(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記許可を有する1人又は複数のユーザの各々は、前記第1のユーザの複数のノードと、前記許可を有する1人又は複数のユーザとの間の隔たりの程度に基づいてさらに決定される、請求項1に記載の方法。
前記第1の無線装置により、前記第1のデータタイプのデータを送信する前に、前記許可を有する1人又は複数のユーザに関連付けられた複数の無線装置のうちの1つからセキュリティ情報を受信することをさらに備え、
前記セキュリティ情報は、装置の配向、慣性シグネチャ、パスワード、個人識別番号、又は近距離無線装置(NFC)により送信されたデータを含む、請求項1に記載の方法。
前記第1の無線装置に関連付けられた信号三角測量又はGPS座標に少なくとも部分的に基づいて、第1の無線装置の位置を決定することをさらに備える請求項1に記載の方法。
前記第1の無線装置により、第1の無線装置から第2のデータタイプのデータを受信する許可を有する前記ソーシャル・ネットワーキング・システムの追加ユーザを特定すること、
前記第1の無線装置により、前記第1の無線装置からの第2の距離を決定することであって、追加ユーザは、前記第2のデータタイプのデータを受信するために、前記第1の無線装置の第2の距離内に位置する必要がある、前記第2の距離を決定すること、
前記第1の無線装置により、追加ユーザが前記第1の無線装置の第2の距離内に位置しているという指示を受信すること、
前記第1の無線装置により、前記第2のデータタイプのデータを送信すること、をさらに備える、請求項1に記載の方法。
前記第1のデータタイプのデータは、1つ又は複数の無線装置の各々により復号化可能であり、前記追加ユーザに関連付けられた第3の無線装置により復号化不可能であり、
前記第2のデータタイプのデータは、前記第2の無線装置のいずれかにより復号化不可能であり、前記第3の無線装置により復号化可能である、請求項10に記載の方法。
前記許可を有する1人又は複数のユーザの各々は、前記第1のユーザの複数のノードと、前記許可を有する1人又は複数のユーザとの間の隔たりの程度に基づいてさらに決定される、請求項14に記載のシステム。
【発明を実施するための形態】
【0009】
1つ又は複数の基準に基づいて、異なるタイプのデータを異なる受信者に送信し得る。幾つかの実施形態では、データ送信は、送信側無線通信装置と受信側無線通信装置との間の距離によって制御し得る。送信側無線装置から異なる距離内にある受信側無線装置も、異なるタイプのデータを受信することができる。各タイプのデータは、送信側無線装置から特定の距離内にある受信側無線装置によってのみ受信可能である。幾つかの実施形態では、データ送信は、受信ユーザの識別情報によって制御し得る。異なる受信ユーザの無線装置が、異なるタイプのデータを受信することができる。各タイプのデータは、特定のユーザの無線装置によってしか受信することができない。幾つかの実施形態では、データ送信は、送信側無線通信装置と受信側無線通信装置との間の距離と、受信ユーザの識別情報との両方によって制御し得る。特定の各タイプのデータは、無線装置が送信側無線装置から特定の距離にあるとき、特定のユーザの無線装置によってのみ受信することができる。
【0010】
図1は、通信システム100の図である。通信システム100は、無線通信装置104a、104b、104c、及び104dを含む。第1の無線通信装置104bは、主無線通信装置104aから第1の距離110にある。第2の無線通信装置104cは、主無線通信装置104aから第2の距離111にある。第3の無線通信装置104dは、主無線通信装置104aから第3の距離112にある。従来の無線通信システムでは、無線通信装置104b、104c、及び104dは、主無線通信装置104aの通信範囲124a内にあり、データ共有が主無線通信装置104aでイネーブルされている場合、通信範囲124a内の全ての無線通信装置104b〜104dは、同じデータにアクセスすることができる。
【0011】
通信範囲124aは、主無線通信装置104aによって使用されるデータ伝送の無線技術に依存し得る。無線通信技術の例としては、近距離通信(NFC)、ブルートゥース(BLUETOOTH(登録商標))、WiFi、及びGSM(登録商標)、3G、4G、又はLTE等のセルラネットワークが挙げられる。無線通信装置104b〜104dが主無線通信装置104aの通信範囲124a内部にある場合、無線通信装置104b〜104dは、主通信装置104aとデータを交換することができる。主通信装置104aと第1の通信装置104bとの間の第1の距離110は、最も短く、幾つかの実施形態では、これにより、無線通信装置104a及び104bは、利用可能な最高のスループットで通信することができる。第2の距離111は第1の距離110よりも大きく、したがって、第2の無線通信装置104cは、利用可能なより低いスループットを有し得る。しかし、第2の無線通信装置104cは通信範囲124a内にあるため、第1の無線通信装置104bと同じデータへのアクセスを保持する。さらに、第3の距離112は第2の距離111よりも大きいため、第3の無線通信装置104dは、最低の利用可能スループットを有し得る。しかし、第3の無線通信装置104dも通信範囲124a内に留まるため、第3の無線通信装置104dは、第1の無線通信装置104b及び第2の無線通信装置104cと同じデータへのアクセスを保持する。一例では、これらの実施形態は、通信範囲124a、124b、124c、及び124dが約100mの半径を有し、距離110、111、及び112が、屋内及び/又はマルチパス環境で約100m未満であるWiFiシステムで典型である。
【0012】
様々な実施形態によれば、無線通信装置104a〜104dは、1つ又は複数の携帯電話、アイフォン(iPhone)、ヘッドフォン、ヘッドセット(マイクロホン及びイヤホンを含む)、音楽プレーヤ、アイポッド(iPod)、個人情報端末、アイパッド(iPad)、ラップトップ、コンピュータ、タブレット・コンピュータ、又はカメラを含み得る。
【0013】
図2は、通信システム200の図である。無線通信装置104b、104c、及び104dは、ユーザ104aから異なる距離210、211、及び212にある。
図2に示されるように、第3の無線通信装置104dは、主通信装置104aと通信することができず、その理由は、通信装置104aと104dとの間の距離212が長すぎ、主通信範囲124aが第3の通信範囲124dと重ならないためである。無線通信装置104b及び104cは、通信範囲124a内にあり、
図1に関して上述したように、通信装置104aと通信することが可能である。この実施形態では、第3の無線通信装置104dは、通信の距離依存閾値に起因して、主無線通信装置104aからの情報にアクセスすることができない。
【0014】
図3は、一実施形態による通信システム300の図である。一態様によれば、通信装置304aは、それぞれが異なるタイプの符号化データを有する複数のデータストリームを同時に送信する。通信装置304aは、3つのレベルの通信範囲330、331、332を有する。通信範囲330は、第1のデータタイプ320に含まれる送信データを含む。通信範囲331は、第2のデータタイプ321に含まれる送信データを含む。通信範囲332は、第3のデータタイプ322に含まれる送信データを含む。主通信装置304aから送信し得るデータのタイプは、主通信装置304aと、送信しようと試みているデータの送信先の装置との間の距離に依存する。例えば、第1のデータタイプ320に含まれるデータは、第1の通信範囲330内の装置に送信され、第2のデータタイプ321に含まれるデータは、第2の通信範囲331内の装置に送信され、第3のデータタイプ322に含まれるデータは、第3の通信範囲332内の装置に送信される。
【0015】
幾つかの実施形態では、データタイプ320、321、及び322は、異なる電磁波長、異なるアンテナ、及び/又は異なる変調、変調及び符号化フォーマットで動作する異なる無線で同時に送信される。異なる変調、復調、及び符号化フォーマットを使用して、主無線通信装置304aのハードウェア複雑性を最小限に抑え得る。一例では、通信距離310での第1の無線通信装置304bは、第1のデータタイプ320、第2のデータタイプ321、及び第3のデータタイプ322にアクセスすることができる。通信距離311での第2の無線通信装置304cは、第2のデータタイプ321及び第3のデータタイプ322にアクセスすることができる。通信距離312での第3の無線通信装置304dは、第3のデータタイプ322にアクセスすることができる。主無線通信装置304aのユーザは、各データタイプレベル320、321、及び322で提供される情報のタイプを制御し得る。一例では、無線通信装置304aのユーザインタフェースは、ユーザが、各データタイプレベル320、321、及び322で利用可能な情報のタイプを制御できるようにするように構成し得る。
【0016】
図3では、通信範囲330は通信範囲331よりも短く、通信範囲331は通信範囲332よりも短い。幾つかの実施形態では、第1のデータタイプ320が通信装置304aから送信される場合、通信装置304bのみが受信可能であり、その理由は、通信装置304bのみが通信範囲330内にあるためである。しかし、第2のデータタイプ321が通信装置304aから送信される場合、通信装置304b及び304cの両方が受信可能であり、その理由は、通信装置304b及び304cの両方が、通信範囲331内にあるためである。同様に、第3のデータタイプ322が通信装置304aから送信される場合、3つ全ての通信装置304b、304c、及び304dが受信可能であり、その理由は、3つ全ての通信装置304b、304c、及び304dが、通信範囲332内にあるためである。
【0017】
