(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、食品製品の品質は、それを調理する環境の影響を強く受けている。即ち、食品製品の品質は、消費者に提供されるまでの過程における様々な要因に強く影響を受けるものである。
【0008】
そのため、食品の原料粉末は、食品の品質についての情報を得ることができる要因ではあるものの、たった1つの要因に過ぎず、原料粉末見本を食品に添付して食品を提供するといった特許文献1に記載の技術のみでは、消費者が安心して食品を選択するといった目的を実現するのに充分ではない場合がある。
【0009】
本発明は以上の点に鑑みて創案されたものであって、より一層充分に消費者が安心して食品を選択することが可能な食品製品及び食品製品の提供方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するために、本発明の食品製品では、所定の調理施設が仕入れた素材、若しくは、半調理済み食材の少なくとも一方を、同調理施設で調理した調理済み食材である所定の食品と、前記調理施設が仕入れた素材、若しくは、半調理済み食材の少なくとも1つであり、かつ、前記所定の食品の調理に使用されたものである付属物、または、同付属物の画像とを備える。
【0011】
また、本発明の食品製品の提供方法では、所定の調理施設が仕入れた素材、若しくは、半調理済み食材の少なくとも一方を、同調理施設で調理した調理済み食材である所定の食品を、前記調理施設が仕入れた素材、若しくは、半調理済み食材の少なくとも1つであり、かつ、前記所定の食品の調理に使用されたものである付属物、または、同付属物の画像と共に提供する工程を備える。
【0012】
更に、本発明の食品製品の提供方法では、所定の調理施設が仕入れた素材、若しくは、半調理済み食材の少なくとも一方を、同調理施設で調理した調理済み食材である所定の食品を、前記調理施設が仕入れた素材、若しくは、半調理済み食材の少なくとも1つであり、かつ、前記所定の食品の調理に使用されたものである付属物、または、同付属物の画像を見せて提供する工程を備える。
【0013】
ここで、調理施設が仕入れた素材、若しくは、半調理済み食材の少なくとも1つであり、かつ、所定の食品の調理に使用されたものである付属物(現物)、または、付属物の画像(動画や静止画)によって、調理施設が仕入れた食品の状態(一例として、調理施設で調理を行う前の食品の状態)を把握することができる。
【0014】
例えば、調理施設で調理を行う前の食品の状態が一次産品(ここでの「一次産品」とは、加工前の生鮮食品、加工前の動物性食品、加工前の植物性食品そのものであり、例えば、大根やキャベツ等の野菜、あるいは鶏肉や牛肉等の生肉そのものが該当する。以下、同じ。)である場合には、調理施設において一次産品から調理を行ったということを把握することができる。一方、調理施設で調理を行う前の食品の状態が二次産品(ここでの「二次産品」とは、未加工の生鮮食品、未加工の動物性食品、未加工の植物性食品を加工した産品が該当する。以下、同じ。)である場合には、調理施設において二次産品から調理を行ったということを把握することができる。
【0015】
また、上記の目的を達成するために、本発明の食品製品では、仕入れた素材、若しくは、半調理済み食材の少なくとも一方を調理した調理済み食材である所定の食品と、仕入れた素材、若しくは、半調理済み食材の少なくとも1つであり、かつ、前記所定の食品の調理に使用されたものである付属物、または、同付属物の画像とを備える。
【0016】
更に、本発明の食品製品の提供方法では、仕入れた素材、若しくは、半調理済み食材の少なくとも一方を調理した調理済み食材である所定の食品を、仕入れた素材、若しくは、半調理済み食材の少なくとも1つであり、かつ、前記所定の食品の調理に使用されたものである付属物、または、同付属物の画像と共に提供する工程を備える。
【0017】
また、本発明の食品製品の提供方法では、仕入れた素材、若しくは、半調理済み食材の少なくとも一方を調理した調理済み食材である所定の食品を、仕入れた素材、若しくは、半調理済み食材の少なくとも1つであり、かつ、前記所定の食品の調理に使用されたものである付属物、または、同付属物の画像を見せて提供する工程を備える。
【0018】
