(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6110032
(24)【登録日】2017年3月17日
(45)【発行日】2017年4月5日
(54)【発明の名称】底・横ガセットパッケージおよび方法
(51)【国際特許分類】
B31B 70/26 20170101AFI20170327BHJP
B31B 70/10 20170101ALI20170327BHJP
B65D 30/16 20060101ALI20170327BHJP
【FI】
B31B1/26 321
B31B1/10 321
B31B37/26
B65D30/16 C
B65D30/16 F
【請求項の数】10
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2016-524058(P2016-524058)
(86)(22)【出願日】2014年10月9日
(65)【公表番号】特表2016-537221(P2016-537221A)
(43)【公表日】2016年12月1日
(86)【国際出願番号】US2014059836
(87)【国際公開番号】WO2015057478
(87)【国際公開日】20150423
【審査請求日】2016年7月6日
(31)【優先権主張番号】61/891,538
(32)【優先日】2013年10月16日
(33)【優先権主張国】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】516084985
【氏名又は名称】イノフレツクス・インコーポレーテツド
(74)【代理人】
【識別番号】110000741
【氏名又は名称】特許業務法人小田島特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】イエーガー,ジエームス・ダブリユー
(72)【発明者】
【氏名】ホーガン,ジヨン・エフ
【審査官】
植前 津子
(56)【参考文献】
【文献】
特開2005−263300(JP,A)
【文献】
特開2002−046197(JP,A)
【文献】
特開2013−112397(JP,A)
【文献】
特開2013−144574(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B31B 70/00−70/98
B65D 30/00−33/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガセットパッケージの製造方法であって、
縦軸を有する軟質材料ウェブを準備し、
軟質のスリーブ形成ウェブを準備し、
前記軟質のスリーブ形成ウェブを切断して複数の個々のスリーブを生じさせ、
前記個々のスリーブと前記軟質ウェブの接合を前記個々のスリーブの間の間隔が前記生じさせる底ガセットパッケージの各々の長さに相当するように前記軟質ウェブの縦方向に間隔を置いて位置する関係で起こさせ、
前記軟質材料ウェブを折り畳んでそれの向い合う横縁を接合させることで折り畳まれた向い合う横縁で接合された軟質ウェブを生じさせかつそれによって前記底ガセットパッケージ各々のパッケージ本体を生じさせ、ただし、各パッケージ本体にはこれが有する向かい合う前記横縁の所で互いに接合している前面パッケージパネルと背面パッケージパネルが備わっており、かつ前記個々のスリーブは前記折り畳まれた軟質ウェブの中に位置しており、
前記折り畳まれた軟質ウェブのそれぞれの向かい合う縁の所に1対の内側に伸びる横ガセットを生じさせ、
個々のスリーブ各々が、生じさせるパッケージの中の1つのための底ガセットをもたらすように、前記折り畳まれた軟質ウェブの切断を各々の長さが前記ガセットパッケージ各々の長さに相当するような間隔で行い、そして
前記ガセットパッケージの各々に1対の前記スリーブを与えることで1対の底ガセットを含有して成る二重底ガセットが備わっている前記パッケージの各々を生じさせそして前記内側に伸びる横ガセットの各々をこれがそれぞれの対になった底ガセットの間に伸びるように位置させることを包含する、
段階を含んで成る方法。
【請求項2】
前記折り畳まれたウェブを前記ガセットパッケージ各々の長さに相当するような間隔で切断する段階が個々のスリーブ各々の一部が(1)生じさせるパッケージの中の1つのための前記底ガセットをもたらしかつ(2)前記生じさせるパッケージの中の1つに隣接して位置する1つのパッケージのための2層の材料からなる上端スリーブ部分をもたらすように前記個々のスリーブの各々を切り裂くことを包含する請求項1記載の底ガセットパッケージ製造方法。
【請求項3】
前記内側に伸びる横ガセットの形成を容易にする目的で前記個々のスリーブの各々の、前記材料ウェブの縦軸に対して横方向の、長さを前記折り畳まれた軟質材料ウェブの幅よりも短くする請求項1記載の底ガセットパッケージ製造方法。
【請求項4】
前記折り畳まれた軟質ウェブを切断する前記段階の前に前記個々のスリーブの各々と前記折り畳まれた軟質ウェブを接合させておくことを包含する請求項1記載の底ガセットパッケージ製造方法。
【請求項5】
前記上端スリーブ部分の各々に、前記上端スリーブ部分の2層の材料の間に位置する再密封可能ファスナーを与えることを包含し、前記再密封可能ファスナーの各々が各上端スリーブ部分が有する向かい合う前記2層の材料の内側表面とそれぞれが接合している1対のファスナー構成要素を含有して成る請求項2記載の底ガセットパッケージ製造方法。
