(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
各サービス呼び出し要求を応答した端末においてサービス中心点を確定することは、移動性管理プラットフォームが階層分析法で同一サービス呼び出し要求を応答した端末の端末重みソートテーブルを生成し、各端末重みソートテーブルにおける重み値の最も大きい端末にサービス中心点認証メッセージを送信し、各端末から返された確認メッセージを受信した後、前記端末をサービス中心点とした情報を、サービス中心点を除いて他の同一サービス呼び出し要求を応答した端末に知らせる
ことを特徴とする請求項1に記載のグループ端末の移動性管理方法。
移動性管理プラットフォームがサービス要求を受信した後、サービス要求におけるサービスタイプとプライオリティ情報を取り出し、各無線ネットワークの通信パラメーターを収集し、かつ前記通信パラメーターに重み付けることと、移動性管理プラットフォームがファジー論理理論とニューラルネットワーク技術に基づいてサービスに無線ネットワーク資源を割り当てることと、をさらに含む
ことを特徴とする請求項1に記載のグループ端末の移動性管理方法。
前記ファジー論理理論とニューラルネットワーク技術に基づいてサービスに無線ネットワーク資源を割り当てることは、収集された通信パラメーターに対して粒子群最適化ファジーニューラルに基づくネットワークアクセスコンピューティングを行い、ネットワークアクセスの判決パラメーターを取得し、前記判決パラメーターによって要求されたサービスに対して無線ネットワーク資源を割り当てることである
ことを特徴とする請求項5に記載のグループ端末の移動性管理方法。
前記移動性管理プラットフォームは、サービス要求を受信した後、サービス要求におけるサービスタイプとプライオリティ情報を取り出し、各無線ネットワークの通信パラメーターを収集し、かつ前記通信パラメーターに重み付け、ファジー論理理論とニューラルネットワーク技術に基づいてサービスに無線ネットワーク資源を割り当てることに用いられる無線チャンネル割り当てモジュールをさらに含む
ことを特徴とする請求項11に記載の移動性管理プラットフォーム。
前記移動性管理プラットフォームは、サービス中心点より送信された中心点取り替え申請を受信した後、申請確認情報を返し、端末重みソートテーブルによって新しいサービス中心点を確定し、新しいサービス中心点よりアップロードされた端末環境情報によってサービスストリームを送信することに用いられるノード管理モジュールをさらに含む
ことを特徴とする請求項11に記載の移動性管理プラットフォーム。
前記サービス応答モジュールは、具体的に、端末能力とサービスタイプがマッチングし、かつアイドル状態にあることを確定した場合、サービス呼び出し要求を応答し、または、端末能力とサービスタイプがマッチングし、稼動状態にあり、かつサービス呼び出し要求の要求されたサービスのプライオリティが高いことを確定した場合、サービス呼び出し要求を応答することに用いられ、
前記サービス中心点は、サービス中心点が中心点取り替えトリガ条件を満たした場合、移動性管理プラットフォームに中心点取り替え申請を送信し、移動性管理プラットフォームの申請確認情報を受信した後、自身を除いて他の1つのサービス中心点を一時サービス中心点として選択することに用いられる単一障害点モジュールをさらに含む
ことを特徴とする請求項14に記載のサービス中心点。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これに鑑みて、本発明の主要な目的は、ネットワーク資源の利用率を向上させることができ、ユビキタスネットワークにおけるマルチサービスストリームのパラレル伝送に対する管理要求を満足させることができ、また、単一障害点よるサービス中断の問題を解決することができるグループ端末の移動性管理方法、移動性管理システム及び移動性管理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記目的を実現するために、本発明の技術的スキームは以下のように実現される。
グループ端末の移動性管理方法であって、この方法は、
移動性管理プラットフォームがグループ端末に各サービスに対応するサービス呼び出し要求を送信し、各サービス呼び出し要求に応答した端末の中からそれぞれ各サービスのサービス中心点を確定することと、
各サービス中心点が、応答した前記サービス呼び出し要求に応じて端末環境を設定し、設定された端末環境の情報を前記移動性管理プラットフォームにアップロードすることと
を含む。
