(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6105058
(24)【登録日】2017年3月10日
(45)【発行日】2017年3月29日
(54)【発明の名称】バックライトモジュール及びバックライトモジュールに用いるバックライト固定構造
(51)【国際特許分類】
F21S 2/00 20160101AFI20170316BHJP
G02F 1/13357 20060101ALI20170316BHJP
G02F 1/1333 20060101ALI20170316BHJP
F21Y 103/00 20160101ALN20170316BHJP
【FI】
F21S2/00 483
G02F1/13357
G02F1/1333
F21S2/00 482
F21Y103:00
【請求項の数】6
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2015-512995(P2015-512995)
(86)(22)【出願日】2013年3月6日
(65)【公表番号】特表2015-522905(P2015-522905A)
(43)【公表日】2015年8月6日
(86)【国際出願番号】CN2013072257
(87)【国際公開番号】WO2013174168
(87)【国際公開日】20131128
【審査請求日】2016年1月6日
(31)【優先権主張番号】201220235278.3
(32)【優先日】2012年5月23日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】510280589
【氏名又は名称】京東方科技集團股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BOE TECHNOLOGY GROUP CO.,LTD.
(73)【特許権者】
【識別番号】513127319
【氏名又は名称】合肥京▲東▼方▲顕▼示光源有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100089037
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】▲孫▼ 文波
【審査官】
竹中 辰利
(56)【参考文献】
【文献】
国際公開第2006/073033(WO,A1)
【文献】
特開2007−322697(JP,A)
【文献】
特開2009−295493(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 2/00
G02F 1/1333
G02F 1/13357
F21Y 103/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定台座、前記固定台座の第一側に設置されるチューブ挟持部、及び前記固定台座の、前記第一側の反対となる第二側に設置される係止構造を含み、
そのうち、前記係止構造は、係止跳返構造を含み、前記係止構造とバックプレートとが係止する際、前記係止跳返構造は弾性変形し、前記バックプレートに前記固定台座から遠ざかる弾性保持力を供し、
前記係止構造は、一端が前記固定台座に接続する係止柱、前記係止柱のもう一端に設置する係止台座、及び、前記係止台座から、前記係止柱から遠ざかり且つ前記固定台座に向く方向へ延伸する少なくとも一つのハネ、をさらに含み、
前記係止構造は、前記係止柱に設置している少なくとも一つの側面上の係止突起をさらに含み、
前記固定台座の前記係止構造を設置している部分は、前記固定台座の前記チューブ挟持部を設置している部分に対して、前記第一側に移動し、且つ前記係止跳返構造は、前記固定台座の、前記固定台座の前記係止構造を設置している部分と前記チューブ挟持部を設置している部分との間の弓状部分であることを特徴とする、バックライトモジュールに用いるバックライト固定構造。
【請求項2】
前記係止構造と対応するように、前記固定台座の第一側に設置している支柱をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のバックライト固定構造。
【請求項3】
前記バックライト固定構造は、前記支柱の両側に、それぞれ一つの前記チューブ挟持部を設置していることを特徴とする、請求項2に記載のバックライト固定構造。
【請求項4】
