(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
複数の質問と前記質問への回答としてそれぞれ複数の選択肢が用意されているアンケートを用いた調査の結果に基づき営業資料を作成する営業活動支援プログラムであって、
前記選択肢毎の点数、前記選択肢毎に関連付けられるグループ及び前記グループ毎の前記点数の合計点に関連付けられる診断結果を記憶する記憶手段と、
前記アンケートの前記回答として選択された前記選択肢を特定する情報を入力する入力手段と、
入力された前記選択肢を特定する情報毎に関連付けられたグループを読み出すグループ読出手段と、
入力された前記選択肢を特定する情報毎に関連する点数を読み出す点数読出手段と、
前記グループ毎に前記点数の合計点の算出を行う合計算出手段と、
前記グループ毎に前記合計点に関連付けられた診断結果を読み出す診断結果読出手段と、
読み出された前記診断結果をアドバイス欄とともに前記営業資料として出力する出力手段と、
をコンピュータに実行させ、
前記記憶手段は、更に前記診断結果に関連付けて前記アンケートの実施者情報とアドバイス情報とを記憶し、
前記入力手段は、更に前記実施者情報を入力し、
前記実施者情報に関連付けられた前記アドバイス情報を読み出すアドバイス情報読出手段を更にコンピュータに実行させ、
前記出力手段は、更に前記アドバイス情報を前記アドバイス欄内に出力すること
を特徴とする営業活動支援プログラム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、対面式の営業活動では、営業担当者が顧客と対面する機会を得る必要があるが、顧客の心理的な抵抗感がある等の理由により、こうした機会を得ることは困難なものとなっている。
【0008】
また、せっかく営業担当者と顧客とが対面する機会を得られたとしても、営業担当者の営業経験が少ない場合には、顧客に対する適切な説明や営業資料の提示を行うことができず、顧客に対する販売機会を失うこともある。
【0009】
また、提案される商品等に対する顧客側の事前知識が無いために説明を受ける際の心理的な準備が整わず、営業担当者が適切に説明を行った場合でも商品等の購入に対する抵抗感を払拭しきれないまま購入を見送られてしまう場合もある。
【0010】
また、こうした営業活動を支える営業支援ツールとして、アンケート調査の結果に基づき営業資料を自動作成するものがあれば好ましいが、上述した特許文献1に記載されている技術を、こうしたアンケート調査の結果に応用することはできない。
【0011】
更に、従来のアンケート調査結果に基づく対面式の営業活動では、各企業用に特化したアンケート調査が行われていたため、各企業は独自にアンケートを用意し解析する必要があった。そのため、単一のアンケートを用いて1つ以上の企業が営業活動を行えるためのツールがあれば好ましい。
【0012】
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、共通するアンケートを用いた調査結果に基づき潜在的な顧客と1以上の企業の営業担当者との接触機会を確保するとともに、顧客による商品等の購入への抵抗感を軽減し、営業担当者の負担を軽減し営業活動を容易なものにする営業活動支援システム、営業活動支援方法及び営業活動支援プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明者は、上述した課題を解決するために、共通するアンケートを用いた調査結果に基づき潜在的な顧客と1以上の企業の営業担当者との接触機会を確保するとともに、顧客による商品等の購入への抵抗感を軽減し、営業担当者の負担を軽減し営業活動を容易なものにする営業活動支援システム、営業活動支援方法及び営業活動支援プログラムを発明した。
【0014】
第1発明に係る営業活動支援システムは、複数の質問と前記質問への回答としてそれぞれ複数の選択肢が用意されているアンケートを用いた調査の結果に基づき営業資料を作成する営業活動支援システムであって、前記選択肢毎の点数、前記選択肢毎に関連付けられるグループ及び前記グループ毎の前記点数の合計点に関連付けられる診断結果を記憶する記憶部と、前記アンケートの前記回答として選択された前記選択肢を特定する情報を入力する入力部と、入力された前記選択肢を特定する情報毎に関連付けられたグループを読み出すグループ読出部と、入力された前記選択肢を特定する情報毎に関連付けられた点数を読み出す点数読出部と、前記グループ毎に前記点数の合計点の算出を行う合計点算出部と、前記合計点に関連付けられた診断結果を前記グループ毎に読み出す診断結果読出部と、読み出された前記診断結果をアドバイス欄とともに前記営業資料として出力する出力部と、を有
