(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
荷が載置されるパレットの出し入れ方向及び当該方向に直交する直交方向において所定間隔で立設された複数の支柱と、前記出し入れ方向において隣り合う各支柱にそれぞれ固定されて、前記直交方向に伸びて前記パレットを支持するパレット支持材とを備えた立体倉庫に用いられ、前記パレットの直交方向移動を規制する後付け可能なパレット落下防止装置であって、
前記出し入れ方向において隣り合う前記各支柱間に延在し、前記直交方向において隣り合う前記パレットの対向側面にそれぞれ隣接した一対のストッパ面を有するストッパ部と、
前記ストッパ部の前記出し入れ方向の両端にそれぞれ一体的に設けられ、前記出し入れ方向において隣り合う前記各支柱にそれぞれ嵌り込み、当該各支柱に固定された前記パレット支持材に載置されるコ字部を有する支柱嵌合部と、
を備えることを特徴とする立体倉庫のパレット落下防止装置。
前記ストッパ部の前記出し入れ方向の長さを前記各支柱間の距離に応じて調整可能な長さ調整部を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の立体倉庫のパレット落下防止装置。
前記ストッパ部の前記ストッパ面に、前記パレットが前記ストッパ面に当接した場合の前記パレットの滑りを止める滑り止め部が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の立体倉庫のパレット落下防止装置。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の第1の実施形態による立体倉庫に用いるパレット落下防止装置10について、図面に基づいて説明する。なお、
図1〜3において、パレット2を出し入れする方向を前後方向X、この前後方向Xと直交する方向を左右方向Yとする。
【0015】
立体倉庫には、パレット2が格納されるラック1が上下左右方向に多数配置されている。
図1、2に示すように、ラック1は、パレット2の4隅に対応する位置に鉛直方向に延びるように立設された支柱3A,3B,3C,3Dと、支柱3A,3C間及び支柱3B,3D間にそれぞれ設けられるパレット支持材4A,4Bとを備えている。
【0016】
支柱3A,3C間には、各支柱3A,3Cを互いに連結して補強する斜部材5A,5Bが設けられている。また、支柱3B,3D間には、各支柱3B,3Dを互いに連結して補強する斜部材5C,5Dが設けられている。
【0017】
支柱3A,3B及び支柱3C,3Dの左右方向Yの間隔は、パレット2の左右方向Yの長さに応じて予め設定されている。また、支柱3A,3C及び支柱3B,3Dの前後方向Xの間隔は、パレット2の前後方向Xの長さに応じて予め設定されている。支柱3A,3B,3C,3Dには、それぞれ中空で正方形断面の角型パイプ鋼材が用いられている。
【0018】
パレット支持材4Aは、支柱3A,3Cにそれぞれ固定されて左右方向Yに延びる水平材4Aa,4Abと、水平材4Aa,4Abの両端にそれぞれ固定されて前後方向Xに延びるパレット受材4Ac,4Adとを備えている。水平材4Aa,4Ab及びパレット受材4Ac,4Adには、それぞれ中空で正方形断面の角型パイプ鋼材が用いられている。
【0019】
水平材4Aa,4Abは、支柱3A,3Cの互いに対向する内側面にそれぞれ固定されている。水平材4Aa,4Abの各両端はパレット2の側端部までそれぞれ延在しており、水平材4Aa,4Abの各両端に固定されるパレット受材4Ac,4Adの上面にパレット2が載置される。
【0020】
パレット受材4Ac,4Adの前端には、パレット2の前方への飛び出しを規制する前方ストッパ4Ae,4Aeがそれぞれ設けられている。前方ストッパ4Ae,4Aeは、パレット受材4Ac,4Adの前端にボルトまたは溶接により固定された金属製の板材であり、パレット2の前端面に当接するように上方に突出して固定されている。なお、ラック1の後側には図示しない倉庫の側壁があり、パレット2の後側への飛び出しは側壁によって規制されるが、パレット受材4Ac,4Adの後端に前方ストッパ4Ae,4Aeと同様の後方ストッパを設けてもよい。また、パレット支持材4Bは、パレット支持材4Aと同様に、水平材4Ba,4Bb、パレット受材4Bc,4Bd、前方ストッパ4Beから構成されている。
【0021】