幾つかの実施形態では、第1のデータタイプ320で提供される情報は、第2のデータタイプ321で提供される情報よりもプライベート又は安全であり得、第2のデータタイプ321で提供される情報は、第3のデータタイプ322で提供される情報よりもプライベート又は安全であり得る。本発明の一実施形態によれば、第1の通信範囲330の半径310は約1m未満であり得、第1のデータタイプ320は、プライベートソーシャルネットワーキング識別情報、コンタクト情報、プライベートドキュメント及びファイル、又はインターネット上の個人情報若しくは公衆情報へのURL等の非常に個人的な情報であり得る。第1のデータタイプ320に含まれるデータは、主通信装置304aのユーザが、特に第1の通信装置304bのユーザと意図的に共有する情報であり得る。セキュリティを更に上げるために、無線通信装置304a及び304bのユーザは、まず、装置の方位、慣性シグネチャ(inertial signature)、パスワード、PIN(個人識別番号(personal identification number))、NFC、又はRFIDデータ交換等の他の情報を共有した後でのみ、第1のデータタイプ320での情報の交換をイネーブルする。一例では、第1の無線通信装置304bは、時計、歩数計、心拍モニタ、フィットネス機器若しくはヘッドフォン、又はこれらの任意の組み合わせ等の主通信装置304aのユーザが所有する別の無線装置であり得る。
【0018】
一実施形態では、第2の通信範囲331の半径311は3m未満であり得、第2のデータタイプ321は、主通信装置304aのユーザが人々のグループとの共有を意図する個人情報であり得る。例えば、第2のデータタイプ321での情報は、ソーシャルネットワーキンググループ又は友達の情報、コンタクト情報、ドキュメント、及び/又はインターネット上の個人情報又は公衆情報へのファイル又はURLであり得る。第2のデータタイプ321での情報は、ビジネス会議及び社会的な集まりで不効率的に共有されることが多い情報であり得る。
【0019】
第3の通信範囲332の半径312は10mよりも大きくてよく、第3のデータタイプ322は、主通信装置304aのユーザが、一般公衆設定で広く共有することを意図する公衆情報であり得る。例えば、第3のデータタイプ322に含まれる情報は、主通信装置304aのユーザが、教室、レクチャーホール、航空機、レストラン又はバー、都市屋外環境、及び/又はモール内の他の通信装置との共有を意図する情報であり得る。別の例では、第3のデータタイプ322での情報は、主通信装置304aのユーザが、ユーザが外を歩き回っている間、主通信装置304aの10m以内にある任意の装置等の選択された範囲内の任意の装置と共有したい情報であり得る。
【0020】
図4は、
図3に示される3つの異なるデータタイプ320、321、及び322の作成に使用し得るデータ符号化行列400の一実施形態の図である。
図4は、直交周波数分割多重化(OFDM : Orthogonal Frequency Division Multiplexing)送信器等の送信器に供給し得るビットでの3つのデータタイプ320、321、及び322の行列を示す。第1のデータタイプ320は1列目401に表され、第2のデータタイプ321は2組目の列406に表され、第3のデータタイプ322は3番目の組の列411で表される。
【0021】
図4を参照すると、第1のデータタイプ320は、Nビットの1列目401のベクトルとして示される。第2のデータタイプ321は、2組目の列406の1列ベクトルのL冗長コピー(L redundant copies)405として示される。第3のデータタイプ322は、3組目の列411の1列ベクトルのM冗長コピー(M redundant copies)410として示される。一例によれば、2番目の組の列406内のエントリが全て同一である場合、第2のデータタイプ321の帯域幅は、第1のデータタイプ320の帯域幅のM×L分の一に低減することができる。一特徴によれば、
図3に示されるように、第3のデータタイプ322は、第2のデータタイプ321よりも広い範囲でブロードキャストされ、
図4を参照すると、第3のデータタイプ322の冗長コピー410(M)の数は、第2のデータタイプ321の冗長コピー405(L)の数よりも大きい。
【0022】
一実施形態によれば、無線通信装置からのデータストリームは、行列400の連続ストリームである。行列400では、kは時間インデックスを表す。無線通信装置内の送受信器は、OFDM符号化方法を使用し得る符号化モジュールを含む。OFDM符号化方法は、パラレルビットストリームを1組の直交信号に変換する。送受信器は1組の直交信号を同時に送信する。一例では、送受信器は、1組の直交信号の同時送信を実行する線形アナログ送信器を含む。一実施形態によれば、1組の直交信号は、周波数領域内の重複しないか、又は重複が最小の信号を使用して作成される。高速フーリエ変換(FFT : Fast Fourier Transform)を使用して、直交周波数データの重畳を時間領域に変換し得る。
【0023】
一実施形態では、距離依存データは、各データタイプのデータのビットの帯域幅を調整することによって生成される。例えば、最短距離のデータタイプである第1のデータタイプ320は、高い帯域幅を使用し、一方、最長距離のデータタイプである第3のデータタイプ322は、低い帯域幅を使用する。一実施形態では、帯域幅は、同じビットの冗長コピーを作成し、受信器に信号の積分又は平均化を指示することによって低減し得る。第3のデータタイプ322に低い帯域幅の信号を使用することにより、データを送信器から遠く離れた距離で受信できるようにする。信号は、時間領域で平均化してもよく、又は周波数領域で平均化してもよい。一例では、受信器は、どの受信器信号を平均化すべきかについての情報を有する。平均化すべき信号についての情報は、送信器がデータを送信するか、又は信号の送信元の無線通信装置と前に共有されていることもある。別の実施形態では、距離依存データは、各データタイプの送信電力を調整することによって生成される。
【0024】
一実施形態では、行列400内のデータは、
図4に示されるよりもインターリーブし得る。他の実施形態では、行列400内のデータは、異なる符号化又は変調フォーマットで表現して、待ち時間を最小化するか、又は何らかの他のシステムパラメータを最適化し得る。更なる実施形態では、Lの値(コピー405の数)及びMの値(コピー410の数)は、無線通信装置304a、304b、304c、及び304dにわたって共有される事前情報を固定され得る。別の実施形態では、Lの値(コピー405の数)及びMの値(コピー410の数)は、第3のデータタイプ322として、又はより長距離範囲を有する別の無線プロトコル手段によってブロードキャストし得る。
【0025】
図5Aは、一実施形態によるOFDM送信器500の図であり、
図5Bは、一実施形態によるOFDM受信器524の図である。一態様によれば、OFDM送受信器は、
図5AのOFDM送信器と、
図5BのOFDM受信器とを含む。
【0026】
図5Aを参照すると、入力データストリームx[n]501は、例えば、
図4に示される行列をシリアル化した(serialized)ものであり得る。入力データストリームx[n]501は、複数のパラレルデータストリーム(parallel data stream)502に変換され、コンスタレーションマッピング(constellation mapping)508を使用して、パラレルデータストリーム502を直交信号503、504、505、及び506のコンスタレーション(constellation)にマッピングする。一例では、直交信号503〜506は、QAM(直交振幅変調(Quadrature Amplitude Modulation))又はPSK(位相シフトキーイング(Phase Shift Keying))を使用して変調し得る。
【0027】
直交信号503〜506は、逆高速フーリエ変換(inverse Fast Fourier Transform)509(FFT)を使用して時間領域信号に変換される。FFT509は、実数信号成分510と、虚数信号成分511とを含む複素時系列信号を生成する。実数信号成分510は、第1のデジタル/アナログコンバータ512においてアナログ信号に変換され、虚数信号成分511は、第2のデジタル/アナログコンバータ513においてアナログ信号に変換される。次に、実数信号成分510は、第1のミキサ515を介して無線周波数(RF : radiofrequency)領域に変換され、虚数信号成分511は、第2のミキサ516を介して無線周波数領域に変換される。ミキサ515及び516は、局所発振器信号を局所発振器514から受信し、局所発振器信号を実数及び虚数複素時系列信号のそれぞれで乗算する。一例では、局所発振器信号は、約2.45GHzの範囲であり、送信器からの出力は、WiFi又は別のマイクロ波周波数である。実数成分510及び虚数成分511は、518において結合されて、出力信号x(t)519を生成する。出力信号x(t)519は、増幅器520によって増幅され、アンテナ521によってマイクロ波電磁場として放射される。一例では、
図4の行列400は、送信器500に列毎に供給されて、様々なデータタイプを送信し得る。
【0028】
図5Bを参照すると、受信器524はアンテナ525を含み、このアンテナは電磁場を電圧信号y(t)526に変換する。電圧信号y(t)は、送信器の出力信号x(t)519と同様の別の無線通信装置からの出力信号が減衰し歪んだものであり得る。受信器524で受信される出力信号の減衰及び歪みは、環境での経路損失及び/又は散乱によるものであり得る。受信電圧信号y(t)は、2つのパラレル入力信号に分割され、ミキサ527及び529に入力される。ミキサ527及び529は、局所発振器534を使用してパラレル入力信号をベースバンドに変換する。ベースバンドフィルタ530及び535は、各パラレル入力信号の二重周波数成分をフィルタリングで除去する。ベースバンドフィルタ530及び535からの出力は、増幅器531及び536で増幅され、次に、複素アナログ時系列入力信号が、アナログ/デジタルコンバータ532及び537を用いてデジタル領域に変換される。
【0029】
複素デジタル時系列入力信号は、FFT539によって処理される。一実施形態では、FFT539は、
図4に関して上述したように、インデックスL及びMの共有される事前知識(priori knowledge)に従って、複素デジタル時系列入力信号内のサンプルを平均化する。一例では、FFT539は、平均化のために受信したサンプルを記憶するのに十分なメモリを含む。一例によれば、行列はフレーム化される。FFT539は直交信号を出力し、この信号は、シンボル検出ブロック545によってシンボルに変換される。別の実施形態では、シンボル検出ブロック545は、
