(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【0005】
本発明の実施例は、従来技術における光ネットワークを検出する低い効率の問題を解決するための、光ネットワークを検出する方法、装置、デバイス及びシステム、並びに光スプリッタを提供する。
【0006】
前述の技術的問題を解決するために、本発明の実施例では以下の技術的対策が開示される。
【0007】
第1の態様によれば、光ネットワークを検出する方法が提供され、この方法は、管理デバイスにより、テストデバイスにより報告された反射ピークパワーを受信するステップであり、反射ピークパワーは、反射光信号に従ってテストデバイスにより取得された光スプリッタの反射ピークパワーであり、反射光信号は、テストデバイスにより送出されて光ケーブルを通じて光スプリッタに送信されたテスト光信号を光スプリッタにより反射することにより取得された光信号であり、N+1個の光出力ポートが光スプリッタに配置され、Nは自然数であり、N+1個の光出力ポートのうちN個の光出力ポートは、1:Nの比に従ってN個の分岐光ファイバを通じて受信光信号をN個の光ネットワークユニット(ONU)に送信するように構成され、反射フィルムがN個の光出力ポートを除く1つの光出力ポートの端面に配置され、テスト光信号は、反射フィルムを使用することにより反射されるステップと、反射ピークパワーと光スプリッタの予め設定された反射パワーとを比較することにより、光ネットワークを検出するステップとを含む。
【0008】
第1の態様を参照して、第1の態様の第1の可能な実現方式では、反射ピークパワーと光スプリッタの予め設定された反射パワーとを比較することにより、光ネットワークを検出するステップは、予め設定された反射パワーと反射ピークパワーとの間の差を計算するステップと、差が第1のパワー閾値未満である場合、テストデバイスと光スプリッタとの間のファイバリンクが正常であり、光スプリッタが正常であると決定するステップ、差が第1のパワー閾値と第2のパワー閾値との間である場合、テストデバイスと光スプリッタとの間のファイバリンクが故障していると決定するステップ、又は差が第2のパワー閾値と第3のパワー閾値との間である場合、光スプリッタが故障していると決定するステップであり、第1のパワー閾値は第2のパワー閾値未満であり、第2のパワー閾値は第3のパワー閾値未満であるステップとを含む。
【0009】
第1の態様又は第1の態様の第1の可能な実現方式を参照して、第1の態様の第2の可能な実現方式では、この方法は、テストデバイスにより報告された反射光信号の受信時間を受信するステップと、受信時間に従って光スプリッタとテストデバイスとの間の距離を計算するステップとを更に含む。
【0010】
第1の態様、第1の態様の第1の可能な実現方式、又は第1の態様の第2の可能な実現方式を参照して、第1の態様の第3の可能な実現方式では、サービスのアクティベーション前に事前検出が光ネットワークで実行される場合、予め設定された反射パワーは、光スプリッタの反射パワーの理論値であり、サービスのアクティベーション後の検出が光ネットワークで実行される場合、予め設定された反射パワーは、サービスの通常動作中の光スプリッタの反射パワーである。
【0011】
第2の態様によれば、光ネットワークを検出する装置が提供され、この装置は、テストデバイスにより報告された反射ピークパワーを受信するように構成された受信ユニットであり、反射ピークパワーは、反射光信号に従ってテストデバイスにより取得された光スプリッタの反射ピークパワーであり、反射光信号は、テストデバイスにより送出されて光ケーブルを通じて光スプリッタに送信されたテスト光信号を光スプリッタにより反射することにより取得された光信号であり、N+1個の光出力ポートが光スプリッタに配置され、Nは自然数であり、N+1個の光出力ポートのうちN個の光出力ポートは、1:Nの比に従ってN個の分岐光ファイバを通じて受信光信号をN個の光ネットワークユニット(ONU)に送信するように構成され、反射フィルムがN個の光出力ポートを除く1つの光出力ポートの端面に配置され、テスト光信号は、反射フィルムを使用することにより反射される受信ユニットと、受信ユニットにより受信された反射ピークパワーと光スプリッタの予め設定された反射パワーとを比較することにより、光ネットワークを検出するように構成された検出ユニットとを含む。
【0012】
第2の態様を参照して、第2の態様の第1の可能な実現方式では、検出ユニットは、予め設定された反射パワーと受信ユニットにより受信された反射ピークパワーとの間の差を計算するように構成された差計算サブユニットと、差計算サブユニットにより計算された差が第1のパワー閾値未満である場合、テストデバイスと光スプリッタとの間のファイバリンクが正常であり、光スプリッタが正常であると決定し、差計算サブユニットにより計算された差が第1のパワー閾値と第2のパワー閾値との間である場合、テストデバイスと光スプリッタとの間のファイバリンクが故障していると決定し、或いは差計算サブユニットにより計算された差が第2のパワー閾値と第3のパワー閾値との間である場合、光スプリッタが故障していると決定するように構成された検出決定サブユニットであり、第1のパワー閾値は第2のパワー閾値未満であり、第2のパワー閾値は第3のパワー閾値未満である検出決定サブユニットとを含む。
【0013】
第2の態様又は第2の態様の第1の可能な実現方式を参照して、第2の態様の第2の可能な実現方式では、受信ユニットは、テストデバイスにより報告された反射光信号の受信時間を受信するように更に構成され、この装置は、受信ユニットにより受信された受信時間に従って光スプリッタとテストデバイスとの間の距離を計算するように構成された計算ユニットを更に含む。
【0014】