支柱3A,3C及び支柱3B,3Dの間には、パレット2の左右方向Yの移動を規制するパレット落下防止装置10,10がそれぞれ配置されている。パレット落下防止装置10,10は、支柱3A,3Cの間に後付けすることが可能である。後付けに関する構成及び取付方法については後述する。各パレット落下防止装置10,10は同様の構成であるので、以下、一つのパレット落下防止装置10について説明する。
【0022】
図3に示すように、パレット落下防止装置10は、パレット2が左右方向Yに移動したときに、パレット2の側面が当接するストッパ部11と、このパレット落下防止装置10を支柱3A,3Cに取り付ける支柱嵌合部12とを備えている。
【0023】
ストッパ部11は、前後方向Xに延在する一対の長尺状の側板13,14によって構成されている。そして、側板13,14の外側面がストッパ面を構成している。一対の側板13,14は、その中央部のみが連結板15によって互いに連結されており、両端は連結されていない。このため、パレット落下防止装置10の両端には、側板13,14の内面13a,14aと連結板15の端縁15aとによって、支柱3A,3Cが嵌り込むコ字部17が外側に向かって開口して形成されている。また、このコ字部17により支柱嵌合部12が構成されている。なお、側板13,14には、パレット落下防止装置10の支柱3A,3Cへの取付時に使用する孔16,16が設けられている。
【0024】
図2、3に示すように、パレット落下防止装置10が、支柱3A,3C間に配置された場合、支柱嵌合部12,12のコ字部17,17に支柱3A,3Cがそれぞれ嵌り込み、支柱嵌合部12,12のコ字部17,17における側板13,14の下端縁13b,14bが水平材4Aa,4Abの上面に載置される。
【0025】
図3において、側板13,14の高さHは、パレット2が側板13,14も当接した際に、パレット2が側板13,14を乗り越えることがない高さに設定されており、具体的にはパレット2の高さの1/3〜1/4に設定されている。一対の側板13,14間の幅Wは、支柱3Aの幅よりも僅かに広い幅に設定されている。側板13,14の長さLは、支柱3A,3C間の長さと略同じ長さに設定されている。コ字部17の前後方向Xの長さL1は、支柱3Aの前後方向Xの長さよりの僅かに短い長さに設定されている。
【0026】
パレット落下防止装置10は、所定厚さのスチール板材で形成されており、側板13,14及び連結板15の形状に切断後、すなわち、スチール板材を略H字状に切断後、側板13,14と連結板15との境界部分で折り曲げ加工することによって形成される。また、孔16は打ち抜き加工によって形成される。このため、パレット落下防止装置10に関する製造費用を低く抑えることができ、低コストでパレット落下防止装置10を製造することができる。
【0027】
次に、パレット落下防止装置10のラック1への取付について説明する。まず、パレット落下防止装置10の取付作業を行うための足場をラック1の近傍に設置する。足場としては、仮設の足場を設置するか、移動昇降足場を用いるか、あるいは、立体倉庫で使用されているスタッカクレーンのフォーク部分に手すり付きの作業床を取り付けたものを用いるか等、作業現場に適したいずれかの足場を使用する。
【0028】
移動昇降足場を用いて作業を行う場合を
図4、5に示す。
図4に示すように、作業床100に所定数のパレット落下防止装置10を載置して、パレット落下防止装置10を取り付けるラック1の近くまで移動する。作業者Pは、作業床100の手すり101に安全帯102を取り付けた状態で、パレット落下防止装置10の取付作業を行う。
【0029】
初めに、パレット落下防止装置10の落下防止のため、図示しない紐の一端をパレット落下防止装置10の孔16(
図3参照)に固定し、他端を支柱3Aやパレット支持材4Aの一部に固定する。そして、斜部材5Aが、作業者Pの手前から奥側に向かって下がるように傾斜しているラック1の場合には、パレット落下防止装置10の奥側の支柱嵌合部12をラック1の奥側の支柱3Cに嵌め込む。次に、パレット落下防止装置10の手前側の支柱嵌合部12が、手前側の支柱3Aに嵌め込まれるようにパレット落下防止装置10を図中矢印F1で示すように落とし込む。
【0030】
図4において実線で示されるように、パレット落下防止装置10は、両端の支柱嵌合部12,12が支柱3A,3Cに嵌り込み、また、
