【文献】
Bioorg. Med. Chem. Lett.,2008年,vol.18, no.13,pp.3769-3773
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記抗体−ドラッグコンジュゲート化合物の混合物を含み、前記抗体−ドラッグコンジュゲート化合物の混合物における抗体あたりの平均ドラッグ充填が、約2から約5である、請求項20に記載のコンジュゲート。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明は、細胞結合剤への特定のリンカーを介して、前記PBD部分の一方におけるN10位で結合されている、PBD二量体を含むコンジュゲートを提供する。
【0024】
本発明は、対象における好ましい部位にPBD化合物を提供するのに使用するのに適している。前記コンジュゲートは、前記リンカーのいずれの部分も保持しない活性なPBD化合物を遊離させる。前記PBD化合物の反応性に影響を及ぼし得るスタブが存在しない。
【0025】
選択
下記選択が、上記本発明の全ての態様に適用されてもよいし、または、単独の態様に関連し得る。前記選択は、任意の組み合わせで互いに組み合わせられてもよい。
【0026】
二重結合
一実施形態では、C1とC2との間、および、C2とC3との間には、二重結合は存在しない。
【0027】
一実施形態では、前記破線は、以下に示すように、C2とC3との間における二重結合の任意選択の存在を示す。
【0029】
一実施形態では、R
2がC
5-20アリールまたはC
1-12アルキルである場合、C2とC3との間に二重結合が存在する。
【0030】
一実施形態では、前記破線は、以下に示すように、C1とC2との間における二重結合の任意選択の存在を示す。
【0032】
一実施形態では、R
2がC
5-20アリールまたはC
1-12アルキルである場合、C1とC2との間に二重結合が存在する。
【0033】
R
2
一実施形態では、R
2は、H、OH、=O、=CH
2、CN、R、OR、=CH−R
D、=C(R
D)
2、O−SO
2−R、CO
2RおよびCORから独立して選択され、および場合によりさらに、ハロまたはジハロから選択される。
【0034】
一実施形態では、R
2は、H、OH、=O、=CH
2、CN、R、OR、=CH−R
D、=C(R
D)
2、O−SO
2−R、CO
2RおよびCORから独立して選択される。
【0035】
一実施形態では、R
2は、H、=O、=CH
2、R、=CH−R
Dおよび=C(R
D)
2から独立して選択される。
【0036】
一実施形態では、R
2は、独立して、Hである。
一実施形態では、R
2は、独立して、=Oである。
一実施形態では、R
2は、独立して、=CH
2である。
【0037】
一実施形態では、R
2は、独立して、=CH−R
Dである。前記PBD化合物内において、前記基=CH−R
Dは、以下に示されるいずれかの構成を有し得る。
【0039】
一実施形態では、前記構成は、構成(I)である。
【0040】
一実施形態では、R
2は、独立して、=C(R
D)
2である。
一実施形態では、R
2は、独立して、=CF
2である。
一実施形態では、R
2は、独立して、Rである。
【0041】
一実施形態では、R
2は、独立して、場合により置換されているC
5-20アリールである。
一実施形態では、R
2は、独立して、場合により置換されているC
1-12アルキルである。
一実施形態では、R
2は、独立して、場合により置換されているC
5-20アリールである。
一実施形態では、R
2は、独立して、場合により置換されているC
5-7アリールである。
一実施形態では、R
2は、独立して、場合により置換されているC
8-10アリールである。
【0042】
一実施形態では、R
2は、独立して、場合により置換されているフェニルである。
一実施形態では、R
2は、独立して、場合により置換されているチエニルである。
一実施形態では、R
2は、独立して、場合により置換されているナフチルである。
一実施形態では、R
2は、独立して、場合により置換されているピリジルである。
一実施形態では、R
2は、独立して、場合により置換されているキノリニルまたはイソキノリニルである。
【0043】
一実施形態では、R
2は、1から3つの置換基を有し、1および2つがより好ましい。一置換されている基が最も好ましい。前記置換基は、任意の位置でよい。
【0044】
R
2が、C
5-7アリール基である場合、1つの置換基は、好ましくは、前記化合物の残部への結合と隣接しない環原子上である。すなわち、好ましくは、前記化合物の残部への結合に対してβまたはγである。したがって、前記C
5-7アリール基がフェニルである場合、前記置換基は、好ましくは、メタ−またはパラ−位にあり、より好ましくは、パラ−位にある。
【0045】
一実施形態では、R
2は、
【化18】
から選択され、前記アスタリスクは、付着点を示す。
【0046】
R
2が、C
8-10アリール基、例えば、キノリニルまたはイソキノリニルである場合、前記キノリンまたはイソキノリンの環の任意の位置に、任意の数の置換基を有してもよい。一部の実施形態では、前記C
8-10アリール基は、1、2または3つの置換基を有し、これらは、(2つ以上の置換基の場合、)近位環および遠位環のいずれかまたは両方上にあり得る。
【0047】
一実施形態では、R
2は、場合により置換されており、前記置換基は、以下の置換基セクションにおいて与えられた置換基から選択される。
Rが場合により置換されている場合、前記置換基は、好ましくは、ハロ、ヒドロキシル、エーテル、ホルミル、アシル、カルボキシ、エステル、アシルオキシ、アミノ、アミド、アシルアミド、アミノカルボニルオキシ、ウレイド、ニトロ、シアノおよびチオエーテルから選択される。
【0048】
一実施形態では、RまたはR
2は、場合により置換されている場合、前記置換基は、R、OR、SR、NRR’、NO
2、ハロ、CO
2R、COR、CONH
2、CONHRおよびCONRR’からなる群から選択される。
【0049】
R
2が、C
1-12アルキルである場合、任意選択の置換基は、さらに、C
3-20ヘテロシクリルおよびC
5-20アリールの基を含み得る。
【0050】
R
2が、C
3-20ヘテロシクリルである場合、任意選択の置換基は、さらに、C
1-12アルキルおよびC
5-20アリールの基を含み得る。
【0051】
R
2が、C
5-20アリール基である場合、任意選択の置換基は、さらに、C
3-20ヘテロシクリルおよびC
1-12アルキルの基を含み得る。
【0052】
「アルキル」の用語は、部分集合であるアルケニルおよびアルキニルならびにシクロアルキルを包含すると理解される。このため、R
2が、場合により置換されているC
1-12アルキルである場合、前記アルキル基は、1つ以上の炭素−炭素の二重結合または三重結合を、場合により含むと理解される。前記結合は、コンジュゲート系の一部を形成し得る。一実施形態では、前記場合により置換されているC
1-12アルキル基は、少なくとも1つの炭素−炭素の二重結合または三重結合を含み、この結合は、C1とC2との間、または、C2とC3との間に存在する二重結合とコンジュゲートされる。一実施形態では、前記C
1-12アルキル基は、飽和C
1-12アルキル、C
2-12アルケニル、C
2-12アルキニルおよびC
3-12シクロアルキルから選択される基である。
【0053】
R
2上の置換基がハロである場合、前記ハロは、好ましくは、FまたはCl、より好ましくはFである。
【0054】
R
2上の置換基がエーテルである場合、一部の実施形態では、前記エーテルは、アルコキシ基、例えば、C
1-7アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ)でもよいし、または、一部の実施形態では、前記エーテルは、C
5-7アリールオキシ基(例えば、フェノキシ、ピリジロキシ、フラニロキシ)でもよい。
【0055】
R
2上の置換基がC
1-7アルキルである場合、前記C
1-7アルキルは、好ましくは、C
1-4アルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル)でもよい。
【0056】
R
2上の置換基がC
3-7ヘテロシクリルである場合、一部の実施形態では、前記C
3-7ヘテロシクリルは、C
6窒素含有ヘテロシクリル基、例えば、モルホリノ、チオモルホリノ、ピペリジニル、ピペラジニルでもよい。これらの基は、前記窒素原子を介して、前記PBD部分の残部に結合され得る。これらの基は、例えば、C
1-4アルキル基により、さらに置換されてもよい。
【0057】
R
2上の置換基がビス−オキシ−C
1-3アルキレンである場合、これは、好ましくは、ビス−オキシ−メチレンまたはビス−オキシ−エチレンである。
【0058】
R
2に関する特に好ましい置換基としては、メトキシ、エトキシ、フルオロ、クロロ、シアノ、ビス−オキシ−メチレン、メチル−ピペラジニル、モルホリノおよびメチル−チエニルがあげられる。
【0059】
特に好ましい置換されているR
2基としては、制限されず、4−メトキシ−フェニル、3−メトキシフェニル、4−エトキシ−フェニル、3−エトキシ−フェニル、4−メチル−フェニル、4−フルオロ−フェニル、4−クロロ−フェニル、3,4−ビスオキシメチレン−フェニル、4−メチルチエニル、4−シアノフェニル、4−フェノキシフェニル、キノリン−3−イルおよびキノリン−6−イル、イソキノリン−3−イルおよびイソキノリン−6−イル、2−チエニル、2−フラニル、メトキシナフチルおよびナフチルがあげられる。
【0060】
一実施形態では、R
2は、ハロまたはジハロである。一実施形態では、R
2は、−Fまたは−F
2であり、前記置換基は、それぞれ、(III)および(IV)のように、以下に説明される。
【0062】
一部の実施形態では、C2とC3との間における二重結合が存在するか、または、前記C2置換基が二重結合により、前記PBD環に結合される(すなわち、C2におけるC原子がsp
2中心である)かのいずれかが好ましい。
【0063】
R
D
一実施形態では、R
Dは、R、CO
2R、COR、CHO、CO
2Hおよびハロから独立して選択される。
【0064】
一実施形態では、R
Dは、独立して、Rである。
一実施形態では、R
Dは、独立して、ハロである。
【0065】
R
6
一実施形態では、R
6は、H、R、OH、OR、SH、SR、NH
2、NHR、NRR’、NO
2、Me
3Sn−およびハロから独立して選択される。
【0066】
一実施形態では、R
6は、H、OH、OR、SH、NH
2、NO
2およびハロから独立して選択される。
【0067】
一実施形態では、R
6は、Hおよびハロから独立して選択される。
一実施形態では、R
6は、独立して、Hである。
【0068】
一実施形態では、R
6およびR
7は共に、基−O−(CH
2)
p−O−を形成し、pは、1または2である。
【0069】
R
7
R
7は、H、R、OH、OR、SH、SR、NH
2、NHR、NRR’、NO
2、Me
3Snおよびハロから独立して選択される。
【0070】
一実施形態では、R
7は、独立して、ORである。
【0071】
一実施形態では、R
7は、独立して、OR
7Aであり、R
7Aは、独立して、場合により置換されているC
1-6アルキルである。
【0072】
一実施形態では、R
7Aは、独立して、場合により置換されている飽和C
1-6アルキルである。
【0073】
一実施形態では、R
7Aは、独立して、場合により置換されているC
2-4アルケニルである。
一実施形態では、R
7Aは、独立して、Meである。
一実施形態では、R
7Aは、独立して、CH
2Phである。
一実施形態では、R
7Aは、独立して、アリルである。
【0074】
R
9
一実施形態では、R
9は、H、R、OH、OR、SH、SR、NH
2、NHR、NRR’、NO
2、Me
3Sn−およびハロから独立して選択される。
【0075】
一実施形態では、R
9は、独立して、Hである。
一実施形態では、R
9は、独立して、RまたはORである。
【0076】
結合基
前記結合基は、以下に示されるように、N10−C11イミン結合、カルビノールアミン、置換されているカルビノールアミン、QR
11がOSO
3Mである亜硫酸水素塩付加物、チオカルビノールアミン、置換されているチオカルビノールアミンまたは置換されているカルビナールアミン(式BまたはCの化合物)を遊離するために、前記式Aのコンジュゲートにおける前記PBD部分のN10位から除去可能である。
【0078】
RおよびMは、本発明のコンジュゲートについて規定の通りである。
【0079】
一実施形態では、前記結合基は、N10−C11イミン結合を遊離するために、前記PBD部分のN10位から除去可能である。
【0080】
本発明における、前記PBD二量体と前記細胞結合剤、例えば、抗体との間における特異的な結合は、好ましくは、細胞外において安定である。細胞内への輸送または送達前に、前記抗体−ドラッグコンジュゲート(ADC)は、好ましくは、安定であり、元のままである。すなわち、前記抗体は、前記ドラッグ部分に結合されたままである。前記リンカーは、標的細胞の外側において安定であり、前記細胞の内側において、いくらか有効な速度で開裂され得る。有効なリンカーは、(i)前記抗体の特異的な結合特性を維持し;(ii)前記コンジュゲートまたはドラッグ部分の細胞内送達を可能にし;(iii)前記コンジュゲートがその標的部位に送達または輸送されるまで、安定で完全なままであり、すなわち、開裂されず;および(iv)前記PBDドラッグ部分の細胞毒性、細胞殺傷効果または細胞増殖抑制効果を維持するであろう。前記ADCの安定性は、標準的な分析技術、例えば、質量分析法、HPLCおよび分離/分析技術のLC/MSにより測定され得る。
【0081】
式BまたはCの化合物の送達は、前記結合基における酵素の作用により、式Aのコンジュゲートにおける脱部位された活性化部位において達成される。前記式AのコンジュゲートにおけるSは、前記細胞結合剤上の、遊離のS(活性なチオール)に対するジスルフィド結合により結合される。
【0082】
前記結合基は、酵素の作用により開裂可能であり得る。一実施形態では、前記酵素は、チオールレダクターゼである。
【0083】
特定の抗体は、還元可能な鎖内ジスルフィド、すなわち、システイン架橋を有する。抗体は、還元剤、例えば、DTT(ジチオスレイトール)で処理することにより、リンカー試薬とコンジュゲートするための反応性を形成され得る。このため、各システイン架橋は、理論的には、2つの反応性チオール求核種を形成するであろう。更なる求核基は、チオールへのアミンの変換をもたらす、2−イミノチオラン(Traut’s試薬)によるリジンの反応により、抗体内に導入され得る。反応性チオール基は、1、2、3、4つまたはそれ以上のシステイン残基を導入すること(例えば、1つ以上の非天然のシステインアミノ酸残基を含む変異抗体を調製すること)により、前記抗体(またはそのフラグメント)内に導入されてもよい。米国特許第7521541号明細書には、反応性システインアミノ酸の導入による、改変抗体が教示されている。
【0084】
R
L1およびR
L2は、Hおよびメチルから選択されるか、または、それらが結合されている炭素原子と共に、シクロプロピレン基を形成する。一部の実施形態では、両方とも、Hである。他の実施形態では、両方とも、メチルである。更なる実施形態では、一方がHであり、他方がメチルである。これらの実施形態では、前記R
L1およびR
L2が結合されている炭素原子は、キラル中心である。
【0085】
一部の実施形態では、Yは、単結合である。
【0086】
他の実施形態では、Yは、
【化21】
である。
【0087】
更なる実施形態では、Yは、
【化22】
である。
【0088】
Q
一実施形態では、Qは、O、SまたはN(H)から選択される。
好ましくは、Qは、Oである。
【0089】
R
11
一実施形態では、R
11は、HもしくはRのいずれかであるか、または、QがOである場合、SO
3Mであり、Mは、金属カチオンである。
【0090】
一実施形態では、R
11は、Hである。
一実施形態では、R
11は、Rである。
【0091】
一実施形態では、QがOである場合、R
11は、SO
3Mであり、Mは、金属カチオンである。前記カチオンは、Na
+でもよい。
【0092】
細胞結合剤
細胞結合剤は、任意の種類でもよく、ペプチドおよび非ペプチドを含む。これらは、少なくとも1つの結合部位を含む、抗体もしくは抗体のフラグメント、リンホカイン、ホルモン、増殖因子、栄養輸送分子または、任意の他の細胞結合分子もしくは物質を含み得る。
【0093】
本願明細書において、「抗体」の用語は、幅広い意味で使用され、具体的には、モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、二量体、多量体、多重特異性抗体(例えば、二特異性抗体)および、所望の生物学的活性を示すのであれば、抗体フラグメント(Miller et al(2003)Jour.of Immunology 170:4854−4861)をカバーする。抗体は、マウス、ヒト、ヒト化、キメラでもよく、または、他の種類に由来してもよい。抗体は、免疫系により生じる、特異的な抗原を認識可能で、同抗原に結合可能なタンパク質である(Janeway,C.,Travers,P.,Walport,M.,Shlomchik(2001)Immuno Biology,5th Ed.,Garland Publishing,New York)。標的抗原は、一般的には、エピトープとも呼ばれる、複数の抗体上のCDRにより認識される、数多くの結合部位を有する。異なるエピトープに特異的に結合する各抗体は、異なる構造を有する。このため、1つの抗原が、2つ以上の対応する抗体を有する場合がある。抗体としては、全長免疫グロブリン分子または、全長免疫グロブリン分子の免疫学的に活性な部分、すなわち、対象となる標的の抗原またはその一部と免疫特異的に結合する抗原結合部位を含む分子があげられる。このような標的としては、制限されず、ガン細胞または自己免疫疾患に関連する自己免疫抗体を産生する細胞があげられる。前記免疫グロブリンは、任意の種類(例えば、IgG、IgE、IgM、IgDおよびIgA)、クラス(例えば、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1およびIgA2)または免疫グロブリン分子のサブクラスであり得る。前記免疫グロブリンは、任意の種、例えば、ヒト、マウスまたはラビット起源に由来し得る。
【0094】
「抗体フラグメント」は、全長抗体の一部を含み、一般的には、抗原結合領域またはその可変領域を含む。抗体フラグメントとしては、例えば、Fab、Fab’、F(ab’)
2およびFvフラグメント;二重特異性抗体;直線状抗体;Fab発現ライブラリにより産生されるフラグメント、抗イディオタイプ(抗−Id)抗体、CDR(相補性決定領域)および、ガン細胞抗原、ウイルス抗原または細菌抗原に免疫特異的に結合する、上記のいずれかのエピトープ結合フラグメント、一本鎖抗体分子;および抗体フラグメントから形成された多重特異性抗体があげられる。
【0095】
本願明細書で使用する時、「モノクローナル抗体」の用語は、実質的に均質な抗体群から取得される抗体を意味する。すなわち、個々の抗体を含む前記群は、若干生じる可能性のある自然発生の変異を除いて、同一である。モノクローナル抗体は、非常に特異的であり、単一の抗原性部位に対する。さらに、種々の決定基(エピトープ)に対する種々の抗体を含むポリクローナル抗体の調製物とは対照的に、各モノクローナル抗体は、前記抗原上の1つの決定基に対する。その特異性に加えて、前記モノクローナル抗体は、それらが、他の抗体により汚染されずに合成され得る点で有利である。「モノクローナル」の修飾語句は、実質的に均質な抗体群から取得される抗体の特徴を示し、任意の具体的な方法により抗体の産生を必要とするとは理解されない。例えば、本発明に基づいて使用される前記モノクローナル抗体は、Kohler et al(1975)Nature 256:495に最初に記載されたハイブリドーマ法により製造されてもよいし、または、組換えDNA法(米国特許第4816567号明細書を参照のこと)により製造されてもよい。前記モノクローナル抗体は、Clackson et al(1991)Nature,352:624−628;Marks et al(1991)J.Mol.Biol.,222:581−597に記載の技術を使用して、ファージ抗体ライブラリから単離されてもよい。
【0096】
本願明細書において、前記モノクローナル抗体は、具体的には、「キメラ」抗体を含む。前記キメラ抗体では、重鎖および/または軽鎖の一部が、特定の種に由来する抗体における対応配列と同一もしくは類似であるか、または、特定の抗体のクラスもしくはサブクラスに属し、一方、前記鎖の残部が、別の種に由来する抗体における対応配列と同一もしくは類似であるか、または、別の抗体のクラスもしくはサブクラスに属する。ならびに、前記モノクローナル抗体は、所望の生物学的活性を示すのであれば、このような抗体のフラグメントを含む(米国特許第4816567号明細書;および、Morrison et al(1984)Proc.Natl.Acad.Sci.USA,81:6851−6855)。キメラ抗体としては、非ヒトの霊長類(例えば、旧世界ザルまたは類人猿)に由来する可変ドメイン抗原結合配列と、ヒトの定常領域配列とを含む「霊長類化」抗体があげられる。
【0097】
本願明細書において、「インタクトな抗体」は、VLおよびVHドメインならびに軽鎖定常ドメイン(CL)および重鎖定常ドメインであるCH1、CH2およびCH3を含むものである。前記定常ドメインは、ネイティブ配列の定常ドメイン(例えば、ヒトのネイティブ配列の定常ドメイン)でもよいし、または、そのアミノ酸配列の変異体でもよい。前記インタクトな抗体は、1つ以上の「エフェクター機能」を有してもよい。前記エフェクター機能は、抗体のFc領域(ネイティブ配列のFc領域またはアミノ酸配列の変異体Fc領域)に起因し得るそれらの生物学的活性を意味する。抗体のエフェクター機能としては、例えば、C1q結合;補体依存性細胞毒性;Fc受容体結合;抗体依存性細胞媒介細胞毒性(ADCC);食作用;および細胞表面受容体、例えば、B細胞受容体およびBCRの下方制御があげられる。
【0098】
それらの重鎖の定常ドメインにおけるアミノ酸配列に応じて、インタクトな抗体は、種々の「クラス」に割り当てられ得る。インタクトな抗体の5つの主要なクラス:IgA、IgD、IgE、IgGおよびIgMが存在する。これらのいくつかは、さらに、「サブクラス」(アイソタイプ)、例えば、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgAおよびIgA2に分割され得る。種々のクラスの抗体に対応する前記重鎖の定常ドメインは、それぞれ、α、δ、ε、γおよびμと呼ばれる。種々のクラスの免疫グロブリンにおける前記サブユニットの構造および三次元構成は、周知である。
【0099】
細胞結合剤としては、例えば、本願明細書に取り込まれる、国際公開第2007/085930号パンフレットにおいて使用するのに記載された剤があげられる。
【0100】
前記細胞結合剤は、ポリペプチドでもよいし、または、同ポリペプチドを含んでもよい。前記ポリペプチドは、環状ポリペプチドでもよい。前記細胞結合剤は、抗体でもよい。このため、一実施形態では、本発明は、抗体−ドラッグコンジュゲート(ADC)を提供する。
【0101】
ドラッグ充填
前記ドラッグ充填は、抗体あたりのPBDドラッグの平均数である。ドラッグ充填は、抗体(Ab)あたりに、1から8個のドラッグ(D)の範囲でもよい。すなわち、1、2、3、4、5、6、7または8個のドラッグ部分が、前記抗体に共有的に付着される。ADCの組成は、1から8個の範囲のドラッグでコンジュゲートされた抗体の収集物を含む。コンジュゲート反応からのADCの調製における、前記抗体あたりのドラッグの平均数は、従来の手段、例えば、質量分析法、ELISAアッセイ、電気泳動およびHPLCにより特徴付けられ得る。pに関して、ADCの定量的分布も決定され得る。ELISAにより、ADCの具体的な調製におけるpの平均値が決定され得る(Hamblett et al(2004)Clin.Cancer Res.10:7063−7070;Sanderson et al(2005)Clin.Cancer Res.11:843−852)。ただし、前記p(ドラッグ)値の分布は、前記抗体−抗原結合およびELISAの検出限界により識別できない。また、抗体−ドラッグコンジュゲートを検出するためのELISAアッセイは、前記ドラッグ部分が前記抗体のどこに、例えば、重鎖または軽鎖のフラグメントまたは特定のアミノ酸残基に付着されているかを決定しない。一部の例では、pが、他のドラッグ充填によるADCからのある値である場合、均質なADCの分離、精製および特徴決定は、逆相HPLCまたは電気泳動等の手段により達成され得る。
一部の抗体−ドラッグコンジュゲートに関して、pは、前記抗体上の付着部位の数に制限され得る。例えば、抗体が1つのみ、もしくは複数個のシステインチオール基を有してもよいし、または、リンカーが付着し得る、1つのみ、もしくは複数個の十分に反応性のチオール基を有してもよい。より高いドラッグ充填、例えば、p>5は、特定の抗体−ドラッグコンジュゲートにおける、凝集、不溶性、毒性または細胞浸透性の喪失の原因となる場合がある。
【0102】
典型的には、理論上の最大値未満のドラッグ部分が、コンジュゲート反応中に抗体にコンジュゲートされる。抗体は、例えば、前記ドラッグ−リンカー中間体(D−L)またはリンカー試薬と反応しない、多くのリジン残基を含んでもよい。最も反応性のリジン基のみが、アミン反応性のリンカー試薬と反応してもよい。また、最も反応性のシステインチオール基のみが、チオール反応性のリンカー試薬と反応してもよい。一般的には、抗体は、ドラッグ部分に結合し得る遊離した反応性のシステインチオール基を、あったとしても多くは含まない。前記化合物の抗体におけるほとんどのシステインチオール残基は、ジスルフィド架橋として存在し、部分的または完全な還元条件下において、還元剤、例えば、ジチオスレイトール(DTT)またはTCEPにより還元されなければならない。前記ADCの充填(ドラッグ/抗体比)は、複数の異なる方法:例えば、(i)抗体に対して、過剰のモル濃度のドラッグ−リンカー中間体(D−L)またはリンカー試薬を制限すること、(ii)コンジュゲート反応の時間または温度を制限すること、および(iii)システインチオール修飾用の還元条件を不完全にするまたは制限することにおいて調整され得る。
システインアミノ酸は、抗体における反応性部位において改変されてもよく、前記反応部位は、鎖内または分子内のジスルフィドリンケージを形成しない(Junutula,et al.,2008b Nature Biotech.,26(8):925−932;Dornan et al(2009)Blood 114(13):2721−2729;米国特許第7521541;7723485号明細書;国際公開第2009/052249号パンフレット、Shen et al(2012)Nature Biotech.,30(2):184−191;Junutula et al(2008)Jour of Immun.Methods 332:41−52)。前記改変されたシステインチオールは、システイン改変抗体(ThioMab)および前記PBDドラッグ部分によりADCを形成するための、チオールとの反応性を有する求電子基、例えば、マレイミドまたはアルファ−ハロアミドを有する、本発明のリンカー試薬またはドラッグ−リンカー試薬と反応してもよい。このため、前記ドラッグ部分の位置は、設計され得、調整され得、および公知である。前記ドラッグ充填は、前記改変システインチオール基が、典型的には、高収率でチオール反応性リンカー試薬またはドラッグ−リンカー試薬と反応することにより、調整され得る。前記重鎖または軽鎖上の1か所に置換によりシステインアミノ酸を導入するために、IgG抗体を改変することにより、対称的な抗体上に、2つの新たなシステインが得られる。2付近のドラッグ充填が達成されることができ、共益結合生成物ADCをほぼ均質にすることができる。
【0103】
前記抗体における2つ以上の求核基または求電子基が、ドラッグ−リンカー中間体と反応するか、またはリンカー試薬と反応し、続けて、ドラッグ部分試薬と反応する場合には、得られた生成物は、抗体に付着された、例えば、1、2、3つ等のドラッグ部分の分布を有する、ADC化合物の混合物である。液体クロマトグラフィー法、例えば、ポリマー逆相(PLRP)および疎水性相互作用(HIC)により、前記混合物における化合物が、ドラッグ充填値により分離され得る。単一のドラッグ充填値(p)を有するADCの調製物が単離され得るが、これらの単一の充填値のADCは、未だに不均質な混合物である場合がある。前記ドラッグ部分が、前記抗体上の異なる部位で、前記リンカーを介して付着される場合があるためである。
【0104】
このため、本発明の抗体−ドラッグコンジュゲート組成物は、前記抗体が、1つ以上のPBDドラッグ部分を有し、前記ドラッグ部分が、種々のアミノ酸残基で前記抗体に付着され得る、抗体−ドラッグコンジュゲートの混合物を含む。
【0105】
一実施形態では、細胞結合剤あたりの二量体ピロロベンゾジアゼピン基の平均数は、1から20の範囲である。一部の実施形態では、前記範囲は、1から8、2から8、2から6、2から4および4から8から選択される。
【0106】
一部の実施形態では、細胞結合剤あたりに、1つの二量体ピロロベンゾジアゼピン基が存在する。
【0107】
ペプチド
一実施形態では、前記細胞結合剤は、4−20個、好ましくは6−20個の連続的なアミノ酸残基を含む、直鎖状または環状のペプチドである。この実施形態では、1つの細胞結合剤が、1つの単量体または二量体のピロロベンゾジアゼピン化合物に結合されるのが好ましい。
【0108】
一実施形態では、前記細胞結合剤は、インテグリンα
νβ
6と結合するペプチドを含む。前記ペプチドは、XYSに対してα
νβ
6に選択的でもよい。
【0109】
一実施形態では、前記細胞結合剤は、A20FMDV−Cysポリペプチドを含む。前記A20FMDV−Cysは、配列:NAVPNLRGDLQVLAQKVARTCを有する。または、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10個のアミノ酸残基が、別のアミノ酸残基により置換されている、前記A20FMDV−Cys配列の変異体が使用されてもよい。
【0110】
一実施形態では、前記抗体は、モノクローナル抗体;キメラ抗体;ヒト化抗体;完全にヒトの抗体;または一本鎖抗体である。前記抗体の一実施形態は、生物学的活性を有するこれらの抗体の1つのフラグメントである。このようなフラグメントとしては、例えば、Fab、Fab’、F(ab’)