前記係止突起は二つであり、前記係止柱の向かい合う二つの側面上に位置することを特徴とする、請求項1に記載のバックライト固定構造。
【請求項5】
前記係止構造のハネは二つであり、前記二つのハネはそれぞれ前記係止柱の、係止突起を設置している以外の、二つの側面に設置されていることを特徴とする、請求項4に記載のバックライト固定構造。
【請求項6】
バックライトモジュールであって、
バックプレート、チューブ、及びバックライト固定構造を含み、
前記バックライト固定構造は、
固定台座、
前記固定台座の第一側に設置され、前記チューブを挟持するチューブ挟持部、及び
前記固定台座の、前記第一側と反対の第二側に設置され、前記バックプレートを固定するための係止構造を含み、
そのうち、前記バックライト固定構造の前記係止構造は、係止跳返構造を含み、
前記係止構造とバックプレートとが係止する際、前記係止跳返構造は弾性変形し、
前記バックプレートに前記固定台座から遠ざかる弾性保持力を供し、
前記係止構造は、一端が前記固定台座に接続する係止柱、前記係止柱のもう一端に設置する係止台座、及び、前記係止台座から、前記係止柱から遠ざかり且つ前記固定台座に向く方向へ延伸する少なくとも一つのハネ、をさらに含み、
前記係止構造は、前記係止柱に設置している少なくとも一つの側面上の係止突起をさらに含み、
前記固定台座の前記係止構造を設置している部分は、前記固定台座の前記チューブ挟持部を設置している部分に対して、前記第一側に移動し、且つ前記係止跳返構造は、前記固定台座の、前記固定台座の前記係止構造を設置している部分と前記チューブ挟持部を設置している部分との間の弓状部分であることを特徴とする、バックライトモジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はバックライトモジュール及びバックライトモジュールに用いるバックライト固定構造に係るものである。
【背景技術】
【0002】
液晶表示装置中の液晶表示パネルの液晶自身は発光しない。表示効果を達成するために、液晶表示パネルに光源装置、例えばバックライトモジュールを提供する必要があり、これにより表示機能を実現する。バックライトモジュールは、サイドライト式バックライトモジュール及び直下式バックライトモジュールに分けられる。
【0003】
液晶表示装置の応用分野が絶えず増大するなることにより、特に大きいサイズの液晶表示装置の応用において、液晶表示装置のバックライトモジュールの出射輝度に対するさらなる要求があり、複数の発光デバイスを使用することで、バックライトモジュールの出射輝度を高める必要があるが、直下式バックライトモジュールはこのようなニーズに満たすものである。
【0004】
直下式バックライトモジュールは以下を含む。バックプレート、並列的に並ぶ複数の発光素子、及びバックプレート上において前記発光素子を固定、位置決定するためのバックライト固定構造、及びバックプレート上に設置され、発光素子から出る光を反射するための反射プレートを含む。(反射材料またはフィルム材を塗布、粘着などの方式により、バックプレートとバックライト固定構造とが接触する面上に設置することもできる)。前記発光素子は、液晶表示装置のバックライト固定構造のチューブ挟持部2によって固定される。
図1に示すように、液晶表示装置のバックライト固定構造(Lamp Guide)は、バックプレート(Back Cover)上に接続されている(バックライト光源中には、複数ユニットの液晶表示装置のバックライト固定構造を含むが、図においては一ユニットのみ示している)。バックライト固定構造は、固定台座3’、チューブ位置決定構造及び分散板などの光学フィルムを支持する支柱1’を含む。そのうち、前記チューブ位置固定構造は、前記固定台座3’の両側に設けられ、前記支柱1’は前記固定台座3’の上向きの表面中央部に設置されている。前記チューブ位置決定構造は、チューブの固定に用いられるチューブ挟持部2’、及び液晶表示装置のバックライト固定構造を前記バックプレート上に固定する係止構造4’を含む。前記チューブ挟持部2’と係止構造4’は一体成型されたものであり、支柱1’とチューブ挟持部2’の底部は固定台座3’により接続される。前記係止構造4は、バックプレート上の孔を貫通し、係止構造4のツメは、孔を経過する際には収縮し、且つ孔を貫通した後は広がり、これによりバックプレートを、チューブ挟持部2の下向きの表面と係止構造4の上向きの表面の間に固定させ、これによりバックプレートに対してバックライト固定構造を位置決定する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
