特許第6104154号(P6104154)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6104154
(24)【登録日】2017年3月10日
(45)【発行日】2017年3月29日
(54)【発明の名称】メディア消費の概要提示
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20170316BHJP
   G06F 17/30 20060101ALI20170316BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20170316BHJP
【FI】
   G06Q30/02 300
   G06F17/30 340A
   G06Q50/10
【請求項の数】10
【全頁数】28
(21)【出願番号】特願2013-502798(P2013-502798)
(86)(22)【出願日】2011年3月30日
(65)【公表番号】特表2013-527518(P2013-527518A)
(43)【公表日】2013年6月27日
(86)【国際出願番号】US2011030519
(87)【国際公開番号】WO2011126885
(87)【国際公開日】20111013
【審査請求日】2014年3月31日
【審判番号】不服2015-19565(P2015-19565/J1)
【審判請求日】2015年10月30日
(31)【優先権主張番号】12/750,226
(32)【優先日】2010年3月30日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】314015767
【氏名又は名称】マイクロソフト テクノロジー ライセンシング,エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100140109
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 新次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100075270
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 泰
(74)【代理人】
【識別番号】100101373
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 茂雄
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100162846
【弁理士】
【氏名又は名称】大牧 綾子
(72)【発明者】
【氏名】ギブソン,チャド
(72)【発明者】
【氏名】ダイヤル,アルジュン
【合議体】
【審判長】 手島 聖治
【審判官】 金子 幸一
【審判官】 石川 正二
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−141952(JP,A)
【文献】 特開2009−140010(JP,A)
【文献】 特表2006−503476(JP,A)
【文献】 特開2003−317451(JP,A)
【文献】 特開2009−159188(JP,A)
【文献】 特開2007−102484(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0160859(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q10/00-50/00,G06F17/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して複数の互いに異なるユーザー計算デバイスと接続されたメディア消費アグリゲーター・デバイスにおいて個人ハイライト・リール及びコミュニティ・ハイライト・リールを生成する方法であって、前記方法が、
前記複数の互いに異なるユーザー計算デバイスによってそれぞれ消費されたメディア・ユニットを示す個人消費データーを、前記メディア消費アグリゲーター・デバイスにおいて受信するステップであって、前記個人消費データーは1つのユーザー識別子と関連付けられている、ステップと、
前記ユーザー識別子と関連付けられた前記個人消費データーを、前記メディア消費アグリゲーター・デバイスに格納するステップと、
前記個人消費データーに基づいて、1つ以上の関連個人メディア・ユニットを、前記メディア消費アグリゲーター・デバイスにより識別するステップと、
前記1つ以上の関連個人メディア・ユニットを表す1つ以上の個人メディア・イベントを含む個人ハイライト・リールを、前記メディア消費アグリゲーター・デバイスにより生成するとともに、コミュニティ・ハイライト・リールを生成するステップと、
前記メディア消費アグリゲーター・デバイスから前記個人ハイライト・リールを出力するステップと、を含み、
前記コミュニティ・ハイライト・リールは、
ソーシャル・グラフにおいて前記ユーザー識別子に対する友人関係を有する友人識別子と関連付けられた友人計算デバイスによって消費された友人メディア・ユニットを示す友人消費データーを受信するステップと、
前記友人消費データーから関連コミュニティ・メディア・ユニットを識別するステップと、
前記関連コミュニティ・メディア・ユニットと前記ユーザー計算デバイスによって消費された前記メディア・ユニットとの間の重複に基づいて、前記関連コミュニティ・メディア・ユニットをフィルタリングすることによって生成される方法。
【請求項2】
請求項1記載の方法において、前記識別するステップが、前記ユーザー識別子と関連付けてしきい値回数消費されたメディア・ユニット、前記ユーザー識別子と関連付けてしきい値期間消費されたメディア・ユニットを1つ以上識別するステップを含む、方法。
【請求項3】
請求項1記載の方法において、前記個人ハイライト・リールは、2以上の個人メディア・イベントを含む、方法。
【請求項4】
請求項1記載の方法において、前記出力するステップが、前記友人識別子の少なくとも1つと関連付けられた少なくとも1つの友人計算デバイスに、前記個人ハイライト・リールを送るステップを含む、方法。
【請求項5】
メディア消費アグリゲーター・デバイスにおいて絞り込み友人ハイライト・リールを生成するための方法であって、前記方法が、
ユーザー識別子と関連付けて消費されたメディア・ユニットを示す個人消費データーを受信し、
ソーシャル・グラフにおいて前記ユーザー識別子と関連付けられたそれぞれの友人識別子と関連付けて消費された友人メディア・ユニットを示す友人消費データーを、前記メディア消費アグリゲーター・デバイスにおいて受信し、
前記友人消費データーを、前記それぞれの友人識別子と関連付けて、前記メディア消費アグリゲーター・デバイスに格納し、
前記友人識別子の前記友人消費データーに基づいて、1つ以上の関連友人メディア・ユニットを、前記メディア消費アグリゲーター・デバイスにより識別し、
前記1つ以上の関連友人メディア・ユニットを表す友人メディア・イベントを含む絞り込み友人ハイライト・リールを、前記メディア消費アグリゲーター・デバイスにより生成し、
前記メディア消費アグリゲーター・デバイスから前記絞り込み友人ハイライト・リールを出
ることを含み、
前記絞り込み友人ハイライト・リールの生成が、前記ユーザー識別子と関連付けて消費されたメディア・ユニットと重複する関連友人メディア・ユニットを表す友人メディア・イベントを除外することを特徴とする、方法。
【請求項6】
請求項5記載の方法において、更に、前記友人識別子を指定する絞り込み友人ハイライト・リール要求を受け、応答して前記識別、生成、および出力を実行することを含む、方法。
【請求項7】
請求項5記載の方法において、前記絞り込み友人ハイライト・リールの出力が、前記友人メディア・イベントの各々と関連付けられた前記友人識別子を指定する絞り込みコンテキスト・メタデーターの出力を含む、方法。
【請求項8】
請求項5記載の方法において、前記絞り込み友人ハイライト・リールの出力が、前記友人メディア・イベントの各々と関連付けられた消費統計、格付け、および推薦の内1つ以上を含む絞り込みコンテキスト・メタデーターの出力を含む、方法。
【請求項9】
請求項5記載の方法において、更に、前記絞り込み友人ハイライト・リールの前記友人メディア・イベントと関連付けられた来着イベントの対話型予定組み入れを出力することを含む、方法。
【請求項10】
請求項9記載の方法において、更に、前記対話型予定組み入れから選択された来着イベントを受け、応答して、前記選択された来着イベントに関する予約を予定に組み入れることを含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【従来技術】
【0001】
[0001] メディアのソーシャル・ディスカバリー(social discovery)は、テレビジョン・ショー、ムービー、音楽、ポッドキャスト、および複数の他のタイプのメディアを含む新たなメディアを発見するための強力なツールである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
しかしながら、メディアのソーシャル・ディスカバリーは、通例、友人からの推薦を受けることが必要であったり、または友人のメディア消費履歴を通して相互にフィルタリングすることによって、新たなメディアの発見を積極的に追求することが必要となる。生憎、このために、ユーザーが歓迎しない推薦を受けたり、過度に頻繁な推薦を受けることになる可能性があり、友人のメディア消費履歴を手作業でフィルタリングするのは、厄介であり時間がかかる可能性もある。
【課題を解決するための手段】
【0003】
[0002] 本明細書では、メディア消費の概要提示について記載する。本開示の一態様によれば、1人以上のユーザーのメディア消費を纏めるために、ハイライト・リール(highlight reel)が使用される。ハイライト・リールは、ユーザー計算デバイスによって消費されたメディア・ユニットを表すメディア・イベントを含むことができ、ユーザーが以前に消費したメディアを調べることができるようになっている。他の例では、ハイライト・リールは、1人以上の友人の計算デバイスによって消費された1つ以上のメディア・ユニットを表すメディア・イベントを含むことができ、ユーザーが、1人以上の友人によって以前に消費されたメディアを調べることができるようになっている。
[0003] この摘要は、詳細な説明の章において以下で更に説明する概念から選択したものを紹介するために、設けられている。この摘要は、特許請求する主題の主要な特徴や必須の特徴を特定することを意図するのではなく、特許請求する主題の範囲を限定するために使用されることを意図するのでもない。更に、特許請求する主題は、本開示のいずれの部分に記されている任意の欠点を解決する実施態様にも、全ての欠点を解決する実施態様にも限定されるのでもない。
【図面の簡単な説明】
【0004】
図1図1は、消費データーを伝達するシステム例の模式図である。
図2図2は、ハイライト・リールを生成するシステム例の模式図である。
図3図3は、個人ハイライト・リールを生成する方法例を示すフローチャートである。
図4図4は、個人ハイライト・リールを提示するユーザー・インターフェース例を模式的に示す。
図5図5は、コミュニティ・ハイライト・リールを生成する方法例を示すフローチャートである。
図6図6は、絞り込み友人ハイライト・リール(targeted friend highlight reel)を生成する方法例を示すフローチャートである。
図7図7は、絞り込み友人ハイライト・リールを提示するユーザー・インターフェース例を模式的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0005】