第3の態様によれば、光ネットワークを検出するシステムが提供され、このシステムは、テストデバイスと、管理デバイスと、光スプリッタとを含む。テストデバイスは、テスト光信号を送出し、反射光信号を受信し、反射光信号は、光ケーブルを通じて光スプリッタに送信されたテスト光信号を光スプリッタにより反射することにより取得された光信号であり、反射光信号に従って光スプリッタの反射ピークパワーを取得し、反射ピークパワーを管理デバイスに報告するように構成される。光スプリッタは、N個の光出力ポートを使用することにより、1:Nの比に従ってN個の分岐光ファイバを通じて受信光信号をN個の光ネットワークユニット(ONU)に送信し、テストデバイスが反射光信号を受信するように、N個の光出力ポートを除く1つの光出力ポートの端面に配置された反射フィルムを使用することにより、テスト光信号を反射するように構成され、Nは自然数である。管理デバイスは、反射ピークパワーと光スプリッタの予め設定された反射パワーとを比較することにより、光ネットワークを検出するように構成される。
【0015】
第3の態様を参照して、第3の態様の第1の可能な実現方式では、光スプリッタは、予め設定された反射比に従ってテスト光信号を反射する光スプリッタである。
【0016】
第4の態様によれば、光スプリッタが提供され、光スプリッタは、光入力ポートと、N+1個の光出力ポートとを含み、反射フィルムがN+1個の出力ポートのうち1つの出力ポートの端面に配置され、Nは自然数であり、N個の出力ポートは、1:Nの比に従ってN個の分岐光ファイバを通じて光入力ポートにより受信された光信号をN個の光ネットワークユニット(ONU)に送信するように構成され、1つの出力ポートは、反射フィルムを使用することによりテスト光信号を反射するように構成され、テスト光信号は、テストデバイスが受信された反射光信号に従って光スプリッタの反射ピークパワーを取得するように、テストデバイスにより送出され、光入力ポートにより受信される。
【0017】
本発明の実施例では、テストデバイスは、テスト光信号を送出し、反射光信号を受信する。反射光信号は、光ケーブルを通じて光スプリッタに送信されたテスト光信号を光スプリッタにより反射することにより取得された光信号であり、反射フィルムが光スプリッタの1つの出力ポートの端面に配置され、テスト光信号は、反射フィルムを使用することにより反射される。テストデバイスは、反射光信号に従って光スプリッタの反射ピークパワーを取得し、反射ピークパワーを管理デバイスに報告する。管理デバイスは、反射ピークパワーと光スプリッタの予め設定された反射パワーとを比較することにより、光ネットワークを検出する。本発明の実施例では、反射特性を有する光スプリッタが使用されるため、テストデバイスは、光回線端末において、光スプリッタにより反射された受信光信号を使用することにより、光ネットワークにおける光スプリッタの状態とファイバリンクの状態とを検出することができる。検出者は、光スプリッタが配置された場所にテストデバイスを運び、検出を実行する必要がないため、光ネットワークの検出性能の効率が改善される。
【発明を実施するための形態】
【0019】
当業者に対して本発明の実施例の技術的対策をより良く理解させ、本発明の実施例の目的、特徴及び利点を明確にするために、以下に、添付図面を参照して本発明の実施例の技術的対策を更に詳細に説明する。
【0020】
本発明の実施例は、光ネットワークを検出するシステムを提供する。このシステムは、テストデバイスと、管理デバイスと、光スプリッタとを含む。テストデバイスは、テスト光信号を送出し、反射光信号を受信し、反射光信号は、光ケーブルを通じて光スプリッタに送信されたテスト光信号を光スプリッタにより反射することにより取得された光信号であり、反射光信号に従って光スプリッタの反射ピークパワーを取得し、反射ピークパワーを管理デバイスに報告するように構成される。光スプリッタは、N個の光出力ポートを使用することにより、1:Nの比に従ってN個の分岐光ファイバを通じて受信光信号をN個の光ネットワークユニット(ONU)に送信し、テストデバイスが反射光信号を受信するように、N個の光出力ポートを除く1つの光出力ポートの端面に配置された反射フィルムを使用することにより、テスト光信号を反射するように構成され、Nは自然数である。管理デバイスは、反射ピークパワーと光スプリッタの予め設定された反射パワーとを比較することにより、光ネットワークを検出するように構成される。
【0021】
図1Aを参照すると、
図1Aは、本発明の実施例による光ネットワークを検出するシステムのアーキテクチャの概略図である。概略図は、PONシステムを示している。
【0022】
本発明のこの実施例では、PONは、中央制御局に導入されたOLTと、ユーザ場所に導入された複数のONUとを含み、OLTとONUとを接続するODNは、光ケーブルと光スプリッタとを含む。光スプリッタは受動素子である。本発明のこの実施例の光スプリッタは、光信号をONUに送信するように構成されたN個の光出力ポートを含むだけでなく、受信されたテスト光信号を反射するため、反射フィルムが付けられた1つの光出力ポートも含む。
【0023】
図1Aでは、PONにおける光スプリッタの状態と、OLTと光スプリッタとの間のファイバリンクの状態とを検出するために、テストデバイスはOLT側に配置される。テストデバイスは、管理デバイスに接続される。テストデバイスは、テスト光信号を送出し、光ネットワークにおける光スプリッタの状態とファイバリンクの状態との検出を実現するため、光スプリッタにより反射された光信号を受信した後に光スプリッタの反射ピークパワーを管理デバイスに報告してもよい。
【0024】
図1Bを参照すると、
図1Bは、本発明による光ネットワークを検出する方法の実施例のフローチャートである。この実施例は、テストデバイスの側から記載されている。
【0025】