図4に関して上述したように、インデックスL及びMの共有される事前知識に従って、複素デジタル時系列入力信号内のサンプルを平均化する。シンボル検出ブロック545は、平均化のために受信したサンプルを記憶するのに十分なメモリを含み得る。一特徴によれば、FFT539又はシンボル検出ブロック545によって実行される平均化は、処理利得をもたらし、より大きな範囲にわたりより小さな帯域幅を使用することが可能になる。適切な平均化後、シンボル検出ブロック545は、シンボルを検出し、信号をビットに変換する。複数のパラレル直交信号(parallel orthogonal signal)540〜543は、パラレルからy[n]551のシリアルストリームに変換される。
【0030】
幾つかの例では、無線は、OFDMよりも単純な送受信器アーキテクチャを有し得る。例としては、UHF及びマイクロ波周波数でのRFID、ブルートゥース(Bluetooth)低エネルギー4.0、ブルートゥース(Bluetooth)1.0、1.1、1.2、2.0、2.1(クラシックブルートゥース(Classic Bluetooth))、初期のWiFiプロトコル(802.11b及びg)、並びにプロプライエタリ433、900MHz及び2.4GHz無線が挙げられる。これらの場合、直交ベースセットのサイズはより小さいことがあり、したがって、距離依存通信の符号化は困難であり得る。例えば、変調がASK、FSK(GFSK、DQPSK、及びDPSKを含む)を用いて行われる場合、距離依存符号化は、反復コード、動的変化レートコード、又は他のコードを用いて行い得る。
図5C及び
図5Dは、RFIDに基づかないアクティブ無線システムに使用し得る従来の無線アーキテクチャを示す(送信器566及び受信器575のRFIDアンテナ構成の複雑性は異なるが、簡潔にするために、これらの図には示されていない)。送信器550では、実数領域551及び虚数領域553でのベースバンド変調を表すデジタルサンプルは、DAC552、554に供給され、次に、局所発振器555、ミキサ556、558、及び位相シフタ557を用いて変調され、次に、結合(559)されて、複素RF信号560を生成する。次に、この信号を増幅(565)し、放射する(566)ことができる。ベースバンドサンプル551、553は、各距離依存通信範囲の反復又は変調率コードを構成するサンプルに対応し得る。アンテナ575において放射信号を受信すると、複素RF信号576は、構成要素577、578、579、580、584、585によって復調されフィルタリングされる。アナログ信号は増幅され(581、586)、次に、デジタル化される(582、587)。反復コード又は同様の符号化方式が利用される場合、動的平均化ブロック589を使用して、個々のサンプル又はチップからより大きなシンボルを組み立て得る。異なる変調率が使用される場合、動的平均化ブロック589は、適宜サイズの整合フィルタ又は他のフィルタを適用するのにより大きなシンボルを選び得る。最後に、シンボル検出ブロック595が、シーケンスからビットを抽出し、次に、ビットをメモリにおいてビットストリームに変換し得る。
【0031】
図6は、N×L=16及びN×M=256を用いる
図4に示されるような行列の様々な距離での送信電力を示す図である。発信元の無線通信装置の送信器の結合送信電力及びアンテナ利得は、−40dBmに設定され、300メガビット/sのOFDM送受信器を用いての第1の距離d1 605(0.73m)での第1のデータタイプ601の通信、第2の距離d2 606(2.9m)での第2のデータタイプ602の通信、及び第3の距離d3 607(11.7m)での第3のデータタイプ603の通信を可能にする。異なる距離での異なるデータタイプの通信は、例えば、送信器が十分なダイナミックレンジを有する場合、デジタル的に可能になり得る。別の例では、異なる距離での異なるデータタイプの通信は、送信チェーン内のアナログ減衰器を用いてデジタル的に可能にし得る。一特徴によれば、低電力レベルを選択して、プライバシーを保証し得る。例えば、他の無線通信装置のユーザが、受信器の温度を変更しないか、又は非常に大きく顕著な装置を利用しない場合、熱力学的に特定の範囲を超えてデータを復号化することは不可能である。これは、以下の式(1)により、それを超えると情報を確実には取得できない最小信号対雑音比があるためである。
【0032】
【数1】
第1の項は、特定の温度で受信器を動作させる熱力学に基づくチャネルでのノイズフロアを表す。第2の項は、チャネルのどれくらいが、ノイズ電力を積分するための帯域幅として利用されるかを表す。第3の項は、特定のビットエラーレート(BER : bit error rate)及び変調フォーマットでのdB単位での理論上の信号対雑音比である。特定のBER及び変調フォーマットでの理論上の信号対雑音比は、チャネル容量限界では−1.6dBであるが、その他では正の数である。第4の項は、受信器のノイズ温度に対応する回路のアナログ領域での実装損失を表し、通常は約0.5dB〜20dBの範囲である。最後の項は、例えば、有限ダイナミックレンジ、計算力、歪み/干渉、及びタイミングエラーに対応するデジタル実装損失である。デジタル実装損失は、典型的なシステムでは約0.5dB〜10dB変化する。NF及びILが正の数である場合、受信側ユーザの制御下の変数は、温度及び受信側ユーザの受信アンテナ利得である。そうでない場合には、送信器からの情報を適宜復号化するために必要な最小電力を、様々なデータタイプへの物理的アクセスを保証する手段として使用し得る。
【0033】
一特徴によれば、第1のデータタイプ601の−77dBm限度は、300メガビット/sで送信する市場で典型的な802.11n無線の最小受信電力(minimum receiver power)である。他のデータタイプ電力レベル及び範囲が、曲線610で表されるフリースの伝達公式を使用してこのデータ点から決定される。一実施形態によれば式(1)に関して考察した範囲は、散乱に起因してわずかに変わり得る。別の実施形態では、送信電力(transmitter power)はより高いことがあるが、プロトコルは、受信電力閾値が対応する限度を超えて設定されることを保証する。
【0034】
幾つかの実施形態では、(例えば、周囲温度又はノイズ比に起因して)異なるタイプのデータが異なる電力レベルで送信され、したがって、信号は特定の異なる距離にしか到達できない。例えば、
図3では、第1のデータタイプ320は、より低い電力レベルで送信し、それにより、信号は短距離(例えば、通信範囲330)にしか到達しない。第2のデータタイプ321は、幾らかより高い電力レベルで送信し、したがって、信号は幾らか長い距離(例えば、通信範囲331)に到達することができる。第3のデータタイプ322は、更に高い電力レベルで送信し、したがって、信号は更に遠い距離(例えば、通信範囲332)に到達することができる。これらの電力レベルは、電力増幅器により、又はデジタル/アナログコンバータのダイナミックレンジを使用して動的に制御し得る。
【0035】
図7は、モバイル通信装置において、異なるデータタイプの通信範囲を制御するために使用し得るユーザインタフェース要素の図である。ユーザは、第1のデータタイプ及び第2のデータタイプに対応する通信ゾーン725を制御することができる。一実施形態によれば、第3のデータタイプは、同じ無線を使用してブロードキャストすることができるとともに、第3のデータタイプは、セルラモデム又はWiFi等のインターネットに接続されたWAN技術を使用し広くブロードキャストすることもできる。したがって、第3のデータタイプの通信範囲は、無限又はグローバルと見なし得る。
図7に示されるように、ここでは仮想コンタクト情報731として示される第1のデータタイプの範囲は、タッチ・スクリーン又は他のユーザインタフェース制御を使用して動的に変更可能な制御距離736を有する。通信の半径は、ユーザがこのパラメータを変更すると、画面上でライブで(live)更新し得る。ユーザは、第1の距離731内で共有し得る情報のタイプを追加又は削除することもできる。同様に、
図7では友達グループ730として示される第2のデータタイプは、動的に変更可能な制御距離735を有する。一実施形態では、様々な社会設定についての1組のプロフィールをユーザが定義し、ユーザは、設定を切り換えるか、又は通信装置は、ロケーションアウェアネス(location-awareness)に基づいて設定を自動的に切り換える。
【0036】
幾つかの実施形態では、データ送信は、無線通信装置間の距離に追加して、又は距離の代替として、無線通信装置に関連付けられたユーザ(すなわち、無線通信装置が属するユーザ)によって、又はそのようなユーザに基づいて制御し得る。
図8は、別の例の無線通信システム800を示す。無線装置811にユーザ812が関連付けられると考える。ユーザ812は、自身の無線装置811を使用してデータを送信する。したがって、この例では、ユーザ812は送信側ユーザであり、無線装置811は送信側無線装置である。その他のユーザ及びシステム800内の装置は、受信側ユーザ及び受信側装置である。
【0037】
幾つかの実施形態では、データ送信は単に、無線通信装置に関連付けられたユーザの識別情報により、又は識別情報に基づいて制御し得る。ユーザ812により、(例えば、無線装置811に提供されるユーザインタフェースを通して)第1のタイプのデータがユーザ822及び842によってのみ受信されるべきであること、又はより詳細には、ユーザ822及び842に属する無線装置によってのみ受信されるべきであると設定する(specify)と考える。無線装置821にはユーザ822が関連付けられ、無線装置841にはユーザ842が関連付けられる。ユーザ812は、第2のタイプのデータが、ユーザ822及び824に属する無線装置によってのみ受信されるべきであることも設定し得る。無線装置823にはユーザ824が関連付けられる。
【0038】