発明者は以下について見出した。従来のバックライトモジュール中の液晶表示装置のバックライト固定構造の係止構造は、完全に係止することを保証すると同時に、係止後の強度が高く、緩まないことを保証する必要があり、チューブ挟持部の下向きの表面(係止後のバックプレートの下向きの表面)と、係止構造の上向きの表面との間の距離は、特に精確にする必要がある。チューブ挟持部の下向きの表面と、係止構造の上向きの表面との間の距離が大きすぎると、係止の緩みを招く。チューブ挟持部の下向きの表面と、係止構造の上向きの表面の間の距離が小さすぎれば、係止構造の係止困難をもたらし、または、係止構造のハネが開かないため、係止が不安定となり、係止の不安定性は、バックライト光源の固定の不安定性をもたらし、これによりバックライトモジュールの発光の均一性に影響する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施例に基づいて、バックライトモジュールに用いるバックライト固定構造を提供する。該バックライト固定構造は、固定台座、前記固定台座の第一側に設置されるチューブ挟持部、及び前記固定台座の、前記第一側の反対となる第二側に設置される係止構造を含み、そのうち、前記係止構造は、係止跳返構造を含み、前記係止構造とバックプレートとが係止する際、前記係止跳返構造は弾性変形し、前記バックプレートに前記固定台座から遠ざかる弾性保持力を供する。
【0007】
これらの実施例において、前記係止構造は、一端が前記固定台座に接続する係止柱、前記係止柱のもう一端に設置する係止台座、及び、前記係止台座から、前記係止柱から遠ざかり且つ前記固定台座に向く方向へ延伸する少なくとも一つのハネ、をさらに含むことができる。
【0008】
好ましくは、前記係止構造は、前記係止柱に設置している少なくとも一つの側面上の係止突起をさらに含む。
【0009】
好ましい実施例において、前記係止跳返機構は、前記固定台座の第二側から延伸する、斜めL型構造である。
【0010】
例えば、前記斜めL型構造と、前記固定台座とが接続する側は、前記係止柱と固定台座とが接続する一端の側面に位置し、且つ前記L型構造のもう一端は、固定台座から遠ざかり、且つ前記係止柱から遠ざかる方向へ延伸する。
【0011】
好ましくは、前記固定台座の、前記係止構造を設置している部分は、前記固定台座の、前記チューブ挟持部を設置している部分に対して、前記第一側に移動している。
【0012】
前記固定台座の第一側に設置している支柱をさらに含み、且つ前記支柱は、前記固定台座の前記チューブ挟持部を設置している部分に設置している。
【0013】
好ましくは、前記バックライト固定構造は、前記支柱の両側にそれぞれ一つの前記チューブ挟持部を設置している。
【0014】
その他の好ましい実施例において、前記固定台座の前記係止構造を設置している部分は、前記固定台座の前記チューブ挟持部を設置している部分に対して、前記第一側に移動し、且つ前記係止跳返構造は、前記固定台座の、前記固定台座の前記係止構造を設置している部分と前記チューブ挟持部を設置している部分との間の弓状部分である。
【0015】
前記バックライト固定構造は、前記係止構造と対応するように前記固定台座の第一側に設置している支柱をさらに含む。
【0016】
好ましくは、前記バックライト固定構造は、前記支柱の両側に、それぞれ一つの前記チューブ挟持部を設置している。
【0017】
また、好ましくは、前記係止突起は二つであり、前記係止柱の向かい合う二つの側面上に位置する。
【0018】
前記係止構造のハネは二つであり、前記二つのハネはそれぞれ前記係止柱の、係止突起を設置している以外の、二つの側面に設置されている。
【0019】
本発明の実施例は、さらにバックライトモジュールを提供する。該バックライトモジュールは、バックプレート、チューブ、及びバックライト固定構造を含み、前記バックライト固定構造は、固定台座、前記固定台座の第一側に設置され、前記チューブを挟持するチューブ挟持部、及び前記固定台座の、前記第一側と反対の第二側に設置され、前記バックプレートを固定するための係止構造を含み、そのうち、前記バックライト固定構造の前記係止構造は、係止跳返構造を含み、前記係止構造とバックプレートとが係止する際、前記係止跳返構造は弾性変形し、前記バックプレートに前記固定台座から遠ざかる弾性保持力を供する。
【0020】