し、前記記憶部は、更に前記診断結果に関連付けて前記アンケートの実施者情報とアドバイス情報とを記憶し、前記入力部は、更に前記実施者情報を入力し、前記実施者情報に関連付けられた前記アドバイス情報を読み出すアドバイス情報読出部を更に備え、前記出力部は、更に前記アドバイス情報を前記アドバイス欄内に出力することを特徴とする。
【0016】
第
2発明に係る営業活動支援システムは、第
1発明において、前記記憶部は、更に前記アドバイス情報に関連付けて製品情報を記憶し、読み出された前記アドバイス情報に関連付けられた前記製品情報を読み出す製品情報読出部を更に備え、前記出力部は、前記製品情報読出部が読み出した前記製品情報を更に出力する、ことを特徴とする。
【0017】
第
3発明に係る営業活動支援システムは、第
1又は第
2発明に係る営業活動支援システムにおいて、前記記憶部は、更に前記アドバイス情報に関連付けて第2アンケート情報を記憶し、読み出された前記アドバイス情報に関連付けられた前記第2アンケート情報を読み出す第2アンケート情報読出部を更に備え、前記出力部は、前記第2アンケート情報読出部が読み出した前記第2アンケート情報を更に出力することを特徴とする。
【0018】
第
4発明に係る営業活動支援方法は、複数の質問と前記質問への回答としてそれぞれ複数の選択肢が用意されているアンケートを用いた調査の結果に基づき営業資料を作成する営業活動支援方法であって、前記選択肢毎の点数、前記選択肢毎に関連付けられるグループ及び前記グループ毎の前記点数の合計点に関連付けられる診断結果を記憶する記憶工程と、前記アンケートの前記回答として選択された前記選択肢を特定する情報を入力する入力工程と、入力された前記選択肢を特定する情報毎に関連付けられたグループを読み出すグループ読出工程と、入力された前記選択肢を特定する情報毎に関連付けられた点数を読み出す点数読出工程と、前記グループ毎に前記点数の合計点の算出を行う合計算出工程と、前記合計点に関連付けられた診断結果を前記グループ毎に読み出す診断結果読出工程と、読み出された前記診断結果をアドバイス欄とともに前記営業資料として出力する出力工程と、を有
し、前記記憶工程は、更に前記診断結果に関連付けて前記アンケートの実施者情報とアドバイス情報とを記憶し、前記入力工程は、更に前記実施者情報を入力し、前記実施者情報に関連付けられた前記アドバイス情報を読み出すアドバイス情報読出工程を更に備え、前記出力工程は、更に前記アドバイス情報を前記アドバイス欄内に出力することを特徴とする。
【0019】
第
5発明に係る営業活動支援プログラムは、複数の質問と前記質問への回答としてそれぞれ複数の選択肢が用意されているアンケートを用いた調査の結果に基づき営業資料を作成する営業活動支援プログラムであって、前記選択肢毎の点数、前記選択肢毎に関連付けられるグループ及び前記グループ毎の前記点数の合計点に関連付けられる診断結果を記憶する記憶手段と、前記アンケートの前記回答として選択された前記選択肢を特定する情報を入力する入力手段と、入力された前記選択肢を特定する情報毎に関連付けられたグループを読み出すグループ読出手段と、入力された前記選択肢を特定する情報毎に関連付けられた点数を読み出す点数読出手段と、前記グループ毎に前記点数の合計点の算出を行う合計算出手段と、前記合計点に関連付けられた診断結果を前記グループ毎に読み出す診断結果読出手段と、読み出された前記診断結果をアドバイス欄とともに前記営業資料として出力する出力手段と、をコンピュータに実行させ
、前記記憶手段は、更に前記診断結果に関連付けて前記アンケートの実施者情報とアドバイス情報とを記憶し、前記入力手段は、更に前記実施者情報を入力し、前記実施者情報に関連付けられた前記アドバイス情報を読み出すアドバイス情報読出手段を更にコンピュータに実行させ、前記出力手段は、更に前記アドバイス情報を前記アドバイス欄内に出力することを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
