(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6106632
(24)【登録日】2017年3月10日
(45)【発行日】2017年4月5日
(54)【発明の名称】ルアー
(51)【国際特許分類】
A01K 85/14 20060101AFI20170327BHJP
A01K 85/00 20060101ALI20170327BHJP
【FI】
A01K85/14
A01K85/00 J
【請求項の数】10
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-135931(P2014-135931)
(22)【出願日】2014年7月1日
(65)【公開番号】特開2016-13074(P2016-13074A)
(43)【公開日】2016年1月28日
【審査請求日】2015年8月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】500300592
【氏名又は名称】村田金箔株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】514168809
【氏名又は名称】山本 克己
(74)【代理人】
【識別番号】100081961
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 光春
(72)【発明者】
【氏名】村田 志郎
(72)【発明者】
【氏名】山本 克己
【審査官】
大熊 靖夫
(56)【参考文献】
【文献】
特開平05−056731(JP,A)
【文献】
特開2005−143413(JP,A)
【文献】
特開2000−184839(JP,A)
【文献】
実開昭60−074570(JP,U)
【文献】
実開昭62−033272(JP,U)
【文献】
特開2001−199007(JP,A)
【文献】
登録実用新案第3024377(JP,U)
【文献】
特開2003−047376(JP,A)
【文献】
実開昭49−077183(JP,U)
【文献】
特開昭62−171632(JP,A)
【文献】
特開平08−126450(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2008/0222939(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2012/0186135(US,A1)
【文献】
米国特許第04307531(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 83/00−85/18,91/00−91/16,91/20−95/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
生分解性プラスチックをフィルム状に形成したルアー基材を有し、
前記ルアー基材は、少なくとも一方の面に金属層を含み、
前記ルアー基材の厚さが、35μm以上250μm以下であることを特徴とするルアー。
【請求項2】
前記生分解性プラスチックが、ポリ乳酸を含むことを特徴とする請求項1記載のルアー。
【請求項3】
前記金属層が、アルミニウムで形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のルアー。
【請求項4】
前記ルアー基材には、補強シールが貼られていることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載のルアー。
【請求項5】
前記ルアー基材は、模様の形成が可能であることを特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載のルアー。
【請求項6】
前記模様は、ペンにより描くことが可能であることを特徴とする請求項5記載のルアー。
【請求項7】
前記模様は、凹凸により形成することが可能であることを特徴とする請求項5記載のルアー。
【請求項8】
前記ルアー基材は、前記ルアー基材の長手方向において、一方の端部が鋭角状に尖って形成されるとともに、一方の端部側から他方の端部に向かって先細りになるように太刀魚形状に形成されていることを特徴とする請求項1〜7いずれか1項記載のルアー。
【請求項9】
