(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
低負荷と判断された第1の基地局から高負荷と判断された第2の基地局へのハンドオーバタイミングを調整するためのハンドオーバパラメータを出力するハンドオーバパラメータ通知装置において、
標準ハンドオーバタイミングよりも遅いハンドオーバタイミングに調整するための第1の変更ハンドオーバパラメータを記憶する記憶部と、
移動端末のハンドオーバの状況を把握する端末管理部と、
ハンドオーバパラメータの通知先である移動端末が前記第2の基地局から前記第1の基地局へハンドオーバを実行中である場合には前記第1の変更ハンドオーバパラメータを出力する出力部と、
を備えたことを特徴とするハンドオーバパラメータ通知装置。
高負荷と判断された第2の基地局から低負荷と判断された第1の基地局へのハンドオーバタイミングを調整するためのハンドオーバパラメータを出力するハンドオーバパラメータ通知装置において、
標準ハンドオーバタイミングに調整するための標準ハンドオーバパラメータ、及び、前記標準ハンドオーバタイミングよりも早いハンドオーバタイミングに調整するための第2の変更ハンドオーバパラメータを記憶する記憶部と、
移動端末のハンドオーバの状況を把握する端末管理部と、
ハンドオーバパラメータの通知先である移動端末が前記第1の基地局から前記第2の基地局へハンドオーバを実行中である場合には前記標準ハンドオーバパラメータを出力し、そうでない場合には前記第2の変更ハンドオーバパラメータを出力する出力部と、
を備えたことを特徴とするハンドオーバパラメータ通知装置。
高負荷と判断された第2の基地局から低負荷と判断された第1の基地局へのハンドオーバタイミングを調整するためのハンドオーバパラメータを出力するハンドオーバパラメータ通知装置において、
標準ハンドオーバタイミングに調整するための標準ハンドオーバパラメータ、及び、前記標準ハンドオーバタイミングよりも早いハンドオーバタイミングに調整するための第2の変更ハンドオーバパラメータを記憶する記憶部と、
移動端末のハンドオーバの状況を把握する端末管理部と、
ハンドオーバパラメータの通知先である移動端末が任意の基地局から前記第2の基地局へハンドオーバを実行中である場合には前記標準ハンドオーバパラメータを出力し、そうでない場合には前記第2の変更ハンドオーバパラメータを出力する出力部と、
を備えたことを特徴とするハンドオーバパラメータ通知装置。
低負荷と判断された第1の基地局から高負荷と判断された第2の基地局へのハンドオーバタイミングを調整するためのハンドオーバパラメータを出力するハンドオーバパラメータ通知方法であって、
標準ハンドオーバタイミングよりも遅いハンドオーバタイミングに調整するための第1の変更ハンドオーバパラメータを記憶部に記憶する記憶ステップと、
移動端末のハンドオーバの状況を把握する端末管理ステップと、
ハンドオーバパラメータの通知先である移動端末が前記第2の基地局から前記第1の基地局へハンドオーバを実行中である場合には前記第1の変更ハンドオーバパラメータを出力する出力ステップと、
を含むことを特徴とするハンドオーバパラメータ通知方法。
高負荷と判断された第2の基地局から低負荷と判断された第1の基地局へのハンドオーバタイミングを調整するためのハンドオーバパラメータを出力するハンドオーバパラメータ通知方法であって、
標準ハンドオーバタイミングに調整するための標準ハンドオーバパラメータ、及び、前記標準ハンドオーバタイミングよりも早いハンドオーバタイミングに調整するための第2の変更ハンドオーバパラメータを記憶部に記憶する記憶ステップと、
移動端末のハンドオーバの状況を把握する端末管理ステップと、
ハンドオーバパラメータの通知先である移動端末が前記第1の基地局から前記第2の基地局へハンドオーバを実行中である場合には前記標準ハンドオーバパラメータを出力し、そうでない場合には前記第2の変更ハンドオーバパラメータを出力する出力ステップと、
を含むことを特徴とするハンドオーバパラメータ通知方法。
高負荷と判断された第2の基地局から低負荷と判断された第1の基地局へのハンドオーバタイミングを調整するためのハンドオーバパラメータを出力するハンドオーバパラメータ通知方法であって、
標準ハンドオーバタイミングに調整するための標準ハンドオーバパラメータ、及び、前記標準ハンドオーバタイミングよりも早いハンドオーバタイミングに調整するための第2の変更ハンドオーバパラメータを記憶部に記憶する記憶ステップと、
移動端末のハンドオーバの状況を把握する端末管理ステップと、
ハンドオーバパラメータの通知先である移動端末が任意の基地局から前記第2の基地局へハンドオーバを実行中である場合には前記標準ハンドオーバパラメータを出力し、そうでない場合には前記第2の変更ハンドオーバパラメータを出力する出力ステップと、
を含むことを特徴とするハンドオーバパラメータ通知方法。
低負荷と判断された第1の基地局から高負荷と判断された第2の基地局へのハンドオーバタイミングを調整するためのハンドオーバパラメータを出力するハンドオーバパラメータ通知処理を行うためのコンピュータプログラムであって、
標準ハンドオーバタイミングよりも遅いハンドオーバタイミングに調整するための第1の変更ハンドオーバパラメータを記憶部に記憶する記憶ステップと、
移動端末のハンドオーバの状況を把握する端末管理ステップと、
ハンドオーバパラメータの通知先である移動端末が前記第2の基地局から前記第1の基地局へハンドオーバを実行中である場合には前記第1の変更ハンドオーバパラメータを出力する出力ステップと、
をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
高負荷と判断された第2の基地局から低負荷と判断された第1の基地局へのハンドオーバタイミングを調整するためのハンドオーバパラメータを出力するハンドオーバパラメータ通知処理を行うためのコンピュータプログラムであって、