ここで、仕入れた素材、若しくは、半調理済み食材の少なくとも1つであり、かつ、所定の食品の調理に使用されたものである付属物(現物)、または、付属物の画像(動画や静止画)によって、仕入れた食品の状態(一例として、調理を行う前の食品の状態)を把握することができる。
【0019】
例えば、調理を行う前の食品の状態が一次産品(ここでの「一次産品」とは、加工前の生鮮食品、加工前の動物性食品、加工前の植物性食品そのものであり、例えば、大根やキャベツ等の野菜、あるいは鶏肉や牛肉等の生肉そのものが該当する。以下、同じ。)である場合には、一次産品から調理を行ったということを把握することができる。一方、調理を行う前の食品の状態が二次産品(ここでの「二次産品」とは、未加工の生鮮食品、未加工の動物性食品、未加工の植物性食品を加工した産品が該当する。以下、同じ。)である場合には、二次産品から調理を行ったということを把握することができる。
【0020】
ところで、ここでの「所定の食品」とは、栄養素の摂取や嗜好を目的とした飲食物(生鮮食品、動物性食品、植物性食品、加工食品、冷凍食品、調味用材料、健康食品、サプリメント、飲料、加工材料等)を含むものである。また、飼料、養殖用飼料、ドッグフード等、魚や動物を対象としたものも含む趣旨である。
【0021】
また、ここでの「画像」とは、静止画のみならず動画も含まれる。例えば、ウェブサイトに掲載された静止画や動画、電子カタログに掲載された静止画や動画、紙カタログに掲載された静止画、その他の各種広告媒体に掲載された静止画や動画等が挙げられる。
【0022】
また、ここでの「共に提供」とは、実店舗で「所定の食品」と「付属品、または、付属品の画像」を提供する場合は勿論、宅配便等で「所定の食品」と「付属品、または、付属品の画像」を提供する場合も含まれる。
【発明の効果】
【0023】
本発明の食品製品及び食品製品の提供方法では、消費者がより一層安心して食品を選択することが可能となり、食品の信頼度の向上を実現することができる。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」と称する)について説明を行う。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態
2.第2の実施の形態
3.変形例
【0026】
<1.第1の実施の形態>
[構成の説明]
図1は本発明を適用した食品製品の提供方法の一例を説明するための模式図である。
図1で示す食品製品の提供方法の一例では、レストランのショーケース内に展示されている展示食品10(10a、10b、10c、10d)ごとに、付属物5(5a1、5a2、5b1、5b2、5c1、5c2、5d1、5d2)が展示されている。ここで、付属物5は、展示食品10に対応する食品製品、即ち、レストランで提供される食品製品に対応するものである。
【0027】
なお、展示食品10aはミックスフライ定食を表しており、展示食品10bは牛丼を表しており、展示食品10cはロースカツ定食を表しており、展示食品10dは天ぷらうどんを表している。
【0028】
ところで、本実施の形態で説明するレストランは、ホテル内で営業しているレストランであり、
図2(a)で示す様に、調理を行う調理場21aと、調理済みの食品を客(消費者)に提供するホール22aとを有している。
【0029】
そして、
図2(a)で示す様に、ホテル20aが食品を仕入れ(以下、ホテルが仕入れる食品を「仕入れ食品」と称する)、調理場21aで仕入れ食品を調理し、ホール22aで提供するのである。
【0030】
ここで、ホテル20aは、素材を仕入れて、調理場21aで素材から調理済み食材まで調理することもあるが、加熱調理や半調理され、温めるだけ、炒めるだけ、揚げるだけのワンクックの状態、或いは、盛り付けるだけの状態の仕入れ食品を仕入れることもある。後者の場合には、仕入れ食品を調理場21aで簡単な仕上げを行うのみで消費者に提供している。
【0031】
また、半調理済み食材や調理済み食材を仕入れる場合には、冷凍がメインであるものの、冷蔵やレトルト(真空パック)の状態で仕入れることもある。
なお、半調理済み食材や調理済み食材の仕入れ食品は、極めて多岐にわたっており、ピラフ,チキンライス,赤飯などのご飯もの、きんぴらなどの小鉢もの、グラタン,シチュー,スパゲッティのソースなどの洋風料理、更には、デザートまでも含まれている。
【0032】
ここで、ショーケース内に展示されている付属物5とは、仕入れ食品(
図2(a)中符号Aで示す)の現物や画像を意味している。
