特許第6105125号(P6105125)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6105125発光素子パッケージ及びバックライトユニット
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6105125
(24)【登録日】2017年3月10日
(45)【発行日】2017年3月29日
(54)【発明の名称】発光素子パッケージ及びバックライトユニット
(51)【国際特許分類】
   H01L 33/60 20100101AFI20170316BHJP
   H01L 33/62 20100101ALI20170316BHJP
   H01L 33/58 20100101ALI20170316BHJP
   H01L 33/50 20100101ALI20170316BHJP
   H01L 33/54 20100101ALI20170316BHJP
   H01L 33/38 20100101ALI20170316BHJP
   H01L 33/46 20100101ALI20170316BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20170316BHJP
   F21Y 103/10 20160101ALN20170316BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20170316BHJP
【FI】
   H01L33/60
   H01L33/62
   H01L33/58
   H01L33/50
   H01L33/54
   H01L33/38
   H01L33/46
   F21S2/00 439
   F21Y103:10
   F21Y115:10 300
【請求項の数】13
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2016-86225(P2016-86225)
(22)【出願日】2016年4月22日
(65)【公開番号】特開2016-208037(P2016-208037A)
(43)【公開日】2016年12月8日
【審査請求日】2016年4月22日
(31)【優先権主張番号】10-2015-0056682
(32)【優先日】2015年4月22日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2015-0099949
(32)【優先日】2015年7月14日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】514121240
【氏名又は名称】ルーメンス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】特許業務法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】オウ スン ヒョン
(72)【発明者】
【氏名】ゾン デ ギル
(72)【発明者】
【氏名】パーク ジュン ヒョン
(72)【発明者】
【氏名】ジオン ヒョ グ
【審査官】 小濱 健太
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−94157(JP,A)
【文献】 特開2005−223082(JP,A)
【文献】 特開2006−237217(JP,A)
【文献】 特開2010−225754(JP,A)
【文献】 特開2008−277073(JP,A)
【文献】 特開2012−33310(JP,A)
【文献】 特開平10−247412(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 33/00−33/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電極分離線を基準として一側に第1電極が形成されて他側に第2電極が形成される基板と、
前記第1電極と電気的に接続される第1パッド及び前記第2電極と電気的に接続される第2パッドを含む発光素子と、
前記基板に設けられ、前記発光素子から発生した光を発光素子パッケージの前方に導くように前面が開放された形態であり、かつ前記発光素子を収容できるように上方が開放された形態である反射カップ部が形成される反射モールド部材と、
前記反射モールド部材の前記反射カップ部の開放された上方を覆蓋できるように前記反射モールド部材の上面に対応する形状に形成される上部蓋体と、
導光板と前記発光素子との光学的間隔を一定に維持するように前記上部蓋体に形成され、その先端が前記導光板と接触するように前記上部蓋体の前面から前記導光板に向かって突設される間隔維持部とを含むことを特徴とする発光素子パッケージ。
【請求項2】
前記間隔維持部は、その先端に前記導光板と接触する導光板接触面が形成され、前記反射カップ部の入口の上方に部分的又は全体的に長く形成されるものであることを特徴とする請求項1に記載の発光素子パッケージ。
【請求項3】
前記上部蓋体は、少なくとも一部分が前記反射モールド部材に固定されるように前記反射モールド部材に形成された蓋体収容凹部に収容される金属製の板状反射体であることを特徴とする請求項1に記載の発光素子パッケージ。
【請求項4】
前記上部蓋体は、左側面の少なくとも一部に形成されて左方向に突出する左側凸部、後面の少なくとも一部に形成されて後方に突出する後方凸部、及び右側面の少なくとも一部に形成されて右方向に突出する右側凸部の少なくとも1つを含み、
