特許第6105665号(P6105665)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッドの特許一覧

特許6105665インターネットプロトコルマルチメディアサブシステム協調セッションにおける識別および移転のための方法および装置
<>
  • 特許6105665-インターネットプロトコルマルチメディアサブシステム協調セッションにおける識別および移転のための方法および装置 図000003
  • 特許6105665-インターネットプロトコルマルチメディアサブシステム協調セッションにおける識別および移転のための方法および装置 図000004
  • 特許6105665-インターネットプロトコルマルチメディアサブシステム協調セッションにおける識別および移転のための方法および装置 図000005
  • 特許6105665-インターネットプロトコルマルチメディアサブシステム協調セッションにおける識別および移転のための方法および装置 図000006
  • 特許6105665-インターネットプロトコルマルチメディアサブシステム協調セッションにおける識別および移転のための方法および装置 図000007
  • 特許6105665-インターネットプロトコルマルチメディアサブシステム協調セッションにおける識別および移転のための方法および装置 図000008
  • 特許6105665-インターネットプロトコルマルチメディアサブシステム協調セッションにおける識別および移転のための方法および装置 図000009
  • 特許6105665-インターネットプロトコルマルチメディアサブシステム協調セッションにおける識別および移転のための方法および装置 図000010
  • 特許6105665-インターネットプロトコルマルチメディアサブシステム協調セッションにおける識別および移転のための方法および装置 図000011
  • 特許6105665-インターネットプロトコルマルチメディアサブシステム協調セッションにおける識別および移転のための方法および装置 図000012
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6105665
(24)【登録日】2017年3月10日
(45)【発行日】2017年3月29日
(54)【発明の名称】インターネットプロトコルマルチメディアサブシステム協調セッションにおける識別および移転のための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04M 3/00 20060101AFI20170316BHJP
   H04M 3/42 20060101ALI20170316BHJP
   H04W 80/10 20090101ALI20170316BHJP
【FI】
   H04M3/00 B
   H04M3/42 E
   H04W80/10
【請求項の数】20
【全頁数】32
(21)【出願番号】特願2015-75579(P2015-75579)
(22)【出願日】2015年4月2日
(62)【分割の表示】特願2012-556264(P2012-556264)の分割
【原出願日】2011年3月4日
(65)【公開番号】特開2015-159567(P2015-159567A)
(43)【公開日】2015年9月3日
【審査請求日】2015年5月7日
(31)【優先権主張番号】61/317,988
(32)【優先日】2010年3月26日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/310,486
(32)【優先日】2010年3月4日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】510030995
【氏名又は名称】インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ミラン パテル
(72)【発明者】
【氏名】カメル エム.シャヒーン
【審査官】 山岸 登
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−078935(JP,A)
【文献】 国際公開第2008/072660(WO,A1)
【文献】 欧州特許出願公開第02073479(EP,A1)
【文献】 特開2008−092579(JP,A)
【文献】 Technical Specification Group Services and System Aspects;IP Multimedia Subsystem (IMS) Service Continuity;Inter-UE Transfer enhancements;Stage 2(Release 10)[online], 3GPP TSG-SA WG2#78 S2-101236,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_78_San_Francisco/Docs/S2-101236.zip>,2010年 2月,1-42頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04L 12/00−12/26
12/50−12/955
H04M 3/00
3/16− 3/20
3/38− 3/58
7/00− 7/16
11/00−11/10
H04W 4/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のサービス集中および継続(SCC)アプリケーションサーバ(AS)(SCC AS)が第1のインターネットプロトコル(IP)マルチメディアサブシステム(IMS)セッションのためのアンカポイントとして初期に動作することであり、前記第1のIMSセッションは、前記第1のSCC ASによってサービスされる第1の無線送信/受信ユニット(WTRU)、前記第1のIMSセッションのためのアンカプロキシとして初期に動作する第2のSCC ASによってサービスされる第2のWTRU、およびリモートパーティを少なくとも含み、前記第1のIMSセッションは制御パスのリモートレグを含み、前記リモートレグは前記第1のIMSセッションのための前記アンカポイントとして動作している前記第1のSCC ASと前記リモートパーティとの間に伸びている、ことと、
前記第1のSCC ASが、前記第2のSCC ASへアンカ移転メッセージを送信することであり、前記アンカ移転メッセージは、前記第2のSCC ASが前記第1のIMSセッションのための前記アンカポイントとして動作することの要求を表示する、ことと、
前記第1のSCC ASが、前記第2のSCC ASからアンカ移転応答を受信することであり、受信した前記アンカ移転応答が、前記第2のSCC ASが前記第1のIMSセッションのための前記アンカポイントとして動作することの前記要求の前記第2のSCC ASによる了承を表示する場合、応答して前記第1のSCC ASは前記第1のIMSセッションのための前記アンカポイントとして動作することをやめて、その後に、前記リモートレグが前記第2のSCC ASと前記リモートパーティとの間に伸びる、こと
を含む、方法。
【請求項2】
前記第1のSCC ASが、前記第2のSCC ASへ前記アンカ移転メッセージを送信することの前に、前記第2のSCC ASへアンカポイントメッセージを送信することであり、前記アンカポイントメッセージは、前記第1のSCC ASが前記第1のIMSセッションのための前記アンカポイントとして動作していることを表示する、ことをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2のSCC ASへ前記アンカ移転メッセージを送信することは、アンカ識別および移転のための専用のSCC AS間制御シグナリングを用いて前記第2のSCC ASへ前記アンカ移転メッセージを送信することを含む、
、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第2のSCC ASへ前記アンカ移転メッセージを送信することは、IMSシグナリング内に組み込まれたアンカ識別および移転制御シグナリングを用いて前記第2のSCC ASへ前記アンカ移転メッセージを送信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のSCC ASおよび前記第2のSCC ASの少なくとも1つは、IMSシグナリングが1または複数のWTRUへ転送される前に、IMSシグナリングから、IMSシグナリング内に組み込まれたアンカ識別および移転制御シグナリングのいずれも削除するように構成されている、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第2のSCC ASへ前記アンカ移転メッセージを送信することは、セッション開始プロトコル(SIP)メッセージのヘッダ内で、前記第2のSCC ASへ前記アンカ移転メッセージを送信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ヘッダは、プライベートヘッダである、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第2のSCC ASへ前記アンカ移転メッセージを送信することは、セッション開始プロトコル(SIP)メッセージのXML(Extensible Markup Language)ボディ内で、前記第2のSCC ASへ前記アンカ移転メッセージを送信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
受信した前記アンカ移転応答は、前記第2のSCC ASが前記第1のIMSセッションのための前記アンカポイントとして動作することの前記要求の前記第2のSCC ASによる了承を表示し、前記第2のSCC ASは前記第1のIMSセッションのための前記アンカポイントとして動作することを始める、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
受信した前記アンカ移転応答は、前記第2のSCC ASが前記第1のIMSセッションのための前記アンカポイントとして動作することの前記要求の前記第2のSCC ASによる拒否を表示し、応答して前記第1のSCC ASは前記第1のIMSセッションのための前記アンカポイントとして動作することを続ける、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
第1のサービス集中および継続(SCC)アプリケーションサーバ(AS)(SCC AS)が第1のインターネットプロトコル(IP)マルチメディアサブシステム(IMS)セッションのためのアンカプロキシとして初期に動作することであり、前記第1のIMSセッションは、前記第1のSCC ASによってサービスされる第1の無線送信/受信ユニット(WTRU)、前記第1のIMSセッションのためのアンカポイントとして初期に動作する第2のSCC ASによってサービスされる第2のWTRU、およびリモートパーティを少なくとも含み、前記第1のIMSセッションは制御パスのリモートレグを含み、前記リモートレグは前記第1のIMSセッションのための前記アンカポイントと前記リモートパーティとの間に伸びている、ことと、
前記第1のSCC ASが、前記第2のSCC ASへアンカ要求メッセージを送信することであり、前記アンカ要求メッセージは、前記第1のSCC ASが前記第1のIMSセッションのための前記アンカポイントとして動作することの要求を表示する、ことと、
前記第1のSCC ASが、前記第2のSCC ASからアンカ要求応答を受信することであり、受信した前記アンカ要求応答が、前記第1のSCC ASが前記第1のIMSセッションのための前記アンカポイントとして動作することの前記要求の前記第2のSCC ASによる了承を表示する場合、応答して前記第1のSCC ASは前記第1のIMSセッションのための前記アンカポイントとして動作することを始めて、その後に、前記リモートレグが前記第1のSCC ASと前記リモートパーティとの間に伸びる、こと
を含む、方法。
【請求項12】
前記第1のSCC ASが、前記第2のSCC ASへ前記アンカ要求メッセージを送信することの前に、前記第2のSCC ASからアンカポイントメッセージを受信することであり、前記アンカポイントメッセージは、前記第2のSCC ASが前記第1のIMSセッションのための前記アンカポイントとして動作していることを表示する、ことをさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第2のSCC ASへ前記アンカ要求メッセージを送信することは、アンカ識別および移転のための専用のSCC AS間制御シグナリングを用いて前記第2のSCC ASへ前記アンカ要求メッセージを送信することを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記第2のSCC ASへ前記アンカ要求メッセージを送信することは、IMSシグナリング内に組み込まれたアンカ識別および移転制御シグナリングを用いて前記第2のSCC ASへ前記アンカ要求メッセージを送信することを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記第1のSCC ASおよび前記第2のSCC ASの少なくとも1つは、IMSシグナリングが1または複数のWTRUへ転送される前に、IMSシグナリングから、IMSシグナリング内に組み込まれたアンカ識別および移転制御シグナリングのいずれも削除するように構成されている、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記第2のSCC ASへ前記アンカ要求メッセージを送信することは、セッション開始プロトコル(SIP)メッセージのヘッダ内で、前記第2のSCC ASへ前記アンカ要求メッセージを送信することを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項17】