前記ルアー基材は、凧形に形成されており、前記凧形の対称軸において二つ折りにされていることを特徴とする請求項1〜7いずれか1項記載のルアー。
【請求項10】
前記ルアー基材は、短冊型に形成されていることを特徴とする請求項1〜7いずれか1項記載のルアー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、魚釣りに使用するルアーに関する。
【背景技術】
【0002】
魚釣りに使用するルアーは、例えば特許文献1に記載されているように、重りなどのルアー基材を、魚の形状に似た板状に加工し、ルアー基材の表面に、魚の模様や色彩を模したルアーシートを貼り付けることにより構成されている。ルアーシートはホログラム層、金属蒸着層、蓄光層などを含み、水中において、ルアーシートが光を乱反射して光ることにより集魚機能を発揮する。
【0003】
また、例えば特許文献2に記載されているように、金属材、強靭な合成樹脂材、石材などによりルアー基材を形成し、ルアー基材を凹部を設け、この凹部に化粧部材を装着することによりルアーを構成することもある。化粧部材として光輝材および蓄光材を含むガラス又は合成樹脂を用いることにより、水中において、化粧部材が光を透過/反射して光ることにより集魚機能を発揮する。他にも、ルアー基材にカラーリングを施すことにより、水中で躍動感を生じさせ、魚の注目を集めるような工夫も行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−123037号公報
【特許文献2】特開2012−005417号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以上のように、従来では集魚機能を向上させるために、様々な素材を用いてルアーが構成されている。これらの素材の中には、従来のルアーが針から離れ水中に放置された場合、または魚が摂餌した場合などにおいては、自然界においてほとんど分解されることのない難分解性の素材も含まれていた。難分解性の素材が用いられている場合、水中に放たれたルアーはそのまま残存することとなり環境破壊を生じる可能性が高い。
【0006】
また、様々な素材を用いて構成される従来のルアーは、複数の制作工程が必要となる。また、従来、釣り人は釣りの対象となる魚ごとにルアーを用意し、対象となる魚に適切なルアーを選択して用いていた。作りこまれたルアーの中には高額なものも多く、水中で針から離れてしまった場合、釣り人の損失は大きなものとなっていた。
【0007】
本発明は、上記のような問題点を解決するために提案されたものである。本発明の目的は、自然界に残存することなく、かつ、経済性および集魚効果の高いルアーを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のルアーは、次の構成を有することを特徴とする。
【0009】
(1)生分解性プラスチックをフィルム状に形成したルアー基材を有し、前記ルアー基材は、少なくとも一方の面に金属層を含
み、前記ルアー基材の厚さが、35μm以上250μm以下であることを特徴とする。
【0010】
(2)前記生分解性プラスチックが、ポリ乳酸を含んでいても良い。前記金属層が、アルミニウムで形成されていても良い。
【0011】
(3)前記ルアー基材には、補強シールが貼られていても良い。
【0012】
(4)前記ルアー基材は、模様の形成が可能であっても良い。前記模様は、ペンにより描くことが可能であっても良い。前記模様は、凹凸により形成することが可能であっても良い。
【0013】
(
5)前記ルアー基材は、前記ルアー基材の長手方向において、一方の端部が鋭角状に尖って形成されるとともに、一方の端部側から他方の端部に向かって先細りになるように
太刀魚形状に形成されていても良い。
【0014】
(
6)前記ルアー基材は、凧形に形成されており、前記凧形の対称軸において二つ折りにされていても良い。
【0015】
(
7)前記ルアー基材は、短冊型に形成されていても良い。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、自然界に残存することなく分解され、環境への影響が少なく、かつ、経済性および集魚効果の高いルアーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の第1の実施形態に係るルアーの構成を示し、(a)はルアーの平面図、(b)はルアーの断面の模式図である。