[0011] 今後のメディア消費を計画するときにメディア・サービスのユーザーを補助するために、本明細書において記載されるシステムおよび方法は、個人ハイライト・リールの形態で、ユーザーが以前に消費したメディアを調べることを可能にする。例えば、テレビジョン・サービスは、テレビジョン・ショーからのビデオ・クリップ、ビデオ、ビデオ・ゲーム、およびユーザーによって消費された他のビデオ素材を含むビデオ・ハイライト・リールをユーザーに提供することができる。代替例では、音楽サービスが音楽、ポッドキャスト、オーディオ・ブック、およびユーザーによって消費された他のオーディオ素材のオーディオ・ハイライト・リールをユーザーに提供することができる。他の例では、サービスがテレビジョンおよび音楽消費双方を追跡することができるのであってもよい。更に、ハイライト・リールは、他のタイプの情報を任意のフォーマットで含むこともできる。例えば、達成したレベル、または付与された業績(achievement)を含むビデオ・ゲーム・プレーのハイライトをハイライト・リールに含めることもできる。以下で論ずるが、個人ハイライト・リールをユーザーの友人と共有して、ユーザーの友人に、ユーザーが消費したものを知らせることもできる。
【0006】
[0012] 例えば、個人ハイライト・リールは、テレビジョン・ショー、ムービー、ビデオ・ゲーム、音楽、ポッドキャスト、および/またはユーザーが見た、聞いた、またはそれ以外で最近消費した任意の他の消費可能なメディアを表す一連のビデオ・クリップを含むこともできる。個人ハイライト・リールの非限定的な一例には、4つの異なる20秒クリップを含むこともでき、各20秒クリップが、最後の週にユーザーが頻繁に見たテレビジョン・ショーを表す(例えば、4つの最も多く見られたテレビジョン・ショー)。他の非限定的な例では、個人ハイライト・リールがユーザーのお気に入りTVショーの20秒クリップ、ユーザーが見たムービーの30秒トレーラー、およびユーザーが最も多く聞いたソングの10秒クリップを含むこともできる。更に、メディア・サービスがソーシャル・ネットワーキング・コンポーネントを含み、ユーザーだけでなく、ユーザーの友人、またはメディア・サービスの他のユーザーとも個人ハイライト・リールを共有することができるのであってもよい。
【0007】
[0013] 他の例では、メディア・サービスが、コミュニティ・ハイライト・リールの形態で、ソーシャル・コミュニティのメディア消費を纏めた履歴を調べる機会をユーザーに与えることもできる。ソーシャル・コミュニティは、ユーザーの友人の集合全体であっても、またはユーザーの友人の部分集合(例えば、共通の年齢層特性を有する友人)であってもよい。コミュニティ・ハイライト・リールは、ソーシャル・コミュニティのメンバーにしたがって、人気のあるメディア・ユニットを表すコミュニティ・メディア・イベント(例えば、ビデオ・クリップ、オーディオ・クリップ、ビデオ・ゲーム・シナリオ)を含むことができる。一例では、コミュニティ・ハイライト・リールは、ユーザーの友人全員によって推薦された回数が最も多いムービーを含むこともできる。このように、ユーザーは、ソーシャル・コミュニティ全体の最新のメディア消費履歴のハイライトを素早くそして容易に見ることができる。
【0008】
[0014] 更にまた、ユーザーは、例えば、今後のメディア消費を計画するときにユーザーを助けるために、絞り込み友人ハイライト・リールを調べることもできるとよい。非限定的な一例では、ユーザーは、絞り込み友人ハイライト・リールの生成の基準となるべき1人以上の友人を指定することができる。例えば、ユーザーが5人の親友を有し、これらの友人のメディアの好みが、ユーザーのメディアの好みと非常に近いという場合があり得る。そういったことから、ユーザーは、これら5人の親友のメディア消費履歴のみに基づいて、絞り込み友人ハイライト・リールを要求し、その後この絞り込み友人ハイライト・リールを受信することができる。
【0009】
[0015] 他の例では、個人ハイライト・リール、コミュニティ・ハイライト・リール、または絞り込み友人ハイライト・リールの内任意のものを自動的に生成する、および/またはユーザーに提示することができる。例えば、ユーザーのテレビジョンをオンにしたときに、ユーザーに個人ハイライト・リールを自動的に提示することもできる。他の例では、ユーザーが友人のウェブサイトにナビゲートしたときに、この友人の消費履歴に基づく絞り込み友人ハイライト・リールを自動的に提示することもできる。
【0010】
[0016] 図1に示すように、テレビジョン102、ラップトップ104、および移動体電話機106を含む複数のデバイス100が、ネットワーク110のような1つ以上のネットワークを介してメディア消費アグリゲーター(media consumption aggregator)108と通信することができる。図示されていないが、メディア消費アグリゲーター108は、任意に、メディア・ユニット(例えば、ムービー、TVショー、ビデオ・ゲーム、ポッドキャスト、音楽等)を、消費のために複数のデバイス100の内1つ以上に送ることができる。しかしながら、他の場合には、複数のデバイス100の内1つ以上によって消費されるメディア・ユニットを第三者のメディア・プロバイダーから受信することもできる(例えば、ネットワークを介して第三者サーバーから、リムーバブル・メディア・ストレージから等)。
【0011】
[0017] この例では、メディア・ユニットは、テレビジョン102、ラップトップ104、および移動体電話機106を介して、同じユーザーによって消費される。したがって、テレビジョン102からの消費データー112、ラップトップ104からの消費データー114、および移動体電話機106からの消費データー116は、同じユーザー識別子118と関連付けられている。明確にするために、ユーザー識別子118は、ユーザーの識別を表すデーターを含むことができる。単なる例をいくつか挙げると、これは、識別コード、ユーザー名、またはパスワードというような、任意のタイプのデーターまたはデーターの組み合わせとすればよい。
【0012】
[0018] この例では、複数のデバイス100の各々からメディア消費アグリゲーター108において受信された消費データーは、その消費データーを報告したそれぞれのデバイスによって、同じユーザー識別子118が関連付けられる。他の場合では、様々なデバイスの各々から受信されたユーザー識別子は、複数のデバイス100の各々にメディア・ユニットを提供するメディア・プロバイダー(例えば、第三者のメディア・プロバイダー)と関連付けられたユーザー識別から導き出すことができる。このため、メディア消費アグリゲーター108において受信されたユーザー識別子が、メディアが最初にユーザーによって消費されたときにユーザーに提示するためにメディア・プロバイダーが使用した識別子とは異なることもある。場合によっては、これはメディア消費アグリゲーター108において一致させてもよく、その場合、異なる当事者によって使用された異なるユーザー識別子は、同じユーザー識別子に変換される。
【0013】
[0019] いずれの場合でも、テレビジョン102からの消費データー112、ラップトップ104からの消費データー114、および移動体電話機106からの消費データー116は、集計されて、同じユーザー識別子118と関連付けてメディア消費アグリゲーター108において格納される。このように、ユーザー識別子118によって表されるユーザーと関連付けて消費されたメディア・ユニットに関する消費データーは、消費されたメディア・ユニットのソース(例えば、メディア・プロバイダー)や、ユーザーがメディアを消費したデバイスには関係なく、信頼性高く追跡することができる。
【0014】
[0020] 第2のユーザーが、テレビジョン102、ラップトップ104、および/または移動体電話機106によってメディアを消費することもできる。第1のユーザーによるメディア消費が第1ユーザー識別子と関連付けられており、第2のユーザーによるメディア消費が第2ユーザー識別子と関連付けられていることを確認するために、メディア消費アグリゲーター108のユーザーに、単なる一例として、メディア・ユニットを消費するため、および/またはメディア消費を追跡するために、ユーザー・ログインを与えるように要求することができる。あるいは、主要(primary)即ちデフォルト以外のユーザーは、メディアを消費するためにゲストとしてログインすることを許可してもよい。第2のユーザーをゲストとしてログインすることを許可することによって、続いて行われるメディア消費をゲスト識別子と関連付けることができ、これによって、その後のメディア消費データーの第1ユーザー識別子との不適切な関連付けを回避することができる。
【0015】
[0021] 以上のユーザー追跡メカニズムは、限定ではない。ユーザーIDを認証するおよび/または消費データーをしかるべきユーザー識別子と関連付ける種々の方法を、本開示の範囲から逸脱することなく、使用することができる。
【0016】
[0022] これより図2に移ると、ハイライト・リールを生成するシステム例200が模式的に示されている。ここでは、様々なデバイス(例えば、クライアント)がメディア消費アグリゲーター202と通信している様子が示されている。メディア消費アグリゲーター202の一例は、図1のメディア消費アグリゲーター108である。ユーザー・デバイス204は、ユーザー識別子206と関連付けることができ、ユーザー識別子206と関連付けられた個人消費データー208をメディア消費アグリゲーター202に送るように構成することができる。同様に、第1友人デバイス210が、第1友人識別子214と関連付けられている第1友人消費データー212をメディア消費アグリゲーター202に送り、第2友人デバイス216が、第2友人識別子220と関連付けられた第2友人消費データー218をメディア消費アグリゲーター202に送り、第n友人デバイス222が、第n友人識別子226と関連付けられた第n友人消費データー224をメディア消費アグリゲーター202に送る。
【0017】
[0023] 図1に関して論じたように、1人よりも多いユーザーが、任意の所与のデバイスにおいてメディアを消費することができる。これの一例を図2に模式的に示す。図2では、メディア消費アグリゲーター202が、第1友人識別子214と関連のある第3友人消費データー228を、第2友人デバイス216から受信する。これの使用シナリオの一例は、例えば、移動体電話機(例えば、第1友人デバイス210)を使用してメディアを消費する女性ユーザー(例えば、第1友人識別子214)を含むことができる。この女性ユーザーは、家庭用コンピューター(例えば、第2友人デバイス216)にもログインしてメディアを消費することもでき、この女性の兄弟(例えば、第2友人識別子220)もこの家庭用コンピューター(例えば、第2友人デバイス216)にログインしてメディアを消費することができる。双方の場合、女性ユーザーによって消費されたメディアは、メディアを消費するために使用されたデバイスには関係なく、同じ第1友人識別子214と関連付けられる。つまり、システム200は、複数のデバイスからメディア消費データーを受信し、しかるべき識別子をこのメディア消費データーと関連付けるように構成されている。
【0018】
[0024] データーは、メディア消費アグリゲーター202において、入力/出力(I/O)インターフェース234を介して受信することができ、データー保持サブシステム232に格納されている命令を、ロジック・サブシステム236によって処理することができる。図示のように、個人消費データー208、第1友人消費データー212、第2友人消費データー218、および第n友人消費データー224が、データー保持サブシステム232においてメディア消費モジュール238に格納されている。図示しないが、簡略化のために、第3友人消費データー228をメディア消費モジュール238に格納することもできる。
【0019】
[0025] メディア消費アグリゲーター202において、ユーザー識別子206は、少なくとも第1友人識別子214、第2友人識別子220、および第n友人識別子226と、ソーシャル・グラフ230において関連付けられる。各友人識別子は、ソーシャル・グラフ230において、ユーザー識別子206に対する友人関係(friend connection)を有することができる。この例では、ソーシャル・グラフ230はメディア消費アグリゲーター202のデーター保持サブシステム232に格納されている。他のシナリオでは、ソーシャル・グラフを第三者によって管理してもよい。このような場合、ソーシャル・グラフには、例えば、アプリケーション・プログラミング・インターフェースを介してアクセスすることができる。
【0020】
