【文献】
バーコード・2次元コードを利用したモバイル会員証ソリューション,CardWave,日本,(株)シーメディア,2005年 5月18日,第18巻,第6号,pp. 36-41
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
商品販売システムにおいては、顧客を会員として登録し、会員が商品を購入する際にポイントを加算して次回の購入の便とすることがなされている。このようなポイント加算式の商品販売システムにおいては、会員が店舗で商品を購入する際に正規の会員であるか否かの認証を行う場合がある。
【0003】
会員の認証はカード発行企業が各会員に発行した会員カードに基づいて行われる。すなわち会員カードにバーコード表示してある会員識別コードを店舗コンピュータが読み取ることにより会員の認証が行われるが、会員カードやバーコードは偽造され易い問題がある。また、会員の認証は、会員カードを店舗に持参して行われるため、会員カードを持参していない場合や盗難等によって紛失した場合には、認証ができず、ポイントを利用することができない問題がある。このため偽造されにくい会員認証を行ったり、会員カードを持参しない場合でも会員認証を行うことが要求されており、携帯端末を用いた会員認証を行うシステムが開発されている。
【0004】
特許文献1には、会員カードを不要とし、しかもセキュリティを向上させた会員認証システムが開示されている。
【0005】
特許文献1の会員認証システムでは、会員は予め携帯端末を用いて本部側のサーバーに会員登録しておき、その後に会員認証が必要となったとき、携帯端末によって認証要求を行うものである。会員登録の際には、固定ID、パスワード、ワンタイムIDを個人情報と関連付けてサーバーのデータベース内に格納しておくものである。
【0006】
特許文献1においては、店舗での会員認証が必要となったとき、会員は携帯端末を用いネットワークを介して本部側のサーバーにアクセスする。このことによりサーバーは送信情報とデータベース内の情報とを比較して認証し、認証が成立したとき、ワンタイムIDを作成する。サーバーは作成したワンタイムIDをドットマトリックス等の電子画像にエンコードし、エンコードした電子画像を携帯端末に送信する。携帯端末は電子画像を表示し、店舗コンピュータがこの電子画像を画像解析し、本部側のサーバーに送信してサーバーによる認証を要求する。そして認証が成立したとき、携帯端末に格納されているポイントを店舗で使用することが許可される。
【0007】
このような構成では、認証の際に時間を基準としたワンポイントIDを用いるため、複製や偽造によるワンポイントIDの生成が難しくなり、セキュリティを向上させることができる。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明を図示する実施形態により具体的に説明する。
図1は本発明の一実施形態の会員認証システムの全体構成を示すブロック図、
図2は
図1の要部を示すブロック図である。
【0021】
図1に示すように、この実施形態の会員認証システムは、会員が所有している会員側携帯端末2と、カード発行企業が運営している各店舗に備えられた店舗コンピュータ6と、店舗に備えられた店舗側携帯端末4とを備えている。カード発行企業は各会員に対して会員カード7を発行しており、各会員は発行された会員カードを所有している。
【0022】
各店舗の店舗コンピュータ6は例えば、POSレジ等のPOS端末を用いることができ、それぞれの店舗コンピュータ6がカード発行企業の本部に設けられたサーバー3と接続されてサーバー3とのデータのアクセスが行われる。各店舗コンピュータ6は読取部62(
図2参照)としてのバーコードリーダー6aを備えており、会員カード7にバーコード表示されている会員識別コード7aを読み取るようになっている。この実施形態においては、後述するようにバーコードリーダー6aは会員カード7にバーコード表示されている会員識別コード7aに加え、店舗側携帯端末4がバーコード表示している会員識別コードを読み取る。
【0023】
店舗側携帯端末4は各店舗の店員が所持可能となっており、店員による操作によって店舗コンピュータ6との通信が行われる。会員認証の際には、店員が店舗側携帯端末4を所持して会員側携帯端末2とのアクセスを行うと共に店舗コンピュータ6とのアクセスを行う。
