(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
ここで、特許請求される主題について、図面を参照しつつ述べる。図面において、同様の参照符号が全体を通じて同様の要素を指すために使われる。以下の記述では、説明の目的のため、特許請求される主題の十全な理解を与えるために数多くの個別的詳細が記述される。しかしながら、特許請求される主題がこうした個別的詳細なしでも実施されうることは明らかであろう。他の場合には、特許請求される主題を記述するのを容易にするため、構造および装置がブロック図の形で示されている。
【0010】
コンピューティングの分野において、多くのシナリオは、個人ストア(individual store)において表されている個人の特定の集合からメッセージの集合を受信することを望むユーザーに関わる。第一の例として、個人ストアはソーシャル・ネットワークを含む;個人は、家族の構成員、友人および個人が社会的な関係を確立した知人を含んでいてもよい;メッセージは公開または半公開の状態メッセージを含んでいてもよい。第二の例として、個人ストアは業務上または学術上の名簿を含んでいてもよい;個人は、個人が業務または学校において交わりをもった職業上または学術上の同僚を含んでいてもよい;メッセージは、ネットワーク・メッセージング・システムを通じて当該ユーザーに送られたプライベート・メッセージを含んでいてもよい。第三の例として、個人ストアは、公開または半公開の状態サービスを含んでいてもよい;個人は、たとえば該個人によって提出される状態メッセージを「フォローする」ことを要求することによって、当該ユーザーが関心を表明した公人(たとえば有名人または文化リーダー)を含んでいてもよい;メッセージは、そのような個人によって該個人の「フォロワー」による消費のために呈示される状態更新を含んでいてもよい。さらに、ユーザーは、個人によって複数の個人ストア(たとえば、ソーシャル・ネットワーク、業務ネットワークおよび会社名簿)に提出されたメッセージを見ることを望むことがある。
【0011】
これらおよびその他のシナリオにおいて、個人は、個人ストアが前記ユーザーに送達しうるメッセージ(個人的ではないものでもその個人に特に宛てられたものでもよい)を書くことができる。特に、これらのメッセージの多くは、位置を参照することがある。位置は、そのメッセージを書いている時点でのその個人の位置、そのメッセージの内容において言及されている位置またはその個人が過去に訪れたことがあるまたは将来訪れるつもりである位置などである。よって、メッセージに関連する位置は、メッセージの本体内でユーザーに呈示されてもよく(たとえば、「今日公園に行った」);メッセージと一緒にユーザーに呈示されてもよく(たとえば、「次のメッセージは公園からの個人によって送られました」);あるいはメッセージから抽出されてメッセージとは別個に呈示されてもよい(たとえば、「この個人は、次の位置からメッセージを送ったか、次の位置に言及しました:……」)。個人ストアはまた、ユーザーに対する位置の呈示を容易にしてもよい。たとえば、個人ストアは、メッセージに関連する位置を、曖昧さのない仕方(たとえば全地球測位システム(GPS: global positioning system)座標)で特定してもよいし、個人ストアは、位置の地図または航空写真のような、位置についての追加的情報でメッセージの呈示を補足してもよい。
【0012】
図1は、個人14の集合に関心を表明したユーザー12をフィーチャーする例示的なシナリオ10の図解を示している。これらの個人14は、一または複数の個人ストア18において表されている。たとえば、第一の組の個人14は第一の個人ストア18において表されていてもよく(ソーシャル・ネットワークにおいてプロファイルを有する友人など)、第二の組の個人14は第二の個人ストア18において表されていてもよい(業務上または学術上の名簿において表されている、ユーザー12の業務上または学術上の同僚)。個人14は、ユーザー12に送達されうるメッセージ16(たとえばブログのポストのような公開のメッセージ、作者が一組のユーザー12への送達のために書いた状態更新のような半公開メッセージまたはユーザー12に向けられたプライベートなメッセージなど)を個人ストア18に提出することがある。個人ストア18は、個人14からのメッセージ16を受信するよう構成されていてもよく、メッセージ16を記憶してもよく、ユーザー12からの要求に際して、ユーザー12のためにメッセージ16の呈示22を生成してもよい。たとえば、ユーザー12は、第一の個人ストア18に関連するウェブサイトを訪問してもよく、第一の個人ストア18において表されている個人14からのメッセージ16を要求してもよく、第一の個人ストア18によって呈示されるメッセージ16の呈示22を見てもよい。さらに、一つまたは複数のメッセージ16がエリア24内の位置20に言及することがある。たとえば、第一のメッセージ16はエリア24内の位置20にいる個人14によって書かれた;第三のメッセージ16はエリア24内の位置20に特に言及する内容を含む;第四のメッセージ16は個人14が将来訪れるつもりのエリア24内の位置20を示す。よって、それぞれの個人ストア18は、さまざまな位置20に関連付けられたメッセージを、別個の呈示22において、ユーザーに対して呈示することがある。
【0013】
しかしながら、