2およびFvフラグメントがあげられる。
【0111】
これらの実施形態では、各抗体は、1つまたは複数の二量体ピロロベンゾジアゼピン基に結合され得る。細胞結合剤に対するピロロベンゾジアゼピンの好ましい比は、上記の通りである。
【0112】
前記抗体は、ドメイン抗体(DAB)でもよい。
【0113】
一実施形態では、前記抗体は、モノクローナル抗体である。
【0114】
本発明に使用する抗体としては、本願明細書に取り込まれる、国際公開第2005/082023号パンフレットに記載の抗体があげられる。腫瘍関連抗原用の抗体が、特に好ましい。当該分野において公知のそれらの抗原としては、例えば、制限されず、国際公開第2005/082023号パンフレットに提示される、腫瘍関連抗原があげられる。例えば、41−55頁を参照のこと。
【0115】
本発明のコンジュゲートは、その細胞表面抗原を介して腫瘍細胞を標的とするように設計される。前記抗原は、通常、異常なタイミングで過剰発現または発現のいずれかがされている、正常な細胞表面抗原である。理想的には、前記標的抗原は、増殖性細胞(好ましくは、腫瘍細胞)上でのみ発現される。ただし、これは、実際には稀にしか見られない。結果として、標的抗原は、通常、増殖性組織と健康な組織との間の異なる発現に基づいて選択される。
【0116】
抗体は、特異的な腫瘍関連抗原、例えば:Cripto、CD30、CD19、CD33、糖タンパク質NMB、CanAg、Her2(ErbB2/Neu)、CD56(NCAM)、CD22(Siglec2)、CD33(siglec3)、CD79、CD138、PSCA、PSMA(前立腺特異的膜抗原)、BCMA、CD20、CD70、E−selectin、EphB2、メラノトランスフェリン、Muc16およびTMEFF2に対して生じている。
【0117】
腫瘍関連抗原(TAA)は、当該分野において公知であり、当該分野において周知の方法および情報を使用して、生じる抗体に使用するために調製され得る。ガンの診断および治療のための効果的な細胞標的を発見するための試みにおいて、研究者は、1つ以上の正常な非ガン性細胞と比較して、1つ以上の特定種のガン細胞の表面上で特異的に発現される、膜貫通型または他の腫瘍関連ポリペプチドを特定することを求めてきた。多くの場合、このような腫瘍関連ポリペプチドは、前記非ガン性細胞の表面上と比較して、前記ガン細胞の表面上に、より多量に発現されている。このような腫瘍関連細胞表面抗原ポリペプチドの特定は、標的ガン細胞を、抗体系治療により特異的に死滅させる能力を生じさせた。
【0118】
TAAとしては、例えば、制限されず、以下に列記されたTAA(1)−(36)があげられる。便宜上、その全てが当該分野において公知である、これらの抗原に関連する情報は、以下に列記され、国立バイオテクノロジー情報センター(NCBI)の核酸およびタンパク質の配列特定規定に基づく、名称、代替名、Genbankアクセッションナンバーおよび主要な参考文献を含む。TAA(1)−(36)に対応する核酸およびタンパク質の配列は、公衆のデータベース、例えば、Genbankで利用可能である。抗体により標的とされる腫瘍関連抗原は、前記引用された参考文献において特定された配列に対して、少なくとも約70%、80%、85%、90%または95%の配列同一性を有する全アミノ酸配列の変異体およびアイソフォームを含むか、または、前記引用された参考文献において見出された配列を有するTAAと、実質的に同じ生物学的特性または特徴を示す。例えば、変異配列を有するTAAは、一般的には、列記された対応する配列を有するTAAに特異的に結合する抗体に、特異的に結合可能である。本願明細書において具体的に引用した参考文献における配列および開示は、参照により明確に取り込まれる。
【0119】
腫瘍関連抗原(1)−(36):
(1)BMPR1B(IB型骨形成タンパク質受容体、Genbankアクセッションno.NM_001203)ten Dijke,P.,et al Science 264(5155):101−104(1994)、Oncogene 14(11):1377−1382(1997);国際公開第2004/063362号パンフレット(請求項2);国際公開第2003/042661号パンフレット(請求項12);米国特許出願公開第2003/134790−A1号明細書(38−39頁);国際公開第2002/102235号パンフレット(請求項13;296頁);国際公開第2003/055443号パンフレット(91−92頁);国際公開第2002/99122号パンフレット(実施例2;528−530頁);国際公開第2003/029421号パンフレット(請求項6);国際公開第2003/024392号パンフレット(請求項2、
図112);国際公開第2002/98358号パンフレット(請求項1;183頁);国際公開第2002/54940号パンフレット(100−101頁);国際公開第2002/59377号パンフレット(349−350頁);国際公開第2002/30268号パンフレット(請求項27;376頁);国際公開第2001/48204号パンフレット(実施例;
図4);NP_001194 骨形成タンパク質受容体、IB型/pid=NP_001194.1。クロスリファレンス:MIM:603248;NP_001194.1;AY065994
【0120】
(2)E16(LAT1、SLC7A5、Genbankアクセッションno.NM_003486)Biochem.Biophys.Res.Commun.255(2),283−288(1999)、Nature 395(6699):288−291(1998);Gaugitsch,H.W.,et al(1992)J.Biol.Chem.267(16):11267−11273);国際公開第2004/048938号パンフレット(実施例2);国際公開第2004/032842号パンフレット(実施例IV);国際公開第2003/042661号パンフレット(請求項12);国際公開第2003/016475号パンフレット(請求項1);国際公開第2002/78524号パンフレット(実施例2);国際公開第2002/99074号パンフレット(実施例19;127−129頁);Page 127−129);国際公開第2002/86443号パンフレット(請求項27;222、393頁);国際公開第2003/003906号パンフレット(請求項10;293頁);国際公開第2002/64798号パンフレット(請求項33;93−95頁);国際公開第2000/14228号パンフレット(請求項5;133−136頁);米国特許出願公開第2003/224454号明細書(
図3);国際公開第2003/025138号パンフレット(請求項12;150頁);NP_003477 溶質キャリアファミリ7(カチオン性アミノ酸トランスポーター、y+system)、メンバー5/pid=NP_003477.3−ホモサピエンス;クロスリファレンス:MIM:600182;NP_003477.3;NM_015923;NM_003486_1
【0121】
(3)STEAP1(前立腺の6回膜貫通型上皮抗原、Genbankアクセッションno.NM_012449);Cancer Res.61(15),5857−5860(2001)、Hubert,R.S.,et al(1999)Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.96(25):14523−14528);国際公開第2004/065577号パンフレット(請求項6);国際公開第2004/027049号パンフレット(
図1L);欧州特許出願公開第1394274号明細書(実施例11);国際公開第2004/016225号パンフレット(請求項2);国際公開第2003/042661号パンフレット(請求項12);米国特許出願公開第2003/157089号明細書(実施例5);米国特許出願公開第2003/185830号明細書(実施例5);米国特許出願公開第2003/064397号明細書(
図2);国際公開第2002/89747号パンフレット(実施例5;618−619頁);国際公開第2003/022995号パンフレット(実施例9;
図13A、実施例53;173頁、実施例2;
図2A);NP_036581 前立腺の6回膜貫通型上皮抗原;クロスリファレンス:MIM:604415;NP_036581.1;NM_012449_1
【0122】
(4)0772P(CA125、MUC16、Genbankアクセッションno.AF361486);J.Biol.Chem.276(29):27371−27375(2001);国際公開第2004/045553号パンフレット(請求項14);国際公開第2002/92836号パンフレット(請求項6;
図12);国際公開第2002/83866号パンフレット(請求項15;116−121頁);米国特許出願公開第2003/124140号明細書(実施例16);クロスリファレンス:GI:34501467;AAK74120.3;AF361486_1
【0123】
(5)MPF(MPF、MSLN、SMR、巨核球増強因子、mesothelin、Genbankアクセッションno.NM_005823)Yamaguchi,N.,et al Biol.Chem.269(2),805−808(1994)、Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.96(20):11531−11536(1999)、Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.93(1):136−140(1996)、J.Biol.Chem.270(37):21984−21990(1995);国際公開第2003/101283号パンフレット(請求項14);国際公開第2002/102235号パンフレット(請求項13;287−288頁);国際公開第2002/101075号パンフレット(請求項4;308−309頁);国際公開第2002/71928号パンフレット(320−321頁);国際公開第94/10312号パンフレット(52−57頁);クロスリファレンス:MIM:601051;NP_005814.2;NM_005823_1
【0124】
(6)Napi3b(NAPI−3B、NPTIIb、SLC34A2、溶質キャリアファミリ34(リン酸ナトリウム)、メンバー2、II型ナトリウム−依存性リン酸トランスポーター3b、Genbankアクセッションno.NM_006424)J.Biol.Chem.277(22):19665−19672(2002)、Genomics 62(2):281−284(1999)、Feild,J.A.,et al(1999)Biochem.Biophys.Res.Commun.258(3):578−582;国際公開第2004/022778号パンフレット(請求項2);欧州特許出願公開第1394274号明細書(実施例11);国際公開第2002/102235号パンフレット(請求項13;326頁);欧州特許出願公開第0875569号明細書(請求項1;17−19頁);国際公開第2001/57188号パンフレット(請求項20;329頁);国際公開第2004/032842号パンフレット(実施例IV);国際公開第2001/75177号パンフレット(請求項24;139−140頁);クロスリファレンス:MIM:604217;NP_006415.1;NM_006424_1
【0125】
(7)Sema 5b(FLJ10372、KIAA1445、Mm.42015、SEMA5B、SEMAG、Semaphorin 5b Hlog、semaドメイン、7回トロンボスポンジン繰り返し(1型および1型様)、膜貫通ドメイン(TM)および短い細胞質ドメイン、(semaphorin)5B、Genbankアクセッションno.AB040878);Nagase T.,et al(2000)DNA Res.7(2):143−150;国際公開第2004/000997号パンフレット(請求項1);国際公開第2003/003984号パンフレット(請求項1);国際公開第2002/06339号パンフレット(請求項1;50頁);国際公開第2001/88133号パンフレット(請求項1;41−43、48−58頁);国際公開第2003/054152号パンフレット(請求項20);国際公開第2003/101400号パンフレット(請求項11);アクセッション:Q9P283;EMBL;AB040878;BAA95969.1.Genew;HGNC:10737
【0126】
(8)PSCA hlg(2700050C12Rik、C530008O16Rik、RIKEN cDNA 2700050C12、RIKEN cDNA 2700050C12遺伝子、Genbankアクセッションno.AY358628);Ross et al(2002)Cancer Res.62:2546−2553;米国特許出願公開第2003/129192号明細書(請求項2);米国特許出願公開第2004/044180号明細書(請求項12);米国特許出願公開第2004/044179号明細書(請求項11);米国特許出願公開第2003/096961号明細書(請求項11);米国特許出願公開第2003/232056号明細書(実施例5);国際公開第2003/105758号パンフレット(請求項12);米国特許出願公開第2003/206918号明細書(実施例5);欧州特許出願公開第1347046号明細書(請求項1);国際公開第2003/025148号パンフレット(請求項20);クロスリファレンス:GI:37182378;AAQ88991.1;AY358628_1
【0127】
(9)ETBR(Endothelin B型受容体、Genbankアクセッションno.AY275463);Nakamuta M.,et al Biochem.Biophys.Res.Commun.177,34−39,1991;Ogawa Y.,et al Biochem.Biophys.Res.Commun.178,248−255,1991;Arai H.,et al Jpn.Circ.J.56,1303−1307,1992;Arai H.,et al J.Biol.Chem.268,3463−3470,1993;Sakamoto A.,Yanagisawa M.,et al Biochem.Biophys.Res.Commun.178,656−663,1991;Elshourbagy N.A.,et al J.Biol.Chem.268,3873−3879,1993;Haendler B.,et al J.Cardiovasc.Pharmacol.20,s1−S4,1992;Tsutsumi M.,et al Gene 228,43−49,1999;Strausberg R.L.,et al Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.99,16899−16903,2002;Bourgeois C.,et al J.Clin.Endocrinol.Metab.82,3116−3123,1997;Okamoto Y.,et al Biol.Chem.272,21589−21596,1997;Verheij J.B.,et al Am.J.Med.Genet.108,223−225,2002;Hofstra R.M.W.,et al Eur.J.Hum.Genet.5,180−185,1997;Puffenberger E.G.,et al Cell 79,1257−1266,1994;Attie T.,et al,Hum.Mol.Genet.4,2407−2409,1995;Auricchio A.,et al Hum.Mol.Genet.5:351−354,1996;Amiel J.,et al Hum.Mol.Genet.5,355−357,1996;Hofstra R.M.W.,et al Nat.Genet.12,445−447,1996;Svensson P.J.,et al Hum.Genet.103,145−148,1998;Fuchs S.,et al Mol.Med.7,115−124,2001;Pingault V.,et al(2002)Hum.Genet.111,198−206;国際公開第2004/045516号パンフレット(請求項1);国際公開第2004/048938号パンフレット(実施例2);国際公開第2004/040000号パンフレット(請求項151);国際公開第2003/087768号パンフレット(請求項1);国際公開第2003/016475号パンフレット(請求項1);国際公開第2003/016475号パンフレット(請求項1);国際公開第2002/61087号パンフレット(
図1);国際公開第2003/016494号パンフレット(
図6);国際公開第2003/025138号パンフレット(請求項12;144頁);国際公開第2001/98351号パンフレット(請求項1;124−125頁);欧州特許出願公開第0522868号明細書(請求項8;
図2);国際公開第2001/77172号パンフレット(請求項1;297−299頁);米国特許出願公開第2003/109676号明細書;米国特許第6518404号明細書(
図3);米国特許第5773223号明細書(請求項1a;カラム31−34);国際公開第2004/001004号パンフレット
【0128】
(10)MSG783(RNF124、推定タンパク質FLJ20315、Genbankアクセッションno.NM_017763);国際公開第2003/104275号パンフレット(請求項1);国際公開第2004/046342号パンフレット(実施例2);国際公開第2003/042661号パンフレット(請求項12);国際公開第2003/083074号パンフレット(請求項14;61頁);国際公開第2003/018621号パンフレット(請求項1);国際公開第2003/024392号パンフレット(請求項2;
図93);国際公開第2001/66689号パンフレット(実施例6);クロスリファレンス:LocusID:54894;NP_060233.2;NM_017763_1
【0129】
(11)STEAP2(HGNC_8639、IPCA−1、PCANAP1、STAMP1、STEAP2、STMP、前立腺ガン関連遺伝子1、前立腺ガン関連タンパク質1、前立腺の6回膜貫通型上皮抗原2、6回膜貫通型前立腺タンパク質、Genbankアクセッションno.AF455138);Lab.Invest.82(11):1573−1582(2002);国際公開第2003/087306号パンフレット;米国特許出願公開第2003/064397号明細書(請求項1;
図1);国際公開第2002/72596号パンフレット(請求項13;54−55頁);国際公開第2001/72962号パンフレット(請求項1;
図4B);国際公開第2003/104270号パンフレット(請求項11);国際公開第2003/104270号パンフレット(請求項16);米国特許出願公開第2004/005598号明細書(請求項22);国際公開第2003/042661号パンフレット(請求項12);米国特許出願公開第2003/060612号明細書(請求項12;
図10);国際公開第2002/26822号パンフレット(請求項23;
図2);国際公開第2002/16429号パンフレット(請求項12;
図10);クロスリファレンス:GI:22655488;AAN04080.1;AF455138_1
【0130】
(12)TrpM4(BR22450、FLJ20041、TRPM4、TRPM4B、一過性受容体ポテンシャルカチオンチャネル、サブファミリーM、メンバー4、Genbankアクセッションno.NM_017636);Xu,X.Z.,et al Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.98(19):10692−10697(2001)、Cell109(3):397−407(2002)、J.Biol.Chem.278(33):30813−30820(2003);米国特許出願公開第2003/143557号明細書(請求項4);国際公開第2000/40614号パンフレット(請求項14;100−103頁;国際公開第2002/10382号パンフレット(請求項1;
図9A);国際公開第2003/042661号パンフレット(請求項12);国際公開第2002/30268号パンフレット(請求項27;391頁);米国特許出願公開第2003/219806号明細書(請求項4);国際公開第2001/62794号パンフレット(請求項14;
図1A−D);クロスリファレンス:MIM:606936;NP_060106.2;NM_017636_1
【0131】
(13)CRIPTO(CR、CR1、CRGF、CRIPTO、TDGF1、奇形ガン腫由来の増殖因子、Genbankアクセッションno.NP_003203またはNM_003212);Ciccodicola,A.,et al EMBO J.8(7):1987−1991(1989)、Am.J.Hum.Genet.49(3):555−565(1991);米国特許出願公開第2003/224411号明細書(請求項1);国際公開第2003/083041号パンフレット(実施例1);国際公開第2003/034984号パンフレット(請求項12);国際公開第2002/88170号パンフレット(請求項2;52−53頁);国際公開第2003/024392号パンフレット(請求項2;
図58);国際公開第2002/16413号パンフレット(請求項1;94−95、105頁);国際公開第2002/22808号パンフレット(請求項2;
図1);米国特許第5854399号明細書(実施例2;カラム17−18);米国特許第5792616号明細書(
図2);クロスリファレンス:MIM:187395;NP_003203.1;NM_003212_1
【0132】
(14)CD21(CR2(補体受容体2)またはC3DR(C3d/エプスタイン・バー・ウイルス受容体)またはHs.73792、Genbankアクセッションno.M26004);Fujisaku et al(1989)J.Biol.Chem.264(4):2118−2125;Weis J.J.,et al J.Exp.Med.167,1047−1066,1988;Moore M.,et al Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.84,9194−9198,1987;Barel M.,et al Mol.Immunol.35,1025−1031,1998;Weis J.J.,et al Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.83,5639−5643,1986;Sinha S.K.,et al(1993)J.Immunol.150,5311−5320;国際公開第2004/045520号パンフレット(実施例4);米国特許出願公開第2004/005538号明細書(実施例1);国際公開第2003/062401号パンフレット(請求項9);国際公開第2004/045520号パンフレット(実施例4);国際公開第91/02536号パンフレット(
図9.1−9.9);国際公開第2004/020595号パンフレット(請求項1);アクセッション:P20023;Q13866;Q14212;EMBL;M26004;AAA35786.1
【0133】
(15)CD79b(CD79B、CD79β、IGb(免疫グロブリン−関連ベータ)、B29、Genbankアクセッションno.NM_000626または11038674);Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.(2003)100(7):4126−4131、Blood(2002)100(9):3068−3076、Muller et al(1992)Eur.J.Immunol.22(6):1621−1625;国際公開第2004/016225号パンフレット(請求項2、
図140);国際公開第2003/087768号パンフレット、米国特許出願公開第2004/101874号明細書(請求項1、102頁);国際公開第2003/062401号パンフレット(請求項9);国際公開第2002/78524号パンフレット(実施例2);米国特許出願公開第2002/150573号明細書(請求項5、15頁);米国特許第5644033号明細書;国際公開第2003/048202号パンフレット(請求項1、306および309頁);国際公開第99/58658号パンフレット、米国特許第6534482号明細書(請求項13、
図17A/B);国際公開第2000/55351号パンフレット(請求項11、1145−1146頁);クロスリファレンス:MIM:147245;NP_000617.1;NM_000626_1
【0134】
(16)FcRH2(IFGP4、IRTA4、SPAP1A(SH2ドメイン含有ホスファターゼアンカータンパク質1a)、SPAP1B、SPAP1C、Genbankアクセッションno.NM_030764、AY358130);Genome Res.13(10):2265−2270(2003)、Immunogenetics 54(2):87−95(2002)、Blood 99(8):2662−2669(2002)、Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.98(17):9772−9777(2001)、Xu,M.J.,et al(2001)Biochem.Biophys.Res.Commun.280(3):768−775;国際公開第2004/016225号パンフレット(請求項2);国際公開第2003/077836号パンフレット;国際公開第2001/38490号パンフレット(請求項5;
図18D−1−18D−2);国際公開第2003/097803号パンフレット(請求項12);国際公開第2003/089624号パンフレット(請求項25);クロスリファレンス:MIM:606509;NP_110391.2;NM_030764_1
【0135】
(17)HER2(ErbB2、Genbankアクセッションno.M11730);Coussens L.,et al Science(1985)230(4730):1132−1139;Yamamoto T.,et al Nature 319,230−234,1986;Semba K.,et al Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.82,6497−6501,1985;Swiercz J.M.,et al J.Cell Biol.165,869−880,2004;Kuhns J.J.,et al J.Biol.Chem.274,36422−36427,1999;Cho H.−S.,et al Nature 421,756−760,2003;Ehsani A.,et al(1993)Genomics 15,426−429;国際公開第2004/048938号パンフレット(実施例2);国際公開第2004/027049号パンフレット(
図1I);国際公開第2004/009622号パンフレット;国際公開第2003/081210号パンフレット;国際公開第2003/089904号パンフレット(請求項9);国際公開第2003/016475号パンフレット(請求項1);米国特許出願公開第2003/118592号明細書;国際公開第2003/008537号パンフレット(請求項1);国際公開第2003/055439号パンフレット(請求項29;
図1A−B);国際公開第2003/025228号パンフレット(請求項37、
図5C);国際公開第2002/22636号パンフレット(実施例13;95−107頁);国際公開第2002/12341号パンフレット(請求項68;
図7);国際公開第2002/13847号パンフレット(71−74頁);国際公開第2002/14503号パンフレット(114−117頁);国際公開第2001/53463号パンフレット(請求項2;41−46頁);国際公開第2001/41787号パンフレット(15頁);国際公開第2000/44899号パンフレット(請求項52;
図7);国際公開第2000/20579号パンフレット(請求項3;
図2);米国特許第5869445号明細書(請求項3;カラム31−38);国際公開第9630514号パンフレット(請求項2;56−61頁);欧州特許出願公開第1439393号明細書(請求項7);国際公開第2004/043361号パンフレット(請求項7);国際公開第2004/022709号パンフレット;国際公開第2001/00244号パンフレット(実施例3;
図4);アクセッション:P04626;EMBL;M11767;AAA35808.1.EMBL;M11761;AAA35808.1
【0136】
(18)NCA(CEACAM6、Genbankアクセッションno.M18728);Barnett T.,et al Genomics 3,59−66,1988;Tawaragi Y.,et al Biochem.Biophys.Res.Commun.150,89−96,1988;StrausbergR.L.,et al Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.99:16899−16903,2002;国際公開第2004/063709号パンフレット;欧州特許出願公開第1439393号明細書(請求項7);国際公開第2004/044178号パンフレット(実施例4);国際公開第2004/031238号パンフレット;国際公開第2003/042661号パンフレット(請求項12);国際公開第2002/78524号パンフレット(実施例2);国際公開第2002/86443号パンフレット(請求項27;427頁);国際公開第2002/60317号パンフレット(請求項2);アクセッション:P40199;Q14920;EMBL;M29541;AAA59915.1.EMBL;M18728
【0137】
(19)MDP(DPEP1、Genbankアクセッションno.BC017023);Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.99(26):16899−16903(2002);国際公開第2003/016475号パンフレット(請求項1);国際公開第2002/64798号パンフレット(請求項33;85−87頁);特開平5−003790号公報(
図6−8);国際公開第99/46284号パンフレット(
図9);クロスリファレンス:MIM:179780;AAH17023.1;BC017023_1
【0138】
