特許第6103604号(P6103604)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6103604PIMキナーゼ阻害剤及びその製造方法、並びに製薬上の応用
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6103604
(24)【登録日】2017年3月10日
(45)【発行日】2017年3月29日
(54)【発明の名称】PIMキナーゼ阻害剤及びその製造方法、並びに製薬上の応用
(51)【国際特許分類】
   A61K 31/506 20060101AFI20170316BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20170316BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20170316BHJP
   A61P 37/06 20060101ALI20170316BHJP
   A61P 37/08 20060101ALI20170316BHJP
   A61P 9/10 20060101ALI20170316BHJP
   A61K 31/55 20060101ALI20170316BHJP
   A61K 31/5377 20060101ALI20170316BHJP
   C07D 417/14 20060101ALN20170316BHJP
   C07D 417/12 20060101ALN20170316BHJP
   C07D 487/04 20060101ALN20170316BHJP
   C07D 405/14 20060101ALN20170316BHJP
   C07D 409/14 20060101ALN20170316BHJP
   C07D 413/14 20060101ALN20170316BHJP
【FI】
   A61K31/506
   A61P43/00 111
   A61P35/00
   A61P37/06
   A61P37/08
   A61P9/10 101
   A61K31/55
   A61K31/5377
   !C07D417/14
   !C07D417/12
   !C07D487/04 147
   !C07D405/14
   !C07D409/14
   !C07D413/14
【請求項の数】14
【全頁数】63
(21)【出願番号】特願2014-524251(P2014-524251)
(86)(22)【出願日】2012年8月8日
(65)【公表番号】特表2014-521704(P2014-521704A)
(43)【公表日】2014年8月28日
(86)【国際出願番号】CN2012001060
(87)【国際公開番号】WO2013020370
(87)【国際公開日】20130214
【審査請求日】2015年6月29日
(31)【優先権主張番号】201110229731.X
(32)【優先日】2011年8月11日
(33)【優先権主張国】CN
(31)【優先権主張番号】201210271738.2
(32)【優先日】2012年8月1日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】514035176
【氏名又は名称】上海吉鎧医薬科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110000671
【氏名又は名称】八田国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】葛 羽
【審査官】 伊藤 幸司
(56)【参考文献】
【文献】 特表2010−520228(JP,A)
【文献】 国際公開第2010/078408(WO,A1)
【文献】 特表2011−513363(JP,A)
【文献】 特表2011−502157(JP,A)
【文献】 国際公開第2008/141976(WO,A1)
【文献】 国際公開第2011/029802(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
A61K
CAPLUS/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
構造式が、下記式Iであることを特徴とする、PIMキナーゼ阻害剤。
【化1】
式Iにおいて、E、J1、J2、Q、X、Y、Z、mの定義に関して、次のように決める:
m=0のとき、XがSまたはOである。
m=1のとき、Xが=CH−または=N−である。
ZがCである。
YがHまたはN(R12)である。この際、R1およびR2はそれぞれHまたは置換基を持つC1−C8炭化水素基である;または、
YがN(R1C(=O)R2)である。この際、R1およびR2はそれぞれHまたはC1−C8炭化水素基である。
EはOR22、SR22、SO222である;R22はC1−C8炭化水素基であるまたは下式で定義される原子団である:
【化2】
この際、R23、R24とR25はそれぞれ、H、ハロゲン、OH、NH2、NHCH3、C(=O)NH2、もしくはC1−C8炭化水素基である;または、R23、R24とR25が互いに連結し、環となって、C6−C14スピロ、二環、または縮合環である;
1がC、CH、CH2またはNである;
2がNR28、CHR29、またはOである;
B1とB2は、0、1、2、または3であり、ただし、B1とB2とが同時に0である場合を除く
B3は0、1、または2である;
B4は0または1である;
26とR27はそれぞれH、または、C1−C8炭化水素基である;
28はH、置換基をもつ炭化水素基、置換基をもつ環状炭化水素基、置換基をもつヘテロ環状炭化水素基、C(=O)R30、C(=O)OR30またはC(=O)NHR30である;
29はOH、NHR30、C(=O)OR30、またはC(=O)NHR30である;
30はH、または置換基をもつC1−C8炭化水素基である。
QはC、CHまたはNである;
1とJ2はそれぞれH、置換基をもつC1−C8炭化水素基、OR31、NHR31またはC(=O)R31である;
QはCHであるとき、J1とJ2はそれらと連結するCHと一緒に、3〜8員アルキル環を結成し、または1とJ2は少なくとも一個の任意のヘテロ原子、と一緒に、4〜7員ヘテロシクロアルキル環を形成し、J1とJ2は一つまたは多数の位置において、ハロゲン、OR32、NHR33または置換基を有するC1−C8炭化水素基に置換され、もしくは、前記置換基とそれに連結する環と共にC6−C14の置換基を有するスピロ、二環または縮合環を形成する;または
QはCであるとき、J1とJ2は、それらと連結する炭素原子と一緒に、ベンゼン環やナフタレン環など芳香環を作り、または、少なくとも一個のヘテロ原子と一緒に、ピリジン、ジアジン、ピラジン、イミダゾール、チアゾール、オキサゾールやピロールの、5〜6員芳香環を作り、前記ベンゼン環および芳香族ヘテロ環上に任意の一つまたは多数の位置において、ハロゲン、シアン、OR32、NHR33に置換され、もしくは前記置換基とそれに連結する環と共にC6−C14の置換もしくは未置換の二環または縮合環を形成する;または、
QはNであるとき、J1とJ2は、それらに連結する窒素原子と一緒に、4〜7員ヘテロシクロ炭化水素基環を作り、または少なくとも一個のヘテロ原子と一緒に、4〜7員ヘテロシクロ炭化水素環を作り、前記4−7員ヘテロシクロ炭化水素環または4〜7員ヘテロシクロ炭化水素環の任意の一つもしくは多数の位置において、ハロゲン、シアン、OR32、NHR33または置換基をもつC1−C8炭化水素基に置換され、もしくは前記置換基とそれに連結する環と共にC6−C14の置換基をもつヘテロ原子を有するスピロ、二環または縮合環を形成する;
31はHまたは置換基をもつC1−C8炭化水素基である;
32、R33はそれぞれH、置換基をもつC1−C8炭化水素基、置換基をもつC3−C8環状炭化水素基、置換基をもつ4−7員ヘテロ環状炭化水素基、C(=O)R34、C(=O)OR34またはC(=O)NHR34である;
34はHまたは置換基をもつC1−C8炭化水素基である。
【請求項2】
前記PIMキナーゼ阻害剤が、式I化合物の異性体、ジアステレオ異性体、鏡像異性体、互変異性体または塩であることを特徴とする、請求項1に記載のPIMキナーゼ阻害剤。
【請求項3】
前記PIMキナーゼ阻害剤が、下記の化合物であることを特徴とする、請求項1または2に記載のPIMキナーゼ阻害剤。
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−[4−(ピロリジン−3−ヒドロキシ)−ピリミジン−5−]−チアゾール−4−ホルムアミド(化合物1);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−[4−(アザシクロヘプタン−4−ヒドロキシ)−ピリミジン−5−]−チアゾール−4−ホルムアミド(化合物2);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物3);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物4);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−ヒドロキシシクロヘキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物5);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(オキセタン−3−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物6);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3−ヒドロキシシクロペンチルオキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物7);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物8);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((3−メチルオキセタン−3−メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物9);
N−(4−(アザシクロブタン−3−メトキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル) チアゾール−4−ホルムアミド(化合物10);
6−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)−2−ピリジンホルムアミド(化合物11);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((テトラヒドロフラン−3−)メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物12);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−)メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物13);
N−(4−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−6−オキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物14);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−4−メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物15);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物16);
N−(4−(3−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−オキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物17);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピロリジン−3−メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物18);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(キニーネ−3−メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物19);
3−アミノ−6−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((3−メチルオキセタン−3−メトキシ)ピリミジン−5−)−2−ピリジンホルムアミド(化合物20);
N−(4−(アザシクロブタン−3−オキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物21);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−3−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物22);
N−(4−(シス−4−アミノシクロヘキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物24);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((3−メチルオキセタン−3−メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物25);
5−アミノ−N−(4−(アザシクロヘプタン−4−オキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物26);
5−アミノ−N−(4−(トランス−4−アミノシクロヘキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物27);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−ピペリジン−4−メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物28);
5−アミノ−N−(4−(−4−アミノブトキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物29);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−ヒドロキシブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物30);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((3S,4R)−3−ドロペリドール−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物31);
3−アミノ−6−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)ピリジン−2−ホルムアミド(化合物32);
2−イソプロピル−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物33);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピロリジン−3−オキシ−)ピミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物34);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3−ヒドロキシプロピルチオ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物35);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((1S,3R)−3−ヒドロキシシクロペンチルオキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物37);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物39);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物40);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3−ヒドロキシブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物41);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3−ヒドロキシブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物42);
5−アミノ−N−(4−(4−カルバモイルシクロヘキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル) チアゾール−4−ホルムアミド(化合物43);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(2−ヒドロキシエトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物44);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−ヒドロキシペンチルオキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物45);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−ヒドロキシペンチルオキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物46);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチルオキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物47);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチルオキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物48);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3,4−ジヒドロキシブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物49);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3,4−ジヒドロキシブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物50);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物51);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−(メチルアミン)ブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物52);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−4−メルカプト)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物53);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチルオキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物54);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−5−ホルミルアミノ−N−(4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチルオキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物55);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−5−メチルアミノ−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物56);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)オキサゾール−4−ホルムアミド(化合物57);
