[検索日:2016.05.30],URL,http://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/25_series/25.331/25331-8e0.zip
【文献】 Qualcomm Incorporated,Reconfiguration messages and HS-SSCH orders interaction [online],3GPP TSG RAN WG2 #72BIS R2-110040,2011年 1月10日,URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_72bis/Docs/R2-110040.zip
【文献】 Qualcomm Incorporated,Reconfiguration messages and HS-SCCH orders interaction for DTX/DRX [online],3GPP TSG-RAN2#73 R2-111658,2011年 2月25日,[検索日:2016.06.23],URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_73/Docs/R2-111658.zip
【文献】 Qualcomm Incorporated,Reconfiguration messages and HS-SCCH orders interaction for DTX/DRX,3GPP TSG-RAN2#73 R2-110406,2011年 2月25日,[検索日:2016.06.23],URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_73/Docs/R2-111406.zip
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04W 4/00−99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
システム構成を提供するための1つまたは複数のデジタル・プロセッサにより実行可能なコンピュータ・プログラム・コードを備えたコンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータ・プログラム・コードは、
第1の特徴についての関連する情報を端末から受信するための命令と、
前記第1の特徴についての前記関連する情報にしたがって、前記端末が、前記第1の特徴に対応する無線リソース制御(RRC)レイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を有する端末であるかどうかを判定するための命令と、
前記端末が、前記第1の特徴に対応する前記RRCレイヤにおける前記構成が更新された後に前記物理レイヤにおいて前記指定された状態を有するかどうかにしたがって、前記第1の特徴の物理レイヤの状態を制御すべきかどうかを基地局に通知するための命令と、
を含
前記指定された状態は、DTX/DRXの特徴に対応するRRCレイヤでの構成が更新された後の物理レイヤの状態がアクティブ状態であること、HS-SCCHレスの特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後の物理レイヤの状態が非アクティブ状態であること、およびDC-HSDPAの特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後の物理レイヤの状態がアクティブ状態であること、のうち少なくとも1つを含む、
コンピュータ可読媒体。
【請求項2】
前記第1の特徴についての前記関連する情報にしたがって、前記端末が、前記第1の特徴に対応する前記無線リソース制御(RRC)レイヤにおける構成が更新された後に前記物理レイヤにおいて前記指定された状態を有する端末であるかどうかを判定するための命令を含む前記コンピュータ・プログラム・コードは、
前記第1の特徴についての前記関連する情報内の前記端末のアクセス・レイヤ・バージョン情報および前記第1の特徴についての能力情報にしたがって、前記端末のバージョンを判定し、前記端末が前記第1の特徴をサポートする能力を有するかどうかを判定するための命令と、
前記端末の前記バージョンが第1のバージョンであり、前記端末が前記第1の特徴をサポートする前記能力を有する場合、前記端末が、前記第1の特徴に対応する前記RRCレイヤにおける前記構成が更新された後に前記物理レイヤにおいて指定された状態を持たない端末であると判定するための命令と、
をさらに含む、請求項1に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項3】
前記第1の特徴についての前記関連する情報にしたがって、前記端末が、前記第1の特徴に対応する前記無線リソース制御(RRC)レイヤにおける構成が更新された後に前記物理レイヤにおいて前記指定された状態を有する端末であるかどうかを判定するための命令を含む前記コンピュータ・プログラム・コードはさらに、
前記第1の特徴についての前記関連する情報内の前記端末のアクセス・レイヤ・バージョン情報および前記第1の特徴についての能力情報にしたがって、前記端末のバージョンを判定し、前記端末が前記第1の特徴をサポートする能力を有するかどうかを判定するための命令と、
前記端末の前記バージョンが第2のバージョンであり、前記端末が前記第1の特徴をサポートする前記能力を有する場合、前記端末が、前記第1の特徴に対応する前記RRCレイヤにおける前記構成が更新された後に前記物理レイヤにおいて指定された状態を有する端末であると判定するための命令と、
を含む、請求項1または2に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項4】
前記端末が、前記第1の特徴に対応する前記RRCレイヤにおける前記構成が更新された後に前記物理レイヤにおいて前記指定された状態を有するかどうかにしたがって、再構成後の前記第1の特徴の前記物理レイヤの状態を制御するように前記基地局に通知するための命令を含む前記コンピュータ・プログラム・コードは、
前記端末が、前記第1の特徴に対応する前記RRCレイヤにおける前記構成が更新された後に前記物理レイヤにおいて指定された状態を有する端末である場合、再構成後の前記第1の特徴の前記物理レイヤの状態が前記指定された状態と同じであることを保証するように前記基地局に通知するための命令、または、
前記端末が、前記第1の特徴に対応する前記RRCレイヤにおける前記構成が更新された後に前記物理レイヤにおいて指定された状態を持たない端末である場合、前記端末が前記第1の特徴に対応する前記RRCレイヤにおける前記構成を更新した後、前記端末の前記第1の特徴の前記物理レイヤの状態と同期するための高速共有制御チャネル(HS−SCCH)命令を送信するように前記基地局に通知するための命令
をさらに含む、請求項1乃至3の何れか1項に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項5】
前記端末が、前記第1の特徴に対応する前記RRCレイヤにおける前記構成が更新された後に前記物理レイヤにおいて前記指定された状態を有するかどうかにしたがって、再構成後の前記第1の特徴の前記物理レイヤの状態を制御するように前記基地局に通知するための命令を含む前記コンピュータ・プログラム・コードは、
前記端末が、前記第1の特徴に対応する前記RRCレイヤにおける前記構成が更新された後に前記物理レイヤにおいて指定された状態を有する端末である場合、
再構成後の前記第1の特徴の前記物理レイヤの状態が前記指定された状態と同じであることを保証するように前記基地局に通知するために第1のメッセージを前記基地局に送信するための命令
をさらに含む、請求項1乃至4の何れか1項に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項6】
前記端末が、前記第1の特徴に対応する前記RRCレイヤにおける前記構成が更新された後に前記物理レイヤにおいて前記指定された状態を有するかどうかにしたがって、再構成後の前記第1の特徴の前記物理レイヤの状態を制御するように前記基地局に通知するための命令を含む前記コンピュータ・プログラム・コードは、
前記端末が、前記第1の特徴に対応する前記RRCレイヤにおける前記構成が更新された後に前記物理レイヤにおいて指定された状態を持たない端末である場合、前記端末が前記第1の特徴に対応する前記RRCレイヤにおける前記構成を更新した後、第1のメッセージを前記基地局に送信せず、前記端末の前記第1の特徴の前記物理レイヤの状態と同期するための高速共有制御チャネル(HS−SCCH)命令を送信するように前記基地局に通知するための命令
をさらに含む、請求項1乃至5の何れか1項に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項7】
前記端末が、前記第1の特徴に対応する前記RRCレイヤにおける前記構成が更新された後に前記物理レイヤにおいて前記指定された状態を有するかどうかにしたがって、再構成後の前記第1の特徴の前記物理レイヤの状態を制御するように前記基地局に通知するための命令を含む前記コンピュータ・プログラム・コードは、
前記端末が、前記第1の特徴に対応する前記RRCレイヤにおける前記構成が更新された後に前記物理レイヤにおいて指定された状態を有する端末である場合、第1のメッセージを前記基地局に送信せず、再構成後の前記第1の特徴の前記物理レイヤの状態が前記指定された状態と同じであることを保証するように前記基地局に通知するための命令
をさらに含む、請求項1乃至6の何れか1項に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項8】
前記端末が、前記第1の特徴に対応する前記RRCレイヤにおける前記構成が更新された後に前記物理レイヤにおいて前記指定された状態を有するかどうかにしたがって、再構成後の前記第1の特徴の前記物理レイヤの状態を制御するように前記基地局に通知するための命令を含む前記コンピュータ・プログラム・コードは、
前記端末が、前記第1の特徴に対応する前記RRCレイヤにおける前記構成が更新された後に前記物理レイヤにおいて指定された状態を持たない端末である場合、前記端末が前記第1の特徴に対応する前記RRCレイヤにおける前記構成を更新した後、前記端末の前記第1の特徴の前記物理レイヤの状態と同期するための高速共有制御チャネル(HS−SCCH)命令するように前記基地局に通知するために第1のメッセージを前記基地局に送信するための命令
をさらに含む、請求項1乃至7の何れか1項に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項9】
前記端末が、前記第1の特徴に対応する前記RRCレイヤにおける前記構成が更新された後に前記物理レイヤにおいて前記指定された状態を有するかどうかにしたがって、再構成後の前記第1の特徴の前記物理レイヤの状態を制御するように前記基地局に通知するための命令を含む前記コンピュータ・プログラム・コードは、
前記端末が、前記第1の特徴に対応する前記RRCレイヤにおける前記構成が更新された後に前記物理レイヤにおいて指定された状態を有する端末である場合、再構成後の前記第1の特徴の前記物理レイヤの状態が前記指定された状態と同じであることを保証するように前記基地局に通知するために第1のメッセージを前記基地局に送信するための命令
