(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。
図1〜
図9は本発明をパチンコ機に採用した第1の実施形態を例示している。
図1に示すように、遊技機本体1は、矩形状の外枠2と、この外枠2の前側にヒンジ3により縦軸廻りに開閉自在に枢着された前枠4とを備えている。前枠4の前側にはガラス扉5と前面板6とが上下に配置され、前枠4に対してヒンジ3と同じ側のヒンジ7により縦軸廻りに開閉自在に枢支されている。
【0009】
前面板6の前側には、発射用の遊技球を貯留する球供給皿8と、余剰球を貯留する球受け皿9とが上下に配置され、その側方に遊技球を発射する発射手段(図示省略)を操作するための発射ハンドル10が設けられている。球供給皿8、球受け皿9は、前側から上部皿カバー12、下部皿カバー13により覆われている。
【0010】
上部皿カバー12の前中央部には、例えば内部に回転演出手段を備えた操作ボタン14が配置され、その左側にチャンスボタン15が配置されている。ガラス扉5の後側には、このガラス扉5に対応するように遊技盤16が前枠4に対して例えば前側から着脱自在に装着されている。
【0011】
遊技盤16の前面には、発射手段から発射された遊技球を案内するガイドレール17が略円弧状に配置されると共に、そのガイドレール17の内側の遊技領域18に中央表示ユニット19、可動体ユニット20a、普通図柄始動手段21、特別図柄始動手段22、可変入賞手段23、普通入賞口24、普通図柄表示手段25、特別図柄表示手段26等の各種の遊技部品が配置され、最下部にアウト球を裏側へと案内するアウト口27が設けられている。
【0012】
ガイドレール17は外レール17aと内レール17bとを有する。中央表示ユニット19は遊技領域18の左右方向略中央の上部に配置され、可動体ユニット20aは中央表示ユニット19の前一側部に配置されている。可動体ユニット20aは、演出位置Aと待機位置Bとの間で移動可能な可動表示手段20を備えている。特別図柄始動手段22と可変入賞手段23は中央表示ユニット19の下側に上下に配置されている。普通入賞口24は左右に隣り合って配置され、可変入賞手段23の左右両側に設けられている。特別図柄始動手段22は非開閉式入賞口22aと開閉式入賞口22bとを有する。普通図柄始動手段21は、例えば中央表示ユニット19の左側に配置されている。
【0013】
中央表示ユニット19は、
図1,
図2に示すように、液晶パネル等よりなる第1画像表示手段28と、第1画像表示手段28を支持し且つ遊技盤16の裏面に装着された裏装着枠29と、第1画像表示手段28に対応する表示窓30を有し且つ遊技盤16に形成された装着孔16aに対して前側から装着された前飾り枠31とを備えている。前飾り枠31は、遊技盤16の前面に当接する取り付け板32と、この取り付け板32から装着孔16aの内面に沿って後方に延設され且つ第1画像表示手段28の外周部から前側を覆う前飾り板33と、第1画像表示手段28の上部から左右両側部に跨がって取り付け板32の前面に配置され且つ遊技盤16から前側に突出する突出部34とを備えている。中央表示ユニット19の前飾り枠31、取り分けその前飾り板33の前側に、可動体ユニット20aの可動表示手段20が配置されている。
【0014】
普通図柄表示手段25、特別図柄表示手段26は例えば突出部34の前面側に配置されている。普通図柄表示手段25は普通図柄を変動表示するためのもので、例えば複数種類の普通図柄(例えば2種類の「○」「×」)に対応する複数個の発光素子により構成されており、通過ゲート等よりなる普通図柄始動手段21が遊技球を検出することを条件に2個の発光素子が交互に点灯するように所定時間点滅して、普通図柄始動手段21による遊技球検出時に抽選された乱数値が予め定められた当たり判定値と一致した場合に当たり態様(所定態様)の「○」側の発光素子が点灯し、それ以外の場合に外れ態様の「×」側の発光素子が点灯して停止する。なお、変動後の普通図柄は1/10程度の所定の確率で当たり態様となる。
【0015】
特別図柄表示手段26は、発光部位の変化等で特別図柄を変動表示可能なセグメント式等の表示手段により構成されており、特別図柄始動手段22が遊技球を検出することを条件に特別図柄が所定時間変動して、特別図柄始動手段22による遊技球検出時に抽選された乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致した場合に所定の大当たり態様(特定態様)で、それ以外の場合に外れ態様で停止するようになっている。
【0016】