図1の例示的なシナリオ10はいくつかの欠点がある。たとえば、呈示22は、特定の個人ストア18によって記憶されたメッセージ16に孤立させられており、すべての個人14のメッセージ16を見るためには、ユーザー12は、別個の個人ストア18によって生成された別個の呈示22を要求し、受信し、見る必要があることがある。たとえ異なる個人ストア18において呈示されるメッセージ16が同じ位置20に言及していたとしても、あるいは同じ個人14が別個の個人ストア18内に同じ位置20に言及する同じメッセージ16を呈示していたとしても、メッセージ16の共同やまとめはない。さらに、個人ストア18は、単に位置20に関連するメッセージ16を呈示するだけであり、該位置の地図のような、該位置20についての何らかのさらなる情報を提供することによってユーザー12を助けたりしない。
【0014】
これらの欠点に鑑み、本稿では、個人14によって書かれ、二つ以上の個人ストア18に記憶された位置20に関連するメッセージ16を呈示するための例示的な技法が呈示される。これらの技法によれば、各メッセージが記憶されている16個人ストア20に基づいて別個の呈示22において呈示されるのではなく、そのような個人14によって呈示されるメッセージ16は、統合呈示22にまとめられてもよい。たとえば、これらの技法のある実施形態は、いくつかの個人ストア20に記憶されているメッセージ16のすべてを受信するために該いくつかの個人ストア20に接触し、ユーザー12のためにメッセージ16のまとめられた呈示22を生成するよう構成されていてもよい。さらに、そのようなメッセージ16に関連する位置20が受信され、評価されてもよく、まとめられた呈示22は参照される位置20のすべてを地図として呈示してもよい。よって、まとめられた呈示22は、ユーザーが、諸個人14によるメッセージ16において参照される位置20の集合全体を見ることができるようにしうる(たとえば、メッセージ16を作成するときに個人14が位置していたところまたはかかる個人14が訪れることを意図しているまたは示唆するところといった、個人14が参照した位置20を示すエリア24の地図)。
【0015】
図2は、ユーザー12が関心を表明した個人14によって書かれたメッセージ16に関連する位置20の、ユーザー12への呈示をフィーチャーする例示的なシナリオ30の図解を示している。この例示的なシナリオ30では、個人14は二つの個人ストア18において表されており、個人14はメッセージ16を書いて、そのようなメッセージ16を個人ストア18に送る。ユーザー12は、呈示32においてそのようなメッセージ16を見ることを要求してもよい。しかしながら、
図1の例示的なシナリオ10とは対照的に、この例示的なシナリオ30は本稿に呈示される技法に基づく呈示32を示している。たとえば、これらの技法のある実施形態は、個人ストア18に送られたメッセージを受信してもよく、ユーザー12がメッセージ16を見ることを要求するとき、該実施形態は、そのような個人14によって両方の個人ストア18に提出されたメッセージ16に関連する位置20を示す地
図34を含む呈示32を生成してもよい。メッセージ16は、地
図34上に呈示されてもよい(たとえば、メッセージ16に関連するマップ34上の位置20のインジケータを呈示し、また該インジケータの近くで地
図34上にメッセージ16の内容をも呈示する)。あるいはまた、メッセージ16は最初は呈示されなくてもよく、位置20のインジケータを選択する際にユーザー12に対して露わにされてもよい(たとえば、本実施形態は、選択された位置20に関連するメッセージ16の集合を呈示してもよい)。このようにして、ユーザー12は、個人14がメッセージ16をどの個人ストア18に送ったかに関わりなく、個人14からのメッセージ16に関連する位置20の概観を受けることができる。
【0016】
図3は、これらの技法の第一の実施形態の図解を呈示している。ここでは、位置20に関連し、少なくとも二つの個人ストア18によって表される個人によって書かれたメッセージ16を、プロセッサを有しユーザー12によって操作される装置上で呈示する例示的な方法40として呈示されている。例示的な方法40は、たとえば前記装置のメモリ・コンポーネント(たとえば、メモリ回路、ハードディスク・ドライブのプラター、半導体記憶デバイスまたは光学式もしくは磁気ディスク)に記憶された、前記装置のプロセッサ上で実行されたときに本稿に呈示される技法を前記装置に実行させる命令の集合として実装されてもよい。例示的な方法40は、42において始まり、プロセッサ上の命令を実行する44ことに関わる。特に、前記命令は、位置20に関連し、少なくとも一の個人14によって書かれたメッセージ16を、前記少なくとも二つの個人ストア18から受信する46よう構成されている。前記命令はまた、ユーザー12からメッセージ16を呈示する要求を受信する48と、メッセージ16に関連する位置20を示す地
図34を生成50し、該地
図34をユーザー12に対して呈示52するようにも構成されている。このようにして、例示的な方法40は、複数の個人ストア18から受信された、メッセージ16に関連する位置20をまとめる地
図34のユーザー12に対する呈示を達成し、それにより54で終了する。
【0017】
図4はこれらの技法の第二の実施形態を呈示している。ここでは、位置20に関連するメッセージを、プロセッサおよびメッセージ・ストアを有しユーザー12によって操作される装置上で呈示する例示的な方法60として呈示されている。ここで、かかるメッセージ16は、少なくとも二つの個人ストア18によって表される個人14によって書かれたものである。例示的な方法60は、62で始まり、前記装置のプロセッサ上で実行されたときに本稿に呈示される技法を前記装置に実行させる命令を前記装置に送る64ことに関わる。特に、前記命令は、個人14によって送られ、位置20に関連する少なくとも一つのメッセージ16を、前記少なくとも二つの個人ストア18から受信する66よう構成されている。前記命令はまた、前記装置の前記メッセージ・ストアにおいて前記少なくとも二つの個人ストア18からのメッセージ16をまとめる68ようにも構成されている。前記命令はまた、ユーザー12からメッセージ16を呈示する要求を受信すると、メッセージ16に関連する位置20を示す地