[0026] ソーシャル・グラフ230は、ユーザー識別子206と関連付けられているユーザー、およびそれぞれの友人識別子と関連付けられている友人の内1人以上からの明示的な命令に基づいて組み立てることができる。ソーシャル・グラフにおけるユーザー識別子に対する友人識別子の関係が、ユーザーおよび友人のいずれかまたは双方からの明示的な要求に応答して作られた場合、これを明示的友人関係と呼ぶこともできる。
【0021】
[0027] 加えてまたは代わりに、ソーシャル・グラフ230は、ユーザーおよび友人の内1人以上による暗示的な行為に基づいて組み立てることもできる。例えば、ユーザーが第4の友人と共通のメディアの好みを有するが、このユーザーおよび/または第4のユーザーが明示的に友人関係を要求していない場合であっても、メディア消費アグリゲーター202は、第4友人識別子(図示せず)をソーシャル・グラフ230に、ユーザー識別子206に対する暗示的な友人関係と共に含ませることができる。異なる規則、方針、および指針が、ユーザー識別子に対して明示的な友人関係を有する友人識別子によって表される友人による容認可能な行為(例えば、共有等)、およびソーシャル・グラフ内にあるユーザー識別子に対する暗示的な友人関係を有する友人識別子によって表される友人による容認可能な行為(例えば、共有等)を制限する場合もある。本明細書において使用される場合、「友人識別子」とは、ソーシャル・グラフ230のようなソーシャル・グラフにおいてユーザー識別子に対して明示的な友人関係、または暗示的な友人関係を有する友人識別子を含むことができる。
【0022】
[0028] メディア消費モジュール238において、個人消費データー208において識別される関連個人メディア・ユニット(relevant personal media unit)を表す1つ以上の個人メディア・イベント242を含む個人ハイライト・リール240を生成し、格納し、および/またはユーザー・デバイス204に出力することができる。先に述べた個人ハイライト・リールの一例は、テレビジョン・ショー、ムービー、音楽、ポッドキャスト、およびユーザーが見た、聞いた、またはそれ以外で最近消費した、任意の他の消費可能なメディアを表す一連のビデオ・クリップを含むことができる。1つ以上の関連個人メディア・ユニットの決定、および個人ハイライト・リールの生成については、図3および図4に関して更に詳細に論ずる。
【0023】
[0029] この例では、個人ハイライト・リール240は、個人メディア・イベント242の各々と関連付けられている詳細を含む個人コンテキスト・メタデーター244も含む。個人コンテキスト・メタデーター244は、ユーザー識別子と関連のある特定の関連個人メディア・ユニットの視聴回数、ユーザー識別子206と関連のある特定のメディア・ユニットの視聴時刻、ユーザー識別子206と関連のある特定のメディア・ユニットの格付け(例えば、ユーザー識別子によって表されるユーザーによる格付け)、およびユーザー識別子206と関連のある特定のメディア・ユニットの推薦(例えば、ユーザー識別子によって表されるユーザーによる推薦)の内1つ以上を含むことができる。他の例では、個人コンテキスト・メタデーター244は、他の場所に格納することができる。更に、ユーザーは任意に、個人消費データー208の1つ以上の態様を秘密に保持することを選択することもでき、それに応じてプライバシーを維持するために、ユーザー識別子206と関連付けられた個人コンテキスト・メタデーター244を保護することおよび/または匿名にすることもできる。
【0024】
[0030] また、メディア消費モジュール238は、ユーザー・デバイス204に出力することができるコミュニティ・ハイライト・リール246を作り、および/または格納するように構成されている。コミュニティ・ハイライト・リール246は、関連コミュニティ・メディア・ユニットを表す1つ以上のコミュニティ・メディア・イベント248を含む。コミュニティ・メディア・イベント248は、個人メディア・イベント242が対応する関連個人メディア・ユニットを表すのと同様に、対応する関連コミュニティ・メディア・ユニットを表わす。つまり、コミュニティ・ハイライト・リールの一例は、上位10個のコミュニティ会員(例えば、ユーザーの全友人)によって最も多く見られたテレビジョン・ショーまたはムービーを表す10個の異なるビデオ・クリップを含むことができる。関連コミュニティ・メディア・ユニットは、この例では、第1友人消費データー212、第2友人消費データー218、第3友人消費データー228、第n友人消費データー224、および/またはソーシャル・グラフ230においてユーザー識別子206に対して友人関係を有する友人識別子と関連付けられている任意の他の友人消費データーの全て(または、全て未満)から決定することができる。関連コミュニティ・メディア・ユニットの識別を含む、コミュニティ・ハイライト・リール246の生成については、図5に関して更に詳細に論ずる。
【0025】
[0031] この例において示されるように、コミュニティ・ハイライト・リール246は、更に、コミュニティ・コンテキスト・メタデーター250も含む。コミュニティ・コンテキスト・メタデーター250は、コミュニティ・メディア・イベント248の各々と関連付けられた詳細を含む。コミュニティ・コンテキスト・メタデーター250は、特定のコミュニティ・メディア・イベントによって表される特定の関連コミュニティ・メディア・ユニットの視聴者数、特定の関連コミュニティ・メディア・ユニットの視聴回数、特定の関連コミュニティ・メディア・ユニットの視聴時間、特定の関連コミュニティ・メディア・ユニットの格付けまたは平均格付け、特定の関連コミュニティ・メディア・ユニットの格付けの数(例えば、どれくらい多くの友人が特定の関連コミュニティ・メディア・ユニットを格付けしたか)、友人識別子の1つ以上と関連のある特定の関連コミュニティ・メディア・ユニットの推薦(例えば、1人以上の友人によって推薦された)、ならびに友人識別子の1つ以上と関連のある特定の関連コミュニティ・メディア・ユニットの推薦数(例えば、1人以上の友人によって推薦された)の内1つ以上を含むことができる。
【0026】
[0032] また、メディア消費モジュール238は、絞り込み友人ハイライト・リール252も含む。絞り込み友人ハイライト・リール252は、1つ以上の関連友人メディア・ユニットを表す1つ以上の友人メディア・イベント254を含み、ユーザー・デバイス204に出力することができる。例の中には、絞り込み友人ハイライト・リール252が、ソーシャル・グラフ230において友人識別子によって表される、ユーザーが選択した友人と関連付けられた消費データーに基づいて生成される場合もある。絞り込み友人ハイライト・リール252における友人メディア・イベント254は、友人メディア・イベントが対応する関連友人メディア・ユニットを表すことにおいて、個人メディア・イベント242およびコミュニティ・メディア・イベント248と同様であってよい。したがって、友人ハイライト・リールの一例は、ユーザーが選択した友人によって消費されユーザーが選択した友人によって高く格付けされている、テレビジョン・ショー、ムービー、音楽、ポッドキャスト等の1つ以上のクリップを含むことができる。関連友人メディア・ユニットの決定、および絞り込み友人ハイライト・リール252の生成については、図6および図7に関して更に詳細に論ずる。
【0027】
[0033] 個人メディア・イベント242、コミュニティ・メディア・イベント248、および友人メディア・イベント254は、メディア・イベント258のプールから選択することができる。個人メディア・イベント242、コミュニティ・メディア・イベント248、および友人メディア・イベント254の内任意のものは、互いに重複してもよく、または相互に排他的であってもよい。他の例では、メディア・イベント258の内1つ以上を、メディア消費アグリゲーター202とは別個のメディア・イベントの第三者プロバイダーから引き出すまたは受信することもできる。
【0028】
[0034] 尚、1つの友人識別子と関連付けられた消費データーに基づく絞り込み友人ハイライト・リールを、その友人識別子に対する個人ハイライト・リールと呼んでもよいことは、認めることができよう。
【0029】
[0035] 図示のように、絞り込み友人ハイライト・リール252は、絞り込みコンテキスト・メタデーター256も含む。絞り込みコンテキスト・メタデーター256は、友人メディア・イベント254に対応する関連友人メディア・ユニットの各々と関連付けられた詳細を含む。絞り込みコンテキスト・メタデーター256は、ユーザーが選択した友人の内、友人メディア・イベントと関連付けられた特定の関連友人メディア・ユニットを見た人数、特定の関連友人メディア・ユニットの視聴回数、特定の関連友人メディア・ユニットの視聴時間、1人以上のユーザーが選択した友人を表す1つ以上の友人識別子と関連のある特定の関連友人メディア・ユニットの格付けまたは平均格付け、特定の関連友人メディア・ユニットの格付けの数、および1人以上のユーザーが選択した友人による推薦の数の内1つ以上を含むことができる。
【0030】
[0036] 尚、1つのユーザー識別子と関連付けられた消費データーに基づく絞り込み友人ハイライト・リールを、その1つの友人識別子によって表された友人に対する個人ハイライト・リールと呼んでもよいことは、認められよう。しかしながら、他の場合では、1つの友人識別子と関連付けられた消費データーに基づく絞り込み友人ハイライト・リールが、その1つの友人識別子によって表された友人に対する個人ハイライト・リールとは異なる場合もある。
【0031】
[0037] 尚、ユーザー・デバイス204はそのように呼ばれているが、他の使用シナリオでは、ユーザー・デバイス204が友人デバイスと考えられることや、友人デバイスがユーザー・デバイスと考えられることもあることは認めることができよう。同様に、個人ハイライト・リール240、コミュニティ・ハイライト・リール246、および絞り込み友人ハイライト・リール252の内任意のものを、ユーザー・デバイス204、第1友人デバイス210、第2友人デバイス216、および第n友人デバイス222の内任意のもの、および/または任意の他のデバイスに出力できることも認めることができよう。
【0032】
[0038] 一般に、関連個人メディア・ユニット、関連コミュニティ・メディア・ユニット、および関連友人メディア・ユニットの識別は、何らかのファクターが他のファクターよりも、メディア・イベントがハイライト・リールに含まれる可能性(likelihood)に影響を及ぼすように、重み付けされたファクターに基づくことができる。例の中には、ユーザーがこれらのファクターに対する重みを割り当てることができるとよい場合もある。
【0033】
[0039] 更に、関連個人メディア・ユニット、関連コミュニティ・メディア・ユニット、および関連友人メディア・ユニットの内任意のものが、1つ以上のユーザー定義ファクターに基づいて識別されるのでもよい。即ち、ユーザーが任意にファクターを特定するのでもよく、それにしたがって、関連個人メディア・ユニット、関連コミュニティ・メディア・ユニット、および/または関連友人メディア・ユニットを識別することができる(後合えば、最も多く見られた、最も多く推薦された、ジャンルの好み、音楽の好み等)。
【0034】
[0040] 更に、関連個人メディア・ユニット、関連コミュニティ・メディア・ユニット、および関連友人メディア・ユニットの識別は、ユーザーおよびユーザーの友人の各々によって設定される共有規則およびプライバシー設定に依存するのでもよい。即ち、消費された特定のメディア・ユニットに「秘密」ステータス・マーカーが関連している場合、この消費された特定のメディア・ユニットは、関連個人メディア・ユニット、関連コミュニティ・メディア・ユニット、または関連友人メディア・ユニットのいずれとしても識別されなくすることができる。
【0035】