標準ハンドオーバタイミングに調整するための標準ハンドオーバパラメータ、及び、前記標準ハンドオーバタイミングよりも早いハンドオーバタイミングに調整するための第2の変更ハンドオーバパラメータを記憶部に記憶する記憶ステップと、
移動端末のハンドオーバの状況を把握する端末管理ステップと、
ハンドオーバパラメータの通知先である移動端末が前記第1の基地局から前記第2の基地局へハンドオーバを実行中である場合には前記標準ハンドオーバパラメータを出力し、そうでない場合には前記第2の変更ハンドオーバパラメータを出力する出力ステップと、
をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
高負荷と判断された第2の基地局から低負荷と判断された第1の基地局へのハンドオーバタイミングを調整するためのハンドオーバパラメータを出力するハンドオーバパラメータ通知処理を行うためのコンピュータプログラムであって、
標準ハンドオーバタイミングに調整するための標準ハンドオーバパラメータ、及び、前記標準ハンドオーバタイミングよりも早いハンドオーバタイミングに調整するための第2の変更ハンドオーバパラメータを記憶部に記憶する記憶ステップと、
移動端末のハンドオーバの状況を把握する端末管理ステップと、
ハンドオーバパラメータの通知先である移動端末が任意の基地局から前記第2の基地局へハンドオーバを実行中である場合には前記標準ハンドオーバパラメータを出力し、そうでない場合には前記第2の変更ハンドオーバパラメータを出力する出力ステップと、
をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上述したハンドオーバパラメータを用いた基地局間負荷分散方法では、以下の課題がある。
【0007】
まず
図8において、高負荷の基地局BS2に接続する移動端末MS1は、ハンドオーバタイミングが早くなることにより低負荷の基地局BS1にハンドオーバし易くなる一方、基地局BS1にハンドオーバした後に直ぐに基地局BS2へ再ハンドオーバすることを繰り返す「Ping-Pong ハンドオーバ」が発生し易くなる。
【0008】
また、低負荷の基地局BS1に接続する移動端末MS2は、ハンドオーバタイミングが遅くなることにより高負荷の基地局BS2にハンドオーバし難くなる。しかしながら、セルAからセルBへ高速移動している移動端末MS2にとっては、ハンドオーバタイミングが遅くなることにより、基地局BS2へのハンドオーバが円滑に行われなくなる恐れがある。
【0009】
また、高負荷の第2の基地局に接続している「高速移動中の移動端末」に対して、低負荷の基地局BS1へのハンドオーバタイミングを早くした場合には、低負荷の基地局BS1へハンドオーバしようとして失敗し、接続断した後に、基地局BS1及びBS2とは異なる周辺の基地局へ再接続するハンドオーバ失敗事象「HO(Hand Over) to Wrong Cell」が通常より増加する可能性がある。
【0010】
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、ハンドオーバパラメータを用いた基地局間負荷分散を行う場合に、「Ping-Pong ハンドオーバ」の防止や高速移動中のハンドオーバに適応することができる、ハンドオーバパラメータ通知装置、ハンドオーバパラメータ通知方法およびコンピュータプログラムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の課題を解決するために、本発明に係るハンドオーバパラメータ通知装置は、低負荷と判断された第1の基地局から高負荷と判断された第2の基地局へのハンドオーバタイミングを調整するためのハンドオーバパラメータを出力するハンドオーバパラメータ通知装置において、標準ハンドオーバタイミングよりも遅いハンドオーバタイミングに調整するための第1の変更ハンドオーバパラメータを記憶する記憶部と、移動端末のハンドオーバの状況を把握する端末管理部と、ハンドオーバパラメータの通知先である移動端末が前記第2の基地局から前記第1の基地局へハンドオーバを実行中である場合には前記第1の変更ハンドオーバパラメータを出力する出力部と、を備えたことを特徴とする。
【0012】
本発明に係るハンドオーバパラメータ通知装置は、低負荷と判断された第1の基地局から高負荷と判断された第2の基地局へのハンドオーバタイミングを調整するためのハンドオーバパラメータを出力するハンドオーバパラメータ通知装置において、標準ハンドオーバタイミングよりも遅いハンドオーバタイミングに調整するための第1の変更ハンドオーバパラメータを記憶する記憶部と、移動端末に係る接続基地局および前記第1の基地局への接続時間を把握する端末管理部と、ハンドオーバパラメータの通知先である移動端末の直前の接続基地局が前記第2の基地局であり、且つ、当該移動端末の前記第1の基地局への直近の接続時間が規定値以内である場合には前記第1の変更ハンドオーバパラメータを出力する出力部と、を備えたことを特徴とする。
【0013】
本発明に係るハンドオーバパラメータ通知装置は、高負荷と判断された第2の基地局から低負荷と判断された第1の基地局へのハンドオーバタイミングを調整するためのハンドオーバパラメータを出力するハンドオーバパラメータ通知装置において、標準ハンドオーバタイミングに調整するための標準ハンドオーバパラメータ、及び、前記標準ハンドオーバタイミングよりも早いハンドオーバタイミングに調整するための第2の変更ハンドオーバパラメータを記憶する記憶部と、移動端末のハンドオーバの状況を把握する端末管理部と、ハンドオーバパラメータの通知先である移動端末が前記第1の基地局から前記第2の基地局へハンドオーバを実行中である場合には前記標準ハンドオーバパラメータを出力し、そうでない場合には前記第2の変更ハンドオーバパラメータを出力する出力部と、を備えたことを特徴とする。