本発明の実施例の技術構成をさらに明確に説明するために、以下に実施例の図面について簡単に紹介する。明らかなように、以下に記載の図面は本発明の一部の実施例に係るものに過ぎず、本発明を制限するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】
図1は従来のバックライト固定構造の正面図である。
【
図2】
図2は本発明実施例の一つのバックライト固定構造の正面図である。
【
図3】
図3は本発明実施例の一つのバックライト固定構造の立体図である。
【
図4】
図4は本発明実施例のバックライトモジュールの構造模式図である。
【
図5】
図5は本発明実施例のもう一つのバックライト固定構造の正面図である。
【
図6】
図6は本発明実施例のもう一つのバックライト固定構造の立体図である。
【
図7】
図7は本発明実施例のもう一つのバックライトモジュールの構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下に本発明の実施例中の図面を参照して、本発明実施例中の技術構成についてさらに明確に、完全に記載する。明らかなように、記載する実施例は本発明の一部の実施例に係るものに過ぎず、全部の実施例ではない。本発明の実施例に基づいて、当業者が創作的な労働を必要としない前提において得られるその他の実施例も、本発明が保護を求める範囲に属するものである。以下の実施例の説明は、参考となる添付の図面を参照し、本発明が実施可能であることについて説明している。本発明において使用される用語「上向きの表面」「下向きの表面」「左側面」などは、参考図面における方向に過ぎない。よって、方向を用いた用語は説明するためのものであり、本発明の実施例を制限する用語ではない。
【0023】
本発明実施例は、液晶表示装置のバックライト固定構造5を提供し、それは液晶表示装置のバックライトモジュール中に設置され、発光素子を挟持するものであり、発光素子とバックプレートとを固定させる。説明すべきは、バックライトモジュール中には、複数ユニットの液晶表示装置のバックライト固定構造5を含むことができるが、本発明実施例の図では一ユニットのみ示していることである。
【0024】
図2は本発明の実施例に基づく、一種類のバックライトモジュールに用いるバックライト固定構造5の正面図であり、
図3は該バックライト固定構造5の立体図である。本実施例のバックライト固定構造5は、固定台座3及びチューブ挟持部2を含む。前記固定台座3は、上向きの表面と下向きの表面(固定台座3の第一側及び第二側に対応)を有する。
【0025】
前記固定台座3の上向きの表面の中央部には、支柱1を設置することができ、前記固定台座3上の上向きの表面支柱1の両側には、それぞれチューブ挟持部2が設置されている。
【0026】
前記バックライト固定構造5は、さらに係止構造4を含み、前記係止構造4は、前記固定台座3の下向きの表面に設置されている。前記固定台座3は、その最も外側に、係止構造4が設置されている。
【0027】
図示の例において、前記バックライト固定構造5は、支柱1、二つの前記チューブ挟持部2及び二つの前記係止構造4を含み、そのうち、前記チューブ挟持部2は、前記固定台座3の上向きの表面に位置し、前記係止構造4は二つあり、前記係止構造4は前記固定台座3の下向きの表面に位置する。図に示すように、順次、係止構造4、チューブ挟持部2、支柱1、チューブ挟持部2、係止構造4が設置されている。好ましくは、前記二つの係止構造4、二つのチューブ挟持部2は、対照的に前記支柱1の両側に設置されている。
【0028】
前記支柱1と固定台座3は、一体成型され、または取り外し可能に、前記固定台座3上に固定されている。
【0029】
前記チューブ支持体2と固定台座3は、一体成型され、または取り外し可能に、前記固定台座3上に固定されている。
【0030】
前記係止構造4と固定台座3は、一体成型され、または取り外し可能に、前記固定台座3上に固定されている。
【0031】
前記取り外し可能な固定接続方式は、テープによる粘着、ねじによる固定、及び係止部材などの方式により接続される。
【0032】
本発明の実施例では好ましくは、前記支柱1、チューブ挟持部2及び係止構造4が、いずれも前記固定台座3と一体成型される。
【0033】
図2及び