【0024】
会員側携帯端末2及び店舗側携帯端末4としては、市販のスマートフォン、iphone、ipod、タブレット(いずれも登録商標)、その他の携帯端末を使用することができる。ここで、会員側携帯端末2としては、非接触型ICカードを組み込んだ携帯端末が用いられる。非接触型ICカードは電磁誘導によって発電して通信を行うチップであり、例えばFeliCa(登録商標)を用いることができる。
【0025】
図2は会員の認証を行うためのブロック図を示す。会員認証を含む通常の取引時において、店舗側携帯端末4は店舗コンピュータ6と通信可能となっている。会員の認証の際には、後述するように店舗側通信携帯端末4が会員側携帯端末2に対して1回アクセス(読み取り)するだけである。従って、会員が会員側携帯端末2を用いてサーバー3や店舗コンピュータ6とアクセスする必要がなく、会員認証の際の会員の操作負担を軽減することができる。
【0026】
会員側携帯端末2は、読取部21、変換部22、非接触型ICカード部23、表示部24、記録部25、入力部26、送受信部28及び制御部29を有している。
【0027】
読取部21は市販の携帯端末に組み込まれたCCD等のカメラと同様な機能を有している。この実施形態において、読取部21は会員カード7にバーコード表示されている会員識別コード7aを読み取るために使用される。会員カード7にバーコード表示されている会員識別コード7aは会員ID等の会員識別情報を含むものである。会員カード7としては、ポイント蓄積式のポイントカード、クレジットカード、その他のカードを選択することができる。
【0028】
変換部22は読取部21が読み取った会員識別コードをカード発行企業に対する企業会員識別情報に変換する。会員側携帯端末2はその記録部25内に複数のカード発行企業を格納しており、会員カード7と会員カード7を発行したカード発行企業とを関連付けるため、会員は会員カード7の読み取りの後、記録部25内の複数のカード発行企業から会員カードに対応したカード発行企業を選択する。変換部22は読取部21が読み取った会員識別コードを、会員が選択したカード発行企業に関連付けることにより企業会員識別情報に変換するものである。
【0029】
この場合、変換部23は会員識別コードを企業会員識別情報と関連付けて変換するものであり、これにより企業会員識別情報が特定されると、会員識別コードも特定されるようになっている。例えば、会員識別コードが数字「12345」であり、カード発行企業のコードが数字「67」の場合、変換部23はこれらを関連付けるように数字「1234567」に変換する。
【0030】
記録部25は変換部23が変換した企業会員識別情報を記録する。企業会員識別情報は会員カード7の会員識別コードに関連した情報であり、このように記録部25が会員識別コードに関連した企業会員識別情報を記録することにより、会員カード7を一旦読み取った後においては、再度、会員カード7を読み取る必要がなくなる。この場合、記録部25が複数のカード発行企業を記録している場合、記録部25はそれぞれのカード発行企業毎に企業会員識別情報を記録する。
【0031】
非接触型ICカード23は記録部25に記録される企業会員識別情報が書き込まれる。非接触型ICカード23は企業会員識別情報が書き込まれるICチップと、ICチップに接続されたアンテナとを備えた構造となっており、後述する店舗側携帯端末4が備えるリーダライタ42からの磁界がアンテナに作用することによりアンテナに電力が発生し、この電力がICチップに供給される。電力の供給によりICチップに書き込まれた企業会員識別情報の読み出しが可能となっている。このような非接触型ICカード23はデータの読み出しや書き込みをリーダライタ42との間で非接触に行うものである。
【0032】
入力部26はメール文章等の入力のために用いられる。この実施形態において、入力部26は読取部21が会員カード7の会員識別コード7aを読み取る代わりに用いられる。会員カード7には、会員識別コード7aに加えて、会員識別コードに対応した会員識別IDが数字、アルファベット等によって表示されており、入力部26はこの会員識別IDを入力するために用いられる。会員識別コードに代えて会員識別ID(例えば「12345」)が入力されると、変換部22はこの会員識別IDに基づいて企業会員識別情報(例えば「1234567」)に変換する。