【請求項6】
前記前面および背面パッケージパネルの中の一方の側縁(118)に沿って前記軟質ウェブの向い合う横縁を接合することで前記折り畳まれた向い合う横縁で接合された軟質ウェブを生じさせることを包含する請求項1記載の底ガセットパッケージ製造方法。
【請求項7】
前記スリーブ形成ウェブが折り畳まれたスリーブ形成材料ウェブを構成しかつ前記折り畳まれたスリーブ形成ウェブの内側表面がそれ自身に熱融着しないようにする請求項1記載の底ガセットパッケージ製造方法。
【請求項8】
前記スリーブ形成ウェブが前記軟質ウェブとは異なる材料で作られている請求項1記載の底ガセットパッケージ製造方法。
【請求項9】
ガセットパッケージであって、
縦軸を有する軟質ウェブから生じさせたパッケージ本体を含有し、前記軟質ウェブが前記パッケージ本体の前面パッケージパネルと背面パッケージパネルの輪郭を定めるように折り畳まれており、前記前面と背面パッケージパネルが前記パッケージ本体の横側縁の所で前記軟質ウェブの前記縦軸と平行に伸びる継ぎ目に沿って互いに接合(118)しており、
各々が前記前面と背面パッケージパネルの間に位置していて前記前面および背面パッケージパネルの下方縁から上方および内側に向かって伸びる1対の底ガセット、および前記対の底ガセットの間に位置する、内側に伸びる横ガセット、
を含有して成るガセットパッケージ。
【請求項10】
前記前面と背面パッケージパネルの間に位置していて前記前面および背面パッケージパネルの上方縁から下方および内側に向かって伸びる再密封可能ファスナーアセンブリを含有し、前記ファスナーアセンブリが互いに解放可能なように締め付けるに適した形態の1番目および2番目のファスナー構成要素を含有して成り、かつ前記1番目および2番目のファスナー構成要素のそれぞれを取り付ける1番目および2番目の取り付けフランジを含有し、前記1番目および2番目のフランジのそれぞれが前記前面および背面パッケージパネルの内側に位置していてそれらと接合しており、前記パッケージの内容物を前記1番目と2番目のファスナー構成要素の間で取り出すために前記1番目および2番目のファスナー構成要素を利用する目的で、前記1番目および2番目のファスナー構成要素は互いに開くことが可能であり、後でパッケージの内部を密封することができるように、前記ファスナー構成要素は互いに閉じることが可能である請求項9記載のガセットパッケージ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般に高分子フィルムウェブから生じさせたパッケージ、より詳細には、パッケージの形態に関してパッケージの縦軸に対して横方向に位置する少なくとも1個の底ガセットと内側に伸びる1対の向かい合う横ガセットが備わっている底・横ガセットパッケージ(bottom and side gusseted package)および関連した製袋充填装置を用いた使用を可能にするそれの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
可塑性高分子フィルム材料から生じさせたパッケージはあらゆる様式の食品および非食品製品の便利で効率良い包装を行う目的で市場で幅広く用いられている。この性質のパッケージの製造は典型的に高分子材料のウェブを折り畳んで密封して前面と背面のパッケージパネルを有するパッケージ本体を生じさせることに加えて前記パッケージパネルをそれらの縁の所で互いに接合させることを通して行われる。その前面と背面パッケージパネルを互いに接合させる時、製造方法に応じて、パッケージ本体の一部を折り畳むか或はシール(典型的にはヒートシール)の所でパッケージパネルを互いに接合させることで接合を行うことができる。
【0003】
この種類の非ガセットパッケージは時には“ピローパック(pillow packs)”と呼ばれ、横ガセットも上端ガセットも底ガセットも備わっていない。しかしながら、多くの用途でガセットパッケージを生じさせる方が好ましく、そのようなガセットパッケージでは、パッケージ本体の1つ以上の縁の所に位置する内側に伸びるプリーツのようなガセットをパッケージに与えている。例えば、横ガセットパッケージにはパッケージ本体の向かい合う横側の所に内側に伸びる横ガセットが備わっており、その横ガセットが前面と背面パッケージパネルのそれぞれの横縁を互いに接合させている。
【0004】
いくつかの用途では、底ガセットパッケージ、即ちパッケージ本体の底に内側に伸びるガセットが備わっているパッケージを提供する方が特に好ましい。その底ガセットが与える広がりおよび安定性のお陰で、この性質のパッケージの形態はしばしば自立構造であることから、消費者が選択するための効率良いディスプレーを助長する。
【0005】