前記蓋体収容凹部は、前記左側凸部に対応する左側凹部、前記後方凸部に対応する後方凹部、及び前記右側凸部に対応する右側凹部の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項3に記載の発光素子パッケージ。
【請求項5】
前記蓋体収容凹部は、前記上部蓋体が前記反射モールド部材に接着固定されるように前記上部蓋体を前記反射モールド部材に接着できる接着剤を収容する接着剤収容溝を含むことを特徴とする請求項3に記載の発光素子パッケージ。
【請求項6】
前記発光素子は、下面の一部分に前記第1パッドが形成され、下面の他の部分に前記第2パッドが形成され、前記第1パッド及び前記第2パッドと平行に発光層が形成され、前記第1パッド及び前記第2パッドが前記基板と平行になるように前記基板に電気的に接続され、前記電極分離線の上方に装着されるフリップチップタイプの水平実装型発光素子であることを特徴とする請求項1に記載の発光素子パッケージ。
【請求項7】
前記水平実装型発光素子は、前記発光層から発生した光を前記第1パッド及び前記第2パッドと平行な方向に導くように前記発光素子の上面の少なくとも一部分及び前記発光素子の下面の少なくとも一部分のうち少なくとも1つの部分にそれぞれ形成される反射体を含むことを特徴とする請求項6に記載の発光素子パッケージ。
【請求項8】
前記発光素子の上面及び下面を除いて、前記発光素子の前面、左側面、右側面及び後面の少なくとも一面を囲む形状に形成される光変換物質をさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の発光素子パッケージ。
【請求項9】
前記発光素子を囲む前記光変換物質は、前記発光素子の前面、左側面、右側面及び後面の少なくとも一面における厚さが異なるものであることを特徴とする請求項8に記載の発光素子パッケージ。
【請求項10】
前記発光素子の各面のうち少なくとも一面を囲む前記光変換物質の外面に傾斜面又は曲面が形成されることを特徴とする請求項8に記載の発光素子パッケージ。
【請求項11】
前記発光素子を囲む前記光変換物質が形成される前記発光素子の各面のうち少なくとも一面方向に形成されて光経路を誘導するレンズ部をさらに含むことを特徴とする請求項8に記載の発光素子パッケージ。
【請求項12】
前記発光素子は、前記第1パッド及び前記第2パッドと平行に発光層が形成され、前記第1パッド及び前記第2パッドが前記基板と垂直をなすように前記基板に電気的に接続される垂直実装型発光素子であることを特徴とする請求項1に記載の発光素子パッケージ。
【請求項13】
電極分離線を基準として一側に第1電極が形成されて他側に第2電極が形成される基板と、
前記第1電極と電気的に接続される第1パッド及び前記第2電極と電気的に接続される第2パッドを含む発光素子と、
前記基板に設けられ、前記発光素子から発生した光を発光素子パッケージの前方に導くように前面が開放された形態であり、かつ前記発光素子を収容できるように上方が開放された形態である反射カップ部が形成される反射モールド部材と、
前記反射モールド部材の前記反射カップ部の開放された上方を覆蓋できるように前記反射モールド部材の上面に対応する形状に形成される上部蓋体と、
前記発光素子の光経路に設けられる導光板と、
前記導光板と前記発光素子との光学的間隔を一定に維持するように前記上部蓋体に形成され、その先端が前記導光板と接触するように前記上部蓋体の前面から前記導光板に向かって突設される間隔維持部とを含むことを特徴とするバックライトユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光素子パッケージ及びバックライトユニットに関し、より詳細には、ディスプレイ用途や照明用途に使用できる発光素子パッケージ及びバックライトユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
発光ダイオード(Light Emitting Diode; LED)とは、化合物半導体のPNダイオードの形成により発光源を構成することにより、様々な色の光を実現できる一種の半導体素子をいう。このような発光素子は、寿命が長く、小型化及び軽量化が可能であり、低電圧駆動が可能であるという利点がある。また、このようなLEDは、衝撃及び振動に強く、予熱時間と複雑な駆動を必要とせず、様々な形態で基板やリードフレームに実装した後にパッケージングすることができるので、様々な用途に応じてモジュール化してバックライトユニットや各種の照明装置などに適用することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来のエッジ型バックライトユニットに適用される側面発光型発光素子パッケージは、導光板のエッジ部分に設けられて導光板に光を照射するものであって、その光学的特性が設計された形態で実現されるように、発光素子と導光板との光学的離隔距離が一定に維持されなければならない。
【0004】
従来は、このように導光板との離隔距離を一定に維持するために、複数の発光素子パッケージが設けられたモジュール基板の一側面に導光板と接触するスペーサを設けていた。
【0005】
しかし、このようにモジュール基板の一側面に設けられたスペーサを用いる従来技術においては、モジュール基板において発光素子パッケージが正しく位置合わせされていない場合、導光板とモジュール基板との離隔距離は維持されるとしても、正しく位置合わせされていない発光素子パッケージとの離隔距離が異なり、光度の低下や色感の低下などの現象が発生し、光効率が低下するという問題があった。