【0033】
表示部24は液晶パネル等によって形成されており、所定のデータを可視表示する。送受信部28は、ネットワーク等を介して他の会員側携帯端末2との通信、その他の通信を行う。
【0034】
制御部29は会員側携帯端末2の全体の駆動を制御する。この実施形態において制御部29は読取部21の読み取り、変換部22の変換、記録部25の記録或いは記録消去、記録部25に記録された企業会員識別情報の非接触型ICカード23への書き込み及び読み出し、入力部26の会員識別IDの入力、送受信部28による通信、その他の処理を制御する。
【0035】
店舗側携帯端末4は、店舗コンピュータ6と通信が可能な携帯端末である。店舗の店員はこの店舗側携帯端末4を用いて会員の認証を行う。店舗側携帯端末4が携帯可能であることから、店員による認証場所や認証時間等に対する自由度を拡大することができ、認証が容易となる。
【0036】
店舗側携帯端末4は、送受信部41、リーダライタ42、表示部43、デコード部44及び制御部45を有している。
【0037】
送受信部41は店舗コンピュータ6及び会員携帯端末2との通信を行うものである。また、送受信部41はサーバー3やその他の店舗側携帯端末4との通信を行うことも可能である。
【0038】
リーダライタ42は会員側携帯端末2の非接触型ICカード23に書き込まれた企業会員識別情報を読み出す。リーダライタ42は会員側携帯端末2を店舗側携帯端末4にかざすことにより、店舗側携帯端末4と会員側携帯端末2とが非接触の状態で企業会員識別情報を読み出す。
【0039】
表示部43は液晶パネル等によって形成されることにより所定のデータを可視表示する。この実施形態における表示部43は、会員識別コードを表示するものである。表示する会員識別コードは、会員携帯端末2から直接送信されたものや会員カード7から読み取ったものではなく、デコード部44が企業会員識別情報から抽出した会員識別コードである。この実施形態において、表示部43は会員識別コードをバーコードによって表示する。
【0040】
デコード部44はリーダライタ42が読み取った企業会員識別情報をデコードすると共にこのデコードに加えて、企業会員識別情報から会員識別コードを抽出する。例えば、企業会員識別情報「1234567」の場合、デコード部44はこの企業会員識別情報から会員識別コードである「12345」を抽出する。
【0041】
制御部45は以上の送受信部41、リーダライタ42、表示部43、デコード部44の駆動を制御する。
【0042】
店舗コンピュータ6は、送受信部61、読取部62、認証部63、記録部64、ポイント清算部65及び制御部66を備えている。店舗コンピュータ6としては、店舗が備えているPOS端末をそのまま使用することができる。
【0043】
送受信部61は店舗携帯端末4との通信を可能とするものである。また、送受信部61は本部側のサーバー3とも通信可能となっており、本部側のサーバー3との間でデータアクセスが行われる。
【0044】
読取部62は店舗側携帯端末4が表示している会員識別コード及び会員カード7が表示している会員識別コード7aを読み取るものであり、一般商品に表示されているバーコードを読み取るバーコードリーダー6a(
図1参照)がそのまま用いられる。従って店舗コンピュータ6としては、店舗に備え付けてあるコンピュータをそのまま用いることができる。なお、読取部62としては、CCDカメラ等のバーコードリーダー以外のものであっても良い。かかる読取部62による店舗側携帯端末4が表示している会員識別コード及び会員カード7が表示している会員識別コード7aの読み取りは、会員認証のときに行われるものである。
【0045】
認証部63は読取部62が読み取った店舗側携帯端末4の会員識別コード及び会員カード7が表示している会員識別コードを比較して会員を認証する。この比較において、2つの会員識別コードが一致したとき、会員と認証し、不一致のとき、会員を認証しない。このような認証部63は店舗側携帯端末4が抽出した会員側携帯端末2の会員識別コードが会員カード7の会員識別コード7aと同じであることを認証するものであり、認証部63は正規会員の認証によりその会員識別コードを表示している会員側携帯端末2をその会員の正規の端末であると認証する。
