特許第6104805号(P6104805)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6104805対称に分布した検体感知領域を有する電気化学センサ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6104805
(24)【登録日】2017年3月10日
(45)【発行日】2017年3月29日
(54)【発明の名称】対称に分布した検体感知領域を有する電気化学センサ
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/1473 20060101AFI20170316BHJP
   G01N 27/30 20060101ALI20170316BHJP
【FI】
   A61B5/14 331
   G01N27/30 A
   G01N27/30 B
   G01N27/30 F
【請求項の数】23
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2013-532067(P2013-532067)
(86)(22)【出願日】2011年10月1日
(65)【公表番号】特表2013-543405(P2013-543405A)
(43)【公表日】2013年12月5日
(86)【国際出願番号】EP2011004913
(87)【国際公開番号】WO2012045425
(87)【国際公開日】20120412
【審査請求日】2014年9月3日
(31)【優先権主張番号】12/901,078
(32)【優先日】2010年10月8日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】501205108
【氏名又は名称】エフ ホフマン−ラ ロッシュ アクチェン ゲゼルシャフト
(74)【代理人】
【識別番号】110001896
【氏名又は名称】特許業務法人朝日奈特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100098464
【弁理士】
【氏名又は名称】河村 洌
(74)【代理人】
【識別番号】100149630
【弁理士】
【氏名又は名称】藤森 洋介
(74)【代理人】
【識別番号】100179257
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 勝利
(72)【発明者】
【氏名】バック、ハービー
(72)【発明者】
【氏名】リカ、ジェオルジェタ
(72)【発明者】
【氏名】ケルカー、カール−ハインツ
(72)【発明者】
【氏名】リーガー、エヴァルト
【審査官】 門田 宏
(56)【参考文献】
【文献】 特表2009−521997(JP,A)
【文献】 特表2009−519106(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0113907(US,A1)
【文献】 国際公開第2010/028708(WO,A1)
【文献】 特表2000−510373(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0081906(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0027384(US,A1)
【文献】 特表2010−520462(JP,A)
【文献】 特表2000−500380(JP,A)
【文献】 国際公開第98/042252(WO,A1)
【文献】 米国特許第04655880(US,A)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0214910(US,A1)
【文献】 欧州特許出願公開第02163190(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 5/1468 − 5/1473
A61B 5/1486
G01N 27/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
前記基板上またはその内部に形成され、体液に接触するように露出させた複数の作用電極領域を有する作用電極と、
前記基板上またはその内部に形成され、体液に接触するように露出させた少なくとも1つの第2の電極領域を有する第2の電極
とを含む長手方向を有する電気化学センサであって、
前記作用電極および前記第2の電極が前記センサの長手方向に沿って延在し、
前記複数の作用電極領域が前記センサの長手方向に沿って延びる前記作用電極上に互いに離間して画定され、かつ、互いに電気的に接続されており、
前記複数の作用電極領域と前記少なくとも1つの第2の電極領域とにより前記センサの長手方向に沿って延びる電極領域のアレイが形成されており、
交流信号が前記センサに印加されると、前記アレイの長手方向の一方の側および前記一方の側の反対側において、前記アレイの長手方向の中央部に関して対称な位置の電位が略同じである対称性の電位分布が生じるように、前記複数の作用電極領域および前記少なくとも1つの第2の電極領域が前記アレイの長手方向の中央部に関して対称的に配置されている生体内使用のための電気化学センサ。
【請求項2】
前記第2の電極が複数の第2の電極領域を含む、請求項1記載の電気化学センサ。
【請求項3】
前記第2の電極が参照電極を含み、前記複数の第2の電極領域が体液に接触するように露出させた参照電極領域を含み、
前記電気化学センサが、前記基板上またはその内部に形成された対向電極をさらに含んでおり、
前記対向電極が、体液に接触するように露出させた少なくとも1つの対向電極領域を含んでいる請求項2記載の電気化学センサ。
【請求項4】
前記複数の作用電極領域と前記複数の参照電極領域と前記少なくとも1つの対向電極領域とが前記アレイの長手方向の中央部に関して対称的に配置されている請求項3記載の電気化学センサ。
【請求項5】
前記対向電極が、体液に接触するように露出させた複数の対向電極領域を含み、前記複数の作用電極領域と前記複数の対向電極領域と複数の参照電極領域とが前記アレイの長手方向の中央部に関して対称的に配置されている請求項3記載の電気化学センサ。
【請求項6】
前記複数の参照電極領域の少なくとも1つが、残りの参照電極領域とは異なる材料組成を含む請求項4または5記載の電気化学センサ。
【請求項7】
前記複数の参照電極領域の少なくとも1つが、Ag/AgClを含む請求項6記載の電気化学センサ。
【請求項8】
前記残りの参照電極領域が非腐食性の導体を含む請求項6または7記載の電気化学センサ。
【請求項9】
前記基板が略平面である請求項1〜8のいずれかに記載の電気化学センサ。
【請求項10】
前記複数の作用電極領域と、複数の参照電極領域と、複数の対向電極領域とが前記センサの長手方向に沿って間隙をおいた配列で置かれている請求項5〜のいずれかに記載の電気化学センサ。
【請求項11】
前記配列が、対向電極領域、作用電極領域、参照電極領域の順で配置された隣接した電極領域の前記アレイを含む請求項10記載の電気化学センサ。
【請求項12】
前記配列が、対向電極領域、作用電極領域、参照電極領域、作用電極領域、対向電極領域の順で配置された隣接した電極領域の前記アレイを含む請求項10記載の電気化学センサ。
【請求項13】
前記複数の作用電極領域と、複数の参照電極領域とが、前記センサの長手方向に沿って前記アレイ内で間隙をおいて配置される請求項3〜12のいずれかに記載の電気化学センサ。
【請求項14】
前記少なくとも1つの対向電極領域が、前記アレイに隣接するように位置づけられた細長い部材を含む請求項13記載の電気化学センサ。