図34をユーザー12に対して呈示する70ようにも構成されている。このようにして、例示的な方法60は、個人14がそれぞれのメッセージ16を送った個人ストア18に関わりなく、個人14のメッセージ16における位置20の参照をまとめる地
図34をユーザー14に対して呈示するための前記装置の構成を達成する。
【0018】
さらにもう一つの実施形態は、本稿に呈示される技法を適用するよう構成されたプロセッサ実行可能命令を有するコンピュータ可読媒体に関わる。そのようなコンピュータ可読媒体はたとえば、メモリ半導体(たとえば静的ランダム・アクセス・メモリ(SRAM)、動的ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)および/または同期動的ランダム・アクセス・メモリ(SDRAM)技術を利用する半導体)、ハードディスク・ドライブのプラター、フラッシュ・メモリ・デバイスまたは磁気式もしくは光学式ディスク(CD-R、DVD-Rまたはフロッピー(登録商標)ディスク)といった有体のデバイスが装置のプロセッサによって実行されたときに本稿に呈示される技法を前記装置に実装させるコンピュータ可読命令の集合をエンコードしたものを含むコンピュータ可読記憶媒体を含んでいてもよい。そのようなコンピュータ可読媒体はまた、さまざまな物理現象(たとえば電磁信号、音波信号または光信号)を通じておよびさまざまな有線シナリオ(たとえばイーサネット〔登録商標〕または光ファイバーケーブルを介して)および/または無線シナリオ(たとえばWiFiのような無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)、ブルートゥースのようなパーソナル・エリア・ネットワーク(PAN)またはセルラーもしくは電波ネットワーク)において伝搬されうる、装置のプロセッサによって実行されたときに本稿に呈示される技法を前記装置に実装させるコンピュータ可読命令の集合をエンコードする信号のようなさまざまな型の通信媒体をも(コンピュータ可読記憶媒体とは異なる技術クラスとして)含んでいてもよい。
【0019】
これらの仕方で考案されうる例示的なコンピュータ可読媒体が
図5に示されている。ここで、実装80は、コンピュータ可読データ84がエンコードされているコンピュータ可読媒体82(たとえばCD-R、DVD-Rまたはハードディスク・ドライブのプラター)を有する。このコンピュータ可読データ84は、本稿に記載される原理に従って機能するよう構成されたコンピュータ命令86の集合を含む。一つのそのような実施形態では、プロセッサ実行可能命令86は、
図3の例示的な方法40または
図4の例示的な方法60のような、個人によって書かれ位置に関連するメッセージをユーザーに対して呈示する方法を実行するよう構成されていてもよい。このコンピュータ可読媒体のいくつかの実施形態は、このような仕方で構成されるプロセッサ実行可能命令を記憶するよう構成されている非一時的なコンピュータ可読記憶媒体(たとえば、ハードディスク・ドライブ、光ディスクまたはフラッシュ・メモリ・デバイス)を有していてもよい。本稿で呈示される技法に基づいて機能するよう構成される多くのそのようなコンピュータ可読媒体が当業者によって考案されうる。
【0020】
本稿で論じた技法は、多くの側面における変更をもって工夫されてもよい。いくつかの変形は、追加的な利点を呈示するおよび/またはこれらおよび他の技法の他の変形に関する欠点を軽減することがある。さらに、いくつかの変形は、組み合わせで実装されてもよく、いくつかの組み合わせは、共同的な協調を通じて追加的な利点および/または軽減された欠点を有することがある。これらの変形は、さまざまな実施形態(たとえば
図3の例示的な方法40および
図4の例示的な方法60)に組み込まれて、かかる実施形態に対して個別のおよび/または共同的な利点を与えてもよい。
【0021】
これらの技法の実施形態の間で変わりうる第一の側面は、かかる技法が利用されうるシナリオに関する。第一の例として、多くの型の個人14がメッセージ16を書き、多くの型の個人ストア18に送ってもよい。メッセージ・ストアは、家族の構成員、友人またはソーシャル・ネットワークにおいてプロファイルを有する知人;業務または学術名簿にリストされている同僚;およびブログに公開メッセージ16をポストする有名人または文化リーダーのような公人などである。この第一の側面の第二の例として、これらの技法は、多くの型のメッセージ16を呈示するために利用されうる。多くの型のメッセージは、テキスト・メッセージ、音声メッセージなどのオーディオ・メッセージおよび画像もしくはビデオ・メッセージ(特定の位置20の写真またはビデオを含む)および個人14によって書かれたメッセージを含むさまざまな型のデータ・ファイル(たとえば、個人14が訪れたまたは訪れるつもりの位置20のリストを含む拡張可能マークアップ言語(XML)ファイル)を含む。この第一の側面の第三の例として、位置20は、多くの仕方でメッセージ16に関連しうる。たとえば、メッセージ16が個人14によって書かれた位置20;メッセージ16の内容において言及されている位置20;またはメッセージ16(たとえば個人14が過去に訪れた位置20または個人14が将来訪れるつもりの位置20のレポート)に関連する位置20などである。さらに、位置20は、さまざまな仕方でメッセージ14に関連しうる(たとえば、名称、所在地または緯度/経度座標による位置20への明示的な参照または個人14が自宅にいるというコメントなどの位置20への暗黙的な参照;ここで、個人14の自宅の住所は検索されうる)。第四の例として、多くの型の地