【0006】
上記スキームにおいて、各サービス呼び出し要求に応答した端末の中からサービス中心点を確定することは、移動性管理プラットフォームが、同一サービス呼び出し要求に応答した端末の端末重みソートテーブルを階層分析法で生成し、各端末重みソートテーブルにおける重み値の最も大きい端末にサービス中心点認証メッセージを送信し、各端末から返された確認メッセージを受信した後、前記端末をサービス中心点として決定したという情報を、サービス中心点を除いた、同一サービス呼び出し要求に応答した他の端末に知らせる。
【0007】
上記スキームにおいて、前記サービス呼び出し要求は、サービスタイプとサービスプライオリティを含む。
端末が前記各サービス呼び出し要求に応答することは、
端末能力とサービスタイプがマッチングし、かつ端末がアイドル状態にあると判断した場合に、受信されたサービス呼び出し要求に応答するか、
または、端末能力とサービスタイプがマッチングし、端末が稼動状態にあり、かつサービス呼び出し要求により要求されたサービスのプライオリティが高いと判断した場合に、受信されたサービス呼び出し要求に応答する。
【0008】
上記スキームにおいて、前記サービス中心点認証メッセージは中心点交代トリガ条件を含む。
【0009】
上記スキームにおいて、この方法は、更に、サービス中心点が中心点交代トリガ条件を満たした場合、サービス中心点が、移動性管理プラットフォームに中心点交代申請を送信し、移動性管理プラットフォームの申請確認情報を受信した後、自身を除いた他の1つのサービス中心点を一時サービス中心点として選択することと、移動性管理プラットフォームが、端末重みソートテーブルによって新たなサービス中心点を確定した後、一時サービス中心点の代わりに新たなサービス中心点が端末環境を設定し、設定された端末環境の情報を移動性管理プラットフォームにアップロードすることとを含む。
【0010】
上記スキームにおいて、当該方法は、更に、移動性管理プラットフォームが、サービス要求を受信した後、サービス要求におけるサービスタイプとサービスプライオリティの情報を取り出し、各無線ネットワークの通信パラメーターを収集し、かつ前記通信パラメーターに重み付けを行うことと、移動性管理プラットフォームがファジー理論とニューラルネットワーク技術に基づいてサービスに無線ネットワーク資源を割り当てることとを含む。
【0011】
上記スキームにおいて、前記ファジー理論とニューラルネットワーク技術に基づいてサービスに無線ネットワーク資源を割り当てることは、収集された通信パラメーターに対して粒子群最適化ファジーニューラルに基づくネットワークアクセスコンピューティングを行ってネットワークアクセス決定パラメーターを取得し、前記決定パラメーターによって、要求されたサービスに対して無線ネットワーク資源を割り当てることである。
【0012】
上記スキームにおいて、前記各サービス中心点は、サービスストリームをパラレルに伝送する。
【0013】
本願により提供されるグループ端末の移動性管理システムは、移動性管理プラットフォームとサービス中心点を含み、
移動性管理プラットフォームは、グループ端末に各サービスに対応するサービス呼び出し要求を送信し、各サービス呼び出し要求に応答した端末の中からそれぞれ各サービスのサービス中心点を確定することに用いられ、
サービス中心点は、応答したサービス呼び出し要求に応じて端末環境を設定し、設定された端末環境の情報を前記移動性管理プラットフォームにアップロードすることに用いられる。
【0014】
上記スキームにおいて、前記移動性管理プラットフォームは、
グループ端末に各サービスに対応するサービス呼び出し要求を送信し、各サービス呼び出し要求に応答した端末の中からそれぞれ各サービスのサービス中心点を確定することに用いられるサービス管理モジュールを含む。
【0015】
上記スキームにおいて、前記移動性管理プラットフォームは、更に、サービス要求を受信した後、サービス要求におけるサービスタイプとサービスプライオリティの情報を取り出し、各無線ネットワークの通信パラメーターを収集し、かつ前記通信パラメーターに重み付けを行い、ファジー理論とニューラルネットワーク技術に基づいてサービスに無線ネットワーク資源を割り当てることに用いられる無線チャンネル割り当てモジュールを含む。
【0016】
上記スキームにおいて、前記移動性管理プラットフォームは、更に、サービス中心点より送信された中心点交代申請を受信した後、申請確認情報を返し、端末重みソートテーブルによって新たなサービス中心点を確定し、かつ新たなサービス中心点によりアップロードされた端末環境の情報によってサービスストリームを送信することに用いられるノード管理モジュールを含む。