【
図2】本発明の第2の実施形態に係るルアーの構成を示し、(a)はルアーの平面図、(b)は(a)を折りたたんだ状態の模式図である。
【
図3】本発明の第3の実施形態に係るルアーの構成を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
[1.第1の実施形態]
[1−1.構成]
以下、本発明に係るルアーの実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態のルアーの構成を示す図であり、(a)はルアーの平面図、(b)はルアーの断面の模式図を示す。本実施形態のルアーは、生分解性プラスチックをフィルム状に形成したルアー基材1を有し、ルアー基材1は、少なくとも一方の面に金属層2を含む。
【0019】
図1(b)に示す通り、フィルム状に形成されたルアー基材1の表面には、金属層2が形成されている。ルアー基材1は、生分解性プラスチックをフィルム状に形成してなるものである。生分解性プラスチックは、微生物などが産生する酵素によって分解され、最終的に水と二酸化炭素に完全に分解する性質を持っている。従って、環境中に残存することがない物質と言える。生分解性プラスチックと他の部材を混合してフィルム状のルアー基材1を形成することもできるが、生分解性プラスチックを100%用いてルアー基材1を形成することが好ましい。
【0020】
生分解性プラスチックとしては、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、ポリヒドロキシアルカノエート、ポリグリコール酸、変性ポリビニルアルコール、カゼイン、変性澱粉などを用いることができる。この中でも、特に、ポリ乳酸を用いることが好ましい。ポリ乳酸としては、L体、D体、L体およびD体の混合物、およびラセミ体のいずれを用いても良い。本実施形態のルアー基材1では、ポリ乳酸100%のものを用いているが、上記の生分解性プラスチックの混合物であっても良い。
【0021】
ルアー基材1の厚さは、35μm以上250μm以下とすることが好ましい。この厚さとすることで、水中において水流により躍動的に浮遊するルアーを得ることができる。ルアー基材1の厚みは、フィルムの厚みを変更するだけでなく、複数枚のフィルムを貼り合わせることにより調整することができる。例えば、50μmのフィルムを2枚貼りあわせてルアー基材1を形成することにより、50μmのフィルム1枚で形成した場合より厚く、かつ重いルアー基材1を得ることができる。厚みや重みが増したルアー基材1は、水中でよりゆっくりと動く。このようにルアー基材1の厚みや重みを調整することにより、水中で所望の動きを得ることができ、対象となる魚の集魚効果が高まる。
【0022】
複数のフィルムを貼り合わせる場合には、生分解性の接着剤を用いて貼り合わせることが好ましい。生分解性の接着材としては、常温でエマルジョン等の液状を呈する生分解性樹脂を用いることができる。生分解性樹脂は、たとえばポリ乳酸などの上記の生分解性プラスチックと同様の材料により生成できる。例えば、少なくとも一方のフィルムの貼り合わせ面に生分解性の接着剤を塗布し、もう一方のフィルムと張り合わせた後に加熱することで2枚のフィルムを接着することができる。
【0023】
なお、
図1(a)では魚の形に切り取った、金属層2を有するルアー基材1を図示している。ただし、ルアー基材1はフィルムを所望の形に切り取ることで、適宜形を変更することができる。
【0024】
金属層2は、ルアー基材1の両面に形成されている。ただし、金属層2は、ルアー基材1の少なくとも一方の面に形成すればよい。金属層2は、アルミニウムなどの金属又は金属酸化物を蒸着することで形成することができる。また、ルアー基材1にアルミニウム等の金属箔を転写することによって形成してもよい。金属層2の厚みは、250〜500Åとすることが好ましい。
【0025】
金属層2をアルミニウムで形成することにより、ルアーを銀色に輝かせることができる。この銀色の輝きにより、たとえば太刀魚などが放つ金属光沢が表現される。また、アルミニウムにより形成された金属層2は、水中において数週間で酸化アルミニウムとなるため、水中環境における有害性が少ない。金属層2に用いるアルミニウムの純度は、99〜99.9%とすることができるが、より純度が高いものを用いることが好ましい。
【0026】
また、