上述した構成からなる本発明によれば、共通するアンケートを用いた調査結果に基づき潜在的な顧客と1以上の企業の営業担当者との接触機会を確保するとともに、顧客による商品等の購入への抵抗感を軽減し、営業担当者の負担を軽減し営業活動を容易なものにする営業活動支援システム、営業活動支援方法及び営業活動支援プログラムを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の第1〜第3実施形態に係る営業活動支援システム1及びそれを用いた営業資料6の出力手順について、図を用いて詳細に説明する。
【0023】
図1は、本発明の第1〜第3実施形態に係る営業活動支援システム1を示す概略構成図である。営業活動支援システム1は、営業活動支援システム1の全体を制御する制御部2と、制御部2にそれぞれ接続された表示手段としてのディスプレイ3、入力手段としてのキーボード4及び出力手段としてのプリンタ5とを備えて構成されている。
【0024】
制御部2は、制御部2全体を制御するCPU(Central Processing Unit)21と、CPU21が動作するための制御プログラム等を格納したROM(Read Only Memory)22と、各種データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)23と、営業活動支援システム1に出入力される様々なデータを記憶するストレージ24と、を備えて構成されている。制御部2としては、PC(Personal Computer)等を用いることができる。
【0025】
ディスプレイ3は、営業活動支援システム1のインターフェースとしての操作画面が表示される。また、ディスプレイ3には操作画面の他、営業活動支援システム1による出力結果等が画像として表示される態様としてもよい。
【0026】
キーボード4は、一般的なパーソナルコンピュータに用いられているキーボードである。なお、本発明においてはこれに限らず、テンキーであってもよい。また、上述したディスプレイ3をタッチパネルとし、操作部と兼用する態様とした場合には、キーボード4を省略することができる。
【0027】
プリンタ5は、営業活動支援システム1による処理の結果出力される営業資料のデータを紙に印刷し、営業資料6として出力する。なお、本発明においてはこれに限らず、営業資料をPDF(Portable Document Format)等の電子データとして出力し、インターネット等を介して顧客に配信する態様としてもよい。
【0028】
上述した営業活動支援システム1の構成は、以下に説明する各実施形態に係る営業活動支援システム1に共通するものである。各実施形態で異なるのは、CPU21の機能構成と、内部で行われる営業資料の出力手順である。
【0029】
各実施形態に係る営業活動支援システム1では、顧客に対して行われる共通したアンケートの結果に基づき営業資料の作成が行われる。
【0030】
図2は、本発明の第1〜第3実施形態に係る営業活動支援システムにおいて共通して用いられるアンケート7を示す模式図である。
【0031】
アンケート7には、顧客情報71として顧客の住所、氏名、電話番号、年齢、家族構成、住居の種類を記載する欄が設けられている。また、顧客情報71の下には、顧客に対する質問欄72として、複数の質問と、質問に対する回答としてそれぞれ3つの選択肢がチェックボックスとともに用意されている。
【0032】
顧客は、顧客情報71欄を記載するとともに、各質問への回答として、選択肢に対応するチェックボックスに印をつけていくことでアンケートへの回答を行う。
【0033】
なお、
図2に示すのはアンケート7の1ページ目のみであり、実際には2ページ目以降に更に複数の質問とそれに対する回答としての3つの選択肢が、チェックボックスとともにそれぞれ記載されている。
【0034】
次に、各実施形態に係る営業活動支援システム1について詳細に説明する。
【0035】
[第1実施形態]
第1実施形態に係る営業活動支援システム1について説明する。第1実施形態に係る営業活動支援システム1のハードウェア構成は、
図1に基づき既に説明した通りである。
【0036】
図3は、第1実施形態に係る営業活動支援システム1のCPU21の機能ブロック図である。第1実施形態に係る営業活動支援システム1のCPU21は、ROM22に格納されている制御プログラムをRAM23に展開して実行することにより、後述する
図4に示す情報処理手順を実行するための、記憶部211、入力部212、グループ読出部213、点数読出部214、合計点算出部215、診断結果読出部216及び出力部217として機能する。