図34がユーザー12に対して呈示されうる。それには、道路地図、地勢地図、位置20の様式化された描出を有する様式化地図、位置20の写真画像を有する絵地図が含まれる。そのような地
図34は、二次元でも三次元でもよく、静的でも、動いていても、および/または対話的でもよい。第五の例として、地
図34は、デスクトップまたはポータブル・コンピュータ、テレビジョンまたはスマートフォンもしくは全地球測位システム(GPS)受信機などのハンドヘルド装置など、ユーザー12によって操作される多くの型の装置で呈示されうる。当業者は、本稿に呈示される技法が利用されうる多くのそのようなシナリオを考案しうる。
【0022】
これらの技法の実施形態の間で変わりうる第二の側面は、個々の個人ストア18からメッセージ16を受信する仕方に関する。第一の例として、これらの技法のある実施形態は、各個人ストア18に接触して、そこに記憶されている、ユーザー12にとってアクセス可能なメッセージ16を要求し、取得してもよい。この要求は、たとえば、ウェブサイトにウェブ要求を送り、メッセージ16の呈示22を含むウェブページを受信し、さまざまな技法(たとえば「ウェブ・スクレイピング(web scraping)」)を利用してメッセージ16およびそれに関連する位置を抽出することに関わってもよい。あるいはまた、一つまたは複数の個人ストア18は、ウェブ・サービス、データベース・インターフェースまたはアプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)のような個人ストア・インターフェースを呈示してもよく、それを通じてメッセージ16が自動的に受信されてもよい。ある実施形態は、メッセージ18を要求するために個人ストア・インターフェースを呼び出してもよい。あるいはまた、一つまたは複数の個人ストア18が個人14からメッセージ18を受信すると自動的にユーザー12にメッセージ18を送るよう構成されていてもよい(たとえば、「プッシュ」アーキテクチャ)。たとえば、ユーザー12によって操作される装置が個人ストア18に接触して、個人ストア18がメッセージ16を送るアドレス(たとえば、インターネット・プロトコル(IP)アドレスまたは電子メール・アドレス)を提供してもよく、個人ストア18によって自発的に送られるメッセージ16を受信するようそのアドレスをモニタリングしてもよい。
【0023】
この第二の側面の第二の例として、個人ストア18は、メッセージ16を任意のユーザー12に対して、未知のおよび/または匿名のユーザー12に対してでさえ、公開で呈示するよう構成されていてもよい。あるいはまた、個人ストア18は、特定のユーザー12にメッセージ16を提供するだけでもよく、メッセージ16を何らかのユーザー12に送る前に、少なくとも一つのクレデンシャル(たとえば、ログイン・ユーザー名およびパスワード、セキュリティ証明書、暗号学的署名または検出されたバイオメトリック)に従ってユーザー12を認証しようと努力してもよい。よって、これらの技法のある実施形態は、ユーザー12を認証するクレデンシャルを受信すると、該クレデンシャルを記憶し、個人ストア18からメッセージ16を要求しつつ、少なくとも一つのクレデンシャルに従って個人ストア18に対してユーザー12を認証するよう構成されていてもよい。
【0024】
この第二の側面の第三の例として、ユーザー12は、ユーザーが現在位置している位置など、特定のユーザー位置を有していてもよい。ユーザー12のユーザー位置は、ユーザー12によって指定されてもよいし、あるいは自動的に検出および/または推定されてもよい(たとえば、これらの技法のある実施形態を実装する装置とインターフェースをもつ全地球測位システム(GPS)受信機を呼び出すことによって、あるいは既知の位置をもつ無線ネットワークまたはセルラー・タワーのような付近の位置を用いた三角測量によって)。そのようなシナリオでは、これらの技法の実施形態は、ユーザー位置からある範囲内の諸位置20(たとえば、ユーザー12の近傍内の位置20)に関連するメッセージ16を要求するよう構成されていてもよい。ユーザーが付近の位置20に関係するメッセージ16のみに関心がある場合、この実施形態は、ユーザー12にとって関心のあるユーザー位置の近傍内のメッセージ16のみを要求し、受信し、呈示することによって、コンピューティング資源を節約し、当該装置および/または情報ストア18のパフォーマンスを改善できる。さらに、当該装置は、一般に、あるメッセージ問い合わせ頻度で個人ストア18からメッセージ16を要求するよう構成されていてもよいが、前記メッセージ問い合わせ頻度より高い位置メッセージ問い合わせ頻度で位置18に関連する個人ストア18からのメッセージ16を要求してもよい(たとえば、メッセージ16に対する更新を求めて五分毎に一回個人ストア18にピングまたは問い合わせするが、さらに位置20に関連するメッセージ16に対する更新を求めて30秒毎に一回個人ストア18にピングまたは問い合わせする)。この変形は、たとえば、位置20に関連するメッセージ16をより短い遅延で呈示するために有利でありうる。そのようなメッセージ16は、他のメッセージ16より時間に敏感でありおよび/または短命であるからである(たとえば、個人14の現在位置を示すメッセージ16)。
【0025】