図3に示すように、側板13,14の下端縁13b,14bが水平材4Aa,4Abの上面に載置されることにより、ラック1に設置される。このように、パレット落下防止装置10は、ラック1に対して簡単に後付け設置することが可能である。
【0031】
また、
図5に示すように、斜部材5Aが、作業者Pの手前側から奥側に向かって上がるように傾斜しているラック1の場合には、パレット落下防止装置10の手前側の支柱嵌合部12をラック1の手前側の支柱3Aに嵌め込む。次に、パレット落下防止装置10の奥側の支柱嵌合部12が、奥側の支柱3Cに嵌め込まれるようにパレット落下防止装置10を図中矢印F2で示すように落とし込む。この場合も
図4の場合と同様に、パレット落下防止装置10の設置が行われる。
【0032】
このため、パレット2がラック1に格納されている状態でも、パレット落下防止装置10の設置、すなわち、支柱3A,3Cへの取付を行うことができ、また、溶接やボルトによる固定も必要ないので、パレット落下防止装置10の取付作業を簡単に行うことができ、パレット落下防止装置10の取付作業に関する費用を低減することができる。
【0033】
地震等でパレット2が移動した場合の動作について説明する。
図2において、二点鎖線で示すように、地震によりパレット2がラック1内で回転移動した場合、パレット2の角がパレット落下防止装置10のストッパ部11(側板13)に当接して(
図2中、破線部Gで示す)、それ以上の回転移動が規制される。このため、パレット2がパレット受材4Bcから外れることが抑制されて、パレット2のラック1からの落下が防止される。
【0034】
このように、パレット落下防止装置10の支柱嵌合部12のコ字部17を支柱3A,3Cに嵌め込むだけで、パレット落下防止装置10の支柱3A,3Cへの取付を行うことができるので、溶接作業やボルト締結作業が不要であり、パレット落下防止装置10の取付作業を簡単に行うことができ、パレット落下防止装置10の取付に関する費用を低減するもできる。
【0035】
また、パレット落下防止装置10がスチール板材を折り曲げ加工することによって形成されるので、パレット落下防止装置10の製造費用を低く抑えることができ、低コストでパレット落下防止装置10を製造することができる。
【0036】
次にパレット落下防止装置10の変形例について説明する。
図6に示すように、パレット落下防止装置20は、一対の側板21,21と、これらを互い連結する連結棒22,22,22とを備えている。側板21,21は、その中央部21a,21aが内側に折り曲げられており、側板21,21の剛性を向上している。連結棒22,22,22のうち、パレット落下防止装置20の両端の連結棒22,22は、支柱3A,3Cに嵌め込んだときに支柱3A,3Cに干渉しない位置に配置されている。このパレット落下防止装置20の構成により、パレット落下防止装置10よりも軽量化を図ることができる。軽量化によって作業性も向上することができる。
【0037】
その他の変形例ついては、
図7に示すように、パレット落下防止装置30は、一対の側板31,31と、これらを互い連結する複数の連結板32,32,32とを備えている。連結板32,32,32のうち、パレット落下防止装置30の両端の連結板32,32は、支柱3A,3Cに嵌め込んだときに支柱3A,3Cに干渉しない位置に配置されている。このパレット落下防止装置30の構成により、パレット落下防止装置10,20よりもさらに軽量化を図ることができ、作業性も向上することができる。
【0038】
なお、複数の連結板32,32,32の板面は同じ向きであるが、連結板32,32,32のうちいずれか一つの板面を他の板面と直交する向きとすることで、パレット落下防止装置30の剛性を向上することができる。
【0039】
次に、コ字部17の幅を調整する幅調整部と、ストッパ部11の長さを調整する長さ調整部とを備えたパレット落下防止装置の第2〜4実施形態について説明する。まず、パレット2の寸法、立体倉庫に使用される支柱3A,3B,3C,3Dの寸法について説明する。パレット2の寸法は規格によって複数の寸法に決められている。立体倉庫では、パレット2に載置される荷に応じて、例えば、左右方向Yと前後方向Xとの長さが、900mm×900mm、1100mm×1100mm、1300mm×1300mmに設定されたパレット2を使用している。なお、これ以外の寸法のパレット2ももちろん存在する。
【0040】