N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)−2−(ピリジン−2−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物58);
2−(ピペリジン−4−)−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物59);
2−モルホリン−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物60);
2−(ピペリジン−1−)−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物61);
2−アセチルアミノ−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物62);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3−ヒドロキシプロピルスルホニル)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物63)。
【請求項4】
前記PIMキナーゼ阻害剤が以下の化合物であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のPIMキナーゼ阻害剤。
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−[4−(ピロリジン−3−ヒドロキシ)−ピリミジン−5−]−チアゾール−4−ホルムアミド(化合物1);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−[4−(アザシクロヘプタン−4−ヒドロキシ)−ピリミジン−5−]−チアゾール−4−ホルムアミド(化合物2);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物3);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物4);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−ヒドロキシシクロヘキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物5);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(オキセタン−3−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物6);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3−ヒドロキシシクロペンチルオキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物7);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物8);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((3−メチルオキセタン−3−メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物9);
N−(4−(アザシクロブタン−3−メトキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル) チアゾール−4−ホルムアミド(化合物10);
6−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)−2−ピリジンホルムアミド(化合物11);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((テトラヒドロフラン−3−)メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物12);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−)メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物13);
N−(4−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−6−オキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル) チアゾール−4−ホルムアミド(化合物14);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−4−メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物15);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物16);
N−(4−(3−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−オキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル) チアゾール−4−ホルムアミド(化合物17);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピロリジン−3−メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物18);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(キニーネ−3−メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物19);
3−アミノ−6−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((3−メチルオキセタン−3−メトキシ)ピリミジン−5−)−2−ピリジンホルムアミド(化合物20)
N−(4−(アザシクロブタン−3−オキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル) チアゾール−4−ホルムアミド(化合物21);
N−(4−(シス−4−アミノシクロヘキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物24);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((3−メチルオキセタン−3−メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物25);
5−アミノ−N−(4−(アザシクロヘプタン−4−オキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物26);
5−アミノ−N−(4−(トランス−4−アミノシクロヘキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物27);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−ピペリジン−4−メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物28);
5−アミノ−N−(4−(−4−アミノブトキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物29);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−ヒドロキシブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物30);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((3S,4R)−3−ドロペリドール−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物31);
3−アミノ−6−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)ピリジン−2−ホルムアミド(化合物32);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピロリジン−3−オキシ−)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物34);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((1S,3R)−3−ヒドロキシシクロペンチルオキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物37);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物39);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物40);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3−ヒドロキシブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物41);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3−ヒドロキシブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物42);
5−アミノ−N−(4−(4−カルバモイルシクロヘキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物43);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(2−ヒドロキシエトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物44);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−ヒドロキシペンチルオキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物45);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−ヒドロキシペンチルオキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物46);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチルオキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物47);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチルオキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物48);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3,4−ジヒドロキシブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物49);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3,4−ジヒドロキシブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物50);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物51);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−(メチルアミン)ブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物52);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−4−メルカプト)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物53);
N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)−2−(ピリジン−2−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物58);
2−(ピペリジン−4−)−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物59);
2−モルホリン−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物60);
2−(ピペリジン−1−)−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物61);
2−アセチルアミノ−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物62);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3−ヒドロキシプロピルスルホニル)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物63)。
【請求項5】
前記PIMキナーゼ阻害剤が以下の化合物であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のPIMキナーゼ阻害剤。
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−[4−(ピロリジン−3−ヒドロキシ)−ピリミジン−5−]−チアゾール−4−ホルムアミド(化合物1);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−[4−(アザシクロヘプタン−4−ヒドロキシ)−ピリミジン−5−]−チアゾール−4−ホルムアミド(化合物2);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物3);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物4);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−ヒドロキシシクロヘキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物5);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((3−メチルオキセタン−3−メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物9);
N−(4−(アザシクロブタン−3−メトキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物10);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((テトラヒドロフラン−3−)メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物12);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−)メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物13);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−4−メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物15);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物16);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピロリジン−3−メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物18);
N−(4−(アザシクロブタン−3−オキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル) チアゾール−4−ホルムアミド(化合物21);
N−(4−(シス−4−アミノシクロヘキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物24);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((3−メチルオキセタン−3−メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物25);
5−アミノ−N−(4−(アザシクロヘプタン−4−オキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物26);
5−アミノ−N−(4−(トランス−4−アミノシクロヘキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物27);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−ピペリジン−4−メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物28);
5−アミノ−N−(4−(−4−アミノブトキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物29);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−ヒドロキシブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物30);