【0017】
上記スキームにおいて、前記サービス中心点は、
移動性管理プラットフォームより送信されたサービス呼び出し要求を受信してサービス呼び出し要求に応答することに用いられるサービス応答モジュールと、
前記サービス呼び出し要求によって端末環境を設定し、設定された端末環境の情報を移動性管理プラットフォームにアップロードすることに用いられる環境設定モジュールと、を含む。
【0018】
上記スキームにおいて、前記サービス応答モジュールは、移動性管理プラットフォームにより送信されたサービス呼び出し要求を受信し、
端末能力とサービスタイプがマッチングし、かつ端末がアイドル状態にあると判断した場合に、サービス呼び出し要求に応答するか、
または、端末能力とサービスタイプがマッチングし、端末が稼動状態にあり、かつサービス呼び出し要求により要求されたサービスのプライオリティが高いと判断した場合に、サービス呼び出し要求に応答することに用いられる。
【0019】
上記スキームにおいて、前記サービス中心点は、更に、サービス中心点が中心点交代トリガ条件を満たした場合に、移動性管理プラットフォームに中心点交代申請を送信し、移動性管理プラットフォームの申請確認情報を受信した後、自身を除いた、他の1つのサービス中心点を一時サービス中心点として選択することに用いられる単一障害点モジュールを含む。
【0020】
本願により提供される移動性管理プラットフォームは、
グループ端末に各サービスに対応するサービス呼び出し要求を送信し、各サービス呼び出し要求に応答した端末の中からそれぞれ各サービスのサービス中心点を確定することに用いられるサービス管理モジュールを含む。
【0021】
本願により提供されるサービス中心点は、
前記移動性管理プラットフォームにより送信されたサービス呼び出し要求を受信してサービス呼び出し要求に応答することに用いられるサービス応答モジュールと、
前記サービス呼び出し要求に応じて端末環境を設定し、設定された端末環境の情報を移動性管理プラットフォームにアップロードすることに用いられる環境設定モジュールとを備える。
【発明の効果】
【0022】
本発明において、グループ端末の移動性管理方法、移動性管理システム及び移動性管理装置が提供される。本発明では、移動性管理プラットフォームが、グループ端末に各サービスに対応するサービス呼び出し要求を送信し、かつ各サービス呼び出し要求に応答した端末の中からそれぞれ各サービスのサービス中心点を確定し、各サービス中心点が、応答したサービス呼び出し要求に応じて端末環境を設定し、設定された端末環境の情報を移動性管理プラットフォームにアップロードする。このような方法により、マルチサービスの場合に、移動性管理プラットフォームが異なるサービスによって異なる端末をサービス中心点として選ぶことができる。これにより、ピンポン現象の発生が回避され、ネットワーク資源の利用率が向上し、ユーザーの最適なQoS体験も向上し、また、ユビキタスネットワークにおけるマルチサービスストリームのパラレル伝送の管理要求が満される。また、本発明によれば、サービス中心点で単一障害点現象が発生した場合、移動性管理プラットフォームが自動的にサービス中心点の管理している端末を新たなサービス中心点として選ぶため、単一障害点よるサービス中断の問題が克服され、また、サービスストリームの実行過程における信頼性と連続性が向上する。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明の基本的な思想は、移動性管理プラットフォームが、グループ端末へ各サービスに対応するサービス呼び出し要求を送信し、かつ各サービス呼び出し要求に応答した端末の中からそれぞれ各サービスのサービス中心点を確定し、各サービス中心点が、応答したサービス呼び出し要求に応じて端末環境を設定し、設定された端末環境の情報を移動性管理プラットフォームにアップロードする、というものである。
【0025】
以下、図面及び具体的な実施例を参照して本発明を更に詳しく説明する。
【0026】
本発明では、マルチサービス・マルチ中心点に基づくグループ端末の移動性管理方法を実現する。
図1に示すように、当該方法は以下に示すいくつかのステップを含む。
【0027】
ステップ101:移動性管理プラットフォームが、グループ端末に各サービスに対応するサービス呼び出し要求を送信し、各サービス呼び出し要求に応答した端末の中からそれぞれ各サービスのサービス中心点を確定する。
【0028】