[0041] 更にまた、ユーザー・デバイスまたは友人デバイスが、スマート・デバイス(例えば、カメラを有する)であるか、および/またはそれ以外でユーザー認識が可能である場合、関連個人メディア・ユニット、関連コミュニティ・メディア・ユニット、および関連友人メディア・ユニットの識別は、付加的に、スマート・デバイスによって観察可能な暗示的情報に基づくのでもよい。このような暗示的情報は、スマート・デバイスによって観察された笑いの誘発(elicitation)、スマート・デバイスによって認識可能な、顔に現れる感情の誘発、またはスマート・デバイスによる任意の他の観察可能なパターンを含むことができる。このようなスマート・デバイスは、更に、ユーザー識別子をメディア消費データーにしかるべく含ませることができるように、ユーザーを認識し、ユーザーをそのユーザーのユーザー識別子としかるべく関連付けるように構成することもできる。
【0036】
[0042] 一般に、個人ハイライト・リール、コミュニティ・ハイライト・リールおよび/または絞り込み友人ハイライト・リールの生成は、時間しきい値に達したときに行うとよい。例えば、個人ハイライト・リールは、2日毎に生成および/または更新するとよい。他の例として、個人ハイライト・リール、コミュニティ・ハイライト・リール、および/または絞り込み友人ハイライト・リールの生成は、消費されたメディア・ユニットの分量しきい値(volume threshold)に達したときに行ってもよい。例えば、複数のユーザーが選択した友人の各々が一旦特定数のメディア・ユニット(例えば、5メディア・ユニット)を消費したなら、絞り込み友人ハイライト・リールを生成するのでもよい。更に具体的な例として、同じユーザーが選択した友人を有する絞り込み友人ハイライト・リールに対するユーザーの最後の要求以来、ユーザーが選択した友人の各々が一旦少なくとも5個のメディア・ユニットを消費したなら、絞り込み友人ハイライト・リールを生成するのでもよい。
【0037】
[0043] 加えて、消費データーは、メディア消費アグリゲーターにおいて、メディア消費アグリゲーターの他のユーザー(図示せず)の内、彼らの対応する識別子が、ユーザーのソーシャル・グラフにおけるユーザー識別子に対する明示的または暗示的な友人関係を有していないユーザーから受信することもできる。特定のユーザー設定に基づいて、これら他のユーザーからの消費データーは、彼らがこのユーザーの友人ではなくても、コミュニティ・ハイライト・リールに含ませることができる。
【0038】
[0044] 更に他の例では、公開ハイライト・リール(public highlight reel)を作ることもできる。この公開ハイライト・リールは、メディア消費アグリゲーターの1人以上のユーザーにアクセス可能であり、公開ハイライト・リールは、いずれのソーシャル・グラフにおける友人関係にも関係なく、メディア消費アグリゲーターの1人以上の(例えば、全員の)ユーザーのメディア消費データーに基づく。このような公開ハイライト・リールは、全てのユーザーによって消費されたメディアに基づいて生成することができる。公開ハイライト・リールは、最も人気があるメディア全体のビデオ・クリップおよびオーディオ・クリップ、および/または関連する公開コンテキスト・メタデーターを含むこともできる。
【0039】
[0045] これより図3に移ると、フローチャートは、個人ハイライト・リールを生成する方法例300を示す。302において、方法300は、ユーザー識別子と関連付けることができる個人消費データーを受信するステップを含む。この個人消費データーは、ユーザー計算デバイスによって消費された1つ以上のメディア・ユニット(例えば、ムービー、TVショー、ビデオ・ゲーム、ポッドキャスト、ソング)を示す。304において、方法300は、ユーザ識別子と関連付けて個人消費データーを格納するステップを含む。先に論じたように、一旦消費データーが受信されると、これをユーザー識別子と関連付けることができる。
【0040】
[0046] 306において、方法300は、個人消費データーに基づいて、1つ以上の関連個人メディア・ユニットを識別するステップを含むことができる。これは、例えば、ユーザー識別子によって表されるユーザーによってしきい値回数だけ消費された1つ以上のメディア・ユニットを識別するステップを含むことができる。つまり、一例では、関連個人メディア・ユニットは、ユーザー識別子と関連があり視聴されたTVショー全てと比較して、ユーザー識別子と関連付けて最も多い回数視聴されたTVショーとすることもできる。
【0041】
[0047] 306における1つ以上の関連個人メディア・ユニットの識別は、しきい値長さにわたって消費されたメディア・ユニットを個人消費データーから識別するステップを含むことができる。例えば、ムービーの全体が見られた場合、このムービーは関連個人メディア・ユニットと見なされるのであってよいが、他のムービーの2/3だけが見られた場合、この他のムービーは関連個人メディア・ユニットと見なされないのであってもよい。
【0042】
[0048] 更にまた、1つ以上の関連個人メディア・ユニットの識別は、ユーザー識別子と関連付けて格付けされたメディア・ユニットを識別するステップを含むこともできる。即ち、ユーザーは、単なる例を挙げると、数値スケール上で、星の数で、または二進スケールで(例えば、「好き」と「嫌い」)、メディア・ユニットを格付けすることができる。したがって、所定のしきい値以上(例えば、5つ星の内4つ以上の星)に格付けされたメディア・ユニットを、関連個人メディア・ユニットとして含ませることができる。あるいは、1つ以上の関連個人メディア・ユニットを識別するステップは、ユーザー識別子と関連付けて消費されたメディア・ユニット(がある場合)の内どれが、ユーザー識別子と関連付けて推薦されたか識別するステップを含むこともできる。一例として、ユーザーがポッドキャストを一般にまたは特定の友人に(例えば、電子メールによって、ソーシャル・ネットワーキング・アプリケーションによって)推薦した場合、ポッドキャストを関連個人メディア・ユニットと見なすことができる。何故なら、ポッドキャストは、ユーザーを表すユーザー識別子と関連付けて推薦されたからである。
【0043】
[0049] 更に、関連個人メディア・ユニットを識別するステップは、ある時間期間において最も多い分数だけ消費されたメディア・ユニットを識別するステップ、ある時間期間以内に最も多い作品(episode)数が消費されたメディア・ユニットを識別するステップ、および/またはある時間期間以内に新しい作品(例えば、ある作品の最初の放送)が最も多い回数消費されたメディア・ユニットを識別するステップを含むこともできる。
【0044】
[0050] 関連個人メディア・ユニットは、ビデオの一部であってもよい。例えば、関連個人メディア・ユニットは、人気のあるスポーツ・プレーのビデオ(例えば、ゴルフで締めくくる15秒)を含むのであってもよく、このビデオがスポーツ・ゲーム全体を含むもっと大きなビデオの一部であってもよい。他の例として、関連個人メディア・ユニットが、ユーザーによってプレーされたビデオ・ゲームにおけるイベントの特定のシーケンス(例えば、決闘の場面)であってもよい。更にまた、関連個人メディア・ユニットが、ソングのコーラスのような、オーディオ・ファイルの一部であってもよい。あるいは、関連個人メディア・ユニットが、TVシリーズの様々な作品からの場面のような一連のビデオ、または1組の音楽アルバムのような、一連のオーディオ・ファイルであってもよい。
【0045】
[0051] ハイライト・リールを作る目的で、どのメディア・ユニットが関連があると見なされるか評価するためには、事実上あらゆる規準を使用することができる。関連メディア・ユニットを識別することに関して先に示した例は、限定的ではない。
【0046】
[0052] 308において、方法300は、1つ以上の関連個人メディア・ユニットを表す1つ以上の個人メディア・イベントを含む個人ハイライト・リールを生成するステップを含む。個人メディア・イベントは、メディア・トレーラー(例えば、ムービー・トレーラ、TV作品の水引き(teaser)、メディアの要約(例えば、テキストまたはビデオ・フォーマット)、人気のあるメディア・セグメント(例えば、ソングのコーラス、人気のあるムービー場面)、および編集で特定された(editorially-identified)メディア・セグメント(例えば、TVショーの最初の30秒)の内1つ以上を含むことができる。
【0047】
[0053] 例の中には、308における生成するステップが、個人コンテキスト・メタデーターを、個人ハイライト・リール(例えば、視聴回数、1日の視聴時間等)における個人メディア・イベントの各々にリンクするステップを含むとよい場合もある。個人コンテキスト・メタデーターは、それぞれの個人メディア・イベントによって表される関連個人メディア・ユニットの消費統計、格付け、および推薦の内1つ以上を含むことができる。実施形態の中には、以下で説明するように、このようにリンクされたコンテキスト・メタデーターの視覚表現を、ハイライト・リールに統合する(例えば、格付けのテキスト表現をビデオ背景上に重ね合わせてもよい)とよい場合もある。
【0048】
[0054] 310において、方法300は、個人ハイライト・リールを出力するステップを含む。例えば、個人ハイライト・リールを、ユーザー識別子と関連付けられているユーザー計算デバイスに送ることができる。他の例として、個人ハイライト・リールを、ユーザー識別子と関連付けられている個人ウェブサイトにポストすること、またはソーシャル・ネットワーキング・アプリケーションにポストすることができる。更に他の例では、個人ハイライト・リールを出力するときにはユーザー入力が必要とされず、個人ハイライト・リールは単に出力されてユーザーに提示される、ユーザーと関連付けられている個人ウェブサイトに出力される、および/またはソーシャル・ネットワーキング・アプリケーションにポストされる。
【0049】
[0055] 場合によっては、310において出力するステップが、任意に、312において、ソーシャル・グラフにおいてユーザー識別子に対する友人関係を有する友人識別子を識別するステップと、314において、友人識別子の内少なくとも1つと関連付けられている少なくとも1つの友人計算デバイスに個人ハイライト・リールを送るステップとを含む。他の例では、個人ハイライト・リールを、友人識別子に、または友人識別子の部分集合にブロードキャストすることもできる。更にまた、個人ハイライト・リールを所定の予定で(例えば、1週間に1回)友人計算デバイスに送ることもでき、または友人識別子から個人ハイライト・リールの要求を受けたことに応答して、友人計算デバイスに送ることもできる。
【0050】
[0056] 一般に、ハイライト・リールは、そのハイライト・リールを受信する計算デバイスからの明示的な要求がなくても、この計算デバイスにプッシュすることができることは言うまでもない。更に、計算デバイスがハイライト・リールを要求した後でなければ、そのハイライト・リールをその計算デバイスにプルすることはできないことも言うまでもない。
【0051】
[0057] 図4の検討によって認められようが、方法300は、任意に、316において、個人メディア・イベントの少なくとも1つと関連付けられた、来着イベント(incoming event)の対話型予定組み入れ画面(interactive schedule)を出力するステップと、318において、対話型予定組み入れ画面から選択された来着イベントを受信するステップと、320において、選択された来着イベントに対する予約を予定に組み入れるステップとを含むこともできる。
【0052】
[0058] これより図4に移ると、クライアントが個人ハイライト・リールにアクセスすることができるユーザー・インターフェースの種々の例が示されている。図4に示されているユーザー・インターフェースは、決して限定ではない。逆に、これらのユーザー・インターフェース例は、本開示による実施態様例として与えられる。図4の例は、過去のメディア体験を検討したユーザーによる個人ハイライト・リールの視聴を中心に据えるが、これは決して限定ではない。他の例を参照して以下で説明するが、他の人または人のグループからのハイライト・リールが、ユーザーによって見られるのであってもよく、このようなハイライト・リールが、ユーザーが未だ体験したことがないメディアを、そのユーザーが発見し易くするのであるとよい。
【0053】