(20)IL20Rα(IL20Ra、ZCYTOR7、Genbankアクセッションno.AF184971);Clark H.F.,et al Genome Res.13,2265−2270,2003;Mungall A.J.,et al Nature 425,805−811,2003;Blumberg H.,et al Cell 104,9−19,2001;Dumoutier L.,et al J.Immunol.167,3545−3549,2001;Parrish−Novak J.,et al J.Biol.Chem.277,47517−47523,2002;Pletnev S.,et al(2003)Biochemistry 42:12617−12624;Sheikh F.,et al(2004)J.Immunol.172,2006−2010;欧州特許出願公開第1394274号明細書(実施例11);米国特許出願公開第2004/005320号明細書(実施例5);国際公開第2003/029262号パンフレット(74−75頁);国際公開第2003/002717号パンフレット(請求項2;63頁);国際公開第2002/22153号パンフレット(45−47頁);米国特許出願公開第2002/042366号明細書(20−21頁);国際公開第2001/46261号パンフレット(57−59頁);国際公開第2001/46232号パンフレット(63−65頁);国際公開第98/37193号パンフレット(請求項1;55−59頁);アクセッション:Q9UHF4;Q6UWA9;Q96SH8;EMBL;AF184971;AAF01320.1
【0139】
(21)Brevican(BCAN、BEHAB、Genbankアクセッションno.AF229053);Gary S.C.,et al Gene 256,139−147,2000;Clark H.F.,et al Genome Res.13,2265−2270,2003;Strausberg R.L.,et al Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.99,16899−16903,2002;米国特許出願公開第2003/186372号明細書(請求項11);米国特許出願公開第2003/186373号明細書(請求項11);米国特許出願公開第2003/119131号明細書(請求項1;
図52);米国特許出願公開第2003/119122号明細書(請求項1;
図52);米国特許出願公開第2003/119126号明細書(請求項1);米国特許出願公開第2003/119121号明細書(請求項1;
図52);米国特許出願公開第2003/119129号明細書(請求項1);米国特許出願公開第2003/119130号明細書(請求項1);米国特許出願公開第2003/119128号明細書(請求項1;
図52);米国特許出願公開第2003/119125号明細書(請求項1);国際公開第2003/016475号パンフレット(請求項1);国際公開第2002/02634号パンフレット(請求項1)
【0140】
(22)EphB2R(DRT、ERK、Hek5、EPHT3、Tyro5、Genbankアクセッションno.NM_004442);Chan,J.and Watt,V.M.,Oncogene 6(6),1057−1061(1991)、Oncogene 10(5):897−905(1995)、Annu.Rev.Neurosci.21:309−345(1998)、Int.Rev.Cytol.196:177−244(2000);国際公開第2003042661号パンフレット(請求項12);国際公開第200053216号パンフレット(請求項1;41頁);国際公開第2004065576号パンフレット(請求項1);国際公開第2004020583号パンフレット(請求項9);国際公開第2003004529号パンフレット(128−132頁);国際公開第200053216号パンフレット(請求項1;42頁);クロスリファレンス:MIM:600997;NP_004433.2;NM_004442_1
(23)ASLG659(B7h、Genbankアクセッションno.AX092328);米国特許出願公開第2004/0101899号明細書(請求項2);国際公開第2003104399号パンフレット(請求項11);国際公開第2004000221号パンフレット(
図3);米国特許出願公開第2003/165504号パンフレット(請求項1);米国特許出願公開第2003/124140号パンフレット(実施例2);米国特許出願公開第2003/065143号パンフレット(
図60);国際公開第2002/102235号パンフレット(請求項13;299頁);米国特許出願公開第2003/091580号パンフレット(実施例2);国際公開第2002/10187号パンフレット(請求項6;
図10);国際公開第2001/94641号パンフレット(請求項12、
図7b);国際公開第2002/02624号パンフレット(請求項13;
図1A−1B);米国特許出願公開第2002/034749号明細書(請求項54;45−46頁);国際公開第2002/06317号パンフレット(実施例2;320−321頁、請求項34;321−322頁);国際公開第2002/71928号パンフレット(468−469頁);国際公開第2002/02587号パンフレット(実施例1;
図1);国際公開第2001/40269号パンフレット(実施例3;190−192頁);国際公開第2000/36107号パンフレット(実施例2;205−207頁);国際公開第2004/053079号パンフレット(請求項12);国際公開第2003/004989号パンフレット(請求項1);国際公開第2002/71928号パンフレット(233−234、452−453頁);国際公開第01/16318号パンフレット
【0141】
(24)PSCA(前立腺幹細胞抗原前駆体、Genbankアクセッションno.AJ297436);Reiter R.E.,et al Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.95,1735−1740,1998;Gu Z.,et al Oncogene 19,1288−1296,2000;Biochem.Biophys.Res.Commun.(2000)275(3):783−788;国際公開第2004/022709号パンフレット;欧州特許出願公開第1394274号明細書(実施例11);米国特許出願公開第2004/018553号明細書(請求項17);国際公開第2003/008537号パンフレット(請求項1);国際公開第2002/81646号パンフレット(請求項1;164頁);国際公開第2003/003906号パンフレット(請求項10;288頁);国際公開第2001/40309号パンフレット(実施例1;
図17);米国特許出願公開第2001/055751号明細書(実施例1;
図1b);国際公開第2000/32752号パンフレット(請求項18;
図1);国際公開第98/51805号パンフレット(請求項17;97頁);国際公開第98/51824号パンフレット(請求項10;94頁);国際公開第98/40403号パンフレット(請求項2;
図1B);アクセッション:O43653;EMBL;AF043498;AAC39607.1
【0142】
(25)GEDA(GenbankアクセッションNo.AY260763);AAP14954 脂肪腫HMGIC融合パートナー様タンパク質/pid=AAP14954.1−ホモサピエンス(ヒト);国際公開第2003/054152号パンフレット(請求項20);国際公開第2003/000842号パンフレット(請求項1);国際公開第2003/023013号パンフレット(実施例3、請求項20);米国特許出願公開第2003/194704号明細書(請求項45);クロスリファレンス:GI:30102449;AAP14954.1;AY260763_1
【0143】
(26)BAFF−R(B細胞活性化因子受容体、BLyS受容体3、BR3、GenbankアクセッションNo.AF116456);BAFF受容体/pid=NP_443177.1−ホモサピエンス:Thompson,J.S.,et al Science 293(5537),2108−2111(2001);国際公開第2004/058309号パンフレット;国際公開第2004/011611号パンフレット;国際公開第2003/045422号パンフレット(実施例;32−33頁);国際公開第2003/014294号パンフレット(請求項35;
図6B);国際公開第2003/035846号パンフレット(請求項70;615−616頁);国際公開第2002/94852号パンフレット(カラム136−137);国際公開第2002/38766号パンフレット(請求項3;133頁);国際公開第2002/24909号パンフレット(実施例3;
図3);クロスリファレンス:MIM:606269;NP_443177.1;NM_052945_1;AF132600
【0144】
(27)CD22(B細胞受容体CD22−Bアイソフォーム、BL−CAM、Lyb−8、Lyb8、SIGLEC−2、FLJ22814、GenbankアクセッションNo.AK026467);Wilson et al(1991)J.Exp.Med.173:137−146;国際公開第2003/072036号パンフレット(請求項1;
図1);クロスリファレンス:MIM:107266;NP_001762.1;NM_001771_1
【0145】
(28)CD79a(CD79A、CD79α、免疫グロブリン−関連アルファ、Igベータ(CD79B)と共有的に相互作用し、IgM分子と表面において複合体を形成し、B細胞分化に関与するシグナルを変換するB細胞特異的タンパク質)、pI:4.84、MW:25028 TM:2[P]遺伝子染色体:19q13.2、GenbankアクセッションNo.NP_001774.10);国際公開第2003/088808号パンフレット、米国特許出願公開第2003/0228319号明細書;国際公開第2003/062401号パンフレット(請求項9);米国特許出願公開第2002/150573号明細書(請求項4、13−14頁);国際公開第99/58658号パンフレット(請求項13、
図16);国際公開第92/07574号パンフレット(
図1);米国特許第5644033号明細書;Ha et al(1992)J.Immunol.148(5):1526−1531;Muller et al(1992)Eur.J.Immunol..22:1621−1625;Hashimoto et al(1994)Immunogenetics 40(4):287−295;Preud’homme et al(1992)Clin.Exp.Immunol.90(1):141−146;Yu et al(1992)J.Immunol.148(2)633−637;Sakaguchi et al(1988)EMBO J.7(11):3457−3464
【0146】
(29)CXCR5(バーキットリンパ腫受容体1、CXCL13ケモカインにより活性化され、リンパ球遊走および体液性防御において機能し、HIV−2感染および、おそらくAIDS、リンパ腫、骨髄腫および白血病の進行において、役割を果たすGタンパク質−カップリング受容体);372aa、pI:8.54 MW:41959 TM:7[P]遺伝子染色体:11q23.3、GenbankアクセッションNo.NP_001707.1);国際公開第2004/040000号パンフレット;国際公開第2004/015426号パンフレット;米国特許出願公開第2003/105292号明細書(実施例2);米国特許第6555339号明細書(実施例2);国際公開第2002/61087号パンフレット(
図1);国際公開第2001/57188号パンフレット(請求項20、269頁);国際公開第2001/72830号パンフレット(12−13頁);国際公開第2000/22129号パンフレット(実施例1;152−153頁、実施例2、254−256頁);国際公開第99/28468号パンフレット(請求項1、38頁);米国特許第5440021号明細書(実施例2、カラム49−52);国際公開第94/28931号パンフレット(56−58頁);国際公開第92/17497号パンフレット(請求項7、
図5);Dobner et al(1992)Eur.J.Immunol.22:2795−2799;Barella et al(1995)Biochem.J.309:773−779
【0147】
(30)HLA−DOB(ペプチドと結合し、それをCD4+Tリンパ球に提示するMHCクラスII分子(Ia抗原)のベータサブユニット);273aa、pI:6.56、MW:30820.TM:1[P]遺伝子染色体:6p21.3、GenbankアクセッションNo.NP_002111.1);Tonnelle et al(1985)EMBO J.4(11):2839−2847;Jonsson et al(1989)Immunogenetics 29(6):411−413;Beck et al(1992)J.Mol.Biol.228:433−441;Strausberg et al(2002)Proc.Natl.Acad.Sci USA 99:16899−16903;Servenius et al(1987)J.Biol.Chem.262:8759−8766;Beck et al(1996)J.Mol.Biol.255:1−13;Naruse et al(2002)Tissue Antigens 59:512−519;国際公開第99/58658号パンフレット(請求項13、
図15);米国特許第6153408号明細書(カラム35−38);米国特許第5976551号明細書(カラム168−170);米国特許第6011146号明細書(カラム145−146);Kasahara et al(1989)Immunogenetics 30(1):66−68;Larhammar et al(1985)J.Biol.Chem.260(26):14111−14119
【0148】
(31)P2X5(プリン受容体P2Xリガンド開口型イオンチャネル5、細胞外ATPにより開閉され、シナプス伝達およびニューロン新生、欠乏に関与し、特発性排尿筋不安定の病態生理に関与し得るイオンチャネル);422aa、pI:7.63、MW:47206 TM:1[P]遺伝子染色体:17p13.3、GenbankアクセッションNo.NP_002552.2);Le et al(1997)FEBS Lett.418(1−2):195−199;国際公開第2004/047749号パンフレット;国際公開第2003/072035号パンフレット(請求項10);Touchman et al(2000)Genome Res.10:165−173;国際公開第2002/22660号パンフレット(請求項20);国際公開第2003/093444号パンフレット(請求項1);国際公開第2003/087768号パンフレット(請求項1);国際公開第2003/029277号パンフレット(82頁)
【0149】
(32)CD72(B細胞分化抗原CD72、Lyb−2);359aa、pI:8.66、MW:40225、TM:1[P]遺伝子染色体:9p13.3、GenbankアクセッションNo.NP_001773.1);国際公開第2004042346号パンフレット(請求項65);国際公開第2003/026493号パンフレット(51−52、57−58頁);国際公開第2000/75655号パンフレット(105−106頁);Von Hoegen et al(1990)J.Immunol.144(12):4870−4877;Strausberg et al(2002)Proc.Natl.Acad.Sci USA 99:16899−16903
【0150】
(33)LY64(リンパ球抗原64(RP105)、ロイシンリッチ繰り返し(LRR)ファミリーのI型膜タンパク質、B細胞の活性化およびアポトーシスを制御し、機能損失は、全身性エリテマトーデスを有する患者において疾患活性の向上に関連する。);661aa、pI:6.20、MW:74147 TM:1[P]遺伝子染色体:5q12、GenbankアクセッションNo.NP_005573.1);米国特許出願公開第2002/193567号明細書、国際公開第97/07198号パンフレット(請求項11、39−42頁);Miura et al(1996)Genomics 38(3):299−304;Miura et al(1998)Blood 92:2815−2822;国際公開第2003/083047号パンフレット;国際公開第97/44452号パンフレット(請求項8、57−61頁);国際公開第2000/12130号パンフレット(24−26頁)
【0151】
(34)FcRH1(Fc受容体様タンパク質1、C2型Ig様およびITAMドメインを含む免疫グロブリンFcドメインに関する推定受容体、Bリンパ球分化に役割を有し得る。);429aa、pI:5.28、MW:46925 TM:1[P]遺伝子染色体:1q21−1q22、GenbankアクセッションNo.NP_443170.1);国際公開第2003/077836号パンフレット;国際公開第2001/38490号パンフレット(請求項6、
図18E−1−18−E−2);Davis et al(2001)Proc.Natl.Acad.Sci USA 98(17):9772−9777;国際公開第2003/089624号パンフレット(請求項8);欧州特許出願公開第1347046号明細書(請求項1);国際公開第2003/089624号パンフレット(請求項7)。
【0152】
(35)IRTA2(免疫グルブリンスーパーファミリー受容体転座関連2、B細胞発達およびリンパ腫発生において役割を有し得る推定免疫受容体;一部のB細胞悪性腫瘍において、転座により遺伝子の調節解除が生じる。);977aa、pI:6.88、MW:106468、TM:1[P]遺伝子染色体:1q21、GenbankアクセッションNo.ヒト:AF343662、AF343663、AF343664、AF343665、AF369794、AF397453、AK090423、AK090475、AL834187、AY358085;マウス:AK089756、AY158090、AY506558;NP_112571.1;国際公開第2003/024392号パンフレット(請求項2、
図97);Nakayama et al(2000)Biochem.Biophys.Res.Commun.277(1):124−127;国際公開第2003/077836号パンフレット;国際公開第2001/38490号パンフレット(請求項3、
図18B−1−18B−2)。
【0153】
(36)TENB2(TMEFF2、tomoregulin、TPEF、HPP1、TR、推定膜貫通プロテオグリカン、増殖因子およびホリスタチンのEGF/heregulinファミリーに関連);374aa、NCBIアクセッション:AAD55776、AAF91397、AAG49451、NCBI RefSeq:NP_057276;NCBI遺伝子:23671;OMIM:605734;SwissProt Q9UIK5;GenbankアクセッションNo.AF179274;AY358907、CAF85723、CQ782436;国際公開第2004/074320号パンフレット;特開2004113151号公報;国際公開第2003/042661号パンフレット;国際公開第2003/009814号パンフレット;欧州特許出願公開第1295944号明細書(69−70頁);国際公開第2002/30268号パンフレット(329頁);国際公開第2001/90304号パンフレット;米国特許出願公開第2004/249130号明細書;米国特許出願公開第2004/022727号明細書;国際公開第2004/063355号パンフレット;米国特許出願公開第2004/197325号明細書;米国特許出願公開第2003/232350号明細書;米国特許出願公開第2004/005563号明細書;米国特許出願公開第2003/124579号明細書;Horie et al(2000)Genomics 67:146−152;Uchida et al(1999)Biochem.Biophys.Res.Commun.266:593−602;Liang et al(2000)Cancer Res.60:4907−12;Glynne−Jones et al(2001)Int J Cancer.Oct 15;94(2):178−84。
【0154】
前記元の抗体は、アルブミン結合ペプチド(ABP)配列を含む融合タンパク質でもよい(Dennis et al.(2002)「Albumin Binding As A General Strategy For Improving The Pharmacokinetics Of Proteins」J Biol Chem.277:35035−35043;国際公開第01/45746号パンフレット)。本発明の抗体は、(i)Dennis et al(2002)J Biol Chem.277:35035−35043の表IIIおよびIV、35038頁;(ii)米国特許出願公開第2004/0001827号明細書の[0076];および、(iii)国際公開第01/45746号パンフレットの12−13頁に教示されたABP配列を有する融合タンパク質を含む。前記文献は全て、参照により本願明細書に取り込まれる。
【0155】
一実施形態では、前記抗体は、前記腫瘍関連抗原α
νβ
6に特異的な標的に対して生じる。
【0156】
前記細胞結合剤は、例えば、コンジュゲートとしてか、または、コンジュゲートの一部としてかのいずれかで包含される前に、前記剤の検出または精製を補助するために、標識されてもよい。前記標識は、ビオチン標識でもよい。別の実施形態では、前記細胞結合剤は、放射性同位体で標識されてもよい。
【0157】
RおよびR’
一実施形態では、Rは、場合により置換されているC
1-12アルキル、C
3-20ヘテロシクリルおよびC
5-20アリールの基から独立して選択される。これらの基は、それぞれ、以下の置換基セクションにおいて規定される。
【0158】
一実施形態では、Rは、独立して、場合により置換されているC
1-12アルキルである。
【0159】
一実施形態では、Rは、独立して、場合により置換されているC
3-20ヘテロシクリルである。
【0160】
一実施形態では、Rは、独立して、場合により置換されているC
5-20アリールである。
一実施形態では、Rは、独立して、場合により置換されているC
1-12アルキルである。
【0161】
好ましいアルキルおよびアリールの基ならびに任意選択の置換基の同一性および数に関する種々の実施形態は、R
2に関して上記に記載されている。R
2に関して提示された選択は、Rに適用する場合、適用可能であり、必要に応じて、例えば、R
6、R
7、R
8またはR
9が、Rである場合、全ての他の基Rに適用可能である。
【0162】
Rに関する選択は、R’にも適用する。
【0163】
本発明の一部の実施形態では、置換基−NRR’を有する化合物が提供される。一実施形態では、RおよびR’は、それらが付着されている窒素原子と共に、場合により置換されている4−、5−、6−または7−員の複素環を形成する。前記環は、更なるヘテロ原子、例えば、N、OまたはSを含んでもよい。
【0164】
一実施形態では、前記複素環は、それ自体が基Rで置換されている。更なるNヘテロ原子が存在する場合、前記置換基は、前記Nヘテロ原子上にあってもよい。
【0165】
R”
R”は、C
3-12アルキレン基であり、前記アルキレン基は、鎖が、1つ以上のヘテロ原子、例えば、O、S、N(H)、NMeおよび/または芳香環、例えば、ベンゼンもしくはピリジンに割り込まれていてもよく、前記芳香環は、環が場合により置換されている。
【0166】
一実施形態では、R”は、C
3-12アルキレン基であり、前記アルキレン基は、鎖が、1つ以上のヘテロ原子および/または芳香環、例えば、ベンゼンもしくはピリジンに割り込まれていてもよい。
【0167】
一実施形態では、前記アルキレン基は、場合により、O、SおよびNMeから選択される1つ以上のヘテロ原子、ならびに/または芳香環に割り込まれていてもよく、前記芳香環は、環が場合により置換されていている。
【0168】
一実施形態では、前記芳香環は、C
5-20アリーレン基である。前記アリーレンは、芳香族化合物の2つの芳香環原子から、2つの水素原子を除去することにより取得される二価の部分に関する。前記部分は、5から20個の環原子を有する。
【0169】
一実施形態では、R”は、C
3-12アルキレン基であり、前記アルキレン基は、鎖が、1つ以上のヘテロ原子、例えば、O、S、N(H)、NMeおよび/または芳香環、例えば、ベンゼンもしくはピリジンに割り込まれていてもよく、前記芳香環は、環が場合により、NH
2で置換されている。
【0170】
一実施形態では、R”は、C
3-12アルキレン基である。
【0171】
一実施形態では、R”は、C
3、C
5、C
7、C
9およびC
11アルキレン基から選択される。
【0172】
一実施形態では、R”は、C
3、C
5およびC
7アルキレン基から選択される。
一実施形態では、R”は、C
3およびC
5アルキレン基から選択される。
【0173】
一実施形態では、R”は、C
3アルキレン基である。
一実施形態では、R”は、C
5アルキレン基である。
【0174】
上記列記されたアルキレン基は、場合により、1つ以上のヘテロ原子および/または芳香環、例えば、ベンゼンもしくはピリジンに割り込まれていてもよく、前記芳香環は、環が場合により置換されている。上記列記されたアルキレン基は、場合により、1つ以上のヘテロ原子および/または芳香環、例えば、ベンゼンもしくはピリジンに割り込まれていてもよい。
【0175】
上記列記されたアルキレン基は、非置換の直鎖状の脂肪族アルキレン基でもよい。
【0176】
X
一実施形態では、Xは、O、SまたはN(H)から選択される。
好ましくは、Xは、Oである。
【0177】
E
一方または両方のC環が式Eの環で置き替えられている化合物は、R
1またはR
3のいずれかが、それらが付着されている前記C環の炭素原子と共に、場合により置換されているベンゼン環を形成する、基R
2を有する。前記場合により置換されているベンゼン環は、前記ピロロベンゾジアゼピンのC環に縮合されていると認識され得る。前記縮合ベンゼン環は、前記D環と呼ばれてもよい。前記縮合環の化学構造は、以下に説明される。
【0179】
前記化学構造中、各D
1、D
2、D
3およびD
4は、Hまたは置換基を表わす。
一実施形態では、前記ベンゼン環は、非置換である。
【0180】
一実施形態では、前記ベンゼン環は、OH、CN、R、OR、O−SO
2−R、CO
2R、COR、SH、SR、NH
2、NHR、NRR’、NO
2、Me
3Snおよびハロから選択される、1、2、3または4つの基で、場合により置換されている。
【0181】
一実施形態では、前記ベンゼン環は、一置換である。前記一置換基は、D
1、D
2、D
3またはD
4のいずれか1つでもよい(残りは、Hである。)。一実施形態では、前記ベンゼン環は、D
2において置換されており、D
1、D
3およびD
4はそれぞれ、Hである。一実施形態では、前記ベンゼン環は、D
3において置換されており、D
1、D
2およびD
4はそれぞれ、Hである。
【0182】
一実施形態では、R
2は、R
1と、それらが付着されている前記C環の炭素原子と共に、場合により置換されているベンゼン環を形成する。
【0183】
VおよびWに関する選択は、以下に提示される。
【0184】
F
一方または両方のC環が式Fの環で置き替えられている化合物において、一実施形態では、TがNR、BH、SOまたはSO
2である場合、Uは、CH
2である。
【0185】
一実施形態では、UがNR、OまたはSである場合、Tは、CH
2またはCOである。
一実施形態では、Tは、CH
2およびCOから選択される。
一実施形態では、Uは、NR、OおよびSから選択される。
一実施形態では、Yは、(CH
2)
nであり、nは、1または2である。
【0186】
一実施形態では、前記化合物A−BのC環は、以下に示されるものから選択される化学構造を有する。
【0188】
VおよびW
VおよびWは、R
1およびR
2が、それらが付着されている前記C環の炭素原子と共に、場合により置換されているベンゼン環を形成する場合、VがCであることを除き、ならびに、R
3およびR
2が、それらが付着されている前記C環の炭素原子と共に、場合により置換されているベンゼン環を形成する場合、WがCであることを除いて、(CH
2)
n、O、S、NR、CHRおよびCRR’からそれぞれ選択され、nは、2、3または4である。
【0189】
一実施形態では、VおよびWの一方がCである場合、VおよびWの他方は、CH
2およびNRから選択される。
【0190】
一実施形態では、VおよびWの一方がCである場合、VおよびWの他方は、CH
2である。
【0191】
好ましい化合物
一実施形態では、前記コンジュゲートは、二量体であり、各PBD部分は、C2メチレン基を有する。すなわち、各R
2は、=CH
2である。前記細胞結合剤は、抗体であるのが好ましい。
【0192】
別の実施形態では、前記コンジュゲートは、二量体であり、前記各モノマーは、C2アリール基を有する。すなわち、各R
2は、場合により置換されているC
5-20アリールであり、各PBD部分におけるC2とC3との間には、二重結合が存在する。前記細胞結合剤は、抗体であるのが好ましい。
【0193】
C2アルキレン
一実施形態では、前記コンジュゲートは、化合物:
【化25】
であり、より好ましくは:
【化26】
である。前記化合物中、CBAは、細胞結合剤、例えば、抗体または環状もしくは直鎖状のペプチドであり、および、nは、0または1である。Y、R
L1およびR
L2は、先に規定の通りであり、R
EおよびR
E”は、それぞれ独立して、HまたはR
Dから選択される。
【0194】
上記各化合物に関して、必要に応じて、下記の選択が適用されてもよい。nは0である;nは、1である;R
Eは、Hである;R
Eは、R
Dであり、R
Dは、場合により置換されているアルキルである;R
Eは、R
Dであり、R
Dは、メチルである;CBAは、抗体である;CBAは、環状ペプチドである;R
L1およびR
L2は、Hである;R
L1およびR
L2は、Meである。
【0195】
C2アリール
一実施形態では、前記コンジュゲートは、化合物:
【化27】
であり、より好ましくは:
【化28】
である。前記化合物中、CBAは、細胞結合剤、例えば、抗体または環状もしくは直鎖状のペプチドであり、Y、R
L1およびR
L2は、先に規定の通りである。Ar
1およびAr
2は、それぞれ独立して、場合により置換されているC
5-20アリールであり、および、nは、0または1である。Ar
1およびAr
2は、同一でもよいし、または、異なってもよい。
【0196】
一実施形態では、上記各実施形態におけるAr
1およびAr
2は、それぞれ独立して、場合により置換されているフェニル、フラニル、チオフェニルおよびピリジルから選択される。
【0197】
一実施形態では、上記各実施形態におけるAr
1およびAr
2は、場合により置換されているフェニルである。
【0198】
一実施形態では、上記各実施形態におけるAr
1およびAr
2は、場合により置換されているチエン−2−イルまたはチエン−3−イルである。
【0199】
一実施形態では、上記各実施形態におけるAr
1およびAr