【0037】
記憶部211は、後述する選択肢毎の点数、選択肢毎に関連付けられるグループ及びグループ毎の点数の合計点に関連付けられる診断結果や、顧客情報等をストレージ24に記憶させる。
【0038】
入力部212は、キーボード4から出力されるアンケートの回答として選択された選択肢を特定する情報の入力を行う。
【0039】
グループ読出部213は、入力された選択肢を特定する情報毎に関連付けられたグループをストレージ24から読み出す。
【0040】
点数読出部214は、入力された選択肢を特定する情報毎に関連付けられた点数をストレージ24から読み出す。
【0041】
合計点算出部215は、グループ毎に点数の合計点の算出を行う。
【0042】
診断結果読出部216は、グループ毎に合計点に関連付けられた診断結果をストレージ24から読み出す。
【0043】
出力部217は、診断結果読出部216により読み出された診断結果をプリンタ5に出力させる。プリンタ5により出力される診断結果は営業資料6として営業担当者が顧客に営業活動を行う際に用いられる。
【0044】
図4は、選択肢に点数とグループが関連付けられたデータの構造を示す模式図である。
図5は、グループ毎に合計点と診断結果が関連付けられたデータの構造を示す模式図である。ストレージ24には、質問番号と、質問番号に関連付けられた選択肢と、選択肢に関連付けられた選択肢毎の点数及びグループが保存されている。また、ストレージ24には、グループ毎に合計点と診断結果が関連付けられて保存されている。
【0045】
図4に示す例では、
図2に示すアンケートの質問1の選択肢「ビニール傘をすぐに買ってしまうので、捨てても増えてしまいます。」に1点が関連付けられている。「家族の人数分+数本と決めています。折りたたみ傘を持ち歩くようにしています。」には2点が関連付けられている。「たくさんありすぎてわかりません。」には0点が関連付けられている。
【0046】
また、
図4に示すように、各選択肢には、グループが関連付けられている。質問1に含まれる選択肢は、何れも「適正量」というグループに関連付けられている。こうしたグループは、
図5に示すように、「動作・動線」、「グルーピング」、「定位置管理」、「適正量」、「使用頻度」が設けられている。
【0047】
なお、
図4の質問番号3に示すように、回答として選択肢が用意されているものの、点数及びグループが関連付けられていないものを含めてもよい。このような質問はダミーであり、本実施形態に係る営業活動支援システム1による営業資料の作成には用いられないが、この営業資料を見た者が回答者の性格の傾向を把握する一助となる。
【0048】
また、
図5に示すように、各グループについて、合計点(0点〜8点)に診断結果が関連付けられている。例えば「動作・動線」のグループでは、合計点0には「モノを取り出すまでに相当時間がかかっていませんか?まずは、動線どこで何をするのかを考えましょう。」、合計点1には「モノは使う場所に収納するのが基本です。わざわざ取りに行くことが多いようなら、動作・動線、収納場所の見直しを!」という診断結果が関連付けられている。
【0049】
図6は、第1実施形態において最終的に出力される営業資料6を示す模式図である。
【0050】
営業活動支援システム1は、入力されたアンケート7の回答結果に基づき、営業資料6を出力する。営業資料6にはアンケート7と同様に回答者の個人情報である氏名や年齢、住所、連絡先等が記載されるとともに、
図5のグループ毎の合計点を示すレーダーチャート61、診断結果欄62及びアドバイス欄63が含まれている。
【0051】
レーダーチャート61は、グループ毎を合計点がグラフ化したものであり、評価項目となる各グループについての評価の良し悪しを、視覚を通じて容易に判断することを可能とするものである。
【0052】
診断結果欄62は、グループ毎に診断結果が表示される。例えば、「適正量」のグループについては、合計点4に対応する「モノが多いのは分かっているけど、減らせないあなた。使っているか使っていないかに分けてみましょう。」という診断結果が記載されている。
【0053】
アドバイス欄63は、アンケートの実施者によりアドバイスが記載される欄である。本実施形態に係る営業活動支援システム1では、診断結果欄62に記載されている診断結果を手掛かりにして、営業担当者がアドバイス欄63にアドバイスを記載する。