[0059] 図示されている例では、ディスプレイ400は、図2のメディア消費アグリゲーター202のような、メディア消費アグリゲーターと通信しているクライアントに動作可能に結合することができる。第1ユーザー・インターフェース410は、ハイライト・リール体験のユーザー制御をやり易くするメニューを示す。この非限定的な例では、第1ユーザー・インターフェース410は、「私のハイライト・リールを見る」、「私のハイライト・リールを共有する」、「私のコミュニティ・ハイライト・リールを見る」、および「絞り込み友人ハイライト・リールを作る」と題する、選択可能なハイライト・リール・ボタンを含む。第1ハイライト・リール・ボタン「私のハイライト・リールを見る」の選択を示す入力を受けることができ、この例では、前記選択を反映するように、ディスプレイを更新することができる(例えば、第1ハイライト・リール・ボタンの網掛けによって)。
【0054】
[0060] 第1ハイライト・リール・ボタンの選択を示す入力を受けたことに応答して、この例では、ディスプレイ400上に第2ユーザー・インターフェース420が提示される。第2ユーザー・インターフェース420は、この例では、個人ハイライト・リールを作ろうとする時間枠を示す、選択可能な時間枠ボタンを含む。第2ユーザー・インターフェース420は、選択可能な時間枠ボタン「先週」および「先月」を含むが、この例および任意の他の例では、種々の予め設定されている選択肢や、ユーザーが構成可能な選択肢も可能である。
【0055】
[0061] この例では、時間枠ボタン「先週」の選択を示す入力を受けると、第2ユーザー・インターフェース420はこの選択を反映するように(例えば、網掛けによって)更新され、個人ハイライト・リールの要求を、メディア消費アグリゲーターに送ることができる。その後、選択された入力にしたがって、個人ハイライト・リールをメディア消費アグリゲーターにおいて生成することができる。この例では、個人ハイライト・リールは、直前の週においてユーザー識別子と関連付けて消費されたメディア・ユニットに基づいて生成される。
【0056】
[0062] 他の例では、個人ハイライト・リールの生成の基になるべき他の選択可能な入力選択肢を、ユーザー・インターフェース上で提示することもできる。単なる例をいくつか挙げると、他の選択可能な入力選択肢には、個人ハイライト・リールの長さまたは期間、含めるメディアのタイプおよび/または除外するメディアのタイプを含むことができる。更に他の例では、選択可能な入力選択肢がなくてもよい。
【0057】
[0063] 個人ハイライト・リールの生成および/または引き出しの後に、第3ユーザー・インターフェース430が、その個人ハイライト・リールの第1個人メディア・イベントを表示する。この第1個人メディア・イベントは、第1関連個人メディア・ユニットを表し、この非限定的な例では、人気のあるムービー・クリップを含むのでもよい。図示の簡略化のために、このメディア・イベントは、テキスト記述のように、視覚的に簡略化される。しかしながら、ハイライト・リールは、全画面、フル・モーション・ビデオ(full motion video)というような、任意の適したやり方で提示すればよいことは言うまでもない。
【0058】
[0064] 加えて、第3ユーザー・インターフェース430上では、ツールバー432が、作動可能な制御部を設け、ユーザーは、これらの制御部によって、単なる例をいくつか挙げると、個人ハイライト/リールの一時停止、巻き戻し、または早送りを要求することができる。更に、第1詳細アイコン434が、第1個人メディア・イベントに関連する個人コンテキスト・メタデーターを表示するために、作動可能になっている。この非限定的な例では、第1詳細アイコン434の選択時に、第1個人メディア・イベントの表示を一時中止することができ、第4ユーザー・インターフェース440を表示することができる。第4ユーザー・インターフェース440において、第1個人メディア・イベントと関連付けられた第1関連個人メディア・ユニットのメディア・ユニット・タイトルが表示され、個人コンテキスト・メタデーターも、フォーマットされたテキストとして、表示される。個人コンテキスト・メタデーターは、図示のように、ユーザーによる第1関連個人メディア・ユニットの消費履歴、およびユーザーによって行われた第1関連個人メディア・ユニットの格付けを含むことができる。他の例では、個人コンテキスト・メタデーターは、ボイス・オーバー(voice-over)および/またはテキスト・オーバーレイ(textual overlay)として、ユーザーに提示することもできる。
【0059】
[0065] 加えて、選択可能なバック・ボタン(back button)442が、個人ハイライト・リールの提示に戻るようにナビゲートすることを、ユーザーに可能にすることができる。選択可能な予定組み入れボタン444も、第4ユーザー・インターフェース440に表示されている。予定組み入れボタン444の選択を示す入力を受けると、第1個人メディア・イベントによって表される第1関連個人メディア・ユニットに関係がある、来着イベントの対話型予定組み入れ画面を、メディア消費アグリゲーターによってユーザー・インターフェースに出力することができる。
【0060】
[0066] この非限定的な例では、第4ユーザー・インターフェース440の予定組み入れボタン444を選択すると、第5ユーザー・インターフェース450が表示される。一例として、第1友人メディア・イベントがsitcomTVショーの1作品を表す場合、第5ユーザー・インターフェース450は、このsitcomTVショーの異なる作品または同じ作品の今後の放映(showing)を表示することができる。加えて、更に他の単なる例をいくつか挙げると、第5友人ユーザー・インターフェース450は、他のsitcomTVショー、および/またはsitcomTVショーからの出演者を含むムービーの今後の放映も表示することができる。
【0061】
[0067] 他の例として、第1友人メディア・イベントが第1チームと第2チームとの間のスポーツ・ゲームである場合、第5友人ユーザー・インターフェース450は、第1チームおよび第2チームのいずれかまたは双方を含むスポーツ・ゲームの今後の放映を表示することができる。更にまた、第5友人ユーザー・インターフェース450は、全てのスポーツ・ゲームまたはスポーツ関連メディアの今後の放映を表示することもできる。
【0062】
[0068] 第5ユーザー・インターフェース450において、ユーザーには予定確認ボタン452が提示され、これを選択すると、対話型予定組み入れ画面から来着イベントに関する予約を予定に組み入れるユーザーの要求が示される。その結果、メディア消費アグリゲーターは、選択された来着イベントの視聴を予定に組み入れる要求を受信することができる。視聴を予定に組み入れる要求を示す入力を受けると、選択された来着イベントに関する視聴予約に対するカレンダー入力を、ユーザー計算デバイスにおいて実行しているクライアントにおいて、ユーザーのために入力することができ、またはメディア消費アグリゲーターにおいて入力することができる。即ち、メディア消費アグリゲーターは、選択された来着イベントに関する予約を予定に組み入れるように、または予約を予定に組み入れることを要求するように構成することもできる。
【0063】
[0069] 視聴予約の予定組み入れ(scheduling)が、ユーザーの視聴予約と同時に、離れた所でメディア・ユニットを視聴する招待を1人以上の友人に出すことを含むのでもよい。あるいは、視聴予約を予定に組み入れることが、視聴のために物理的にユーザーに合流する招待を1人以上の友人に出すことを含むのでもよい。前記招待は、電子メール、または他のタイプの通知を、1つ以上の友人識別子と関連付けられている1つ以上の友人デバイスに送ることを含むことができる。あるいは、前記招待は、ウェブサイト、またはソーシャル・ネットワーキング・アプリケーションに通知を送ることも含むことができ、この通知は、1つ以上の友人識別子と関連付けられた1人以上の友人によって視聴可能または引き出し可能である。
【0064】
[0070] 再度図4によって示された例を参照すると、第5ユーザー・インターフェース450の予定記録ボタン454の選択を示す入力を受けることができる。予定記録ボタン454を示す入力を受けると、クライアントまたはメディア消費アグリゲーターにおいて、ユーザーのために記録予約を入力することができる。一例では、この記録予約は、選択された来着イベントの記録が、指定された時刻において自動的に行われることを示すことができる。
【0065】
[0071] この非限定的な例では、ユーザーは、第5ユーザー・インターフェース450から、予定やり直しボタン456の作動によって、個人ハイライト・リールに戻るようにナビゲートすることができる。次いで、第1個人メディア・イベントが、第3ユーザー・インターフェース430において、この例では、第4ユーザー・インターフェース440の表示が開始される前に、個人ハイライト・リールにおいて一時停止された位置から再生し続けることができる。第3ユーザー・インターフェース430における第1個人メディア・イベントの表示が完了したときに、第2個人メディア・イベントが自動的に第6ユーザー・インターフェース460において表示し始めることができる。この場合も、簡略化のために、第2個人メディア・イベントはテキストとして示されているが、任意の形態が可能である。
【0066】
[0072] 代替例として、一旦ユーザーが第5ユーザー・インターフェース450から逆方向にナビゲートして、個人ハイライト・リールの提示に戻ると、第6ユーザー・インターフェース460を自動的に、第6ユーザー・インターフェース460における第2詳細アイコン462と共に表示することができる。第6ユーザー・インターフェース460に表示される第2個人メディア・イベントは、第2関連個人メディア・ユニットと関連付けられている。第2詳細アイコン462の選択を示す入力を受けると、ユーザーには1つ以上のユーザー・インターフェースが提示される。これらのインターフェースは、第4ユーザー・インターフェース440に似ているが、第4ユーザー・インターフェース440と異なるのは、第1個人メディア・イベントではなく、第2個人メディア・イベントに関係することである。同様に、ユーザーには、対話型予定組み入れ画面があるユーザー・インターフェースに進む選択肢を提示することもできる。このユーザー・インターフェースは、第5ユーザー・インターフェース450に似ているが、第5ユーザー・インターフェース450と異なるのは、第1個人メディア・イベントではなく、第2個人メディア・イベントに関係することである。
【0067】
[0073] 更に、個人ハイライト・リールの生成は、図4の例において説明したように、その個人ハイライト・リールに対するユーザーの要求に応答して行うのでもよいことは言うまでもない。図4では、選択可能なハイライト・リール・ボタンのユーザー選択が受けられる。しかしながら、異なる例では、所定の予定で(例えば、1日1回)個人ハイライト・リールを自動的に生成し格納する(例えば、メディア消費アグリゲーターにおいて)こともできる。このような場合、個人ハイライト・リールを見るユーザー要求を受けると、個人ハイライト・リールを単に引き出す(例えば、メディア消費アグリゲーターから)のでもよい。更にまた、個人ハイライト・リールは、ユーザーの要求がなくても、提示されてもよい。
【0068】
[0074] 尚、図4のユーザー・インターフェースは例であり、限定する意図は全くないことは、特筆すべきである。ハイライト・リールは、本開示の範囲から逸脱することなく、任意の適した方法で、作り、制御し、送り、提示し、および/または見ることができる。メニュー、選択可能な選択肢、メディア・イベント、コンテキスト・メタデーター、および/または予定を表示するためのユーザー・インターフェースの種々の構成およびレイアウトも着想することができ、テキスト、グラフィクス、および/またはサウンドの内任意のものを含むことができる。
【0069】
[0075] 更に、例の中には、ハイライト・リールがオーディオ情報としてのみ利用可能にしてもよく、ディスプレイをオーディオ再生デバイス(例えば、mp3プレーヤー等)には結合してもしなくてもよい場合もある。ディスプレイがオーディオ再生デバイスに結合されない場合では、ユーザーはオーディオ再生デバイスの1つ以上の制御部を作動させて、個人ハイライト・リール、コミュニティ・ハイライト・リール、および/または絞り込み友人ハイライト・リールの内1つ以上と対話処理すること、または見ることができるようにするとよい。
