(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の一実施形態について説明する。
図1は本発明の実施形態に係る高周波伝送装置1の斜視図である。
図1において、(a)は分解斜視図であり、(b)は回路基板10や接続部30を合体させた状態を示す斜視図である。
図2は導波管20の断面図であり、その切断面は導波管20の延伸方向に対して直交する面である。
【0014】
図1に示すように、高周波伝送装置1は回路基板10を備えている。回路基板10はポリイミドなどの絶縁材料によって形成された基材11を有している。基材11には、ミリ波やマイクロ波などの高周波を送信及び/又は受信するICチップ12が実装されている。基材11にはICチップ12に接続されているアンテナ13が形成されている。この例のアンテナ13はICチップ12から延びる線状であり、その端部に矩形の板部13aが形成されている。なお、アンテナ13は必ずしも直接的にICチップ12に接続されていなくてもよい。例えば、アンテナ13は基材11上に形成されたマイクロストリップラインなどの電線を通してICチップ12に接続されてもよい。
【0015】
図1に示す例では、基材11は、アンテナ13が形成された取付部11aを有している。取付部11aは、その平面視において、後述する導波管20や接続部30に対応した幅を有している。具体的には、取付部11aはICチップ12が実装された部分よりも小さな幅を有している。なお、基材11の取付部11aは導波管20や半体31A,31Bよりも大きな幅を有していてもよい。
【0016】
高周波伝送装置1は誘電体導波管乃至誘電体導波路としての導波管20を有している。
図2に示すように、導波管20は管状の導体部22と、その内側に設けられている誘電体部21とを有している。誘電体部21は、可撓性を有する樹脂によって構成されている。誘電体部21の樹脂は、誘電損失の低い材料であれば如何なる材料でもよい。例えば、そういった材料としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などのフッ素樹脂や、ポリメチルメタクリレート(PMMA)などのアクリル樹脂、ポリエチレン(PE)、ポリスチレン(PS)、ポリカーボネート(PC)などがある。また、誘電体部21の樹脂は、上記材料の複合材料でもよい。導体部22は金属(たとえば銅)の膜である。導体部22としては、例えば、誘電体部21の外周に巻き付けられる金属のテープが利用され得る。
【0017】
導体部22は、導波管20の延伸方向に直交する断面において、誘電体部21を囲んでいる。この例の誘電体部21は四角形の断面を有している。導体部22は誘電体部21の4面(上面、下面、右側面、及び左側面)に形成されている。導体部22は誘電体部21の端面(回路基板10に向いた面)には形成されておらず、誘電体部21の端面は露出している。導波管20の断面は必ずしも矩形に限定されない。例えば、後述するように導波管20は円形の断面を有してもよい。
【0018】
図2に示す導波管20は、絶縁材料によって構成され、導体部22を覆う膜状の保護部23を有している。保護部23も管状であり、導体部22の4面(上面、下面、右側面、及び左側面)を覆っている。例えば、保護部23としては、例えば、導体部22に巻き付けられる絶縁材料のテープが利用され得る。
【0019】
図1に示す例では、導波管20の端部はアンテナ13と同じ方向に延伸するように配置されている。アンテナ13を通る直線は導波管20の端部の内側を通っている。詳細には、アンテナ13を通る直線は導波管20の端部の断面の略中心を通っている。また、導波管20の端面はアンテナ13を含む水平面と交差するように配置されている。換言すると、導波管20の端部の上側半分は、アンテナ13を含む水平面の上側に位置し、導波管20の端部の下側半分は、アンテナ13を含む水平面の下側に位置している。
【0020】
図1に示すように、高周波伝送装置1は、導波管20の端部に接続される接続部30を有している。接続部30は回路基板10の取付部11aに取り付けられている。接続部30は第1半体31Aと第2半体31Bとを含む誘電体部を有している。
図1の例では、半体31A,31Bは、導波管20及び回路基板10とは別体に形成されている。第1半体31Aと第2半体31Bが構成する誘電体部の材料は、例えば、導波管20の誘電体部21と同じである。後において詳説するように、接続部30は導波管20と一体に形成されていてもよい。また、回路基板10の一部が、第2半体31Bとして機能してもよい。
【0021】