ステップ101:テストデバイスは、テスト光信号を送出する。
【0026】
この実施例では、テストデバイスは、管理デバイスにより送出されたテスト命令を受信した後に、テスト光信号を送出してもよい。管理デバイスは、サービスのアクティベーション前にPONにおける光スプリッタの状態とファイバリンクの状態との事前検出を実行するため、PONサービスがアクティベーションされる前に、テスト命令をテストデバイスに送出してもよい。或いは、管理デバイスは、サービスの動作中に光スプリッタの状態とファイバリンクの状態とのリアルタイム検出を実行するために、PONサービスの動作中にテスト命令をテストデバイスに送出してもよい。
【0027】
ステップ102:テストデバイスは、反射光信号を受信する。反射光信号は、光ケーブルを通じて光スプリッタに送信されたテスト光信号を光スプリッタにより反射することにより取得された光信号である。
【0028】
図1Aを参照すると、テストデバイスがテスト光信号を送出した後に、テスト光信号は、光ケーブルを通じて光スプリッタに送信されることが分かる。この実施例の光スプリッタは、光信号を反射する機能を有する。従って、テスト光信号が光スプリッタに送信された後に、光スプリッタは、テストデバイスに対してテスト光信号を反射してもよい。すなわち、テストデバイスが反射光信号を受信することを可能にする。
【0029】
従来技術の光スプリッタと比べて、本発明のこの実施例の光スプリッタは、予め設定された反射比に従ってテスト光信号を反射することができる新規な光スプリッタである。新規な光スプリッタは、光入力ポートと、N+1個の光出力ポートとを含む。反射フィルムは、N+1個の光出力ポートのうち1つの光出力ポートの端面に配置され、Nは自然数である。N個の光出力ポートは、1:Nの比に従ってN個の分岐光ファイバを通じて光入力ポートにより受信された光信号をN個の光ネットワークユニット(ONU)に送信するように構成される。1つの出力ポートは、反射フィルムを使用することにより、テスト光信号を反射するように構成される。テスト光信号は、テストデバイスが受信された反射光信号に従って光スプリッタの反射ピークパワーを取得するように、テストデバイスにより送出されて光入力ポートにより受信される。テスト光信号が結合端から新規な光スプリッタに入った後に、テスト光信号は、予め設定された反射比に従って分割端において反射器により反射され、これにより、反射光信号が生成される。
【0030】
ステップ103:テストデバイスは、反射光信号に従って光スプリッタの反射ピークパワーを取得する。
【0031】
反射光信号を受信した後に、テストデバイスは、反射光信号の反射光パワーを取得し、光スプリッタの反射ピークパワーを取得するために反射光パワーを測定してもよい。
【0032】
ステップ104:テストデバイスは、管理デバイスが反射ピークパワーと光スプリッタの予め設定された反射パワーとを比較することにより、光ネットワークを検出するように、反射ピークパワーを管理デバイスに報告する。
【0033】
前述の実施例から、本発明の実施例では、反射特性を有する光スプリッタが使用され、これにより、テストデバイスは、光回線端末において、光スプリッタにより反射された受信光信号を使用することにより、光ネットワークにおける光スプリッタの状態とファイバリンクの状態とを検出することができることが分かる。検出者は、光スプリッタが配置された場所にテストデバイスを運び、検出を実行する必要がないため、光ネットワークの検出性能の効率が改善される。
【0034】
図1Cを参照すると、
図1Cは、本発明による光ネットワークを検出する方法の他の実施例のフローチャートである。この実施例は、管理デバイスの側から記載されている。
【0035】
ステップ111:管理デバイスは、テストデバイスにより報告された反射ピークパワーを受信する。反射ピークパワーは、反射光信号に従ってテストデバイスにより取得された光スプリッタの反射ピークパワーであり、反射光信号は、テストデバイスにより送出されて光ケーブルを通じて光スプリッタに送信されたテスト光信号を光スプリッタにより反射することにより取得された光信号である。
【0036】
この実施例では、管理デバイスは、テストデバイスがテスト光信号を送出することをトリガーするため、テスト命令をテストデバイスに送出してもよい。管理デバイスは、サービスのアクティベーション前にPONにおける光スプリッタの状態とファイバリンクの状態との事前検出を実行するため、PONサービスがアクティベーションされる前に、テスト命令をテストデバイスに送出してもよい。或いは、管理デバイスは、サービスの動作中に光スプリッタの状態とファイバリンクの状態とのリアルタイム検出を実行するために、PONサービスの動作中にテスト命令をテストデバイスに送出してもよい。
【0037】
ステップ112:管理デバイスは、反射ピークパワーと光スプリッタの予め設定された反射パワーとを比較することにより、光ネットワークを検出する。
【0038】
管理デバイスは、予め設定された反射パワーと反射ピークパワーとの間の差を計算してもよく、差が第1のパワー閾値未満である場合、テストデバイスと光スプリッタとの間のファイバリンクが正常であり、光スプリッタが正常であると決定してもよく、差が第1のパワー閾値と第2のパワー閾値との間である場合、テストデバイスと光スプリッタとの間のファイバリンクが故障していると決定してもよく、或いは差が第2のパワー閾値と第3のパワー閾値との間である場合、光スプリッタが故障していると決定してもよい。この実施例では、テストデバイスはOLTの側に配置されるため、テストデバイスと光スプリッタとの間のファイバリンクの検出された状態は、OLTと光スプリッタとの間の光ケーブルのファイバリンクの状態である。第1のパワー閾値は第2のパワー閾値未満であり、第2のパワー閾値は第3のパワー閾値未満である。第1のパワー閾値、第2のパワー閾値及び第3のパワー閾値は、PONにおける異なる種類の光素子と、光リンクの異なる構造とに従って柔軟に設定されてもよく、これらは本発明のこの実施例では限定されない。