この場合、第1のタイプのデータは、無線装置811によって送信され、ユーザ822に関連付けられた無線装置821及びユーザ842に関連付けられた無線装置841のみが、第1のタイプのデータを受信することができる。他の全ての無線装置は、第1のタイプのデータを受信することができない。第2のタイプのデータが、無線装置811によって送信される場合、ユーザ822に関連付けられた無線装置821及びユーザ824に関連付けられた無線装置823のみが、第2のタイプのデータを受信することができる。他の全ての無線装置は、第2のタイプのデータを受信することができない。
【0039】
ここで、データ送信は専ら、ユーザの識別情報及びユーザに関連付けられた無線装置によって制御される。送信側無線装置と受信側無線装置との間の距離は、考慮されない。例えば、第1のタイプのデータが無線装置811によって送信される場合、ユーザ854に関連付けられた無線装置853が、ユーザ842に関連付けられた無線装置841の隣にあったとしても、ユーザ854は第1のタイプのデータを受信する許可を有さないため、ユーザ854に関連付けられた無線装置853は、第1のタイプのデータを受信することができない。他方、無線装置811と821との間の距離が、無線装置811と841との間の距離よりもはるかに短い場合であっても、ユーザ822及び842の両方が、第1のタイプのデータを受信する許可を有するため、無線装置821及び841は両方とも、無線装置811によって送信される場合、第1のタイプのデータを受信することができる。
【0040】
幾つかの実施形態では、データ送信は、無線通信装置に関連付けられたユーザの識別情報と、送信側無線装置と受信側無線装置との間の距離との両方により、又は両方に基づいて制御し得る。ユーザ812が、第3のタイプのデータが、ユーザ822及び824に属する無線装置が無線装置811から特定の距離891内にある場合、(例えば、ここでも無線装置811に提供されるユーザインタフェースを通して)それらの無線装置によってのみ受信されるべきことを設定すると考える。ユーザ812は、第4のタイプのデータが、ユーザ854に属する無線装置が無線装置811から特定の距離892内にある場合、その無線装置によってのみ受信されるべきであることを更に設定し得る。無線装置853にはユーザ854が関連付けられる。加えて、距離892は、距離891よりも無線装置811から離れている。
【0041】
この場合、第3のタイプのデータが無線装置811によって送信される場合、ユーザ822に関連付けられた無線装置821及びユーザ824に関連付けられた無線装置823のみが、第3のタイプのデータを受信することができる。他の全ての無線装置及びユーザは、第3のタイプのデータを受信することができない。第4のタイプのデータが送信される場合、ユーザ854に関連付けられた無線装置853のみが、第4のタイプのデータを受信することができる。他の全ての無線装置及びユーザは、第4のタイプのデータを受信することができない。
【0042】
ここで、データ送信は、ユーザの識別情報と、送信側無線装置と受信側無線装置との間の距離との両方によって制御される。例えば、第3のタイプのデータが無線装置811によって送信される場合、無線装置831も無線装置811からの距離891内にあるにもかかわらず、ユーザ832が第3のタイプのデータを受信する許可を有さないため、ユーザ832に関連付けられた無線装置831は、第3のタイプのデータを受信することができない。別の例として、第4のタイプのデータが無線装置811によって送信される場合、無線装置821、823、831、841、及び851は全て距離892内にあるにもかかわらず、ユーザ822、824、832、842、及び852は第4のタイプのデータを受信する許可を有さないため、それぞれに関連付けられた無線装置821、823、831、841、及び851は第4のタイプのデータを受信することができない。
【0043】
勿論、これらの全てのシナリオで、ユーザ862に関連付けられた無線装置861及びユーザ864に関連付けられた無線装置863は、いかなるタイプのデータも受信することができず、その理由は、ユーザ862及び864が、いかなるタイプのデータも受信する許可を有さず、無線装置861及び863が、任意のタイプのデータを受信するために、無線装置811から設定された距離内にないためである。
【0044】
幾つかの実施態様を用いる場合、異なるタイプのデータは、送信前に別様に符号化又は暗号化し得る。特定のタイプのデータを所与として、そのタイプのデータを受信する許可を有するユーザのみが、関連付けられた無線装置を使用してデータを復号化又は解読する適切な手段を有する。例えば、第1のタイプのデータの場合、ユーザ822に関連付けられた無線装置821及びユーザ842に関連付けられた無線装置841のみが、第1のタイプのデータを復号化又は解読することが可能である。他の全ての無線装置は、第1のタイプのデータを復号化又は解読することができない。同様に、第2のタイプのデータの場合、ユーザ822に関連付けられた無線装置821及びユーザ824に関連付けられた無線装置823のみが、第2のタイプのデータを復号化又は解読することが可能である。他の全ての無線装置は、第2のタイプのデータを復号化又は解読することができない。
【0045】
特定の実施形態では、ユーザ(すなわち、データ送信者)は事前に、データをどのように共有すべきかを設定し得る。
図9は、ユーザ間でデータを共有する一例としての方法900を示す。方法900は、ステップ910において開始し得る。
【0046】
ステップ910において、送信者ユーザは、異なるカテゴリの受信者ユーザに送信すべき異なるタイプのデータを設定し得る。このことは、送信者ユーザが任意の受信者ユーザと対処する(meet)前に、事前に実施され得る。
【0047】
幾つかの実施形態では、ユーザインタフェース(例えば、ネイティブ又はウェブベースのユーザインタフェース)を送信者ユーザの無線装置に提供し、このインタフェースにより、送信者ユーザは、どのカテゴリの受信者ユーザがどのタイプのデータを受信すべきかを設定することができる。例えば、ユーザインタフェースにより、送信者ユーザは、データのタイプ(例えば、誕生日会で撮られた写真)を定義し、次に、どのユーザがこのタイプのデータを受信することができるか(例えば、誕生日会に出席したユーザ)を設定することができる。送信者ユーザは、(例えば、ソーシャル・ネットワーキングウェブサイトでの)氏名、ユーザ又はグループ識別子、電子メールアドレス、携帯電話番号、又は任意の他の妥当な手段によって受信者ユーザを設定し得る。幾つかの実施形態では、送信者ユーザ及び受信者ユーザは、ソーシャル・ネットワーキング・システムのメンバであり得る。この場合、送信者ユーザは、送信者ユーザ(例えば、送信者ユーザと友達であるユーザ)との社会的繋がりによって受信者ユーザを設定し得る。
【0048】
幾つかの実施形態では、ユーザインタフェースにより、送信者ユーザは、データタイプ毎に、そのタイプのデータを受信することができるようになる前に、受信側無線装置がどの程度、近くになければならないかを設定することもできる。例えば、あるタイプのデータ(例えば、誕生日会で撮られた写真)を所与として、送信者ユーザはまず、受信者ユーザ(例えば、誕生日会に出席したユーザ)を設定し、次に、送信者ユーザの送信側無線装置と、そのタイプのデータの送信先とすることができる受信者ユーザの受信側無線装置との間の最長距離を設定し得る。このタイプのデータは、受信側無線装置が送信側無線装置から設定距離内にある場合のみ、検出することができる。幾つかの実施形態では、(例えば、家庭又はオフィスでのWiFiネットワークに基づく)ジオフェンス(geo-fence)は確立されて、ユーザがジオフェンスの境界内でより広く、又は完全に自由にデータを共有し得るという同様の結果を達成し得る。
【0049】
幾つかの実施形態では、データは、ソーシャル・ネットワーキング・システムに関連付けられたプライバシー設定(送信者ユーザ又は受信者ユーザのいずれかのプライバシー設定)に従って共有し得る。ユーザのそのようなプライバシー設定は、限定ではなく例として、送信者ユーザと受信者ユーザとの隔たりの程度に従って、ホワイトリスト(whitelist)若しくはブラックリスト(blacklist)に従って、ユーザのロケーションに基づいて、他のユーザ若しくは設定ロケーションへのユーザの近さに基づいて、日付若しくは時間設定に従って、送信者ユーザ及び/又は受信者ユーザが関連付けられたグループに基づいて、送信者ユーザ及び/又は受信者ユーザの興味に基づいて、又はユーザの全ての対話にわたるなど、任意の適切な様式で構成し得る。
【0050】
データ送信仕様は、将来使用するために、送信者ユーザの無線装置に記憶されるか、又はソーシャル・ネットワーキング・システムを用いて記憶され得る。なお、受信者ユーザのカテゴリは、送信者ユーザが特定のタイプのデータを単一の受信者ユーザのみに送信したい場合のように、単一の受信者ユーザのみを含み得る。
【0051】
ステップ920において、続けて、送信者ユーザが特定のカテゴリのユーザからの受信者ユーザとの通信範囲内に入る場合、送信者ユーザの無線装置は、そのカテゴリの対応するタイプのデータを受信者ユーザの無線装置に自動的に送信する。
【0052】
幾つかの実施態様を用いる場合、送信者ユーザ及び受信者ユーザのロケーションは、(例えば、信号三角測量又はGPS座標を通して)それぞれの無線装置のロケーションに基づいて特定し得る。さらに、送信者ユーザ及び受信者ユーザが、ソーシャル・ネットワーキング・システムのメンバである場合、ソーシャル・ネットワーキング・システムに伴って利用可能な情報(例えば、チェックイン、社会的繋がり等)も、送信者ユーザ及び受信者ユーザが通信範囲内にいるとき、又は対応するデータを送信するときを特定するために使用し得る。
【0053】
幾つかの実施形態では、特定のタイプのデータを所与として、送信者ユーザが、このタイプのデータを受信する許可を有する人(すなわち、受信者ユーザ)と、受信側無線装置がそのタイプのデータを受信することができるには、受信者ユーザの受信側無線装置が送信者ユーザの送信側無線装置からどれぐらい近くなければならないか(すなわち、送信側無線装置と受信側無線装置との間の最大距離)との両方を設定していた場合、受信者ユーザの受信側無線装置がそのタイプのデータを受信するには、両条件を満たさなければならない。すなわち、このタイプのデータを受信する許可を有する受信者ユーザの無線装置のみ、且つその受信器ユーザの無線装置が送信者ユーザの無線装置から設定距離内にあるときのみ、このタイプのデータを受信することができる。