3−アミノ−6−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)ピリジン−2−ホルムアミド(化合物32);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピロリジン−3−オキシ−)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物34);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((1S,3R)−3−ヒドロキシシクロペンチルオキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物37);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物39);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物40);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3−ヒドロキシブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物41);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3−ヒドロキシブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物42);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−ヒドロキシペンチルオキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物45);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−ヒドロキシペンチルオキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物46);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチルオキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物47);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチルオキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物48);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3,4−ジヒドロキシブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物49);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3,4−ジヒドロキシブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物50);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−(メチルアミン)ブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物52);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−4−メルカプト)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物53)。
【請求項6】
請求項1に記載のPIMキナーゼ阻害剤の製造方法であって、以下のステップを含むことを特徴とする、PIMキナーゼ阻害剤の製造方法。
式IにおけるE置換基がメルカプトまたはスルホンである化合物を調製する場合:
【化3】
式中、X、Y、Z、J1、J2、Q、M、R22は、請求項1で定義した内容と同様である;
保護基を有するまたは有さないB1(1当量)を、アルカリのDIEA(3当量)の存在下で、4−塩素−3−ニトロピリジンA(1当量)と一緒に、溶剤のジオキサン中にて加熱させ、40℃で1〜16時間反応させて、チオエーテル中間体C1を得る;C1(1当量)とNa224(3当量)が、アルカリ性の飽和NaHCO3溶液(3当量)の存在下で、溶剤のメタノールの中にて加熱させ、35℃の条件のもとで1〜10時間反応させて、アミノピリジンD1に還元され;保護基を有するまたは有さない芳香カルボン酸E(1当量)を、カップリング剤のHATU(1〜1.5当量)、およびアルカリ性のDIEA(3当量)の存在下で、溶剤のDMFの中にて40℃で、アミンのD1(1当量)と0.5〜8時間加熱反応させて、チオエーテルKを得る;Kの中に保護基がない場合、Kが式IでE置換基がスルホンチオエーテル化合物となる;Kに保護基のBOC、またはトリメチルシランがついている場合、Kと10〜100当量のトリフルオロ酢酸及び同じ体積のメチレンを室温の25℃の条件のもとで、1〜16時間混合させ、室内温度25℃のもとで、圧力を減らせて、溶剤を留去させ、保護基を除去した後、式Iのチオエーテル化合物Kを得る;
チオエーテル化合物K(1当量)をm−CPBA(2.2当量)と一緒に、溶剤のCH2Cl2の中にて、室温の25℃の条件のもとで、酸化させ、硫黄スルホン物質のJを得る;Jの中に保護基がない場合、Jが式IでE置換基がスルホン基を有する硫黄スルホン化合物となる;Jに保護基のBOCまたはトリメチルシランがついている場合、Jと10〜100当量のトリフルオロ酢酸及び同じ体積のメチレンを、室温の25℃の条件のもとで、1〜16時間混合させ、そして、室温の25℃の条件のもとで、圧力を減らせて、溶剤を留去させる。保護基を除去した後、式IのE置換基がスルホン基である硫黄スルホン化合物Jを得る;
【請求項7】
請求項1に記載のPIMキナーゼ阻害剤の製造方法であって、以下のステップを含むことを特徴とする、PIMキナーゼ阻害剤の製造方法。
式IにおけるE置換基はオキシルであるエーテル類化合物を調製する場合:
【化4】
式中、X、Y、Z、J1、J2、Q、M、R22は、請求項1の定義と同様である;
保護基を有するまたは有さないアルコールB2(1.1当量)を、まずアルカリのNaH(1.1当量)と、溶剤のテトラヒドロフランの中で、室温25℃の条件のもとで1時間ぐらい反応させ、それから、5−アミノ−4−クロルピリミジンH(1当量)を加熱して、100℃の条件のもとで1〜10時間ぐらい反応させてアミノジアジンエーテルD3を得る;保護基を有するまたは有さない芳香カルボン酸E(1当量)をカップリング剤のHATU 1.1当量の中に入れて、アルカリ3当量が存在する場合において、溶剤のDMFの中でアミンD3 1当量と反応させてエーテル類化合物K2を得る;K2の中に、保護基がない場合、K2が式IでE置換基が炭化水素基であるエーテル類化合物になる;保護基のBOCまたはトリメチルシランがある場合、K2と10〜100当量のトリフルオロ酢酸及び同じ体積のメチレン、または濃度が2当量の塩酸メタノール溶液とを一緒に、室内温度25℃の条件のもとで1〜16時間ぐらい混合させ、室内温度25℃のもとで圧力を減らせて溶剤を留去させる。保護基を除去した後、式IのE置換基が炭化水素基のエーテル類化合物K2を得る。
【請求項8】
請求項1〜5のいずれか1項に記載のPIMキナーゼ阻害剤の薬品の調製における使用。
【請求項9】
前記薬品が、癌の治療薬または予防薬であることを特徴とする、請求項8に記載の使用。
【請求項10】
前記薬品が、自己免疫疾患の治療薬または予防薬であることを特徴とする、PIMキナーゼ阻害剤の請求項8に記載の使用。
【請求項11】
前記薬品が、アレルギー性疾患の治療薬または予防薬であることを特徴とする、PIMキナーゼ阻害剤の請求項8に記載の使用。
【請求項12】
前記薬品が、動脈硬化の治療薬または予防薬であることを特徴とする、PIMキナーゼ阻害剤の請求項8に記載の使用。
【請求項13】
前記薬品が、臓器移植の拒絶反応の治療薬または予防薬であることを特徴とする、PIMキナーゼ阻害剤の請求項8に記載の使用。
【請求項14】
前記薬品は、PIMキナーゼ阻害剤が活性成分として薬物用担体と組み合わせてなる薬物組成物であることを特徴とする、請求項8〜13のいずれか1項に記載の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は薬物化学、具体的にPIMキナーゼ阻害剤及びその製造方法、ならびにその製薬上の使用に関連する。
【背景技術】
【0002】
PIMキナーゼは、三つの同系セリン−トレオニンキナーゼであり、同じくカルモジュリン依存性プロテインキナーゼ(CAMK)族に属する。研究によれば、PIMキナーゼは造血組織で広く発現でき(J.Biol.Chem.,280,14168−14176,2005;Blood,105,4477−4483,2005)、細胞の生存と拡散に重要な役割を果たしている。また、癌と炎症状態では過度発現が見られると証明した(J.Exp.Med.,201,259−266,2005;Biochem.Soc.Trans.,32,315−319,2004)。それで、PIMキナーゼが腫瘍治療と免疫調節の薬を研究する標的として使われることが多くなる一方である。PIM−1(Provirus Integration of Maloney 1)遺伝子は、モロニーネズミ白血病ウイルスが誘導したT細胞リンパ腫において、プロウイルスが頻繁に挿入したところであり、PIM−1キナーゼという名前の由来もそこにある。その後、PIM−2(Provirus Integration of Maloney 2)というコードをつけられた遺伝子にも、同じ弱点があることが発見された(J. Clin.Invest.,115,2679−2688,2005)。PIM−3は最初のうち、KID−1(Kinase Induced by Depolarization 1)と名付けられたが、そのプロテイン配列がPIM−1と一致する度合いが高いから(アミノ酸が71%複合している)、その名を改めることになった(Nature,428,332−337,2005;Cell,56,673−682,1989)。PIM−1,2,3は、数多くの血液腫瘍に過度発現がある(PNAS USA,86,8857−8861,1989)。PIM−1は前立腺癌の進展プロセスにより多くの発現があり(J.Clin.Pathol.,59,285−288,2006)、PIM−2は人間の慢性リンパ細胞白血病と、非ホジキンリンパ腫白血病において、増加する発現が発見された(Leuk.Lymph.,45,951−955,2004)。それに対し、PIM−3の異常的発現は、肝線維腫(Int.J.Cancer,114,209−218,2005)とすい臓癌(Cancer Res.,66,6741−6747,2006)に助長作用があると考えられる。
【0003】
PIM−1,2,3は普通、成長因子と細胞因子の刺激に反応するので、造血細胞の生存と拡散に作用する。PIM−1,2,3を取り除いた子ネズミは正常に生存できるが、体がわりと小さく、造血細胞の拡散プロセスの中に、成長因子に対する反応も鈍くなる。三種類のPIMの中のどれ一つを取り除けば、子ネズミにとってはっきりした影響を及ぼさない。この点から見ると、三種類のPIMの機能は重なり合っている部分があるということがわかる(Cell,56,673−682,1989)。PIMキナーゼの作用基質には、細胞のアポトーシスを調節するBcl−2族のBAD(FEBS Letters,571,43−49,2004)、細胞周期を調節するp21(Biochim.Biophys.Acta,1593,45−55,2002)、CDC25A、C−TA(J.Biol.Chem.,279,48319−48328,2004)、それに、タンパク質の合成を調節する4EBP1(Blood,105,4477−4483,2005)が含まれている。PIMキナーゼがこんな機能をもつことは、細胞のアポトーシスを防ぎ、細胞の成長と拡散に促進作用をもつことを意味する。それで、PIMキナーゼが腫瘍での過度発現は、癌細胞の生存と拡散に影響している。腫瘍中のPIMキナーゼの過度発現を抑制するのは、癌の完治にも直結している。癌治療の外、PIMキナーゼ阻害剤は、自己免疫疾患、アレルギー、臓器移植の拒絶反応の治療にも適用する(Immunology,116,82−88,2005)。
【発明の概要】
【0004】
本発明が解決しようとする技術問題は、PIMキナーゼ阻害剤の新規化合物と、癌、自己免疫疾患、アレルギー及び臓器移植の免疫反応を治療する薬の設計と調製にある。
本発明は、一種のPIMキナーゼ阻害剤を提供する。その構造式は次の一般式Iで示されている:
【0005】
【化1】
【0006】
本発明の式Iの化合物は、ピリミジン化合物の構造をもつPIMキナーゼ阻害剤である。
【0007】
本発明はまた、式I化合物の異性体、ジアステレオ異性体、鏡像異性体、互変異性体と塩をも提供する。
【0008】
上記の式IでのE,、JQ,X,Y,Z,mは、次のように定義されている:
m=0の場合、XがSまたはOである;
m=1の場合、Xが=CH−または=N−である;
Zがである;
YがHかN(R)である。この際、RとRはそれぞれHか、置換基をもつC−C炭化水素基である;或いは、
YがHかN(RC(=O)R)である。この際、RとRはそれぞれHか、置換基をもつC−C炭化水素基である;
EがOR22か、SR22か、SO22である;R22が置換基をもつC−C炭化水素基、或いは下記の構造式に定義された原子団である:
【0009】
【化2】
【0010】
その中、R23,R24とR25はそれぞれH、ハロゲン、OH、NH、NHCH、C(=O)NH、或いは置換基をもつC−C炭化水素基;或いは、R23,R24とR25は互いに繋がり合い、それと繋がっている環と一緒に、C−C14の置換基をもつスピロ、二環、もしくは縮合環置換基を形成する;
C、CH、CHまたはNである;
がNR28かCHR29或いはOである;
B1とB2が0、1、2、或いは3である;
B3が0、1、2である;
B4が0か1である;
26とR27はそれぞれHか、置換基をもつC−Cの炭化水素基である;
28はH、置換基をもつ炭化水素基、置換基をもつ環状炭化水素基、置換基をもつヘテロ環状炭化水素基、C(=O)R30、C(=O)OR30或いはC(=O)NHR30である;
29はOH、NHR30、C(=O)OR30或いはC(=O)NHR30である;
30がHか、置換基をもつC−C炭化水素基である;
QがCか、CH、或いはNである;
、JはそれぞれH、置換基をもつC−C炭化水素基、OR31、NHR31或いはC(=O)R31である;或いは、
QがCHであるとき、とJは、それと繋がっているCHと一緒に、3〜8員アルキル環を形成する。或いは、JとJは、少なくとも一つのヘテロ原子(例えばN、O、S)と一緒に、4〜7員ヘテロシクロアルキル環を形成する。このような3〜8員アルキル環或いは4−7員ヘテロシクロアルキル環は、任意に一つまたは複数の位置に、ハロゲン、OR32、NHR33或いは置換基をもつC−Cの炭化水素基で置換されることがあり、このような置換基は、それと繋がっている環と一緒に、C−C14の、置換基をもつスピロ、二環、もしくは縮合環を形成することもある;或いは、
QがCであるとき、とJは、それと繋がっている炭素原子と一緒に、ベンゼン環、ナフタレン環のような芳香環を形成する。或いは、JとJは、少なくとも一つのヘテロ原子と一緒に、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、イミダゾール、チアゾール、イソオキサゾール、オキサゾール、ピロールのような5〜6員芳香族複素環を形成する。このようなベンゼン環と芳香環において、任意に一つまたは複数の位置に、ハロゲン、シアノ基、OR32、NHR33で置換されることがあり、このような置換基は、それと繋がっている環と一緒に、C−C14の、置換基の有無に関わらぬ芳香族スピロ、二環、もしくは縮合環を形成することもある;或いは、
QがNであるとき、とJは、それと繋がっている窒素原子と一緒に、4〜7員ヘテロシクロアルキル環を形成する。或いは、JとJは、少なくとも一つのヘテロ原子と一緒に、4−7員ヘテロシクロアルキル環を形成する。このような4〜7員ヘテロシクロアルキル環において、任意に一つまたは複数の位置に、ハロゲン、シアノ基、OR32、NHR33或いは置換基をもつC1−C8の炭化水素基で置換されることがあり、このような置換基は、それと繋がっている環と一緒に、C−C14の、置換基とヘテロ原子をもつスピロ、二環、もしくは縮合環を形成することもある;
31はH、或いは置換基をもつC−C炭化水素基である;
32、R33はそれぞれH、置換基をもつC−C炭化水素基、置換基をもつC−C環状炭化水素基、置換基をもつ4〜7員ヘテロ環式炭化水素基、C(=O)R34、C(=O)OR34或C(=O)NHR34
34はH、或いは置換基をもつC−C炭化水素基である。
【0011】
本発明に関わる化合物に対する言葉遣いの定義付け:
本発明において、「置換基」というのは、分子中の水素原子を置換する他の原子或いは原子団である。「置換基をもつことができる」置換基というのは、置換基の中の置換できるすべての水素原子が、他の原子或いは原子団に置換されるということである。
本発明において、「炭化水素基」というのは、アルキル基(飽和炭化水素基)、アルケン基(炭素の二重結合を少なくとも一つ含む)、アルキン基(炭素の三重結合を少なくとも一つ含む)が含まれている。それらは直鎖状、側鎖状、環状のどれもいい。また、脂肪族でも、芳香族でもいい。
【0012】
本発明において、「環状炭化水素基」というのは、環状アルキル基、環状アルケン基(炭素の二重結合を少なくとも一つ含む)、芳香基が含まれている。それらはスピロでも、縮合環でもいい。
【0013】
本発明において、「ヘテロ環状炭化水素基」というのは、ヘテロ環状アルキル基、ヘテロ環状アルケン基(炭素の二重結合を少なくとも一つ含む)、ヘテロ環状芳香基が含まれている。環の中の環化原子の一つ、もしくはいくつかがヘテロ原子である。ヘテロ原子はN、O、Sでも、それらを組み合わせたものでもいい。それらはスピロと縮合環のどれもいい。
【0014】
本発明において、「置換基」というのは、ハロゲン族元素(F、Cl、Br、Iをさす)、−OR26、−OC(=O)R26、−OC(=O)NR2627、=O、−SR26、−SOR26、−SO26、−SONR2627、−C(=O)R26、−C(=O)OR26、−C(=O)NR2627、−R26CN、−NR2627、−NHC(=O)R26、−NHC(=O)NR2627、−NHC(=S)NR2627、ハロゲン(F、Cl、Br、Iをさす)化炭化水素を含むが、これらに限定されない。
26とR27はH、或いは置換基をもつことができるC−C炭化水素基である。
【0015】
本発明において、酸性グループを含む化合物というのは、生理学と相性のある有機アルカリと無機アルカリから形成する塩をさす。例えば、溶解しやすいアルカリ金属とアルカリ土類金属塩、それにアンモニア、N−メチルグルコサミン、ジメチルグルコサミン、エチルグルコサミン、リジン、1,6−グリコール、エタノールアミン、グルコサミン、サルコシン、セリン、トリスヒドロキシメチルアミノメタン、アミノグリコール、1−アミノ−2,3,4ブタントリオールからなる塩などである。
【0016】
本発明において、アルカリ性グループを含む化合物というのは、生理学と相性のある有機酸と無機酸から形成する塩をさす。例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、炭酸、コハク酸、クエン酸、安息香酸、シュウ酸、マロン酸、サリチル酸、リンゴ酸、フマル酸、マレイン酸、酢酸、アスコルビン酸の塩である。
【0017】
本発明における化合物は、ホモキラル化合物の形でもいいが、ラセミ混合物、光活性化合物、純ジアステレオマー化合物、或いはジアステレオマー混合物でもいい。
【0018】
本発明が提供したPIMキナーゼ阻害剤には、以下の化合物が含まれる:
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−[4−(ピロリジン−3−ヒドロキシ)−ピリミジン−5−]−チアゾール−4−ホルムアミド(化合物1);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−[4−(アザシクロヘプタン−4−ヒドロキシ)−ピリミジン−5−]−チアゾール−4−ホルムアミド(化合物2);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物3);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物4);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−ヒドロキシシクロヘキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物5);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(オキセタン−3−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物6);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3−ヒドロキシシクロペンチルオキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物7);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物8);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((3−メチルオキセタン−3−メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物9);