この第二の側面の第四の例として、これらの技法のある実施形態は、メッセージ16を呈示するというユーザー12からの要求を受信すると、一つまたは複数の個人ストア18からメッセージ16を要求してもよい(たとえば、メッセージ16の「アドホック」取得)。あるいはまた、ある実施形態は、たとえそのような要求がなくても、頻繁におよび/または連続的にメッセージ16をを取得して記憶してもよい(第一の時点)(たとえば、「プッシュ」機構または「プル」機構を通じて)。のちの時点(前記第一の時点よりあとの第二の時点)で、本実施形態は、そのような要求をユーザー12から受領してもよく、前に受領されて記憶されたメッセージ16を使って地
図34を生成してもよい。この変形は、たとえば、個人ストア18に接触してメッセージ16を要求し受信しなければならない代替的な実施形態より迅速にメッセージ16を呈示するために有利でありうる。さらに、頻繁にまたは連続的にメッセージ16を記憶することは、他の機能を可能にすることがある。たとえば、要求は、メッセージ16を受信すると、メッセージ16とともに時点(たとえばメッセージ16が個人18によって書かれたおよび/または個人ストア18から受信された時刻)を記憶してもよい。ユーザー12から受信される要求は、ある選択された時点を指定してもよい。ある実施形態は、該選択された時点からある範囲内(たとえば選択された時点から1時間以内)の時点をもつメッセージ16のみをメッセージ・ストアから取得し、それから地
図34を生成してもよい。この変形は、個人14が訪れた位置20の過去のまたは履歴の集合をユーザー12が見られるようにしてもよい(たとえば、「ソーシャル・ネットワーク内の私の連絡相手が昨日訪れた諸位置20の地
図34を表示」)。
【0026】
図6は、選択された時点からある範囲内のメッセージ16の履歴呈示をフィーチャーする例示的なシナリオ90の図解を示している。この例示的なシナリオ90では、プロセッサ96およびメッセージ・ストア100を有する装置94は、二つの個人ストア18から受信されるメッセージ16を受信し、記憶するよう構成される。また、ユーザー12のために地
図34が表示されうるディスプレイ・コンポーネント104がある。本装置94はまた、これらの技法のある実施形態98(たとえば、
図3の例示的なシナリオ40において示されたように構成されている命令を記憶しているメモリ・コンポーネント)をも含む。この例示的なシナリオ90においてさらに示されるように、個人ストア18によって記憶されているメッセージ16は、メッセージ16とともにメッセージ・ストア100に記憶されている日付92に関連付けられており、メッセージ16を受信するようユーザー12によって提出された要求102は、現在の日時、過去の日時または将来の日時などの選択された日付92を指定する。よって、本実施形態98は、選択された日付92からある範囲内の日付92を有するメッセージ16をメッセージ・ストア100から選択してもよく、そのようなメッセージ16に関連する位置20を示す地
図34を生成してもよい。このようにして、本実施形態98は、メッセージ16の日付フィルタリングおよびそのようなメッセージ16に関連する位置20のみを示す地
図34の生成を達成する。当業者は、本稿に呈示される技法に基づいてメッセージ16を要求し受信する多くの仕方を考案しうる。
【0027】
これらの技法の実施形態の間で変わりうる第三の側面は、メッセージ16に関連する位置20をユーザー12に対して呈示する地
図34の生成に関する。第一の例として、ユーザー12のユーザー位置が同定されうる場合(たとえばこれらの技法の実施形態98を含んでいる装置94と通信する全地球測位システム(GPS)受信機によって与えられる)、地
図34は、ユーザー12のユーザー位置に局所化されてもよい。たとえば、地
図34をユーザー位置の近傍内の特定の範囲に制約する。
【0028】
この第三の側面の第二の例として、地
図34は、地
図34上に描かれる位置20の間で、諸個人14によって書かれた諸メッセージ20に頻繁に関連付けられる一つまたは複数の人気のある位置を示していてもよい。たとえば、ある実施形態は、それぞれの位置20について、その位置20に関連付けられるメッセージ16のメッセージ計数値を同定してもよく、高いメッセージ計数値を有する位置20を地
図20上で同定してもよい(たとえばそのような位置20のインジケータをハイライトすることによってまたはそのために弁別的なインジケータを使うことによって)。
【0029】
この第三の側面の第三の例として、地
図34は、地
図34上に描かれている位置20の種々の属性を示すよう種々の視覚的インジケータを使ってもよい。一つのそのような例として、それぞれの個人ストア18は、個人ストア18を他の個人ストア18から区別する視覚的な識別子(visual identifier)に関連付けられていてもよく、地
図34は位置20を、位置20に関連するメッセージ16が受信されたもとの個人ストア18の弁別的な視覚的識別子を用いて描いてもよい。同様に、区別する視覚的識別子は、たとえばどの個人14が、位置20に関連するメッセージ16をポストしたかを、または地
図34上に描かれる位置20の型を同定するために使われてもよい。
【0030】
この第三の側面の第四の例として、地
図34上に呈示される位置20をフィルタリングするためにさまざまな技法が利用されうる。たとえば、それぞれのメッセージ16は、メッセージ型(たとえば、ソーシャル・ネットワークにおいてポストされた状態のような短いテキスト・メッセージ、逸話または文書のような語りのメッセージ、位置20において捕捉されたオーディオ記録または位置20を描く写真もしくはビデオ記録)のような少なくとも一つのメッセージ属性を有していてもよい。ユーザー12から受領される要求102は、少なくとも一つの選択されたメッセージ属性を指定してもよく、地