また、立体倉庫の支柱3A,3B,3C,3Dには、一般的に市場流通している角型断面の鋼材が使用される。この鋼材は規格によってその断面寸法が決まっており、例えば、100mm×100mm、125mm×125mm、150mm×150mm等の25mm刻みの鋼材がある。立体倉庫では、使用するパレット2の寸法やラック1の数に基づいて、ラック1を構成する支柱3A,3B,3C,3Dが選択される。このため、使用するパレット2や支柱3A,3B,3C,3Dの寸法に対応可能なパレット落下防止装置10を用意する必要がある。
【0041】
第2の実施形態におけるパレット落下防止装置40は、ボルト締めタイプの幅調整部41及び長さ調整部42を備えている。幅調整部41は、支柱嵌合部12のコ字部17の幅を支柱3Aの幅に応じて調整する。長さ調整部42は、ストッパ部11の前後方向Xの長さを支柱3A,3C間の距離に応じて調整する。
【0042】
図8、9に示すように、パレット落下防止装置40は、同一の4つのユニット40A,40A,40A,40Aがそれぞれボルト43によって互いに連結されることによって構成される。各ユニット40A,40A,40A,40Aは同一構成であるため、一つのユニット40Aについて説明する。
【0043】
図8に示すように、ユニット40Aは、金属製の帯状板材44と、この帯状板材44の一端側に設けられ、帯状板材44から直角に固定された金属製の直角板材45とを備えている。帯状板材44の他端側には、帯状板材44の長手方向に沿って複数の貫通孔46が100mm間隔で設けられている。直角板材45には、全長に亘って複数の貫通孔47が25mm間隔で設けられている。
【0044】
幅調整部41は、直角板材45の複数の貫通孔47と、この貫通孔47に挿通されるボルト43とによって構成されている。また、長さ調整部42は、帯状板材44の複数の貫通孔46と、この貫通孔46に挿通されるボルト43とによって構成されている。
【0045】
幅調整部41及び長さ調整部42による調整について説明する。
図9(A)に示すように、2つのユニット40A,40Aの直角板材45,45を重ね合わせて、図中矢印F3で示すようにスライドさせることによって、帯状板材44,44の間、すなわち、コ字部17が支柱3Aの幅と略同じ幅となるように調整する。次に、
図9(B)に示すように、直角板材45の複数の貫通孔47のうち2カ所の貫通孔47にボルト43を挿通してナット48で締結する。
【0046】
このように組み立てたユニット40A,40Aをもう1セット組み立てた後、帯状板材44を重ね合わせて、図中矢印F4で示すようにスライドさせることによって、パレット落下防止装置40の前後方向Xの長さを調整する。すなわち、ストッパ部11の前後方向Xの長さが支柱3A,3C間の長さに対応するようにストッパ部11の長さを調整する。長さの調整後、
図9(C)に示すように、帯状板材44の貫通孔46にボルト43を挿通してナット48で締結する。パレット落下防止装置40の支柱嵌合部12のコ字部17の幅、ストッパ部11の前後方向Xの長さを調整した後、ラック1に取り付ける。
【0047】
このように、幅調整部41によって幅を25mm間隔で調整でき、また、長さ調整部42によって長さを100mm間隔で調整できるので、立体倉庫の支柱3Aの寸法、パレット2の寸法が複数あっても、パレット落下防止装置40のユニット40Aによって全ての寸法に対応することができる。なお、ユニット40Aの組み立ては、帯状板材44の長さ調整を先に行ってもよい。
【0048】
第3の実施形態を
図10に示す。第3の実施形態におけるパレット落下防止装置50は、凹凸形状の嵌め合せ嵌合タイプの幅調整部51及び長さ調整部52を備えている。
図10に示すように、パレット落下防止装置50も、パレット落下防止装置40と同様に、同一の4つのユニット50A,50A,50A,50Aによって構成されている。これらは同一構成であるため、以下一つのユニット50Aについて説明する。
【0049】
ユニット50Aは、金属製の帯状板材53と、この帯状板材53の一端側に設けられ、帯状板材53から直角に固定された金属製の直角板材54とを備えている。帯状板材53の他端側には、矩形波状の複数の凹部55a及び凸部55bが形成されている。凹部55a及び凸部55bは100mm間隔で交互に設けられている。各凹部55aは、帯状板材53の一方側(図中左側)に帯状板材53の厚さ分だけ突出している。凹部55a及び凸部55bには、他のユニット50Aと組み合わせた後に、両者が外れないように図示しない固定ピンを挿入する孔55cが設けられている。
【0050】
