(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、例示的な実施形態におけるエアベッドシステム10の概略図である。システム10はベッド12を含むことができ、これは、弾性縁部16に囲まれると共にベッドティッキング18によって封入されている少なくとも1つのエアチャンバ14を含むことができる。弾性縁部16は、発泡体などの任意適切な材料を含むことができる。
【0009】
図1に示したように、ベッド12は、第1エアチャンバ14Aと第2エアチャンバ14Bとを備えた2チャンバ設計とすることができる。第1及び第2エアチャンバ14A及び14Bは、ポンプ20により流体連通させることができる。ポンプ20は、コントロールボックス24を介して遠隔制御装置22と電気通信可能である。遠隔制御装置22は、コントロールボックス24と有線又は無線手段を介して通信できる。コントロールボックス24は、遠隔制御装置22を介してユーザにより入力されたコマンドに基づいてポンプを動作させて、第1及び第2エアチャンバ14A及び14Bの流体圧力を増減させるよう構成できる。遠隔制御装置22は、表示装置26と、出力選択手段28と、昇圧ボタン29と、減圧ボタン30とを含むことができる。出力選択手段28によって、ユーザは、ポンプ出力を第1及び第2エアチャンバ14A及び14B間で切り替えできるので、単一の遠隔制御装置22によって複数のエアチャンバの制御が可能となる。例えば、出力選択手段は、物理的制御装置(例えば、スイッチ又はボタン)でもよいし、表示装置26上に表示される入力制御手段でもよい。代替的には、別々の遠隔制御ユニットを各チャンバ用に提供し、それぞれが複数のエアチャンバを制御する機能を含むようにしてもよい。昇圧ボタン29及び減圧ボタン30により、ユーザは、それぞれ出力選択手段28によって選択されたエアチャンバ内の圧力を増大又は減少できる。この選択されたエアチャンバ内の圧力を調節すると、そのエアチャンバの硬さをそれに合わせて調節できる。
【0010】
図2は、様々な例によるエアベッドシステム10の幾つかの構成要素間のデータ通信を詳述するブロック図である。
図2に示したように、コントロールボックス24は、電源34と、プロセッサ36と、メモリ37と、切換手段38と、アクナログ・デジタル(A/D)変換器40とを含むことができる。切換手段38は、例えばリレー又は固体スイッチでよい。切換手段38は、コントロールボックス24でなくポンプ20内に配置できる。
【0011】
ポンプ20及び遠隔制御装置22は、コントロールボックス24と双方向通信できる。ポンプ20は、モータ42と、ポンプマニホルド43と、安全弁44と、第1制御弁45Aと、第2制御弁45Bと、圧力変換器46とを含むことができ、さらに、第1チューブ48A及び第2チューブ48Bを介してそれぞれ第1エアチャンバ14A及び第2エアチャンバ14Bと流体接続できる。第1及び第2制御弁45A及び45Bは切換手段38により制御でき、さらに、ポンプ20とそれぞれ第1及び第2エアチャンバ14A及び14Bとの間の流体の流れを制御するよう動作可能である。
【0012】
一例では、ポンプ20及びコントロールボックス24は、単一ユニットとして提供且つ実装できる。代替的には、ポンプ20及びコントロールボックス24は、物理的に別々のユニットとして提供してもよい。
【0013】
動作時には、電源34は、外部電源から交流110 V電力などの電力供給を受けることができ、この電力をエアベッドシステム10の幾つかの構成要素が必要とする様々な形式に変換する。後に詳述するように、プロセッサ36を用いてエアベッドシステム10の動作に関連付けられた様々な論理シーケンスを制御できる。
【0014】
図2に示したエアベッドシステム10の例は、2つのエアチャンバ14A及び14Bと単一のポンプ20とを考慮している。しかし、他の例は、2つ以上のエアチャンバ及び1つ又は複数のポンプを組み込んでエアチャンバを制御するエアベッドシステムを含むことができる。一例では、別のポンプをこのエアベッドシステムの各エアチャンバに関連付けるか、或いは、1つのポンプをこのエアベッドシステムの複数チャンバに関連付けてもよい。別々のポンプによって、各エアチャンバが独立して且つ同時に膨張又は収縮可能になる。さらに、追加の圧力変換器をこのエアベッドシステムに組み込んで、例えば、別々の圧力変換器を各エアチャンバに関連付けることができる。付加的には、チャンバ14A及び14Bの一方又は両方は、頭部用の1つのブラダー及び胴体用の1つのブラダーなど、そのチャンバ内で複数の別々のブラダー又は「区画」を含むことができる。
【0015】
プロセッサ36が減圧コマンドをエアチャンバ14A又は14Bの何れかに送る場合、切換手段38を用いることで、プロセッサ36により送信される低電圧コマンド信号を、ポンプ20の安全弁44を作動し且つ制御弁45A又は45Bを開くのに十分なより高い動作電圧まで変換できる。安全弁44を開くことによって、エアチャンバ14A又は14Bから対応する空気チューブ48A又は空気チューブ48Bを介して空気が流出できる。収縮時に、圧力変換器46は、圧力の読みをA/D変換器40を介してプロセッサ36に送信できる。A/D変換器40はアナログ情報を圧力変換器46から受信でき、そのアナログ情報をプロセッサ36が使用可能なデジタル情報に変換できる。圧力情報をユーザに伝えるため、プロセッサ36は、このデジタル信号を遠隔制御装置22に送信してこの遠隔制御装置上の表示装置26を更新できる。
【0016】