図34は、前記少なくとも一つの選択されたメッセージ属性を有するメッセージ(たとえば写真メッセージ16において描かれている位置20を描くのみ)から生成されてもよい。
【0031】
この第三の側面の第五の例として、これらの技法のある実施形態は、最初に地
図34を生成したあとで受領された情報を用いて地
図34を更新するよう構成されていてもよい。たとえば、ユーザー12に対してマップ34を呈示している間に、ある実施形態は、個人ストア18から位置20を有する新たなメッセージを受信することがあり、該新たなメッセージを用いて地図を更新してもよい。この変形は、たとえば、ユーザー12が地
図34を、エリア24における個人14の現在位置などといった個人14についての最新情報を求めて参照している場合に有利となりうる。当業者は、本稿に呈示される技法を実装する間に、地
図34を呈示する多くの仕方を考案しうる。
【0032】
これらの技法の実施形態の間で変わりうる第四の側面は、それらの技法において実装されうる追加的な機能に関する。第一の例として、地
図34は、ユーザーに対してそれぞれの位置20に関連するメッセージ16をも呈示してもよい。たとえば、ユーザー12から位置20の選択を受領すると、これらの技法のある実施形態は、選択された位置20に関連するメッセージ16を呈示してもよい。代替的にまたは追加的に、ある実施形態は、地
図34上に呈示される位置20に関連するメッセージ16に対するユーザー12からの返答を受領すると、該返答を個人ストア18(返答によって参照されるメッセージ16が受信されたもとの個人ストア18を含む)に送るよう構成されていてもよい。
【0033】
この第四の側面の第二の例として、ユーザー12のユーザー位置の近傍に制約された地
図34の呈示が、ユーザー位置の近傍に位置するビジネスに関連するオファーを含んでいてもよい。たとえば、これらの技法のある実施形態は、位置を有するそれぞれのビジネスからのオファーの集合(たとえば、物品またはサービスに対する期間限定の割引)を受信してもよく、ユーザーがビジネスの位置20を含むエリア24の地
図34を見る場合、関連するオファーが地
図34上に呈示されてもよい。
【0034】
この第四の側面の第三の例として、これらの技法に基づく地
図34を呈示するよう構成された装置94はまた、一つまたは複数の機能をも有していてもよい。たとえば、装置94は、音声機能を呈示する携帯電話、テキスト通信機能を呈示するソフトウェアもしくはハードウェア・キーボードをもつモバイル・テキスト通信装置、または画像送信機能を呈示するカメラであってもよい。よって、これらの技法の本実施形態は、地
図34上に呈示される位置20に関連するメッセージ16を呈示しながら、それぞれのメッセージ16に関連付けられている一つまたは複数のメッセージ・オプションを同定するよう構成されていてもよく、地
図34上でそれらのメッセージ16との関係で該メッセージ・オプションを呈示してもよい。たとえば、テキスト機能のある装置94を操作するユーザー12が個人14からのテキスト・メッセージにおいて同定される位置20を選択する場合、地
図34は、個人14にテキスト・メッセージを送るメッセージ・オプションを含んでいてもよい。このようにして、これらの技法の本実施形態は、位置20の地
図34の呈示において装置の機能を利用してもよい。
【0035】
図7は、一または複数の個人14によって書かれ、一または複数の個人ストア18から受信されたメッセージ16において同定されている位置20の地
図34の呈示の要求102をユーザーが発することをフィーチャーする例示的なシナリオ110の図解を呈示している。ユーザー12は、要求102を、一組の機能114をもつ第二の装置112から発してもよい(該機能はたとえば、第二の装置112が音声通信を開始し、受信しうることを示す音声機能114および第二の装置112がテキスト・メッセージを送受信しうることを示すテキスト機能114)。よって、これらの技法のある実施形態98は、位置20およびそのような位置20に関連する一つまたは複数のメッセージ16の地
図34を生成しながら、メッセージ16を書いた個人14との音声通信を開始するまたはメッセージ16に返信するテキスト・メッセージを送るオプションなどといった、メッセージ16に関連する一つまたは複数のメッセージ・オプションを含めてもよい。このようにして、実施形態98は、ユーザー12に対して地
図34を呈示しながら、第二の装置12の機能114を利用してもよい。当業者は、本稿に呈示される技法と一緒に含められてもよい多くのそのような追加的な機能を考案しうる。
【0036】
主題を構造的な特徴および/または方法論工程に固有の言辞で記載してきたが、付属の請求項において定義される主題は、必ずしも上記の個別的な特徴または工程に限定されないことは理解しておくべきである。むしろ、上記の個別的な特徴および工程は、請求項を実施する例示的な形として開示されている。
【0037】
本願での用法では、用語「コンポーネント」「モジュール」「システム」「インターフェース」などは、一般に、ハードウェア、ハードウェア及びソフトウェアの組み合わせ、ソフトウェアまたは実行中のソフトウェアのいずれであれ、コンピュータに関係したエンティティを指すことが意図されている。たとえば、コンポーネントは、これに限られないが、プロセッサ上で実行中のプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行可能形式、実行のスレッド、プログラムおよび/またはコンピュータでありうる。例として、コントローラ上で走るアプリケーションおよび該コントローラの両方が、コンポーネントであることができる。一つまたは複数のコンポーネントがプロセスおよび/または実行のスレッド内に存在していてもよく、コンポーネントは、一つのコンピュータ上に局在化されていてもよいし、および/または二つ以上のコンピュータの間で分散されていてもよい。