N−(4−(アザシクロブタン−3−メトキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物10);
6−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)−2−ピリジンホルムアミド(化合物11);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((テトラヒドロフラン−3−)メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物12);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−)メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物13);
N−(4−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−6−オキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物14);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−4−メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物15);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物16);
N−(4−(3−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−オキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物17);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピロリジン−3−メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物18);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(キニーネ−3−メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物19);
3−アミノ−6−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((3−メチルオキセタン−3−メトキシ)ピリミジン−5−)−2−ピリジンホルムアミド(化合物20)
N−(4−(アザシクロブタン−3−オキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物21);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−3−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物22);
5−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−4−メトキシ)ピリミジン−5−)チオフェン−2−ホルムアミド(化合物23);
N−(4−(シス−4−アミノシクロヘキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物24);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((3−メチルオキセタン−3−メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物25);
5−アミノ−N−(4−(アザシクロヘプタン−4−オキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物26);
5−アミノ−N−(4−(トランス−4−アミノシクロヘキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物27);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−ピペリジン−4−メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物28);
5−アミノ−N−(4−(−4−アミノブトキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物29);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−ヒドロキシブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物30);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((3S,4R)−3−ドロペリドール−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物31);
3−アミノ−6−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)ピリジン−2−ホルムアミド(化合物32);
2−イソプロピル−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物33);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピロリジン−3−オキシ−)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物34);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3−ヒドロキシプロピルチオ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物35);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−)メトキシ−)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物36);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((1S,3R)−3−ヒドロキシシクロペンチルオキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物37);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(2−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−)エトキシ−)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物38);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物39);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物40);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3−ヒドロキシブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物41);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3−ヒドロキシブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物42);
5−アミノ−N−(4−(4−カルバモイルシクロヘキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル) チアゾール−4−ホルムアミド(化合物43);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(2−ヒドロキシエトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物44);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−ヒドロキシペンチルオキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物45);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−ヒドロキシペンチルオキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物46);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチルオキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物47);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチルオキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物48);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3,4−ジヒドロキシブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物49);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3,4−ジヒドロキシブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物50);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物51);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−(メチルアミン)ブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物52);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−4−メルカプト)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物53);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチルオキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物54);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−5−ホルミルアミノ−N−(4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチルオキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物55);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−5−メチルアミノ−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物56);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)オキサゾール−4−ホルムアミド(化合物57);
N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)−2−(ピリジン−2−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物58);
2−(ピペリジン−4−)−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物59);
2−モルホリン−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物60);
2−(ピペリジン−1−)−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物61);
2−アセチルアミノ−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物62);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3−ヒドロキシプロピルスルホニル)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物63)。
【0019】
本発明が好ましく選ばれた化合物:
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−[4−(ピロリジン−3−ヒドロキシ)−ピリミジン−5−]−チアゾール−4−ホルムアミド(化合物1);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−[4−(アザシクロヘプタン−4−ヒドロキシ)−ピリミジン−5−]−チアゾール−4−ホルムアミド(化合物2);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物3);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物4);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−ヒドロキシシクロヘキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物5);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(オキセタン−3−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物6);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3−ヒドロキシシクロペンチルオキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物7);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物8);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((3−メチルオキセタン−3−メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物9);
N−(4−(アザシクロブタン−3−メトキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物10);
6−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)−2−ピリジンホルムアミド(化合物11);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((テトラヒドロフラン−3−)メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物12);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−)メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物13);
N−(4−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−6−オキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物14);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−4−メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物15);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物16);
N−(4−(3−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−オキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物17);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピロリジン−3−メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物18);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(キニーネ−3−メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物19);
3−アミノ−6−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((3−メチルオキセタン−3−メトキシ)ピリミジン−5−)−2−ピリジンホルムアミド(化合物20)
N−(4−(アザシクロブタン−3−オキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物21);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−3−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物22);
N−(4−(シス−4−アミノシクロヘキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物24);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((3−メチルオキセタン−3−メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物25);
5−アミノ−N−(4−(アザシクロヘプタン−4−オキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物26);
5−アミノ−N−(4−(トランス−4−アミノシクロヘキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物27);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−ピペリジン−4−メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物28)
5−アミノ−N−(4−(−4−アミノブトキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物29);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−ヒドロキシブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物30);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((3S,4R)−3−ドロペリドール−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物31);