図8に示すように、本発明実施例の係止構造4は、一端が前記固定台座3に接続する係止柱41、前記係止柱41のもう一端に設置される係止台座42、及び前記係止台座42から、前記係止柱41から遠ざかり且つ前記固定台座3に向かう方向に延伸する少なくとも一つのハネ43、を含むことができる。前記係止構造は、さらに、前記係止柱41の少なくとも一つの側面上に設置される係止突起45を含む。より具体的に、本発明実施例中の前記係止構造4は、係止柱41、係止台座42、係止突起45及びハネ43を含み、そのうち前記係止柱41の一端は固定台座3に接続し、前記係止柱41のもう一端は係止台座42と接続する。前記ハネ43の一端は、係止台座42と接続し、前記ハネ43のもう一端は、前記係止台座42から遠ざかり、且つ固定台座3に近づく方向に向けて延伸する。前記ハネ43の延伸端には突起があり、前記係止突起45は、前記係止柱41の少なくとも一つの側面上に位置することができる。
【0034】
具体的に言えば、前記係止柱41は長方体または正方体とすることができ、本実施例中において、好ましくは長方体である。前記係止柱41は、四つの側面があり、前記ハネ43は好ましくは二つであり、前記係止突起45は好ましくは二つであり、前記二つのハネ43は、前記係止柱41の向かい合う二つの側面上に位置し、前記二つの係止突起45は、前記係止柱41の他の二つの側面上に位置する。
【0035】
明らかなように、前記係止突起45は、一つ、三つ、四つとすることができ、前記ハネ43も、一つ、三つ、四つとすることができる。前記係止突起45の、前記係止柱41における位置は、ハネ43に近づけ過ぎることなく、具体的には、前記係止柱41の側辺中部以上の位置にある。前記係止突起45、ハネ43及び前記係止柱41は一体成型される。
【0036】
さらに、前記係止構造4は、係止跳返構造をさらに含むことができる。前記係止構造4とバックプレートとが係止する場合、前記係止跳返構造は、弾性変形を起こし、前記バックプレートに、前記固定台座から遠ざかる弾性保持力を供する。
【0037】
前記係止跳返機構は、その弾性力の作用により、チューブ挟持部2の下向きの表面(係止後のバックプレートの下向きの表面)と、係止構造4の上向きの表面の間の距離の正確性を保証している。これにより、係止構造4とバックプレート7とが完全に係止することを保証し、係止後の強度が高く、緩まないことを保証する。また、係止構造4のハネ43は完全に開くことができ、係止構造4の係止不安定による、バックライト光源の不安定性を解決でき、これによりバックライトモジュールの発光均一性の問題に影響する。
【0038】
本実施例中において、前記係止跳返構造は斜めL型構造44である。該斜めL型構造44は、前記固定台座3の下向きの表面から延伸する。
【0039】
さらに、前記係止跳返構造の一端は、前記固定台座3の下向きの表面に固定され、且つ前記係止柱41と固定台座3とが接続する端の側面において、前記係止跳返構造は、固定台座3から遠ざかる方向に延伸して、斜めL型構造44となる。例えば、前記斜めL型構造44と前記固定台座3とが接続する端は、前記係止柱41と固定台座3が接続する端の側面に位置し、且つ前記斜めL型構造44のもう一端は、固定台座3から遠ざかり且つ前記係止柱41から遠ざかる方向へ延伸する。
【0040】
さらに、前記固定台座3と係止構造4とが接続する部分と、チューブ挟持部2、支柱1が所在する固定台座3の部分とは、異なる平面上に位置する。
【0041】
好ましくは、前記固定台座3と係止構造4とが接続する部分の平面は、チューブ挟持部2、支柱1が所在する固定台座3の部分の平面より高い。言い換えれば、前記固定台座3の前記係止構造を設置する区分は、前記固定台座3の、前記チューブ挟持部2を設置する部分に対し、前記第一側に移動する。本実施例中において、前記支柱1は、前記固定台座3の前記チューブ挟持部2を設置する部分中に設置されている。
【0042】
さらに好ましくは、前記固定台座3と係止構造4とが接続する部分の平面と、前記チューブ挟持部2、支柱1が所在する固定台座3の部分の平面とが接続する斜面と水平面との夾角は20〜45度である。
【0043】
前記斜めL型構造44は、前記係止柱41と前記固定台座3とが接続する四つの側面に、少なくとも一つ設置している。図中に示す、前記斜めL型構造44の数は一つであり、且つ前記斜めL型構造44は、係止柱41と前記固定台座3とが接続する左側面に設置しているが、本発明はこれらに限られない。
【0044】
