特許第6109801号(P6109801)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6109801固定構成及びこれを応用する乗用車用サンシェード
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6109801
(24)【登録日】2017年3月17日
(45)【発行日】2017年4月5日
(54)【発明の名称】固定構成及びこれを応用する乗用車用サンシェード
(51)【国際特許分類】
   B60J 3/00 20060101AFI20170327BHJP
   B60J 1/20 20060101ALI20170327BHJP
【FI】
   B60J3/00 J
   B60J3/00 D
   B60J1/20 A
【請求項の数】10
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2014-206824(P2014-206824)
(22)【出願日】2014年10月8日
(65)【公開番号】特開2016-74343(P2016-74343A)
(43)【公開日】2016年5月12日
【審査請求日】2014年10月8日
(73)【特許権者】
【識別番号】513263134
【氏名又は名称】創連實業股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】▲きょう▼ 經雄
【審査官】 常盤 務
(56)【参考文献】
【文献】 登録実用新案第3188061(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3136559(JP,U)
【文献】 米国特許第07131683(US,B1)
【文献】 登録実用新案第3175509(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3192197(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60J 3/00
B60J 1/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車窓枠第一固定部と、前記車窓枠第一固定部の一側に設置する支持フレーム挟持部と、前記車窓枠第一固定部のもう一側に設置して前記支持フレーム挟持部から離れる方向に向かって延伸する車窓枠第二固定部とを包括し、前記車窓枠第一固定部の表面は第一接続面を形成し前記車窓枠第二固定部の表面は前記第一接続面に隣接する第二接続面を形成すベースと、
前記第一接続面及び前記第二接続面に貼着し、前記第一接続面に固着する第一粘着面と、前記第二接続面に固着する第二粘着面とを包括する前記車窓枠粘着部材とを包括することを特徴とする固定構成。
【請求項2】
前記支持フレーム挟持部は、前記車窓枠第一固定部の二つの長手に間隔を置くように設置して前記車窓枠第一固定部より前記車窓枠第二固定部から離れる方向に向かって延伸する二つの延伸部分と、前記車窓枠第一固定部から離れて各前記延伸部分の一端にそれぞれ設置し且つもう一つの前記延伸部分に向かって延伸する二つのホック部分とを有することを特徴とする請求項1に記載の固定構成。
【請求項3】
前記第二接続面は、前記車窓枠第一固定部から離れる方向に向かって延伸して幅が徐々に狭くなる台形形状を呈し、前記車窓枠第二固定部は、前記車窓枠第一固定部から離れた一端に設置する二つのガイド角を有することを特徴とする請求項1に記載の固定構成。
【請求項4】
前記車窓枠粘着部材は、前記第一接続面に貼着し且つ前記第二接続面の一側に対向して前記第一粘着面を形成する第一ゲル体と、前記第二接続面に貼着し且つ前記第一接続面の一側に対向して前記第二粘着面を形成する第二ゲル体とを有することを特徴とする請求項1に記載の固定構成。
【請求項5】
前記車窓枠粘着部材は、前記第一粘着面及び前記第二粘着面を被覆するリリース層を包括することを特徴とする請求項1に記載の固定構成。
【請求項6】
少なくとも一つの光透過面と、各前記光透過面の周囲に繞設する複数の車窓枠とを包括し、且つ各前記車窓枠は非平行な二つの窓枠面を有する乗用車上に設置して車外からの光線を遮蔽するために用いる乗用車用サンシェードであって、
前記光透過面に対応して設置し、前記光透過面を被覆して前記乗用車に差し込む光線を制限するために用いる遮光生地と、前記遮光生地の周囲に繞設する支持フレームとを包括するスクリーンと、