【0006】
本発明は、上記従来の発光素子パッケージにおける問題点に鑑みてなされたものであって、反射モールド部材に精密に位置合わせして固定することのできる上部蓋体に導光板と接触する間隔維持部を設けることで発光素子と導光板との離隔距離を精密に維持することができ、それにより、光度及び色感を向上させ、光効率を向上させることができ、光変換物質と発光素子とからなる様々な発光装置を設けることができて良質な製品を生産できるようにする、発光素子パッケージ及びバックライトユニットを提供することを目的とする。なお、上記課題は、例示的なものであり、これにより本発明の範囲が限定されるものではない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するためになされた本発明の思想による発光素子パッケージは、電極分離線を基準として一側に第1電極が形成されて他側に第2電極が形成される基板と、前記第1電極と電気的に接続される第1パッド及び前記第2電極と電気的に接続される第2パッドを含む発光素子と、前記基板に設けられ、前記発光素子から発生した光を発光素子パッケージの前方に導くように前面が開放された形態であり、かつ前記発光素子を収容できるように上方が開放された形態である反射カップ部が形成される反射モールド部材と、前記反射モールド部材の前記反射カップ部の開放された上方を覆蓋できるように前記反射モールド部材の上面に対応する形状に形成される上部蓋体と、導光板と前記発光素子との光学的間隔を一定に維持するように前記上部蓋体に形成され、その先端が前記導光板と接触するように前記上部蓋体の前面から前記導光板に向かって突設される間隔維持部とを含むことを特徴とする。
【0008】
前記間隔維持部は、その先端に前記導光板と接触する導光板接触面が形成され、前記反射カップ部の入口の上方に部分的又は全体的に長く形成されるものであることが好ましい。
【0009】
前記上部蓋体は、少なくとも一部分が前記反射モールド部材に固定されるように前記反射モールド部材に形成された蓋体収容凹部に収容される金属製の板状反射体であることが好ましい。
【0010】
前記上部蓋体は、左側面の少なくとも一部に形成されて左方向に突出する左側凸部、後面の少なくとも一部に形成されて後方に突出する後方凸部、及び右側面の少なくとも一部に形成されて右方向に突出する右側凸部の少なくとも1つを含み、前記蓋体収容凹部は、前記左側凸部に対応する左側凹部、前記後方凸部に対応する後方凹部、及び前記右側凸部に対応する右側凹部の少なくとも1つを含んでもよい。
【0011】
前記蓋体収容凹部は、前記上部蓋体が前記反射モールド部材に接着固定されるように前記上部蓋体を前記反射モールド部材に接着できる接着剤を収容する接着剤収容溝を含むことができる。
【0012】
前記発光素子は、下面の一部分に前記第1パッドが形成され、下面の他の部分に前記第2パッドが形成され、前記第1パッド及び前記第2パッドと平行に発光層が形成され、前記第1パッド及び前記第2パッドが前記基板と平行になるように前記基板に電気的に接続される水平実装型発光素子であることが好ましい。
前記水平実装型発光素子は、前記発光層から発生した光を前記第1パッド及び前記第2パッドと平行な方向に導くように前記発光素子の上面の少なくとも一部分及び前記発光素子の下面の少なくとも一部分のうち少なくとも1つの部分にそれぞれ形成される反射体を含んでもよい。
【0013】
前記発光素子は、前記第1パッド及び前記第2パッドと平行に発光層が形成され、前記第1パッド及び前記第2パッドが前記基板と垂直をなすように前記基板に電気的に接続される垂直実装型発光素子であることが好ましい。
本発明の他の実施形態によれば、前記垂直実装型発光素子は、前記発光層から発生した光を前記第1パッド及び前記第2パッドと垂直をなす方向に導くように前記発光素子の側面のうち少なくとも一面の少なくとも一部分に形成される反射体を含んでもよい。
【0014】
また、本発明の他の実施形態によれば、前記発光素子は、前記第1電極と電気的に接続されるように前記発光素子の下面の一部分に形成される第1パッドと、前記第2電極と電気的に接続されるように前記発光素子の下面の他の部分に形成される第2パッドとを含み、前記電極分離線の上方に装着されるフリップチップ(flip chip)タイプのLEDであってもよい。
【0015】
また、本発明の他の実施形態による発光素子パッケージは、前記発光素子の少なくとも一面の少なくとも一部分に付着される光変換物質をさらに含んでもよい。
前記水平実装型発光素子の場合は、前記発光素子の上面及び下面を除いて、前記発光素子の4つの側面、すなわち前面、左側面、右側面及び後面の少なくとも一面を囲む形状に形成される光変換物質を含むことが好ましい。
前記垂直実装型発光素子の場合は、前記発光素子の下面を除いて、前記発光素子の上面及び4つの側面の少なくとも一面を囲む形状に形成される光変換物質を含んでもよい。
【0016】
また、本発明の他の実施形態によれば、前記発光素子を囲む前記光変換物質は、前記発光素子の各面における厚さが互いに同一であってもよく、少なくとも1つが異なってもよい。
【0017】
前記発光素子を囲む前記光変換物質は、前記発光素子の各面のうち少なくとも一面を囲む前記光変換物質の外面に傾斜面又は曲面が形成されることが好ましい。
【0018】
前記発光素子を囲む前記光変換物質が形成される前記発光素子の各面のうち少なくとも一面方向に形成されて光経路を誘導するレンズ部をさらに含むことが好ましい。