【0014】
本発明に係るハンドオーバパラメータ通知装置は、高負荷と判断された第2の基地局から低負荷と判断された第1の基地局へのハンドオーバタイミングを調整するためのハンドオーバパラメータを出力するハンドオーバパラメータ通知装置において、標準ハンドオーバタイミングに調整するための標準ハンドオーバパラメータ、及び、前記標準ハンドオーバタイミングよりも早いハンドオーバタイミングに調整するための第2の変更ハンドオーバパラメータを記憶する記憶部と、移動端末に係る接続基地局および前記第2の基地局への接続時間を把握する端末管理部と、ハンドオーバパラメータの通知先である移動端末の直前の接続基地局が前記第1の基地局であり、且つ、当該移動端末の前記第2の基地局への直近の接続時間が規定値以内である場合には前記標準ハンドオーバパラメータを出力し、そうでない場合には前記第2の変更ハンドオーバパラメータを出力する出力部と、を備えたことを特徴とする。
【0015】
本発明に係るハンドオーバパラメータ通知装置は、高負荷と判断された第2の基地局から低負荷と判断された第1の基地局へのハンドオーバタイミングを調整するためのハンドオーバパラメータを出力するハンドオーバパラメータ通知装置において、標準ハンドオーバタイミングに調整するための標準ハンドオーバパラメータ、及び、前記標準ハンドオーバタイミングよりも早いハンドオーバタイミングに調整するための第2の変更ハンドオーバパラメータを記憶する記憶部と、移動端末のハンドオーバの状況を把握する端末管理部と、ハンドオーバパラメータの通知先である移動端末が任意の基地局から前記第2の基地局へハンドオーバを実行中である場合には前記標準ハンドオーバパラメータを出力し、そうでない場合には前記第2の変更ハンドオーバパラメータを出力する出力部と、を備えたことを特徴とする。
【0016】
本発明に係るハンドオーバパラメータ通知装置は、高負荷と判断された第2の基地局から低負荷と判断された第1の基地局へのハンドオーバタイミングを調整するためのハンドオーバパラメータを出力するハンドオーバパラメータ通知装置において、標準ハンドオーバタイミングに調整するための標準ハンドオーバパラメータ、及び、前記標準ハンドオーバタイミングよりも早いハンドオーバタイミングに調整するための第2の変更ハンドオーバパラメータを記憶する記憶部と、移動端末に係る前記第2の基地局への接続時間を把握する端末管理部と、ハンドオーバパラメータの通知先である移動端末の前記第2の基地局への直近の接続時間が規定値以内である場合には前記標準ハンドオーバパラメータを出力し、そうでない場合には前記第2の変更ハンドオーバパラメータを出力する出力部と、を備えたことを特徴とする。
【0017】
本発明に係るハンドオーバパラメータ通知方法は、低負荷と判断された第1の基地局から高負荷と判断された第2の基地局へのハンドオーバタイミングを調整するためのハンドオーバパラメータを出力するハンドオーバパラメータ通知方法であって、標準ハンドオーバタイミングよりも遅いハンドオーバタイミングに調整するための第1の変更ハンドオーバパラメータを記憶部に記憶する記憶ステップと、移動端末のハンドオーバの状況を把握する端末管理ステップと、ハンドオーバパラメータの通知先である移動端末が前記第2の基地局から前記第1の基地局へハンドオーバを実行中である場合には前記第1の変更ハンドオーバパラメータを出力する出力ステップと、を含むことを特徴とする。
【0018】
本発明に係るハンドオーバパラメータ通知方法は、低負荷と判断された第1の基地局から高負荷と判断された第2の基地局へのハンドオーバタイミングを調整するためのハンドオーバパラメータを出力するハンドオーバパラメータ通知方法であって、標準ハンドオーバタイミングよりも遅いハンドオーバタイミングに調整するための第1の変更ハンドオーバパラメータを記憶部に記憶する記憶ステップと、移動端末に係る接続基地局および前記第1の基地局への接続時間を把握する端末管理ステップと、ハンドオーバパラメータの通知先である移動端末の直前の接続基地局が前記第2の基地局であり、且つ、当該移動端末の前記第1の基地局への直近の接続時間が規定値以内である場合には前記第1の変更ハンドオーバパラメータを出力する出力ステップと、を含むことを特徴とする。
【0019】
本発明に係るハンドオーバパラメータ通知方法は、高負荷と判断された第2の基地局から低負荷と判断された第1の基地局へのハンドオーバタイミングを調整するためのハンドオーバパラメータを出力するハンドオーバパラメータ通知方法であって、標準ハンドオーバタイミングに調整するための標準ハンドオーバパラメータ、及び、前記標準ハンドオーバタイミングよりも早いハンドオーバタイミングに調整するための第2の変更ハンドオーバパラメータを記憶部に記憶する記憶ステップと、移動端末のハンドオーバの状況を把握する端末管理ステップと、ハンドオーバパラメータの通知先である移動端末が前記第1の基地局から前記第2の基地局へハンドオーバを実行中である場合には前記標準ハンドオーバパラメータを出力し、そうでない場合には前記第2の変更ハンドオーバパラメータを出力する出力ステップと、を含むことを特徴とする。
【0020】
本発明に係るハンドオーバパラメータ通知方法は、高負荷と判断された第2の基地局から低負荷と判断された第1の基地局へのハンドオーバタイミングを調整するためのハンドオーバパラメータを出力するハンドオーバパラメータ通知方法であって、標準ハンドオーバタイミングに調整するための標準ハンドオーバパラメータ、及び、前記標準ハンドオーバタイミングよりも早いハンドオーバタイミングに調整するための第2の変更ハンドオーバパラメータを記憶部に記憶する記憶ステップと、移動端末に係る接続基地局および前記第2の基地局への接続時間を把握する端末管理ステップと、ハンドオーバパラメータの通知先である移動端末の直前の接続基地局が前記第1の基地局であり、且つ、当該移動端末の前記第2の基地局への直近の接続時間が規定値以内である場合には前記標準ハンドオーバパラメータを出力し、そうでない場合には前記第2の変更ハンドオーバパラメータを出力する出力ステップと、を含むことを特徴とする。