また、直角板材54にも、矩形波状の複数の凹部56a及び凸部56bが形成されている。凹部56a及び凸部56bは25mm間隔で交互に設けられている。各凹部56aは、直角板材54の一方側(図中手前側)に直角板材54の厚さ分だけ突出している。凹部56a及び凸部56bにも、図示しない固定ピンを挿入する孔56cが設けられている。
【0051】
幅調整部51は、直角板材54の複数の凹部56a及び凸部56bによって構成されている。また、長さ調整部52は、帯状板材53の複数の凹部56a及び凸部56bによって構成されている。
【0052】
幅調整部51及び長さ調整部52による調整について説明する。2つのユニット50Aによるコ字部17を支柱3Aの幅に対応するように調整した後、2つのユニット50Aを、直角板材54の複数の凹部56a及び凸部56bが互いに嵌り合うように連結する。すなわち、一方のユニット50Aの凸部56bが、他方のユニット50Aの凹部56aに嵌り込むように、2つのユニット50Aの直角板材54を上下方向から重ね合わせる。直角板材54が重ね合わさった後、図示しないピンを孔56cに挿入して、重ね合わさった直角板材54を固定する。長さ調整部52の複数の凹部56a及び凸部56bに関しても同様に調整して互いに嵌め合せる。
【0053】
この嵌め合せ結合によれば、各ユニット50A,50A,50A,50Aを強固に連結でき、パレット落下防止装置50の剛性を向上することができる。
【0054】
第4の実施形態を
図11に示す。第4の実施形態におけるパレット落下防止装置60は、スライド式ボルト締めタイプの幅調整部61及び長さ調整部62を備えている。すなわち、第2の実施形態の直角板材45の複数の貫通孔47及び帯状板材44の複数の貫通孔46をそれぞれ全て繋げて長孔にしたものである。
【0055】
図11に示すように、パレット落下防止装置60も、パレット落下防止装置40と同様に、同一の4つのユニット60A,60A,60A,60Aによって構成されている。これらは同一構成であるため、以下一つのユニット60Aについて説明する。
【0056】
帯状板材63には、前後方向Xに延びる長孔64が形成されており、また、直角板材65には、左右方向Yに延びる長孔66が形成されている。
【0057】
幅調整部61は、直角板材65に設けられた長孔66と、この長孔66に挿通される図示しないボルトとによって構成されている。また、長さ調整部62は、帯状板材63に設けられた長孔64と、この長孔64に挿通される図示しないボルトによって構成されている。
【0058】
この幅調整部61及び長さ調整部62によって、無段階でパレット2や支柱3Aの寸法に対応することができ、さまざまな寸法のパレット2、支柱3Aに対応することができ、汎用性を向上することができる。また、取付作業現場において、パレット2や支柱3A等に寸法誤差があっても微調整を行うことができる。
【0059】
第5の実施形態を
図12に示す。第5の実施形態におけるパレット落下防止装置70は、差し込み嵌合タイプの幅調整部71及び長さ調整部72を備えている。 パレット落下防止装置70では、ユニット73をユニット74に差し込むことによって、両ユニット73,74を連結している。この差し込み量を調整することによって、コ字部17の左右方向Yの幅及びストッパ部11の前後方向Xの長さをそれぞれ調整している。
【0060】
図12に示すように、パレット落下防止装置70は、4つのユニット73,73,74,74によって構成されている。ユニット73,73は互いに同構成であり、ユニット74,74は互いに同構成である。以下、ユニット73,74について説明する。
【0061】
以下、具体的な構成について説明する。ユニット73は、一端が先細り形状のテーパ部75aを有する帯状板材75と、帯状板材75の他端側に帯状板材75と直角に固定された直角板材76とを備えている。直角板材76は、固定側から反対側の端部に向かって末広がり形状に形成されている。直角板材76の末広がり形状の端部には、板材の上下端部を内側に折り曲げた断面C字形状の差し込み部76aが形成されている。
【0062】
ユニット74は、一端が末広がり形状である帯状板材77と、帯状板材77の他端側に帯状板材77と直角に固定された直角板材78とを備えている。
【0063】
帯状板材77の中央部近傍には、上下方向が狭くなっている狭部77aが形成されている。帯状板材77の狭部77aから一端側に向かう末広がり部分には、板材の上下端部を内側に折り曲げた断面C字形状の差し込み部77bが形成されている。直角板材78の先端には先細り形状のテーパ部78aが形成されている。