具体的には、移動性管理プラットフォームは、異なるサービスのサービス要求を受信した後、グループ内のすべての端末に各サービスに対応するサービス呼び出し要求を送信する。サービス呼び出し要求を受信した端末は、自身のサービスの状況及びサービス呼び出し要求に応じて、サービス呼び出し要求に応答するかどうかを判断し、前記サービス呼び出し要求に応答する際に、移動性管理プラットフォームにサービス呼び出し要求応答を送信する。移動性管理プラットフォームは、同一サービス呼び出し要求に応答した端末の端末重みソートテーブルを階層分析法で生成する。また、移動性管理プラットフォームは、各端末重みソートテーブルにおける重み値の最も大きい端末へサービス中心点認証メッセージを送信し、各端末重みソートテーブルにおける重み値の最も大きい端末から返された確認メッセージを受信した後、前記端末をサービス中心点として決定したという情報を、サービス中心点を除いた、同一サービス呼び出し要求に応答した他の端末に知らせる。これにより、サービス中心点と、サービス中心点を除いた、同一サービス呼び出し要求に応答した他の端末との間でリンクが確立され、サブグループが形成される。
【0029】
一般的に、前記サービス要求は、ユーザーにより端末を介して送信される。
【0030】
前記サービス呼び出し要求には、映像サービス、音声サービス、およびショートメッセージサービスなどを含むサービスタイプと、サービスプライオリティとが含まれる。
【0031】
端末が前記サービス呼び出し要求に応答するかどうかを判断するとき、具体的に、以下のような処理を実行する。
【0032】
A、端末能力がサービスタイプにマッチングするかどうかを判断し、マッチングしなければ、サービス呼び出し要求への応答を拒否し、マッチングすれば、ステップBを実行する。
【0033】
B、端末が稼動状態にあるかどうかを判断し、アイドル状態にあれば、受信されたサービス呼び出し要求に応答し、稼動状態にあれば、ステップCを実行する。
【0034】
C、サービス呼び出し要求により要求されたサービスのプライオリティが高い場合、受信されたサービス呼び出し要求に応答し、そうでなければ、受信されたサービス呼び出し要求への応答を拒否する。
【0035】
移動性管理プラットフォームが、同一サービス呼び出し要求に応答した端末の端末重みソートテーブルを前記階層分析法で生成するとき、具体的には、移動性管理プラットフォームは、同一サービス呼び出し要求に応答した端末の能力パラメーター情報によって、階層分析法で端末重みソートテーブルを生成する。前記端末の能力パラメーター情報は、端末設定、移動レート、サービス帯域幅、遅延要求及び費用情報などを含む。
図2に示すように、前記階層分析法では、端末重みソートテーブルを含むターゲット層と、端末設定、移動レート、サービス帯域幅、遅延要求及び費用情報の分析基準を含む基準層と、同一サービス呼び出し要求に応答した端末(例えば端末1、2、3)を含むスキーム層との3層に分けられている。換言すれば、基準層は、上述のパラメーターに対して、ターゲット層のタスクに対応する重み付けを行い、スキーム層の各端末は、上述のパラメーターに対して、自身の能力に対応する重み付けを行い、最後に、これらの両方の重みによって、階層分析法の関連アルゴリズムに応じて端末重みソートテーブルを生成する。この技術は従来技術に属するので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0036】
前記サービス中心点認証メッセージは、中心点交代トリガ条件を含む。
【0037】
中心点交代トリガ条件が満たされた場合、サービス中心点は、移動性管理プラットフォームに中心点交代申請を送信する。ここで、前記中心点交代トリガ条件は、サービス中心点の電源の電力が設定された閾値よりも小さいこと、ネットワーク信号強度、帯域幅など指標が設定された閾値よりも低いこと、空間、距離などが原因でサービス中心点がグループから脱退したこと、サービス中心点が自身の故障が原因で続けて稼動できないこと、サービスが変更されて担当できなくなったことを含む。
【0038】
ステップ101は、更に、移動性管理プラットフォームが、サービス要求を受信した後、サービス要求におけるサービスタイプ及びサービスプライオリティの情報を取り出し、各無線ネットワークの信号強度及び遅延などの通信パラメーターを収集し、前記通信パラメーターに重み付けを行うことと、移動性管理プラットフォームが、ファジー理論とニューラルネットワーク技術に基づいて、要求されたサービスのために無線ネットワーク資源を割り当てることとを含む。