車窓枠第一固定部と、前記車窓枠第一固定部の一側に設置して前記支持フレームと嵌合する支持フレーム挟持部と、前記車窓枠第一固定部のもう一側に設置して前記支持フレーム挟持部から離れる方向に向かって延伸する車窓枠第二固定部とを包括し、前記車窓枠第一固定部の表面は第一接続面を形成し前記車窓枠第二固定部の表面は前記第一接続面に隣接する第二接続面を形成するベースと、
前記第一接続面及び前記第二接続面に貼着し、前記第一接続面に固着する第一粘着面と、前記第二接続面に固着する第二粘着面とを包括し、そのうち、前記第一粘着面及び前記第二粘着面はこれ等車窓枠のうちの一つにあるこれ等二つの窓枠面に粘着する前記車窓枠粘着部材とを包括することを特徴とする乗用車用サンシェード。
【請求項7】
前記支持フレーム挟持部は、前記車窓枠第一固定部の二つの長手に間隔を置くように設置して前記車窓枠第一固定部より前記車窓枠第二固定部から離れる方向に向かって延伸する二つの延伸部分と、前記車窓枠第一固定部から離れて各前記延伸部分の一端にそれぞれ設置し且つもう一つの前記延伸部分に向かって延伸する二つのホック部分と、これら二つのホック部分の間に位置して前記支持フレームに嵌入するために用いる開口とを有することを特徴とする請求項6に記載の乗用車用サンシェード。
【請求項8】
前記車窓枠粘着部材は、前記第一接続面に貼着し且つ前記第二接続面の一側に対向して前記第一粘着面を形成する第一ゲル体と、前記第二接続面に貼着し且つ前記第一接続面の一側に対向して前記第二粘着面を形成する第二ゲル体とを有することを特徴とする請求項6に記載の乗用車用サンシェード。
【請求項9】
これ等車窓枠のうちの一つは、前記車窓枠と前記光透過面との間に形成する間隙を有し、前記ベースの前記車窓枠第二固定部は前記間隙内に挿設することを特徴とする請求項6に記載の乗用車用サンシェード。
【請求項10】
前記乗用車用サンシェードは、前記ベースに対応してこれ等車窓枠のうちの一つに設ける少なくとも一つの固定ブロックをさらに包括し、各前記固定ブロックは、前記スクリーンを嵌合するために用いる収容エリアと、前記収容エリアから離れた一側に設置して前記車窓枠上に粘着するために用いる両面テープをそれぞれ包括することを特徴とする請求項6に記載の乗用車用サンシェード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特にサンシェードと車窓枠との間の結合の安定性を向上する固定構成及びこれを応用する乗用車用サンシェードに関するものである。
【背景技術】
【0002】
車両が走行する際、日差しは車窓を通して車内に照射し、強い日差しの場合、日差しが眩しくて走行の際の視線に影響を及ぼす以外に、運転者或いは乗客が日差しに晒されることによって灼熱感を覚える恐れがある。このことから、当該分野では様々な日除け製品が開発され、例えば、車窓に貼り付けることが可能な静電気サンシェード(electrostatic sun shade)や車窓上に吸着する吸盤型サンシェード等がある。しかし、上述の日除け製品はいずれも車窓上に直接張り付けるものであって、車窓を開けたい場合、先にこれら日除け製品を取り外さなければならず、使用するにあたりとても不便である。
【0003】
上述の問題を解決するため、特許文献1にある乗用車用サンシェード固定ブロックは、図1にあるように、固定ブロック200は両面テープ210と、前記両面テープ210から離れ、前記固定ブロック200の中間に外側が狭く内側が広い収容エリア220とを包括しており、前記固定ブロック200は、前記両面テープ210を介して車窓枠320の平面上に固着し、可撓体であるスクリーンを被覆するサンシェード400を前記固定ブロック200上にある前記収容エリア220内にフレキシブルに挿設するようにポジショニングしており、これによって、前記サンシェード400は、車窓上に直接貼り付けるのではなく、車窓の周囲にある窓枠と連結するため、ユーザ先に日除け製品を取り外さなくとも車窓を直接開けることができ、使用上の利便性を向上している。
【0004】