【0054】
次に、上述した営業活動支援システム1による営業資料6の出力処理について説明する。
図7は、第1実施形態に係る営業活動支援システム1における営業資料6の出力手順を示すフローチャートである。
【0055】
まず、回答入力者がキーボード4を介してアンケート7の回答結果を入力すると、入力部212が、この入力されたデータを受け付ける(ステップS1)。入力される回答結果は、アンケートの回答として選択された選択肢を特定する情報である。また、顧客の氏名や住所等の情報を入力する態様としてもよい。ここで入力された情報は、記憶部211がストレージ24に記憶させる。
【0056】
次に、グループ読出部213が、入力された選択肢を特定する情報毎に関連付けられたグループをストレージ24から読み出す(ステップS2)。
【0057】
次に、点数読出部214が、入力された前記選択肢を特定する情報毎に関連付けられた点数をストレージ24から読み出す(ステップS3)。
【0058】
次に、合計点算出部215が、グループ毎に点数の合計点の算出を行う(ステップS4)。
【0059】
次に、診断結果読出部216が、グループ毎に合計点に関連付けられた診断結果をストレージ24から読み出す(ステップS5)。
【0060】
次に、出力部217が、読み出された診断結果をアドバイス欄63とともに営業資料6として出力し(ステップS6)、営業活動支援システム1による動作が完了する。
【0061】
そして、営業担当者は、診断結果に基づき顧客の現状を容易に把握することができ、顧客が現在抱えている問題点を解決するための自社の商品やサービスを紹介する動機付けとなるコメントを記載することができる。
【0062】
例えば、顧客が定位置管理の評価に優れた人物であるが適正量で評価が低い場合には、営業担当者はこの内容に基づき収納スペースを改善することを勧めるコメントを記載する。
【0063】
また、この顧客は問題点を認識したことで、その解決のため収納に関連する商品等を購入する可能性が高まっていることになり、営業担当者は収納に関する自社製品についてこの顧客に営業する機会、具体的には実際に電話や訪問等をして営業する機会を得る可能性が高まることになる。そのため、経験の浅い営業担当者であっても営業活動を容易に行うことができる。
【0064】
また、顧客は営業担当者が記載したコメントにより営業担当者と実際に対面する前に診断結果に関連する商品やサービスの購入の動機付けとなる情報を得ることができるため、商品等の購入への抵抗感が軽減される。
【0065】
また、複数の企業が単一のアンケート及び単一の営業活動支援システム1を用いて、容易に営業資料の作成を行うことができる。
【0066】
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る営業活動支援システム1について説明する。第1実施形態に係る営業活動支援システム1のハードウェア構成も第1実施形態に係る営業活動支援システム1と同様であり、
図1に基づき既に説明した通りである。
【0067】
図8は、第2実施形態に係る営業活動支援システム1のCPU21の機能ブロック図である。第1実施形態に係る営業活動支援システム1のCPU21は、ROM22に格納されている制御プログラムをRAM23に展開して実行することにより、後述する
図9に示す情報処理手順を実行するための、記憶部311、入力部312、グループ読出部313、点数読出部314、合計点算出部315、診断結果読出部316、出力部317及びアドバイス情報読出部318として機能する。
【0068】
入力部312、グループ読出部313、点数読出部314、合計点算出部315及び診断結果読出部316は、上述した第1実施形態に係る営業活動支援システム1の入力部212、グループ読出部213、点数読出部214、合計点算出部215及び診断結果読出部216と同一である。
【0069】
一方、本実施形態に係る営業活動支援システム1では、記憶部311は、診断結果に関連付けてアンケートの実施者情報とアドバイス情報とをストレージ24に記憶させる。
【0070】
アンケートの実施者情報は、アンケートの実施者である企業等を特定する情報である。
【0071】
アドバイス情報は、上述した第1実施形態に係る営業活動支援システム1においてアドバイス欄63に営業担当者が記載していた内容に相当するものであり、顧客が現在抱えている問題点を解決するための自社の商品やサービスを紹介する動機付けとなる情報である。このアドバイス情報は、アンケートの実施者情報毎、すなわち企業等毎に関連付けられてストレージ24に記憶されている。