特別図柄始動手段22の開閉式入賞口22bは、普通図柄表示手段25の変動後の停止図柄が当たり態様となったときに所定時間だけ開放するようになっている。可変入賞手段23は開閉板23aを有し、特別図柄表示手段26の変動後の特別図柄が大当たり態様となって特別利益状態が発生したときに開閉板23aが前側に開放して、上方から落下する遊技球を入賞させるようになっている。特別利益状態中は開閉板23aの開放から所定時間(例えば30秒程度)が経過するか、その間に所定数(例えば10個)の遊技球が入賞したときに開閉板23aを閉じる動作を1ラウンドとし、この動作を所定回数(例えば15ラウンド)繰り返すようになっている。
【0017】
第1画像表示手段28は特別図柄表示手段26の特別図柄に対応する演出図柄35a〜35cの変動表示、操作ボタン14等の操作指示画像36を表示する操作指示等、遊技の進行に従って適宜タイミングで各種の演出画像を随時表示するものである。即ち、特別図柄表示手段26の特別図柄の変動に際しては、その特別図柄の変動に同期して1個又は複数個、例えば3個の演出図柄35a〜35cが第1画像表示手段28に変動表示される。このとき演出図柄35a〜35cは特別図柄始動手段22による遊技球検出を条件に、抽選により決定された所定の演出図柄変動パターンを経て所定時間変動した後、特別図柄の変動終了と同期して所定の順序(例えば左、右、中等の順序)で順次停止する。
【0018】
演出図柄35a〜35cの変動後の停止図柄は、特別図柄が大当たり態様で停止する場合には全てが揃う大当たり演出態様となり、特別図柄が外れ態様で停止する場合には少なくとも一部が異なる外れ演出態様となる。なお、演出図柄35a〜35cには例えば0〜9までの数字図柄が使用される。
【0019】
可動体ユニット20aは、
図1〜
図7等に示すように、可動表示手段(可動体)20、駆動手段39、案内手段40、取り付け台53等を備えている。可動表示手段20は、第1画像表示手段28の左右方向の一側で前飾り板33の前側に配置され、駆動手段39と案内手段40とが協働して、第1画像表示手段28の前側に突出する演出位置Aと、この演出位置Aから側方に外れた待機位置Bとの間で左右方向に移動可能である。
【0020】
可動表示手段20は、演出位置Aでは第1画像表示手段28の前面と略平行な前向き姿勢(
図4参照)に保持され、また待機位置Bでは中央表示ユニット19の内外方向の内側へと前内向きに傾斜する内向き姿勢(
図9参照)に保持される。待機位置Bは可動表示手段20が第1画像表示手段28よりも外側に外れて第1画像表示手段28の裏装着枠29の前側に重なり且つ可動表示手段20の表示画像を遊技機本体1の前側から視認可能な位置となっている。なお、待機位置Bにおいて可動表示手段20の一部が第1画像表示手段28の前側に重なるようにしてもよい。
【0021】
可動表示手段20は、
図3〜
図9に示すように、液晶パネル等よりなる第2画像表示手段41と、この第2画像表示手段41を裏側から保護する保護ケース42と、保護ケース42の後側に装着された表示制御基板43と、表示制御基板43の後側に配置された巻き掛け手段44と、それら第2画像表示手段41,保護ケース42,表示制御基板43,巻き掛け手段44等を収容する本体ケース45等を備えている。
【0022】
本体ケース45は、前ベース体46と、その前ベース体46の後側に着脱自在に装着される後カバー47とを備えている。前ベース体46は、例えば透明な縦長矩形状に形成された前面板48と、その前面板48の外周部近傍から後向きに突出する外周壁49とを一体に備え、後カバー47は外周壁49の外周側に後側から嵌合した状態で固定されるようになっている。
【0023】
第2画像表示手段41は、その前面側を前面板48の裏側に当接又は近接させた状態で、保護ケース42を介して前ベース体46の背面側で且つ外周壁49の内側に装着されている。表示制御基板(電子部品)43は、第2画像表示手段41に対して電気的に接続され、例えば保護ケース42の背面に沿って着脱自在に装着されている。また、表示制御基板43の背面側には、例えば保護ケース42の背面視左下部にコネクタ50が装着されており、このコネクタ50にフラットケーブル(配線ケーブル)51の一端側が例えば表示制御基板43の板面に沿って上向きに接続されている。
【0024】
フラットケーブル51は、表示制御基板43を挟んで保護ケース42の裏側に装着された巻き掛け手段44を経て、後カバー47に形成された開口部52から後側に引き出された後、取り付け台53等を経て、遊技盤16の後側に配置された演出制御基板(図示省略)に接続されている。
【0025】
取り付け台53は、可動表示手段(可動体)20を移動可能に支持するもので、第1画像表示手段28よりも左右方向の外側で待機位置Bの後方に配置された第1枠部54と、この第1枠部54の下側から第1画像表示手段28の前側へと横方向に延びる第2枠部55とを有し、その第1枠部54及び第2枠部55の夫々が前飾り枠31の裏側に着脱自在に装着されている。第1枠部54は、前側が開放する平面視略コ字状であって、後壁54aと左右一対の側壁54b,54cとを有している。第2枠部55は第1画像表示手段28の下部前側で前飾り板33に設けられた平坦部33aの上面と略面一状に設けられている。