【0038】
さらに、特許請求される主題は、開示される主題を実装するようコンピュータを制御するソフトウェア、ファームウェア、ハードウェアまたはそれらの任意の組み合わせを創り出すための標準的なプログラミングおよび/またはエンジニアリング技法を使って、方法、装置または製造物として実装されてもよい。本稿で使われるところの用語「製造物」は、コンピュータ可読デバイス、担体または媒体からアクセス可能なコンピュータ・プログラムを包含することが意図されている。もちろん、当業者は、特許請求される主題の範囲や精神から外れることなく、この構成に対する多くの修正がなしうることを認識するであろう。
【0039】
図8および以下の議論は、本稿で記述される規定の一つまたは複数の実施形態を実装する好適なコンピューティング環境の簡潔な概括的な記述を与える。
図8の動作環境は、好適な動作環境のほんの一例であり、動作環境の使用または機能の範囲に関していかなる限定をも示唆することは意図されていない。例示的なコンピューティング装置は、これに限られないが、パーソナル・コンピュータ、サーバー・コンピュータ、ハンドヘルドまたはラップトップ装置、モバイル装置(携帯電話、携帯情報端末(PDA)、メディア・プレーヤーなどのような)、マルチプロセッサ・システム、消費者電子装置、ミニコンピュータ、メインフレーム・コンピュータ、上記のシステムまたは装置のいずれかを含む分散コンピューティング環境などを含む。
【0040】
必須ではないが、実施形態は、「コンピュータ可読命令」が一つまたは複数のコンピューティング装置によって実行されるという一般的なコンテキストにおいて記述される。コンピュータ可読命令は、コンピュータ可読媒体(下記で論じる)を介して頒布されてもよい。コンピュータ可読命令は、関数、オブジェクト、アプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)、データ構造などといった、特定のタスクを実行するまたは特定の抽象データ型を実装するプログラム・モジュールとして実装されてもよい。典型的には、コンピュータ可読命令の機能は、さまざまな環境では、所望に応じて組み合わされたり分散されたりしてもよい。
【0041】
図8は、本稿で与えられる一つまたは複数の実施形態を実装するよう構成されたコンピューティング装置122を有するシステム120の例を示している。一つの構成では、コンピューティング装置122は、少なくとも一つの処理ユニット126およびメモリ128を含む。コンピューティング装置の厳密な構成および型に依存して、メモリ128は揮発性(たとえばRAMのように)、不揮発性(たとえばROM、フラッシュメモリなどのように)または両者の何らかの組み合わせであってもよい。この構成は、
図8では、破線124によって示されている。
【0042】
他の実施形態では、装置122は、追加的な特徴および/または機能を含んでいてもよい。たとえば、装置122は、これに限られないが、磁気的記憶、光学式記憶などを含む追加的な記憶(たとえば、リムーバブルおよび/または非リムーバブル)をも含んでいてもよい。そのような追加的な記憶は
図8では記憶部130によって示されている。ある実施形態では、本稿で与えられる一つまたは複数の実施形態を実装するためのコンピュータ可読命令は、記憶部130内にあってもよい。記憶部130は、オペレーティング・システム、アプリケーション・プログラムなどを実装するための他のコンピュータ可読命令をも記憶していてもよい。コンピュータ可読命令は、たとえば処理ユニット126による実行のためにメモリ128にロードされてもよい。
【0043】
本稿で使うところの用語「コンピュータ可読媒体」は、コンピュータ記憶媒体を含む。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ可読命令または他のデータのような情報の記憶のために任意の方法または技術で実装された、揮発性および不揮発性、リムーバブルおよび非リムーバブルの媒体を含む。メモリ128および記憶部130はコンピュータ記憶媒体の例である。コンピュータ記憶媒体は、これに限られないが、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリまたは他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)または他の光学式記憶、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶または他の磁気記憶装置または所望される情報を記憶するために使用でき、装置122によってアクセスできる他の任意の媒体を含む。そのような任意のコンピュータ記憶媒体は装置122の一部であってもよい。
【0044】
装置122は、装置122が他の装置と通信することを許容する通信接続(単数または複数)136をも含んでいてもよい。通信接続136は、これに限られないが、モデム、ネットワーク・インターフェース・カード(NIC)、統合されたネットワーク・インターフェース、電波周波数送信機/受信機、赤外線ポート、USB接続またはコンピューティング装置122を他のコンピューティング装置に接続するための他のインターフェースを含んでいてもよい。通信接続136は、有線接続または無線接続を含んでいてもよい。通信接続136は、通信媒体を送信および/または受信してもよい。
【0045】