【0019】
一方、上記目的を達成するためになされた本発明の思想によるバックライトユニットは、電極分離線を基準として一側に第1電極が形成されて他側に第2電極が形成される基板と、前記第1電極と電気的に接続される第1パッド及び前記第2電極と電気的に接続される第2パッドを含む発光素子と、前記基板に設けられ、前記発光素子から発生した光を発光素子パッケージの前方に導くように前面が開放された形態であり、かつ前記発光素子を収容できるように上方が開放された形態である反射カップ部が形成される反射モールド部材と、前記反射モールド部材の前記反射カップ部の開放された上方を覆蓋できるように前記反射モールド部材の上面に対応する形状に形成される上部蓋体と、前記発光素子の光経路に設けられる導光板と、前記導光板と前記発光素子との光学的間隔を一定に維持するように前記上部蓋体に形成され、その先端が前記導光板と接触するように前記上部蓋体の前面から前記導光板に向かって突設される間隔維持部とを含むことを特徴とする。
【0020】
一方、上記課題を解決するための本発明の思想による発光装置の製造方法は、一面に接着面が形成された剥離紙を準備する剥離紙準備段階と、複数の発光素子を前記剥離紙上に装着する発光素子装着段階と、光変換物質が前記発光素子の側面を囲むように、前記発光素子の上面の高さ以下の高さで、前記発光素子と隣接する発光素子との間の空間に流動状態の前記光変換物質を注入して前記光変換物質を前記剥離紙上に塗布する光変換物質塗布段階と、前記光変換物質を硬化させる光変換物質硬化段階と、複数の単位発光装置に単体化するように、前記光変換物質を切断線に沿って切断するシンギュレーション段階とを含んでもよい。本発明のさらに他の実施形態において、前記発光素子は、フリップチップタイプであり、発生した光を前記発光素子の側方に導くように前記発光素子の上面及び下面にそれぞれ設けられる反射体を含んでもよい。
【発明の効果】
【0021】
このように構成される本発明の一実施形態によれば、発光素子と導光板との光学的距離を精密に維持することができ、それにより、バックライトユニットの光度及び色感を向上させ、光効率を向上させることができ、光学的な特性を様々に変化させて製品設計を最適化することができる上、製品の生産時間及び生産コストを低減して生産性を大幅に向上させることができるという効果がある。もちろん、このような効果により本発明の範囲が限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の一実施形態による発光素子パッケージを示す部品分解斜視図である。
図2図1の発光素子パッケージの部品組立斜視図である。
図3図1の発光素子パッケージが実装されたモジュール基板及び本発明の一実施形態によるバックライトユニットを示す平面図である。
図4図1の発光素子パッケージの上部蓋体の他の実施形態を示す斜視図である。
図5図1の発光素子パッケージの発光装置の第1の実施形態を示す斜視図である。
図6図5の発光装置の平面図である。
図7図5の発光装置の第2の実施形態を示す平面図である。
図8図5の発光装置の第3の実施形態を示す平面図である。
図9図5の発光装置の第4の実施形態を示す平面図である。
図10図5の発光装置の第5の実施形態を示す平面図である。
図11図5の発光装置の第6の実施形態を示す平面図である。
図12】本発明の一実施形態による発光素子パッケージの発光装置の製造工程を示す断面図である。
図13図12に続く製造工程を示す断面図である。
図14図13に続く製造工程を示す断面図である。
図15図14に続く製造工程を示す断面図である。
図16】本発明の一実施形態による発光装置の製造方法を説明するためのフローチャートである。
図17】本発明の他の実施形態による発光素子パッケージを示す部品分解斜視図である。
図18】本発明の実施形態による発光素子パッケージの方向を示す参考図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、添付図面を参照して本発明の好ましい様々な実施形態について詳細に説明する。
【0024】
本発明の実施形態は当該技術分野における通常の知識を有する者に本発明をより完全に説明するために提供されるものであり、後述する実施形態は様々な他の形態に変形することができ、本発明の範囲が後述する実施形態に限定されるものではない。後述する実施形態は、本開示をより充実かつ完全にし、当業者に本発明の思想をより完全に理解させるために提供するものである。なお、図面においては、説明の便宜及び明確性のために、各層の厚さや大きさを誇張して示すことがある。
【0025】
図1は本発明の一実施形態による発光素子パッケージを示す部品分解斜視図である。また、図2図1の発光素子パッケージの部品組立斜視図であり、図3図1の発光素子パッケージが実装されたモジュール基板及び本発明の一実施形態によるバックライトユニットを示す平面図である。
【0026】
まず、図1図3に示すように、本発明の一実施形態による発光素子パッケージ100は、基板10、発光素子20、反射モールド部材30、上部蓋体40、及び間隔維持部50を含んでもよい。
【0027】
図18は本発明の実施形態による発光素子パッケージの方向を示す参考図である。
図18の(a)を参照すると、本明細書において、発光素子パッケージ100の前方とは、発光素子20から発生した光を反射モールド部材30の開放された前面から出射させる方向をいい、発光素子パッケージ100の後方とは、前記前方の逆方向をいう。また、発光素子パッケージ100の下方とは、基板10が備えられた方向をいい、発光素子パッケージ100の上方とは、前記下方の逆方向をいう。さらに、発光素子パッケージ100の右方とは、前記前方を基準として右方向をいい、発光素子パッケージ100の左方とは、前記右方の逆方向をいう。