【0026】
なお、取り付け台53は中央表示ユニット19側に装着しておればよく、例えば裏装着枠29に装着してもよいし、裏装着枠29と前飾り枠31とに跨がって装着してもよい。裏装着枠29と前飾り枠31とにより、中央表示ユニット19の支持枠が構成されている。
【0027】
駆動手段39は演出位置Aと待機位置Bとの間で可動表示手段20を移動させるもので、第1枠部54内に上下方向に配置され且つ第1枠部54に回動自在に支持された枢支軸56と、この枢支軸56に固定された上下一対の揺動アーム57と、第1枠部54上に装着され且つ揺動アーム57を枢支軸56廻りに往復駆動する駆動モータ58とを有する。
【0028】
各揺動アーム57は、前ベース体46から裏側に突出する上下一対の突出部59の後端側に、枢支軸56と略平行な連結軸60を介して連結されている。駆動モータ58はステッピングモータ等により構成され、第1枠部54上に固定されている。駆動モータ58の出力軸は枢支軸56に軸継手を介して連結されている。
【0029】
なお、第1枠部54は可動表示手段20の移動方向(左右方向)と略直交する方向(上下方向)に配置され、第2枠部55は可動表示手段20の移動方向に沿う方向(左右方向)に配置されている。枢支軸56は第1枠部54と同様、可動表示手段20の移動方向(左右方向)と略直交する方向(上下方向)に配置され、その両端部に一対の揺動アーム57が設けられている。下側の揺動アーム57は第1枠部54の受け面54dにより摺動自在に支持されている。
【0030】
案内手段40は、駆動手段39と協働して可動表示手段20を両位置A,B間で案内しながら、待機位置Bでの中央表示ユニット19の内側へと前内向きに傾斜する内向き姿勢と、演出位置Aでの前向き姿勢との間で可動表示手段20の姿勢を変化させるもので、固定側である第2枠部55に設けられた左右方向の案内部61と、この案内部61により左右方向に案内され且つ可動表示手段20を枢支軸56と平行な軸心廻りに揺動自在に支持する被案内部62とを有する。
【0031】
案内部61は第2枠部55に形成された左右方向の横案内溝61aと、この横案内溝61aの外端から前外側へと斜め方向に傾斜状に形成された傾斜案内溝61bとを備えている。被案内部62は、前ベース体46の幅方向の略中央近傍から下方に突出する突出軸62aと、この突出軸62aに套嵌され且つ案内溝61a,61bに摺動自在に嵌合する案内輪62bとを有する。
【0032】
なお、案内部61は可動表示手段20の前面に略沿って移動方向に配置されており、その横案内溝61aは第1画像表示手段28と略平行であり、傾斜案内溝61bは横案内溝61aに対して前側に所定角度傾斜して配置されている。突出軸62aは枢支軸56と略平行である。
【0033】
可動体ユニット20aは、可動表示手段20が前飾り板33の開口63に裏側から出退するように前飾り枠31の裏側に着脱自在に装着されている。なお、開口63はフラットケーブル51用の挿通孔64、揺動アーム57用の挿通孔65を有する閉塞板66により塞がれている。閉塞板66は前飾り板33の裏側に着脱自在に装着され、また挿通孔64,65はフラットケーブル51、揺動アーム57に対応して左右方向の一端側から他端側への切欠状に形成されている。
【0034】
巻き掛け手段44は、
図4〜
図9に示すように、表示制御基板43を挟んで保護ケース42の背面側に装着された巻き掛けベース44aと、巻き掛けベース44aの後側に装着された巻き掛けカバー44bとを備えている。
【0035】
巻き掛けベース44aは、
図8に示すように、フラットケーブル51を収容可能に形成された左右一対の縦溝部71a,71bと、同じくフラットケーブル51を収容可能に形成され且つ縦溝部71a,71bの上下両端側を夫々接続する上下一対の横溝部71c,71dとで矩形環状に形成されたケーブル案内部71を背面側に備えている。表示制御基板43の裏側のコネクタ50から下向きに引き出されたフラットケーブル51は、例えば保護ケース42の下部側で上向きに折り返された後、ケーブル案内部71の縦溝部71b,横溝部71c,縦溝部71a,横溝部71dに沿って270度のループ状に案内され、例えば横溝部71dと縦溝部71bとの連結部又はその近傍のケーブル引き出し部72から横向きに引き出されるようになっている。
【0036】
ケーブル案内部71に巻き掛けられたフラットケーブル51は、ケーブル案内部71の4つの角部のうちの3箇所で長手方向に対して45度の角度で折り返されることにより、夫々90度ずつ方向を変えている。なお、これらの折り返し部分は、フラットケーブル51の所定面側が常に内側となるように折り返されている。
【0037】