前記ヘッダは、プライベートヘッダである、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第2のSCC ASへ前記アンカ要求メッセージを送信することは、セッション開始プロトコル(SIP)メッセージのXML(Extensible Markup Language)ボディ内で、前記第2のSCC ASへ前記アンカ要求メッセージを送信することを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項19】
受信した前記アンカ要求応答は、前記第1のSCC ASが前記第1のIMSセッションのための前記アンカポイントとして動作することの前記要求の前記第2のSCC ASによる了承を表示し、前記第2のSCC ASは前記第1のIMSセッションのためのアンカプロキシとして動作することを始める、請求項11に記載の方法。
【請求項20】
受信した前記アンカ要求応答は、前記第1のSCC ASが前記第1のIMSセッションのための前記アンカポイントとして動作することの前記要求の前記第2のSCC ASによる拒否を表示し、応答して前記第1のSCC ASは前記第1のIMSセッションのためのアンカプロキシとして動作することを続ける、請求項11に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、通信に関する。
【背景技術】
【0002】
関連出願の相互参照
本出願は、2010年3月4日に出願された米国仮出願第61/310,486号、および2010年3月26日に出願された米国仮出願第61/317,988号の利益を主張し、それらの内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0003】
IMS(IP(インターネットプロトコル)マルチメディアサブシステム)は、マルチメディアサービスを様々なアクセスプラットフォームに提供するための、アーキテクチャフレームワークである。IMSは、インターネットプロトコルに基づいた、マルチメディアサービスの生成および配備を容易にし、IMS加入者が、どのデバイス上でも、またどこからでも、カスタマイズされた対話的なマルチメディアサービスにアクセスすることを可能にする。IMSは、アクセス方法に依存せず(access−agnostic)、それによって、サービス配信は、基層のアクセスプラットフォームから独立しており、IMSにおけるインターネットプロトコルの使用は、アクセスプラットフォームの間の相互運用性を可能にする。IMSは、ネットワークインフラストラクチャ、運営、および管理の面での省力化をももたらす。さらに、IMSは、別個の制御機能とベアラ機能を使用すること、およびパケット交換ネットワークインフラストラクチャ上のオーバレイサービス配信ネットワークを特徴とすることによって、音声電話などのCS(回路交換)サービスをPS(パケット交換)ドメインに移行させることを可能にする。
【0004】
IMSでは、メディアセッションは、IMSネットワークを介して通信する複数のIMS対応デバイスのいずれか1つに送ることができる。したがって、IMSネットワークは、メディアセッションの回送(ルーティング)に関する決定、およびそのような決定をどのように伝えるべきかに直面することがある。加えて、複数のIMS対応デバイスは、複数のIMSネットワークおよびネットワークの機能エンティティによるサービスを受けることができ、それによって、様々なネットワークは、IMSセッションの管理に関する決定に直面することがあるが、様々なネットワークは、不必要なシグナリングトラフィックを生じさせずに、それを解決しようとすることがある。
【0005】
したがって、回送についての選好をIMSネットワークに知らせるための、IMS対応デバイスのための方法および装置があれば望ましい。さらに、効率的にそれぞれの役割を識別し、移転するための、IMSネットワークおよびIMS対応デバイスのための方法および装置があれば望ましい。
【発明の概要】
【0006】
IMS(IP(インターネットプロトコル)マルチメディアサブシステム)動作を実行するための方法および装置が説明される。無線送受信ユニット(WTRU)は、IMSサービスプライオリティをIMSネットワークに登録する。IMSサービスプライオリティは、IMSサービスを受ける際の、WTRUのプライオリティを示す。WTRUは、WTRUのIMSサービスプライオリティに基づいて、IMSネットワークからIMSサービスを受けることができる。IMSサービスプライオリティは、プライオリティ値を使用して示すことができ、WTRUは、SIP(セッション開始プロトコル)メッセージングを使用して、IMSネットワークとシグナリングを行うことができる。WTRUは、SIP Contactフィールドヘッダ内のq値パラメータを使用して、サービスプライオリティ値を登録することができる。WTRUは、パブリックユーザアイデンティティもIMSネットワークに登録することができ、パブリックユーザアイデンティティは、他のIMS対応WTRUと共有することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
より詳細な理解は、添付の図面を併用して例によって与えられる、以下の説明から得ることができる。
【0008】
図1A】1つまたは複数の開示される実施形態を実施できる例示的な通信システムのシステム図である。
図1B図1Aに示された通信システム内で使用できる例示的なWTRU(無線送受信ユニット)のシステム図である。
図1C図1Aに示された通信システム内で使用できる例示的な無線アクセスネットワークおよび例示的なコアネットワークのシステム図である。
図2A】リモートパーティとのIMSセッション中のWTRUを示す図である。
図2B】IMSネットワーク内の機能エンティティを示す図である。
図2C】協調IMSセッション中の、単一のIMSネットワークによってサービスされる複数のWTRUを示す図である。
図3】説明される実施形態による、WTRU登録およびIMSセッション回送のための情報フローを示す図である。
図4】IMS協調セッション中の、複数のIMSネットワークによってサービスされる複数のWTRUを示す図である。
図5】説明される実施形態による、アンカSCC AS(サービス集中および継続アプリケーションサーバ)識別および移転のための情報フローを示す図である。
図6】IMS協調セッション制御の移転のための情報フローを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1Aは、1つまたは複数の開示される実施形態を実施できる例示的な通信システム100の図である。通信システム100は、音声、データ、ビデオ、メッセージング、放送などのコンテンツを複数の無線ユーザに提供する、多元接続システムとすることができる。通信システム100は、複数の無線ユーザが、無線帯域幅を含むシステムリソースの共用を通して、そのようなコンテンツにアクセスできるようにすることができる。例えば、通信システム100は、CDMA(符号分割多元接続)、TDMA(時分割多元接続)、FDMA(周波数分割多元接続)、OFDMA(直交FDMA)、およびSC−FDMA(シングルキャリアFDMA)など、1つまたは複数のチャネルアクセス方法を利用することができる。
【0010】
図1Aに示されるように、通信システム100は、WTRU(無線送受信ユニット)102a、102b、102c、102d、RAN(無線アクセスネットワーク)104、コアネットワーク106、PSTN(公衆交換電話網)108、インターネット110、および他のネットワーク112を含むことができるが、開示される実施形態は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、および/またはネットワーク要素を企図していることが理解されよう。WTRU 102a、102b、102c、102dの各々は、無線環境において動作および/または通信するように構成された任意のタイプのデバイスとすることができる。例を挙げると、WTRU 102a、102b、102c、102dは、無線信号を送信および/または受信するように構成することができ、UE(ユーザ機器)、移動局、固定もしくは移動加入者ユニット、ページャ、セルラ電話、PDA(携帯情報端末)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、無線センサ、および家電製品などを含むことができる。
【0011】
通信システム100は、基地局114aおよび基地局114bも含むことができる。基地局114a、114bの各々は、コアネットワーク106、インターネット110、および/またはネットワーク112などの1つまたは複数の通信ネットワークへのアクセスを円滑化するために、WTRU 102a、102b、102c、102dの少なくとも1つと無線でインタフェースを取るように構成された、任意のタイプのデバイスとすることができる。例を挙げると、基地局114a、114bは、BTS(トランシーバ基地局)、ノードB、eノードB、ホームノードB、ホームeノードB、サイトコントローラ、AP(アクセスポイント)、および無線ルータなどとすることができる。基地局114a、114bは各々、単一の要素として示されているが、基地局114a、114bは、任意の数の相互接続された基地局および/またはネットワーク要素を含むことができることが理解されよう。
【0012】
基地局114aは、RAN 104の部分とすることができ、RAN 104は、他の基地局、および/またはBSC(基地局コントローラ)、RNC(無線ネットワークコントローラ)、中継ノードなどのネットワーク要素(図示せず)も含むことができる。基地局114aおよび/または基地局114bは、セル(図示せず)と呼ばれることがある特定の地理的領域内で、無線信号を送信および/または受信するように構成することができる。セルは、さらにセルセクタに分割することができる。例えば、基地局114aに関連付けられたセルは、3つのセクタに分割することができる。したがって、一実施形態では、基地局114aは、トランシーバを3つ、すなわち、セルのセクタ毎に1つずつ含むことができる。別の実施形態では、基地局114aは、MIMO(多入力多出力)技術を利用することができ、したがって、セルのセクタ毎に複数のトランシーバを利用することができる。
【0013】
基地局114a、114bは、エアインタフェース116を介して、WTRU 102a、102b、102c、102dの1つまたは複数と通信することができ、エアインタフェース116は、任意の適切な無線通信リンク(例えば、RF(無線周波)、マイクロ波、IR(赤外線)、UV(紫外線)、可視光など)とすることができる。エアインタフェース116は、任意の適切なRAT(無線アクセス技術)を使用して確立することができる。
【0014】
より具体的には、上で言及したように、通信システム100は、多元接続システムとすることができ、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、およびSC−FDMAなどの、1つまたは複数のチャネルアクセス方式を利用することができる。例えば、RAN 104内の基地局114a、およびWTRU 102a、102b、102cは、WCDMA(登録商標)(広帯域CDMA)を使用してエアインタフェース116を確立できる、UTRA(UMTS(ユニバーサル移動体通信システム)地上無線アクセス)などの無線技術を実施することができる。WCDMAは、HSPA(高速パケットアクセス)および/またはHSPA+(進化型HSPA)などの通信プロトコルを含むことができる。HSPAは、HSDPA(高速ダウンリンクパケットアクセス)および/またはHSUPA(高速アップリンクパケットアクセス)を含むことができる。
【0015】
別の実施形態では、基地局114a、およびWTRU 102a、102b、102cは、LTE(ロングタームエボリューション)および/またはLTE−A(LTEアドバンスト)を使用してエアインタフェース116を確立できる、E−UTRA(進化型UMTS地上無線アクセス)などの無線技術を実施することができる。
【0016】
他の実施形態では、基地局114a、およびWTRU 102a、102b、102cは、IEEE 802.16(すなわちWiMAX(マイクロ波アクセス用の世界的相互運用性))、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV−DO、IS−2000(暫定標準2000)、IS−95(暫定標準95)、IS−856(暫定標準856)、GSM(登録商標)(移動体通信用グローバルシステム)、EDGE(GSM進化型高速データレート)、およびGERAN(GSM EDGE)などの無線技術を実施することができる。
【0017】
図1Aの基地局114bは、例えば、無線ルータ、ホームノードB、ホームeノードB、またはアクセスポイントとすることができ、職場、家庭、乗物、およびキャンパスなどの局所的エリアにおける無線接続性を円滑化するために、任意の適切なRATを利用することができる。一実施形態では、基地局114b、およびWTRU 102c、102dは、IEEE 802.11などの無線技術を実施して、WLAN(無線ローカルエリアネットワーク)を確立することができる。別の実施形態では、基地局114b、およびWTRU 102c、102dは、IEEE 802.15などの無線技術を実施して、WPAN(無線パーソナルエリアネットワーク)を確立することができる。また別の実施形態では、基地局114b、およびWTRU 102c、102dは、セルラベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE−Aなど)を利用して、ピコセルまたはフェムトセルを確立することができる。図1Aに示されるように、基地局114bは、インターネット110への直接的な接続を有することがある。したがって、基地局114bは、コアネットワーク106を介して、インターネット110にアクセスする必要がないことがある。
【0018】