【請求項15】
前記作用、対向および参照電極が、前記基板に付けられた略平坦な導体として形成される請求項3〜14のいずれかに記載の電気化学センサ。
【請求項16】
前記複数の作用電極領域が、前記作用電極の上に置かれ、かつ、該作用電極に電気的に接触する導電性の材料を含む請求項1〜15のいずれかに記載の電気化学センサ。
【請求項17】
前記導電性の材料と前記作用電極との間に配置された少なくとも1つのフィルムをさらに含み、
前記フィルムが、前記導電性の材料と前記作用電極との間で電気的な接触をさせる1つまたは2つ以上の開口を有している請求項16記載の電気化学センサ。
【請求項18】
基板と、
前記基板上またはその内部に形成された作用電極と、
前記基板上またはその内部に形成された対向電極と、
前記基板上またはその内部に形成され、体液に接触するように露出させた複数の参照電極領域を有する参照電極
とを含んでいる電気化学センサであって、
前記複数の参照電極領域の少なくとも1つが、残りの参照電極領域とは異なる材料組成を含み、前記複数の参照電極領域の少なくとも1つが、Ag/AgClを含む、体液を試験するための電気化学センサ。
【請求項19】
前記残りの参照電極領域が非腐食性の導体を含む請求項18記載の電気化学センサ。
【請求項20】
前記非腐食性の導体が、金、白金または炭素を含む請求項19記載の電気化学センサ。
【請求項21】
前記作用電極が、体液に接触するように露出させた複数の作用電極領域を含む請求項18〜20のいずれかに記載の電気化学センサ。
【請求項22】
前記対向電極が、体液に接触するように露出させた複数の対向電極領域を含む請求項18〜21のいずれかに記載の電気化学センサ。
【請求項23】
複数の作用電極領域と前記複数の対向電極領域と複数の参照電極領域とが配置され、交流信号が前記センサに印加されると、前記複数の作用電極領域全てが略同じ電位を有する電位分布が生じるように形成された請求項22記載の電気化学センサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生体内での測定に関する。より詳細には、本発明は、体液中の特定の物質の濃度を感知することと、これを感知するためのセンサに関する。
【背景技術】
【0002】
体液中の特定の化学物質の濃度の測定は、多くの種類の医学診断および治療に有用である。例えば、インスリン依存性糖尿病患者は、一日に複数回、血液中のグルコース濃度を測定することがあり、グルコースを生体内で測定するための電気化学センサが知られている。このようなセンサは、通常、組織に挿入することができる部分を有し、挿入後に間質液と接触する1つまたは2つ以上の電極を含む。電気信号をセンサの電極に送り、液/組織と電極との間で起こる電気化学反応をモニタすることによって、センサの動作を制御するために、体外電子回路が使用される。
【0003】
連続的なモニタリングに用いられる生体内センサの一つの問題は、センサの物理的および/または化学的特性や、埋め込み部位を取り囲む組織の構造が、経時変化をすることである。例えば、センサの静電容量が変化したり、センサの導電経路が破綻することがあり、またはセンサ内の1つまたは2つ以上の膜の透過性が変化することがあり得る。同様に、検体を含む周囲環境における白血球の移動およびフィブリンの沈着によって、例えば、センサの周囲環境の導電性が変化する恐れがある。例えば、参照することにより本明細書に組み込まれる特許文献1は、交流入力信号をセンサの電極に印加して、それによって生じた交流出力信号をモニタすることについて教示している。こうした交流信号に基づいたセンサの複素インピーダンスを決定することが可能であり、その複素インピーダンスからセンサの特性の変化に関する情報を決定することが可能である。こうして、センサの性能が改良できる。
【0004】
特許文献1に開示されるような改良にも拘らず、生体内センサは、耐久性、精度、製造の容易さおよび使用時の潜在的耐用期間が依然として制限されている。したがって、生体内センサと感知技術とを改良する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許出願公開第2008/214910号明細書
【発明の概要】
【0006】
本発明は、互いに対称に配列された、複数の露出した検体感知電極領域を利用する電気化学センサを提供するものであって、これによって、交流電流がセンサに印加されると対称な電位分布が生じる。センサの特徴を判定して、これによりセンサの性能を改良するために、本教示によるセンサは、交流信号とともに有利に使用することができる。本教示はまた、複数の露出した参照電極領域を有する生体適合性センサをも提供する。
【0007】
一実施形態において、生体内で使用する電気化学センサが提供される。センサは、基板と、基板上またはその内部に形成され、体液に接触するために露出した複数の作用電極領域を有する作用電極とを含む。このセンサはまた、基板上またはその内部に形成され、かつ、体液に接触するために露出した少なくとも1つの第2電極領域を有する第2電極も含む。交流電流がセンサに印加されると対称な電位分布が得られるように、複数の作用電極領域および少なくとも一つの第2電極領域は、互いに対称に配列される。
【0008】
少なくとも1つの第2電極領域が複数の第2電極領域を含むように、センサはさらに構成されてよい。より詳細には、第2電極は参照電極を含んでよく、複数の第2電極領域は体液に接触するために露出した参照電極領域を含んでよい。さらに、センサはまた、基板上またはその内部に形成された対向電極も含んでもよく、その対向電極は、体液に接触するために露出した少なくとも1つの対向電極領域を含む。いくつかの実施形態では、対向電極は、体液に接触するために露出した複数の対向電極領域を有してよい。この場合、複数の作用電極領域、複数の対向電極領域および複数の参照電極領域は、互いに対称に配列される。このようにして、交流電流がセンサに印加されると、対称な電位分布が生じる。
【0009】
体液に接触するために露出した複数の参照電極領域を使用する生体内センサは、このような参照電極領域の全てが銀/塩化銀(Ag/AgCl)を含むのであれば、場合によっては細胞毒性の問題が発生することがある。ただし、こうした問題がなければ、これは参照電極にとって好ましい組成物である。しかしながら、驚くべきことに、このような複数の領域を有するセンサにおいて、露出した参照電極領域が互いに電気的に接続される場合は、その全てがAg/AgClを含む必要がないことがわかっている。むしろ、露出した金もしくはパラジウムまたは炭素のような非腐食性の導電材料の電極は、センサの定電位制御を可能にするために、特定の位置で電位を感知して、ポテンショスタットまたは他の装置に必要なフィードバックを提供することができる。
【0010】
他の実施形態においては、体液を試験するための電気化学バイオセンサが提供される。センサは、基板と、基板上またはその内部に形成された作用電極と、基板上またはその内部に形成された対向電極と、体液に接触するために露出した複数の検体感知参照電極領域を含む基板の上またはその内部に形成された参照電極とを含む。このセンサでは、複数の参照電極領域の少なくとも1つが、残りの参照電極領域とは異なる材料組成を含む。より詳細には、複数の参照電極領域の少なくとも1つがAg/AgClを含み、残りの領域が金、白金または炭素のような非腐食性の導電体を含む。
【図面の簡単な説明】
【0011】
添付図面と併せて以下の発明の実施形態の説明を参照することにより、本発明の上述の態様とそれらを得る方法はより明確になり、発明自体が、よりよく理解されるであろう。
【0012】
図1A】生体内センサの斜視図である。