プロセッサ36が昇圧コマンドを送信する場合、ポンプモータ42を作動させて、対応する弁45A又は45Bの電子的動作によって空気チューブ48A又は48Bを介して指定された空気チャンバに空気を送出できる。指定されたエアチャンバの硬さを増大するためにそのチャンバに空気を送出している間、圧力変換器46はポンプマニホルド43内の圧力を感知できる。ここでも、圧力変換器46は、圧力の読みをA/D変換器40を介してプロセッサ36に送信できる。プロセッサ36はA/D変換器40から受信したこの情報を用いて、エアチャンバ14A又はエアチャンバ14B内の実際の圧力と所望圧力との間の差を求めることができる。圧力情報をユーザに伝えるため、プロセッサ36は、このデジタル信号を遠隔制御装置22に送信してこの遠隔制御装置上の表示装置26を更新できる。
【0017】
一般に、膨張又は収縮過程において、ポンプマニホルド43内で感知された圧力は、エアチャンバ内の圧力の近似値を与える。エアチャンバ内の実際の圧力に概ね等しいポンプマニホルドの圧力読みを得るための例示的方法は、ポンプ20を停止し、エアチャンバ14A又は14B及びポンプマニホルド43内の圧力を等しくさせて、ポンプマニホルド43内の圧力を圧力変換器46で感知する。よって、ポンプマニホルド43及びチャンバ14A又は14B内の圧力を等しくするのに十分な時間を与えることで、チャンバ14A又は14B内の実際の圧力の正確な近似値である圧力読みを得ることができる。様々な例では、48A/Bの圧力は複数の圧力センサを使用して連続的に監視される。
【0018】
一例では、エアチャンバ内の実際の圧力と実質的に等しいポンプマニホルドの圧力読みを得るための別の方法は、圧力調節アルゴリズムの使用を介するものである。一般に、この方法は、エアチャンバ圧力とポンプマニホルド43内で測定される圧力との数学的関係に基づいてエアチャンバ圧力を近似する(膨張サイクル及び収縮サイクルの両方の間)ことにより機能でき、従ってエアチャンバ圧力の実質的に正確な近似値を得るためにポンプ20を停止する必要を排除する。結果的に、エアチャンバ14A又は14B内の所望の圧力設定点は、圧力を均等にするためポンプ20を停止する必要なく達成できる。エアチャンバ圧力とポンプマニホルド圧力との間の数学的関係を用いてエアチャンバ圧力を近似する後者の方法は、その開示全体をここに引用して援用する米国出願第12/936,084号に記載されている。
【0019】
図3は、例示的なエアベッドシステムアーキテクチャ300を示す。アーキテクチャ300は、例えば膨張式エアマットレスなどのベッド301と、中央制御装置302と、硬さ制御装置304と、関節接合制御装置306と、1つ又は複数の温度センサ309と通信する温度制御装置308と、外部ネットワーク装置310と、遠隔制御装置312、314と、音声制御装置316とを含む。音声コマンドの入力を可能とすることに加え、音声制御装置316は、後に詳述するように睡眠者のいびきの検出にも使用できる。よって、音声制御装置316は、マイクロフォンなどの音波を検出可能な任意の検出手段を含むことができる。エアベッドとして使用することが記載されているが、このシステムアーキテクチャは他の種類のベッドと共に使用してもよい。
【0020】
図3に示したように、中央制御装置302は、硬さ制御装置304及びポンプ305を含む。システムアーキテクチャ300は、中央制御装置302と硬さ制御装置304とがハブとして機能し、関節運動制御装置306と、温度制御装置308と、外部ネットワーク装置310と、遠隔制御装置321、314と、音声制御装置316とがスポークとして機能できる星形トポロジーとして構成でき、これらは本明細書では構成要素と呼ぶ。従って、様々な例において、中央制御装置302はこれら様々な構成要素間のリレーとして動作する。
【0021】
さらに別の例では、中央制御装置302を介して通信(例えば、制御信号)が中継されていないとしても、中央制御装置302は構成要素間の通信を聞き取ろうとする。例えば、遠隔制御装置312を使用して温度制御装置308にコマンドを送信するユーザを想定する。中央制御装置302は、このコマンドを聞き取ろうとし、このコマンドを無効にする命令(例えば、以前の設定と矛盾する場合)が中央制御装置302で格納されているかどうかを確認できる。中央制御装置302は、将来的に使用するため(例えば、構成要素のユーザ選好のパターンを確認するため)このコマンドをログ記録してもよい。
【0022】
他の例では、異なるトポロジーを使用してもよい。例えば、構成要素及び中央制御装置302は、各構成要素が、中央制御装置302をバイパスして他の構成要素の何れか又はすべてと直接通信できるメッシュネットワークとして構成してもよい。様々な例では、複数トポロジーの組合せを使用してもよい。例えば、遠隔制御装置312は温度制御装置308と直接通信できるが、この通信を中央制御装置302に中継してもよい。
【0023】
様々な例では、
図3に示した各制御装置及び各デバイスは、プロセッサと、記憶装置と、ネットワークインターフェースとを含むことができる。このプロセッサは、汎用中央処理装置(CPU)又は特定用途向けIC(ASIC)でよい。記憶装置は、揮発性又は非揮発性の静的記憶装置(例えば、フラッシュメモリ、RAM、EPROMなど)を含むことができる。この記憶装置は、プロセッサにより実行されると、本明細書に記載された機能を実行させるようプロセッサを構成する命令を格納できる。例えば、硬さ制御装置304のプロセッサは、ベッドの圧力を減少させるためのコマンドを安全弁に送信するよう構成できる。
【0024】
様々な例では、これら構成要素のネットワークインターフェースは、様々な有線及び無線プロトコルで通信を送受信するよう構成できる。例えば、このネットワークインターフェースは、データの送受信のために802.11規格(例えば、802.11a/b/c/g/n/ac)、802.15.4又はブルートゥースなどのPANネットワーク規格、赤外線、セルラー式規格(例えば、3G/4G etc.)、イーサネット(登録商標)、USBを使用するよう構成できる。上記のリストはすべてを網羅することを意図したものでなく、他のプロトコルを使用してもよい。