RAN 104は、コアネットワーク106と通信することができ、コアネットワーク106は、音声、データ、アプリケーション、および/またはVoIP(ボイスオーバインターネットプロトコル)サービスをWTRU 102a、102b、102c、102dの1つまたは複数に提供するように構成された、任意のタイプのネットワークとすることができる。例えば、コアネットワーク106は、呼制御、請求サービス、モバイルロケーションベースのサービス、プリペイド通話、インターネット接続性、ビデオ配信などを提供することができ、および/またはユーザ認証など、高レベルのセキュリティ機能を実行することができる。図1Aには示されていないが、RAN 104および/またはコアネットワーク106は、RAN 104と同じRATまたは異なるRATを利用する他のRANと直接的または間接的に通信できることが理解されよう。例えば、E−UTRA無線技術を利用できるRAN 104に接続するのに加えて、コアネットワーク106は、GSM無線技術を利用する別のRAN(図示せず)と通信することもできる。
【0019】
コアネットワーク106は、PSTN 108、インターネット110、および/または他のネットワーク112にアクセスするための、WTRU 102a、102b、102c、102dのためのゲートウェイとしてサービスすることもできる。PSTN 108は、POTS(基本電話サービス)を提供する回路交換電話網を含むことができる。インターネット110は、TCP/IPインターネットプロトコルスイート内のTCP(伝送制御プロトコル)、UDP(ユーザデータグラムプロトコル)、およびIP(インターネットプロトコル)など、共通の通信プロトコルを使用する、相互接続されたコンピュータネットワークとデバイスとからなるグローバルシステムを含むことができる。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される有線または無線通信ネットワークを含むことができる。例えば、ネットワーク112は、RAN 104と同じRATまたは異なるRATを利用できる1つまたは複数のRANに接続された、別のコアネットワークを含むことができる。
【0020】
通信システム100内のWTRU 102a、102b、102c、102dのいくつかまたはすべては、マルチモード機能を含むことができ、すなわち、WTRU 102a、102b、102c、102dは、異なる無線リンクを介して異なる無線ネットワークと通信するための複数のトランシーバを含むことができる。例えば、図1Aに示されたWTRU 102cは、セルラベースの無線技術を利用できる基地局114aと通信するように、またIEEE 802無線技術を利用できる基地局114bと通信するように構成することができる。
【0021】
図1Bは、例示的なWTRU 102のシステム図である。図1Bに示されるように、WTRU 102は、プロセッサ118と、トランシーバ120と、送信/受信要素122と、スピーカ/マイクロフォン124と、キーパッド126と、ディスプレイ/タッチパッド128と、着脱不能メモリ106と、着脱可能メモリ132と、電源134と、GPS(全地球測位システム)チップセット136と、他の周辺機器138とを含むことができる。WTRU 102は、一実施形態との整合性を保ちながら、上記の要素の任意のサブコンビネーションを含むことができる。
【0022】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来型プロセッサ、DSP(デジタル信号プロセッサ)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、ASIC(特定用途向け集積回路)、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)回路、他の任意のタイプのIC(集積回路)、および状態機械などとすることができる。プロセッサ118は、信号符号化、データ処理、電力制御、入出力処理、および/またはWTRU 102が無線環境で動作できるようにする他の任意の機能を実行することができる。プロセッサ118は、トランシーバ120に結合することができ、トランシーバ120は、送信/受信要素122に結合することができる。図1Bは、プロセッサ118とトランシーバ120を別々のコンポーネントとして示しているが、プロセッサ118とトランシーバ120は、電子パッケージまたはチップ内に一緒に統合できることが理解されよう。
【0023】
送信/受信要素122は、エアインタフェース116を介して、基地局(例えば基地局114a)に信号を送信し、または基地局から信号を受信するように構成することができる。例えば、一実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号を送信および/または受信するように構成されたアンテナとすることができる。別の実施形態では、送信/受信要素122は、例えば、IR、UV、または可視光信号を送信および/または受信するように構成された放射器/検出器とすることができる。また別の実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号と光信号の両方を送信および受信するように構成することができる。送信/受信要素122は、無線信号の任意の組み合わせを送信および/または受信するように構成できることが理解されよう。
【0024】
加えて、図1Bでは、送信/受信要素122は単一の要素として示されているが、WTRU 102は、任意の数の送信/受信要素122を含むことができる。より具体的には、WTRU 102は、MIMO技術を利用することができる。したがって、一実施形態では、WTRU 102は、エアインタフェース116を介して無線信号を送信および受信するための2つ以上の送信/受信要素122(例えば複数のアンテナ)を含むことができる。
【0025】
トランシーバ120は、送信/受信要素122によって送信される信号を変調し、送信/受信要素122によって受信された信号を復調するように構成することができる。上で言及したように、WTRU 102は、マルチモード機能を有することができる。したがって、トランシーバ120は、WTRU 102が、例えばUTRAおよびIEEE 802.11などの複数のRATを介して通信できるようにするための、複数のトランシーバを含むことができる。
【0026】
WTRU 102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128(例えば、LCD(液晶表示)ディスプレイユニットもしくはOLED(有機発光ダイオード)ディスプレイユニット)に結合することができ、それらからユーザ入力データを受け取ることができる。プロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128にユーザデータを出力することもできる。加えて、プロセッサ118は、着脱不能メモリ106および/または着脱可能メモリ132など、任意のタイプの適切なメモリから情報を入手することができ、それらにデータを記憶することができる。着脱不能メモリ106は、RAM(ランダムアクセスメモリ)、ROM(リードオンリメモリ)、ハードディスク、または他の任意のタイプのメモリ記憶デバイスを含むことができる。着脱可能メモリ132は、SIM(加入者識別モジュール)カード、メモリスティック、およびSD(セキュアデジタル)メモリカードなどを含むことができる。他の実施形態では、プロセッサ118は、WTRU 102上に物理的に配置されたメモリではなく、サーバまたはホームコンピュータ(図示せず)などの上に配置されたメモリから情報を入手することができ、それらにデータを記憶することができる。
【0027】
プロセッサ118は、電源134から電力を受け取ることができ、WTRU 102内の他のコンポーネントへの電力の分配および/または制御を行うように構成することができる。電源134は、WTRU 102に給電するための任意の適切なデバイスとすることができる。例えば、電源134は、1つまたは複数の乾電池(例えば、NiCd(ニッケル−カドミウム)、NiZn(ニッケル−亜鉛)、NiMH(ニッケル水素)、Li−ion(リチウムイオン)など)、太陽電池、および燃料電池などを含むことができる。
【0028】
プロセッサ118は、GPSチップセット136に結合することもでき、GPSチップセット136は、WTRU 102の現在位置に関する位置情報(例えば経度および緯度)を提供するように構成することができる。GPSチップセット136からの情報に加えて、またはその代わりに、WTRU 102は、基地局(例えば基地局114a、114b)からエアインタフェース116を介して位置情報を受け取ることができ、および/または2つ以上の近くの基地局から受信した信号のタイミングに基づいて、自らの位置を決定することができる。WTRU 102は、一実施形態との整合性を保ちながら、任意の適切な位置決定方法を用いて、位置情報を獲得できることが理解されよう。
【0029】
プロセッサ118は、他の周辺機器138にさらに結合することができ、他の周辺機器138は、追加的な特徴、機能、および/または有線もしくは無線接続性を提供する、1つまたは複数のソフトウェアモジュールおよび/またはハードウェアモジュールを含むことができる。例えば、周辺機器138は、加速度計、eコンパス、衛星トランシーバ、(写真またはビデオ用の)デジタルカメラ、USB(ユニバーサルシリアルバス)ポート、バイブレーションデバイス、テレビトランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、FM(周波数変調)ラジオユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、およびインターネットブラウザなどを含むことができる。
【0030】
図1Cは、一実施形態による、RAN 104およびコアネットワーク106のシステム図である。上で言及したように、RAN 104は、エアインタフェース116を介してWTRU 102a、102b、102cと通信するために、E−UTRA無線技術を利用することができる。RAN 104は、コアネットワーク106と通信することもできる。
【0031】
RAN 104は、eノードB 140a、140b、140cを含むことができるが、RAN 104は、一実施形態との整合性を保ちながら、任意の数のeノードBを含むことができることが理解されよう。eノードB 140a、140b、140cは、各々が、エアインタフェース116を介してWTRU 102a、102b、102cと通信するための1つまたは複数のトランシーバを含むことができる。一実施形態では、eノードB 140a、140b、140cは、MIMO技術を実施することができる。したがって、eノードB 140aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU 102aに無線信号を送信し、WTRU 102aから無線信号を受信することができる。
【0032】
eノードB 140a、140b、140cの各々は、特定のセル(図示せず)に関連付けることができ、無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、ならびにアップリンクおよび/またはダウンリンクにおけるユーザのスケジューリングなどを処理するように構成することができる。図1Cに示されるように、eノードB 140a、140b、140cは、X2インタフェースを介して互いに通信することができる。
【0033】
図1Cに示されるコアネットワーク106は、MME(モビリティ管理ゲートウェイ)142、サービングゲートウェイ144、およびPDN(パケットデータネットワーク)ゲートウェイ146を含むことができる。上記の要素の各々は、コアネットワーク106の部分として示されているが、これらの要素は、どの1つをとっても、コアネットワーク運営体とは異なる主体によって所有および/または運営できることが理解されよう。
【0034】
MME 142は、S1インタフェースを介して、RAN 104内のeノードB 142a、142b、142cの各々に接続することができ、制御ノードとしての役割を果たすことができる。例えば、MME 142は、WTRU 102a、102b、102cのユーザの認証、ベアラ・アクティベーション/ディアクティベーション、WTRU 102a、102b、102cの初期接続中における特定のサービングゲートウェイの選択などを担うことができる。MME 142は、RAN 104とGSMまたはWCDMAなどの他の無線技術を利用する他のRAN(図示せず)との間の交換のための制御プレーン機能を提供することもできる。
【0035】
サービングゲートウェイ144は、S1インタフェースを介して、RAN 104内のeノードB 140a、140b、140cの各々に接続することができる。サービングゲートウェイ144は、一般に、ユーザデータパケットをWTRU 102a、102b、102cに/からルーティングおよび転送することができる。サービングゲートウェイ144は、eノードB間ハンドオーバ中におけるユーザプレーンのアンカリング(anchoring)、ダウンリンクデータがWTRU 102a、102b、102cに利用可能な場合に行う一斉呼出のトリガ、ならびにWTRU 102a、102b、102cのコンテキストの管理および記憶など、他の機能を実行することもできる。
【0036】
サービングゲートウェイ144は、PDNゲートウェイ146に接続することもでき、PDNゲートウェイ146は、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU 102a、102b、102cに提供して、WTRU 102a、102b、102cとIP対応デバイスの間の通信を円滑化することができる。
【0037】