またケーブル案内部71には、切欠状又は開口状のケーブル引き込み部73が、例えば縦溝部71bの底壁76に形成されている。ケーブル引き込み部73は、ケーブル引き出し部72から離れた位置、例えば縦溝部71bにおける上下方向略中央に設けられており、フラットケーブル51は、巻き掛け手段44と保護ケース42との間からこのケーブル引き込み部73を介して縦溝部71bに上向きに引き込まれている。このようにフラットケーブル51は、ケーブル引き込み部73からケーブル引き出し部72までの部分が巻き掛け手段44への巻き掛け部分となっており、その巻き掛け部分の両側が、縦溝部71bの底壁(区分部材)76を挟んで略直角に交差している。従って、その交差部分でフラットケーブル51同士が直接接触することはない。
【0038】
巻き掛けカバー44bは、
図7,
図8等に示すように、ケーブル案内部71におけるケーブル引き込み部73からケーブル引き出し部72までの範囲に対応する板状に形成されており、ケーブル案内部71を後側から略閉鎖することにより、フラットケーブル51をケーブル案内部71内に保持するようになっている。なお、横溝部71dと巻き掛けカバー44bの端部との隙間がケーブル引き出し部72を形成している。ケーブル案内部71の底面74と巻き掛けカバー44bとの間には、フラットケーブル51を圧迫しないように十分な隙間が形成され、またケーブル引き込み部73及びケーブル引き出し部72についてもフラットケーブル51が十分な余裕を持って挿通されている。即ち、フラットケーブル51は巻き掛け手段44に対して遊びを持って巻き掛けられている。
【0039】
巻き掛け手段44のケーブル引き出し部72から引き出されたフラットケーブル51は、後カバー47に形成された開口部52から後側に引き出された後、閉塞板66の挿通孔64、取り付け台53の挿通孔75等を経て裏側へと案内されている。なお、巻き掛け手段44から引き出されたフラットケーブル51を取り付け台53等に固定する固定具等を設けてもよい。
【0040】
このような構成のパチンコ機において、遊技に際して発射手段により遊技盤16の遊技領域18に遊技球を打ち込むと、その遊技球は普通図柄始動手段21を通過し、又は通過することなく流下する。そして、その遊技球は普通入賞口24、特別図柄始動手段22、可変入賞手段23の何れかに入賞し、或いは入賞することなく遊技領域18の最下部まで流下してアウト口27から排出される。
【0041】
普通図柄始動手段21が遊技球を検出すると、普通図柄表示手段25の普通図柄が所定時間変動し、例えば当たり態様(所定態様)、外れ態様の何れかで停止する。普通図柄が当たり態様で停止すれば、特別図柄始動手段22の開閉式入賞口22bが所定時間開放する。そして、特別図柄始動手段22の上下2個の入賞口22a,22bの何れかに遊技球が入賞すると、特別図柄表示手段26の特別図柄が所定時間変動し、またその特別図柄の変動に同期して第1画像表示手段28の演出図柄35a〜35cが所定の演出図柄変動パターンで変動する。可動表示手段20は通常、待機位置Bで待機しており、その第2画像表示手段41に第1画像表示手段28の演出画像と同期して適宜演出画像が表示される。
【0042】
特別図柄始動手段22が遊技球を検出した際に、特別利益状態の発生を抽選していた場合には、例えば特別図柄の変動中において、第1画像表示手段28に表示される演出図柄35a〜35cのうち2個の演出図柄35a,35cが同じ図柄を表示するリーチになったときに、可動表示手段20が待機位置Bから第1画像表示手段28の前側の演出位置Aへと移動して、変動表示中の1個の演出図柄35cを一時的に隠蔽する。これとは別に第1画像表示手段28に表示される演出画像と同期して、その演出画像の一部と前後に重なるように第2画像表示手段41に演出画像が表示され、両画像表示手段28,41の演出画像の組み合わせにより一体感のある画像演出を行う。
【0043】
次に可動表示手段20は演出位置Aから待機位置Bへと移動し、可動表示手段20により隠蔽状態であった演出図柄35cが第1画像表示手段28に現れ、また例えば操作ボタン14の操作を指示する操作指示画像36(
図1)が第1画像表示手段28に表示される。
【0044】
この操作指示画像36の表示中に遊技者が適宜タイミングで操作ボタン14を押圧操作すれば、例えば操作ボタン14内の回転演出手段が回転発光して、その後に特別図柄が大当たり態様で停止して特別利益状態が発生することを予告する予告演出を行う。そして、特別図柄が大当たり態様で停止した後に可変入賞手段23が所定の開閉動作を行う特別利益状態が発生する。この特別利益状態では、可変入賞手段23の開閉板23aが前側に開放して、上方から落下する遊技球を開閉板23aにより可変入賞手段23内に案内するので、多数の遊技球が入賞し易くなる。
【0045】