をさらに含む、請求項1乃至8の何れか1項に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項10】
前記端末が、前記第1の特徴に対応する前記RRCレイヤにおける前記構成が更新された後に前記物理レイヤにおいて前記指定された状態を有するかどうかにしたがって、再構成後の前記第1の特徴の前記物理レイヤの状態を制御するように前記基地局に通知するための命令を含む前記コンピュータ・プログラム・コードは、
前記端末が、前記第1の特徴に対応する前記RRCレイヤにおける前記構成が更新された後に前記物理レイヤにおいて指定された状態を持たない端末である場合、前記端末が前記第1の特徴に対応する前記RRCレイヤにおける前記構成を更新した後、前記端末の前記第1の特徴の前記物理レイヤの状態と同期するための高速共有制御チャネル(HS−SCCH)命令するように前記基地局に通知するために第1のメッセージを前記基地局に送信するための命令
をさらに含む、請求項1乃至9の何れか1項に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項11】
前記第1のメッセージを前記基地局に送信するための前記命令を含む前記コンピュータ・プログラム・コードは、
前記第1のメッセージをIubインタフェースを通じて前記基地局に送信するための命令、または、
ドリフト無線ネットワークコントローラ(DRNC)が前記第1のメッセージを前記基地局に転送するように、前記第1のメッセージをIurインターフェースを通じて前記DRNCに送信するための命令
をさらに含む、請求項5乃至10の何れか1項に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項12】
前記第1のメッセージが、シグナリングまたはフレームプロトコル(FP)のデータフレームである、請求項5乃至11の何れか1項に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項13】
前記端末が、前記第1の特徴に対応する前記RRCレイヤにおける前記構成が更新された後に前記物理レイヤにおいて前記指定された状態を有するかどうかにしたがって、前記第1の特徴の前記物理レイヤの状態を制御するように前記基地局に通知するための前記命令を含む前記コンピュータ・プログラム・コードは、
前記端末が、前記第1の特徴に対応する前記RRCレイヤにおける前記構成が更新された後に前記物理レイヤにおいて指定された状態を有する端末である場合、前記第1の特徴の前記物理レイヤの状態を制御するための高速共有制御チャネル(HS−SCCH)命令を送信するように前記基地局に通知するための命令
をさらに含む、請求項1乃至12の何れか1項に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項14】
前記端末が、前記第1の特徴に対応する前記RRCレイヤにおける前記構成が更新された後に前記物理レイヤにおいて前記指定された状態を有するかどうかにしたがって前記第1の特徴の前記物理レイヤの状態を制御するように前記基地局に通知するための前記命令を含む前記コンピュータ・プログラム・コードは、
前記端末が、前記第1の特徴に対応する前記RRCレイヤにおける前記構成が更新された後に前記物理レイヤにおいて指定された状態を持たない端末である場合、前記第1の特徴の前記物理レイヤの状態を制御するための高速共有制御チャネル(HS−SCCH)命令を送信しないように前記基地局に通知するための命令
をさらに含む、請求項1乃至3、5、7、9、および11乃至13の何れか1項に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項15】
前記第1の特徴が、間欠送信(DTX)、間欠受信(DRX)の特徴、高速共有制御チャネル(HS−SCCH)lessの特徴、デュアルセル高速ダウンリンクパケットアクセス(DC−HSDPA)の特徴、およびデュアルセル高速アップリンクパケットアクセス(DC−HSUPA)の特徴のうちの少なくとも1つを含む、請求項1乃至14の何れか1項に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項16】
システム構成を提供するための1つまたは複数のデジタル・プロセッサにより実行可能なコンピュータ・プログラム・コードを備えたコンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータ・プログラム・コードは、
サービング無線ネットワーク・コントローラ(SRNC)から通知を受信するための命令であって、前記通知は、基地局が第1の特徴の物理レイヤの状態を制御するかどうかを示すために使用される命令と、
端末が、前記第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける前記構成が更新された後に前記物理レイヤにおいて指定された状態を有するかどうかにしたがって、前記通知にしたがって、前記第1の特徴の前記物理レイヤの状態を制御するかもしくは制御しないかを決定するための命令と、
を含み、
前記指定された状態は、DTX/DRXの特徴に対応するRRCレイヤでの構成が更新された後の物理レイヤの状態がアクティブ状態であること、HS-SCCHレスの特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後の物理レイヤの状態が非アクティブ状態であること、およびDC-HSDPAの特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後の物理レイヤの状態がアクティブ状態であること、のうち少なくとも1つを含む、
コンピュータ可読媒体。
【請求項17】
前記通知にしたがって、前記第1の特徴の前記物理レイヤの状態を制御するかもしくは制御しないかを決定するための命令を含む前記コンピュータ・プログラム・コードは、
前記通知が高速共有制御チャネル(HS−SCCH)命令を送信するように前記基地局に命じる場合、前記基地局によって、前記第1の特徴の前記物理レイヤの状態を制御するための前記HS−SCCH命令を送信するための命令
をさらに含む、請求項16に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項18】
前記通知にしたがって、前記第1の特徴の前記物理レイヤの状態を制御するかもしくは制御しないかを決定するための命令を含む前記コンピュータ・プログラム・コードは、
前記通知がHS−SCCH命令を送信しないように前記基地局に命じる場合、前記基地局によって、前記第1の特徴の前記物理レイヤの状態を制御しないための命令
をさらに含む、請求項16または17に記載のコンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信技術の分野に関し、特に、物理レイヤの状態を同期させるための方法、デバイス、およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
DTX/DRX (Discontinuous Transmission/Discontinuous Reception、間欠送信/間欠受信)の特徴が、UMTS (Universal Mobile Telecommunications System、ユニバーサル移動体通信システム) R7 (リリース7)において導入されている。この特徴により、端末がアップリンクおよびダウンリンクでデータを間欠的に送信/受信することが可能になり、それによって、端末の電力が節約され、ネットワーク側の容量が増える。端末がネットワークに接続されると、RNC (Radio Network Controller、無線ネットワークコントローラ)が端末のアクセスを許可し、端末によって報告されたDTX/DRX能力に応じてNodeB (Node Base Station、基地局)との構成を完了し、端末がアップリンクで間欠送信を実行するか、またはダウンリンクで間欠受信を実行することができるように端末との構成を完了し、その結果、NodeBがダウンリンクで間欠送信を実行するかまたはアップリンクで間欠受信を実行することができる。端末がネットワークに接続された後、RNCはさらに、必要に応じてDTX/DRX再構成を開始して端末とのRRC (Radio Resource Control、無線リソース制御)レイヤにおけるDTX/DRX有効化または無効化状態を維持管理することができ、NodeBはさらに、HS-SCCH (High Speed-Shared Control Channel、高速共有制御チャネル) 命令を用いて端末に関する物理レイヤにおけるDTX/DRXの状態をアクティブ化または非アクティブ化することができ、それによって、物理レイヤで端末とのDTX/DRXアクティブまたは非アクティブ状態を維持管理する。
【0003】
さらに、HS-SCCHレスの特徴がUMTS R7で導入されている。HSDPA (High Speed Downlink Packet Access、高速ダウンリンクパケットアクセス)データの初回送信では、HS-SCCHチャネル上の指示は行われないが、HS-PDSCH (High Speed-Physical Downlink Shared Control Channel、高速物理ダウンリンク共有制御チャネル)に対する端末によるブラインド検出(blind detection)によってデータは取得される。検出が成功した場合には、肯定応答がNodeBに送信され、NodeBはデータブロックを端末に送信する。検出が失敗した場合には、応答はNodeBに送信されず、NodeBは前のデータブロックを再送信し、HS-SCCHチャネルで指示を行い、それによりHS-SCCHのリソースのオーバーヘッドが節約される。NodeBは、HS-SCCH命令によって端末に関する物理レイヤにおけるHS-SCCHレスの状態をアクティブ化または非アクティブ化することもでき、それによって、端末との物理レイヤにおけるHS-SCCHレスアクティブまたは非アクティブ状態を維持管理する。
【0004】
DC-HSDPA (Dual Cell-HSDPA、デュアルセルHSDPA)の特徴が、UMTS R8で導入されている。この特徴では、端末が異なる周波数を使用して、同じカバレッジを有する2つのセルで同時にHSDPAデータを受信し、それによって高いダウンリンクデータ伝送レートを得ることができる。DC-HSUPA (Dual Cell-High Speed Uplink Packet Access、デュアルセル高速アップリンクパケットアクセス)の特徴が、UMTS R9でさらに導入されている。この特徴では、端末が異なる周波数を使用して、同じカバレッジを有する2つのセルで同時にHSUPAデータを送信し、それによって高いアップリンクデータ伝送レートを得ることができる。NodeBは、HS-SCCH命令によって端末に関する物理レイヤにおけるDC-HSDPAの状態またはDC-HSUPAの状態をアクティブ化または非アクティブ化することもでき、それにより、端末との物理レイヤにおけるDC-HSDPAまたはDC-HSUPAアクティブまたは非アクティブ状態を維持管理する。
【0005】