【0039】
移動性管理プラットフォームが前記ファジー理論とニューラルネットワーク技術に基づいて、要求されたサービスに無線ネットワーク資源を割り当てるとき、具体的には、収集された通信パラメーターに対して粒子群最適化ファジーニューラルに基づいてネットワークアクセスコンピューティングを行って、ネットワークアクセス決定パラメーターを取得し、決定パラメーターによって、要求されたサービスに対して無線ネットワーク資源を割り当てる。具体的な例を挙げて説明する。
【0040】
3GとWifiの2種類の無線異種ネットワークを例として説明する。これらのネットワークは、それぞれネットワーク1、ネットワーク2で示し、X
1は、ネットワーク1とネットワーク2との信号強度差値であり、X
2 は、ネットワーク1とネットワーク2との遅延差値であり、X
3 は、ネットワークに対するサービスタイプのマッチング度であると定義する。X
1、X
2、X
3をファジーニューラルの入力パラメーターとすることでファジー決定係数Fを取得することができる。
【0042】
ここで、Kはニューロンゲインであり、W
iは入力パラメーターX
1に対応する重み係数である。ファジー決定係数Fの値によって、ネットワークアクセスに対する割り当てが達成される。F<1の場合、ネットワーク1にアクセスし、F>1の場合、ネットワーク2にアクセスし、F=1の場合、ネットワークサービスマッチング度が高いネットワークを選択してアクセスする。
【0043】
ステップ102:各サービス中心点が、応答したサービス呼び出し要求に応じて端末環境を設定し、設定された端末環境の情報を移動性管理プラットフォームにアップロードする。
【0044】
具体的には、移動性管理プラットフォームにより送信されたサービス呼び出し要求に応じて、各サービス中心点が、自身を除いた、前記サービス呼び出し要求に応答した他の端末の能力パラメーター情報に応じて、サービスを実行するために必要な端末環境とサービスの分流転送ストラテジを設定し、設定された端末環境の情報(サービスを実行するために必要な端末環境とサービスの分流転送ストラテジを含む)を移動性管理プラットフォームにアップロードする。
【0045】
上記の方法は、移動性管理プラットフォームが、各サービス中心点によりアップロードされた端末環境の情報によって、各サービス呼び出し要求に応答した端末にサービスストリームを送信することをさらに含む。
【0046】
この方法では、複数のサービスが行なわれている場合、サービスごとに対応するサービス中心点があり、各サービス中心点がサービスストリームをパラレル伝送することができる。例えば、各サービス中心点は、データのダウンロードなどの動作を同時に行なうことができる。サービス中心点が単一障害点となり、サービス中心点が中心点交代トリガ条件を満たした場合、上記方法は、以下の処理を含んでいてもよい。この処理では、サービス中心点が、移動性管理プラットフォームに中心点交代申請を送信し、移動性管理プラットフォームの申請確認情報を受信した後、自身を除いた、他の1つのサービス中心点を一時サービス中心点として選択する。また、移動性管理プラットフォームが端末重みソートテーブルによって新たなサービス中心点を確定した後、新たなサービス中心点が一時サービス中心点の代わりに端末環境を設定し、設定された端末環境の情報を移動性管理プラットフォームにアップロードする。移動性管理プラットフォームは新たなサービス中心点によりアップロードされた端末環境の情報によってサービスストリームを送信する。具体的なステップが
図3に示されている。ここでの例では、端末ホームサーバー、移動性管理プラットフォーム10、サービス中心点12、一時サービス中心点11、端末17及び端末18が含まれる。
【0047】
ステップ201:サービス中心点12が中心点交代トリガ条件を満たした場合、サービス中心点12が移動性管理プラットフォーム10に中心点交代申請を送信する。
【0048】
このステップでは、中心点交代トリガ条件を満たした場合に、サービス中心点12が移動性管理プラットフォーム10に中心点交代申請を送信するが、上記中心点交代トリガ条件は、以下の条件を含む。
【0049】
サービス中心点12の電源の電力が設定された閾値よりも小さい。
ネットワーク信号強度、帯域幅などの指標が設定された閾値よりも低い。
空間、距離などが原因でサービス中心点12がグループを脱退した。
サービス中心点12が自身の故障が原因で続けて稼動できなくなった。
サービスが変更されたため担当できなくなった。
【0050】
