(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上、誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
【0013】
図1、
図2は、実施形態に係るバルーンカテーテル10の各部の構成を示す図であり、
図3は、実施形態に係るバルーンカテーテル10の作用の説明に供する図である。なお、以下の説明において、各図における左側を「先端側」と称し、右側を「基端側」と称する。
【0014】
図1に示すように、概説すれば、バルーンカテーテル10は、長尺なシャフト本体30と、シャフト本体30の先端側に設けられたバルーン20と、シャフト本体30の基端側に設けられた手元操作部としてのハブ60とを有している。
【0015】
本実施形態に係るバルーンカテーテル10は、シャフト本体30を生体器官、例えば冠状動脈に挿通させ、先端側に設けられたバルーン20を狭窄部(病変部)において拡張させることにより、狭窄部を押し広げて治療する、いわゆるPTCA拡張カテーテルである。ただし、本発明はこのようなPTCA拡張カテーテル以外のカテーテルに適用することが可能であり、例えば、他の血管、胆管、気管、食道、尿道、その他の臓器等の生体器官内に形成された狭窄部の治療および改善を目的とするカテーテルに適用可能である。
【0016】
また、本実施形態では、シャフト本体30の基端側に設けられたハブ60の開口部61を通じてガイドワイヤを当該バルーンカテーテル10の内部に挿通させることが可能な、いわゆるオーバーザワイヤタイプと呼ばれるバルーンカテーテル10を例示して説明するが、後述するように、本発明は他の種類、例えば、シャフト本体の略中間部から斜めにガイドワイヤを挿通させる、いわゆるラピッドエクスチェンジタイプと呼ばれるバルーンカテーテルに適用することも可能である。
【0017】
図2(A)、(B)に示すようにシャフト本体30は、可撓性を有する内管シャフト40と、内管シャフト40と同軸的に配置され、かつ、先端が内管シャフト40の先端よりも所定の長さだけ後退した位置に設けられた可撓性を有する外管シャフト50とを有している。内管シャフト40の基端および外管シャフト50の基端は、ハブ60の所定の部位にそれぞれ固着されている。
【0018】
内管シャフト40には、ガイドワイヤが挿通可能なガイドワイヤ挿通ルーメン41が設けられている。このガイドワイヤ挿通ルーメン41は、ハブ60の基端に設けられた開口部61に連通されている。内管シャフト40の外面と外管シャフト50の内面との間、および内管シャフト40の外面とハブ60との間には、バルーン20を拡張させるための加圧媒体としての流体が流通可能なルーメン51が区画されている。このルーメン51は、ハブ60に設けられたポート62およびバルーン20が備える内部空間21に連通されている。
【0019】
ハブ60に設けられたポート62には、流体の供給を行う流体供給源(不図示)と連結される流体チューブ(不図示)を液密・気密に接続させることが可能になっている。
【0020】
内管シャフト40の構成材料としては、可撓性を有する合成樹脂であればよく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、軟質ポリ塩化ビニル等の熱可塑性樹脂、シリコーンゴム、ラテックスゴム等の各種ゴム類、ポリウレタンエラストマー、ポリアミドエラストマー、ポリエステルエラストマー等の各種エラストマー、ポリアミド、結晶性ポリエチレン、結晶性ポリプロピレン等の結晶性プラスチックが挙げられる。なお、これらの材料中に、例えば、ヘパリン、プロスタグランジン、ウロキナーゼ、アルギニン誘導体等の抗血栓性物質を配合し、抗血栓性を有する材料としてもよい。
【0021】
外管シャフト50の構成材料には、内管シャフト40と同様の材料を用いることが可能である。また、外管シャフト50において血液と接触する部分(例えば、外管シャフトの外面)に抗血栓性を有する物質をコーティングしてもよい。このようにすれば、バルーンカテーテル10に優れた抗血栓性を付与でき、IABP等の長時間にわたる手技においても、外管シャフト50に血栓が生じ難くなり、安全に手技を行うことができる。
【0022】
ハブ60の構成材料としては、例えば、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリサルホン、ポリアリレート、メタクリレートスチレン共重合体等の熱可塑性樹脂が挙げられる。
【0023】
バルーン20は、バルーン20内の圧力(内圧)の変化により内部の容積が増大、縮小して、拡張(膨張)、および収縮するものである。バルーン20は、
図2(B)に示すように、筒状に拡長可能な本体部22と、本体部22よりも先端に位置する先端側円錐部23と、本体部22よりも基端に位置する基端側円錐部24とを有している。本体部22と先端側円錐部23との間には境界部分25aが形成されており、本体部22と基端側円錐部24との間にも境界部分25bが形成されている。