従来技術では、RNCは、DTX/DRXの特徴、HS-SCCHレスの特徴、DC-HSDPAの特徴、およびDC-HSUPAの特徴を再構成するとき、端末とのRRCレイヤにおけるそれらの特徴のそれぞれの有効化状態を維持管理するが、RNCにより再構成した後の、端末の物理レイヤにおけるそれらの特徴のそれぞれの状態に関する明確な解決策が提供されていない。したがって、異なる処理が異なる端末で使用される可能性があり、そのため、端末における特徴の物理レイヤの状態がネットワーク側の特徴の物理レイヤの状態と一貫性がない可能性があるという問題を生じる。例えば、RNCがDTX/DRXの特徴を再構成した後、一部の端末の物理レイヤにおけるDTX/DRXの状態は、デフォルト設定ではアクティブな状態である一方、一部の端末では、デフォルト設定により物理レイヤにおける前のDTX/DRXの状態が維持される。端末の物理レイヤにおけるデフォルト設定のDTX/DRXの状態が、NodeBによって維持管理される物理レイヤにおけるDTX/DRXの状態とたまたま反対になる場合には、送信中にデータが喪失する可能性があり、または端末が呼の切断を受ける可能性がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
端末における特徴の物理レイヤの状態がネットワーク側の特徴の物理レイヤの状態と異なるという問題を解決するために、本発明の実施形態では、特徴の物理レイヤの状態を同期させるための方法、デバイス、およびシステムを提供する。
【0007】
本発明の一態様は、物理レイヤの状態を同期させるための方法であって、端末によって報告された第1の特徴についての関連する情報を受信するステップと、第1の特徴についての関連する情報に従って、端末が、第1の特徴に対応する無線リソース制御(RRC)レイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を有する端末であるかどうかを判定するステップと、端末が第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を有するかどうかに従って、再構成後の第1の特徴の物理レイヤの状態を制御するように基地局に通知するか、または端末が第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を有するかどうかに従って、第1の特徴の物理レイヤの状態を制御すべきかどうかを基地局に通知するステップとを含む、方法を提供する。
【0008】
本発明の別の態様は、物理レイヤの状態を同期させるための方法であって、サービング無線ネットワークコントローラ(SRNC)から通知を受信するステップであって、通知は、端末が第1の特徴に対応する無線リソース制御(RRC)レイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を有するかどうかを示すためまたは基地局が第1の特徴の物理レイヤの状態を制御するかどうかを示すために使用されるステップと、通知に従って再構成後の第1の特徴の物理レイヤの状態を制御するか、または通知に従って第1の特徴の物理レイヤの状態を制御するかもしくは制御しないかを決定するステップとを含む、方法を提供する。
【0009】
本発明の別の態様は、端末によって報告された第1の特徴についての関連する情報を受信するように構成された受信モジュールと、第1の特徴についての関連する情報に従って、端末が、第1の特徴に対応する無線リソース制御(RRC)レイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を有する端末であるかどうかを判定するように構成された判定モジュールと、端末が第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を有するかどうかに従って、再構成後の第1の特徴の物理レイヤの状態を制御するように基地局に通知するか、または端末が第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を有するかどうかに従って、第1の特徴の物理レイヤの状態を制御すべきかどうかを基地局に通知するように構成された通知モジュールとを含むSRNCを提供する。
【0010】
本発明の別の態様は、サービング無線ネットワークコントローラ(SRNC)から通知を受信するように構成された受信モジュールであって、端末が第1の特徴に対応する無線リソース制御(RRC)レイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を有するかどうかを示すため、または基地局が第1の特徴の物理レイヤの状態を制御するかどうかを示すために当該通知が使用される受信モジュールと、当該通知に従って再構成後の第1の特徴の物理レイヤの状態を制御するか、または当該通知に従って第1の特徴の物理レイヤの状態を制御するかもしくは制御しないかを決定するように構成された処理モジュールとを含む基地局を提供する。
【0011】
本発明の別の態様では、物理レイヤの状態を同期させるためのシステムであって、SRNCおよび基地局を含むシステムを提供する。
【0012】
本発明の実施形態で提供される技術的な解決策では、端末が第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成を更新した後、ネットワーク側が端末の第1の特徴の物理レイヤの状態と同期することを可能にし、端末における特徴の物理レイヤの状態がネットワーク側の特徴の物理レイヤの状態と異なる可能性があるという問題を解決し、それにより、データ送信中の損失が回避され、端末の呼の切断が防止される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の1実施形態に従う、物理レイヤの状態を同期させるための方法の流れ図である。
図2】本発明の別の実施形態に従う、物理レイヤの状態を同期させるための方法の流れ図である。
図3】本発明の別の実施形態に従う、物理レイヤの状態を同期させるための方法の流れ図である。
図4】本発明の別の実施形態に従う、物理レイヤの状態を同期させるための方法の流れ図である。
図5】本発明の別の実施形態に従う、物理レイヤの状態を同期させるための方法の流れ図である。
図6】本発明の別の実施形態に従う、物理レイヤの状態を同期させるための方法の流れ図である。
図7】本発明の別の実施形態に従う、SRNCの構造図である。
図8】本発明の別の実施形態に従う、基地局の構造図である。
図9】本発明の別の実施形態に従う、物理レイヤの状態を同期させるためのシステムの構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の目的、技術的な解決策、および利点をより分かりやすくするために、本発明の実施形態を添付の図面を参照して以下でさらに詳細に説明する。
【0015】
本明細書に記載の様々な技術は、様々な無線通信システム、例えば、UMTSシステムおよび他のそのような通信システムに適用され得る。UMTSシステムは、TDD(Time Division Duplexing、時分割複信)システムおよびFDD(Frequency Division Duplexing、周波数分割複信)システムを含む。「システム」および「ネットワーク」という用語は、本明細書では、多くの場合、交換可能である。
【0016】
端末は、無線端末または有線端末であってもよい。無線端末は、無線接続機能を有するハンドヘルドデバイス、または無線モデムに接続されるその他の処理デバイスなどの、ユーザに関する音声および/またはデータ接続性を提供するデバイスを指してもよい。無線端末は、無線アクセスネットワーク(例えば、RAN、Radio Access Network)を通じて1つまたは複数のコアネットワークと通信することができる。無線端末は、携帯電話(または「セルラ」電話とも呼ばれる)などのモバイル端末、およびモバイル端末を有するコンピュータであってもよく、例えば、無線アクセスネットワークと言語および/またはデータをやりとりするポータブル、ポケットサイズ、ハンドヘルド、コンピュータ一体型、または車載モバイル装置であってもよい。例えば、パーソナル通信サービス(PCS、Personal Communication Service)電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話、無線ローカルループ(WLL、Wireless Local Loop)局、携帯情報端末(PDA、Personal Digital Assistant)等である。無線端末は、システム、加入者ユニット(Subscriber Unit)、加入者局(Subscriber Station)、移動局(Mobile Station)、モバイル(Mobile)、遠隔局(Remote Station)、アクセスポイント(Access Point)、リモート端末(Remote Terminal)、アクセス端末(Access Terminal)、ユーザ端末(User Terminal)、ユーザエージェント(User Agent)、ユーザデバイス(User Device)、またはユーザ機器(User Equipment)とも呼ばれることがある。
【0017】
基地局(例えば、アクセスポイント)は、1つまたは複数のセクタを通じて無線インターフェースを介して無線端末と通信する、アクセスネットワーク内のデバイスを指してもよい。基地局は、受信された無線フレームおよびIPパケットを相互に変換し、無線端末とアクセスネットワークの残りの部分との間のルータとして働くように構成されてもよく、アクセスネットワークの残りの部分はインターネットプロトコル(IP)ネットワークを含んでもよい。基地局は、さらに、無線インターフェースに関する属性管理を調整してもよい。例えば、基地局はUMTSの基地局(NodeB)であってもよく、基地局は本発明によっては限定されない。
【0018】
基地局コントローラはUMTSの無線ネットワークコントローラ(RNC、Radio Network Controller)であってもよく、基地局コントローラは本発明で限定されない。
【0019】
さらに、本明細書における「および/または」という用語は、関連する対象を説明する関連付けの関係であるに過ぎず、3つの関係が存在する可能性があることを示し、例えば、Aおよび/またはBは、Aが単独で存在する、AおよびBが同時に存在する、ならびにBが単独で存在する3つの場合を示すことができる。加えて、本明細書における文字「/」は、概して、関連する対象の間の「または」の関係を示す。
【0020】
しかし、説明を簡単にするために、UMTSシステムを例に本発明の実施形態を説明する。
【0021】
本発明の実施形態は第1の特徴に関し、第1の特徴は、物理レイヤにおけるアクティブ状態または非アクティブ状態をサポートする特徴を示し、以下、すなわち、DTX/DRXの特徴、HS-SCCHレスの特徴、ならびにDC-HSDPAの特徴およびDC-HSUPAの特徴のうちの少なくとも1つを含むがこれに限定されない。
【0022】
第1の特徴の有効化状態または無効化状態はネットワーク側のSRNC (Serving Radio Network Controller、サービング無線ネットワークコントローラ)と端末との間のRRCレイヤにおいて維持管理され、第1の特徴のアクティブ状態または非アクティブ状態は基地局NodeBと端末との間の物理レイヤにおいて維持管理される。
【0023】
DTX/DRXアクティブ状態では端末はアップリンクで間欠送信を実行するかダウンリンクで間欠受信を実行し、DTX/DRX非アクティブ状態では端末はアップリンクで連続送信を実行するかまたはダウンリンクで連続受信を実行する。
【0024】