底ガセットパッケージの製造は従来典型的に高分子材料のウェブにプリーツをそのウェブの縦軸と平行な方向に付けることで行われてきた。高分子ウェブを縦方向に動かしながら適切なプラウおよび成形用ガイドを用いて高分子ウェブの成形および配置を行うことが成され、それには、内側に伸びる連続底ガセットをウェブ材料の中に生じさせることが含まれる。その後、個々のパッケージ本体の輪郭を定めるように前記ウェブの横方向に適切なシールを生じさせるが、その個々のパッケージ本体には各々に前面と背面のパッケージパネルが備わっていることに加えて各々に底ガセットが備わっている。その材料のウェブを横方向に伸びるシールの所で切断することで個々のパッケージ本体を生じさせているが、各パッケージの中に位置させる内容物を入れるのは前記ウェブを個々のパッケージに切断する前または後のいずれかである。その折り畳まれた高分子ウェブの縁の所に上方のシール(底ガセットの反対側に位置する)を生じさせることで各パッケージ本体を閉じて密封している。
【0006】
このような典型的な製造技術によって理解されるであろうように、各パッケージ本体の高さ、即ち垂直方向の寸法は高分子ウェブの幅のほぼ半分に等しい、即ち底ガセットの寸法より狭い。結果として、生じる全てのパッケージの最大限の高さは本質的に製造装置が取り扱うことが可能な高分子材料ウェブの最大幅によって制限される。
【0007】
本発明は、内側に伸びる横ガセットも備わっている底ガセットパッケージおよび製造方法を意図し、これらは通常の底ガセットパッケージ製造の欠点に対処するものである。これを本質的に高分子フィルムウェブおよび各パッケージの縦軸に対して横方向に位置する底ガセットが備わっている各パッケージを生じさせると同時にまた内側に伸びる横ガセットも生じさせることで達成する。選択した如何なる高さの底・横ガセットパッケージも容易かつ効率良く生じさせることができる。
【発明の概要】
【0008】
本発明の原理を具体化する底・横ガセットパッケージには、縦軸を有する軟質ウェブから生じさせたパッケージ本体が備わっている。パッケージ本体の前面パッケージパネルおよび背面パッケージパネルの輪郭を定めるように前記軟質ウェブを折り畳む。内側に伸びる横ガセットをその折り畳まれた軟質ウェブのそれぞれの向かい合う縁の所に生じさせる。前記前面および背面パッケージパネルと前記内側に伸びる横ガセットをその生じさせるパッケージ本体それぞれの横側縁の所で互いに接合させることに加えて前記軟質ウェブも軟質ウェブの縦軸と平行に伸びる継ぎ目に沿ってそれ自身と接合させる。
【0009】
注目すべきは、本発明に従って生じさせたパッケージには前面と背面パッケージパネルの間に位置する底ガセットが少なくとも1個備わっているが、その底ガセットは前記前面と背面パッケージパネルの下方縁から上方かつ内側に伸びている。本発明に従って本パッケージを生じさせると、その底ガセットはパッケージ本体の中に位置していてパッケージ本体の縦軸に対して横方向に存在しかつ生じさせるパッケージ本体の源である軟質ウェブの縦軸に対して横方向に位置する。結果として、パッケージ本体を如何なる選択した高さにも非常に効率良く生じさせることができ、生じさせるパッケージの源の軟質ウェブの幅に必ずしも制限されない。内側に伸びる横ガセットが備わっているパッケージを生じさせると、パッケージを多様な用途に適する形態にすることが可能になりかつ好ましくは直立する自立ディスプレーに適したパッケージを生じさせることが可能になる。
【0010】
注目すべきは、本発明に従うパッケージ製造方法は多様性があることから様々な形態の底・横ガセットパッケージを生じさせることができる。例示態様では、単一の底ガセットおよび1対の内側に伸びる横ガセットが備わっているガセットパッケージを生じさせる。この態様では、横ガセットを底ガセットと前面および背面パッケージパネルの一方の間に位置させるか或は横ガセットが底ガセットの中に伸びるようにする。1つの代替態様では、互いに隣接していることで二重底ガセットを形成している1対の底ガセットを有しかつその対の底ガセットの間に伸びる1対の内側に伸びる横ガセットを有するガセットパッケージを生じさせる。パッケージの製造を各パッケージがパッケージの上端の所にスリーブ部分(1つ以上の底ガセットの反対側に位置する)を有するように実施してもよい一方、底ガセットのみを有していて上端スリーブ部分を持たないパッケージが生じるように本発明を実施することも本発明の範囲内である。
【0011】
本発明に従う底ガセットパッケージの製造方法は、縦軸を有する軟質材料ウェブを準備する段階を含んで成る。適切な高分子材料は液体不透過性および熱融着性を有することで使用可能である。
【0012】
本方法を軟質材料ウェブと一緒に用いることは、軟質のスリーブ形成ウェブを準備することを意図するものである。そのスリーブ形成ウェブを折り畳んで一般に管状にするが、それの形態を底ガセットを与えるばかりでなく上方パッケージシールおよび/または再密封可能開口部を形成し得る一連の上端スリーブ部分を与えるような形態にしてもよい。現在のところ、その折り畳んだスリーブ形成ウェブの内側表面がそれ自身と熱融着しない、従って生じさせたパッケージが一般に自立できるように広がるか或は開く1個以上の底ガ
セットの形成を助長するのが好適である。特定用途に応じて、当該軟質ウェブの材料とは異なる材料を用いてスリーブ形成ウェブを生じさせる方が好ましい可能性がある。
【0013】
本方法は更に前記折り畳まれた軟質のスリーブ形成ウェブを切断して各々が折り畳まれた一般に管状の形態を有する複数の個々のスリーブを生じさせる段階も含んで成る。次に、その個々のスリーブと軟質ウェブの接合をそれらが軟質ウェブの縦軸に対して横方向に軟質ウェブの縦方向に間隔を置いて位置する関係になるように起こさせる。当該軟質ウェブ上の個々のスリーブの間の縦方向の間隔は、生じさせる底・横ガセットパッケージの各々の長さに相当する。注目すべきは、更に説明するように、パッケージの形態を個々のスリーブ各々が最終的に1つのパッケージの底ガセットを形成しかつ生じた前記1つのパッケージに隣接して位置する1つのパッケージの上端スリーブ部分を形成するような形態にしてもよい。