2は、場合により置換されているキノリニルまたはイソキノリニルである。
【0200】
前記キノリニルまたはイソキノリニルの基は、任意の利用可能な環位置で、前記PBDコアに結合されてもよい。例えば、前記キノリニルは、キノリン−2−イル、キノリン−3−イル、キノリン−4−イル、キノリン−5−イル、キノリン−6−イル、キノリン−7−イルおよびキノリン−8−イルでもよい。これらの中でも、キノリン−3−イルおよびキノリン−6−イルが好ましくあり得る。前記イソキノリニルは、イソキノリン−1−イル、イソキノリン−3−イル、イソキノリン−4−イル、イソキノリン−5−イル、イソキノリン−6−イル、イソキノリン−7−イルおよびイソキノリン−8−イルでもよい。これらの中でも、イソキノリン−3−イルおよびイソキノリン−6−イルが好ましくあり得る。
【0201】
C2ビニル
一実施形態では、前記コンジュゲートは、化合物:
【化29】
であり、より好ましくは:
【化30】
である。前記化合物中、CBAは、細胞結合剤、例えば、抗体または環状もしくは直鎖状のペプチドであり、Y、R
L1およびR
L2は、先に規定の通りである。R
V1およびR
V2は、H、メチル、エチルおよびフェニル(前記フェニルは、特に4位において、フルオロで場合により置換されていてもよい。)ならびにC
5-6ヘテロシクリルから独立して選択され、および、nは、0または1である。R
V1およびR
V2は、同一でもよいし、または、異なってもよい。
【0202】
上記実施形態の一部では、R
V1およびR
V2は、H、フェニルおよび4−フルオロフェニルから独立して選択されてもよい。
【0203】
好ましい中間体
本発明は、本願明細書に記載のコンジュゲート化合物を調製するのに使用するための中間体も提供する。
【0204】
好ましい中間体は、以下に記載され、上記好ましいコンジュゲートと密接に対応する。
【0205】
一実施形態では、前記中間体は、化合物:
【化31】
であり、より好ましくは:
【化32】
である。前記化合物中、nは、0または1であり、Y、R
L1およびR
L2は、先に規定の通りであり、R
EおよびR
E”は、それぞれ独立して、HまたはR
Dから選択される。
【0206】
一実施形態では、前記中間体は、化合物:
【化33】
であり、より好ましくは:
【化34】
である。前記化合物中、Y、R
L1およびR
L2は、先に規定の通りであり、Ar
1およびAr
2は、それぞれ独立して、場合により置換されているC
5-20アリールであり、nは、0または1である。Ar
1およびAr
2は、同一でもよいし、または、異なってもよい。
【0207】
一実施形態では、前記中間体は、化合物:
【化35】
であり、より好ましくは:
【化36】
である。前記化合物中、Y、R
L1およびR
L2は、先に規定の通りである。R
V1およびR
V2は、H、メチル、エチルおよびフェニル(前記フェニルは、特に4位においてフルオロで場合により置換されていてもよい。)ならびにC
5-6ヘテロシクリルから独立して選択され、および、nは、0または1である。R
V1およびR
V2は、同一でもよいし、または、異なってもよい。
【0208】
置換基
本願明細書で使用する時、「場合により置換されている」の用語は、置換されていなくてもよいし、または、置換されていてもよい元の基に関する。
【0209】
特に断らない限り、本願明細書で使用する時、「置換されている」の用語は、1つ以上の置換基を有する元の基に関する。「置換基」の用語は、本願明細書において、従来の意味で使用され、元の基に共有的に付着される化学部分、または必要に応じて、元の基に縮合される化学部分を意味する。幅広い各種の置換基が周知であり、それを形成および各種の元の基内に導入するための方法も周知である。
【0210】
好ましい実施形態では、(任意選択の置換基を含む)本願明細書に記載の置換基は、細胞結合剤に反応性でない基に限定される。本件における前記細胞結合剤への結合は、前記PBD化合物のN10位から、リンカー基(例えば、L
1、L
2およびAを含む)を介して、前記細胞結合剤に形成される。前記PBD構造の他の部分に位置する反応性官能基は、前記細胞結合剤への更なる結合を形成可能でもよい(これは、架橋とも言う)。これらの更なる結合は、前記コンジュゲートの輸送および生物学的活性を変化させ得る。したがって、一部の実施形態では、前記更なる置換基は、反応性の官能基を欠くものに制限される。
【0211】
一実施形態では、前記置換基は、R、OR、SR、NRR’、NO
2、ハロ、CO
2R、COR、CONH
2、CONHRおよびCONRR’からなる群から選択される。
【0212】
一実施形態では、前記置換基は、R、OR、SR、NRR’、NO
2、CO
2R、COR、CONH
2、CONHRおよびCONRR’からなる群から選択される。
【0213】
一実施形態では、前記置換基は、R、OR、SR、NRR’、NO
2およびハロからなる群から選択される。
【0214】
一実施形態では、前記置換基は、R、OR、SR、NRR’およびNO
2からなる群から選択される。
【0215】
上記実施形態のいずれか1つは、本願明細書に記載の置換基のいずれか1つに適用されてもよい。または、前記置換基は、以下に列記される1つ以上の基から選択され得る。
【0216】
置換基は、例えば、以下に、より詳細に記載される。
【0217】
C
1-12アルキル:本願明細書で使用する時、「C
1-12アルキル」の用語は、1から12個の炭素原子を有する炭化水素化合物の炭素原子から水素原子を除去することにより得られる一価の部分に関する。前記炭化水素化合物は、脂肪族でもよいし、または、脂環式でもよく、飽和でもよいし、または不飽和(例えば、部分的に不飽和、完全に不飽和)でもよい。
【0218】
このため、「アルキル」の用語は、以下に記載される、部分集合であるアルケニル、アルキニル、シクロアルキル等を含む。
【0219】
飽和のアルキル基としては、例えば、制限されず、メチル(C
1)、エチル(C
2)、プロピル(C
3)、ブチル(C
4)、ペンチル(C
5)、ヘキシル(C
6)およびヘプチル(C
7)があげられる。
【0220】
飽和の直鎖状アルキル基としては、例えば、制限されず、メチル(C
1)、エチル(C
2)、n−プロピル(C
3)、n−ブチル(C
4)、n−ペンチル(アミル)(C
5)、n−ヘキシル(C
6)およびn−ヘプチル(C
7)があげられる。
【0221】
飽和の分岐鎖状アルキル基としては、例えば、iso−プロピル(C
3)、iso−ブチル(C
4)、sec−ブチル(C
4)、tert−ブチル(C
4)、iso−ペンチル(C
5)およびneo−ペンチル(C
5)があげられる。
【0222】
アルキル基は、場合により、O、N(H)およびSから選択される、1つ以上のヘテロ原子に割り込まれていてもよい。このような基は、「ヘテロアルキル」とも言う。
【0223】
C
2-20ヘテロアルキル:本願明細書で使用する時、「C
2-12ヘテロアルキル」の用語は、2から12個の炭素原子、および、O、N(H)およびS、好ましくはOおよびSから選択される1つ以上のヘテロ原子を有する炭化水素化合物の炭素原子から水素原子を除去することにより取得される一価の部分に関する。
【0224】
ヘテロアルキル基としては、例えば、制限されず、1つ以上の、−(OCH
2CH
2)−型のエチレングリコールユニットを含むものがあげられる。前記ヘテロアルキル基の末端は、ヘテロ原子、例えば、−OH、−SHまたは−NH
2の一級型でもよい。好ましい実施形態では、前記末端は、−CH
3である。
【0225】
C
2-12アルケニル:本願明細書で使用する時、「C
2-12アルケニル」の用語は、1つ以上の炭素−炭素二重結合を有するアルキル基に関する。
【0226】
不飽和のアルケニル基としては、例えば、制限されず、エテニル(ビニル、−CH=CH
2)、1−プロペニル(−CH=CH−CH
3)、2−プロペニル(アリル、−CH−CH=CH
2)、イソプロペニル(1−メチルビニル、−C(CH
3)=CH
2)、ブテニル(C
4)、ペンテニル(C
5)およびヘキセニル(C
6)があげられる。
【0227】
C
2-12アルキニル:本願明細書で使用する時、「C
2-12アルキニル」の用語は、1つ以上の炭素−炭素三重結合を有するアルキル基に関する。
【0228】
不飽和のアルキニル基としては、例えば、制限されず、エチニル(−C≡CH)および2−プロピニル(プロパルギル、−CH
2−C≡CH)があげられる。
【0229】
C
3-12シクロアルキル:本願明細書で使用する時、「C
3-12シクロアルキル」の用語は、シクリル基でもあるアルキル基;すなわち、環状炭化水素(炭素環式)化合物の脂環式環原子から水素原子を除去することにより得られる一価の部分に関する。前記部分は、3から7個の炭素原子、例えば、3から7個の環原子を有する。
【0230】
シクロアルキル基としては、例えば、制限されず、
飽和の単環式炭化水素化合物:シクロプロパン(C
3)、シクロブタン(C
4)、シクロペンタン(C
5)、シクロヘキサン(C
6)、シクロヘプタン(C
7)、メチルシクロプロパン(C
4)、ジメチルシクロプロパン(C
5)、メチルシクロブタン(C
5)、ジメチルシクロブタン(C
6)、メチルシクロペンタン(C
6)、ジメチルシクロペンタン(C
7)およびメチルシクロヘキサン(C
7);
【0231】
不飽和の単環式炭化水素化合物:シクロプロペン(C
3)、シクロブテン(C
4)、シクロペンテン(C
5)、シクロヘキセン(C
6)、メチルシクロプロペン(C
4)、ジメチルシクロプロペン(C
5)、メチルシクロブテン(C
5)、ジメチルシクロブテン(C
6)、メチルシクロペンテン(C
6)、ジメチルシクロペンテン(C
7)およびメチルシクロヘキセン(C
7);ならびに、
飽和の多環式炭化水素化合物:ノルカラン(C
7)、ノルピナン(C
7)、ノルボルナン(C
7)に由来するものがあげられる。
【0232】
C
3-20ヘテロシクリル:本願明細書で使用する時、「C
3-20ヘテロシクリル」の用語は、複素環化合物の環原子から水素原子を除去することにより得られる一価の部分に関する。前記部分は、3から20個の環原子を有し、その内の1から10個が、環のヘテロ原子である。好ましくは、各環は、3から7個の環原子を有し、その内の1から4個が、環のヘテロ原子である。
【0233】
この文脈において、接頭辞(例えば、C
3-20、C
3-7、C
5-6等)は、炭素原子またはヘテロ原子であるかに関わらず、環原子の数、または、環原子の数の範囲を意味する。例えば、本願明細書で使用する時、「C
5-6ヘテロシクリル」の用語は、5または6個の環原子を有するヘテロシクリル基に関する。
【0234】
単環式のヘテロシクリル基としては、例えば、制限されず、
N
1:アジリジン(C
3)、アゼチジン(C
4)、ピロリジン(テトラヒドロピロール)(C
5)、ピロリン(例えば、3−ピロリン、2,5−ジヒドロピロール)(C
5)、2H−ピロールもしくは3H−ピロール(イソピロール、イソアゾール)(C
5)、ピペリジン(C
6)、ジヒドロピリジン(C
6)、テトラヒドロピリジン(C
6)、アゼピン(C
7);
O
1:オキシラン(C
3)、オキセタン(C
4)、オキソラン(テトラヒドロフラン)(C
5)、オキソール(ジヒドロフラン)(C
5)、オキサン(テトラヒドロピラン)(C
6)、ジヒドロピラン(C
6)、ピラン(C
6)、オキセピン(C
7);
S
1:チイラン(C
3)、チエタン(C
4)、チオラン(テトラヒドロチオフェン)(C
5)、チアン(テトラヒドロチオピラン)(C
6)、チエパン(C
7);
O
2:ジオキソラン(C
5)、ジオキサン(C
6)およびジオキセパン(C
7);
O
3:トリオキサン(C
6);
N
2:イミダゾリジン(C
5)、ピラゾリジン(ジアゾリジン)(C
5)、イミダゾリン(C
5)、ピラゾリン(ジヒドロピラゾール)(C
5)、ピペラジン(C
6);
N
1O
1:テトラヒドロオキサゾール(C
5)、ジヒドロオキサゾール(C
5)、テトラヒドロイソキサゾール(C
5)、ジヒドロイソキサゾール(C
5)、モルホリン(C
6)、テトラヒドロオキサジン(C
6)、ジヒドロオキサジン(C
6)、オキサジン(C
6);
N
1S
1:チアゾリン(C
5)、チアゾリジン(C
5)、チオモルホリン(C
6);
N
2O
1:オキサジアジン(C
6);
O
1S
1:オキサチオール(C
5)およびオキサチアン(チオキサン)(C
6);ならびに、
N
1O
1S
1:オキサチアジン(C
6)に由来するものがあげられる。
【0235】
置換されている単環式ヘテロシクリル基としては、例えば、環型の単糖類、例えば、フラノース(C
5)、例えば、アラビノフラノース、リキソフラノース、リボフラノースおよびキシロフラノース、ならびに、ピラノース(C
6)、例えば、アロピラノース、アルトロピラノース、グルコピラノース、マンノピラノース、グロピラノース、イドピラノース、ガラクトピラノースおよびタロピラノースに由来するものがあげられる。
【0236】
C
5-20アリール:本願明細書で使用する時、「C
5-20アリール」の用語は、芳香族化合物の芳香族環原子から水素原子を除去することにより得られる一価の部分に関し、前記部分は、3から20個の環原子を有する。好ましくは、各環は、5から7個の環原子を有する。
【0237】
この文脈において、接頭辞(例えば、C
3-20、C
5-7、C
5-6等)は、炭素原子またはヘテロ原子であるかに関わらず、環原子の数、または、環原子の数の範囲を意味する。例えば、本願明細書で使用する時、「C
5-6アリール」の用語は、5または6個の環原子を有するアリール基に関する。
【0238】
「カルボアリール基」のように、前記環原子が、全て炭素原子でもよい。
【0239】
カルボアリール基としては、例えば、制限されず、ベンゼン、(すなわち、フェニル)(C
6)、ナフタレン(C
10)、アズレン(C
10)、アントラセン(C
14)、フェナントレン(C
14)、ナフタセン(C
18)およびピレン(C
16)に由来のものがあげられる。
【0240】
縮合環を含み、その内の少なくとも1つが芳香族環であるアリール基としては、例えば、制限されず、インダン(例えば、2,3−ジヒドロ−1H−インデン)(C
9)、インデン(C
9)、イソインデン(C
9)、テトラリン(1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン(C
10)、アセナフテン(C
12)、フルオレン(C
13)、フェナレン(C
13)、アセフェナントレン(C
15)およびアセアントレン(C
16)に由来する基があげられる。
【0241】
または、前記環原子は、「ヘテロアリール基」のように、1つ以上のヘテロ原子を含んでもよい。単環式のヘテロアリール基としては、例えば、制限されず、
N
1:ピロール(アゾール)(C
5)、ピリジン(アジン)(C
6);
O
1:フラン(オキソール)(C
5);
S
1:チオフェン(チオール)(C
5);
N
1O
1:オキサゾール(C
5)、イソキサゾール(C
5)、イソキサジン(C
6);
N
2O
1:オキサジアゾール(フラザン)(C
5);
N
3O
1:オキサトリアゾール(C
5);
N
1S
1:チアゾール(C
5)、イソチアゾール(C
5);
N
2:イミダゾール(1,3−ジアゾール)(C
5)、ピラゾール(1,2−ジアゾール)(C
5)、ピリダジン(1,2−ジアジン)(C
6)、ピリミジン(1,3−ジアジン)(C
6)(例えば、シトシン、チミン、ウラシル)、ピラジン(1,4−ジアジン)(C
6);
N
3:トリアゾール(C
5)、トリアジン(C
6);ならびに、
N
4:テトラゾール(C
5)に由来するものがあげられる。
【0242】
縮合環を含むヘテロアリールとしては、例えば、制限されず:
ベンゾフラン(O
1)、イソベンゾフラン(O
1)、インドール(N
1)、イソインドール(N
1)、インドリジン(N
1)、インドリン(N
1)、イソインドリン(N
1)、プリン(N
4)(例えば、アデニン、グアニン)、ベンズイミダゾール(N
2)、インダゾール(N
2)、ベンズオキサゾール(N
1O
1)、ベンズイソキサゾール(N
1O
1)、ベンゾジオキソール(O
2)、ベンゾフラザン(N
2O
1)、ベンゾトリアゾール(N
3)、ベンゾチオフラン(S
1)、ベンゾチアゾール(N
1S
1)、ベンゾチアジアゾール(N
2S)に由来するC
9(2縮合環を含む);
クロメン(O
1)、イソクロメン(O
1)、クロマン(O
1)、イソクロマン(O
1)、ベンゾジオキサン(O
2)、キノリン(N
1)、イソキノリン(N
1)、キノリジン(N
1)、ベンゾキサジン(N
1O
1)、ベンゾジアジン(N
2)、ピリドピリジン(N
2)、キノキサリン(N
2)、キナゾリン(N
2)、シンノリン(N
2)、フタラジン(N
2)、ナフチリジン(N
2)、プテリジン(N
4)に由来するC
10(2縮合環を含む);
ベンゾジアゼピン(N
2)に由来するC
11(2縮合環を含む);
カルバゾール(N
1)、ジベンゾフラン(O
1)、ジベンゾチオフェン(S
1)、カルボリン(N
2)、ペリミジン(N
2)、ピリドインドール(N
2)に由来するC
13(3縮合環を含む);ならびに、
アクリジン(N
1)、キサンテン(O
1)、チオキサンテン(S
1)、オキサントレン(O
2)、フェノキサチイン(O
1S
1)、フェナジン(N
2)、フェノキサジン(N
1O
1)、フェノチアジン(N
1S
1)、チアントレン(S
2)、フェナントリジン(N
1)、フェナントロリン(N
2)、フェナジン(N
2)に由来するC
14(3縮合環を含む)があげられる。
【0243】
単独であるか、または、別の置換基の一部であるかに関わらず、上記基は、それ自体が場合により、それらおよび、以下に列記される更なる置換基から選択される1つ以上の基で置換されていてもよい。
【0244】
ハロ:−F、−Cl、−Brおよび−I。
ヒドロキシ:−OH。
【0245】
エーテル:−OR、前記OR中、Rは、エーテル置換基、例えば、C
1-7アルキル基(以下に記載される、C
1-7アルコキシ基とも言う)、C
3-20ヘテロシクリル基(C
3-20ヘテロシクリルオキシ基とも言う)または、C
5-20アリール基(C
5-20アリールオキシ基とも言う)、好ましくは、C
1-7アルキル基である。
【0246】
アルコキシ:−OR、前記OR中、Rは、アルキル基、例えば、C
1-7アルキル基である。C
1-7アルコキシ基としては、例えば、制限されず、−OMe(メトキシ)、−OEt(エトキシ)、−O(nPr)(n−プロポキシ)、−O(iPr)(イソプロポキシ)、−O(nBu)(n−ブトキシ)、−O(sBu)(sec−ブトキシ)、−O(iBu)(イソブトキシ)および−O(tBu)(tert−ブトキシ)があげられる。
【0247】
アセタール:−CH(OR
1)(OR
2)、前記−CH(OR
1)(OR
2)中、R
1およびR
2は、独立して、アセタール置換基、例えば、C
1-7アルキル基、C
3-20ヘテロシクリル基またはC
5-20アリール基、好ましくは、C
1-7アルキル基であるか、または、「環状」アセタール基の場合、R
1およびR
2は、それらが付着されている前記2つの酸素原子と、それらが付着されている炭素原子と互いにまとまって、4から8個の環原子を有する複素環を形成している。アセタール基としては、例えば、制限されず、−CH(OMe)
2、−CH(OEt)
2および−CH(OMe)(OEt)があげられる。
【0248】
ヘミアセタール:−CH(OH)(OR
1)、前記−CH(OH)(OR
1)中、R
1は、ヘミアセタール置換基、例えば、C
1-7アルキル基、C
3-20ヘテロシクリル基またはC
5-20アリール基、好ましくは、C
1-7アルキル基である。ヘミアセタール基としては、例えば、制限されず、−CH(OH)(OMe)および−CH(OH)(OEt)があげられる。
【0249】
ケタール:−CR(OR
1)(OR
2)、前記−CR(OR
1)(OR
2)中、R
1およびR
2は、アセタールについて規定の通りである。Rは、水素以外のケタール置換基、例えば、C
1-7アルキル基、C
3-20ヘテロシクリル基またはC
5-20アリール基、好ましくは、C
1-7アルキル基である。ケタール基としては、例えば、制限されず、−C(Me)(OMe)
2、−C(Me)(OEt)
2、−C(Me)(OMe)(OEt)、−C(Et)(OMe)
2、−C(Et)(OEt)
2および−C(Et)(OMe)(OEt)があげられる。
【0250】
ヘミケタール:−CR(OH)(OR
1)、前記−CR(OH)(OR
1)中、R
1は、ヘミアセタールについて規定の通りである。Rは、水素以外のヘミケタール置換基、例えば、C
1-7アルキル基、C
3-20ヘテロシクリル基またはC
5-20アリール基、好ましくは、C
1-7アルキル基である。ヘミケタール基としては、例えば、制限されず、−C(Me)(OH)(OMe)、−C(Et)(OH)(OMe)、−C(Me)(OH)(OEt)および−C(Et)(OH)(OEt)があげられる。
【0251】
オキソ(ケト、−オン):=O。
チオン(チオケトン):=S。
【0252】
イミノ(イミン):=NR、前記=NR中、Rは、イミノ置換基、例えば、水素、C
1-7アルキル基、C
3-20ヘテロシクリル基またはC
5-20アリール基、好ましくは、水素またはC
1-7アルキル基である。エステル基としては、例えば、制限されず、=NH、=NMe、=NEtおよび=NPhがあげられる。
【0253】
ホルミル(カルバルデヒド、カルボキシアルデヒド):−C(=O)H。
【0254】
アシル(ケト):−C(=O)R、前記−C(=O)R中、Rは、アシル置換基、例えば、C
1-7アルキル基(C
1-7アルキルアシルまたはC
1-7アルカノイルとも言う)、C
3-20ヘテロシクリル基(C
3-20ヘテロシクリルアシルとも言う)またはC
5-20アリール基(C
5-20アリールアシルとも言う)、好ましくは、C
1-7アルキル基である。アシル基としては、例えば、制限されず、−C(=O)CH
3(アセチル)、−C(=O)CH
2CH
3(プロピオニル)、−C(=O)C(CH
3)
3(t−ブチリル)および−C(=O)Ph(ベンゾイル、フェノン)があげられる。
【0255】
カルボキシ(カルボン酸):−C(=O)OH。
チオカルボキシ(チオカルボン酸):−C(=S)SH。
【0256】
チオロカルボキシ(チオロカルボン酸):−C(=O)SH。
チオノカルボキシ(チオノカルボン酸):−C(=S)OH。
【0257】
イミド酸:−C(=NH)OH。
ヒドロキサム酸:−C(=NOH)OH。
【0258】
エステル(カルボキシレート、カルボン酸エステル、オキシカルボニル):−C(=O)OR、前記−C(=O)OR中、Rは、エステル置換基、例えば、C
1-7アルキル基、C
3-20ヘテロシクリル基またはC
5-20アリール基、好ましくは、C
1-7アルキル基である。エステル基としては、例えば、制限されず、−C(=O)OCH
3、−C(=O)OCH
2CH
3、−C(=O)OC(CH
3)
3および−C(=O)OPhがあげられる。
【0259】
アシルオキシ(逆エステル):−OC(=O)R、前記−OC(=O)R中、Rは、アシルオキシ置換基、例えば、C
1-7アルキル基、C
3-20ヘテロシクリル基またはC
5-20アリール基、好ましくは、C
1-7アルキル基である。アシルオキシ基としては、例えば、制限されず、−OC(=O)CH
3(アセトキシ)、−OC(=O)CH
2CH
3、−OC(=O)C(CH
3)
3、−OC(=O)Phおよび−OC(=O)CH
2Phがあげられる。
【0260】
オキシカルボイルオキシ:−OC(=O)OR、前記−OC(=O)OR中、Rは、エステル置換基、例えば、C
1-7アルキル基、C
3-20ヘテロシクリル基またはC
5-20アリール基、好ましくは、C
1-7アルキル基である。エステル基としては、例えば、制限されず、−OC(=O)OCH
3、−OC(=O)OCH
2CH
3、−OC(=O)OC(CH
3)
3および−OC(=O)OPhがあげられる。
【0261】
アミノ:−NR
1R
2、前記−NR
1R
2中、R
1およびR
2は、独立して、アミノ置換基、例えば、水素、C
1-7アルキル基(C
1-7アルキルアミノまたはジ−C
1-7アルキルアミノとも言う)、C
3-20ヘテロシクリル基またはC
5-20アリール基、好ましくは、HまたはC
1-7アルキル基であるか、または、「環状」アミノ基の場合、R
1およびR
2は、それらが付着されている前記窒素原子と互いにまとまって、4から8個の環原子を有する複素環を形成している。アミノ基は、一級(−NH
2)、二級(−NHR
1)または三級(−NHR
1R
2)でもよいし、カチオンの状態において、四級(−
+NR
1R
2R
3)でもよい。アミノ基としては、例えば、制限されず、−NH
2、−NHCH
3、−NHC(CH
3)
2、−N(CH
3)
2、−N(CH
2CH
3)
2および−NHPhがあげられる。環状アミノ基としては、例えば、制限されず、アジリジノ、アゼチジノ、ピロリジノ、ピペリジノ、ピペラジノ、モルホリノおよびチオモルホリノがあげられる。
【0262】
アミド(カルバモイル、カルバミル、アミノカルボニル、カルボキシアミド):−C(=O)NR
1R
2、前記−C(=O)NR
1R
2中、R
1およびR
2は、独立して、アミノ基について規定のアミノ置換基である。アミド基としては、例えば、制限されず、−C(=O)NH
2、−C(=O)NHCH
3、−C(=O)N(CH
3)
2、−C(=O)NHCH
2CH
3および−C(=O)N(CH
2CH
3)
2、ならびに、R
1およびR
2が、それらが付着されている前記窒素原子と互いにまとまって、複素環構造、例えば、ピペリジノカルボニル、モルホリノカルボニル、チオモルホリノカルボニルおよびピペラジノカルボニルを形成しているアミド基があげられる。
【0263】
チオアミド(チオカルバミル):−C(=S)NR
1R
2、前記−C(=S)NR
1R
2中、R
1およびR
2は、独立して、アミノ基について規定のアミノ置換基である。アミド基としては、例えば、制限されず、−C(=S)NH
2、−C(=S)NHCH
3、−C(=S)N(CH
3)
2および−C(=S)NHCH
2CH
3があげられる。
【0264】
アシルアミド(アシルアミノ):−NR
1C(=O)R
2、前記−NR
1C(=O)R
2中、R
1は、アミド置換基、例えば、水素、C
1-7アルキル基、C
3-20ヘテロシクリル基またはC
5-20アリール基、好ましくは、水素またはC
1-7アルキル基である。R
2は、アシル置換基、例えば、C
1-7アルキル基、C
3-20ヘテロシクリル基またはC
5-20アリール基、好ましくは、水素またはC
1-7アルキル基である。アシルアミド基としては、例えば、制限されず、−NHC(=O)CH
3、−NHC(=O)CH
2CH
3および−NHC(=O)Phがあげられる。R
1およびR
2は共に、例えば、スクシンイミジル、マレイミジルおよびフタルイミジルのような、環状構造を形成し得る。
【0266】
アミノカルボニルオキシ:−OC(=O)NR
1R
2、前記−OC(=O)NR
1R
2中、R
1およびR
2は、独立して、アミノ基について規定のアミノ置換基である。アミノカルボニルオキシ基としては、例えば、制限されず、−OC(=O)NH
2、−OC(=O)NHMe、−OC(=O)NMe
2および−OC(=O)NEt
2があげられる。
【0267】
ウレイド:−N(R
1)CONR
2R
3、前記−N(R
1)CONR
2R
3中、R
2およびR
3は、独立して、アミノ基について規定のアミノ置換基である。R
1は、ウレイド置換基、例えば、水素、C
1-7アルキル基、C
3-20ヘテロシクリル基またはC
5-20アリール基、好ましくは、水素またはC
1-7アルキル基である。ウレイド基としては、例えば、制限されず、−NHCONH
2、−NHCONHMe、−NHCONHEt、−NHCONMe
2、−NHCONEt
2、−NMeCONH
2、−NMeCONHMe、−NMeCONHEt、−NMeCONMe
2および−NMeCONEt
2があげられる。
【0268】
グアノジノ:−NH−C(=NH)NH
2。
テトラゾリル:4つの窒素原子と1つの炭素原子とを有する5員の芳香環。
【0270】
イミノ:=NR、前記=NR中、Rは、イミノ置換基、例えば、例えば、水素、C
1-7アルキル基、C
3-20ヘテロシクリル基またはC
5-20アリール基、好ましくは、HまたはC
1-7アルキル基である。イミノ基としては、例えば、制限されず、=NH、=NMeおよび=NEtがあげられる。
【0271】
アミジン(アミジノ):−C(=NR)NR
2、前記−C(=NR)NR
2中、各Rは、アミジン置換基、例えば、水素、C
1-7アルキル基、C
3-20ヘテロシクリル基またはC
5-20アリール基、好ましくは、HまたはC
1-7アルキル基である。アミジン基としては、例えば、制限されず、−C(=NH)NH
2、−C(=NH)NMe
2および−C(=NMe)NMe
2があげられる。
【0272】
ニトロ:−NO
2。
ニトロソ:−NO。
【0273】
アジド:−N
3。
シアノ(ニトリル、カーボニトリル):−CN。
イソシアノ:−NC。
シアナト:−OCN。
イソシアナト:−NCO。
【0274】
チオシアノ(チオシアナト):−SCN。
イソチオシアノ(イソチオシアナト):−NCS。
スルフヒドリル(チオール、メルカプト):−SH。
【0275】
チオエーテル(スルフィド):−SR、前記−SR中、Rは、チオエーテル置換基、例えば、C
1-7アルキル基(C
1-7アルキルチオ基とも言う)、C
3-20ヘテロシクリル基またはC
5-20アリール基、好ましくは、C
1-7アルキル基である。C
1-7アルキルチオ基としては、例えば、制限されず、−SCH
3および−SCH
2CH
3があげられる。
【0276】
ジスルフィド:−SS−R、前記−SS−R中、Rは、ジスルフィド置換基、例えば、C
1-7アルキル基、C
3-20ヘテロシクリル基またはC
5-20アリール基、好ましくは、C
1-7アルキル基(本願明細書では、C
1-7アルキルジスルフィドとも言う)である。C
1-7アルキルジスルフィド基としては、例えば、制限されず、−SSCH
3および−SSCH
2CH
3があげられる。
【0277】
スルフィン(スルフィニル、スルホキシド):−S(=O)R、前記−S(=O)R中、Rは、スルフィン置換基、例えば、C
1-7アルキル基、C
3-20ヘテロシクリル基またはC
5-20アリール基、好ましくは、C
1-7アルキル基である。スルフィン基としては、例えば、制限されず、−S(=O)CH
3および−S(=O)CH
2CH
3があげられる。
【0278】
スルホン(スルホニル):−S(=O)
2R、前記−S(=O)
2R中、Rは、スルホン置換基、例えば、C