【0039】
この実施例では、サービスのアクティベーション前に事前検出が光ネットワークで実行される場合、予め設定された反射パワーは、光スプリッタの反射パワーの理論値でもよく、サービスのアクティベーション後の検出が光ネットワークで実行される場合、予め設定された反射パワーは、サービスの通常動作中の光スプリッタの反射パワーでもよい。
【0040】
前述の実施例から、この実施例では、反射特性を有する光スプリッタが使用され、これにより、テストデバイスは、光回線端末において、光スプリッタにより反射された受信光信号を使用することにより、光ネットワークにおける光スプリッタの状態とファイバリンクの状態とを検出することができることが分かる。検出者は、光スプリッタが配置された場所にテストデバイスを運び、検出を実行する必要がないため、光ネットワークの検出性能の効率が改善される。
【0041】
図2を参照すると、
図2は、本発明による光ネットワークを検出する方法の他の実施例を示している。この実施例では、光ネットワークを検出する処理は、管理デバイスとテストデバイスとの間の相互作用の記載を用いて詳細に記載されている。
【0042】
ステップ201:テストデバイスは、管理デバイスにより送出されたテスト命令を受信する。
【0043】
この実施例では、管理デバイスは、サービスのアクティベーション前にPONにおける光スプリッタの状態とファイバリンクの状態との事前検出を実行するため、PONサービスがアクティベーションされる前に、テスト命令をテストデバイスに送出してもよい。或いは、管理デバイスは、サービスの動作中に光スプリッタの状態とファイバリンクの状態とのリアルタイム検出を実行するために、PONサービスの動作中にテスト命令をテストデバイスに送出してもよい。
【0044】
ステップ202:テストデバイスは、テスト光信号を送出する。
【0045】
管理デバイスにより送出されたテスト命令を受信した後に、テストデバイスは、テスト光信号を送出する。
図1Aを参照すると、テスト光信号は、光ケーブルを通じて光ファイバに送信されることが分かる。
【0046】
この実施例の光スプリッタは、光入力ポートと、N+1個の光出力ポートとを含む。反射フィルムは、N+1個の光出力ポートのうち1つの光出力ポートの端面に配置され、Nは自然数である。N個の光出力ポートは、1:Nの比に従ってN個の分岐光ファイバを通じて光入力ポートにより受信された光信号をN個の光ネットワークユニット(ONU)に送信するように構成される。1つの出力ポートは、反射フィルムを使用することにより、テスト光信号を反射するように構成される。テスト光信号は、テストデバイスが受信された反射光信号に従って光スプリッタの反射ピークパワーを取得するように、テストデバイスにより送出されて光入力ポートにより受信される。
【0047】
ステップ203:テストデバイスは、反射光信号を受信する。反射光信号は、光ケーブルを通じて光スプリッタに送信されたテスト光信号を光スプリッタにより反射することにより取得された光信号である。そして、別々にステップ204及びステップ207を実行する。
【0048】
この実施例では、光スプリッタは、光信号を反射する機能を有する。従って、テストデバイスにより送出されたテスト光信号が光スプリッタに送信された後に、光スプリッタは、テストデバイスに対してテスト光信号を反射してもよい。すなわち、テストデバイスが反射光信号を受信することを可能にする。
【0049】
従来技術の光スプリッタと比べて、本発明のこの実施例の光スプリッタは、予め設定された反射比に従ってテスト光信号を反射することができる新規な光スプリッタである。テスト光信号が結合端から新規な光スプリッタに入った後に、テスト光信号は、予め設定された反射比に従って分割端において反射器により反射され、これにより、反射光信号が生成される。
【0050】
ステップ204:テストデバイスは、反射光信号に従って光スプリッタの反射ピークパワーを取得する。
【0051】
反射光信号を受信した後に、テストデバイスは、反射光信号の反射光パワーを直接取得し、反射光パワーを測定することにより、光スプリッタの反射ピークパワーを取得してもよい。反射光パワーを測定することにより反射ピークパワーを取得する処理は、従来技術のものと同じであり、ここで更に説明しない。
【0052】
ステップ205:テストデバイスは、反射ピークパワーを管理デバイスに報告する。
【0053】
ステップ206:管理デバイスは、反射ピークパワーと光スプリッタの予め設定された反射パワーとを比較することにより、光ネットワークを検出する。この処理は終了する。
【0054】
管理デバイスは、予め設定された反射パワーと反射ピークパワーとの間の差を計算してもよく、差が第1のパワー閾値未満である場合、テストデバイスと光スプリッタとの間のファイバリンクが正常であり、光スプリッタが正常であると決定してもよく、差が第1のパワー閾値と第2のパワー閾値との間である場合、テストデバイスと光スプリッタとの間のファイバリンクが故障していると決定してもよく、或いは差が第2のパワー閾値と第3のパワー閾値との間である場合、光スプリッタが故障していると決定してもよい。この実施例では、テストデバイスはOLTの側に配置されるため、テストデバイスと光スプリッタとの間のファイバリンクの検出された状態は、OLTと光スプリッタとの間の光ケーブルのファイバリンクの状態である。第1のパワー閾値は第2のパワー閾値未満であり、第2のパワー閾値は第3のパワー閾値未満である。第1のパワー閾値、第2のパワー閾値及び第3のパワー閾値は、PONにおける異なる種類の光素子と、光リンクの異なる構造とに従って柔軟に設定されてもよく、これらは本発明のこの実施例では限定されない。