【0014】
1対の隣接する底ガセット、即ち二重底ガセットを有するパッケージを生じさせようとする場合、生じさせるパッケージ各々に1対の個々のスリーブを与えてもよい。その対の個々のスリーブと軟質材料ウェブの接合をそれらが互いに横方向または側面に沿って間隔を置いて位置する関係で起こさせてもよい。
【0015】
個々のスリーブを軟質ウェブと接合させた後、その軟質ウェブを折り畳みそしてそれらの横縁に沿って接合させることで折り畳まれた一般に管状の軟質ウェブを生じさせる。その個々のスリーブは一般にその折り畳まれた軟質ウェブの中に間隔を置いて離れた関係で位置する。二重底ガセットを生じさせる目的で1対の個々のスリーブを与え、当該軟質材料ウェブを折り畳むと、そのウェブを折り畳んだ後に個々のスリーブが互いに隣接して位置するようになる。
【0016】
軟質材料ウェブを折り畳むとガセットパッケージ各々のパッケージ本体が生じるが、各パッケージ本体は前面パッケージパネルおよび背面パッケージパネルを含んでいて、それらは向かい合う側縁の所で接合している。前記個々のスリーブは一般にその折り畳まれた軟質ウェブの中に位置する。
【0017】
内側に伸びる横ガセットをその折り畳まれたウェブの個々の横縁の所に生じさせるが、それを生じさせるのは、軟質ウェブを接合させて一般に管状の折り畳まれた軟質ウェブを生じさせる前か或は後のいずれかであり得る。その向かい合って位置する内側に伸びる横ガセットを生じさせる時、当該技術分野で公知の如き適切なプラウなどを用いてもよい。その内側に伸びる横ガセットのそれぞれを前面および背面パッケージパネルの向かい合う側縁の所で接合させる。
【0018】
次に、その折り畳まれた軟質ウェブの切断を各々の長さが生じさせるガセットパッケージの各々の長さに相当する間隔で実施する。このような切断段階によって、個々のスリーブ各々が本パッケージの各々の底ガセットをもたらすように個々のパッケージを生じさせる。
【0019】
例示態様における切断段階は、その折り畳まれた軟質材料内に位置する個々のスリーブの各々を切り裂くことを包含し、その結果として、その切り裂く段階は、個々のスリーブ各々の一部が(1)生じさせるパッケージの中の1つのパッケージの底ガセットをもたらしかつ(2)前記生じさせるパッケージの中の1つに隣接して位置する1つのパッケージの上端スリーブ部分をもたらすように前記個々のスリーブの各々を切り裂くことを包含する。しかしながら、用いる特定の製造技術に応じて、パッケージの所望の底ガセットに加えて上端スリーブ部分を生じさせようとしてその折り畳まれた軟質ウェブの中の個々のスリーブを必ずしも切断する必要はない。
【0020】
本発明では、その個々のスリーブ各々の長さをその折り畳まれた軟質材料ウェブの幅よりも短くなるようにしてもよい。それによって幅がパッケージの幅よりも狭い底ガセットの形成が助長され、それによって好ましくはパッケージの向かい合う側縁の所に前記パッケージ各々の前面と背面パッケージパネルの間に内側に伸びる横ガセットを生じさせることが可能になる。本パッケージが容易に自立しかつ安定するに充分なほどの幅を有する側シールを底ガセットの向かい合う端の所に生じさせることができる。
【0021】
例示態様に従い、本方法は、その折り畳まれた軟質ウェブを切断する段階に先立ってその折り畳まれた軟質ウェブと個々のスリーブの各々を接合させておくことを包含する。
【0022】
生じさせるパッケージの種類に応じて、各上端スリーブ部分に再密封可能ファスナーを与えて、それらをそれぞれの上端スリーブ部分の中に位置させてもよい。各再密封可能ファスナーは各上端スリーブ部分の内側表面に面するようにそれぞれが接合している1対のファスナー構成要素を含んで成る。そのようなファスナー構成要素には、プロファイルファスナー構成要素、粘着性ファスナー構成要素、フックアンドループ(hook−and−loop)型のファスナー構成要素、“ユニセックス(unisex)”セルフエンゲイジング(self−engaging)ファスナー構成要素および当該技術分野で公知の如き他の開封可能ファスナー構造が含まれ得る。別法として、本パッケージの内容物を再密封可能なように取り出すことを容易に行うことができるように本パッケージの前面パッケージパネルに再密封可能ファスナーアセンブリを与えてもよい。
【0023】
各上端スリーブ部分にその生じさせるパッケージそれぞれを密封するための上方シールを与えてもよい。この態様の現在のところ好適な実施では、それぞれの上端スリーブ部分の内転縁の間に上方シールを生じさせる。
【0024】
以下に行う詳細な説明、添付図および添付請求の範囲から本発明の他の特徴および利点が容易に明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】
図1は、本発明の原理を具体化する底・横ガセットパッケージ(場合により再密封可能パッケージ形態であってもよい)の透視図である。
【
図2】
図2は、
図1に示したパッケージの本発明に従う製造を例示する概略図である。
【
図3】
図3は、