以上のようなパチンコ機の組み立て工程において、可動表示手段20を中央表示ユニット19に組み付ける場合には、前飾り板33の裏側から可動表示手段20を開口63に挿入して、その取り付け台53を前飾り板33の裏側に固定する。このとき、可動表示手段20の表示制御基板43に接続されたフラットケーブル51は、巻き掛け手段44を介して後側に引き出されている。従ってこのような組み立て作業において、例えばフラットケーブル51が誤って強く引っ張られたとしても、その引張り力は巻き掛け手段44への巻き掛け部分で吸収されるため、コネクタ50からの抜けによる接触不良を確実に防止できる。しかも、フラットケーブル51は巻き掛け手段44に対して遊びを持って巻き掛けられているため、強く引っ張られてもその力がフラットケーブル51上の一箇所に集中することがなく、断線等の発生を未然に防止できる。
【0046】
図10〜
図13は本発明の第2の実施形態を例示し、可動体側と、その可動体を直接的又は間接的に支持する可動体ベース側とに夫々巻き掛け手段を設けた例を示している。なお、本実施形態のパチンコ機は、中央表示ユニット19の一部構成及び可動体ユニットの構成以外は第1の実施形態と共通である。以下、第1の実施形態と異なる構成を中心に説明する。
【0047】
本実施形態の中央表示ユニット19は、遊技領域18の左右方向の略中央の上部に配置されており、
図10,
図11等に示すように、液晶パネル等よりなる第1画像表示手段28と、第1画像表示手段28を支持し且つ遊技盤16の裏面に装着された裏装着枠29と、第1画像表示手段28に対応する表示窓30を有し且つ遊技盤16の前面に装着された前飾り枠31とを備え、裏装着枠(可動体ベース)29に、可動体80を備えた可動体ユニット80aが配置されている。
【0048】
裏装着枠29は、
図11〜
図13に示すように、遊技盤16と略平行に形成され且つその略中央に表示窓81が形成された背壁82と、この背壁82の外周側から遊技盤16の背面に向けて略前向きに延設された周壁83とを備えた略箱形で、例えば周壁83の前縁側に設けられた固定部84において遊技盤16の背面側に着脱自在に固定されており、例えば背壁82の背面側に、表示窓81に対応して第1画像表示手段28が装着されている。可動体ユニット80aは、例えば表示窓81の上側で背壁82の前側に配置されている。
【0049】
本実施形態の可動体ユニット80aは、
図11〜
図13に示すように、駆動ケース91と、この駆動ケース91により前後方向の回転軸92廻りに揺動自在に支持された可動体80と、駆動ケース91上に装着され且つ可動体80を駆動する駆動手段93と、駆動ケース91内に配置され且つ駆動手段93の駆動力を可動体80に伝達する駆動伝達系94と、可動体80が例えば待機位置Bを含む所定範囲内にあることを検出する位置検出手段95とを備え、駆動ケース91が、例えば裏装着枠29の背壁82から前向き突出状に設けられた固定基部96に着脱自在に固定されている。
【0050】
また、駆動伝達系94は、駆動手段93の回転動作を可動体80の揺動動作に変換するためのクランクギヤ97と、駆動手段93の回転動作をクランクギヤ97に伝達する駆動ギヤ98とで構成されている。
【0051】
駆動ケース91は、後ベース91aと、その前側に装着される前カバー91bとで略箱型に形成されている。後ベース91aは、遊技盤16と略平行な背壁101と、この背壁101の外周に沿って前向きに突設された周壁102とを一体に備え、例えば固定基部96の前端側に着脱自在に固定されている。
【0052】
背壁101には、可動体80の回転軸92と、クランクギヤ97の回転軸103とが例えば左右に所定距離をおいて前向きに突設されると共に、回転軸92の周辺部に、回転軸92を中心とする円弧状の長孔104が形成されている。また周壁102には、可動体80が挿通する可動体挿通部105が例えば切欠状に形成されている。
【0053】
可動体80は、回転軸92に対する略半径方向に配置され且つその先端側に所定形状の装飾体106が設けられた可動アーム部107と、回転軸92に対して可動アーム部107とは異なる半径方向に配置されたガイド部108とを例えば一体に備え、可動アーム部107を可動体挿通部105に挿通させて装飾体106を駆動ケース91の外側に露出させた状態で回転軸92に対して回転自在に装着されている。
【0054】
可動アーム部107は、駆動ケース91側の回転軸92に対して回転自在に装着される軸支部109と、この軸支部109の例えば後端側に一体に設けられ且つ回転軸92に略垂直なベース板110と、少なくとも長手方向に対する両側縁部に沿って配置される側板111とを一体に備えている。
【0055】