【0055】
ステップ207:テストデバイスは、反射光信号の受信時間を記録する。
【0056】
ステップ208:テストデバイスは、受信時間を管理デバイスに報告する。
【0057】
ステップ209:管理デバイスは、受信時間に従って光スプリッタとテストデバイスとの間の距離を計算する。この処理は終了する。
【0058】
この実施例では、テストデバイスは、反射光信号を受信した後に、記録された受信時間を管理デバイスに報告し、管理デバイスは、光の速度と時間との積に従って光スプリッタとテストデバイスとの間の距離を計算するため、受信時間に従って、テストデバイスによるテスト光信号の送出から反射光信号の受信までの時間を計算してもよい。PON検出の一部として、管理デバイスは、計算により取得された光スプリッタとテストデバイスとの間の距離に従って、光スプリッタの地理的設定状況を取得してもよい。
【0059】
前述の実施例から、本発明の実施例では、反射特性を有する光スプリッタが使用され、これにより、テストデバイスは、光回線端末において、光スプリッタにより反射された受信光信号を使用することにより、光ネットワークにおける光スプリッタの状態とファイバリンクの状態とを検出することができることが分かる。検出者は、光スプリッタが配置された場所にテストデバイスを運び、検出を実行する必要がないため、光ネットワークの検出性能の効率が改善される。
【0060】
図3Aを参照すると、
図3Aは、本発明の実施例が適用される光ネットワーク検出アーキテクチャの概略図である。
【0061】
図3Aでは、管理デバイスは、OLT及びテストデバイスに接続される。テストデバイスは、波長分割多重(Wavelength Division Multiplexing、WDM)デバイスを使用することにより、OLTと光スプリッタとの間のトランク光ケーブルに接続される。
図3Aに示すPONアーキテクチャは、1レベルの光分割アーキテクチャである。すなわち、1つのみの光スプリッタがOLTとONUとの間に配置される。通常では、光ケーブルのコストを低減し、小さい数のネットワークノードによるメンテナンスを容易にするため、1レベルの光分割アーキテクチャは、ユーザが集中する面に適用される。
【0062】
図3Aを参照すると、現在の段階がPONサービスのアクティベーション前の事前検出であり、第1レベルの光スプリッタの分割比が1:N、例えば、1:32であり、光スプリッタの反射パワーの理論値がxdBであることを仮定する。光スプリッタの反射パワーの理論値は、光スプリッタの状態に関係し、光スプリッタの状態が劣化した場合、理論値が減少してもよく、これは本発明の実施例で限定されない点に留意すべきである。反射フィルムの層は、第1レベルの光スプリッタの出力端における反射ポートに取り付けられる。これは、受信テスト光信号を反射するために使用される。
【0063】
管理デバイスにより送出されたテスト命令を受信した後に、テストデバイスは、テスト光信号を送出する。テスト光信号の波長は、1625nm(ナノメートル)又は1650nmでもよい。光ケーブルを通じて第1レベルの光スプリッタに送信された後に、テスト光信号は、第1レベルの光スプリッタの反射ポートの反射フィルムにより反射され、相応して、テストデバイスは、反射された光信号を受信する。テストデバイスは、第1レベルの光スプリッタの反射ピークパワーx’dBを取得するために反射光信号を測定してもよい。テストデバイスは、反射ピークパワーx’dBを管理デバイスに報告する。管理デバイスは、xとx’との差を計算し、差が第1のパワー閾値W1未満である場合、第1レベルの光スプリッタが正常であり、OLTと第1レベルの光スプリッタとの間のファイバリンクが正常であると決定する。差が第1のパワー閾値W1と第2のパワー閾値W2との間である場合、OLTと第1レベルの光スプリッタとの間のファイバリンクが故障していると決定する。或いは、差が第2のパワー閾値W2と第3のパワー閾値W3との間である場合、第1レベルの光スプリッタが故障していると決定する。W1はW2未満であり、W2はW3未満であり、W1、W2及びW3は、PONにおける異なる種類の光素子と、光リンクの異なる構造とに従って柔軟に設定されてもよく、これらは本発明のこの実施例では限定されない
図3Bを参照すると、
図3Bは、本発明の実施例が適用される他の光ネットワーク検出アーキテクチャの概略図である。
【0064】
図3Bでは、管理デバイスは、OLT及びテストデバイスに接続される。テストデバイスは、WDMデバイスを使用することにより、OLTと光スプリッタとの間のトランク光ケーブルに接続される。
図3Bに示すPONアーキテクチャは、2レベルの光分割アーキテクチャである。すなわち、第1レベルの光スプリッタ及び第2レベルの光スプリッタである2つの光スプリッタがOLTとONUとの間に配置される。通常では、2レベルの光分割アーキテクチャは、ユーザがまばらに分散している場所に適用され、薄いカバレッジの方式がリソースを節約するために使用される。
【0065】
図3Bを参照すると、現在の段階がPONサービスのアクティベーション後のリアルタイム検出であり、第1レベルの光スプリッタの分割比が1:M、例えば、1:4であり、第2レベルの光スプリッタの分割比が1:M’、例えば、1:16であることを仮定する。サービスの通常動作中に、第1レベルの光スプリッタの取得された反射パワーがy1であり、第2レベルの光スプリッタの取得された反射パワーがy2であることを仮定する。反射フィルムの層は、第1レベルの光スプリッタ及び第2レベルの光スプリッタのそれぞれの出力端における反射ポートに取り付けられる。これは、受信テスト光信号を反射するために使用される。
【0066】