第1半体31Aと第2半体31Bは、回路基板10の厚さ方向においてアンテナ13を挟んで互いに反対側に位置している。第1半体31Aは回路基板10の上面(アンテナ13が形成された面)に配置され、第2半体31Bは回路基板10の下面に配置されている。また、半体31A,31Bは、それらの端面31a(導波管20の端面と対向する面)が回路基板10の縁に位置するように配置されている。
【0022】
接続部30は、複数の導体部32A,32Bを有している。導体部32A,32Bは、回路基板10に沿った方向(導波管20の延伸方向)に垂直な断面において、上述の2つの半体31A,31Bを取り囲んでいる。ここで示す例では、第1半体31Aの外面に導体部32Aが形成され、第2半体31Bの外面に導体部32Bが形成されている。上述したように、半体31A,31Bは矩形の断面を有している。導体部32Aは第1半体31Aの側面及び上面に形成され、第1半体31Aの下面(回路基板10に向いた面)には形成されていない。同様に、導体部32Bは第2半体31Bの側面及び下面に形成され、第2半体31Bの上面(回路基板10に向いた面)には形成されていない。したがって、導体部32A,32Bは全体として矩形の断面を有している。
【0023】
このような半体31A,31B及び導体部32A,32Bの配置によれば、アンテナ13から上側に放出された電波は第1半体31Aに入り、アンテナ13から下側に放出された電波は第2半体31Bに入る。なお、導体部32A,32Bは、半体31A,31Bの端面31a(導波管20の端面と対向する面)には形成されていない。導体部32A,32Bは、好ましくは、半体31A,31Bの端面31aとは反対側の端面に形成されるが、必ずしも反対側の端面には形成されなくてもよい。
【0024】
また、導体部32A,32Bは、回路基板10に沿った方向(導波管20の延伸方向)に垂直な断面では、導波管20の導体部22の断面に対応した形状を有している。すなわち、導体部32A,32Bは、導波管20の導体部22と概ね同じ断面形状を有している。また、導体部32A,32Bの断面は、導波管20の導体部22の断面と概ね同じサイズを有している。上述したように、この例の導体部22は矩形の断面を有している(
図2参照)。接続部30の導体部32A,32Bは、上述したように全体として矩形の断面を有している。したがって、導体部32A,32Bは、全体として、導波管20の端部と同じ方向に延伸し、導体部22に連なる管状となっている。ここで「管状」とは、必ずしも2つの導体部32A,32Bが繋がっていることを意味しない。2つの導体部32A,32Bの間には隙間があってもよい。
図1の例では、導体部32Aの下縁と導体部32Bの上縁との間には隙間が設けられている。なお、接続部30は必ずしも複数の導体部を有していなくてもよい。すなわち、導体部32A,32Bは、管状に形成された一連の導体であってもよい。
【0025】
導体部32A,32Bの内側に、2つの半体31A,31Bとアンテナ13とが配置されている。この例では、アンテナ13は導体部32A,32Bが構成する管の概ね中心に位置している。接続部30と導波管20はその内側に誘電体を有しており、接続部30の断面形状と導波管20の断面形状は互いに対応している。
【0026】
第1半体31Aの高さと第2半体31Bと回路基板10の取付部11aの高さを合わせた高さは接続される導波管20の高さと概ね等しい。第1半体31Aの高さと第2半体31Bの高さは、アンテナ13を通して送受信する電波の周波数と半体31A,31Bが有する比誘電率と回路基板10の取付部11aの高さとに基づいて適宜規定される。なお、回路基板10の基材11の厚さは、電波の波長よりも十分に小さいことが望ましい。こうすることで、電波の位相に対する基材11の影響を低減できる。回路基板10の基材11の比誘電率が半体31A,31Bの誘電体よりも高い場合には、第2半体31Bの高さは第1半体31Aの高さよりも低いことが好ましい。こうすることで、アンテナ13から上側の導体部32Aに向かう電波の位相と、アンテナ13から下側の導体部32Bに向かう電波の位相との差を低減できる。
【0027】
接続部30は例えば次のように形成される。すなわち、金属板を略U字形状に折り曲げて導体部32A,32Bを形成する。そして、その金属板の内側で樹脂を成形し、当該樹脂を半体31A,31Bとする。また、接続部30は管状の金属管の中に誘電体の樹脂を充填した材料を切断することにより形成してもよい。
【0028】
図1に示す例の第1半体31Aと第2半体31Bは、回路基板10の上面及び下面にそれぞれ接着されている。接着には、例えば、接着剤や接着剤が塗布された接着シートが利用される。