ステップ202:移動性管理プラットフォーム10が中心点交代申請を受信した後、申請を確認し、サービス中心点12に申請確認情報を送信する。
【0051】
ステップ203:サービス中心点12が、自身を除いた、他の1つのサービス中心点を一時サービス中心点11として選択し、自身のサービス状態情報を一時サービス中心点11に送信する。
【0052】
このステップでは、サービス中心点12は、自身を除いた、他の1つのサービス中心点を一時サービス中心点11として選択し、自身のサービス状態情報を一時サービス中心点11に送信し、かつ、一時サービス中心点11と一時リンクを確立するように、端末17と端末18に通知する。一時サービス中心点11は、サービス状態情報によってサービスを受け継ぐ。前記一時サービス中心点11が選択される根拠は、サービスタイプ、端末の能力パラメーター情報及び通信コストという3つの側面を含む。
【0053】
ステップ204:端末17、端末18が一時サービス中心点11と一時リンクを確立する。
【0054】
ステップ205:移動性管理プラットフォーム10が、端末重みソートテーブルを検索し、端末重みソートテーブルにおける重み値が元のサービス中心点に次いで2番目の重み値である端末18に対してサービス中心点認証メッセージを送信する。
【0055】
ステップ206:端末18が、前記サービス中心点認証メッセージを受信してこのメッセージを確認した後、確認メッセージを移動性管理プラットフォーム10に返す。
【0056】
ステップ207:移動性管理プラットフォーム10が、確認メッセージを受信した後、端末18を新たなサービス中心点として決定したという情報を、端末17と一時サービス中心点11に知らせる。
【0057】
ステップ208:端末17と端末18が一時リンクを確立し、サブグループを形成する。
【0058】
ステップ209:端末18は端末環境を設定する。
【0059】
このステップでは、端末18は移動性管理プラットフォーム10により送信されたサービス呼び出し要求に応じて、サブグループ内の各端末の能力パラメーター情報によって、サービスを実行するために必要な端末環境とサービスの分流転送ストラテジを改めて設定する。
【0060】
ステップ210:移動性管理プラットフォーム10が、一時サービス中心点11にサービス移転指令を送信し、一時サービス中心点11がサービスの状態情報を端末18に送信する。
【0061】
このステップでは、移動性管理プラットフォーム10が一時サービス中心点11にサービス移転指令を送信し、一時サービス中心点11が、サービス移転指令が移動性管理プラットフォーム10により送信されたものであると検証した後、サービスの状態情報を端末18に送信する。
【0062】
ステップ211:端末18が設定された端末環境の情報を移動性管理プラットフォーム10にアップロードする。
【0063】
このステップでは、前記端末環境の情報は、改めて設定された、サービスを実行するために必要な端末環境とサービスの分流転送ストラテジを含む。
【0064】
ステップ212:移動性管理プラットフォーム10が、端末18によりアップロードされた端末設定情報によって端末17、端末18にサービスストリームを送信する。
【0065】
また、上記方法を実現するために、本発明はマルチサービス・マルチ中心点に基づくグループ端末の移動性管理システムを提供する。
図4に示すように、当該システムは、移動性管理プラットフォーム41、複数のサービス中心点42を含む。
【0066】
移動性管理プラットフォーム41は、グループ端末に各サービスに対応するサービス呼び出し要求を送信し、各サービス呼び出し要求に応答した端末の中からそれぞれ各サービスのサービス中心点42を確定することに用いられる。
【0067】
サービス中心点42は、応答されたサービス呼び出し要求に応じて端末環境を設定し、設定された端末環境の情報を移動性管理プラットフォーム41にアップロードすることに用いられる。
【0068】
前記移動性管理プラットフォーム41は、具体的には、グループ端末に各サービスに対応するサービス呼び出し要求を送信し、各サービス呼び出し要求に応答した端末の中からそれぞれ各サービスのサービス中心点42を確定することに用いられるサービス管理モジュール411を含む。
【0069】