しかし、前記固定ブロック200は、平面上に前記両面テープ210を介して貼り付いているため、車窓枠の平面面積が少ないと、図2のように、前記両面テープ210が前記車窓枠320に完全に貼り付くことができないという状況が発生し易く、また、前記両面テープ210の前記車窓枠320に貼り付く面積を小さくしたとしても、前記固定ブロック200の付着力が低下してしまい、もし、ユーザが前記サンシェード400を取り外す際間違った方向に力が加わると、前記固定ブロック200を前記車窓枠320から脱落させる恐れがある。このことから、周知技術には改良する余地があると鑑みた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】台湾実用新案公告第M287752号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、上述の周知技術における従来のサンシェードは、固定ブロックが単一の平面のみで車窓枠に粘着しているため、サンシェードを車窓枠に安定的に結合できないという問題を解決することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の問題を解決するため、本発明は、ベース及び車窓枠粘着部材を包括する固定構成を提供している。前記ベースは、車窓枠第一固定部と、前記車窓枠第一固定部の一側に設置する支持フレーム挟持部と、前記車窓枠第一固定部のもう一側に設置して前記支持フレーム挟持部から離れる方向に向かって延伸する車窓枠第二固定部とを包括しており、前記車窓枠第一固定部の表面は第一接続面を形成し前記車窓枠第二固定部の表面は前記第一接続面に隣接する第二接続面を形成している前記車窓枠粘着部材は、前記第一接続面及び前記第二接続面に貼着し、前記第一接続面に固着する第一粘着面と、前記第二接続面に固着する第二粘着面とを包括している。
【0008】
さらに、前記支持フレーム挟持部は、前記車窓枠第一固定部の二つの長手に間隔を置くように設置して前記車窓枠第一固定部より前記車窓枠第二固定部から離れる方向に向かって延伸する二つの延伸部分と、前記車窓枠第一固定部から離れて各前記延伸部分の一端にそれぞれ設置し且つもう一つの前記延伸部分に向かって延伸する二つのホック部分とを有している。
【0009】
さらに、前記第二接続面は、前記車窓枠第一固定部から離れる方向に向かって延伸して幅が徐々に狭くなる台形形状を呈しており、前記車窓枠第二固定部は、前記車窓枠第一固定部から離れた一端に設置する二つのガイド角を有している。
【0010】
さらに、前記車窓枠粘着部材は、前記第一接続面に貼着し且つ前記第二接続面の一側に対向して前記第一粘着面を形成する第一ゲル体と、前記第二接続面に貼着し且つ前記第一接続面の一側に対向して前記第二粘着面を形成する第二ゲル体とを有している。
【0011】
さらに、前記車窓枠粘着部材は、前記第一粘着面及び前記第二粘着面を被覆するリリース層を包括している。
【0012】
本発明のもう一つの目的は、少なくとも一つの光透過面と、各前記光透過面の周囲に繞設する複数の車窓枠とを包括し、且つ各前記車窓枠は非平行な二つの窓枠面を有する乗用車上に設置して車外からの光線を遮蔽するために用いる乗用車用サンシェードを提供することにあり、前記乗用車用サンシェードは、スクリーンと、ベースと、車窓枠粘着部材とを包括している。前記スクリーンは、前記光透過面に対応して設置し、前記光透過面を被覆して前記乗用車に差し込む光線を制限するために用いる遮光生地と、前記遮光生地の周囲に繞設する支持フレームとを包括している。前記ベースは、車窓枠第一固定部と、前記車窓枠第一固定部の一側に設置して前記支持フレームと嵌合する支持フレーム挟持部と、前記車窓枠第一固定部のもう一側に設置して前記支持フレーム挟持部から離れる方向に向かって延伸する車窓枠第二固定部とを包括しており、前記車窓枠第一固定部の表面は第一接続面を形成し前記車窓枠第二固定部の表面は前記第一接続面に隣接する第二接続面を形成している前記車窓枠粘着部材は、前記第一接続面及び前記第二接続面に貼着し、記第一接続面に固着する第一粘着面と、前記第二接続面に固着する第二粘着面とを包括しており、そのうち、前記第一粘着面及び前記第二粘着面はこれ等車窓枠のうちの一つにあるこれ等二つの窓枠面に粘着している。
【0013】
さらに、前記支持フレーム挟持部は、前記車窓枠第一固定部の二つの長手に間隔を置くように設置して前記車窓枠第一固定部より前記車窓枠第二固定部から離れる方向に向かって延伸する二つの延伸部分と、前記車窓枠第一固定部から離れて各前記延伸部分の一端にそれぞれ設置し且つもう一つの前記延伸部分に向かって延伸する二つのホック部分と、これら二つのホック部分の間に位置して前記支持フレームに嵌入するために用いる開口とを有している。
【0014】
さらに、これ等車窓枠のうちの一つは、前記車窓枠と前記光透過面との間に形成する間隙を有し、前記ベースの前記車窓枠第二固定部は前記間隙内に挿設している。
【0015】
さらに、前記乗用車用サンシェードは、前記ベースに対応してこれ等車窓枠のうちの一つに設ける少なくとも一つの固定ブロックをさらに包括しており、各前記固定ブロックは、前記スクリーンを嵌合するために用いる収容エリアと、前記収容エリアから離れた一側に設置して前記車窓枠上に粘着するために用いる両面テープをそれぞれ包括している。