HS-SCCHレスアクティブ状態では端末はHSDPAデータの初回送信の間、HS-SCCHチャネルで指示を受けず、端末はデータの再送信の間、HS-SCCHチャネルで指示を受け、HS-SCCHレス非アクティブ状態では端末はあらゆるHSDPAデータ送信の間、HS-SCCHチャネルで指示を受ける。
【0025】
DC-HSDPAアクティブ状態ではHSDPAデータはデュアルセル(dual cell)で同時に受信される可能性があり、DC-HSDPA非アクティブ状態では、HSDPAデータはデュアルセルのうちのプライマリセルでのみ受信され得るが、HSDPAデータはセカンダリセルでは受信され得ない。
【0026】
DC-HSUPAアクティブ状態ではHSUPAデータはデュアルセルで同時に送信される可能性があり、DC-HSUPA非アクティブ状態では、HSUPAデータはデュアルセルのプライマリセルでのみ送信され得るが、HSUPAデータはセカンダリセルでは送信され得ない。
【0027】
図1を参照する。本実施形態では、物理レイヤの状態を同期させるための方法を提供する。物理レイヤの状態を同期させるための方法は主としてSRNCによって実行され、以下のように説明され得る。
【0028】
101で、端末によって報告された第1の特徴についての関連する情報を受信する。
【0029】
102で、第1の特徴についての関連する情報に従って、端末が、第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を有する端末であるかどうかを判定する。
【0030】
103で、端末が第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を有するかどうかに従って、再構成後の第1の特徴の物理レイヤの状態を制御するように基地局に通知するか、または端末が第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を有するかどうかに従って、第1の特徴の物理レイヤの状態を制御すべきかどうかを基地局に通知する。
【0031】
本発明の別の実施形態では、102が、第1の特徴についての関連する情報内の端末のアクセスレイヤバージョン情報および第1の特徴についての能力情報に従って、端末のバージョンを判定し、端末が第1の特徴をサポートする能力を有するかどうかを判定するステップと、端末のバージョンが第1のバージョンであり、端末が第1の特徴をサポートする能力を有する場合、端末が、第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を持たない端末であると判定するか、または端末のバージョンが第2のバージョンであり、端末が第1の特徴をサポートする能力を有する場合、端末が、第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を有する端末であると判定するステップとを含んでもよい。
【0032】
本実施形態では、第1のバージョンはR8またはR8以前のバージョンを指し、第2のバージョンはR9またはR9以降のバージョンを指す。
【0033】
本発明の別の実施形態では、102は、SRNCによって、第1の特徴についての関連する情報が物理レイヤの状態についての指示情報を含むかどうかを判定するステップであって、物理レイヤの状態についての指示情報は、第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後の端末の物理レイヤの状態を示すために使用されるステップと、第1の特徴についての関連する情報が物理レイヤの状態についての指示情報を含む場合、端末が、第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を有する端末であると判定するか、または第1の特徴についての関連する情報が物理レイヤの状態についての指示情報を含まない場合、端末が、第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を持たない端末であると判定するステップとを含み得る。
【0034】
本発明の別の実施形態では、第1の特徴についての関連する情報が物理レイヤの状態についての指示情報を含むとき、SRNCは、物理レイヤの状態についての指示情報に従って、第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後の端末の物理レイヤの状態がアクティブ状態であるか、もしくは非アクティブ状態であるかを判定し、端末の物理レイヤの状態がアクティブ状態である場合、第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後の端末の物理レイヤの状態がアクティブ状態であることを基地局に通知するために第1のメッセージを基地局に送信するか、または端末の物理レイヤの状態が非アクティブ状態である場合、第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後の端末の物理レイヤの状態が非アクティブ状態であることを基地局に通知するために第1のメッセージを基地局に送信する。
【0035】
本実施形態では、SRNCは、端末が第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を有するかどうかに従って、以下のモードのうちのいずれか1つを使用することによって再構成後の第1の特徴の物理レイヤの状態を制御するように基地局に通知することができる。
【0036】
第1のモードでは、端末が、第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を有する端末である場合、SRNCが、再構成後の第1の特徴の物理レイヤの状態が指定された状態と同じであることを保証するように基地局に通知するか、または端末が、第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を持たない端末である場合、SRNCが、端末が第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成を更新した後、端末の第1の特徴の物理レイヤの状態と同期するための高速共有制御チャネル(HS-SCCH)命令を送信するように基地局に通知する。
【0037】
第2のモードでは、端末が、第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を有する端末である場合、SRNCが、再構成後の第1の特徴の物理レイヤの状態が指定された状態と同じであることを保証するように基地局に通知するために第1のメッセージを基地局に送信するか、または端末が、第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を持たない端末である場合、SRNCが、第1のメッセージを基地局に送信せず、端末が第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成を更新した後、端末の第1の特徴の物理レイヤの状態と同期するためのHS-SCCH命令を送信するように基地局に通知する。
【0038】
第3のモードでは、端末が、第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を有する端末である場合、SRNCが、第1のメッセージを基地局に送信せず、再構成後の第1の特徴の物理レイヤの状態が指定された状態と同じであることを保証するように基地局に通知するか、または端末が、第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を持たない端末である場合、SRNCが、端末が第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成を更新した後、端末の第1の特徴の物理レイヤの状態と同期するためのHS-SCCH命令を送信するように基地局に通知するために第1のメッセージを基地局に送信する。
【0039】
第4のモードでは、端末が、第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を有する端末である場合、SRNCが、再構成後の第1の特徴の物理レイヤの状態が指定された状態と同じであることを保証するように基地局に通知するために第1のメッセージを基地局に送信するか、または端末が、第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を持たない端末である場合、SRNCが、端末が第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成を更新した後、端末の第1の特徴の物理レイヤの状態と同期するためのHS-SCCH命令を送信するように基地局に通知するために第1のメッセージを基地局に送信する。
【0040】
本実施形態の任意の箇所に含まれる、第1のメッセージを基地局に送信することも、SRNCによってIubインターフェースを通じて第1のメッセージを基地局に送信すること、またはDRNC (Drift Radio Network Controller、ドリフト無線ネットワークコントローラ)が第1のメッセージを基地局に転送するように、SRNCによってIurインターフェースを通じて第1のメッセージをDRNCに送信することを含んでもよい。
【0041】
本実施形態の任意の箇所に含まれる第1のメッセージも、シグナリングまたはFP (Frame Protocol、フレームプロトコル)のデータフレームであってもよい。
【0042】
本実施形態では、103で、端末が第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を有するかどうかに従って、第1の特徴の物理レイヤの状態を制御すべきかどうかを基地局に通知することは、端末が、第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を有する端末である場合、第1の特徴の物理レイヤの状態を制御するための高速共有制御チャネル(HS-SCCH)命令を送信するように基地局に通知するか、または端末が、第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を持たない端末である場合、第1の特徴の物理レイヤの状態を制御するための高速共有制御チャネル(HS-SCCH)命令を送信しないように基地局に通知することを含んでもよい。
【0043】
本実施形態で提供される方法によれば、SRNCが、端末によって報告された第1の特徴についての関連する情報に従って、端末が、第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を有する端末であるかどうかを判定し、それに応じて、端末が第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を有するかどうかに従って、再構成後の第1の特徴の物理レイヤの状態を制御するように基地局に通知する。その結果、端末が第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成を更新した後、ネットワーク側が端末の第1の特徴の物理レイヤの状態と同期することができる。これにより、端末における特徴の物理レイヤの状態がネットワーク側の特徴の物理レイヤの状態と異なる可能性がある問題が解決され、それによって、データ送信中の損失が回避され、端末の呼の切断が防止される。