図1B図1Aの生体内センサの分解斜視図である。
図2A図1Aおよび1Bに示されるセンサの経時的なインピーダンスの大きさを示すグラフである。
図2B図1Aおよび1Bに示されるセンサの経時的なインピーダンスの位相を示すグラフである。
図2C図1Aおよび1Bに示されるセンサの位置に対する電位のグラフである。
図2D図1Aおよび1Bに示されるセンサの電気力線の概念図である。
図3A】生体内センサの斜視図である。
図3B図3Aの生体内センサの分解斜視図である。
図4A図3Aおよび3Bに示されるセンサの経時的なインピーダンスの大きさを示すグラフである。
図4B図3Aおよび3Bに示されるセンサの経時的なインピーダンスの位相を示すグラフである。
図4C図3Aおよび3Bに示されるセンサの位置に対する電位のグラフである。
図4D図3Aおよび3Bに示されるセンサの電気力線の模式図である。
図5A】生体内センサの他の実施形態の拡大部分平面図である。
図5B図5Aのセンサの異なる特徴を図示する拡大部分平面図である。
図6A図5Aおよび5Bに示されるセンサの経時的なインピーダンスの大きさを示すグラフである。
図6B図5Aおよび5Bに示されるセンサの経時的なインピーダンスの位相を示すグラフである。
図7A】他の生体内センサの実施形態の拡大部分平面図である。
図7B図7Aのセンサの異なる特徴を図示する拡大部分平面図である。
図8A図7Aおよび7Bに示されるセンサの経時的なインピーダンスの大きさを示すグラフである。
図8B図7Aおよび7Bに示されるセンサの経時的なインピーダンスの位相を示すグラフである。
図9】生体内センサの他の実施形態の図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に述べる本発明の実施形態は、全てを表現し尽くそうと意図した訳ではなく、本発明を以下の詳細な説明に開示した実施形態そのものに限定する意図もない。むしろ、実施形態は、他の当業者が本実施形態の原理および実施を正しく評価して、理解することができるように、選択され、記載されている。
【0014】
次に図1Aおよび1Bを見てみると、一実施形態によるセンサの構成部品が示されている。生体内センサ20は、接触部分22と本体部分24とを有する。接触部分22は、電圧計、ポテンショスタット、電流計、および/または他の検出または表示機器と電気的に接続するための接点26、28、30を含む。電気化学バイオセンサの分野でよく知られているように、センサの電位または電流を制御し、かつ、センサの感知部分からの電気信号を受信して評価する機器に、接点は直接または間接に接続されていてよい。
【0015】
図1Aおよび特に1Bからわかるように、センサ20は、電極システムと他の構成部品とを支持する絶縁材料を有するベース基板32を含む。通常、ビニルポリマー、ポリイミド、ポリエステルおよびスチレンのようなプラスチックは、必要とされる電気的および構造的特性を提供する。さらに、いくつかの実施形態のセンサはロール状の材料から大量生産してよいため、センサの完成品に有用な剛性を与えながらも、ロール処理のために十分な柔軟性をも有するために、材料の特性が適切であることが望ましい。ベース基板には、ポリエステルや特に高温ポリエステル材料といった可撓性のポリマー材料、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリイミド、またはこれらを2つ以上組み合わせたものを選択することができる。ポリイミドは、例えば、デラウェア州、ウイルミントン市のイー・アイ・デュポン・ドゥ・ヌムール・アンド・カンパニー(デュポン社)からカプトン(登録商標)(Kapton(R))という商品名で市販されている。特に好適なベース基板材料は、デュポン社から販売されているメリネックス(登録商標)329(MELINEX(R)329)である。
【0016】
図1Aおよび1Bに図示されている実施形態は、接点26に接続される対向電極34と、接点30に接続される作用電極36と、接点28に接続される参照電極38とを含む三電極システムを利用する。電極および電極システムは、当該技術分野において知られる種々の材料で形成してよい。電極は、比較的小さい電気抵抗を有し、かつ、センサの作動範囲にわたって電気化学的に不活性である非腐食性の電気伝導体でなくてはならない。作用電極に好適な導体は、金、パラジウム、白金、炭素、チタン、二酸化ルテニウムおよびインジウムスズ酸化物ならびにイリジウムなどを含む。対向電極34は、同一または異なる材料でつくられてよい。同様に、参照電極38は、同じ材料を含んでよいし、銀/塩化銀を含んでもよい。電極は、適切な電気伝導度および整合性(integrity)を有する電極がつくられるような任意の方法でベース基板につけられてよい。代表的なプロセスが、当該技術分野においてよく知られており、例えばスパッタリング、印刷などが含まれる。一実施形態では、ベース基板をコーティングし、塗膜の選択された部分を除去して金電極が得られることによって、電極システムがつくられる。電気接点26、28、30および電極を画定するために、任意の従来技術を用いて堆積膜の領域を選択的に除去してよく、このような従来技術の例は、レーザーアブレーション、化学エッチング、ドライエッチングなどを含むが、これらに限定されない。
【0017】
図1Aおよび1Bに示されるセンサ20の作用電極36および対向電極34は、各々複数の露出した電極領域を有する。図1Bで示されるように、これらの領域は、電極の導電性部分により部分的に形成され、この図において、対向電極34は、類似する作用電極セグメント42と互いに間挿し合ういくつかの対向電極セグメント40を含む。単一の参照電極セグメント44が、参照電極導体の末端にて画定され、これに続いて10対の対向電極40および作用電極42のセグメントがそれぞれ画定される。
【0018】
図1Aおよび1Bをさらに参照すると、絶縁フィルム46が、カバーとしてベース基板および電極パターンを覆っている。フィルム46は、例えばスクリーン印刷のような印刷により、基板につけられる。フィルム46に好適な材料は、ピーターズ社(Peters)から入手できるSD2460/201、および、デュポン社からパイララックス(Pyralux)またはヴァクレル(Vacrel)という商品名で販売されている光画像形成性ポリイミドと接着剤のついた積層ポリエステルを含む。フィルム46の上端つまり縁48は、センサの端まで達しておらず、それによって、上記の測定器または他の装置と接触するために接点26〜30を露出したままにする。さらに、フィルム46は、作用、対向および参照電極セグメントの選択部分を露出するような大きさおよび位置を有する開口を有する。図1Bに図示される実施形態では、開口52は参照電極セグメント44を露出させ、開口54は対向電極セグメント40を露出させ、開口56は作用電極セグメント42を露出させる。
【0019】
いくつかの実施形態では、導電材料は、開口52、54、56上につけてよく、センサ20が皮膚内に皮下挿入されるときに例えば間質液のような体液に触れる電極領域を、導電セグメントと組み合わせて画定する。導電材料の組成は、検討される設計と、カバーされている導電セグメントが、作用、対向または参照電極36、34、38の一部であるかどうかとによって決まる。任意で、そして下記のように、1つまたは2つ以上の導電セグメントがカバーされず、体液に接触するために露出することもあり得る。導電材料が電極セグメントをカバーするために使用される場合、その導電材料は、場合によっては、フィルム46の開口を通して、作用、対向または参照電極に電気的に接触する。
【0020】