図1に示す例では、第1半体31Aと第2半体31Bは、接着シート39によって回路基板10の上面及び下面にそれぞれ接着されている。なお、第1半体31Aと第2半体31Bは、必ずしも回路基板10の上面及び下面に接着されていなくてもよい。例えば、第1半体31Aと第2半体31Bは、融着(例えば熱溶着)等の方法によって、回路基板10の上面及び下面にそれぞれ取り付けられてもよい。また、第1半体31Aと第2半体31Bは、回路基板10に取り付けられること無く、他の部材によって回路基板10の上面及び下面にそれぞれ押しつけられていてもよい。
【0029】
導波管20の端部は、半体31A,31Bに対してその延伸方向に位置し、導波管20の端面は半体31A,31Bの端面31aと対向している。半体31A,31Bのそれぞれは、導波管20の延伸方向において導波管20に接続している。これによれば、アンテナ13から上側に放出された電波は第1半体31Aの導体部32Aで反射して導波管20に進入する。また、アンテナ13から下側に放出された電波は第2半体31Bの導体部32Bで反射して導波管20に進入する。そのため、電波の伝送損失を低減できる。
【0030】
なお、「半体31A,31Bが導波管20に接続している」とは、半体31A,31Bの電波が大きな損失を生じること無く導波管20に伝わるように、31A,31Bと導波管20とが配置されていること意味する。好ましくは、半体31A,31Bの端面31aは導波管20の端面に密着又は近接している。半体31A,31Bと導波管20の位置関係はこれに限定されない。例えば、後に説明するように、接続部30と導波管20の端部とが共通のシールドによって囲まれる場合には、半体31A,31Bの端面31aと導波管20の端面との間には僅かな隙間が存在してもよい。
【0031】
導波管20と接続部30の接続方向は導波管20の延伸方向に限られない。例えば、第1半体31A及び第2半体31Bの端部が、それらが上方に向くように曲げられてもよい。そして、半体31A,31Bの曲げられた端部と導波管20とが上下方向において接続されてもよい。
【0032】
導波管20と接続部30の接続方法には種々の形態がある。例えば、接続部30の端面31aは、導波管20の端面に接着される。また、導波管20の端面と接続部30の端面が向き合うように配置された状態で、導波管20と接続部30の相対位置が他の部材によって固定されてもよい。また、導波管20の端面は接続部30の端面31aに押しつけられてもよい。
【0033】
図3は導波管20と接続部30の接続形態の例を示す斜視図である。ここで説明する例では、導波管20の端部と接続部30は、その境界が覆われるように、共通の導体の内側に配置されている。具体的には、この図に示す高周波伝送装置1は、遮蔽性を有する導体によって形成された筒状の導体シールド35を有している。導体シールド35には、接続部30と導波管20の端部とが互いに反対側から嵌められている。導体シールド35を用いることにより、導波管20の端部と接続部30との間に位置ずれや隙間がある場合でも、それによる伝送損失を減らすことができる。なお、導体シールド35は接続部30や導波管20に対応した断面形状を有している。具体的には、導体シールド35は矩形の断面を有している。導波管20が円形の断面を有する場合には、導体シールド35も円形の断面を有する。
【0034】
導波管20と導体シールド35の内面との間には僅かなクリアランスが設けられてもよい。また、接続部30と導体シールド35の内面との間にも僅かなクリアランスが設けられてもよい。こうすることにより、導波管20の端部と接続部30の導体シールド35への嵌め入れ作業が容易化できる。
【0035】
導体シールド35は、接続部30又は導波管20を保持する保持部35aを有していることが好ましい。
図3に示す例の導体シールド35は一対の保持部35aを有している。保持部35aは板バネ状に形成され、その弾性力によって導波管20を挟んでいる。
【0036】
接続部30の一部(導波管20側の部分)だけが導体シールド35の内側に位置し、残部は導体シールド35の外側に位置してもよい。また、接続部30の全体が導体シールド35の内側に位置してもよい。この場合、半体31A,31Bの表面に形成されている導体部32A,32Bは必ずしも必要でない。この場合、接続部30は、半体31A,31Bの表面に形成された導体部32A,32Bに替えて、導体シールド35を導体部として有する。この場合でも、導体シールド35を導体部として有する接続部30は、導波管20に対応した断面形状を有する。
【0037】
導体シールド35には僅かな隙間が形成されてもよい。すなわち、導体シールド35の断面は、全体が繋がった環状でなくてもよい。