【0064】
テーパ部75aと差し込み部77bは略同形状であり、緊密に係合可能である。また、テーパ部78aと差し込み部76aも略同形状であり、緊密に係合可能である。
【0065】
幅調整部71は、ユニット73の直角板材76の差し込み部76aと、ユニット74の直角板材78のテーパ部78aとによって構成されている。また、長さ調整部72は、ユニット73の帯状板材75のテーパ部75aと、ユニット74の帯状板材77の差し込み部77bとによって構成されている。
【0066】
幅調整部71及び長さ調整部72による調整について説明する。まず、幅調整部71による幅調整を行うために、ユニット73とユニット74とを結合する。具体的には、帯状板材75,77及び直角板材76,78により構成されるコ字部17の幅が、支柱3Aの幅と略同じ幅となる位置まで、ユニット74の直角板材78のテーパ部78aを、ユニット73の直角板材76の差し込み部76aに差し込む。テーパ部78aと差し込み部76aとは略同形状であり、テーパ部78aを差し込み部76aに叩き込むことによって両者を結合する。
【0067】
次に、ユニット73,74をもう1セット組み立てた後、一方の結合ユニット73,74と他方の結合ユニット73,74とを、ストッパ部11の前後方向Xの長さが支柱3A,3C間の長さに対応する位置まで、ユニット73の帯状板材75のテーパ部75aを、ユニット74の帯状板材77の差し込み部77bに差し込む。この場合も、テーパ部75aを差し込み部77bに叩き込むことによって両者を結合する。
【0068】
このように、パレット落下防止装置70の構成によって、立体倉庫の支柱3Aの寸法、パレット2の寸法が複数あっても、これらに対応して、パレット落下防止装置70の支柱嵌合部12のコ字部17、ストッパ部11の前後方向Xの長さを調整できるので、様々な寸法の支柱3Aやパレット2に対応することができる。なお、ユニット73,74の組み立ては、帯状板材75のテーパ部75aと帯状板材77の差し込み部77bとの結合を先に行ってもよい。
【0069】
次に、パレット落下防止装置10の側板13,14の外側面(ストッパ面)に滑り止め部を設けた第6の実施形態について説明する。滑り止め部は、側板13,14の外側面の摩擦抵抗を高くして、側板13,14の外側面にパレット2が当接した場合に、パレット2の滑りを抑制するものである。
【0070】
図13に示すように、パレット落下防止装置10の側板13,14の外側面には、菱形や亀甲形のメッシュ状の金属網80(いわゆるエキスパンドメタル)が貼り付けられている。なお、金属網80の剛性が高い場合には、金属網80そのものをパレット落下防止装置10の側板13,14として用いてもよい。また、側板13,14にゴム板を張り付けて滑り止め部を構成してもよいし、側板13,14に細かい凹凸部を形成して摩擦抵抗が高い表面形状としてもよい。
【0071】
さらに、
図14に示すように、側板13,14の外側面にパレット2に向かって突出する凹凸板81を設けてもよい。凹部の深さは、この凹部にパレット2の角が係合する深さとすることが好ましい。あるいは、側板13,14を凹凸形状に形成してもよい。
【0072】
パレット2には木製や樹脂製のものがあり、パレット2の材料に応じて滑り止め部を選択してもよい。例えば、パレット2が木製である場合には滑り止め部としてゴム板を使用し、樹脂製である場合には金属網80を使用する。
【0073】
このように側板13,14に滑り止め部を設けることによって、地震等でパレット2が移動して側板13,14に当接した場合に、パレット2の滑りが抑制される。その結果、パレット2の移動を抑制することができ、パレット2のラック1からの落下を防止することができる。なお、滑り止め部は上述の第1〜5の実施形態に適用することができる。
【解決手段】立体倉庫のラック1に後付け可能なパレット落下防止装置10であって、前後方向Xにおいて隣り合う各支柱3A,3C間に延在し、直交方向Yにおいて隣り合うパレット2の対向側面にそれぞれ隣接した一対のストッパ部11と、ストッパ部11の前後方向Xの両端にそれぞれ一体的に設けられ、前後方向Xにおいて隣り合う各支柱3A,3Cにそれぞれ嵌り込み、当該各支柱3A,3Cに固定されたパレット支持材4A,4Bに載置される支柱嵌合部12とを備える。