3−アミノ−6−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)ピリジン−2−ホルムアミド(化合物32);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピロリジン−3−オキシ−)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物34);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((1S,3R)−3−ヒドロキシシクロペンチルオキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物37);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物39);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物40);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3−ヒドロキシブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物41);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3−ヒドロキシブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物42);
5−アミノ−N−(4−(4−カルバモイルシクロヘキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物43);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−ヒドロキシペンチルオキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物45);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−ヒドロキシペンチルオキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物46);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチルオキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物47);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチルオキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物48);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3,4−ジヒドロキシブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物49);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3,4−ジヒドロキシブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物50);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物51);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−(メチルアミン)ブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物52);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−4−メルカプト)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物53);
N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)−2−(ピリジン−2−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物58)。
【0020】
本発明がより一層好ましく選ばれた化合物:
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−[4−(ピロリジン−3−ヒドロキシ)−ピリミジン−5−]−チアゾール−4−ホルムアミド(化合物1);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−[4−(アザシクロヘプタン−4−ヒドロキシ)−ピリミジン−5−]−チアゾール−4−ホルムアミド(化合物2);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物3);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物4);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−ヒドロキシシクロヘキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物5);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((3−メチルオキセタン−3−メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物9);
N−(4−(アザシクロブタン−3−メトキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物10);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((テトラヒドロフラン−3−)メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物12);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−)メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物13);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−4−メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物15);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物16);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピロリジン−3−メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物18);
N−(4−(アザシクロブタン−3−オキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物21);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−3−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物22);
N−(4−(シス−4−アミノシクロヘキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物24);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((3−メチルオキセタン−3−メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物25);
5−アミノ−N−(4−(アザシクロヘプタン−4−オキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物26);
5−アミノ−N−(4−(トランス−4−アミノシクロヘキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物27);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−ピペリジン−4−メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物28);
5−アミノ−N−(4−(−4−アミノブトキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物29);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−ヒドロキシブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物30);
3−アミノ−6−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)ピリジン−2−ホルムアミド(化合物32);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピロリジン−3−オキシ−)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物34);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((1S,3R)−3−ヒドロキシシクロペンチルオキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物37);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物39);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物40);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3−ヒドロキシブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物41);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3−ヒドロキシブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物42);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−ヒドロキシペンチルオキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物45);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−ヒドロキシペンチルオキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物46);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチルオキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物47);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチルオキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物48);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3,4−ジヒドロキシブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物49);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3,4−ジヒドロキシブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物50);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−(メチルアミン)ブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物52);
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−4−メルカプト)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物53)。
【0021】
本発明のもう一つの目的は、上記のPIMキナーゼ阻害剤の調製法を提供することである。
【0022】
本発明の化合物は、市販されている出発原料と試薬から作る。本発明の作り方は、下式のように示す:
【0023】
【化3】
【0024】
上式に、X,Y,Z,J,J,Q,m,R22は、上記のように定義される。
【0025】
(一)式Iの中のE置換基がメルカプトもしくはスルホンである化合物を調製する:
保護基の有無に関わらず、DIEA(ジイソプロピルエチルアミン)(3当量)のようなアルカリがある場合、(B1)(1当量)を、4−塩素−3−ニトロピリジン(A)(1当量)と、ジオキサンのような溶媒の中に40℃程度に加熱し、1〜16時間反応させれば、スルフィド中間体のC1を形成する。飽和NaHCO溶液のようなアルカリがある場合、C1(1当量)を、メチルアルコールのような溶媒に35℃程度に加熱し、1〜10時間反応させると、D1のアミノピリジンに還元される。保護基の有無に関わらず、HATU(1〜1.5当量)のようなカップリング試薬、DIEA(ジイソプロピルエチルアミン)(3当量)のようなアルカリがある場合、Eの芳香族カルボン酸(1当量)を、DMF(N,N−ジメチルホルムアミド)のような溶媒に40℃程度に加熱し、0.5−8時間反応させれば、Kのスルフィドを形成する。Kに保護基がない場合、Kは式Iの中の、E置換基がスルホン基であるスルフィド化合物となる。KがBOC或いはトリメチルシランといった保護基をもつなら、10〜100当量のトリフルオロ酢酸と等体積のジクロロメタンとKを室温(25℃)で1〜16時間混ぜてから、室温(25℃)で減圧して蒸留を行い、溶媒を除いた後、式Iの中のスルフィド化合物Kを得る。
スルフィド化合物K(1当量)は、m−CPBA(メタクロロ過安息香酸)(2.2当量)と、CHCl(ジクロロメタン)といった溶媒に室温で酸化され、スルホン生成物のJが得られる。Jに保護基がない場合、Jは式Iの中の、E置換基がスルホン基であるスルホン化合物となる。JがBOC或いはトリメチルシランといった保護基をもつなら、10〜100当量のトリフルオロ酢酸と等体積のジクロロメタンとKを室温(25℃)で1〜16時間混ぜてから、室温(25℃)で減圧して蒸留を行い、保護基を除いた後、式Iの中のE置換基がスルホン基であるスルホン化合物Jを得る。
【0026】
(二)式Iの中のE置換基が炭化水素オキシ基であるエーテル類化合物を調製する:
【0027】
【化4】
【0028】
上式に、X,Y,Z,J,J,Q,m,R22は、上記のように定義される。
保護基の有無に関わらず、B2のアルコール(1.1当量)をまずNaH(1.1当量)といったアルカリと、テトラヒドロフランのような溶媒に室温(25℃)で1時間反応してから、5−アミノ−4−クロロピリミジンH(1当量)と、100℃程度に加熱し、1〜10時間反応させると、D3のアミノピリミジンエーテルを得る。保護基の有無に関わらず、HATU(1.1当量)のようなカップリング試薬と、DIEA(3当量)のようなアルカリがある場合、Eの芳香族カルボン酸(1当量)を、DMFのような溶媒に、D3のアミン(1当量)と反応させ、エーテル類化合物のK2を得る。K2に保護基がない場合、K2は式Iの中の、E置換基が炭化水素オキシ基であるエーテル類化合物となる。もしBOC或いはトリメチルシランといった保護基をもつなら、10〜100当量のトリフルオロ酢酸と等体積のジクロロメタンとK2を室温(25℃)で1〜16時間混ぜてから、室温(25℃)で減圧して蒸留を行い、溶媒を除いた後、式Iの中のE置換基が炭化水素オキシ基であるエーテル類化合物K2を得る。
【0029】
本発明は、上記のPIMキナーゼ阻害剤が製薬上の応用をも提供する。
【0030】
PIMキナーゼ生化学活性測定法を通して、実施例の中のすべての化合物は、PIM−1キナーゼに対して、明かな抑制作用をもつということがわかる。3μmolの濃度で、PIM−1キナーゼに対する活性抑制率は50%を超え、100%に達することもある。実施例の中の化合物は、PIM−2とPIM−3キナーゼの活性に対しても、かなりの抑制作用をもっている。3μmolの濃度で、PIM−2とPIM−3キナーゼに対する活性抑制率が、100%に達することがある。それで、本発明のPIMキナーゼ阻害剤は、薬品の調製に使える。
【0031】
本発明は、上記のPIMキナーゼ阻害剤の、抗癌剤または癌予防の薬の調製における使用を提供する。
【0032】
本発明は、上記のPIMキナーゼ阻害剤の、自己免疫疾患を治療・予防する薬品の調製における使用を提供する。
【0033】
本発明は、上記のPIMキナーゼ阻害剤の、アレルギー疾患を治療・予防する薬品の調製における使用を提供する。
【0034】
本発明は、上記のPIMキナーゼ阻害剤の、アテローム性動脈硬化を治療・予防する薬品の調製における使用を提供する。
【0035】
本発明は、上記のPIMキナーゼ阻害剤の、臓器移植の拒絶反応を治療・予防する薬品の調製における使用を提供する。
【0036】
本薬物は、有効成分としてのPIMキナーゼ阻害剤と賦形剤を組み合せた医薬組成物である。
【0037】
本発明は、PIMキナーゼ阻害剤の新たな用途を提供し、大きな臨床的価値がある。
【発明を実施するための形態】
【0038】
下記の実施例によって本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【実施例】
【0039】
実施例1
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−[4−(ピロリジン−3−ヒドロキシ)−ピリミジン−5−]−チアゾール−4−ホルムアミド(化合物1)の調製
【0040】
【化5】
【0041】
(1)3−(5−アミノ−ピリミジン−4−ヒドロキシ)−ピロリジン−1−ギ酸tert−ブチル(1D3)の調製
【0042】
【化6】
【0043】
室温(25℃)で、NaH(71mg,2.94mmol)を3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−ギ酸tert−ブチル(PM−01B2)(500mg,2.67mmol)のTHF(テトラヒドロフラン)の溶液に入れ、1時間混ぜてから、4−ブロモピリミジン−5−アミン(H)(348mg,2.67mmol)に入れる。反応物を窒素の保護で100℃に加熱し、4時間混ぜて室温(20−30℃)の真空中で回転濃縮する。濃縮残留物はシリカゲルによって浄化され(溶離液:10−30%の酢酸エチル/石油エーテル)、生成物のtert−ブチル3−(5−アミノ−ピリミジン−4−ヒドロキシ)−ピロリジン−1−ギ酸エステル(1D3)(336mg,1.2mmol)が得られる。
【0044】
(2)3−{5−[2−(2,6−ジフルオロフェニル)−チアゾール−4−ホルムアミド]−ピリミジン−4−ヒドロキシ}−ピロリジン−1−ギ酸tert−ブチル(1A)の調製
【0045】
【化7】
【0046】
化合物(1D3)(47mg,0.169mmol)、化合物2−(2,6−ジフルオロフェニル)−チアゾール−4−ギ酸(1E)(40mg,0.169mmol)、HATU(77mg,0.203mmol)とDIEA(93μL,0.507mmol)が、DMF(5mL)の中の混合物を50℃で1時間混ぜる。冷却後、これを酢酸エチル(50mL)で希釈し、飽和食塩水で洗う。そして有機相をNaSOで乾燥し、室温(20−30℃)の真空中で回転濃縮する。濃縮残留物はシリカゲルによって浄化され(溶離液:10−30%の酢酸エチル/石油エーテル)、生成物のtert−ブチル3−{5−[2−(2,6−ジフルオロフェニル)−チアゾール−4−ホルムアミド]−ピリミジン−4−ヒドロキシ}−ピロリジン−1−ギ酸エステル(1A)(30mg,0.0596mmol)が得られる。
【0047】
(3)2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−[4−(ピロリジン−3−ヒドロキシ)−ピリミジン−5−]−チアゾール−4−ホルムアミド(1)の調製
【0048】
【化8】
【0049】