図1(a)に示す通り、金属層2を有するルアー基材1は、ルアー基材1の長手方向において、一方の端部が鋭角状に尖って形成されるとともに、一方の端部側から他方の端部に向かって先細りになるように形成されている。鋭角状に尖って形成された端部の先端は、必ずしも角を有する必要はなく、丸みを帯びていても良い。また先細りにする長さやその先端の角度は適宜変更可能である。この鋭角状に尖って形成された一方の端部が魚の頭部を模し、先細りになるように形成された他方の端部が魚の尾を模している。このように魚の頭部と尾を形成することにより、太刀魚形状のフィルムが形成される。
【0027】
鋭角状に尖って形成された端部の少なくとも一方の面に、補強シール3が貼られていても良い。補強シール3を貼ったところに、釣り針を挿すことが好ましい。本実施形態では、魚の形を模したルアーの目の一部として補強シール3を貼っているが、補強シールの位置、大きさ、および個数はこれに限定されない。
【0028】
補強シール3は、装飾層と接着層を有し、装飾層はポリ乳酸等の上記の生分解性プラスチックを用いて形成することができる。生分解性プラスチックにより形成した装飾層に模様等を印刷することができる。接着層は、生分解性の樹脂を用いた接着層することが好ましい。生分解性樹脂は、たとえばポリ乳酸などの上記の生分解性プラスチックと同様の材料により生成できる。
【0029】
ルアー基材1は、模様4の形成が可能である。この模様4は、ペンにより描くことができる。具体的には、ルアー基材1の金属層2の表面上に、ペンで、例えば、魚の口、エラ、鱗などの模様4を書くことが好ましい。複数の色を有するペンを用いることで、対象となる魚の注目を集めるようにルアーを着色することができる。
【0030】
ルアー基材1の模様4は、フェルトペンで描くことも可能である。フェルトペンとしては、水性や油性のものなど、ルアー基材1または金属層2の表面上に模様4を描けるものであれば適宜用いることができる。また、ルアー基材1の模様4は、生分解性のインクを含むペンで描くことが好ましい。生分解性のインクとしては、インクの原料にポリ乳酸等の上記の生分解性プラスチックを用いたインクを用いることができる。
【0031】
[1−2.作用効果]
以上のような構成を有する本実施形態のルアーの作用効果を以下に説明する。
(1)生分解性プラスチックをフィルム状に形成したルアー基材1を有し、ルアー基材1は、少なくとも一方の面に金属層2を含んでいる。生分解性プラスチックにより形成される本実施形態のルアーは、自然界中において分解されるため残存しない。従って、環境への影響を少なくすることができる。
【0032】
また、フィルム状のルアーは、フィルムを所望の形に切り取ることで、容易に形状を変更することができる。よって、釣り人は複数種類のルアーを用意しておく必要がなく、自ら工夫して集魚効果の高いルアーを得ることができる。また複雑な構造を有するルアーに比べて安価であり、経済性が高い。また、本実施形態のルアーはフィルム状であるため、水中において、水流により揺らめき、躍動的に浮遊するため、集魚効果を高めることができる。また、金属層2により、魚の注目を効果的に集めることができる。
【0033】
(2)ルアー基材1の分解性プラスチックが、ポリ乳酸を含んでいてもよい。ポリ乳酸は、自然界中の水分により加水分解されて低分子化される。この低分子化されたポリ乳酸が、微生物等により、最終的に二酸化炭素と水に分解される。従って、本実施形態のルアーが水中に放置された場合であっても、自然界中において分解されるため残存しない。ポリ乳酸によるルアーは、水中では3ヶ月程度で溶ける。また、湿度90%以上、酸素あり、土の温度58〜70度の土壌条件において実験した結果、半年程度で生分解することが確認された。従って、環境への影響を少なくすることができる。
【0034】
(3)ルアー基材1の金属層2が、アルミニウムにより形成されていても良い。金属層2をアルミニウム層とすることにより、ルアーを銀色に輝かせることができる。この銀色の輝きにより、たとえば太刀魚などが放つ金属光沢が表現される。そのため、魚の注目を効果的に集めることができる。また、アルミニウム層は、水中では数週間で酸化アルミニウムとなる。従って、環境への影響を少なくすることができる。
【0035】