【0044】
図2を参照すると、本実施形態では、物理レイヤの状態を同期させるための方法をさらに提供する。物理レイヤの状態を同期させるための方法は、主として基地局によって実行され、以下のように説明され得る。
【0045】
201で、SRNCから通知を受信する。当該通知は、端末が第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を有するかどうかを示すため、または基地局が第1の特徴の物理レイヤの状態を制御するかどうかを示すために使用される。
【0046】
202で、当該通知に従って再構成後の第1の特徴の物理レイヤの状態を制御するか、または当該通知に従って、第1の特徴の物理レイヤの状態を制御するかもしくは制御しないかを決定する。
【0047】
本発明の別の実施形態では、202で、当該通知に従って、再構成後の第1の特徴の物理レイヤの状態を制御することは、当該通知が、第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後の端末の物理レイヤの状態がアクティブ状態であることを示す第1のメッセージである場合、端末が第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成を更新した後、基地局によって、第1の特徴の物理レイヤの状態をアクティブ状態として構成するか、または当該通知が、第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後の端末の物理レイヤの状態が非アクティブ状態であることを示す第1のメッセージである場合、端末が第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成を更新した後、基地局によって、第1の特徴の物理レイヤの状態を非アクティブ状態として構成することを含んでもよい。
【0048】
本発明の別の実施形態では、202で、当該通知に従って、再構成後の第1の特徴の物理レイヤの状態を制御することは、当該通知が、端末が第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を有することを示す場合、基地局によって、再構成後の第1の特徴の物理レイヤの状態が指定された状態と同じであることを保証するか、または当該通知が、端末が第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を持たないことを示す場合、端末が第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成を更新した後、基地局によって、端末の第1の特徴の物理レイヤの状態と同期するための高速共有制御チャネル(HS-SCCH)命令を送信することを含んでもよい。
【0049】
本発明の別の実施形態では、202で、当該通知に従って再構成後の第1の特徴の物理レイヤの状態を制御することは、
基地局がSRNCから送信された第1のメッセージを受信する場合、基地局によって、再構成後の第1の特徴の物理レイヤの状態が指定された状態と同じであることを保証するか、または基地局がSRNCから送信された第1のメッセージを受信しない場合、端末が第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成を更新した後、基地局によって、端末の第1の特徴の物理レイヤの状態と同期するためのHS-SCCH命令を送信するか、または基地局がSRNCから送信された第1のメッセージを受信しない場合、基地局によって、再構成後の第1の特徴の物理レイヤの状態が指定された状態と同じであることを保証するか、または基地局がSRNCから送信された第1のメッセージを受信する場合、端末が第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成を更新した後、基地局によって、端末の第1の特徴の物理レイヤの状態と同期するためのHS-SCCH命令を送信するか、または基地局がSRNCから送信された第1のメッセージを受信し、第1のメッセージが、端末が第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を有することを示す場合、基地局によって、再構成後の第1の特徴の物理レイヤの状態が指定された状態と同じであることを保証するか、または基地局がSRNCから送信された第1のメッセージを受信し、第1のメッセージが、端末が第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を持たないことを示す場合、端末が第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成を更新した後、基地局によって、端末の第1の特徴の物理レイヤの状態と同期するためのHS-SCCH命令を送信することを含んでもよい。
【0050】
本発明の別の実施形態では、202で、当該通知に従って、第1の特徴の物理レイヤの状態を制御するかもしくは制御しないかを決定することは、通知がHS-SCCH命令を送信するように基地局に命じる場合、基地局によって、第1の特徴の物理レイヤの状態を制御するためのHS-SCCH命令を送信するか、または通知がHS-SCCH命令を送信しないように基地局に命じる場合、基地局によって、第1の特徴の物理レイヤの状態を制御しないことを含む。
【0051】
本実施形態で提供される方法によれば、SRNCから通知を受信することによって、基地局が、通知に従って、再構成後の第1の特徴の物理レイヤの状態を制御し、その結果、端末が第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成を更新した後、ネットワーク側が端末の物理レイヤの状態と同期することができる。これにより、端末における特徴の物理レイヤの状態がネットワーク側の特徴の物理レイヤの状態と一貫性がない可能性がある問題が解決され、それによって、データ送信中の損失が回避され、端末の呼の切断が防止される。
【0052】
図3を参照すると、本実施形態では、物理レイヤの状態を同期させるための方法を提供する。この方法は、DTX/DRXの特徴を例に説明され、以下のように説明され得る。
【0053】
301で、端末がネットワークに接続され、アップリンクのRRCシグナリングをSRNCに送信する。
【0054】
ここで、DTX/DRXの特徴についての能力情報および端末のアクセスレイヤバージョン情報がアップリンクのRRCシグナリングで搬送される。
【0055】
302で、端末から送信されたRRCシグナリングを受信した後、SRNCが、RRCシグナリングから端末のDTX/DRXの特徴についての能力情報および端末のアクセスレイヤバージョン情報を取得する。
【0056】
303で、SRNCが、端末のDTX/DRXの特徴についての能力情報および端末のアクセスレイヤバージョン情報に従って、端末のバージョン、および端末が第1の特徴をサポートする能力を有するかどうかを判定する。
【0057】
例えば、端末のバージョンがR9またはR9以降のバージョンであり、端末が第1の特徴をサポートする能力を有する場合、304が実行され、端末のバージョンがR8またはR8以前のバージョンであり端末が第1の特徴をサポートする能力を有する場合、306が実行される。
【0058】
304で、SRNCが、端末が、DTX/DRXの特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を有する端末であると判定し、それに応じて、再構成後のDTX/DRXの特徴の物理レイヤの状態が指定された状態と同じであることを保証するようにNodeBに通知するためにIubインターフェースを通じて第1のメッセージをNodeBに送信する。
【0059】
305で、NodeBが第1のメッセージを受信し、端末がDTX/DRXの特徴に対応するRRCレイヤにおける構成を更新した後、DTX/DRXの特徴の物理レイヤの状態を指定された状態として構成する。これにより、HS-SCCH命令の送信を回避でき、それによって、HS-SCCHシグナリングのオーバーヘッドが節約される。
【0060】
ここで、指定された状態がプロトコルで明確に規定されてもよい。例えば、プロトコルが「DTX/DRXの特徴に対応するRRCレイヤでの構成が更新された後の物理レイヤの状態がアクティブ状態である」と規定する場合、端末がDTX/DRXの特徴に対応するRRCレイヤにおける構成を更新した後、NodeBはDTX/DRXの特徴の物理レイヤの状態をアクティブ状態として構成する。
【0061】
306で、SRNCは、端末が、DTX/DRXの特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を持たない端末であると判定し、それに応じて第1のメッセージをNodeBに送信しない。
【0062】
307で、NodeBが第1のメッセージを受信しなかった場合、端末がDTX/DRXの特徴に対応するRRCレイヤにおける構成を更新した後、NodeBが端末のDTX/DRXの特徴の物理レイヤの状態と同期するためのHS-SCCH命令を送信する。
【0063】
図4を参照すると、本実施形態では、物理レイヤの状態を同期させるための方法を提供する。この方法は、HS-SCCHレスの特徴を例に説明され、以下のように説明され得る。
【0064】
401で、端末がネットワークに接続され、アップリンクのRRCシグナリングをSRNCに送信する。
【0065】
ここで、HS-SCCHレスの特徴についての能力情報および端末のアクセスレイヤバージョン情報がアップリンクのRRCシグナリングで搬送される。
【0066】
402で、端末から送信されたRRCシグナリングを受信した後、RRCシグナリングから端末のHS-SCCHレスの特徴についての能力情報および端末のアクセスレイヤバージョン情報をSRNCが取得する。
【0067】
403で、端末のHS-SCCHレスの特徴についての能力情報および端末のアクセスレイヤバージョン情報に従って、端末のバージョン、および端末が第1の特徴をサポートする能力を有するかどうかをSRNCが判定し、端末のバージョンがR9またはR9以降のバージョンであり端末が第1の特徴をサポートする能力を有する場合、404が実行され、端末のバージョンがR8またはR8以前のバージョンであり端末が第1の特徴をサポートする能力を有する場合、406が実行される。
【0068】
404で、SRNCが、端末が、HS-SCCHレスの特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を有する端末であると判定し、それに応じて、第1のメッセージNodeBに送信せず、再構成後のHS-SCCHレスの特徴の物理レイヤの状態が指定された状態と同じであることを保証するようにNodeBに通知する。
【0069】
405で、NodeBが第1のメッセージを受信しない場合、端末がHS-SCCHレスの特徴に対応するRRCレイヤにおける構成を更新した後、NodeBがHS-SCCHレスの特徴の物理レイヤの状態を指定された状態として構成する。これにより、HS-SCCH命令の送信を回避することができ、それによって、HS-SCCHシグナリングのオーバーヘッドが節約される。
【0070】
ここで、指定された状態をプロトコルで明確に規定してもよい。例えば、プロトコルが「HS-SCCHレスの特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後の物理レイヤの状態が非アクティブ状態である」と規定する場合、NodeBは、端末がHS-SCCHレスの特徴に対応するRRCレイヤにおける構成を更新した後、HS-SCCHレスの特徴の物理レイヤの状態を非アクティブ状態として構成する。