具体的には、ミックスフライ定食を模した展示食品10aの場合には、図中符号5a1で示すミックスフライ定食の仕入れ食品の現物や、図中符号5a2で示すミックスフライ定食の仕入れ食品の画像であったりする。
また、牛丼を模した展示食品10bの場合には、図中符号5b1で示す牛丼の仕入れ食品の現物や、図中符号5b2で示す牛丼の仕入れ食品の画像であったりする。
更に、ロースカツ定食を模した展示食品10cの場合には、図中符号5c1で示すロースカツ定食の仕入れ食品の現物や、図中符号5c2で示すロースカツ定食の仕入れ食品の画像であったりする。
また、天ぷらうどんを模した展示食品10dの場合には、図中符号5d1で示す天ぷらうどんの仕入れ食品の現物や、図中符号5d2で示す天ぷらうどんの仕入れ食品の画像であったりする。
【0033】
以下、仕入れ食品の具体例を挙げて説明を行う。
【0034】
(ミックスフライ定食の場合:
図4参照)
本実施例で例に挙げるミックスフライ定食には、エビフライ51、コロッケ52、キャベツ53、ご飯54、ジュース55が含まれており、エビフライ51にはタルタルソース56がかけられ、キャベツ53にはドレッシング57がかけられている。
【0035】
エビフライ51は、エビに衣をつけてフライにしたものを冷凍した状態で輸入している。これをホテル20aの調理場21aにて、再度、衣をつけて揚げている。
そのため、仕入れ食品は「エビに衣をつけてフライにしたものを冷凍した状態のもの」といった半調理済み食材となる。
【0036】
また、エビフライ51のタルタルソース56は、ホテル20aが調理済みのものを輸入したものであり、仕入れ食品は「調理済みのタルタルソース」といった調理済み食材となる。
【0037】
コロッケ52は、じゃがいもやひき肉といった素材をホテル20aが仕入れて、ホテル20aの調理場21aで調理している。そのため、仕入れ食品は「じゃがいもやひき肉」といった素材となる。
【0038】
キャベツ53は、キャベツ個体のままホテル20aが仕入れて、ホテル20aの調理場21aは、キャベツ個体をカットして皿に盛ることになる。そのため、仕入れ食品は「キャベツ個体」といった素材となる。
【0039】
また、キャベツ53のドレッシング57は、ホテル20aが材料を仕入れて、ホテル20aの調理場21aで調理したものであり、仕入れ食品は「ドレッシングの材料」といった素材となる。
【0040】
ご飯54は、米をホテル20aが仕入れ、ホテル20aの調理場21aの炊飯器で炊いている。そのため、仕入れ食品は「米」といった素材となる。
【0041】
ジュース55は、ホテル20aがジュース粉末を仕入れ、ホテル20aの調理場21aで、仕入れたジュース粉末を水と混ぜ合わせている。そのため、仕入れ食品は「ジュース粉末」といった半調理済み食材となる。
【0042】
(牛丼の場合:
図5参照)
本実施例で例に挙げる牛丼は、牛肉61、玉ねぎ62、ご飯63が含まれている。
【0043】
牛肉61(バラ肉)は、ホテル20aが米国産のバラ肉を国内の卸業者を通じて仕入れているものである。そして、ホテル20aの調理場21aでバラ肉に味付け調理を行う。そのため、仕入れ食品は「牛肉(バラ肉)」といった素材となる。
【0044】
玉ねぎ62は、ホテル20aが仕入れ、ホテル20aの調理場21aで、玉ねぎを切って、更に味付けを行う。そのため、仕入れ食品は「玉ねぎ個体」といった素材となる。
【0045】
ご飯63は、米をホテル20aが仕入れ、仕入れた米を、ホテル20aの調理場21の炊飯器で炊いている。そのため、仕入れ食品は「米」といった素材となる。
【0046】
(ロースカツ定食の場合:
図6参照)
本実施例で例に挙げるロースカツ定食には、ロースカツ71、キャベツ72、トマト73、ご飯74、みそ汁75が含まれており、ロースカツ71にはタレ76がかけられている。
【0047】
ロースカツ71は、豚肉をホテル20aが仕入れ、ホテル20aの調理場21aで、仕入れた状態であるブロック肉をカットし、衣をつけて揚げる。そのため、仕入れ食品は「豚肉(ブロック肉)」といった素材となる。
【0048】
また、ロースカツ71のタレ76は、ホテル20aが材料を仕入れて、ホテル20aの調理場21aで調理したものであり、仕入れ食品は「タレの材料」といった素材となる。
【0049】