【0024】
本体部22は、拡張前後において略直線形状を有している(
図3を参照)。先端側円錐部23は、本体部22から先端側へかけて徐々に外径が縮小するように設けられた部分である。基端側円錐部24は、本体部22から基端側へかけて徐々に外径が縮小するように設けられた部分である。狭窄部の拡張は、狭窄部に位置させた本体部22を拡張させ、この拡張によって狭窄部を押し広げて行われる。
【0025】
バルーン20の先端側は内管シャフト40に接合されており、基端側は外管シャフト50に接合されている。接合は、接着や融着のような公知の方法を採用することができる。なお、図示する形態においては、バルーン20の先端は内管シャフト40に直接的に取り付けているが、例えば、バルーン20の先端を後述する先端チップ70に取り付けて、先端チップ70を介して内管シャフト40に取り付けてもよい。
【0026】
バルーン20と内管シャフト40との間には、流体が流入される内部空間21が区画されている。この内部空間21は、ルーメン51に連通されている。バルーン20の拡張および収縮を駆動する流体は、ルーメン51を介して内部空間21内に注入され、またルーメン51を介して内部空間21から排出される。なお、バルーンカテーテル10を生体内に導入する作業は、バルーン20を収縮させて、バルーン20を内管シャフト40の外面に巻き付けた状態で行うことができる。巻き付け方法やその形態には、医療分野におけるバルーンカテーテルに用いられる公知の方法および形態を採用することができる。
【0027】
バルーン20の材質としては、ある程度の柔軟性と血液を送血できる程度の硬度を有するものが好ましく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、架橋型エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン等の熱可塑性樹脂、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、シリコーンゴム、ラテックスゴム等が挙げられる。また、バルーン20は、これらの材料を使用した単層構造に形成してもよいし、二層以上のラミネート構造に形成してもよい。また、バルーン20には、外管シャフト50と同様に抗血栓性を有する物質をコーティングしてもよい。
【0028】
バルーン20の拡張に用いられる流体としては、気体でも液体でもよく、例えば、ヘリウムガス、CO
2ガス、O
2ガス等の気体や、生理食塩水、造影剤等の液体が挙げられる。
【0029】
内管シャフト40の先端には、先端面が湾曲した形状の先端チップ70を固着させている。先端チップ70を設けることにより、バルーンカテーテル10の導入時に生体内の器官が損傷してしまうことを防止することができる。
【0030】
先端チップ70の構成材料としては、ある程度の可撓性を有するものが好ましく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、軟質ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリウレタン等の熱可塑性樹脂、シリコーンゴム、ラテックスコム等が挙げられ、好ましくは上記の熱可塑性樹脂である。バルーンカテーテル10の導入位置を確認することを可能にするために、先端チップ70にX線造影性(X線不透過性)を備えさせてもよい。X線造影性を備えさせる方法としては、先端チップ70内部に、Pt、Pt合金、W、W合金、Ag、Ag合金等により形成された金属部材の埋設、あるいは金属粉末の混入などが挙げられる。
【0031】
図2(B)に示すように、内管シャフト40には、先端側造影マーカー42と基端側造影マーカー43が設けられている。先端側造影マーカー42および基端側造影マーカー43は、内管シャフト40の外面に設けられたX線不透過性を有する材質によって形成されたX線不透過マーカーである。このマーカーは、例えば、Pt、Pt合金、W、W合金、Ag、Ag合金等によって構成することができる。なお、図示する形態においては、先端側造影マーカー42および基端側造影マーカー43は、破線で示されるように、内管シャフト40の外面に円周状に形成されているが、例えば、外面の一部に点状に形成したり、内面に形成したり、所定形状のパターンで形成したりしてもよい。
【0032】
先端側造影マーカー42と基端側造影マーカー43は、所定の距離L1だけ軸方向に離れて設けられている。先端側造影マーカー42は、バルーン20の境界部分25aと軸方向における位置が一致するように配置されている。より詳細には、先端側造影マーカー42の幅方向(図中の左右方向)の中心位置が境界部分25aの中心位置と重なるように配置されている。一方、基端側造影マーカー43は、バルーン20の境界部分25bから、所定の距離L2だけ軸方向に離れた位置に配置されている。
【0033】
また、