【0046】
記録部64は商品に関するデータ、金銭に関するデータ、その他のデータを格納する。この実施形態において、記録部64は正規の会員であると認証部63が認証した会員識別コードを記録する。記録した会員識別コードは、初回以後の2回目からの会員識別の際に用いられる。このため初回は会員カードの提示が必要であるが、正規の会員と認証された後においては、会員カードの提示が不要となる。
【0047】
ポイント清算部65は、認証部63が正規会員と認証した後に、その会員のポイントを清算するものであり、例えば商品を購入した場合には、その商品価格に応じたポイントの減算を行う。
【0048】
制御部66は、以上の送受信部61、読取部62,認証部63、記録部64、ポイント制御部65の駆動を制御する。
【0049】
次に、この実施形態による認証シーケンスを
図3により説明する。
図3は初回の会員認証のシーケンスであり、初回の会員認証が終了した後は、このシーケンスは不要となり、2回目以降の認証は
図4のシーケンスによって認証が行われる。
【0050】
図3において、会員は会員側携帯端末2によって会員カード7の会員識別コード7aを読み取る(ステップS1)。会員識別コード7aはバーコードによって表示されており、このバーコード表示が読み取られる。会員側携帯端末2の変換部22は読み取った会員識別コード7aをカード発行企業に対する企業会員識別情報に変換する(ステップS2)。変換された企業会員識別情報は記録部25に記録される(ステップS3)。記録部25に対しては、会員識別コード(例えば、「12345」)と会員カード7を発行したカード発行企業(例えば、「67」)とを関連付けて記録することが行われる(例えば、「1234567」)。記録部25に記録された企業会員識別情報は、
図4に示す2回目以降の会員認証の際に用いられる。
【0051】
記録部25に複数のカード発行企業を格納している場合においては、会員は複数のカード発行企業から会員カード7に対応したカード発行企業を選択する。
図5は記録部25に格納されている複数のカード発行企業81〜84を会員側携帯端末2の表示部24が表示した状態を示し、会員はこの表示状態から会員カード7に対応したカード発行企業(例えば「○○メンバーズ82」)を選択する。これにより変換部22は会員カード7の会員識別コード(例えば、「12345」)とカード発行企業を関連付けて企業会員識別情報(例えば、「1234567」)に変換する。
【0052】
記録部25に記録される企業会員識別情報は、非接触型ICカード23に書き込まれる(ステップS4)。非接触型ICカード23に書き込まれた企業会員識別情報は、店舗側携帯端末4によって読み出される(ステップS11)。この読み出しは、店舗側携帯端末4のリーダライタ42によって行われる。また、読み出しは会員側携帯端末2を店舗側携帯端末4にかざすだけの非接触状態で行われる。
【0053】
店舗側携帯端末4においては、読み出した企業会員識別情報をデコード部44がデコードし、企業会員識別情報から会員識別コードを抽出する(ステップS12)。例えば、企業会員識別情報「1234567」の場合、デコード部44はこの企業会員識別情報から会員識別コードである「12345」を抽出する。抽出した会員識別コードは店舗側携帯端末4の表示部43に表示される。
図6は表示部43による会員識別コードの表示状態を示し、バーコードによって会員識別コードが表示されている。
【0054】
店舗コンピュータ6の読取部62(バーコードリーダー6a)は店舗側携帯端末4がバーコード表示している会員識別コードを読み取る(ステップS21)。これと並行して読取部62は会員カード7にバーコード表示されている会員識別コード7aを読み取る(ステップS22)。これらのステップS21及びS22の読み取りは順序が逆であっても良い。
【0055】
店舗コンピュータ6の認証部63は、読取部62が読み取った店舗側携帯端末4の会員識別コードと、会員カード7の会員識別コード7aとを比較して認証する(ステップS23)。比較の結果、2つの会員識別コードが一致したとき、会員(会員側携帯端末2)が正規の会員であると認証する。この認証により、記録部64が会員識別コードを記録する。記録した会員識別コードは