装飾体106には、前面側にLED112aが配置された発光基板112と、その発光基板112の前側に設けられた装飾レンズ113とを備えている。発光基板(電子部品)112には、可動アーム部107側の端部近傍にコネクタ114が設けられており、このコネクタ114に、例えば複数のリード線を束ねた束線状の配線ケーブル115の一端側が挿脱自在に接続されている。配線ケーブル115は、可動アーム部107の軸支部(巻き掛け手段)109に対してその周方向の一部に遊びを持って巻き掛けられた後、ベース板110に設けられた挿通孔116、駆動ケース91側に設けられた長孔104を介して駆動ケース91の後側に引き出されている。このように、配線ケーブル115が巻き掛けられる軸支部(巻き掛け手段)109は、回転軸92と同軸に設けられている。
【0056】
ガイド部108には、その長手方向、即ち回転軸92の半径方向に沿って細長状のガイド孔108aが形成されている。駆動手段93は、例えばステッピングモータにより構成されており、その出力軸93aを前向きに突出させた状態で例えば後ベース91aの背面側に装着されている。駆動手段93の出力軸93aには駆動ギヤ98が固定されている。
【0057】
クランクギヤ97は、平歯車よりなるギヤ本体97aと、このギヤ本体97aの前面側の外縁部近傍に配置されたクランクピン97bとを備え、駆動ケース91内の回転軸103により回転自在に支持されており、ギヤ本体97aの外周に駆動ギヤ98が噛合し、クランクピン97bが可動体80側のガイド孔108aに摺動自在に嵌合している。これにより、駆動手段93が正/逆何れかの方向に作動すると、駆動ギヤ98を介してクランクギヤ97が回転し、それによってクランクピン97bがガイド孔108a内を摺動しつつ回転するため、可動体80が回転軸92廻りに揺動する。
【0058】
可動体80は、クランクギヤ97が1回転する間に、待機位置Bと最大揺動位置Aとの間の揺動可動範囲内で1往復し、
図10等に示すように待機位置Bでは回転軸92に対して略横向きとなって第1画像表示手段28の上側に外れ、最大揺動位置Aでは回転軸92に対して略下向きとなって第1画像表示手段28の一部を前側から覆うようになっている。待機位置Bと最大揺動位置Aは、正面視においてクランクピン97bと回転軸103、クランクピン97bと回転軸92を夫々結ぶ2つの直線が互いに直交するメカロック位置であり、これらの位置では可動体80の自重等によってその揺動位置が変化することはない。なお、後ベース91aの周壁102には、ガイド部108用の逃げ孔117が形成されている。
【0059】
位置検出手段95は、例えば投光部と受光部とが対向配置された略コの字型の透過型フォトセンサにより構成され、例えばセンサ基板118を介して駆動ケース91に装着されており、可動体80が待機位置Bを含む所定範囲内にあるとき、例えばクランクギヤ97の背面側に突設された被検出部95aが位置検出手段95の投光部から受光部への光路を遮断することによりONになるように配置されている。
【0060】
また例えば裏装着枠(可動体ベース)29には、
図12,
図13に示すように、駆動ケース91の後側に対応して巻き掛け手段119が設けられている。巻き掛け手段119は、例えばコの字型のループ状に形成されており、例えば裏装着枠29の背壁82の前側に突設されている。駆動ケース91から後向きに引き出された配線ケーブル115は、巻き掛け手段119に遊びをもって巻き掛けられた後、裏装着枠29に設けられた挿通孔(図示省略)等を介して、遊技盤16の後側に配置された演出制御基板(図示省略)に接続されている。
【0061】
このように構成された可動体ユニット80aは、例えば第1画像表示手段28に表示される演出図柄35a〜35cが特定の演出図柄変動パターンで変動する際に所定のタイミングで作動して、例えば待機位置Bから最大揺動位置Aに移動した可動体80と第1画像表示手段28による演出画像との組み合わせにより一体感のある演出が行われる。
【0062】
また、以上のようなパチンコ機の組み立て工程において、例えば可動体ユニット80aを装着した裏装着枠29を遊技盤16の裏側に装着する際に、裏装着枠29の裏側に引き出されている配線ケーブル115が例えば誤って強く引っ張られたとしても、その引張り力は、可動体80側の軸支部109への巻き掛け部分、及び裏装着枠29側の巻き掛け手段119への巻き掛け部分で吸収されるため、コネクタ114からの抜けによる接触不良を確実に防止できる。しかも、配線ケーブル115は軸支部109、巻き掛け手段119に対して遊びを持って巻き掛けられているため、強く引っ張られてもその力が配線ケーブル115上の一箇所に集中することがなく、断線等の発生を未然に防止できる。
【0063】
図14〜
図16は本発明の第3の実施形態を例示し、1つの部品上に設けられた2つの電子部品間を接続する配線ケーブルの配線例を示している。なお、本実施形態のパチンコ機は、中央表示ユニット19の一部構成以外は第1,第2の実施形態と共通である。以下、第1,第2の実施形態と異なる構成を中心に説明する。
【0064】
図14〜