【0021】
本発明に係るハンドオーバパラメータ通知方法は、高負荷と判断された第2の基地局から低負荷と判断された第1の基地局へのハンドオーバタイミングを調整するためのハンドオーバパラメータを出力するハンドオーバパラメータ通知方法であって、標準ハンドオーバタイミングに調整するための標準ハンドオーバパラメータ、及び、前記標準ハンドオーバタイミングよりも早いハンドオーバタイミングに調整するための第2の変更ハンドオーバパラメータを記憶部に記憶する記憶ステップと、移動端末のハンドオーバの状況を把握する端末管理ステップと、ハンドオーバパラメータの通知先である移動端末が任意の基地局から前記第2の基地局へハンドオーバを実行中である場合には前記標準ハンドオーバパラメータを出力し、そうでない場合には前記第2の変更ハンドオーバパラメータを出力する出力ステップと、を含むことを特徴とする。
【0022】
本発明に係るハンドオーバパラメータ通知方法は、高負荷と判断された第2の基地局から低負荷と判断された第1の基地局へのハンドオーバタイミングを調整するためのハンドオーバパラメータを出力するハンドオーバパラメータ通知方法であって、標準ハンドオーバタイミングに調整するための標準ハンドオーバパラメータ、及び、前記標準ハンドオーバタイミングよりも早いハンドオーバタイミングに調整するための第2の変更ハンドオーバパラメータを記憶部に記憶する記憶ステップと、移動端末に係る前記第2の基地局への接続時間を把握する端末管理ステップと、ハンドオーバパラメータの通知先である移動端末の前記第2の基地局への直近の接続時間が規定値以内である場合には前記標準ハンドオーバパラメータを出力し、そうでない場合には前記第2の変更ハンドオーバパラメータを出力する出力ステップと、を含むことを特徴とする。
【0023】
本発明に係るコンピュータプログラムは、低負荷と判断された第1の基地局から高負荷と判断された第2の基地局へのハンドオーバタイミングを調整するためのハンドオーバパラメータを出力するハンドオーバパラメータ通知処理を行うためのコンピュータプログラムであって、標準ハンドオーバタイミングよりも遅いハンドオーバタイミングに調整するための第1の変更ハンドオーバパラメータを記憶部に記憶する記憶ステップと、移動端末のハンドオーバの状況を把握する端末管理ステップと、ハンドオーバパラメータの通知先である移動端末が前記第2の基地局から前記第1の基地局へハンドオーバを実行中である場合には前記第1の変更ハンドオーバパラメータを出力する出力ステップと、をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムであることを特徴とする。
【0024】
本発明に係るコンピュータプログラムは、低負荷と判断された第1の基地局から高負荷と判断された第2の基地局へのハンドオーバタイミングを調整するためのハンドオーバパラメータを出力するハンドオーバパラメータ通知処理を行うためのコンピュータプログラムであって、標準ハンドオーバタイミングよりも遅いハンドオーバタイミングに調整するための第1の変更ハンドオーバパラメータを記憶部に記憶する記憶ステップと、移動端末に係る接続基地局および前記第1の基地局への接続時間を把握する端末管理ステップと、ハンドオーバパラメータの通知先である移動端末の直前の接続基地局が前記第2の基地局であり、且つ、当該移動端末の前記第1の基地局への直近の接続時間が規定値以内である場合には前記第1の変更ハンドオーバパラメータを出力する出力ステップと、をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムであることを特徴とする。
【0025】
本発明に係るコンピュータプログラムは、高負荷と判断された第2の基地局から低負荷と判断された第1の基地局へのハンドオーバタイミングを調整するためのハンドオーバパラメータを出力するハンドオーバパラメータ通知処理を行うためのコンピュータプログラムであって、標準ハンドオーバタイミングに調整するための標準ハンドオーバパラメータ、及び、前記標準ハンドオーバタイミングよりも早いハンドオーバタイミングに調整するための第2の変更ハンドオーバパラメータを記憶部に記憶する記憶ステップと、移動端末のハンドオーバの状況を把握する端末管理ステップと、ハンドオーバパラメータの通知先である移動端末が前記第1の基地局から前記第2の基地局へハンドオーバを実行中である場合には前記標準ハンドオーバパラメータを出力し、そうでない場合には前記第2の変更ハンドオーバパラメータを出力する出力ステップと、をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムであることを特徴とする。
【0026】
本発明に係るコンピュータプログラムは、高負荷と判断された第2の基地局から低負荷と判断された第1の基地局へのハンドオーバタイミングを調整するためのハンドオーバパラメータを出力するハンドオーバパラメータ通知処理を行うためのコンピュータプログラムであって、標準ハンドオーバタイミングに調整するための標準ハンドオーバパラメータ、及び、前記標準ハンドオーバタイミングよりも早いハンドオーバタイミングに調整するための第2の変更ハンドオーバパラメータを記憶部に記憶する記憶ステップと、移動端末に係る接続基地局および前記第2の基地局への接続時間を把握する端末管理ステップと、ハンドオーバパラメータの通知先である移動端末の直前の接続基地局が前記第1の基地局であり、且つ、当該移動端末の前記第2の基地局への直近の接続時間が規定値以内である場合には前記標準ハンドオーバパラメータを出力し、そうでない場合には前記第2の変更ハンドオーバパラメータを出力する出力ステップと、をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムであることを特徴とする。