【0071】
406で、SRNCが、端末が、HS-SCCHレスの特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を持たない端末であると判定し、それに応じて第1のメッセージをNodeBに送信する。
【0072】
407で、NodeBが第1のメッセージを受信し、端末がHS-SCCHレスの特徴に対応するRRCレイヤにおける構成を更新した後、端末のHS-SCCHレスの特徴の物理レイヤの状態と同期するためのHS-SCCH命令を送信する。
【0073】
図5を参照すると、本実施形態では、物理レイヤの状態を同期させるための方法を提供する。この方法は、DC-HSDPAの特徴を例に説明され、以下のように説明され得る。
【0074】
501で、端末がネットワークに接続され、アップリンクのRRCシグナリングをSRNCに送信する。
【0075】
ここで、DC-HSDPAの特徴についての能力情報および端末のアクセスレイヤバージョン情報がアップリンクのRRCシグナリングで搬送される。
【0076】
502で、端末から送信されたRRCシグナリングを受信した後、RRCシグナリングから端末のDC-HSDPAの特徴についての能力情報および端末のアクセスレイヤバージョン情報をSRNCが取得する。
【0077】
503で、SRNCが、端末のDC-HSDPAの特徴についての能力情報および端末のアクセスレイヤバージョン情報に従って、端末のバージョン、および端末が第1の特徴をサポートする能力を有するかどうかを判定し、端末のバージョンがR9またはR9以降のバージョンであり端末が第1の特徴をサポートする能力を有する場合、504が実行され、端末のバージョンがR8またはR8以前のバージョンであり端末が第1の特徴をサポートする能力を有する場合、506が実行される。
【0078】
504で、SRNCが、端末が、DC-HSDPAの特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を有する端末であると判定し、それに応じて、Iubインターフェースを通じて第1のメッセージをNodeBに送信する。当該第1のメッセージは、再構成後のDC-HSDPAの特徴の物理レイヤの状態が指定された状態と同じであることを保証するようにNodeBに命じるために使用される。
【0079】
505で、NodeBが第1のメッセージを受信し、端末がDC-HSDPAの特徴に対応するRRCレイヤにおける構成を更新した後、HS-SCCH命令を送信することなく、DC-HSDPAの特徴の物理レイヤの状態を指定された状態として構成する。それによって、HS-SCCHシグナリングのオーバーヘッドが節約される。
【0080】
ここで、指定された状態はプロトコルで明確に規定されてもよい。例えば、プロトコルが「DC-HSDPAの特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後の物理レイヤの状態がアクティブ状態である」と規定する場合、NodeBは、端末がDC-HSDPAの特徴に対応するRRCレイヤにおける構成を更新した後、DC-HSDPAの特徴の物理レイヤの状態をアクティブ状態として構成する。
【0081】
506で、SRNCが、端末が、DC-HSDPAの特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を持たない端末であると判定し、それに応じて、Iubインターフェースを通じて第2のメッセージをNodeBに送信する。当該第2のメッセージは、端末がDC-HSDPAの特徴に対応するRRCレイヤにおける構成を更新した後、端末のDC-HSDPAの特徴の物理レイヤの状態と同期するためのHS-SCCH命令を送信するようにNodeBに命じるために使用される。
【0082】
507で、NodeBが第2のメッセージを受信し、端末がDC-HSDPAの特徴に対応するRRCレイヤにおける構成を更新した後、端末のDC-HSDPAの特徴の物理レイヤの状態と同期するためのHS-SCCH命令を送信する。
【0083】
図6を参照すると、本実施形態では、物理レイヤの状態を同期させるための方法を提供する。この方法は、DC-HSUPAの特徴を例に説明され、以下のように説明され得る。
【0084】
601で、端末がネットワークに接続され、アップリンクのRRCシグナリングをSRNCに送信する。
【0085】
ここで、DC-HSUPAの特徴についての能力情報がアップリンクのRRCシグナリングで搬送される。
【0086】
602で、端末から送信されたRRCシグナリングを受信した後、RRCシグナリングから端末のDC-HSUPAの特徴についての能力情報をSRNCが取得する。
【0087】
603で、SRNCが、RRCシグナリングが端末の物理レイヤの状態についての指示情報を含むかどうかを判定し、含む場合は604が実行され、含まない場合は609が実行される。
【0088】
604で、SRNCが、端末が、DC-HSUPAの特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を有する端末であると判定し、それに応じて、物理レイヤの状態についての指示情報に従って、DC-HSUPAの特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後の端末の物理レイヤの状態がアクティブ状態であるか、もしくは非アクティブ状態であるかをさらに判定し、端末の物理レイヤの状態がアクティブ状態である場合、605が実行され、端末の物理レイヤの状態が非アクティブ状態である場合、607が実行される。
【0089】
ここで、物理レイヤの状態についての指示情報を、複数の形式を用いて表現してもよい。例えば、RRCレイヤにおける構成が更新された後の端末の物理レイヤの状態がアクティブ状態であることを示すためにtrueを使用してもよく、RRCレイヤにおける構成が更新された後の端末の物理レイヤの状態が非アクティブ状態であることを示すためにfalseを使用してもよい。これらの形式は、本発明の実施形態で特に限定されない。
【0090】
605で、Iubインターフェースを通じて第1のメッセージをNodeBに送信する。当該第1のメッセージは、端末がDC-HSUPAの特徴に対応するRRCレイヤにおける構成を更新した後の物理レイヤの状態がアクティブ状態であることを示すために使用される。
【0091】
606で、NodeBが第1のメッセージを受信し、端末がDC-HSUPAの特徴に対応するRRCレイヤにおける構成を更新した後、DC-HSUPAの特徴の物理レイヤの状態をアクティブ状態として構成する。
【0092】
607で、Iubインターフェースを通じて第2のメッセージをNodeBに送信する。当該第2のメッセージは、端末がDC-HSUPAの特徴に対応するRRCレイヤにおける構成を更新した後の物理レイヤの状態が非アクティブ状態であることを示すために使用される。
【0093】
608で、NodeBが第2のメッセージを受信し、端末がDC-HSUPAの特徴に対応するRRCレイヤにおける構成を更新した後、DC-HSUPAの特徴の物理レイヤの状態を非アクティブ状態として構成する。
【0094】
609で、SRNCが、端末が、DC-HSUPAの特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を持たない端末であると判定し、それに応じて、メッセージをNodeBに送信しない。
【0095】
610で、NodeBがSRNCからメッセージを受信しない場合、端末がDC-HSUPAの特徴に対応するRRCレイヤにおける構成を更新した後、NodeBが端末のDC-HSUPAの特徴の物理レイヤの状態と同期するためのHS-SCCH命令を送信する。
【0096】
当然、609および610を以下のように置き換えてもよい。SRNCが、端末が、DC-HSUPAの特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を持たない端末であると判定し、それに応じて、Iubインターフェースを通じて第3のメッセージをNodeBに送信する。当該第3のメッセージは、端末がDC-HSUPAの特徴に対応するRRCレイヤにおける構成を更新した後、端末のDC-HSUPAの特徴の物理レイヤの状態と同期するためのHS-SCCH命令を送信するようにNodeBに命じるために使用され、NodeBが、第3のメッセージを受信し、端末がDC-HSUPAの特徴に対応するRRCレイヤにおける構成を更新した後、端末のDC-HSUPAの特徴の物理レイヤの状態と同期するためのHS-SCCH命令を送信する。
【0097】
本実施形態において、SRNCはさらに、端末の物理レイヤの状態との同期を保証するためのHS-SCCH命令を送信するようにNodeBを制御することができる。それによって、端末の第1の特徴の物理レイヤの状態とネットワーク側の第1の特徴の物理レイヤの状態との間で一貫性がなくなることが防止される。詳細な説明は、以下のようであってもよい。
【0098】
SRNCが、端末が、第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を有する端末であると判定する場合、NodeBが、第1の特徴の物理レイヤの状態を制御するためのHS-SCCH命令を送信するように通知されるか、またはSRNCが、端末が、第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を持たない端末であると判定する場合、NodeBが、第1の特徴の物理レイヤの状態を制御するためのHS-SCCH命令を送信しないように通知される。
【0099】
本実施形態に含まれる、SRNCによって基地局に送信される任意の1つのメッセージは、Iubインターフェースを通じて送信されてもよく、またはIubインターフェースを通じてDRNCに送信され、次に、DRNCによって基地局に転送されてもよい。ここで、任意の1つのメッセージはシグナリングまたはFPのデータフレームであってもよい。
【0100】
本実施形態では、ネットワークに接続されているとき、端末はさらに、DTX/DRXの特徴、HS-SCCHレスの特徴、DC-HSDPAの特徴、およびDC-HSUPAの特徴のうちの1つまたは複数を報告することができ、それらの特徴は、本発明の実施形態で特に限定されない。
【0101】
本実施形態で提供する方法によれば、端末によって報告された第1の特徴についての関連する情報に従って、端末が、第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を有する端末であるかどうかが判定され、NodeBが、それに応じて、端末が第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を有するかどうかに従って、再構成後の第1の特徴の物理レイヤの状態を制御するように通知される。その結果、端末が第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成を更新した後、ネットワーク側が端末の第1の特徴の物理レイヤの状態と同期することができる。これにより、端末における特徴の物理レイヤの状態がネットワーク側の特徴の物理レイヤの状態と異なる可能性がある問題が解決され、それによって、データ送信中の損失が回避され、端末の呼の切断が防止される。