【0028】
一方、図18の(b)を参照すると、本明細書において、発光素子20の下面とは、第1パッド及び第2パッドの少なくとも一方のパッドが備えられた面をいい、発光素子20の上面とは、前記下面に対向する面をいう。また、発光素子20の4つの側面とは、前記下面及び前記上面を基準として側面を形成する面をいう。
【0029】
図1に示すように、基板10は、例えば、電極分離線Lを基準として一側に第1電極11が形成されて他側に第2電極12が形成され、発光素子20が実装され、第1電極11及び第2電極12により発光素子20と電気的に接続されるものであり、発光素子20を支持できるように適切な機械的強度を有する材料で製作される。ここで、基板10は、複数の電極分離線Lが形成されるようにしてもよく、必要に応じて複数の発光素子が実装されるようにしてもよい。
【0030】
より具体的には、基板10としては、例えば、アルミニウム、銅、亜鉛、スズ、鉛、金、銀などのプレート状やリードフレーム状の金属基板を適用することができる。また、基板10は、配線層が形成されたプリント基板(Printed Circuit Board; PCB)であるか、軟質のフレキシブルプリント基板(Flexible Printed Circuit Board; FPCB)であるか、金属を含み、かつ部分的には、レジン、ガラスエポキシなどの合成樹脂や、熱伝導率を考慮してセラミック材質を含んでもよく、加工性を向上させるためにEMC(Epoxy Mold Compound)、PI(polyimide)、グラフェン、ガラス合成繊維及びそれらの組み合わせらから少なくとも1つを選択してなる材質を含んでもよい。
【0031】
また、図1に示すように、発光素子20は、例えば、下面の一部分に第1電極11と電気的に接続される第1パッドP1が形成され、下面の他の部分に第2電極12と電気的に接続される第2パッドP2が形成され、ボンディング媒体Bにより電極分離線Lの上方に装着されるフリップチップタイプの水平実装型発光素子であってもよい。他の実施形態において、前記水平実装型発光素子は、発生した光を発光素子20の側方に導くように上面及び下面にそれぞれ設けられる反射体(R1、R2)を含んでもよい。
【0032】
このような発光素子20としては、十分に広い面積の活性層を確保できるように、上面及び下面にそれぞれブラッグ反射層や金属反射層が適用される両面反射体(R1、R2)が設けられる側面発光型発光素子20を適用することができる。これにより、基板10に側面発光型発光素子20が水平状態で装着され、光は側方に導かれるので、パッケージの厚さを超薄化することができる。また、ボンディング媒体Bは、水平状態の第1パッドP1と水平状態の第1電極11間及び水平状態の第2パッドP2と水平状態の第2電極12間にそれぞれ円盤状に圧着された形態で接着され、第1パッドP1と第1電極11とを電気的及び物理的に強固に接続し、第2パッドP2と第2電極12とを電気的及び物理的に強固に接続するものであって、ソルダ成分を含むソルダペーストやソルダなど、様々なタイプのボンディング媒体を適用することができる。
【0033】
ここで、発光素子20は、青色LED、赤色LED及び緑色LEDのいずれかであってもよく、様々な波長の光を発生するLEDであってもよく、紫外線LEDであってもよい。しかし、必ずしもこれらに限定されるものではなく、各種の水平型又は垂直型LEDや、各種のバンプ、ワイヤ、ソルダなどの信号伝達媒体が設けられる様々なタイプの発光素子を全て適用することができる。
【0034】
また、発光素子20は、半導体からなるものであってもよく、例えば、MOCVD法などの気相成長法により、成長用サファイア基板やシリコンカーバイド基板上にInN、AlN、InGaN、AlGaN、InGaAlNなどの窒化物半導体をエピタキシャル成長させて構成してもよい。また、第1発光素子(LED1)及び第2発光素子(LED2)は、窒化物半導体の他に、ZnO、ZnS、ZnSe、SiC、GaP、GaAlAs、AlInGaPなどの半導体を用いて形成してもよい。これらの半導体としては、n型半導体層、発光層、p型半導体層の順に形成した積層体を用いてもよい。前記発光層(活性層)は、多重量子井戸構造や単一量子井戸構造を含む積層半導体又はダブルヘテロ構造の積層半導体を用いて形成してもよい。さらに、発光素子20は、ディスプレイ用途や照明用途などの用途に応じて任意の波長のものを選択するようにしてもよい。
【0035】
また、図1に示すように、反射モールド部材30は、例えば、金型を用いて基板10に電極分離線Lと共にモールド成形され、発光素子20から発生した光を発光素子パッケージ100の前方に導くように前面が開放された形態であり、かつ発光素子20を収容できるように上方が開放された形態である反射カップ部31が形成されるモールド樹脂材質の構造体であってもよい。より具体的には、反射モールド部材30としては、例えば、エポキシ樹脂組成物、変性エポキシ樹脂組成物、シリコーン樹脂組成物、変性シリコーン樹脂組成物、ポリイミド樹脂組成物、変性ポリイミド樹脂組成物、ポリフタルアミド(PPA)、ポリカーボネート樹脂、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、液晶ポリマー(LCP)、ABS樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂、ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂、反射物質を含むEMC、反射物質を含むホワイトシリコーン、PSR(Photoimageable Solder Resist)などを適用することができ、これらの樹脂中に、酸化チタン、二酸化ケイ素、二酸化チタン、二酸化ジルコニウム、チタン酸カリウム、アルミナ、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、ムライト、クロム、ホワイト系や金属系の成分など、光反射性物質を含有させるようにしてもよい。しかし、発光素子20は、必ずしも前述した内容に限定されるものではなく、あらゆるタイプの発光素子を適用することができる。