【0027】
本発明に係るコンピュータプログラムは、高負荷と判断された第2の基地局から低負荷と判断された第1の基地局へのハンドオーバタイミングを調整するためのハンドオーバパラメータを出力するハンドオーバパラメータ通知処理を行うためのコンピュータプログラムであって、標準ハンドオーバタイミングに調整するための標準ハンドオーバパラメータ、及び、前記標準ハンドオーバタイミングよりも早いハンドオーバタイミングに調整するための第2の変更ハンドオーバパラメータを記憶部に記憶する記憶ステップと、移動端末のハンドオーバの状況を把握する端末管理ステップと、ハンドオーバパラメータの通知先である移動端末が任意の基地局から前記第2の基地局へハンドオーバを実行中である場合には前記標準ハンドオーバパラメータを出力し、そうでない場合には前記第2の変更ハンドオーバパラメータを出力する出力ステップと、をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムであることを特徴とする。
【0028】
本発明に係るコンピュータプログラムは、高負荷と判断された第2の基地局から低負荷と判断された第1の基地局へのハンドオーバタイミングを調整するためのハンドオーバパラメータを出力するハンドオーバパラメータ通知処理を行うためのコンピュータプログラムであって、標準ハンドオーバタイミングに調整するための標準ハンドオーバパラメータ、及び、前記標準ハンドオーバタイミングよりも早いハンドオーバタイミングに調整するための第2の変更ハンドオーバパラメータを記憶部に記憶する記憶ステップと、移動端末に係る前記第2の基地局への接続時間を把握する端末管理ステップと、ハンドオーバパラメータの通知先である移動端末の前記第2の基地局への直近の接続時間が規定値以内である場合には前記標準ハンドオーバパラメータを出力し、そうでない場合には前記第2の変更ハンドオーバパラメータを出力する出力ステップと、をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムことを特徴とする。
【発明の効果】
【0029】
本発明によれば、ハンドオーバパラメータを用いた基地局間負荷分散を行う場合に、「Ping-Pong ハンドオーバ」の防止や高速移動中のハンドオーバに適応することができるという効果が得られる。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るハンドオーバパラメータ通知装置1の構成例を示すブロック図である。ハンドオーバパラメータ通知装置1は各基地局に具備される。ハンドオーバパラメータ通知装置1は、基地局から移動端末に通知するハンドオーバパラメータを出力する。ハンドオーバパラメータは、移動端末のハンドオーバタイミングを調整するための情報である。移動端末は、ハンドオーバパラメータに基づいて、ハンドオーバタイミングを決める。
【0032】
図1において、ハンドオーバパラメータ通知装置1は、入力部11と記憶部12と出力部13と基地局管理部14と端末管理部15を備える。入力部11はデータを入力する。記憶部12はデータを記憶する。出力部13はデータを出力する。基地局管理部14は基地局の管理を行う。端末管理部15は移動端末の管理を行う。各部11、12、13、14、15はデータを送受できるように接続されている。
【0033】
以下、実施例を挙げて本実施形態に係るハンドオーバパラメータ通知装置1が行うハンドオーバパラメータ通知処理を説明する。なお、以下の実施例では、
図8の例を用いる。
図8の例では、基地局BS1が低負荷であると判断されてあり、基地局BS2が高負荷であると判断されてある。
【実施例1】
【0034】
実施例1では、ハンドオーバパラメータ通知装置1は、基地局BS1(低負荷)から基地局BS2(高負荷)へのハンドオーバタイミングを調整するためのハンドオーバパラメータを出力する。このハンドオーバパラメータは、基地局BS1(低負荷)から移動端末へ通知される。
【0035】
ハンドオーバパラメータ通知装置1の記憶部12は、標準ハンドオーバパラメータ及び第1の変更ハンドオーバパラメータを記憶する。標準ハンドオーバパラメータは、移動端末のハンドオーバタイミングを標準ハンドオーバタイミングに調整するためのハンドオーバパラメータである。標準ハンドオーバタイミングは、ハンドオーバパラメータを用いた基地局間負荷分散を行わない場合など、通常状態で使用される所定のハンドオーバタイミングである。
【0036】
第1の変更ハンドオーバパラメータは、標準ハンドオーバタイミングよりも遅いハンドオーバタイミングに調整するためのハンドオーバパラメータである。第1の変更ハンドオーバパラメータは、本実施形態に係るハンドオーバパラメータを用いた基地局間負荷分散方法に使用される。
【0037】
標準ハンドオーバパラメータ及び第1の変更ハンドオーバパラメータは、予め記憶部12に格納されていてもよく、又は、適宜、入力部11により入力されて記憶部12に格納され更新されてもよい。
【0038】
基地局管理部14は、基地局BS1の負荷の状態を把握する。基地局BS1の負荷の状態を示す基地局負荷データは入力部11により入力される。本実施例1では、基地局管理部14は、基地局負荷データに基づいて、基地局BS1が低負荷であることを把握する。
【0039】
端末管理部15は、移動端末のハンドオーバの状況を把握する。移動端末のハンドオーバの状況を示す端末ハンドオーバ状況データは、入力部11により入力される。
【0040】
図2は本発明に係るハンドオーバパラメータ通知処理の実施例1のフローチャートである。
図2を参照して、実施例1に係るハンドオーバパラメータ通知装置1の動作を説明する。
【0041】
(ステップS11)