管理デバイスにより送出されたテスト命令を受信した後に、テストデバイスは、テスト光信号を送出する。テスト光信号の波長は、1520nmでもよい。テスト光信号は、光ケーブルを通じて第1レベルの光スプリッタに送信され、次に、第1レベルの光スプリッタから第2レベルの光スプリッタに送信される。第1レベルの光スプリッタに送信されたテスト光信号は、まず、第1レベルの光スプリッタの反射ポートの反射フィルムによりテストデバイスに反射して戻され、これにより、テストデバイスは、第1の反射光信号を受信する。次に、第2レベルの光スプリッタに送信されたテスト光信号は、第2レベルの光スプリッタの反射ポートの反射フィルムによりテストデバイスに反射して戻され、これにより、テストデバイスは、第2の反射光信号を受信する。テストデバイスは、第1レベルの光スプリッタの反射ピークパワーy1’を取得するために第1の反射光信号をテストし、第2レベルの光スプリッタの反射ピークパワーy2’を取得するために第2の反射光信号をテストしてもよい。テストデバイスは、第1レベルの光スプリッタの反射ピークパワーy1’と、第2レベルの光スプリッタの反射ピークパワーy2’とを管理デバイスに報告する。管理デバイスは、y1とy1’との差を計算し、差に従って、OLTと第1レベルの光スプリッタとの間のファイバリンクの状態と、第1レベルの光スプリッタの状態とを検出する。具体的な検出処理は、
図3Aに示すxとx’との差に従って、OLTと第1レベルの光スプリッタとの間のファイバリンクの状態と、第1レベルの光スプリッタの状態とを検出する前述の処理と同じであり、ここでは繰り返さない。同様に、管理デバイスは、y2とy2’との差を計算し、差に従って、OLTと第2レベルの光スプリッタとの間のファイバリンクの状態と、第2レベルの光スプリッタの状態とを検出する。OLTと第1レベルの光スプリッタとの間のファイバリンクが正常であるが、OLTと第2レベルの光スプリッタとの間のファイバリンクが故障していることが検出された場合、第1レベルの光スプリッタと第2レベルの光スプリッタとの間のファイバリンクが故障していると更に決定されてもよい。
【0067】
本発明は、光ネットワークを検出する装置、テストデバイス及び管理デバイスの実施例を更に提供し、これは、本発明の光ネットワークを検出する方法の実施例に対応する。
【0068】
図4を参照すると、
図4は、本発明による光ネットワークを検出する装置の実施例のブロック図である。この装置は、テストデバイスに配置されてもよい。
【0069】
この装置は、送出ユニット410と、受信ユニット420と、取得ユニット430と、報告ユニット440とを含む。送出ユニット410は、テスト光信号を送出するように構成される。受信ユニット420は、反射光信号を受信するように構成される。反射光信号は、送出ユニット410により送出されて光ケーブルを通じて光スプリッタに送信されたテスト光信号を光スプリッタにより反射することにより取得された光信号である。N+1個の光出力ポートが光スプリッタに配置され、Nは自然数であり、N+1個の光出力ポートのうちN個の光出力ポートは、1:Nの比に従ってN個の分岐光ファイバを通じて受信光信号をN個の光ネットワークユニット(ONU)に送信するように構成され、反射フィルムがN個の光出力ポートを除く1つの光出力ポートの端面に配置され、テスト光信号は、反射フィルムを使用することにより反射される。取得ユニット430は、受信ユニット420により受信された反射光信号に従って光スプリッタの反射ピークパワーを取得するように構成される。報告ユニット440は、管理デバイスが反射ピークパワーと光スプリッタの予め設定された反射パワーとを比較することにより、光ネットワークを検出するように、取得ユニット430により取得された反射ピークパワーを管理デバイスに報告するように構成される。
【0070】
任意選択で、取得ユニット430は、反射光信号の反射光パワーを取得するように構成された反射光パワー取得サブユニットと、光スプリッタの反射ピークパワーを取得するために、反射光パワー取得サブユニットにより取得された反射光パワーを測定するように構成された反射ピークパワー測定サブユニットとを含んでもよい(
図4に図示せず)。
【0071】
図5を参照すると、
図5は、本発明による光ネットワークを検出する装置の他の実施例のブロック図である。この装置は、テストデバイスに配置されてもよい。
【0072】
この装置は、送出ユニット510と、受信ユニット520と、記録ユニット530と、取得ユニット540と、報告ユニット550とを含む。送出ユニット510は、テスト光信号を送出するように構成される。受信ユニット520は、反射光信号を受信するように構成される。反射光信号は、送出ユニット510により送出されて光ケーブルを通じて光スプリッタに送信されたテスト光信号を光スプリッタにより反射することにより取得された光信号である。N+1個の光出力ポートが光スプリッタに配置され、Nは自然数であり、N+1個の光出力ポートのうちN個の光出力ポートは、1:Nの比に従ってN個の分岐光ファイバを通じて受信光信号をN個の光ネットワークユニット(ONU)に送信するように構成され、反射フィルムがN個の光出力ポートを除く1つの光出力ポートの端面に配置され、テスト光信号は、反射フィルムを使用することにより反射される。記録ユニット530は、受信ユニット520により受信された反射光信号の受信時間を記録するように構成される。取得ユニット540は、受信ユニット520により受信された反射光信号に従って光スプリッタの反射ピークパワーを取得するように構成される。報告ユニット550は、管理デバイスが受信時間に従って光スプリッタとテストデバイスとの間の距離を計算するように、記録ユニット530により記録された受信時間を管理デバイスに報告し、管理デバイスが反射ピークパワーと光スプリッタの予め設定された反射パワーとを比較することにより、光ネットワークを検出するように、取得ユニット540により取得された反射ピークパワーを管理デバイスに報告するように構成される。