【0036】
また、図1図3に示すように、上部蓋体40は、例えば、反射モールド部材30の反射カップ部31の開放された上方を覆蓋できるように反射モールド部材30の上面に対応する形状に形成される構造体であって、少なくとも一部分が反射モールド部材30に強固に固定されるように反射モールド部材30に形成された蓋体収容凹部Hに収容される金属製の板状反射体であってもよい。
【0037】
より具体的には、図1図3に示すように、上部蓋体40は、例えば、左側面の少なくとも一部に形成されて左方向に突出する左側凸部43、後面の少なくとも一部に形成されて後方に突出する後方凸部42、及び右側面の少なくとも一部に形成されて右方向に突出する右側凸部41の少なくとも1つを含むようにしてもよい。
【0038】
図1図3に示すように、このような左側凸部43、後方凸部42及び右側凸部41は、上部蓋体40と同じ材質の一体形状に形成されるものであって、上部蓋体40と同じ厚さで左方向、後方及び右方向にそれぞれ突設される四角板状の突起であってもよい。しかし、左側凸部43、後方凸部42及び右側凸部41は、必ずしも図示のものに限定されるものではなく、上部蓋体40から左方向、後方及び右方向にそれぞれ突出する様々な形態の突起を全て適用することができる。
【0039】
また、図1図3に示すように、これらに対応するように、蓋体収容凹部Hは、左側凸部43に対応する左側凹部H3、後方凸部42に対応する後方凹部H2、及び右側凸部41に対応する右側凹部H1の少なくとも1つを含むようにしてもよい。
【0040】
これにより、図2に示すように、上部蓋体40を蓋体収容凹部Hに挿入して強固に組み付けることができると共に、左側凸部43、後方凸部42及び右側凸部41をそれぞれ左側凹部H3、後方凹部H2及び右側凹部H1に挿入して反射モールド部材30に前後左右方向及び回転軸方向などの方向においてさらに強固に組み付けることができる。
【0041】
さらに、蓋体収容凹部Hには、例えば図1に示すように、上部蓋体40が反射モールド部材30に接着固定されるように上部蓋体40を反射モールド部材30に接着できる接着剤Sを収容する接着剤収容溝SHが形成されてもよい。
【0042】
これにより、図1及び図2に示すように、接着剤Sを用いて、金属材質の上部蓋体40を樹脂材質の反射モールド部材30に上下方向にさらに強固に固定することができる。
【0043】
よって、図2に示すように、上部蓋体40は、凸部と凹部の組立構造を用いて、反射モールド部材30に前後左右方向及び回転軸方向などの方向においてさらに強固に組み付けることができると共に、接着剤Sを用いて、上下方向にさらに完璧に固定することができる。これは、後述する間隔維持部50に導光板110の荷重、衝撃、圧力などが伝達されても上部蓋体40が反射モールド部材30に強固に固定される構造であって、前後左右方向、回転軸方向及び上下方向の全ての方向に荷重を分散させることができてその耐久性を大きく向上させ、部品の離脱や破損を防止することができる。
【0044】
また、図1図3に示すように、間隔維持部50は、例えば、導光板110と発光素子20との光学的間隔を一定に維持するように上部蓋体40に形成され、その先端が導光板110と接触するように上部蓋体40の前面から導光板110に向かって突設される突起状の構造体であってもよい。
【0045】
より具体的には、図1図3に示すように、間隔維持部50は、例えば、その先端に導光板110と接触する導光板接触面Fが形成され、反射カップ部31の入口の上方に全体的に長く形成されるようにしてもよい。これにより、導光板接触面Fの面積がさらに大きくなり、荷重や衝撃をさらに広い面積に分散させることができ、光学的距離をさらに精密に維持することができる。
【0046】
このような間隔維持部50は、上部蓋体40と同じ材質の一体形状に形成されるものであって、上部蓋体40と同じ厚さで前方、すなわち導光板110に向かって突設される四角板状の突起であってもよい。しかし、間隔維持部50は、必ずしも図示のものに限定されるものではなく、上部蓋体40から前方に突出する様々な形態の突起を全て適用することができる。
【0047】
また、図1図3に示すように、間隔維持部50は、導光板110と接触するように、反射モールド部材30の前面から前方に突出長さだけ突出して形成されてもよい。これにより、間隔維持部50のみ導光板110に接触し、他の部分は導光板110から離隔させることができる。
【0048】
また、間隔維持部50の導光板接触面Fは、衝撃や荷重の分散を容易にするために、導光板110の側面に対応する四角平面状の接触面であってもよい。しかし、必ずしもこれに限定されるものではなく、様々な形態の接触面を適用することができる。
【0049】
