【0008】
本発明の実施の形態は、添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係るシート(1)の構成例で、シート(1)に、山折線(10)、谷折線(11)を設け、調理台固定面(A面)、舟形形成面(B面)、舟形形成面(C面)の展開状態を示した説明図である。
図中のシート(1)は、プラスチック、ポリプロピレンなどの耐水資材製で、湾曲、および折り曲げ可能なシートである。
そして、シート(1)は、流し台脇の調理台上に接し固定する調理台固定面(A面)、および、一見すると蝶のような形状で、後述する説明で舟形を形成する舟形形成面(B面)と舟形形成面(C面)にて構成される。
舟形形成面(B面)と舟形形成面(C面)は、対称形状に形成する。
調理台固定面(A面)の一側辺(2)、および、側辺(3)は舟形形成面(B面)の形状に緩やかに接する様に接合点に向け斜線を描く。
その両角は、円弧状にすることが好ましい。
そして、その両角内部には十字状の切り溝(4)が刻設され、その十字の中央部の角を切断することで、後述する調理台への固定に使用する吸盤の脱着が可能になる。
舟形形成面(B面)と舟形形成面(C面)の中心部の左右に切り溝(5)が入れられる。
左切り溝(5)は、シート(1)の一側辺(2)から側辺(3)までの3分の1程まで刻設される。
右切り溝(5)は、シート(1)の側辺(3)から一側辺(2)までの3分の1程まで刻設される。
切り溝(5)は、
図1に示すように、外に向かって徐々に広がっていくものとする。
そのようにした場合、後述する容体形成の際の湾曲操作がスムーズになる。
切り溝(5)の上下、および、中心線上に、適宜形状の水切り孔(6)を複数個設ける。
図1では、舟形形成面(B面)と舟形形成面(C面)に設けている。
また、一側辺(2)、および、側辺(3)の両側に、互いに係止、または、嵌合し合う連結手段が設置される。
図1に示す連結手段は、そこから突出するフック(7)、フック(8)で、フック(7)、フック(8)の付け根に係止溝(9)が形成される。
この場合、後述する容体形成時に、一方のフック(7)(または、フック(8))が、他方のフック(8)(または、フック(7))の係止溝(9)に係止される(
図2、
図3、
図4参照)。
他の連結手段としては、一方の側に差込スリットを穿設し、そこに他方の側に設けたフックを差込んで係止させる方法や、一方の側に形成した凹部(透孔を含む)に他方の側に形成した凸部を押入れて嵌合する方法などがある。
本発明に係るシート(1)は、山折線(10)、谷折線(11)にしたがい、山折、谷折を行なったあと、フック(7)、フック(8)近辺部を持ち、舟形形成面(B面)を舟形形成面(C面)の上に重ねる。
もしくは、(C面)を(B面)の上に重ねるようにして丸めながら、フック(7)、フック(8)を近付け、フック(7)、フック(8)を係止させる。
同様にフック(12)、フック(13)も係止させ、かくして、調理台上に接する調理台固定面(A面)、および、舟形状の容体に組立てた舟形形成面(B面)、舟形形成面(C面)を有する形状になる。(
図2、
図3、
図4参照)
さらに、調理台固定面(A面)の十字切り溝(4)に吸盤を裏から挿入し、吸盤を取りつけることで、流し台脇の調理台上に固定する。
また、前記固定手段としては、シリコンなどの粘着素材使用による固定なども考えられる。
まな板を調理台固定面(A面)の上に重ねて置き、まな板上で調理具材のカッティング、皮むきなどを行ない、不要部分は包丁などを用いて、舟形形成面(B面)と舟形形成面(C面)にて形成される舟形の内部に一掃投入することで効率的な作業が行なえる。
さらに、組立展開可能な構造は、片方のフックを外すことで使用後のゴミ袋への投入を助け、その後の洗浄乾燥を容易にする。
なお、本発明に係るシートは反復使用するものであり、また、山折線(10)、谷折線(11)を逆に折ることで表裏面共使用可能であり、左右逆の流し台を有する調理場にも対応可能である。
また、上下の両横側面を波状などの装飾にし、舟形形成面上の水切り孔の形状を植物の葉の脈に見立て、設置状態が植物の葉の様に見える形状にするなど、工夫しより装飾的な形にすることもひとつのアイデアである。