1-7アルキル基、C
3-20ヘテロシクリル基またはC
5-20アリール基、好ましくは、C
1-7アルキル基、例えば、フッ素化もしくは全フッ素置換されたC
1-7アルキル基である。スルホン基としては、例えば、制限されず、−S(=O)
2CH
3(メタンスルホニル、メシル)、−S(=O)
2CF
3(トリフリル)、−S(=O)
2CH
2CH
3(エシル)、−S(=O)
2C
4F
9(ノナフリル)、−S(=O)
2CH
2CF
3(トレシル)、−S(=O)
2CH
2CH
2NH
2(タウリル),−S(=O)
2Ph(フェニルスルホニル、ベシル)、4−メチルフェニルスルホニル(トシル)、4−クロロフェニルスルホニル(クロシル)、4−ブロモフェニルスルホニル(ブロシル)、4−ニトロフェニル(ノシル)、2−ナフタレンスルホナート(ナプシル)および5−ジメチルアミノ−ナフタレン−1−イルスルホナート(ダンシル)があげられる。
【0279】
スルフィン酸(スルフィノ):−S(=O)OH、−SO
2H。
スルホン酸(スルホ):−S(=O)
2OH、−SO
3H。
【0280】
スルフィナート(スルフィン酸エステル):−S(=O)OR;前記−S(=O)OR中、Rは、スルフィナート置換基、例えば、C
1-7アルキル基、C
3-20ヘテロシクリル基またはC
5-20アリール基、好ましくは、C
1-7アルキル基である。スルフィナート基としては、例えば、制限されず、−S(=O)OCH
3(メトキシスルフィニル;メチルスルフィナート)および−S(=O)OCH
2CH
3(エトキシスルフィニル;エチルスルフィナート)があげられる。
【0281】
スルホナート(スルホン酸エステル):−S(=O)
2OR、前記−S(=O)
2OR中、Rは、スルホナート置換基、例えば、C
1-7アルキル基、C
3-20ヘテロシクリル基またはC
5-20アリール基、好ましくは、C
1-7アルキル基である。スルホナート基としては、例えば、制限されず、−S(=O)
2OCH
3(メトキシスルホニル;メチルスルホナート)および−S(=O)
2OCH
2CH
3(エトキシスルホニル;エチルスルホナート)があげられる。
【0282】
スルフィニルオキシ:−OS(=O)R、前記−OS(=O)R中、Rは、スルフィニルオキシ置換基、例えば、C
1-7アルキル基、C
3-20ヘテロシクリル基またはC
5-20アリール基、好ましくは、C
1-7アルキル基である。スルフィニルオキシ基としては、例えば、制限されず、−OS(=O)CH
3および−OS(=O)CH
2CH
3があげられる。
【0283】
スルホニルオキシ:−OS(=O)
2R、前記−OS(=O)
2R中、Rは、スルホニルオキシ置換基、例えば、C
1-7アルキル基、C
3-20ヘテロシクリル基またはC
5-20アリール基、好ましくは、C
1-7アルキル基である。スルホニルオキシ基としては、例えば、制限されず、−OS(=O)
2CH
3(メシレート)および−OS(=O)
2CH
2CH
3(エシレート)があげられる。
【0284】
サルフェート:−OS(=O)
2OR:前記−OS(=O)
2OR中、Rは、サルフェート置換基、例えば、C
1-7アルキル基、C
3-20ヘテロシクリル基またはC
5-20アリール基、好ましくは、C
1-7アルキル基である。サルフェート基としては、例えば、制限されず、−OS(=O)
2OCH
3および−SO(=O)
2OCH
2CH
3があげられる。
【0285】
スルファミル(スルファモイル;スルフィン酸アミド;スルフィナミド):−S(=O)NR
1R
2、前記−S(=O)NR
1R
2中、R
1およびR
2は、独立して、アミノ基について規定のアミノ置換基である。スルファミル基としては、例えば、制限されず、−S(=O)NH
2、−S(=O)NH(CH
3)、−S(=O)N(CH
3)
2、−S(=O)NH(CH
2CH
3)、−S(=O)N(CH
2CH
3)
2および−S(=O)NHPhがあげられる。
【0286】
スルホンアミド(スルフィンアモイル;スルホン酸アミド;スルホンアミド):−S(=O)
2NR
1R
2、前記−S(=O)
2NR
1R
2中、R
1およびR
2は、独立して、アミノ基について規定のアミノ置換基である。スルホンアミド基としては、例えば、制限されず、−S(=O)
2NH
2、−S(=O)
2NH(CH
3)、−S(=O)
2N(CH
3)
2、−S(=O)
2NH(CH
2CH
3)、−S(=O)
2N(CH
2CH
3)
2および−S(=O)
2NHPhがあげられる。
【0287】
スルファミノ:−NR
1S(=O)
2OH、前記−NR
1S(=O)
2OH中、R
1は、アミノ基について規定のアミノ置換基である。スルファミノ基としては、例えば、制限されず、−NHS(=O)
2OHおよび−N(CH
3)S(=O)
2OHがあげられる。
【0288】
スルホンアミノ:−NR
1S(=O)
2R、前記−NR
1S(=O)
2R中、R
1は、アミノ基について規定のアミノ置換基である。Rは、スルホンアミノ置換基、例えば、C
1-7アルキル基、C
3-20ヘテロシクリル基またはC
5-20アリール基、好ましくは、C
1-7アルキル基である。スルホンアミノ基としては、例えば、制限されず、−NHS(=O)
2CH
3および−N(CH
3)S(=O)
2C
6H
5があげられる。
【0289】
スルフィンアミノ:−NR
1S(=O)R、前記−NR
1S(=O)R中、R
1は、アミノ基について規定のアミノ置換基である。Rは、スルフィンアミノ置換基、例えば、C
1-7アルキル基、C
3-20ヘテロシクリル基またはC
5-20アリール基、好ましくは、C
1-7アルキル基である。スルフィンアミノ基としては、例えば、制限されず、−NHS(=O)CH
3および−N(CH
3)S(=O)C
6H
5があげられる。
【0290】
ホスフィノ(ホスフィン):−PR
2、前記−PR
2中、Rは、ホスフィノ置換基、例えば、−H、C
1-7アルキル基、C
3-20ヘテロシクリル基またはC
5-20アリール基、好ましくは、−H、C
1-7アルキル基またはC
5-20アリール基である。ホスフィノ基としては、例えば、制限されず、−PH
2、−P(CH
3)
2、−P(CH
2CH
3)
2、−P(t−Bu)
2および−P(Ph)
2があげられる。
【0291】
ホスホ:−P(=O)
2。
ホスフィニル(ホスフィンオキシド):−P(=O)R
2、前記−P(=O)R
2中、Rは、ホスフィニル置換基、例えば、C
1-7アルキル基、C
3-20ヘテロシクリル基またはC
5-20アリール基、好ましくは、C
1-7アルキル基またはC
5-20アリール基である。ホスフィニル基としては、例えば、制限されず、−P(=O)(CH
3)
2、−P(=O)(CH
2CH
3)
2、−P(=O)(t−Bu)
2および−P(=O)(Ph)
2があげられる。
【0292】
ホスホン酸(ホスホノ):−P(=O)(OH)
2。
ホスホナート(ホスホノエステル):−P(=O)(OR)
2、前記−P(=O)(OR)
2中、Rは、ホスホナート置換基、例えば、−H、C
1-7アルキル基、C
3-20ヘテロシクリル基またはC
5-20アリール基、好ましくは、−H、C
1-7アルキル基またはC
5-20アリール基である。ホスホナート基としては、例えば、制限されず、−P(=O)(OCH
3)
2、−P(=O)(OCH
2CH
3)
2、−P(=O)(O−t−Bu)
2および−P(=O)(OPh)
2があげられる。
【0293】
リン酸(ホスホノオキシ):−OP(=O)(OH)
2。
ホスフェート(ホスホノオキシエステル):−OP(=O)(OR)
2、前記−OP(=O)(OR)
2中、Rは、ホスフェート置換基、例えば、−H、C
1-7アルキル基、C
3-20ヘテロシクリル基またはC
5-20アリール基、好ましくは、−H、C
1-7アルキル基またはC
5-20アリール基である。ホスフェート基としては、例えば、制限されず、−OP(=O)(OCH
3)
2、−OP(=O)(OCH
2CH
3)
2、−OP(=O)(O−t−Bu)
2および−OP(=O)(OPh)
2があげられる。
【0294】
亜リン酸:−OP(OH)
2。
ホスファイト:−OP(OR)
2、前記−OP(OR)
2中、Rは、ホスファイト置換基、例えば、−H、C
1-7アルキル基、C
3-20ヘテロシクリル基またはC
5-20アリール基、好ましくは、−H、C
1-7アルキル基またはC
5-20アリール基である。ホスファイト基としては、例えば、制限されず、−OP(OCH
3)
2、−OP(OCH
2CH
3)
2、−OP(O−t−Bu)
2および−OP(OPh)
2があげられる。
【0295】
ホスホラミダイト:−OP(OR
1)−NR
22、前記−OP(OR
1)−NR
22中、R
1およびR
2は、ホスホラミダイト置換基、例えば、−H、(場合により置換されている)C
1-7アルキル基、C
3-20ヘテロシクリル基またはC
5-20アリール基、好ましくは、−H、C
1-7アルキル基またはC
5-20アリール基である。ホスホラミダイト基としては、例えば、制限されず、−OP(OCH
2CH
3)−N(CH
3)
2、−OP(OCH
2CH
3)−N(i−Pr)
2および−OP(OCH
2CH
2CN)−N(i−Pr)
2があげられる。
【0296】
ホスホラミデート:−OP(=O)(OR
1)−NR
22、前記−OP(=O)(OR
1)−NR
22中、R
1およびR
2は、ホスホラミデート置換基、例えば、−H、(場合により置換されている)C
1-7アルキル基、C
3-20ヘテロシクリル基またはC
5-20アリール基、好ましくは、−H、C
1-7アルキル基またはC
5-20アリール基である。ホスホラミデート基としては、例えば、制限されず、−OP(=O)(OCH
2CH
3)−N(CH
3)
2、−OP(=O)(OCH
2CH
3)−N(i−Pr)
2および−OP(=O)(OCH
2CH
2CN)−N(i−Pr)
2があげられる。
【0297】
アルキレン
C
3-12アルキレン:本願明細書で使用する時、「C
3-12アルキレン」の用語は、(特に断らない限り)3から12個の炭素原子を有する炭化水素化合物における、同じ炭素原子から両方、または、2つの異なる炭素原子のそれぞれから1つのいずれかの、2つの水素原子を除去することにより得られる二座部分に関する。前記炭化水素化合物は、脂肪族でもよいし、または、脂環式でもよく、飽和でもよいし、または、部分的に不飽和もしくは完全に不飽和でもよい。このため、「アルキレン」の用語は、以下に記載される、部分集合であるアルケニレン、アルキニレン、シクロアルキレン等を含む。
【0298】
直鎖状の飽和C
3-12アルキレン基としては、例えば、制限されず、−(CH
2)
n−、nは、3から12の整数であり、例えば、−CH
2CH
2CH
2−(プロピレン)、−CH
2CH
2CH
2CH
2−(ブチレン)、−CH
2CH
2CH
2CH
2CH
2−(ペンチレン)、および−CH
2CH
2CH
2CH−
2CH
2CH
2CH
2−(ヘプチレン)があげられる。
【0299】
分岐鎖状の飽和C
3-12アルキレン基としては、例えば、制限されず、−CH(CH
3)CH
2−、−CH(CH
3)CH
2CH
2−、−CH(CH
3)CH
2CH
2CH
2−、−CH
2CH(CH
3)CH
2−、−CH
2CH(CH
3)CH
2CH
2−、−CH(CH
2CH
3)−、−CH(CH
2CH
3)CH
2−および−CH
2CH(CH
2CH
3)CH
2−があげられる。
【0300】
直鎖状の部分的に不飽和C
3-12アルキレン基(C
3-12アルケニレンおよびアルキニレンの基)としては、例えば、制限されず、−CH=CH−CH
2−、−CH
2−CH=CH
2−、−CH=CH−CH
2−CH
2−、−CH=CH−CH
2−CH
2−CH
2−、−CH=CH−CH=CH−、−CH=CH−CH=CH−CH
2−、−CH=CH−CH=CH−CH
2−CH
2−、−CH=CH−CH
2−CH=CH−、−CH=CH−CH
2−CH
2−CH=CH−および−CH
2−C≡C−CH
2−があげられる。
【0301】
分岐鎖状の部分的に不飽和C
3-12アルキレン基(C
3-12アルケニレンおよびアルキニレンの基)としては、例えば、制限されず、−C(CH
3)=CH−、−C(CH
3)=CH−CH
2−、−CH=CH−CH(CH
3)−および−C≡C−CH(CH
3)−があげられる。
【0302】
脂環式の飽和C
3-12アルキレン基(C
3-12シクロアルキレン)としては、例えば、制限されず、シクロペンチレン(例えば、シクロペント−1,3−イルエン)およびシクロヘキシレン(例えば、シクロヘキシ−1,4−イルエン)があげられる。
【0303】
脂環式の部分的に不飽和C
3-12アルキレン基(C
3-12シクロアルキレン)としては、例えば、制限されず、シクロペンテニレン(例えば、4−シクロペンテン−1,3−イルエン)、シクロヘキセニレン(例えば、2−シクロヘキセン−1,4−イルエン;3−シクロヘキセン−1,2−イルエン;2,5−シクロヘキサジエン−1,4−イルエン)があげられる。
【0304】
他の形態を含む
特に断らない限り、周知のイオン、塩、溶媒和物およびこれらの置換基の保護型は、上記に含まれる。例えば、カルボン酸(−COOH)への言及は、アニオン(カルボキシレート)型(−COO
-)、その塩または溶媒和物および従来の保護型も含む。同様に、アミノ基への言及は、プロトン化された形態(−N
+HR
1R
2)、前記アミノ基の塩または溶媒和物、例えば、塩化水素塩、ならびにアミノ基の従来の保護型も含む。同様に、ヒドロキシル基への言及は、アニオン型(−O
-)、その塩または溶媒和物および従来の保護型も含む。
【0305】
塩
前記活性化合物の対応する塩、例えば、薬学的に許容され得る塩を調製、精製および/または取り扱うのが、都合がよく、または、望ましい場合がある。薬学的に許容され得る塩は、例えば、Berge,et al.,J.Pharm.Sci.,66,1−19(1977)に記載されている。
【0306】
例えば、前記化合物がアニオン性であるか、または、アニオン性であり得る官能基(例えば、−COOHが、−COO
-であり得る。)を有する場合には、塩は、適切なカチオンとで形成されてもよい。適切な無機カチオンとしては、例えば、制限されず、アルカリ金属イオン、例えば、Na
+およびK
+、アルカリ土類カチオン、例えば、Ca
2+およびMg
2+、ならびに、他のカチオン、例えば、Al
3+があげられる。適切な有機カチオンとしては、例えば、制限されず、アンモニウムイオン(すなわち、NH
4+)および置換されているアンモニウムイオン(例えば、NH
3R
+、NH
2R
+2、NHR
+3、NR
+4)があげられる。一部の適切な置換されているアンモニウムイオンは、例えば、エチルアミン、ジエチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、トリエチルアミン、ブチルアミン、エチレンジアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、ピペラジン、ベンジルアミン、フェニルベンジルアミン、コリン、メグルミンおよびトロメタミンならびに、アミノ酸、例えば、リジンおよびアルギニン由来のものである。一般的な四級アンモニウムイオンは、例えば、N(CH
3)
4+である。
【0307】
前記化合物がカチオン性であるか、または、カチオン性であり得る官能基(例えば、−NH
2が、−NH
3+であり得る。)を有する場合には、塩は、適切なアニオンとで形成されてもよい。適切な無機アニオンとしては、例えば、制限されず、下記の無機酸:塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、亜硫酸、硝酸、亜硝酸、リン酸および亜リン酸に由来するものがあげられる。
【0308】
適切な有機アニオンとしては、例えば、制限されず、下記の有機酸:2−アセトキシ安息香酸、酢酸、アスコルビン酸、アスパラギン酸、安息香酸、カンファースルホン酸、桂皮酸、クエン酸、エデト酸、エタンジスルホン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルコヘプトン酸、グルコン酸、グルタミン酸、グリコール酸、ヒドロキシマレイン酸、ヒドロキシナフタレンカルボン酸、イセチオン酸、乳酸、ラクトビオン酸、ラウリル酸、マレイン酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、粘液酸、オレイン酸、シュウ酸、パルミチン酸、パモン酸、パントテン酸、フェニル酢酸、フェニルスルホン酸、プロピオン酸、ピルビン酸、サリチル酸、ステアリン酸、コハク酸、スルファニル酸、酒石酸、トルエンスルホン酸、トリフルオロ酢酸および吉草酸に由来するものがあげられる。適切なポリマー性有機アニオンとしては、例えば、制限されず、下記のポリマー酸:タンニン酸、カルボキシメチルセルロースに由来するものがあげられる。
【0309】
溶媒和物
前記活性化合物の対応する溶媒和物を調製、精製および/または取り扱うのが、都合がよく、または、望ましい場合がある。本願明細書において、「溶媒和物」の用語は、媒質(例えば、活性化合物、活性化合物の塩)と溶媒との錯体を意味する、従来の意味で使用される。前記溶媒が水の場合、前記溶媒和物は、便宜上、水和物、例えば、一水和物、二水和物、三水和物等を意味し得る。
【0310】
本発明は、前記PBD部分のイミン結合に溶媒が付加する化合物を含み、これは以下に説明され、ここで、前記溶媒は水またはアルコール(R
AOH、R
Aが、C
1-4アルキルである。)である。
【0312】
これらの型は、前記PBDにおけるカルビノールアミンおよびカルビノールアミンエーテル型と言うことができる(上記R
10に関連するセクションにおいて記載のように)。これらの平衡のバランスは、化合物が見出される条件および前記部分自体の性質により決まる。
【0313】
これらの具体的な化合物は、例えば、凍結乾燥により、固体状で単離され得る。
【0314】
異性体
本発明の特定の化合物は、1つ以上の具体的な幾何学型、光学型、鏡像型、ジアステレオ異性型、エピマー型、アトロプ型、立体異性型、互変異性型、立体構造型またはアノマー型、例えば、制限されず、cis−およびtrans−型;E−およびZ−型;c−、t−およびr−型;endo−およびexo−型;R−、S−およびmeso−型;D−およびL−型;d−およびl−型;(+)および(−)型;ケト−、エノール−およびエノレート型;syn−およびanti−型;シンクリナル−およびアンチクリナル−型;α−およびβ−型;アキシャルおよびエカトリアル型;boat−、chair−、twist−、envelope−およびhalfchair−型;ならびに、それらの組み合わせの型で存在してもよい。以下、まとめて「異性体」(または「異性型」)と言う。
【0315】
「キラル」の用語は、鏡像体を重ね合わせることができない特性を有する分子を意味する。一方、「アキラル」の用語は、その鏡像体と重ね合わせることができる分子を意味する。
【0316】
「立体異性体」の用語は、同一の化学組成を有するが、空間における原子または基の配置に関して異なる化合物を意味する。
【0317】
「ジアステレオマー」は、2つ以上の不斉中心を有する立体異性体を意味する。前記分子は、互いの鏡像ではない。ジアステレオマーは、異なる物理的特性、例えば、融点、沸点、スペクトル特性および反応性を有する。ジアステレオマーの混合物は、高解像の分析的手法、例えば、電気泳動およびクロマトグラフィー下において分離してもよい。
【0318】
「エナンチオマー」は、互いの鏡像を重ね合わせることができない化合物の、2つの立体異性体を意味する。
【0319】
本願明細書で使用される、立体化学的な定義および規定は、一般的には、S.P.Parker,Ed.,McGraw−Hill Dictionary of Chemical Terms(1984)McGraw−Hill Book Company,New York;および、Eliel,E.and Wilen,S.,「Stereochemistry of Organic Compounds」,John Wiley&Sons,Inc.,New York,1994に従う。本発明の化合物は、非対称またはキラル中心を含んでもよく、このため、種々の立体異性体が存在する。本発明の化合物の全ての立体異性体、例えば、制限されず、ジアステレオマー、エナンチオマーおよびアトロプアイソマーならびにそれらの混合物、例えば、ラセミ混合物は、本発明の一部を構成する。多くの有機化合物には、光学活性体が存在する。すなわち、前記有機化合物は、平面偏光の面を回転させる能力を有する。光学的に活性な化合物の記載において、接頭辞であるDおよびLまたはRおよびSは、そのキラル中心についての、前記分子の絶対配置を意味するのに使用される。接頭辞であるdおよびlまたは(+)および(−)は、前記化合物による平面偏光の回転のサインを表わすのに使用される。(−)またはlは、前記化合物が、左旋回であることを意味する。(+)またはdの接頭辞を有する化合物は、右旋回である。所定の化学構造に関して、これらの立体異性体は、それらが互いの鏡像であること以外は同一である。個別の立体異性体は、エナンチオマーとも言う。このような異性体の混合物は、多くの場合、エナンチオ混合物と呼ばれる。エナンチオマーの50:50の混合物は、ラセミ混合物またはラセミ体と呼ばれる。前記ラセミ混合物またはラセミ体は、化学反応またはプロセスにおいて、立体選択性または立体特異性がない場合に生じ得る。「ラセミ混合物」および「ラセミ体」の用語は、2つのエナンチオ種の、光学活性を欠いている、等モル混合物を意味する。
【0320】
互変異性型に関して以下に説明する場合以外は、本願明細書で使用する時、構造(または構造)異性体(すなわち、空間における単に原子の位置よりもむしろ、原子間の結合が異なる異性体)は、「異性体」の用語から特に除外されることに留意するべきである。例えば、メトキシ基、−OCH
3への言及は、その構造異性体である、ヒドロキシメチル基、−CH
2OHへの言及として理解されるべきではない。同様に、オルト−クロロフェニルへの言及は、その構造異性体である、メタ−クロロフェノールへの言及として理解されるべきではない。ただし、構造の分類への言及は、その分類内にある構造的異性型を十分に含み得る(例えば、C
1-7アルキルは、n−プロピルおよびiso−プロピルを含み;ブチルは、n−、iso−、sec−およびtert−ブチルを含み;メトキシフェニルは、オルト−、メタ−およびパラ−メトキシフェニルを含む。)。
【0321】
上記除外は、互変異性型、例えば、ケト−、エノール−およびエノレート型、例えば、下記互変異対における場合、ケト/エノール(以下に説明)、イミン/エナミン、アミド/イミノアルコール、アミジン/アミジン、ニトロソ/オキシム、チオケトン/エネチオール、N−ニトロソ/ヒドロキシアゾおよびニトロ/aci−ニトロには関連しない。
【0323】
「互変異性体」または「互変異性型」の用語は、低エネルギー障壁を介して相互変換できる、種々のエネルギーの構造異性体を意味する。例えば、プロトン互変異性体(プロトトロピー性互変異性体としても知られる)は、プロトンの移動による相互変換、例えば、ケト−エノールおよびイミン−エナミンの異性化を含む。原子価互変異性体は、一部の結合電子の再編成による相互変換を含む。
【0324】
1つ以上の同位体置換を有する化合物が、「異性体」の用語に特に含まれることに留意すべきである。例えば、Hは、任意の同位体型、例えば、
1H、
2H(D)および
3H(T)でもよく;Cは、任意の同位体型、例えば、
12C、
13Cおよび
14Cでもよく;Oは、任意の同位体型、例えば、
16Oおよび
18O;等でもよい。
【0325】
本発明の化合物に包含され得る同位体としては、例えば、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素および塩素の同位体、例えば、制限されず、
2H(重水素、D)、
3H(三重水素)、
11C、
13C、
14C、
15N、
18F、
31P、
32P、
35S、
36Clおよび
125Iがあげられる。本発明の種々の同位体標識化合物、例えば、放射性同位体、例えば、3H、13Cおよび14Cが包含される。このような同位体標識化合物は、代謝研究、反応速度論研究、検出または画像化技術、例えば、陽電子放射断層撮影法(PET)または単一光子放射形コンピュータ断層撮影法(SPECT)、例えば、ドラッグまたは基質の組織分布アッセイまたは、患者の放射線処置に有用であり得る。重水素標識または置換された本発明の治療化合物は、分布、代謝および排泄(ADME)に関して、改善されたDMPK(薬物代謝および薬物動態)特性を有し得る。より重い同位体、例えば、重水素による置換により、より高い代謝安定性、例えば、向上したin vivoにおける半減期または低減された用量要求を生じる、特定の治療的利益を得ることができる。18F標識化合物は、PETまたはSPECTの研究に有用であり得る。この発明の同位体標識化合物およびそのプロドラッグは、一般的には、非同位体標識試薬について、容易に利用可能な同位体標識試薬に置換することにより、前記スキームまたは、実施例および以下に記載の調製に開示の手法を行うことにより調製され得る。さらに、より重い同位体、具体的には、重水素(すなわち、2HまたはD)で置換することにより、より高い代謝安定性、例えば、向上したin vivoにおける半減期または低減された用量要求または治療指数の改善を生じる、特定の治療的利益を得ることができる。この文脈における重水素は、置換基と認識されると理解される。このようなより重い同位体、具体的には、重水素の濃度は、同位体濃縮因子により規定され得る。この発明の化合物では、具体的な同位体として具体的に指定されていない任意の原子は、その原子の任意の安定同位体を表わすことを意味する。
【0326】
特に断らない限り、特定の化合物への言及は、全てのこのような異性型、例えば、(全体的にまたは部分的に)ラセミおよびそれらの他の混合物を含む。このような異性型を調製(例えば、非対称合成)および分離(例えば、分別結晶およびクロマトグラフの手段)をするための方法は、当該分野において公知であるか、または、本願明細書で教示される方法もしくは公知の手法における公知の方法を採用することにより直ちに取得されるかのいずれかである。
【0327】
生物学的活性
in vitro細胞増殖アッセイ
一般的には、前記抗体−ドラッグコンジュゲート(ADC)の細胞毒性または細胞増殖抑制の活性は、受容体タンパク質、例えば、HER2を有する哺乳類の細胞を、細胞培養培地において、前記ADCの抗体に曝し;前記細胞を、約6時間から約5日の期間培養し;細胞生存性を測定することにより測定される。細胞系in vitroアッセイは、本発明のADCにおける、生存性(増殖)、細胞毒性およびアポトーシスの誘導(カスパーゼ活性)を測定するのに使用される。
【0328】
前記抗体−ドラッグコンジュゲートのin vitroでの有効性は、細胞増殖アッセイにより測定され得る。CellTiter−Glo(登録商標)発光細胞生存性アッセイは、商業的に利用可能な(Promega Corp.、Madison、WI)、Coleopteraルシフェラーゼの組換え発現に基づく均質なアッセイ法である(米国特許第5583024;5674713および5700670号明細書)。この細胞増殖アッセイは、代謝的に活性な細胞の指標である、存在する定量のATPに基づく培養において生細胞数を測定する(Crouch et al(1993)J.Immunol.Meth.160:81−88;米国特許第6602677号明細書)。前記CellTiter−Glo(登録商標)アッセイは、自動化された高処理のスクリーニング(HTS)に受け入れられる、96ウェルのフォーマットにおいて行われる(Cree et al(1995)AntiCancer Drugs 6:398−404)。前記均質なアッセイの手法は、1つの試薬(CellTiter−Glo(登録商標)試薬)を、血清添加培地において培養された細胞に、直接添加することによる。細胞の洗浄、培地の除去および複数回のピペット工程は不要である。前記システムは、試薬の添加および混合後10分で、384ウェルフォーマットにおいて、わずか15個/ウェルの細胞を検出する。前記細胞は、ADCにより連続的に処理されてもよいし、または、前記細胞は、ADCで処理され、ADCから分離されてもよい。一般的に、簡潔に、すなわち、3時間処理された細胞は、連続的に処理された細胞と同じ有効性の効果を示した。
【0329】
前記均質な「添加−混合−測定」フォーマットは、存在するATPの量に比例した、細胞溶解および発光シグナルの発生をもたらす。前記ATPの量は、培養に存在する細胞の数に直接比例する。前記CellTiter−Glo(登録商標)アッセイは、ルシフェラーゼの反応により生成される、「増殖型」の発光シグナルを発生させる。前記発光シグナルは、使用した細胞種および培地に応じて、通常、5時間より長い半減期を有する。生細胞は、相対発光ユニット(RLU)に反映される。基質である昆虫のルシフェリンは、組換えのホタルルシフェラーゼにより、ATPのAMPへの同時変換および光子の発生を伴って、酸化的に脱カルボキシル化される。
【0330】
in vivoにおける有効性
本発明の抗体−ドラッグコンジュゲート(ADC)のin vivoにおける有効性は、マウスにおける腫瘍異種移植研究により測定され得る。例えば、本発明の抗−HER2 ADCのin vivoにおける有効性は、高発現HER2トランスジェニック外植片マウスモデルにより測定され得る。同種移植片は、HERCEPTIN(登録商標)治療に応答しないか、または、ほとんど応答しない、Fo5 mmtvトランスジェニックマウスから繁殖される。対象は、特定の用量レベル(mg/kg)およびPBDドラッグ暴露(μg/m
2)で、ADC;および、プラセボバッファーコントロール(媒体)で1回処理され、腫瘍倍加、ログ細胞殺傷および腫瘍収縮を測定するために、2週間以上にわたってモニターされた。
【0331】
使用
本発明のコンジュゲートは、標的部位に、PBD化合物を提供するのに使用され得る。
前記標的部位は、好ましくは、増殖性細胞群である。前記抗体は、増殖性細胞群において提示される抗原に対する抗体である。
【0332】
一実施形態では、前記抗原は、前記増殖性細胞群、例えば、腫瘍細胞群に存在する抗原の量と比較して、非増殖性細胞群において、存在しないか、または、低下したレベルで存在する。
【0333】
前記標的部位において、前記リンカーは、式BまたはCの化合物を遊離するように、開裂され得る。このため、前記コンジュゲートは、前記標的部位に、式BまたはCの化合物を、選択的に提供するのに使用され得る。
【0334】
前記リンカーは、前記標的部位に存在する酵素により開裂されてもよい。
前記標的部位は、in vitro、in vivoまたはex vivoであり得る。