図16に示すように、本実施形態の中央表示ユニット19は、遊技領域18の左右方向の略中央の上部に配置され、液晶パネル等よりなる第1画像表示手段28と、第1画像表示手段28を支持し且つ遊技盤16の裏面に装着された裏装着枠29と、第1画像表示手段28に対応する表示窓30を有し且つ遊技盤16に形成された装着孔16aに対して前側から装着された前飾り枠31とを備え、裏装着枠29に、可動体121を備えた可動体ユニット121aが、例えば第1画像表示手段28の前側下部に対応して設けられている。
【0065】
前飾り枠31は、遊技盤16の前面に当接する取り付け板32と、装着孔16aの内周に沿って取り付け板32から後向きに突出する挿入壁122と、第1画像表示手段28の上部から左右両側部に跨がって取り付け板32の前面に配置され且つ遊技盤16から前側に突出する突出部34と、突出部34の内周から第1画像表示手段28の外周部前側に至る内周壁123とを備え、内周壁123の内側が表示窓30となっている。
【0066】
普通図柄始動手段21は、第1の実施形態と同様、中央表示ユニット19の左側に配置されているが、本実施形態のパチンコ機では、前飾り枠31の取り付け板32から遊技盤16の前面に沿って横向きに突出する突出配置部124に普通図柄始動手段21が配置されている。なお、前飾り枠31には、突出配置部124の上側で左右方向の内向き(右向き)に凹入する凹入部125が形成されている。普通図柄始動手段21は、遊技球が通過可能な通過ゲートにより構成されており、通過した遊技球を検出可能な近接スイッチ等よりなる遊技球検出手段(電子部品)126を備えている。
【0067】
また本実施形態のパチンコ機では、特別図柄始動手段22として、入賞口22a,22bの他に第2開閉式入賞口22cを備えており、この第2開閉式入賞口22cが前飾り枠31に設けられている。第2開閉式入賞口22cは、例えば突出部34の上部左側に設けられており、電磁ソレノイド等よりなる開閉駆動手段(電子部品)127の駆動により入賞可能な開状態と入賞不可能(又は開状態より入賞困難)な閉状態とに変化可能な開閉手段128と、入賞した遊技球を検出可能な近接スイッチ等よりなる入賞検出手段(電子部品)129等を備えている。第2開閉式入賞口22cに入賞した遊技球は、例えば第1画像表示手段28の上部前側に左右方向に配置された傾斜状の入賞案内通路130を流下し、遊技盤16の後側に排出される。なお、入賞検出手段129は例えば入賞案内通路130の上流側端部近傍に配置されている。
【0068】
前飾り枠31の背面側には、例えば表示窓30に対して背面視左側に中継基板(電子部品)131が配置されており、この中継基板131と遊技盤16の裏側等に配置された演出制御基板(図示省略)とが接続されている。また、この中継基板131のコネクタ131aには、遊技球検出手段126、入賞検出手段129、開閉駆動手段127が夫々配線ケーブル132〜134を介して接続されている。
【0069】
遊技球検出手段126と中継基板131とを接続する配線ケーブル132は、遊技球検出手段126のコネクタ126aから引き出され、第1案内手段135、第2案内手段136により挿入壁122に沿って案内されると共に、第2案内手段136と中継基板131との間で巻き掛け手段137に巻き掛けられている。
【0070】
また、入賞検出手段129と中継基板131とを接続する配線ケーブル133は、入賞検出手段129のコネクタ129aから引き出され、その入賞検出手段129の近傍で巻き掛け手段138に巻き掛けられ、中継基板131側は配線ケーブル132と共に第2案内手段136に案内され、また巻き掛け手段137に巻き掛けられている。また、開閉駆動手段127と中継基板131とを接続する配線ケーブル134は、開閉駆動手段127のコネクタ127aから引き出され、その開閉駆動手段127の近傍で巻き掛け手段139に巻き掛けられ、中継基板131側は配線ケーブル132,133と共に第2案内手段136に案内され、また巻き掛け手段137に巻き掛けられている。
【0071】
第1案内手段(巻き掛け手段)135は、前飾り枠31の背面外周側に、突出配置部124の近傍から上部側にかけて配置されており、挿入壁122と、その挿入壁122の内側に所定の隙間を挟んで並行する第1案内壁141とを備え、それら挿入壁122と第1案内壁141との間に配線ケーブル132が遊びを持って巻き掛けられている。挿入壁122と第1案内壁141との隙間は、配線ケーブル132に十分な弛みを持たせることができる程度となっている。
【0072】
また、第1案内手段135は、凹入部125に沿って内向き略コの字状に屈曲する第1屈曲部135aを備えている。即ち、配線ケーブル132は、遊技球検出手段126側の端部近傍において第1案内手段135の第1屈曲部135aに対して遊びを持って巻き掛けられている。
【0073】