図1と同様な透視図であるが、本発明の原理を具体化するガセットパッケージの代替態様を例示するものである。
【
図4】
図4は、一般に
図3の線4−4に沿って取った断面図である。
【
図5】
図5は、本発明の原理を具体化する二重底ガセットを有する底・横ガセットパッケージのさらなる態様を示す透視図である。
【
図6】
図6は、一般に
図5の線6−6に沿って取った断面図である。
【
図7】
図7は、
図5に示した本パッケージの態様の製造を更に例示する概略図である。
【
図8】
図8は、部分的横ガセットを包含する本発明に従う形態のガセットパッケージのさらなる態様を示す透視図である。
【0026】
発明の要約
本発明は様々な形態の態様を取ることができるが、本発明を本図に示しかつ現在のところ好適な態様の説明を本明細書の以下に行い、本開示は本発明の例示であると解釈されるべきでありかつ本発明を例示する具体的態様に限定することを意図するものでないと理解する。
【0027】
米国特許第4,909,017号、4,617,683号、5,902,047号、6,779,921号、6,971,794号および8,182,407号に様々なパッケージ構造および製造方法が例示されており、それらは全て引用することによって本明細書に組み入れられる。
【0028】
最初に
図1を参照して、それに本発明の原理を具体化する底・横ガセットパッケージ10を例示する。更に説明するように、ガセットパッケージ10の形態を再密封可能パッケージの形態にしてもよく、本パッケージの上方部分または本パッケージの前面パネル部分に再密封可能ファスナーを含めてもよい。注目すべきは、更に説明するように、複数の個々のスリーブと関連する軟質材料ウェブの接合をそれらが軟質ウェブの縦軸に沿って間隔を置いて位置する関係で起こさせることでパッケージ10を生じさせる。パッケージ成形に付随させて、個々のパッケージを生じさせながら個々のスリーブ各々を切断すると、結果として、個々のスリーブ各々が1つのパッケージの中に1つの底ガセットを与え、かつ場合により、その生じた1つのパッケージに隣接して位置するパッケージに上端スリーブ部分を与え得る。しかしながら、生じるパッケージの各々の底ガセットを与えるような形態の個々のスリーブの切断を行うことなく本発明を実施することも可能である。
【0029】
図1を更に参照して、それに例示するガセットパッケージ10には、縦軸を有する軟質フィルムウェブから生じたパッケージ本体12が備わっていて、その軟質ウェブはパッケージ本体12の前面パッケージパネル14および背面パッケージパネル16の輪郭が定まるように折り畳まれている。その前面と背面パッケージパネル14および16をパッケージ本体12のそれぞれの横側縁の所で互いに接合させる。この例示態様において、その前面と背面パッケージパネルを互いに接合させる場所は、その本体を形成する源の軟質フィルムウェブを折り畳んだ場所である。そのパッケージ本体12を形成する源の軟質フィルムウェブを縦継ぎ目18(これは軟質ウェブの縦軸と平行に伸びている)に沿ってそれ自身と接合させる。継ぎ目18が一般に背面パッケージパネル16の中央部に位置するように例示したが、軟質ウェブ自身の接合を他の様式で行うことも可能であり、例えばパッケージ本体の横側縁の中の1つに沿って起こさせることも可能である。
【0030】
本発明に従うパッケージ10には底ガセット20が備わっており、それは前面と背面パッケージパネル14および16の間に位置していてその前面と背面パッケージパネルの下方縁から上方かつ内側に伸びている。更に説明するように、スリーブ材料からプリーツ様の底ガセット20を生じさせて、それをパッケージ本体を形成する源の軟質ウェブ内に位置させ、その結果として個々のパッケージの成形に付随してスリーブ材料が切断されるようにする。
【0031】
ガセットパッケージ10には更に1対の内側に伸びる横ガセット21も備わっていて、それらはパッケージ本体12の側縁各々の所でパッケージ10の内側に向かって伸びている。その横ガセット21は好ましく包装およびディスプレーを効率良く行うことができるようにパッケージ10に一般に箱のような形態を与え、それに加えて、関連した底ガセット20は好ましくパッケージ10に自立形態を与え得る。
【0032】
この例示態様では、前面および背面パッケージパネル14および16の一方と同じ側の
底ガセット20の間に横ガセット21を位置させることによってパッケージ10の製造を容易にする。
図1に示すように、各横ガセット21を底ガセット20と背面パッケージパネル16の間に位置させる。
【0033】
底ガセット20とパッケージ本体をパッケージ本体の向かい合う横縁の所で1対の側シール22で接合させて一体化させ、そして1対の端シールでそれぞれ底ガセット20の縁と前面および背面パッケージパネル14および16を接合させる。更に、底ガセット20と個々の横ガセット21を接合させるための適切なシールを与える。現在のところ、底ガセット20の形態を幅がパッケージ10の幅よりも狭くなるようにすることを意図し、それによって側シール22が生じるようにする。これによって底ガセットの向かい合う端を密封することで安定した自立構造のパッケージを生じさせることが可能になる。このことは底ガセットの内側に面する表面が互いに熱融着しないならば好ましいことであり得る。
【0034】