【0073】
任意選択で、取得ユニット540は、反射光信号の反射光パワーを取得するように構成された反射光パワー取得サブユニットと、光スプリッタの反射ピークパワーを取得するために、反射光パワー取得サブユニットにより取得された反射光パワーを測定するように構成された反射ピークパワー測定サブユニットとを含んでもよい(
図5に図示せず)。
【0074】
図6を参照すると、
図6は、本発明の実施例によるテストデバイスの実施例のブロック図である。
【0075】
テストデバイスは、ネットワークインタフェース610と、光インタフェース620と、プロセッサ630とを含む。光インタフェース620は、テスト光信号を送出し、反射光信号を受信するように構成される。反射光信号は、光ケーブルを通じて光スプリッタに送信されたテスト光信号を光スプリッタにより反射することにより取得された光信号である。N+1個の光出力ポートが光スプリッタに配置され、Nは自然数であり、N+1個の光出力ポートのうちN個の光出力ポートは、1:Nの比に従ってN個の分岐光ファイバを通じて受信光信号をN個の光ネットワークユニット(ONU)に送信するように構成され、反射フィルムがN個の光出力ポートを除く1つの光出力ポートの端面に配置され、テスト光信号は、反射フィルムを使用することにより反射される。プロセッサ630は、反射光信号に従って光スプリッタの反射ピークパワーを取得し、管理デバイスが反射ピークパワーと光スプリッタの予め設定された反射パワーとを比較することにより、光ネットワークを検出するように、ネットワークインタフェース610を通じて反射ピークパワーを管理デバイスに報告するように構成される。
【0076】
任意選択で、プロセッサ630は、反射光信号の反射光パワーを取得し、光スプリッタの反射ピークパワーを取得するために、反射光パワーを測定するように具体的に構成されてもよい。
【0077】
任意選択で、プロセッサ630は、反射光信号の受信時間を記録し、管理デバイスが受信時間に従って光スプリッタとテストデバイスとの間の距離を計算するように、ネットワークインタフェースを通じて受信時間を管理デバイスに報告するように更に構成されてもよい。
【0078】
図7を参照すると、
図7は、本発明による光ネットワークを検出する装置の他の実施例のブロック図である。この装置は、管理デバイスに配置されてもよい。
【0079】
この装置は、受信ユニット710と、検出ユニット720とを含む。受信ユニット710は、テストデバイスにより報告された反射ピークパワーを受信するように構成される。反射ピークパワーは、反射光信号に従ってテストデバイスにより取得された光スプリッタの反射ピークパワーであり、反射光信号は、テストデバイスにより送出されて光ケーブルを通じて光スプリッタに送信されたテスト光信号を光スプリッタにより反射することにより取得された光信号であり、N+1個の光出力ポートが光スプリッタに配置され、Nは自然数であり、N+1個の光出力ポートのうちN個の光出力ポートは、1:Nの比に従ってN個の分岐光ファイバを通じて受信光信号をN個の光ネットワークユニット(ONU)に送信するように構成され、反射フィルムがN個の光出力ポートを除く1つの光出力ポートの端面に配置され、テスト光信号は、反射フィルムを使用することにより反射される。検出ユニット720は、受信ユニット710により受信された反射ピークパワーと光スプリッタの予め設定された反射パワーとを比較することにより、光ネットワークを検出するように構成される。
【0080】
任意選択で、検出ユニット720は、予め設定された反射パワーと受信ユニットにより受信された反射ピークパワーとの間の差を計算するように構成された差計算サブユニットと、差計算サブユニットにより計算された差が第1のパワー閾値未満である場合、テストデバイスと光スプリッタとの間のファイバリンクが正常であり、光スプリッタが正常であると決定し、差計算サブユニットにより計算された差が第1のパワー閾値と第2のパワー閾値との間である場合、テストデバイスと光スプリッタとの間のファイバリンクが故障していると決定し、或いは差計算サブユニットにより計算された差が第2のパワー閾値と第3のパワー閾値との間である場合、光スプリッタが故障していると決定するように構成された検出決定サブユニットとを含んでもよい(
図7に図示せず)。
【0081】
図8を参照すると、
図8は、本発明による光ネットワークを検出する装置の他の実施例のブロック図である。この装置は、管理デバイスに配置されてもよい。
【0082】
この装置は、受信ユニット810と、計算ユニット820と、検出ユニット830とを含む。受信ユニット810は、テストデバイスにより報告された反射ピークパワーを受信するように構成される。反射ピークパワーは、反射光信号に従ってテストデバイスにより取得された光スプリッタの反射ピークパワーであり、反射光信号は、テストデバイスにより送出されて光ケーブルを通じて光スプリッタに送信されたテスト光信号を光スプリッタにより反射することにより取得された光信号である。受信ユニット810は、テストデバイスにより報告された反射光信号の受信時間を受信するように構成される。N+1個の光出力ポートが光スプリッタに配置され、Nは自然数であり、N+1個の光出力ポートのうちN個の光出力ポートは、1:Nの比に従ってN個の分岐光ファイバを通じて受信光信号をN個の光ネットワークユニット(ONU)に送信するように構成され、反射フィルムがN個の光出力ポートを除く1つの光出力ポートの端面に配置され、テスト光信号は、反射フィルムを使用することにより反射される。計算ユニット820は、受信ユニット810により受信された受信時間に従って光スプリッタとテストデバイスとの間の距離を計算するように構成される。検出ユニット830は、受信ユニット810により受信された反射ピークパワーと光スプリッタの予め設定された反射パワーとを比較することにより、光ネットワークを検出するように構成される。