第2案内手段(巻き掛け手段)136は、例えば前飾り枠31の背面上部側に、第1案内手段135と並んで配置されており、挿入壁122と、その挿入壁122の内側に所定の隙間を挟んで並行する第2案内壁142とを備え、それら挿入壁122と第2案内壁142との間に配線ケーブル132〜134が遊びを持って巻き掛けられている。挿入壁122と第2案内壁142との隙間は、配線ケーブル132〜134に十分な弛みを持たせることができる程度となっている。また、第1案内壁141と第2案内壁142との間は挿通部143となっており、配線ケーブル133,134はこの挿通部143を経て配線ケーブル132と共に第2案内手段136に挿入されている。
【0074】
また、第2案内手段136は、その上部側で内向き略コの字状に屈曲する第2屈曲部136aを備えており、配線ケーブル132〜134はこの第2屈曲部136aに対して遊びを持って巻き掛けられている。
【0075】
巻き掛け手段138,139は、夫々例えば1つの後向き突起状に形成されている。配線ケーブル133は、入賞検出手段129から引き出され、巻き掛け手段138に遊びを持って巻き掛けられた後、挿通部143を経て第2案内手段136に挿入されている。配線ケーブル134は、開閉駆動手段127から引き出され、巻き掛け手段139に遊びを持って巻き掛けられた後、挿通部143を経て第2案内手段136に挿入されている。
【0076】
巻き掛け手段137は、例えば後向きに突出する一対の突起部137a,137bで構成されており、配線ケーブル132〜134は、中継基板131の近傍でそれら突起部137a,137bに遊びを持って略S字状に巻き掛けられている。
【0077】
以上のようなパチンコ機の組み立て工程において、例えば中央表示ユニット19の裏側の配線ケーブル132〜134が例えば誤って強く引っ張られたとしても、その引張り力は、第1案内手段135,第2案内手段136、巻き掛け手段137〜139への巻き掛け部分で吸収されるため、コネクタ126a,127a,129a,131aからの抜けによる接触不良を確実に防止できる。しかも、配線ケーブル132〜134は第1案内手段135,第2案内手段136、巻き掛け手段137〜139に対して遊びを持って巻き掛けられているため、強く引っ張られてもその力が配線ケーブル132〜134上の一箇所に集中することがなく、断線等の発生を未然に防止できる。
【0078】
図17は本発明の第4の実施形態を例示し、可動体の回転軸から略半径方向に引き出された配線ケーブルをその回転軸の外周に巻き掛けた例を示している。
【0079】
図17に示すように、本実施形態の可動体ユニットは、可動体150が可動体ベース151により例えば横軸廻りに回転可能に支持され、ステッピングモータ等の駆動手段(図示省略)により回転駆動可能に構成されている。可動体150の一端側の回転軸152は、可動体ベース151の外側に突出しており、可動体150と一体に回転するようになっている。
【0080】
回転軸152には、例えばその外周上に中心側に凹入する凹入部153が形成されている。この凹入部153には、例えば可動体150内の発光基板154と電気的に接続されたコネクタ155が設けられており、このコネクタ155に、フラットケーブル(配線ケーブル)156の一端側が挿脱自在に接続されている。フラットケーブル156は、回転軸152の凹入部153から半径方向外向きに引き出された後、回転軸(巻き掛け手段)152の外周に遊びをもって例えば複数回巻き掛けられた後、遊技盤16の後側に配置された演出制御基板(図示省略)に接続されている。これにより、可動体150の回転に伴ってフラットケーブル156の接続部分が回転しても、その回転はフラットケーブル156の回転軸152への巻き掛け部分で吸収され、捻れが生じることはない。
【0081】
また以上のようなパチンコ機の組み立て工程において、フラットケーブル156が例えば誤って強く引っ張られたとしても、その引張り力は回転軸152への巻き掛け部分で吸収されるため、コネクタ155からの抜けによる接触不良を確実に防止できる。しかも、フラットケーブル156は回転軸152に対して遊びを持って巻き掛けられているため、強く引っ張られてもその力がフラットケーブル156上の一箇所に集中することがなく、断線等の発生を未然に防止できる。
【0082】
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、配線ケーブルは巻き掛け手段に対して1周以上巻き掛けでもよいし、1周未満であってもよい。1周未満の巻き掛けの場合、巻き掛け手段に対する入側と出側とで配線ケーブルの方向が異なっていればよい。
【0083】
実施形態では、可動体から引き出された配線ケーブルの巻き掛け手段を可動体に設けた例を示したが、可動体には巻き掛け手段を設けず、可動体ベース側にのみ巻き掛け手段を設けてもよい。
【0084】
また、本発明はパチンコ機に限らず、アレンジボール機、雀球遊技機等の他の弾球遊技機においても同様に実施することが可能である。