図4は、本発明の実施例に基づく、バックライトモジュールの構造模式図である。前記バックライトモジュールは、前記バックライト固定構造5を含み、前記バックライト固定構造5の支柱1の一端は、固定台座3の上向きの表面と接続し、もう一端は光学フィルム6と接触し、前記光学フィルム6を支持するものである。本発明実施例の係止構造4中の前記係止跳返構造44を応用し、前記係止構造4が、バックプレート7上の孔を貫通する場合、係止力の作用下において、係止跳返構造44により、バックプレート7の下向きの表面と、ハネ43との間の距離を増大させ、係止構造4の係止を完全にし、ハネ43を完全に開かせてから、係止し、係止力の除去により、係止跳返機構44が生じる跳返力の作用下において、バックプレート7の下表面とハネ43との間の距離を減少させ、完全に開いているハネ43をバックプレート7の下向きの表面に密着させ、これにより係止構造4の係止強度を保証する。係止構造4のハネ43は、孔を貫通する際に収縮し、孔を貫通してから開くため、これによりバックライト固定構造5をバックプレート7上に固定し、バックプレートに対してバックライト固定構造を位置決定する。前記係止構造4の係止跳返構造44は、跳返力の作用下において、係止構造4をよりバックプレート7に密着するようにさせ、これにより係止構造4とバックプレート7との係止安定性を保証する。より好ましくは、係止する力が大き過ぎて、係止跳返構造44の弾性限界を超え、これにより係止跳返構造44の断裂を招くことを回避するために、前記固定台座3と係止構造4が接続する部分は、チューブ挟持部2、支柱1の所在する固定台座3の部分とは異なる平面上に位置し、このような構造により、係止力が大きすぎることによる、跳返構造44の断裂を防止する。前記係止突起45は、係止が完了してから前記バックプレート7の上向きの表面に位置し、係止構造4と前記バックプレート7の係止をより安定化させ、前記ハネ43の延伸端の突起は、好ましくは垂直平行面であり、このようにハネ43が開いてから、より強固に前記バックプレート7の下向きの表面に固定させることができる。
【0045】
図5は本発明のもう一つの実施例に基づく、バックライトモジュールに用いるバックライト固定構造5の正面図である。
図6は、該バックライト固定構造5の立体図である。本発明実施例の図中における前記バックライト固定構造5の支柱は一つのみであり、前記チューブ挟持部2は2つであり、前記チューブ挟持部2は前記支柱1の上向きの表面に位置し、前記チューブ挟持部2は前記支柱1の両側に位置し、好ましくは対称的に設置される。前記係止構造4は一つであり、前記係止構造4は、前記支柱1の下向きの表面に位置する。図に示すように、前記係止構造4と、前記支柱4とは、対応するように前記固定台座3の下向きの表面に設置されている。
【0046】
前記支柱1と固定台座3は一体成型され、または取り外し可能に前記固定台座3上に固定されている。
【0047】
前記チューブ支持体2と固定台座3は一体成型され、または取り外し可能に前記固定用台座3上に固定している。
【0048】
前記係止構造4と固定台座3は一体成型され、または取り外し可能に前記固定台座3上に固定している。
【0049】
前記取り外し可能な固定接続方式は、テープによる粘着、ねじによる固定及び係止部材等の方式により接続される。
【0050】
本発明の実施例では好ましくは、前記支柱1、チューブ挟持部2及び係止構造4は、いずれも前記固定台座3と一体成型される。
【0051】
図5及び
図8に示すように、本発明実施例中の前記係止構造4は、係止柱41、係止台座42、係止突起45及びハネ43をさらに含み、そのうち、前記係止柱41の一端は、固定台座3と接続し、前記係止柱41のもう一端は、係止台座42と接続する。前記ハネ43の一端は、係止台座42と接続し、前記ハネ43のもう一端は、前記係止台座42から遠ざかり、且つ固定台座3と近づく方向に向けて延伸する。前記ハネ43の延伸端には突起があり、前記係止突起45は、前記係止柱41の少なくとも一つの側面上に位置することができる。
【0052】
具体的に言えば、前記係止柱41は長方体または正方体であり得、本発明の実施例中において、好ましくは長方体である。前記係止柱41は、四つの側面があり、前記ハネ43は好ましくは2つであり、前記係止突起45は、好ましくは2つであり、前記二つのハネ43は、前記係止柱41の向かい合う二つの側面上に位置し、前記二つの係止突起45は、前記係止柱41の他の二つの側面上に位置する。
【0053】
当然のように、前記係止突起45は、一つ、三つ、四つとすることができ、前記ハネ43も、一つ、三つ、四つとすることができる。前記係止突起45の、前記係止柱41における位置は、ハネ43に近すぎることなく、具体的には前記係止柱41の側辺中部以上の位置にある。前記係止突起45、ハネ43と前記係止柱41は一体成型される。