この例示態様に従う底・横ガセットパッケージ10の形態は再密封可能使用に適した形態である。この目的で、パッケージ10に前面と背面パッケージパネル14と16の間に位置する上端スリーブ部分24を含めてもよく、それをパッケージ本体12の上方端に位置させてもよい。その上端スリーブ部分24に好適にはスリーブシールを含めるが、それの形態はいわゆる“ピールシール”の形態またはパッケージを最初に開けることに付随して分離させるに適した形態であってもよい。さもなければ、その上端スリーブ部分24の形態はその上端スリーブ部分を通してパッケージの内容物を取り出すことを可能にする形態、例えば優先的に弱くなる領域を与えるような形態であってもよい。その上端スリーブ部分24とパッケージ本体12を側シール28(スリーブ部分24の向かい合うそれぞれの端とパッケージ本体の接合を一般にパッケージ本体の向かい合う横側縁の所で起こさせる)で接合させて一体化させる。1対の上端シール30によってそれぞれ上端スリーブ部分24の1対の脚部またはフランジを前面および背面パッケージパネル14、16と接合させる。
【0035】
この態様における上端スリーブ部分24には再密封可能ファスナー(32の所に極めて細い線で示す)が備わっている。その再密封可能ファスナーには1番目と2番目のファスナー構成要素が備わっており、それらの形態は、互いに開封可能なように固定する形態であり、そのファスナー構成要素はそれぞれ上端スリーブ部分24の脚部またはフランジと接合している。このように、スリーブ部分24は1番目および2番目のファスナー構成要素のための1番目および2番目の取り付けフランジを与え、これらのフランジはそれぞれ前面と背面パッケージパネルの内側に位置していてそれらと接合している。
【0036】
理解されるであろうように、上端スリーブ部分24および再密封可能ファスナー32によってパッケージ10の内容物を取り出すことができる。開ける時、上端スリーブ部分24の脚部またはフランジを開封しかつ再密封可能ファスナー32の1番目および2番目のファスナー構成要素を開封する。当該パッケージを最初に開ける時、スリーブシールを開けて開封すると、このようにして、パッケージ10の内部に近づくことができる。スリーブ部分24の脚部またはフランジを単に一緒に押して再密封可能ファスナー32の構成要素を一緒にすることによってパッケージ10を容易に再密封することができる。述べたように、スリーブシールにはいわゆる“ピールシール”も含まれ得、それを最終的にはファスナー32の取り付けフランジ間に位置させるが、それらはスリーブ部分24の向かい合う脚部によってもたらされる。スリーブシールによって不正開封の証拠が直ぐ分かるようにすることで、パッケージ10が最初に開けられたことを可視的に見分けることができる証拠が得られる。
【0037】
再密封可能ファスナー32は好適には1対の互いにかみ合うプロファイルファスナー構成要素を含んで成る。そのようなファスナー構成要素の形態は同じであるか或は相補的で
ある。再密封可能ファスナー32では、粘着性ファスナー構成要素、フックアンドループファスナー構成要素、“ユニセックス”セルフエンゲイジングファスナー構成要素などの如き開封可能ファスナー構造を用いることができる。
【0038】
パッケージ10の上端に再密封可能ファスナーアセンブリを与える代わりに、32’の所に極めて細い線で示すように、前面パッケージパネル14の内側表面に再密封可能ファスナーアセンブリを与えることも可能である。いわゆる“前面パネル”再密封可能ファスナーを有するパッケージの形態は上述した米国特許第6,779,921号に従う形態であり得るが、前面パッケージパネル14は、パッケージの内容物を取り出すことができかつ再密封することができるように、ファスナーアセンブリ32’に近づくことができるように開放可能である。
【0039】
パッケージ製造時、好適には熱融着性高分子材料を含有して成る軟質ウェブ40を準備し、軟質ウェブを典型的には縦軸に沿う方向に進める。軟質のスリーブ形成ウェブ(また好適には適切な熱融着性高分子材料を含有して成る)も準備することで、本底・横ガセットパッケージの製造を更に実行する。そのスリーブ形成ウェブの組成を所望に応じてパッケージ本体を形成する軟質ウェブ40のそれと異ならせてもよい。例として、スリーブ形成材料の選択では、それが特定の気体透過性を示すか或は穴が開いているものさえ選択可能であり、その方がある種の包装にとっては好ましい可能性がある。穴開きプラスチックは気体交換を可能にしかつ余分な湿気を防止する一方で固体状プラスチックは雰囲気を改善しかつ有効酸素呼吸作用および熟成を軽減して製品の密封度をより良くすることで製品の寿命を長くする。
【0040】
現在のところ、スリーブ形成ウェブの片側のみを熱融着性にすることで折り畳んだスリーブ形成ウェブの内側表面がそれ自身と熱融着しないようにすることを意図する。これによって、パッケージ10が一般に自立配置姿勢を取ることができるように、底ガセット20の脚部を最終的に開いて広げることが可能になる。
【0041】
管状形態を有するスリーブ形成ウェブを準備してもよく、それにはスリーブ形成ウェブの横縁を開放可能なように接合させているスリーブシールが備わっている。そのスリーブ形成ウェブに再密封可能ファスナー32を与えてもよく、それらを連続形態でか或は前以て切断された分割された長さとして供給してもよい。その再密封可能ファスナー構成要素を一般にスリーブ形成ウェブの中に好適には相互接続した関係で位置させる。