【0070】
[0076] ハイライト・リールの種々の他の実施態様も可能であると考えられる。例えば、ハイライト・リールを他のユーザー体験に統合し、ハイライト・リールの作成、制御、配信、提示、および/または視聴を、例えば、ソーシャル・ネットワーキング・アプリケーション、電子メール・アプリケーション、音楽体験アプリケーション、またはユーザー計算デバイスと共に実行される任意の他のアプリケーションと統合させるようにすることもできる。実施形態の中には、ハイライト・リールの作成がユーザーにとって透過的であるとよい場合もある。
【0071】
[0077] 一例では、ハイライト・リールがソーシャル・ネットワーキング体験に統合される場合、選択可能なグラフィックをユーザー・インターフェースに統合するとよく、この選択可能なグラフィックが選択されると、1つ以上のハイライト・リール(例えば、個人ハイライト・リール、コミュニティ・ハイライト・リール、絞り込み友人ハイライト・リール)が提示される。他の例では、ユーザーの要求がなくても、個人ハイライト・リールを自動的にユーザーに表示することもできる。
【0072】
[0078] 個人ハイライト・リールを生成することに加えて、またはその代わりに、ユーザー識別子によって表されるユーザーが、ソーシャル・グラフにおいてユーザー識別子に対する友人関係を有する1つ以上の友人識別子と関連付けられている消費データーに基づくハイライト・リールを見ることによって、そのユーザーのソーシャル・コミュニティの1人以上の会員(例えば、1人以上の友人)によって消費されたメディアを発見することを望む場合もある。このようなコミュニティ・ハイライト・リールを生成する方法500について、図5に関して説明し、絞り込み友人ハイライト・リールを生成する方法600について、図6に関して説明する。コミュニティ・ハイライト・リールが絞り込み友人ハイライト・リールと異なることがあるとすれば、少なくとも、その生成の間に関連付けられたメディア消費データーが考慮された友人の数である。例えば、コミュニティ・ハイライト・リールは、ユーザーのソーシャル・コミュニティの会員全員(例えば、ユーザーの友人全員)の消費データーに基づくことができる。対照的に、絞り込み友人ハイライト・リールは、ユーザーの友人全員の内部分集合だけの消費データーに基づくことができ、この部分集合は、ユーザーによって選択されるのでも、されないのでもよい。
【0073】
[0079] これより図5を参照して、コミュニティ・ハイライト・リールを生成する方法500について説明する。502において、方法500は、任意に、ユーザー計算デバイスによって消費されたメディア・ユニットを示す個人消費データーを受信するステップを含む。504において、方法500は、友人の計算デバイスによって消費されたメディア・ユニットを示す友人消費データーを受信するステップを含む。506において、方法500は、任意に、個人消費データーをユーザー識別子と関連付けて格納するステップを含む。508において、方法500は、友人消費データーをそれぞれの友人識別子と関連付けて格納するステップを含む。
【0074】
[0080] 510において、方法500は、ユーザー識別子と友人識別子との間における関係のソーシャル・グラフに基づいて、ユーザー識別子と関連付けられている友人識別子を判定するステップを含む。512において、方法500は、510において判定された友人識別子と関連付けられている友人消費データーから、関連コミュニティ・メディア・ユニットを識別するステップを含む。関連コミュニティ・メディア・ユニットの識別は、少なくとも部分的に、消費頻度に基づくことができる。これは、特定のメディア・ユニットがある時間期間において、友人識別子と関連付けられた友人によって消費されたしきい値回数(例えば、消費回数)、および特定のメディア・ユニットを消費した友人のしきい値人数の内1つ以上に基づいて関連コミュニティ・メディア・ユニットを識別するステップを含むことができる。加えてまたは代わりに、関連コミュニティ・メディア・ユニットの識別は、友人識別子の1つ以上と関連付けられている特定のメディア・ユニットの格付けまたは推薦(例えば、1人以上の友人によって格付けされたメディア・ユニットおよび/または推薦されたメディア・ユニット)に基づいてもよい。
【0075】
[0081] 更に他の例では、関連コミュニティ・メディア・ユニットを識別するステップは、友人間で最も再生回数が多いTVショーの特定の作品を判定するステップ、および/または友人間で消費された総分数が最も多いメディア・ユニットを識別するステップを含むこともできる。更にまた、関連コミュニティ・メディア・ユニットを識別するステップは、友人間で、消費された新たな作品の総和が最も高いメディア・ユニットを識別するステップを含むこともでき、ここでは、メディア・ユニットは、例えば、テレビジョンの連続番組(television series)である。
【0076】
[0082] 更に、関連コミュニティ・メディア・ユニットの識別は、ユーザー識別子と友人識別子の各々との間における関係の強さを判定し、ユーザー識別子に対する関係の強さに基づいて、友人識別子と関連付けられているメディア消費データーに重み付けするステップを含むこともできる。例えば、特定の友人識別子がユーザー識別子との関係が弱い場合(例えば、友人がユーザーと頻繁に対話しない、および/またはユーザーに影響を与えない場合)、この特定の友人識別子と関連付けられている消費データーには、コミュニティ・ハイライト・リールを生成したときよりも少ない重みで、重み付けすることができる。
【0077】
[0083] 関連コミュニティ・メディア・ユニットの識別は、先に説明した関連個人メディア・ユニットの識別に関して説明した任意の方法を含むことができ、これらの方法は、ユーザー識別子によって表されるユーザーによって消費された関連個人メディア・ユニットを識別するのではなく、コミュニティの会員によって消費された関連コミュニティ・メディア・ユニットを識別するように、しかるべく変更される。
【0078】
[0084] 514において、方法500は、任意に、関連コミュニティ・メディア・ユニットと、ユーザー計算デバイスによって消費されたメディア・ユニットとの間における重複に基づいて、関連コミュニティ・メディア・ユニットをフィルタリングし、これによって選別(filtered)関連コミュニティ・メディア・ユニットを生成するステップを含む。即ち、このフィルタリングは、関連コミュニティ・メディア・ユニットを、ユーザー識別子によって表されたユーザーによって消費された全ての(または一部の)メディア・ユニットと比較し、ユーザー識別子によって表されたユーザーによって消費された任意の関連コミュニティ・メディア・ユニットを識別し、ユーザー識別子によって表されたユーザーによって消費された関連コミュニティ・メディア・ユニットを、関連コミュニティ・メディア・イベントのプールから取り除くステップを含むことができる。このように、ユーザーが既に消費したメディア・ユニットに関係があるメディア・イベントは、コミュニティ・ハイライト・リールには含まれない。しかしながら、場合によっては、この機構が含まれなくてもよい。ユーザーは、重複するファクター(例えば、ユーザーによるメディア・ユニットの格付け、重複するメディア・ユニットに関してユーザーが指定した規則等)に基づいて、重複するメディア・ユニットを含むように好みを指定することもできる。
【0079】
[0085] 516において、方法500は、選別関連コミュニティ・メディア・ユニットを表すコミュニティ・メディア・イベントを含むコミュニティ・ハイライト・リールを編集するまたは生成するステップを含む。個人メディア・イベントと同様、コミュニティ・メディア・イベントは、メディア・トレーラー、メディアの要約、人気のあるメディア・セグメント、および編集で特定されたメディア・セグメントの内1つ以上を含むことができる。
【0080】
[0086] コンパイルするステップは、コミュニティ・コンテキスト・メタデーターをコミュニティ・メディア・イベントの各々にリンクするステップを含むこともでき、コミュニティ・コンテキスト・メタデーターは、コミュニティ・メディア・イベントの各々と関連付けられている友人の内1人以上、およびこの友人の1人以上による各メディア・ユニットの消費量を指定する。例えば、友人A、B、およびCがビデオ・クリップと関連付けられているムービーを消費したこと、友人Aがそのムービーを2回消費したこと、ならびに友人BおよびCが各々そのムービーを1回消費したことを指定するコンテキスト・メタデーターに、特定のビデオ・クリップをリンクすることができる。更に、コミュニティ・コンテキスト・メタデーターは、それぞれのコミュニティ・メディア・イベントによって表される関連コミュニティ・メディア・ユニットの各々と関連付けられた消費統計、格付け、および推薦の内1つ以上を含むことができる。
【0081】
[0087] 518において、方法500は、コミュニティ・ハイライト・リールを提示のために出力するステップを含む。コミュニティ・コンテキスト・メタデーターがコミュニティ・メディア・イベントにリンクされている場合、コミュニティ・ハイライト・リールの出力は、520において、コミュニティ・コンテキスト・メタデーターを出力するステップを含む。
【0082】
[0088] 方法500は、任意に、522において、コミュニティ・メディア・イベントと関連付けられている来着イベントの対話型予定組み入れ画面を出力するステップを含む。また、方法500は、524において、コミュニティ・ハイライト・リールのコミュニティ・メディア・イベントの1つに関する予約を予定に組み入れる要求を受けるステップも含むことができる。一例では、これは、対話型予定組み入れ画面から選択された来着イベントを示す入力を受けるステップを含むことができる。予約を予定に組み入れる要求を受けたことに応答して、方法500は、任意に、526において、この選択された来着イベントに対する予約を予定に組み入れるステップを含む。例えば、予約の予定組み入れは、視聴予約または記録予約を予定に組み入れることを含むことができる。視聴予約または記録予約に、1人以上の友人を招待することもできる。ステップ522から526の詳細な説明は、ここでは省略し、読者には、先の図3および図4に関する同様のステップの説明を照会する。
【0083】
[0089] これより図6に移り、絞り込み友人ハイライト・リールを生成する方法600について説明する。602において、方法600は、任意に、ユーザー識別子によって表されるユーザーによって消費されたメディア・ユニットを示す個人消費データーを受信するステップを含む。604において、方法600は、それぞれの友人識別子によって表される友人と関連付けて消費された友人メディア・ユニットを示す友人消費データーを受信するステップを含む。606において、方法600は、任意に、ユーザー識別子と関連付けて、個人消費データーを格納するステップを含む。608において、友人消費データーは、それぞれの友人識別子と関連付けて格納される。
【0084】
[0090] 610において、方法600は、任意に、絞り込み友人ハイライト・リールの生成の基となるべき複数の友人識別子から少なくとも1つを指定する、絞り込み友人ハイライト・リール要求を受けるステップを含む。即ち、絞り込み友人ハイライト・リールの生成は、1つの友人識別子と関連付けられたメディア消費データーに基づくことができる。他の例では、ユーザーは、数人の友人、予め定められた友人のグループ、または絞り込み友人ハイライト・リールのこのインスタンスに対して友人に指定すべき特性を指定することができる。
【0085】
[0091] 方法600は、612において、複数の友人識別子の内前述の少なくとも1つと関連付けられた友人消費データーに基づいて、1つ以上の関連友人メディア・ユニットを識別するステップを含む。関連友人メディア・ユニットの識別は、関連個人メディア・ユニットを識別する任意の方法、および/または前述した関連コミュニティ・メディア・イベントを識別する方法を含むことができ、以上の方法は、コミュニティ・ハイライト・リールの生成において含まれたユーザー識別子または友人識別子によって消費されたメディア・ユニットを識別するのではなく、少なくとも1つの友人識別子(例えば、絞り込み友人ハイライト・リールに含ませるためにユーザーが選択した1人以上の友人)によって消費された関連友人メディア・ユニットを識別するために、しかるべく変更される。