出力部13は、移動端末へハンドオーバパラメータを通知するタイミングの判定を行う。この通知タイミングの判定は、端末管理部15が把握した、移動端末のハンドオーバの状況、に基づいて行われる。
【0042】
(ステップS12)
出力部13は、移動端末が基地局BS2(高負荷)から基地局BS1(低負荷)へハンドオーバを実行中であるか否かを判断する。この結果、当該ハンドオーバを実行中である場合にはステップS13に進み、そうでない場合にはステップS14に進む。
【0043】
(ステップS13)
出力部13は、当該移動端末へ通知するハンドオーバパラメータとして、第1の変更ハンドオーバパラメータを記憶部12から読み出して出力する。
【0044】
(ステップS14)
出力部13は、当該移動端末へ通知するハンドオーバパラメータとして、標準ハンドオーバパラメータを記憶部12から読み出して出力する。
【0045】
これにより、
図8において、基地局BS2(高負荷)から基地局BS1(低負荷)へハンドオーバしてくる移動端末MS1には、第1の変更ハンドオーバパラメータにより、基地局BS1(低負荷)から基地局BS2(高負荷)へのハンドオーバタイミングとして、標準ハンドオーバタイミングよりも遅いハンドオーバタイミングが設定されることになる。この結果、移動端末MS1は、基地局間負荷分散のために、基地局BS2(高負荷)から基地局BS1(低負荷)へ標準ハンドオーバタイミングよりも早いタイミングでハンドオーバを実施したが、基地局BS1(低負荷)から基地局BS2(高負荷)へのハンドオーバはしにくくなる。これにより、「Ping-Pong ハンドオーバ」を防止する効果が得られる。
【0046】
また、基地局BS2(高負荷)から基地局BS1(低負荷)へハンドオーバしてくる移動端末MS1以外の移動端末には、標準ハンドオーバタイミングが設定される。これにより、基地局BS1(低負荷)から基地局BS2(高負荷)の方向へ高速移動している移動端末MS2は、標準ハンドオーバタイミングにより、基地局BS2へのハンドオーバを円滑に行うことができる。
【実施例2】
【0047】
実施例2では、実施例1と同様に、ハンドオーバパラメータ通知装置1は、基地局BS1(低負荷)から基地局BS2(高負荷)へのハンドオーバタイミングを調整するためのハンドオーバパラメータを出力する。このハンドオーバパラメータは、基地局BS1(低負荷)から移動端末へ通知される。以下、実施例1と異なる点を主に説明する。
【0048】
本実施例2では、記憶部12は、標準ハンドオーバパラメータ、第1の変更ハンドオーバパラメータ及び端末接続履歴データを記憶する。端末接続履歴データは、移動端末が接続した基地局(接続基地局)と、その接続した時刻とを示す。端末管理部15は、端末接続履歴データに基づいて、移動端末に係る接続基地局および基地局BS1(低負荷)への接続時間を把握する。端末接続履歴データは、入力部11により入力される。
【0049】
図3は本発明に係るハンドオーバパラメータ通知処理の実施例2のフローチャートである。
図3を参照して、実施例2に係るハンドオーバパラメータ通知装置1の動作を説明する。
【0050】
(ステップS21)
端末管理部15は、端末接続履歴データに基づいて、移動端末に係る接続基地局および基地局BS1(低負荷)への直近の接続時間を把握する。
【0051】
(ステップS22)
出力部13は、端末管理部15が把握した、移動端末に係る接続基地局、に基づいて、基地局BS2(高負荷)が直前の接続基地局であるか否かを判断する。この結果、基地局BS2(高負荷)が直前の接続基地局である場合にはステップS23に進み、そうでない場合にはステップS25に進む。
【0052】
(ステップS23)
出力部13は、端末管理部15が把握した、基地局BS1(低負荷)への直近の接続時間、に基づいて、該接続時間が規定値以内であるか否かを判断する。この結果、規定値以内である場合にはステップS24に進み、そうでない場合にはステップS25に進む。
【0053】
(ステップS24)
出力部13は、当該移動端末へ通知するハンドオーバパラメータとして、第1の変更ハンドオーバパラメータを記憶部12から読み出して出力する。
【0054】
(ステップS25)
出力部13は、当該移動端末へ通知するハンドオーバパラメータとして、標準ハンドオーバパラメータを記憶部12から読み出して出力する。
【0055】
これにより、
図8において、基地局BS2(高負荷)から基地局BS1(低負荷)へ直近の規定時間以内にハンドオーバした移動端末MS1には、第1の変更ハンドオーバパラメータにより、基地局BS1(低負荷)から基地局BS2(高負荷)へのハンドオーバタイミングとして、標準ハンドオーバタイミングよりも遅いハンドオーバタイミングが設定されることになる。この結果、移動端末MS1は、基地局間負荷分散のために、基地局BS2(高負荷)から基地局BS1(低負荷)へ標準ハンドオーバタイミングよりも早いタイミングでハンドオーバを実施したが、基地局BS1(低負荷)から基地局BS2(高負荷)へのハンドオーバはしにくくなる。これにより、「Ping-Pong ハンドオーバ」を防止する効果が得られる。
【0056】
また、基地局BS2(高負荷)から基地局BS1(低負荷)へ直近の規定時間以内にハンドオーバした移動端末MS1以外の移動端末には、標準ハンドオーバタイミングが設定される。これにより、基地局BS1(低負荷)から基地局BS2(高負荷)の方向へ高速移動している移動端末MS2は、標準ハンドオーバタイミングにより、基地局BS2へのハンドオーバを円滑に行うことができる。
【実施例3】
【0057】
実施例3では、ハンドオーバパラメータ通知装置1は、基地局BS2(高負荷)から基地局BS1(低負荷)へのハンドオーバタイミングを調整するためのハンドオーバパラメータを出力する。このハンドオーバパラメータは、基地局BS2(高負荷)から移動端末へ通知される。
【0058】
ハンドオーバパラメータ通知装置1の記憶部12は、標準ハンドオーバパラメータ及び第2の変更ハンドオーバパラメータを記憶する。標準ハンドオーバパラメータは実施例1と同様である。