一実施形態では、図1に示される対向電極のカバーまたは「スポット」60は、カーボンペースト材料をフィルム46の上方で開口54の位置に塗布することで形成することができる。カバー60をつける方法は、例えば、当該技術分野において知られる従来の印刷技術とすることができる。カバーは、図1Aに示され、矩形であるが、例えば円形、楕円などの他の形状として形成されてよい。
【0021】
作用電極セグメントのカバー62は、カーボンペースト材料でも形成してよいが、通常、体液と反応するための試薬も含む。カバー62の材料の一例は、導電性カーボンインキ調合物(例えば、アチソンコロイズ社(Acheson Colloids)から入手できるPE401カーボンペースト)、二酸化マンガン、および、開口56を通して作用電極セグメント42につけられるブチルグリコールのような溶剤である。代わりに、またはそれに加えて、他の従来の試薬層が作用電極領域上に形成されてよいということが理解されるであろう。いくつかの実施形態では、導電性カーボンが使用されず、その代わりに、従来のグルコースオキシダーゼ調合物が作用電極セグメント42につけられる、ということもあり得る。対向電極セグメント40上に試薬層が形成されることもあり得、その試薬は、作用電極セグメント42上に形成される試薬層と同一であっても、同一でなくてもよい。本教示によるセンサの電極セグメントのカバーまたはスポットに好適な導電性材料は、他に考えられるその変形形態について、米国特許出願公開第2008/214910号明細書で開示されており、これを参照する。この開示は、参照により本明細書に組み込まれるものとする。
【0022】
さらに、特に図示されてはいないが、例えば、作用電極領域から酵素の拡散を制限したり、作用電極試薬層への検体の拡散を制限したり、タンパク質の吸収を妨げるか、またはこれに耐えるなどのために、本教示による生体内センサは、1つまたは2つ以上の層を追加で含んでよい。このような層または膜は、従来の親水性ポリウレタン、メタクリルホスホコリンコブチルメタクリレート(MPC)などを含んでよい。上記抵抗層の形成に使用できる親水性ポリウレタンの一例が、Cha et al.の米国特許第6,509,148号明細書に記載されており、その開示は、参照により本明細書に組み込まれる。抵抗層の形成に使用できる市販のMPCは、例えば、日本国、東京都のNOFコーポレーションから入手でき、リピジュア(登録商標)(LIPIDURE(R))という商標名で販売されている。拡散を制限するためのその他のオプションおよび変形形態や、本教示によるセンサに好適な他の膜については、米国特許出願公開第2008/214910号明細書に開示されており、これを参照する。この開示は、参照により本明細書に組み込まれる。図1Aおよび1Bに示されるセンサの構造、膜および他の特徴に関するさらなる詳細およびオプションは、国際公開第2010/028708号に記載され、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0023】
開口52上に堆積し、参照電極セグメント44と電気的に接触する参照電極カバーまたは「スポット」64は、例えばエルコン社(Ercon)製DPM68のような従来の銀/塩化銀インキ調合物で形成されてよい。
【0024】
図1Aに示すように、センサ20の本体部分24は、導電性カバー60、62、64の位置と同延の、複数の分布した検体感知領域または領域を含む。それゆえ、図1Aは、露出した参照電極領域66、露出した対向電極領域68および露出した作用電極領域70を示す。そして、対向電極領域72、作用電極領域74、対向電極領域76、作用電極領域78などのパターンで、これらの領域は繰り返す。全ての作用電極領域が、対向電極領域と同様に、センサの接触部位22に向かって平行にお互いに接続されていることが理解できる。各々の領域は、1つまたは2つ以上の電気化学セルの一部であると考えることができる。例えば、参照電極領域66、対向電極領域68および作用電極領域70が、1つのセルを形成する。同様に、同一の参照電極領域66、対向電極領域72および作用電極領域74が第2のセルを形成し、参照電極領域66、対向電極領域76および作用電極領域78が第3のセルを形成する。
【0025】
使用中、電気信号をセンサ電極に送ることと、液/組織と露出した電極領域との間に起こる電気化学反応をモニタすることとによって、センサの動作を制御するために体外電子回路が用いられる。当該技術分野において知られているように、通常、直流電圧が作用および対向電極に印加され、その結果生じる、電極領域間を流れる直流電流が、検体の濃度との相関性を有することがあり得る。つい先程述べたような直流測定については、図1Aおよび1Bに示されるように複数の電極領域が配列されたものが、単一の小さい検体感知領域を有するセンサより優れていることが判明している。複数の領域を使用すると、ある程度の平均化効果が生じ、センサが埋め込まれた皮下組織内で生じる、場所と時間の不均一性が修正できると考えられる。そのように、こうした結果生じる、センサ20を使った直流の測定値は、従来の単一領域のセンサを使うより、一貫性があり、堅調である。しかし、特許文献1に記載されるように、交流信号を使ってセンサの複素インピーダンスを決定することにより、センサの性能を改良することもまた望ましい。この開示は、先に参照により本明細書に組み込まれている。すでに述べたように、複素インピーダンスを使うことによって、例えば、膜透過性の変化やセンサ感度のドリフトを修正できるようにしてセンサの性能を改良したり、センサの性能にフェールセーフを提供したりすることができる。
【0026】
図1Aおよび1Bに示されるようなセンサ20で、かかる交流信号を使用することは、実行できないことがわかっている。いかなる特定の理論に拘束されることなく、複数の感度領域を有するセンサが原因で、周辺環境や感知量が、単一の感知領域を有するセンサと比較して非常に複雑な電位分布を有することがあると考えられる。この複雑さは、とりわけ、周囲環境の伝導率、センサが通す電流の量、ならびに1つまたは複数の対向電極および1つまたは複数の参照電極の位置およびインピーダンスによって決まる。図1に示されるような複数の露出した検体感知領域のセンサ配列は、交流測定に好適でないことがわかっている。複雑な電位分布と対向電極のインピーダンスの変化が、測定されるインピーダンス値を不安定にし、望ましくない特徴、つまり「アーチファクト」をインピーダンススペクトルにもたらす恐れがある。
【0027】
例えば、図2Aおよび2Bは、図1Aと1Bに示されたセンサで、グルコース水溶液中で2日間測定された、100kHz、10kHz、1kHzにおける経時的なインピーダンスの大きさおよび位相をそれぞれプロットしたものである。示されるように、インピーダンスは、かなり随意的かつカオス的な挙動で、特にt=100を越えてすぐ、そして250〜300で変化する。
【0028】
こうした随意的かつカオス的なインピーダンスの変化は、少なくとも部分的には、アレイ内の参照電極の配置に起因すると考えられる。これを図示すると、図2Cは、交流信号がセンサに印加されるときのピーク電圧における、図1Aおよび1Bの実施形態のセンサに沿った位置に対する電位の相対的な大きさを示す有限要素モデリング(静電モデル)により形成されたグラフである。矢印202は、露出した参照電極領域64の位置における電位を示す。領域204(ゼロ電位)は作用電極領域であり、領域206は対向電極領域である。領域202における電位の傾きまたは勾配は大きく、センサの長手方向の縁から縁まで、領域64を跨いでより大きく変化することが理解できる。センサで交流測定を使用すると、参照電極領域64の位置202における急傾斜によって、不安定になると考えられる。
【0029】