【0083】
任意選択で、検出ユニット830は、予め設定された反射パワーと受信ユニットにより受信された反射ピークパワーとの間の差を計算するように構成された差計算サブユニットと、差計算サブユニットにより計算された差が第1のパワー閾値未満である場合、テストデバイスと光スプリッタとの間のファイバリンクが正常であり、光スプリッタが正常であると決定し、差計算サブユニットにより計算された差が第1のパワー閾値と第2のパワー閾値との間である場合、テストデバイスと光スプリッタとの間のファイバリンクが故障していると決定し、或いは差計算サブユニットにより計算された差が第2のパワー閾値と第3のパワー閾値との間である場合、光スプリッタが故障していると決定するように構成された検出決定サブユニットとを含んでもよい(
図8に図示せず)。
【0084】
図9を参照すると、
図9は、本発明による管理デバイスの実施例のブロック図である。
【0085】
管理デバイスは、ネットワークインタフェース910と、プロセッサ920とを含む。ネットワークインタフェース910は、テストデバイスにより報告された反射ピークパワーを受信するように構成される。反射ピークパワーは、反射光信号に従ってテストデバイスにより取得された光スプリッタの反射ピークパワーであり、反射光信号は、テストデバイスにより送出されて光ケーブルを通じて光スプリッタに送信されたテスト光信号を光スプリッタにより反射することにより取得された光信号であり、N+1個の光出力ポートが光スプリッタに配置され、Nは自然数であり、N+1個の光出力ポートのうちN個の光出力ポートは、1:Nの比に従ってN個の分岐光ファイバを通じて受信光信号をN個の光ネットワークユニット(ONU)に送信するように構成され、反射フィルムがN個の光出力ポートを除く1つの光出力ポートの端面に配置され、テスト光信号は、反射フィルムを使用することにより反射される。プロセッサ920は、反射ピークパワーと光スプリッタの予め設定された反射パワーとを比較することにより、光ネットワークを検出するように構成される。
【0086】
任意選択で、プロセッサ920は、予め設定された反射パワーと受信ユニットにより受信された反射ピークパワーとの間の差を計算し、差が第1のパワー閾値未満である場合、テストデバイスと光スプリッタとの間のファイバリンクが正常であり、光スプリッタが正常であると決定し、差が第1のパワー閾値と第2のパワー閾値との間である場合、テストデバイスと光スプリッタとの間のファイバリンクが故障していると決定し、或いは差が第2のパワー閾値と第3のパワー閾値との間である場合、光スプリッタが故障していると決定するように具体的に構成されてもよい。第1のパワー閾値は第2のパワー閾値未満であり、第2のパワー閾値は第3のパワー閾値未満である。
【0087】
任意選択で、ネットワークインタフェース910は、テストデバイスにより報告された反射光信号の受信時間を受信するように更に構成されてもよく、プロセッサ920は、受信時間に従って光スプリッタとテストデバイスとの間の距離を計算するように更に構成されてもよい。
【0088】
前述の実施例から、テストデバイスは、テスト光信号を送出し、反射光信号を受信することが分かる。反射光信号は、光ケーブルを通じて光スプリッタに送信されたテスト光信号を光スプリッタにより反射することにより取得された光信号であり、反射フィルムが光スプリッタの1つの出力ポートの端面に配置され、テスト光信号は、反射フィルムを使用することにより反射される。テストデバイスは、反射光信号に従って光スプリッタの反射ピークパワーを取得し、反射ピークパワーを管理デバイスに報告する。管理デバイスは、反射ピークパワーと光スプリッタの予め設定された反射パワーとを比較することにより、光ネットワークを検出する。本発明の実施例では、反射特性を有する光スプリッタが使用されるため、テストデバイスは、光回線端末において、光スプリッタにより反射された受信光信号を使用することにより、光ネットワークにおける光スプリッタの状態とファイバリンクの状態とを検出することができる。検出者は、光スプリッタが配置された場所にテストデバイスを運び、検出を実行する必要がないため、光ネットワークの検出性能の効率が改善される。
【0089】
当業者は、本発明の実施例の技術が必要な汎用ハードウェアプラットフォームに加えてソフトウェアにより実現されてもよいことを、明確に理解し得る。このような理解に基づいて、基本的に本発明の技術的対策又は従来技術に寄与する部分は、ソフトウェアプロダクトの形式で実現されてもよい。ソフトウェアプロダクトは、ROM/RAM、磁気ディスク、光ディスクのような記憶媒体に格納され、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ又はネットワークデバイスでもよい)に対して本発明の実施例又は実施例のいくつかの部分に記載の方法を実行するように命令する複数の命令を含む。
【0090】
この明細書の実施例は、全て累進的に記載されており、実施例の同じ部分又は同様の部分について、これらの実施例に参照が行われてもよい。各実施例は、他の実施例との差に焦点を当てている。特に、システムの実施例は基本的に方法の実施例と同様であるため、簡単に記載されている。関係する部分について、方法の実施例の部分的な説明に参照が行われてもよい。
【0091】
前述の説明は本発明の単に具体的な方式であり、本発明の保護範囲を限定することを意図するものではない。本発明の要旨及び原理を逸脱することなく行われる如何なる変更、等価置換及び改良も、本発明の保護範囲内に入るものとする。