【0059】
第2の変更ハンドオーバパラメータは、標準ハンドオーバタイミングよりも早いハンドオーバタイミングに調整するためのハンドオーバパラメータである。第2の変更ハンドオーバパラメータは、本実施形態に係るハンドオーバパラメータを用いた基地局間負荷分散方法に使用される。
【0060】
標準ハンドオーバパラメータ及び第2の変更ハンドオーバパラメータは、予め記憶部12に格納されていてもよく、又は、適宜、入力部11により入力されて記憶部12に格納され更新されてもよい。
【0061】
基地局管理部14は、基地局BS2の負荷の状態を把握する。基地局BS2の負荷の状態を示す基地局負荷データは入力部11により入力される。本実施例3では、基地局管理部14は、基地局負荷データに基づいて、基地局BS2が高負荷であることを把握する。
【0062】
端末管理部15は、移動端末のハンドオーバの状況を把握する。移動端末のハンドオーバの状況を示す端末ハンドオーバ状況データは、入力部11により入力される。
【0063】
図4は本発明に係るハンドオーバパラメータ通知処理の実施例3のフローチャートである。
図4を参照して、実施例3に係るハンドオーバパラメータ通知装置1の動作を説明する。
【0064】
(ステップS31)
出力部13は、移動端末へハンドオーバパラメータを通知するタイミングの判定を行う。この通知タイミングの判定は、端末管理部15が把握した、移動端末のハンドオーバの状況、に基づいて行われる。
【0065】
(ステップS32)
出力部13は、移動端末が基地局BS1(低負荷)から基地局BS2(高負荷)へハンドオーバを実行中であるか否かを判断する。この結果、当該ハンドオーバを実行中である場合にはステップS33に進み、そうでない場合にはステップS34に進む。
【0066】
(ステップS33)
出力部13は、当該移動端末へ通知するハンドオーバパラメータとして、標準ハンドオーバパラメータを記憶部12から読み出して出力する。
【0067】
(ステップS34)
出力部13は、当該移動端末へ通知するハンドオーバパラメータとして、第2の変更ハンドオーバパラメータを記憶部12から読み出して出力する。
【0068】
これにより、
図8において、基地局BS1(低負荷)から基地局BS2(高負荷)へハンドオーバしてくる移動端末MS2以外には、第2の変更ハンドオーバパラメータにより、標準ハンドオーバタイミングよりも早いハンドオーバタイミングが設定されることになる。この結果、移動端末MS2は、基地局BS2(高負荷)から基地局BS1(低負荷)へハンドオーバし易くなるので、基地局BS2(高負荷)の負荷軽減に寄与できる。
【0069】
また、基地局BS1(低負荷)から基地局BS2(高負荷)へハンドオーバしてくる移動端末MS2には、標準ハンドオーバタイミングが設定される。これにより、通常のハンドオーバ性能が得られる。
【実施例4】
【0070】
実施例4では、実施例3と同様に、ハンドオーバパラメータ通知装置1は、基地局BS2(高負荷)から基地局BS1(低負荷)へのハンドオーバタイミングを調整するためのハンドオーバパラメータを出力する。このハンドオーバパラメータは、基地局BS2(高負荷)から移動端末へ通知される。以下、実施例3と異なる点を主に説明する。
【0071】
本実施例3では、記憶部12は、標準ハンドオーバパラメータ、第2の変更ハンドオーバパラメータ及び端末接続履歴データを記憶する。端末接続履歴データは実施例2と同様である。端末管理部15は、端末接続履歴データに基づいて、移動端末に係る接続基地局および基地局BS2(高負荷)への接続時間を把握する。端末接続履歴データは、入力部11により入力される。
【0072】
図5は本発明に係るハンドオーバパラメータ通知処理の実施例4のフローチャートである。
図5を参照して、実施例4に係るハンドオーバパラメータ通知装置1の動作を説明する。
【0073】
(ステップS41)
端末管理部15は、端末接続履歴データに基づいて、移動端末に係る接続基地局および基地局BS2(高負荷)への直近の接続時間を把握する。
【0074】
(ステップS42)
出力部13は、端末管理部15が把握した、移動端末に係る接続基地局、に基づいて、基地局BS1(低負荷)が直前の接続基地局であるか否かを判断する。この結果、基地局BS1(低負荷)が直前の接続基地局である場合にはステップS43に進み、そうでない場合にはステップS45に進む。
【0075】
(ステップS43)
出力部13は、端末管理部15が把握した、基地局BS2(高負荷)への直近の接続時間、に基づいて、該接続時間が規定値以内であるか否かを判断する。この結果、規定値以内である場合にはステップS44に進み、そうでない場合にはステップS45に進む。
【0076】
(ステップS44)
出力部13は、当該移動端末へ通知するハンドオーバパラメータとして、標準ハンドオーバパラメータを記憶部12から読み出して出力する。
【0077】
(ステップS45)
出力部13は、当該移動端末へ通知するハンドオーバパラメータとして、第2の変更ハンドオーバパラメータを記憶部12から読み出して出力する。
【0078】
これにより、
図8において、基地局BS1(低負荷)から基地局BS2(高負荷)へ直近の規定時間以内にハンドオーバした移動端末MS2以外には、第2の変更ハンドオーバパラメータにより、標準ハンドオーバタイミングよりも早いハンドオーバタイミングが設定されることになる。この結果、移動端末MS2は、基地局BS2(高負荷)から基地局BS1(低負荷)へハンドオーバし易くなるので、基地局BS2(高負荷)の負荷軽減に寄与できる。
【0079】
また、基地局BS1(低負荷)から基地局BS2(高負荷)へ直近の規定時間以内にハンドオーバした移動端末MS2には、標準ハンドオーバタイミングが設定される。これにより、通常のハンドオーバ性能が得られる。
【実施例5】