(4)ルアー基材1には、補強シール3が貼られていても良い。補強シール3を貼ったところに釣り針を挿入することで、針が挿入された周囲のルアー基材1を補強することができる。よって、針によりルアー基材1が裂けるなどして水中に放たれることが防止される。また、補強シール3を生分解性プラスチックと生分解性の接着剤で形成した場合には、補強シール3も環境水中で分解されるため、環境への影響を少なくすることができる。
【0036】
(5)ルアー基材1は、模様4の形成が可能であっても良い。模様4は、ペンにより描かれていても良い。模様4の形成により、集魚効果を高めることができる。また、ルアーに所望の模様や色を形成することができるため、より魚の注目を集めるルアーとすることができる。また、模様を得るために他の部材をルアーに取り付ける必要がなく、経済性の高いルアーとすることができる。また、生分解性のインクを含むペンで模様4を描いた場合には、模様4も環境水中で分解されるため、環境への影響を少なくすることができる。
【0037】
(6)ルアー基材1は、ルアー基材1の長手方向において、一方の端部が鋭角状に尖って形成されるとともに、一方の端部側から他方の端部に向かって先細りになるように形成されている。このように構成することで、太刀魚形状のルアーを得ることができる。従って、太刀魚を偏食するブリ類の魚の注目を、効果的に集めることができる。
【0038】
[2.第2の実施形態]
第2の実施形態のルアーを、
図2に示す。
図2(a)はルアーの平面図、(b)は(a)を折りたたんだ状態の模式図である。本実施形態のルアーは、基本的には上記実施形態と同じである。ただし、本実施形態のルアーでは、ルアー基材1は、凧形に形成されており、凧形の対称軸において二つ折りにされている。
【0039】
図2(a)に示す通り、ルアー基材1は、凧形に形成されている。凧形とは、隣合う2本の辺の長さが等しい組を2組有する方形である。対角線は直交し、異なる長さを持つ2辺により形成される角と、対応する角の大きさは等しい。凧形は、線対称な図形であり、対称軸は、長さが異なる2辺を含めて三角形を形成した場合の底辺である。
図2(a)に、対称軸を点線で示す。
【0040】
図2(b)に示す通り、ルアー基材1は、凧形の対称軸において二つ折りにされている。なお、ルアー基材1は手で二つ折りすることができるため、必ずしも正確に対称軸において二つ折りされている必要はない。
【0041】
以上のような本実施形態によると、上記実施形態の作用効果の(1)〜(5)に加えて、以下のような作用効果を得ることが可能となる。すなわち、ルアー基材1は、凧形に形成されており、凧形の対称軸において二つ折りにされているため、サビキ仕掛けにおいて集魚効果の高いルアーを得ることができる。また、本実施形態のルアーを単体で釣りに用いることにより、メバルやガシラ等のライトゲームにおいて集魚効果を高めることができる。
【0042】
[3.第3の実施形態]
第3の実施形態のルアーを、
図3に示す。
図3は、本実施形態に係るルアーの構成を示す模式図である。本実施形態のルアーは、基本的には上記実施形態と同じである。ただし、本実施形態のルアーでは、ルアー基材1は、短冊型に形成されている。
【0043】
図3に示す通り、本実施形態のルアー基材1は、細長い短冊型に形成されている。短冊形の両端部は、鋭角状に尖って形成されている。また、ルアーの長手方向において、ルアー基材1の中心部付近がくびれるように形成されている。
【0044】
以上のような本実施形態によると、上記実施形態の作用効果の(1)〜(5)に加えて、以下のような作用効果を得ることが可能となる。すなわち、本実施形態のルアーでは、ルアー基材1は、短冊型に形成されているため、鯛ラバー釣りのネクタイとして使用することにより、水流により躍動的に動く集魚効果の高いルアーとなる。
【0045】
[4.その他の実施の形態]
(1)ルアー基材1は、凹凸を有するように加工されていても良い。魚の鱗やエラなどの模様を、押し型などによりルアー基材1に凹凸が生じるように加工して表現することができる。この場合、他の部材を用いることなく魚の模様を形成することができるので、環境への影響をさらに少なくすることができる。
【0046】
(2)ルアーの形状は上記以外の形状に加工しても良い。例えばカーリーテールタイプのように、ルアーの端部を大きくカールさせても良い。このように構成することで、水の抵抗を受けて回転するルアーとなるため、魚の注目を集めることができる。
【符号の説明】
【0047】
1 ルアー基材
2 金属層
3 補強シール
4 模様