センサの遠位末端に、例えば、矢印208の位置に、露出した参照電極領域を位置づけることによって、同様の欠点が生じることが、試験によって示されている。図2Cからわかるように、参照電極を最後の作用電極近くへ移動することは、望ましくないことに、電位の勾配がより大きな位置に参照電極を位置づけることになるが、望ましいことに参照電極の電位を作用電極の電位により近づけることにもなる。それゆえ、参照電極の位置が作用電極から離れている場合には、参照電極をアレイの両端に位置づけると、不正確な電位を感知するという問題が一方で生じる。このことは、例えば、図2Cに示される、アレイの両端の位置202および208における2つの異なる電位を参照することで理解することができる。他方では、参照電極領域が作用電極近くに位置する場合は、電位勾配が大きい領域に参照電極露出領域が位置するため、結果としてもたらされる測定値が、不安定または不確実なものとなる恐れがある。
【0030】
図1Aおよび1Bのセンサの実施形態の電位分布の非対称性は、図2Dに示される電界の図を参照することで、さらによく理解することができる。図2Cのグラフと同様、図2Dの電界の図を作成するために使用されるモデルは、交流信号がセンサに印加されるときのピーク電圧に基づいている。電界は、アレイに沿った2点間の電位の変化の測定値であると考えられる。電界強度は、単位領域当たりの線の数の比例として図2Dに示される。対向および作用電極露出領域60、62の位置が示されている。アレイの反対側かつ相補的な位置における電気力線のポテンシャルの大きさの比較は、このセンサの実施形態の電位分布が非対称であることを示している。例えば、電気力線220および222は、センサアレイの反対側かつ相補的な位置にあり、大きく異なる電位を有する。例えば、力線の対224/226、228/230および232/234についても、同じことが言える。これらの電位分布の非対称な特徴が、交流測定を使用する際のセンサ20が不安定になる一因であると考えられる。
【0031】
次は図3Aおよび3Bを見てみると、第2の生体内センサの実施形態が、複数電極領域センサに交流測定値を印加することによって生じるカオス的インピーダンスの変化に対応することが示されている。センサ320は、接触部分322と本体部分324とを有する。接触部分322は、上述のベース基板332上に形成された接点326、328、330を含む。
【0032】
上述のセンサ20と同様に、センサ320もまた、接点326に接続された対向電極334(図3B上)、接点330に接続された作用電極336(図3B下)および接点328に接続された参照電極338(図3B中央)を含む三電極システムを利用する。図示されるように、電極は、センサの長手方向に沿って延びる実質的に平行なトレースとして形成される。電極および電極システムは、当該技術分野において知られ、センサ20に関してより詳細に上述された種々の材料から形成してよい。
【0033】
図1のセンサの実施形態と異なり、基板332上に形成された電極の導電部部分の形状は、センサ320の露出電極領域の位置において変化することはない。むしろ、電極領域の配置および大きさは、絶縁フィルム346に形成された開口、およびフィルムの開口上に置かれる、開口用の導電性カバーまたはスポットの位置によって決定される。より具体的には、図3Bを参照すると、複数の対向電極領域を形成するために、対向電極のカバーまたはスポット360が開口354上に置かれている。図に示すように、対向電極領域を画定するスポットまたはカバー360の大きさは、電極の幅よりもかなり大きく作られている。このような配列をすることによって、基板332上の導電性のトレースの形状が、露出電極領域の形状、大きさまたは実際の位置に影響しなくなる。対向電極カバー360は、たとえば、上述のカーボンペーストで形成することができる。
【0034】
図3Bをさらに参照すると、作用電極カバー362は、つい先程述べたような方法で、開口356上に置かれる。上述の通り、作用電極領域のカバー362は、例えば、体液と反応するための試薬を含むカーボンペースト材料で形成されてもよい。センサ320は、複数の露出した参照電極領域を有し、その意義は、以下で詳説する。複数の参照電極領域を形成するために、参照電極カバー364は、つい先程述べた方法で開口352上に置かれる。
【0035】
図3Aを参照すると、センサ320は、5つの電気化学セル380、382、384、386、388の実質的に線状のアレイを有する。各々のセルは、1つの参照電極領域366と、2つの対向電極領域368と、2つの作用電極領域370とを有する。隣接したセルの内部では、対向電極領域が共有されている。例えばセル380および382は、間に対向電極領域を共有し、セル382と384との間でも同様である。しかし、本実施形態の他の変形形態では、露出電極領域がセル間で共有されないように、対向電極領域内部を2つの分離した対向電極領域に分割することが可能であろう。
【0036】
非常に注目すべきことに、本実施形態のセンサの周囲環境における電位分布は、図1Aに示されるセンサ20の配列を備えるものよりもはるかに対称であり、均一であることがわかっている。図4Aおよび4Bは、図3Aおよび3Bのセンサで、グルコース水溶液中で2日間測定された、100kHz、10kHz、1kHzにおける経時的なインピーダンスの振幅および位相をそれぞれ示す。図2Aおよび2Bに示されるプロットとは異なり、図4Aおよび4Bのインピーダンスのプロットは、望ましくないスパイクや他のカオス的な変化がなく、比較的平滑である。ついでながら、図4Aおよび4Bのプロットは、単一の露出電極領域を有するセンサに交流電流を印加した際に得られるインピーダンスのプロットに似ている。それゆえ、センサ320は、例えば膜の透過性能やセンサの状態のような、センサについての有用な情報を判定するために、(例えば、米国特許出願公開第2008/214910号明細書に記載の)交流測定での使用に好適である。
【0037】
図4Cおよび4Dを参照すると、配置の対称性が理解できる。図4Cは、交流信号がセンサに印加されたときのピーク電圧における、図3Aおよび3Bの実施形態のセンサに沿った位置に対する電位の相対的な大きさを示す有限要素モデリング(静電モデル)により形成されたグラフである。参照電極露出領域366(図3Aおよび3B参照)の領域中の電位値は、参照符号402で示される。作用電極露出領域370は参照符号404で示され、対向電極露出領域は参照符号406で示される。全ての参照電極領域402における電位は実質的に同じであることが理解できる。さらに、図4Cのグラフ中の電位分布全体の形状は対称である。例えば、図2Cに示されるモデルと全く異なり、アレイの両側の領域410および412における電位は、実質的に同じである。さらにまた、参照電極領域402における電位と作用電極領域404における電位との相違は、アレイの全域で実質的に同じである。重要なことに、参照電極領域402上に平坦な個所があるため、領域402内に位置する露出参照電極領域が、確実かつ安定した値を生ずる。
【0038】
図4Dを参照することで、この対称性がさらによく理解できる。この図は、図3Aおよび3Bのセンサの実施形態について、交流信号がセンサに印加された状態の、ピーク電圧における等電位の電気力線を示す図である。露出電極領域366、368、370の位置が示されている。上述の通り、電界は、アレイに沿った2点間の電位の変化の測定値であると考えることができ、電界強度は、単位領域当たりの線の数の比例として図4Dに示される。
【0039】