【0042】
例示するように、個々のスリーブ44をスリーブ形成ウェブから切断して、パッケージ本体を形成する源の軟質ウェブ40の縦軸に対して横方向に位置させる。いくつかの用途では、個々のスリーブ44の各々の端を例えば適切な接着剤などで密封する方が好ましい可能性がある。個々のスリーブ44と軟質ウェブ40の接合をウェブ40の縦方向に間隔を置いて位置する関係で起こさせる。その個々のスリーブ44間の間隔はその生じさせる底・横ガセットパッケージ10の各々の長さに相当する。各スリーブ44の端とウェブ40の接合を例えば熱融着などで起こさせる。また、一般に任意のファスナー32の向かい合う側縁に沿ってそれと平行に伸びる横シールをウェブ40とスリーブ44の間に生じさせることも可能である。
【0043】
個々のスリーブ44各々を軟質ウェブ40と接合させた後、その軟質ウェブを折り畳みそしてそれらの横縁を一緒に接合させることで折り畳まれた軟質ウェブを生じさせる(
図5および6を参照)。このようにして、底ガセットパッケージ各々のためのパッケージ本体を生じさせる。軟質ウェブ40を折り畳むと各パッケージの前面および背面パッケージパネル14および16が生じる。その折り畳まれた軟質ウェブ40をそれ自身と接合させて後方継ぎ目18を生じさせることができることに加えて、前面と背面パッケージパネル
をその折り畳まれたウェブの折り畳まれた横縁の所で互いに接合させる。例示するように、その個々のスリーブ44はその折り畳まれた軟質ウェブ40の中に位置する。
【0044】
折り畳まれたウェブ40の成形に関連させて、内側に伸びる横ガセット21を一般にその折り畳まれたウェブの向かい合う側縁の所に生じさせる。本質的に連続的に内側に伸びる横ガセットを生じさせる目的で適切なプラウなどを用いてもよい。述べたように、この例示態様では、横ガセット21が最終的に前面または背面パッケージパネルのいずれかと底ガセット20のそれぞれの前面もしくは背面脚部の間(例えば
図1に示すように、底ガセット20の背面脚部と背面パッケージパネル16の間など)に位置するように横ガセット21を生じさせる。
【0045】
注目すべきは、本発明は、個々のスリーブ44の各々がその生じるパッケージの中の隣接して位置する2個のパッケージの間に広がりかつ伸びていて、その後、その軟質ウェブを切断して個々のパッケージを生じさせると、結果として、個々のスリーブ44の各々が1つのパッケージのための底ガセット20を与えかつ隣接して位置する1つのパッケージのための上端スリーブ部分24を与えることを意図する。
図2は、個々のスリーブ44の各々がパッケージの中の隣接して位置するパッケージの間を伸びている様式を例示しており、その折り畳まれた軟質ウェブ40の切断を切断部45の所でそれの縦軸に対して横方向に行うことで個々のパッケージを生じさせることを例示しており、それには、各スリーブ部分44を切り裂いて1つのパッケージのための底ガセット20を生じさせかつ隣接して位置するパッケージのための上端スリーブ部分24を生じさせることが含まれる。現在のところ、必要ならば、製袋充填機を用いて包装を行っている間にこのような様式の成形を行ってもよいか或は個々のパッケージの成形を次の充填のために行ってもよいことを意図する。具体的な製造技術に応じて、典型的には側シール22および28を充填前に生じさせておくことに加えて、本パッケージの横方向の端シールの一方を各パッケージの内容物をその中に位置させた後に生じさせる。
【0046】
本パッケージの底ガセットの寸法およびそれを構成する様式を垂直製袋充填機の典型的な稼働パラメーターに適合させることを意図する。当業者が理解するであろうように、この種類の機械ではパッケージ材料を機械の中に断続的に進めるが、ウェブ切断装置に関係した典型的な変動はプラス/マイナス0.25インチである。このように、典型的なスリーブ部分44に与えることができる折り畳み幅は約3インチであり、生じるシールが各スリーブ部分44とウェブ40を接合させる。これらのシール各々の寸法は典型的に1.0インチであろう。そのウェブを切断する時、切断部をその1.0インチシールの中心部に生じさせることができ、その結果として、各々の幅が0.5インチのシールが生じる。しかしながら、装置を稼働させる時に典型的な変動、即ちプラス/マイナス0.25インチの変動が生じる可能性があることから、底ガセット20および上端スリーブ部分24の正確な寸法はパッケージ毎に異なる可能性がある。理解されるであろうように、このような寸法は例示を意味し、垂直製袋充填機のそのような典型的切断位置変動に適応するように本発明を容易に実施することができることは理解されるであろう。
【0047】
ここで
図3−4を参照して、そこに10’と表示する本底ガセットパッケージの代替態様を例示する。あらゆる点で、底・横ガセットパッケージ10’はこの上に記述した態様と同様であるが、但し20’と表示する底ガセットの向かい合う端が切断されているか或は脚部が分離するように他の様式で開放されていることを除く。これによって逆に関連した横ガセット21が底ガセットの向かい合う端の中にまで伸びることが可能になる(この上に示した態様の場合のように底ガセットの前面または背面にまで伸びるのではなく)。底ガセット20’の脚部の各々の端の間にシール22’を与え、そして本パッケージの底を閉じる目的で内側に伸びる横ガセット21の各々を与える。