室温(25℃)で、TFA(トリフルオロ酢酸)(0.5mL)を化合物(1A)(20mg,0.0394mmol)のCHCl(1mL)溶液に入れて、10分間混ぜて、室温(25℃)に真空中で回転濃縮してから、残留物をCHCl(10mL)に溶解させ、その溶液を1当量の水酸化ナトリウム(5mL)と飽和食塩水(5mL)で洗う。そして有機相をNaSOで乾燥し、室温(25℃)の真空中で回転濃縮して、生成物の2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−[4−(ピロリジン−3−ヒドロキシ)−ピリミジン−5−]−チアゾール−4−ホルムアミド(1)(12mg,0.0298mmol)が得られる。
【0050】
実施例2
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−[4−(アザシクロヘプタン−4−ヒドロキシ)−ピリミジン−5−]−チアゾール−4−ホルムアミド(化合物2)の調製
【0051】
【化9】
【0052】
調製法は実施例1を参考する。その中、ステップ(1)の化合物(1B2)の代わりに、4−ヒドロキシ−アザシクロヘプタン−1−ギ酸tert−ブチル(250mg,1.16mmol)を使い、生産物の2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−[4−(アザシクロヘプタン−4−ヒドロキシ)−ピリミジン−5−]−チアゾール−4−ホルムアミド(2)(17mg,0.039mmol)が得られる。
【0053】
実施例3
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物3)の調製
【0054】
【化10】
【0055】
調製法は実施例1を参考する。その中、ステップ(1)の化合物(1B2)の代わりに、4−ヒドロキシピペリジン−ギ酸tert−ブチル(3B2)(250mg,1.267mmol)を使い、生産物の2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(3)(22mg,0.0526mmol)が得られる。
【0056】
実施例4
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物4)の調製
【0057】
【化11】
【0058】
調製法は実施例3を参考する。その中、ステップ(2)の化合物(1E)の代わりに、5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−チアゾール−4−ギ酸(2E)(40mg,0.156mmol)を使い、生産物の5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(4)(18mg,0.0431mmol)が得られる。
【0059】
実施例5
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−ヒドロキシシクロヘキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物5)の調製
【0060】
【化12】
【0061】
調製法は実施例1のステップ(1)とステップ(2)を参考する。その中、ステップ(1)の化合物(1B2)の代わりに、1,4−シクロヘキサンジオール(5B2)(250mg,1.47mmol)を使い、生産物の2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−ヒドロキシシクロヘキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(5)(16mg,0.0370mmol)が得られる。
【0062】
実施例6
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(オキセタン−3−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物6)の調製
【0063】
【化13】
【0064】
調製法は実施例5を参考する。その中、ステップ(1)の化合物(5B2)の代わりに、オキセタン−3−アルコール(6B2)(125mg,1.69mmol)を使い、生産物の2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(オキセタン−3−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(23mg,0.0588mmol)が得られる。
【0065】
実施例7
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3−ヒドロキシシクロペンチルオキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物7)の調製
【0066】
【化14】
【0067】
調製法は実施例5を参考する。その中、ステップ(1)の化合物(5B2)の代わりに、1,3−シクロペンタンジオール(7B2)(125mg,1.23mmol)を使い、生産物の2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3−ヒドロキシシクロペンチルオキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(7)(17mg,0.0406mmol)が得られる。
【0068】
実施例8
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物8)の調製
【0069】
【化15】
【0070】
調製法は実施例1を参考する。その中、ステップ(1)の化合物(1B2)の代わりに、4−ヒドロキシ−2,6−ジメチル−ピペリジン−1−ギ酸tert−ブチル(8B2)(250mg,1.09mmol)を使い、生産物の2−(2,6−ジフルオロベンジル)−N−(4−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(8)(24mg,0.0507mmol)が得られる。
【0071】
実施例9
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((3−メチルオキセタン−3−メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物9)の調製
【0072】
【化16】
【0073】
調製法は実施例5を参考する。その中、ステップ(1)の化合物(5B2)の代わりに、3−メチルオキセタン−3−メチルアルコール(9B2)(125mg,1.23mmol)を使い、生産物の2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((3−メチルオキセタン−3−メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(9)(25mg,0.0571mmol)が得られる。
【0074】
実施例10
N−(4−(アザシクロブタン−3−メトキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル) チアゾール−4−ホルムアミド(化合物10)の調製
【0075】
【化17】
【0076】
調製法は実施例1を参考する。その中、ステップ(1)の化合物(1B2)の代わりに、3−ヒドロキシメチル−アザシクロブタン−1−ギ酸tert−ブチル(10B2)(250mg,1.30mmol)を使い、生産物のN−(4−(アザシクロブタン−3−メトキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(10)(14mg,0.0347mmol)が得られる。
【0077】
実施例11
6−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)−2−ピリジンホルムアミド(化合物11)の調製
【0078】
【化18】
【0079】
調製法は実施例3を参考する。その中、ステップ(2)の化合物(1E)の代わりに、6−(2,6−ジフルオロフェニル)−ピリジン−2−カルボン酸(11E)(40mg,0.170mmol)を使い、生産物の6−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)−2−ピリジンホルムアミド(11)(19mg,0.0462mmol)が得られる。
【0080】
実施例12
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((テトラヒドロフラン−3−)メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物12)の調製
【0081】
【化19】
【0082】
調製法は実施例5を参考する。その中、ステップ(1)の化合物(5B2)の代わりに、テトラヒドロフラン−3−イル−メチルアルコール(12B2)(30mg,0.294mmol)を使い、生産物の2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((テトラヒドロフラン−3−)メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(12)(12mg,0.0286mmol)が得られる。
【0083】
実施例13
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−)メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物13)の調製
【0084】
【化20】
【0085】
調製法は実施例5を参考する。その中、ステップ(1)の化合物(5B2)の代わりに、テトラヒドロフラン−4−メチルアルコール(13B2)(30mg,0.259mmol)を使い、生産物の2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−)メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(13)(12mg,0.0286mmol)が得られる。
【0086】
実施例14
N−(4−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−6−オキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミドを調製する
【0087】
【化21】
【0088】
調製法は実施例1を参考する。その中、ステップ(1)の化合物(1B2)の代わりに、3−ヒドロキシ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−6−オキシ−8−ギ酸tert−ブチル(14B2)(250mg,1.10mmol)を使い、生産物のN−(4−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−6−オキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(14)(14mg,0.0347mmol)が得られる。
【0089】
実施例15
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−4−メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物15)の調製
【0090】
【化22】
【0091】
調製法は実施例1を参考する。その中、ステップ(1)の化合物(1B2)の代わりに、4−ヒドロキシメチル−ピペリジン−1−ギ酸tert−ブチル(15B2)(250mg,1.16mmol)を使い、生産物の2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−4−メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(15)(12mg,0.0278mmol)が得られる。
【0092】
実施例16
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物16)の調製
【0093】
【化23】
【0094】
調製法は実施例5を参考する。その中、ステップ(1)の化合物(5B2)の代わりに、テトラヒドロピラン−4−アルコール(16B2)(30mg,0.290mmol)を使い、生産物の2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(16)(17mg,0.0406mmol)が得られる。
【0095】
実施例17
N−(4−(3−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−オキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物17)の調製
【0096】
【化24】
【0097】
調製法は実施例1を参考する。その中、ステップ(1)の化合物(1B2)の代わりに、6−ヒドロキシ−3−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−オキシ−3−ギ酸tert−ブチル(17B2)(250mg,1.17mmol)を使い、生産物のN−(4−(3−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−オキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(17)(16mg,0.0372mmol)が得られる。
【0098】
実施例18
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピロリジン−3−メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物18)の調製
【0099】
【化25】
【0100】
調製法は実施例1を参考する。その中、ステップ(1)の化合物(1B2)の代わりに、3−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−ギ酸tert−ブチル(18B2)(250mg,1.24mmol)を使い、生産物の2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピロリジン−3−メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(18)(22mg,0.0526mmol)が得られる。
【0101】
実施例19
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(キニーネ−3−メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物19)の調製
【0102】
【化26】
【0103】
調製法は実施例5を参考する。その中、ステップ(1)の化合物(5B2)の代わりに、(1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−)アルコール(19B2)(30mg,0.214mmol)を使い、生産物の2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(キニーネ−3−メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(19)(15mg,0.0328mmol)が得られる。
【0104】
実施例20
3−アミノ−6−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((3−メチルオキセタン−3−メトキシ)ピリミジン−5−)−2−ピリジンホルムアミド(化合物20)の調製
【0105】
【化27】
【0106】
調製法は実施例9を参考する。その中、ステップ(2)の化合物(1E)の代わりに、3−アミノ−6−(2,6−ジフルオロフェニル)−ピリジン−2−カルボン酸(20E)(40mg,0.160mmol)を使い、生産物の3−アミノ−6−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((3−メチルオキセタン−3−メトキシ)ピリミジン−5−)−2−ピリジンホルムアミド(20)(20mg,0.0467mmol)が得られる。
【0107】
実施例21
N−(4−(アザシクロブタン−3−オキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物21)の調製
【0108】
【化28】
【0109】
調製法は実施例1を参考する。その中、ステップ(1)の化合物(1B2)の代わりに、3−ヒドロキシアゼチジン−1−ギ酸tert−ブチル(18B2)(250mg,1.45mmol)を使い、生産物のN−(4−(アザシクロブタン−3−オキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(21)(10mg,0.0256mmol)が得られる。
【0110】
実施例22
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−3−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物22)の調製
【0111】
【化29】
【0112】
調製法は実施例1を参考する。その中、ステップ(1)の化合物(1B2)の代わりに、3−ヒドロキシピペリジン−1−ギ酸tert−ブチル(18B2)(250mg,1.24mmol)を使い、生産物の2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−3−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(22)(13mg,0.0311mmol)が得られる。
【0113】
実施例23
5−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−4−メトキシ)ピリミジン−5−)チオフェン−2−ホルムアミド(化合物23)の調製
【0114】
【化30】
【0115】
調製法は実施例15を参考する。その中、ステップ(2)の化合物(1E)の代わりに、5−(2,6−ジフルオロフェニル)−チオフェン−2−ギ酸(23E)(40mg,0.170mmol)を使い、生産物の5−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−4−メトキシ)ピリミジン−5−)チオフェン−2−ホルムアミド(23)(9mg,0.0209mmol)が得られる。
【0116】
実施例24
N−(4−(シス−4−アミノシクロヘキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物24)の調製
【0117】
【化31】
【0118】
調製法は実施例1を参考する。その中、ステップ(1)の化合物(1B2)の代わりに、シス−4−ヒドロキシ−シクロヘキシル−カルバミン酸tert−ブチル(24B2)(250mg,1.16mmol)を使い、生産物のN−(4−(シス−4−アミノシクロヘキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(24)(13mg,0.0311mmol)が得られる。
【0119】
実施例25
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((3−メチルオキセタン−3−メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物25)の調製
【0120】
【化32】
【0121】
調製法は実施例9を参考する。その中、ステップ(2)の化合物(1E)の代わりに、5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−チアゾール−4−ギ酸(2E)(40mg,0.156mmol)を使い、生産物の2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((3−メチルオキセタン−3−メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(25)(27mg,0.0644mmol)が得られる。