【0102】
ここで、基地局の通知中に、メッセージを送信するモードを使用して通知を実行してもよく、またはメッセージを送信しないモードを使用して通知を実行してもよく、それにより、高い柔軟性が実現される。
【0103】
さらに、第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を有する端末に関して、NodeBは端末の特徴の物理レイヤの状態と同期するためのHS-SCCH命令を送信する必要はない。これにより、HS-SCCHシグナリングのオーバーヘッドが大幅に節約され、それにより、貴重な無線ネットワークリソースが節約される。
【0104】
図7を参照すると、本実施形態では、受信モジュール701、判定モジュール702、および通知モジュール703を含むSRNCを提供する。
【0105】
受信モジュール701は、端末によって報告された第1の特徴についての関連する情報を受信するように構成される。
【0106】
判定モジュール702は、第1の特徴についての関連する情報に従って、端末が、第1の特徴に対応する無線リソース制御(RRC)レイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を有する端末であるかどうかを判定するように構成される。
【0107】
通知モジュール703は、端末が第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を有するかどうかに従って、再構成後の第1の特徴の物理レイヤの状態を制御するように基地局に通知するかまたは端末が第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を有するかどうかに従って、第1の特徴の物理レイヤの状態を制御すべきかどうかを基地局に通知するように構成される。
【0108】
本発明の別の実施形態において、判定モジュール702は、第1の判定ユニットまたは第2の判定ユニットを含んでもよい。
【0109】
第1の判定ユニットは、第1の特徴についての関連する情報内の端末のアクセスレイヤバージョン情報および第1の特徴についての能力情報に従って、端末のバージョンを判定し、端末が第1の特徴をサポートする能力を有するかどうかを判定し、端末のバージョンが第1のバージョンであり端末が第1の特徴をサポートする能力を有する場合、端末が、第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を持たない端末であると判定するか、または端末のバージョンが第2のバージョンであり端末が第1の特徴をサポートする能力を有する場合、端末が、第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を有する端末であると判定するように構成される。
【0110】
第2の判定ユニットは、第1の特徴についての関連する情報が物理レイヤの状態についての指示情報を含むかどうかを判定するステップであって、物理レイヤの状態についての指示情報は、第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後の端末の物理レイヤの状態を示すために使用されるステップと、指示情報を含む場合、端末が、第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を有する端末であると判定し、指示情報を含まない場合、端末が、第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を持たない端末であると判定するステップとを行うように構成される。
【0111】
本発明の別の実施形態において、判定モジュール702は、第2の判定ユニットが第1の特徴についての関連する情報が物理レイヤの状態についての指示情報を含むと判定するとき、物理レイヤの状態についての指示情報に従って、第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後の端末の物理レイヤの状態がアクティブ状態であるか、または非アクティブ状態であるかを判定するように構成された第3の判定ユニットを含んでもよい。
【0112】
さらに、通知モジュール703は、端末の物理レイヤの状態がアクティブ状態である場合、第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後の端末の物理レイヤの状態がアクティブ状態であることを基地局に通知するために第1のメッセージを基地局に送信するか、または端末の物理レイヤの状態が非アクティブ状態である場合、第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後の端末の物理レイヤの状態が非アクティブ状態であることを基地局に通知するために第1のメッセージを基地局に送信するように構成された第1の通知ユニットを含んでもよい。
【0113】
本発明の別の実施形態において、通知モジュール703は、第2の通知ユニット、第3の通知ユニット、第4の通知ユニット、第5の通知ユニット、第6の通知ユニットを含んでもよい。
【0114】
第2の通知ユニットは、端末が、第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を有する端末である場合、再構成後の第1の特徴の物理レイヤの状態が指定された状態と同じであることを保証するように基地局に通知するか、または端末が、第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を持たない端末である場合、端末が第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成を更新した後、端末の第1の特徴の物理レイヤの状態と同期するための高速共有制御チャネル(HS-SCCH)命令を送信するように基地局に通知するように構成される。
【0115】
第3の通知ユニットは、端末が、第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を有する端末である場合、再構成後の第1の特徴の物理レイヤの状態が指定された状態と同じであることを保証するように基地局に通知するために第1のメッセージを基地局に送信するか、または端末が、第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を持たない端末である場合、第1のメッセージを基地局に送信せず、端末が第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成を更新した後、端末の第1の特徴の物理レイヤの状態と同期するためのHS-SCCH命令を送信するように基地局に通知するように構成される。
【0116】
第4の通知ユニットは、端末が、第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を有する端末である場合、第1のメッセージを基地局に送信せず、再構成後の第1の特徴の物理レイヤの状態が指定された状態と同じであることを保証するように基地局に通知するか、または端末が、第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を持たない端末である場合、端末が第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成を更新した後、端末の第1の特徴の物理レイヤの状態と同期するためのHS-SCCH命令を送信するように基地局に通知するために第1のメッセージを基地局に送信するように構成される。
【0117】
第5の通知ユニットは、端末が、第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を有する端末である場合、再構成後の第1の特徴の物理レイヤの状態が指定された状態と同じであることを保証するように基地局に通知するために第1のメッセージを基地局に送信するか、または端末が、第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を持たない端末である場合、端末が第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成を更新した後、端末の第1の特徴の物理レイヤの状態と同期するためのHS-SCCH命令を送信するように基地局に通知するために第1のメッセージを基地局に送信するように構成される。
【0118】
第6の通知ユニットは、端末が、第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を有する端末である場合、第1の特徴の物理レイヤの状態を制御するためのHS-SCCH命令を送信するように基地局に通知するか、または端末が、第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を持たない端末である場合、第1の特徴の物理レイヤの状態を制御するためのHS-SCCH命令を送信しないように基地局に通知するように構成される。
【0119】
本実施形態で提供されるSRNCは、上述の方法の実施形態で提供された方法を実行することができる。詳細なプロセスに関しては方法の実施形態を参照されたい。
【0120】
本実施形態で提供されるSRNCは、端末によって報告された第1の特徴についての関連する情報に従って、端末が、第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を有する端末であるかどうかを判定し、それに応じて、端末が第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を有するかどうかに従って、再構成後の第1の特徴の物理レイヤの状態を制御するように基地局に通知する。その結果、端末が第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成を更新した後、ネットワーク側が端末の第1の特徴の物理レイヤの状態と同期することができる。これにより、端末における特徴の物理レイヤの状態がネットワーク側の特徴の物理レイヤの状態と異なる可能性がある問題が解決され、それによって、データ送信中の損失が回避され、端末の呼の切断が防止される。
【0121】
ここで、基地局の通知中に、メッセージを送信するモードを使用して通知を実行してもよく、またはメッセージを送信しないモードを使用して通知を実行してもよく、それにより、高い柔軟性が実現される。
【0122】
さらに、第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を有する端末に関して、NodeBは、端末の特徴の物理レイヤの状態と同期するためのHS-SCCH命令を送信する必要がない。これにより、HS-SCCHシグナリングのオーバーヘッドが大幅に節約され、それにより、貴重な無線ネットワークリソースが節約される。
【0123】
図8を参照すると、本実施形態では、受信モジュール801および処理モジュール802を含む基地局を提供する。
【0124】
受信モジュール801は、サービング無線ネットワークコントローラ(SRNC)から通知を受信するように構成される。当該通知は、端末が第1の特徴に対応する無線リソース制御(RRC)レイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を有するかどうかを示すため、または基地局が第1の特徴の物理レイヤの状態を制御するかどうかを示すために使用される。