よって、図3に示すように、図1及び図2の本発明の一実施形態による複数の発光素子パッケージ100が実装されたモジュール基板Mは、導光板110から所定距離以上離隔させることができ、導光板110は、間隔維持部50により一定の光学的距離を維持することができる。すなわち、反射モールド部材30に精密に位置合わせして前後左右方向、回転軸方向及び上下方向の全ての方向において強固に固定することのできる上部蓋体40を用い、上部蓋体40に導光板110と接触する間隔維持部50を設けることで発光素子20と導光板110との離隔距離を精密に維持することができ、それにより、光度及び色感を向上させ、光効率を向上させることができ、光変換物質と側面発光型発光素子とからなる様々な発光装置を設けることができて良質な製品を生産することができる。
【0050】
図4図1の発光素子パッケージの上部蓋体の他の実施形態を示す斜視図である。
【0051】
また、間隔維持部50は、図4に示すように、その先端に導光板110と接触する導光板接触面Fが形成され、反射カップ部31の入口の上方に部分的に形成される構造体であってもよい。
【0052】
一方、図2及び図3に示すように、本発明の一実施形態によるバックライトユニット1000は、前述した本発明の一実施形態による発光素子パッケージ100を含むものであって、複数の発光素子パッケージ100を実装できるモジュール基板Mと、モジュール基板Mに実装され、電極分離線Lを基準として一側に第1電極11が形成されて他側に第2電極12が形成される基板10と、第1電極11と電気的に接続される第1パッドP1及び第2電極12と電気的に接続される第2パッドP2を含む発光素子20と、基板10に設けられ、発光素子20から発生した光を発光素子パッケージ100の前方に導くように前面が開放された形態であり、かつ発光素子20を収容できるように上方が開放された形態である反射カップ部31が形成される反射モールド部材30と、反射モールド部材30の反射カップ部31の開放された上方を覆蓋できるように反射モールド部材30の上面に対応する形状に形成される上部蓋体40と、発光素子20の光経路に設けられる導光板110と、導光板110と発光素子20との光学的間隔を一定に維持するように上部蓋体40に形成され、その先端が導光板110と接触するように上部蓋体40の前面から導光板110に向かって突設される間隔維持部50とを含んでもよい。これにより、図3に示すように、複数の間隔維持部50を用いてバックライトユニット1000の光度を均一かつ精密に調整及び維持することができる。
【0053】
ここで、基板10、発光素子20、反射モールド部材30、上部蓋体40及び間隔維持部50は、本発明の一実施形態による発光素子パッケージ100の構成要素とその構成及び役割が同様である。よって、詳細な説明は省略する。
【0054】
図5図1の発光素子パッケージの発光装置の第1の実施形態を示す斜視図であり、図6図5の発光装置の平面図である。
【0055】
図1図5図6に示すように、本発明の一実施形態による発光素子パッケージ100は、発光素子20の上面を除いて、発光素子20の前面、左側面、右側面及び後面の少なくとも一面を囲む形状に形成される光変換物質60をさらに含んでもよい。このような光変換物質60は、発光素子20から発生した光の波長を変換する蛍光体又は量子ドットを含んでもよい。
【0056】
例えば、光を発生する発光素子20及び光を変換する光変換物質60は、光源を形成する光学要素であって、一種の発光装置120といえる。
【0057】
また、図6に示すように、光変換物質60は、例えば、前面方向の厚さT1、後面方向の厚さT2、右側面方向の厚さT3及び左側面方向の厚さT4が同じであってもよい。この場合、前面、後面、右側面及び左側面から発生する光学的特性が同じであるので、光学的特性が対称となる。
【0058】
図7図11図5の発光装置の第2〜第6の実施形態を示す平面図である。
【0059】
発光装置120は、必ずしも図6のものに限定されるものではなく、図7に示すように、光変換物質60における前面方向の厚さT1と残りの方向の厚さT2、T3、T4とが異なるものであってもよい。例えば、発光装置120は、前面方向の厚さT1のほうがさらに厚いものであって、発光素子20が青色LEDの場合、前面方向以外の方向に発散する光は、蛍光体又は量子ドットに当たって光変換される確率が低いので青色光を多く含むようになり、前面方向に発散する光は、蛍光体又は量子ドットに当たって光変換される確率が高いので青色光とは異なる波長の光を多く含むようになる。よって、光学的特性が光変換物質60の厚さによって異なり、それを利用して光度や光効率などを考慮した最適な光源を様々に実現することができる。
【0060】
また、発光装置120は、図8に示すように、光変換物質60の前面部の外面に傾斜面C1が形成されるようにしてもよく、図9に示すように、光変換物質60の前面部の外面に曲面C2が形成されるようにしてもよい。よって、光学的特性が光変換物質60の形態によって異なり、それを利用して光度や光効率などを考慮した最適な光源を様々に実現することができる。
【0061】
さらに、発光装置120は、図10に示すように、光変換物質60の前面部に形成されて光経路を誘導する凸状又は凹状のレンズ面を有するレンズ部LSをさらに含んでもよい。よって、光学的特性がレンズ部LSの形態によって異なり、それを利用して光度や光効率などを考慮した最適な光源を様々に実現することができる。
【0062】