【0122】
実施例26
5−アミノ−N−(4−(アザシクロヘプタン−4−オキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物26)の調製
【0123】
【化33】
【0124】
調製法は実施例2を参考する。その中、ステップ(2)の化合物(1E)の代わりに、5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−チアゾール−4−ギ酸(2E)(40mg,0.156mmol)を使い、生産物の5−アミノ−N−(4−(アザシクロヘプタン−4−オキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(26)(17mg,0.0380mmol)が得られる。
【0125】
実施例27
5−アミノ−N−(4−(トランス−4−アミノシクロヘキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物27)の調製
【0126】
【化34】
【0127】
調製法は実施例4を参考する。その中、ステップ(1)の化合物(3B2)の代わりに、トランス−4−ヒドロキシ−シクロヘキシル−カルバミン酸tert−ブチル(27B2)(250mg,1.16mmol)を使い、生産物の5−アミノ−N−(4−(トランス−4−アミノシクロヘキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(27)(16mg,0.0358mmol)が得られる。
【0128】
実施例28
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−ピペリジン−4−メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物28)の調製
【0129】
【化35】
【0130】
調製法は実施例4を参考する。その中、ステップ(2)の化合物(1E)の代わりに、5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−チアゾール−4−ギ酸(2E)(40mg,0.156mmol)を使い、生産物の5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−ピペリジン−4−メトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(28)(21mg,0.0470mmol)が得られる。
【0131】
実施例29
5−アミノ−N−(4−(−4−アミノブトキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物29)の調製
【0132】
【化36】
【0133】
調製法は実施例4を参考する。その中、ステップ(1)の化合物(3B2)の代わりに、4−ヒドロキシブチルアミン−1−ギ酸tert−ブチル(29B2)(100mg,0.529mmol)を使い、生産物の5−アミノ−N−(4−(−4−アミノブトキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(29)(30mg,0.0713mmol)が得られる。
【0134】
実施例30
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−ヒドロキシブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物30)の調製
【0135】
【化37】
【0136】
調製法は実施例4を参考する。その中、ステップ(1)の化合物(3B2)の代わりに、4−トリメチルシリルオキシブタン−1−アルコール(30B2)(100mg,0.617mmol)を使い、生産物の5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−ヒドロキシブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(30)(32mg,0.0760mmol)が得られる。
【0137】
実施例31
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((3S,4R)−3−ドロペリドール−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物31)の調製
【0138】
【化38】
【0139】
調製法は実施例1を参考する。その中、ステップ(1)の化合物(1B2)の代わりに、(3S,4R)−3−フッ素−4−ヒドロキシピペリジン−1−ギ酸tert−ブチル(31B2)(250mg,1.14mmol)を使い、生産物の2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((3S,4R)−3−ドロペリドール−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(31)(16mg,0.0367mmol)が得られる。
【0140】
実施例32
3−アミノ−6−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)ピリジン−2−ホルムアミド(化合物32)の調製
【0141】
【化39】
【0142】
調製法は実施例3を参考する。その中、ステップ(2)の化合物(1E)の代わりに、3−アミノ−6−(2,6−ジフルオロフェニル)−ピリジン−2−カルボン酸(20E)(40mg,0.156mmol)を使い、生産物の3−アミノ−6−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)ピリジン−2−ホルムアミド(32)(23mg,0.0539mmol)が得られる。
【0143】
実施例33
2−イソプロピル−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物33)の調製
【0144】
【化40】
【0145】
調製法は実施例3を参考する。その中、ステップ(2)の化合物(1E)の代わりに、2−イソプロピルチアゾール−4−ギ酸(33E)(40mg,0.234mmol)を使い、生産物の2−イソプロピル−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(27mg,0.0776mmol)が得られる。
【0146】
実施例34
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピロリジン−3−オキシ−)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物34)の調製
【0147】
【化41】
【0148】
調製法は実施例1を参考する。その中、ステップ(2)の化合物(1E)の代わりに、5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−チアゾール−4−ギ酸(2E)(40mg,0.156mmol)を使い、生産物の5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピロリジン−3−オキシ−)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(34)(18mg,0.0430mmol)が得られる。
【0149】
実施例35
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3−ヒドロキシプロピルチオ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物35)の調製
【0150】
【化42】
【0151】
ステップ1:3−(5−アミン−ピリミジン−4−ルファニルメチル)−プロパン−1−アルコール(35C1)の調製
【0152】
【化43】
【0153】
DIEA(1.11g,8.61mmol)を、4−臭素−5−アミンピリミジンA(1.0g,5.74mmol)と3−メルカプトプロパノール(0.53g,5.74mmol)を含んだジオキサン溶液(5mL)に入れる。窒素の保護で、反応液を50℃まで加熱して30分間混ぜた後、LC/MSスペクトルに反応が完了したと示す。水を加え、沈殿した固体を濾過し、25℃の空気で乾燥され、生産物の3−(5−アミン−ピリミジン−4−ルファニルメチル)−プロパン−1−アルコール(35C1)(913mg,4.93mmol)が得られる。
【0154】
ステップ2:5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3−ヒドロキシプロピルチオ)ピリジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(35)の調製法は実施例1のステップ(2)を参考する。その中、化合物(1D3)の代わりに、3−(5−アミン−ピリミジン−4−ルファニルメチル)−プロパン−1−アルコール(35C1)(29mg,0.156mmol)を使うが、化合物(1E)の代わりに、5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−チアゾール−4−ギ酸(2E)を使う。これによって、生産物の5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3−ヒドロキシプロピルチオ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(35)(23mg,0.0545mmol)が得られる。
【0155】
実施例36
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−)メトキシ−)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物36)の調製
【0156】
【化44】
【0157】
調製法は実施例25を参考する。その中、ステップ(1)の化合物(9B2)の代わりに、(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−)メチルアルコール(36B2)(100mg,0.758mmol)を使い、生産物の5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−)メトキシ−)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(36)(27mg,0.0646mmol)が得られる。
【0158】
実施例37
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((1S,3R)−3−ヒドロキシシクロペンチルオキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物37)の調製
【0159】
【化45】
【0160】
調製法は実施例5を参考する。その中、ステップ(1)の化合物(5B2)の代わりに、(1R,3S)−1,3−シクロペンタンジオール(37B2)(100mg,0.980mmol)を使い、生産物の2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((1S,3R)−3−ヒドロキシシクロペンチルオキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(37)(14mg,0.0335mmol)が得られる。
【0161】
実施例38
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(2−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−)エトキシ−)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物38)の調製
【0162】
【化46】
【0163】
調製法は実施例25を参考する。その中、ステップ(1)の化合物(9B2)の代わりに、(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−)エタノール(38B2)(100mg,0.684mmol)を使い、生産物の5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(2−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−)エトキシ−)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(38)(21mg,0.0440mmol)が得られる。
【0164】
実施例39
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物39)の調製
【0165】
【化47】
【0166】
調製法は実施例25を参考する。その中、ステップ(1)の化合物(PM−09B2)の代わりに、3−メチル−1,3−ブタンジオール(39B2)(100mg,0.960mmol)を使い、生産物の5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(39)(18mg,0.0414mmol)が得られる。
【0167】
実施例40
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3−ヒドロキシ−3−メチルブト
キシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物40)の調製
【0168】
【化48】
【0169】
調製法は実施例5を参考する。その中、ステップ(1)の化合物(5B2)の代わりに、3−メチル−1,3−ブタンジオール(39B2)(100mg,0.960mmol)を使い、生産物の2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(40)(24mg,0.0571mmol)が得られる。
【0170】
実施例41
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3−ヒドロキシブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物41)の調製
【0171】
【化49】
【0172】
調製法は実施例25を参考する。その中、ステップ(1)の化合物(9B2)の代わりに、1,3−ブタンジオール(41B2)(100mg,1.11mmol)を使い、生産物の5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3−ヒドロキシブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(41)(11mg,0.0261mmol)が得られる。
【0173】
実施例42
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3−ヒドロキシブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物42)の調製
【0174】
【化50】
【0175】
調製法は実施例5を参考する。その中、ステップ(1)の化合物(5B2)の代わりに、1,3−ブタンジオール(41B2)(100mg,1.11mmol)を使い、生産物の2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3−ヒドロキシブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(42)(24mg,0.0571mmol)が得られる。
【0176】
実施例43
5−アミノ−N−(4−(4−カルバモイルシクロヘキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物43)の調製
【0177】
【化51】
【0178】
調製法は実施例25を参考する。その中、ステップ(1)の化合物(9B2)の代わりに、4−ヒドロキシシクロヘキサンカルボキサミド(43B2)(100mg,0.699mmol)を使い、生産物の5−アミノ−N−(4−(4−カルバモイルシクロヘキシ)ピリミジン−5−)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−ホルムアミド(43)(12mg,0.0253mmol)が得られる。
【0179】
実施例44
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(2−ヒドロキシエトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物44)の調製
【0180】
【化52】
【0181】
調製法は実施例4を参考する。その中、ステップ(1)の化合物(3B2)の代わりに、トリメチルシリルオキシエタノール(30B2)(100mg,0.746mmol)を使い、生産物の5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(2−ヒドロキシエトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(44)(29mg,0.0738mmol)が得られる。
【0182】
実施例45
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−ヒドロキシペンチルオキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物45)の調製
【0183】
【化53】
【0184】
調製法は実施例25を参考する。その中、ステップ(1)の化合物(9B2)の代わりに、1,4−ペンタンジオール(45B2)(100mg,0.960mmol)を使い、生産物の5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−ヒドロキシペンチルオキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(45)(22mg,0.0506mmol)が得られる。
【0185】
実施例46
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−ヒドロキシペンチルオキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物46)を調する
【0186】
【化54】
【0187】
調製法は実施例5を参考する。その中、ステップ(1)の化合物(5B2)の代わりに、1,4−ペンタンジオール(45B2)(100mg,0.960mmol)を使い、生産物の2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−ヒドロキシペンチルオキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(46)(26mg,0.0619mmol)が得られる。
【0188】
実施例47
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチルオキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物47)の調製
【0189】
【化55】
【0190】
調製法は実施例25を参考する。その中、ステップ(1)の化合物(9B2)の代わりに、4−メチル−1,4−ペンタンジオール(47B2)(100mg,0.848mmol)を使い、生産物の5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチルオキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(47)(23mg,0.0512mmol)が得られる。
【0191】
実施例48
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチルオキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物48)の調製
【0192】
【化56】
【0193】