【発明の効果】
【0016】
このことから、本発明は、周知技術と比べ、以下のような利点を有している。
第一に、本発明に係る固定構成は、二つの粘着面を有することで乗用車の窓枠にある非平行な二つの窓枠面に粘着したり、ベース上の車窓枠第二固定部を介して光透過面と車窓枠との間にある間隙に挿設したりするため、乗用車用サンシェードの車窓枠上に固定する結合安定性は向上し、また、本発明に係る固定構成は、乗用車用サンシェードを車体の前窓、側窓或いは後窓に設置することができる。
第二に、本発明は、周知の固定ブロックと結合してより好ましい結合効果を達することができ、ユーザは本発明に係る固定構成を車窓枠上の折れ曲り箇所に粘着し、周知の固定ブロックを車窓枠の平坦な表面に粘着し、さらに本発明に係るスクリーンを本発明に係る固定構成と周知の固定ブロックとの間に固定することができ、様々な異なる様式の車窓に対応することができるため、汎用性を有している。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】周知技術に係るサンシェードの固定構成を示す分解図である。
図2】周知技術に係るサンシェードの固定構成が車窓枠に接続する際の外観を示す模式図である。
図3】本発明に係る固定構成を示す分解図である。
図4A】本発明に係る固定構成を示す斜視図である。
図4B図4Aの4B−4B線断面図である。
図4C図4Aの4C−4C線断面図である。
図5A】本発明に係る乗用車用サンシェードの第一実施態様を示す分解図である。
図5B】本発明に係る乗用車用サンシェードの第一実施態様を示す斜視図である。
図5C図5Bの5C−5C線断面図である。
図6】本発明に係る乗用車用サンシェードの第二実施態様を示す斜視図である。
図7A】本発明に係る乗用車用サンシェードの第三実施態様を示す斜視図である。
図7B図7Aの7B−7B線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の技術的特徴及びいくつかの好ましい実施態様を挙げ、図面を参照しつつ、以下において説明する。しかし、これ等実施態様はあくまでも本発明の技術内容を説明するものである。また、本発明の図面は、説明し易いよう、実際の大きさに合わして作図したものではなく、図面中の大きさは本発明が請求する範囲を制限するものでもない。
【0019】
本発明の技術内容について、本発明に係る固定構成を示す斜視図である図3及び図4Aを参照すると、本発明は、主に乗用車用サンシェードを乗用車の車窓枠上に固定するために用いる固定構成1を提供しており、前記固定構成1は、ベース10及び車窓枠粘着部材20を包括している。
【0020】
さらに詳しくいうと、前記ベース10は、車窓枠第一固定部11と、前記車窓枠第一固定部11の一側に設置する支持フレーム挟持部12と、前記車窓枠第一固定部11のもう一側に設置して前記支持フレーム挟持部12から離れる方向に向かって延伸する車窓枠第二固定部13とを包括しており、前記車窓枠第一固定部11の表面は第一接続面111を形成し前記車窓枠第二固定部13の表面は前記第一接続面111に隣接する第二接続面131を形成している。本発明に係る固定構成を示す断面図である図4B及び図4Cを併せて参照すると、図示されているとおり、前記支持フレーム挟持部12は、前記車窓枠第一固定部11の二つの長手に間隔を置くように設置して前記車窓枠第一固定部11より前記車窓枠第二固定部13から離れる方向に向かって延伸する二つの延伸部分121と、記車窓枠第一固定部11から離れて各前記延伸部分121の一端にそれぞれ設置し且つもう一つの前記延伸部分121に向かって延伸する二つのホック部分122とを有することで、乗用車用サンシェードをこれ等延伸部分121の間に嵌入し、これらホック部分122の係着によって脱落し難くしている。また、前記第二接続面131は、前記車窓枠第一固定部11から離れる方向に向かって延伸して幅が徐々に狭くなる台形形状を呈しており、前記車窓枠第二固定部13は、前記車窓枠第一固定部11から離れた一端に設置する二つのガイド角Rを有することで、前記車窓枠第二固定部13が前記乗用車の車窓枠に接続する際、車窓枠の表面を損傷しないようにしている。
【0021】