【0054】
特定の実施形態は、適切な場合、
図9の方法の1つ又は複数のステップを繰り返し得る。本開示は、特定の順序で行われるものとして
図9の方法の特定のステップを説明し、示すが、本開示は、任意の適する順序で行われる
図9の方法の任意の適するステップを意図する。さらに、本開示は、
図9の方法の特定のステップを実行する特定の構成要素、装置、又はシステムを説明し、示すが、本開示は、
図9の方法の任意の適するステップを実行する任意の適する構成要素、装置、又はシステムの任意の適する組み合わせを意図する。
【0055】
図10は、ソーシャル・ネットワーキング・システムに関連する例示的なネットワーク環境1000を示す。ネットワーク環境1000は、ネットワーク1010によって互いに接続されたユーザ1001、クライアント・システム1030、ソーシャル・ネットワーキング・システム1060、およびサード・パーティ・システム1070を含む。
図10は、ユーザ1001、クライアント・システム1030、ソーシャル・ネットワーキング・システム1060、サード・パーティ・システム1070、およびネットワーク1010の特定の構成を示すが、本開示は、ユーザ1001、クライアント・システム1030、ソーシャル・ネットワーキング・システム1060、サード・パーティ・システム1070、およびネットワーク1010の任意の適切な構成を企図する。限定ではなく例として、ネットワーク1010を迂回して、クライアント・システム1030、ソーシャル・ネットワーキング・システム1060、およびサード・パーティ・システム1070のうちの2つ以上を互いに直接的に接続することができる。別の例として、クライアント・システム1030、ソーシャル・ネットワーキング・システム1060、およびサード・パーティ・システム1070のうちの2つ以上を、物理的または論理的に、全体的または部分的に共に配置することができる。さらに、
図10は特定の数のユーザ1001、クライアント・システム1030、ソーシャル・ネットワーキング・システム1060、サード・パーティ・システム1070、およびネットワーク1010を示すが、本開示は、任意の適切な数のユーザ1001、クライアント・システム1030、ソーシャル・ネットワーキング・システム1060、サード・パーティ・システム1070、およびネットワーク1010を企図する。限定ではなく例として、ネットワーク環境1000は、複数のユーザ1001、クライアント・システム1030、ソーシャル・ネットワーキング・システム1060、サード・パーティ・システム1070、およびネットワーク1010を含むことができる。
【0056】
特定の実施形態では、ユーザ1001は、ソーシャル・ネットワーキング・システム1060と、またはソーシャル・ネットワーキング・システム1060を介して対話または通信する個人(人間のユーザ)、エンティティ(例えば、企業、ビジネス、またはサード・パーティ・アプリケーション)、または(例えば、個人またはエンティティの)グループでよい。特定の実施形態では、ソーシャル・ネットワーキング・システム1060は、オンライン・ソーシャル・ネットワークをホストするネットワーク・アドレス設定可能コンピューティング・システムでよい。ソーシャル・ネットワーキング・システム1060は、例えば、ユーザ・プロファイル・データ、概念プロファイル・データ、ソーシャル・グラフ情報、またはオンライン・ソーシャル・ネットワークに関する他の適切なデータなどのソーシャル・ネットワーキング・データを生成、格納、受信、および送信することができる。ネットワーク環境1000の他の構成要素により、直接的に、またはネットワーク1010を介して、ソーシャル・ネットワーキング・システム1060にアクセスすることができる。特定の実施形態では、ソーシャル・ネットワーキング・システム1060は、例えば、適切なプライバシー設定を設定することなどにより、ユーザ1001がそのアクションをソーシャル・ネットワーキング・システム1060によって記録させること、または他のシステム(例えば、サード・パーティ・システム1070)と共有させることを選択するか、または選択しないことを可能にする許可サーバを含むことができる。特定の実施形態では、サード・パーティ・システム1070は、ウェブ・サイトまたはアプリケーションをホストすることができるネットワーク・アドレス設定可能コンピューティング・システムでよい。サード・パーティ・システム1070は、例えば、限定はしないが、ウェブ・ページ、テキスト、イメージ、ビデオ、オーディオ、またはアプリケーションなどのサード・パーティ・システム・データを生成、格納、受信、および送信することができる。ネットワーク環境1000の他の構成要素により、直接的に、またはネットワーク1010を介して、サード・パーティ・システム1070にアクセスすることができる。特定の実施形態では、1人または複数のユーザ1001は、1つまたは複数のクライアント・システム1030を使用して、ソーシャル・ネットワーキング・システム1060またはサード・パーティ・システム1070にアクセスし、ソーシャル・ネットワーキング・システム1060またはサード・パーティ・システム1070にデータを送信し、ソーシャル・ネットワーキング・システム1060またはサード・パーティ・システム1070からデータを受信することができる。クライアント・システム1030は、直接的に、ネットワーク1010を介して、またはサード・パーティ・システムを介して、ソーシャル・ネットワーキング・システム1060またはサード・パーティ・システム1070にアクセスすることができる。限定ではなく例として、クライアント・システム1030は、ソーシャル・ネットワーキング・システム1060を介してサード・パーティ・システム1070にアクセスすることができる。クライアント・システム1030は、例えば、パーソナル・コンピュータ、ラップトップ・コンピュータ、携帯電話、スマートフォン、またはタブレット・コンピュータなどの任意の適切なコンピューティング装置でよい。
【0057】
図11は、例示的なソーシャル・グラフ1100を示す。特定の実施形態では、ソーシャル・ネットワーキング・システム1060は、1つまたは複数のデータ・ストア(data store)内に1つまたは複数のソーシャル・グラフ1100を格納することができる。特定の実施形態では、ソーシャル・グラフ1100は、複数のノード(これは複数のユーザ・ノード1102または複数の概念ノード(concept node)1104を含むことができる)と、ノードを接続する複数のエッジ(edge)1106とを含むことができる。
図11に示される例示的なソーシャル・グラフ1100は、説明のために、2次元視覚マップ表現で示されている。特定の実施形態では、ソーシャル・ネットワーキング・システム1060、クライアント・システム1030、またはサード・パーティ・システム1070は、ソーシャル・グラフ1100および適切なアプリケーションについての関連するソーシャル・グラフ情報にアクセスすることができる。ソーシャル・グラフ1100のノードおよびエッジを、データ・オブジェクトとして、例えばデータ・ストア(ソーシャル・グラフ・データベースなど)内に格納することができる。そのようなデータ・ストアは、ソーシャル・グラフ1100のノードまたはエッジの1つまたは複数の検索可能または照会可能な索引を含むことができる。
【0058】
特定の実施形態では、ユーザ・ノード1102は、ソーシャル・ネットワーキング・システム1060のユーザに対応することができる。限定ではなく例として、ユーザは、ソーシャル・ネットワーキング・システム1060と、またはソーシャル・ネットワーキング・システム1060を介して対話または通信する個人(人間のユーザ)、エンティティ(例えば、企業、ビジネス、またはサード・パーティ・アプリケーション)、または(例えば、個人またはエンティティの)グループでよい。特定の実施形態では、ユーザがソーシャル・ネットワーキング・システム1060にアカウントを登録するとき、ソーシャル・ネットワーキング・システム1060は、ユーザに対応するユーザ・ノード1102を作成し、1つまたは複数のデータ・ストア内にユーザ・ノード1102を格納することができる。本明細書で説明するユーザおよびユーザ・ノード1102は、適切な場合、登録されたユーザおよび登録されたユーザに関連するユーザ・ノード1102を指す。追加または代替として、本明細書で説明するユーザおよびユーザ・ノード1102は、適切な場合、ソーシャル・ネットワーキング・システム1060に登録していないユーザを指す。特定の実施形態では、ユーザによって提供される情報、またはソーシャル・ネットワーキング・システム1060を含む様々なシステムによって収集される情報に、ユーザ・ノード1102を関連付けることができる。限定ではなく例として、ユーザは、ユーザの名前、プロファイル写真、連絡先情報、誕生日、性別、結婚状況、家族状況、職業、学歴、好み、関心、または他の人口統計情報を提供することができる。特定の実施形態では、ユーザに関連する情報に対応する1つまたは複数のデータ・オブジェクトにユーザ・ノード1102を関連付けることができる。特定の実施形態では、ユーザ・ノード1102は、1つまたは複数のウェブ・ページに対応することができる。
【0059】