対向および作用電極露出領域368、370周囲の電位の勾配は、それらの領域の上方に位置する高密度の電気力線により示されるように、それぞれ極めて高いことが、図4Dから理解されるはずである。逆に、参照電極露出領域366の上方の電気力線の密度は疎であり、このことは、参照電極領域の上方の電位の勾配が小さいことを意味する。それゆえ、図4D中の電気力線は、参照電極の位置における電位の勾配中の「平坦な個所」を認識するためのもう一つの方法を呈している。この平坦な個所は、本文で開示される本発明のセンサを、交流信号が印加された状態で使用できるようにするために役立つと考えられる。
【0040】
図3AおよびBの実施形態のセンサの電位分布の対称性は、図4Dに示される電位の相補的な電気力線を比較することにより、さらに理解できる。具体的には、アレイの反対側の力線420、422は、実質的に同じ電位を有している。例えば、力線の対、424/426、428/430、432/434および436/438についても同じことがいえる。図4Cおよび4Dで示されるように、概して、アレイの片側で測定される電位は、対称な配列におけるアレイの、対応するが、その反対側で測定される電位と実質的に同じである。図4Cおよび4Dは、対称な電位分布を例示しており、この対称な電位分布という用語は、本開示においては、この例示の通り理解されるものとする。対称な配列の露出電極領域を有する他のセンサが、以下に開示される。
【0041】
露出電極領域の対称な配列をさらに説明すると、ここでも、いかなる特定の理論に拘束されることなく、複数の検体感知領域を有するセンサで直流電流を用いる場合、測定されるのは、個々の電極領域を通る電流の合計とみなすことができると考えられる。しかし、交流電流を用いると、直流測定では起きない位相差があり、ピーク電流レベルが非常に高くなることがある。個々の電極領域の測定の寄与は、各々の電極領域とその他全ての電極領域との間のインピーダンスに依存し、これは、電極領域および周囲の組織の特性が変化するにつれて経時的に変化する。すなわち、多数の露出電極領域を有するアレイでは、アレイ内の1つの位置における1つの電極領域のインピーダンスの所定の変化が、アレイ内の異なる位置における1つの電極領域の同じ変化とは異なる影響を信号全体に対して有するため、どの時点においても、どの組み合わせが測定されているのか正確には明確ではない。このために、センサ20では、図2Aおよび2Bに示されるカオス的かつ随意的なインピーダンスの変化が生じると考えられる。
【0042】
しかしながら、驚くべきことに、センサ320は、複数の領域を対称に配列することによって、インピーダンスの測定が大きく改良できることを示している。本明細書において使用される、「対称に(symmetrically)」、「対称な(symmetrical)」、「対称の(symmetric)」という用語およびこれらの用語の変化形は、広く解釈されるべきである。例えば、図3Aに示す実施形態に関して、「対称な(symmetrical)」という用語は、露出対向電極領域、露出参照電極領域および露出作用電極領域間の相対的な位置または物理的な関係によって、例えば図4Cおよび4Dで示されるような対称な電位分布が生じるような配列を概して含むといえる。
【0043】
概して、電極領域の対称な配列とは、交流信号がセンサに印加された場合に対称な電位分布が生じ、かつ、露出作用電極領域の全てが実質的に同じ電位を有するように、複数の電極領域がお互いに配列されているような配列である。対称な電位分布とは、経時的なインピーダンスの大きさおよび位相が実質的に安定し、かつ、センサ20について、図2Aおよび2Bに示されるような望ましくないスパイクや他のカオス的変化が実質的にない電位分布である。上述の通り、交流測定でセンサを用いるためには、対称な電位分布が必要である。
【0044】
対照的に、本教示による「対称」とはみなされないであろう配列が、図1のセンサ20である。図1Aに戻ると、単一の参照電極領域に対する、対向電極領域および作用電極領域の関係は、各セルにおいて異なることがわかる。センサ20の場合では、単一の参照電極領域と複数の対向および作用電極領域との間の距離は、センサの長手方向にその先端に向かうにつれて大きくなる。作用および対向電極領域に対する参照電極領域のこうした非対称性が、交流電流で当該センサ20の使用が試みられると得られるインピーダンスの測定値がカオス的になる一因であると考えられる。このことは、図2Cおよび2Dにそれぞれ図示される非対称な電位分布と電気力線の図とによってさらに示される。
【0045】
これは、本教示の目的にとって「対称な」という用語が、露出電極領域が全てのセルにおいて同一であることを必要とする、といっているのではない。実際、図3Aに示されるように、アレイの両端における対向電極領域は、一つのみのセルの一部を形成するが、内部の対向電極領域は隣接するセル間で共有されている。それにもかかわらず、センサ320内の電極領域の配列は、本教示においてその用語が使用されるような意味で対称である。上述の通り、また対称となるセンサ320の改造は、アレイ中央の共有対向電極領域を、2つの分離および離隔した領域に分割することによって、電極領域が、いずれのセル間でも共有されないようにすることである。それにもかかわらず、電極領域が1つまたは2つ以上のセル間で共有されるような配列によって、優れたインピーダンス測定が得られることがあり、そのために、このような配列は対称であると考えられる。さらに、以下で詳述するように、1つのタイプの露出電極領域、例えば参照電極領域は、異なる組成で形成することができるが、それでも、本教示による電極領域の対称な配列の一部とすることができる。
【0046】
セル間で共有される電極領域のもう1つの例として、図5Aおよび5Bは、センサの長手方向に沿って延びる単一の対向電極領域を有するセンサ520を示す。図5Aは拡大部分平面図であり、図5Bは、電極導体材料を示すためにカバー546が取り除かれていることを除けば、同様の図である。図3Aおよび3Bに図示される実施形態と同様に、電極は、実質的に平行なトレース、すなわち図5Bに示すような対向電極トレース534、作用電極トレース536および参照電極トレース538である。開口552は体液に晒されることになる参照電極領域の位置を画定するためにフィルム546に形成され、一方、図5B中に破線で示される開口556は作用電極領域のために形成される。対向電極領域は、センサ520の長手方向に沿って延び、かつ、対向電極導電材料534を露出させる細長い開口554により画定される。
【0047】
本実施形態の対向電極領域は、カバーされずに試作品中で露出した金またはパラジウムとして示され、この試作品は、組み立てられて試験された。試作品製造過程における許容性を考慮した結果として、このようになった。しかし、大量生産型のセンサの実施形態では、それとは違って、図5Aに示される細長い開口554によって画定される単一の細長い露出対向電極領域は、例えば上述のようなカーボンペーストでカバーされることになると想定され、こうすることが、対向電極のインピーダンスを低くする上で役立つであろう。同様に、こうすることで、必要な電流を供給するための高電位の必要性が低減し、さらに同様に、センサが正常に機能しなくなる可能性が低減するであろう。
【0048】
図1および3のセンサの実施形態を参照すると、作用電極領域562は、上述のカーボンペーストと試薬とで形成される。図5Aに示されるように、9つの参照電極領域565のうち8つは、フィルム546に形成された窓552を通して露出しているが、他の点ではカバーされない。中央の参照電極領域564は、上述の銀/塩化銀材料でカバーされている。アレイ中の電極領域にこのように異なる材料を用いることは、本教示の発明のもう1つの態様であり、その意義を以下に説明する。
【0049】