【0335】
本発明の抗体−ドラッグコンジュゲート(ADC)化合物は、抗ガン活性に有用性を有するものを含む。具体的には、前記化合物は、PBDドラッグ部分、例えば、毒素にコンジュゲートされた、すなわち、リンカーにより共有的に付着された抗体を含む。前記ドラッグが、抗体とコンジュゲートされていない場合、前記PBDドラッグは、細胞毒性効果を有する。このため、前記PBDドラッグ部分の生物学的活性は、抗体へのコンジュゲートにより調節される。本発明の抗体−ドラッグコンジュゲート(ADC)は、効果的な用量の細胞毒薬物を、腫瘍組織に選択的に送達する。これにより、より高い選択性、すなわち、より低い有効用量が達成され得る。
【0336】
このため、一態様では、本発明は、治療に使用するための、本願明細書に記載のコンジュゲート化合物を提供する。
【0337】
更なる態様では、増殖性疾患の処置に使用するための、本願明細書に記載のコンジュゲート化合物も提供する。本発明の第2の態様は、増殖性疾患を処置するための医薬の製造におけるコンジュゲート化合物の使用を提供する。
【0338】
当業者であれば、候補コンジュゲートが、具体的な細胞種のいずれかに関する増殖性症状を処置するかどうかを、直ちに決定することができる。例えば、具体的な化合物により提供された活性を評価するのに都合よく使用され得るアッセイは、以下の実施例に記載されている。
【0339】
「増殖性疾患」の用語は、望ましくない過剰もしくは異常な細胞の、望ましくなく、または、制御できない細胞増殖、例えば、in vitroまたはin vivoに関わらず、腫瘍性増殖または過形成増殖に関する。
【0340】
増殖性の症状としては、例えば、制限されず、良性、前悪性および悪性の細胞増殖、例えば、制限されず、新生物および腫瘍(例えば、組織細胞種、グリオーマ、星状細胞種、骨腫)、ガン(例えば、肺ガン、肺小細胞ガン、胃腸ガン、腸ガン、結腸ガン、乳がん腫、卵巣ガン腫、前立腺ガン、精巣ガン、肝臓ガン、腎臓ガン、膀胱ガン、膵臓ガン、脳ガン、肉腫、骨肉腫、カポジ肉腫またはメラノーマ)、白血病、乾癬、骨疾患、(例えば、結合組織の)繊維増殖性障害ならびにアテローム硬化症があげられる。具体的な対象となるガンとしては、制限されず、白血病および卵巣ガンがあげられる。
【0341】
任意の種類の細胞、例えば、制限されず、肺、胃腸(例えば、腸、結腸)、乳房(乳腺)、卵巣、前立腺、肝臓(肝臓)、腎臓(腎臓)、膀胱、膵臓、脳および皮膚が処理され得る。
【0342】
一実施形態では、前記処置は、膵臓ガンの処置である。
一実施形態では、前記処置は、前記細胞表面上に、α
νβ
6インテグリンを有する腫瘍の処置である。
【0343】
本発明の抗体−ドラッグコンジュゲート(ADC)は、例えば、腫瘍抗原の過剰発現により特徴付けられる、種々の疾患または障害を処置するのに使用され得ることが考慮される。典型的な症状または過剰増殖の障害としては、良性または悪性の腫瘍;白血病、血液学的およびリンパ性腫瘍があげられる。他のものとしては、神経細胞、グリア、星状細胞、視床下部、腺、マクロファージ、上皮、間質、割腔、炎症、血管新生および免疫、例えば、自己免疫の障害があげられる。
【0344】
一般的に、前記処置される疾患または障害は、過剰増殖性疾患、例えば、ガンである。本願明細書において、処置されるガンとしては、例えば、制限されず、ガン腫、リンパ腫、芽腫、肉腫および白血病またはリンパ性腫瘍があげられる。このようなガンのより具体的な例としては、扁平上皮ガン(例えば、扁平上皮細胞ガン)、肺ガン、例えば、小細胞肺ガン、非小細胞肺ガン、肺の腺腫および肺の扁平上皮ガン、腹膜のガン、肝細胞ガン、胃もしくは腹部のガン、例えば、胃腸ガン、膵臓ガン、神経膠芽細胞腫、子宮頸部ガン、卵巣ガン、肝ガン、膀胱ガン、ヘパトーム、乳がん、結腸ガン、直腸ガン、結直腸ガン、子宮内膜もしくは子宮のガン腫、唾腺ガン腫、腎臓もしくは腎臓部のガン、前立腺ガン、外陰ガン、甲状腺ガン、肝ガン腫、肛門ガン腫、陰茎ガン腫ならびに頸部ガンがあげられる。
【0345】
前記ADC化合物が処置に使用され得る自己免疫疾患としては、リウマチ性障害(例えば、関節リウマチ、シェーグレン症候群、強皮症、ループス、例えば、SLEおよびループス腎炎、多発性筋炎/皮膚筋炎、クリオグロブリン血症、抗リン脂質抗体症候群および乾癬性関節炎等)、骨関節炎、自己免疫性胃腸および肝臓障害(例えば、炎症性腸疾患(例えば、潰瘍性大腸炎、クローン病)、自己免疫性胃炎および悪性貧血、自己免疫性肝炎、原発性胆汁性肝硬変、原発性硬化性胆管炎、セリアック病等)、脈管炎(例えば、ANCA関連脈管炎、例えば、チャーグ−ストラウス症候群、ウェゲナー肉芽腫症、多発性動脈炎等)、自己免疫性神経障害(例えば、多発性硬化症、オプソクローヌス−ミオクローヌス症候群、重症筋無力症、視神経脊髄炎、パーキンソン病、アルツハイマー病および自己免疫性多発ニューロパシー等)、腎臓障害(例えば、糸球体腎炎、グッドパスチャ症候群、ベルガー病等)、自己免疫性皮膚障害(例えば、乾癬、じんましん、じんましん、尋常性天疱瘡、水疱性類天疱瘡、皮膚エリテマトーデス等)、血液障害(例えば、血小板減少性紫斑病、血栓性血小板減少性紫斑病、輸血後紫斑病および自己免疫性溶血性貧血等)、アテローム硬化症、ブドウ膜炎、自己免疫性聴覚疾患(例えば、内耳疾患および聴力喪失等)、ベーチェット病、レイノー症候群、臓器移植および自己免疫性内分泌障害(例えば、糖尿病関連自己免疫疾患、例えば、インスリン依存性糖尿病(IDDM)、アジソン病および自己免疫甲状腺疾患(例えば、グレーブス病、甲状腺炎)等)があげられる。より好ましいこのような疾患としては、例えば、関節リウマチ、潰瘍性大腸炎、ANCA関連脈管炎、ループス、多発性硬化症、シェーグレン症候群、グレーブス病、IDDM、悪性貧血、甲状腺炎および糸球体腎炎があげられる。
【0346】
処置方法
本発明のコンジュゲートは、治療方法に使用され得る。処置を必要とする対象に、治療的に有効量の、本発明のコンジュゲート化合物を投与することを含む、処置方法も提供される。「治療的に有効量」の用語は、患者に対して、利点を示すのに十分な量である。このような利点は、少なくとも1つの兆候の少なくとも改善であり得る。投与される実際の量ならびに投与の速度およびタイムコースは、処置される性質および重症度により決まるであろう。処置の処方、例えば、用量の決定は、一般医および他の医師の責任内である。
【0347】
本発明の化合物は、単独または、処置される症状に応じて、同時または連続のいずれかで、他の処置との組み合わせで投与され得る。処置および治療としては、例えば、制限されず、化学療法(活性剤、例えば、薬剤、例えば、化学療法剤の投与);手術;および放射線療法があげられる。
【0348】
「化学療法剤」は、作用機序に関わらず、ガンの処置に有用な化合物である。化学療法剤の分類としては、制限されず、アルキル化剤、代謝拮抗剤、紡錘体毒植物アルカロイド、細胞毒性/抗腫瘍抗生物質、トポイソメラーゼ阻害剤、抗体、光増感剤、キナーゼ阻害剤があげられる。化学療法剤としては、「標的療法」および従来の化学療法に使用される化合物があげられる。
【0349】
化学療法剤としては、例えば、エルロチニブ(TARCEVA(登録商標)、Genentech/OSI Pharm.)、ドセタキセル(TAXOTERE(登録商標)、Sanofi−Aventis)、5−FU(フルオロウラシル、5−フルオロウラシル、CAS No.51−21−8)、ゲムシタビン(GEMZAR(登録商標)、Lilly)、PD−0325901(CAS No.391210−10−9、Pfizer)、シスプラチン(cis−ジアミン、ジクロロプラチナ(II)、CAS No.15663−27−1)、カルボプラチン(CAS No.41575−94−4)、パクリタキセル(TAXOL(登録商標)、Bristol−Myers Squibb Oncology、Princeton、N.J.)、トラスツズマブ(HERCEPTIN(登録商標)、Genentech)、テモゾロミド(4−メチル−5−オキソ−2,3,4,6,8−ペンタザビシクロ[4.3.0]ノナ−2,7,9−トリエン−9−カルボキサミド、CAS No.85622−93−1、TEMODAR(登録商標)、TEMODAL(登録商標)、Schering Plough)、タモキシフェン((Z)−2−[4−(1,2−ジフェニルブト−1−エニル)フェノキシ]−N,N−ジメチルエタンアミン、NOLVADEX(登録商標)、ISTUBAL(登録商標)、VALODEX(登録商標))およびドキソルビシン(ADRIAMYCIN(登録商標))、Akti−1/2、HPPDおよびラパマイシンがあげられる。
【0350】
化学療法剤の更なる例としては、オキサリプラチン(ELOXATIN(登録商標)、Sanofi)、ボルテゾミブ(VELCADE(登録商標)、Millennium Pharm.)、sutent(SUNITINIB(登録商標)、SU11248、Pfizer)、レトロゾール(FEMARA(登録商標)、Novartis)、メシル酸イマチニブ(GLEEVEC(登録商標)、Novartis)、XL−518(Mek阻害剤、Exelixis、国際公開第2007/044515号パンフレット)、ARRY−886(Mek阻害剤、AZD6244、Array BioPharma、Astra Zeneca)、SF−1126(PI3K阻害剤、Semafore Pharmaceuticals)、BEZ−235(PI3K阻害剤、Novartis)、XL−147(PI3K阻害剤、Exelixis)、PTK787/ZK 222584(Novartis)、フルベストラント(FASLODEX(登録商標)、AstraZeneca)、ロイコボリン(ホリニン酸)、ラパマイシン(シロリムス、RAPAMUNE(登録商標)、Wyeth)、ラパチニブ(TYKERB(登録商標)、GSK572016、Glaxo Smith Kline)、ロナファルニブ(SARASAR(商標)、SCH 66336、Schering Plough)、ソラフェニブ(NEXAVAR(登録商標)、BAY43−9006、Bayer Labs)、ゲフィチニブ(IRESSA(登録商標)、AstraZeneca)、イリノテカン(CAMPTOSAR(登録商標)、CPT−11、Pfizer)、ティピファニブ(ZARNESTRA(商標)、Johnson&Johnson)、アブラキサン(商標)(Cremophor−フリー)、パクリタキセルのアルブミン改変ナノ粒子製剤(American Pharmaceutical Partners、Schaumberg、Il)、バンデタニブ(rINN、ZD6474、ZACTIMA(登録商標)、AstraZeneca)、クロラムブシル、AG1478、AG1571(SU 5271;Sugen)、
テムシロリムス(TORISEL(登録商標)、Wyeth)、パゾパニブ(GlaxoSmithKline)、カンホスファミド(TELCYTA(登録商標)、Telik)、チオテパおよびシクロホスファミド(CYTOXAN(登録商標)、NEOSAR(登録商標));アルキルスルホネート、例えば、ブスルファン、インプロスルファンおよびピポスルファン;アジリジン、例えば、ベンゾドパ、カルボクオン、メツレドパおよびウレドパ;エチレンイミンおよびメチルアメラミン、例えば、アルトレタミン、トリエチレンメラミン、トリエチレンホスホラミド、トリエチレンチオホスホラミドおよびトリメチロメラミン;アセトゲニン(特に、ブラタシンおよびブラタシノン);カンプトテシン(例えば、合成類似体であるトポテカン);ブリオスタチン;カリスタチン;CC−1065(例えば、そのアドゼレジン、カルゼレジンおよびビゼレジン合成類似体);クリプトフィシン(特に、クリプトフィシン1およびクリプトフィシン8);ドラスタチン;デュオカルマイシン(例えば、合成類似体であるKW−2189およびCB1−TM1);エリュテロビン;パンクラチスタチン;サルコジクチイン;スポンギスタチン;ナイトロゲンマスタード、例えば、クロラムブシル、クロルナファジン、クロロホスファミド、エストラムスチン、イホスファミド、メクロレタミン、メクトレタミンオキシド・塩酸、メルファラン、ノベムビシン(novembichin)、フェナステリン、プレドニムスチン、トロホファミド、ウラシルマスタード;ニトロソウレア、例えば、カルムスチン、クロロゾトシン、ホテムスチン、ロムスチン、ニムスチンおよびラニムスチン;抗生物質、例えば、エンジイン抗生物質(例えば、カリケアマイシン、カリケアマイシン・ガンマ1I、カリケアマイシン・オメガI1(Angew Chem.Intl.Ed.Engl.(1994)33:183−186);ジネマイシン、ジネマイシンA;ビスホスホネート、例えば、クロドロネート;エスペラマイシン;ならびに、ネオカルチノスタチン発色団および関連する色素タンパク質エンジイン抗生物質発色団)、アクラシノマイシン、アクチノマイシン、オースラマイシン(authramycin)、アザセリン、ブレオマイシン、カクチノマイシン(cactinomycin)、カラビシン(carabicin)、カルミノマイシン、カルジノフィリン(carzinophilin)、クロモマイシン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、デトルビシン、6−ジアゾ−5−オキソ−L−ノルロイシン、モルホリノ−ドキソルビシン、シアノモルホリノ−ドキソルビシン、2−ピロリノ−ドキソルビシンおよびデオキシドキソルビシン)、エピルビシン、エソルビシン、イダルビシン、ネモルビシン、マルセロマイシン、マイトマイシン、例えば、マイトマイシンC、ミコフェノール酸、ノガラマイシン、オリボマイシン、ペプロマイシン、ポルフィロマイシン、ピューロマイシン、ケラマイシン(quelamycin)、ロドルビシン、ストレプトニグリン、ストレプトゾシン、ツベルシジン、ウベニメクス、ジノスタチン、ゾルビシン;代謝拮抗剤、例えば、メトトレキサートおよび5−フルオロウラシル(5−FU);葉酸類似体、例えば、デノプテリン、メトトレキサート、プテロプテリン、トリメトレキサート;プリン類似体、例えば、フルダラビン、6−メルカプトプリン、チアミプリン、チオグアニン;ピリジン類似体、例えば、アンシタビン、アザシチジン、6−アザウリジン、カルモフール、シタラビン、ジデオキシウリジン、ドキシフルリジン、エノシタビン、フロクスウリジン;アンドロゲン、例えば、カルステロン、ドロモスタノロン・プロピオネート、エピチオスタノール、メピチオスタン、テストラクトン:副腎ステロイド抑制剤、例えば、アミノグルテチミド、ミトタン、トリロスタン;葉酸補液、例えば、フロリン酸(frolinic acid);アセグラトン;アルドホスファミド・グリコシド;アミノレブリン酸;エニルウラシル;アムサクリン;ベストラブシル;ビサントレン;エダトレキサート;デホファミン;デメコルシン;ジアジクオン;エルホルニチン(elfornithine);エリプチニウム・アセテート;エポチロン;エトグルシド;硝酸ガリウム;ヒドロキシ尿素;レンチナン;ロニダイニン(lonidainine);メイタンシノイド、例えば、メイタンシンおよびアンサマイトシン;ミトグアゾン;ミトキサントロン;モピダンモール(mopidanmol);ニトラエリン(nitraerine);ペントスタチン;フェナメット;ピラルビシン;ロソキサントロン;ポドフィリン酸;2−エチルヒドラジド;プロカルバジン;PSK(登録商標)多糖類複合体(JHS Natural Products、Eugene、OR);ラゾキサン;リゾキシン;シゾフィラン;スピロゲルマニウム;テヌアゾン酸;トリアジクオン;2,2’,2”−トリクロロトリエチルアミン;トリコテセン(特に、T−2トキシン、ベラクリン(verracurin)A、ロリジンAおよびアングイジン);ウレタン;ビンデシン;ダカルバジン;マンノムスチン;ミトブロニトール;ミトラクトール;ピポブロマン;ガシトシン(gacytosine);アラビノシド(「Ara−C」);シクロホスファミド;チオテパ;6−チオグアニン;メルカプトプリン;メトトレキサート;白金類似体、例えば、シスプラチンおよびカルボプラチン;ビンブラスチン;エトポシド(VP−16);イホスファミド;ミトキサントロン;ビンクリスチン;ビノレルビン(NAVELBINE(登録商標));ノバントロン;テニポシド;エダトレキサート;ダウノマイシン;アミノプテリン;カペシタビン(XELODA(登録商標)、Roche);イバンドロネート;CPT−11;トポイソメラーゼ阻害剤RFS 2000;ジフルオロメチルオルニチン(DMFO);レチノイド、例えば、レチノイン酸;ならびに、上記のいずれかの薬学的に許容され得る塩、酸および誘導体があげられる。
【0351】
前記「化学療法剤」の定義には、(i)腫瘍に対するホルモン作用を調節または阻害するように作用する抗ホルモン剤、例えば、抗エストロゲンおよび選択的エストロゲン受容体調節剤(SERM)、例えば、タモキシフェン(例えば、NOLVADEX(登録商標);クエン酸タモキシフェン)、ラロキシフェン、ドロロキシフェン、4−ヒドロキシタモキシフェン、トリオキシフェン、ケオキシフェン、LY117018、オナプリストンおよびFARESTON(登録商標)(クエン酸トレミフィン(toremifine))等;(ii)副腎におけるエストロゲン産生を調節する酵素アロマターゼを阻害するアロマターゼ阻害剤、例えば、4(5)−イミダゾール、アミノグルテチミド、MEGASE(登録商標)(酢酸メゲストロール)、AROMASIN(登録商標)(エキセメスタン;Pfizer)、ホルメスタニエ(formestanie)、ファドロゾール、RIVISOR(登録商標)(ボロゾール)、FEMARA(登録商標)(レトロゾール;Novartis)およびARIMIDEX(登録商標)(アナストロゾール;AstraZeneca)等;(iii)抗アンドロゲン剤、例えば、フルタミド、ニルタミド、ビカルタミド、ロイプロリドおよびゴセレリンならびにトロキサシタビン(1,3−ジオキソラン・ヌクレオシド・シトシン類似体);(iv)プロテインキナーゼ阻害剤、例えば、MEK阻害剤(国際公開第2007/044515号パンフレット);(v)脂質キナーゼ阻害剤;(vi)アンチセンスオリゴヌクレオチド、特に、異常な細胞増殖に関与するシグナル伝達経路における遺伝子、例えばPKC−α、RafおよびH−Rasの発現を阻害するもの、例えば、オブリメルセン(GENASENSE(登録商標)、Genta Inc.);(vii)リボザイム、例えば、VEGF発現阻害剤(例えば、ANGIOZYME(登録商標))およびHER2発現阻害剤;(viii)ワクチン、例えば、遺伝子治療ワクチン、例えば、ALLOVECTIN(登録商標)、LEUVECTIN(登録商標)およびVAXID(登録商標);PROLEUKIN(登録商標)rIL−2;トポイソメラーゼ1阻害剤、例えば、LURTOTECAN(登録商標);ABARELIX(登録商標)rmRH;(ix)抗血管新生剤、例えば、ベバシズマブ(AVASTIN(登録商標)、Genentech);ならびに、上記のいずれかの薬学的に許容され得る塩、酸および誘導体も含まれる。
【0352】
前記「化学療法剤」の定義には、治療抗体、例えば、アレムツズマブ(Campath)、ベバシズマブ(AVASTIN(登録商標)、Genentech);セツキシマブ(ERBITUX(登録商標)、Imclone);パニツムマブ(VECTIBIX(登録商標)、Amgen)、リツキシマブ(RITUXAN(登録商標)、Genentech/Biogen Idec)、パーツズマブ(OMNITARG(商標)、2C4、Genentech)、トラスツズマブ(HERCEPTIN(登録商標)、Genentech)、トシツモマブ(Bexxar、Corixia)ならびに、前記抗体ドラッグコンジュゲート、ゲムツズマブ・オゾガマイシン(MYLOTARG(登録商標)、Wyeth)も含まれる。
【0353】
本発明のコンジュゲートとの組み合わせで、化学療法剤としての治療的有効性を有するヒト化モノクローナル抗体としては、アレムツズマブ、アポリズマブ、アセリズマブ(aselizumab)、アトリズマブ、バピニューズマブ、ベバシズマブ、ビバツズマブ・メルタンシン、カンツズマブ・メルタンシン、セデリズマブ(cedelizumab)、セルトリズマブ・ペゴル、シドフシツズマブ(cidfusituzumab)、シドツズマブ(cidtuzumab)、ダクリズマブ、エクリズマブ、エファリズマブ、エプラツズマブ、エルリズマブ、フェルビズマブ(felvizumab)、フォントリズマブ、ゲムツズマブ・オゾガマイシン、イノツズマブ・オゾガマイシン、イピリムマブ、ラベツズマブ、リンツズマブ、マツズマブ、メポリズマブ、モタビズマブ、モトビズマブ(motovizumab)、ナタリズマブ、ニモツズマブ、ノロビズマブ(nolovizumab)、ヌマビズマブ(numavizumab)、オクレリズマブ、オマリズマブ、パリビズマブ、パスコリズマブ(pascolizumab)、ペクフシツズマブ(pecfusituzumab)、ペクツズマブ(pectuzumab)、ペルツズマブ、ペキセリズマブ、ラリビズマブ(ralivizumab)、ラニビズマブ、レスリビズマブ(reslivizumab)、レスリズマブ、レシビズマブ(resyvizumab)、ロベリズマブ(rovelizumab)、ルプリズマブ(ruplizumab)、シブロツズマブ(sibrotuzumab)、シプリズマブ、ソンツズマブ(sontuzumab)、タカツズマブ・テトラキセタン、タドシズマブ(tadocizumab)、タリズマブ、テフィバズマブ(tefibazumab)、トシリズマブ、トラリズマブ、トラスツズマブ、ツコツズマブ・セルモロイキン、ツクシツズマブ(tucusituzumab)、ウマビズマブ(umavizumab)、ウルトキサズマブ(urtoxazumab)およびビシリズマブ(visilizumab)があげられる。
【0354】
本発明に基づいて使用するための、本発明の薬学的組成物は、前記活性成分、すなわち、コンジュゲート化合物に加えて、薬学的に許容され得る賦形剤、キャリア、バッファー、安定剤または、当業者に周知の他の材料を含んでもよい。このような材料は、非毒性であるべきであり、前記活性成分の効能を妨げないべきである。前記キャリアまたは他の材料の正確な性質は、投与経路により決まるであろう。前記投与経路は、経口または注射、例えば、皮膚、皮下または静脈内でもよい。
【0355】
経口投与用の薬学的組成物は、錠剤、カプセル剤、粉末または液体の形態であり得る。錠剤は、固体状のキャリアまたは補助剤を含んでもよい。液体状の薬学的組成物は、一般的には、液体状のキャリア、例えば、水、石油、動物もしくは植物のオイル、鉱油または合成油を含む。生理食塩水、デキストロースまたは他の糖類の溶液またはグリコール、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコールもしくはポリエチレングリコールが含まれてもよい。カプセル剤は、固体状のキャリア、例えば、ゼラチンを含んでもよい。
【0356】
静脈内、皮膚もしくは皮下の注射または苦痛の部位での注射に関して、前記活性成分は、発熱物質を含まず、適切なpH、等張性および安定性を有する、非経口的に許容され得る水溶液の形態であろう。当業者は、等張性の媒体、例えば、塩化ナトリウム注射剤、リンゲル液、乳酸リンゲル液を使用して、適切な溶液を調製することが十分に可能である。保存剤、安定剤、バッファー、抗酸化剤および/または他の添加剤が、必要に応じて含まれてもよい。
【0357】
製剤
前記コンジュゲート化合物は、単独で使用される(例えば、投与される)ことが可能であるが、組成物または製剤として存在するのが、多くの場合好ましい。
【0358】
一実施形態では、前記組成物は、本願明細書に記載のコンジュゲート化合物、および、薬学的に許容され得るキャリア、希釈剤または賦形剤を含む、薬学的組成物(例えば、製剤、調製物、医薬)である。
【0359】
一実施形態では、前記組成物は、少なくとも1つの本願明細書に記載のコンジュゲート化合物を、1つ以上の当業者に周知の他の薬学的に許容され得る成分、例えば、制限されず、薬学的に許容され得るキャリア、希釈剤、賦形剤、補助剤、充填材、バッファー、保存剤、抗酸化剤、潤滑剤、安定剤、溶解剤、界面活性剤(例えば、湿潤剤)、マスキング剤、着色剤、香味料および甘味料と共に含む薬学的組成物である。
【0360】
一実施形態では、前記組成物は、さらに、他の活性成分、例えば、他の治療剤または予防剤を含む。
【0361】
適切なキャリア、希釈剤、賦形剤等は、標準的な薬学のテキストに見出され得る。例えば、
Handbook of Pharmaceutical Additives,2nd Edition(eds.M.Ash and I.Ash),2001(Synapse Information Resources,Inc.,Endicott,New York,USA)、
Remington’s Pharmaceutical Sciences,20th edition,pub.Lippincott,Williams&Wilkins,2000;および
Handbook of Pharmaceutical Excipients,2nd edition,1994を参照のこと。
【0362】
本発明の別の態様は、本願明細書に規定の、少なくとも1つの[
11C]放射性標識コンジュゲートまたはコンジュゲート様化合物を、1つ以上の当業者に周知の他の薬学的に許容され得る成分、例えば、キャリア、希釈剤、賦形剤等と混合することを含む、薬学的組成物を製造する方法に関する。個々の単位(例えば、錠剤等)として配合される場合は、各単位は、所定量(用量)の前記活性化合物を含む。
【0363】
本願明細書で使用する時、「薬学的に許容され得る」の用語は、安全な医療的判断の範囲内にあり、合理的な利益/リスク比と比例して、過剰な毒性、刺激、アレルギー反応または他の問題もしくは合併症なしに、当該対象(例えば、ヒト)の組織との接触に使用するのに適している、化合物、成分、材料、組成物、剤形等に関する。各キャリア、希釈剤、賦形剤等は、前記製剤の他の成分と適合する意味においても、「許容され得」なければならない。
【0364】
前記製剤は、薬学の分野において周知の任意の方法により調製され得る。このような方法は、前記活性化合物と、1つ以上の副成分を構成するキャリアとの関連付けをもたらす工程を含む。一般的には、前記製剤は、前記活性化合物とキャリア(例えば、液体状のキャリア、細分化された固体状のキャリア等)との関連付けを均一および密接にもたらし、ついで、必要に応じて、製品を成形することにより調製される。
【0365】
前記製剤は、速放性もしくは緩効性;即効性、遅効性;徐放性もしくは持効性の放出またはそれらの組み合わせを提供するように調製されてもよい。
【0366】
(例えば、注射による)非経口投与に適した製剤としては、水性または非水性、等張性、発熱物質フリーの滅菌された液体(例えば、溶液、懸濁液)があげられる。前記製剤では、前記活性成分は、(例えば、リポソームまたは他の微粒子に、)溶解され、懸濁され、または、他の方法で提供される。このような液体は、さらに、他の薬学的に許容され得る成分、例えば、抗酸化剤、バッファー、保存剤、安定剤、静菌剤、懸濁化剤、増粘剤および、目的のレシピエントの血液(または他の関連する体液)と等張性の製剤を提供する溶質を含んでもよい。賦形剤としては、例えば、水、アルコール、ポリオール、グリセロール、植物油等があげられる。このような製剤に使用するのに適した等張性のキャリアとしては、例えば、塩化ナトリウム注射剤、リンゲル液、乳酸リンゲル液があげられる。典型的には、前記液体における活性成分の濃度は、約1ng/mlから約10μg/ml、例えば、約10ng/mlから約1μg/mlである。前記製剤は、ユニット−ドーズまたはマルチ−ドーズの密封容器、例えば、アンプルおよびバイアル中に存在してもよいし、使用直前に、滅菌された液体状のキャリア、例えば、注射用水を添加することのみを必要とする、凍結乾燥された(凍結乾燥された)状態で保存されてもよい。即席の注射溶液および懸濁液が、滅菌された粉末、顆粒および錠剤から調製されてもよい。
【0367】
用量
前記コンジュゲート化合物および前記コンジュゲート化合物を含む組成物の適切な用量が、患者間で変更され得ることは、当業者により理解されるであろう。適切な用量を決定することは、一般的には、任意のリスクまたは有害な副作用に対する、治療的利益のレベルのバランスによるであろう。選択される用量レベルは、各種の要因、例えば、制限されず、具体的な化合物の活性、投与経路、投与のタイミング、前記化合物の排出速度、処置の持続性、組み合わせで使用される他の薬剤、化合物および/または材料、症状の重症度ならびに、種、性別、年齢、体重、症状、全体的な健康ならびに、患者の既往歴により決まるであろう。前記化合物の量および投与経路は、最終的には、医師、獣医または臨床医の裁量であるが、一般的には、前記用量は、実質的に有害または有害な副作用を引き起こすことなく、所望の効果を達成する、作用部位における局所濃度を達成するように選択されるであろう。
【0368】
投与は、1回の投与、処置のコースにわたって、(例えば、適切な間隔で分割された用量で)連続的または断続的にもたらされ得る。最も効果的な手段および投与量を決定する方法は、当業者に周知であり、治療に使用される製剤、治療の目的、処置される標的細胞および処置される対象により変更されるであろう。1回または複数回の投与は、処置している医師、獣医または臨床医により選択される用量レベルおよびパターンで行われ得る。
【0369】
一般的には、前記活性化合物の適切な用量は、1日あたりの、対象の体重1キログラムあたりに、約100ngから約25mg(より典型的には、約1μgから約10mg)の範囲である。前記活性化合物が、塩、エステル、アミド、プロドラッグ等である場合、投与される量は、元の化合物に基づいて算出され、使用される実際の重量が比例的に増加される。
【0370】
一実施形態では、前記活性化合物は、下記の投与計画に基づいて、ヒトの患者に投与される:約100mg、1日3回。
【0371】
一実施形態では、前記活性化合物は、下記の投与計画に基づいて、ヒトの患者に投与される:約150mg、1日2回。
【0372】
一実施形態では、前記活性化合物は、下記の投与計画に基づいて、ヒトの患者に投与される:約200mg、1日2回。
【0373】
ただし、一実施形態では、前記コンジュゲート化合物は、下記の投与計画に基づいて、ヒトの患者に投与される:約50または約75mg、1日3または4回。
【0374】
一実施形態では、前記コンジュゲート化合物は、下記の投与計画に基づいて、ヒトの患者に投与される:約100または約125mg、1日2回。
【0375】
上記用量は、(抗体に対するPBD部分およびリンカーを含む)前記コンジュゲートまたは、提供される有効量の前記PBD化合物、例えば、前記リンカーの開裂後に遊離可能な量の化合物に適用し得る。
【0376】