コアネットワーク106は、他のネットワークとの通信を円滑化することができる。例えば、コアネットワーク106は、PSTN 108などの回路交換ネットワークへのアクセスをWTRU 102a、102b、102cに提供して、WTRU 102a、102b、102cと従来の陸線通信デバイスの間の通信を円滑化することができる。例えば、コアネットワーク106は、コアネットワーク106とPSTN 108の間のインタフェースとしての役割を果たすIPゲートウェイ(例えばIMS(IPマルチメディアサブシステム)サーバ)を含むことができ、またはIPゲートウェイと通信することができる。加えて、コアネットワーク106は、ネットワーク112へのアクセスをWTRU 102a、102b、102cに提供することができ、ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される他の有線または無線ネットワークを含むことができる。
【0038】
図2Aは、リモートパーティ205とのIMSセッション中のWTRU 201を示している。IMSセッションは、IMSネットワーク210を介して行われる。WTRU 201は、リモートパーティとの進行中のメディアセッションを任意の数だけ有することができる。例えば、図2Aは、オーディオセッション202およびビデオセッション203を示している。これらのセッションは例示的なものであり、他のマルチメディアセッションも使用することができる。IMSネットワーク210は、IMSサービスをホストし、セッション制御およびメディア制御を提供する。IMSネットワーク210は、WTRUのサービスインタラクションを管理し、マルチメディアセッションを確立し、監視し、支援し、解放する。
【0039】
さらに、WTRU 201は、IMSネットワーク210とのIMS制御シグナリング204を維持する。WTRUは、IMS制御シグナリング204を使用して、セッション制御機能を実行することができる。IMS制御シグナリングは、WTRUが、リモートパーティから着信したメディアセッションの確立を求める要求を了承または拒否することを可能にする。WTRU 201は、制御パス204上でIMS制御シグナリングを実行する。IMSネットワーク210は、WTRUのIMS制御シグナリング204の受信側に位置する。
【0040】
図2Bは、IMSネットワーク210の機能エンティティを示している。CSCF(呼セッション制御機能)エンティティ213が、WTRU、リモートパーティ、および他のIMSネットワークエンティティの間のIMS制御シグナリングのパス上に存在する。CSCFエンティティは、WTRU、リモートパーティ、および他のIMSネットワークエンティティのメッセージングを検査することができる。CSCFエンティティは、IMSサービスを提供するために、どのAS(アプリケーションサーバ)に制御メッセージングを転送するかを決定する。CSCFエンティティは、回送(ルーティング)サービスを提供し、ネットワーク運営体の方針(ポリシー)を実施する。CSCFエンティティは、WTRU登録も扱う。
【0041】
IMSネットワークは、1つまたは複数のASを使用することができる。1つまたは複数のASは、IMSサービスをホストおよび実行し、CSCF 213とインタフェースを取るように構成される。SCC AS(サービス集中および継続AS)214は、IMSセッションのアンカ(anchor)を務め、メディアセッションの提供およびメディアセッションのWTRUの間での移転の実行、メディアフローの組み合わせおよび分解、ならびにメディアフローの追加を含む、メディアセッションのためのサービス継続性を可能にする。SCC AS 214だけではなく、図2Bに示されるAS 215などの他のASも、他のIMS関連サービスを提供するために、CSCF 213とインタフェースを取ることができる。
【0042】
図2Bに示されるように、WTRU 201は、制御パス212によって表される、IMSネットワーク210との制御シグナリングを有する。WTRU 201は、一括してメディアパス211によって表される、任意の数のIMSメディアセッションも有することができる。図2Bは、IMSセッションのためのアクセスレグ(access leg)およびリモートレグ(remote leg)も示している。アクセスレグは、WTRUとSCC ASの間の制御レグであり、リモートレグは、SCC ASとリモートパーティの間の制御レグである。
【0043】
複数のWTRUが、IMSネットワークを介して、リモートパーティとの単一の協調IMSセッションに係わることができる。図2Cは、協調IMSセッション中の、単一のIMSネットワークによってサービスされる複数のWTRUを示している。図2Cでは、WTRU 201A〜C(これ以降、一括して数字だけによってWTRU 201と呼ばれる)が、リモートパーティ(図示せず)との協調IMSセッションに係わっている。各WTRU 201は、制御パス212A〜Cと、メディアパス211A〜Cとを有する。メディアパス211は、WTRU 201の進行中のメディアセッションを表す。制御パス212は、WTRU 201のための制御シグナリングを表す。
【0044】
WTRU 201のすべてが、協調IMSセッションに係わるが、WTRU 201の1つが、協調セッションのためのコントローラWTRUとして機能する。図2Cでは、WTRU A 201Aが、協調セッションのためのコントローラWTRUとして機能する。コントローラとして、WTRU A 201Aは、IDT(デバイス間移転)手順を実行することができ、IDT手順によって、WTRU A 201Aは、協調セッションに係わる任意のWTRU 201において、メディアセッションを追加し、移転し、複製し、削除することができる。さらに、WTRU A 201Aなど、協調セッション中のコントローラWTRUのサービスプロファイルは、協調セッションとリモートパーティの間のパス上で利用可能なサービスを決定することができる。
【0045】
すべてのWTRU 201との協調セッションに係わるが、リモートパーティは、そのメディアセッションの1つまたは複数が、WTRU B 201BおよびWTRU C 201Cなどのコントローリ(controllee)WTRUとのものであることを知ることができない。協調セッションでは、リモートパーティは、コントローラWTRUであるWTRU A 201Aしか知ることができない。コントローラWTRU A 201Aは、自らのメディアパス211に関連する制御シグナリングのためばかりでなく、協調セッション制御メッセージングのためにも、制御パス212Aを使用する。協調セッション内では、コントローリWTRU B 201BおよびWTRU C 201Cは、それぞれメディアパス211B〜Cを介して、メディアセッションに係わる。コントローリWTRU B 201BおよびWTRU C 201Cは、制御シグナリングのために、制御パス212B〜Cも使用する。
【0046】
協調セッション内では、コントローリWTRUは、IDT手順については、コントローラWTRUに従属する。例えば、コントローラWTRUは、コントローリWTRUからメディアセッションを削除することができる。加えて、コントローリWTRUは、メディアセッションを確立しようとする場合、そのような確立をコントローラWTRUに要求することができ、コントローラWTRUは、この要求を了承または拒否することができる。
【0047】
図2Cでは、SCC AS(サービス集中および継続アプリケーションサーバ)214は、WTRUとリモートパーティの間のセッション制御シグナリングを管理する、アンカSCC ASとしてサービスする。さらに、SCC AS 214は、協調セッションにおけるメディアセッションのサービス継続を可能にし、IDT手順を提供および実行する。図2Cでは、ただ1つのSCC ASが協調セッションをサービスするが、他のシナリオでは、協調セッション中の複数のWTRUは各々、アンカSCC ASに対するプロキシとしての役割を果たす、自らのSCC ASを有することができる。図2Cは、IMSネットワークエンティティのCSCF 213とAS 215も示している。
【0048】
図2B図2Cに示されるような、IMSセッションにおける制御パスを介した制御シグナリングは、SIP(セッション開始プロトコル)などのシグナリングプロトコルを利用することができる。SIPは、当技術分野で知られており、IMSマルチメディアセッションの確立、変更、終了、追加、および複製を可能にするシグナリングプロトコルである。SIPは、テキストベースのプロトコルであり、メッセージは、要求と応答という2つの形式のうちの一方を取ることができる。SIP要求は、REGISTER要求を含み、REGISTER要求は、WTRUに関連するPUI(パブリックユーザアイデンティティ)をIMSネットワークに登録するために、WTRUによって使用することができる。SIP要求の他の例は、WTRUとリモートパーティの間のメディアセッションを確立するために使用できるINVITE要求と、応答が受信されたことを確認するために使用できるACK要求とを含む。SIP応答コードは、要求が受信され、処理されていることを示すために使用できる暫定応答、すなわち1xxと、アクションが正常に受信され、了承されたことを示すために使用できる成功応答、すなわち2xxとを含む。
【0049】
SIPヘッダは、WTRUと、SIPメッセージングを利用しているIMSネットワークとによって使用することができる。いくつかのSIPヘッダは、「To」(意図された受信者のアドレス)、「From」(送信者のアドレス)、および「Contact」(要求のためのヘッダか、それとも応答のためのヘッダかに応じて、要求されたリソースまたは要求発信者を識別するアドレス情報)を含む。
【0050】
IMSでは、WTRUは、PUI(パブリックユーザアイデンティティ)を使用して、IMSネットワークに登録することができる。PUIは、電子メールアドレスなどのSIP URI(ユニフォームリソース識別子)、または電話番号などの電話URIとすることができる。IMSネットワークは、WTRUのPUIを宛先として指定することによって、WTRUとコンタクトを取ることができる。複数のWTRUが、同じPUIを共有することができる。例えば、IMS加入者は、1つのIMS加入契約のもとで同じPUIを共有する、複数のWTRUを有することができる。
【0051】
WTRUは、その能力をIMSネットワークに登録することができる。協調セッションを制御することが可能なWTRUは、協調セッションコントローラWTRUとして、IMSネットワークに登録することができる。さらに、メディア制御が可能なWTRUは、そのようなものとして登録することができる。メディアコントローラWTRUは、協調セッションのコントローラWTRUであるか、それともコントローリWTRUであるかに関係なく、協調セッション内において一定の定義されたメディア制御特権を有することができる。WTRUは、ネットワークに登録されたそのプロファイルを、いつでも更新または変更することができる。その能力を登録するため、WTRUは、SIP Contactヘッダ内においてフィーチャタグを使用することができる。例えば、協調セッション制御能力を登録しようとするWTRUは、g.3gpp.iut=“controller”などのフィーチャタグを使用することができ、メディア制御能力を登録しようとするWTRUは、g.3gpp.iut=“media−controller”などのフィーチャタグを使用することができる。WTRUは、SIP REGISTER要求を利用して、IMSネットワークとコンタクトを取る場合、そのIMS能力を示すフィーチャタグを含めることができる。
【0052】
IMSネットワークは、WTRUの能力についてのプロファイルを維持することができる。このプロファイルは、WTRUがネットワークに登録した能力によって、またはネットワークの知識内の他の情報によって、影響を受けることがある。ネットワークは、メディアセッション回送などのIMSサービスを提供する際に、またはWTRUがIMSアクションを実行することを許可されているかどうかを決定する際に、WTRUが登録した能力、またはサービスプロファイル内の情報に依存することができる。例えば、IMSネットワーク内では、メディアセッション継続性に責任をもつSCC ASは、メディアセッション回送に影響を与えるために、登録されたWTRU能力またはプロファイル情報を使用することができる。着信メディアセッション要求を受信した場合、SCC ASは、登録されたコントローラWTRUへのセッションの回送を選好する旨のプリファレンスを、CSCFに示すことができる。その場合、CSCFは、このプリファレンスを使用して、登録されたコントローラWTRUにメディアセッションを回送することができる。
【0053】
SIPでは、SCC ASは、IETF RFC 3841ヘッダおよびパラメータを使用して、回送プリファレンスをCSCFに示すことができる。例えば、SCC ASは、コントローラWTRUフィーチャタグおよび「explicit」パラメータを有するAccept−Contactヘッダフィールドを、SIP要求内に追加することができ、それによって、コントローラ能力を有するものとして登録されたWTRUに要求を回送するように要求する。SIP要求内のヘッダフィールドおよびコントローラフィーチャタグを受け取ると、CSCFは、登録されたコントローラ能力を有するWTRUに要求を回送する。どのWTRUも登録されたコントローラ能力を有さない場合、要求は、登録されたコントローラではないWTRUに回送される。SCC ASは、「require」パラメータを有するSIP Contactヘッダフィールドを追加することによっても、回送プリファレンスを示すことができる。
【0054】
WTRUは、プライオリティ値をIMSネットワークに登録することができる。プライオリティ値は、同じPUIのもとでやはりIMSネットワークに登録できる他のWTRUと比較したWTRUのプライオリティを、IMSネットワークに示すことができる。プライオリティ値は、IMSセッションの受信についてのWTRUのプリファレンスレベルも、IMSネットワークに示すことができる。プライオリティ値は、メディアセッションをどこで確立するか、またはどこに回送するかの決定など、IMS管理およびIMSサービスの提供の際に、IMSネットワークによって使用することができる。WTRUに関連するより高いプライオリティ値は、メディアセッションを確立し、そのWTRUに回送することをより強く選好するプリファレンスを、ネットワークに示すことができる。例えば、同じPUIを有する複数のWTRUが、IMSネットワークにコントローラとして登録されている場合、IMSネットワーク内のCSCFは、より高いプライオリティ値を有するWTRUに、着信メディアセッションを回送することができる。一実施形態では、WTRUは、SIP Contactヘッダフィールド内のq値パラメータを使用して、プライオリティ値をIMSネットワークに登録することができる。