【0048】
ここで
図5−7を参照して、110と表示する本底・横ガセットパッケージのさらなる代替態様を例示する。あらゆる点で底・横ガセットパッケージ110は上述した態様に類似している。注目すべきは、この態様は二重底ガセット構造配置を包含し、それは、各々を120と表示する1対の底ガセット構成要素を含有していて、それらの間に関連した横ガセット21が内側に向かって伸びている。
【0049】
パッケージ製造中に1対のガセット形成スリーブ部分を与えることで、そのような二重底ガセット構造配置を生じさせる。各パッケージを形成する源の軟質ウェブを生じさせそして切断することに付随して、1対の上端スリーブ部分124(一緒になって4層の材料を含有して成る)を各パッケージ110’の上端に与える。加うるに、この態様の本底・横ガセットパッケージの製造を好適には軟質材料ウェブを閉じるための継ぎ目がこのウェブの側縁の1つの所に生じるように前記ウェブを折り畳むことで実施する。このように、パッケージ110には、この上に示した態様の後方継ぎ目18ではなく、縦方向の継ぎ目118が備わっている。
【0050】
本パッケージの内側に伸びる横ガセット21が関連した対の底ガセット構成要素120の間を各パッケージの内側に向かって伸びるようにそれを与えていることから、この態様の成形を効率良く行うことができることを意図する。側継ぎ目22を底ガセット120各々の向かい合う端の所に与えることができる。その側継ぎ目22の一方を場合により継ぎ目118の所に生じさせてもよい。
【0051】
底ガセットパッケージ110の製造を
図7に例示するが、それは一般に上述したパッケージ10の製造方法と同じである。適切なポリマー材料の軟質ウェブ40をこのウェブの縦軸に相当する方向に進める。1対の個々のスリーブ44’を生じさせる目的で軟質のスリーブ形成ウェブを準備する。個々のスリーブ44’の各々がその対になった底ガセット構成要素120の片方および対になった上端スリーブ部分124の片方を与える。
【0052】
この上に示した態様と同様に、その軟質のスリーブ形成ウェブを切断することで対になった個々のスリーブ44’を生じさせた後、各対のスリーブと軟質ウェブ40の接合をこの軟質ウェブの縦方向に間隔を置いて位置する関係で起こさせる。各対のスリーブの縦方向の間隔は、生じさせる底・横ガセットパッケージの各々の長さに相当する。各パッケージに意図する二重ガセット構造配置を与える目的で、その対になった個々のスリーブ44’を軟質ウェブ40上に互いに横方向に間隔を置いて位置する関係で位置させる。その後、軟質ウェブ40を折り畳むことで、各対のスリーブ44’が向かい合って互いに隣接して位置する関係になるようにする。その折り畳まれた軟質ウェブを接合させそしてそれ自身と融着させることで管状構造を生じさせるが、このようにして縦方向に生じさせた継ぎ目が各パッケージの継ぎ目118を与える。本パッケージの二重底ガセットの間に位置する各パッケージの横ガセットの最終的な配置に関して横ガセットが対になったスリーブ44’の間を内側に向かって伸びるように、その内側に伸びる横ガセットをその折り畳まれたウェブの向かい合う側縁の所に生じさせる。
【0053】
軟質ウェブ40をそれ自身と接合させることで管状構造を生じさせると、その個々のスリーブ44’はその中に位置し、その組み立てた構成要素を軟質ウェブの縦軸に対して横方向に切断することで個々のパッケージ110を生じさせる。この様式の切断を行うことに付随して、対になった個々のスリーブ44’の各々を切断することで二重底ガセット構成要素120および対になった上端スリーブ部分124を生じさせる。
【0054】
ここで
図8を参照して、そこに210の表示する本底・横ガセットパッケージのさらなる代替態様を例示する。あらゆる点で、底ガセットパッケージ210はこの上に記述した態様と類似している。しかしながら、この態様には内側に伸びる横ガセット221が備わ
っているが、その横ガセット221はパッケージ10の全長に渡って伸びているのではなく、底ガセット20の上方部分の所で終結している。このような構造配置にすることによって、それでも、パッケージ210は、底ガセットの脚部が分離して広がりかつ開放されるような様式であることが理由で、所望の“自立”特徴を示す。
【0055】
図8に示すパッケージ210は、背面パッケージパネル16が見えるような方向に置かれており、継ぎ目18はパッケージの縦方向に伸びている。内側に伸びる横ガセット221が一般にパッケージの上端の所で開くように上端シール30を生じさせることができる。底ガセット20をそれの向かい合う端の所で密封するように前面パッケージパネル14と背面パッケージパネル16を接合させる側シール22を与えてもよい。示すように、上端シール30から側シール22までの内側に伸びる横ガセットの深さは、ガセットが側シール22の所で終結するように浅くなっていてもよい。
【0056】
本発明の新規な概念の真の精神および範囲から逸脱しない限り数多くの改変および変更を行うことができることは前記から観察されるであろう。本明細書に例示した具体的態様に関して如何なる制限も意図せずまた推測されるべきでないと理解されるべきである。本開示は添付請求項によって本請求項の範囲内に入る如きそのような改変の全てを網羅することを意図する。