疾患の予防または処置に関して、本発明のADCの適切な用量は、処置される上記の疾患の種類、前記疾患の重症度および経過、前記分子が予防または治療の目的で投与されるかどうか、それまでの治療、患者の既往歴および、前記抗体に対する反応ならびに主治医の裁量により決まるであろう。前記分子は、1回または一連の処置にわたって、患者に適切に投与される。前記疾患の種類および重症度に応じて、約1μg/kgから15mg/kg(例えば、0.1−20mg/kg)の分子が、例えば、1回以上の分割した投与であるか、または、連続的な点滴であるに関わらず、前記患者に投与するための、最初の候補用量である。典型的な1日の用量は、上記要因に応じて、約1μg/kgから100mg/kg以上の範囲であり得る。患者に投与されるADCの典型的な用量は、約0.1から約10mg/kg 患者体重の範囲である。数日以上にわたる繰り返し投与に関して、症状に応じて、前記処置は、疾患の兆候における所望の抑制が起こるまで、持続される。典型的な投与計画は、約4mg/kgの初期量を投与し、続けて、ADCの更なる用量を、1週間、2週間または3週間ごとに投与するコースを含む。他の投与計画が、有用な場合がある。この治療の進行は、従来の技術およびアッセイにより、容易にモニターされる。
【0377】
処置
症状を処置することの文脈において、本願明細書で使用する時、「処置」の用語は、一般的には、ヒトまたは(例えば、獣医用途における)動物に関わらず、いくらかの所望の治療効果、例えば、前記症状の進行の防止が達成される、処置および治療に関し、進行速度の低下、進行速度の停止、前記症状の抑制、前記症状の改善、前記症状の回復を含む。予防的測定(すなわち、予防、防止)としての処理も含まれる。
【0378】
本願明細書で使用する時、「治療的に有効量」の用語は、所望の投与計画に基づいて投与された場合、合理的な利益/リスク比と比例して、いくらかの所望の治療効果を生じさせるのに有効な、活性化合物または、活性化合物を含む材料、組成物もしくは剤形の量に関する。
【0379】
同様に、本願明細書で使用する時、「予防的に有効量」の用語は、所望の投与計画に基づいて投与された場合、合理的な利益/リスク比と比例して、いくらかの所望の予防効果を生じさせるのに有効な、活性化合物または、活性化合物を含む材料、組成物もしくは剤形の量に関する。
【0380】
抗体ドラッグコンジュゲートの調製
抗体ドラッグコンジュゲートは、複数の経路により、当業者に公知の有機化学反応、条件および試薬を使用して、例えば、(1)抗体の求核基を二価のリンカー試薬と反応させて、共有結合を介して、抗体−リンカー中間体Ab−Lを形成し、続けて、活性化したドラッグ部分の試薬と反応させること;ならびに、(2)ドラッグ部分の試薬をリンカー試薬と反応させて、共有結合を介して、ドラッグ−リンカー試薬D−Lを形成し、続けて、抗体の求核基と反応させることを使用して調製され得る。コンジュゲート方法(1)および(2)は、本発明の抗体−ドラッグコンジュゲートを調製するために、各種の抗体およびリンカーに関して使用されてもよい。
【0381】
抗体上の求核基としては、制限されず、側鎖のチオール基、例えば、システインがあげられる。チオール基は、求核性であり、リンカー部分、例えば、本発明のものの上の球電子基と共有結合を形成する反応が可能である。特定の抗体は、還元性の鎖内ジスルフィド、すなわち、システイン架橋を有する。抗体は、還元剤、例えば、DTT(Cleland’s試薬、ジチオスレイトール)またはTCEP(トリス(2−カルボキシエチル)ホスフィン・塩酸;Getz et al(1999)Anal.Biochem.Vol 273:73−80;Soltec Ventures、Beverly、MA)による処理により、リンカー試薬とのコンジュゲートのための反応性を形成されてもよい。このため、各システインジスルフィド架橋は、理論的には、2つの反応性チオール求核基を形成するであろう。更なる求核基は、チオールへのアミンの変換をもたらす、リジンと2−イミノチオラン(Traut’s試薬)との反応により、抗体内に導入され得る。
【0382】
対象/患者
前記対象/患者は、動物、哺乳類、有胎盤類、有袋類(例えば、カンガルー、ウォンバット)、単孔類(例えば、カモノハシ)、げっ歯類(例えば、モルモット、ハムスター、ラット、マウス)、ミューリン(例えば、マウス)、ウサギ(例えば、ウサギ)、鳥類(例えば、トリ)、イヌ(例えば、イヌ)、ネコ(例えば、ネコ)ウマ(例えば、ウマ)、ブタ(例えば、ブタ)、ヒツジ(例えば、ヒツジ)ウシ(例えば、ウシ)、霊長類、類人猿(例えば、サルまたは類人猿)、サル(例えば、マーモセット、ヒヒ)、類人猿(例えば、ゴリラ、チンパンジー、オランウータン、テナガザル)またはヒトであり得る。
【0383】
さらに、前記対象/患者は、その発達形態のいずれか、例えば、胎児でもよい。好ましい一実施形態では、前記対象/患者は、ヒトである。
【0384】
一実施形態では、前記患者は、各患者が、細胞の表面上に、α
νβ
6インテグリンを有する腫瘍を有する群である。
【0385】
合成
式VIIIの二量体中間体への1つの可能な合成経路は、以下に示される。
【0387】
上記スキームにおいて、R
Lは、
【化42】
を表わす。
【0388】
一般的には、そのN10−C11結合に関して、非対称の二量体は、前記分子の対称性を崩すために、式IVのビス−アミノ化合物を、1当量の商業的に利用可能な(または、容易に調製される)クロロホルメート試薬で処理することにより調製され得る。ついで、前記結合基前駆体(R
L)を導入するために、残った遊離のアミンは、独立して、官能化される。前記PBD−B環近くに対する、更なる官能基の操作により、保護基を除去して、目的の分子を取得する。
【0389】
式IVの化合物は、典型的には、適切に官能化されたC環フラグメント(I)を、式IIの二量体コアを含むA環にカップリングさせることにより調製される。C環フラグメントは、公知のカルバメート保護されているメチル 4−オキソプロリネート結合ブロックから調製され得る。WittigまたはHorner−Emmons条件下におけるオレフィン化が、endo−またはexo−不飽和アルケンを供給するのに使用され得る。C環およびA環フラグメントは、前記A環フラグメントの酸塩化物誘導体を使用して、トリエチルアミンの存在下において、標準的な条件下でカップリングされて、式IIIの分子を取得し得る。対称性は、異なるC環を導入することにより、この段階で崩されてもよい。III型の化合物は、endoまたはexo C環不飽和に影響を及ぼすことなく、酢酸またはギ酸における亜鉛により還元されて、式IVの分子を取得し得る。
【0390】
または、適切な4−ヒドロキシピロリジン基本単位が、式IIの二量体コアにカップリングされてもよい。前記ヒドロキシル基は、ケトンに酸化され、ついで、エノールトリフラートに変換され得る。Suzukiカップリングが、pro C2置換基(例えば、アリール、アルケニル等)を導入するのに使用され得る。ついで、前記ニトロ基は、アミンに還元され得る。1つのアミンは、前記リンカー基を有するために、他の遊離を遊離して保護される。
【0391】
VI型の非対称カルバメートは、IV型のビス−アミンを、ピリジンまたはトリエチルアミンの存在下において、1当量の商業的に利用可能な(または、容易に調製される)クロロホルメートで処理することにより調製され得る。クロロホルメートが、前記pro−リンカー基(R
L)に使用されたものに対して直交する、適切なカルバメート系窒素保護基(Prot
N)を取得するために選択されてもよい。前記R
Lカルバメートは、残りのアミノ基をイソシアネートに変換し、R
Lアルコールでそれを停止させることにより導入され得る。または、前記R
Lアルコールは、クロロホルメートまたは機能的に同等なもの(フルオロホルメート、p−ニトロカルボネート、ペンタフルオロカルボネートまたはヒドロキシベンゾトリアゾールカルボネート)に変換され得る。最終的に、前記残りのアミノ基は、前記R
Lアルコールにより移動されて、式VIの分子を取得し得る、反応性のp−ニトロカルバメート、ペンタフルオロカルバメートまたはヒドロキシベンゾトリアゾールカルバメートに変換され得る。
式VIIの分子は、例えば、酢酸水溶液で、シリル保護基を除去することにより、式VIの分子から調製され得る。デス−マーチンペルヨージナン(または、代替的に、TPAP/NMO、PDCまたはSwern条件下において)による酸化により、閉環生成物が取得される。
【0392】
式Vのコンジュゲートは、カルバメート系窒素保護基の除去により、式VIIの分子から調製され得る。
【0393】
別の実施形態では、式XVIIIのコンジュゲートは、スキーム2に示されるように、化合物IXから調製され得る。
【0394】
化合物II
式(II)の化合物の合成は、出願人の先の出願である、国際公開第2006/111759号パンフレットに記載されており、Gregsonらよっても記載されている(J.Med.Chem.2001,44,1161−1174)。前記パンフレットに記載の化合物(II)の調製は、参照により本願明細書に、具体的に取り込まれる。
【0395】
参照は、PBD二量体を合成する公知の方法、例えば、Antonow,D.and Thurston,D.E.,Chem.Rev.2011 111(4),2815−2864においてレビューされたものにもなされる。
【0396】
更なる関連する開示は、国際公開第2010/091150号パンフレットに見出され得る。国際公開第2010/091150号パンフレットに記載の中間体化合物は、上記方法に使用されてもよい。
【0397】
例えば、[164]段落に示される二量体化合物(15)は、上記スキームIにおける化合物(III)として使用されてもよい。これおよび更なる採用は当業者に明らかであろう。
【実施例】
【0398】
一般的な実験方法
旋光度を、ADP220旋光計(Bellingham Stanley Ltd.)において測定した。濃度(c)を、g/100mLとして得た。融点を、デジタル融点装置(Electrothermal)を使用して測定した。IRスペクトルを、Perkin−Elmerスペクトル1000FT IR分光計において記録した。
1Hおよび
13C NMRスペクトルを、Bruker Avance NMR分光計を使用して、それぞれ、400および100MHzにおいて、300Kで取得した。化学シフトを、TMS(δ=0.0ppm)と比較して報告する。シグナルを、ヘルツ(Hz)として与えられるカップリング定数により、s(シングレット)、d(ダブレット)、t(トリプレット)、dt(ダブルトリプレット)、dd(ダブルダブレット)、ddd(ダブルダブルダブレット)またはm(マルチプレット)として指定する。質量分析(MS)データを、Waters 2996 PDAを含むWaters 2695 HPLCと組み合わせられた、Waters Micromass ZQ機器を使用して収集する。使用したWaters Micromass ZQのパラメータを、キャピラリー(kV)、3.38;コーン(V)、35;抽出器(V)、3.0;ソース温度(℃)、100;脱溶媒和温度(℃)、200;コーン流速(L/時間)、50;脱溶媒和速度(L/時間)、250とした。高解像能質量分析(HRMS)データを、ポジティブW−モードにおいて、前記機器内に試料を導入するための金属コートされたホウケイ酸ガラスチップを使用して、Waters Micromass QTOFグローバルにおいて記録した。薄層クロマトグラフィー(TLC)を、シリカゲルアルミニウム板(Merck 60、F
254)上で行った。フラッシュクロマトグラフィーは、シリカゲル(Merck 60、230−400メッシュASTM)を使用した。HOBt(NovaBiochem)および固体支持試薬(Argonaut)に関する以外は、全ての他の薬品および溶媒を、Sigma−Aldrichから購入し、更なる精製をすることなく提供されたまま使用した。無水溶媒を、乾燥した窒素雰囲気下で、適切な乾燥剤の存在下において、蒸留することにより調製し、4Åの分子ふるいまたはナトリウムワイヤにおいて保存した。石油エーテルは、40−60℃で沸騰する留分を意味する。
【0399】
一般的なLC/MSの条件:前記HPLC(Waters Alliance 2695)を、水(A)(ギ酸0.1%)およびアセトニトリル(B)(ギ酸0.1%)の移動相を使用して行った。勾配:1.0分の間、開始組成 5% B、ついで、3分以内に、5% Bから95% B。前記組成を、95% Bで0.5分間保持し、ついで、0.3分で5% Bに戻した。総勾配実行時間を、5分とした。流速3.0mL/分、前記質量分析計内を通過する0デッドボリュームのT継手により、400μLを分割した。波長検出は、220から400nmの範囲とする。機能種:ダイオードアレイ(535スキャン)。カラム:Phenomenex(登録商標)Onyx Monolithic C18 50×4.60mm。
【0400】
実施例1
(a)(S)−2−(メトキシカルボニル)−4−メチレンピロリジウムクロリド(3)
【化43】
【0401】
(i)(S)−1−tert−ブチル−2−メチル 4−メチレンピロリジン−1,2−ジカルボキシレート(2)
炭酸カリウム(19.92g、14mmol、3当量)を、DMF(270mL)における前記カルボン酸(1)(10.92g、48mmol、1当量)の攪拌溶液に添加した。得られた白色の懸濁液を、室温で30分間攪拌した。その時点で、ヨードメタン(21.48g、9.5mL、151mmol、3.15当量)を添加した。前記反応混合物を、室温で3日間攪拌した。減圧下において、ロータリーエバポレーションにより、前記DMFを除去して、黄色の残渣を取得した。前記残渣を、酢酸エチルと水との間で分割した。有機層を分離し、水相を、酢酸エチルで抽出した。組み合わせた有機層を、水、塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。減圧下において、ロータリーエバポレーションにより、前記酢酸エチルを除去して、黄色のオイルとして、粗製生物を取得した。前記粗製生物を、フラッシュクロマトグラフィー[85% n−ヘキサン/15% 酢酸エチル]で精製して、無色のオイルとして生成物を取得した(公知の化合物、F Manfre et al.,J.Org.Chem.1992,57,2060−2065)。
【0402】
(ii)(S)−2−(メトキシカルボニル)−4−メチレンピロリジニウムクロリド(3)
ジオキサンにおける4M 塩酸の溶液(63mL、254.4mmol、4.5当量)を、前記Boc保護されたC環フラグメント(2)(13.67g、56.6mmol、1当量)に、室温で添加した。CO
2の遊離および前記Boc基の除去を示す解熱が観察された。生成物が、白色の固形物として沈殿し、更なるジオキサンを、攪拌を容易にするために添加した。前記反応混合物を、1時間攪拌し、ついで、エーテルで希釈した。前記沈殿した生成物を、真空ろ過により収集し、更なるエーテルで洗浄した。風乾により、白色の粉末として、所望の生成物を取得した(9.24g、94%)(P Herdwijn et al.,Canadian Journal of Chemistry.1982,60,2903−7)。
【0403】
(b)tert−ブチル(5−((5−(5−アミノ−4−((S)−2−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−4−メチレンピロリジン−1−カルボニル)−2−メトキシフェノキシ)ペンチル)オキシ)−2−((S)−2−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−4−メチレンピロリジン−1−カルボニル)−4−メトキシフェニル)カルバメート(9)
【化44】
【0404】
(i)(S)−(4,4’−(ペンタン−1,5−ジイルビス(オキシ))ビス(5−メトキシ−2−ニトロ−4,1−フェニレン))ビス(((S)−2−(メトキシカルボニル)−4−メチレンピロリジン−1−イル)メタノン(5)
触媒量の無水DMF(0.5mL)を、無水DCM(180mL)における、オキサリルクロリド(9.1g、6.25mL、71.7mmol、3当量)および二量体コア(4)(11.82g、23.9mmol、1当量)の攪拌懸濁液に、室温で添加した。前記DMFの添加後に、激しい解熱が観察され、前記反応混合物を、塩化カルシウム乾燥管を備える丸底フラスコにおいて、18時間攪拌した。得られた透明な溶液を、減圧下で蒸発させ、固形物を、エーテルで粉砕した。前記固体状の生成物を、真空ろ過により収集し、更なるエーテルで洗浄し、40℃の真空で、1.5時間乾燥させた。ついで、この固形物を、乾燥した冷/アセトニトリル浴の補助により、−40と−50℃との間の温度を維持して、TEA(12.08g、119.6mmol、5当量)および乾燥したDCM(110mL)における、前記C環(3)(9.35g、52.6mmol、2.2当量)の懸濁液に、一部ずつ添加した。前記反応混合物を、−40℃で1時間攪拌し、ついで、室温に温めた。その時点で、LCMSは、開始材料の完全な消費を示した。前記反応混合物を、更なるDCMで希釈し、塩酸水溶液(1M、2×200mL)、重炭酸ナトリウムの飽和水溶液(2×250mL)、水(250mL)、塩水(250mL)で順次洗浄し、乾燥させた(MgSO
4)。減圧下において、ロータリーエバポレーションにより、DCMを除去して、黄色の泡状物質として、生成物を取得した(13.94g、79%)。分析データ:RT 3.95分;MS(ES
+)m/z(相対強度)741([M+1]
+、100)。
【0405】
(ii)(S)−(4,4’−(ペンタン−1,5−ジイルビス(オキシ))ビス(5−メトキシ−2−ニトロ−4,1−フェニレン))ビス(((S)−2−(ヒドロキシメチル)−4−メチレンピロリジン−1−イル)メタノン(6)
ナトリウムリチウムボロヒドリド(0.093g、4.3mmol、3当量)を、乾燥したTHF(10mL)における前記エステル(5)(1.05g、142mmol、1当量)の溶液に、窒素雰囲気下において、0℃(氷浴)で、一部ずつ添加した。前記反応混合物を、0℃で30分間攪拌し、ついで、室温に温めた。その時点で、オレンジ色のゴムの沈殿物が観察された。前記反応混合物を、室温でさらに2時間攪拌し、ついで、氷浴において冷却し、水(20mL)で処理して、黄色の懸濁液を取得した。塩酸(1M)を、解熱が終了するまで、注意深く添加した(激しい解熱)。前記反応混合物を、酢酸エチル(4×50mL)で抽出し、前記組み合わせた有機層を、水(100mL)、塩水(100mL)で洗浄し、乾燥させた(MgSO
4)。減圧下において、ロータリーエバポレーションにより、酢酸エチルを除去して、黄色の泡状物質として、生成物を取得した(0.96g、99%)。前記反応を、12.4gのスケールで繰り返して、11.06gの生成物を収集した(96%)。分析データ:RT 3.37分;MS(ES
+)m/z(相対強度)685([M+H]
+、100)。
【0406】
(iii)(S)−((ペンタン−1,5−ジイルビス(オキシ))ビス(5−メトキシ−2−ニトロ−4,1−フェニレン))ビス(((S)−2−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−4−メチレンピロリジン−1−イル)メタノン)(7)
無水DMF(100mL)における、ビス−ニトロアルコール(6)(7.94g、11.6mmol、1当量)、tert−ブチルジメチルシリルクロリド(4.54g、30.15mmol、2.6当量)およびイミダゾール(4.1g、60.3mmol、5.2当量)の溶液を、アルゴン雰囲気下において、室温で3時間攪拌した。前記反応混合物を、水(250mL)で希釈し、DCM(4×100mL)で抽出した。前記組み合わせた抽出物を、水(200mL)、飽和塩水(200mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、減圧下において蒸発させた。残渣を、フラッシュカラムクロマトグラフィー[50% 酢酸エチル/50% n−ヘキサンから、10%増分における100% 酢酸エチル]で精製して、黄色の泡状物質として、生成物を取得した(10.0g、94%)。分析データ:RT 4.57分;MS(ES
+)m/z(相対強度)913([M+H]
+、100)。
【0407】
(iv)(S)−((ペンタン−1,5−ジイルビス(オキシ))ビス(2−アミノ−5−メトキシ−4,1−フェニレン))ビス(((S)−2−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−4−メチレンピロリジン−1−イル)メタノン(8)
ギ酸溶液(5% v/v、15mL)を、酢酸エチル/エタノール(80mL/150mL)における、亜鉛粉末(29.56g、0.45mol、40当量)および化合物(7)(10.34g、11.32mmol、1当量)の混合物に、一部ずつ添加した。12℃の発熱が観察された。15分後、前記反応混合物を、酢酸エチル(過剰量)で洗浄して、セライトを通してろ過した。前記ろ液を、飽和重炭酸ナトリウム(3×150mL)、水(200mL)、飽和塩水(200mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、減圧下において蒸発させた。フラッシュカラムクロマトグラフィー[酢酸エチル]による精製により、白色の泡状物質として、生成物を取得した(8.09g、84%)。分析データ:RT 4.43分;MS(ES
+)m/z(相対強度)853([M+H]
+、100)。
【0408】
(v)tert−ブチル(5−((5−(5−アミノ−4−((S)−2−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−4−メチレンピロリジン−1−カルボニル)−2−メトキシフェノキシ)ペンチル)オキシ)−2−((S)−2−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−4−メチレンピロリジン−1−カルボニル)−4−メトキシフェニル)カルバメート(9)
無水THF(50mL)における、ビス−アニリン(8)(6.02g、7.1mmol、1当量)およびジ−t−ブチル−ジカルボネート(1.54g、7.1mmol、1当量)の溶液を、還流で16時間加熱した。前記溶媒を、減圧下において蒸発させ、残渣を、フラッシュカラムクロマトグラフィー[40% 酢酸エチル/60% n−ヘキサンから、60% 酢酸エチル/40% n−ヘキサンから、100% 酢酸エチル]で精製して、白色の泡状物質として、生成物を取得した(3.22g、48%)。分析データ:RT 4.27分;MS(ES
+)m/z(相対強度)953([M+H]
+、100)、MS(ES
-)m/z(相対強度)951([M−H]
-、100)。
【0409】
(c)(11S,11aS)−2−(ピリジン−2−イルジスルファニル)エチル 11−ヒドロキシ−7−メトキシ−8−((5−(((S)−7−メトキシ−2−メチレン−5−オキソ−2,3,5,11a−テトラヒドロ−1H−ピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−8−イル)ペンチル)オキシ)−2−メチレン−5−オキソ−2,3,11,11a−テトラヒドロ−1H−ピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−10(5H)−カルボキシレート(14)
【化45】
化合物10を、Jones et al,J.Am.Chem.Soc.,2006,128,6526−6527に基づいて調製した。
【0410】
(i)tert−ブチル(2−(ピリジン−2−イルジスルファニル)エチル)((S)−(ペンタン−1,5−ジイルビス(オキシ))ビス(2−((S)−2−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−4−メチレンピロリジン−1−カルボニル)−4−メトキシ−5,1−フェニレン))ジカルバメート(11)
トリエチルアミン(0.25g、0.34mL、2.42mmol、2.2当量)を、乾燥したTHF(10mL)における、モノ−Boc保護されたビス−アニリン(9)(1.05g、1.1mmol、1.0当量)およびトリホスゲン(0.117g、0.4mmol、0.36当量)の攪拌溶液に、アルゴン雰囲気下において、室温で添加した。前記反応混合物を、40℃に加熱し、5分後に、試料を、メタノールで処理し、メチルカルバメートとしてLCMSにより分析した。分析データ:RT 4.37分;MS(ES
+)m/z(相対強度)1011([M+H]
+、100)。
【0411】
乾燥したTHF(10mL)における、2−(ピリジン−2−イルジスルファニル)エタノール(10)(0.31g、1.65mmol、1.5当量)およびトリエチルアミン(0.17g、0.23mL、1.65mmol、1.5当量)の溶液を、前記新鮮に調製したイソシアネートに、滴下して添加した。前記反応混合物を、40℃で1.5時間加熱した。その後、更なる部分のトリホスゲン(0.058g、0.2mmol、0.18当量)を添加した。さらに30分後、前記反応混合物を冷却し、ろ過して、トリエチルアミン・塩酸を除去した。前記ろ液を、蒸発乾固させて、黄色のオイルとして、粗製生物を取得した。前記粗製生物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー[60% n−ヘキサン/40% 酢酸エチルを、55% n−ヘキサン/45% 酢酸エチルに変化]で精製して、無色のオイルとして、所望の生成物を取得した(0.63g、49%)。分析データ:RT 4.50分;MS(ES
+)m/z(相対強度)1166([M+H]
+、100)、MS(ES
-)m/z(相対強度)1164([M−H]
-、70)。
【0412】
(ii)tert−ブチル(2−(ピリジン−2−イルジスルファニル)エチル)((S)−(ペンタン−1,5−ジイルビス(オキシ))ビス(2−((S)−2−(ヒドロキシメチル)−4−メチレンピロリジン−1−カルボニル)−4−メトキシ−5,1−フェニレン))ジカルバメート(12)
AcOH/H
2O(3/1/)(8mL)を、THF(2mL)における化合物(11)(0.37g、0.32mmol、1当量)の溶液に添加し、得られた溶液を、室温で18時間攪拌した。前記反応混合物のpHを、NaHCO
3の飽和溶液でpH8に調節した。前記混合物を、酢酸エチル(3×100mL)で抽出し、組み合わせた抽出物を、NaHCO
3の飽和溶液(100mL)、水(100mL)、飽和塩水(100mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、減圧下において蒸発させた。フラッシュカラムクロマトグラフィー[勾配溶出液 クロロホルム/メタノール 1%増分における0%から5%]による残渣の精製により、白色の泡状物質として、生成物を取得した(0.24g、81%)。分析データ:RT 3.08分;MS(ES
+)m/z(相対強度)938([M+H]
+、100)、MS(ES
-)m/z(相対強度)936([M−H]
-、100)。
【0413】
(iii)(11S,11aS)−tert−ブチル 11−ヒドロキシ−8−((5−(((11S,11aS)−11−ヒドロキシ−7−メトキシ−2−メチレン−5−オキソ−10−((2−(ピリジン−2−イルジスルファニル)エトキシ)カルボニル)−2,3,5,10,11,11a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−8−イル)オキシ)ペンチル)オキシ)−7−メトキシ−2−メチレン−5−オキソ−2,3,11,11a−テトラヒドロ−1H−ピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−10(5H)−カルボキシレート(13)
DCM(5mL)におけるDMSO(79mg、72μL、1.0mmol、4.4当量)の溶液を、DCM(5mL)におけるオキサリルクロリド(62mg、42μL、0.49mmol、2.15当量)の溶液に、アルゴン雰囲気下において、−78℃(ドライアイス/アセトン)で、滴下して添加した。前記溶液を、−78℃で15分間攪拌した。DCM(6mL)における化合物(12)(0.214g、0.23mmol、1.0当量)の溶液を滴下して添加した。前記混合物を、−78℃で45分間攪拌し、トリエチルアミン(0.23g、0.32mL、2.28mmol、10当量)を添加した。5分後に、前記反応混合物を、室温に達しさせた。前記反応混合物を、NH
4Clの飽和溶液(15mL)で処理した。有機部分を分離し、1M クエン酸溶液(3×50mL)、NaHCO
3の飽和溶液(100mL)、水(100mL)、飽和塩水(100mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、減圧下において蒸発させて、淡い黄色のオイルを取得した。フラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製により、白色の泡状物質として、生成物を取得した(68mg、32%)。分析データ:RT 2.90分;MS(ES
+)m/z(相対強度)933([M+H]
+、50)、MS(ES
-)m/z(相対強度)935([M−H]
-、55)。
【0414】
(iv)(11S,11aS)−2−(ピリジン−2−イルジスルファニル)エチル 11−ヒドロキシ−7−メトキシ−8−((5−(((S)−7−メトキシ−2−メチレン−5−オキソ−2,3,5,11a−テトラヒドロ−1H−ピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−8−イル)オキシ)ペンチル)オキシ)−2−メチレン−5−オキソ−2,3,11,11a−テトラヒドロ−1H−ピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−10(5H)−カルボキシレート(14)
95% トリフルオロ酢酸(1mL)の冷(氷浴)溶液を、氷浴において冷却されている化合物13に添加した。前記溶液を、0℃で15分間攪拌した。その時点で、LCMSにより完了していることが示された。前記反応混合物を、NaHCO
3の冷飽和溶液の混合物に滴下して添加して、前記トリフルオロ酢酸溶液を中和した。前記混合物を、DCM(4×50mL)で抽出した。前記組み合わせた抽出物を、飽和塩水(100mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、減圧下において蒸発させて、白色の泡状物質として、生成物を取得した(26mg、96%)。分析データ:RT 2.72分;MS(ES
+)m/z(相対強度)816([M+H]
+、70)、MS(ES
-)m/z(相対強度)814([M−H]
-、40)。
【0415】
実施例2
(a)(R)−2−(ピリジン−2−イルジスルファニル)プロパン−1−オール(18)
【化46】
【0416】
(i)(R)−メチル 2−(アセチルチオ)プロパノエート(16)