【0055】
図3は、この実施形態による、WTRU登録およびIMSセッション回送のための情報フローを示している。図3では、IMS対応のWTRU A 301は、その能力およびプライオリティ値を、IMSネットワークに登録しようとする。WTRU A 301Aは、SIP REGISTER要求310をIMS CSCF 313に送信する。SIP REGISTER要求310は、WTRU A 301の能力を示すフィーチャタグと、WTRU A 301Aに関連するプライオリティ値を示すq値の両方を含む、Contactヘッダフィールドを有する。図3では、WTRU A 301Aのコントローラ能力を示すフィーチャタグは、g.3gpp.controller=“controller”であり、WTRU A 301Aに関連するプライオリティ値を示すq値は、q=.5である。
【0056】
CSCF 313は、SIP REGISTER要求310をSCC AS 314に送信し、CSCF 313は、SIP 200(OK)応答310をWTRU A 301Aに送信する。SCC AS 314も、SIP 200(OK)応答310をCSCF 313に送信する。結果として、WTRU A 301Aは、その能力およびプライオリティ値を、IMSネットワークに登録する。WTRU B 301BおよびWTRU C 301Cも同様に、その能力および関連プライオリティ値を、IMSネットワークに登録する(320、330)。WTRU A〜C 301A〜Cは、同じPUIのもとで、IMSネットワークに登録される。WTRU B 301Bは、コントローラ能力を示すフィーチャタグと、q=.8であるq値を登録するが、WTRU C 301Cは、コントローラ能力を示すフィーチャタグを登録せず、q=.5であるq値を登録する。
【0057】
CSCF 313は、メディアセッションのために、リモートパーティ(図示せず)から、SIP INVITE要求340を受信する。SIP INVITE要求340は、WTRU A〜C 301A〜Cによって共有されるPUIを宛先として指定する。CSCF 313は、SIP INVITE要求340をSCC AS 314に送信する。SCC AS 314は、SIP INVITE要求をコントローラWTRUに回送することを選好する。SCC AS 314は、RFC 3841手順を使用し、このプリファレンスを示すために、コントローラフィーチャタグを有するAccept−Contactを、SIP INVITE要求内に追加する(345)。SCC AS 314は、SIP INVITE要求350をCSCF 313に送信する。
【0058】
WTRU A 301AとWTRU B 301Bは、コントローラ能力を有するが、WTRU C 301Cは、そのような能力を有さない。したがって、CSCF 313は、SIP INVITE要求を、WTRU A 301AまたはWTRU B 301Bに送信するが、WTRU C 301Cには送信しない。WTRU B 301Bは、WTRU A 301Aよりも高い関連q値を有するので、CSCF 313は、SIP INVITE要求をより高いq値を有するコントローラWTRUに送ることを決定し(355)、その後、SIP INVITE要求360をWTRU B 301Bに送信する。二股をかける、すなわち、SIP INVITE要求をWTRU A 301AとWTRU B 301Bの両方に送信する代わりに、CSCF 313は、SIP INVITE要求をWTRU B 301Bに送信する。
【0059】
複数のSCC ASが、IMSセッションに係わることができ、各SCC ASは、1つのWTRUまたは複数のWTRUにサービスする。複数のWTRUが協調IMSセッションに係わり、WTRUが複数のSCC ASによってサービスされる場合が、これに相当し得る。例えば、1つのSCC ASは、協調セッションのためのアンカSCC ASとすることができ、残りのSCC ASは、アンカSCC ASのためにメッセージをプロキシすることができる。
【0060】
IMSセッションに係わるWTRUは、それらが異なるIMS加入契約のもとにあるために、または異なるIMSネットワークによってサービスされるために、異なるSCC ASを有することがある。IMSセッションを開始したWTRUをサービスするSCC ASは、アンカポイントが別のSCC ASに移転されるまで、アンカSCC ASとして機能することができる。開始WTRUは、IMSセッション内の他のWTRUに(例えば、これらのWTRUにIMSメディアセッションを移転すること、複製すること、または確立することによって)係わることができる。したがって、他のWTRUにサービスするSCC ASは、開始WTRUのSCC ASに対するプロキシとしての役割を果たすことができる。
【0061】
図4は、IMS協調セッション中の、複数のIMSネットワークによってサービスされる複数のWTRUを示している。WTRU 401A〜C(これ以降、一括して数字だけによってWTRU 401と呼ばれる)の各々は、それぞれのIMSネットワーク内において、それぞれSCC AS 402A〜Cによってサービスされる。SCC AS A 402Aは、アンカであり、その方針が、IMSセッションを統制する。さらに、アンカSCC AS A 402Aは、すべてのWTRU 401の間のメディアセッションのサービス継続性を可能にする。SCC AS B 402BおよびSCC AS C 402Cは、それぞれWTRU B 401BおよびWTRU C 402Cにサービスし、WTRU B 402BおよびWTRU C 402Cは、異なるIMS加入契約に属することができる。SCC AS A 402Aがアンカを務める協調セッションでは、SCC AS B 402BおよびSCC AS C 402Cは、WTRU B 401BおよびWTRU C 401CのそれぞれとSCC AS A 402Aの間のメッセージのためのプロキシとしての役割を果たす。
【0062】
図4では、アクセスレグ407が、アンカSCC AS A 402Aに提示され、リモートレグ408が、リモートパーティ(図示せず)からSCC AS A 402Aに提示される。WTRU 401は各々、SCC AS 402を有する制御パス405と、リモートパーティを有するメディアパス406とを有する。さらに、IMSネットワークの各々は、CSCF 403A〜Cを有する。
【0063】
SCC ASは、制御シグナリングを使用して、自らを他のSCC ASにアンカとして識別させることができる。加えて、アンカSCC ASは、制御シグナリングを介して、アンカポイントを自分から別のSCC ASに移転することができ、または非アンカSCC ASは、制御シグナリングを介して、アンカポイントをアンカSCC ASから移転するように要求することができる。
【0064】
SCC ASの間のシグナリングは、アンカ識別および移転の目的に専従させることができ、またはシグナリングは、IMSシグナリング内に組み込むこと、もしくは含めることができる。例えば、アンカSCC ASは、非アンカSCC ASを介して回送され、非アンカSCC ASによってサービスされるWTRUを宛先とするIMS制御メッセージ内に、当該の主旨を有する制御シグナリングを組み込むことによって、自らをそのようなものとして識別させることができる。それによって、自らがサービスしているWTRUにメッセージを回送する非アンカSCC ASは、メッセージを介して、アンカSCC ASの識別情報の通知を受けることができる。非アンカSCC ASは、メッセージ内に組み込まれたシグナリングを削除し、メッセージを意図されたパーティであるWTRUに渡す。結果として、このアンカシグナリングは、ある意味で、従来のIMSシグナリングに「便乗」することができる。
【0065】
セキュリティ上の目的で、IMSネットワーク内のSCC ASだけが、アンカSCC ASを知っているほうが好ましいことがある。したがって、IMSシグナリング内に組み込まれた、アンカ識別および移転を目的とするシグナリングは、IMSシグナリングがWTRUに受け渡される前に、受信SCC ASによって削除することができる。
【0066】
SIPヘッダは、アンカSCC ASを識別するために、また1つのSCC ASから別のSCC ASにアンカを移転するために、SCC ASによって利用することができる。プライベートヘッダ、すなわち、Pヘッダは、これらの目的で利用できる、SIPヘッダフィールドの一例である。P−Anchor−Point−IDと称されるPヘッダは、アンカポイントを識別するために使用することができる。例えば、P−Anchor−Point−ID: sccas1@example.comは、そのアドレスであるsccas1@example.comによってアンカSCC ASを識別するために使用することができ、それによって、アンカSCC ASは、自らを他のSCC ASにアンカSCC ASとして識別させるために、このヘッダフィールドをIMS SIPシグナリング内に挿入することができる。特に、トラステッドネットワークまたはドメイン内では、アンカではないSCC ASが自らをそのようなものとして識別させる可能性は低い。
【0067】
別の実施形態では、SCC ASは、現在のアンカSCC ASのアドレスから、それへのアンカポイント移転が求められているSCC ASのアドレスに、P−Anchor−Point−IDアドレスを変更することによって、アンカ移転を要求することができる。
【0068】
SCC ASアンカを移転するために、このヘッダにパラメータを追加することができる。例えば、transfer−anchor−point−toは、パラメータによって識別される別のSCC ASにアンカポイントを移転するために、アンカSCC ASによって使用することができる。例えば、PヘッダのP−Anchor−Point−ID: sccas1@example.com; transfer−anchor−to: sccas2@example.comは、自らをアンカポイントとして識別させ、(アドレスsccas2@example.comによって識別される)別のSCC ASへのアンカポイントの移転を要求するために、SCC ASによってSIPメッセージ内に挿入することができる。
【0069】
別の実施形態では、アンカ識別または移転の目的で利用されるヘッダフィールドは、複数のパラメータを含むことができる。inserted−byパラメータは、ヘッダをSIPメッセージ内に挿入したSCC ASを識別することができる。Actionパラメータは、SCC ASが、ヘッダフィールドの目的を他のSCC ASに通知することを可能にすることができる。Actionヘッダフィールドは、アンカポイントを識別すること、別のSCC ASへのアンカ移転を要求すること、アンカSCC ASから別のSCC ASへのアンカ移転を要求すること、または要求されたアンカ移転を拒否することができる。表1は、Actionパラメータフィールドと、関連する意味の例を示している。
【0070】
【表1】
【0071】
したがって、アドレスsccas1@example.comを有するアンカSCC ASが、アドレスsccas2@example.comを有する別のSCC ASにアンカポイントを移転しようとする場合、アンカSCC ASは、ヘッダのP−Anchor−Point−ID: inserted−by: sccas1@example.com Action: transfer−anchor request−to: sccas2@example.comを利用することができる。その後、アドレスsccas2@example.comを有する非アンカSCC ASが、アンカポイント移転を了承した場合、非アンカSCC ASは、ヘッダP−Anchor−Point−ID: Inserted−by: sccas2@example.com Action: anchor−pointを利用することによって応答することができる。あるいは、非アンカSCC ASが、アンカポイント移転を拒否した場合、非アンカSCC ASは、ヘッダP−Anchor−Point−ID: Inserted−by: sccas2@example.com Action: reject−anchorを利用することによって応答することができる。
【0072】
図5は、この実施形態による、アンカSCC AS識別および移転のための情報フローを示している。図5では、SCC AS A 502Aが、進行中のIMSセッションのためのアンカSCC AS 505であり、SCC AS B 502BおよびSSC AS C 502Cは、非アンカである。各SCC AS 502A〜Cは、IMS対応WTRU(図示せず)にサービスすることができ、SCC AS B 502BおよびSSC AS C 502Cは、それぞれのWTRUとアンカSCC AS A 502Aの間のIMSシグナリングのためのプロキシとしての役割を果たす。異なるIMSネットワークに属するWTRUが、協調IMSセッションに係わることができる。SCC AS A 502Aは、SCC AS B 502BへのSIPメッセージ内にSIPヘッダを含めることによって、自らをアンカとして識別させる(510)。このSIPヘッダは、このアンカ情報を伝えるためだけに送信されるSIPメッセージの部分とすることができ、あるいは、ヘッダは、SCC AS B 502B以外のパーティを宛先とするSIPメッセージ内に単に組み込むことができる。例えば、ヘッダは、SCC AS B 502BによってサービスされるWTRUへのSIPメッセージ内に含めることができる。メッセージを受信したとき、SCC AS B 502Bは、ヘッダ情報を削除することができ、プロキシとしての役割において、SIPメッセージの残りを、自らがサービスしているWTRUに伝達する。
【0073】