図3のすべての構成要素は、同一のプロトコルを使用するよう構成する必要はない。例えば、遠隔制御装置312はブルートゥースを介して中央制御装置302と通信できる一方で、温度制御装置308及び関節運動制御装置306は802.15.4を使用して中央制御装置に接続される。
図3内で、稲妻コネクタは無線接続を表し、実線は有線接続を表すが、これら構成要素間の接続はこうした接続に限定されるものでなく、各接続は無線又は有線でよい。例えば、音声制御装置316は中央制御装置302に無線接続できる。
【0025】
さらに、様々な例では、任意構成要素のプロセッサ、記憶装置、及びインターフェースは、コマンドを実行するのに使用される様々な要素とは異なる位置に配置できる。例えば、
図1に示したように、硬さ制御装置302が備えるポンプは、そのポンプを制御するため使用されるプロセッサとは別個の筐体に収容されていてもよい。要素間のこれに類似した分離を
図3の他の制御装置及びデバイスに用いてもよい。
【0026】
様々な例では、硬さ制御装置304は、エアマットレス内の圧力を調節するよう構成されている。例えば、硬さ制御装置304は、
図2を参照して説明したようなポンプ(例えば、ポンプ20を参照のこと)を含むことができる。従って、一例では、硬さ制御装置304は、エアマットレス内の圧力を増加又は減少させるコマンドに応答できる。これらコマンドは別の構成要素から受信してもよいし、硬さ制御装置304の一部である格納されたアプリケーション命令に基づいていてもよい。
【0027】
図3に示したように、中央制御装置302は硬さ制御装置304を含んでいる。従って、一例では、中央制御装置302及び硬さ制御装置304のプロセッサは同一のプロセッサでよい。さらに、ポンプも中央制御装置302の一部としてもよい。従って、中央制御装置302は、圧力調節及び本開示の別の部分で記載されている他の機能を担当できる。
【0028】
様々な例では、関節運動制御装置306は、ベッドマットレス(例えば、ベッド301)を支持する基礎307を調節することでベッドマットレスの姿勢を調節するよう構成されている。一例では、ベッド301は、単一のマットレスを備えたベッドの姿勢を調節するように構成された単一の基礎307を含むことができる。別の例では、ベッド301は、単一のマットレスを備えたベッドの姿勢を調節するように連係して動作するよう構成された2つの並列式基礎307を含むことができる。さらに別の例では、ベッド301は、2つの並列式基礎307によって支持された2つの並列式マットレスを含むことができ、これら基礎307は、ベッド301のこれら2つの異なるマットレスに別個の姿勢を設定できるように別々に動作できる。基礎307は、例えば頭部318及び足部320などの別々に調節できる2つ以上の区画を含むことができる。関節運動制御装置306は、ベッド上の人に異なるレベルのマッサージを与えるように構成してもよい。
【0029】
様々な例では、温度制御装置308は、ユーザの体温を上昇、低下、又は維持するよう構成されている。例えば、パッドをエアマットレスの上部に配置又はその一部としてもよい。ベッドのユーザを冷やすため、空気をこのパッドに通過且つ排気させることができる。反対に、このパッドは、ユーザを暖かくしておくために使用できる加熱要素を含むことができる。幾つかの例では、このパッドは温度センサ309を含み、温度制御装置308が温度センサ309から温度の読みを受信する。他の例では、温度センサ309は、エアマットレス又は基礎の一部とするなど、パッドから分離してもよい。代替的に又は付加的に、このパッドに類似した機能を備えた毛布を備えることもできる。
【0030】
幾つかの例では、付加的な制御装置が中央制御装置302と通信できる。これら制御装置は、ベッドの周りに配置された照明要素311及び322A-Fの電力状態(例えば、オン又はオフ)又は強度を制御するための照明制御装置と、ベッドの近くに配置された1つ又は複数の音声/視覚構成要素313の電力状態又は音量を制御するための音声/視覚制御装置と、サーモスタット装置315の温度設定を制御するためのサーモスタット制御装置と、1つ又は複数の電気コンセント336への電力を制御するためのコンセント制御装置とを含むことができるが、それらに限定されない。一例では、照明要素311及び322A-Fは、ネットワーク制御照明でよい。
【0031】
様々な例では、外部ネットワーク装置310と、遠隔制御装置312、314と、音声制御装置316とを用いて、システムアーキテクチャ300の1つ又は複数の構成要素を制御するためのコマンド(例えば、ユーザ又は遠隔システムからの)を入力できる。
これらコマンドは制御装置312、314、又は316の何れかから伝送され、中央制御装置302で受信できる。中央制御装置302はこのコマンドを処理して、受信されたコマンドを送る適切な構成要素を特定できる。例えば、制御装置312、314、又は316の何れかを介して送信された各コマンドは、そのコマンドがどの構成要素のためのものかを示すヘッダ又は他のメタデータを含むことができる。これにより、中央制御装置302は、中央制御装置302のネットワークインターフェースを介してこのコマンドを適切な構成要素に伝送できる。
【0032】
例えば、ユーザは、ユーザのベッドの所望温度を遠隔制御装置312に入力できる。この所望の温度は、温度を含むコマンドデータ構造であって、温度制御装置308を制御すべき所望の構成要素であると確認するコマンドデータ構造にカプセル化できる。すると、このコマンドデータ構造は、ブルートゥースを介して中央制御装置302に伝送できる。様々な例では、このコマンドデータ構造は伝送前に暗号化される。中央制御装置302はこのコマンドデータ構造を構文解析し、そのコマンドを温度制御装置308にPANを用いて中継できる。すると、温度制御装置308はその要素を構成して、遠隔制御装置312に元々入力されている温度に基づいてパッドの温度を上昇又は低下させることができる。