図4は導体シールド35の変形例を示す斜視図である。同図に示す導体シールド135は、上壁部135aと、下壁部135bと、側壁部135cとを有している。導体シールド135は隣接する2つの壁部の間に隙間を有している。この隙間は、電波の伝送について著しい損失を生じない大きさである。
【0038】
図5は導波管20と接続部30の接続形態のさらに別の変形例を示す分解斜視図である。
図5に示す例では、回路基板10は回路基板19上に配置され、回路基板19上に形成された端子に電気的に接続されている。具体的には、回路基板10は、その下面に取り付けられた絶縁材15に形成されたスルーホール(不図示)を通して、回路基板19上の端子に接続されている。絶縁材15は第2半体31Bに対応した高さ(厚さ)を有しており、回路基板10とその取付部11aは水平に配置されている(すなわち、回路基板19と平行に配置されている)。なお、
図5に示す例では、回路基板10の上面(ICチップ12が実装された面)は絶縁材16によって覆われている。
【0039】
図5の例では、導波管20の端部と接続部30は、導体によって形成された導体シールド235の内側に配置される。導体シールド235は下方に開いた略U字形状の断面を有している。すなわち、導体シールド235は接続部30及び導波管20の上面に沿った上板部235aと、接続部30及び導波管20の側面に沿った側板部235bとを備え、導体シールド235の下側は開いている。導体シールド235は、例えば、金属板を折り曲げることによって形成される。
【0040】
回路基板19上には導体プレート19aが形成されている。接続部30と導波管20の端部は導体プレート19a上に配置され、導体シールド235は導体プレート19aに取り付けられている。詳細には、導体シールド235の側板部235bの下縁が導体プレート19aに取り付けられている。その結果、導体シールド235は、導体プレート19aとともに、接続部30と導波管20の端部の境界を囲んでいる。こうすることにより、導波管20の端部と接続部30との間に位置ずれや隙間がある場合でも、伝送損失を減らすことができる。また、回路基板19に形成した導体プレート19aを利用するため、導波管20と接続部30の高さを低くできる。
【0041】
導体シールド235も板バネ状の保持部235cを有している。この例では、保持部235cは側板部235bに形成されている。詳細には、側板部235bは略U字状の線に沿って切られており、その線の内側部分が保持部235cとして機能している。
【0042】
導体シールド35の場合と同様に、接続部30の一部(導波管20側の部分)だけが導体シールド235の内側に位置し、残部は導体シールド235の外側に位置してもよい。また、接続部30の全体が導体シールド235の内側に位置してもよい。この場合、半体31A,31Bの表面に形成されている導体部32A,32Bは必ずしも必要でない。この場合、接続部30は、半体31A,31Bの表面に形成された導体部32A,32Bに替えて、導体シールド235及び導体プレート19aを導体部として有する。
【0043】
図6は導波管20と接続部30の接続形態のさらに別の変形例を示す図である。この例では、回路基板19には、導体プレート19aに替えて、2つの導体パッド19bと、その間に配置された導体パッド19cとが形成されている。2つの導体パッド19bは、導体シールド235の側板部235bの下縁に沿って形成される。側板部235bの下縁は例えば半田によって導体パッド19bに取り付けられる。
図6に示す導体シールド235は、側板部235bの下縁にフランジ状に形成された取付部235dを有している。この取付部235dが半田付けされる。
【0044】
導体パッド19c上には接続部30が配置されている。接続部30は導体パッド19cに半田付けされてもよい。この例の導体パッド19cは接続部30に対応する幅を有している(ここでの幅は導波管20の延伸方向に直交する方向での幅である)。導体パッド19cは接続部30よりも大きな幅を有してもよい。また、一例では、導体パッド19cは接続部30に対応する長さを有する。また、他の例では、導体パッド19cは接続部30よりも大きな長さを有してもよい。この場合、導体パッド19c上に接続部30と導波管20の端部の双方が配置されてもよい。この場合、接続部30と導波管20は導体パッド19cに半田付けされてもよい。
【0045】
図7及び
図8は導波管20と接続部30の接続形態のさらに別の変形例を示す図である。
図7は、高周波伝送装置301の斜視図である。高周波伝送装置301は、互いに嵌合可能な第1コネクタ341と第2コネクタ342とを有している。
図8の(a)は、導波管20の端部に設けられた第1コネクタ341を斜め下方から臨む分解斜視図である.