キャベツ72は、ホテル20aがカット野菜を仕入れ、ホテル20aの調理場21aでは、仕入れたカット野菜を盛り付けるのみである。そのため、仕入れ食品は「カット野菜」といった調理済み食材となる。
【0050】
トマト73は、トマト個体をホテル20aが仕入れ、ホテル20aの調理場21aで、トマト個体をカットして皿に盛ることになる。そのため、仕入れ食品は「トマト個体」といった素材となる。
【0051】
ご飯74は、米をホテル20aが仕入れ、仕入れた米を、ホテル20aの調理場21aの炊飯器で炊いている。そのため、仕入れ食品は「米」といった素材となる。
【0052】
みそ汁75は、ホテル20aが材料の全てを仕入れ、ホテル20aの調理場21aで調理したものであり、仕入れ食品は「みそ汁の材料」といった素材となる。
【0053】
(天ぷらうどんの場合:
図7参照)
本実施例で例に挙げる天ぷらうどんには、うどん麺81、野菜揚げ82、ちくわの天ぷら83が含まれている。
【0054】
うどん麺81は、ホテル20aが小麦粉を仕入れ、ホテル20aの調理場21aで製麺して茹でる。そのため、仕入れ食品は「小麦粉」といった素材となる。
【0055】
野菜揚げ82は、ホテル20aが野菜を仕入れ、ホテル20aの調理場21aで野菜に衣をつけて揚げている。そのため、仕入れ食品は「野菜個体」といった素材となる。
【0056】
ちくわの天ぷら83は、ホテル20aがちくわを仕入れ、ホテル20aの調理場21aでちくわに衣をつけて揚げている。そのため、仕入れ食品は「ちくわ個体」といった素材となる。
【0057】
[効果]
上記した本発明を適用した食品製品の提供方法では、仕入れ食品の現物(5a1、5b1、5c1、5d1)や仕入れ食品の画像(5a2、5b2、5c2、5d2)を展示しているために、消費者は、ホテル20a内のレストランが、どの程度の調理を行っているのかを把握することができる。
【0058】
具体的には、仕入れ食品の現物5a1や仕入れ食品の画像5a2を見せることで、ホテル20a内のレストランは「エビに衣をつけてフライにしたものを冷凍した状態」で仕入れていることが分かり、エビフライ51については、ホテル20a内のレストランで「揚げる」という調理を行っていることが分かる。
同様に、コロッケ52についても、ホテル20a内のレストランは「じゃがいもやひき肉」といった素材を仕入れていることが分かり、ホテル20a内のレストランで調理していることが分かる。
更に、キャベツ53についても、ホテル20a内のレストランは「キャベツ個体」を仕入れていることが分かり、ホテル20a内のレストランで「カットする」という調理を行っていることが分かる。また、キャベツ53のドレッシング57についても、ホテル20a内のレストランは「ドレッシングの材料」といった素材を仕入れていることが分かり、ホテル20a内のレストランで調理していることが分かる。
また、ご飯54についても、ホテル20a内のレストランは「米」を仕入れていることが分かり、ホテル20a内のレストランで「炊飯」という調理を行っていることが分かる。
【0059】
一方、タルタルソース56については、ホテル20a内のレストランは「調理済みのタルタルソース」といった調理済み食材を仕入れていることが分かり、ホテル20a内のレストランでは何らの調理も行っていないことが分かる。また、ジュース55については、ホテル20a内のレストランは「ジュース粉末」といった半調理済み食材を仕入れているものの、単に水を混ぜているのみであり、実質的には何らの調理も行っていないことが分かる。
【0060】
また、仕入れ食品の現物5b1や仕入れ食品の画像5b2を見せることで、ホテル20a内のレストランは「牛肉(バラ肉)」「玉ねぎ個体」「米」といった素材を仕入れていることが分かり、ホテル20a内のレストランで調理を行っていることが分かる。
【0061】
更に、仕入れ食品の現物5c1や仕入れ食品の画像5c2を見せることで、ロースカツ71、ロースカツ71のタレ76、トマト73、ご飯74及びみそ汁75については、ホテル20a内のレストランが「豚肉(ブロック肉)」「タレの材料」「トマト個体」「米」「みそ汁の材料」といった素材を仕入れていることが分かり、ホテル20a内のレストランで調理を行っていることが分かる。
【0062】
一方、キャベツ72については、ホテル20a内のレストランは「カット野菜」といった調理済み野菜を仕入れていることが分かり、ホテル20a内のレストランでは盛り付けるのみで何らの調理も行っていないことが分かる。
【0063】