【0033】
例示的な一実装例では、中央制御装置302は、例えばマットレス上又は内部に配置された1つ又は複数の温度センサを用いるなど、マットレスで検出される温度変化を用いてユーザの存在を検出できる。これら温度センサ及び中央制御装置302は、例えば指定された時間にわたる温度上昇を検出し、ユーザがベッドに入っていると判断できる。例えば、中央制御装置302が温度上昇を検出し、検出された温度上昇がシステムの温度制御装置308により引き起こされたものでないと判断すると、中央制御装置302はユーザが存在すると判断できる。
【0034】
様々な例において、データが構成要素からこれら遠隔制御装置のうち1つ又は複数に返信できる。一例として、例えば温度センサ309などの温度制御装置308のセンサ要素により求められた現在の温度、ベッドの圧力、基礎の現在の姿勢、又はその他の情報を中央制御装置302に伝送できる。すると、中央制御装置302は受信した情報を伝送し、それをユーザに表示できる遠隔制御装置312に伝送できる。
【0035】
様々な例では、多種類の装置を用いてアーキテクチャ300の構成要素を制御するためのコマンドを入力できる。例えば、遠隔制御装置312は、アプリケーションを実行するスマートフォン又はタブレットコンピュータなどのモバイル装置でよい。遠隔制御装置312の他の例には、本明細書に記載された構成要素と相互作用する専用装置が含まれる。様々な例では、遠隔制御装置312/314は、ユーザにインターフェースを表示するための表示装置を含んでいる。遠隔制御装置312/314は、1つ又は複数の入力装置を含むことができる。入力装置は、キーパッド、タッチスクリーン、ジェスチャー、動作、及び音声制御装置を含むことができるが、それらに限定されない。
【0036】
遠隔制御装置314は、マットレスアーキテクチャの1つの構成要素と相互作用するよう構成された単一の遠隔制御装置とすることができる。例えば、遠隔制御装置314は、エアマットレスの圧力を増加又は減少させる入力を受け取るよう構成できる。音声制御装置316は、1つ又は複数の構成要素を制御するための音声コマンドを受け取るよう構成できる。様々な例では、遠隔制御装置312/314及び音声制御装置316の1つ又は複数を使用できる。
【0037】
遠隔制御装置312に関しては、アプリケーションは1つ又は複数の中央制御装置と対になるように構成できる。各中央制御装置に関しては、この中央制御装置とリンクされた構成要素のリストを含むデータを、モバイル装置に伝送できる。例えば、遠隔制御装置312が携帯電話であって、アプリケーションが認証され、且つ中央制御装置302と対にされた場合を考慮する。遠隔制御装置312は、他の構成要素及び利用可能なサービスを問い合わせるために中央制御装置302に発見要求を伝送できる。それに応答して、中央制御装置302は、ベッドの硬さ、ベッドの姿勢、及びベッドの温度を調節するために利用可能な機能を含むサービスのリストを伝送できる。様々な実施形態では、すると、アプリケーションはエアマットレスの圧力を増加/減少させ、ベッドの姿勢を調節し、且つ温度を調節するための機能を表示できる。中央制御装置302の制御下にあるこのアーキテクチャに構成要素が付加/除去された場合、更新済みリストを遠隔制御装置312に伝送でき、それに従ってアプリケーションのインターフェースを調整できる。
【0038】
様々な例では、中央制御装置302は、アーキテクチャ300の構成要素へのソフトウェア更新の配布器として構成されている。例えば、温度制御装置308のファームウェア更新が利用可能となることがある。この更新は中央制御装置302の記憶装置にロードできる(例えば、USBインターフェースを介して又は無線技法を使用して)。無線の応用例では、中央制御装置302は、例えばWiFiから又はブルートゥースを介してモバイル接続からのクラウドから更新を受信できる。すると、中央制御装置302は、更新するための命令と共にこの更新を温度制御装置308に伝送できる。温度制御装置308はこの更新のインストールを試行できる。この更新の成功又は失敗を示す状態メッセージを温度制御装置308から中央制御装置302に伝送できる。
【0039】
様々な例では、中央制御装置302は、圧力変換器(例えば、
図2における変換器46)により収集されたデータを分析して、ベッド301に寝ている人の様々な状態を特定するよう構成されている。例えば、中央制御装置302は、ベッドに寝ている人の心拍数、呼吸数、又は動きを特定できる。収集されたデータを使って付加的な処理を実行してこの人の可能な睡眠状態を特定できる。例えば、中央制御装置302は人が眠りに就いたときと、睡眠中のこの人の様々な睡眠状態とを特定できる。この収集されたデータは、人がいびきをかいているときを特定するためにも使用できる。別の例では、中央制御装置302でこのデータ分析を行うのでなく、この圧力変換器により収集されたデータを分析するためにデジタル信号プロセッサ(DSP)を用意してもよい。代替的には、この圧力変換器により収集されたデータを遠隔分析のためクラウドベースの計算システムに送ってもよい。
【0040】
様々な例では、外部ネットワーク装置310は、アーキテクチャ300の構成要素に関連したデータを処理又は格納するための外部サーバと相互作用するネットワークインターフェースを含む。例えば、上述したように求められた睡眠データはネットワーク(例えばインターネット)を介して中央制御装置302から外部ネットワーク装置310に格納のため伝送できる。一例では、圧力変換器のデータを付加的な分析のために外部サーバに送信してよい。外部ネットワーク装置310は、データを外部サーバに伝送する前に分析し、フィルタリングしてもよい。