特定の実施形態では、概念ノード1104は概念(concept)に対応することができる。限定ではなく例として、概念は、場所(例えば、映画館、レストラン、ランドマーク、または都市など)、ウェブサイト(例えば、ソーシャル・ネットワーク・システム1060に関連するウェブサイトまたはウェブ・アプリケーション・サーバに関連するサード・パーティ・ウェブサイトなど)、エンティティ(例えば、人、会社、グループ、スポーツ・チーム、または有名人など)、ソーシャル・ネットワーキング・システム1060内またはウェブ・アプリケーション・サーバなどの外部サーバ上に位置することのできるリソース(例えば、オーディオ・ファイル、ビデオ・ファイル、デジタル・フォト、テキスト・ファイル、構造化された文書、またはアプリケーションなど)、物的または知的財産(例えば、彫刻、絵画、映画、ゲーム、歌、アイデア、写真、または著作物など)、ゲーム、活動、アイデアまたは理論、他の適切な概念、あるいは2つ以上のそのような概念に対応することができる。ユーザによって提供される概念の情報、またはソーシャル・ネットワーキング・システム1060を含む様々なシステムによって収集される情報に概念ノード204を関連付けることができる。限定ではなく例として、概念の情報は、名前またはタイトル、1つまたは複数のイメージ(例えば、本のカバー・ページのイメージ)、位置(例えば、住所または地理的位置)、ウェブサイト(それをURLに関連付けることができる)、連絡先情報(例えば、電話番号またはeメール・アドレス)、他の適切な概念情報、またはそのような情報の任意の適切な組合せを含むことができる。特定の実施形態では、概念ノード204に関連する情報に対応する1つまたは複数のデータ・オブジェクトに概念ノード204を関連付けることができる。特定の実施形態では、概念ノード204は1つまたは複数のウェブ・ページに対応することができる。
【0060】
特定の実施形態では、ソーシャル・グラフ1100内のノードは、ウェブ・ページ(「プロファイル・ページ」と呼ばれることがある)を表すこと、またはウェブ・ページによって表すことができる。プロファイル・ページは、ソーシャル・ネットワーキング・システム1060によってホストすること、またはソーシャル・ネットワーキング・システム1060にとってアクセス可能にすることができる。プロファイル・ページはまた、サード・パーティ・サーバ1070に関連するサード・パーティ・ウェブサイト上でホストすることもできる。限定ではなく例として、特定の外部ウェブ・ページに対応するプロファイル・ページは、特定の外部ウェブ・ページでよく、プロファイル・ページは、特定の概念ノード1104に対応することができる。プロファイル・ページは、他のユーザのすべてまたは選択された一部分によって閲覧可能とすることができる。限定ではなく例として、ユーザ・ノード1102は、対応するユーザがその中でコンテンツを追加し、宣言を行い、あるいはユーザ自身を表現することのできる、対応するユーザ・プロファイル・ページを有することができる。限定ではなく別の例として、概念ノード1104は、特に概念ノード1104に対応する概念に関連して、1人または複数のユーザがその中でコンテンツを追加し、宣言を行い、またはユーザ自身を表現することのできる、対応する概念プロファイル・ページを有することができる。
【0061】
特定の実施形態では、概念ノード1104は、サード・パーティ・システム1070によってホストされるサード・パーティ・ウェブページまたはリソースを表すことができる。サード・パーティ・ウェブページまたはリソースは、他の要素において、コンテンツ、選択可能な、もしくは他のアイコン、またはアクションもしくは活動を表す(例えば、JAVA(登録商標)Script、AJAX、またはPHPコードで実装することのできる)他の対話型オブジェクトを含むことができる。限定ではなく例として、サード・パーティ・ウェブページは、「いいね」、「チェックイン(check in)」、「食べる(eat)」、「レコメンド(recommend)」、または別の適切なアクションもしくは活動などの、選択可能なアイコンを含むことができる。サード・パーティ・ウェブページを閲覧するユーザは、アイコンのうちの1つ(例えば、「食べる」)を選択し、クライアント・システム1030に、ユーザのアクションを示すメッセージをソーシャル・ネットワーキング・システム1060に送信させることによってアクションを実施することができる。メッセージに応答して、ソーシャル・ネットワーキング・システム1060は、ユーザに対応するユーザ・ノード1102と、サード・パーティ・ウェブページまたはリソースに対応する概念ノード1104との間のエッジ(例えば、「食べる」エッジ)を作成し、1つまたは複数のデータ・ストア内にエッジ1106を格納することができる。
【0062】
特定の実施形態では、1つまたは複数のエッジ1106によってソーシャル・グラフ1100内の1対のノードを互いに接続することができる。1対のノードを接続するエッジ1106は、その1対のノード間の関係を表すことができる。特定の実施形態では、エッジ1106は、1対のノード間の関係に対応する1つまたは複数のデータ・オブジェクトまたは属性を含むか、または表すことができる。限定ではなく例として、第1のユーザは、第2のユーザが第1のユーザの「友達」であることを示すことができる。この表示に応答して、ソーシャル・ネットワーキング・システム1060は、第2のユーザに「友達要求」を送信することができる。第2のユーザが「友達要求」を確認した場合、ソーシャル・ネットワーキング・システム1060は、第1のユーザのユーザ・ノード1102をソーシャル・グラフ1100内の第2のユーザのユーザ・ノード1102に接続するエッジ206を作成し、データ・ストア24のうちの1つまたは複数の中にエッジ1106をソーシャル・グラフ情報として格納することができる。
図11の例では、ソーシャル・グラフ1100は、ユーザ「A」とユーザ「B」のユーザ・ノード1102間の友達関係を示すエッジ1106と、ユーザ「C」とユーザ「B」のユーザ・ノード1102間の友達関係を示すエッジとを含む。本開示は、特定のユーザ・ノード1102を接続する特定の属性を有する特定のエッジ1106を説明するかまたは図示するが、本開示は、ユーザ・ノード202を接続する任意の適切な属性を有する任意の適切なエッジ1106を企図する。限定ではなく例として、エッジ1106は、友達関係、家族関係、ビジネスまたは雇用関係、ファン関係(fan relationship)、フォロワ関係、ビジター関係(visitor relationship)、加入者関係、上位/従属関係、相互関係、非相互関係、別の適切なタイプの関係、または2つ以上のそのような関係を表すことができる。さらに、本開示は一般にノードが接続されているものとして説明するが、本開示はまた、ユーザまたは概念が接続されているものとして説明する。本明細書では、接続されているユーザまたは概念に対する参照は、適切な場合、1つまたは複数のエッジ1106によってソーシャル・グラフ200内で接続されているユーザまたは概念に対応するノードを指すことがある。
【0063】
特定の実施形態では、ユーザ・ノード1102と概念ノード1104との間のエッジ1106は、概念ノード1104に関連する概念に対する、ユーザ・ノード1102に関連するユーザによって実施される特定のアクションまたは活動を表すことができる。限定ではなく例として、
図11に示されるように、ユーザは、概念に対して「いいね」を表明し、概念に「出席し」、概念を「再生し」、概念を「聴取し」、概念を「調理し」、概念に「取り組み」、または概念を「視聴する」ことができ、そのそれぞれは、エッジ・タイプまたはサブタイプに対応することができる。概念ノード1104に対応する概念プロファイル・ページは、例えば、選択可能な「チェックイン」アイコン(例えば、クリッカブル(clickable)「チェックイン」アイコンなど)または選択可能な「お気に入りに追加」アイコンを含むことができる。同様に、ユーザがこれらのアイコンをクリックした後、ソーシャル・ネットワーキング・システム1060は、それぞれのアクションに対応するユーザのアクションに応答して、「お気に入り」エッジまたは「チェックイン」エッジを作成することができる。限定ではなく別の例として、ユーザ(ユーザ「C」)が、特定のアプリケーション(オンライン音楽アプリケーションであるSPOTIFY)を使用して、特定の歌を聴取することができる(「Ramble On」)。この場合、ソーシャル・ネットワーキング・システム1060は、(
図11に示すように)ユーザに対応するユーザ・ノード1102と、歌およびアプリケーションに対応する概念ノード1104との間の「聴取済み(listened)」エッジ1106および「使用済み(used)」エッジを作成し、ユーザが歌を聴取し、アプリケーションを使用したことを示すことができる。さらに、ソーシャル・ネットワーキング・システム1060は、(
図11に示すように)歌およびアプリケーションに対応する概念ノード1104間の「再生済み(played)」エッジ1106を作成し、特定の歌が特定のアプリケーションによって再生されたことを示すことができる。この場合、「再生済み」エッジ1106は、外部アプリケーション(SPOTIFY)によって外部オーディオ・ファイル(歌「イマジン」)に対して実施されたアクションに対応する。本開示は、ユーザ・ノード202および概念ノード204を接続する特定の属性を有する特定のエッジ1106を説明するが、本開示は、ユーザ・ノード1102および概念ノード1104を接続する任意の適切な属性を有する任意の適切なエッジ206を企図する。さらに、本開示は単一の関係を表すユーザ・ノード1102と概念ノード1104との間のエッジを説明するが、本開示は、1つまたは複数の関係を表すユーザ・ノード1102と概念ノード1104との間のエッジを企図する。限定ではなく例として、エッジ1106は、ユーザが特定の概念を好むこと、および特定の概念を使用したことの両方を表すことができる。あるいは、別のエッジ206は、(
図11の、ユーザ「E」に関するユーザ・ノード1102と、「SPOTIFY」に関する概念ノード1104との間で示されるように)ユーザ・ノード202と概念ノード1104との間の各タイプの関係(または複数の単一の関係)を表すことができる。
【0064】