また、仕入れ食品の現物5d1や仕入れ食品の画像5d2を見せることで、ホテル20a内のレストランが「小麦粉」「野菜個体」「ちくわ個体」といった素材を仕入れていることが分かり、ホテル20a内のレストランで調理を行っていることが分かる。
【0064】
また、本発明を適用した食品製品の提供方法では、ホテル20a内のレストランで提供される食品製品が、どの過程で調理されたものであるのかといった調理過程の実体を把握することができ、消費者はより一層安心して食品製品を選択することが可能となり、食品製品の信頼度の向上が実現することとなる。
【0065】
更に、付属物5を消費者に見せることで、通常は食品製品の背景にあって消費者からは見えない部分をも知ることができ、より一層食品製品に対する親しみを感じさせることが可能となり、食品製品の消費拡大が期待できる。
【0066】
<2.第2の実施の形態>
図3は本発明を適用した食品製品の提供方法の他の一例を説明するための模式図である。
図3で示す食品製品の提供方法の一例では、ホテル内のレストランのショーケース内に展示されている展示食品10(10a、10b、10c、10d)の近傍にパネル11(11a、11b、11c、11d)を配置し、パネル11を用いて付属物の写真等の静止画を見せている。なお、付属物については、上述した第1の実施の形態と同様である。
【0067】
具体的には、パネル11aで、ミックスフライ定食の仕入れ食品の画像(静止画)5a2を見せている。また、パネル11bで、牛丼の仕入れ食品の画像(静止画)5b2を見せている。更に、パネル11cで、ロースカツ定食の仕入れ食品の画像(静止画)5c2を見せている。また、パネル11dで、天ぷらうどんの仕入れ食品の画像(静止画)5d2を見せている。
【0068】
上記した本発明を適用した食品製品の提供方法では、仕入れ食品の静止画(5a2、5b2、5c2、5d2)を見せているために、消費者は、ホテル20a内のレストランが、どの程度の調理を行っているのかを把握することができる。
【0069】
また、本発明を適用した食品製品の提供方法では、ホテル20a内のレストランで提供される食品製品が、どの過程で調理されたものであるのかといった調理過程の実体を把握することができ、消費者はより一層安心して食品製品を選択することが可能となり、食品製品の信頼度の向上が実現することとなる。
【0070】
更に、付属物の静止画を消費者に見せることで、通常は食品製品の背景にあって消費者からは見えない部分をも知ることができ、より一層食品製品に対する親しみを感じさせることが可能となり、食品製品の消費拡大が期待できる。
【0071】
<3.変形例>
[変形例1]
上記した第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、付属物5の現物を見せる場合(第1の実施の形態)や、付属物の画像を見せる場合(第1の実施の形態、第2の実施の形態)を例に挙げて説明を行っている。
しかしながら、付属物の現物や画像を見せるのみならず、消費者に付属物5の現物や画像を提供する様にしても良い。
【0072】
[変形例2]
上記した第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、ホテル20aに1つのレストランが営業している場合を例に挙げて説明を行っているが、
図2(b)で示す様に、ホテル20bに複数のレストラン(例えば、和食レストランと、洋食レストラン)が営業しており、それぞれのレストランが調理場(21b、21c)と、ホール(22b、22c)とを有していても良い。この場合、ホテル20bが一括して仕入れ食品を仕入れる場合には、
図2(b)中符号Bで示す仕入れ食品の現物や画像が付属物5となる。
【0073】
一方で、
図2(c)で示す様に、ホテル20cに複数のレストラン(例えば、和食レストランと、洋食レストラン)が営業しており、それぞれのレストランが調理場(21d、21e)と、ホール(22d、22e)とを有している場合で、それぞれのレストランが仕入れ食材を仕入れる場合には、
図2(c)中符号Cや符号Dで示す仕入れ食品の現物や画像が付属物5となる。
【解決手段】ホテル20aが仕入れた食品の現物(5a1、5b1、5c1、5d1)や、画像(5a2、5b2、5c2、5d2)を、ホテル20a内のレストランのショーケース内に展示されている展示食品10(10a、10b、10c、10d)ごとに展示する。