SCC AS A 502Aは、SCC AS B 502BへのSIPメッセージ内にSIPヘッダを含めることによって、アンカポイントをSCC AS B 502Bに移転するように要求する(520)。SCC AS B 502Bは、SCC AS A 502AへのSIPメッセージ内にSIPヘッダを含めることによって、アンカポイント移転を了承する(530)。それによって、SCC AS B 502Bは、アンカSCC AS 535になる。その後、SCC AS C 502Cが、SCC AS B 502BへのSIPメッセージ内にSIPヘッダを含めることによって、アンカポイントがSCC AS B 502Bから自分に移転されるように要求する(540)。SCC AS B 502Bは、アンカポイントを放棄することを望んでおらず、そのため、SCC AS C 502CへのSIPメッセージ内にSIPヘッダを含めることによって、アンカポイント移転要求を拒否し(550)、それによって、SCC AS B 502Bは、アンカSCC AS 555であり続ける。
【0074】
別の実施形態では、アンカ識別および移転のために、SIP XMLボディを利用することができる。アンカSCC ASは、XMLボディを利用することによって、自らをそのようなものとして他のSCC ASに識別させることができる。SCC ASは、アンカポイントの維持、またはアンカポイント移転の要求など、SCC ASが実施することを求めるアクションのタイプも含めることができる。加えて、XMLボディは、そこへのアンカポイント移転が求められているSCC ASの識別情報、またはアンカ移転を求めている非アンカSCC ASの識別情報を含むことができる。
【0075】
別の実施形態では、SCC ASは、Call−Info: sccas1@example.com; purpose=anchorのように、SIPメッセージのCall−Infoヘッダ内にそのアドレスを含めることによって、自らをアンカSCC ASとして識別させることができる。別の実施形態では、アンカSCC ASは、Record−Routeヘッダ内で、自らをそのようなものとして識別させることができる。例えば、アンカSCC ASは、SIPメッセージのRecord−Routeヘッダ内で、そのアドレスに、例えば「anchor−point」などのパラメータを付加することができる。例えば、Record−Route: sccas1@example.com;anchor−pointは、アドレスsccas1@example.comを有するSCC ASをアンカポイントとして識別する。
【0076】
IMS協調セッションでは、セッション制御は、コントローラWTRUによって維持され、協調セッションに係わる他のWTRUは、コントローリWTRUである。コントローラWTRUは、自らを、IMSネットワークまたは協調セッションに係わる他のWTRUに、協調セッションコントローラとして識別させることができる。さらに、コントローラWTRUは、協調セッション制御を別のWTRUに移転することができ、協調セッション制御を受け取ったWTRUを新しいコントローラWTRUにする。
【0077】
IMSネットワークでは、協調セッションコントローラWTRUの識別情報を示すために、SIPシグナリングを使用することができる。さらに、SIP制御シグナリングは、協調セッション制御を移転するために使用することもできる。SIP XMLボディは、協調セッションのためのコントローラWTRUを示す情報要素を含むことができる。加えて、XMLボディは、協調セッション制御を1つのWTRUから別のWTRUに移転する目的で、IMS制御シグナリング内で使用することができる。例えば、コントローラWTRUは、別のWTRUが協調セッション制御を引き受けるように要求するために、SIP XMLボディを使用することができる。協調セッション制御は、了承されることも、または拒否されることもあり、協調セッション制御の移転を了承または拒否したWTRUは、SIP XMLボディ内でそのことを示すことができる。さらに、コントローリWTRUは、協調セッション制御をコントローラWTRUから自分に移転するように要求するために、SIP XMLボディを使用することができる。
【0078】
別の実施形態では、協調セッション中のコントローラWTRUは、それが協調セッション制御を保持しようとするのか、それとも移転しようとするのかを示すパラメータを、SIP Contactヘッダフィールド内に含めることができる。例えば、Contactヘッダフィールド内におけるパラメータ「controller」の存在は、WTRUが協調セッションを維持しようとしていることを、SCC ASおよびIMSネットワークに通知する。
【0079】
別の実施形態では、協調セッション制御を移転するために、Pヘッダを使用することができる。Pヘッダは、協調セッションコントローラを識別する、Controllerパラメータを有することができる。Pヘッダは、協調セッション制御を別のWTRUに移転することを求めるコントローラWTRUによる要求、または協調セッション制御をコントローラWTRUから獲得することを求めるコントローリWTRUによる要求を示す、Actionパラメータも有することができる。Pヘッダは、Actionパラメータが関係するWTRUを示すパラメータも有することができる。例えば、SIPヘッダのP−Session−Control: Controller=wtruA@example.com; Action=transfer; Request−to=wtruB@example.comは、WTRU Bへの協調セッション制御の移転を要求するために、WTRU Aによって、REFERまたはRe−INVITEなどのSIPメッセージ内に含めることができる。WTRU Bは、WTRU AへのSIPメッセージ内にSIPヘッダを含めることによって、この要求を了承または拒否することができる。
【0080】
別の実施形態では、協調セッション制御は、IMSネットワークがコントローラWTRUと連携するコンタクトアドレスを変更することによって、移転することができる。この実施形態では、IMSネットワークが、1つのコントローラWTRUのためのコンタクトアドレスを有するIMSシグナリングを先に受信している場合、協調セッション制御移転は、別のコントローラWTRUのためのコンタクトアドレスを有するIMSシグナリングを受信したIMSネットワークによって示すことができ、この場合、両方のWTRUはともに協調セッションにある。コンタクトアドレスの変更は、デバイスがコントローラ能力を有することを示す「controller」フィーチャタグと一緒に示すことができる。要求内におけるフィーチャタグの存在は、WTRUがコントローラであることを意味し、一方、フィーチャタグの不存在は、コントローラ能力を有する別のWTRUが協調セッションを制御できることを意味する。したがって、controllerフィーチャタグの存在または不存在は、IMSネットワークがコントローラWTRUのためのコンタクトアドレスとして識別するコンタクトアドレスを変更するように、SCC ASを促すことができる。
【0081】
図6は、IMS協調セッション制御の移転のための情報フローを示している。図6では、WTRU A 601AおよびWTRU B 601Bが、リモートパーティ605との協調セッションに係わる。SCC AS A 602Aは、WTRU A 601Aにサービスし、SCC AS B 602Bは、WTRU B 601Bにサービスする。この協調セッションのために、WTRU A 601Aが、協調セッション制御を維持する。WTRU A 601Aは、コントローラWTRUであり、WTRU B 601Bは、コントローリWTRUであり、SCC AS A 602Aは、協調セッション610のためのアンカSCC ASである。各WTRU 601A〜Bは、リモートパーティ605とのメディアフローを有する(520)。
【0082】
コントローラWTRUとして、WTRU A 601Aは、SCC AS A 602Aおよびリモートパーティ605との協調セッション制御シグナリングを維持する(630)。WTRU A 601Aは、協調セッション制御をWTRU B 601Bに移転しようとする。WTRU A 601Aは、本明細書で説明される実施形態に従って、協調セッション制御を移転するために、SIP要求をWTRU B 601Bに送信する(640)。WTRU B 601Bは、協調セッション制御の移転を了承し、本明細書で説明される実施形態に従って、協調セッション制御の了承を示すSIPメッセージを、WTRU A 601Aに送信する(650)。それによって、協調セッション660については、WTRU B 601Bが、コントローラWTRUになり、WTRU A 601Aが、コントローリWTRUになる。コントローラWTRUとして、WTRU B 601Bは、SCC AS A 602Aおよびリモートパーティ605との協調セッション制御シグナリングを維持し(670)、SCC AS A 602Aは、アンカSCC ASとしての役割を果たし、SCC AS B 602Bは、WTRU B 601BとSCC AS A 602Aの間のメッセージングをプロキシする。
【0083】
上では特徴および要素を特定の組み合わせで説明したが、各特徴または要素は、単独で使用でき、または他の特徴および要素との任意の組み合わせで使用できることを当業者であれば理解されよう。加えて、本明細書で説明した方法は、コンピュータまたはプロセッサによって実行する、コンピュータ可読媒体内に包含された、コンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアで実施することができる。コンピュータ可読媒体の例は、(有線接続または無線接続を介して送信される)電子信号と、コンピュータ可読記憶媒体とを含む。コンピュータ可読記憶媒体の例は、ROM(リードオンリメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内蔵ハードディスクおよび着脱可能ディスクなどの磁気媒体、光磁気媒体、ならびにCD−ROMディスクおよびDVD(デジタル多用途ディスク)などの光媒体を含むが、これらに限定されない。WTRU、UE、端末、基地局、RNC、または任意のホストコンピュータにおいて使用する無線周波数トランシーバを実施するために、ソフトウェアと連携するプロセッサを使用することができる。
【0084】
実施形態
【0085】
1.IMSサービスプライオリティをIMSネットワークに登録するステップを含む、IMS(IP(インターネットプロトコル)マルチメディアサブシステム)動作のための方法。
【0086】
2.IMSサービスプライオリティは、IMSサービスを受ける際の、WTRU(無線送受信ユニット)プライオリティをIMSネットワークに示す、実施形態1に記載の方法。
【0087】
3.少なくとも部分的にWTRUのIMSサービスプライオリティに基づいて、IMSネットワークからIMSサービスを受ける、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0088】
4.WTRUは、IMSネットワークとシグナリングを行う際に、SIP(セッション開始プロトコル)を使用する、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0089】
5.WTRUは、そのプライオリティ値をIMSネットワークに登録するために、SIP Contactフィールドヘッダ内でq値パラメータを使用する、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0090】
6.パブリックユーザアイデンティティが、IMSネットワークに登録される、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0091】
7.WTRUは、そのパブリックユーザアイデンティティを他のIMS対応WTRUと共有する、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0092】
8.IMSサービス能力が、IMSネットワークに登録される、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0093】
9.IMSサービス能力は、特定のIMS機能を実行するためのWTRUの能力をIMSネットワークに示す、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0094】
10.少なくとも部分的にWTRUのIMSサービス能力に基づいて、IMSネットワークからIMSサービスを受ける、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0095】
11.WTRUは、SIP Contactフィールドヘッダフィーチャタグを使用して、IMSサービス能力をIMSネットワークに登録する、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0096】
12.WTRUは、コントローラ能力をIMSネットワークに登録する、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0097】
13.WTRUは、メディアコントローラ能力をIMSネットワークに登録する、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0098】
14.協調セッションを制御することが可能なWTRUは、協調セッションコントローラWTRUとしてIMSネットワークに登録する、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0099】
15.メディアコントローラWTRUは、協調セッションのコントローラWTRUであるか、それともコントローリWTRUであるかに関係なく、協調セッション内において一定の定義されたメディア制御特権を有する、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0100】