【0080】
実施例5では、ハンドオーバパラメータ通知装置1は、基地局BS2(高負荷)から基地局BS1(低負荷)へのハンドオーバタイミングを調整するためのハンドオーバパラメータを出力する。このハンドオーバパラメータは、基地局BS2(高負荷)から移動端末へ通知される。本実施例5では、ハンドオーバ失敗事象「HO to Wrong Cell」が通常より増加することを防止することを目的とする。以下、実施例3と異なる点を主に説明する。
【0081】
ハンドオーバパラメータ通知装置1の記憶部12は、実施例3と同様に、標準ハンドオーバパラメータ及び第2の変更ハンドオーバパラメータを記憶する。基地局管理部14は、実施例3と同様に、基地局負荷データに基づいて、基地局BS2が高負荷であることを把握する。端末管理部15は、実施例3と同様に、移動端末のハンドオーバの状況を把握する。
【0082】
図6は本発明に係るハンドオーバパラメータ通知処理の実施例5のフローチャートである。
図6を参照して、実施例5に係るハンドオーバパラメータ通知装置1の動作を説明する。
【0083】
(ステップS51)
出力部13は、移動端末へハンドオーバパラメータを通知するタイミングの判定を行う。この通知タイミングの判定は、端末管理部15が把握した、移動端末のハンドオーバの状況、に基づいて行われる。
【0084】
(ステップS52)
出力部13は、移動端末が任意の基地局BS3から基地局BS2(高負荷)へハンドオーバを実行中であるか否かを判断する。この結果、当該ハンドオーバを実行中である場合にはステップS53に進み、そうでない場合にはステップS54に進む。
【0085】
(ステップS53)
出力部13は、当該移動端末へ通知するハンドオーバパラメータとして、標準ハンドオーバパラメータを記憶部12から読み出して出力する。
【0086】
(ステップS54)
出力部13は、当該移動端末へ通知するハンドオーバパラメータとして、第2の変更ハンドオーバパラメータを記憶部12から読み出して出力する。
【0087】
これにより、任意の基地局BS3から基地局BS2(高負荷)へハンドオーバしてくる移動端末には、標準ハンドオーバパラメータにより、標準ハンドオーバタイミングが設定される。これにより、通常のハンドオーバ性能が得られるので、ハンドオーバ失敗事象「HO to Wrong Cell」が通常より増加することを防止できる。
【実施例6】
【0088】
実施例6では、実施例5と同様に、ハンドオーバパラメータ通知装置1は、基地局BS2(高負荷)から基地局BS1(低負荷)へのハンドオーバタイミングを調整するためのハンドオーバパラメータを出力する。このハンドオーバパラメータは、基地局BS2(高負荷)から移動端末へ通知される。本実施例6では、実施例5と同様に、ハンドオーバ失敗事象「HO to Wrong Cell」が通常より増加することを防止することを目的とする。以下、実施例5と異なる点を主に説明する。
【0089】
本実施例6では、記憶部12は、標準ハンドオーバパラメータ、第2の変更ハンドオーバパラメータ及び端末接続履歴データを記憶する。端末接続履歴データは実施例2と同様である。端末管理部15は、端末接続履歴データに基づいて、移動端末に係る基地局BS2(高負荷)への接続時間を把握する。端末接続履歴データは、入力部11により入力される。
【0090】
図7は本発明に係るハンドオーバパラメータ通知処理の実施例6のフローチャートである。
図7を参照して、実施例6に係るハンドオーバパラメータ通知装置1の動作を説明する。
【0091】
(ステップS61)
端末管理部15は、端末接続履歴データに基づいて、移動端末に係る基地局BS2(高負荷)への直近の接続時間を把握する。
【0092】
(ステップS62)
出力部13は、端末管理部15が把握した、基地局BS2(高負荷)への直近の接続時間、に基づいて、該接続時間が規定値以内であるか否かを判断する。この結果、規定値以内である場合にはステップS63に進み、そうでない場合にはステップS64に進む。
【0093】
(ステップS63)
出力部13は、当該移動端末へ通知するハンドオーバパラメータとして、標準ハンドオーバパラメータを記憶部12から読み出して出力する。
【0094】
(ステップS64)
出力部13は、当該移動端末へ通知するハンドオーバパラメータとして、第2の変更ハンドオーバパラメータを記憶部12から読み出して出力する。
【0095】
これにより、任意の基地局から基地局BS2(高負荷)へ直近の規定時間以内にハンドオーバした移動端末には、標準ハンドオーバパラメータにより、標準ハンドオーバタイミングが設定される。これにより、通常のハンドオーバ性能が得られるので、ハンドオーバ失敗事象「HO to Wrong Cell」が通常より増加することを防止できる。
【0096】
上述した実施形態によれば、ハンドオーバパラメータを用いた基地局間負荷分散を行う場合に、「Ping-Pong ハンドオーバ」の防止や高速移動中のハンドオーバに適応することができるという効果が得られる。
【0097】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。例えば、上記実施例1、2、3又は4を組合せてもよい。
【0098】
また、
図2、
図3、
図4、
図5、
図6又は
図7に示す各ステップを実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、ハンドオーバパラメータ通知処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、DVD(Digital Versatile Disk)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0099】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。