チオ酢酸(1.99g、1.86mL、26.1mmol、1.1当量)を、乾燥したDMF(40mL)における炭酸セシウム(7.73g、23.72mmol、1.0当量)の懸濁液に添加した。30分後、(S)−メチル 2−クロロプロパノエート(15)を添加し、前記混合物を、室温で1時間攪拌した。前記反応混合物を、ジエチルエーテル(150mL)と水(150mL)との間で分割した。水を分離し、更なる部分のジエチルエーテル(150mL)で洗浄した。組み合わせた有機部分を、水(6×100mL)、塩水(200mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、減圧下において蒸発させた。フラッシュカラムクロマトグラフィー[10% 酢酸エチル/90% n−ヘキサン]による精製により、無色のオイルとして、生成物を取得した(3.01g、82%)。分析データ:RT 2.25分;MS(ES
+)m/z(相対強度)163([M+H]
+、10)、185([M+Na]
+、65);[α]
td=[+141]
17.8°Cd(c、2.26 CHCl
3)。
【0417】
(ii)(R)−2−メルカプトプロパン−1−オール(17)
乾燥したTHF(10mL)におけるチオアセテート(16)(0.57g、3.54mmol、1.0当量)の溶液を、乾燥したTHF(20mL)におけるリチウムアルミニウムヒドリド(0.54g、14.15mmol、4.0当量)の懸濁液に、アルゴン雰囲気下において、還流で滴下して添加した。1時間後、前記反応混合物を、0℃に冷却し、2M HClを、解熱が終了するまで、30℃未満の温度を維持して、滴下して添加した。得られた混合物を、室温で1時間攪拌し、ついで、THF(40mL)で洗浄して、セライトを通してろ過した。前記溶媒を蒸発させた。残渣を、DCMに再度溶解し、乾燥させた(MgSO
4)。減圧下でのDCMの蒸発、続けて、残渣のカラムクロマトグラフィー[60% n−ヘキサン/40% 酢酸エチル]により、淡い黄色のオイルとして、生成物を取得した(0.193g、58%)。分析データ:[α]
td=[−22]
17.2°Cd(c、0.972 CHCl
3)。
【0418】
(iii)(R)−2−(ピリジン−2−イルジスルファニル)プロパン−1−オール(18)
スルフリルクロリド(DCMにおける1M、2.0mL、2.0mmol、1.1当量)を、乾燥したDCM(5mL)における2−メルカプトピリジン(0.2g、1.81mmol、1.0当量)の溶液に、アルゴン雰囲気下において、0℃で滴下して添加した。得られた溶液を、室温で2時間攪拌した。前記DCMを、減圧下で蒸発させて、黄色の固形物を取得した。前記固形物を、乾燥したDCM(10mL)に懸濁させ、乾燥したDCM(5mL)における(R)−2−メルカプトプロパン−1−オール(17)(0.18g、1.95mmol、1.08当量)の溶液を、滴下して添加した。前記混合物を、アルゴン雰囲気下において、室温で18時間攪拌した。前記反応混合物をろ過した。前記ろ液を、減圧下で蒸発させて、黄色のゴムを取得した。前記ゴムを、水に再度溶解させた。前記溶液を、水酸化アンモニウム溶液で塩基性化し、DCM(3×50mL)で抽出した。前記組み合わせた抽出物を、水(100mL)、塩水(100mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、蒸発させて、黄色のオイルを取得した。フラッシュカラムクロマトグラフィー[80% n−ヘキサン/20% 酢酸エチルから、5%増分における60% n−ヘキサン/40% 酢酸エチル]による精製により、無色のオイルとして、生成物を取得した(0.213g、59%)。分析データ:RT 2.43分;MS(ES
+)m/z(相対強度)202([M+H]
+、50);[α]
td=[+273]
26.2°Cd(c、0.28 CHCl
3)。
【0419】
(b)(11S,11aS)−(R)−2−(ピリジン−2−イルジスルファニル)プロピル 11−ヒドロキシ−7−メトキシ−8−((5−(((S)−7−メトキシ−2−メチレン−5−オキソ−2,3,5,11a−テトラヒドロ−1H−ピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−8−イル)オキシ)ペンチル)オキシ)−2−メチレン−5−オキソ−2,3,11,11a−テトラヒドロ−1H−ピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−10(5H)−カルボキシレート(22)
【化47】
【0420】
(i)tert−ブチル((R)−2−(ピリジン−2−イルジスルファニル)プロピル)((S)−(ペンタン−1,5−ジイルビス(オキシ))ビス(2−((S)−2−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−4−メチレンピロリジン−1−カルボニル)−4−メトキシ−5,1−フェニレン))ジカルバメート(19)
トリエチルアミン(0.28g、0.39mL、2.8mmol、2.2当量)を、乾燥したTHF(15mL)における、モノ−boc保護されたビス−アニリン(9)(1.21g、1.27mmol、1.0当量)およびトリホスゲン(0.136g、0.46mmol、0.36当量)の攪拌溶液に、アルゴン雰囲気下において、室温で添加した。前記反応混合物を、40℃に加熱し、5分後に、試料を、メタノールで処理し、メチルカルバメートとしてLCMSにより分析した。分析データ:RT 4.30分 MS(ES
+)m/z(相対強度)1011([M+H]
+、100)。
【0421】
乾燥したTHF(10mL)における、(R)−2−(ピリジン−2−イルジスルファニル)プロパン−1−オール(18)(0.38g、1.91mmol、1.5当量)およびトリエチルアミン(0.19g、0.27mL、1.91mmol、1.5当量)の溶液を、前記新鮮に調製したイソシアネートに、滴下して添加した。前記反応混合物を、40℃で4時間加熱し、ついで、室温で18時間攪拌した。前記反応混合物をろ過して、トリエチルアミン・塩酸を除去した。前記ろ液を、蒸発乾固させて、黄色のオイルとして、粗製生物を取得した。前記粗製生物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー[60% n−ヘキサン/40% 酢酸エチルから、5%増分における40% n−ヘキサン/60% 酢酸エチル]で精製して、白色の泡状物質として、所望の生成物を取得した(0.75g、50%)。分析データ:RT 4.50分;MS(ES
+)m/z(相対強度)1180([M+H]
+、60);[α]
td=[−18]
21°Cd(c、0.28 CHCl
3)。
【0422】
(ii)tert−ブチル((R)−2−(ピリジン−2−イルジスルファニル)プロピル)((S)−(ペンタン−1,5−ジイルビス(オキシ))ビス(2−((S)−2−(ヒドロキシメチル)−4−メチレンピロリジン−1−カルボニル)−4−メトキシ−5,1−フェニレン))ジカルバメート(20)
酢酸/H
2O(3/1、16mL)を、THF(4mL)における前記ビス−シリルエーテル(19)(0.72g、0.61mmol、1当量)の溶液に添加した。得られた溶液を、室温で16時間攪拌した。前記反応混合物のpHを、重炭酸ナトリウムの飽和溶液でpH8に調節した。前記混合物を、酢酸エチル(4×150mL)で抽出し、前記組み合わせた抽出物を、重炭酸ナトリウムの飽和溶液(2×150mL)、水(150mL)、塩水(150mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、減圧下において蒸発させた。フラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製により、白色の泡状物質として、生成物を取得した(0.56g、96%)。分析データ:RT 3.15分;MS(ES
+)m/z(相対強度)953([M+1]
+、100);[α]
td=[−13.5]
26°Cd(c、0.22 CHCl
3)。
【0423】
(iii)(11S,11aS)−tert−ブチル 11−ヒドロキシ−8−((5−(((11S,11aS)−11−ヒドロキシ−7−メトキシ−2−メチレン−5−オキソ−10−(((R)−2−(ピリジン−2−イルジスルファニル)プロポキシ)カルボニル)−2,3,5,10,11,11a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−8−イル)オキシ)ペンチル)オキシ)−7−メトキシ−2−メチレン−5−オキソ−2,3,11,11a−テトラヒドロ−1H−ピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−10(5H)−カルボキシレート(21)
無水DCM(5mL)におけるDMSO(91mg、83μL、1.16mmol、4.4当量)の溶液を、無水DCM(5mL)におけるオキサリルクロリド(DCMにおける2M、318μL、0.635mmol、2.4当量)の溶液に、アルゴン雰囲気下において、−40℃で滴下して添加した。前記溶液を、−40℃で15分間攪拌した。無水DCM(10mL)における前記ビス−アルコール(20)(0.252g、0.26mmol、1当量)の溶液を、滴下して添加した。得られた混合物を、−40℃で45分間攪拌した。この最中に、温度を、−25℃に達させた。前記温度を、−35℃に低下させ、トリエチルアミン(0.27g、0.36mL、2.6mmol、10当量)を滴下して添加した。5分後に、前記温度を、室温に達しさせた。前記反応混合物を、DCM(50mL)で希釈し、1M クエン酸溶液(3×50mL)、重炭酸ナトリウムの飽和溶液(150mL)、水(200mL)、塩水(200mL)で抽出し、乾燥させ(MgSO
4)、減圧下において蒸発させて、黄色の泡状物質を取得した。フラッシュカラムクロマトグラフィー[0.5%増分におけるクロロホルム/メタノール 0%から2%]による精製により、白色の泡状物質として、生成物を取得した(0.137g、53%)。分析データ:RT 3.17分;MS(ES
+)m/z(相対強度)948([M+H]
+、100);[α]
td=[+170]
26°Cd(c、0.25 CHCl
3)。
【0424】
(iv)(11S,11aS)−(R)−2−(ピリジン−2−イルジスルファニル)プロピル 11−ヒドロキシ−7−メトキシ−8−((5−(((S)−7−メトキシ−2−メチレン−5−オキソ−2,3,5,11a−テトラヒドロ−1H−ピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−8−イル)オキシ)ペンチル)オキシ)−2−メチレン−5−オキソ−2,3,11,11a−テトラヒドロ−1H−ピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−10(5H)−カルボキシレート(22)
95% トリフルオロ酢酸(8.5mL)の冷(氷浴)溶液を、氷浴において冷却されている化合物(21)(0.221g、0.23mmol、1当量)に添加した。前記溶液を、0℃で25分間攪拌した。その時点で、LCMSにより完了していることが示された。前記反応混合物を、氷および重炭酸ナトリウムの飽和溶液(200mL)の混合物に、滴下して添加して、前記トリフルオロ酢酸溶液を中和した。前記混合物を、DCM(4×75mL)で抽出した。前記組み合わせた抽出物を、水(100mL)、飽和塩水(100mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、減圧下において蒸発させて、粗製生物を取得した。フラッシュカラムクロマトグラフィー[1%増分におけるクロロホルム/メタノール 0%から3%]による精製により、白色の泡状物質として、生成物を取得した(0.192g、99%)。分析データ:RT 3.00分;MS(ES
+)m/z(相対強度)830([M+H]
+、75);[α]
td=[+444]
22°Cd(c、0.26 CHCl
3)。
【0425】
実施例3:In vitro細胞毒性の測定
K562ヒト慢性骨髄性白血病細胞を、10% ウシ胎児血清および2mM グルタミンを添加したRPM1 1640培地において、5% CO
2を含む加湿雰囲気の37℃で維持し、指定した用量の薬剤と、37℃で暗所において、96時間培養した。前記培養を、遠心(5分、300g)により終了し、前記細胞を、薬剤を含まない培地で、1回洗浄した。適切な薬剤での処理後、前記細胞を、96ウェルマイクロタイタープレートに移した(ウェルあたりに10
4個の細胞、試料あたり8個のウェル)。ついで、プレートを、5% CO
2を含む加湿雰囲気の37℃で、暗所において維持した。前記アッセイは、黄色の可用性テトラゾリウム塩である、3−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イル)−2,5−ジフェニル−2H−テトラゾリウムブロミド(MTT、Aldrich−Sigma)を、不溶性の紫色のホルマザン沈殿物に還元する生細胞の能力に基づいている。(コントロール細胞の数を、おおよそ10倍に増加するために)4日間の前記プレートの培養後、20μLのMTT溶液(リン酸緩衝生理食塩水における5mg/mL)を、各ウェルに添加し、さらに、前記プレートを、5時間インキュベートした。ついで、前記プレートを、300gで5分間遠心し、大部分の培地を、ウェルあたりに10−20μLを残して、細胞ペレットから取り出した。DMSO(200μL)を、各ウェルに添加し、前記試料を、完全な混合を確保するために振とうした。ついで、光学密度を、Titerkek Multiscan ELISAプレートリーダーにおいて、550nmの波長で読み取った。用量−反応曲線を構築した。各曲線に関して、IC
50値を、コントロール値の50%に、最終光学密度を低下させるのに必要な用量として読み取った。
【0426】
コンジュゲート用ThioMabの還元/酸化
CHO細胞において発現される、全長のシステイン改変モノクローナル抗体(ThioMab−Junutula,et al.,2008b Nature Biotech.,26(8):925−932;Dornan et al(2009)Blood 114(13):2721−2729;米国特許第7521541号明細書;米国特許第7723485号明細書;国際公開第2009/052249号パンフレット、Shen et al(2012)Nature Biotech.,30(2):184−191;Junutula et al(2008)Jour of Immun.Methods 332:41−52)を、2mM EDTAを含む50mM トリス pH7.5における、約20−40倍過剰のTCEP(トリス(2−カルボキシエチル)ホスフィン・塩酸)またはDTT(ジチオスレイトール)で、37℃で2時間、または、室温でオーバーナイト還元させた(Getz et al(1999)Anal.Biochem.Vol 273:73−80;Soltec Ventures,Beverly,MA)。前記還元されたThioMabを希釈し、10mM 酢酸ナトリウム、pH5において、HiTrap Sカラム上に載せ、0.3M 塩化ナトリウムを含むPBSで溶出した。または、前記抗体を、1/20量の10% 酢酸の添加により酸性化し、10mM コハク酸塩 pH5で希釈し、前記カラム上に載せ、ついで、10カラム容量のコハク酸塩バッファーで洗浄した。前記カラムを、50mM トリス pH7.5、2mM EDTAで溶出した。
前記溶出された、還元されたThioMabを、15倍モル濃度過剰のDHAA(デヒドロアスコルビン酸)または200nM 硫酸銅(CuSO
4)水溶液で処理した。鎖内ジスルフィド結合の酸化を、約3時間以上で完了させた。大気酸化も有効であった。前記再酸化された抗体を、20mM コハク酸ナトリウム pH5、150mM NaCl、2mM EDTAにおいて透析し、−20℃で凍結保存した。
【0427】
抗体−ドラッグコンジュゲートを調製するためのThio−mabと化合物とのコンジュゲート
非ブロック化され、再酸化されたthio−抗体(ThioMab)を、前記反応混合物のLC−MS分析により測定される場合、反応が完了するまで(16−24時間)、50mM トリス、pH8における、6−8倍モル濃度過剰の上記化合物(14、22)(20mM濃度におけるDMSOストックから)で反応させた。
【0428】
ついで、前記粗製の抗体−ドラッグコンジュゲート(ADC)を、20mM コハク酸ナトリウム、pH5で希釈した後、カチオン交換カラムにアプライした。前記カラムを、少なくとも10カラム容量の20mM コハク酸ナトリウム、pH5で洗浄した。前記抗体を、PBSで溶出した。前記抗体ドラッグコンジュゲートを、240mM スクロースを含む20mM His/アセテート、pH5に、ゲルろ過カラムを使用して配合した。前記抗体−ドラッグコンジュゲートを、タンパク質濃度を測定するためのUV分光法、凝集分析用の分析的SEC(サイズ排除クロマトグラフィー)ならびに、リジンCエンドペプチダーゼで処置した前後のLC−MSで特徴付けた。
【0429】
サイズ排除クロマトグラフィーを、Shodex KW802.5カラムを使用して、0.25mM 塩化カリウムおよび15% IPAを含む0.2M リン酸カリウムpH6.2において、流速0.75ml/分で行った。前記コンジュゲートの凝集状態を、280nmでの溶出ピーク面積吸光の積算により決定した。
【0430】
LC−MS分析を、Agilent QTOF 6520 ESI装置を使用して行った。一例として、この化学を使用して生成された抗体−ドラッグコンジュゲートを、トリスpH7.5において、1:500 w/w エンドプロテナーゼLys C(Promega)で、37℃において30分間処理した。得られた開裂フラグメントを、80℃に加熱した1000A、8um PLRP−Sカラム上に載せ、5分での30% Bから40% Bの勾配で溶出した。移動相Aを、0.05% TFAを含むH
2Oとし、移動相Bを、0.04% TFAを含むアセトニトリルとした。流速を、0.5mL/分とした。タンパク質溶出を、エレクトロスプレーイオン化およびMS分析前に、280nmでのUV吸光検出によりモニターした。未コンジュゲートのFcフラグメント、残った未コンジュゲートのFabおよびドラッグ化されたFabのクロマトグラフ分離は、通常達成された。前記抗体フラグメントの質量を算出するために、得られたm/zスペクトルを、Mass Hunter(商標)ソフトウェア(Agilent Technologies)を使用して、畳み込みを解いた。
【0431】
一例として、22(質量追加=720ダルトン)とコンジュゲートしたthio−Tmabに関する分子量(MW)。観察された畳み込みを解いた質量:
未コンジュゲートのFcフラグメントのMWに対応する、53,296ダルトン
未コンジュゲートのFabフラグメントのMWに対応する、47,431ダルトン
ドラッグ化されたFabフラグメントのMWに対応する、48,150ダルトン
したがって、48,150ダルトンで観察されたピークが、1つのドラッグ22(+720ダルトン)を有する、期待したFabフラグメント(47,431ダルトン)に対応する。
【0432】
22を含むADC Thio−コンジュゲート
質量追加719.84
【0433】
【表1】
【0434】
14を含むADC Thio−コンジュゲート
質量追加705.81
【0435】
【表2】
【0436】
下記のin vitroおよびin vivoアッセイは、Phillips et al(2008)Cancer Res.68(22):9280−9290にも記載されている。
【0437】
In Vitro細胞増殖アッセイ
ADCの有効性を、下記プロトコルを使用する細胞増殖アッセイにより測定した(CellTiter Glo Luminescent Cell Viability Assay,Promega Corp.Technical Bulletin TB288;Mendoza et al(2002)Cancer Res.62:5485−5488)。全ての細胞株を、アメリカ培養細胞系統保存機関から取得した。
【0438】
1.培地における約10
4個の細胞(例えば、KPL−4、ヒト乳がん細胞株、Kurebayashi et al(1999)Brit.Jour.Cancer 79(5−6):707−717)、SKBR−3またはMCF7)を含む細胞培養物の100μLアリコートを、96ウェルの不透明壁プレートの各ウェルに入れた。
2.培地を含み、細胞を含まないコントロールウェルを準備した。
3.ADCを、実験ウェルに添加し、3−5日間培養した。
4.前記プレートを、室温におおよそ30分間平衡させた。
5.各ウェルに存在する細胞培養培地の量と等しい量のCellTiter−Glo試薬を添加した。
6.細胞溶解をさせるために、内容物を、オービタル振とう器において、2分間混合した。
7.前記プレートを、発光シグナルを安定化させるために、室温で10分間インキュベートした。
8.発光を記録し、RLU=相対発光単位として、グラフに報告した。
【0439】
特定の細胞を、96ウェルプレート、50μL/ウェルにおいて、1000−2000個/ウェルまたは2000−3000個/ウェルで播種する。1または2日後、培地のみを受け取る「ADCを含まない」コントロールウェルと共に、ADCを、最終濃度を9000、3000、1000、333、111、37、12.4、4.1または1.4ng/mLで、50μL容量に添加する。条件は、2回または3回反復とする。3−5日後、100μL/ウェルのCell TiterGlo IIを添加し(ルシフェラーゼ系アッセイ;ATPレベルにより増殖を測定)、細胞数集計を、ルミノメーターを使用して測定する。データを、各反復セットに関して、標準偏差エラーバーと共に、平均発光としてプロットする。前記プロトコルは、Cell Titer Glo発光細胞生存性アッセイ(Promega)の改良である。
【0440】
1.1000個/ウェルの細胞を、50μL/ウェルのFBS/グルタミン培地に播種する。細胞をオーバーナイト付着させる。
2.ADCを、18μg/mlの作業濃度で開始する培地において、連続的に1:3希釈する(これにより、9μg/mlの最終濃度となる。)。50μLの希釈したADCを、前記ウェルに予め入っている50μLの細胞および培地に添加する。
3.72−96時間培養する(標準は72時間であるが、前記細胞が85−95%コンフルエントになった時点でアッセイを終了するために、0μg/mLの濃度を監視する。)。
4.100μL/ウェルのPromega Cell Titer Glo試薬を添加し、3分間振とうし、ルミノメーターにおいて読み取る。
【0441】
結果
抗体ドラッグ−コンジュゲートである、トラスツズマブ−14(110)およびトラスツズマブ−22(101)を、5日の研究におけるin vitro細胞生存性を測定するために、SK−BR−3、KPL−4およびMCF−7(Levenson et al(1997)Cancer Res.57(15):3071−3078)の細胞に対して試験した。SK−BR−3に対する101に関するIC
50(μg/mL)値は、22.12であった。SK−BR−3に対する110に関するIC
50(μg/mL)値は、102.78であった。SK−BR−3細胞は、HER2+を発現する、トラスツズマブ感受性である。101および110は両方とも、MCF−7に対して、効果的に不活性であった。前記MCF−7は、HER2を発現していないヒトの乳腺ガンの細胞株である。したがって、コンジュゲート101および110は、標的細胞の殺傷能力を示す。
【0442】
腫瘍増殖阻害、HER2を高発現するトランスジェニック外移植マウスにおけるin vivo活性
トランスジェニック実験に適した動物を、標準的な商業的供給元、例えば、Taconic(Germantown、N.Y.)から取得し得る。多くの種が適切であるが、FVBの雌マウスが好ましい。腫瘍形成に対する感受性がより高いためである。FVBの雄を、交配用に使用し、パイプカットされたCD.1雄マウスを使用して、偽妊娠を刺激した。パイプカットされたマウスを、任意の商業的供給元から入手し得る。創始者を、FVBマウスまたは129/BL6 x FVB p53ヘテロ接合性マウスのいずれかで繁殖させる。P53対立遺伝子においてヘテロ接合性を有するマウスを、腫瘍形成を強力に向上させるのに使用した。ただし、これは、不要であることが証明された。したがって、一部のF1腫瘍は、交雑種である。創始者腫瘍は、FVBのみである。6つの創始者を、同腹子を有しない、いくらか進行している腫瘍により取得した。
【0443】
腫瘍(Fo5 mmtv トランスジェニックマウスから増殖した同種移植片)を有する動物を、ADCのIV注射により、1回または複数回の投与で処置した。腫瘍体積を、注射後、種々の時点で評価した。
【0444】
腫瘍は、変異的に活性型の、HER2のラットホモログであるneuを発現するトランスジェニックマウスにおいて、容易に生じる。ただし、ヒトの乳がんで過剰発現されるHER2は、変異されない。腫瘍形成は、非変異のHER2を過剰発現するトランスジェニックマウスでは、はるかに微弱である(Webster et al(1994)Semin.Cancer Biol.5:69−76)。
【0445】
非変異のHER2による腫瘍形成を改善するために、トランスジェニックマウスを、このような上流のATGコドンにおいて、翻訳開始を妨げるために、上流のATGが除去されているHER2 cDNAプラスミドを使用して生じさせた。前記上流のATGコドンは、下流におけるHER2の真正な開始コドンからの翻訳開始の頻度を、他の方法で低下させるであろう(例えば、Child et al(1999)J.Biol.Chem.274:24335−24341を参照のこと。)。さらに、キメライントロンを、5’末端に付加した。前記5’末端は、先に報告のように、発現レベルも向上させるはずである(Neuberger and Williams(1988)Nucleic Acids Res.16:6713;Buchman and Berg(1988)Mol.Cell.Biol.8:4395;Brinster et al(1988)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 85:836)。前記キメライントロンは、Promegaベクター、Pci−neo哺乳類発現ベクター(bp 890−1022)に由来した。前記cDNAの3’−末端は、ヒト成長ホルモンエクソン4および5に隣接し、ポリアデニル化配列である。さらに、FVBマウスを使用した。この種は、腫瘍増殖により感受性であるためである。MMTV−LTR由来のプロモーターを、乳腺における組織特異性HER2発現を確実にするために使用した。腫瘍形成への感受性を向上させるために、動物を、AIN 76A給餌で飼育した(Rao et al(1997)Breast Cancer Res.and Treatment 45:149−158)。
【0446】
Fo5 マウス乳腺腫瘍モデル
前記Fo5モデルは、マウス乳腺腫瘍ウイルスプロモーター(MMTV−HER2)の転写制御下において、ヒトのHER2遺伝子が乳腺上皮において過剰発現されている、トランスジェニックマウスモデルである。前記過剰発現は、前記ヒトのHER2受容体を過剰発現する乳腺腫瘍の同時増殖による。前記創始者動物の1つ(創始者#5[Fo5])の乳腺腫瘍を、腫瘍フラグメントの連続的な移植により、FVBマウスの次の世代に繁殖させた。in vivo有効性研究に使用する前に、前記MMTV−HER2 Fo5トランスジェニック乳腺腫瘍を、(Charles River Laboratoriesからの)nu/nuマウスの、No.2/3 乳房の脂肪パッドに、おおよそ2×2mmと測定されたフラグメントにおいて、外科的に移植した。腫瘍が所望の体積に達した際、前記腫瘍を有するマウスをランダム化し、前記ADCのIV注射による1回投与を行った。
【0447】
結果
図1は、(1)媒体 20mM ヒスチジンアセテート、pH5.5、240mM スクロース、(2)10mg/kgでのxCD22−22(103)、(3)1mg/kgでのトラスツズマブ−22(101)、(4)3mg/kgでのトラスツズマブ−22(101)および(5)10mg/kgでのトラスツズマブ−22(101)による、0日における単独iv投与後、CRL nu/nuマウス内に接種された、乳がんモデル MMTV−HER2 Fo5乳腺同種移植腫瘍における、in vivoでの経時的な平均腫瘍体積変化のプロットを示す。前記図における線は、下記記号で表される。
【0448】
図2は、(1)媒体 20mM ヒスチジンアセテート、pH5.5、240mM スクロース、(2)6mg/kgでのxCD22−14(112)、(3)1mg/kgでのトラスツズマブ−14(110)、(4)3mg/kgでのトラスツズマブ−14(110)、(5)6mg/kgでのトラスツズマブ−14(110)および(6)1mg/kgでのトラスツズマブ−22(101)による、0日における単独iv投与後、CRL nu/nuマウス内に接種された、乳がんモデル MMTV−HER2 Fo5乳腺同種移植腫瘍における、in vivoでの経時的な平均腫瘍体積変化のプロットを示す。前記図における線は、下記記号で表される。
【0449】
略称
Ac:アセチル
Acm:アセトアミドメチル
Alloc:アリルオキシカルボニル
Boc:ジ−tert−ブチルジカルボネート
t−Bu:tert−ブチル
Bzl:ベンジル、Bzl−OMeは、メトキシベンジルであり、Bzl−Meは、メチルベンゼンである。
CbzまたはZ:ベンジルオキシ−カルボニル、Z−ClおよびZ−Brは、それぞれ、クロロ−およびブロモベンジルオキシカルボニルである。
DMF:N,N−ジメチルホルムアミド
Dnp:ジニトロフェニル
DTT:ジチオスレイトール
Fmoc:9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニル
imp:N−10イミン保護基:3−(2−メトキシエトキシ)プロパノエート−Val−Ala−PAB
MC−OSu:マレイミドカプロイル−O−N−スクシンイミド
Moc:メトキシカルボニル
MP:マレイミドプロパンアミド
Mtr:4−メトキシ−2,3,6−トリメチルベンゼンスルホニル
PAB:パラ−アミノベンジルオキシカルボニル
PEG:エチレンオキシ
PNZ:p−ニトロベンゼンカルバメート
Psec:2−(フェニルスルホニル)エトキシカルボニル
TBDMS:tert−ブチルジメチルシリル
TBDPS:tert−ブチルジフェニルシリル
Teoc:2−(トリメチルシリル)エトキシカルボニル
Tos:トシル
Troc:2,2,2−トリクロルエトキシカルボニルクロリド
Trt:トリチル
Xan:キサンチル
【0450】
参考文献
下記参考文献は、その全体が参照により取り込まれる。
【0451】