16.WTRUは、ネットワークに登録されたそのプロファイルを、いつでも更新または変更できる、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0101】
17.WTRUは、協調セッション制御能力を登録するために、SIP Contactヘッダ内においてフィーチャタグを使用することができる、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0102】
18.WTRUは、IMSネットワークとコンタクトを取るために、SIP REGISTER要求を使用する、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0103】
19.IMSネットワークは、WTRUの能力についてのプロファイルを維持することができる、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0104】
20.プロファイルは、WTRUがネットワークに登録した能力によって、またはネットワークの知識内の他の情報によって影響を受ける、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0105】
21.ネットワークは、IMSサービスを提供する際に、WTRUが登録した能力、またはサービスプロファイル内の情報に依存する、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0106】
22.登録されたWTRU能力またはプロファイル情報は、メディアセッション回送に影響を与える、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0107】
23.着信メディアセッション要求を受信した場合、SCC ASは、登録されたコントローラWTRUへのセッションの回送を選好する旨のプリファレンスを、CSCFに示す、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0108】
24.CSCFは、プリファレンスを使用して、登録されたコントローラWTRUにメディアセッションを回送する、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0109】
25.SCC ASは、IETF RFC 3841ヘッダおよびパラメータを使用して、回送プリファレンスをCSCFに示す、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0110】
26.WTRUは、コントローラWTRUフィーチャタグおよび「explicit」パラメータを有するAccept−Contactヘッダフィールドを、SIP要求内に追加する、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0111】
27.SIP要求内のヘッダフィールドおよびコントローラフィーチャタグを受け取ると、CSCFは、登録されたコントローラ能力を有するWTRUに要求を回送する、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0112】
28.どのWTRUも登録されたコントローラ能力を有さない場合、要求は、登録されたコントローラではないWTRUに回送される、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0113】
29.SCC ASは、「require」パラメータを有するSIP Contactヘッダフィールドを追加することによって、回送プリファレンスを示す、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0114】
30.WTRUは、プライオリティ値をIMSネットワークに登録する、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0115】
31.プライオリティ値は、他のWTRUと比較したWTRUのプライオリティをIMSネットワークに示す、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0116】
32.プライオリティ値は、IMSセッションの受信についてのWTRUのプリファレンスレベルをIMSネットワークに示す、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0117】
33.プライオリティ値は、IMS管理およびIMSサービスの提供の際に、IMSネットワークによって使用される、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0118】
34.プライオリティ値は、メディアセッションをどこで確立するか、またはどこに回送するかを決定する際に、IMSネットワークによって使用される、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0119】
35.WTRUに関連するより高いプライオリティ値は、メディアセッションを確立し、そのWTRUに回送することをより強く選好するプリファレンスを、ネットワークに示す、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0120】
36.同じPUIのもとにある複数のWTRUが、コントローラとしてIMSネットワークに登録されている場合、IMSネットワーク内のCSCFは、より高いプライオリティ値を有するWTRUに、着信メディアセッションを回送する、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0121】
37.WTRUは、SIP Contactヘッダフィールド内のq値パラメータを使用して、そのプライオリティ値をIMSネットワークに登録する、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0122】
38.IUT(デバイス間移転)が、実行される、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0123】
39.コントローラWTRUは、複数のWTRUから決定される、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0124】
40.IDTは、ソースネットワークにおいて発生する、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0125】
41.IDTは、ターゲットネットワークにおいて発生する、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0126】
42.IDTは、第2のWTRU(無線送受信ユニット)との協調セッション中の第1のWTRUにおいて通信セッションを実行するステップを含む、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0127】
43.IDTは、協調セッションにおいて発生する、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0128】
44.複数のWTRUは、それらの能力を登録する、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0129】
45.コントローラWTRUは、WTRUの能力に基づいて決定される、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0130】
46.コントローラWTRUは、WTRUのプライオリティに基づいて決定される、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0131】
47.コントローラWTRUは、登録に基づいて決定される、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0132】
48.複数のWTRUが、同様の能力を登録する、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0133】
49.WTRUは、コントローラ能力を示すフィーチャタグを含める、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0134】
50.WTRUは、SIP(セッション開始プロトコル)要求をS−CSCF(サービング呼セッション管理機能)に送信する、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0135】
51.登録要求は、IPアドレス、登録ID、能力情報、またはコントローラ情報のうちの少なくとも1つを含む、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0136】
52.S−CSCF(サービング呼セッション管理機能)は、SIP REGISTER要求をSCC AS(サービス集中および継続アプリケーションサーバ)に送信する、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0137】
53.SCC AS(サービス集中および継続アプリケーションサーバ)は、ACK(肯定応答)をS−CSCF(サービング呼セッション管理機能)に送信する、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0138】
54.S−CSCF(サービング呼セッション管理機能)は、SIP INVITEをリモートソースから受信する、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0139】
55.S−CSCF(サービング呼セッション管理機能)は、Accept−ContactヘッダをSIP INVITEに挿入する、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0140】
56.S−CSCF(サービング呼セッション管理機能)は、呼をコントローラWTRUに回送する、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0141】
57.コントローラWTRUは、q値に基づいて決定される、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0142】
58.複数のSCC ASが、IMSセッションに係わる、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0143】
59.各SCC ASは、1つのWTRUまたは複数のWTRUにサービスする、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0144】
60.複数のWTRUが、協調IMSセッションに係わり、これらのWTRUは、複数のSCC ASによってサービスされる、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0145】
61.1つのSCC ASは、協調セッションのためのアンカSCC ASであり、残りのSCC ASは、アンカSCC ASのためのプロキシとしての役割を果たす、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0146】
62.IMSセッションに係わるWTRUは、それらが異なるIMS加入契約のもとにあるために、または異なるIMSネットワークによってサービスされるために、異なるSCC ASを有する、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0147】
63.IMSセッションを開始したWTRUにサービスするSCC ASは、アンカポイントが別のSCC ASに移転されない限り、アンカSCC ASとして機能する、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0148】
64.開始WTRUは、IMSセッション内の他のWTRUと係わる、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0149】
65.開始WTRUは、他のWTRUにIMSメディアセッションを移転し、複製し、または確立する、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0150】
66.SCC ASは、開始WTRUのSCC ASに対するプロキシとしての役割を果たす、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0151】
67.SCC ASは、制御シグナリングを使用して、自らを他のSCC ASにアンカとして識別させる、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0152】
68.アンカSCC ASは、制御シグナリングを介して、アンカポイントを自分から別のSCC ASに移転する、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0153】
69.プロキシSCC ASは、制御シグナリングを介して、アンカポイントをアンカSCC ASから移転するように要求する、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0154】
70.SCC ASの間のシグナリングは、アンカ識別および移転の目的に専従する、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0155】
71.シグナリングは、IMSシグナリング内に組み込まれ、または含まれる、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0156】