作用電極領域のアレイにおける各々の作用電極領域に対する対向電極領域(あるいはその一部)の相対的位置または物理的な関係が実質的に同じであるという点において、図5Aに示される配列は対称であるということがわかる。参照電極領域のアレイにおける各々の参照電極領域に対する対向電極領域についても同じことがいえる。図6Aおよび6Bが、こうした対称性を裏付けている。図6Aおよび6Bは、図5Aおよび5Bに示されるようなセンサで、グルコース水溶液中で2日間測定された、100kHz、10kHzおよび1kHzにおける経時的なインピーダンスの大きさおよび位相をそれぞれ示す。図6Aおよび6Bのインピーダンスのプロットは、望ましくないスパイクや他のカオス的な変化がなく、比較的平坦である。センサ520は、米国特許出願公開第2008/214910号明細書に記載の交流測定による使用に好適である。
【0050】
参照電極領域の1つが他の8つの参照電極領域とは異なる材料組成を有していても、このような対称な電位分布がセンサ520で達成される。多くのセンサの実施形態において交流測定の使用を可能にする、所望の対称な電位分布を達成するには、いくつかの参照電極領域を使用する必要がある。単一の検体感知領域のセンサでは、参照電極または少なくともその露出領域は、通常、Ag/AgClでつくられ、これは、所定の濃度の塩素イオンの存在下で、安定かつ既知の電位をとる難溶性の塩である。しかし、銀イオンは、弱毒性であり、十分に多量に存在すると、センサ構造が細胞毒性試験の要件を満たさなくなる恐れがある。Ag/AgClを含む複数の参照電極を用いることで、細胞毒性の要件を満たさないというリスクが大きくなる。このようなセンサは、生体内環境で、特に人体において好適ではないかもしれない。
【0051】
しかしながら、極めて驚くべきことに、露出参照電極領域は、互いに電気的に接続されている場合、その全てがAg/AgClを含む必要がないことがわかっている。例えば露出した金またはパラジウム(図5Aの領域565)のような非腐食性の導電材料または炭素の電極は、センサの定電位制御を可能にするために、特定の位置で電位を感知し、ポテンショスタットへ必要なフィードバックを提供することができる。1つの領域564だけがAg/AgClでカバーされている、参照電極領域関連のグループにおいて、露出領域565は、Ag/AgClでカバーされる領域により維持される電位と同じ電位になるであろう。
【0052】
ここでも、いかなる特定の理論に拘束されることなく、認識されたばかりの注目すべき発見を以下に説明しよう。ポテンショスタットまたは同様の装置が正しい制御信号をセンサに提供することができるように、例えば10kHzを上回るような高周波では、参照電極のインピーダンスが十分に小さいことが重要である。領域565は高周波環境に対して低いインピーダンス接続を有するので、露出領域565は、高周波でそれらの位置における電位を感知するのに好適である。一方、低周波では、露出領域565は、非常に高いインピーダンスを有するので、良好な参照電位を提供しない。しかし、こうしたより低い周波では、セル内の電位分布は、より均一であり、単一のAg/AgCl参照電極領域564によって適切に測定される。それゆえ、単一のAg/AgCl参照電極領域が他の作用電極領域562のいくつかから離れて位置していても、低周波で良好な参照電位が生じることがわかっており、このため、低周波で高くなる露出領域565のインピーダンスによって生じる欠点が補われる。全数を下回る数の、場合によっては1つだけの、Ag/AgClを有する参照電極領域についての本発明の教示を使用することにより、本発明のセンサは、対称に配列された複数の電極領域の利点を有しながらも、生体適合性でもある。
【0053】
図6Aおよび6Bは、図5Aおよび5Bに示されるセンサで、グルコース水溶液中で2日間測定された、100kHz、10kHzおよび1kHzにおける経時的なインピーダンスの大きさおよび位相をそれぞれ示す。図6Aおよび6Bのインピーダンスのプロットは、望ましくないスパイクや他のカオス的な変化がなく平坦である。したがって、センサについての有用な情報、例えば膜の透過性能およびセンサの状態を決定するための、米国特許出願公開第2008/214910号明細書に記載の交流測定による使用に、センサ520は好適である。
【0054】
センサにおいてAg/AgClを有する参照電極領域が1つだけ使用される場合、そのようなAg/AgCl参照電極領域の位置は、その領域と、最も遠く離れたカバーされていない参照電極領域との距離が最小になるようにすることが好ましい。図5Aに示す実施形態では、参照電極領域564の位置は、アレイの中心内にある。さらに、他の実施形態では、2つ以上だが全部より少ない参照電極領域をAg/AgClで形成してよいことが予想される。当業者は、他の好適な構造を容易に認めるであろう。
【0055】
対称に配列された露出電極領域の他の実施例が、図7Aおよび7Bに示されるセンサ720に示されている。図3Aおよび3Bを参照すると、センサ720における電極領域の配列は、上記のセンサ320と実質的に同じである。すなわち、フィルム746の開口754、756によって、カーボンペーストやカーボンペースト/試薬のようなカバー材料が、対向および作用電極734、736にそれぞれ接触ができ、それによって、対向電極領域760および作用電極領域762がそれぞれ形成される。同様に、フィルム746の開口752は参照電極領域765を画定し、これが、カーボンペースト内でカバーされていることも、図7Aに示されている。
【0056】
センサ720が、Ag/AgClでカバーされた参照電極領域764を1つだけ利用しているという点において、センサ720はセンサ320とは異なる。残りの参照電極領域765は、つい先程述べたようにカーボンペースト内でカバーされている。しかし、領域765は、任意で、カバー材料を備えずに、センサ520と同様に、例えば金またはパラジウムのような参照電極のむき出しに露出した導体で形成できることが理解されるべきである。センサ520と同様に、むき出しの、または炭素でカバーされた参照電極領域765は、高周波での電位を感知することはできるが、低周波ではできない。それにもかかわらず、単一のAg/AgCl参照電極領域764は、低周波で良好な参照電位を提供する。
【0057】
図8Aおよび8Bは、電位分布が対称であることを裏付けている。図8Aおよび8Bは、図7Aおよび7Bに示されるセンサで、グルコース水溶液中で2日間測定された、100kHz、10kHz、1kHzにおける経時的なインピーダンスの大きさおよび位相をそれぞれ示す。図7Aおよび7B(図8Aおよび8B)のインピーダンスのプロットは、望ましくないスパイクや他のカオス的な変化がなく、比較的平坦である。センサ720は、米国特許出願公開第2008/214910号明細書に記載されるような交流測定での使用に好適であり、このセンサによるAg/AgClの使用が限定的であるため、生体適合性である。
【0058】
複数の積層を有する実質的に平らなセンサに関して、本教示についてここまで説明したが、複数の露出電極領域を利用している他のセンサの実施形態が、上記で開示された発明的発見を利用できるということを、当業者はわかるはずである。例えば、図9は、上記で教示される対称の原理を取り込んだ円筒状のセンサ920を図示している。作用電極ワイヤ930は、絶縁材料946でカバーされており、試薬コーティングを含む露出領域962を有する。
【0059】