用語「コンピュータ可読媒体」は、通信媒体を含んでいてもよい。通信媒体は、典型的には、コンピュータ可読命令または他のデータを、搬送波または他の転送機構のような「変調されたデータ信号」において具現し、任意の情報送達媒体を含む。用語「変調されたデータ信号」は、その特性の一つまたは複数が信号中の情報をエンコードするような仕方で設定または変更される信号を含んでいてもよい。
【0046】
装置122は、キーボード、マウス、ペン、音声入力装置、タッチ入力装置、赤外線カメラ、ビデオ入力装置および/または他の任意の入力装置といった入力装置134を含んでいてもよい。一つまたは複数のディスプレイ、スピーカー、プリンタおよび/または他の任意の出力装置といった出力装置132も装置122に含まれていてもよい。入力装置134および出力装置132は装置122に有線接続、無線接続またはその任意の組み合わせを介して接続されていてもよい。ある実施形態では、他のコンピューティング装置からの入力装置または出力装置がコンピューティング装置122のための入力装置134または出力装置132として使用されてもよい。
【0047】
コンピューティング装置122のコンポーネントは、バスのようなさまざまな相互接続によって接続されていてもよい。そのような相互接続は、PCIエクスプレスのような周辺コンポーネント相互接続(PCI: Peripheral Component Interconnect)、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)、ファイアワイヤ(IEEE1394)、光学式バス構造などを含んでいてもよい。もう一つの実施形態では、コンピューティング装置122のコンポーネントは、ネットワークによって相互接続されてもよい。たとえば、メモリ128は、ネットワークによって相互接続された異なる物理的位置に位置される複数の物理的なメモリ・ユニットから構成されていてもよい。
【0048】
当業者は、コンピュータ可読命令を記憶するために利用される記憶装置がネットワークを介して分散されていてもよいことを認識するであろう。たとえば、ネットワーク138を介してアクセス可能なコンピューティング装置140が、本稿で与えられる一つまたは複数の実施形態を実装するためのコンピュータ可読命令を記憶してもよい。コンピューティング装置122は、コンピューティング装置140にアクセスし、実行のためにコンピュータ可読命令の一部または全部をダウンロードしてもよい。あるいはまた、コンピューティング装置122はコンピュータ可読命令の諸片を必要に応じてダウンロードしてもよいし、あるいはいくつかの命令はコンピューティング装置122において、いくつかの命令はコンピューティング装置140において実行されてもよい。
【0049】
本稿では実施形態のさまざまな動作が与えられている。ある実施形態では、記載される動作の一つまたは複数が、一つまたは複数のコンピュータ可読媒体上に記憶されるコンピュータ可読命令を構成してもよい。該命令は、コンピューティング装置によって実行されると、該コンピューティング装置に記載される動作を実行させる。動作の一部または全部が記載される順序は、これらの動作が必ず順序依存であることを含意するものと解釈すべきではない。代替的な順序が、本記述の恩恵を受ける当業者には理解されるであろう。さらに、すべての動作が本稿で与えられる各実施形態に必ず存在するわけではないことは理解されるであろう。
【0050】
さらに、単語「例示的」は、本稿では、例、事例または例解のはたらきをすることを意味するために使われている。「例示的」として本稿で使われているいかなる側面もデザインも、必ずしも、他の側面またはデザインより有利であると解釈されるべきではない。むしろ、例示的という単語の使用は、具体的な仕方で概念を呈示することが意図されている。本願での用法では、用語「または」は、排他的な「または」ではなく包含的な「または」を意味することが意図されている。すなわち、特に断りのない限り、あるいは文脈から明らかでない限り、「XはAまたはBを用いる」は自然な包含的な置換の任意のものを意味することが意図されている。すなわち、XがAを用いるか、XがBを用いるか、XがAとBの両方を用いる場合、上記の事例のいずれのもとでも「XはAまたはBを用いる」が満たされる。さらに、本願および付属の請求項での単数形の表現は一般に、特に断りのない限りまたは文脈から単数形に向けられていることが明らかでない限り、「一つまたは複数」を意味すると解釈されうる。
【0051】
本開示は一つまたは複数の実装に関して図示され、記述されてきたが、本明細書および付属の図面を読み、理解すれば、他の当業者にも等価な変更および修正が思いつくであろう。本開示は、そのようなすべての修正および変更を含み、付属の請求項の範囲によってのみ限定される。特に上記のコンポーネント(たとえば、要素、資源など)によって実行されるさまざまな機能に関し、そのようなコンポーネントを記述するために使われる用語は、特に断りのない限り、たとえ本開示の本稿で示される例示的な実装の機能を実行する開示される構造と構造的に等価でなくとも、記述されるコンポーネントの指定される機能を実行する(たとえば、機能的に等価な)任意のコンポーネントに対応することが意図されている。さらに、本開示の特定の特徴がいくつかの実装の一つだけに関して開示されていたとしても、そのような特徴は、所望に応じてまた任意の所与のもしくは特定の用途に有利であれば、他の実装の一つまたは複数の他の特徴と組み合わされてもよい。さらに、用語「含む」「有する」「もつ」またはそれらの変形が詳細な説明または請求項のいずれかで使用される限りにおいて、そのような用語は用語「有する」と同様の仕方で包含的であることが意図される。