前記車窓枠粘着部材20は、前記ベース10上に組合され、前記第一接続面111及び前記第二接続面131に貼着し、前記第一接続面111に固着する第一粘着面21と、記第二接続面131に固着する第二粘着面22とを包括している。図4Cを参照すると、本発明に係る前記車窓枠粘着部材20は、強力接着剤或いは両面テープ等の粘着性を有する物質とすることができ、好ましい実施態様において、前記車窓枠粘着部材20は折曲した両面テープであり、且つ前記車窓枠粘着部材20は二部分に分けることができ、一部分は前記第一接続面111に貼着し且つ前記第二接続面131の一側に対向して前記第一粘着面21を形成する第一ゲル体211、もう一部分は前記第二接続面131に貼着し且つ前記第一接続面111の一側に対向して前記第二粘着面22を形成する第二ゲル体221であって、前記第一粘着面21及び前記第二粘着面22は、互いに直交或いは斜交し合う平面である。このことから、前記第一ゲル体211及び前記第二ゲル体221は一体的に形成しているため、ユーザが前記車窓枠粘着部材20を乗用車の車体上から取外す際、記車窓枠粘着部材20をそのまま取外すことができ、前記車窓枠粘着部材20を取り外すことにより乗用車車体上に跡が残るという問題を低減している。また、もう一つの実施態様において、前記車窓枠粘着部材20は、前記第一接続面及111び前記第二接続面131にそれぞれ粘着する二つのゲル体とすることもできる。また、前記車窓枠粘着部材20は、前記第一粘着面21及び前記第二粘着面22に貼着するリリース層23を包括することで、前記固定構成1が使用されていない際、前記第一ゲル体211及び前記第二ゲル体221を塵埃或いはその他の物体に粘着することから保護している。
【0022】
次に、本発明に係る乗用車用サンシェードの第一実施態様を示す分解図、斜視図及び断面図である図5A乃至図5Cを参照すると、図示されているとおり、本発明は、少なくとも一つの光透過面310aと、各前記光透過面310aの周囲に繞設する複数の車窓枠320aとを包括し、且つ各前記車窓枠320aは非平行な二つの窓枠面322aを有する乗用車上に設置して車外からの光線を遮蔽するために用いる乗用車用サンシェード300aを提供することにあり、本実施態様において、前記光透過面310aとは、乗用車の外部の日差しが乗用車の前窓、後窓或いは側窓等の窓ガラスから車内に差し込む平面を指し、これら非平行な窓枠面322aは、前記車窓枠320aにある折曲部321a両端の平面であって、これ等車窓枠320aは前記車窓枠320aと前記乗用車用サンシェード300aとを結合して固定するために用いることができる。前記乗用車用サンシェード300aは、スクリーン30aと、ベース10と、車窓枠粘着部材20とを包括している。
【0023】
前記スクリーン30aは、窓の外の光線を遮蔽するため、前記光透過面310aに対応して設置し、前記光透過面310aを被覆して前記乗用車に差し込む光線を制限するために用いる遮光生地32aと、前記遮光生地32aの周囲に繞設する支持フレーム31aとを包括している。前記支持フレーム31aは、収納或いは設置を行い易くするため、フレキシブルな材質からなり、前記遮光生地32aは、網状構成の織布製品であって、前記スクリーン30aは前記光透過面310aを完全に或いは部分的に遮蔽することができ、その遮蔽面積は、必要に応じて調整できるため、ここでは面積を限定しない。
【0024】
前記ベース10は、車窓枠第一固定部11と、前記車窓枠第一固定部11の一側に設置して前記支持フレーム31aと嵌合する支持フレーム挟持部12と、前記車窓枠第一固定部11のもう一側に設置して前記支持フレーム挟持部12から離れる方向に向かって延伸する車窓枠第二固定部13とを包括しており、前記車窓枠第一固定部11の表面は第一接続面111を形成し前記車窓枠第二固定部13の表面は前記第一接続面111に隣接する第二接続面131を形成している。本実施形態において、前記支持フレーム挟持部12は、前記車窓枠第一固定部11の二つの長手に間隔を置くように設置して前記車窓枠第一固定部11より前記車窓枠第二固定部13から離れる方向に向かって延伸する二つの延伸部分121と、前記車窓枠第一固定部11から離れて各前記延伸部分121の一端にそれぞれ設置し且つもう一つの前記延伸部分121に向かって延伸する二つのホック部分12と、これら二つのホック部分122の間に位置して前記支持フレーム31aに嵌入するために用いる開口24とを有しており、これ等ホック部分122の間の間隔は、前記スクリーン30aの厚さ、即ち前記支持フレーム31aと前記遮光生地32aとを組み合わせた全体の厚さよりやや狭く、ユーザはやや力を加えるだけで前記スクリーン30aの部分をこれ等延伸部分121の間に嵌入することができる。
【0025】