調製法は実施例5を参考する。その中、ステップ(1)の化合物(5B2)の代わりに、4−メチル−1,4−ペンタンジオール(48B2)(100mg,0.848mmol)を使い、生産物の2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチルオキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(48)(25mg,0.0576mmol)が得られる。
【0194】
実施例49
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3,4−ジヒドロキシブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物49)の調製
【0195】
【化57】
【0196】
室温(25℃)で、5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(2−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−)エトキシ−)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(38)(20mg,0.0419mmol)をメチルアルコール(2mL)に溶かさせ、濃塩酸(0.5mL)を加え、4時間混ぜる。それから反応物を10%NaCO溶液でpH=7まで中和し、水(20mL)を入れてから沈殿物を濾過し、25℃の空気で乾燥する。それで生産物の5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3,4−ジヒドロキシブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(49)(11mg,0.0252mmol)が得られる。
【0197】
実施例50
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3,4−ジヒドロキシブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物50)の調製
【0198】
【化58】
【0199】
調製法は実施例38と49を参考する。その中、実施例38ステップ(2)の化合物(2E)の代わりに、2−(2,6−ジフルオロフェニル)−チアゾール−4−ギ酸(1E)(40mg,0.166mmol)を使い、生産物の2−(2,6−ジフルオロベンジル)−N−(4−(3,4−ジヒドロキシブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(50)(15mg,0.0355mmol)が得られる。
【0200】
実施例51
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物51)の調製
【0201】
【化59】
【0202】
調製法は実施例49を参考する。その中、化合物(38)の代わりに、5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−)メトキシ−)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(36)(20mg,0.0432mmol)を使い、生産物の5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(P51)(9mg,0.0213mmol)が得られる。
【0203】
実施例52
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−(メチルアミン)ブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物52)の調製
【0204】
【化60】
【0205】
調製法は実施例29を参考する。その中、化合物(29B2)の代わりに、N−メチル−4−ヒドロキシブチルアミン−1−ギ酸tert−ブチル(52B2)(50mg,0.246mmol)を使い、生産物の5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−(メチルアミン)ブトキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(52)(13mg,0.0299mmol)が得られる。
【0206】
実施例53
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−4−メルカプト)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物53)の調製
【0207】
【化61】
【0208】
調製法は実施例35と、実施例1のステップ(3)を参考する。その中、実施例35ステップ(1)の化合物(35B1)の代わりに、4−メルカプトピペリジン−1−ギ酸tert−ブチル(53B1)(250mg,1.15mmol)を使い、生産物の5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−4−メルカプト)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(53)(16mg,0.0356mmol)が得られる。
【0209】
実施例54
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチルオキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物54)の調製
【0210】
【化62】
【0211】
調製法は実施例47を参考する。その中、ステップ(2)の化合物(2E)の代わりに、2−(2,6−ジフルオロフェニル)−5−メチルアミンチアゾール−4−ギ酸(54E)(40mg,0.148mmol)を使い、生産物の2−(2,6−ジフルオロベンジル)−N−(4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチルオキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(54)(24mg,0.0518mmol)が得られる。
【0212】
実施例55
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−5−ホルミルアミノ−N−(4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチルオキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物55)の調製
【0213】
【化63】
【0214】
調製法は実施例47を参考する。その中、ステップ(2)の化合物(2E)の代わりに、2−(2,6−ジフルオロフェニル)−5−ホルムアミドチアゾール−4−ギ酸(55E)(40mg,0.141mmol)を使い、生産物の2−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ホルミルアミノ−N−(4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチルオキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(55)(24mg,0.0518mmol)が得られる。
【0215】
実施例56
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−5−メチルアミノ−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物56)の調
【0216】
【化64】
【0217】
調製法は実施例3を参考する。その中、ステップ(2)の化合物(1E)の代わりに、2−(2,6−ジフルオロフェニル)−5−メチルアミンチアゾール−4−ギ酸(54E)(40mg,0.148mmol)を使い、生産物の2−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−メチルアミノ−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(56)(19mg,0.0425mmol)が得られる。
【0218】
実施例57
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)オキサゾール−4−ホルムアミド(化合物57)の調製
【0219】
【化65】
【0220】
調製法は実施例3を参考する。その中、ステップ(2)の化合物(1E)の代わりに、2−(2,6−ジフルオロフェニル)−オキサゾール−4−ギ酸(57E)(40mg,0.180mmol)を使い、生産物の2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)オキサゾール−4−ホルムアミド(57)(19mg,0.0473mmol)が得られる。
【0221】
実施例58
N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)−2−(ピリジン−2−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物58)の調製
【0222】
【化66】
【0223】
調製法は実施例3を参考する。その中、ステップ(2)の化合物(1E)の代わりに、2−(ピリジン−2−)チアゾール−4−ギ酸(58E)(40mg,0.194mmol)を使い、生産物のN−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)−2−(ピリジン−2−)チアゾール−4−ホルムアミド(58)(15mg,0.0392mmol)が得られる。
【0224】
実施例59
2−(ピペリジン−4−)−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物59)の調製
【0225】
【化67】
【0226】
調製法は実施例3を参考する。その中、ステップ(2)の化合物(1E)の代わりに、2−(1−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−4−)チアゾール−4−ギ酸(59E)(40mg,0.157mmol)を使い、生産物の2−(ピペリジン−4−)−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(59)(8mg,0.0206mmol)が得られる。
【0227】
実施例60
2−モルホリン−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物60)の調製
【0228】
【化68】
【0229】
調製法は実施例3を参考する。その中、ステップ(2)の化合物(1E)の代わりに、2−モルホリノチアゾール−4−ギ酸(60E)(40mg,0.187mmol)を使い、生産物の2−モルホリン−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(60)(14mg,0.0358mmol)が得られる。
【0230】
実施例61
2−(ピペリジン−1−)−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物61)の調製
【0231】
【化69】
【0232】
調製法は実施例3を参考する。その中、ステップ(2)の化合物(1E)の代わりに、2−(1−ピペリジン)−チアゾール−4−ギ酸(61E)(40mg,0.189mmol)を使い、生産物の2−(ピペリジン−1−)−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(61)(18mg,0.0463mmol)が得られる。
【0233】
実施例62
2−アセチルアミノ−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物62)の調製
【0234】
【化70】
【0235】
調製法は実施例3を参考する。その中、ステップ(2)の化合物(1E)の代わりに、2−アセトアミドチアゾール−4−ギ酸(62E)(40mg,0.215mmol)を使い、生産物の2−アセチルアミノ−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(62)(13mg,0.0358mmol)が得られる。
【0236】
実施例63
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3−ヒドロキシプロピルスルホニル)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物63)の調製
【0237】
【化71】
【0238】
室温(25℃)で、2−(2,6−ジフルオロフェニル)−チアゾール−4−ギ酸[4−(3−ヒドロキシプロピルチオ)−ピリジン−3−イル]−アミド(35)(60mg,0.142mmol)をテトラヒドロフラン(2mL)に溶解させ、イミダゾール(20mg,0.284mmol)とクロロトリメチルシラン(17mg,0.156mmol)を入れて30分間混ぜ、20mlの水を加える。濾過後に得られた固体を直ちにCHCH(1mL)に溶かせ、メタクロロ過安息香酸(54mg,0.312mmol)を加え、その溶液を一晩攪拌した後、TLCは反応が完了したことを示す。反応液を、10%NaSO溶液、1当量のHCl溶液と飽和NaCO溶液でそれぞれ二回洗う。そして有機相を室温(25℃)の真空中で回転濃縮する。濃縮残留物はシリカゲルによって浄化され(溶離液:10−40%の酢酸エチル/石油エーテル)、生成物の5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3−ヒドロキシプロピルスルホニル)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(63)(22mg,0.0482mmol)が得られる。
本発明における実施例の中の、調製した化合物の構造分析データは以下のようである:
【0239】
【表1-1】
【0240】
【表1-2】
【0241】
【表1-3】
【0242】
【表1-4】
【0243】
【表1-5】
【0244】
【表1-6】
【0245】
【表1-7】
【0246】
【表1-8】
【0247】
【表1-9】
【0248】
【表1-10】
【0249】
実施例64 本発明の化合物の生物学活性の測定および結果。
【0250】
本発明の化合物の生物学活性に関する測定作業は、保諾テクノロジ(北京)会社(北京・昌平区生命科学園路29番E棟)に委託する。測定方法は、PIMキナーゼ体外活動性測定法、すなわちIMAP蛍光偏波法、をもって実施する。
【0251】
PIMキナーゼ体外活動性測定法−IMAP蛍光偏波法
1.原理
PIMはセリン/トレオニンプロテインキナーゼであり、5−FAMで表記される小さなペプチド基質をリン酸化させる。リン酸化されない基質は結合剤になれなくて、蛍光偏波の値は低い。リン酸化された小さなペプチド基質は結合剤に付着できて、蛍光偏波の値を上昇させる。5−FAMで表記される小さなペプチド基質は酸化のレベルによってPIMキナーゼの活動性を反映する。測定をして、ある濃度の本発明の化合物がどれだけPIMキナーゼの活動性を抑制しているかを測って、化合物がPIMキナーゼに作用できる抑制能力は分かる。
【0252】
2.器具
EnVision, PerkinElmer
3.薬品と384ホールボード
PIM1 (Millipore 番号14−573)(アメリカのMillipore Corporationから購入)
PIM2 (Millipore番号14−607) (アメリカのMillipore Corporationから購入)
5−FAMで表記される小さなペプチド基質(5−FAM−RSRHSSYPAGT, AnaSpec番号# 63801) (アメリカのAnaSpec Inc.から購入)
IMAP FP Screening Express kit(IMAP FP選択キット)(Molecular Devices番号#R8127) (アメリカのMolecular Devicesから購入)
IMAP Progressive binding reagent(IMAP結合剤)
IMAP Progressive binding buffer A (5X) (IMAP結合バッファー液A)
IMAP Progressive binding buffer B (5X) (IMAP結合バッファー液B)
384−well black plate (Corning,番号#3573) (アメリカのCorningから購入)
4.活性測定バッファー液
Tris−HCl (トリスヒドロキシメチルアミノメタン−塩酸)(pH 7.2):10mM
MgCl:10mM
Triton X−100(ポリエチレングリコールオクチルフェニルエーテルX−100):0.01%
DTT(Dithiothreitol):2mM
5.プロトコル
本発明の化合物は上述した実施例から製造されたものである。
【0253】
a)10mM本発明の化合物溶液を100%のDMSO(ジメチルスルホキシド)で薄めさせて、化合物用活性測定バッファー液(DTT)を使って更にもとより十倍薄めさせる。これで、DMSO濃度が10%になる。
【0254】
b)活性測定体系10ul:
1ul化合物と4ul酵素(PIM−1とPIM−3の最終濃度は0.025nM、PIM−2の最終濃度は3nMで)を23℃の条件で15分間インキュベートさせ、そして2.5ul ATP(PIM−1,PIM−2とPIM−3を活性測定する間、ATPの最終濃度はそれぞれ30uM,5uM和30uMに維持する)と2.5ul 5−FAMで表記された小さなペプチド基質(最終濃度は100nM)を入れて反応させる。反応は23℃の条件で60分間持続する。最大値対照の反応体系において、化合物をDMSOに引きかえらせ、最小値対照の反応体系において、酵素を活性測定バッファー液(DTT)に引きかえらせる。
【0255】
c) 30ul IMAP結合剤を入れて(75% IMAP結合バッファー液Aと、IMAP結合バッファー液B、それに、固定化金属製キレート玉を含む)、反応を中断させ、室内温度で60分間インキュベートさせる。
【0256】
d)ボードでの目安を読み取って、蛍光偏波の値mP、打ち出す光485nm 、それに、放出光530nmを記録する。
【0257】
6.データ処理
抑制率=(蛍光偏差値mP−最小値)×100/(最大値−最小値)
PIMキナーゼ化学活性測定法を利用して、実施された例の1−63にある化合物1−63は、PIMキナーゼ活性に対する抑制作用が検証された。3μmolの濃度でPIM−1キナーゼに対する活性抑制率が50%を超えていて、100%にまで達する最高値も記録できた。実施された例における化合物はPIM−2とPIM−3キナーゼに対しても抑制作用が相当備えている。化合物の濃度が3μmolの場合、PIM−2とPIM−3キナーゼに対する活性抑制率は最高100%に達する。
【0258】
以下の化合物は3μmol濃度ではPIM−1キナーゼ抑制確率は20%−50%に維持できる:
2−イソプロピル−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物33)
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)オキサゾール−4−ホルムアミド(化合物57)
2−(ピペリジン−4−)−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物59)
2−モルホリン−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物60)
2−(ピペリジン−1−)−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物61)
2−アセチルアミノ−N−(4−(ピペリジン−4−オキシ)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物62)
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3−ヒドロキシプロピルスルホニル)ピリミジン−5−)チアゾール−4−ホルムアミド(化合物63)。