センサ920は、参照電位を維持し、電子回路を完成させるという二重の目的を果たす対向−参照電極を有する二電極システムである。対向−参照電極接続ワイヤ928は、円筒状のセンサの長手方向に沿って延び、絶縁体961によってカバーされている。対向−参照電極接続ワイヤ928は、4つの露出部分、すなわち絶縁体946の周囲にらせん状に巻かれた対向−参照電極領域964を有する。露出部分は、上述の通りAg/AgClで形成されることになる。図9に示される実施形態は予測的であり試験されていないが、露出した検体感知電極領域が対称に配列されるため、センサ920が対称な電位分布を生じることが予想される。センサ920は、本教示が様々なセンサの実施形態にどのように利用できるかについての単なる一例である。
【0060】
本発明の原理を取り込んだ代表的実施形態が上記に開示されているが、本発明は開示された実施形態に限定されない。むしろ、本出願は、その概括的な原理を用いた本発明のあらゆる変形形態、用途または適用形態を含むことを意図している。さらに、本発明が関連し、かつ添付の請求項によって限定される範囲内にある当該技術分野において既知または慣習的な慣行の範囲内となるような本開示からの展開を、本出願が含むことが意図される。
【0061】
以下に、いくつかの代表的実施形態を説明する。
実施形態1
基板と、前記基板上またはその内部に形成され、体液に接触するように露出させた複数の作用電極領域を有する作用電極と、前記基板上またはその内部に形成され、体液に接触するように露出させた少なくとも1つの第2の電極領域を有する第2の電極とを含む電気化学センサであり、前記複数の作用電極領域および前記少なくとも1つの第2の電極領域が対称的な配列を含み、交流信号が前記センサに印加されると、対称性の電位分布が生じる生体内使用のための電気化学センサ。
【0062】
実施形態2
前記少なくとも1つの第2の電極領域が複数の第2の電極領域を含む、実施形態1の電気化学センサ。
【0063】
実施形態3
前記第2の電極が参照電極を含み、前記複数の第2の電極領域が体液に接触するように露出させた参照電極領域を含み、前記電気化学センサが、基板上またはその内部に形成された対向電極をさらに含んでおり、前記対向電極が、体液に接触するように露出させた少なくとも1つの対向電極領域を含んでいる実施形態2の電気化学センサ。
【0064】
実施形態4
前記対向電極が体液に接触するように露出させた複数の対向電極領域を含み、前記複数の作用電極領域と前記複数の対向電極領域と複数の参照電極領域とが対称的に配置され、交流信号がセンサに印加されると、対称性の電位分布が生じるように形成された実施形態3の電気化学センサ。
【0065】
実施形態5
前記複数の参照電極領域の少なくとも1つが、残りの参照電極領域とは異なる材料組成を含む実施形態4の電気化学センサ。
【0066】
実施形態6
前記複数の参照電極領域の少なくとも1つが、Ag/AgClを含む実施形態5の電気化学センサ。
【0067】
実施形態7
前記残りの参照電極領域が非腐食性の導体を含む実施形態6の電気化学センサ。
【0068】
実施形態8
前記基板が実質的に平面である実施形態1の電気化学センサ。
【0069】
実施形態9
前記作用電極領域が前記センサの長手方向に沿って離隔した実施形態1の電気化学センサ。
【0070】
実施形態10
基板と、前記基板上またはその内部に形成された作用電極と、前記基板上またはその内部に形成された対向電極と、前記基板上またはその内部に形成され、体液に接触するように露出させた複数の参照電極領域を有する参照電極とを含む電気化学センサであって、前記複数の参照電極領域の少なくとも1つが残りの参照電極領域とは異なる材料組成を含む、体液を試験するための電気化学センサ。
【0071】
実施形態11
前記複数の参照電極領域の少なくとも1つが、Ag/AgClを含む実施形態10の電気化学センサ。
【0072】
実施形態12
前記残りの参照電極領域が非腐食性の導体を含む実施形態10の電気化学センサ。
【0073】
実施形態13
前記非腐食性の導体が、金、白金または炭素を含む実施形態12の電気化学センサ。
【0074】
実施形態14
前記作用電極が、体液に接触するように露出させた複数の作用電極領域を含む実施形態10の電気化学センサ。
【0075】
実施形態15
前記対向電極が、体液に接触するように露出させた複数の対向電極領域を含む実施形態14の電気化学センサ。
【0076】
実施形態16
前記複数の作用電極領域と前記複数の対向電極領域と複数の参照電極領域とが対称的に配置され、交流信号が前記センサに印加されると、対称性の電位分布が生じるように形成された実施形態15の電気化学センサ。
【0077】
実施形態17
基板と、前記基板上またはその内部に形成され、体液に接触するように露出させた複数の作用電極領域を有する作用電極と、前記基板上またはその内部に形成され、体液に接触するように露出させた複数の参照電極領域を有する参照電極と、前記基板上またはその内部に形成され、体液に接触するように露出させた少なくとも1つの対向電極領域を有する対向電極とを含む電気化学センサであって、前記複数の作用電極領域と前記複数の参照電極領域と前記少なくとも1つの対向電極領域とが対称的に配置され、交流信号が前記電気化学センサに印加されると、対称性の電位分布が生じるように形成された生体内使用のための電気化学センサ。
【0078】
実施形態18
前記少なくとも1つの対向電極領域が複数の対向電極領域を有し、前記複数の作用電極領域と前記複数の対向電極領域と複数の参照電極領域とが対称的に配置され、交流信号が前記センサに印加されると、対称性の電位分布が生じるように形成された実施形態17の電気化学センサ。
【0079】
実施形態19
前記複数の作用電極領域と複数の参照電極領域と複数の対向電極領域とが、前記センサの長手方向に沿って間隙をおいた配列で置かれている実施形態18の電気化学センサ。
【0080】
実施形態20
前記配列が、対向電極領域、作用電極領域、参照電極領域の順で配置された隣接した電極領域のアレイを含む実施形態19の電気化学センサ。
【0081】
実施形態21
前記配列が、対向電極領域、作用電極領域、参照電極領域、作用電極領域、対向電極領域の順で配置された隣接した電極領域のアレイを含む実施形態19の電気化学センサ。
【0082】
実施形態22
前記複数の作用電極領域と複数の参照電極領域とが、前記センサの長手方向に沿ってアレイ内で間隙をおいて配置される実施形態17の電気化学センサ。
【0083】
実施形態23
前記少なくとも1つの対向電極領域が、前記アレイに隣接するように位置付けられた細長い部材を含む実施形態22の電気化学センサ。
【0084】
実施形態24
前記複数の参照電極領域の少なくとも1つが、残りの参照電極領域とは異なる材料組成を含む実施形態17の電気化学センサ。
【0085】
実施形態25
前記複数の参照電極領域の少なくとも1つが、Ag/AgClを含む実施形態24の電気化学センサ。
【0086】
実施形態26
前記残りの参照電極領域が非腐食性の導体を含む実施形態25の電気化学センサ。
【0087】
実施形態27
前記基板が実質的に平面である実施形態17の電気化学センサ。
【0088】
実施形態28
前記作用、対向および参照電極が、前記基板に付けられた実質的に平坦な導体として形成される実施形態27の電気化学センサ。
【0089】
実施形態29
前記複数の作用電極領域が、前記作用電極の上に置かれ、かつ、該作用電極に電気的に接触する導電性の材料を含む実施形態28の電気化学センサ。
【0090】
実施形態30
前記導電性の材料と前記作用電極との間に配置された少なくとも1つのフィルムをさらに含み、前記フィルムが、前記導電性の材料と前記作用電極との間で電気的な接触をさせる1つまたは2つ以上の開口を有する実施形態29の電気化学センサ。
図1A
図1B
図2A
図2B
図2C
図2D
図3A
図3B
図4A
図4B
図4C
図4D
図5A
図5B
図6A
図6B
図7A
図7B
図8A
図8B
図9