図8の(b)は、回路基板10及び接続部30を保持する第2コネクタ342を斜めから臨む分解斜視図である。コネクタ341,342は樹脂によって形成されている。
【0046】
図8(a)に示すように、導波管20の端部には上述した導体シールド235が取り付けられている。第1コネクタ341は導体シールド235と導波管20の端部とを保持するように形成されている。この例では、第1コネクタ341には下方に開いた凹部341aが形成され、導波管20の端部と導体シールド235はこの凹部の内側で保持されている。また、凹部341aは導波管20の延伸方向にも開口しており、導波管20の端面はその延伸方向に露出している。
図8(b)に示すように、第2コネクタ342は、回路基板10と接続部30とからなるモジュールを保持している。この例では、第2コネクタ342には下方に開いた凹部342bが形成され、回路基板10と絶縁材16,15とが凹部342bに配置され、その内側で保持されている。
【0047】
第1コネクタ341と第2コネクタ342は、上下方向(回路基板10の厚さ方向)において組み合わせることが出来るように構成されている。この例では、
図7に示すように、第2コネクタ342に第1コネクタ341を収容する収容部342aが形成されている。第1コネクタ341は収容部342aに上側から嵌め入れることが可能となっている。
【0048】
接続部30は収容部342aの内側に位置している。そして、第1コネクタ341が第2コネクタ342の収容部342aに嵌め入れられると、接続部30の端面31aと導波管20の端面とが互いに対向する。また、導体シールド235は接続部30と導波管20の端部とを取り囲む。このようなコネクタ341,342を利用することにより、導波管20と接続部30との接続作業を容易化できる。
【0049】
コネクタ341,342にはそれらが意図せず外れるのを防止するためのロック機構が設けられている。
図7及び
図8に示す例では、第1コネクタ341の側面には凹部341bが形成されている。一方、第2コネクタ342の収容部342aの内面には凸部342cが設けられている。この凸部342cは例えば金属板によって形成され、弾性的に凹むことが出来る。第1コネクタ341が第2コネクタ342の収容部342aに嵌められると、凸部342cが凹部341bに嵌まり、その結果、コネクタ341,342の意図しない外れが抑えられる。なお、
図7及び
図8に示す例では、凸部342cを形成する金属板は脚部342dを有している。脚部342dは回路基板19に形成された導体パッド19bに半田付けされる。
【0050】
図9は接続部30の変形例である接続部430の斜視図である。以下では、接続部430が有する接続部30との相違点を中心に説明する。説明のない事項は
図1及び
図2の形態と同様である。
【0051】
接続部430は、誘電体によって構成された第1半体431Aと第2半体431Bとを含んでいる。第1半体431Aと第2半体431Bは、回路基板10の厚さ方向においてアンテナ13を挟んで互いに反対側に配置され、全体として円形の断面を有している。すなわち、第1半体431Aの断面と第2半体431Bの断面のそれぞれは半円形である。接続部430は、第1半体431Aの外面に、導体部432Aを有している。同様に、接続部430は、第2半体431Bの外面に、導体部432Bを有している。導体部432A,432Bは、回路基板10に沿った方向(具体的には、アンテナ13及び導波管の延伸方向)に直交する断面において、2つの半体431A,431Bを囲んでいる。すなわち、導体部432A,432Bは全体としてアンテナ13及び半体431A,431Bを囲む管状となっている。
【0052】
また、接続部430と、接続部430に接続される導波管(不図示)は、互いに対応した形状の断面を有する。すなわち、接続部430に接続される導波管は、円形の断面を有している。この導波管は円形の断面を有する誘電体と、その外周面を覆う導体部とを有している。導波管は、その端面が接続部430の端面と向き合うように配置され、第1半体431Aと第2半体431Bのそれぞれが導波管の延伸方向において導波管に接続される。なお、これらの接続には、
図4から
図8を参照して説明した種々の形態が利用されてよい。この場合、例えば、
図3に示した導体シールド35は円形の断面を有するように形成される。また、
図5に示した導体シールド235においては、上板部235aが接続部430と導波管に合わせて湾曲される。
【0053】
図10は接続部30のさらに別の変形例を示す斜視図である。以下では、接続部30との相違点を中心にして説明する。説明のない事項は
図1及び
図2の形態と同様である。
【0054】
図10に示す導波管520の構造は、上述した導波管20と概ね同じである。すなわち、導波管520は、管状の導体部と、その内側に配置される誘電体とを有している。また、導波管520の表面には導体部を覆う保護部が設けられている。導波管520の端部には接続部530が設けられている。接続部530は導波管520と一体に形成されている。すなわち、導波管520の誘電体と接続部530の誘電体は一体に形成されている。また、接続部530の導体部は導波管520の導体部22と一体に形成されている。