前記サービス管理モジュール411は、具体的には、異なるサービスのサービス要求を受信した後、グループ内のすべての端末に各サービスに対応するサービス呼び出し要求を送信し、同一サービス呼び出し要求に応答した端末の端末重みソートテーブルを階層分析法で生成する。前記サービス管理モジュールは、各端末重みソートテーブルにおける重み値の最も大きい端末にサービス中心点認証メッセージを送信し、各端末重みソートテーブルにおける重み値の最も大きい端末から返された確認メッセージを受信した後、前記端末をサービス中心点42として決定したという情報を、前記サービス中心点42を除いた、同一サービス呼び出し要求に応答した他の端末に知らせることに用いられる。
【0070】
前記移動性管理プラットフォーム41は、サービス要求を受信した後、サービス要求におけるサービスタイプとサービスプライオリティの情報を取り出し、各無線ネットワークの信号強度、遅延等の通信パラメーターを収集し、かつ前記通信パラメーターに重み付けを行い、ファジー理論とニューラルネットワーク技術に基づいて、要求されたサービスに無線ネットワーク資源を割り当てることに用いられる無線チャンネル割り当てモジュール413をさらに含む。
【0071】
前記移動性管理プラットフォーム41は、サービス中心点42から送信された中心点交代申請を受信した後、申請確認情報を返し、端末重みソートテーブルによって新たなサービス中心点を確定し、新たなサービス中心点によりアップロードされた端末環境の情報によってサービスストリームを送信することに用いられるノード管理モジュール414をさらに含む。
【0072】
前記移動性管理プラットフォーム41は、各サービス中心点42によりアップロードされた端末環境の情報によって、各サービス呼び出し要求に応答した端末にサービスストリームを送信することに用いられるサービス送信モジュール412をさらに含む。
【0073】
前記サービス中心点42は、具体的には、サービス応答モジュール421と環境設定モジュール422を含む。
【0074】
サービス応答モジュール421は、移動性管理プラットフォーム41により送信されたサービス呼び出し要求を受信してサービス呼び出し要求に応答することに用いられる。
【0075】
環境設定モジュール422は、前記サービス呼び出し要求に応じて端末環境を設定し、設定された端末環境の情報を移動性管理プラットフォーム41にアップロードすることに用いられる。
【0076】
前記サービス応答モジュール421は、具体的には、移動性管理プラットフォーム41により送信されたサービス呼び出し要求を受信し、端末能力とサービスタイプがマッチングし、かつ端末がアイドル状態にあると判断した場合に、前記サービス呼び出し要求に応答するか、または、端末能力とサービスタイプがマッチングし、端末が稼動状態にあり、かつサービス呼び出し要求により要求されたサービスのプライオリティが高いと判断した場合に、前記サービス呼び出し要求に応答することに用いられる。
【0077】
前記サービス中心点42は、サービス中心点が中心点交代トリガ条件を満たした場合、移動性管理プラットフォーム41に中心点交代申請を送信し、移動性管理プラットフォームの申請確認情報を受信した後、自身を除いた、他の1つのサービス中心点を一時サービス中心点として選択することに用いられる単一障害点モジュール423をさらに含む。
【0078】
また、上記システムに基づいて、本発明は更に移動性管理プラットフォームを提供する。
図4に示すように、当該移動性管理プラットフォーム41は、サービス管理モジュール411を含む。
【0079】
サービス管理モジュール411は、グループ端末に各サービスに対応するサービス呼び出し要求を送信し、各サービス呼び出し要求に応答した端末の中からそれぞれ各サービスのサービス中心点42を確定することに用いられる。
【0080】
前記サービス管理モジュール411は、具体的には、異なるサービスのサービス要求を受信した後、グループ内のすべての端末に各サービスに対応するサービス呼び出し要求を送信し、同一サービス呼び出し要求に応答した端末の端末重みソートテーブルを階層分析法で生成することに用いられる。また、前記サービス管理モジュールは、各端末重みソートテーブルにおける重み値の最も大きい端末にサービス中心点認証メッセージを送信し、各端末重みソートテーブルにおける重み値の最も大きい端末から返された確認メッセージを受信した後、前記端末をサービス中心点42として決定したという情報を、前記サービス中心点42を除いた、同一サービス呼び出し要求に応答した他の端末に知らせることに用いられる。
【0081】
前記移動性管理プラットフォーム41は、サービス要求を受信した後、サービス要求におけるサービスタイプとサービスプライオリティの情報を取り出し、各無線ネットワークの信号強度、遅延などの通信パラメーターを収集し、かつ前記通信パラメーターに重み付けを行い、ファジー理論とニューラルネットワーク技術に基づいて、要求されたサービスに無線ネットワーク資源を割り当てることに用いられる無線チャンネル割り当てモジュール413をさらに含む。