前記車窓枠粘着部材20は、前記第一接続面111及び前記第二接続面131に貼着し、前記第一接続面111に固着する第一粘着面21と、前記第二接続面131に固着する第二粘着面22とを包括しており、前記第一粘着面21及び前記第二粘着面22はこれ等車窓枠320aのうちの一つにある折曲部321a両端のこれ等窓枠面322aに粘着している。このことから、前記固定構成1は前記車窓枠粘着部材20の前記第一粘着面21及び前記第二粘着面22を介してそれぞれ異なる角度で前記車窓枠320a上に貼着することで、前記固定構成1と前記車窓枠320aとの間の結合安定性を増加することができる。
【0026】
次に、本発明に係る乗用車用サンシェードの第二実施態様を示す斜視図である図6を参照すると、一部の車種車窓枠320bは、その上端及び下端の平坦面の面積が同じであるとは限らないため、本発明のベース10をこれ等車窓枠320bの上端及び下端にある折れ曲り箇所に設置すると、乗用車用サンシェード300bはこれ等車窓枠320bに歪曲して接続する状態を呈するため、あまり好ましくない。前記乗用車用サンシェード300bの組合せの安定性を向上させるため、前記乗用車用サンシェード300bは、前記ベース10に対応してこれ等車窓枠320bのうちの一つに設ける少なくとも一つの固定ブロック200をさらに包括しており、図1を併せて参照すると、各前記固定ブロック200は、スクリーン30bを嵌合するために用いる収容エリア220と、前記収容エリア220から離れた一側に設置して前記車窓枠320b上に粘着するために用いる両面テープ210をそれぞれ包括している。このことから、本実施態様において、上述した前記固定構成1は乗用車の前記車窓枠320bにある平坦面の面積が小さい上端の折れ曲り箇所に接続し、従来の固定ブロック200を介して前記車窓枠320bにある平坦面の面積が大きい下端に接続することで、前記スクリーン30bを前記固定構成1及び前記固定ブロック200に上下それぞれ挟持しており、上述の構成に基づき、前記スクリーン30bを前記車窓枠320b上に安定して結合することによって、光透過面310bから差し込む日差しを遮蔽している。
【0027】
本発明に係る乗用車用サンシェードの第三実施態様を示す斜視図及び断面である図7A及び図7Bを参照すると、図示されているとおり、本実施態様に係る乗用車用サンシェード300cは、乗用車の前窓、後窓或いは側窓に用いることができ、乗用車の後窓に用いることを例とした場合、これ等固定構成1は車窓枠320cの上端及び下端部分にそれぞれ設置し、且つこれ等固定構成1の間にはスクリーン30cが接続され、これ等車窓枠320cのうちの一つは、前記車窓枠320cと光透過面310cとの間に形成する間隙Gを有し、前記ベース10の前記車窓枠第二固定部13は前記間隙G内に挿設し、前記固定構成1上にある前記第一粘着面21及び前記第二粘着面22を介して前記車窓枠320c上に貼着することで、本発明に係る乗用車用サンシェード300cが前記車窓枠320cに安定して固定することができる効果を達している。
【0028】
以上のことから、本発明は、固定構成にあるベースの車窓枠第一固定部及び車窓枠第二固定部によって第一接続面及び第二接続面を構成し、車窓枠粘着部材を第一接続面及び第二接続面に貼着することで第一粘着面及び第二粘着面を形成し、各粘着面を車窓枠の折曲部両端にある窓枠面上にそれぞれ粘着することによって、乗用車用サンシェードの組合せの安定性を向上し、また本発明に係る固定構成は、従来のサンシェードの固定ブロックと併せて使用することもできる上、乗用車の前窓、後窓或いは側窓の設置に適用することができる。
【符号の説明】
【0029】
1 固定構成
10 ベース
11 車窓枠第一固定部
111 第一接続面
12 支持フレーム挟持部
121 延伸部分
122 ホック部分
13 車窓枠第二固定部
131 第二接続面
20 車窓枠粘着部材
21 第一粘着面
211 第一ゲル体
22 第二粘着面
221 第二ゲル体
23 リリース層
24 開口
30a スクリーン
30b スクリーン
30c スクリーン
31a 支持フレーム
32a 遮光生地
200 固定ブロック
210 両面テープ
220 収容エリア
300a 乗用車用サンシェード
300b 乗用車用サンシェード
300c 乗用車用サンシェード
310a 光透過面
310b 光透過面
310c 光透過面
320a 車窓枠
320b 車窓枠
320c 車窓枠
321a 折曲部
322a 窓枠面
400 サンシェード
R ガイド角
G 間隙
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図5A
図5B
図5C
図6
図7A
図7B