特定の実施形態では、ソーシャル・ネットワーキング・システム1060は、ソーシャル・グラフ1100内のユーザ・ノード1102と概念ノード1104との間のエッジ206を作成することができる。限定ではなく例として、(例えば、ユーザのクライアント・システム1030によってホストされるウェブ・ブラウザまたは専用アプリケーションを使用することによって)概念プロファイル・ページを閲覧するユーザは、「いいね」アイコンをクリックまたは選択することにより、ユーザが概念ノード1104によって表される概念を好むことを示すことができ、それによって、ユーザのクライアント・システム1030に、ユーザが概念プロファイル・ページに関連する概念を好むことを示すメッセージをソーシャル・ネットワーキング・システム1060に送信させることができる。メッセージに応答して、ソーシャル・ネットワーキング・システム1160は、ユーザと概念ノード1104との間の「いいね」エッジ1106で示されるように、ユーザに関連するユーザ・ノード1102と、概念ノード1104との間のエッジ206を作成することができる。特定の実施形態では、ソーシャル・ネットワーキング・システム1060は、1つまたは複数のデータ・ストア内にエッジ1106を格納することができる。特定の実施形態では、特定のユーザ・アクションに応答して、エッジ1106をソーシャル・ネットワーキング・システム1060によって自動的に形成することができる。限定ではなく例として、第1のユーザが写真をアップロードし、映画を視聴し、または歌を聴取する場合、第1のユーザに対応するユーザ・ノード1102と、これらの概念に対応する概念ノード1104との間のエッジ1106を形成することができる。本開示は、特定の方式で特定のエッジ1106を形成することを説明するが、本開示は、任意の適切な方式で任意の適切なエッジ1106を形成することを企図する。
【0065】
図12は、例示的コンピュータ・システム1200を示す。特定の実施形態では、1つまたは複数のコンピュータ・システム1200が、本明細書において説明または例示された1つまたは複数の方法の1つまたは複数のステップを実施する。特定の実施形態では、1つまたは複数のコンピュータ・システム1200が、本明細書において説明または図示された機能を提供する。特定の実施形態では、1つまたは複数のコンピュータ・システム1200で実行されるソフトウェアが、本明細書において説明もしくは図示された1つもしくは複数の方法の1つもしくは複数のステップを実施するか、または本明細書において説明もしくは図示された機能を提供する。特定の実施形態は、1つまたは複数のコンピュータ・システム1200の1つまたは複数の部分を含む。本明細書において、適切な場合、コンピュータ・システムに対する参照はコンピューティング装置を含む(encompass)ことができ、逆も同様である。さらに、適切な場合、コンピュータ・システムに対する参照は、1つまたは複数のコンピュータ・システムを含むことができる。
【0066】
本開示は、任意の適切な数のコンピュータ・システム1200を企図する。本開示は、任意の適切な物理的形態をとるコンピュータ・システム1200を企図する。限定ではなく例として、コンピュータ・システム1200は、組込みコンピュータ・システム、システム・オン・チップ(SOC)、シングル・ボード・コンピュータ・システム(SBC)(例えば、コンピュータ・オン・モジュール(COM)やシステム・オン・モジュール(SOM)など)デスクトップ・コンピュータ・システム、ラップトップもしくはノートブック・コンピュータ・システム、対話型キオスク、メインフレーム、コンピュータ・システムのメッシュ、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、サーバ、タブレット・コンピュータ・システム、またはこれらのうちの2つ以上の組合せでよい。適切な場合、コンピュータ・システム1200は、1つまたは複数のコンピュータ・システム1200を含むことができ、一体型または分散型でよく、複数の場所にわたるものでよく、複数のマシンにわたるものでよく、複数のデータセンタにわたるものでよく、またはクラウド内に常駐することができ、クラウドは、1つまたは複数のネットワーク内の1つまたは複数のクラウド構成要素を含むことができる。適切な場合、1つまたは複数のコンピュータ・システム1200は、実質的な空間的または時間的な限定なしに、本明細書で説明または図示される1つまたは複数の方法の1つまたは複数のステップを実施することができる。限定ではなく例として、1つまたは複数のコンピュータ・システム1200は、本明細書で説明または図示される1つまたは複数の方法の1つまたは複数のステップをリアル・タイムに、またはバッチ・モードで実施することができる。適切な場合、1つまたは複数のコンピュータ・システム1200は、本明細書で説明または図示される1つまたは複数の方法の1つまたは複数のステップを異なる時刻または異なる場所で実施することができる。
【0067】
特定の実施形態では、コンピュータ・システム1200は、プロセッサ1202、メモリ1204、ストレージ1206、入力/出力(I/O)インターフェース1208、通信インターフェース1210、およびバス1212を含む。本開示は、特定の構成の、特定の数の特定の構成要素を有する特定のコンピュータ・システムを説明および図示するが、本開示は、任意の適切な構成の、任意の適切な数の任意の適切な構成要素を有する任意の適切なコンピュータ・システムを企図する。
【0068】
特定の実施形態では、プロセッサ1202は、コンピュータ・プログラムを構成するような命令を実行するハードウェアを含む。限定ではなく例として、命令を実行するために、プロセッサ1202は、内部レジスタ、内部キャッシュ、メモリ1204、またはストレージ1206から命令を取り出し(またはフェッチし)、その命令を復号化および実行し、次いで内部レジスタ、内部キャッシュ、メモリ1204、またはストレージ1206に1つまたは複数の結果を書き込むことができる。特定の実施形態では、プロセッサ1202は、データ、命令、またはアドレスのための1つまたは複数の内部キャッシュを含む。本開示は、適切な場合、任意の適切な数の任意の適切な内部キャッシュを含むプロセッサ1202を企図する。限定ではなく例として、プロセッサ1202は、1つまたは複数の命令キャッシュ、1つまたは複数のデータ・キャッシュ、および1つまたは複数の変換ルックアサイド・バッファ(translation lookaside buffer : TLB)を含むことができる。命令キャッシュ内の命令は、メモリ1204またはストレージ1206内の命令のコピーでよく、命令キャッシュは、プロセッサ1202によるそうした命令の検索を加速することができる。データ・キャッシュ内のデータは、プロセッサ1202で実行中の命令が演算するためのメモリ1204またはストレージ1206内のデータ、プロセッサ1202で実行中の後続の命令によるアクセスのために、またはメモリ1204もしくはストレージ1206に書き込むために、プロセッサ1202で実行された以前の命令の結果、あるいは他の適切なデータのコピーでよい。データ・キャッシュは、プロセッサ1202による読取りまたは書込み演算を加速することができる。TLBは、プロセッサ1202のための仮想アドレス変換を加速することができる。特定の実施形態では、プロセッサ1202は、データ、命令、またはアドレス用の1つまたは複数の内部レジスタを含むことができる。本開示は、適切な場合、任意の適切な数の任意の適切な内部レジスタを含むプロセッサ1202を企図する。適切な場合、プロセッサ1202は、1つまたは複数の演算論理装置(ALU)を含むことができ、マルチコア・プロセッサでよく、または1つもしくは複数のプロセッサ1202を含むことができる。本開示は、特定のプロセッサを説明および図示するが、本開示は任意の適切なプロセッサを企図する。
【0069】
特定の実施形態では、メモリ1204は、プロセッサ1202が実行するための命令、またはプロセッサ1202が演算するためのデータを格納するためのメイン・メモリを含む。限定ではなく例として、コンピュータ・システム1200は、ストレージ1206または別のソース(例えば、別のコンピュータ・システム1200など)からメモリ1204に命令をロードすることができる。次いで、プロセッサ1202は、メモリ1204から内部レジスタまたは内部キャッシュに命令をロードすることができる。命令を実行するために、プロセッサ1202は、内部レジスタまたは内部キャッシュから命令を取り出し、その命令を復号化する。命令の実行中または実行後に、プロセッサ1202は、1つまたは複数の結果(これは中間結果または最終結果でよい)を内部レジスタまたは内部キャッシュに書き込む。次いでプロセッサ1202は、そうした結果の1つまたは複数をメモリ1204に書き込む。特定の実施形態では、プロセッサ1202は、(ストレージ1206またはその他の場所ではなく)1つまたは複数の内部レジスタもしくは内部キャッシュ内、またはメモリ1204内の命令のみを実行し、(ストレージ1206または他の場所ではなく)1つまたは複数の内部レジスタもしくは内部キャッシュ内、またはメモリ1204内のデータのみに対して演算する。1つまたは複数のメモリ・バス(これはそれぞれアドレス・バスおよびデータ・バスを含むことができる)が、プロセッサ1202をメモリ1204に結合する。バス1212は、以下で説明するように、1つまたは複数のメモリ・バスを含む。特定の実施形態では、1つまたは複数のメモリ管理ユニット(MMU)が、プロセッサ1202とメモリ1204との間に常駐し、プロセッサ1202によって要求されたメモリ1204へのアクセスを可能にする。特定の実施形態では、メモリ1204は、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)を含む。適切な場合、このRAMは、揮発性メモリでよい。適切な場合、このRAMは、ダイナミックRAM(DRAM)またはスタティックRAM(SRAM)でよい。さらに、適切な場合、このRAMは、単一ポートまたはマルチポートでよい。本開示は、任意の適切なRAMを企図する。適切な場合、メモリ1204は、1つまたは複数のメモリ1204を含む。本開示は特定のメモリを説明および図示するが、任意の適切なメモリを企図する。
【0070】