【0082】
前記移動性管理プラットフォーム41は、サービス中心点42により送信された中心点交代申請を受信した後、申請確認情報を返し、端末重みソートテーブルによって新たなサービス中心点を確定し、新たなサービス中心点によりアップロードされた端末環境の情報によってサービスストリームを送信することに用いられるノード管理モジュール414をさらに含む。
【0083】
前記移動性管理プラットフォーム41は、各サービス中心点42によりアップロードされた端末環境の情報によって、各サービス呼び出し要求に応答した端末にサービスストリームを送信することに用いられるサービス送信モジュール412をさらに含む。
【0084】
また、上記システムに基づいて、本発明はさらにサービス中心点を提供する。
図4に示すように、当該サービス中心点42は、サービス応答モジュール421と環境設定モジュール422を含む。
【0085】
サービス応答モジュール421は、移動性管理プラットフォーム41により送信されたサービス呼び出し要求を受信してサービス呼び出し要求に応答することに用いられる。
【0086】
環境設定モジュール422は、前記サービス呼び出し要求に応じて端末環境を設定し、設定された端末環境の情報を移動性管理プラットフォーム41にアップロードすることに用いられる。
【0087】
前記サービス応答モジュール421は、具体的には、移動性管理プラットフォーム41により送信されたサービス呼び出し要求を受信し、端末能力とサービスタイプがマッチングし、かつ端末がアイドル状態にあると判断した場合に、前記サービス呼び出し要求に応答するか、または、端末能力とサービスタイプがマッチングし、端末が稼動状態にあり、かつサービス呼び出し要求により要求されたサービスのプライオリティが高いと判断した場合に、前記サービス呼び出し要求に応答することに用いられる。
【0088】
前記サービス中心点42は、サービス中心点が中心点交代トリガ条件を満たした場合、移動性管理プラットフォーム41に中心点交代申請を送信し、移動性管理プラットフォームの申請確認情報を受信した後、自身を除いた、他の1つのサービス中心点を一時サービス中心点として選択することに用いられる単一障害点モジュール423をさらに含む。
【0089】
以下、本発明の技術的スキームが適用された実施例について説明する。
【0090】
本実施例は、マルチサービスグループ移動過程におけるネットワーク資源割り当て、並びに、グループ移動過程で単一障害点の状況が発生した場合のサービスの継続及び中心点の交代に関する。
【0091】
本実施例におけるサービスタイプは、画像で火災現場や死傷者などの状況を配信して、現場に到達した指揮官による作業のための参考を提供する映像サービスと、消防士に道路のリアルタイム情報を提供し、消防車ができるだけ速やかに火災現場へ到達するのに最適な運転道を提供する交通案内サービスと、指揮官に人員・設備、隣接会社の状況を提供し、現場に到達後の統一的なスケジューリングの基礎を提供するメッセージサービスとを含む。
【0092】
まず、移動性管理プラットフォームは、サービスタイプ、サービスプライオリティ及びネットワークのリアルタイム性能パラメーターによって、各サービスとネットワークのマッチング値を算出し、マッチング値によって、各サービスに無線ネットワーク資源を割り当てる。マッチング値によって各サービスに割り当てられた無線ネットワーク資源が表1に示されている。
【0094】
移動性管理プラットフォームは、映像サービス、案内サービス及びメッセージサービスの各サービスについて、サービスストリームの送信を担当するサービス中心点をそれぞれ確定する。サービス中心点において単一障害点状況が発生した場合について説明する。なお、ここでは、案内サービスを例として説明する。案内サービスのサービス中心点は、ネットワークにおける信号の中断または故障が原因で、単一障害点状況が発生した場合、映像サービスのサービス中心点を案内サービスの一時サービス中心点として選択して、グループに案内サービスを提供する。案内サービスの新たなサービス中心点が確定された後、映像サービスのサービス中心点は、再び案内サービスをその新たなサービス中心点に引き渡す。中心点交代フローによって、案内サービスが実行される過程において、中断は生じず、消防サービスの順調な成功を保証することができる。
以上の説明は、本発明の好適な実施例に過ぎず、本発明の保護範囲を制限するものではない。