【0041】
一例では、構成要素の診断データも、外部サーバでの格納及び診断のため外部ネットワーク装置310に転送してよい。例えば、温度制御装置308が異常な温度読み(例えば、設定閾値を上回る1分間での温度低下)を検出した場合、診断データ(センサ読み、現在の設定など)を温度制御装置308から中央制御装置302に無線送信できる。すると中央制御装置302は、このデータを外部ネットワーク装置310にUSBを介して伝送できる。外部ネットワーク装置310はこの情報を、この情報が分析のため外部サーバに転送されるWLANアクセスポイントに無線送信できる。
【0042】
一例では、ベッドシステムアーキテクチャ300は、例えばユーザがベッド301から出たときに部屋の一部を照明する1つ又は複数のベッド照明322A-322F(本開示では一括して「ベッド照明322」と呼ぶ)を含むことができる。照明322は、例えば、基礎307の外周部に沿って固定するなど、基礎の周りに取り付け可能である。
図3では、照明322は、基礎307の2つの側部の周りに延伸していることが示されている。他の構成では、照明322は、基礎307の3つの側部以上の周り又は1つの側部のみに沿って延伸できる。例示的な一実装例では、照明322は、基礎307から光を外側に投射するように、基礎307の下に配置できる。ベッドシステムアーキテクチャ300は、頭上照明又は枕元ランプなどのベッドに配置されていない1つ又は複数の照明311も含むことができる。ベッドシステムアーキテクチャ300は、ベッド照明322及び周囲の室内灯311の両方を制御可能とすることができる。
【0043】
例示的な機械アーキテクチャ及び機械可読媒体
図4は、コンピュータシステム400という例示的形式の機械のブロック図であり、この内部では、本明細書で記載する方法の1つ又は複数をこの機械に行わせるための命令が実行される。代替的な実施形態では、この機械は独立型装置として動作するが、他の機械に接続(例えば、ネットワーク接続)されていてもよい。ネットワーク接続された導入例では、この機械はサーバ/クライアントネットワーク環境におけるサーバ又はクライアントマシンとして動作でき、或いはピアツーピア(又は分散型)ネットワーク環境におけるピアマシンとして動作できる。この機械は、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレットPC、セットトップボックス(STB)、携帯型情報端末(PDA)、携帯電話、ウェブアプライアンス、ネットワークルータ、スイッチ若しくはブリッジ、又はその機械が行うべき動作を指定する命令(順次又はそれ以外の)を実行できる任意の機械でよい。さらに、単一の機械のみを例示したが、「機械」という用語は、本明細書で説明する1つ又は複数の方法を実行するための一組の(又は複数組の)命令を個別又は共同で実行する複数機械の任意収集体を含むものとも解釈すべきである。
【0044】
例示的なコンピュータシステム400は、バス408を介して互いに通信するプロセッサ402(例えば、中央演算装置(CPU)、画像処理装置(GPU)、ASIC、又は組合せ)と、主記憶装置404と、静的記憶装置406とを含む。コンピュータシステム400は、ビデオ表示装置410(例えば、液晶表示装置(LCD)又はブラウン管(CRT))も含むことができる。コンピュータシステム400は、英数字入力装置412(例えば、キーボード及び/又はタッチスクリーン)と、ユーザインターフェース(UI)ナビゲーション装置414(例えば、マウス)と、ディスクドライブユニット416と、信号生成装置418(例えば、スピーカ)と、ネットワークインターフェース装置420も含むことができる。
【0045】
機械可読媒体
ディスクドライブユニット416は機械可読媒体422を含み、その媒体では、本明細書で説明する1つ又は複数の方法又は機能を実現し又はそれらに利用される1つ又は複数の組の命令及びデータ構造(例えばソフトウェア)424が格納されている。命令424は、機械可読媒体を構成するコンピュータシステム400、主記憶装置404、及びプロセッサ402によるその命令の実行時に、主記憶装置404及び/又はプロセッサ402内に完全に又は少なくとも部分的に常駐できる。
【0046】
機械可読媒体422は例示的な実施形態では単一の媒体として示したが、「機械可読媒体」という用語は、1つ若しくは複数の命令又はデータ構造体を格納する単一の媒体又は複数の媒体(例えば、集中若しくは分散型データベース並びに/又は関連付けられたキャッシュ及びサーバ)を含むことができる。「機械可読媒体」という用語は、機械により実行される命令を格納、符号化、又は保持可能な有形媒体であって、その機械に本発明の1つ又は複数の方法を実行させる任意の有形媒体か、或いはそうした命令に利用される又は関連付けられたデータ構造を格納、符号化、又は保持可能な任意の有形媒体を含むものとも解釈すべきである。従って、「機械可読媒体」という用語は、半導体メモリ並びに光学及び磁気媒体を含むがそれらに限定されないと理解すべきである。機械可読媒体の具体的な例は、消去可能なプログラマブル読出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去書込み可能な読出し専用メモリ(EEPROM)、及びフラッシュメモリ装置などの半導体記憶装置;内部ハードディスク又はリムーバルブディスクなどの磁気ディスク;光磁気ディスク;並びにCD-ROM及びDVD-ROMディスクを例示的に含む不揮発性記憶装置を含む。
【0047】
伝送媒体