72.アンカSCC ASは、プロキシSCC ASを介して回送され、そのSCC ASによってサービスされるWTRUを宛先とするIMS制御メッセージ内に、当該の主旨を有する制御シグナリングを組み込むことによって、自らをそのようなものとして識別させる、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0157】
73.自らがサービスしているWTRUにメッセージを回送するプロキシSCC ASは、メッセージングを介して、アンカSCC ASの識別情報を通知される、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0158】
74.プロキシは、組み込まれたアンカシグナリングを削除し、元のメッセージを意図されたパーティに渡す、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0159】
75.IMSネットワーク内のSCC ASだけが、アンカSCC ASを知っている、
前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0160】
76.IMSシグナリング内に組み込まれた、アンカ識別および移転を目的とするシグナリングは、IMSシグナリングが受け渡される前に、受信SCC ASによって削除される、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0161】
77.SCC ASは、SIPヘッダ内で自らをアンカSCC ASとして識別させる、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0162】
78.SCC ASは、SIPヘッダを使用して、1つのSCC ASから別のSCC ASにアンカを移転する、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0163】
79.プライベートヘッダが、アンカSCC ASを識別する、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0164】
80.プライベートヘッダは、アンカSCC ASを移転することを求める要求を示す、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0165】
81.アンカ移転は、現在のアンカSCC ASのアドレスから、それへのアンカポイント移転が求められているSCC ASのアドレスに、P−Anchor−Point−IDアドレスを変更することによって要求される、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0166】
82.SCC ASアンカを移転するために、SIPヘッダにパラメータが追加される、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0167】
83.1つのパラメータは、そのパラメータによって識別される別のSCC ASにアンカポイントを移転することを要求する、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0168】
84.アンカ識別または移転のために使用されるヘッダフィールドは、複数のパラメータを含む、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0169】
85.1つのパラメータは、SIPメッセージにヘッダを挿入したSCC ASを識別する、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0170】
86.1つのパラメータは、SCC ASが、ヘッダフィールドの目的を他のSCC ASに通知することを可能にすることができる、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0171】
87.パラメータは、アンカポイントを識別し、別のSCC ASへのアンカ移転を要求し、アンカSCC ASから別のSCC ASへのアンカ移転を要求し、または要求されたアンカ移転を拒否する、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0172】
88.SIP XMLボディが、アンカSCC ASを識別する、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0173】
89.SIP XMLボディは、アンカSCC ASの移転を要求する、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0174】
90.SIP XMLボディは、SCC ASが実施することを求めるアクションのタイプを含む、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0175】
91.SIP XMLボディは、そこへのアンカポイント移転が求められているSCC ASの識別情報を含む、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0176】
92.SIP XMLボディは、アンカ移転を求めている非アンカSCC ASの識別情報を含む、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0177】
93.SCC ASは、SIPメッセージのCall−Infoヘッダ内にそのアドレスを含めることによって、自らをアンカSCC ASとして識別させる、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0178】
94.アンカSCC ASは、Record−Routeヘッダ内で、自らをそのようなものとして識別させる、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0179】
95.協調セッション制御は、コントローラWTRUによって維持される、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0180】
96.協調セッションに係わる他のWTRUは、コントローリWTRUである、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0181】
97.コントローラWTRUは、自らを、IMSネットワークまたは協調セッションに係わる他のWTRUに、協調セッションコントローラとして識別させる、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0182】
98.コントローラWTRUは、協調セッション制御を別のWTRUに移転し、協調セッション制御を受け取ったWTRUを新しいコントローラWTRUにする、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0183】
99.協調セッションコントローラWTRUの識別情報を示すために、SIPシグナリングが使用される、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0184】
100.協調セッション制御を移転するために、SIP制御シグナリングが使用される、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0185】
101.SIP XMLボディは、協調セッションのためのコントローラWTRUを示す情報要素を含む、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0186】
102.XMLボディは、協調セッション制御を1つのWTRUから別のWTRUに移転する目的で、IMS制御シグナリング内で使用される、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0187】
103.コントローラWTRUは、別のWTRUが協調セッション制御を引き受けるように要求するために、SIP XMLボディを使用する、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0188】
104.協調セッション制御は、了承されることも、または拒否されることもある、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0189】
105.協調セッション制御の移転を了承または拒否したWTRUは、SIP XMLボディ内でそのことを示す、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0190】
106.コントローリWTRUは、協調セッション制御をコントローラWTRUから自分に移転するように要求するために、SIP XMLボディを利用する、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0191】
107.協調セッション中のコントローラWTRUは、それが協調セッション制御を保持しようとするのか、それとも移転しようとするのかを示すパラメータを、SIP Contactヘッダフィールド内に含める、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0192】
108.Contactヘッダフィールド内におけるパラメータ「controller」の存在は、WTRUが協調セッション制御を維持しようとしていることを、SCC ASおよびIMSネットワークに通知する、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0193】
109.協調セッション制御を移転するために、Pヘッダを使用することができる、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0194】
110.Pヘッダは、協調セッションコントローラを識別する、Controllerパラメータを有する、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0195】
111.Pヘッダは、協調セッション制御を別のWTRUに移転することを求めるコントローラWTRUによる要求を示す、Actionパラメータを有する、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0196】
112.Pヘッダは、協調セッション制御をコントローラWTRUから獲得することを求めるコントローリWTRUによる要求を示す、Actionパラメータを有する、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0197】
113.Pヘッダは、Actionパラメータが関係するWTRUを示すパラメータを有する、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0198】
114.Pヘッダは、WTRUによって、SIPメッセージ内に含められる、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0199】
115.Pヘッダは、別のWTRUへの協調セッション制御の移転を要求するために、WTRUによって、SIPメッセージのREFERまたはRe−INVITE内に含められる、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0200】
116.WTRUは、SIPメッセージ内にSIPヘッダを含めることによって、要求を了承または拒否する、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0201】
117.協調セッション制御は、IMSネットワークがコントローラWTRUと連携するコンタクトアドレスを変更することによって移転される、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0202】
118.IMSネットワークが、1つのコントローラWTRUのためのコンタクトアドレスを有するIMSシグナリングを先に受信している場合、協調セッション制御移転は、別のコントローラWTRUのためのコンタクトアドレスを有するIMSシグナリングを受信したIMSネットワークによって示され、この場合、両方のWTRUはともに協調セッションにある、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0203】
119.コンタクトアドレスの変更は、「controller」フィーチャタグと一緒に示される、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0204】
120.要求内におけるフィーチャタグの存在は、デバイスがコントローラであることを意味する、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0205】
121.フィーチャタグの不存在は、コントローラ能力を有する別のデバイスが協調セッションを制御できることを意味する、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0206】
122.controllerフィーチャタグの存在または不存在は、IMSネットワークがコントローラWTRUのためのコンタクトアドレスとして識別するコンタクトアドレスを変更するように、SCC ASを促す、前記実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0207】
123.実施形態1〜122のいずれか1つの方法を実行するように構成された、無線通信で使用するためのWTRU(無線送受信ユニット)。
【0208】
124.実施形態1〜123のいずれか1つの方法を実行するように構成された、無線通信で使用するための基地局。
【0209】
125.実施形態1〜122のいずれか1つの方法を実行するように構成された集積回路。
図1A
図1B
図1C
図2A
図2B
図2C
図3
図4
図5
図6