【0072】
アドバイス情報読出部318は、実施者情報に関連付けられたアドバイス情報をストレージ24から読み出す。
【0073】
本実施形態1に係る営業活動支援システム1では、アンケートの結果がキーボード4を介して入力される際に、実施者情報も入力される。そして、アドバイス情報読出部318がアドバイス情報を読み出す際には、実施者情報に関連付けられたアドバイス情報の読み出しを行う。
【0074】
出力部317は、読み出された診断結果をアドバイス欄63とともに営業資料6として出力するが、この出力時にアドバイス欄63にアドバイス情報も出力される。
【0075】
次に、上述した第2実施形態に係る営業活動支援システム1による営業資料6の出力処理について説明する。
図9は、第2実施形態に係る営業活動支援システム1における営業資料6の出力手順を示すフローチャートである。
【0076】
まず、回答入力者がキーボード4を介してアンケート7の回答結果を入力すると、入力部312が、この入力されたデータを受け付ける(ステップS11)。このとき、回答結果としてアンケートの回答として選択された選択肢を特定する情報が入力されるとともに、アンケートの実施者を特定する実施者情報も併せて入力される。
【0077】
次に、グループ読出部313が、入力された選択肢を特定する情報毎に関連付けられたグループをストレージ24から読み出す(ステップS12)。
【0078】
次に、点数読出部314が、入力された選択肢を特定する情報毎に関連付けられた点数をストレージ24から読み出す(ステップS13)。
【0079】
次に、合計点算出部315が、グループ毎に点数の合計点の算出を行う(ステップS14)。
【0080】
次に、診断結果読出部316が、グループ毎に合計点に関連付けられた診断結果をストレージ24から読み出す(ステップS15)。
【0081】
次に、アドバイス情報読出部318が、実施者情報に関連付けられたアドバイス情報をストレージ24から読み出す(ステップS16)。
【0082】
次に、出力部317が、読み出された診断結果をアドバイス欄63とともに営業資料6として出力するとともに、アドバイス欄63にアドバイス情報を出力し(ステップS17)、営業活動支援システム1による動作が完了する。
【0083】
これにより、営業担当者は、診断結果に基づき顧客の現状を容易に把握することができ、顧客が現在抱えている問題点を解決するための自社の商品やサービスに関する営業資料6を得ることができる。そのため、経験の浅い営業担当者であっても営業活動を容易に行うことができる。
【0084】
また、顧客は営業担当者と実際に対面する前に診断結果に関連する商品やサービスを購入する動機付けとなる情報を得ることができるため、商品等の購入への抵抗感が軽減される。
【0085】
また、本実施形態に係る、単一のアンケート及び単一の営業活動支援システム1を用いて、複数の企業毎に自社製品等を紹介するアドバイス情報を出力することができ、営業資料を容易に作成することができる。
【0086】
[第3実施形態]
次に、第3実施形態に係る営業活動支援システム1について説明する。第3実施形態に係る営業活動支援システム1のハードウェア構成も第1実施形態に係る営業活動支援システム1及び2と同様であり、
図1に基づき既に説明した通りである。
【0087】
図10は、第3実施形態に係る営業活動支援システム1のCPU21の機能ブロック図である。第1実施形態に係る営業活動支援システム1のCPU21は、ROM22に格納されている制御プログラムをRAM23に展開して実行することにより、後述する
図11に示す情報処理手順を実行するための、記憶部411、入力部412、グループ読出部413、点数読出部414、合計点算出部415、診断結果読出部416、出力部417、アドバイス情報読出部418及び製品情報読出部419として機能する。
【0088】
入力部412、グループ読出部413、点数読出部414、合計点算出部415、診断結果読出部416及びアドバイス情報読出部418は、上述した第2実施形態に係る営業活動支援システム1の入力部312、グループ読出部313、点数読出部314、合計点算出部315、診断結果読出部316及びアドバイス情報読出部318と同一である。
【0089】