さらに、命令424は、伝送媒体を用いて通信ネットワーク426を介して伝送又は受信できる。命令424は、ネットワークインターフェース装置420及び多くの周知の転送プロトコル(例えばHTTP)の何れかを使用して伝送すればよい。通信ネットワークの例には、ローカルエリアネットワーク(「LAN」)、ワイドエリアネットワーク(「WAN」)、インターネット、携帯電話ネットワーク、普通の電話サービス(POTS)ネットワーク、及び無線データネットワーク(例えば、WiFi及びWiMaxネットワーク)が含まれる。「伝送媒体」という用語は、機械により実行される命令を格納、符号化、又は保持可能な無形媒体を含み、そうしたソフトウェアの通信を促進するためのデジタル若しくはアナログ通信信号又は他の無形媒体を含むものと理解すべきである。
【0048】
いびき検出技法
上述の技法に加え、本開示は、システムアーキテクチャ300のユーザの様々な側面を検出する技法に関する。例えば、後に詳述するように、ユーザのいびきは、本開示に記載された様々な技法を用いて検出できる。
【0049】
いびき検出の第1の技法では、システムアーキテクチャ300は、動作、呼吸、及び心拍などの生体計測パラメータを検出できる。これら生体計測パラメータは、ユーザが目を覚ましている間も睡眠中も検出可能である。様々な例では、これら生体計測パラメータを用いて、ユーザの睡眠状態とユーザがいびきをかいているかどうかを特定できる。心拍数情報、呼吸数情報、及び他のユーザ情報を用いてユーザの睡眠を監視するための技法は、その開示全体をここに引用して援用する、「生命徴候を監視するための装置」と題したスティーブン・ジェイ・ヤング等の米国特許公開出願第20100170043号に開示されている。いびきが検出されると、システムアーキテクチャ300及び特に中央制御装置302は、後に詳述するように、睡眠環境又はベッド301に対して1つ又は複数の調節を行うことができる。一例では、ユーザはシステムアーキテクチャ300に指示して、ユーザが眠りに就いた後にいびきの発生を監視し、いびきが検出されると睡眠環境又はベッド301に対して特定の変更を開始させることができる。別の例では、システムアーキテクチャ300は、自動的に、例えばユーザの命令なしで、いびきの発生を監視し且つ発生すれば睡眠環境又はベッド301にどのような変更を施すべきかを特定できる。さらに別の例では、2人のユーザがベッド301に並んで寝ている場合、システムアーキテクチャ300は、どちらのユーザがいびきをかいているかを特定し、ベッドのそのユーザ側への変更を開始できる。
【0050】
本開示によれば、中央制御装置302又はベッド301に関連付けられた別の処理手段は、ユーザの睡眠動作、呼吸、及び心拍を圧力の変化を介して検出できる。例えば、圧力変換器46(
図2の)を用いてベッド301のエアマットレス内の空気圧を監視できる。このエアマットレス上でユーザが動いていなければ、このエアマットレス内の空気圧の変化は比較的最小であり、呼吸及び心拍に起因することがある。しかし、このエアマットレス上のユーザが動いていれば、このエアマットレス内の空気圧の変化はずっと大きな量で変動する。よって、圧力変換器46により発生され且つ中央制御装置302により受信される圧力信号は、フィルタリングされ、運動、心拍、又は呼吸に対応するものとして示すことができる。
【0051】
例示的な一実装例では、中央制御装置302は、圧力変換器46に既定のサンプルレートで空気圧値を測定させる命令を実行できる。中央制御装置302は、圧力信号を記憶装置に格納できる。これら圧力信号の処理は、中央制御装置302によって、又はスマートフォン、モバイル装置、又はクラウドベース計算システムのプロセッサのようにベッド301から離れた位置で実行できる。
【0052】
上述したように、中央制御装置302は、1つ又は複数の生体計測パラメータを使用することによって、急速眼球運動(「REM」)か、ノンレム睡眠(「NREM」)かなどのユーザの睡眠状態を特定できる。一例では、中央制御装置302がユーザのいびき状態を監視する命令を実行できるのは、ユーザが特定の睡眠状態に到達した後である。
【0053】
図5は、生体計測パラメータを用いていびきを検出する例示的な方法(500)を示すフローチャートである。
図5では、中央制御装置302は、
図2の圧力変換器46のような圧力検出手段に圧力変動を測定させる命令を実行する(502)。一例では、この圧力は、連続的に又は所定のサンプルレートで測定できる。中央制御装置302は、圧力検知手段により検出された圧力変化を分析できる(504)。これら分析された圧力変化から導出された情報を使って、1つ又は複数の生体計測パラメータを求めることができる(506)。ユーザの1つ又は複数の生体計測パラメータを求めた後、中央制御装置302はこれら生体計測パラメータを、いびきを示す所定の値、範囲、又はパターンと比較できる(508)。この方法で、中央制御装置302はユーザによるいびきを確認できる(510)。ユーザのいびきが確認されると、中央制御装置302は、いびきが止まったか、より激しくなったか、軽くなったか、又は概ね一定レベルを維持しているかを判断するためにユーザの監視を継続できる(512)。
【0054】
上述したように、幾つかの実装例では、ユーザの睡眠状態を検出するための技法は、生体計測パラメータを用いていびきを検出するための技法と組み合わせることができる。例えば、ユーザがいびきをかいているのかを判断するために圧力検出手段を用いて圧力変化を監視する前に、中央制御装置302は、ユーザが所定の睡眠状態に達したかを判断できる。よって、ユーザが所定の睡眠状態に達したとの判断は、中央制御装置302に上述の方法500を実行するよう指示するための前提条件となりうる。代替的には、中央制御装置302は、睡眠状態及び圧力変化を同時又は実質的に同時に監視する命令を実行でき、組み合わせた結果を用いてユーザがいびきをかいているかどうかを判断できる。