特定の実施形態では、ストレージ1206は、データまたは命令用のマス・ストレージを含む。限定ではなく例として、ストレージ1206は、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、フロッピー(登録商標)・ディスク・ドライブ、フラッシュ・メモリ、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ、またはユニバーサル・シリアル・バス(USB)ドライブ、あるいはこれらのうちの2つ以上の組合せを含む。ストレージ1206は、適切な場合、取外し可能なまたは取外し不能(または固定)媒体を含む。ストレージ1206は、適切な場合、コンピュータ・システム1200の内部または外部でよい。特定の実施形態では、ストレージ1206は不揮発性固体メモリである。特定の実施形態では、ストレージ1206は、読取専用メモリ(ROM)を含む。適切な場合、このROMは、マスクプログラムされたROM(mask-programmed ROM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、電気消去可能PROM(EEPROM)、電気書換え可能ROM(EAROM:electrically alterable ROM)、またはフラッシュ・メモリ、あるいはこれらのうちの2つ以上の組合せでよい。本開示は、任意の適切な物理的形態をとるマス・ストレージ1206を企図する。適切な場合、ストレージ1206は、プロセッサ1202とストレージ1206との間の通信を可能にする1つまたは複数のストレージ制御ユニットを含む。適切な場合、ストレージ1206は、1つまたは複数のストレージ1206を含む。本開示は、特定のストレージを説明および図示するが、本開示は任意の適切なストレージを企図する。
【0071】
特定の実施形態では、I/Oインターフェース1208は、コンピュータ・システム1200と1つまたは複数のI/O装置との間の通信のための1つまたは複数のインターフェースを提供するハードウェア、ソフトウェア、またはその両方を含む。コンピュータ・システム1200は、適切な場合、これらのI/O装置のうちの1つまたは複数を含む。これらのI/O装置のうちの1つまたは複数は、人とコンピュータ・システム1200との間の通信を可能にする。限定ではなく例として、I/O装置は、キーボード、キーパッド、マイクロフォン、モニタ、マウス、プリンタ、スキャナ、スピーカ、スチル・カメラ、スタイラス、タブレット、タッチ・スクリーン、トラックボール、ビデオ・カメラ、別の適切なI/O装置、またはこれらのうちの2つ以上の組合せを含む。I/O装置は1つまたは複数のセンサを含む。本開示は、任意の適切なI/O装置およびそのための任意の適切なI/Oインターフェース1208を企図する。適切な場合、I/Oインターフェース1208は、プロセッサ1202がこれらのI/O装置のうちの1つまたは複数を駆動することを可能にする1つまたは複数のデバイス・ドライバまたはソフトウェア・ドライバを含む。I/Oインターフェース1208は、適切な場合、1つまたは複数のI/Oインターフェース1208を含む。本開示は、特定のI/Oインターフェースを説明および図示するが、本開示は任意の適切なI/Oインターフェースを企図する。
【0072】
特定の実施形態では、通信インターフェース1210は、コンピュータ・システム1200と、1つまたは複数の別のコンピュータ・システム1200あるいは1つまたは複数のネットワークとの間の通信(例えば、パケット・ベースの通信など)用の1つまたは複数のインターフェースを提供するハードウェア、ソフトウェア、またはその両方を含む。限定ではなく例として、通信インターフェース1210は、イーサネット(登録商標)または他のワイヤ・ベースのネットワークと通信するネットワーク・インターフェース・コントローラ(NIC)またはネットワーク・アダプタ、あるいはWI−FIネットワークなどのワイヤレス・ネットワークと通信するワイヤレスNIC(WNIC)またはワイヤレス・アダプタを含む。本開示は、任意の適切なネットワークおよびそのための任意の適切な通信インターフェース1210を企図する。限定ではなく例として、コンピュータ・システム1200は、アドホック・ネットワーク、パーソナル・エリア・ネットワーク(PAN)、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、大都市圏ネットワーク(MAN)、またはインターネットの1つもしくは複数の部分、あるいはこれらのうちの2つ以上の組合せと通信することができる。これらのネットワークのうちの1つまたは複数の1つまたは複数の部分は、ワイヤードまたはワイヤレスでよい。1例を挙げると、コンピュータ・システム1200は、ワイヤレスPAN(WPAN)(例えば、BLUETOOTH WPANなど)、Wi−Fiネットワーク、WI−MAXネットワーク、携帯電話網(例えば、移動体通信用グローバル・システム(GSM)ネットワークなど)、または他の適切なワイヤレス・ネットワーク、あるいはこれらのうちの2つ以上の組合せと通信することができる。コンピュータ・システム1200は、適切な場合、これらのネットワークのいずれかに関する任意の適切な通信インターフェース1210を含む。通信インターフェース1210は、適切な場合、1つまたは複数の通信インターフェース1210を含む。本開示は、特定の通信インターフェースを説明および図示するが、本開示は任意の適切な通信インターフェースを企図する。
【0073】
特定の実施形態では、バス1212は、コンピュータ・システム1200の構成要素を互いに結合するハードウェア、ソフトウェア、またはその両方を含む。限定ではなく例として、バス1212は、アクセラレーテッド・グラフィックス・ポート(Accelerated Graphics Port : AGP)または他のグラフィックス・バス、拡張業界標準アーキテクチャ(EISA:Enhanced Industry Standard Architecture)バス、フロント・サイド・バス(FSB)、HYPERTRANSPORT(HT)相互接続、業界標準アーキテクチャ(ISA)バス、INFINIBAND相互接続、低ピン・カウント(LPC:low-pin-count)バス、メモリ・バス、マイクロ・チャネル・アーキテクチャ(MCA)バス、周辺装置相互接続(PCI)バス、PCI−Express(PCIe)バス、シリアル・アドバンスド・テクノロジー・アタッチメント(SATA:serial advanced technology attachment)バス、映像電子機器標準協会(Video Electronics Standards Association)ローカル(VLB)バス、または別の適切なバス、あるいはこれらの2つ以上の組合せを含むことができる。バス1212は、適切な場合、1つまたは複数のバス1212を含むことができる。本開示は、特定のバスを説明および図示するが、任意の適切なバスまたは相互接続を企図する。
【0074】
本明細書では、コンピュータ可読非一時的記憶媒体は、適切な場合、1つまたは複数の半導体ベースの、または他の集積回路(IC)(例えば、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)または特定用途向けIC(ASIC)など)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスク・ドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、フロッピィ・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、固体ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カードもしくはドライブ、任意の他の適切なコンピュータ可読非一時的記憶媒体、またはこれらの2つ以上の任意の適切な組合せを含むことができる。コンピュータ可読非一時的記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、または揮発性と不揮発性の組合せでよい。
【0075】
本明細書では、別段に明記されていない限り、または文脈によって示されていない限り、「または」は排他的ではなく包含的である。したがって、本明細書では、別段に明記されていない限り、または文脈によって示されていない限り、「AまたはB」は「A、B、またはその両方」を意味する。さらに、別段に明記されていない限り、または文脈によって示されていない限り、「および」は協同(joint)および個々(several)の両方である。したがって、本明細書では、別段に明記されていない限り、または文脈によって示されていない限り、「AおよびB」は、「AおよびBが一緒に、または個別に」(A and B, jointly or severally)を意味する。
【0076】
本開示の範囲は、当業者なら理解するはずである、本明細書で説明または図示される例示的実施形態に対するすべての変更、置換、変形、改変、および修正を包含する。本開示の範囲は、本明細書で説明または図示される例示的実施形態に限定されない。さらに、本開示は、本明細書のそれぞれの実施形態が特定の構成要素、要素、機能、動作、またはステップを含むものとして説明および図示するが、これらの実施形態のいずれの、当業者なら理解するはずである、本明細書のどこかで説明または図示される構成要素、要素、機能、動作、またはステップのいずれかの任意の組合せまたは置換を含むことができる。さらに、特定の機能を実施するように適合され、配置され、実施することが可能であり、実施するように構成され、実施することが可能にされ、実施するように動作可能である装置またはシステムあるいは装置またはシステムの構成要素に対する添付の特許請求項の範囲での参照は、その装置、システム、または構成要素がそのように適合され、配置され、可能であり、構成され、可能にされ、動作可能にされる限り、その装置、システム、構成要素またはその特定の機能が活性化され、オンにされ、またはロック解除されるか否かに関わらず、その装置、システム、構成要素を包含する。
【0077】
こうして少なくとも一実施形態の幾つかの態様を説明したが、当業者が様々な代替形態、変更形態、及び改善形態を容易に思い付くであろうことを理解されたい。そのような代替形態、変更形態、及び改善形態は、本開示の一部であることが意図されるとともに、本発明の範囲内にあることが意図される。したがって、上記説明及び図面は単なる例示であり、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲及びその均等物の適切な解釈から決定されるべきである。