【0125】
処理モジュール802は、当該通知に従って、再構成後の第1の特徴の物理レイヤの状態を制御するか、または当該通知に従って、第1の特徴の物理レイヤの状態を制御するかもしくは制御しないかを決定するように構成される。
【0126】
本発明の別の実施形態では、処理モジュール802は、アクティブ化処理ユニットおよび非アクティブ化処理ユニットを含んでもよい。
【0127】
アクティブ化処理ユニットは、通知が、第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後の端末の物理レイヤの状態がアクティブ状態であることを示す第1のメッセージである場合、端末が第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成を更新した後、第1の特徴の物理レイヤの状態をアクティブ状態として構成するように構成される。
【0128】
非アクティブ化処理ユニットは、通知が、第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後の端末の物理レイヤの状態が非アクティブ状態であることを示す第1のメッセージである場合、端末が第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成を更新した後、第1の特徴の物理レイヤの状態を非アクティブ状態として構成するように構成される。
【0129】
本発明の別の実施形態では、処理モジュール802は、第1の処理ユニット、第2の処理ユニット、第3の処理ユニット、第4の処理ユニット、または第5の処理ユニットを含んでもよい。
【0130】
第1の処理ユニットは、通知が、端末が第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を有することを示す場合、再構成後の第1の特徴の物理レイヤの状態が指定された状態と同じであることを保証するか、または通知が、端末が第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を持たないことを示す場合、端末が第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成を更新した後、端末の第1の特徴の物理レイヤの状態と同期するための高速共有制御チャネル(HS-SCCH)命令を送信するように構成される。
【0131】
第2の処理ユニットは、受信モジュールがSRNCから送信された第1のメッセージを受信する場合、再構成後の第1の特徴の物理レイヤの状態が指定された状態と同じであることを保証するか、または受信モジュールがSRNCから送信された第1のメッセージを受信しない場合、端末が第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成を更新した後、端末の第1の特徴の物理レイヤの状態と同期するためのHS-SCCH命令を送信するように構成される。
【0132】
第3の処理ユニットは、受信モジュールがSRNCから送信された第1のメッセージを受信しない場合、再構成後の第1の特徴の物理レイヤの状態が指定された状態と同じであることを保証するか、または受信モジュールがSRNCから送信された第1のメッセージを受信する場合、端末が第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成を更新した後、端末の第1の特徴の物理レイヤの状態と同期するためのHS-SCCH命令を送信するように構成される。
【0133】
第4の処理ユニットは、受信モジュールがSRNCから送信された第1のメッセージを受信し、第1のメッセージが、端末が第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を有することを示す場合、再構成後の第1の特徴の物理レイヤの状態が指定された状態と同じであることを保証するか、または受信モジュールがSRNCから送信された第1のメッセージを受信し、第1のメッセージが、端末が第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を持たないことを示す場合、端末が第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成を更新した後、端末の第1の特徴の物理レイヤの状態と同期するためのHS-SCCH命令を送信するように構成される。
【0134】
第5の処理ユニットは、通知がHS-SCCH命令を送信するように基地局に命じる場合、第1の特徴の物理レイヤの状態を制御するためのHS-SCCH命令を送信するか、または通知がHS-SCCH命令を送信しないように基地局に命じる場合、第1の特徴の物理レイヤの状態を制御しないように構成される。
【0135】
SRNCから通知を受信することによって、本実施形態で提供される基地局は、通知に従って、再構成後の第1の特徴の物理レイヤの状態を制御する。その結果、端末が第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成を更新した後、ネットワーク側が端末の物理レイヤの状態と同期することができ、これにより、端末における特徴の物理レイヤの状態がネットワーク側の特徴の物理レイヤの状態と一貫性がない可能性がある問題が解決され、それにより、データ送信中の損失が回避され、端末の呼の切断が防止される。
【0136】
ここで、基地局の通知中に、メッセージを送信するモードを使用して通知を実行してもよく、またはメッセージを送信しないモードを使用して通知を実行してもよく、それにより、高い柔軟性が実現される。
【0137】
さらに、第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を有する端末に関して、NodeBは、端末の特徴の物理レイヤの状態と同期するためのHS-SCCH命令を送信する必要がない。これにより、HS-SCCHシグナリングのオーバーヘッドが大幅に節約され、それにより、貴重な無線ネットワークリソースが節約される。
【0138】
図9を参照すると、本実施形態では、物理レイヤの状態を同期させるためのシステムを提供する。システムは、SRNC 901および基地局902を含み、SRNC 901は、第3の実施形態で説明されたいずれか1つの実装方法のSRNCであってもよく、基地局902は、第4の実施形態で説明されたいずれか1つの実装方法の基地局であってもよい。
【0139】
本実施形態で提供されるシステムは、上述の方法の実施形態で提供された方法を実行することができる。詳細なプロセスに関しては、方法の実施形態を参照されたい。
【0140】
本実施形態で提供されるシステムは、端末が第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成を更新した後、端末の第1の特徴の物理レイヤの状態とネットワーク側の第1の特徴の物理レイヤの状態との間の同期を実現することができる。これにより、端末における特徴の物理レイヤの状態がネットワーク側の特徴の物理レイヤの状態と異なる可能性がある問題が解決され、それにより、データ送信中の損失が回避され、端末の呼の切断が防止される。さらに、第1の特徴に対応するRRCレイヤにおける構成が更新された後に物理レイヤにおいて指定された状態を有する端末に関して、基地局は、端末の特徴の物理レイヤの状態と同期するためのHS-SCCH命令を送信する必要がない。これにより、HS-SCCHシグナリングのオーバーヘッドが大幅に節約され、それにより、貴重な無線ネットワークリソースが節約される。
【0141】
説明を平易で簡潔にするために、上述のシステム、装置、およびユニットの特定の動作プロセスが、方法の実施形態の対応するプロセスを参照することができ、本明細書において改めて説明されないことは当業者には明確に理解される。
【0142】
本出願で提供された実施形態において、開示されたシステム、装置、および方法はその他の手段を使用することによって実装され得ることを理解されたい。例えば、上述の装置に関する実施形態は、例示的であるに過ぎない。例えば、ユニットの分割は、ある種の論理的な機能の分割であるに過ぎない。実際の実装においては、その他の分割方法が提供され得る。例えば、複数のユニットまたは構成要素を組み合わせるかまたは別のシステムに統合してもよく、または一部の特徴を無視するかまたはスキップしてもよい。さらに、図示または検討した相互結合、直接的な結合、または通信接続は、いくつかのインターフェース、装置、またはユニットを通じた間接的な結合または通信接続であってもよく、電気的、機械的、またはその他の形態であってもよい。
【0143】
別個の構成要素として説明したユニットは物理的に分かれていてもいなくてもよく、ユニットとして示された構成要素は物理的なユニットであってもなくてもよい。すなわち、1つの場所に配置するか、または複数のネットワークユニットに分散してもよい。ユニットの一部またはすべては、実施形態で解決策の目的を達成するための実際のニーズに応じて選択され得る。
【0144】
さらに、本発明の各実施形態のすべての機能ユニットを、処理ユニットに統合するかもしくは独立な物理的なユニットとして存在してもよく、または、2つ以上のユニットを1つのユニットに統合してもよい。統合されたユニットを、ハードウェアによって、またはソフトウェアの機能ユニットによって実装してもよい。
【0145】
統合されたユニットがソフトウェアの機能ユニットによって実装され、独立した製品として販売または使用される場合、統合されたモジュールが、コンピュータ可読記憶媒体に記憶される可能性がある。そのような理解に基づいて、本発明の技術的な解決策、従来技術に寄与する部分、または技術的な解決策のすべてもしくは一部を、基本的にソフトウェア製品の形態で具現化してもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、本発明の上述の実施形態のそれぞれで提供された方法のステップのすべてまたは一部を実行するための(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスであってもよい)コンピュータデバイスのために構成されるいくつかの命令を含む。上述の記憶媒体には、USBディスク、モバイルディスク、読み出し専用メモリ(ROM、Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク、光ディスクなどを含む、プログラムコードを記憶することができる任意の媒体が含まれる。
【0146】
以上の実施形態は、本発明の技術的な解決策を説明するために提供されているに過ぎず、本発明を限定するようには意図されていないことに留意されたい。実施形態を参照して本発明を詳細に説明したが、修正または置き換えが本発明の実施形態に従う技術的な解決策の範囲を逸脱しない限り、実施形態で説明された技術的な解決策にそのような修正を加えてもよく、または技術的な解決策の一部の技術的な特徴にそのような均等な置換えを行ってもよいことは当業者に理解される。
【符号の説明】
【0147】
701 受信モジュール
702 判定モジュール
703 通知モジュール
801 受信モジュール
802 処理モジュール
901 SRNC
902 基地局
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9