【0055】
いびきを検出する別の技法では、システムアーキテクチャ300は、上述したように音声制御装置316に内蔵できるマイクロフォンを介して音波を監視することでいびきを検出するよう構成できる。様々な例では、システムアーキテクチャ300は、音波と生体計測パラメータとの両方の組合せを監視することでいびきを検出するようにも構成できる。一般に、いびき音は、睡眠中に空気が喉を通過するときにユーザの喉の組織が振動する際に発生する。例示的な一実装例では、中央制御装置302は、圧力変換器316にユーザが発する音波を監視させ、対応する音波信号を記憶装置に格納させる命令を実行できる。これら音波信号の処理は、中央制御装置302によって、又はベッド301から離れた位置で実行できる。いびき状態は、音波の可聴レベル、音波の周波数、音波パターンなどのようなパラメータを監視することで特定できる。例えば、ユーザの通常の会話レベル時に発せられる音波は40デシベル以下であることがあるが、ユーザのいびきによって発生される音波は60-90デシベル以上の範囲となることがある。ユーザが発生する音波の解析によって、いびきの存在、強度、期間、及びパターンを確認できる。
【0056】
図6は、音波を用いていびきを検出する例示的な方法(600)を示すフローチャートである。
図6では、中央制御装置302は、音声制御装置316に音波を測定させる命令を実行する(602)。一例では、これら音波は、連続的に又は所定のサンプルレートで測定できる。中央制御装置302は、ユーザが眠りに就くときの音波のベースラインパラメータを求める(604)。よって、中央制御装置302は、現在の可聴レベル、周波数、及び波パターンの変化を監視できる(606)。中央制御装置302がベースラインパラメータに対する1つ又は複数の変化を検出すると、中央制御装置302は、現在のパラメータを、いびきを示す可聴レベル及び周波数さらに波パターンの現在値又は範囲と比較できる(608)。この方法で、中央制御装置302はユーザによるいびきを確認できる(610)。ユーザのいびきが確認されると、中央制御装置302は、いびきが止まったか、より激しくなったか、軽くなったか、又は概ね一定レベルを維持しているかを判断するためにユーザの監視を継続できる(612)。
【0057】
ここでも、幾つかの実装例では、ユーザの睡眠状態を検出するための技法は、音波を用いていびきを検出するための技法と組み合わせることができる。例えば、ユーザがいびきをかいているのかを判断するために音声制御装置316を用いて音波を監視する前に、中央制御装置302は、ユーザが所定の睡眠状態に達したかを判断できる。よって、ユーザが所定の睡眠状態に達したとの判断は、中央制御装置302に上述の方法600を実行するよう指示するための前提条件となりうる。代替的には、中央制御装置302は、睡眠状態及び音波を同時又は実質的に同時に監視する命令を実行でき、組み合わせた結果を用いてユーザがいびきをかいているかどうかを判断できる。
【0058】
いびき検出応答技法
図7は、ユーザがいびきをかいていることを検出すると、1つ又は複数の調節を開始する例示的な方法(700)を示すフローチャートである。
図7では、中央制御装置302は、ユーザがいびきをかいているかどうかを判断する命令を実行する(702)。様々な例には、生体計測パラメータの分析に基づいた又は音波に基づいたいびきの検出が含まれるが、それらに限定されない。ユーザのいびきが検出されると、システムアーキテクチャ300及び特に中央制御装置302は、睡眠環境及び/又はベッド301に対して1つ又は複数の調節が施されるようにする命令を実行できる(704)。これら様々な変更の非網羅的リスト及び説明は後述する。いびきが止まると、システムアーキテクチャ302は、睡眠環境及び/又はベッド301に対して施された1つ又は複数の以前の調節を、いびき前の状態又は状況に復帰させる命令をオプションで実行できる(706)。これらのオプションの「再調節」は、いびきが停止したことを検出した直後に又は最後にいびきが検出されてから所定時間が経過した後に実行できる。
【0059】
一例では、中央制御装置302は、いびきが検出されると硬さ制御装置304にベッド301のエアマットレス内の圧力を調節させる命令を実行できる(704)。例えば、中央制御装置302は、ポンプ305を介してエアマットレス内の圧力をいびき軽減の助けとなるレベルまで増加又は減少させるコマンドを硬さ制御装置304に与えることができる。システムアーキテクチャ300が、エアマットレス内の圧力を調節した後もいびきが継続していることを検出すると、中央制御装置302は、硬さ制御装置304にエアマットレス内の圧力をさらに調節させる付加的なコマンドを与えることができる。よって、いびき軽減のためベッド301のエアマットレス内の圧力を調節する処理は、反復可能である。さらに、エアマットレスが上述のように別個の区画に対応する複数のブラダーを含む場合、中央制御装置302は、硬さ制御装置304に、ユーザの頭部に対応する区画など1つ又は複数の選択された区画内の圧力を調節させる命令を実行できる(704)。
【0060】