図4に示す2回目以降の会員認証の際に用いられる。
【0056】
認証部63が会員を認証した後においては、認証結果を店舗側携帯端末4に送信し、店舗側携帯端末4が認証結果を受信する(ステップS14)。
図7は送信された認証結果を店舗側携帯端末4の表示部43が表示している状態を示し、会員識別コードがバーコード表示されている。
【0057】
認証部が会員を認証した後、店舗コンピュータ6のポイント清算部65がその会員のポイントを清算する(ステップS25)。
【0058】
このような実施形態によれば、会員側携帯端末2が会員識別コードから企業会員識別情報を生成し、この企業会員識別情報に基づいて会員認証を行うため、非接触型ICカード23を用いた会員側携帯端末2であってもセキュリティが向上した認証が可能となる。また、会員側携帯端末2は企業会員識別情報を非接触型ICカード23に書き込むだけあり、この非接触型ICカード23から店舗側携帯端末4が企業会員識別情報を読み取って店舗コンピュータ6が認証を行うため、認証の際における会員側携帯端末2への操作負担が軽減され、認証時の煩わしさを解消することができる。しかも会員側携帯端末2に対してネットワーク通信機能が要求されることがないため、会員側携帯端末2の選択の自由度が拡大する。
【0059】
さらに店舗コンピュータ6はいずれもバーコード表示されている店舗側携帯端末4が表示している会員識別コード及び会員カード7の会員識別コード7aを読み取るだけであるから、QRコード(登録商標)等のマトリックス型2次元コードを読み取る必要がなく、そのための機能が不要となり、交換やバージョンアップが不要となる。このため既存の店舗コンピュータをそのまま用いることができる。
【0060】
図4は
図3のシーケンスによって初回の認証が終了した後に、会員が店舗に訪れて2回目以降の会員認証を行うシーケンスを示す。
【0061】
会員は会員側携帯端末2から利用するカード発行企業を選択し(ステップS001)選択されたカード発行企業に関する企業会員識別情報が非接触型ICカード23に書き込まれる(ステップS002)。
【0062】
店舗側携帯端末4のリーダライタ42は会員側携帯端末2の非接触型ICカード23から企業会員識別情報を読み出す。この読み出しは会員側携帯端末2と店舗側携帯端末4とが非接触で行うことができる。店舗側携帯端末4のデコード部44は読み出した企業会員識別情報をデコードして会員識別コードを抽出する(ステップS102)。抽出した会員識別コードは表示部43によって表示される(ステップS103)。表示はバーコードによって行われる。
【0063】
店舗コンピュータ6の読取部62(バーコードリーダー6a)は、店舗側携帯端末4がバーコード表示している会員識別コードを読み取る(ステップS201)。店舗コンピュータ6の認証部は初回の認証の際に記録部64に記録した会員識別コードと、店舗側携帯端末4から読み取った会員識別コードとを比較して認証を行う(ステップS202)。比較の結果、これらの会員識別コードが一致したとき、正規の会員と認証しポイント清算部65がポイント清算を行う(ステップS203)。
【0064】
このような2回目以降の認証では、会員カード7が不要となり、会員側携帯端末2だけでの認証が可能となる。従って会員カード7を持参しなくても、或いは紛失しても会員の認証が可能であるため、商品の購入が可能となる。
【0065】
以上の実施形態においては、会員側携帯端末2は会員カード7が表示している会員識別コード7aを読み取っているが、これに限らず、会員識別コード7aに対応した会員識別IDを入力部26の打ち込みによって入力しても良い。打ち込まれた会員識別IDは会員識別コード7aと同様に扱われて会員の認証に用いられる。すなわち会員識別IDに基づいて企業会員識別情報が生成され、生成された企業会員識別情報が非接触型ICカード23に書き込まれ、非接触型ICカード23から店舗側携帯端末4に読み出される。そして読み出された企業会員識別情報から会員識別IDが抽出される。店舗コンピュータ6では、抽出された会員識別IDと会員カード7に表示されている会員識別IDとが比較されて会員の認証が行われる。