【0086】
[0092] 614において、方法600は、1つ以上の関連友人メディア・ユニットを表す友人メディア・イベントを含む絞り込み友人ハイライト・リールを生成するステップを含む。場合によっては、614における生成するステップが、任意に、616において、ユーザー識別子と関連付けて既に消費されているメディア・ユニットと重複する関連友人メディア・ユニットを表す友人メディア・イベントを除外するステップを含む。例えば、友人メディア・イベントが、ユーザーが最近見たテレビジョン・ショーのビデオ・クリップである場合、そのビデオ・クリップを絞り込み友人ハイライト・リールから除外することができる。この除外は、方法500の514において記載したフィルタリングと同様であってもよい。
【0087】
[0093] 図6に戻って、方法600は、618において、絞り込み友人ハイライト・リールを出力するステップを含み、任意に、620において、絞り込みコンテキスト・メタデーターを出力するステップを含む。絞り込みコンテキスト・メタデーターは、友人メディア・イベントの各々と関連付けられた1つ以上の友人識別子を指定することができる。また、絞り込みコンテキスト・メタデーターは、それぞれの友人メディア・イベントによって表される関連友人メディア・ユニットの各々と関連付けられた消費統計、格付け、および推薦の内1つ以上を含むことができる。
【0088】
[0094] 前述のように、絞り込み友人ハイライト・リールのようなハイライト・リールの生成は、ユーザーに対して透過的であってもとよい。したがって、絞り込み友人ハイライト・リールは、ユーザー入力または絞り込み友人ハイライト・リールのユーザー要求がなくても、ユーザーに出力されてもとよい。非限定的な一例では、ユーザーは友人の個人ウェブサイトに、またはソーシャル・ネットワーキング・アプリケーションにおけるユーザーのページにナビゲートすることができる。その個人ウェブサイトまたはページにおいて、その友人のみのメディア消費データーに基づいて絞り込み友人ハイライト・リールを自動的にユーザーに提示することができる。
【0089】
[0095] 622において、方法600は、任意に、絞り込み友人ハイライト・リールの友人メディア・イベントの1つ以上と関連付けられた、来着イベントの対話型予定組み入れ画面を出力するステップを含むことができる。624において、方法600は、任意に、対話型予定組み入れ画面から選択された来着イベントを受けるステップと、626において、選択された来着イベントに対する予約を予定に組み入れるステップとを含む。ステップ622〜626の説明は、ここでは省略し、読者には、図3および図4に関して先に説明した同様のステップの説明を照会する。
【0090】
[0096] これより図7に移り、ユーザーが絞り込み友人ハイライト・リールにアクセスすることができる種々のユーザー・インターフェースの模式図の一例を示す。図7に描かれているユーザー・インターフェースは、決して限定ではない。逆に、これらのユーザー・インターフェース例は、本開示による実施態様例として示すに過ぎない。図7の例は、複数の友人の過去のメディア体験を調べているユーザーによる絞り込み友人ハイライト・リールの提示を中心に据えるが、これは決して限定ではない。本明細書において説明する場合、他の人または人のグループからのハイライト・リールが、ユーザーによって見られるのであってもよく、このようなハイライト・リールは、ユーザーが既に体験したメディアまたは未だ体験していないメディアを、そのユーザーが発見し易くするのであるとよい。
【0091】
[0097] ユーザー・インターフェースのシーケンス例について説明したが、このシーケンスは決して限定することを意図しているのではない。本願の範囲から逸脱しないユーザー・インターフェースの任意の他のシーケンスが可能である。
【0092】
[0098] ディスプレイ700は、図2のメディア消費アグリゲーター202のような、メディア消費アグリゲーターと通信しているクライアントに結合することができる。ディスプレイ700は、複数の友人ユーザー・インターフェースを表示するように構成することができ、この例では、第1友人ユーザー・インターフェース、第2友人ユーザー・インターフェース等が、ユーザー・インターフェースのシーケンスを指す。第1友人ユーザー・インターフェース710は、ハイライト・リールのメニューを表示する。第1友人ユーザー・インターフェース710は、それぞれ、「私のハイライト・リールを見る」、「私のハイライト・リールを共有する」、「私のコミュニティ・ハイライト・リールを見る、および「絞り込み友人ハイライト・リールを作る」と命名された、選択可能なハイライト・リール・ボタンを含む。この非限定的な例では、第4友人ハイライト・リール・ボタン「絞り込み友人ハイライト・リールを作る」の選択を示す入力が受けられ、この第4友人ハイライト・リール・ボタンの選択を反映するように、ディスプレイが更新される(例えば、網掛けによって)。
【0093】
[0099] 第4友人ハイライト・リール・ボタンの選択を示す入力を受けたことに応答して、第2友人ユーザー・インターフェース720がディスプレイ700上に提示される。第2友人ユーザー・インターフェース720は、選択可能な友人ボタン722のメニューと、選択可能な時間枠ボタン724のメニューとを含み、それぞれ、どの友人のためにそしてどの時間枠において、絞り込み友人ハイライト・リールの生成を行うことができるかを示す。
【0094】
[0100] この例では、選択可能な友人ボタンは、ソーシャル・グラフにおいてユーザー識別子に対する友人関係を有する各友人識別子が、選択可能な友人ボタンの内の1つと関連付けられるように構成されている。この例では、選択可能な友人ボタン「アミー」(Amy)の選択を示すユーザー入力と、選択可能な友人ボタン「スー」(Sue)を示すユーザー入力とが受けられて、網掛けによって示されている。他の例では、選択可能な友人ボタンの各々が、共通の特性(例えば、場所、年齢)を有する複数の友人を表す複数の友人識別子と関連付けられてもよい。このような場合、選択可能な友人ボタンの内の1つの選択を示すユーザー入力を受けることは、共通の特性を有する複数の友人を表す複数の友人識別子の選択を示す。更に他の例では、選択可能な友人ボタンの各々が、グループ(例えば、家族、同僚)としてそのユーザー(または他のユーザー)によって識別、または編成されている複数の友人識別子と関連付けられていてもよい。
【0095】
[00101] また、図7に示す第2友人ユーザー・インターフェース720は、選択可能な友人時間枠ボタン「先週」および「先月」も示すが、種々の予め設定されている、そしてユーザーが構成可能な友人時間枠ボタンが可能である。この例では、選択可能な友人時間枠ボタン「先週」の選択を示すユーザー入力が受けられ、前記選択が網掛けによって示されている。
【0096】
[00102] 1つ以上の選択された友人識別子の選択および選択された友人時間枠を受けたことに応答して、メディア消費アグリゲーターにおいて、絞り込み友人ハイライト・リールの要求を受けることができる。この例では、その後メディア消費アグリゲーターにおいて、先週即ち直前の週においてアミーの友人識別子およびスーの友人識別子と関連付けられた消費データーに基づいて、絞り込み友人ハイライト・リールを作ることができる。
【0097】
[00103] 絞り込み友人ハイライト・リールの生成の基になるべき更に他の選択可能な入力選択肢を、友人ユーザー・インターフェースの内任意のものにおいて提示することもできる。他の選択可能な入力選択肢には、絞り込み友人ハイライト・リールの長さ、含めるメディアのタイプ、除外するメディアのタイプ等を含むことができる。しかしながら、図7の例は限定することを意図していないので、絞り込み友人ハイライト・リールの作成は、他の例では、ユーザー入力に基づかなくてもよいことは認めることができよう。即ち、絞り込み友人ハイライト・リールの生成は自動的にすることができる。
【0098】
[00104] 第3友人ユーザー・インターフェース730は、絞り込み友人ハイライト・リールの第1友人メディア・イベントを表示する。一例として、第1友人メディア・イベントは、先週アミーおよび/またはスーが聞いたソングに関係があるアルバム・アートワークであってもよい。
【0099】
[00105] 第3ユーザー・インターフェース上にあるツールバー732は、作動可能な制御部を設け、これによって、ユーザーは、単なる例をいくつか挙げると、絞り込み友人ハイライト・リール、あるいは絞り込み友人ハイライト・リール内にあるメディア・イベントの一時停止、巻き戻し、または早送りを要求することができる。
【0100】
[00106] 加えて、第3友人ユーザー・インターフェース730において、友人詳細アイコン734が、第1友人メディア・イベントと関連付けられた絞り込みコンテキスト・メタデーターの表示にリンクされている。したがって、友人詳細アイコン734を選択したときに、第4友人ユーザー・インターフェース740を表示することができ、一方第3友人ユーザー・インターフェース730上における第1友人メディア・イベントの表示を一時停止することができる。第4友人ユーザー・インターフェース740において、第1友人メディア・イベントと関連付けられた第1関連友人メディア・ユニットのメディア・ユニット・タイトルが、フォーマットされたテキストの形態で、絞り込みコンテキスト・メタデーターと共に表示される。絞り込みコンテキスト・メタデーターのテキスト表現は、第1友人メディア・イベントによって表された第1関連友人メディア・ユニットと関連付けられた、アミーおよびスーそれぞれのメディア消費履歴、格付け、および推薦を含む。
【0101】
[00107] この例では、絞り込みコンテキスト・メタデーターは、友人(例えば、アミーおよびスー)毎に個別に表示される。しかしながら、絞り込みコンテキスト・メタデーターは、情報の集計のような、任意の形態で表示することができ、あるいは統計として(例えば、メディア・ユニットを消費した友人の数、平均格付け等)表示することができる。更に他の例では、絞り込みコンテキスト・メタデーターが聞き取り可能にユーザーに提示されるように、ボイス・オーバー情報(voice-over information)として提示するのであってもよい。
【0102】
[00108] 加えて、第4友人ユーザー・インターフェース740において、友人バック・ボタン742は、ユーザーが絞り込み友人ハイライト・リールの提示に戻るようにナビゲートすることを可能にする。また、第4友人ユーザー・インターフェースにおいて友人予定組み入れボタン744を選択すると、ユーザーは第5友人ユーザー・インターフェース750にナビゲートすることができる。第5友人ユーザー・インターフェース750は、関連友人メディア・ユニットに関係があるメディア・ユニットの予定(例えば、第1関連友人メディア・ユニットの今後の放映、第1関連友人メディア・ユニットと同様のメディア・ユニットの今後の放映)を表示する。この例では、第1関連友人メディア・ユニットに関係があるメディア・ユニットが、任意の時刻に入手可能である(例えば、第1関連友人メディア・ユニットがダウンロード可能な媒体、オンデマンドTV等である)。
【0103】
[00109] この例では、ユーザーは今すぐダウンロード・ボタン(download now button)758を選択することができ、メディア・ユニットを現在または今後消費するために、ダウンロードまたはストリーミングすることができる。あるいは、ユーザーは予定確認ボタン752を選択することができ、すると、メディア消費アグリゲーターは、第1関連友人メディア・ユニットに関係があるメディア・ユニットに対する消費予約を予定に組み入れる要求を受けることができる。予定消費ボタン752の選択を示す入力を受けると、ユーザー計算デバイスにおいて動作しているクライアントにおいて、またはメディア消費アグリゲーターにおいて、ユーザーのためにカレンダー・エントリーを入力することができる。即ち、メディア消費アグリゲーターは、選択された来着イベントに対する予約を予定に組み入れることができる。