図2(B)に示すように、バルーン20には、当該バルーン20の本体部22と基端側円錐部24の境界部分25bに設けられた造影部26が設けられている。この造影部26は、バルーン20に流体を注入する前の状態においては、内管シャフト40の基端側造影マーカー43よりも先端側に位置するように設けられている。バルーン20に設けられた造影部26は、例えば、Pt、Pt合金、W、W合金、Ag、Ag合金等を境界部分25bに埋め込んだり、バルーン20の外面にこれらの材料を接合させたりすることによって構成することができる。バルーン20が単層ではなく、複数の層からなるラミネート構造を備える場合には、層間に造影部26を配置せず、バルーン20の内面や外面に配置することが好ましい。
【0034】
バルーン20の造影部26の幅は、特に限定されないが、例えば、本体部22の軸方向の長さの5%以下の寸法で形成されることが好ましい。例えば、本体部22の長さが20mmで形成される場合には、造影部26の幅は1mm以下で形成することができる。また、バルーン20の造影部26の幅は、内管シャフト40の基端側造影マーカー43の幅よりも小さく形成されることが好ましい。後述するように造影部26と基端側造影マーカー43とが重なる際に、重なった状態を判別し易くするためである。また、造影部26は、図中の破線で示されるように、バルーン20の外面に円周状に形成しているが、バルーン20の内面に円周状に形成したり、内面や外面の一部に点状に形成したり、所定形状のパターンで形成したりしてもよい。
【0035】
次に、
図3を参照して、実施形態に係るバルーンカテーテル10の作用を説明する。
【0036】
図3には、拡張前のバルーン20(状態1)と、拡張後のバルーン20(状態2)を示す。
【0037】
生体内に形成された狭窄部を拡張させる手技を行う際には、バルーン20の本体部22が狭窄部に対して位置合わせされる。この位置合わせは、例えば、X線透視下において、内管シャフト40に設けられた先端側造影マーカー42を狭窄部の先端側に位置合わせすることで行うことができる。
【0038】
位置合わせの後、バルーン20の内部空間21に高圧で流体を注入し、バルーン20を拡張させると、バルーン20全体が径方向(図中矢印aで示す)へ拡張する。この拡張に伴ってバルーン20の本体部22が狭窄部を押圧して押し広げる。この際、バルーン20において外管シャフト50が接続された基端が、軸方向の基端側へ伸長する現象が生じる(図中矢印bで示す)。これは、高圧で注入された流体によってバルーン20が拡張されると、外径方向への伸長と同時に軸方向への伸長が生じるためである。なお、バルーン20の先端は、内管シャフト40に接合されており、流体の注入時の圧力変化の影響が少ないため、先端側へのバルーン20の伸長はほとんど生じない。
【0039】
バルーン20の基端側への伸長が生じると、この伸長に伴ってバルーン20に設けられた造影部26も基端側へ移動する。そして、バルーン20内の圧力が所定の圧力に達すると、バルーン20の造影部26と内管シャフト40の基端側造影マーカー43とが重なる。バルーンカテーテル10を使用した手技を行う手技者は、手技の間、バルーン20に設けられた造影部26を確認することにより、バルーン20の本体部22の基端側の境界部25bの位置を明確に把握することができる。
【0040】
従来のバルーンカテーテルにあっては、バルーンの本体部の境界部分に一致する箇所に予め設けられた内管の基端側造影マーカーの位置のみに基づいてバルーンの境界部分の位置を確認するため、バルーンに伸長が生じた場合にバルーンの本体部の境界部分を明確に把握することができない。したがって、狭窄部以外の部位にバルーンの本体部が位置するような状態でバルーンの拡張が行われてしまうおそれがある。これに対して、本実施形態に係るバルーンカテーテル10によれば、バルーン20の造影部26と内管シャフト40の基端側造影マーカー43の相対的な位置関係によりバルーン20の本体部22の境界部分25bを明確に把握することができるため、バルーン20が基端側に伸長するような場合においても、バルーン20の本体部22によって狭窄部以外の部位が押圧されてしまうことを確実に防止することができる。
【0041】
ここで、本実施形態に係るバルーンカテーテル10にあっては、バルーン20の造影部26は、バルーン20内の圧力が定格破裂圧力(加圧限界)±10%の範囲に達したときに内管シャフト40の基端側造影マーカー43と重なる位置に設けられていることが好ましい。このように構成することにより、定格破裂圧力近傍の圧力によってバルーン20を拡張させる操作を行う際に、バルーン20の本体部22の境界部分25bが内管シャフト40の基端側造影マーカー43よりも基端側へ移動することがないため、バルーン20の本体部22によって狭窄部以外の部位が押圧されてしまうことを防止しつつ、狭窄部を適正な圧力で押圧することが可能になる。さらに、定格破裂圧力近傍の圧力によってバルーン20を拡張させた際に、バルーン20の造影部26の位置を確認することにより、バルーン20の本体部22の境界部分25bの位置確認とともに、バルーン20内の圧力が所定の圧力まで大きくなったことを確認することができるため、手技中にバルーン20内の圧力が過度に大きくなってしまうことでバルーン20に破裂等の損傷が生じてしまうことを未然に防止することが可能になる。なお、バルーン20の造影部26と内管シャフト40の基端側造影マーカー43とが重なる状態とは、両者の少なくとも一部が部分的に重なった状態であればよく、完全に重なった状態でなくてもよい。