一方、第3実施形態に係る営業活動支援システム1では、記憶部411は、診断結果に関連付けたアンケートの実施者情報とアドバイス情報とに加え、アドバイス情報に関連付けて製品情報をストレージ24に記憶させる。
【0090】
製品情報は、アドバイス情報に関連するアンケートの実施者である企業等の製品やサービスに関する情報である。
【0091】
製品情報読出部419は、アドバイス情報に関連付けられた製品情報をストレージ24から読み出す。
【0092】
次に、上述した第3実施形態に係る営業活動支援システム1による営業資料6の出力処理について説明する。
図11は、第3実施形態に係る営業活動支援システム1における営業資料6の出力手順を示すフローチャートである。
【0093】
まず、回答入力者がキーボード4を介してアンケート7の回答結果を入力すると、入力部412が、この入力されたデータを受け付ける(ステップS21)。このとき、回答結果としてアンケートの回答として選択された選択肢を特定する情報が入力されるとともに、アンケートの実施者を特定する実施者情報も併せて入力される。
【0094】
次に、グループ読出部413が、入力された選択肢を特定する情報毎に関連付けられたグループをストレージ24から読み出す(ステップS22)。
【0095】
次に、点数読出部414が、入力された選択肢を特定する情報毎に関連付けられた点数をストレージ24から読み出す(ステップS23)。
【0096】
次に、合計点算出部415が、グループ毎に点数の合計点の算出を行う(ステップS24)。
【0097】
次に、診断結果読出部416が、グループ毎に合計点に関連付けられた診断結果をストレージ24から読み出す(ステップS25)。
【0098】
次に、アドバイス情報読出部418が、実施者情報に関連付けられたアドバイス情報をストレージ24から読み出す(ステップS26)。
【0099】
次に、製品情報読出部419が、アドバイス情報に関連付けられた製品情報をストレージ24から読み出す(ステップS27)。
【0100】
次に、出力部417が、読み出された診断結果をアドバイス欄63とともに営業資料6として出力するとともに、アドバイス欄63にアドバイス情報及び製品情報を出力し(ステップS28)、営業活動支援システム1による動作が完了する。
【0101】
これにより、営業担当者は、診断結果に基づき顧客の現状を容易に把握することができ、顧客が現在抱えている問題点を解決するための自社の商品やサービスに関する営業資料6を得ることができる。そのため、経験の浅い営業担当者であっても営業活動を容易に行うことができる。
【0102】
また、顧客は営業担当者と実際に対面する前に診断結果に関連する商品やサービス自体の情報を得ることができるため、商品等の購入への抵抗感が軽減される。
【0103】
また、本実施形態に係る、単一のアンケート及び単一の営業活動支援システム1を用いて、複数の企業毎に自社製品等を紹介するアドバイス情報を出力することができ、営業資料を容易に作成することができる。
【0104】
なお、本発明は上述した各実施形態に係る営業活動支援システム1に限られず、種々の態様を採用することができる。
【0105】
例えば、上記各実施形態に係る営業活動支援システム1において、アドバイス情報の種類に応じて、更に第2アンケートを営業資料とともに出力する態様としてもよい。
【0106】
この場合、まず記憶部がストレージ24に、アドバイス情報に関連付けて第2アンケート情報を記憶させる。そして、CPU21がROM22に格納されている制御プログラムをRAM23に展開して実行することにより、更に第2アンケート情報読出部として機能する。
【0107】
この第2アンケート情報読出部がストレージ24から第2アンケート情報を読み出し、出力部がプリンタ5を介して営業資料とともに第2アンケート情報を出力する。
【0108】
こうした第2アンケートは、営業担当者が顧客の状況を更に詳細に把握するための一助となる他、顧客の問題点を更に明確にし、その問題点を解決するための自社製品を更に特定するための情報となる等の役に立つ。
【0109】
また、アンケートの結果の入力とともに顧客の氏名や住所などの個人情報の入力を行い、これを保存して以後更に活用する態様としてもよい。この個人情報は、例えば年齢層毎に課題の傾向を把握するための資料として活用したり、あるいはその顧客について異なるアンケートを実施する際の参考データとして活用したりすることができる。