【0104】
[00110] 図4に関して論じたように、視聴予約の予定組み入れは、加えて、ユーザーの視聴予約と同時に、離れて、メディア・ユニットを消費する招待を1人以上の友人に出すステップを含むこともできる。あるいは、予約を予定に組み入れるステップは、消費のためにユーザー識別子を物理的に加入させる招待を1人以上の友人に出すステップを含むこともできる。この場合も、読者には、前述の図3および図4に関して行った、視聴予約および記録予約の関連説明を照会する。
【0105】
[00111] 対話型予定組み入れ画面のメディア・ユニットの記録を予定に組み入れる要求を示すために、第5友人ユーザー・インターフェース750の予定記録ボタン754をユーザーによって選択することができる。「予定記録」ボタンの選択を示す入力を受けると、カレンダー入力および/または他の規則を、選択されたメディア・ユニットの記録に関して作ることができる。
【0106】
[00112] 認められるであろうが、例えば、メディア・ユニットのタイプ(例えば、メディア・ユニットがテレビジョンか、ムービーか、音楽か、直ちに入手可能か、予定に組み入れられているのか等)に基づいて、種々の例を別々に実現することができる。
【0107】
[00113] 第5友人ユーザー・インターフェース750から、バック・ボタン756の選択を示すユーザー入力を受けることができる。このようなユーザー入力を受けると、第4ユーザー・インターフェース740をユーザーに提示することができ、または第3友人ユーザー・インターフェース730をユーザーに提示することができ、第3友人ユーザー・インターフェース730は、絞り込み友人ハイライト・リールの第1友人メディア・イベントの表示を再開することができる。ユーザーは、第3友人ユーザー・インターフェース730において第1友人メディア・イベントを見続けることを選択することもでき、第1友人メディア・イベントの完了時に、第2友人メディア・イベントが自動的に第6友人ユーザー・インターフェース760において表示し始めることができる。あるいは、第5友人ユーザー・インターフェース750におけるバック・ボタンの選択を示すユーザー入力を受けたときに、第2友人メディア・イベントを表示する第6友人ユーザー・インターフェース760を自動的に表示することもできる。
【0108】
[00114] 第6友人ユーザー・インターフェース760に表示された第2友人メディア・イベントは、第2関連友人メディア・ユニット(例えば、関連があると判定された、直前の週にアミーまたはスーによって消費された1つのメディア)が関連付けられている。第2友人詳細アイコン762が、第6友人ユーザー・インターフェース760に表示されている。第2友人詳細アイコン762のユーザー選択を示す入力を受け取ると、第4友人ユーザー・インターフェース740に似ているが、第2友人メディア・イベントによって表される第2関連友人メディア・ユニットに関するコンテキスト・メタデーターを提示することが第4友人ユーザー・インターフェース740と異なる友人ユーザー・インターフェースにナビゲートすることができる。同様に、ユーザーは、第5友人ユーザー・インターフェース750に似ているが、例えば、第1関連友人メディア・ユニットではなく第2関連友人メディア・ユニットに関係があるメディア・ユニットの対話型予定組み入れ画面を提示がことが第5友人ユーザー・インターフェース750とは異なる友人ユーザー・インターフェースにナビゲートできるのであってもよい。
【0109】
[00115] 尚、絞り込み友人ハイライト・リールの生成は、図7の例において説明したように、絞り込み友人ハイライト・リールに対するユーザーの要求に応答して行われてもよいことは、認めることができよう。しかしながら、図7は単なる例に過ぎず、絞り込み友人ハイライト・リールの生成は、ユーザーからの絞り込み友人ハイライト・リールの要求がなくても、および/または所定の予定で行われてもよいことは言うまでもない。即ち、絞り込み友人ハイライト・リールは、所定の予定で(例えば、1日1回)自動的に生成および/または格納することができる(例えば、メディア消費アグリゲーターにおいて)。このような場合、絞り込み友人ハイライト・リールを単に引き出して(例えば、メディア消費アグリゲーターから)表示することもできる。例えば、所定の予定で絞り込み友人ハイライト・リールを生成しユーザーに送ることもできる。一例として、絞り込み友人ハイライト・リールを1週間に1回電子メールでユーザーに送ることができ、ソーシャル・グラフにおいてユーザー識別子に対する最も強い友人関係(1つまたは複数)を有する1つ以上の友人識別子と関連付けられたメディア消費データーに基づいて、絞り込み友人ハイライト・リールを生成する。
【0110】
[00116] 尚、図7のユーザー・インターフェースは例であり、決して限定することを意図しているのではないことは、特筆すべきである。先に論じたように、ハイライト・リールは、本開示の範囲から逸脱することなく、任意の適した方法で、作り、制御し、送り、提示し、および/または見ることができる。メニュー、選択可能な選択肢、メディア/イベント、コンテキスト・メタデーター、および/または予定を表示するためのユーザー・インターフェースの種々の構成およびレイアウトを着想することができ、テキスト、グラフィクス、および/またはサウンドの内任意のものを含むことができる。
【0111】
[00117] 本明細書に記載したシステムおよび方法を実現することができるデバイスのタイプは、図示したデバイスに限定されるのではなく、テレビジョン、セット・トップ・ボックス、デスクトップ計算デバイス、ラップトップ計算デバイス、パーソナル・ディジタル・アシスタント(PDA)、移動体電話機、ゲーミング計算デバイス等の内任意のものを含むことができる。
【0112】
[00118] 尚、本明細書において例示したシステム、方法、およびユーザー・インターフェースは、単なる例に過ぎず、限定であることを意図していないことを注記しておく。実施形態の中には、以上で説明した方法およびプロセスを計算システムに結び付けるとよい場合もある。一例として、図2は、模式的に、以上で説明した方法およびプロセスの内1つ以上を実行することができるメディア消費アグリゲーター202(例えば、計算システム)を示す。メディア消費アグリゲーター202は、ロジック・サブシステム236およびデーター保持サブシステム232を含む。メディア消費アグリゲーター202は、任意に、ディスプレイ・サブシステムおよび/または図2に示されていない他のコンポーネントも含むことができる。
【0113】
[00119] ロジック・サブシステム236は、1つ以上の命令を実行するように構成されている1つ以上の物理デバイスを含むことができる。例えば、このロジック・サブシステムは、1つ以上のプログラム、ルーチン、オブジェクト、コンポーネント、データー構造、または他の論理構造の一部である1つ以上の命令を実行するように構成することができる。このような命令は、タスクを実行し、データー・タイプを実装し、1つ以上のデバイスの状態を変換し、またそれ以外で所望の結果に到達するように実装することができる。ロジック・サブシステム236は、ソフトウェア命令を実行するように構成されている1つ以上のプロセッサを含むことができる。加えてまたは代わりに、ロジック・サブシステム236は、ハードウェアまたはファームウェア命令を実行するように構成されている1つ以上のハードウェアまたはファームウェア論理装置(logic machine)を含むこともできる。ロジック・サブシステム236は、任意に、2つ以上のデバイスに跨がって分散されている個々のコンポーネントを含むことができ、これらのデバイスは、実施形態によっては、離れて配置されていてもよい。
【0114】
[00120] データー保持サブシステム232は、データーならびに本明細書において説明した方法およびプロセスを実現するためにロジック・サブシステムによって実行可能な命令を保持するように構成されている、1つ以上の物理的で一時的でないデバイスを含むことができる。このような方法およびプロセスが実施されるとき、データー保持サブシステム232の状態を変換する(例えば、異なるデーターを保持するために)ことができる。データー保持サブシステム232は、リムーバブル媒体および/または内蔵デバイスを含むことができる。データー保持サブシステム232は、とりわけ、光メモリー・デバイス、半導体メモリー・デバイス、および/または磁気メモリー・デバイスを含むことができる。データー保持サブシステム232は、以下の特徴の内1つ以上を有するデバイスを含むことができる。揮発性、不揮発性、ダイナミック、スタティック、リード/ライト、リード専用、ランダム・アクセス、順次アクセス、位置アドレス可能、ファイル・アドレス可能、およびコンテンツ・アドレス可能。実施形態の中には、ロジック・サブシステム236およびデーター保持サブシステム232を、特定用途集積回路またはチップ上システムのような、1つ以上の共通デバイスに統合できる場合もある。
【0115】
[00121] 図2には示されていないが、データー保持サブシステム232の一態様が、コンピューター読み取り可能リムーバブル媒体の形態であってもよく、データーならびに本明細書において説明した方法およびプロセスを実現するために実行可能な命令を格納および/または送るために使用することができる。
【0116】
[00122] 「モジュール」および「エンジン」という用語は、1つ以上の特定の機能を実行するために実現されるメディア消費アグリゲーター202(例えば、計算システム)の態様を記述するために使用することができる。場合によっては、このようなモジュールまたはエンジンを、データー保持サブシステム232によって保持されている命令を実行するロジック・サブシステム236によってインスタンス化されてもよい。尚、異なるモジュールおよび/またはエンジンを同じアプリケーション、コード・ブロック、オブジェクト、ルーチン、および/または関数からインスタンス化できることは言うまでもない。同様に、異なるアプリケーション、コード、ブロック、オブジェクト、ルーチン、および/または関数によって、同じモジュールおよび/またはエンジンをインスタンス化することもできる。
【0117】
[00123] ディスプレイ・サブシステムが含まれるとき、データー保持サブシステム232によって保持されているデーターの視覚的表現を提示するために使用することができる。本明細書において説明した方法およびプロセスが、データー保持サブシステム232によって保持されているデーターを変化させ、このためにデーター保持サブシステム232の状態を変換すると、ディスプレイ・サブシステムの状態も同様に変換され、基礎となるデーターの変化を視覚的に表すことができる。ディスプレイ・サブシステムは、事実上あらゆるタイプの技術を利用する1つ以上のディスプレイ・デバイスを含むことができる。このようなディスプレイ・デバイスを、共有筐体において、ロジック・サブシステム236およびデーター保持サブシステム232と組み合わせることもでき、あるいはこのようなディスプレイ・デバイスが周辺ディスプレイ・デバイスであってもよい。
【0118】
[00124] 尚、本明細書において説明した構成および/または手法は、性格上例示であること、そして数多くの変形が可能であるので、これらの具体的な実施形態または例を限定的な意味で考慮してはならないことは言うまでもない。本明細書において説明した具体的なルーチンおよびプロセスは、任意の数の処理戦略の内1つ以上を代表することができる。したがって、図示した種々の動作は、図示したシーケンスで、他のシーケンスで、または並行して実行することもでき、あるいは場合によっては省略してもよい。同様に、前述のプロセスの順序も変更してもよい。
【0119】
[00125] 本開示の主題は、種々のプロセス、システムおよび構成、ならびに他の特徴、機能、動作、および/または本明細書において開示された特性、更にはそれらの均等物の内任意のものおよび全ての、全ての新規で非自明的なコンビネーションおよびサブコンビネーションを含む。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7