【0054】
さらに、前記係止構造4は、さらに係止跳返構造を含む。前記係止構造4とバックプレート7とが係止する場合、前記係止跳返機構は弾性変形を起こし、これにより前記バックプレートに、前記固定台座から遠ざかる弾性保持力を供する。
【0055】
本実施例において、前記固定台座3の、前記係止構造を設置する部分の、前記固定台座3を設置する前記チューブ挟持部2の部分は、前記第一側に移動し、且つ前記係止跳返構造は前記固定台座の、固定台座の前記係止構造を設置する部分、及び前記チューブ挟持部を設置する区分の間の弓状部分35を含むことができる。前記係止跳返構造は、その跳返力の作用によって、チューブ挟持部2の下向きの表面(係止後のバックプレートの下表面)と係止構造4の上向きの表面の間の距離の精密性を保証し、係止構造4とバックプレート7とが完全に係止することを保証し、係止後の強度が高く、緩まないことを保証し、さらに係止構造4のハネ43が完全に開くことを保証し、係止構造4の係止が不安定であることによる、バックライト光源の固定の不安定性により、バックライトモジュールの発光均一性に影響する問題を解決できる。
【0056】
さらに、前記支柱1、係止構造4が所在する係止台座3の部分と、前記チューブ挟持部2が所在する係止台座3の部分とは、異なる平面上にある。
【0057】
さらに、前記支柱1、係止構造4が所在する固定台座3の部分は、前記チューブ挟持部2の所在する固定台座3が所在する部分の平面より高く、前記支柱1、係止構造4の所在する固定台座3の一部は、弓状構造35となる。好ましくは、前記弓状構造35は弾性構造である。
【0058】
さらに好ましくは、前記係止構造4と前記支柱1は、前記固定台座3の下向きの表面に対応するように設置され、より具体的には、前記係止構造4は、前記弓状構造35の下向きの表面に、弓状構造25の上向きの表面の支柱1と対応するように設置している。
【0059】
図7は本発明実施例のバックライトモジュールの構造模式図である。前記バックライトモジュールのバックライト固定構造5の、支柱1の一端と、弓状構造35の上向きの表面は接続し、もう一端は光学フィルム6と接触し、光学フィルム6の支持に用いる。前記係止構造4は、バックプレート7上の孔を貫通して、係止力の作用下において、弓状構造35の下向きの表面と、ハネ43の間の距離を増大させ、係止構造4が完全に係止することを保証し、ハネ43を完全に開かせ、係止めが完了してから、係止力の除去により、バックライト固定構造5の弓状構造35において生じる跳返力の作用下において、バックプレート7の下向きの表面とハネ43との間の距離を減少させ、完全に開いているハネ43をバックプレート7の下向きの表面に密着させ、係止構造4の係止強度を保証する。係止構造4のハネ43は、孔を通過する際に収縮し、孔を通過してから、バックライト固定構造5をバックプレート7上に係止し、これによりバックプレート7に対し、バックライト固定構造5を固定する。前記係止突起45は、バックライト固定構造5とバックプレート7の固定をより安定に、強固にする。前記弓状構造35は、跳返力の作用下において、係止構造4をバックプレート7に密着させ、係止構造4とバックプレート7の係止安定性を保証する。前記ハネ43の延伸端の突起は、好ましくは垂直平行面であり、このようにすることでハネ43が開いてから、より強固に前記バックプレート7の下向きの表面に固定することができる。
【0060】
本発明実施例は、バックライト固定構造を提供する。前記バックライト固定構造は、台座、チューブ挟持部、支柱、係止構造を含み、前記バックライト固定構造の係止構造は、さらに係止跳返構造を含み、従来のバックライト固定構造の係止構造の係止不安定による出射不均一をもたらす現象を解決できる。
【0061】
以上に記載したのは本発明の具体的な実施形態にすぎず、本発明の保護範囲はこれに限られない。任意の当業者が、本発明の開示する技術範囲内において、変更または置換に容易に想到できるものも、本発明の保護範囲に属することになる。よって、本発明の保護を求める範囲は、請求項の保護範囲を基準とする。
【符号の説明】
【0062】
1、1’ 支柱
2、2’ チューブ挟持部
3、3’ 固定台座
4、4’ 係止構造
5 バックライト固定構造
6 光学フィルム
7 バックプレート
35 弓状構造
41 係止柱
42 係止台座
43 ハネ
44 斜めL型構造
45 係止突起