さらに、発光装置120は、図11に示すように、光変換物質60の左側部又は右側部に形成されて光を反射する反射部材70をさらに含んでもよい。よって、光学的特性が反射部材70の形態によって異なり、それを利用して光度や光効率などを考慮した最適な光源を様々に実現することができる。
【0063】
図12図15は本発明の一実施形態による発光素子パッケージの発光装置の製造工程を段階的に示す断面図である。
【0064】
図12図15を参照して本発明の一実施形態による発光素子パッケージ100の発光装置120の製造工程を段階的に説明すると次の通りである。まず、図12に示すように、一面に接着面Dが形成された剥離紙1を準備する。次に、図13に示すように、フリップチップタイプの複数の発光素子20の第1パッドP1及び第2パッドP2を剥離紙1上に装着する。ここで、発光素子20は、選択的に、発生した光を発光素子20の側方に導くように発光素子20の上面及び下面にそれぞれ設けられる反射体(R1、R2)を含んでもよい。
【0065】
次に、図14に示すように、光変換物質60が発光素子20の側面を囲むように、発光素子20の上面の高さHH以下の高さで発光素子20と隣接する発光素子20との間の空間に流動状態の光変換物質60を注入して光変換物質60を剥離紙1上に塗布する。このとき、別途の金型を用いるのではなく、重力を利用して、光変換物質60を発光素子20と隣接する発光素子20との間の空間に流れるように流動させることにより、非常に簡単かつ迅速に光変換物質60を塗布することができる。
【0066】
次に、図15に示すように、光変換物質60を硬化させ、複数の単位発光装置に単体化するように、光変換物質60を切断線CLに沿って切断する。このとき、例えば、切断線CLの位置を様々に設定することにより、光変換物質60の側面方向の厚さT3、T4を様々に形成することができる。よって、非常に様々な光学的特性を有する側面発光型発光装置120を安価かつ迅速に製造することができ、生産性を大きく向上させることができる。
【0067】
図16は本発明の一実施形態による発光装置の製造方法を説明するためのフローチャートである。
【0068】
図12図16に示すように、本発明の一実施形態による発光装置120の製造方法は、一面に接着面Dが形成された剥離紙1を準備する剥離紙準備ステップS1と、フリップチップタイプの複数の発光素子20の第1パッドP1及び第2パッドP2を剥離紙1上に装着する発光素子装着ステップS2と、光変換物質60が発光素子20の側面を囲むように、発光素子20の上面の高さHH以下の高さで発光素子20と隣接する発光素子20との間の空間に流動状態の光変換物質60を注入して光変換物質60を剥離紙1上に塗布する光変換物質塗布ステップS3と、光変換物質60を硬化させる光変換物質硬化ステップS4と、複数の単位発光装置に単体化するように、光変換物質60を切断線CLに沿って切断するシンギュレーションステップS5とを含んでもよい。本発明の他の実施形態において、発光素子20は、発生した光を発光素子20の側方に導くように発光素子20の上面及び下面にそれぞれ設けられる反射体(R1、R2)を含んでもよい。
【0069】
図17は本発明の他の実施形態による発光素子パッケージを示す部品分解斜視図である。
【0070】
図17に示すように、本発明の他の実施形態による発光素子パッケージ200の発光素子20は、発光層から発生した光が発光素子20の上方、すなわち発光素子パッケージ200の前方に向かうように発光素子20の側面が接着層Aにより基板10上に接着され、第1パッドP1及び第2パッドP2が基板10の水平面と垂直をなすようにボンディング媒体Bにより基板10にボンディングされる垂直実装型発光素子であってもよい。
【0071】
ここで、ボンディング媒体Bは、垂直状態の第1パッドP1と水平状態の第1電極11との間の角をなす空間及び垂直状態の第2パッドP2と水平状態の第2電極12との間の角をなす空間にそれぞれ接着されるようにしてもよい。
【0072】
また、ボンディング媒体Bは、第1パッドP1と第1電極11とを電気的及び物理的に強固に接続し、第2パッドP2と第2電極12とを電気的及び物理的に強固に接続するものであって、ソルダ成分を含むソルダペーストやソルダなど、様々なタイプのボンディング媒体を適用することができる。また、垂直実装型発光素子20と蛍光体などの光変換物質60は、複数の発光素子20を剥離紙上に装着し、その上に光変換物質60を塗布して硬化させ、その後切断することにより形成されるチップスケールパッケージ(Chip Scale Package; CSP)の形態で製造してもよい。その他にも、非常に様々な方法で発光素子20を製造することができる。
【0073】
本発明は図面に示す実施形態を参照して説明したが、これは単なる例示にすぎず、当該技術分野における通常の知識を有する者であればこれらから様々な変形及び均等な他の実施形態が可能であることを理解するであろう。よって、本発明の技術的保護範囲は特許請求の範囲の技術的思想により定められるべきである。
【符号の説明】
【0074】
10 基板
11 第1電極
12 第2電極
20 発光素子
30 反射モールド部材
31 反射カップ部
40 上部蓋体
41 右側凸部
42 後方凸部
43 左側凸部
50 間隔維持部
60 光変換物質
100、200 発光素子パッケージ
110 導光板
120 発光装置
F 導光板接触面
H 蓋体収容凹部
H1 右側凹部
H2 後方凹部
H3 左側凹部
L 電極分離線
LS レンズ部
P1 第1パッド
P2 第2パッド
R1、R2 反射体
SH 接着剤収容溝
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18