【0055】
接続部530の誘電体は、回路基板10の厚さ方向においてアンテナ13を挟んで互いに反対側に位置させるための第1半体531Aと第2半体531Bとを有している。第1半体531Aと第2半体531Bのそれぞれが、導波管520の延伸方向において導波管520に一体的に接続している。換言すると、第1半体531Aは、導波管520の上側部分から延びている。また、第2半体531Bは、導波管520の下側部分から延びている。第1半体531と第2半体531Bとの間には、回路基板10の取付部11aの厚さに対応した隙間が設けられており、その隙間に取付部11aが挿入される。
【0056】
第1半体531Aの外面と第2半体531Bの外面は、導波管520から延伸する導体部によって覆われている。半体531A,531Bに形成された導体部は全体として、導波管520に設けられた導体部に対応する断面形状を有し、アンテナ13を囲む管状となっている。
図10の例では、半体531A,531Bに形成された導体部は全体として矩形の断面を有している。なお、これらの断面形状は矩形に限られず、例えば円形でもよい。
【0057】
図11は接続部30及び回路基板10の変形例を示す斜視図である。以下では、接続部30と回路基板10との相違点を中心にして説明する。説明のない事項は
図1及び
図2を参照して説明した内容と同様である。
【0058】
図11に示す回路基板610は基材611を有している。基材611はアンテナ13が形成された取付部611aを有している。接続部630は第1半体631Aを有している。基材611の取付部611aと第1半体631Aは、回路基板610の厚さ方向においてアンテナ13を挟んで互いに反対側に位置している。取付部611aは、これまで説明した回路基板10の取付部11aよりも大きな厚さを有している。取付部611aの厚さ(すなわち、基材611の厚さ)は、アンテナ13によって送受信する電波の波長と、基材611の比誘電率とによって適宜設定される。なお、第1半体631Aは接着シート39によって回路基板610に取り付けられている。
【0059】
接続部630には第1導体部632Aと第2導体部632Bとが設けられている。第1導体部632Aは第1半体631Aの上面を覆うとともに、第1半体631Aの側面及び取付部611aの側面も覆うように形成されている。第2導体部632Bは取付部611aの下面に設けられている。その結果、第1導体部632Aと第2導体部632Bは、回路基板610に沿った方向に垂直な断面において、第1半体631Aと取付部611aとを囲んでいる。第1導体部632Aと第2導体部632Bは、その断面において、導波管20の導体部22に対応した形状を有している。すなわち、この例では、取付部611aが接続部630の第2半体として機能している。
図11の例では、第1導体部632Aと第2導体部632Bは全体として矩形の断面を有している。
【0060】
図12は接続部630及び回路基板610の変形例を示す斜視図である。以下では、
図11に示す例との相違点を中心に説明する。説明のない事項は、
図11の例と同様である。
【0061】
図12に示す回路基板710は基材711を有している。基材711はアンテナ13が形成された取付部711aを有している。接続部730は第1半体731Aを有している。基材711の取付部711aと第1半体731Aは、回路基板710の厚さ方向においてアンテナ13を挟んで互いに反対側に位置している。
【0062】
接続部730は、第1導体部732Aと第2導体部732Bと複数の第3導体部732Cとを有している。第1導体部732Aは第1半体731Aの上面を覆うとともに、第1半体731Aの側面を覆っている。第2導体部732Bは取付部711aの下面に設けられている。基材711にはアンテナ13に沿って並ぶ複数のスルーホールが形成されている。スルーホールは2列で形成されており、それらの間にアンテナ13が位置している。スルーホールに設けられた導体が第3導体部732Cである。各第3導体部732Cは第1導体部732Aの下縁から第2導体部732Bに向かって延びている。また、複数の第3導体部732Aは、アンテナ13に沿った方向で並んでいる。その結果、導体部732A,732B,732Cは、回路基板710に沿った方向に垂直な断面では、第1半体731Aと、基材711の取付部711aにおける、2列の導体部732Cの間の部分とを囲んでいる。すなわち、基材711の取付部711aにおける、2列の導体部732Cの間の部分が、これまで説明した第2半体として機能している。
【0063】
導体部732A,732B,732Cは、導波管20の導体部22に続く管状に配置されている。すなわち、導体部732A,732B,732Cは、回路基板710に沿った方向に垂直な断面では、導波管20の導体部22に対応した形状を有している。
図11の例では、導体部732A,732B,732Cは矩形の断面を有している。
【0064】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。