【0042】
上記のような効果を得るための組み合わせの一例として、材料がポリアミドもしくはポリアミドエラストマー、またはそれらの混合物によって構成された定格破裂圧力1216〜2533kPa(12atm〜25atm)のバルーン20が使用される場合には、流体を注入させる前の状態におけるバルーン20の本体部22の境界部分25bと内管シャフト40の基端側造影マーカー43との間の距離L2が1〜10mmに設定される。
【0043】
また、本実施形態に係るバルーンカテーテル10にあっては、バルーン20の造影部26は、内管シャフト40の基端側造影マーカー43よりもX線造影性が低く形成されていることが好ましい。このように構成することにより、X線透視下において、バルーン20の造影部26と内管シャフト40の基端側造影マーカー43とのコントラストによって造影部26が内管シャフト40の基端側造影マーカー43に重なった状態にあることを明確に判別することができるため、バルーン20を拡張させた際にバルーン20の本体部22の境界部分25bがどのような位置にあるかをより確実に確認することが可能になる。なお、バルーン20の造影部26のX線造影性の調整、および基端側造影マーカー43のX線の造影性の調整は、先に例示した各材料を適宜組み合わせることにより調整してもよいし、各材料を含有させる量などによって調整してもよく、その方法は特に限定されない。
【0044】
<変形例>
図4には、上述した実施形態の変形例に係るバルーンカテーテル100を示す。
【0045】
上述した実施形態では、オーバーザワイヤタイプのバルーンカテーテルを通じて本発明を説明したが、例えば、図示するようなラピッドエクスチェンジタイプのバルーンカテーテルに本発明を適用することも可能である。以下の説明において、上述した実施形態と同一の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0046】
バルーンカテーテル100の構成を簡単に説明すると、バルーン20の先端は、バルーンカテーテル100の先端に取り付けられた先端チップ70を介して内管シャフト40に固定されている。バルーン20の基端は、外管シャフト50に固定されている。内管シャフト40は、ガイドワイヤが挿通可能なガイドワイヤ用ルーメン(図示省略)を備えており、基端が外管シャフト50の所定の部位からシャフト本体30の外部へ導出されている。外管シャフト50と内管シャフト40との間には、バルーン20を拡張させるための流体が流通されるルーメン51が形成されている。
【0047】
内管シャフト40には、先端側造影マーカー42および基端側造影マーカー43が設けられており、バルーン20には、バルーン20の本体部22と基端側円錐部24との境界部分25bに形成された造影部26が設けられている。そして、バルーン20の造影部26は、図示するような流体が注入される前の状態においては、内管シャフト40の基端側造影マーカー43よりも先端側に位置する。このため、バルーンカテーテル100を使用した手技の最中に、バルーン20の基端側への伸長が生じるような場合においても、バルーン20の造影部26と内管シャフト40の基端側造影マーカー43の相対的な位置関係によってバルーン20の本体部22の境界部分25bを明確に把握することが可能になる。したがって、バルーン20の本体部22によって狭窄部以外の部位が押圧されてしまうことを確実に防止することができる。
【0048】
なお、バルーン20の定格破裂圧力に基づいて造影部26を設ける位置を設定することが可能な点、およびバルーン20の造影部26のX線造影性を内管シャフト40の基端側造影マーカー43よりも低く形成することが可能な点は、上述した実施形態と同様である。
【0049】
以上、本発明に係るバルーンカテーテルを実施形態および変形例を通じて説明したが、本発明は特許請求の範囲の記載に基づいて種々改変することができ、説明した実施形態のみに限定されるものではない。すなわち、本発明は、バルーンの本体部と基端側円錐部の境界部分を示す造影部が当該バルーンに設けられており、かつ、当該バルーン内に流体が注入される前の状態においては、造影部が内管シャフトの基端側造影マーカーよりも先端側に位置することにより、当該バルーンの拡張前後において、造影部と内管シャフトの基端側造影マーカーの相対的な位置関係により当該バルーンの本体部の境界部分を把握することが可能な構成を備える限りにおいて変更することが可能である。
【0050】
本出願は、2012年3月26日に出願された日本国特許出願第2012−068777号に基づいており、その開示内容は、参照により全体として引用されている。