別の例では、中央制御装置302は、いびきが検出されたときに基礎307に調節を行うための命令を実行できる(704)。上述したように、基礎307は、頭部318及び足部320などの別々に調節できる2つ以上の区画を含むことができる。ユーザは、基礎307が「平坦」となった状態で、又は頭部318及び/若しくは足部320が持ち上げられた関節運動した位置となった状態で眠りに就くことがある。様々な例では、ベッド301は、基礎307の所定の関節運動により定義された「いびき」位置を含むことができる。場合によっては、いびきをかいているユーザの頭を僅かな量で持ち上げると、ユーザの喉の軟部組織の振動を軽減させることがあり、これによっていびきを軽減又は防止できることがある。いびきをかくユーザの頭の僅かな持ち上げによって、いびきをかく人が自分の睡眠姿勢を変化させることにも繋がることがあり、これによっていびきが止まる場合がある。一例では、このいびき位置は、頭部318を水平に対して事前設定角度θで起こすことを含むことができる。一例では、角度θは、水平から例えば約7°などの約5°から約15°までとすることができる。しかし、ユーザの喉内の軟部組織の振動を軽減又は除去する助けになりうる任意の角度θが使用可能である。様々な例では、このいびき位置は、特定のユーザのいびきを緩和する助けになることが分かっている関節運動の量に基づいてそのユーザに合わせて設定変更できる。例えば、大柄でがっしりしたユーザは、やせて小柄のユーザより大きい傾斜角を必要とする場合がある。よって、事前プログラムされたいびき位置は、ユーザ基本設定及び身体タイプに従って更新できる。
【0061】
別の例では、中央制御装置302は、いびきが検出されると温度制御装置308にベッド301の温度を調節させる命令を実行できる(704)。上述のように、様々な例では、ベッド301の温度(従ってユーザも)は、マットレス上に配置されたパッド、ユーザの上にかけられた毛布、又はマットレス内に一体化された暖房/冷房パッドなどマットレスに組み込まれた暖房/冷房要素を使って調整できる。自分の体温とベッド301などの周囲環境の温度次第でいびきが増減する傾向にあるユーザも存在する。よって、ベッド301の温度を上昇又は下降させることで一定のユーザのいびきを緩和することになりうる。例えば、いびきが検出されると、ベッド301の睡眠表面の温度は摂氏20°から摂氏18°まで下げることができる。しかし、上昇であれ下降であれ、任意の温度変化を使用できる。同様に、いびきが検出されると、中央制御装置302はサーモスタット装置315に、寝室のベッドが設置された場所などの周囲環境の温度を調節させる命令を実行できる(704)。上記を考慮して、ユーザ温度は、温度制御装置308、サーモスタット装置315、又は両方の使用を介して調節できる。
【0062】
寝室環境の照明及び音のレベルは、ユーザの睡眠の深さ及び質に影響することがある。よって、目標がいびきを軽減し、より安らぎを与える夜の睡眠を実現することであれば、照明及び音も一組の理想的な睡眠条件を実現するよう制御できる。別の例では、いびきが検出されると、中央制御装置302は、ベッド上に若しくはその周りに配置された照明要素311又は322A-Fの電力状態(例えば、オン又はオフ)又は強度を制御するため、及び/又はベッドの近くに配置された1つ又は複数の音声/視覚構成要素313の電力状態又は音量を制御するため命令を実行できる(704)。
【0063】
睡眠プロファイル報告
本開示によれば、システムアーキテクチャ300は、いびきに関連したフィードバックをユーザに与えることもできる。様々な例では、中央制御装置302により処理且つ分析されたいびき情報は、様々な形式でユーザおよび様々な装置に提供できる。
【0064】
一例では、中央制御装置302は、睡眠プロファイル報告を生成させ且つ遠隔制御装置312、遠隔制御装置314、又は例えばパーソナルコンピュータ(PC)、タブレットPC、携帯型情報端末(PDA)などのような外部計算装置のうち1つ又は複数に送信させる命令を実行できる。 この外部計算装置は、上述したものを含む任意適切なネットワーク接続を介してベッド301に動作可能に接続できる。
【0065】
図8は、ラップトップコンピュータ802上で生成された睡眠プロファイル報告800を示す図である。一例では、睡眠プロファイル報告800は、その夜(又は日中)のユーザの合計睡眠時間を示すことができる。睡眠プロファイル報告800は、ユーザが眠りに就き、目覚めた時刻も示すことができる。ユーザの合計睡眠時間は、上述したようにエアマットレス内の圧力変化を監視し且つ夜を通したユーザの睡眠状態に関する情報から睡眠時間を導き出すことを含む任意適切な技法を用いて特定できる。
図8に示したように、睡眠プロファイル報告800は、その夜の睡眠中にユーザがいびきをかいていることを検出した時間を定量化できる。様々な例では、このいびき期間は、合計時間及び分数として、比率として、又は両方で提示できる。
【0066】
睡眠プロファイル報告800は、後で思い出すためシステムアーキテクチャ300に関連付けられた記憶装置に格納できる。一例では、中央制御装置302は、睡眠プロファイル報告800に、指定された日数にわたるユーザの平均睡眠量と、その期間のユーザのいびき量を表示させる命令を実行させることができる。例えば、睡眠プロファイル報告800は、先立つ30日間の平均睡眠及びいびきを示す。しかし、30日以上又は未満の日数も使用できる。
【0067】
様々な実施形態を具体的な例示的実施形態を参照しつつ説明してきたが、本発明のより広い趣旨及び範囲から逸脱することなくこれら実施形態に様々な修正及び変更が可能なことは明らかである。従って、この明細書及び図面は限定的な意味でなく例示的に理解すべきである。本明細書の一部を成す添付図面は、主題が実施できる具体的な実施形態を、例示目的で且つ限定的でなく示している。図示した実施形態は、当業者が本明細書で開示した教示を実施できるように十分詳細に記載されている。他の実施形態も使用でき且つこれらから導き出すことができ、本開示の範囲から逸脱することなく構造的又は論理的な代用及び変更が可能である。従って、この詳細な説明は限定的な意味で解釈されるべきでなく、様々な実施形態の範囲は、添付の請求項とそれら請求項の最大範囲の均等物のみによって画定される。通常どおり、「1つ」という用語は、断りがない限りは1つ又は複数を示すことがある。